JP6297355B2 - 逆入力防止クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、入力トルクが加えられたときは入力側部材の回転を出力側部材に伝達し、逆入力トルクに対しては入力側部材が回転しないようにする逆入力防止クラッチに関する。
逆入力防止クラッチは、入力側部材に入力トルクが加えられたときは、その回転を出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、入力側部材が回転しないようにするものであり、そのうちには、逆入力トルクに対して出力側部材を空転させる方式(以下、この方式を「空転式」と称する。)のものがある。
そして、このような空転式の逆入力防止クラッチとして、入力側部材と出力側部材とを同一軸心のまわりに回転するように配し、出力側部材の外周側に円筒面を形成し、入力側部材に出力側部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、円筒面と各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にころを配するとともに、入力側部材と出力側部材との間に、各ころを入力側部材および出力側部材と係脱自在に保持する保持器を配し、保持器と係合した状態で入力側部材と固定部材に挟持されるボールを組み込んだものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記の構成の逆入力防止クラッチでは、入力側部材に入力トルクが加えられると、入力側部材と固定部材に挟持されたボールが入力側部材の回転にともなって自転しながら公転し、このボールに押されて回転する保持器と入力側部材との間で回転位相差が生じ、保持器に保持されたころが楔形空間の狭小側へ相対移動して入力側部材および出力側部材と係合することにより、入力側部材の回転が出力側部材に伝達される。
一方、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、通常、ころが入力側部材および出力側部材と係合しないので、出力側部材が空転して出力側部材の回転は入力側部材に伝達されないと考えられる。しかし、入力側から出力側への回転伝達中に入力トルクの供給が停止したときは、ころが入力側部材のカム面および出力側部材の円筒面と接触した状態で停止することになる。このため、停止前の入力トルクと同じ方向に逆入力トルクが加えられた場合は、ころが出力側部材との摩擦力により楔形空間の広大側へ移動して出力側部材が空転するが、逆方向の逆入力トルクが加えられると、出力側部材の回転開始時にころが入力側部材および出力側部材と係合して、出力側部材が空転できず、入力側部材に回転が伝達されてしまうことがある。
そこで、特許文献1で提案されている逆入力防止クラッチでは、上記の構成に加えて、逆入力トルクが加えられたときのころの入力側部材および出力側部材との係合を阻止するために、各ころを出力側部材の円筒面の一端からはみ出させるとともに、固定部材の一部を各ころのはみ出し部に出力側部材の側から径方向で対向させ、この固定部材のころ対向部と各ころのはみ出し部との間に、各ころが入力側部材および出力側部材と係合したときにそのころに押されて弾性変形する弾性部材(Oリング)を配して、出力側部材が逆入力トルクを受けて回転するときに、弾性部材がその弾性復元力によりころの楔形空間の狭小側への移動を規制するようにしている。
特開2010−106950号公報(図5)
しかしながら、上記特許文献1の逆入力防止クラッチでは、ころと固定部材との間に配される弾性部材として、適切な弾性のものを選定することが難しいという問題があった。すなわち、比較的弾性変形しやすい材質のものを採用した場合は、その弾性復元力が小さいために、逆入力トルクを加えられたときに、弾性部材がころの楔形空間での移動を十分に規制できず、出力側部材がスムーズに空転できなくなることがあるし、比較的弾性変形しにくい材質のものを採用した場合は、弾性部材がころを入力側部材および出力側部材と係合しにくくするために、入力側から出力側への回転伝達を開始する際に大きな入力トルクが必要になることがある。
そこで、本発明の課題は、空転式の逆入力防止クラッチにおいて、入力側から出力側への回転伝達をスムーズに開始することができ、かつ逆入力トルクが加えられたときに出力側部材が確実に空転するようにすることである。
