JP6295924B2 - 車両用報知制御装置、及び車両用報知制御システム - Google Patents

車両用報知制御装置、及び車両用報知制御システム Download PDF

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Description

本発明は、車両に搭載されたディスプレイに表示する画像や、音声出力装置から出力させる音声を制御する車両用報知制御装置、及び車両用報知制御システムに関する。
従来、車両に搭載されている種々のシステムと連携し、そのシステムの制御状態に応じた画像をディスプレイに表示させる車両用報知制御装置がある。この種の車両用報知制御装置では、当該車両用報知制御装置と連携しているシステムに対する運転者による指示操作を受け付けると、その操作に応じた処理の結果を表す画像をディスプレイに表示する。例えば、運転者によって空調システムの設定温度を変更する操作が入力されると、空調システムは、その操作に基づいて制御の目標値とする設定温度を変更するとともに、車両用報知制御装置は、新たに設定された現在の設定温度をディスプレイに表示する。
また、特許文献1には、メーターディスプレイなど、自車両の正面方向を向いている運転者の視界に配置されているディスプレイ(運転者用ディスプレイとする)に、複数種類の情報を同時に表示することができる車両用報知制御装置が開示されている。ここで、運転者用ディスプレイに表示される情報としては、走行速度などの車両状態を表す情報の他、ナビゲーションシステムによって提供される現在地周辺の地図画像や、空調システムにおける設定温度、オーディオシステムが再生している楽曲の曲名などがある。
この特許文献1に開示の車両用報知制御装置によれば、運転者は、車両前方を見ている状態から、より少ない視線移動によって、運転者用ディスプレイに表示されている種々の情報を見ることができる。
さらに、近年は、スマートフォンなどの携帯端末と車両用報知制御装置とを近距離無線又は有線によって接続し、携帯端末のディスプレイに表示される画像を車両用報知制御装置へ送信し、車載のディスプレイに対して携帯端末で生成された画像を表示する技術が開示されている(例えば特許文献2)。
国際公開第2006/022191号パンフレット 特開2010−130669号公報
ところで、車両用報知制御装置と連携しているシステムの制御状態を変更させる操作は、必ずしも運転者によって実施されるとは限らない。例えば空調システムの設定温度の変更や、オーディオの再生音量の調整、表示される地図画像の縮尺の変更などは、助手席の乗員など、運転者以外の乗員によって実施されることがある。そして、運転者以外の乗員によって実施された操作が、運転者用ディスプレイを介して運転者に報知すべき制御内容であった場合には、これらの運転者以外の乗員の操作によって運転者用ディスプレイに表示されている画像が変更されることになる。
この場合、運転者にとっては運転者用ディスプレイの表示画面が急に変わることになるため、運転者に違和感を与えてしまったり、表示画面の変化に意識が向いてしまって注意力が散漫になってしまったりする恐れがある。すなわち、運転者以外の乗員による操作に基づいて、運転者の運転操作が阻害されてしまう恐れがある。
また、運転者以外の乗員によって実施された操作に基づいて、その操作に対応する音声が音声出力装置から出力される場合も考えられる。この場合もやはり、運転者にとっては意図しない音声出力が実施されることになって、運転者に煩わしさを感じさせてしまい、運転者の運転操作を阻害する恐れがある。
なお、運転者以外の乗員が空調システムの設定温度の変更などといった指示入力を行う入力装置としては、例えばインストゥルメントパネルに設けられたスイッチ群を採用することができる。また、今後は、車両用報知制御装置と相互通信を実施する携帯端末を、車両用報知制御装置に連携するシステムに対して指示入力するための入力装置として用いる構成も考えられる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、運転者以外の乗員による操作に起因する報知処理によって、運転者の運転操作が阻害される恐れを低減できる車両用報知制御装置、及び車両用報知制御システムを提供することにある。
その目的を達成するための車両用報知制御装置の発明は、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する機器(18、20)に対して、運転者以外の乗員である非運転乗員によって実施される指示操作を受け付ける操作受付部(F3)と、操作受付部が受け付けた指示操作に対する応答として機器から出力されるデータであって、当該指示操作に対する処理の結果を運転者に報知するための出力用データを取得する出力用データ取得部(F5)と、運転者に対し、出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいた報知を実施する報知制御部(F6)と、車両の走行状態を表すセンサから出力されるセンサ値に基づいて運転者の運転負荷が高いか否かを判定する運転負荷判定部(F1)と、を備え、報知制御部は、出力用データ取得部が出力用データを取得した時点において運転負荷判定部によって運転負荷は高くないと判定されている場合には、出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいた報知を実施する一方、出力用データ取得部が出力用データを取得した時点において運転負荷判定部によって運転負荷が高いと判定されている場合には、運転負荷判定部が運転負荷は高くないと判定するまで当該出力用データに基づいた報知を保留にすることを特徴とする。
以上の構成では、出力用データ取得部が出力用データを取得した時点において、運転負荷判定部によって運転負荷が高いと判定されている場合には、運転負荷は高くないと判定されるまで当該出力用データに基づいた報知を保留にする。すなわち、運転負荷判定部が運転者の運転負荷が高いと判定している間は、報知制御部は、非運転乗員の操作に対する応答として出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいた報知を実施しない。
ここで、運転負荷が高い状態とは、運転者がより運転操作に集中する必要がある状態を指し、また、運転負荷が高くない状態とは、運転者が余裕をもって運転操作を実施している状態を指す。運転者が余裕を以って運転操作を実施している場合には、非運転乗員による操作に起因して実施される報知が運転者の運転操作を阻害する可能性は低いと考える。すなわち、非運転乗員による操作に起因する報知が、運転者の運転操作を阻害する場合とは、運転者の運転負荷が高い場合と言える。
したがって以上の構成によれば、運転負荷が高い場合には、非運転乗員の操作に基づいて報知は実施されない為、非運転乗員による操作に起因する報知処理によって運転者の運転操作が阻害されるのを防止することができる。
また、上記目的を達成するための車両用報知制御システムに係る発明は、運転者に所定の情報を報知する報知装置(15,16)の動作を制御する車載装置(10)と、車両に持ち込まれて車載装置と相互通信を実施する携帯端末であって、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する携帯端末(20)と、を備える車両用報知制御システムにおいて、携帯端末は、運転者以外の乗員である非運転乗員によって実施される、携帯端末に対する指示操作を受け付ける端末側操作受付部(F83)と、車載装置との通信を制御する端末側通信処理部(F81)と、を備え、端末側通信処理部は、端末側操作受付部が受け付けた指示操作に対して当該携帯端末が実施した処理の結果を運転者に報知するための出力用データを車載装置に送信し、車載装置は、端末側通信処理部との通信を制御する車両側通信処理部(F2)と、車両側通信処理部を介して端末側通信処理部が送信した出力用データを取得する出力用データ取得部(F5)と、報知装置の動作を制御し、出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいて、携帯端末が実施した処理の結果を運転者に報知する報知制御部(F6)と、車両の走行状態を表すセンサから出力されるセンサ値に基づいて運転者の運転負荷が高いか否かを判定する運転負荷判定部(F1)と、を備え、報知制御部は、出力用データ取得部が出力用データを取得した時点において運転負荷判定部によって運転負荷は高くないと判定されている場合には、出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいた報知を実施する一方、出力用データ取得部が出力用データを取得した時点において運転負荷判定部によって運転負荷が高いと判定されている場合には、運転負荷判定部が運転負荷は高くないと判定するまで当該出力用データに基づいた報知を保留にすることを特徴とする。
以上の構成では、前述の車両用報知制御装置の発明と同様に、運転負荷判定部が運転者の運転負荷が高いと判定している間は、報知制御部は、非運転乗員の操作に対する応答として出力用データ取得部が取得した出力用データに基づいた報知を実施しない。
したがって以上の構成によれば、運転負荷が高い場合には、非運転乗員の操作に基づいて報知は実施されない為、非運転乗員による操作に起因する報知処理によって運転者の運転操作が阻害されるのを防止することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1に係る車両用報知制御システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1における車両側制御部11の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 端末側制御部21の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車両側制御部11が実施する出力制御関連処理を説明するためのフローチャートである。 車両側制御部11が実施する出力調停処理を説明するためのフローチャートである。 端末側制御部21が実施する端末側表示制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態1における車両用報知制御システム100の動作を説明するための図である。 実施形態2に係る車両用報知制御システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2における車載装置10が備える車両側制御部11の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態3における車両用報知制御システム100の作動を説明するための図である。 運転者用ディスプレイ15に表示される楽曲再生画面の一例である。 実施形態4における車両用報知制御システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態4における車両用報知制御システム100の作動を説明するための図である。 実施形態5における車両用報知制御システム100の作動を説明するための図である。 運転者用ディスプレイ15に表示される天気予報画面の一例である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態(以降、実施形態1)について、図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る車両用報知制御システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように車両用報知制御システム100は、車両に搭載されている車載装置10と、ユーザによって車両内に持ち込まれ、車載装置10と相互通信を実施する携帯端末20と、を備える。
