JP6300059B2 - タッチ検出モジュール、タッチ機能付き表示装置およびタッチパネルセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルセンサと、タッチパネルセンサに接合されたフレキシブルプリント基板とを備えるタッチ検出モジュールに関する。また本発明は、タッチ検出モジュールと表示装置とを組み合わせることによって得られるタッチ機能付き表示装置に関する。また本発明は、フレキシブルプリント基板に接合されて用いられるタッチパネルセンサに関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサからの信号を処理する検出制御部などを含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能になっている。タッチパネルセンサのうち表示装置の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別される。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、容量結合方式のタッチパネル装置が注目されている。容量結合方式のタッチパネル装置においては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)する際、新たに奇生容量が発生する。この奇生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における対象物の位置が検出される。容量結合方式には表面型と投影型とがあるが、マルチタッチの認識(多点認識)への対応に適していることから、投影型が注目を浴びている。
投影型容量結合方式のタッチパネルセンサは、誘電体と、誘電体のうち上述のアクティブエリア内に形成された透明導電パターンと、誘電体のうちアクティブエリアの外側の非アクティブエリア(いわゆる額縁領域)に形成され、取出導電パターンを介して透明導電パターンに電気的に接続された端子部と、を有している。端子部にはフレキシブルプリント基板が接合されており、このフレキシブルプリント基板を介して、透明導電パターンからの信号が上述の検出制御部に伝達される(例えば特許文献1参照)。
特開2011−248810号公報
上述のように、タッチパネルセンサの端子部は非アクティブエリアに配置されており、このため端子部には透光性が求められない。従って一般に、端子部を構成する材料としては、高い導電性を有する金属材料が用いられる。この場合、端子部の金属材料が腐食したりエレクトロマイグレーション現象が生じたりすることを防ぐため、絶縁性を有するオーバーコート層を端子部上に設けることが知られている。オーバーコート層は、端子部の全域を覆うのではなく、端子部のうちフレキシブルプリント基板が接合される部分が露出されるよう、端子部上に部分的に設けられる。
オーバーコート層から露出している端子部の部分にフレキシブルプリント基板を接合する場合、オーバーコート層とフレキシブルプリント基板との間の位置関係として、以下の2つの形態が考えられる。1つは、フレキシブルプリント基板がオーバーコート層に乗り上げている形態であり、もう1つは、フレキシブルプリント基板がオーバーコート層に乗り上げていない形態である。なお、製造上の公差を考慮すると、オーバーコート層の端部の位置とフレキシブルプリント基板の端部の位置とを完全に一致させることは困難である。従って、フレキシブルプリント基板がオーバーコート層に乗り上げていないということは、フレキシブルプリント基板の端部とオーバーコート層の端部との間に隙間が形成されていることを意味している。
上述の2つの形態において生じ得る問題についてそれぞれ検討する。
フレキシブルプリント基板がオーバーコート層に乗り上げている場合、タッチパネルセンサとフレキシブルプリント基板との間に、フレキシブルプリント基板の厚みに基づく大きな段差が生じることになる。このような大きな段差が存在していると、搬送工程や表示装置との組合せ工程などのその後の製造工程における生産性や作業性が低下してしまうことが考えられる。また、オーバーコート層の端部の形状に沿ってフレキシブルプリント基板が撓むことは通常は困難なので、端子部の露出部分とフレキシブルプリント基板との間に大きな空隙が形成されてしまうことも考えられる。このような空隙は、腐食やエレクトロマイグレーションの起点となり得るものである。
一方、フレキシブルプリント基板がオーバーコート層に乗り上げていない場合、フレキシブルプリント基板の端部とオーバーコート層の端部との間に隙間が形成されることになる。すなわち、端子部に、オーバーコート層またはフレキシブルプリント基板のいずれによっても覆われていない部分が存在することになる。この場合、端子部の保護をより確実にするためには、端子部のうちオーバーコート層またはフレキシブルプリント基板のいずれによっても覆われていない部分を、さらなる樹脂層によって保護することが好ましい。