上記の課題を解決するため、本発明は、入力側部材と出力側部材とを同一軸心のまわりに回転するように配し、前記出力側部材の外周側または内周側に円筒面を形成し、前記入力側部材に出力側部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、前記円筒面と各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にころを配するとともに、前記入力側部材と出力側部材との間に、前記各ころを入力側部材および出力側部材と係脱自在に保持する保持器を配し、前記保持器と係合した状態で入力側部材と固定部材に挟持されるボールを組み込んで、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材の回転にともなって前記ボールが自転しながら公転し、前記ボールに押されて回転する保持器と入力側部材との間で回転位相差が生じ、前記保持器に保持されたころが前記楔形空間の狭小側へ相対移動して入力側部材および出力側部材と係合することにより、入力側部材の回転が出力側部材に伝達され、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、出力側部材が空転して出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようにした逆入力防止クラッチにおいて、前記入力側部材を前記ボールに押し付ける方向に付勢するコイルばねを、その一端部が前記入力側部材と固定部材のうちのいずれか一方と摺動する状態で組み込み、前記入力側部材に入力トルクが加えられている間は前記コイルばねが周方向にねじれ、前記入力トルクの供給が停止したときに、前記コイルばねの弾性復元により前記入力側部材が入力トルクと逆の方向に回転し、前記ころが前記楔形空間の広大側へ相対移動して、前記ころと入力側部材および出力側部材との係合状態が解除されるようにした。
上記の構成によれば、入力側部材に入力トルクが加えられたときに、コイルばねで入力側部材を介して固定部材に押し付けられているボールが、確実に入力側部材および固定部材と接触しながら転動して保持器に入力側部材との回転位相差を与えることができ、それによって保持器に保持されたころが楔形空間の狭小側へ相対移動して入力側部材および出力側部材と係合するようになっているので、入力側から出力側への回転伝達をスムーズに開始することができる。
また、入力トルクの供給が停止したときには、入力トルクが加えられている間は周方向にねじれていたコイルばねが弾性復元することにより、入力側部材が入力トルクと逆の方向に回転し、ころと入力側部材および出力側部材との係合状態が解除されるので、その後に停止前の入力トルクと逆方向の逆入力トルクが出力側部材に加えられても、出力側部材を確実に空転させることができる。
上記の構成において、前記コイルばねの他端部を、前記入力側部材と固定部材のうちでコイルばねの一端部と摺動しない方に固定すれば、回転伝達中のコイルばねのねじり角が大きくなるので、入力トルクの供給が停止したときに、入力側部材を逆転させるコイルばねの弾性復元力も大きくなり、ころと入力側部材および出力側部材との係合状態をより確実に解除できるようになる。ここで、前記コイルばねを、その一端側(摺動側)が大径となり、他端側(固定側)が小径となる円すい形状とすれば、回転伝達中のコイルばねのねじり角がさらに大きくなり、入力トルク供給停止時の係合状態の解除が一層確実に行えるようになる。
また、前記入力側部材は、前記入力トルクを受ける入力部と、前記コイルばねで付勢されて前記ボールに押し付けられる押付部とを、一体回転可能かつ軸方向相対移動可能に連結したものとすることが望ましい。このようにすれば、入力側部材が入力部の軸方向移動を拘束された状態で組み込まれていても、押付部が入力部に対して相対的に軸方向移動してボールに押し付けられるので、ボールと押付部および固定部材との間の滑りを確実に防止でき、回転伝達開始時の動作を安定させることができる。
本発明の逆入力防止クラッチは、上述したように、入力側部材と出力側部材との間でころを保持する保持器と、保持器と係合した状態で入力側部材と固定部材に挟持されるボールと、一端部が入力側部材と固定部材のうちのいずれか一方と摺動する状態で、入力側部材を介してボールを固定部材に押し付けるコイルばねとを組み込んだものであるから、入力トルクが加えられたときには、確実にころが入力側部材および出力側部材と係合して、入力側から出力側への回転伝達をスムーズに開始でき、入力トルクの供給が停止したときには、回転伝達中に周方向にねじれていたコイルばねの弾性復元により、入力側部材が入力トルクと逆の方向に回転してころの係合状態が解除され、停止前の入力トルクと逆方向の逆入力トルクが加えられても、出力側部材を確実に空転させることができる。
