JP6301746B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従来、キャビネットの天井壁の上面前部に設けた扉開放装置によってキャビネットの前面開口部を閉塞する扉を開放する冷蔵庫が知られている。このような冷蔵庫では、キャビネットの天井壁の上面前部に下方に陥没する収納凹部が形成され、この収納凹部に扉開放装置が収納されている。
特開2002−71262号公報
しかしながら、キャビネットの天井壁の前部は、キャビネットの断熱厚さが他の部分に比べて薄くなりやすく、扉開放装置を収納する収納凹部を設けると断熱性能が不足してその周囲に結露が生じやすくなる。
そこで、キャビネットの天井壁の上面前部に扉開放装置を収納する収納凹部を設けた冷蔵庫において、収納凹部の周囲において結露が発生するのを抑えることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、内箱と外箱との間に断熱材が設けられ前記内箱の内側に前面に開口する貯蔵室が形成されたキャビネットと、前記キャビネットの前面開口部を閉塞する扉を開放する扉開放装置と、前記キャビネットの天井壁に設けられた真空断熱材と、前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの高温側冷媒パイプの一部を構成し前記キャビネットの天井壁に幅方向一端から他端にわたって設けられた天井放熱パイプと、前記キャビネットの天井壁の上面前部を下方に陥没させて形成され前記扉開放装置が収納された収納凹部と、を備え、前記天井放熱パイプは、前記真空断熱材の上方であって、前記収納凹部の近傍に設けられている。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図である。 図1の冷蔵庫の電気構成を示すブロック図である。 図1の要部拡大図である。 図1の冷蔵庫の平面図である。 放熱パイプ及び防露パイプの設置構成を背面方向から示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る冷蔵庫1は、図1および図2に示すように、前面に開口するキャビネット2を備える。キャビネット2は、鋼板製の外箱4と合成樹脂製の内箱6との間に形成された断熱空間に断熱材を有して構成されている。キャビネット2の内部には複数の貯蔵室が設けられており、具体的には、図1に示すように、上段から順に、冷蔵室10、野菜室12が設けられ、その下方に製氷室14と小冷凍室(図示せず)が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室16が設けられている。製氷室14内には、自動製氷装置18が設けられている。
冷蔵室10および野菜室12は、いずれも冷蔵温度帯(例えば、1〜4℃)に冷却される貯蔵室であり、それらの間は、合成樹脂製の仕切壁20により上下に仕切られている。冷蔵室10の前面開口部には、ヒンジ5で枢支された回動式の断熱扉10aが設けられている。断熱扉10aの前面には、庫内温度などを表示する表示部とブザー音や音声を発する音声部と庫内温度などを調節する操作部を備えた操作パネル13と、使用者の操作によって扉開放装置15を作動させる開扉スイッチ17が設けられている。
扉開放装置15は、図5に示すように、ソレノイド15aと、ソレノイド15aへの通電により軸方向に磁気吸引されて移動する磁性体からなるプランジャ15bとを備え、断熱扉10aの反ヒンジ側の上端部に対応するキャビネット2の天井壁2cの上面前部を下方に陥没させて形成された収納凹部15cに収納され、カバー体15dによって扉開放装置15の上方が覆われている。
プランジャ15bの前端部には、断熱扉10aの裏面に当接するノックピン15eが設けられており、開扉スイッチ17の操作を受けるとソレノイド15aが通電され、プランジャ15bの前方への移動に伴ってノックピン15eが断熱扉10aの裏面側をノックピン15eが前方へ押圧することにより、断熱扉10aが前方に押し開かれるように構成されている。
