JP6297392B2 - 圧力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力検出装置に関し、特に、ハウジング内に圧力センサが設置された圧力検出装置に関する。
下記特許文献1には、リードフレームの位置精度及び防水性能の高い圧力検出装置(特許文献1では圧力センサパッケージと記載されている)に関する発明が開示されている。図13(a)は、特許文献1に記載されている従来例の圧力検出装置の底面図であり、図13(b)は、図13(a)のXIII−XIII線で切断して矢印方向から見たときの圧力検出装置の断面図である。
図13(b)に示すように、従来例の圧力検出装置110は、圧力を検出する圧力センサ115と、圧力センサ115を収納するハウジング121と、圧力センサ115に電気的に接続されたリードフレーム131とを有する。ハウジング121にはキャビティ123が形成されており、キャビティ123に圧力センサ115が設置されている。
リードフレーム131は、内端部131aがキャビティ123に露出して、ボンディングワイヤ117を介して圧力センサ115と電気的に接続される。リードフレーム131は、内端部131aからハウジング121の底面121b側に曲げられて、底面121bから突出して設けられている。図13(a)に示すように、底面121bから突出するリードフレーム131の外端部131bは、底面121bの外周方向に曲げられて延出部131cが形成される。
従来例の圧力検出装置110において、ハウジング121は、樹脂材料を用いてリードフレーム131と一体に成形される。よって、内端部131aと外端部131bとを繋ぐ接続部131dは、ハウジング121を構成する樹脂により周囲が埋められるため、従来例の圧力検出装置110の防水性能を向上させることができる。
再公表特許WO2010/016439号
図14は、従来例の圧力検出装置の課題を説明するための模式断面図であり、図14(a)は、図13(a)のX1−X2方向から見たときの模式断面図、図14(b)は、図13(a)のY1−Y2方向から見たときの模式断面図である。図14各図は、圧力検出装置110が、スマートフォン、カメラ、時計等の電子機器に組み込まれたときの模式断面図である。
図14(a)及び図14(b)に示すように、圧力検出装置110は支持部材141の上に載置され、ハウジング121の底面121bが支持部材141に当接される。また、ハウジング121の上面121aには、Oリング146を介して電子機器等の筐体151が設けられ、筐体151とハウジング121との間の気密が確保される。
図14各図に示すように、従来例の圧力検出装置110において、リードフレーム131は、ハウジング121の底面121bから突出して外周方向に曲げられた延出部131cが設けられている。そのため、図14(b)に示すように、リードフレーム131が設けられている箇所では、支持部材141に逃げ部143が設けられており、ハウジング121の底面121b及びリードフレーム131が支持部材141に当接されない構造となっている。一方、逃げ部143によりリードフレーム131が支持部材141に当接しないことで、図14(a)に示すように、リードフレーム131が設けられていない箇所ではハウジング121の底面121bが支持部材141に当接される。
したがって、圧力検出装置110が外部の電子機器等に組み込まれ、キャビティ123に圧力が印加された場合に、底面121bに支持部材141が当接する箇所と当接しない箇所とで、ハウジング121の応力分布の不均一が発生する。このため、応力分布の不均一によりハウジング121の歪みが発生し、圧力センサ115のセンサ出力が変動するという課題が発生する。また、逃げ部143が設けられた箇所では、リードフレーム131が支持部材141に当接しておらず、ハウジング121の上面121aにおいて変形が発生し易いため、上面121aと筐体151との間のOリング146に十分な応力が加えられず気密性を確保することが困難であるという課題が生じる。
本発明は、上記課題を解決して、ハウジングの応力分布の不均一を抑制して、良好な気密性及びセンサ感度を得ることができる圧力検出装置を提供することを目的とする。