携帯端末20は、車両用報知制御システム100が備える携帯端末20として動作させるためのアプリケーションプログラム(車載機連携アプリとする)がインストールされた、周知のスマートフォンなどの携帯端末である。一般的な携帯端末は、この車載機連携アプリが動作している場合に、車両用報知制御システム100が備える携帯端末20として動作する。携帯端末20としては、車載装置10と相互通信を実施するための通信機能を備えていればよく、スマートフォンの他、例えばタブレット端末なども採用することができる。なお、便宜上、一般的なスマートフォンが有している構成のうち、本実施形態の説明に不要なものについては説明を省略する。
以降では、車両用報知制御システム100が搭載されている車両を自車両と称する。また、自車両に搭乗している乗員のうち、運転者以外を非運転乗員と称する。動作の主体として運転者と非運転乗員とを区別しない場合には、これらをまとめてユーザと称する。以下、これらのより具体的な構成について説明する。
(車載装置10の構成)
車載装置10は、図1に示すように車両側制御部11、運転者用入力装置12、車載センサ群13、車両側通信部14、運転者用ディスプレイ15、音声出力装置16、外部メモリ17、及び連携機器18を備えている。
連携機器18は、ユーザ操作に基づいて種々の処理を実行する機器であって、本実施形態では一例として、ナビゲーション機器18A、オーディオ機器18B、及び空調機器18Cを備えている。なお、本実施形態では、車両側制御部11と、ナビゲーション機器18Aなどの連携機器18とを分離したブロック図で表しているが、各連携機器18に相当する機能は、車両側制御部11自身が備えていても良い。すなわち、車両側制御部11が、各連携機器18に相当する機能を備えていても良い。
また、本実施形態では一例として、車載装置10はナビゲーション機器18A、オーディオ機器18Bを備える態様を例示するが、これに限らない。ナビゲーション機器18Aに相当する機能(ナビゲーション機能とする)や、オーディオ機器18Bに相当する機能(オーディオ機能とする)は、携帯端末20が備えていてもよい。そのような態様については、実施形態4として後述する。
ナビゲーション機能や、オーディオ機能、及び、空調機器18Cによって提供される機能(エアコン機能とする)が、車室内においてユーザが利用可能な機能の一例に相当する。また、本実施形態においては、ナビゲーション機器18Aや、オーディオ機器18B、空調機器18Cが、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する機器に相当する。
車両側制御部11と、運転者用入力装置12、車載センサ群13、車両側通信部14、運転者用ディスプレイ15、音声出力装置16、外部メモリ17、ナビゲーション機器18A、オーディオ機器18B、及び空調機器18Cとは、周知の車両内ネットワークを介してそれぞれ相互通信を実施する。
運転者用入力装置12は、ステアリングホイールに設けられたメカニカルなスイッチ(いわゆるステアリングスイッチ)である。例えば運転者用入力装置12としてのステアリングスイッチは、複数のスイッチを備え、それら複数のスイッチのそれぞれには、運転者の好みに応じた機能が割り付けられている。運転者は、この運転者用入力装置12を操作することによって、連携機器18のそれぞれに対して種々の処理の実行するように指示する事ができる。例えば運転者は、この運転者用入力装置12を操作することによって、オーディオ機器18Bに再生処理させる曲や、アルバムの選択や、再生/停止、音量調整を指示することができる。もちろん、その他、空調機器18Cに設定温度の変更や、空調機器の動作開始/停止を指示したりすることもできる。
運転者用入力装置12は、運転者による入力操作を検出すると、その入力操作を表す制御信号を車両側制御部11に出力する。以降では、この運転者用入力装置12が出力する制御信号を便宜上、運転者側制御信号と称する。
なお、本実施形態では、運転者用入力装置12として、ステアリングスイッチを採用する構成とするが、これに限らない。その他、周知の音声認識技術を用いて実現される音声入力装置であってもよいし、インストゥルメントパネル上において、運転操作中の運転者にとって操作しやすい位置に配置されたメカニカルなスイッチであってもよい。さらに、後述する運転者用ディスプレイ15が、運転者の手が届く位置に配置されている場合には、運転者用ディスプレイ15と一体となって構成される周知のタッチパネルなどであっても良い。
車載センサ群13は、自車両に搭載され、自車両の状態を検出する種々のセンサであって、例えば、車速センサや、加速度センサ、ジャイロセンサ、GNSS受信機、操舵角センサ、ブレーキストロークセンサ、アクセルペダルセンサ、方向指示レバー位置センサなどが含まれる。
車速センサは自車両の走行速度を検出し、加速度センサは自車両に作用する加速度を検出する。GNSS受信機は、GNSS(Global Navigation Satellite System)で用いられる衛星からの電波を受信することで、GNSS受信機の現在位置を示すデータを取得する。GNSS受信機としては、例えばGPS受信機を用いることができる。
ジャイロセンサは自車両の鉛直軸周りの回転角速度を検出し、操舵角センサはステアリングの切れ角に基づいて操舵角を検出する。ブレーキストロークセンサはブレーキペダルの踏込量を検出し、アクセルペダルセンサはアクセルペダルの踏込量を検出する。方向指示レバー位置センサは、方向指示レバーが左折位置又は右折位置になっているかを検出する。車載センサ群13が備える種々のセンサが検出した値(センサ値と称する)は、車両側制御部11に逐次出力される。なお、これらの車載センサ群13が備えるセンサが検出する自車両の状態を示す情報を車両情報とも称する。
車両情報には、上述したものの他、エンジンの回転速度、燃料の残量、エンジンの冷却水温、走行積算距離、シフト位置、ドアの施錠状態、シートベルトの着用状態、およびライトの点灯状態なども含まれる。また、エンジンなどの駆動系に異常が生じた場合に、運転者に異常を通知する情報も車両情報に含む。
車両側通信部14は、送受信アンテナを備え、携帯端末20が備える端末側通信部22と、周知の無線通信によるデータの送受信を実施する。車両側通信部14と端末側通信部22との間の通信は、周知の通信規格に準拠して実施されればよい。例えば車両側通信部14と端末側通信部22との通信に用いる規格としては、Bluetooth(登録商標)や、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格、IEEE802.11等の無線LAN規格などを採用することができる。なお、本実施形態では、車載装置10と携帯端末20は、無線通信によってデータを送受信する構成とするが、他の態様として、USB通信等の有線通信によってデータを送受信する構成としてもよい。
運転者用ディスプレイ15は、自車両の正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転者の視界に入る位置に配置されているディスプレイである。本実施形態では、運転者用ディスプレイとして、インストゥルメントパネルの運転席側の上部に配置されたメーターディスプレイを採用する構成とする。
運転者用ディスプレイ15は、車両側制御部11からの指示に基づいてテキストや画像を表示し、種々の情報を運転者に報知する。運転者用ディスプレイ15は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。
運転者用ディスプレイ15が自車両の正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転者の視界に入る位置に配置されている為、運転者は、車両前方を視認している状態からより少ない視線移動によって、運転者用ディスプレイ15に表示されている種々の情報を確認することができる。すなわち、情報を確認するための視線移動量は少なくなり、焦点調整負荷を軽減し、安全性を向上させることができる。
なお、運転者用ディスプレイ15の設置箇所は、インストゥルメントパネルの運転席側上部に限定せず、インストゥルメントパネルの運転席側寄りの車幅方向中央付近の上部に設置されていても良い。また、他の態様として、運転者用ディスプレイ15は、フロントガラスの運転席前方の一部分に虚像を映し出して種々の情報を表示する周知のヘッドアップディスプレイであってもよい。すなわち、運転者用ディスプレイ15は、運転者席のヘッドレストの中心から車両正面方向の伸びる線分と、運転者席のヘッドレストの中心から運転者用ディスプレイ15に向かう線分との為す角度が所定角(例えば30度)以内となる位置に設定されていれば良い。ここでの所定角度は、人間の平均的な有効視野角に基づいて定めればよい。
音声出力装置16は、スピーカ等から構成され、車両側制御部11から入力される音声データを音声(単なる音も含む)に変換して出力する。運転者用ディスプレイ15及び音声出力装置16が請求項に記載の報知装置の一例に相当する。
外部メモリ17は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体と、その記憶媒体に対してデータの読み出し及び書き込みを行う装置と、を備えている。外部メモリ17が備える記憶媒体としては、磁気ディスクや光学ディスク、及びフラッシュメモリなど周知の記憶媒体を用いることができる。本実施形態においては外部メモリ17が備える記憶媒体として、一例としてSDカード等の取り外し可能な記憶媒体を用いる構成とする。もちろん、記憶媒体として、DVD、CD、HDDなどを採用してもよい。
外部メモリ17は、ナビゲーション用データや、音楽データなど、連携機器18が運転者に提供する種々の機能を実行する際に用いられるデータを記憶している。ナビゲーション用データは、ナビゲーション機器18Aが、後述する経路案内処理などを実施するためのデータであって、地図データや、案内音声データなどを備える。地図データは、地図を表示するための地図描画用データ、マップマッチングや経路探索、経路誘導などの種々の処理に用いられる道路データ、交差点の詳細データからなる交差点データ等の地理的情報を備えている。道路データは、道路の接続関係を表している。案内音声データは、後述する案内制御時において、音声出力装置16から音声出力させるための音声データである。
また、音楽データは、複数の楽曲データを、その楽曲が収録されているアルバムや、アーティスト、音楽ジャンルなどの属性毎に区別された階層構造によって保存されている。
ナビゲーション機器18Aは、周知のナビゲーション装置と同様の機能を備えており、外部メモリ17に保存されているナビゲーション用データを用いて、例えば案内経路の走行を案内する経路案内処理を実施する。また、ナビゲーション機器18Aは、経路案内処理を実施するためのより細かい処理の実行単位として、現在位置検出処理、経路計算処理、及び案内制御処理を備える。
現在位置検出処理では、車載センサ群13が備えるGNSS受信機や、車速センサ、ジャイロスコープなどから入力される信号に基づいて、自車両の現在位置を逐次(例えば100ミリ秒毎に)検出する。
経路計算処理では、現在位置などの出発地からユーザによって設定された目的地までの、距離優先や時間優先等の予め設定された条件を満たす推奨経路を公知の探索法を用いて計算する。経路計算処理で算出された推奨経路は、ユーザ操作により、これから走行する経路として確定されることで案内経路となる。
案内制御処理では、自車両の現在位置と案内経路に基づき、運転者が運転操作を円滑に実施するため情報を、音声出力や簡易地図の表示などによってユーザに提供する制御処理を行う。例えば案内制御処理では、案内経路及び自車両の車両位置を示した、運転者用ディスプレイ15に表示するための画像データ(案内地図画像とする)を生成して車両側制御部11に出力する。また、案内交差点から一定距離手前の地点に自車両が到達したとき等には、右折、左折等を指示する音声を音声出力装置16から出力させるための案内音声データを、外部メモリ17から取得して車両側制御部11に出力する。
また、ナビゲーション機器18Aは、目的地が設定されていない場合には、現在地周辺の地図画像を示す画像データ(周辺地図画像とする)を生成し、車両側制御部11に出力する。
なお、ナビゲーション機器18Aは、ユーザ操作に基づいた処理を実行すると、その処理の結果に応じた画像のデータや、その画像に対応する音声データを車両側制御部11に出力する。すなわち、ユーザ操作に対する応答として、運転者用ディスプレイ15に表示するための画像データや、その画像の表示出力とともに音声出力装置16から音声出力するための音声データを車両側制御部11に出力する。
