JP6296059B2 - 吸湿性ポリエステル繊維及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は吸湿性ポリエステル繊維及びその製造方法に関する。具体的に言うと、ポリエステル内に吸湿成分及びリン系熱安定剤を添加することによって、下着、運動服地用材料として応用されることができる吸湿性ポリエステル繊維を得る。
ポリエステル繊維が典型的な熱可塑性合成繊維であり、誕生以来、その機械強度、耐薬品性、耐熱性等が優れるため、衣料及び産業面において汎用されている。
但し、ポリエステル繊維の吸放湿性が非常に低くて、汗をタイムリーに排出できず、皮膚に直接接触または皮膚に近づいて着用される時に、粘着している気持ちが感じられるため、ポリエステル繊維の下着類衣料用途における発展が制限されていた。
ポリエステル繊維の吸湿性を改善する方法は例えばポリエステル内に吸湿成分を共重合しまたは吸湿性を有する化合物を添加する方法等が挙げられる。例えば、ポリエステル反応過程において側鎖にヒドロキシルアルキレングリコールを有するジオールと共重合し、またはスルホン酸金属塩を含有するジカルボン酸と共重合する等の方法が挙がられる。但し、共重合によって得た吸湿性ポリエステル繊維は強度及び耐候性が低い等の問題を有する。
繊維原料ポリエステルに吸湿性を与え、繊維に吸湿性を具備させる前記方法以外に、さらに化学方法を通じて吸湿性化合物をポリエステル繊維に付着させることができる。例えば次の加工工程において織物におけるポリエステル繊維に対してアクリル酸またはメチルアクリル酸をグラフトし、さらにアルカリ金属によってそのうちのカルボキシル基を置換し、それによって、ポリエステル繊維の吸湿性を向上することができる。但し、吸湿性化合物が繊維の表面に付着しているため、使用過程において強度の降下、手触りの不良、耐光性の悪い等の問題が存在している。
特許文献1には、吸湿率が10%以上である吸湿性樹脂を芯部にし、普通のポリエステルを鞘部にする芯鞘複合繊維が開示される。前記方法を使用して得た繊維が精練、染色等の熱処理を行われる時に、芯部の吸湿性樹脂が吸水しやすいため膨張し、繊維の表面にひび割れが形成され、且つ吸湿性樹脂は水に対する溶解性が高いため外に流出することによって、吸湿性が紛失されることになる。
特許文献2には、ポリビニルピロリドンをナイロンに添加することによってナイロン繊維の吸湿性を向上させる技術が開示される。ポリビニルピロリドンの添加がナイロン繊維の性能に対してマイナス作用を果たさないが、ポリビニルピロリドンをポリエステル内に添加し且つそれを繊維化させる技術がまだ報道されなかった。
特開平2−99612号公報 特願平8−311326号
本発明の目的は吸湿性ポリエステル繊維及びその製造方法を提供することにあり、ポリエステルに吸湿性物質ポリN−ビニルラクタムを添加することによって、それをポリエステル内に微分散させ、それによって、ポリエステル繊維の吸湿性を向上する。且つ色調の優良、耐光堅牢度の優れた繊維を得るため、該繊維にはさらにリン系熱安定剤を添加する。
本発明の技術的解決手段は、吸湿性ポリエステル繊維であって、該ポリエステル繊維にはポリエステル、ポリN−ビニルラクタム吸湿成分及びリン系熱安定剤を含有し、そのうち、ポリN−ビニルラクタムがポリエステル繊維の重量の3〜15wt%を占め、その分散径が200nm以下であり、リン系熱安定剤の含有量がP元素として計算すると、ポリエステル繊維の重量の50〜500ppmを占める。
本発明の前記ポリエステル繊維において、ポリエステルの重量に対し、ポリN−ビニルラクタムの含有量が3〜15wt%である。ポリエステルにおけるポリN−ビニルラクタムの含有量が3wt%より小さい時に、繊維が十分な吸湿性を有せず、実際の応用性が悪く、ポリエステルにおけるポリN−ビニルラクタムの含有量が15wt%より高い時に、繊維は粘着感を有し、接触する時に気持ちが悪く、且つ繊維物性が下げられる。ポリエステルにより理想的な吸湿特性を具備させるため、ポリN−ビニルラクタムの含有量は5〜12wt%が好ましい。
ポリN−ビニルラクタムの本発明の前記ポリエステル繊維における平均分散径は200nm以下であることがよく、150nm以下であることが好ましい。平均分散径が200nm以下であるポリN−ビニルラクタムはポリエステルと非常によく錯体化することができるため、ポリN−ビニルラクタムの溶出を阻害し、ポリエステル繊維の吸湿性の降下を防止し、ポリエステル繊維の吸湿耐久性を向上することができる。