しかしながら、この場合、樹脂層を形成する分だけ工数が増加してしまうことになる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るタッチ検出モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、タッチパネルセンサと、タッチパネルセンサに接合されたフレキシブルプリント基板とを備えるタッチ検出モジュールであって、前記タッチパネルセンサは、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、を含む基材と、前記基材の前記アクティブエリアに配置された透明導電パターンと、前記基材の前記非アクティブエリアに配置され、前記透明導電パターンに電気的に接続された端子部と、前記端子部上に設けられたオーバーコート層と、を備え、前記オーバーコート層は、前記端子部の一部が前記オーバーコート層によって覆われていない露出部分として存在するよう、前記端子部上に設けられており、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっており、前記フレキシブルプリント基板は、その端部が、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分上に位置するよう、前記端子部の前記露出部分に接合されている、タッチ検出モジュールである。
本発明によるタッチ検出モジュールにおいて、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分は、前記露出部分に向かうにつれてその厚みが減少するテーパ部分として構成されていてもよい。
本発明によるタッチ検出モジュールにおいて、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みの30%以下になっていてもよい。
本発明によるタッチ検出モジュールにおいて、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分は、例えば、前記オーバーコート層の前記露出部分側の端部から2.0mm以下の距離に位置する部分を意味している。
本発明によるタッチ検出モジュールにおいて、前記タッチパネルセンサの前記基材は、表示装置用の保護板として機能するものであり、前記タッチパネルセンサの前記透明導電パターン、前記端子部および前記オーバーコート層はいずれも、前記基材の面のうち表示装置側の面に設けられていてもよい。
本発明は、表示装置と、前記表示装置の表示面上に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサに接合されたフレキシブルプリント基板と、を備え、前記タッチパネルセンサは、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、を含む基材と、前記基材の前記アクティブエリアに配置された透明導電パターンと、前記基材の前記非アクティブエリアに配置され、前記透明導電パターンに電気的に接続された端子部と、前記端子部上に設けられたオーバーコート層と、を備え、前記オーバーコート層は、前記端子部の一部が前記オーバーコート層によって覆われていない露出部分として存在するよう、前記端子部上に設けられており、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっており、前記フレキシブルプリント基板は、その端部が、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分上に位置するよう、前記端子部の前記露出部分に接合される、タッチ機能付き表示装置である。
本発明は、フレキシブルプリント基板に接合されて用いられるタッチパネルセンサであって、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、を含む基材と、前記基材の前記アクティブエリアに配置された透明導電パターンと、前記基材の前記非アクティブエリアに配置され、前記透明導電パターンに電気的に接続された端子部と、前記端子部上に設けられたオーバーコート層と、を備え、前記オーバーコート層は、前記端子部の一部が前記オーバーコート層によって覆われていない露出部分として存在するよう、前記端子部上に設けられており、前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっている、タッチパネルセンサである。
本発明によれば、オーバーコート層のうち端子部の露出部分に接する部分の厚みは、オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっている。またフレキシブルプリント基板は、その端部が、オーバーコート層のうち端子部の露出部分に接する部分上に位置するよう、端子部の露出部分に接合されている。このため、タッチパネルセンサとフレキシブルプリント基板との間に段差が生じることを抑制し、かつ、端子部とフレキシブルプリント基板との間に空隙が形成されることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるタッチ機能付き表示装置を示す展開図。 図2は、図1のタッチ機能付き表示装置におけるタッチパネルセンサを示す平面図。 図3は、図2のタッチパネルセンサの、III線に沿った断面図。 図4Aは、図3のタッチパネルセンサの端子部およびフレキシブルプリント基板を拡大して示す図。 図4B(a)(b)は、図4Aのフレキシブルプリント基板の層構成の一例を示す図。 図5Aは、オーバーコート層を構成するための樹脂材料が設けられている様子を示す図。 図5Bは、樹脂材料に露光光を照射する露光工程を示す図。 図5Cは、露光光が照射された樹脂材料を現像処理することによって得られたオーバーコート層を示す図。 図6Aは、第1の比較の形態におけるタッチパネルセンサの端子部およびオーバーコート層を拡大して示す図。 図6Bは、第2の比較の形態におけるタッチパネルセンサの端子部およびオーバーコート層を拡大して示す図。 図7は、本発明の実施の形態の変形例におけるタッチパネルセンサの端子部およびオーバーコート層を拡大して示す図。