例えばナビゲーション機器18Aは、経路計算処理を実行した場合には、算出した推奨経路を案内経路に設定するユーザ操作を受け付けるための画面(経路決定画面とする)として表示する経路決定画像を生成して車両側制御部11に出力する。また、目的地を設定するためのユーザ操作を受け付けた場合には、目的地を設定するための画面として表示する目的地設定画像を生成して車両側制御部11に出力する。
オーディオ機器18Bは、車両側制御部11からの指示に基づいて、外部メモリ17に保存されている楽曲データを再生する楽曲再生処理などを実施する。なお、車両側制御部11からの指示とは、ユーザ操作に対応するものである。オーディオ機器18Bは、現在ユーザ操作によって呼び出されている処理に応じた画像データを、逐次車両側制御部11に出力する。
例えば、オーディオ機器18Bは、外部メモリ17に保存されている複数のアルバムの中からユーザが所望するアルバムを選択させるための画面として表示するアルバム選択画面データや、再生させる楽曲を選択させるための画面(楽曲選択画面とする)として表示する楽曲選択画面データなどを車両側制御部11に出力する。
また、楽曲の再生処理を実施している場合には、その曲名や、演奏時間、再生してからの経過時間、などを表す楽曲再生画面として表示される楽曲再生画像データとともに、再生中の楽曲データに基づいて生成される楽曲再生データを逐次車両側制御部11に出力する。楽曲再生データは、音声出力装置16から音声出力させるための音声データである。
空調機器18Cは、車両側制御部11からの指示に基づいて、図示しないコンプレッサー等の動作を制御して、車室内の温度や湿度などを調整する。例えば空調機器18Cは、車室内の温度がユーザによって指定された値となるように、吹き出し口から吹き出す空気の風量や、吹き出す空気の温度を調整する。また、空調機器18Cは、複数の空気の吹き出し口を備え、それら複数の吹出し口のうち、温風(又は冷風)を吹き出せる吹き出し口を選択制御する。
空調機器18Cは、少なくとも稼働中において、現在の動作状況を表す画像であって、運転者用ディスプレイ15や端末側ディスプレイ23に表示するための画像データを生成し、車両側制御部11に出力する。空調機器18Cが車両側制御部11に出力する画像データには、現在稼働中であるか否か、設定温度、運転モードなどが示されていればよい。運転モードとしては、冷房モード、暖房モード、換気モードなどを備える。なお、空調機器18Cが出力する画像データに含まれる情報の種類やレイアウトは、ユーザ操作に基づいて切り替わる構成であってもよい。
以降では、運転者用ディスプレイ15に表示するための画像データや、音声出力装置16から音声出力するための音声データといった、ユーザ操作に対する応答として連携機器18が車両側制御部11に出力するデータを、出力用データと称する。本実施形態においては、出力用データは、少なくとも画像データを含み、出力用データが音声データを含む場合には、両者はそれぞれ対応付けられているものとする。
なお、連携機器18は、画像データを出力する際、その連携機器18において画像データ毎に割り当てられている固有の番号である画面IDとともに車両側制御部11に出力する。音声データも同様に、音声データ毎に固有の番号である音声IDとともに車両側制御部11に出力される。
車両側制御部11は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。車両側制御部11が備える内部メモリ111は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体であって、例えば車両側制御部11が備えるフラッシュメモリなどによって実現される。
内部メモリ111が、種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータを記憶している。また、内部メモリ111は、連携機器18毎に設定され、複数の連携機器18をそれぞれ区別するために用いられる識別子(機器IDとする)を記憶している。
ここで図2を用い、車両側制御部11が、内部メモリ111に格納されている種々のプログラムモジュールを実行することによって実現する機能について説明する。車両側制御部11は、図2に示すように機能ブロックとして、運転負荷判定部F1、車両側通信処理部F2、操作受付部F3、車両情報画像生成部F4、出力用データ取得部F5、及び出力制御部F6を備える。この種々の機能ブロックを備える車両側制御部11が請求項に記載の車両用報知制御装置に相当する。
運転負荷判定部F1は、車載センサ群13が備える種々のセンサから入力される車両情報に基づいて、運転者の運転負荷が高い状態であるか否かを判定する。運転者の運転負荷が高い状態とは、運転者が運転操作(周囲の安全確認も含む)に、より集中する必要がある状態を指す。
ここでは一例として、運転負荷判定部F1は、車速や、加速度、操舵角、ヨーレートのそれぞれのパラメータに対して、運転負荷が高いと判定するための閾値(負荷判定閾値とする)を設定しておく。そして、前述のパラメータのうち、何れか1つでも負荷判定閾値を超えている場合には、運転負荷が高いと判定する。
なお、これらのパラメータ毎の運転負荷閾値は適宜設定されていればよい。また、これらのパラメータを用いて運転負荷が高いと判定するための条件も、適宜設計されればよい。例えば、前述のパラメータのうち、負荷判定閾値を超えているパラメータの数が所定数(例えば2個)以上となった場合に、運転負荷が高いと判定してもよい。
また、運転負荷判定部F1は、方向指示レバー位置センサが検出している方向指示レバーの位置が、方向指示灯を点灯させる位置となっている場合には、運転者の運転負荷が高いと判定する。これは、方向指示レバーが方向指示灯を点灯させる位置となっている場合には、運転者が交差点で左折又は右折をしようとしている状況や、車線変更をしようとしている状況を意味しているからである。いずれの状況においても、運転者は周囲の安全をより注意深く確認する必要があり、運転者の運転負荷は相対的に高くなる。なお、ここでは、方向指示器として方向指示灯を採用しているものとして説明したが、その他、右左折や進路変更の際にその方向を周囲に示すための装置であれば方向指示灯に限らない。
なお、運転負荷判定部F1は、他の態様として、自車両が走行中である場合に運転負荷が高いと判定し、停車中である場合に運転負荷が高くない(すなわち低い)と判定してもよい。自車両が走行中であるか否かは、車速センサやサイドブレーキセンサの出力値から判定すれば良い。すなわち、車速が0(又は一定速度以下)となった場合に自車両が停車したと判定し、車速が0(又は一定速度)よりも大きい状態になった場合に走行を開始したと判定する。また、サイドブレーキがオンとなっている場合に、自車両は停車していると判定してもよい。
また、運転負荷判定部F1は、種々のセンサが検出する車速や、加速度、操舵角、ヨーレートなどのパラメータをそれぞれ時系列に並べた時系列データを生成し、パラメータ毎の時系列データから、走行状態が安定しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて運転負荷が高いか否かを判定してもよい。例えば、車速の時系列データにおいて、一定時間内における車速の変動が大きい場合には走行状態が安定していないと判定し、運転負荷が大きいと判定する。車速の変動が大きいか否かは、その一定時間以内における車速の分散や、最大値と平均値との差などから判定すれば良い。
さらに、運転負荷判定部F1は、ナビゲーション機器18Aから、自車両が現在走行している道路の道路種別や道路形状を取得し、その取得した道路種別や道路形状に基づいて運転負荷が高いか否かを判定してもよい。例えば、自車両が高速道路を走行している場合には、運転負荷を高いと判定する。また、道路形状に基づいて運転負荷を判定する例としては、自車両が急カーブを走行している場合に、運転負荷が高いと判定すればよい。ナビゲーション機器18Aは、現在位置検出処理で検出している現在位置と地図データとから、自車両が現在走行している道路の道路種別や道路形状を特定して車両側制御部11に出力すれば良い。
車両側通信処理部F2は、車両側通信部14を制御し、携帯端末20とデータの送受信を実施する。例えば車両側通信処理部F2は、非運転乗員が端末側入力装置24に対して実施した操作を表す制御信号(外部制御信号とする)を受信する。車両側通信処理部F2が携帯端末20から受信した外部制御信号は、非運転乗員が連携機器18に対して実行するように要求している制御内容を表す。また、車両側通信処理部F2は、後述する端末用出力制御部F63が生成する制御結果データを携帯端末20に送信する。
操作受付部F3は、ユーザからの連携機器18に対する指示操作を受け付ける。例えば、運転者用入力装置12から入力される運転者側制御信号に基づいて、運転者が操作しようとしている連携機器18を特定し、その連携機器に対して、当該制御信号に応じた制御を実行するように指示する。この運転者が運転者用入力装置12を介して入力した指示操作が請求項に記載の運転者操作に相当する。
また、操作受付部F3は、外部制御信号を受信すると、その外部制御信号が示す内容に応じた処理を実施する。外部制御信号を受信した場合の処理については、携帯端末20の構成の説明の中で言及する。この操作受付部F3が請求項に記載の車両側操作受付部に相当する。また、本実施形態においては、この外部制御信号に対応する指示操作が請求項に記載の非運転乗員による指示操作に相当する。
車両情報画像生成部F4は、車載センサ群13から入力される車両情報に基づいて、車両情報画像(テキスト表示も含む)を生成する。車両情報画像は、車両情報のうち、走行速度やエンジンの回転速度、ガソリン残量(電気自動車の場合はバッテリーの充電残量)などの走行に必要な情報を示す画像である。車両情報画像として表示する情報の種類は、適宜設計されればよいが、走行速度など、少なくとも法律上表示が義務付けられている情報は含むものとする。なお、本実施形態では、走行速度やエンジンの回転速度を表す計器をアナログメーター形式で表示する構成とするが、その他、デジタルメーター形式で表示してもよい。
出力用データ取得部F5は、連携機器18がユーザ操作に対する応答として出力する出力用データを取得する。
出力制御部F6は、出力用データ取得部F5が取得した出力用データを、運転者用ディスプレイ15、及び後述する端末側ディスプレイ23から表示出力させたり、音声出力装置16から音声出力させたりするための処理を行う。出力制御部F6は、より細かい機能ブロックとして、運転者用表示制御部F61、音声出力制御部F62、及び端末用出力制御部F63を備える。この出力制御部F6が請求項に記載の報知制御部に相当する。
運転者用表示制御部F61は、車両情報画像生成部F4が生成した車両情報画像と、出力用データ取得部F5が連携機器18から取得した画像データと、に基づいて運転者用ディスプレイ15に表示させる画像(運転者用画像とする)を生成する。そして、生成した運転者用画像を運転者用ディスプレイ15に出力して表示させる。以降では、便宜上、出力用データ取得部F5が連携機器18から取得した画像データを、機器画像と称する。
より具体的には、運転者用表示制御部F61は、機器画像を出力している連携機器18の種類から、車両情報画像と機器画像を合わせた運転者用画像のレイアウトを決定する。そして、その決定したレイアウトに沿って、車両情報画像、及び機器画像を配置し、最終的に運転者用ディスプレイ15に表示させる運転者用画像を生成する。運転者用画像のレイアウトは、運転者によって設定されたり、動作中の連携機器18の種類に応じて変更されたり、自車両が走行中である否かに応じて変更されたりしてもよい。この運転者用画像の生成方法は、特許文献1に記載の方法を適用してもよい。
なお、車両情報画像については逐次更新して運転者用ディスプレイ15に表示する一方、連携機器18から取得した機器画像の更新するタイミングや、運転者用画像のレイアウトの変更するタイミングについては、運転負荷判定部F1が判定している運転負荷に応じて決定することとする。このような運転者用画像の内容を変更するタイミングについては、後述の出力調停処理の説明の中で言及する。