野菜室12の前面開口部には、引出し式の断熱扉12aが設けられている。この断熱扉12aの背面部には、貯蔵容器を構成する上下2段の収納ケース22が連結されている。
製氷室14、小冷凍室、及び冷凍室16は、いずれも冷凍温度帯(例えば、−10〜−20℃)に冷却される貯蔵室であり、野菜室12と製氷室14および小冷凍室との間は、内部に断熱材が設けられた断熱仕切壁28により上下に仕切られている。製氷室14の前面開口部には、引出し式の断熱扉14aが設けられており、その断熱扉14aの背面部に貯氷容器30が連結されている。小冷凍室の前面開口部にも、図示はしないが、貯蔵容器が連結された引出し式の断熱扉が設けられている。冷凍室16の前面開口部にも、上下2段の貯蔵容器32が連結された引出し式の断熱扉16aが設けられている。
キャビネット2内には、各貯蔵室を冷却する冷凍サイクル50(図3参照)が組み込まれている。詳細は後述するが、冷凍サイクル50は、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室10、野菜室12を冷却するための冷蔵冷却器52と、冷凍温度帯の貯蔵室である製氷室14、小冷凍室、冷凍室16を冷却するための冷凍冷却器54とを含んで構成されている。図1に示すように、キャビネット2の外箱4の外側、この例では、キャビネット2の背面下端部には、機械室34が設けられている。この機械室34内に、冷凍サイクル50を構成する圧縮機56や凝縮器58(図3参照)およびこれらを冷却するための冷却ファン57(図4参照)などが配設されている。
キャビネット2の冷蔵温度帯の貯蔵室(冷蔵室10及び野菜室12)の奥部には、冷蔵冷却器室36及びダクト38が形成されている。冷蔵冷却器室36には、冷蔵冷却器52及び冷蔵ファン53が設けられており、冷蔵ファン53が、冷蔵冷却器52で冷却した冷蔵冷却器室36内の空気をダクト38を介して冷蔵室10および野菜室12に供給することで、これらの貯蔵室を冷却する。
キャビネット2の冷凍温度帯の貯蔵室(製氷室14、小冷凍室、冷凍室16)の奥部には、冷凍冷却器室40及びダクト44が設けられている。冷凍冷却器室40の内部には、冷凍冷却器54及び冷凍ファン55が設けられている。冷凍冷却器室40に設けられた冷凍ファン55は、冷凍冷却器54で冷却した冷凍冷却器室40内の空気をダクト44を介して製氷室14、小冷凍室、冷凍室16に供給することで、これらの貯蔵室を冷却する。
キャビネット2の外側、例えば、キャビネット2の天井壁2cの上面後部には、冷蔵庫1を制御するマイコン等を実装した制御基板46が設けられている。この制御基板46には、図4に示すように、操作パネル13、扉開放装置15、開扉スイッチ17、冷蔵ファン53、冷凍ファン55、圧縮機56、冷却ファン57及び三方弁70等のキャビネット2の内側又は外側に設けられた電気部品が、リード線90によって電気接続されており、各種センサやスイッチから入力される信号と予めメモリに記憶された制御プログラムに基づいて、操作パネル13、扉開放装置15、冷蔵ファン53、冷凍ファン55、圧縮機56、冷却ファン57及び三方弁70の動作を制御して冷蔵庫1の動作全般を制御する。
次に、冷凍サイクル50の構成について詳述する。冷凍サイクル50は、図3に示すように、高温高圧のガス状の冷媒を吐出する圧縮機56の吐出側から順番に、蒸発パイプ60、凝縮器58、放熱パイプ64、防露パイプ66、ドライヤ68、および三方弁70の入口側が接続されている。
三方弁70の一方の出口には、減圧手段としての冷蔵キャピラリチューブ72、冷蔵冷却器52、冷蔵アキュムレータ74および冷蔵サクションパイプ76が、配管により順に接続されている。三方弁70の他方の出口には、減圧手段としての冷凍キャピラリチューブ78、冷凍冷却器54、冷凍アキュムレータ80、冷凍サクションパイプ82および逆止弁84が配管により順に接続されている。そして、逆止弁84の出口側と冷蔵サクションパイプ76の出口側が一つになって圧縮機56の吸入側に接続されている。
三方弁70は、凝縮器58で液化した冷媒を、冷蔵冷却器52と冷凍冷却器54に対して交互に供給するように流路を切り替える切替弁であり、圧縮機56から凝縮器58及び冷蔵キャピラリチューブ72を介して供給される低温の冷媒を冷蔵冷却器52に供給する冷蔵冷却運転の状態と、冷蔵冷却器52に供給せずに冷凍冷却器54に供給する冷凍冷却運転の状態とに、切り替える。
