以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、画像処理装置として機能する複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100Bと、パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)300と、無線局5と、携帯情報装置200と、を含む。MFP(Multi Function Peripheral)100,100A,100BおよびPC300は、ネットワーク3に接続される。携帯情報装置200は、無線局5を通して、ネットワーク3に接続される。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
PC300は、一般的なコンピューターである。PC300は、MFP100,100A,100Bそれぞれに対応するプリンタードライバープログラムがインストールされており、プリンタードライバープログラムを実行することにより、MFP100,100A,100Bを制御して、MFP100,100A,100Bに、画像形成処理、原稿読取処理等を実行させることが可能である。
携帯情報装置200は、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)など、ユーザーが携帯して使用するしコンピューターである。ここでは、携帯情報装置200を、スマートフォンとしており、無線LAN機能と、通話機能とを備えている。このため、携帯情報装置200は、携帯電話用基地局と無線で通信することにより携帯電話網に接続し、通話が可能である。
本実施の形態において、MFP100,100A,100Bは同一の機能を有するが、MFP100,100A,100Bそれぞれが備える表示部のサイズが異なる場合を例に説明する。この場合、MFP100,100A,100Bそれぞれには、同一の制御プログラムがインストールされる。この制御プログラムは、表示部に操作画面を表示するための画面生成プログラムを含む。
なお、MFP100,100A,100Bそれぞれが備える機能が異なる場合は、MFP100,100A,100Bそれぞれにインストールされる制御プログラムは、機能に対応して異なるが、その制御プログラムに含まれる画面生成プログラムは、同一である。以下の説明では、MFP100を例に、MFP100が制御プログラムのうち画面生成プログラムを実行する場合を主に説明する。
本実施の形態におけるプリントシステム1において、携帯情報装置200は、MFP100,100A,100Bを遠隔制御する。この場合、携帯情報装置200は、MFP100,100A,100Bを遠隔操作する遠隔操作装置として機能し、MFP100,100A,100Bそれぞれは、携帯情報装置200によって遠隔操作される遠隔制御装置として機能する。ここでは、携帯情報装置200がMFP100を遠隔制御する場合を例に説明する。この場合、携帯情報装置200には、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムがインストールされる。遠隔操作プログラムは、MFP100に対応して開発された専用のアプリケーションプログラムであってもよいし、MFP100がWebサーバーとして機能する場合には、ブラウジングプログラムであってもよい。
携帯情報装置200は、携帯情報装置200を操作するユーザーにより遠隔操作が入力されると、MFP100に遠隔制御コマンドを送信する。一方、MFP100には、携帯情報装置200から遠隔制御コマンドを受信し、受信された遠隔制御コマンドにしたがって処理を実行する遠隔制御プログラムがインストールされている。
なお、本実施の形態においては、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムを携帯情報装置200にインストールする場合を例に説明するが、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムを、PC300にインストールしてもよい。この場合には、ユーザーは、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔制御する場合と同様に、PC300を用いてMFP100を遠隔制御することが可能である。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理、ステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行する制御プログラム、またはその制御プログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。さらに、RAM114は,設定値記憶領域と設定画面記憶領域とを含む。設定値記憶領域は、処理を実行するための設定値を記憶する領域である。設定画面記憶領域は、表示部161に表示する設定画面の記憶する領域である。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、PC300または携帯情報装置200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact DiSk ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御プログラム、それに含まれる画面生成プログラムを含み、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラムを含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられる。図4は、操作パネルの一例を示す平面図である。なお、図中の点線は、後述するハードキー部167を示すために付したもので、実際には存在しない。図4を参照して、操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーが指で操作部163を容易に指示することができるようにするためである。