以下、図1乃至図5Cを参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば「板」は、シートやフィルム等とも呼ばれ得るような部材や部分も含む概念である。
タッチパネル装置およびタッチ機能付き表示装置
はじめに図1を参照して、タッチパネルセンサ30を備えたタッチパネル装置20、および、タッチパネル装置20を備えたタッチ機能付き表示装置10について説明する。図1に示されたタッチパネル装置20は、投影型の静電容量結合方式として構成され、タッチパネル装置20への外部導体(例えば、人間の指)の接触位置を検出可能に構成されている。なお、静電容量結合方式のタッチパネル装置20の検出感度が優れている場合には、外部導体がタッチパネル装置に接近しただけで当該外部導体がタッチパネル装置のどの領域に接近しているかを検出することができる。従って、ここで用いる「接触位置」とは、実際には接触していないが位置を検出され得る接近位置を含む概念とする。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、表示装置(例えば液晶表示装置)15とともに組み合わせられて用いられることにより、タッチ機能付き表示装置10を構成する。図示された表示装置15は、フラットパネルディスプレイとして構成されている。表示装置15は、表示面16aを有した表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができるアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、表示装置15の表示面16a上に配置されたタッチパネルセンサ30を有している。このタッチパネルセンサ30は例えば、表示装置15の表示面16a上に接着層(図示せず)を介して接着されている。タッチパネルセンサ30には、図1に示すようにフレキシブルプリント基板21の一端が接合されている。フレキシブルプリント基板21の他端は、タッチパネルセンサ30からの信号を処理する検出制御部(図示せず)に接続されている。すなわち、タッチパネルセンサ30からの信号が、フレキシブルプリント基板21を介して検出制御部に伝達される。なお、タッチパネルセンサ30と、タッチパネルセンサ30に接合されたフレキシブルプリント基板21との組合せのことを、タッチ検出モジュール18とも称する。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、タッチパネルセンサ30の観察者側、すなわち、表示装置15とは反対の側に、透光性を有した保護板12をさらに有していてもよい。保護板12は例えば、タッチパネルセンサ30の観察者側の面に接着層などによって接着されている。この保護板12は、指などの外部導体との接触によってタッチパネルセンサ30のパターンや表示装置15が損傷することを防ぐためのものであり、いわゆる前面板とも称されるものである。
タッチパネルセンサ
次に図2を参照して、タッチパネルセンサ30について説明する。図2は、タッチパネルセンサ30を示す平面図である。
図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1の周辺に位置する非アクティブエリアAa2と、を含む基材31と、基材31のアクティブエリアAa1に配置された透明導電パターン32,33と、基材31の非アクティブエリアAa2に配置され、透明導電パターン32,33に電気的に接続された端子部37と、を備えている。基材31のアクティブエリアAa1および非アクティブエリアAa2はそれぞれ、表示パネル16のアクティブエリアA1および非アクティブエリアA2に対応して区画されたものである。
本実施の形態において、透明導電パターン32,33および端子部37はいずれも、基材31の面のうち表示装置15側の面31aに設けられている。しかしながら、これに限られることはなく、透明導電パターン32,33および端子部37がいずれも、基材31の面のうち面31aとは反対側の面(観察者側の面)に設けられていてもよい。
基材31は、タッチパネルセンサ30において誘電体として機能するものである。基材31は例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やシクロオレフィンポリマー(COP)など、十分な透光性を有する材料から構成された樹脂層を含んでいてもよい。また基材31は、十分な強度を有するよう、ガラスなどを用いて構成されていてもよい。
透明導電パターン32,33は、図2に示すように、第1方向に沿って、例えば図2の左右方向に沿って延びる複数の第1透明導電パターン32と、第2方向に沿って、例えば図2の上下方向に沿って延びる複数の第2透明導電パターン33と、を有している。第1透明導電パターン32は、第1方向に沿って直線状に延びる第1ライン部32bと、第1ライン部32bから膨出した第1膨出部32aと、を有していてもよい。第1膨出部32aとは、基材31の表面に沿って第1ライン部32bから膨らみ出ている部分のことである。同様に第2透明導電パターン33は、第2方向に沿って延びる第2ライン部33bと、第2ライン部33bから膨出した第2膨出部33aと、を有していてもよい。