第1実施形態の逆入力防止クラッチの縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った拡大断面図 a、bは、それぞれ図1の逆入力防止クラッチの動作の説明図 第2実施形態の逆入力防止クラッチの縦断正面図 図5のVI−VI線に沿った断面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図4は第1の実施形態を示す。この逆入力防止クラッチは、図1および図2に示すように、入力軸1と外輪2とが一体形成された入力側部材3と、出力側部材としての出力軸4と、円筒部5a外周に板状取付部5bが一体成形されたハウジング5とその出力側に嵌め込まれる押え蓋6とからなる固定部材7と、外輪2と出力軸4との間に配される複数のころ8と、各ころ8を保持する保持器9と、保持器9と係合した状態で外輪2と押え蓋6に挟持されるボール10と、外輪2をボール10に押し付ける方向に付勢するコイルばね11とで構成されている。その入力軸1はハウジング5の入力側に形成された蓋部5cの内周面で回転自在に支持されており、出力軸4は押え蓋6の内周面で回転自在に支持されている。
前記入力側部材3は、入力軸1のハウジング蓋部5cからの突出部の外周に伝達歯車Gが嵌め込まれており、図示省略したモータからこの伝達歯車Gを介して入力トルクを受けるようになっている。ここで、入力軸1と伝達歯車Gとの嵌合はキーとキー溝によるものであり、伝達歯車Gは軸方向移動を拘束されているが、入力側部材3は軸方向移動可能となっている。また、この入力側部材3の中心に形成された穴の大径部分には出力軸4の先端部が回転自在に嵌め込まれ、入力側部材3と出力軸4とが同一軸心のまわりに回転するようになっている。
また、図3にも示すように、出力軸4の外周円筒面と径方向で対向する外輪2内周面には、互いに逆向きに傾斜するカム面2b、2cが周方向に交互に設けられ、出力軸4円筒面とこれらのカム面2b、2cとの間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が複数形成されている。そして、外輪2と出力軸4の間で保持器9に保持されたころ8が楔形空間の中央部にあるときには、ころ8が外輪2および出力軸4から離脱した状態で保持されるようになっている。
前記保持器9は、環状部9aと、環状部9a内側面に立設されて外輪2と出力軸4との間に挿入される柱部9bとからなり、各柱部9b間に形成されたポケットにころ8を一つずつ収容するようになっている。その環状部9aには、柱部9bと重ならない位置に円形の切欠き9cが複数形成されており、これらの各切欠き9cにボール10が転動自在に嵌め込まれることにより、ボール10と保持器9とが周方向に係合している。
前記コイルばね11は、その一端部が外輪2と摺動し、他端部がハウジング5の蓋部5cに固定され、中心に入力軸1の大径部を通す状態で組み込まれている。なお、コイルばね11の向きを逆にして、一端部をハウジング蓋部5cと摺動させ、他端部を外輪2に固定するようにしてもよい。また、コイルばね11の両端部を、それぞれ外輪2およびハウジング蓋部5cと摺動させるようにしてもよい。
次に、この逆入力防止クラッチの動作について説明する。図4(a)は、入力側部材3に図面上で右回りの入力トルクが加えられたときの状態を示す。入力側部材3が入力トルクを加えられて回転すると、入力側部材3の外輪2と固定部材7の押え蓋6とに挟持されるボール10が自転しながら公転し、このボール10に押されて保持器9が回転する。このとき、保持器9と外輪2との間では回転位相差が生じる(保持器9の回転速度が外輪2よりも遅い)ため、保持器9に保持されたころ8が楔形空間の狭小側へ相対移動して外輪2および出力軸4と係合する。これにより、入力側部材3の回転がころ8を介して出力軸4に伝達される。左回りの入力トルクが加えられたときも、同様にして入力側から出力側への回転伝達が行われる。
ここで、入力側部材3は全体が軸方向移動可能となっているので、その外輪2はコイルばね11によってボール10に押し付けられ、ボール10が押え蓋6に押し付けられている。このため、ボール10は確実に外輪2および押え蓋6と接触しながら転動して保持器9に外輪2との回転位相差を与え、ころ8を外輪2および出力軸4と係合させることができる。これにより、入力側から出力側への回転伝達がスムーズに開始されるようになっている。
上記のように入力側から出力側へ回転が伝達されている間、他端部がハウジング5の蓋部5cに固定されたコイルばね11は、その一端部と外輪2との摩擦により周方向にねじれた状態となる。そして、入力トルクの供給が停止されたときには、入力トルクが加えられている間(回転伝達中)に周方向にねじれていたコイルばね11が弾性復元することにより、図4(b)に示すように、入力側部材3が入力トルクと逆の方向に回転する。このとき、外輪2の回転にともなうボール10の公転により保持器9もわずかに逆回転するが、保持器9と外輪2との回転位相差により、保持器9に保持されたころ8が楔形空間の広大側へ相対移動して、ころ8と外輪2および出力軸4との係合状態が解除される(図3に示した状態に戻る)。