MFP100,100A,100Bは、表示部161を除き、ハードウェア構成は同じである。以下、MFP100A,100Bそれぞれにおいて、MFP100の表示部161に相当する部材を、MFP100Aの表示部161A,MFP100Bの表示部161Bという。表示部161,161A,161Bは、解像度が同じでサイズが異なる。解像度(dot per inch)は、単位長さ当たりの画素数である。ここでは、表示部161のサイズが最も大きく、表示部161Aのサイズが2番目に大きく、表示部161Bのサイズが最も小さい場合を例に説明する。また、以下の説明で、表示サイズとは、表示部161,161A,161Bに実際に表示される画像の縦方向および横方向の長さである。したがって、ある文字の画像を同じ表示サイズで表示部161,161A,161Bに表示する場合、表示部161,161A,161Bそれぞれに表示される文字の画像は、縦方向および横方向に同じ長さで表示される。換言すれば、表示サイズは、解像度の影響を受けない尺度である。なお、ここでは、説明のために、表示部161,161A,161Bは、解像度が同じでサイズが異なるようにしたが、表示部161,161A,161Bは、サイズが異なれば、解像度が異なるようにしてもよい。
本実施の形態において、MFP100,100A,100Bそれぞれにおいて、同一の画面生成プログラムが実行される。ここでは、MFP100が画面生成プログラムを実行する場合を例に説明する。画面生成プログラムは、画面情報を含む。画面情報は、表示部161に表示される複数の操作画面それぞれに対応する。従って、画面情報は、操作画面の数だけある。画面情報は、1以上の機能バッジ(第1構成部品)と、1以上のポップアップ画面(第2構成部品)とを定める。画面情報は、さらに、1以上のポップアップ画面各々を1以上の機能バッジのいずれかに関連付ける。なお、画面情報は、画面生成プログラムに含まれるデータであってもよいし、画面生成プログラムとは別に画面生成プログラムに関連するデータであってもよい。
図5は、MFPが備えるCPU111の機能の一例を、HDDに記憶されるデータとともに示すブロック図である。図5に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、HDD115に記憶された画面生成プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能を示している。
図5を参照して、HDD115には画面情報が記憶されている。MFP100が備えるCPU111は、サイズ取得部51と、画面情報取得部53と、表示部161を制御する表示制御部55と、設定値を設定する設定部57と、ユーザーによる指示を受け付ける操作受付部59と、操作画面を生成する画面生成部61と、HDD115に記憶された画面情報を変更する画面情報編集部63と、を含む。
サイズ取得部51は、表示部161の表示面のサイズを取得する。表示面のサイズは、表示部161の縦方向および横方向の画素数である。サイズ取得部51は、表示部161の表示面のサイズを画面生成部61に出力する。
画面情報取得部53は、HDD115に記憶された画面情報のうちから表示対象となる操作画面に対応する画面情報を読み出す。ユーザーが操作部163に入力する操作により表示対象となる操作画面を特定し、特定した操作画面に対応する画面情報を読み出す。ユーザーによる操作が入力される前の段階では、デフォルトで定められた操作画面に対応する画面情報を読み出す。画面情報取得部53は、HDD115から読み出した画面情報を画面生成部61に出力する。
操作受付部59は、ユーザーが操作部163に入力する操作を受け付け、受け付けられた操作を設定部57、画面情報編集部63および画面生成部61に出力する。
設定部57は、操作受付部59から入力される操作が、設定値を設定する設定操作の場合、設定操作により特定される設定値を設定する。設定部57は、禁則判断部65を含む。禁則判断部65は、画面生成プログラムに含まれる禁則データを用いて、設定値を設定することのできない機能を判断する。禁則データは、MFP100が有する複数の機能のうちから選ばれた2以上の関連機能において、2以上の関連機能のうち第1の関連機能に対して設定される設定値と、2以上の関連機能のうち第1関連機能とは別の関連機能であって設定値を設定することのできない第2の関連機能の組を定める。換言すれば、禁則データは、第1関連機能に対して第1設定値が設定される場合に、設定値を設定することのできない第2関連機能を定める。禁則判断部65は、第1関連機能に対する第1設定値が設定された後に、禁則データによって、第1関連機能に対する第1設定値と組に定められた第2関連機能を識別するための機能識別情報を、画面生成部61に出力する。
禁則データの具体的な一例は、小冊子機能(第1の関連機能)と、その設定値「有効」に対して画像シフト機能(第2の関連機能)を定める禁則データがある。小冊子機能は、小冊子の形態になるように、原稿を読み取ったページごとの画像データの順番を並替え、見開きで両面コピーする機能である。画像シフト機能は、用紙に対する画像の印刷位置を、上下左右にずらす機能である。小冊子機能に対する設定値として「有効」が設定される場合、画像シフト機能に対する設定値を設定できない。このため、禁則判断部65は、小冊子機能に対する設定値として「有効」が設定される場合、画像シフト機能に対応する機能バッジを選択不可とするために、画像シフト機能の機能識別情報を画面生成部61に出力する。