音声出力制御部F62は、出力用データ取得部F5が連携機器18から取得した音声データを、音声出力装置16に提供して音声出力させる。音声出力装置16から音声出力させる音声とは、楽曲再生処理に由来する音楽、経路案内時の案内音声の他、ユーザ操作に対するオペレーション音声、音声認識の対話音声、メール等の自動読み上げ音声等も該当する。出力用データ取得部F5が連携機器18から取得した音声データを、音声出力装置16から出力させるタイミングについては、後述の出力調停処理についての説明の中で言及する。
端末用出力制御部F63は、出力用データ取得部F5が取得した機器画像と、その画像の画面IDと、その画像を出力した連携機器18の機器IDと、を含む制御結果データを生成して、随時車両側通信処理部F2を介して携帯端末20に送信する。
(携帯端末20の構成)
携帯端末20は、冒頭で述べたように周知のスマートフォンなどの携帯端末であって、本車両用報知制御システム100においては、非運転乗員が、車載装置10が備える連携機器18に対する種々の実行指示を行うための入力装置として動作する。
なお、携帯端末20は、運転者自身によって自車両内に持ち込まれている場合も考えられる。しかし、運転者は運転操作を実施しているとともに、運転者用入力装置12を介して連携機器18に対する種々の実行指示を行うことができるため、運転者が携帯端末20を介して連携機器18に対する種々の実行指示を行う可能性は低い。すなわち、携帯端末20を操作するユーザは、非運転乗員と見なすことができる。
携帯端末20は、図1に示すように端末側制御部21、端末側通信部22、端末側ディスプレイ23、及び端末側入力装置24を備える。端末側通信部22は、車両側通信部14と相互通信を実施し、車両側通信部14から送信されてきたデータを受信して端末側制御部21に渡すとともに、端末側制御部21から入力されたデータを車両側通信部14に送信する。
端末側ディスプレイ23は、端末側制御部21からの入力に基づいてテキストや画像を表示する。端末側入力装置24は、端末側ディスプレイ23と一体になったタッチパネルであって、ユーザによってタッチされたことを検出すると、タッチパネル上においてタッチされた位置(タッチ位置とする)を示すタッチ位置信号を端末側制御部21に出力する。
なお、タッチパネルは、静電容量方式によるものであってもよいし、抵抗膜方式によるものであってもよいし、他の方式によるものであってもよい。もちろん、端末側入力装置24として、メカニカルなスイッチ等が用いられてもよい。この端末側入力装置24が、請求項に記載の入力装置の一例に相当する。
端末側制御部21は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。
端末側制御部21が備える内部メモリ211は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体であって、例えば端末側制御部21が備えるフラッシュメモリなどによって実現される。内部メモリ211に、種々の処理を実行するためのプログラムモジュール(例えば車載機連携アプリ)やデータが格納されている。なお、端末側制御部21が備える内部メモリ211の代わりに、端末側制御部21の外部に設けられた外部メモリを用いてもよい。
ここで図3を用い、端末側制御部21が、内部メモリ211に格納されている車載機連携アプリを実行している場合に提供する機能について説明する。端末側制御部21は、図3に示すように機能ブロックとして、端末側通信処理部F81、端末側表示制御部F82、及び端末側操作受付部F83を備える。
端末側通信処理部F81は、車載機連携アプリの起動に伴って端末側通信部22に、車両側通信部14との通信を確立(いわゆるペアリング)させる。端末側通信部22と車両側通信部14との通信が確立した後は、車両側制御部11の端末用出力制御部F63が生成した制御結果データを受信するとともに、端末側操作受付部F83が生成する外部制御信号を車両側制御部11に送信する。
端末側通信処理部F81は、車両側制御部11の端末用出力制御部F63が生成した制御結果データを受信すると、その制御結果データに含まれている機器画像、及びその画面IDを、その機器画像の出力元となる連携機器18の機器ID毎に区別して内部メモリ211に格納する。なお、端末側通信処理部F81は、端末側通信部22と車両側通信部14との通信が確立すると、初期設定処理として車載装置10が備える連携機器18の情報を車両側制御部11から取得して内部メモリ211に格納しておくこととする。たとえば連携機器18の情報として、連携機器18毎の役務と機器IDとを取得する。
端末側表示制御部F82は、内部メモリ211に格納されている機器画像のうち、最も受信時刻が新しいものを端末側ディスプレイ23に表示させる。端末側ディスプレイ23には、ユーザが複数の連携機器18のうち、制御対象とする連携機器18を選択するための情報、及びユーザが制御対象として選択している連携機器18を操作する上で必要な情報が、表示されればよい。
ユーザが制御対象とする連携機器18を選択するための情報とは、制御対象とする連携機器18を切り替えるボタンとして機能する切り替えボタンなどが該当する。また、ユーザが制御対象とする連携機器18を操作する上で必要な情報とは、ユーザが連携機器18に対する指示を入力するための選択肢などである。
もちろん、端末側ディスプレイ23における連携機器18の制御状態を示す表示態様は、任意の設計事項である。ここでは一例として、端末側ディスプレイ23が備える表示領域のうちの所定の領域に、ユーザによって制御対象として指定された連携機器18の機器画像を表示する態様とする。また、機器画像が表示されている領域を以降では機器画像領域と称する。
端末側操作受付部F83は、端末側入力装置24から入力されるタッチ位置信号を取得する。そして、当該タッチ位置に基づいて制御対象とする連携機器18の切り替えなどを実施する。また、端末側操作受付部F83は、機器画像領域に対するタッチ操作を受け付けた場合には、機器画像におけるタッチ位置(機器画像内タッチ位置)を含む外部制御信号を生成し、端末側通信部22及び車両側通信部14を介して、車両側制御部11に送信する。外部制御信号は、機器画像内タッチ位置の他、携帯端末20において制御対象に設定されている連携機器18の機器IDと、その機器画像の画面IDと、を含んでいる。
車両側制御部11の操作受付部F3は、端末側制御部21が送信した外部制御信号を取得すると、外部制御信号に含まれる連携機器18の機器IDから、制御対象とする連携機器18を特定する。そして、特定した連携機器18に対して、画面IDと機器画像内タッチ位置を含む操作内容情報を出力する。なお、当該操作内容情報が入力された連携機器18は、その画面IDと機器画像内タッチ位置から、ユーザ操作の内容を特定し、そのユーザ操作に応じた処理を実行する。処理の実行が完了すると、前述の通り、車両側制御部11に出力用データを出力する。
ここで、図4に示すフローチャートを用いて、車両側制御部11が実施する、出力制御関連処理について説明する。出力制御関連処理は、ユーザ操作に対して連携機器18から取得した出力用データを出力する一連の処理である。図4に示すフローチャートは、一例として、車両側制御部11に運転者用入力装置12から運転者側制御信号が入力された場合や、車両側通信部14から外部制御信号が入力された場合、すなわち連携機器18に対するユーザ操作が行われた場合に開始される。
まず、ステップS101では操作受付部F3が、連携機器18に対して行われた操作が、運転者によるものなのか否かを判定する。連携機器18に対して行われた操作が、運転者によるものなのか否かは、車両側制御部11に入力された制御信号の出力元に応じて判定すればよい。
より具体的には、車両側制御部11に入力された制御信号が、運転者用入力装置12が出力した制御信号(すなわち運転者側制御信号)である場合には、連携機器18に対して行われた操作は運転者によって行われたものであると判定する。この場合ステップS101はYESとなってステップS102に移る。
また、車両側制御部11に入力された制御信号が、運転者用入力装置12から出力されたものではない場合には、連携機器18に対して行われた操作は運転者によって行われたものではないと判定する。この場合、ステップS101はNOとなってステップS105に移る。本実施形態において車両側制御部11に入力された制御信号が運転者用入力装置12から出力されたものではない場合とは、当該制御信号は、車両側通信部14から入力された外部制御信号であることを意味する。すなわち、車両側制御部11に入力された制御信号が運転者用入力装置12から入力された制御信号ではない場合とは、非運転乗員が端末側入力装置を介して連携機器18に対する操作を行った場合を意味する。
ステップS102では操作受付部F3が、運転者側制御信号に基づいて、運転者が操作しようとしている連携機器18を特定し、その連携機器18に対して当該運転者側制御信号に応じた処理を実行するように指示する。
ステップS103では出力用データ取得部F5が、ステップS102で特定した連携機器18がその制御信号に応じた処理を実行して出力する出力用データを取得してステップS104に移る。ここでの出力用データとは、連携機器18の説明で述べた通り、画像データ(すなわち機器画像)や、その機器画像に対応付けられている音声データなどを含む。
ステップS104では出力制御部F6が、ステップS103で取得した出力用データを出力することで、当該出力用データに基づいた情報を運転者に報知して、本フローを終了する。ここでの報知とは、運転者用ディスプレイ15に表示する運転者用画像の更新や、音声出力装置16からの音声出力を指す。
より具体的には、ステップS103において出力用データ取得部F5が出力用データとして機器画像を取得した場合には、運転者用表示制御部F61が、その機器画像を運転者用画像に反映させて、運転者用ディスプレイ15に表示する。また、機器画像と音声データの両方を含む出力用データを取得した場合には、音声出力制御部F62が音声出力装置16に音声出力させるとともに、運転者用表示制御部F61が機器画像を運転者用画像に反映させて運転者用ディスプレイ15に表示する。
なお、現在表示している運転者用画像が、当該連携機器18の機器画像を含むレイアウトとなっている場合には、ステップS113で新たに取得した機器画像を用いて運転者用画像を更新すればよい。また、現在表示している運転者用画像が当該連携機器18の画像を含まないレイアウトとなっている場合には、運転者用画像のレイアウトを調整し、ステップS113で新たに取得した機器画像を含む運転者用画像を生成して表示すればよい。
ステップS105では出力調停処理を呼び出して本フローを終了する。この出力調停処理については図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示すフローチャートは、図4のステップS105に移った際に開始される。
なお、図5のフローチャートで示す処理と、図4のフローチャートで示す処理とは平行して行われ、図5のフローチャートにおける出力調停処理が完了していない場合でも、図7のフローチャートは、逐次(100ミリ秒毎に)開始されるものとする。これら複数の処理は、周知のタスクスケジューリングアルゴリズムを用いて単一のCPUにおいて行われてもよいし、複数のCPUにおいて並列して行われてもよい。
まず、ステップS111では操作受付部F3が、外部制御信号を取得してステップS112に移る。ステップS112では操作受付部F3が、外部制御信号に含まれる連携機器18の機器IDから、制御対象とする連携機器18を特定する。そして、特定した連携機器18に対して、画面IDと機器画像内タッチ位置を含む操作内容情報を出力する。
操作内容情報が入力された連携機器18は、画面IDと機器画像内タッチ位置から、ユーザ操作の内容を特定し、そのユーザ操作に応じた処理を実行する。そして、このユーザ操作に対する応答として出力用データを車両側制御部11に出力する。