本発明における前記ポリN−ビニルラクタムは例えばN−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピペリドン、ポリN−ビニルカプロラクタム等のポリN−ビニルラクタム類の重合体であっても良い。比較的小さい空間障害を有し、水分子を吸着及び放出しやすい面から考慮し、本発明において、前記ポリN−ビニルラクタムとして、N−ビニル−2−ピロリドンの重合体、即ちポリビニルピロリドン(PVP)が好ましい。
本発明において、K値が15〜90であるポリビニルピロリドンが好ましい。K値が20〜70であるポリビニルピロリドンがより好ましい。ポリビニルピロリドンのK値が低過ぎれば、ポリビニルピロリドンとポリエステルとの錯体化力が強くなく、押出し後の水冷過程において溶出しやすいため、繊維には良い吸湿性を貰えなくなる。一方、K値が高過ぎれば、ポリエステル体系の粘度が大幅に増加され、混練吐出が不良であり、造粒されにくく、生産効率の低下に至る。
本発明の前記ポリエステル繊維にはさらにP元素に基づいて計算すると、ポリエステル繊維の重量の50〜500ppmに相当するリン系熱安定剤を含有する。本発明において、リン系熱安定剤を添加することによって、ポリエステルが吸湿成分とブレンドを行われる時に熱分解及び加水分解が発生されることを抑制し、得たポリエステル繊維の色調を改善し、その耐光堅牢度を向上させることができる。
前記リン系熱安定剤はリン酸類、亜リン酸類、ホスフィン酸類、リン酸エステル類等であってもよい。具体的には、リン酸、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリフェノールアルデヒド、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、メチルリン酸、フェノールアルデヒドリン酸、ジフェニルリン酸、メチルリン酸メチル、フェノールアルデヒドリン酸エチル、ジフェニルフェノールアルデヒドリン酸エステル、エチルホスホノアセテート、ジステアリルペンタエリスリトール二リン酸エステル、ビス(2,4,6−トリt−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール二リン酸エステル、レソルシノール−ビス〔ジ(ペンタエリスリトール)〕リン酸エステル、2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]または2,2’−ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ)スピロ[1,3,2−ジオキサホスホリナン−5,5’−[1,3,2]ジオキサホスホリナン]等が例として挙げられる。
前記リン系熱安定剤は式1に示した二リン酸エステル系化合物が好ましい。
Figure 0006296059
式中、R、Rはそれぞれ独立に置換基を有することができる芳香族アルキル基である。前記芳香族アルキル基はC6〜C10の芳香族アルキル基が好ましく、前記置換基が例えばC1〜C6のアルキル基、アミノ基、ヒドロキシル基及びスルホ基であっても良い。前記R及びRは例えばフェニル基、メタ位に炭素原子数が1〜5であるアルキル基置換基を有するフェニル基、p−アルキルフェニル基、アミノ基に置換されることができる芳香族アルキル基またはスルホ基に置換されることができる芳香族アルキル基等であっても良い。本発明において、R、Rはそれぞれ独立に下記の式2〜4に示したグループのうちの1種であることが好ましい。
Figure 0006296059
前記式1に示した二リン酸エステル系化合物は安定剤として使用される時に、それのポリエステル繊維の色調に対する改善効果がより良いため、好ましい。
前記式1に示した二リン酸系化合物における2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]または2,2’−ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ)スピロ[1,3,2−ジオキサホスホリナン−5,5’−[1,3,2]ジオキサホスホリナン]が安定剤として使用される時に、それのポリエステル繊維の色調に対する改善効果が特別良いため、最も好ましい。