画面情報編集部63は、操作受付部59から入力される操作が、画面情報の編集を指示する編集操作の場合、複数の設定画面それぞれに対してHDD115に記憶された画面情報を、編集操作に従って編集する。画面情報編集部63は、第1変更部67と、第2変更部69と、を含む。第1変更部67は、処理対象の設定画面に対応する画面情報に含まれる1以上の機能バッジを、ユーザーにより指定された1以上の機能バッジに変更する。具体手には、第1変更部67は、処理対象の設定画面に対応する画面情報に含まれる1以上の機能バッジのうちからユーザーにより指定された機能バッジを削除し、処理対象の設定画面に対応する画面情報に含まれる1以上の機能バッジとは別の機能バッジのうちからユーザーにより指定された機能バッジを、その画面情報に追加する。第1変更部67は、変更後の画面情報で、HDD115に記憶された画面情報を更新するとともに、処理対象の設定画面を識別するための画面識別情報を第2変更部69に出力する。
第2変更部69は、第1変更部67から機能バッジが変更された設定画面の画面識別情報が入力され、処理対象の設定画面に対応する画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面を変更する。具体的には、第1変更部67から入力される画面識別情報で特定される設定画面の画面情報を読出し、読み出されたが画面情報に含まれる1以上の機能バッジにそれぞれ対応する1以上のポップアップアップ画面で、画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面を更新する。この場合、画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面のうち第1変更部67によって削除された機能バッジに対応するポップアップ画面が画面情報から削除され、第1変更部67によって追加された機能バッジに対応するポップアップ画面が画面情報に追加される。第2変更部69は、変更後の画面情報で、HDD115に記憶された画面情報を更新する。
画面生成部61は、サイズ取得部51から入力される表示部161の表示面のサイズおよび画面情報取得部53から入力される画面情報に基づいて、操作画面を生成し、生成した操作画面を表示制御部55に出力する。表示制御部55は、表示部161を制御し、画面生成部61によって生成された操作画面を表示部161に表示させる。
画面生成部61は、サイズ決定部71と、第1構成部品変更部73と、第1構成部品配置部75と、第2比較部77と、第2構成部品変更部79と、第2構成部品配置部81と、を含む。
サイズ決定部71は、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値に基づいて、1以上の機能バッジが配置されるサイズ同一領域の縦方向のサイズを決定する。サイズ決定部71は、第1比較部83と、第1サイズ決定部85と、第2サイズ決定部87と、を含む。
第1比較部83は、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値と1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズとの和を第1仮サイズに決定し、第1仮サイズと、サイズ取得部51から入力される表示部161の表示面の縦方向のサイズとを比較する。第1比較部83は、第1仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズ以下ならば、第1サイズ決定部85に第1サイズ決定指示を出力し、第1仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズより大きければ、第1構成部品変更部73に第1変更指示を出力する。
第1比較部83は、禁則判断部65から機能識別情報が入力される場合、第1仮サイズを決定する際に、その機能識別情報に対応するポップアップ画面の縦方向の表示サイズを除外する。禁則判断部65から入力される機能識別情報は、設定値を設定することのできない機能の機能識別情報である。したがって、その機能に対応するポップアップ画面が、後述する第2構成部品配置部81によって設定画面に配置されることはないからである。具体的には、第1比較部83は、禁則判断部65から入力される機能識別情報で特定される機能に対応する機能バッジと関連付けられたポップアップ画面を特定する。そして、画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面のうち特定されたポップアップ画面を除く他の1以上のポップアップ画面の縦方向のサイズの最大値を求め、第1仮サイズを決定する。
第1サイズ決定部85は、第1比較部83から第1サイズ決定指示が入力される場合、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズに決定する。第1サイズ決定部85は、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを、第1構成部品配置部75に出力する。