端子部37は、透明導電パターン32,33からの信号をフレキシブルプリント基板21に伝達するために非アクティブエリアAa2に設けられるものである。図2に示すように、透明導電パターン32,33および端子部37は、導電性を有する取出導電パターン36によって接続されており、この取出導電パターン36によって、端子部37が透明導電パターン32,33に電気的に接続される。図2においては、端子部37に接合されるフレキシブルプリント基板21が、便宜上、一点鎖線で示されている。本実施の形態において、フレキシブルプリント基板21は、端子部37の全部ではなく端子部37の一部分に接合される。
また図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、取出導電パターン36および端子部37上に設けられたオーバーコート層38をさらに備えている。なお図2に示す例において、オーバーコート層38は、非アクティブエリアAa2の一部に配置されている。具体的には、図2に示す内側の一点鎖線38aと外側の一点鎖線とによって挟まれた領域に配置されている。またオーバーコート層38は、端子部37の一部がオーバーコート層38によって覆われていない露出部分37aとして存在するよう、端子部37上に設けられている。上述のフレキシブルプリント基板21は、この露出部分37aにおいて端子部37に接合される。
次に図3を参照して、タッチパネルセンサ30の層構成について説明する。図3は、図2のタッチパネルセンサ30の、III線に沿った断面図である。
第1ライン部32bおよび第2膨出部33a、並びに、図3には示されていないが第1膨出部32aは、同一平面上に形成されたものであってもよい。この場合、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電性材料からなる透明導電層41をパターニングすることによって、第1膨出部32a、第1ライン部32bおよび第2膨出部33aを同時に形成することが可能である。
図2および図3に示すように、第1ライン部32bおよび第2ライン部33bは、基材31の法線方向から見た場合に互いに部分的に重なるよう形成されている。この場合、第1ライン部32bと第2ライン部33bとの間に絶縁層34を介在させることにより、第1ライン部32bと第2ライン部33bとの間が導通することを防ぐことができる。なお絶縁層34は、第1ライン部32bと第2ライン部33bとの間だけでなく、第2膨出部33a上や第1膨出部32a上にも設けられていてもよい。
第2ライン部33bは、絶縁層34に形成された貫通孔を通って第2膨出部33aに接続されることにより、隣接する2つの第2膨出部33aを電気的に接続することができる。第2ライン部33bが導電性を有する限りにおいて、第2ライン部33bを構成する材料が特に限られることはない。例えば第2ライン部33bは、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電性材料から構成されていてもよく、若しくは金属材料から構成されていてもよい。
図3に示すように、取出導電パターン36および端子部37は、金属材料から構成された金属層42を含んでいる。金属層42を構成する材料としては、例えばアルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅またはこれらの合金等を挙げることができる。なお取出導電パターン36および端子部37は、透明導電層41をさらに含んでいてもよい。これによって、取出導電パターン36および端子部37の電気抵抗をより低くすることができる。
図3に示すように、オーバーコート層38は、絶縁層34と接するように取出導電パターン36上および端子部37上に設けられていてもよい。また図示はしないが、絶縁層34およびオーバーコート層38の一方は、他方に対して乗り上げていてもよい。また図示はしないが、絶縁層34およびオーバーコート層38は、同一の材料から一体的に構成されたものであってもよい。すなわち、オーバーコート層38として機能する、絶縁性を有する層が、上述の露出部分37aを除いて、基材31のほぼ全域にわたって広がっていてもよい。
取出導電パターン36および端子部37を適切に保護することができる限りにおいて、オーバーコート層38を構成する材料が特に限られることはない。例えばオーバーコート層38の材料として、アクリル樹脂などが用いられ得る。オーバーコート層38の平均厚みは、5.0〜20.0μmの範囲内となっており、例えば数μm程度になっている。なおオーバーコート層38の大部分は、ほぼ一様な厚みを有する部分(後述する平坦部分38b)によって構成されている。従って、オーバーコート層38の平均厚みは、平坦部分38bにおける厚みと同一であると考えてもよい。
次に図4Aおよび図4B(a)(b)を参照して、タッチパネルセンサ30の端子部37にフレキシブルプリント基板21が接合される様子について詳細に説明する。図4Aは、図3のタッチパネルセンサ30の端子部37およびフレキシブルプリント基板21を拡大して示す図である。また図4B(a)は、フレキシブルプリント基板21の層構成の一例を示す図であり、図4B(b)は、図4B(a)に示すフレキシブルプリント基板21が端子部37に接合されている様子を示す図である。