本発明の圧力検出装置は、キャビティが形成されたハウジングと、前記キャビティに設置された圧力センサと、前記ハウジングに埋設されたリードフレームとを有し、前記リードフレームは、前記キャビティ内部に露出して前記圧力センサと電気的に接続される上部リードフレームと、前記ハウジングの厚み方向に延出する接続部と、前記ハウジングの底面から露出する露出部とを有し、前記露出部は、前記ハウジングの前記底面と同一平面を構成していることを特徴とする。
これによれば、リードフレームがハウジングの底面と同一平面を構成しているため、圧力検出装置を外部の電子機器に組み込む際に、同一平面を構成するハウジングの底面及びリードフレームに支持部材を当接させて支持することができる。よって、ハウジングに発生する応力分布の不均一を抑制することができ、ハウジングの歪みの発生を抑制して圧力センサの出力変動を低減できる。また、ハウジングの歪みを低減できるため、外部の電子機器の筐体とハウジングとの間の気密性を確保することができる。
したがって、本実施形態の圧力検出装置によれば、ハウジングの応力分布の不均一を抑制して、良好な気密性及びセンサ感度を得ることができる。
前記ハウジングの前記底面の外周は、外部の支持部材に当接される当接面であり、前記当接面において前記底面と前記リードフレームとが同一平面を構成していることが好ましい。これによれば、ハウジングの底面の外周に支持部材が当接され、圧力センサと重ならない位置に外部の支持部材が設けられるため、外部の電子機器に組み込む際の応力が圧力センサに直接加えられることを防止して、圧力センサの出力変動を低減できる。
前記露出部は、前記底面から突出する突出部と、前記突出部よりも前記底面の外周側において、前記底面と同一平面を構成する平坦部とを有することが好ましい。これによれば、ハウジングの底面とリードフレームの平坦部とが同一平面を構成して外部の支持部材に当接されるため、ハウジングの応力分布の不均一が抑制される。また、リードフレームと外部の配線基板とをはんだ接合する際に、突出部の側面にかけてはんだフィレットが形成されやすく接合強度が高められる。
前記ハウジングの前記底面には凹部が設けられており、前記凹部内に前記突出部の側面が露出していることが好ましい。凹部は、リードフレームとハウジングとを一体に樹脂成形する際に、リードフレームを成形金型内に固定するために形成されたものであり、リードフレームを確実に位置決めして形成することができる。また、凹部内に突出部の側面が露出しているため、外部の配線基板と接続する際の接合面積が大きくなり、接合強度を向上させることができる。
前記リードフレームの前記突出部に配線基板が接続されることが好ましい。これによれば、リードフレームの突出部と配線基板とをはんだ接合する際に、突出部の側面にかけてはんだフィレットが形成されやすく接合強度が高められる。
前記ハウジングは、熱可塑性樹脂を用いて前記リードフレームと一体に樹脂成形されていることが好ましい。これによれば、リードフレームを成形金型内に配置して樹脂成形することにより、リードフレームとハウジングの底面とで確実に同一平面を構成することできる。
前記露出部は、前記キャビティに露出する前記上部リードフレームと同じ方向に曲げられていることが好ましい。これによれば、リードフレームの位置精度を高めることができるとともに、埋設されたリードフレームとハウジングとの間に形成され、ハウジング底面とキャビティとをつなぐリーク経路(間隙)が長くなり、圧力導入部以外からの気体の進入を抑制でき、センサ感度を向上させることができる。
前記接続部は、前記ハウジングの厚み方向に対して交差する方向に曲げられていることが好ましい。これによれば、ハウジングに埋設された接続部とハウジングとの間のリーク経路(間隙)をより長くすることができるため、圧力導入部以外からの気体の進入を抑制できる。
前記露出部は、前記キャビティに露出する前記上部リードフレームと反対方向に曲げられていることが好ましい。これによれば、リードフレームの露出部において屈曲させる箇所を少なくすることができ、簡便に製造することができる。
本発明の圧力検出装置によれば、ハウジングの応力分布の不均一を抑制して、良好な気密性及びセンサ感度を得ることができる。