本発明において使用されるポリエステルに対しては特に限定しなく、例えば脂肪族ポリエステルであってもよく、芳香族ポリエステルであっても良い。
二価アルコール重複ユニットは具体的に脂肪族二価アルコールまたは芳香族二価アルコール、例えばエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール及びその異性体、ペタンジオール及びその異性体、C6〜C20の直鎖または側鎖状脂肪族二価アルコール及びその異性体、ビスフェノールA及びエチレンオキサイド付加生成物、ポリエチレングリコール、ポリプロパンジオール、ポリブタンジオール、シクロブタンジオール、シクロペタンジオール、シクロヘキサンジオール、ベンゼンジメタノール、ナフチルジメタノール等のうちの1種または複数種であってもよい。
二塩基酸重複ユニットは具体的にマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、C7〜C20の脂環式二酸及びその異性体、ポリブチレンテレフタレート及びそのエステル化誘導体、イソフタル酸及びそのエステル化誘導体、ベンゼン環を含有するその他の二塩基酸、ナフタレンジ酸またはその誘導体等C8〜C18芳香族二塩基酸であっても良い。
本発明に使用されるポリエステルとして、融点が200℃〜240℃であるポリエステル、即ちポリエステルの融点Tmが200℃より大きいまたは等しい、240℃より小さいまたは等しいが好ましい。ポリN−ビニルラクタムは高温下での耐熱性が比較的悪く、ポリエステルとブレンドを行った後得た繊維の色調が黄色に変色しやすい。そのため、吸湿性がよい且つ色調が優良であるポリエステル繊維を製作し得るため、加工する時はなるべく比較的低い温度下で制御されることが必要である。その故、低い融点のポリエステルを選択することは前記効果を得ることができる。
前記融点が200℃〜240℃であるポリエステルとしてはポリテレフタル酸エチレングリコール系ポリエステル、ポリテレフタル酸プロパンジオール系ポリエステル、ポリテレフタル酸ブタンジオール系ポリエステルが好ましい。
二価アルコール共重合ユニット及び/または二塩基酸共重合ユニットを含有するポリテレフタル酸エチレングリコール系ポリエステル、ポリテレフタル酸プロパンジオール系ポリエステル、ポリテレフタル酸ブタンジオール系ポリエステルがより好ましい。
共重合した二価アルコール重複ユニットは脂肪族ジオールまたは芳香族二価アルコールであってもよく、プロパンジオール、ブタンジオール、ビスフェノールAとエチレンオキサイドとの付加化合物のうちの1種または複数種が好ましい。
共重合した二塩基酸重複ユニットは脂肪族ニ塩基酸、芳香族ニ塩基酸またはそれらの誘導体であっても良い。誘導体は前記二塩基酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル等であってもよく、二塩基酸のメチルエステルが好ましい。脂肪族二塩基酸は炭素原子数が3〜20である飽和脂肪族二塩基酸が好ましく、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸のうちの1種または複数種が最も好ましく、芳香族二塩基酸はイソフタル酸またはナフタル酸が好ましい。本発明の共重合二塩基酸重複ユニットはイソフタル酸またはイソフタル酸スルホン酸塩ユニットが最も好ましい。
さらにスルホン酸塩共重合ユニット及び/またはポリエーテル共重合重複ユニットを含有するポリテレフタル酸エチレングリコール系ポリエステル、ポリテレフタル酸プロパンジオール系ポリエステル、ポリテレフタル酸ブタンジオール系ポリエステルが最も好ましい。
共重合したスルホン酸塩成分はイソフタル酸5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸5−スルホン酸リチウム、イソフタル酸5−スルホン酸カルシウム、イソフタル酸グリコールエステル5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸グリコールエステル5−スルホン酸リチウム、イソフタル酸グリコールエステル5−スルホン酸カルシウム、イソフタル酸ジメチル5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸ジメチル5−スルホン酸リチウム、イソフタル酸ジメチル5−スルホン酸カルシウムのうちの1種または複数種が好ましい。
