以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図11)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る配布物管理システム100の構成について説明する。配布物管理システム100は、MFP(Multi−Function Peripheral)1、サーバー装置2、及び、スマートフォン3を備える。サーバー装置2は、インターネットを介して、MFP1及びスマートフォン3と通信可能に接続される。
本実施形態では、サーバー装置2が、インターネットを介して、MFP1及びスマートフォン3と通信可能に接続される形態について説明するが、これに限定されない。サーバー装置2が、他の形態のネットワークを介して、MFP1及びスマートフォン3と通信可能に接続される形態でもよい。例えば、サーバー装置2が、LAN(Local Area Network)、又は、WAN(Wide Area Network)を介して、MFP1及びスマートフォン3と通信可能に接続される形態でもよい。
また、MFP1は、カラー印刷機能、及び、通信機能を有するカラー複合機であって、配布物DD、及び、掲示物DPを印刷する。配布物DDは、学校からのイベント情報を保護者に通知する書面である。掲示物DPは、配布物DDの概要について報知する文章、及び、ウェブページのアドレスを示す2次元コード(例えば、QRコード(登録商標)が印刷されている。QRコード(登録商標)が示すアドレスに対応するウェブページには、配布物DDの内容が掲載されている。保護者は、スマートフォン3で、このウェブページにアクセスし、配布物DDの内容を確認する。また、保護者は、スマートフォン3で、このウェブページにアクセスし、配布物DDの要否を含む質問について回答する。MFP1は、「画像形成装置」の一例に相当する。MFP1は、例えば、学校に配置され、教師によって操作される。教師は、「第1ユーザー」に相当する。MFP1の構成については、図2及び図3を用いて後述する。
本実施形態では、画像形成装置がMFP1である形態について説明するが、これに限定されない。画像形成装置が、少なくとも、カラー印刷機能、及び、通信機能を備えていればよい。画像形成装置が、例えば、インターネットに通信可能に接続されたカラープリンターでもよい。この場合には、配布物DD及び掲示物DPの画像情報は、インターネットを介して接続されたパーソナルコンピューターのような他の装置から取得する。
サーバー装置2は、配布物DDの部数NDを管理する。サーバー装置2は、例えば、配布物管理システム100の管理会社に配置される。サーバー装置2は、制御部21を備える。制御部21は、サーバー装置2の動作を制御する。制御部21の構成については、図6を参照して後述する。
スマートフォン3は、保護者によって操作され、配布物の要否等を回答する。スマートフォン3は、「携帯端末装置」の一例に相当する。保護者は、「第2ユーザー」に相当する。また、スマートフォン3は、各保護者によって携帯される。スマートフォン3は、各保護者によって携帯されるスマートフォン31、32、・・・3N(Nは、2以上の整数)を含む。スマートフォン31、32、・・・3Nは、互いに略同一の構成を有する。また、スマートフォン31、32、・・・3Nは、それぞれ、タッチパネル311、321、・・・、3N1を備える。タッチパネル311、321、・・・、3N1は、互いに略同一の構成を有する。本実施形態では、便宜上、タッチパネル311について説明する。更に、スマートフォン31、32、・・・、3Nは、それぞれ、制御部41、42、・・・、4Nを備える。制御部41、42、・・・、4Nは、互いに略同一の構成を有する。本実施形態では、便宜上、制御部41の構成について説明する。制御部41は、スマートフォン31の動作を制御する。なお、制御部41の構成については、図7を参照して後述する。更に、スマートフォン3は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラのような撮像部を備える。
本実施形態では、携帯端末装置がスマートフォン3である形態について説明するが、これに限定されない。携帯端末装置が、例えば、タブレットPC(Personal Computer)でもよい。また、携帯端末装置が、例えば、携帯電話機でもよい。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るMFP1について説明する。図2は、MFP1の構成を示す図である。MFP1は、カラースキャナー、複写機、カラープリンター、及び、ファクシミリのような各種機能を有する。MFP1は、筐体10、画像形成ユニット11、画像読取ユニット12、原稿搬送ユニット13、操作パネル14、及び、制御部15を備える。操作パネル14は、タッチパネル141を備える。また、操作パネル14は、第1ユーザーUS1(例えば、教師)からの入力を受け付ける。
図2に示すように、画像形成ユニット11は、用紙P上に画像を形成するユニットであって、給紙部112、搬送部L、トナー補給ユニット113、画像形成ユニット114、転写部115、定着部117、及び、排出部118を備える。
給紙部112は、筐体10の下部に配置され、用紙Pを搬送部Lへ供給する。給紙部112は、複数枚の用紙Pを収容可能であって、最上部の用紙Pを1枚ずつ搬送部Lへ供給する。
搬送部Lは、給紙部112によって供給された用紙Pを、転写部115及び定着部117を経由して排出部118まで搬送する。
トナー補給ユニット113は、画像形成ユニット114にトナーを供給する容器であって、4つのトナーカートリッジ113c、113m、113y、及び、113kを備える。トナーカートリッジ113cには、シアン色のトナーが収容される。トナーカートリッジ113mには、マゼンタ色のトナーが収容される。トナーカートリッジ113yには、イエロー色のトナーが収容される。トナーカートリッジ113kには、ブラック色のトナーが収容される。