本発明の第1の実施形態における圧力検出装置の斜視図である。 本実施形態の圧力検出装置の上面図である。 本実施形態の圧力検出装置の底面図である。 図3のIV−IV線で切断して矢印方向から見たときの圧力検出装置の断面図である。 図3のV−V線で切断して矢印方向から見たときの圧力検出装置の断面図である。 本実施形態の圧力検出装置を電子機器に組み込んだときの断面図である。 圧力検出装置に配線基板を接続したときの部分拡大断面図である。 第2の実施形態における圧力検出装置を示し、(a)図3のIV−IV線と同じ箇所で切断したときの断面図であり、(b)図3のV−V線と同じ箇所で切断したときの断面図である。 第3の実施形態における圧力検出装置の断面図である。 圧力検出装置に圧力が印加されたときの、ハウジングの変位量分布のシミュレーション結果を示す説明図であり(a)実施例の圧力検出装置の斜視図、及び(b)比較例の圧力検出装置の斜視図である。 圧力検出装置に圧力が印加されたときの、ハウジングの変位量分布のシミュレーション結果を示す説明図であり(a)実施例の圧力検出装置の上面図、及び(b)比較例の圧力検出装置の上面図である。 比較例の圧力検出装置の斜視図である。 (a)従来例の圧力検出装置の底面図であり、(b)図13(a)のXIII−XIII線で切断して矢印方向から見たときの模式断面図である。 従来例の圧力検出装置の課題を説明するための模式断面図であり、図14(a)は、図13(a)のX1−X2方向から見たときの模式断面図であり、図14(b)は、図13(a)のY1−Y2方向から見たときの模式断面図である。
以下、図面を参照して、具体的な実施形態の圧力検出装置について説明をする。なお、各図面の寸法は、適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における圧力検出装置の斜視図である。図2は圧力検出装置の上面図であり、図3は圧力検出装置の底面図である。また、図4は、図3のIV−IV線で切断して矢印方向から見たときの圧力検出装置の断面図である。図5は、図4と異なる方向から見た断面図であり、図3のV−V線で切断して矢印方向から見たときの圧力検出装置の断面図である。
図1に示すように、本実施形態の圧力検出装置10は、キャビティ23が形成されたハウジング21と、キャビティ23に設置された圧力センサ15と、ハウジング21に埋設され、キャビティ23内に露出するリードフレーム31とを有する。
本実施形態において、ハウジング21は熱可塑性樹脂を用いて樹脂成形により形成される。熱可塑性樹脂として、例えば液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer、LCP)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネイト(PC)等を用いることができる。
図4及び図5に示すように、ハウジング21に形成されたキャビティ23は、深さ方向に順に、圧力導入凹部24と、圧力センサ収納凹部25とを有して構成される。圧力センサ収納凹部25の底面に圧力センサ15が設置され、圧力導入凹部24には圧力センサ15を覆ってポッティング樹脂16が設けられている。ポッティング樹脂16はゲル状の粘弾性体であり、例えばシリコーン樹脂やフッ素樹脂が用いられる。
図2に示すように、圧力センサ収納凹部25は、圧力センサ15の外形に対応する平面略矩形状であり、圧力導入凹部24は、圧力センサ収納凹部25の対角線の長さを1辺とする大きさの平面略矩形状である。圧力導入凹部24と圧力センサ収納凹部25とは位相が45°異ならせて形成されている。これにより、圧力導入凹部24から外部の圧力を導入することができ、また、圧力センサ収納凹部25の空間を圧力導入凹部24よりも小さくすることで、ボンディングワイヤ17と圧力センサ15をポッティング樹脂16により確実に覆うことができる。
圧力センサ15は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)構造であり、圧力を受けるダイヤフラム部と、ダイヤフラム部の変形を検知する歪検知素子とを有している。歪み検知素子として例えばピエゾ抵抗素子を用いることができ、歪み検知素子はダイヤフラム部の周辺に設けられる。圧力導入凹部24のポッティング樹脂16に加えられた圧力に応じてダイヤフラム部が変形し、ピエゾ抵抗素子の抵抗が変化する。この抵抗変化に基づいて圧力検出装置10に印加される圧力を検出することができる。