ステップS113では出力用データ取得部F5が連携機器18から出力用データを取得してステップS114に移る。ステップS114では端末用出力制御部F63が、出力用データ取得部F5が取得した機器画像と、その画面IDと、当該連携機器18の機器IDと、を含む制御結果データを生成して携帯端末20に送信する。なお、ステップS113で出力用データ取得部F5が取得した出力用データに、機器画像が含まれていない場合には、制御を実行したこと(又は実行しなかったこと)を示すデータを制御結果データとして送信すれば良い。このステップS114が完了するとステップS115に移る。
ステップS115では運転負荷判定部F1が運転者の運転負荷が高い状態であるか否かを判定する。ここで運転負荷判定部F1が、運転負荷が高い状態であると判定した場合には、ステップS116がYESとなってステップS118に移る。一方、運転負荷判定部F1が、運転負荷が高い状態であると判定していない場合には、ステップS116がNOとなってステップS117に移る。
ステップS117では出力制御部F6が、ステップS113で取得した出力用データを出力することで、当該出力用データに基づいた運転者に対する報知を実施して、本フローを終了する。例えばステップS113で機器画像を取得した場合には、その機器画像を運転者用画像に反映させて、運転者用ディスプレイ15に表示する。また、出力用データとして、機器画像と音声データの両方を取得した場合には、音声出力装置16に音声出力させるとともに、機器画像を運転者用画像に反映させて、運転者用ディスプレイ15に表示する。
ステップS118では出力制御部F6が、ステップS113で取得した出力用データを内部メモリ111に退避させる。より具体的には、当該出力用データは、その出力用データを出力制御部F6が取得した時刻を表すタイムスタンプを付与し、その出力用データの取得元である連携機器18毎に区別されて内部メモリ111に保存される。
ステップS119では運転負荷判定部F1が、運転者の運転負荷が高い状態であるか否かを判定する。ここで運転負荷判定部F1が、運転負荷が高い状態であると判定した場合には、ステップS119がYESとなってステップS119の判定処理を繰り返す。そして、運転負荷判定部F1が、運転負荷が高い状態ではないと判定した場合には、ステップS119がNOとなってステップS120に移る。
なお、このステップS119を繰り返している間にも、新たに入力されたユーザ操作に基づいて連携機器18が処理を実施し、新規出力用データを出力する場合もある。この場合、出力制御部F6は新規出力用データに対してもステップS118と同様の処理を実施して、内部メモリ111に退避させる。
また、ステップS116で運転負荷が高いと運転負荷判定部F1が判定してから、S119で運転負荷が低いと判定するまでの間に、非運転乗員によって複数種類の連携機器18に対して指示操作が為される場合が考えられる。すなわち、ステップS116がYESと判定されてからS119でNOと判定されている間に、出力用データ取得部F5は、複数種類の連携機器18から出力用データを取得する場合も考えられる。
この場合、出力制御部F6は、それらの出力用データを、その出力用データを出力した連携機器18毎に区別して、内部メモリ111に退避させる。内部メモリ111は、出力用データ取得部F5が取得した出力用データを、連携機器18毎に区別して保持する。
ステップS120では、内部メモリ111に退避させている出力用データのうち最もタイムスタンプが新しい出力用データに基づいた報知を実施して本フローを終了する。
なお、複数の連携機器18からの出力用データが内部メモリ111に退避されている場合には、それらの複数の連携機器18のそれぞれにおいて、最もタイムスタンプが新しい出力用データを出力する。
例えば、運転者用表示制御部は、複数の連携機器18のそれぞれにおいて最も新しい出力用データに含まれる機器画像を含む運転者画像を生成し、運転者用ディスプレイ15に表示させる。
なお、複数の連携機器18のそれぞれにおける最も新しい出力用データを同時に運転者用ディスプレイ15に表示する場合であって、かつ、それらの出力用データのうち、音声データを含む出力用データが複数存在する場合には、音声出力制御部F62は、それらの出力用データのうち、最も新しい出力用データに含まれる音声データを音声出力させる。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、端末側制御部21が実施する、ユーザ操作に基づいて端末側ディスプレイ23に表示する画像を制御する処理(端末側表示制御処理とする)について説明する。この図6に示すフローチャートは、一例として、逐次(例えば40ミリ秒毎に)実施すればよい。
まずステップS11では端末側操作受付部F83が、ユーザによって端末側入力装置24に対してタッチ操作が為されたか否かを判定する。タッチ操作がなされたか否かはタッチ位置信号が端末側入力装置24から入力されたか否かに基づいて判定すればよい。すなわち、タッチ位置信号が端末側入力装置24から入力された場合には、ステップS11がYESとなってステップS12に移る。一方、タッチ位置信号が端末側入力装置24から入力されていない場合には、ステップS11がNOとなって本フローを終了する。
ステップS12では端末側操作受付部F83が、タッチ位置信号が示すユーザのタッチ位置が、機器画像領域内となっているか否かを判定する。ユーザのタッチ位置が、機器画像領域内となっている場合には、ステップS12がYESとなってステップS13に移る。一方、ユーザのタッチ位置が機器画像領域外となっている場合には、ステップS12がNOとなってステップS16に移る。
ステップS13では端末側操作受付部F83が外部制御信号を生成し、端末側通信部22及び車両側通信部14を介して車両側制御部11に送信する。車両側制御部11の操作受付部F3は、このステップS13で送信された外部制御信号に基づいて図4及び図5に示す一連の処理を実施する。そして、車両側制御部11の端末用出力制御部F63が図5のステップS114において、当該ステップS11で検出したユーザ操作に対応する制御結果データを端末側制御部21に送信する。
ステップS14では端末側通信処理部F81が車両側制御部11から制御結果データを受信したか否かを判定する。制御結果データを受信した場合には、ステップS14がYESとなってステップS15に移る。なお、受信した当該制御結果データは内部メモリ211に格納される。一方、制御結果データを受信していない場合には、ステップS14がNOとなって制御結果データを受信するまでステップS14を繰り返して待機する。
ステップS15では端末側表示制御部F82が、端末側ディスプレイ23に、ステップS14で新たに受信した制御結果データに含まれる機器画像を表示して本フローを終了する。ステップS16では、ユーザのタッチ位置に応じた内部処理を実施して本フローを終了する。例えば、タッチ位置が、切り替えボタンが表示されている領域となっている場合には、端末側表示制御部F82に機器選択画面を表示させる。
次に、図7を用いて出力調停処理を実施している車両用報知制御システム100の動作を説明する。図7は、非運転乗員による連携機器18に対する指示操作を受け付けた時の運転負荷判定部F1が判定している運転負荷の状態と、各時点の端末側ディスプレイ23及び運転者用ディスプレイ15に表示される画像の遷移との対応関係を表した概念図である。なお、運転者用ディスプレイ15には種々の連携機器18の機器画像や車両情報画像が表示されるが、ここでは便宜上、現在携帯端末20において制御対象となっている連携機器18以外の連携機器18の画像については省略している。また、図7に示す非運転乗員による端末側入力装置24に対する操作A〜Cは何れも、制御対象となっている連携機器18に対する指示操作とする。
まず、初期状態として、端末側ディスプレイ23及び運転者用ディスプレイ15の何れにおいても携帯端末20において制御対象となっている連携機器18の機器画像D1が表示されている。
運転負荷判定部F1は、初期状態においては運転者の運転負荷は高い状態ではない(すなわち低い状態)と判定しており、その後、時刻T1において運転負荷判定部F1は、運転者の運転負荷は高い状態となったと判定する。運転者の運転負荷が高い状態であるという運転負荷判定部F1による判定は、時刻T5までその判定を維持される。
時刻T2において、非運転乗員によって連携機器18に対する指示操作Aが入力されると(ステップS111)、車両側制御部11はその操作内容を表す操作内容情報を連携機器18に出力する(ステップS112)。連携機器18はその操作内容情報に基づいた処理を実施して、機器画像D2を含む出力用データを車両側制御部11に出力する。車両側制御部11は、その出力用データに基づいて制御結果データを生成して端末側制御部21に送信する(図5 ステップS114)。この制御結果データには、機器画像D2が含まれる。
ただし、この時刻T2においては運転負荷判定部F1が運転負荷は高いと判定しているため、ステップS116はNOとなって、運転者用表示制御部F61は、当該出力用データに含まれる機器画像D2を運転者用ディスプレイ15に表示させず、内部メモリ111に退避する(ステップS118)。
一方、端末側制御部21は、車両側制御部11が送信した制御結果データを受信すると(ステップS14 YES)、端末側ディスプレイ23に、新たに受信した制御結果データに含まれる機器画像D2を表示する。
その後、非運転乗員は、端末側入力装置24に表示されている機器画像D2、D3に基づいて操作B、操作Cを実施することで、制御対象となっている連携機器18にその操作B、Cに対応した処理を実施させる。図7における時刻T4以降の状態は、連携機器18は、操作Cに対応する処理を実施して機器画像D4を含む出力用データを出力し、端末側ディスプレイ23には、その機器画像D4が表示されている。
一方、運転者の運転負荷が高い状態であるという判定は時刻T5まで維持される為、運転者用表示制御部F61は、時刻T3において連携機器18が出力する機器画像D3は内部メモリ111に退避させ、運転者用ディスプレイ15に表示させない。時刻T4において連携機器18が出力する機器画像D4についても機器画像D3やD2と同様である。
そして、運転負荷判定部F1によって運転負荷は低いと判定されたタイミング(時刻T5)において、内部メモリ111に退避されている機器画像D2〜4のうち、最も新しい機器画像D4を運転者用ディスプレイ15に出力する(ステップS120)。
なお、図7では、運転者に対する報知として、運転者用ディスプレイ15を介した報知を実施する場合の作動について説明し、音声出力装置16を介した報知については言及しなかった。以下、出力用データ取得部F5が取得した出力用データが、音声データを含んでいる場合の作動について、上述した図7を用いて説明する。
例えば、時刻T2、T3、及びT4において非運転乗員が実施した操作に対する応答として、各時点において連携機器18が車両側制御部11に出力した出力用データのそれぞれが、音声データを含んでいるものとする。
前述のとおり、運転負荷が高いと運転負荷判定部F1が判定している間に出力用データ取得部F5が取得した出力用データは、運転者用ディスプレイ15及び音声出力装置16に出力されず、内部メモリ111に退避される。そして、時刻T5において、運転負荷が高く無いと運転負荷判定部F1が判定すると、出力制御部F6は、内部メモリ111に格納されている出力用データのうち、最も新しい出力用データに基づいた報知を実施する。すなわち、時刻T4において非運転乗員が実施した操作Cに対する応答として連携機器18が出力した出力用データに基づいた報知を実施する。
ここで、時刻T2及びT3において非運転乗員が実施した操作A、Bに対する応答として連携機器18が出力した出力用データに基づいた報知はしないため、これらの出力用データに含まれていた音声データは、音声出力装置16から出力されない。図7に示す状況において出力される音声データは、時刻T4において非運転乗員が実施した操作Cに対する応答として連携機器18が出力した出力用データに含まれる音声データである。
ここで、もし非運転乗員の操作Cに対する応答として連携機器18が出力した出力用データが音声データを含んでいない場合であっても、2番目に新しい操作Bに対する応答として連携機器18が出力した出力用データに含まれている音声データは、音声出力装置16からは音声出力しない。