転写部115は、中間転写ベルト115aを備える。転写部115は、画像形成ユニット114によって、中間転写ベルト115a上に形成されたトナー像を、用紙P上に転写する。
画像形成ユニット114は、中間転写ベルト115a上にトナー像を形成する。画像形成ユニット114は、4つの画像形成部114c、114m、114y、114kを含む。画像形成部114cには、トナーカートリッジ113cからシアントナーが供給される。画像形成部114mには、トナーカートリッジ113mからマゼンタトナーが供給される。画像形成部114yには、トナーカートリッジ113yからイエロートナーが供給される。画像形成部114kには、トナーカートリッジ113kからブラックトナーが供給される。
定着部117は、転写部115によって用紙Pに形成されたトナー像を定着するローラー対であって、加熱ローラー117a及び加圧ローラー117bを備える。加熱ローラー117aは、用紙Pを加熱する。また、用紙Pは、加熱ローラー117a及び加圧ローラー117bによって加圧される。その結果、転写部115において用紙Pに転写された未定着のトナー像が、定着部117によって定着される。排出部118は、トナー像が定着された用紙Pを装置の外部へ排出する。
次に、図3を参照して、画像読取ユニット12及び原稿搬送ユニット13の構成について説明する。図3は、画像読取ユニット12及び原稿搬送ユニット13を示す側面図である。画像読取ユニット12は、原稿Rに形成された画像を読み取って画像データを生成する。画像読取ユニット12は、コンタクトガラス121、光源122、第1ミラー123、第2ミラー124、第3ミラー125、第1キャリッジ126、第2キャリッジ127、結像レンズ128、及び、CCD(Charge Coupled Device)129を備えている。
光源122は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。光源122及び第1ミラー123は、第1キャリッジ126によって支持されている。また、第2ミラー124及び第3ミラー125は、第2キャリッジ127によって支持されている。コンタクトガラス121は、幅広の原稿載置用ガラス121aと、細長い原稿自動読取用ガラス121bとを有している。原稿自動読取用ガラス121bは、図2では原稿載置用ガラス121aの左側に位置する。
画像読取ユニット12による原稿Rの画像読取方法には、フラットベッド読取モード、及び、ADF(Auto Document Feeder)読取モードの2種類の方法が存在する。フラットベッド読取モードでは、原稿載置用ガラス121a上に載置された原稿Rの画像を読み取る。ADF読取モードでは、原稿搬送ユニット13によって原稿Rを搬送させ、原稿Rが第1読取位置121cを通過する際に、原稿Rの画像を読み取る。
具体的には、フラットベッド読取モードでは、光源122が原稿載置用ガラス121a上に載置された原稿Rを照射する。そして、原稿Rからの反射光が第1ミラー123、第2ミラー124、第3ミラー125の順に反射して、結像レンズ128に入射する。結像レンズ128に入射した光は、CCD129の受光面で光電変換によって結像され、CCD129が画像信号として出力する。1ライン分の読み取りが終了すると、原稿Rの主走査方向(図2の紙面に対して垂直方向)と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に第1キャリッジ126及び第2キャリッジ127が移動され、次のラインの読み取りが行われる。
一方、ADF読取モードでは、原稿搬送ユニット13によって搬送された原稿Rが、第1読取位置121cを通過するとき、光源122が原稿自動読取用ガラス121bを介して原稿Rに光を照射する。そして、原稿Rからの反射光が第1ミラー123、第2ミラー124、第3ミラー125の順に反射して、結像レンズ128に入射する。結像レンズ128に入射した光は、CCD129の受光面で光電変換によって結像されて、CCD129が画像信号として出力する。1ライン分の読み取りが終了すると、原稿Rが原稿搬送ユニット13によって搬送され、次のラインの読み取りが行われる。
原稿搬送ユニット13は、原稿トレイ131、ピックアップローラー132、分離ローラー対133、搬送ローラー対134、レジストローラー対135、読取ガイド136、搬送ローラー対137、排出ローラー対138、及び、原稿排出トレイ139を備えている。また、原稿搬送ユニット13は、ADFを構成している。
原稿トレイ131には、複数枚の原稿R(図2参照)が載置される。原稿トレイ131の底面には、例えば、原稿Rを上方に持ち上げるリフト機構が設けられている。原稿トレイ131に原稿Rが載置されると、リフト機構が原稿Rを上方に持ち上げ、最上部の原稿Rがピックアップローラー132に接触する。
ピックアップローラー132は、原稿トレイ131の最上部の原稿Rに接触し、回転駆動されて、最上部の原稿Rを1枚ずつ分離ローラー対133に向けて繰り出す。ピックアップローラー132は、原稿Rの後端を繰り出してから予め定められた紙間時間が経過した後に、次の原稿Rの繰り出しを開始する。
分離ローラー対133は、ピックアップローラー132から繰り出された原稿Rを搬送ローラー対134に向けて1枚ずつ送出する。搬送ローラー対134は、分離ローラー対133から搬送された原稿Rをレジストローラー対135に向けて1枚ずつ送出する。レジストローラー対135は、搬送されてきた原稿Rを、所定のタイミングで第1読取位置121cへと送出する。