図4に示すように、リードフレーム31は、キャビティ23内部に露出して圧力センサ15と電気的に接続される上部リードフレーム31aと、ハウジング21の厚み方向に延出する接続部31dと、ハウジング21の底面21bから露出する露出部31eとを有して構成される。上部リードフレーム31aは、ハウジング21の外周側から圧力センサ収納凹部25に向かって曲げられている。上部リードフレーム31aは圧力導入凹部24に露出して設けられており、露出する上部リードフレーム31aと圧力センサ15とがボンディングワイヤ17によって接続されている。図2に示すように、上部リードフレーム31aは圧力導入凹部24のコーナーにそれぞれ露出している。このように、リードフレーム31は、キャビティ23内部に露出して圧力センサ15と電気的に接続されており、圧力センサ15の検出信号はリードフレーム31を介して外部回路に伝達される。
また、図4に示すように、第1の屈曲部31pで上部リードフレーム31aから曲げられた接続部31dがハウジング21の厚さ方向に延出し、ハウジング21の底面21bから露出している。底面21bに露出するリードフレーム31は、第2の屈曲部31qで上部リードフレーム31aと同じ方向に曲げられて、ハウジング21の底面21bから突出する突出部31bが形成される。本実施形態において、リードフレーム31はハウジング21と一体に樹脂成形されており、上部リードフレーム31aと突出部31bとの間、及び上部リードフレーム31aと突出部31bとを繋ぐ接続部31dの周囲は、ハウジング21を構成する樹脂材料により埋められている。
また、図4に示すように、突出部31bは上部リードフレーム31aと同じ方向に設けられているため、樹脂成形の際に上下方向に挟んで固定することができ、リードフレーム31の位置精度を向上させることができる。
図3に示すように、ハウジング21を底面21b側から見たときに、突出部31bは、第3の屈曲部31rで底面21bの中央側から外周方向に約90°曲げられている。底面21bには、複数のリードフレーム31が設けられており、それぞれ異なる方向に底面21bの中央側から外周側に延びて設けられている。
本実施形態の圧力検出装置10において、図5に示すように、底面21bに露出する露出部31eは、底面21bから突出する突出部31bと、突出部31bよりも底面21bの外周側において、底面21bと同一平面を構成する平坦部31cとを有している。平坦部31cは、突出部31bと連続して形成され、第4の屈曲部31sで突出部31bよりもハウジング21の厚み方向に凹むように突出部31bと段差を形成して曲げられて、外周方向に延出する。なお、図5に示すように、リードフレーム31の接続部31dを第5の屈曲部31tで、ハウジング21の厚み方向に対して直交する方向に曲げることで、リーク経路がさらに長くなり気密性が向上する。
図3に示すように、それぞれのリードフレーム31において、底面21bの中央部側で底面21bよりも外方へ突出する突出部31bが形成されるとともに、突出部31bよりも底面21bの外周側において、平坦部31cと底面21bとが同一平面を構成している。これにより、ハウジング21の底面21bにおいて、外周を一巡して底面21bよりも突出する部分がない平坦な面が形成される。よって、圧力検出装置10を電子機器に組み込む際、ハウジング21の底面21bの外周を当接面21cとして外部の支持部材に当接させることができる。
図6は、本実施形態の圧力検出装置を電子機器に組み込んだときの断面図である。図6に示すように、ハウジング21の上面21aには突出する壁部21dが形成されており、図2に示すように、壁部21dはキャビティ23を囲んで形成されている。図6に示すようにハウジング21の上面21aが電子機器の筐体45に向かいあって圧力検出装置10が配置されており、上面21aと筐体45との間に設けられたOリング46に応力を加えて押圧するように、圧力検出装置10が固定される。これにより、圧力検出装置10と電子機器との間の気密性を確保することができ、良好に圧力を検出することができる。
また、図6に示すように、圧力検出装置10を支持する支持部材41が、ハウジング21の底面21b側に設けられている。支持部材41は中空円筒状に形成されており、支持部材41の上面が、ハウジング21の底面21bとリードフレーム31の平坦部31cとに当接されて支持する。また、リードフレーム31の突出部31bは支持部材41で囲まれた空間内に位置する。また、図3に示すように、ハウジング21の底面21bの外周は外部の支持部材41に当接される当接面21cであり、当接面21cにおいて底面21bとリードフレーム31とが同一平面を構成している。