仮に、2番目に新しい操作Bに対する応答として連携機器18が出力した出力用データに含まれている音声データをしてしまうと、運転者用ディスプレイ15に表示されている機器画像が示す情報と、音声出力装置16から出力音声される音声が示す情報とが整合しなくなる。運転者用ディスプレイ15に表示されている機器画像が示す情報と、音声出力装置16から出力音声される音声が示す情報とが整合しなくなると、かえって運転者を戸惑わせてしまう。一方、本実施形態のような構成によれば、運転者用ディスプレイ15に表示されている機器画像が示す情報と、音声出力装置16から出力音声される音声が示す情報とが整合しなくことを避ける事ができる。
(実施形態のまとめ)
以上の構成では、運転負荷判定部F1が運転者の運転負荷が高いと判定している間において、非運転乗員による操作に起因して連携機器18から出力用データが出力された場合には、その出力用データに基づいた報知は実施せず、当該出力用データを内部メモリ111に退避させる。そして、運転者の運転負荷が低くなったタイミングで、内部メモリ111に退避されている出力用データに基づいた報知を実施する。すなわち、その出力用データに含まれる機器画像を運転者用ディスプレイ15に表示するとともに、出力用データが音声データを含んでいる場合には、その音声データを音声出力させる。
ここで、運転負荷が高い状態とは、運転者がより運転操作に集中する必要がある状態を指し、また、運転負荷が高くない状態とは、運転者が余裕をもって運転操作を実施している状態を指す。ところで、運転者が余裕を以って運転操作を実施している場合には、運転者以外の乗員による操作に起因して実施される報知(表示画像の変更や音声出力)が、運転者の運転操作を阻害する可能性は低い。すなわち、運転者以外の乗員による操作に起因して実施される報知が運転者の運転操作を阻害する場合とは、運転者の運転負荷が高い場合と言える。
以上の構成によれば、運転負荷が高い場合には、非運転乗員の操作に起因する報知は実施されない為、運転者以外の乗員による操作に基づいて運転者の運転操作が阻害される恐れを低減することができる。
また、運転負荷判定部F1が運転者の運転負荷が高くないと判定している場合には、非運転乗員による操作に起因して連携機器18から取得した出力用データを随時、運転者用ディスプレイ15や音声出力装置16から出力する。すなわち、運転者が余裕をもって運転操作を実施している場合には、出力制御部F6は、出力用データ取得部F5が取得した出力用データを随時出力する。
したがって、運転者の運転負荷が高くないと運転負荷判定部F1が判定している間は、運転者は、運転者用ディスプレイ15に表示される機器画像や音声出力装置16から出力される音声を聴くことで、非運転乗員が実施した操作の内容や連携機器18の現在の制御状態をリアルタイムに知ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例や実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
例えば、以上では、出力用データとして少なくとも画像データを備える構成としたが、これに限らない。出力用データは、音声データだけであってもよい。そのような態様において、ステップS120で出力する最新の出力用データが音声データであって、かつ、それ以前に取得した機器画像が内部メモリ111に退避されている場合には、その機器画像を運転者用ディスプレイ15に表示する構成としてもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態(実施形態2とする)について、図を用いて説明する。なお、以降において、前述の実施形態1の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態1を適用することができる。
実施形態2における車両用報知制御システム100は、携帯端末20を備えない点において実施形態1と相違する。また、これに伴って実施形態2における車載装置10は、車両側通信部14を必須要素としないため、図8に示すように車両側通信部14を省略することができる。ただし、車載装置10は、実施形態1の車載装置10からの追加要素として、センターディスプレイ31とセンター入力装置32を備える。以下、これらの構成についてより具体的に説明する。
センターディスプレイ31は、車両側制御部11からの指示に基づいてテキストや画像を表示し、種々の情報を運転者に報知するディスプレイであって、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近に配置されている。すなわち、センターディスプレイ31は、非運転乗員によっても視認できる位置に配置されているディスプレイであって、非運転乗員もセンターディスプレイ31に表示されている画像を見ることで、種々の情報を認識することができる。このセンターディスプレイ31が請求項に記載の非運転乗員用ディスプレイに相当する。
センターディスプレイ31は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。その他、センターディスプレイ31は、フルカラー表示が出来ないものであっても良いし、空調機器18Cの設定温度や運転モードなどを示すテキストのみを図形を表示するものであってもよい。
センター入力装置32は、例えばセンターディスプレイ31の周囲に配置されたメカニカルなスイッチである。センター入力装置32は、複数のスイッチを備え、それら複数のスイッチのそれぞれには、連携機器18が実行可能な処理が割り付けられている。センター入力装置32は、それらのスイッチのいずれかがユーザによって押下されるとその押下されたスイッチに対応する制御信号(センター側制御信号とする)を、車両側制御部11に出力する。このセンター入力装置32が、請求項に記載の入力装置の一例に相当する。
非運転乗員は、このセンター入力装置32を操作することによって、例えば車両側制御部11と連携しているオーディオ機器18Bに再生処理させる曲や、アルバムの選択や、再生/停止、音量調整を指示することができる。また、非運転乗員は、センター入力装置32を操作することによって、ナビゲーション機器18A、空調機器18Cに、所望の制御内容を実行させることもできる。
なお、センター入力装置32と運転者用入力装置12は、それぞれ異なるチャネルを用いて車両側制御部11に各制御信号を入力する。車両側制御部11には、運転者用入力装置12とセンター入力装置32のそれぞれから、ユーザ操作に基づいた制御信号が入力されるが、制御信号が入力されたチャネルによって、その制御信号の出力元を特定することができる。すなわち、車両側制御部11は、制御信号が入力されたチャネルによって、運転者用入力装置12からの制御信号であるのか、センター入力装置32からの制御信号であるのかを区別することができる。
また、本実施形態ではセンター入力装置32としてメカニカルなスイッチを採用する構成としたが、これに限らない。センター入力装置32は、センターディスプレイ31と一体になったタッチパネルでもよいし、周知のハプティックデバイスなどであってもよい。
車両側制御部11は、機能ブロックとして図9に示すように、運転負荷判定部F1、操作受付部F3、車両情報画像生成部F4、出力用データ取得部F5、及び出力制御部F6を備える。これらの機能ブロックのそれぞれは、車両側制御部11が備えるものと基本的に同様の処理を実施するものである。
ただし、操作受付部F3は、携帯端末20からの外部制御信号ではなく、センター入力装置32から出力される信号(すなわち、センター制御信号)を受信する。操作受付部F3はセンター制御信号を受信すると、そのセンター制御信号に基づいて、ユーザが操作しようとしている連携機器18を特定し、その連携機器18に対して、当該制御信号に応じた制御を実行するように指示する。このセンター制御信号に対応する指示操作が請求項に記載の非運転乗員による指示操作に相当する。
また、出力制御部F6は、端末用出力制御部F63に代わって、センター表示制御部F64を備える。センター表示制御部F64は、出力用データ取得部F5が取得した機器画像を随時センターディスプレイ31に表示させる。このセンター表示制御部F64が請求項に記載の非運転乗員用表示制御部に相当する。
以上の構成において、車両側制御部11は、実施形態1と同様の出力制御関連処理(図4参照)及び出力調停処理(図5参照)を実施する。ただし、本実施形態においては、センター制御信号が、外部制御信号に相当するものである。
なお、センター入力装置32は、運転者によっても操作されうるが、運転操作中の運転者がセンター入力装置32を操作する可能性は低い為、走行中にセンター入力装置32に対して為された操作の実行者は、非運転乗員と見なすことができる。すなわち、操作受付部F3は、走行中において入力されたセンター制御信号は、非運転乗員による操作と判定する(ステップS101 NO)。
また、実施形態2における出力調停処理のステップS114では、センター表示制御部F64が、ステップS113で出力用データ取得部F5が、出力用データとして機器画像を取得している場合、その機器画像をセンターディスプレイ31に表示させてステップS115に移る。ステップS113で出力用データ取得部F5が、出力用データとして機器画像を取得していない場合には、何もせずにステップS115に移ればよい。
したがって、以上で述べた実施形態2は次のように作動する。すなわち、運転負荷判定部F1が運転者の運転負荷が高いと判定している間において、非運転乗員による操作に起因して連携機器18から機器画像が出力された場合、その出力用データは運転者用ディスプレイ15や音声出力装置16に出力せずに内部メモリ111に退避させる。そして、運転者の運転負荷が低くなったタイミングで、運転者用ディスプレイ15に、最新の機器画像を表示させる。一方、センターディスプレイ31には、センター表示制御部F64が、連携機器18から取得した機器画像を随時表示させる。
つまり、実施形態2の構成においても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。また、非運転乗員は、センターディスプレイ31に表示される機器画像を見て、連携機器18に対して種々の指示を入力することができる。
<第3の実施形態>
前述の実施形態1では、各連携機器18が自身の処理の結果に応じた画像を描画し、運転者用表示制御部F61及び端末側表示制御部F82は、連携機器18画鋲がした画像を各ディスプレイに表示する構成としたが、これに限らない。
第3の実施形態(以降、実施形態3)の連携機器18は、その制御状態に応じた画像を運転者用表示制御部F61及び端末側表示制御部F82が生成するためのデータ(画像生成用データとする)を車両側制御部11に出力する。そして、運転者用表示制御部F61及び端末側表示制御部F82が、その画像生成用データに基づいて、各ディスプレイに表示する画像(機器対応画像とする)を生成する。この画像生成用データが請求項に記載の画像生成用情報に相当する。
例えば内部メモリ111には、連携機器18から表示するように要求される種々の画面毎のレイアウト等を示す雛形データを、その画面の画面IDと対応付けて、連携機器18毎に記憶させておく。雛形データは、背景画像や、画面に表示させる種々のボタンの位置、それらのボタン固有の識別子であるボタンIDなどを含むものとすれば良い。
また、連携機器18から入力される画像生成用データには、画面IDや、その画面に表示させる種々のテキストのデータなどを含んでいればよい。画面に表示させるテキストデータとは、例えば、オーディオ機器18Bによる楽曲再生処理に対応する画面(すなわち楽曲再生画面)であれば、再生処理の対象とする楽曲の名称、その楽曲が属するアルバムの名称、再生/停止の状態、音量などが該当する。
そして、運転者用表示制御部F61は、連携機器18から入力された画像生成用データに含まれる画面IDから、その画像生成用データに対応する雛形データを特定し、当該雛形データと画像生成用データに含まれるテキストデータに基づいて機器対応画像を生成すればよい。
このような態様によれば、運転者用画像のレイアウトの自由度が高まるとともに、運転者用ディスプレイ15に適合したレイアウトの機器対応画像を運転者用ディスプレイ15に表示することが出来るようになる。