共重合したポリエーテル成分はポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールのうちの1種または複数種であっても良い。
本発明の効果に影響を与えない状況下で、前記ポリテレフタル酸エチレングリコール系ポリエステル、ポリテレフタル酸プロパンジオール系ポリエステル、ポリテレフタル酸ブタンジオール系ポリエステルにはさらにベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多官能の共重合重複ユニットをさらに含有しても良い。
前記ポリエステルは工業上常用している重合方法によって生産されてもよく、即ちまずエステル化またはエステル交換反応を行い、低い分子量のポリエステル化合物を得た後、さらに高温高真空下で重縮合反応を行って、重合体を得る。エステル化またはエステル交換の段階で触媒を添加しても良く、前記触媒はナトリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、チタン、亜鉛、コバルトまたはスズ等の金属元素を含有する化合物で、前記金属元素の酢酸塩を含有することが好ましく、チタン酸エステル類化合物が最も好ましい。
本発明はさらに前記ポリエステル繊維の製造方法に関し、該方法において、ポリエステルとポリN−ビニルラクタムとを、ポリN−ビニルラクタムの添加量がポリエステル繊維の重量の3〜15wt%を占めるよう、ロータ長さ比L/Dが45以上である二軸エクストルダーにてブレンドを行うステップと、得たブレンド物を溶融紡糸して原繊維を得、該原繊維をさらに延伸を行ってポリエステル繊維を得るステップと、ブレンドを行う段階または溶融紡糸段階にて、リン元素として計算するとポリエステル繊維の重量の50ppm〜500ppmであるリン系熱安定剤を添加するステップと、を含む。
本発明はL/Dが45以上である二軸エクストルダーを使用してブレンドを行うことは、ポリN−ビニルラクタムのポリエステルにおける分散性を向上でき、それの分散径を200nm以下に達させ、それによって、ブレンド物の紡糸性を向上させることができる。L/Dが45に達さない場合、ポリN−ビニルラクタムの分散径が増大され、その後の紡糸する過程において、頻繁的な断糸、繊維物の不良等の問題が発生されることになる。
一方、大部分のポリN−ビニルラクタムの失透温度が約170℃で、混練及び紡糸の温度が前記温度より高めに設定することによって、ポリN−ビニルラクタムに優れた流動性を具備させることが必要であるため、本発明において、融点が200℃〜240℃であるポリエステルが好ましく、それはポリN−ビニルラクタムと比較的低い温度下でブレンドを行うことができ、混練する時に溶融部温度をポリN−ビニルラクタムの融点温度より10〜20℃高い範囲内に制御し、混練部温度が180〜230℃である。また、ポリN−ビニルラクタムのが空気において吸水して粘着になりやすいため、ブレンドエクストルダーの材料供給口に水冷装置を添加することができ、材料供給口の温度を80℃以下に制御し、それによって、材料供給を順調に行わせる。
本発明はK値が15〜90であるポリビニルピロリドンが好ましい。K値が前記範囲内であるポリビニルピロリドンはポリエステルとより易くてブレンドを行うことができ、ポリエステルとの錯体化する能力が強く、ブレンドを行って押出し後の水冷過程において溶出しにくく、吸湿性のよいポリエステル繊維を得ることができ、また、K値が前記範囲内であるポリビニルピロリドンとブレンドを行った後のポリエステル体系の粘度が安定であり、混練吐出不良、造粒困難、生産効率低下等の問題が発生されない。より好ましくは、ポリビニルピロリドンのK値が20〜70である。
本発明において、リン系熱安定剤がブレンドを行う時に添加されてもよく、溶融紡糸する時に添加されてもよく、その添加量としてはP元素に基づいて計算すると、ポリエステル繊維の重量の50ppm〜500ppmに相当する。ブレンドを行う時にリン系熱安定剤を添加することが好ましい。ブレンドを行う時に熱安定剤を添加し、ブレンドを行う時のずり作用によって、熱安定剤を均一に分散させ、それの基材に対する熱安定化効果を最大程度で発揮させることができる。と同時に、均一に分散された熱安定剤がその後の溶融紡糸に対して影響を与える恐れが無い。