この冷凍サイクル50では、冷媒は、圧縮機56で圧縮されて、高温高圧の気体状の冷媒に変化し、凝縮器58と放熱パイプ64と防露パイプ66で放熱しながら液体状の冷媒となる。液体状の冷媒は、三方弁70によって冷蔵キャピラリチューブ72又は冷凍キャピラリチューブ78に送られ、各キャピラリチューブ72,78で気化し易いように減圧され、その後に冷蔵冷却器52又は冷凍冷却器54で気化し、周囲から熱を奪うことにより冷気が発生する。周囲から熱を奪った冷媒は、各アキュムレータ74,80にそれぞれ流れ、各アキュムレータ74,80では気液混合体状の冷媒を気体状の冷媒と液体状の冷媒とにそれぞれ分離し、気体状の冷媒のみが各サクションパイプ76、82を経て圧縮機56へ戻り、再び圧縮され高温高圧の気体状の冷媒となる。
次に、キャビネット2の具体的構成について、図面を参照しながら説明する。
キャビネット2の左側壁2a、右側壁2b、天井壁2c、底壁2dおよび背壁2eは、外箱4と内箱6との間に形成された断熱空間に平板状の真空断熱材7a、7b、7c、7d、7eが設けられている。また、キャビネット2の断熱空間において、機械室34の周囲やキャビネット2の角部や、天井壁2cや底壁2dの外箱4側の空間や、断熱仕切壁28の内部等の真空断熱材が存在しない箇所には、発泡ウレタンや発泡スチロールや段ボール等の真空断熱材と異なる種類の断熱材9とともに、放熱パイプ64、防露パイプ66、冷蔵キャピラリチューブ72、冷蔵サクションパイプ76、冷凍キャピラリチューブ78及び冷凍サクションパイプ82などの冷媒パイプや、キャビネット2の内側あるいは外側に設けられた電気部品と制御基板46とを電気接続するリード線90が設けられている。
具体的には、キャビネット2の外郭を構成する鋼板製の外箱4は、左側板4a、右側板4b、天板4c、底板4dおよび背板4eを有する前面に開口した箱状をなしている。左側板4a、右側板4b、天板4cは、一枚の長尺な鋼板をほぼU字状に折曲することにより形成されている。底板4dおよび背板4eは、左側板4a、右側板4b、及び天板4cと別個に設けられた部材であり、底板4dには、機械室34を形成するための段差部4d−1が折曲形成されている。
また、図2に示すように、左側板4aおよび右側板4bにおいて、前端部には、内方に突出するフランジ部4a−1および4b−1が形成され、後端部には、前方に指向するフランジ部4a−2および4b−2が形成されている。更に、背板4eの左右の両端部には、左側板4aおよび右側板4bのフランジ部4a−2および4b−2に挿入係合されるフランジ部4e−1および4e−2が形成されている。
合成樹脂製の内箱6は、真空成形機で一体成形されたもので、外箱4の左側板4a、右側板4b、天板4c、底板4dおよび背板4eとそれぞれ対向する左側板6a、右側板6b、天板6c、底板6dおよび背板6eを有する前面に開口した箱状をなしている。
内箱6の底板6dには、外箱4の底板4dの段差部4d−1に対応して機械室34を形成するための段差部6d−1が形成されている。
内箱6の左側板6aおよび右側板6bの前端部には、外箱4の左側板4aおよび右側板4bのフランジ部4a−1および4b−1に挿入係合されるフランジ部6a−1および6b−1が形成されている。
また、図1及び図2に示すように、内箱6の背板6eとこれに連なる他の板とがなす角部には、当該角部よりも内箱6の内方に突出する面取り部6ae、6be、6ceが形成されている。具体的には、内箱6の左側板6aと背板6eとがなす角部には、左側板6a及び背板6eを連結する面取り部6aeが上下方向に沿って設けられ、内箱6の右側板6bと背板6eとがなす角部には、右側板6b及び背板6eを連結する面取り部6beが上下方向に沿って設けられ、内箱6の天板6cと背板6eとがなす角部には、天板6c及び背板6eを連結する面取り部6ceが冷蔵庫幅方向に沿って設けられている。