読取ガイド136は、レジストローラー対135よりも原稿Rの搬送方向の下流側に配置される。また、読取ガイド136は、画像読取ユニット12のコンタクトガラス121に対向するように配置される。読取ガイド136は、原稿Rの幅方向(図3の紙面に垂直な方向)に長く形成される。また、読取ガイド136は、例えば、その長手方向(図3の紙面に垂直な方向)の両端部に配置されたコイルばねによって、コンタクトガラス121に向けて付勢される。読取ガイド136の下面は、長手方向の両端部が中央部よりも下側に突出して形成されている。原稿搬送ユニット13を閉姿勢にしたときに、長手方向の両端部がコンタクトガラス121の上面に当接するように構成されている。また、読取ガイド136下面の長さ方向中央部とコンタクトガラス121との間で形成される一定の隙間を原稿Rが通過するように構成されている。このようにして、ADF読取モードでは、読取ガイド136と原稿自動読取用ガラス121bとの間を原稿Rが通過するときに、原稿Rに形成された画像が読み取られる。また、読取ガイド136は、原稿自動読取用ガラス121bとの間に第1読取位置121cを形成する。
搬送ローラー対137は、第1読取位置121cよりも原稿Rの搬送方向の下流側に配置される。また、搬送ローラー対137は、第1読取位置121cで読み取られた原稿Rを排出ローラー対138に搬送する。排出ローラー対138は、搬送ローラー対137から搬送された原稿Rを原稿排出トレイ139に排出する。原稿排出トレイ139は、その積載面が排出ローラー対138の近傍では排出ローラー対138の下方に位置し、排出原稿を積層することができる。
次に、図4を参照して、MFP1の制御部15の構成について説明する。制御部15は、MFP1の動作を制御する。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリーを備える。メモリーには、制御プログラムが記憶される。CPUは、制御プログラムを実行することによって、各種機能部として機能する。その結果、CPUの各種機能部は、MFP1の動作を制御する。制御部15は、配布物画像取得部151、質問生成部152、掲示物画像取得部153、コード生成部154、画像配置部155、掲示物印刷部156、及び、配布物印刷部157を備える。
配布物画像取得部151は、配布物DDの画像情報である第1画像情報DJを取得する。具体的には、配布物画像取得部151は、例えば、配布物DDの原稿Rを、画像読取ユニット12を用いて読み取り、第1画像情報DJを取得する。また、例えば、MFP1にインターネットを介して接続されたパーソナルコンピューターのような端末装置から、第1画像情報DJを受信して取得する。
質問生成部152は、第1画像情報DJを取得する度に、第1ユーザーUS1(例えば、教師)からの入力を受け付けて、配布物DDを受け取る対象者である配布対象者DMに対する質問Qを示す質問情報QJを生成する。なお、配布対象者DMは、本実施形態では、第1ユーザーUS1が勤務する学校に通学する生徒の保護者である。また、配布対象者DMは、「第2ユーザーUS2」に相当する。また、質問生成部152は、生成した質問情報QJと第1画像情報DJとを、サーバー装置2へ送信する。具体的には、質問Qは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、配布対象者DM(第2ユーザーUS2)が配布を希望する年月日を示す希望配布日を含む。
また、質問生成部152は、MFP1の操作パネル14を介して第1ユーザーUS1からの入力を受け付けて、配布対象者DMに対する質問Qを示す質問情報QJを生成する。具体的には、例えば、質問生成部152は、予め設定された複数の質問Qの中から、所望する質問Qを選択して、配布対象者DMに対する質問Qを示す質問情報QJを生成する。
掲示物画像取得部153は、掲示物DPの画像を示す画像情報である第2画像情報DKを取得する。具体的には、掲示物画像取得部153は、例えば、掲示物DPの原稿Rを、画像読取ユニット12を用いて読み取り、第2画像情報DKを取得する。また、例えば、MFP1にインターネットを介して接続されたパーソナルコンピューターのような端末装置から、第2画像情報DKを受信して取得する。
コード生成部154は、サーバー装置2から、第1画像情報DJに対応するアドレス情報AJを受信し、アドレス情報AJに対応する2次元コードを生成する。換言すれば、コード生成部154は、アドレス情報AJを、アドレス情報AJを示す2次元コードに変換する。本実施形態では、2次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)である。
画像配置部155は、第1ユーザーUS1からの入力を受け付けて、掲示物DPの画像に、QRコード(登録商標)を示す画像を配置し、コード付掲示物DQの画像を生成する。具体的には、画像配置部155は、MFP1の操作パネル14を介して第1ユーザーUS1からの入力を受け付ける。そして、画像配置部155は、掲示物DPの画像に、掲示物DPに掲載された配布物DD毎に、対応するQRコード(登録商標)を示す画像を配置する。その結果、画像配置部155は、コード付掲示物DQの画像を生成する。
掲示物印刷部156は、画像配置部155によって生成されたコード付掲示物DQの画像に対応するコード付掲示物DQを印刷する。コード付掲示物DQの詳細については、図5を参照して後述する。
配布物印刷部157は、配布物DDの部数NDを示す部数情報をサーバー装置2から受信し、部数情報が示す部数NDの配布物DDを印刷する。また、配布物印刷部157は、第1部数情報及び第2部数情報をサーバー装置2から受信する。第1部数情報は、カラー印刷の部数である第1部数ND1を示す。第2部数情報は、モノクロ印刷の部数である第2部数ND2を示す。そして、配布物印刷部157は、第1部数情報が示す第1部数ND1の配布物DDをカラー印刷する。また、配布物印刷部157は、第2部数情報が示す第2部数ND2の配布物DDをモノクロ印刷する。更に、配布物印刷部157は、サーバー装置2から配布日情報と対応付けて部数情報を受信する。また、配布物印刷部157は、配布日情報が示す希望配布日に、対応する部数情報が示す部数NDの配布物DDを印刷する。