本実施形態の圧力検出装置10によれば、リードフレーム31がハウジング21の底面21bと同一平面を構成して設けられているため、圧力検出装置10を外部の電子機器に組み込む際に、同一平面を構成するハウジング21の底面21b及びリードフレーム31に支持部材41を当接させて支持することができる。よって、図14に示す従来例の圧力検出装置110のように、支持部材141に逃げ部143を形成することなく、支持部材41の上面を平坦に形成して支持可能であるため、ハウジング21の底面21bの外周に隙間なく支持部材41を当接させることができる。したがって、ハウジング21に発生する応力分布の不均一を抑制することができ、ハウジング21の歪みの発生を抑制して圧力センサ15の出力変動を低減できる。
また、ハウジング21に発生する応力分布の不均一を抑制することができるため、ハウジング21の上面21aの全周に亘って歪みが低減されて、外部の電子機器の筐体45とハウジング21との間の気密性を確保することができる。
したがって、本実施形態の圧力検出装置10によれば、ハウジング21の応力分布の不均一を抑制して、良好な気密性及びセンサ感度を得ることができる。
また、図6に示すように、支持部材41は、Oリング46と重なる位置において底面21bの外周の当接面21cに当接される。よって、圧力センサ15と重ならない位置でOリング46及び支持部材41が設けられるため、外部の電子機器に組み込む際の応力が圧力センサ15に直接加えられることを防止して、圧力センサ15の出力変動を低減できる。
なお、本実施形態において、「同一平面を構成する」とは、リードフレーム31とハウジング21の底面21bとが、段差なく平坦な状態で連続していることが望ましいが、これに限定されない。例えば、リードフレーム31とハウジング21とを一体に樹脂成形する際のリードフレーム31の設置誤差や、ハウジング21を構成する樹脂材料の収縮、変形等によって、リードフレーム31とハウジング21の底面21bとにわずかな段差が形成されていても、同様の効果を得ることができる。
図7は、圧力検出装置に配線基板を接続したときの部分拡大断面図である。本実施形態において、プリント基板やフレキシブルプリント基板等の配線基板51が用いられる。図7に示すように、配線基板51は、基板52と、基板52に形成された配線53と、配線53を保護する保護層54を有して構成される。基板52は、例えばポリイミド樹脂やガラスエポキシ樹脂等を用いて形成され、配線53は、Cu等の金属材料やCuNi等の合金材料等、またはこれらを複数層積層して形成される。また、保護層54はソルダーレジストやカバーフィルムであり、接続箇所以外の配線53の上に形成される。
本実施形態において、配線基板51の配線53とリードフレーム31の突出部31bとが、はんだ56を用いて接合される。これにより、図7に示すように突出部31bの側面にかけてはんだフィレットが形成されやすくなり、接合強度が高められる。
また、図7に示すように、ハウジング21の底面21bには凹部22が設けられており、凹部22内に突出部31bの側面が露出している。凹部22は、リードフレーム31とハウジング21とを一体に樹脂成形する際に、リードフレーム31を成形金型内に保持することで形成されたものであり、これにより、リードフレーム31を確実に位置決めすることができる。また、図7に示すように、凹部22内に突出部31bの側面が露出しており、凹部22内にかけてはんだフィレットを形成することができるため、配線基板51と接続する際のはんだ接合面積が大きくなり、接合強度を向上させることができる。
<第2の実施形態>
図8は第2の実施形態における圧力検出装置を示し、図8(a)は、図3のIV−IV線と同じ箇所で切断したときの断面図であり、図8(b)は、図3のV−V線と同じ箇所で切断したときの断面図である。
本実施形態の圧力検出装置11は、図8に示すように、ハウジング21の底面21bから露出するリードフレーム31の構造が異なっており、その他の構成は第1の実施形態と同様である。本実施形態において底面21bから露出するリードフレーム31は、突出部31bが設けられておらず、ハウジング21の底面21bの全面において、リードフレーム31の平坦部31cと底面21bとが同一平面を構成している。