はじめに図4B(a)を参照して、フレキシブルプリント基板21の構成について説明する。図4B(a)に示すように、フレキシブルプリント基板21は、導電性を有する導電層21bを少なくとも含んでいる。導電層21bは、金属材料などの導電性材料から構成されており、例えば銅から構成されている。この導電層21bは、図4B(a)に示すように、一対の保護層21c,21dによって挟まれていてもよい。この場合、タッチパネルセンサ30の端子部37と向かい合う側の保護層21dには、導電層21bを部分的に外部に露出させるための貫通孔21gが形成されている。保護層21c,21dは、絶縁性を有する樹脂材料から構成されており、例えばポリイミドから構成されている。導電層21bと保護層21c,21dとの間には、保護層21c,21dを導電層21bに接着するための接着層21e,21fが介在されていてもよい。フレキシブルプリント基板21の厚みは、30.0〜100.0μmの範囲内となっており、例えば50μm程度になっている。
図4Aに示すように、フレキシブルプリント基板21は、端子部37の露出部分37aに接合されている。具体的な接合方法が特に限られることはなく、様々な方法が用いられ得る。例えば図4B(b)に示すように、厚み方向(図4B(b)における上下方向)における導電性を有する異方性導電層22をフレキシブルプリント基板21の導電層21bと端子部37の露出部分37aとの間に介在させることによって、フレキシブルプリント基板21と端子部37の露出部分37aとを接合してもよい。異方性導電層22とは、異方性導電材料を含む層のことであり、例えば異方性導電フィルム(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)が用いられる。
図4Aに示すように、フレキシブルプリント基板21は、部分的にオーバーコート層38に乗り上げている。具体的には、オーバーコート層38の端部のうち端子部37の露出部分37a側に位置する端部38aが、フレキシブルプリント基板21によって覆われている。この結果、端子部37の上面はオーバーコート層38またはフレキシブルプリント基板21によって隙間無く覆われることになり、これによって、端子部37を外部環境から強固に保護することができる。
ところでフレキシブルプリント基板21がオーバーコート層38に乗り上げる場合、上述のように、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間に、フレキシブルプリント基板21の厚みに基づく段差が生じるという問題が生じ得る。ここで本実施の形態によれば、図4Aに示すように、オーバーコート層38は、オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに接する部分の厚みが、オーバーコート層38の平均厚みよりも小さくなるよう、構成されている。またフレキシブルプリント基板21は、その端部21aが、上述の「オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに接する部分」上に位置するよう、端子部37の露出部分37aに接合されている。これによって、本実施の形態によれば、図4Aに示すように、オーバーコート層38の上面とフレキシブルプリント基板21の上面との間の段差sが大きくなってしまうことを抑制することができる。
なお、「オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに接する部分」とは、オーバーコート層38のうち、露出部分37a側の端部38aからd以下の距離に位置する部分のことである。ここで距離dは、フレキシブルプリント基板21を適切に撓ませるために必要になる長さに対応している。距離dの値は、オーバーコート層38の形状やフレキシブルプリント基板21の弾性特性などに応じて適宜定められるが、例えば0〜3.0mmの範囲内になっており、より好ましくは0〜2.0mmの範囲内(2.0mm以下)になっており、さらに好ましくは0.5〜2.0mmの範囲内になっている。なお以下の説明において、「オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに接する部分」のことを近接部分38cと称することもある。図4Aにおいては、近接部分38cの厚みが符号t2で示されている。なお厚みt2は、近接部分38cのうち最大の厚みを有する部分の厚みを意味する。
また「オーバーコート層38の平均厚み」とは、上述のように、オーバーコート層38のうちほぼ一様な厚みを有する部分、すなわち平坦部分38bの厚みt1を意味している。
近接部分38cの厚みt2が平坦部分38bの厚みt1に対してどの程度小さくなっている必要があるかという点は、フレキシブルプリント基板21の厚みなどに応じて適宜定められるが、例えば近接部分38cの厚みt2は、オーバーコート層38の平坦部分38bの厚みt1の30%以下になっており、より好ましくは25%以下になっている。このように近接部分38cの厚みt2を設定することにより、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間の段差sが大きくなりすぎることを抑制することができる。
図4Aに示すように、オーバーコート層38の近接部分38cは、端子部37の露出部分37aに向かうにつれてその厚みが減少するテーパ部分38dとして構成されていてもよい。これによって、オーバーコート層38の端部38aの形状に沿ってフレキシブルプリント基板21が撓むことができるようになり、このことにより、フレキシブルプリント基板21と端子部37との間に空隙が形成されることを抑制することができる。なお空隙が生成されることを防ぐ上では、テーパ部分38dは、少なくとも端部38aの近傍において、内側に向かって凸となるような湾曲を有していることが好ましい。