具体的には、配布物印刷部157は、例えば、サーバー装置2から配布日情報と対応付けて第1部数情報及び第2部数情報を受信する。第1部数情報は、カラー印刷の部数である第1部数ND1を示す。第2部数情報は、モノクロ印刷の部数である第2部数ND2を示す。そして、配布物印刷部157は、配布日情報が示す希望配布日に、第1部数情報が示す第1部数ND1の配布物DDをカラー印刷する。また、配布物印刷部157は、配布日情報が示す希望配布日に、第2部数情報が示す第2部数ND2の配布物DDをモノクロ印刷する。
次に、図5を参照して、コード付掲示物DQについて説明する。図5は、掲示物印刷部156によって印刷されたコード付掲示物DQの一例(コード付掲示物5)を示す図である。コード付掲示物5は、第1掲示部51、及び、第2掲示部52を備える。第1掲示部51には、第1の配布物DDである配布物Aに関する掲示事項が印刷される。具体的には、第1掲示部51には、配布物Aのタイトル、ページ数、概要、及び、QRコード(登録商標)511が印刷される。第2掲示部52には、第2の配布物DDである配布物Bに関する掲示事項が印刷される。具体的には、第2掲示部52には、配布物Bのタイトル、ページ数、概要、及び、QRコード(登録商標)512が印刷される。コード付掲示物5は、第1ユーザーUS1(教師)が勤務する学校の掲示板、教室の入口近傍のような人目につき易い場所に掲示される。また、コード付掲示物5に掲示されたQRコード(登録商標)511、512は、第2ユーザーUS2(保護者)が携帯するスマートフォン3によって撮影される。
次に、図6を参照して、サーバー装置2の制御部21の構成について説明する。制御部21は、CPU及びメモリーを備える。メモリーには、制御プログラムが記憶される。CPUは、制御プログラムを実行することによって、各種機能部として機能する。また、CPUは、制御プログラムを実行することによって、メモリーを各種機能部として機能させる。その結果、CPUの各種機能部は、サーバー装置2の動作を制御する。制御部21は、名簿記憶部211、アドレス生成部212、ページ生成部213、回答受付部214、及び、集計部215を備える。
名簿記憶部211は、配布対象者DMの全員の名簿情報を記憶する。具体的には、名簿記憶部211は、配布物DDが配布される配布対象者DMの全員の名簿情報を記憶する。配布物DDが、例えば、学校が主催する役員会である場合には、配布物DDは、役員会に所属するメンバー全員に配布される。この場合には、配布対象者DMは、役員会に所属するメンバー全員である。配布物DDが、例えば、運動会に関する案内である場合には、配布物DDは、学校に通学する生徒全員の保護者に配布される。この場合には、配布対象者DMは、学校に通学する生徒全員の保護者である。
アドレス生成部212は、MFP1の質問生成部152から第1画像情報DJと質問情報QJとを受信する度に、第1画像情報DJと質問情報QJとを掲載するウェブページWBのアドレスADを示すアドレス情報AJを生成する。第1画像情報DJは、MFP1の配布物画像取得部151によって取得された配布物DDの画像情報である。質問情報QJは、MFP1の質問生成部152によって生成される。また、アドレス生成部212は、アドレス情報AJをMFP1に送信する。なお、第1画像情報DJは、例えば、PDF(Portable Document Format)形式でダウンロード可能にウェブページWBに掲載される。
本実施形態では、アドレス生成部212がウェブページのアドレスADを示すアドレス情報AJを生成する場合について説明するが、これに限定されない。アドレス生成部212が、第1ユーザーUS1(又は、システム管理者)からの入力を受け付けて、受け付けた入力に基づいてウェブページWBのアドレスADを示すアドレス情報AJを生成する形態でもよい。この場合には、アドレス生成部212の処理が簡略化される。
ページ生成部213は、配布物DDの画像と質問Qとを外部からアクセス可能に表示するウェブページWBを生成する。具体的には、例えば、ホームページを構成するウェブページの一部として、配布物DDの画像と質問Qとを表示するウェブページWBを生成する。ホームページは、例えば、配布物DDを配布する第1ユーザーUS1(教師)が勤務する学校のホームページである。
本実施形態では、ページ生成部213がウェブページWBを生成する場合について説明するが、これに限定されない。ページ生成部213が、第1ユーザーUS1(又は、システム管理者)からの入力を受け付けて、受け付けた入力に基づいてウェブページWBを生成する形態でもよい。この場合には、ページ生成部213の処理が簡略化される。
回答受付部214は、スマートフォン3から、ウェブページWBを介して、質問Qに対する回答ASを受け付ける。具体的には、回答受付部214は、スマートフォン3のタッチパネル311に、ウェブページWBを表示する。そして、回答受付部214は、スマートフォン3に表示されたウェブページWBを介して、第2ユーザーUS2(保護者)からの入力を受け付けて、質問Qに対する回答ASを受け付ける。また、質問Qは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を含む。同様に、回答ASは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を含む。更に、回答受付部214は、ウェブページWBに、名簿記憶部211に記憶された名簿に含まれる配布対象者DM全員又は一部の氏名を選択可能に表示し、選択された配布対象者DMの回答を受け付ける。スマートフォン3に表示されるウェブページWBについては、図8を参照して後述する。