したがって、その後に出力軸4に逆入力トルクが加えられたときには、その方向が停止前の入力トルクと逆方向であっても、出力軸4が確実に空転して、入力側部材3には回転が伝達されない。同様に、逆入力トルクの方向が停止前の入力トルクと同じ場合も、入力側には回転が伝達されない。
図5および図6は第2の実施形態を示す。この実施形態では、第1実施形態と異なり、入力軸1がカップリングCによりモータMの主軸と結合され、軸方向移動を拘束されている。そこで、入力側部材3の入力軸1と外輪2とを別体に形成し、入力軸1の内端に形成した複数の切欠き1aと、これに対応するように外輪2内周側に形成した複数の突部2aの位置を合わせて、入力軸1を外輪2に嵌め込んでいる。すなわち、入力側部材3は、入力トルクを受ける入力軸1(入力部)と、コイルばね12で付勢されてボール10に押し付けられる外輪2(押付部)とを、一体回転可能かつ軸方向相対移動可能に連結したものとなっている。
これにより、入力軸1が軸方向移動を拘束された状態で組み込まれていても、外輪2がコイルばね12によって入力軸1に対して相対的に軸方向移動してボール10に押し付けられるので、第1実施形態と同様、ボール10と外輪2および押え蓋6との間の滑りを確実に防止でき、回転伝達開始時の動作を安定させることができる。
また、この第2実施形態では、第1実施形態のコイルばね11を円すい形状のコイルばね12に代え、その大径側端部(一端部)をハウジング5の蓋部5cと摺動させ、小径側端部(他端部)を外輪2に固定している。これにより、第1実施形態に比べて、コイルばね12の回転伝達中のねじり角が大きくなるので、入力トルクの供給が停止したときに、入力側部材3を逆転させるコイルばね12の弾性復元力も大きくなり、ころ8と外輪2および出力軸4との係合状態をより確実に解除することができる。
1 入力軸
2 外輪
2b、2c カム面
3 入力側部材
4 出力軸(出力側部材)
5 ハウジング
6 押え蓋
7 固定部材
8 ころ
9 保持器
10 ボール
11、12 コイルばね

Claims (4)

  1. 入力側部材と出力側部材とを同一軸心のまわりに回転するように配し、前記出力側部材の外周側または内周側に円筒面を形成し、前記入力側部材に出力側部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、前記円筒面と各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にころを配するとともに、前記入力側部材と出力側部材との間に、前記各ころを入力側部材および出力側部材と係脱自在に保持する保持器を配し、前記保持器と係合した状態で入力側部材と固定部材に挟持されるボールを組み込んで、
    前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材の回転にともなって前記ボールが自転しながら公転し、前記ボールに押されて回転する保持器と入力側部材との間で回転位相差が生じ、前記保持器に保持されたころが前記楔形空間の狭小側へ相対移動して入力側部材および出力側部材と係合することにより、入力側部材の回転が出力側部材に伝達され、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、出力側部材が空転して出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようにした逆入力防止クラッチにおいて、
    前記入力側部材を前記ボールに押し付ける方向に付勢するコイルばねを、その一端部が前記入力側部材と固定部材のうちのいずれか一方と摺動する状態で組み込み、
    前記入力側部材に入力トルクが加えられている間は前記コイルばねが周方向にねじれ、前記入力トルクの供給が停止したときに、前記コイルばねの弾性復元により前記入力側部材が入力トルクと逆の方向に回転し、前記ころが前記楔形空間の広大側へ相対移動して、前記ころと入力側部材および出力側部材との係合状態が解除されるようにしたことを特徴とする逆入力防止クラッチ。
  2. 前記コイルばねの他端部を、前記入力側部材と固定部材のうちでコイルばねの一端部と摺動しない方に固定したことを特徴とする請求項1に記載の逆入力防止クラッチ。
  3. 前記コイルばねを、その一端側が大径となり、他端側が小径となる円すい形状としたことを特徴とする請求項2に記載の逆入力防止クラッチ。
  4. 前記入力側部材が、前記入力トルクを受ける入力部と、前記コイルばねで付勢されて前記ボールに押し付けられる押付部とを、一体回転可能かつ軸方向相対移動可能に連結したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の逆入力防止クラッチ。
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