本発明の前記方法において、溶融紡糸は比較的低い温度下で行うことが好ましく、具体的には、紡糸温度は220℃〜270℃であることが好ましく、235℃〜260℃がより好ましい。比較的低い温度下で紡糸を行うことは、各のブレンド組成の受熱分解を減少でき、それによって、色調の優良な繊維を得る。
本発明において、好ましくは、前記吸湿性ポリエステル繊維の吸湿性パラメータΔMRが1.0%以上、色調b値が5.0以下、耐光堅牢度が3級以上である。該繊維の破壊強さが15.0以上であり、一般衣料用途用の機械特性を有する。
本発明において、得たポリエステル繊維に対して以下の方法で評価する。
(1)混練安定性
エクストルダー出口処のポリエステルの押出膨張程度を観察することによって判定する。押出膨張が無いのは○、軽微な押出膨張があるのは△、激しい押出膨張があるのは×を記し、そのうち、○及び△は合格と判定する。
(2)紡糸性
紡糸する2h内の紡糸状況に対して以下の方法で評価し、断糸が無いのは○、少量の断糸がある(1〜3回)のは△、頻繁に断糸(4回以上)したのは×を記し、そのうち、○及び△は合格と判断する。
(3)ポリN−ビニルラクタムの平均分散径
長さ方向と直交して繊維をカットし、単繊維の断面を取って切片してルテニウム染色を行い、透過型電子顕微鏡(TEM)(10万倍)を使用してブレンド状態を観察、撮影する。繊維は、連続的な基材の成分(白い部分)を海成分、類似円状的に分散する成分(灰色成分)を島成分とする海島構造をしている。島成分を円に視し、島成分の面積から直径を算出する。該直径を島成分の構成するポリビニルピロリドンの分散径とし、20つの島成分の平均値を平均分散径とする。
(4)ポリN−ビニルラクタムのK値
ポリN−ビニルラクタムを質量濃度が1%である水溶液に調製し、その相対粘度を測定し、さらにfikentscherでそのK値を計算する。
logZ=C[75K/(1+1.5KC)+K]
そのうちK:K値×10、C:水溶液の濃度(W/V%)、Z:濃度がCである水溶液の相対粘度。
(5)繊維の破壊強さ
破壊強さ=強度×(延伸度)0.5
強度が繊維応力−引張り時の最大切断点を応変する応力/繊度(cN/dtex)で、伸びが繊維最大切断点の応変(%)である。
(6)吸湿性パラメータΔMR
繊維から油剤を除去し、約1gのサンプルをガラス重量がWである秤量瓶内に入れ、乾燥箱内に置き、110℃で2h乾燥する。該秤量瓶を密封し、乾燥器内に置いて30分間冷却させる。サンプルが収納されている秤量瓶の重量Wを測定する。次ぎ、開放の状態で、20℃、65%RHに設定されている恒温・恒湿器内に入れて、24h放置する。その後、さらに密封の状態下で乾燥器内に30分間放置する。その次、さらに秤量瓶の重量Wを測定する。続いて開放の状態で、30℃、90%RHに設定されている恒温・恒湿器内に入れて、24h放置し、さらに密封の状態下で、乾燥器内に30分間を放置した後、さらに秤量瓶の重量Wを測定する。
MR=(W−W)×100%/(W−W)
MR=(W−W)×100%/(W−W)
ΔMR=MR−MR
(7)耐光堅牢度
日本JIS L−0842標準に基づいて測定を行い、級数が高ければ耐光堅牢度が良い。
(8)繊維内の吸湿性物質及びその含有量の測定
核磁気共鳴スペクトルに基づき、吸湿性物質の特徴ピックの位置及び強度を検出し、さらに化学式に基づいて、該吸湿性物質の含有量を推算する。
(9)ポリエステル内の金属含有量
6g重合体をシート状に押圧し、蛍光X線分析装置(理学電気公司により製造されたX線分析装置3270型)を使用してその強度を測定し、既知金属含有量のサンプルで事前に製作した検出線を使用して換算する。
以下、実施例に合わせて、本発明に対してさらに説明する。
実施例1
テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル−5−スルホン酸ナトリウム(SIPM)、エチレングリコール、アジピン酸及び触媒とするチタン酸テトラブチルをエステル化反応ケトル内に加え、そのうち、SIPMの添加量がテレフタル酸ジメチルの添加量の2.6mol%に相当、アジピン酸の添加量がテレフタル酸ジメチルの添加量の5.4mol%に相当、チタン酸テトラブチルの添加量がチタン元素に基づいて計算すると共ポリエステルの10.5ppmに相当、テレフタル酸ジメチル、SIPM及びアジピン酸から構成された総酸成分と二価アルコール(エチレングリコール)とのモル比が1:1.8で、エステル化反応ケトル内にさらにマンガン元素に基づいて計算すると共ポリエステル200ppmに相当する酢酸マンガンを同時に添加し、230℃、常圧条件下で4h反応し、メタノール留出分が95%以上に到達した後、小分子のプレポリマーを得る。プレポリマーを230℃、常圧下に保持し、リン元素に基づいて計算すると共ポリエステル50ppmに相当するリン系安定剤リン酸を添加し、5分間後減圧し始め、温度を上げる。90分間を使用して温度を250℃から290℃まで上げ、圧力を80Paまで下げる。撹拌した後、反応体系に対して窒素ガスを注入して常圧まで復帰させ、重縮合反応を停止し、それによって、融点が230℃であるポリエステルを得る。
K値が30であるポリビニルピロリドン(PVP、BASF社製品)、2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]及び前記方法で得た融点が230℃であるポリエステルを二軸エクストルダー(φ44mm、L/D:52)でブレンド押出を行う。そのうち、PVPの添加量がポリエステル繊維の3wt%を占め、二リン酸エステルの添加量がリン元素に基づいて計算するとポリエステル繊維の150ppmに相当する。エクストルダーの温度が溶融部245℃、混練部200℃に設定される。押出し状況が良好である。得たブレンド物におけるPVPの平均分散径が80nmである。得たブレンド物を溶融紡糸し、紡糸の温度が255℃、紡糸の速度が2500m/minで、原繊維を得、さらに原繊維を2.2倍延伸加工することによってポリエステル繊維を得る。該ポリエステル繊維に対して前記各パラメータ及び性能の評価を行う。結果は表1に示す。
実施例2〜4
ポリエステル繊維に対するPVPの添加量をそれぞれ5wt%、10wt%、15wt%に変更し、その他の実施例1と同様である。評価結果は表1に示す。
比較例1〜2
ポリエステル繊維に対するPVPの添加量をそれぞれ1wt%、20wt%に変更し、その他の実施例1と同様である。評価結果は表1に示す。
Figure 0006296059
表1の結果は、実施例1〜4において、得たポリエステル繊維の吸湿性パラメータΔMRが1.1%以上、色調b値が4.8以下、破壊強さが19.8以下、耐光堅牢度が3級以上であることを示した。実施例1〜3において、混練安定性及び紡糸性が良好で、実施例4において、混練安定性及び紡糸性が実用の要求に適する。もう一方、比較例1において、ポリエステル繊維に対するPVPの添加量が1wt%で、混練及び紡糸が実用の要求に適したが、得た繊維の吸湿性が良くない。比較例2において、ポリエステル繊維に対するPVPの添加量が20wt%で、混練する時に押出し膨張が激しくて、造粒が難しい。
実施例5〜8
ポリエステル繊維に対するPVPの添加量を7wt%に変更し、ポリエステル繊維に対する、P元素に基づいて計算すると2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]の添加量をそれぞれ50ppm、250ppm、350ppm、450ppmに変更し、その他の実施例1と同様である。評価結果は表2に示す。
比較例3
リン系熱安定剤を添加しない以外に、実施例5と同様な方法に基づいて繊維を得る。評価結果は表2に示す。
比較例4
テレフタル酸、エチレングリコール及び触媒三酸化アンチモンをエステル化反応ケトル内に加え、テレフタル酸とエチレングリコールとのモル比が1:1.8で、230℃、常圧条件下でエステル化反応を4h行って、小分子のプレポリマーを得る。プレポリマーを230℃、常圧下に維持し、リン元素に基づいて計算すると共ポリエステル50ppmに相当する安定剤リン化合物リン酸を加え、5分間後減圧、昇温し始める。90分間を使用して温度を250℃から290℃に上げ、圧力を80Paまで下げる。撹拌した後、反応体系に対して窒素ガスを注入して常圧まで復帰させ、重縮合反応を停止し、それによって、融点が252℃であるポリエステルを得る。