また、この実施形態3の車両側制御部11(主として端末用出力制御部F63)は、連携機器18が生成した機器画像に代わって、連携機器18から取得した画像生成用データを含む制御結果データを端末側制御部21に提供する。そして、端末側表示制御部F82は、その画像生成用データに基づいて端末側ディスプレイ23の表示するための画像(すなわち機器対応画像)を描画する。
つまり、内部メモリ211にも、各連携機器18の画面毎の雛形データを格納しておき、端末側表示制御部F82は、車載装置10から転送された画像生成用データと内部メモリ211に格納されている雛形データを用いて、当該画像生成用データを出力した連携機器18の制御状態に対応する機器対応画像を描画する。
このような構成によれば、端末側表示制御部F82もまた、端末側ディスプレイ23の画面サイズに適合した機器対応画像を、端末側ディスプレイ23に表示させることができる。
なお、この実施形態3の端末側操作受付部F83は、タッチ位置からユーザによって選択されたボタンを特定し、さらに、当該ボタンに対応する制御内容を特定する。そして、その制御内容を実行するように要求するリクエスト信号を、上述の外部制御信号として車載装置10に返送する。
ここで、この実施形態3における作動について、図10を用いて説明する。図10は一例として、運転者用ディスプレイ15及び端末側ディスプレイ23のそれぞれの表示画面が、ユーザが再生させる楽曲を選択するための楽曲選択画面となっている状況を示している。この図10に示す状況において、端末側入力装置24を介して非運転乗員によって再生処理の対象とする楽曲が選択された場合、携帯端末20は、車載装置10に対して、その選択された楽曲を再生するように要求する外部制御信号を出力する。
車両側制御部11は、携帯端末20から送信された外部制御信号を受信すると、その外部制御信号に基づき、オーディオ機器18Bに対してユーザによって選択された楽曲を再生するように指示する。そして、その処理の結果として、オーディオ機器18Bから楽曲再生画面を表示するための画像生成用データを取得する。ここでの画像生成用データには、ユーザによって選択された楽曲が属するアルバム名、楽曲名称、再生/停止状態、音量などを示すデータが含まれている。
運転者用表示制御部F61は、当該画像生成用データに基づいて、図11に例示する楽曲再生画面を表示させ、端末用出力制御部F63は、当該画像生成用データを携帯端末20に送信する。そして、携帯端末20の端末側表示制御部F82は、車載装置10から送信されてきた画像生成用データに基づいて、楽曲再生画面として表示するための画像データを描画し、楽曲選択画面から楽曲再生画面へと切り替える。
なお、この図10を用いて例示した一連の処理は、非運転乗員による操作をトリガとする処理である。このため、車両側制御部11は、外部制御信号が入力されたことに基づいて、図4のステップS101がNOとなって出力調停処理を実行する。すなわち、運転者用ディスプレイ15の表示画面の切り替え、及び音声出力は、運転者の運転負荷が下がった時に実施される。
なお、以上では、内部メモリ111、内部メモリ211に画像生成データと組み合わせて画像を描画するための雛形データを格納しておく態様としたが、これに限らない。前述の雛形データに対応するデータは、画像生成用データに含まれていても良い。例えば、画像生成用データは、例えばHTMLなどの、画面内の文章や画像のレイアウトを指定する周知の表現方式で表されればよい。
さらに、各連携機器18は、現在の制御状態を示す制御状態データを車両側制御部11や端末側制御部21に渡して、車両側制御部11や端末側制御部21が、その制御状態データが示す制御状態に対応する画像を描画しても良い。例えば、各連携機器18の種々の制御状態とその制御状態において表示する機器対応画像との対応関係を示すデータ(制御状態−画像対応データとする)を、内部メモリ111及び内部メモリ211のそれぞれに予め保存しておく。そして、車両側制御部11や端末側制御部21は、制御状態データを取得すると、制御状態−画像対応データを参照し、取得した制御状態データが示す制御状態に応じた機器対応画像を表示させればよい。
<第4の実施形態>
以上では、携帯端末20は、ユーザの操作を受け付ける入力装置、及び、連携機器18の制御状態を示す表示装置としての役割を担う態様を例示した。しかし、携帯端末20自身が、ナビゲーション機器18Aに相当するナビゲーション機能、オーディオ機器18Bに相当するオーディオ機能を備えていてもよい。つまり、携帯端末20自身を、車載装置10にとっての連携機器の1つと見なしてもよい。そのような態様を第4の実施形態(以降、実施形態4)として、図12、図13を用いて説明する。
図12は、この実施形態4における車両用報知制御システム100の概略的な構成を示すブロック図である。実施形態4における端末側制御部21は、図12に示すように、前述のナビゲーション機器18Aに相当するナビゲーション機能部F18A、オーディオ機器18Bに相当するオーディオ機能部F18Bを備える。なお、図12では図示を省略しているが、実施形態4における端末側制御部21は、図1に示す内部メモリ211、端末側通信処理部F81、端末側表示制御部F82、端末側操作受付部F83を備えている。
ナビゲーション機能部F18A及びオーディオ機器18Bは、内部メモリ211に格納されている、それぞれの機能に対応するアプリケーションプログラムをCPUが実行することで、実現されれば良い。ナビゲーション機能部F18Aは、端末側操作受付部F83又は操作受付部F3が受け付けたユーザ操作に基づいて、種々の処理(例えば経路案内処理)を実行するとともに、その処理結果に対応する画面を表示するように端末側表示制御部F82に要求する。
オーディオ機能部F18Bもまた、ナビゲーション機能部F18Aと同様に、端末側操作受付部F83又は操作受付部F3が受け付けたユーザ操作に基づいて、種々の処理(例えば楽曲再生処理など)を実行するとともに、その処理結果に対応する画面を表示するように端末側表示制御部F82に要求する。そして、端末側表示制御部F82は、ナビゲーション機能部F18Aやオーディオ機能部F18Bからの要求に応じた画像を描画して端末側ディスプレイ23に表示させる。
なお、実施形態4の車両用報知制御システム100の作動を説明する上で、ナビゲーション機能部F18A及びオーディオ機能部F18Bのそれぞれの作動は、相対的に共通する部分が多く、どちらか一方について説明すれば、他方についても適用が可能である。そこで、ここでは便宜上、オーディオ機能部F18Bについて具体的に説明する。
オーディオ機能部F18Bは、ユーザ操作に基づいた処理を実施すると、端末側表示制御部F82に対して表示画面の切り替えを要求するとともに、画像生成用データ及び音声データの少なくとも何れか1方を含む出力用データを端末側通信処理部F81に提供し、車載装置10に送信するように要求する。そして、端末側通信処理部F81は、当該要求に応じて出力用データを車載装置10に送信する。
ここでの画像生成用データは、実施形態3で述べた画像生成用データと同様である。つまり、ユーザ操作に基づいてオーディオ機能部F18Bが実施した処理の結果を示す画面であって、オーディオ機能部F18Bの現在の制御状態に応じた画面を運転者用表示制御部F61が運転者用ディスプレイ15に表示するためのデータである。また、出力用データに含まれる音声データは、音声出力装置16から出力されるべき音声データであって、楽曲データや、オペレーション音声、音声認識の対話音声、メール等の自動読み上げ音声などが該当する。
携帯端末20から送信された出力用データは、車両側通信部14及び車両側通信処理部F2を介して出力用データ取得部F5によって取得される。出力用データが画像生成用データを含んでいる場合には、運転者用表示制御部F61は、当該画像生成用データに基づいて機器対応画像を描画するとともに、車両情報画像と組み合わせることで表示画像を生成し、運転者用ディスプレイ15に表示させる。また、出力用データが音声データを含んでいる場合には、音声出力制御部F62が音声出力装置16に当該データを入力して音声出力させる。
操作受付部F3は、運転者用入力装置12を介して入力される、オーディオ機能部F18Bに対する運転者による指示操作を取得する。そして、車両側通信処理部F2は、当該運転者操作に対応する制御信号を携帯端末20に送信する。車載装置10から送信された制御信号を取得した携帯端末20は、その制御信号に対応する処理を実施し、表示画面の変更及び出力用データの送信などを行う。
つまり、オーディオ機器18Bに相当するオーディオ機能部F18Bが携帯端末20に備えられている場合であっても、当該機能は、運転者及び非運転乗員のそれぞれによって操作されうる構成となっている。なお、以上では、一例としてオーディオ機能部F18Bの作動について詳細に説明したが、ナビゲーション機能部F18Aについても同様である。
ここで、図13を用いて、この実施形態4における車載装置10及び携帯端末20の作動について説明する。図13は一例として、運転者用ディスプレイ15及び端末側ディスプレイ23のそれぞれの表示画面が、楽曲選択画面となっている状況を示している。この図13に示す状況において、運転者が運転者用入力装置12を操作して、再生させる楽曲を選択した場合には、車載装置10は携帯端末20に対し、その運転者によって選択された楽曲を再生するように指示する制御信号を送信する。
そして、携帯端末20は、車載装置10から送信された制御信号を取得すると、その楽曲を対象とする楽曲再生画面へと切り替えるとともに、当該楽曲再生画面を描画するための画像生成用データを車載装置10へ送信する。また、携帯端末20は、その楽曲を対象とする楽曲再生処理を開始し、その楽曲データに対応する音声データを取得し、車載装置10へ送信する。
車載装置10は、携帯端末20から送信された画像生成用データに基づいて機器対応画像を描画して、楽曲選択画面から楽曲再生画面(図11参照)へと運転者用ディスプレイ15の画面を切り替える。また、携帯端末20から送信されてくる音声データを、音声出力装置16から出力させる。
以上では、運転者による操作をトリガとする携帯端末20及び車載装置10の一連の作動について述べた。次に、非運転乗員による操作をトリガとする携帯端末20及び車載装置10の一連の作動について述べる。
図13に示す状況において、非運転乗員が端末側入力装置24を操作して、再生させる楽曲を選択した場合には、携帯端末20は、ユーザによって選択された楽曲を対象とする楽曲再生画面へと切り替えるとともに、車載装置10に対し、当該楽曲再生画面を描画するための画像生成用データを送信する。また、その楽曲を対象とする楽曲再生処理を開始する。
車載装置10では、画像生成用データや音声データを取得すると、前述の出力制御関連処理に相当する一連の処理を実施する。ただし、今回の一連の携帯端末20及び車載装置10の作動は、非運転乗員による操作をトリガとする処理である。このため、運転負荷判定部F1によって運転負荷が低いと判定されるまで、運転者用表示制御部F61及び音声出力制御部F62は、出力用データの出力を保留にする。
つまり、携帯端末20から取得した出力用データに基づいた運転者用ディスプレイ15の表示画面の切り替えや音声の出力といった報知は、運転者の運転負荷が高い場合には一端保留し、その後、運転負荷が下がった時に実施される。
なお、本実施形態4において、運転者用ディスプレイ15の表示画面の切り替えや、音声出力といったイベントが、運転者操作をトリガとして生じたイベントであるのか、又は、非運転乗員による操作をトリガとしたイベントであるのかを判定する方法は、車両側制御部11の各部が協働して判定すればよい。
例えば車両側制御部11は、一定時間(例えば1秒)内に運転者用入力装置12からの制御信号を受け付けていないにも関わらず、画像生成用データ(又は音声データ)といった出力用データを取得した場合には、非運転乗員による操作が為されたと判定すればよい。
または、携帯端末20は、端末側操作受付部F83が端末側入力装置24に対する入力操作を受け付けた場合には、非運転乗員による操作を受け付けた旨を示す信号を車載装置10に送信する態様としてもよい。そのような態様において車両側制御部11は、携帯端末20から当該信号を取得した場合に、非運転乗員による操作が為されたと判定すればよい。
<実施形態5>