冷蔵ファン53、冷凍ファン55、圧縮機56、冷却ファン57、及び三方弁70等のキャビネット2の内側あるいは外側に設けられた電気部品は、内箱6の面取り部6ae、6be、6ceの断熱空間側に沿わせて配置されたリード線90によって、キャビネット2の天井壁2cの上面後部に設けられた制御基板46に電気接続されている。
冷凍サイクル50の冷蔵キャピラリチューブ72及び冷蔵サクションパイプ76は、ロウ付けなどによって互いに熱交換可能に一体化され冷蔵パイプ体73を構成し、冷凍サイクル50の冷凍キャピラリチューブ78及び冷凍サクションパイプ82は、ロウ付けなどによって互いに熱交換可能に一体化され冷凍パイプ体79を構成する。
そして、冷蔵パイプ体73及び冷凍パイプ体79は、内箱6を貫通して断熱空間に進入し、面取り部6ae、6be、6ceの断熱空間側を通り、外箱4の底板4dの段差部4d−1を貫通して機械室34まで設けられている。冷蔵パイプ体73及び冷凍パイプ体79は、機械室34においてキャピラリチューブ72、78とサクションパイプ76、82に別れ、キャピラリチューブ72、78が三方弁70の出口側に接続され、サクションパイプ76、82が圧縮機56の吸込側に接続される。
放熱パイプ64および防露パイプ66は、凝縮器58の出口側と三方弁70の入口側との間に設けられた冷媒パイプであり、冷蔵キャピラリチューブ72や冷凍キャピラリチューブ78で冷媒が減圧される前の液体冷媒が流通する高温側の冷媒パイプの一部を構成するものであって、外箱4と接触するようにキャビネット2の断熱空間内に埋設されている。この例では、図7に示すように、放熱パイプ64は、機械室34から外箱4の段差部4d−1を貫通して断熱空間内に進入し、キャビネット2の背壁2eに設けられた背板放熱パイプ64Eと、右側壁2bに設けられた右放熱パイプ64Bと、天井壁2cに設けられた天井放熱パイプ64Cと、左側壁2aに設けられた左放熱パイプ64Aとから構成されている。
背板放熱パイプ64E、右放熱パイプ64B、及び左放熱パイプ64Aは、図2に示すように、真空断熱材7e、7b、7aの外箱4側に設けられた凹溝7e−1、7b−1、7a−1に収納され、真空断熱材7e,7b、7aの外側を覆う外箱4の背板4e、右側板4b、左側板4aと接触する。
天井放熱パイプ64Cは、図5及び図6に示すように、キャビネット2の天井壁2cに設けられた真空断熱材7cと外箱4の天板4cとの間に設けられ断熱材9の内部に天板4cと接触するように埋設されている。
天井壁2cに設けられた真空断熱材7cは、内箱6の天板6cの後端部から前端部までの広範囲にわたって貼付されている。具体的には、真空断熱材7cの前部が、天井壁2cの上面前部に設けられた収納凹部15cの少なくとも一部(少なくとも収納凹部15cの後部)と断熱材9を介在して上下方向に重なるように配置され、真空断熱材7cの後部が、キャビネット2の天井壁2cの上面後部に設けられた制御基板46の少なくとも一部、好ましくは、トランスなどの制御基板46における発熱部46aを含む制御基板46の一部と上下方向に重なるように配置されている。
天井放熱パイプ64Cは、キャビネット2の天井壁2cに設けられた制御基板46より扉開放装置15が収納された収納凹部15cの後方に近接して配置され、キャビネット2の左右の側壁2a,2bの上端において後端部から前方へ向けて延出する左右の放熱パイプ64A、64Bを連結するように天井壁2cの幅方向一端から他端にわたって設けられている。
このような放熱パイプ64では、凝縮器58から流れ出た高温高圧の冷媒が、背板放熱パイプ64E、右放熱パイプ64B、天井放熱パイプ64C、左放熱パイプ64Aの順に流れ、その後、防露パイプ66に流れ込む。
なお、背板放熱パイプ64E、右放熱パイプ64B、及び左放熱パイプ64Aは、断熱空間において真空断熱材7e,7b,7aの外側(外箱4側)であって、その周縁部に近接させて配置してもよい。キャビネット2の左右側壁2a、2bの前端部や、左右側壁2a、2bと背壁2eとの角部は、真空断熱材を設けることが困難であり、真空断熱材で覆われた箇所に比べて断熱性能を確保しにくいが、背板放熱パイプ64E、右放熱パイプ64B、及び左放熱パイプ64Aを真空断熱材7e,7b,7aの外側の周縁部に近接配置することで、断熱性能が確保しにくいキャビネット2の前端部や角部において結露の発生を抑えることができる。