第1構成部品変更部73は、第1変更指示が入力されることに応じて、画面情報に含まれる1以上の機能バッジそれぞれの縦方向の表示サイズを変更する。具体的には、機能バッジに含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くする。例えば、機能バッジは、機能の名称を示す文字列の画像と、その機能を視覚的にデザインした画像と、を含む。第1構成部品変更部73は、機能バッジに含まれる空白部分を縮小または削除することによって、機能バッジの縦方向の表示サイズを短くする。また、第1構成部品変更部73は、機能バッジに含まれる機能を視覚的にデザインした画像を削除することによって、機能バッジの縦方向の表示サイズを短くする。画面情報には、1以上の機能バッジが含まれ、1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズはすべて同じである。第1構成部品変更部73は、1以上の機能バッジそれぞれの縦方向の表示サイズを短くした後、縦方向のサイズが最大の機能バッジの縦方向の表示サイズとなるように、他の1以上の機能バッジの縦方向のサイズを変更する。例えば、削除された機能を視覚的にデザインした画像を追加したり、空白を追加したりすればよい。第1構成部品変更部73は、縦方向の表示サイズを変更した後の1以上の機能バッジを、第1構成部品配置部75に出力するとともに、縦方向の表示サイズを変更した後の1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズをサイズ決定部71の第2サイズ決定部87に出力する。
第2サイズ決定部87は、第1構成部品配置部75から縦方向の表示サイズを変更した後の1以上機能バッジの縦方向の表示サイズが入力される場合、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを、第1構成部品配置部75から入力される縦方向の表示サイズに決定する。第2サイズ決定部87は、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを、第1構成部品配置部75および第2比較部77に出力する。
第2比較部77は、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値と第2サイズ決定部87から入力されるサイズ同一領域の縦方向の表示サイズとの和を第2仮サイズに決定し、第2仮サイズと、サイズ取得部51から入力される表示部161の表示面の縦方向のサイズとを比較する。第2比較部77は、第2仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズより大きければ、第2構成部品変更部79に第2変更指示を出力する。第2比較部77は、第2仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズ以下ならば、第2構成部品変更部79に第2変更指示を出力しない。
第2構成部品変更部79は、第2変更指示が入力されることに応じて、画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズを変更する。具体的には、ポップアップ画面に含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くする。例えば、ポップアップ画面は、複数の設定値それぞれを示す文字列または数列の画像を含む。また、ポップアップ画面は、複数の設定値それぞれを視覚的にデザインした画像を含む場合がある。ポップアップ画面は、複数の設定値それぞれを示す文字列または数列の画像および設定値を視覚的にデザインした画像の周辺に空白部分を含む。第2構成部品変更部79は、ポップアップ画面に含まれる空白部分を縮小または削除することによって、ポップアップ画面の縦方向の表示サイズを短くする。また、第2構成部品変更部79は、ポップアップ画面が、設定値を視覚的にデザインした画像を削除することによって、ポップアップ画面の縦方向の表示サイズを短くする。第2構成部品変更部73は、縦方向の表示サイズを変更した後の1以上のポップアップ画面を、第2構成部品配置部81に出力する。
第1構成部品配置部75は、サイズ決定部71からサイズ同一領域の縦方向の表示サイズが入力される。サイズ決定部71から入力される表示サイズは、第1サイズ決定部85によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズと、第2サイズ決定部87によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズと、のいずれかである。
第1構成部品配置部75は、第1サイズ決定部85によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズが入力される場合、サイズ取得部51から入力される表示部161の表示面のサイズと同じサイズの操作画面に、サイズ同一領域を確保し、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上の機能バッジをサイズ同一領域に配置する。サイズ同一領域の縦方向の表示サイズは、第1サイズ決定部85によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズである。
第1構成部品配置部75は、第2サイズ決定部87によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズが入力される場合、第1構成部品変更部73から縦方向の表示サイズを変更した後の1以上の機能バッジが入力される。第1構成部品配置部75は、サイズ取得部51から入力される表示部161の表示面のサイズと同じサイズの操作画面に、サイズ同一領域を確保し、第1構成部品変更部73から入力される縦方向の表示サイズを変更した後の1以上の機能バッジをサイズ同一領域に配置する。サイズ同一領域の縦方向の表示サイズは、第2サイズ決定部87によって決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズである。第1構成部品配置部75は、1以上の機能バッジをサイズ同一領域に配置した操作画面を、第2構成部品配置部81および表示制御部55に出力する。