なお図4B(a)に示すように、フレキシブルプリント基板21は、導電層21bがフレキシブルプリント基板21の端部21aまでは至らないよう、すなわち、フレキシブルプリント基板21の端部21a近傍には導電層21bが存在しないよう、構成されていてもよい。この場合、図4B(b)に示すように、フレキシブルプリント基板21のうち導電層21bを含まない部分のみがオーバーコート層38に乗り上げるようにすることができる。この結果、フレキシブルプリント基板21がオーバーコート層38の表面に沿って撓みやすくなり、このことにより、フレキシブルプリント基板21と端子部37との間に空隙が形成されることをさらに抑制することができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、タッチパネルセンサ30およびタッチ検出モジュール18の製造方法について説明する。
タッチパネルセンサの製造方法
はじめに基材31を準備する。次に基材31上に透明導電層41を設け、その後、透明導電層41をパターニングして上述の第1膨出部32a、第1ライン部32bおよび第2膨出部33aを形成する。パターニング方法としては、例えばフォトリソグラフィー法が用いられる。
次に、感光性材料を含む絶縁性材料を上述の第1膨出部32a、第1ライン部32bおよび第2膨出部33a上に設け、その後、絶縁性材料を所定のパターンで露光および現像することにより、上述の絶縁層34を形成する。次に、導電性材料を絶縁層34上に設け、その後、導電性材料をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることにより、上述の第2ライン部33bを形成する。
次に、取出導電パターン36、端子部37およびオーバーコート層38を形成する工程について、図5A乃至図5Cを参照して説明する。
はじめに図5Aに示すように、上述の透明導電層41と、透明導電層41上に設けられた金属層42と、金属層42上に設けられた樹脂材料層43と、を含む積層構造を準備する。樹脂材料層43は、オーバーコート層38を構成するための材料、例えばアクリル樹脂と、感光性材料とを含んでいる。感光性材料は、ポジ型およびネガ型のいずれであってもよいが、ここではネガ型の感光性材料が用いられる例について説明する。
なお金属層42として、上述の第2ライン部33bを形成する工程において設けられた導電性材料の層が用いられてもよい。若しくは、金属層42は、第2ライン部33bを形成する工程とは別の工程で設けられたものであってもよい。また樹脂材料層43として、上述の絶縁層34を形成する工程において設けられた絶縁性材料の層が用いられてもよい。若しくは、樹脂材料層43は、上述の絶縁層34を形成する工程とは別の工程で設けられた層であってもよい。
次に図5Bに示すように、露光マスク50を介して露光光Lを樹脂材料層43に照射する露光工程を実施する。ここでは、露光マスク50として、入射された露光光Lを位置に応じて任意の減衰率で減衰させることができる階調マスクが用いられる。このため図5Bに示すように、基材31の外縁に向かうにつれて連続的に減少する露光光Lの分布を実現することができる。
その後、露光された樹脂材料層43を現像する。これによって、図5Cに示すように、照射された露光光Lの強度に応じた厚みを有する、具体的には上述のテーパ部分38dを有するオーバーコート層38を備えたタッチパネルセンサ30を得ることができる。その後、タッチパネルセンサ30の端子部37の露出部分37aにフレキシブルプリント基板21を接合させることによって、上述のタッチ検出モジュール18を得ることができる。
ここで本実施の形態によれば、オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに接する部分の厚み(近接部分38cのt2)は、オーバーコート層38の平均厚み(平坦部分38bの厚みt1)よりも小さくなっている。またフレキシブルプリント基板21は、その端部21aが、オーバーコート層38の近接部分38c上に位置するよう、端子部37の露出部分37aに接合されている。このため、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間に大きな段差sが生じることを抑制できる。従って、搬送工程や、タッチ検出モジュール18と表示装置15とを組み合わせる工程など、その後に実施される工程の生産性や作業性が低下してしまうことを抑制することができる。また本実施の形態によれば、端子部37とフレキシブルプリント基板21との間に空隙が形成されることを抑制することができ、これによって、腐食やエレクトロマイグレーションが生じることを抑制することができる。
第1の比較の形態
次に、本実施の形態の効果を、第1の比較の形態と比較して説明する。図6Aは、第1の比較の形態におけるタッチパネルセンサ130Aおよびフレキシブルプリント基板21を示す縦断面図である。
図6Aに示す比較の形態によるタッチパネルセンサ130Aにおいては、オーバーコート層138が一様な厚みで端子部37上に設けられており、このオーバーコート層138の上にフレキシブルプリント基板21が乗り上げている。このため、タッチパネルセンサ130Aとフレキシブルプリント基板21との間の段差sが大きくなってしまっており、また端子部37とフレキシブルプリント基板21との間には大きな空隙45が形成されてしまっている。