このような態様であっても、圧力検出装置11を電子機器に組み込む際に、同一平面を構成するハウジング21の底面21b及びリードフレーム31に支持部材41を当接させて支持することができる。よって、ハウジング21に発生する応力分布の不均一を抑制することができ、ハウジング21の歪みの発生を抑制して圧力センサ15の出力変動を低減できる。また、ハウジング21の歪みを低減できるため、外部の電子機器の筐体45とハウジング21との間の気密性を確保することができる。
また、突出部31bを設けていないため、円筒形状以外の支持部材41を用いることができ、支持部材41の上面の形状や、配線基板51との接合箇所の位置の自由度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態の圧力検出装置10及び第2の実施形態の圧力検出装置11において、キャビティ23に露出する上部リードフレーム31aと、底面21bから突出する突出部31bとは、互いに対向するように曲げられて、断面U字状に形成されているが、これに限定されない。図9は、第3の実施形態の圧力検出装置の断面図である。図9に示すように、ハウジング21の内部から底面21bに露出するリードフレーム31は、それぞれハウジング21の外周方向に曲げられて突出部31bを形成する。さらに、突出部31bよりも外周側において、突出部31bと段差を形成するように曲げられて、底面21bと同一平面を構成する平坦部31cが形成される。
このような態様においても、突出部31bを配線基板51(図示しない)と接続することができ、突出部31bの側面にかけてはんだフィレットが形成されやすく接合強度が高められる。また、ハウジング21の底面21bの外周において、底面21bと同一平面を構成して平坦部31cが設けられているため、ハウジング21の底面21bの外周に亘って支持部材41(図示しない)を当接させることができる。したがって、ハウジング21に発生する応力分布の不均一を抑制することができ、ハウジング21の歪みの発生を抑制して圧力センサ15の出力変動を低減できる。
本実施形態において、突出部31bが圧力センサ収納凹部25よりもハウジング21の外周側に形成されている。このため、はんだ接続の際の応力が、直接圧力センサ収納凹部25に加えられることを緩和して、圧力センサ15の出力変動を低減できる。また、第1の実施形態と比べて、リードフレーム31の屈曲部の箇所(第3の屈曲部31r)が少なくなり、簡便に製造することができる。
<実施例>
図10及び図11は、圧力検出装置に圧力が印加されたときの、ハウジングの変位量分布のシミュレーション結果を示す説明図である。図10(a)は実施例の圧力検出装置の斜視図であり、図10(b)は比較例の圧力検出装置の斜視図である。また、図11(a)は実施例の圧力検出装置の上面図であり、図10(b)は比較例の圧力検出装置の上面図である。
本実施例の圧力検出装置は、図1から図5に示す第1の実施形態と同様の構成である。また、図12に、比較例の圧力検出装置の斜視図を示す。図12に示す比較例の圧力検出装置210は、ハウジング221の底面221bの外周において、リードフレーム231が底面221bから突出して設けられている構成が異なっている。
図10及び図11に示す変位量分布のシミュレーション結果は、圧力検出装置10を電子機器に組み込んだ状態で、60気圧の圧力を圧力導入凹部24に印加したときの、ハウジング21の厚さ方向における変位量分布を示す。実施例の圧力検出装置10は、図1に示すように、平坦な上面を有する支持部材41に当接された状態で圧力が印加されており、比較例の圧力検出装置210は、図12に示すように、逃げ部243が設けられた支持部材241に当接された状態で圧力が印加される。
図10(a)に示すように、実施例の圧力検出装置10は、ハウジング21の変位量が小さく、また、ハウジング21の外周で変位量が均一に分布している。よって、ハウジング21の上面21aにおける変位量も均一であり、電子機器の筐体45等との間の気密性を確保することができる。図10(b)に示すように、比較例の圧力検出装置210は、支持部材241の逃げ部243が設けられた箇所で、ハウジング221の変位量が大きくなっている。これは、逃げ部243において、リードフレーム231が支持部材241に当接しておらず、支持部材241との間に隙間が形成されているため、圧力を印加されたハウジング221が変形しやすくなっているためである。よって、ハウジング221の上面221aにおける変位量の分布が発生しており、電子機器の筐体等との間の気密性が低下するおそれがある。