第1構成部品配置部75は、禁則判断部65から機能識別情報が入力される場合、機能バッジをサイズ同一領域に配置する際に、その機能識別情報に対応する機能バッジを選択不可能な状態で表示する。禁則判断部65から入力される機能識別情報は、設定値を設定することのできない機能の機能識別情報である。したがって、その機能に対応するポップアップ画面が、後述する第2構成部品配置部81によって設定画面に配置されることはないからである。第1構成部品配置部75は、禁則判断部65から入力される機能識別情報で特定される機能に対応する機能バッジを、それが選択することができないことを示すために、別の機能バッジの表示態様と異なる表示態様で表示する。表示態様は、明度、色彩、色相を含む。
表示制御部55は、第1構成部品配置部75から操作画面が入力されることに応じて、表示部161に操作画面を表示する。これにより、ユーザーは、操作画面に含まれる1以上の機能バッジのいずれかを選択可能になる。ユーザーが操作画面に含まれる1以上の機能バッジのいずれかを指示すれば、操作受付部59は機能バッジを指示する指示操作を受け付ける。指示操作は、ユーザーにより指示された機能バッジの操作画面中の位置を示す位置情報を含む。
第2構成部品配置部81は、操作受付部59から指示操作が入力される場合、第1構成部品配置部75から入力される操作画面のサイズ同一領域に配置された1以上の機能バッジのうちから、指示操作に含まれる位置情報で特定される操作画面中の位置に配置された機能バッジを特定する。第2構成部品配置部81は、特定された機能バッジが、選択可能な機能バッジの場合、その機能バッジに対応するポップアップ画面を特定する。第2構成部品配置部81は、第2構成部品変更部79から縦方向の表示サイズが変更された1以上のポップアップ画面が入力される場合は、第2構成部品変更部79から入力されるポップアップ画面のうちからユーザーにより指示された機能バッジに対応するポップアップ画面を特定する。第2構成部品配置部81は、第2構成部品変更部79から縦方向の表示サイズが変更された1以上のポップアップ画面が入力されない場合は、画面情報取得部53から入力される画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面のうちからユーザーにより指示された機能バッジに対応するポップアップ画面を特定する。
第2構成部品配置部81は、第1構成部品配置部75から入力される操作画面中で、サイズ同一領域以外のサイズ変更領域に、特定されたポップアップ画面を配置する。この際、ポップアップ画面が、ユーザーにより指示された機能バッジに関連することを示すために、ユーザーにより指示された機能バッジと関連付けて配置する。例えば、ユーザーにより指示された機能バッジの近傍に配置する。または、ユーザーにより指示された機能バッジの表示態様を、他の機能バッジと異なる表示態様に変更する。第2構成部品配置部81は、ポップアップ画面を配置した操作画面を、表示制御部55に出力する。
表示制御部55は、第2構成部品配置部81から操作画面が入力されることに応じて、表示部161に操作画面を表示する。これにより、ユーザーは、操作画面に含まれるポップアップ画面に従って、設定値を設定することができる。
ユーザーが操作画面に含まれるポップアップ画面に従って設定値を入力すれば、操作受付部59は、設定値を検出し、設定値の設定を指示する設定操作を受け付ける。設定操作は、設定値を含む。操作受付部59は、設定操作を受け付けると、設定操作を設定部57に出力する。
本実施の形態において、MFP100,100A,100Bそれぞれにおいて、同一の画面生成プログラムが実行される。MFP100,100A,100Bがそれぞれ備える表示部161,161A、161Bのサイズが異なるが、MFP100,100A,100Bは、ある操作画面に対応する画面情報に基づいて、それぞれが備える表示部161,161A,161Bに操作画面を表示する。
ここで、サイズが最大の表示部161を備えるMFP100に表示される操作画面と、サイズが最小の表示部161Bを備えるMFP100Bに表示される操作画面と、を例に、説明する。
図6は、操作画面の一例を示す第1の図である。図6に示す操作画面400は、MFP100の表示部161に表示される操作画面の一例を示している。操作画面400は、上下の方向が予め定められており、サイズ同一領域410と、サイズ変動領域420と、を含む。なお、図中の点線は、説明のために付したもので、実際には存在しない。
サイズ同一領域410には、6つの機能バッジ411〜416が配置される。機能バッジ411〜416は、第1構成部品であり、MFP100が有する複数の機能のいずれか1つに割り当てられ、割り当てられた機能を選択するためのボタンの画像である。機能バッジ411〜416それぞれは、それに割り当てられた機能の名称を示す文字列の画像と、その機能を視覚的にデザインした画像と、を含む。機能は、MFP100が実行する処理を識別するための識別情報である。6つの機能バッジ411〜416各々は、縦方向の表示サイズが予め定められており、すべて同じ表示サイズである。また、6つの機能バッジ411〜416各々は、対応する機能の名称と、その機能を視覚的にデザインした画像とを含む。