集計部215は、回答ASを集計して、部数NDを求め、部数NDに対応する部数情報をMFP1へ送信する。具体的には、回答ASは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を含む。集計部215は、回答ASを集計して、希望配布日毎に、カラー印刷の部数である第1部数ND1、及び、モノクロ印刷の部数である第2部数ND2を求める。そして、集計部215は、希望配布日情報に対応付けて、第1部数ND1を示す第1部数情報、及び、第2部数ND2を示す第2部数情報をMFP1へ送信する。
次に、図7を参照して、スマートフォン3の制御部41の構成について説明する。制御部41は、スマートフォン31の動作を制御する。制御部41は、CPU及びメモリーを備える。メモリーには、制御プログラムが記憶される。CPUは、制御プログラムを実行することによって、各種機能部として機能する。その結果、CPUの各種機能部は、スマートフォン31の動作を制御する。制御部41は、コード画像生成部411、逆変換部412、表示部413、及び、回答部414を備える。
コード画像生成部411は、第1ユーザーUS1(教師)とは相違する第2ユーザーUS2(保護者)からの入力を受け付けて、QRコード(登録商標)511、512の画像を撮像し、QRコード(登録商標)511、512に対応するQRコード(登録商標)画像情報を生成する。QRコード(登録商標)511、512は、コード付掲示物5に印刷されている(図5参照)。
逆変換部412は、コード画像生成部411によって生成されたQRコード(登録商標)画像情報をアドレス情報AJに変換する。アドレス情報AJは、配布物DDの画像及び質問Qが掲載されたウェブページWBのアドレスADを示す。
表示部413は、第2ユーザーUS2からの入力を受け付けて、アドレス情報AJに対応するサーバー装置2のウェブページWBにアクセスする。そして、表示部413は、ウェブページWBに記載された配布物DDの画像及び質問Qを、スマートフォン3のタッチパネル311に表示する。また、第2ユーザーUS2は、必要に応じて、配布物DDの画像をPDF形式のデータとしてダウンロードすることができる。
回答部414は、第2ユーザーUS2からの入力を受け付けて、回答ASをサーバー装置2へ送信する。具体的には、回答部414は、表示部413によってタッチパネル311に表示された質問Qに対する第2ユーザーUS2の回答ASを、タッチパネル311を介して受け付ける。そして、回答部414は、受け付けた第2ユーザーUS2の回答ASをサーバー装置2へ送信する。
また、質問Qは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を含む。同様に、回答ASは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を含む。すなわち、回答部414は、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、希望配布日を受け付ける。更に、回答部414は、ウェブページWBに、名簿記憶部211に記憶された名簿情報に含まれる配布対象者DM全員又は一部の氏名を選択可能に表示し、選択された配布対象者DMの回答を受け付ける。
次に、図8を参照して、スマートフォン3のタッチパネル311に表示される回答画面について説明する。図8は、スマートフォン3のタッチパネル311に表示される回答画面6の一例を示す画面図である。回答画面6には、回答者名選択部61、第1配布物回答部62、第2配布物回答部63、送信ボタン64、及び、キャンセルボタン65が表示される。
回答者名選択部61は、名簿記憶部211に記憶された名簿情報に含まれる配布対象者DM全員又は一部の氏名を選択可能に表示する。本実施形態では、回答者名選択部61は、6名の氏名を選択可能に表示している。選択入力は、タッチパネル311による選択部へのタッチにて行われる。選択部は、四角マーク□で示す。なお、選択部がタッチされて選択されると、四角マーク□内にチェックマーク(レ点)が表示される。
第1配布物回答部62は、配布物Aに関する回答ASを受け付ける。第1配布物回答部62は、配布要否選択部621、カラー印刷要否選択部622、及び、配付希望日選択部623が入力可能に表示されている。配布要否選択部621は、「要」又は「否」のどちらか一方の選択を受け付ける。カラー印刷要否選択部622は、「カラー」又は「モノクロ」のどちらか一方の選択を受け付ける。配付希望日選択部623は、下三角マーク▼をタッチするとプルダウンメニューが選択可能に表示される。配付希望日選択部623は、表示されたプルダウンメニューからそれぞれ「月」及び「日」の選択を受け付ける。第2配布物回答部63には、配布物Bに関する回答を入力する。第2配布物回答部63にも、第1配布物回答部62と同様に、配布要否、カラー印刷要否、及び、配付希望日が入力可能に表示される(図示省略)。
回答者名選択部61に表示された配布対象者DMの少なくとも1人が選択され、第1配布物回答部62及び第2配布物回答部63の全ての項目の選択が完了すると、送信ボタン64又はキャンセルボタン65のタッチが受け付けられる。送信ボタン64は、回答画面6で受け付けられた内容がサーバー装置2へ送信する場合にタッチされるボタンである。キャンセルボタン65は、回答画面6で受け付けられた内容をキャンセルする場合にタッチされるボタンである。換言すれば、送信ボタン64のタッチが受け付けられた場合には、回答画面6で受け付けられた内容がサーバー装置2の回答受付部214へ送信される。キャンセルボタン65のタッチが受け付けられた場合には、回答画面6で受け付けられた内容がキャンセルされ、サーバー装置2との通信が切断される。