これに対して本実施の形態によれば、上述のように、オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに近接する近接部分38cの厚みをオーバーコート層38の平均厚みよりも小さくすることにより、段差を低減するとともに、空隙が形成されることを抑制することができる。
第2の比較の形態
次に、本実施の形態の効果を、第2の比較の形態と比較して説明する。図6Bは、第2の比較の形態におけるタッチパネルセンサ130Bおよびフレキシブルプリント基板21を示す縦断面図である。
図6Bに示す比較の形態によるタッチパネルセンサ130Bにおいても、オーバーコート層138が一様な厚みで端子部37上に設けられている。一方、フレキシブルプリント基板21は、オーバーコート層138に乗り上げないよう端子部37に接合されている。この場合、図6Bに示すように、オーバーコート層138とフレキシブルプリント基板21との間に、隙間が形成されることになる。すなわち、オーバーコート層138またはフレキシブルプリント基板21のいずれによっても覆われていない部分が端子部37に生じることになる。このような場合、一般には図6Bに示すように、隙間を埋める樹脂層47が設けられることになる。このように第2の比較の形態においては、樹脂層47を形成するための余分な工程が発生することになる。
これに対して本実施の形態によれば、上述のように、オーバーコート層38のうち端子部37の露出部分37aに近接する近接部分38cの厚みをオーバーコート層38の平均厚みよりも小さくすることにより、余分な工程を発生させることなく、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間の段差を低減することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(オーバーコート層の形成方法の変形例)
上述の本実施の形態において、階調マスクとして構成された露光マスク50を用いることによって、テーパ部分38dを含むオーバーコート層38が形成される例を示した。しかしながら、テーパ部分38dを含むオーバーコート層38を形成する方法が、階調マスクを用いた露光処理に限られることはない。例えば、オーバーコート層38を構成するための樹脂材料と、適切な溶媒とを含む塗工液を、所定のパターンで取出導電パターン36および端子部37上に塗工することにより、オーバーコート層38を形成してもよい。この場合、塗工液の粘度を適切に調整することにより、オーバーコート層38の形状を、その端部38aに近づくにつれて厚みがなだらかに減少するような形状にすることができる。すなわち、上述のテーパ部分38dを実現することができる。なお具体的な塗工方法が特に限られることはなく、スクリーン印刷法など、公知の方法が適宜用いられ得る。
(オーバーコート層の形状の変形例)
また上述の本実施の形態において、オーバーコート層38の近接部分38cが、端子部37の露出部分37aに向かうにつれてその厚みが減少するテーパ部分38dとして構成されている例を示した。しかしながら、近接部分38cの厚みt2を平坦部分38bの厚みt1よりも小さくし、これによってタッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間の段差sを小さくすることができる限りにおいて、オーバーコート層38の近接部分38cの具体的な形状が特に限られることはない。例えば図7に示すように、近接部分38cは、平坦部分38bに比べて低減された厚みを有する厚み低減部分38eとして構成されていてもよい。図7に示す例においても、図6Aに示す上述の第1の比較の形態の場合に比べて、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間に生じる段差sを小さくすることができ、かつ、端子部37とフレキシブルプリント基板21との間に形成される空隙45を小さくすることができる。
なお、図7に示すオーバーコート層38を形成する方法は特には限られないが、例えば、露光マスク50としてハーフトーンマスクを用いた露光処理を実施することによって、厚み低減部分38eを有するオーバーコート層38を得ることができる。
(透明導電パターンの変形例)
また上述の本実施の形態において、透明導電パターン32,33がいずれも、基材31の表示装置15側の面または観察者側の面のいずれか一方に設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、基材31の表示装置15側の面および観察者側の面の両方に透明導電パターンが設けられていてもよい。例えば、第1透明導電パターン32が基材31の一方の面に設けられ、第2透明導電パターン33が基材31の他方の面に設けられていてもよい。また取出導電パターン36および端子部37も、透明導電パターンに応じて、基材31の一方の面および他方の面の両方に設けられていてもよい。この場合も、端子部37上には、端子部37の露出部分37aに接する部分においてその厚みが低減された上述のオーバーコート層38が設けられる。これによって、タッチパネルセンサ30とフレキシブルプリント基板21との間に段差が生じることを抑制し、かつ、端子部37とフレキシブルプリント基板21との間に空隙が形成されることを抑制することができる。
(基材の変形例)
