JP6295500B1 - タチバナ茶果皮とその製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 タチバナ果実に含有するビタミンＣ、ノビレチン、タンゲレチン等の薬効成分を摂取できるタチバナ茶果皮を製造することが課題である。【解決手段】 上記課題を解決するために、タチバナ果実を洗浄し、輪切りし、マイクロ波加熱でタチバナ果実内部から加熱し、果汁・薬効成分・香り成分を果皮に浸透させ、刻み、乾燥してなるタチバナ果実刻み乾燥品のタチバナ茶果皮を製造する。タチバナ果実に含有するビタミンＣ、ノビレチン、タンゲレチン等の薬効成分入りタチバナ茶果皮であり、がん予防、発がん抑制等の効果を得るものである。【選択図】なし

Description

本発明は、ミカン科のタチバナ果実からなるタチバナ茶果皮とその製造方法に関する。

タチバナの果実は酸味が強く生食用には向かなく、少ないがマーマレードなどの加工品にされる。
古くから不老長寿の果実といわれている。タチバナの果実に含まれいる薬効成分を抽出し、健康に対する効果、ストレスを鎮める効果が期待できるタチバナ茶果皮を求められている。

食品に関して書籍で、タチバナの果実は酸味が強く甘味が少ないので食用に向かない。果実は黄色で薄い。多汁だが酸味が強く生食はできない、と記述され、「食べ方」の記載がない。（非特許文献１参照。）

先に「たちばな果実生成物」を出願している。本発明は。それに続くもので、タチバナ茶果皮とその製造方法を明確にするものである。

果物・種実 新・食品事典６ 河野 友美編 真珠書院 １９９１年 ｐ１８９〜ｐ１９０

タチバナの果実に含まれるビタミンＣ、ノビレチン、タンゲレチンなどの成分が、がん予防、発がん抑制が期待できる。
タチバナの薬効成分を摂取することで健康に対する効果が期待できるタチバナ茶果皮を実現することを目的とするものである。

本発明は、上記目的を達成するために、タチバナ果実のタチバナ果汁、果皮、薬効成分および香り成分が浸透したタチバナ果皮を有するタチバナ茶果皮とその製造方法である。

前記タチバナ茶果皮は、タチバナ果実をマイクロ波加熱で果汁、薬効成分および香り成分を果皮に浸透後、刻み、低温度乾燥で製造するものである。

本発明のタチバナ茶果皮は、ビタミンＣ、ノビレチン、タンゲレチン等のタチバナ薬効成分を含有しその効用により、発がん抑制、がん予防、血糖値降下、疲労回復効果を発揮するものである。

以下、タチバナ果実の果汁、薬効成分および香り成分が浸透したタチバナ茶果皮およびタチバナ果実を洗浄し、マイクロ波加熱で果汁を果皮に浸透させ、刻み、更に刻み果実を低温度乾燥してなる製造方法について詳細に説明する。

タチバナ果実は、タチバナ果実の果柄、へたを取り丸い果実とし、水洗いで果皮全面を洗浄する。洗浄したタチバナ果実を横断面形状または縦断面形状の半分に輪切りしタチバナ果実輪切り品とする。前記タチバナ果実輪切り品は、種付きのタチバナ果実輪切り品と種子なしタチバナ果実輪切り品からなる。

前記タチバナ果実輪切り品をマイクロ波加熱で、タチバナ果実内部からの発熱により果汁、薬効成分および香り成分がタチバナ果皮に浸透してなるタチバナ果実加熱品とする。マイクロ波加熱の加熱温度は５０〜９０℃とし、加熱時間は５〜１５分／１００個とする。

マイクロ波加熱の加熱時間により発熱、蒸発、浸透、乾燥と進む。柔らかい状態のタチバナ果実加熱品を刻み加工工程へ送る。

刻み加工工程は、タチバナ果実加熱品を０．３ｍm〜３ｍｍ幅に刻みタチバナ果実刻み品とし、低温度乾燥工程へ送る。

低温度乾燥工程は、５０〜９０℃の低温度で、タチバナ果実刻み品の果汁、薬効成分および香り成分を果実皮に浸透させ、乾燥するものである。
製造するタチバナ果実刻み乾燥品をタチバナ茶果皮とするものである。

Claims (2)

1. タチバナ果実のタチバナ果汁、薬効成分および香り成分が浸透したタチバナ果皮を有することを特徴とするタチバナ茶果皮。
2. タチバナ果実をマイクロ波加熱でタチバナ果汁、薬効成分および香り成分をタチバナ果皮に浸透させる工程、刻み加工工程、低温度乾燥工程から製造することを特徴とするタチバナ茶果皮の製造方法。