また、図11(a)に示すように、実施例の圧力検出装置10において圧力センサ収納凹部25の底面の変位量が小さく抑えられており、圧力センサ15(図11では省略して示す)のセンサ出力の変動が低減される。これに対し、図11(b)に示す比較例の圧力検出装置210は、ハウジング221の外周で変位量が増大するとともに、圧力センサ収納凹部225における変位量も大きくなっている。このため、圧力センサ215(図11には省略して示す)のセンサ出力の変動が増大する。
以上のように、本実施例の圧力検出装置10によれば、リードフレーム31がハウジング21の底面21bと同一平面を構成して設けられているため、圧力検出装置10を外部の電子機器に組み込む際に、同一平面を構成するハウジング21の底面21b及びリードフレーム31に支持部材41を当接させて支持することができる。よって、図12に示す比較例の圧力検出装置210のように、支持部材241に逃げ部243を形成することなく、支持部材41の上面を平坦に形成して支持可能であるため、ハウジング21の底面21bの外周に亘って支持部材41を当接させることができる。したがって、ハウジング21に発生する応力分布の不均一を抑制することができ、ハウジング21の歪みの発生を抑制して圧力センサ15の出力変動を低減するとともに、気密性を確保できる。
10、11、12 圧力検出装置
15 圧力センサ
21 ハウジング
21a 上面
21b 底面
21c 当接面
21d 壁部
22凹部
23 キャビティ
24 圧力導入凹部
25 圧力センサ収納凹部
31 リードフレーム
31a 上部リードフレーム
31b 突出部
31c 平坦部
31d 接続部
31e 露出部
31p 第1の屈曲部
31q 第2の屈曲部
31r 第3の屈曲部
31s 第4の屈曲部
31t 第5の屈曲部
41 支持部材
45 筐体
51 配線基板
53 配線
56 はんだ

Claims (8)

  1. キャビティが形成されたハウジングと、前記キャビティに設置された圧力センサと、前記ハウジングに埋設されたリードフレームとを有し、
    前記リードフレームは、前記キャビティ内部に露出して前記圧力センサと電気的に接続される上部リードフレームと、前記ハウジングの厚み方向に延出する接続部と、前記ハウジングの底面から露出する露出部とを有し、
    前記露出部は、前記ハウジングの前記底面と同一平面を構成しているとともに、前記底面から突出する突出部と、前記突出部よりも前記底面の外周側において、前記底面と同一平面を構成する平坦部とを有することを特徴とする圧力検出装置。
  2. 前記ハウジングの前記底面の外周は、外部の支持部材に当接される当接面であり、前記当接面において前記底面と前記リードフレームとが同一平面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
  3. 前記ハウジングの前記底面には凹部が設けられており、前記凹部内に前記突出部の側面が露出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力検出装置。
  4. 前記リードフレームの前記突出部に配線基板が接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧力検出装置。
  5. 前記ハウジングは、熱可塑性樹脂を用いて前記リードフレームと一体に樹脂成形されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧力検出装置。
  6. 前記露出部は、前記キャビティに露出する前記上部リードフレームと同じ方向に曲げられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧力検出装置。
  7. 前記接続部は、前記ハウジングの厚み方向に対して交差する方向に曲げられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧力検出装置。
  8. 前記露出部は、前記キャビティに露出する前記上部リードフレームと反対方向に曲げられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧力検出装置。
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