また、本実施形態では、天井放熱パイプ64Cを幅方向に延びる直線状に設ける場合について説明したが、前後あるいは左右に蛇行させながら、キャビネット2の天井壁2cの幅方向一端から他端にわたって天井放熱パイプ64Cを設けてもよい。
防露パイプ66は、左放熱パイプ64Aの冷媒流れ方向下流側に連結され冷媒パイプであり、キャビネット2に設けられた各貯蔵室10,12,14,16の前面開口部の周縁部に配設され、その凝縮熱により扉周囲の露付きを抑制している。
この例では、防露パイプ66は、キャビネット2の最下段に位置する冷凍室16から、製氷室14、小冷凍室、野菜室12、冷蔵室10の前面開口部の周囲に順次配設される。そして、キャビネット2の最上段に位置する冷蔵室10の前面開口部に配設された防露パイプ66は、キャビネット2の左側壁2a、天井壁2c、右側壁2bのそれぞれの前端部を通ってキャビネット2の右側壁2bの下前端部に達すると、後方に向かって折れ曲がり右側壁2bの下端部に沿って後方へ延び機械室34に進入し、ドライヤ68に接続されている。
しかして、図1及び図2に示すように、外箱4の左側板4a、右側板4b、背板4eの内面には、左放熱パイプ64A、右放熱パイプ64B、背板放熱パイプ64Eを凹溝7a−1、7b−1、7e−1に収納した状態で面接着テープ或いはホットメルトなどの接着剤により真空断熱材7a、7b、7eが接着され、外箱4の天板4cの内面には、収納凹部15cに近接する位置に天井放熱パイプ64Cが金属箔テープなどにより固定されている。また、内箱6の天板6cおよび底板6dの外面には、両面接着テープ或いはホットメルトなどの接着剤により真空断熱材7c、7dが接着されている。
そして、外箱4の左側板4a、右側板4b及び天板4cの内側に内箱6を配置して、内箱6の左側板6aおよび右側板6bのフランジ部6a−1aおよび6b−1aを外箱4の左側板4aおよび右側板4bのフランジ部4a−1および4b−1に挿入係合させる。
その後、内箱6と外箱4の間に形成された断熱空間において、真空断熱材7が存在しない箇所に、放熱パイプ64、防露パイプ66、冷蔵キャピラリチューブ72、冷蔵サクションパイプ76、冷凍キャピラリチューブ78及び冷凍サクションパイプ82などの冷媒パイプと、キャビネット2の内側あるいは外側に設けられた電気部品と制御基板46とを電気接続するリード線90を配設する。
そして、外箱4の底板4dを外箱4の左側板4a及び右側板4bに取り付け、更に、外箱4の背板4eを左側板4a、右側板4b、底板4dに取り付けて背板4eに設けられた真空断熱材7eを内箱6の背板6eの外面に圧接させる。
その後、外箱4及び内箱6の前面開口部を下方に向けつつ、内箱6内に発泡治具を嵌め込んだ状態にして、外箱4の背板4eに設けられた不図示の注入孔から発泡ウレタン等の発泡断熱材の原液を注入し、断熱空間において真空断熱材7a,7b,7c,7d,7eが存在しない箇所に断熱材9を発泡充填することで、キャビネット2が形成される。
以上のような本実施形態では、高温側冷媒パイプの一部を構成する天井放熱パイプ64Cが、扉開放装置15を収納する収納凹部15cに近接させてキャビネット2の天井壁2cに設けられているため、断熱性能が不足しやすい収納凹部15cを加熱することができ、収納凹部15cの周囲において結露が発生するのを抑えることができる。しかも、天井放熱パイプ64Cは、真空断熱材7cの上方に配置されているため、天井放熱パイプ64Cの熱が庫内へ漏洩しにくくなり、庫内温度上昇を抑えつつ収納凹部15cの周囲を効率的に加熱することができる。
また、本実施形態では、真空断熱材7cが収納凹部15cの少なくとも一部と上下方向に重なるようにキャビネット2の天井壁2cに設けられ、断熱厚さを確保しにくい収納凹部15cに断熱性能の高い真空断熱材7cを配置しているため、収納凹部15cの周囲において結露を抑えることができる。しかも、収納凹部15cと真空断熱材7cとの間には、発泡断熱材などの真空断熱材と種類の異なる断熱材9が設けられているため、真空断熱材を配置しにくい箇所に断熱材9を設けることで、収納凹部15cの周囲の断熱性能を向上させ結露を抑えることができる。