以上では、車室内においてユーザが利用可能な機能として、ナビゲーション機能、オーディオ機能、エアコン機能を例示したが、これに限らない。実施形態4で例示したように、車載装置10が携帯端末20を連携機器として備える態様においては、携帯端末20が備える種々の機能を、車載装置10を介してユーザが利用可能な構成としてもよい。
携帯端末20が備える種々の機能とは、前述のナビゲーション機能、オーディオ機能の他、例えば、携帯端末20が受信したメールを音声で読み上げるメール読み上げ機能や、音声認識によって取得した検索語を用いてウェブ上のデータを検索するウェブ検索機能、天気予報情報をユーザに提供する天気予報機能などが該当する。もちろん、ここで例示した機能は、一例であって、これらの全ての機能を携帯端末20が備えている必要はない。また、ここで例示している機能以外の機能を、車室内にいるユーザが車載装置10を介して利用可能な構成としてもよい。
ここでは一例として、運転者による運転者用入力装置12の操作に基づいて、天気予報情報を運転者用ディスプレイ15に表示する際の一連の処理の流れについて、図14を用いて説明する。
図14は、運転者用ディスプレイ15及び端末側ディスプレイ23のそれぞれの表示画面が、車室内においてユーザが利用可能な機能のうち、ユーザが所望の機能を選択するための画面(メインメニュー画面とする)となっている状況を示している。この図14に示す状況において、運転者が運転者用入力装置12を操作して、天気予報機能を選択した場合には、車載装置10から携帯端末20に対して、天気予報情報を提供するように要求する信号(天気予報要求信号とする)を送信する。
天気予報要求信号を受信した携帯端末20は、周知の広域通信網を介して外部サーバから天気予報情報を取得し、端末側ディスプレイ23にその天気予報情報を表す天気予報画面を表示する。また、それとともに、当該天気予報情報を出力用データとして車載装置10に返送する。
そして、携帯端末20から天気予報情報を取得した車載装置10は、その取得した天気予報情報に基づいて、例えば図15に示す天気予報画面を表示する。
以上、実施形態4及び実施形態5で例示したように、車室内においてユーザが利用可能な機能とは、車両に搭載された機器が提供する機能に限らず、ユーザによって持ち込まれた機器が提供する機能であってもよい。また、車室内においてユーザが利用可能な機能は、ナビゲーション機能や、オーディオ機能、エアコン機能に限らず、携帯端末20にインストールされたアプリケーションプログラムによって実現される種々の機能であってもよい。
なお、実施形態4及び実施形態5では、携帯端末20は、出力用データとして画像生成用データを送信し、運転者用表示制御部F61は、受信した画像生成データに基づいて運転者用ディスプレイ15に表示する画像を生成する態様としたが、これに限らない。携帯端末20が、運転者用ディスプレイ15に表示するための画像を生成し、当該画像データを出力用データとして車載装置10に送信してもよい。この場合、運転者用表示制御部F61は、実施形態1と同様に、取得した画像データを車両情報画像と組み合わせて運転者用ディスプレイ15に表示すればよい。
また、以上で述べた実施形態1〜5は、適宜、組み合わせて実現されても良い。例えば実施形態1と2を組み合わせても良いし、実施形態1、2、4を組み合わせても良い。実施形態3は、機器や機能毎に適宜採用されればよい。
100 車両用報知制御システム、10 車載装置、11 車両側制御部(車両用報知制御装置)、111 内部メモリ(メモリ)、15 運転者用ディスプレイ、16 音声出力装置、18 連携機器(機器)、20 携帯端末(機器)、21 端末側制御部、211 内部メモリ、23 端末側ディスプレイ、24 端末側入力装置(入力装置)、F1 運転負荷判定部、F2 車両側通信処理部、F3 操作受付部(車両側操作受付部)、F4 車両情報画像生成部、F5 出力制御部(報知制御部)、F61 運転者用表示制御部、F62 音声出力制御部、F63 端末用出力制御部、F64 センター表示制御部

Claims (8)

  1. 車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する機器(18A、18B、18C、20)に対して、運転者以外の乗員である非運転乗員によって実施される指示操作を受け付ける操作受付部(F3)と、
    前記操作受付部が受け付けた前記指示操作に対する応答として前記機器から出力されるデータであって、当該指示操作に対する処理の結果を運転者に報知するための出力用データを取得する出力用データ取得部(F5)と、
    運転者に対し、前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データに基づいた報知を実施する報知制御部(F6)と、
    車両の走行状態を表すセンサから出力されるセンサ値に基づいて運転者の運転負荷が高いか否かを判定する運転負荷判定部(F1)と、を備え、
    前記報知制御部は、
    前記出力用データ取得部が前記出力用データを取得した時点において前記運転負荷判定部によって前記運転負荷は高くないと判定されている場合には、前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データに基づいた報知を実施する一方、
    前記出力用データ取得部が前記出力用データを取得した時点において前記運転負荷判定部によって前記運転負荷が高いと判定されている場合には、前記運転負荷判定部が前記運転負荷は高くないと判定するまで当該出力用データに基づいた報知を保留にすることを特徴とする車両用報知制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記出力用データは、前記機器の制御状態に対応する画像、又はその画像を生成するための画像生成用情報を含み、
    前記報知制御部は、前記出力用データに基づいた報知として、前記車両の正面方向を向いている運転者の視界内に設置されている運転者用ディスプレイ(15)に、前記出力用データに含まれる前記画像、又はその出力用データに含まれる前記画像生成用情報に基づいて生成される前記画像を表示させる運転者用表示制御部(F61)を備えることを特徴とする車両用報知制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記操作受付部が受け付けた前記指示操作に対する応答として、音声出力装置(16)から音声出力させるための音声データが存在する場合には、前記出力用データは、当該音声データを含み、
    前記報知制御部は、
    前記音声データを前記音声出力装置から音声出力させる音声出力制御部(F62)を備え、
    前記出力用データ取得部によって取得された前記出力用データが前記音声データを含む場合には、その出力用データに基づいた前記報知制御部が実施する報知として、前記音声出力制御部が前記音声データに基づいた音声を前記音声出力装置から出力させることを特徴とする車両用報知制御装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記報知制御部は、前記運転負荷判定部によって前記運転負荷が高いと判定されている間に前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データはメモリ(111)に退避させ、その後、前記運転負荷判定部が前記運転負荷は高くないと判定した場合に、前記メモリに退避されている前記出力用データに基づいた報知を実施することを特徴とする車両用報知制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記報知制御部は、前記運転負荷判定部で前記運転負荷が高いと判定している間において前記メモリに退避させた前記出力用データが複数存在する場合には、それらの複数の前記出力用データのうち、最も新しい前記出力用データに基づいた報知を、前記運転負荷判定部が前記運転負荷は高くないと判定した場合に実施することを特徴とする車両用報知制御装置。
  6. 請求項2から5の何れか1項において、
    前記操作受付部は、複数の前記機器(18A、18B、18C、20)のそれぞれに対する前記指示操作を受け付けるものであって、
    前記運転者用表示制御部は、複数の前記機器のそれぞれに対応する前記画像を前記運転者用ディスプレイに同時に表示させることができ、
    前記出力用データ取得部は、前記指示操作に基づいた処理を実施した前記機器から前記出力用データを取得し、
    前記報知制御部は、
    前記運転負荷判定部で前記運転負荷が高いと判定している間に前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データは、その出力用データの取得元となる機器毎に区別してメモリ(111)に退避させ、
    その後、前記運転負荷判定部で前記運転負荷は高くないと判定した場合に、前記運転者用表示制御部は、前記メモリに退避させた前記出力用データのうち、前記機器のそれぞれにおいて最も新しい前記出力用データに含まれる前記画像、又はその出力用データに含まれる前記画像生成用情報に基づいて生成される前記画像を、前記運転者用ディスプレイに表示させることを特徴とする車両用報知制御装置。
  7. 請求項2から6の何れか1項において、
    前記報知制御部は、前記非運転乗員が視認可能な位置に設置されている非運転乗員用ディスプレイ(31)に表示する画像を制御する非運転乗員用表示制御部(F64)を備え、
    前記非運転乗員用表示制御部は、前記運転負荷判定部の判定結果に関わらず、前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データに含まれる前記画像、又はその出力用データに含まれる前記画像生成用情報に基づいて生成される前記画像を前記非運転乗員用ディスプレイに随時表示させることを特徴とする車両用報知制御装置。
  8. 運転者に所定の情報を報知する報知装置(15,16)の動作を制御する車載装置(10)と、車両に持ち込まれて前記車載装置と相互通信を実施する携帯端末であって、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する携帯端末(20)と、を備える車両用報知制御システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    運転者以外の乗員である非運転乗員によって実施される、前記携帯端末に対する指示操作を受け付ける端末側操作受付部(F83)と、
    前記車載装置との通信を制御する端末側通信処理部(F81)と、を備え、
    前記端末側通信処理部は、前記端末側操作受付部が受け付けた前記指示操作に対して当該携帯端末が実施した処理の結果を運転者に報知するための出力用データを前記車載装置に送信し、
    前記車載装置は、
    前記端末側通信処理部との通信を制御する車両側通信処理部(F2)と、
    前記車両側通信処理部を介して前記端末側通信処理部が送信した前記出力用データを取得する出力用データ取得部(F5)と、
    前記報知装置の動作を制御し、前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データに基づいて、前記携帯端末が実施した処理の結果を運転者に報知する報知制御部(F6)と、
    車両の走行状態を表すセンサから出力されるセンサ値に基づいて運転者の運転負荷が高いか否かを判定する運転負荷判定部(F1)と、を備え、
    前記報知制御部は、
    前記出力用データ取得部が前記出力用データを取得した時点において前記運転負荷判定部によって前記運転負荷は高くないと判定されている場合には、前記出力用データ取得部が取得した前記出力用データに基づいた報知を実施する一方、
    前記出力用データ取得部が前記出力用データを取得した時点において前記運転負荷判定部によって前記運転負荷が高いと判定されている場合には、前記運転負荷判定部が前記運転負荷は高くないと判定するまで当該出力用データに基づいた報知を保留にすることを特徴とする車両用報知制御システム。
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