ポリエステル繊維に対し、PVPの添加量が7wt%で、2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]の添加量が、リン元素含有量に基づいて計算すると150ppmである。
混練温度が265℃、紡糸温度が280℃である。評価結果は表2に示す。
Figure 0006296059
表2の結果は、実施例5〜8において、得たポリエステル繊維の吸湿性パラメータΔMR、色調b値、破壊強さ及び耐光堅牢度、並びに混練安定性及び紡糸性が共に良好であることを示した。もう一方、比較例3及び4において、得た繊維の色調b値がそれぞれ6.0及び10.0で、繊維耐光堅牢度がそれぞれ3級以下及び1級である。
実施例9〜11
ロータ長さ比L/Dがそれぞれ45、48、55である二軸エクストルダーを選んでブレンドを行い、その他は実施例5と同様である。評価結果は表3に示す。
比較例5〜6
ロータ長さ比L/Dがそれぞれ30、35である二軸エクストルダーを選んでブレンドを行い、その他は実施例5と同様である。評価結果は表3に示す。
Figure 0006296059
表3の結果は、実施例9〜11において、得たポリエステル繊維において、ポリビニルピロリドンの平均分散径が180nm以下、実施例11のポリエステル繊維の平均分散径が90nmまでも小さくなる。一方、比較例5及び6において、ポリエステル繊維の平均分散径が250nm以上であることを示した。特定ロータ長さ比L/Dの二軸エクストルダーを使用することはポリエステル繊維におけるポリビニルピロリドンの平均分散径を制御することに対して重要な意義を有することを表明した。
実施例12
テレフタル酸5.7Kg、ブタンジオール5.4Kg、ポリエチレングリコール(分子量4000)3.75Kgを取って十分に混合した後、撹拌及び加熱温度制御を有する反応器内に投入し、且つ触媒チタン酸テトラブチル8g及び15g抗酸化剤IR1010を加え、徐々に温度を230℃まで上げて脱水のエステル化反応を行い、エステル化率が95%及びそれ以上に達した時に、エステル化反応を中止し、徐々に温度を250℃まで上げ、同時に、反応圧力を130Pa以下まで下げ、小分子を脱出する反応し、所定の重合体粘度まで達した後、吐出しせん断を行い、融点が220℃であるポリエステルを得る。
K値が60であるPVP(BASF社製品)と前記融点が220℃であるポリエステルとを二軸エクストルダー(φ44mm、L/D:52)でブレンド押出を行い、そのうち、PVPの添加量がポリエステル繊維の7wt%を占め、エクストルダーの温度が溶融部235℃、混練部180℃に設定され、押出し状況が良好である。得たブレンド物におけるPVPの平均分散径が100nmである。得たブレンド物を溶融紡糸し、紡糸する過程において、リン元素に基づいて計算するとポリエステル繊維の150ppmに相当する2,2’−ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ)スピロ[1,3,2−ジオキサホスホリナン−5,5’−[1,3,2]ジオキサホスホリナン]を添加する。紡糸の温度が245℃、紡糸の速度が2000m/minで、原繊維を得、さらに原繊維を2.4倍延伸加工することによってポリエステル繊維を得る。得たポリエステル繊維に対する評価結果は表4に示す。
実施例13〜14
実施例1に調製された融点が230℃であるポリエステル、及び融点が240℃であるポリエステル(アジピン酸の添加量がテレフタル酸メチルの添加量の4.0mol%に相当する以外に、実施例1と同様な方法に基づいて調製する)をそれぞれ選び、対応に、溶融紡糸する時の温度をそれぞれ255℃、260℃に変更し、その他は実施例12と同じである。
実施例15〜17
K値が60であるPVP(BASF社製品)と前記実施例1に調製された融点が230℃であるポリエステルとを二軸エクストルダー(φ44mm、L/D:52)でブレンド押出を行い、そのうち、PVPの添加量がポリエステル繊維の7wt%を占め、エクストルダーの温度が溶融部245℃、混練部180℃に設定され、押出し状況が良好である。得たブレンド物を溶融紡糸し、紡糸する過程において、リン元素に基づいて計算するとポリエステル繊維の150ppmに相当するリン酸トリメチル(実施例15)、リン酸メチル(実施例16)、レソルシノール−ジ(ペンタエリスリトール)リン酸エステル(実施例17)を添加する。紡糸の温度が255℃、紡糸の速度が3000m/minで、原繊維を得、さらに原繊維を1.7倍延伸加工することによってポリエステル繊維を得る。得たポリエステル繊維に対する評価結果は表4に示す。