次に、図4及び図9を参照して、MFP1の制御部15の動作を説明する。図9は、MFP1の制御部15の動作を示すフローチャートである。まず、配布物画像取得部151が、画像読取ユニット12から配布物DDの画像情報である第1画像情報DJを取得する(ステップS101)。次に、質問生成部152が、第1ユーザーUS1からの入力を受け付けて、質問情報QJを生成する(ステップS103)。質問情報QJは、配布物DDを受け取る対象者である配布対象者DMに対する質問Qを示す。具体的には、質問Qは、配布物DDの要否、カラー印刷の要否、及び、配布対象者DM(第2ユーザーUS2)が配布を希望する年月日を示す希望配布日を含む。そして、質問生成部152は、質問Qを示す質問情報QJと配布物DDの画像情報である第1画像情報DJとを、サーバー装置2へ送信する(ステップS105)。
次に、掲示物画像取得部153が、画像読取ユニット12から掲示物DPの画像を示す画像情報である第2画像情報DKを取得する(ステップS107)。そして、コード生成部154が、サーバー装置2から、第1画像情報DJに対応するアドレス情報AJを受信したか否かの判定を行う(ステップS109)。アドレス情報AJを受信していないと判定した場合(ステップS109でNO)には、処理が待機状態になる。アドレス情報AJを受信したと判定した場合(ステップS109でYES)には、処理がステップS111に進む。そして、コード生成部154が、ステップS109で受信したアドレス情報AJに対応するQRコード(登録商標)を生成する(ステップS111)。
次に、画像配置部155が、第1ユーザーUS1からの入力を受け付けて、掲示物DPの画像に、QRコード(登録商標)を示す画像を配置し、コード付掲示物画像を生成する(ステップS113)。そして、掲示物印刷部156が、ステップS113で生成されたコード付掲示物画像に対応するコード付掲示物DQを印刷する(ステップS115)。次に、配布物印刷部157が、サーバー装置2から配布日情報と対応付けて第1部数情報及び第2部数情報を受信したか否かを判定する(ステップS117)。第1部数情報は、カラー印刷の部数である第1部数ND1を示す。第2部数情報は、モノクロ印刷の部数である第2部数ND2を示す。第1部数情報及び第2部数情報を受信していないと判定した場合(ステップS117でNO)には、処理が待機状態になる。第1部数情報及び第2部数情報を受信したと判定した場合(ステップS117でYES)には、処理がステップS119に進む。そして、配布物印刷部157が、配布日情報が示す希望配布日に、第1部数情報が示す第1部数ND1の配布物DDをカラー印刷すると共に、第2部数情報が示す第2部数ND2の配布物DDをモノクロ印刷する(ステップS119)。なお、配布物印刷部157は、画像形成ユニット11を介して、カラー印刷及びモノクロ印刷を行う。そして、処理が終了する。
次に、図6及び図10を参照して、サーバー装置2の制御部21の動作を説明する。図10は、サーバー装置2の制御部21の動作を示すフローチャートである。なお、名簿記憶部211には、予め配布対象者DMの全員の名簿情報が記憶されている。まず、アドレス生成部212が、MFP1から第1画像情報DJと質問情報QJとを受信したか否かの判定を行う(ステップS201)。第1画像情報DJは、配布物DDの画像情報である。質問情報QJは、質問Qを示す。また、アドレス生成部212は、MFP1の質問生成部152から第1画像情報DJと質問情報QJとを受信する。なお、ステップS201の処理は、図9のステップS105の処理に対応する。第1画像情報DJと質問情報QJとを受信していないと判定された場合(ステップS201でNO)には、処理が待機状態になる。第1画像情報DJと質問情報QJとを受信したと判定された場合(ステップS201でYES)には、処理がステップS203に進む。
そして、アドレス生成部212が、アドレス情報AJを生成する(ステップS203)。アドレス情報AJは、ステップS201で受信した第1画像情報DJと質問情報QJとを掲載するウェブページWBのアドレスADを示す。次に、ステップS203で生成されたアドレス情報AJを、アドレス生成部212が、MFP1に送信する(ステップS205)。なお、ステップS205の処理は、図9のステップS109の処理に対応する。そして、ページ生成部213が、ウェブページWBを生成する(ステップS207)。ウェブページWBは、ステップS201で受信した配布物DDの画像と質問Qとを外部からアクセス可能に表示する。
次に、回答受付部214が、スマートフォン3からウェブページWBへのアクセスがあるか否かを判定する(ステップS209)。ウェブページWBへのアクセスがないと判定された場合(ステップS209でNO)には、処理が待機状態になる。ウェブページWBへのアクセスがあると判定された場合(ステップS209でYES)には、処理がステップS211に進む。そして、回答受付部214は、スマートフォン3に、ウェブページWBを送信する(ステップS211)。次に、回答受付部214が、ウェブページWBを介して、質問Qに対する回答ASを示す回答情報を受信したか否かを判定する(ステップS213)。回答ASを示す回答情報を受信していないと判定した場合(ステップS213でNO)には、処理が待機状態になる。回答ASを示す回答情報を受信したと判定した場合(ステップS213でYES)には、処理がステップS215へ進む。