本実施形態では、キャビネット2の天井壁2cに設けられた真空断熱材7cが内箱6の天板6cに貼付されているため、平板状の真空断熱材7cを断熱空間の所定位置に配置しやすい。
本実施形態では、キャビネット2の天井壁2cの上面後部に冷蔵庫1の動作全般を制御する制御基板46を設け、制御基板46より収納凹部15cに近接させて天井放熱パイプ64Cがキャビネット2の天井壁2cに設けられているため、制御基板46から発生する熱により天井壁2cの後部を加熱し、天井放熱パイプ64Cの熱により天井壁2cの前部を加熱することができ、天井壁2c全体において結露を抑えることができる。
また、本実施形態では、キャビネット2の前面開口部の上端、つまり、天井壁2cの前端部に設けられた防露パイプ66が、天井放熱パイプ64Cより冷媒流れ方向下流側に設けられているため、真空断熱材を配設しにくいキャビネット2の前端部に天井放熱パイプ64Cより温度の低い冷媒が流れる防露パイプ66を配置することができ、高温側冷媒パイプの熱が庫内に漏洩するのを抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、2…キャビネット、2c…天井壁、4…外箱、4c…天板、6…内箱、6c…天板、7a〜7e…真空断熱材、9…断熱材、10…冷蔵室、10a…断熱扉、12…野菜室、14…製氷室、15…扉開放装置、15a…ソレノイド、15b…プランジャ、15c…収納凹部、15d…カバー体、15e…ノックピン、16…冷凍室、17…開扉スイッチ、46…制御基板、50…冷凍サイクル、52…冷蔵冷却器、54…冷凍冷却器、56…圧縮機、58…凝縮器、64…放熱パイプ、64A…左放熱パイプ、64B…右放熱パイプ、64C…天井放熱パイプ、64E…背板放熱パイプ、66…防露パイプ

Claims (6)

  1. 内箱と外箱との間に断熱材が設けられ前記内箱の内側に前面に開口する貯蔵室が形成されたキャビネットと、
    前記キャビネットの前面開口部を閉塞する扉を開放する扉開放装置と、
    前記キャビネットの天井壁に設けられた真空断熱材と、
    前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、
    前記冷凍サイクルの高温側冷媒パイプの一部を構成し前記キャビネットの天井壁に幅方向一端から他端にわたって設けられた天井放熱パイプと、
    前記キャビネットの天井壁の上面前部を下方に陥没させて形成され前記扉開放装置が収納された収納凹部と、を備え、
    前記天井放熱パイプは、前記真空断熱材の上方であって、前記収納凹部に近接させて設けられている冷蔵庫。
  2. 前記収納凹部の少なくとも一部が、前記真空断熱材と上下方向に重なっている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記収納凹部と前記真空断熱材との間に真空断熱材と異なる種類の断熱材が設けられている請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記真空断熱材は、前記内箱に貼付されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記キャビネットの天井壁の上面後部に設けられた制御基板を備え、
    前記天井放熱パイプは、前記制御基板より前記収納凹部に近接させて前記天井壁に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記高温側冷媒パイプの一部を構成し前記天井放熱パイプより冷媒流れ方向下流側に設けられた防露パイプが、前記キャビネットの前面開口部の上端に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
JP2014128116A 2014-06-23 2014-06-23 冷蔵庫 Active JP6301746B2 (ja)

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