比較例7〜8
K値が10及び120であるPVP(BASF社製品)を選び、その他は実施例12と同じである。比較例7におけるPVPのK値が10である時に、混練が安定であるが、その耐熱性が悪いため紡糸する時に比較的多くの断糸が引き起こされた。比較例8におけるPVPのK値が120である時に、混練体系の粘度が大きいため、押出し膨張が発生し、混練性が悪くなった。
Figure 0006296059
表4における実施例12〜17の結果、本発明のポリエステル繊維の製造方法において、溶融紡糸段階にリン系熱安定剤を添加し、吸湿性パラメータΔMR、色調b値、破壊強さ及び耐光堅牢度並びに混練安定性と紡糸性が共に良好であるポリエステル繊維を同様に得られることを示した。

Claims (10)

  1. 吸湿性ポリエステル繊維において、該ポリエステル繊維には融点200〜240℃のポリエステル、ポリN−ビニルラクタム及びリン系熱安定剤を含有し、そのうち、ポリN−ビニルラクタムがポリエステル繊維の重量の3〜15wt%を占め、その分散径が200nm以下であり、リン系熱安定剤の含有量がP元素として計算すると、ポリエステル繊維の重量の50〜500ppmを占める、ことを特徴とする吸湿性ポリエステル繊維。
  2. 前記ポリエステル繊維には、ポリN−ビニルラクタムがポリエステル繊維の重量の5〜12wt%を占める、ことを特徴とする請求項1載の吸湿性ポリエステル繊維。
  3. 前記ポリN−ビニルラクタムがポリビニルピロリドンである、ことを特徴とする請求項1または2に記載の吸湿性ポリエステル繊維。
  4. 前記ポリN−ビニルラクタムのK値が15〜90である、ことを特徴とする請求項に記載の吸湿性ポリエステル繊維。
  5. 前記リン系熱安定剤が式(1)に示した二リン酸エステル系化合物であり、
    Figure 0006296059
    式中、R1、R2はそれぞれ独立に置換基を有することができる芳香族アルキル基である、ことを特徴とする請求項1〜に記載の吸湿性ポリエステル繊維。
  6. リン系熱安定剤が2,2’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)スピロ[4H−1,3,2−ジオキサホスホリン−5(6H),5’(6’H)−[4H−1,3,2]ジオキサホスホリン]または2,2’−ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ)スピロ[1,3,2−ジオキサホスホリナン−5,5’−[1,3,2]ジオキサホスホリナン]である、ことを特徴とする請求項に記載の吸湿性ポリエステル繊維。
  7. 該ポリエステル繊維の吸湿性パラメータΔMRが1.0%以上、色調b値が5.0以下、耐光堅牢度が3級以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の吸湿性ポリエステル繊維。
  8. 吸湿性ポリエステル繊維の製造方法において、融点200〜240℃のポリエステルとポリN−ビニルラクタムとを、ポリN−ビニルラクタムの添加量がポリエステル繊維の重量の3〜15wt%を占めるよう、ロータ長さ比L/Dが45以上である二軸エクストルダーにてブレンドを行うステップと、得たブレンド物を溶融紡糸して原繊維を得、該原繊維をさらに延伸を行ってポリエステル繊維を得るステップと、ブレンドを行う段階または溶融紡糸段階にて、リン元素として計算するとポリエステル繊維の重量の50ppm〜500ppmであるリン系熱安定剤を添加するステップと、を含む、ことを特徴とする吸湿性ポリエステルの製造方法。
  9. 前記リン系熱安定剤がブレンドを行う段階で添加される、ことを特徴とする請求項に記載の吸湿性ポリエステル繊維の製造方法。
  10. 記溶融紡糸の温度が220〜270℃の範囲内である、ことを特徴とする請求項またはに記載の吸湿性ポリエステル繊維の製造方法。
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