次に、集計部215が、配布対象者DM全員の回答ASを示す回答情報を受信したか否かの判定を行う(ステップS215)。具体的には、集計部215は、名簿記憶部211に格納された配布対象者DMの全員の名簿情報と照合することによって、配布対象者DM全員の回答ASを示す回答情報を受信したか否かの判定を行う。配布対象者DM全員の回答ASを示す回答情報を受信していないと判定した場合(ステップS215でNO)には、処理がステップS209に戻される。配布対象者DM全員の回答ASを示す回答情報を受信したと判定した場合(ステップS215でYES)には、処理がステップS217に進む。そして、集計部215が、回答ASを集計する(ステップS217)。具体的には、集計部215は、回答ASを集計して、希望配布日毎に、カラー印刷の部数である第1部数ND1、及び、モノクロ印刷の部数である第2部数ND2を求める。次に、集計部215が、希望配布日情報に対応付けて、第1部数ND1を示す第1部数情報、及び、第2部数ND2を示す第2部数情報をMFP1へ送信し(ステップS219)、処理が終了する。なお、ステップS219の処理は、図9のステップS117の処理に対応する。
次に、図7及び図11を参照して、スマートフォン3の制御部41の動作を説明する。図11は、スマートフォン3の制御部41の動作を示すフローチャートである。まず、コード画像生成部411が、QRコード(登録商標)511、512の画像を撮像したか否かの判定を行う(ステップS301)。QRコード(登録商標)511、512の画像を撮像していないと判定した場合(ステップS301でNO)には、処理が待機状態になる。QRコード(登録商標)511、512の画像を撮像したと判定した場合(ステップS301でYES)には、処理がステップS303に進む。そして、逆変換部412が、QRコード(登録商標)画像情報をアドレス情報AJに変換する(ステップS303)。なお、コード画像生成部411がQRコード(登録商標)511、512の画像を撮像したときに、コード画像生成部411がQRコード(登録商標)画像情報を生成する。
次に、表示部413が、第2ユーザーUS2からの入力を受け付けて、サーバー装置2のウェブページWBにアクセスする(ステップS305)。サーバー装置2のウェブページWBのアドレスADは、ステップS303で変換されたアドレス情報AJに対応する。次に、表示部413が、ウェブページWBに記載された配布物DDの画像及び質問Qを、スマートフォン3のタッチパネル311に表示する(ステップS307)。なお、ステップS307の処理は、図10のステップS211の処理に対応する。次いで、回答部414は、回答ASを受け付けたか否かの判定を行う(ステップS309)。回答ASを受け付けていないと判定した場合(ステップS309でNO)には、処理が待機状態になる。回答ASを受け付けたと判定した場合(ステップS309でYES)には、処理がステップS311に進む。そして、回答部414が、回答欄にチェックマーク(レ点)又は日付を表示する(ステップS311)。具体的には、回答部414は、スマートフォン3のタッチパネル311を介して第2ユーザーUS2の入力を受け付ける。そして、回答部414は、受け付けた入力に基づいて、図8に示す配布要否選択部621、カラー印刷要否選択部622では、チェックマーク(レ点)を表示し、配付希望日選択部623では、日付を表示する。
次に、回答部414が、回答が終了したか否かの判定を行う(ステップS313)。具体的には、回答部414が、図8に示す送信ボタン64のタッチを受け付けた場合に、回答が終了したと判定する。回答ASが終了していないと判定した場合(ステップS313でNO)には、処理がステップS309に戻る。回答ASが終了したと判定した場合(ステップS313でYES)には、回答部414が、回答ASに対応する回答情報をサーバー装置2へ送信し(ステップS315)、処理が終了する。なお、ステップS315の処理は、図10のステップS213の処理に対応する。
図4から図11を参照して説明したように、MFP1において、質問生成部152は、配布物DDの画像を示す第1画像情報DJを取得する度に、第1ユーザーUS1からの入力を受け付ける。そして、質問生成部152は、受け付けた入力に基づいて、配布対象者DMに対する配布物DDの要否を含む質問Qを示す質問情報QJを生成する。また、質問生成部152は、第1画像情報DJと質問情報QJとを、サーバー装置2へ送信する。
サーバー装置2において、アドレス生成部212は、MFP1から第1画像情報DJと質問情報QJとを受信する度に、配布物DDの画像と質問Qを掲載するウェブページWBのアドレスADを示すアドレス情報AJを生成する。そして、アドレス生成部212は、生成したアドレス情報AJをMFP1に送信する。また、ページ生成部213は、配布物DDの画像と質問Qとを外部からアクセス可能に表示するウェブページWBを生成する。また、回答受付部214は、スマートフォン3から、ウェブページWBを介して、質問Qに対する回答ASを受け付ける。更に、集計部215は、回答ASを集計して、配布物DDの部数NDを求め、部数NDを示す部数情報をMFP1へ送信する。
MFP1において、コード生成部154は、サーバー装置2から、第1画像情報DJに対応するアドレス情報AJを受信し、アドレス情報AJに対応するQRコード(登録商標)を生成する。そして、掲示物印刷部156は、配布対象者DMに対して配布物DDを配布することを掲示する掲示物DPに、QRコード(登録商標)を印刷する。また、配布物印刷部157は、部数情報をサーバー装置2から受信し、部数情報が示す部数NDの配布物DDを印刷する。
上述のように、スマートフォン3からの配布物DDの要否の回答ASに応じて、配布物DDの部数NDが求められる。したがって、配布物DDの印刷部数NDを削減することができる。