また上述の本実施の形態において、基材31を有するタッチパネルセンサ30が、タッチパネルセンサ30や表示装置15を保護するための保護板12と組み合わされる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、タッチパネルセンサ30の基材31は、表示装置用の保護板として機能することができる程度の強度を有するものであり、かつタッチパネルセンサ30の透明導電パターン32,33、取出導電パターン36、端子部37およびオーバーコート層38はいずれも、基材31の面のうち表示装置15側の面に設けられていてもよい。この場合、タッチパネルセンサ30の基材31は、透明導電パターン32,33などのパターンを支持するだけでなく、それらのパターンや表示装置15を保護するものとしての役割を果たすことができ、このため、保護板12を省略することができる。すなわちタッチパネルセンサ30は、いわゆるカバーガラス一体型のタイプであってもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 タッチ機能付き表示装置
12 保護板
15 表示装置
18 タッチ検出モジュール
20 タッチパネル装置
21 フレキシブルプリント基板
21a 端部
30 タッチパネルセンサ
31 基材
32 第1透明導電パターン
33 第2透明導電パターン
34 絶縁層
36 取出導電パターン
37 端子部
37a 露出部分
38 オーバーコート層
38a 端部
38b 平坦部分
38c 近接部分
38d テーパ部分
38e 厚み低減部分
45 空隙
47 樹脂層
50 露光マスク

Claims (6)

  1. タッチパネルセンサと、タッチパネルセンサに接合されたフレキシブルプリント基板とを備えるタッチ検出モジュールであって、
    前記タッチパネルセンサは、
    タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、を含む基材と、
    前記基材の前記アクティブエリアに配置された導電パターンと、
    前記基材の外縁に沿って並ぶよう前記基材の前記非アクティブエリアに配置され、前記導電パターンに電気的に接続された複数の端子部と、
    前記端子部上に設けられたオーバーコート層と、を備え、
    前記オーバーコート層は、前記端子部のうち前記基材の前記外縁寄りに位置する部分及び前記基材のうち前記端子部と前記基材の外縁との間の部分が前記オーバーコート層によって覆われていない露出部分として存在するよう、前記端子部上に設けられており、
    前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっており、
    前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分は、前記オーバーコート層の前記露出部分側の端部に至るまで、複数の前記端子部が並べられた前記基材の前記外縁に向かうにつれてその厚みが減少するテーパ部分として構成されており、
    前記フレキシブルプリント基板は、その端部が、前記オーバーコート層の前記テーパ部分上に位置するよう、前記端子部の前記露出部分に接合されている、タッチ検出モジュール。
  2. 前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みの30%以下になっている、請求項1に記載のタッチ検出モジュール。
  3. 前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分は、前記オーバーコート層の前記露出部分側の端部から2.0mm以下の距離に位置する部分である、請求項1または2に記載のタッチ検出モジュール。
  4. 前記タッチパネルセンサの前記基材は、表示装置用の保護板として機能するものであり、
    前記タッチパネルセンサの前記導電パターン、前記端子部および前記オーバーコート層はいずれも、前記基材の面のうち表示装置側の面に設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチ検出モジュール。
  5. 表示装置と、
    前記表示装置と組み合わされた、請求項1乃至のいずれか一項に記載の前記タッチ検出モジュールと、を備える、タッチ機能付き表示装置。
  6. フレキシブルプリント基板に接合されて用いられるタッチパネルセンサであって、
    タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、アクティブエリアの周辺に位置する非アクティブエリアと、を含む基材と、
    前記基材の前記アクティブエリアに配置された導電パターンと、
    前記基材の外縁に沿って並ぶよう前記基材の前記非アクティブエリアに配置され、前記導電パターンに電気的に接続された複数の端子部と、
    前記端子部上に設けられたオーバーコート層と、を備え、
    前記オーバーコート層は、前記端子部のうち前記基材の前記外縁寄りに位置する部分及び前記基材のうち前記端子部と前記基材の外縁との間の部分が前記オーバーコート層によって覆われていない露出部分として存在するよう、前記端子部上に設けられており、
    前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分の厚みは、前記オーバーコート層の平均厚みよりも小さくなっており、
    前記オーバーコート層のうち前記端子部の前記露出部分に接する部分は、前記オーバーコート層の前記露出部分側の端部に至るまで、複数の前記端子部が並べられた前記基材の前記外縁に向かうにつれてその厚みが減少するテーパ部分として構成されている、タッチパネルセンサ。
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