例えば、配布物DDが、学校の教師(第1ユーザーUS1)から保護者(第2ユーザーUS2)への配布物DDである場合には、保護者がスマートフォン3で、学校に掲示された掲示物DPに印刷されたQRコード(登録商標)を読み取る。そして、保護者は、スマートフォン3で、QRコード(登録商標)が示すアドレスAD(すなわち、サーバー装置2のウェブページWB)にアクセスする。サーバー装置2のウェブページWBにアクセスすると、スマートフォン3には、配布物DDの画像と配布物DDの要否を含む質問Qとが表示される。保護者は、配布物DDの要否を含む回答ASを入力し、サーバー装置2に送信する。サーバー装置2は、スマートフォン3からの配布物DDの要否の回答ASを集計して、配布物DDの部数NDを求め、部数NDをMFP1に送信する。MFP1は受信した部数NDの配布物DDを印刷する。このようにして、保護者のスマートフォン3からの配布物DDの要否の回答ASに応じて、配布物DDの部数NDが求められる。したがって、配布物DDの印刷部数NDを削減することができる。
また、質問Qは、カラー印刷の要否を含むため、サーバー装置2は、スマートフォン3から、ウェブページWBを介して、カラー印刷の要否に対する回答ASを受け付ける。そして、サーバー装置2の集計部215は、カラー印刷の部数である第1部数ND1とモノクロ印刷の部数である第2部数ND2とを求め、第1部数ND1を示す第1部数情報及び第2部数ND2を示す第2部数情報をMFP1へ送信する。
MFP1の配布物印刷部157は、サーバー装置2から第1部数情報及び第2部数情報を受信し、第1部数情報が示す第1部数ND1の配布物DDをカラー印刷し、第2部数情報が示す第2部数ND2の配布物DDをモノクロ印刷する。上述のように、スマートフォン3からのカラー印刷の要否の回答ASに応じて、配布物のカラー印刷の部数(第1部数ND1)及びモノクロ印刷の部数(第2部数ND2)が求められる。また、MFP1は、求められたカラー印刷の部数(第1部数ND1)の配布物DDをカラー印刷し、求められたモノクロ印刷の部数(第2部数ND2)の配布物DDをモノクロ印刷する。したがって、カラー印刷の印刷部数(第1部数ND1)を削減することができる。
更に、質問Qは、第2ユーザーUS2が配布を希望する年月日を示す希望配布日を含み、サーバー装置2は、スマートフォン3から、ウェブページWBを介して、希望配布日に対する回答ASを受け付ける。そして、サーバー装置2の集計部215は、希望配布日毎に部数NDを求め、希望配布日を示す配布日情報と対応付けて部数NDを示す部数情報をMFP1へ送信する。MFP1の配布物印刷部157は、サーバー装置2から配布日情報と対応付けて部数情報を受信し、配布日情報が示す希望配布日に、対応する部数情報が示す部数NDの配布物DDを印刷する。
上述のように、スマートフォン3からの希望配布日の回答に応じて、希望配布日毎に部数NDを求められる。また、MFP1は、求められた希望配布日に、対応する部数NDの配布物DDを印刷する。したがって、第2ユーザーUS2が所望する希望配布日に配布物を印刷することができる。
また、掲示物DPには、複数の配布物DDを配布する旨記載されている。また、MFP1の掲示物印刷部156は、掲示物DPに、複数の配布物DDにそれぞれ対応する複数のQRコード(登録商標)を印刷する。よって、1枚の掲示物DPに、複数の配布物DDにそれぞれ対応する複数のQRコード(登録商標)が印刷されるため、掲示物DPの枚数を削減することができる。また、1枚の掲示物DPに複数のQRコード(登録商標)が印刷されるため、第2ユーザーUS2は、複数の配布物DDの要否を容易に回答することができる。したがって、第2ユーザーUS2の利便性を向上することができる。
更に、スマートフォン3の表示部413は、ウェブページWBの配布対象者DM全員又は一部の氏名を表示する。また、第2ユーザーUS2は、配布対象者DM全員又は一部から少なくとも1人の配布対象者DMを選択し、質問Qに対する回答ASを入力する。よって、第2ユーザーUS2は、配布対象者DM全員又は一部から配布対象者DMを選択することができるため、第2ユーザーUS2の利便性を向上することができる。
また、MFP1の画像配置部155が、第1ユーザーUS1からの入力を受け付けて、掲示物DPの画像に、QRコード(登録商標)を示す画像を配置し、コード付掲示物画像を生成する。そして、掲示物印刷部156が、コード付掲示物画像を印刷する。よって、掲示物DPにおける第1ユーザーUS1の所望する位置にQRコード(登録商標)を印刷することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5
))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図4を参照して、MPF1の質問生成部152が操作パネル14を介して質問Qを生成する形態について説明したが、これに限定されない。MPF1の質問生成部152がインターネットを介して接続されたパーソナルコンピューターからの入力に基づいて質問Qを生成する形態でもよい。
(2)図4を参照して、MPF1の画像配置部155が操作パネル14を介してQRコード(登録商標)を配置する形態について説明したが、これに限定されない。MPF1の画像配置部155がインターネットを介して接続されたパーソナルコンピューターからの入力に基づいてQRコード(登録商標)を配置する形態でもよい。
(3)図5を参照して、掲示物DPに2つのQRコード(登録商標)511、512が配置される形態について説明したが、これに限定されない。掲示物DPに1つのQRコード(登録商標)が配置される形態でもよい。また、掲示物DPに3つ以上のQRコード(登録商標)が配置される形態でもよい。
(4)図5を参照して、2次元コードがQRコード(登録商標)である形態について説明したが、これに限定されない。2次元コードがAztecCode、及び、MaxiCodeのようなマトリックス型のコードでもよい。また、2次元コードがPDF417のようなスタック型のコードでもよい。
(5)図10を参照して、サーバー装置2の集計部215が配布対象者DM全員の回答ASを示す回答情報を受信したときに回答ASを集計する形態について説明したが、これに限定されない。集計部215が予め設定された日時に回答ASを集計する形態でもよい。