サイズ変動領域420は、共通領域421を含む。共通領域421は、操作画面中で縦方向の表示サイズが予め定められた領域である。サイズ変動領域420は、共通領域421を含なない場合もある。サイズ変動領域420には、サイズ同一領域410に表示された6つの機能バッジ411〜416のうちの1つの機能バッジに対応するポップアップ画面が表示される。ポップアップ画面は、第2構成部品であり、それに対応する機能バッジに割り当てられた機能に対応する処理を、MFP100が実行する際に用いる設定値を設定するための画面である。したがって、ポップアップ画面は、図5に示した操作画面においては6つの機能バッジ411〜416にそれぞれ対して6つある。6つのポップアップ画面それぞれは、縦方向の表示サイズが任意の値に定められている。
図7は、第1のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第1の図である。図7では、図6に示した操作画面400に、ポップアップ画面430が表示された場合を例に示している。ポップアップ画面430は、機能バッジ411に対応し、機能バッジ411の近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面430は、機能バッジ411と接触して配置される。このため、ポップアップ画面430が機能バッジ411に対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ411は、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ412〜416の明度が低く表示され、機能バッジ411の明度が高く表示される。
ポップアップ画面430は、設定値を設定するための5つのボタン431〜435を含む。ボタン431〜435各々は、設定値を示す文字列または数列の画像と、設定値をデザイン化した画像と、を含む。
図8は、第2のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第1の図である。図8では、図6に示した操作画面400に、ポップアップ画面440が表示された場合を例に示している。ポップアップ画面440は、機能バッジ412に対応し、機能バッジ412の近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面440は、機能バッジ412と接触して配置される。このため、ポップアップ画面440が機能バッジ412に対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ412は、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ411,413〜416の明度が低く表示され、機能バッジ412の明度が高く表示される。
ポップアップ画面440は、設定値を設定するための5つのボタン441〜445を含む。ボタン441〜445各々は、設定値を示す文字列または数列の画像と、設定値をデザイン化した画像と、を含む。
図9は、第3のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第1の図である。図9では、図6に示した操作画面400に、ポップアップ画面450が表示された場合を例に示している。ポップアップ画面450は、機能バッジ413に対応し、機能バッジ413の近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面450は、機能バッジ413と接触して配置される。このため、ポップアップ画面450が機能バッジ413に対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ413は、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ411,412,414〜416の明度が低く表示され、機能バッジ413の明度が高く表示される。
ポップアップ画面450は、設定値を設定するための9つのボタン451〜455を含む。ボタン451,455,459各々は、設定値を示す文字列の画像と、設定値をデザイン化した画像と、を含み、他のボタン452〜454,456〜458各々は、設定値をデザイン化した画像を含む。
表示部161
図10は、操作画面の一例を示す第2の図である。図10に示す操作画面400Aは、図6に示したMFP100の表示部161に表示される操作画面400と同じ画像情報に基づいて、MFP100Bの表示部161Bに表示される操作画面400Aの一例を示している。操作画面400Aは、上下の方向が予め定められており、サイズ同一領域410Aと、サイズ変動領域420Aと、を含む。なお、図中の点線は、説明のために付したもので、実際には存在しない。
サイズ同一領域410Aには、6つの機能バッジ411A〜416Aが配置される。機能バッジ411A〜416Aは、第1構成部品であり、MFP100Bが有する複数の機能のいずれか1つに割り当てられ、割り当てられた機能を選択するためのボタンの画像である。機能バッジ411A〜416Aそれぞれは、それに割り当てられた機能の名称を示す文字列の画像を含む。機能バッジ411A〜416Aそれぞれは、図6に示した機能バッジ411〜416と異なる点は、機能バッジ411〜416が、サイズが予め定められており、文字列または数列の画像と機能をデザイン化した画像とを含んでいるのに対して、機能バッジ411A〜416Aそれぞれは、文字列または数列の画像を含むが、機能をデザイン化した画像を含んでいない。また、機能バッジ411A〜416Aそれぞれは、機能バッジ411〜416と比較して、縦方向の空白部分が少ない。
機能バッジ411A〜416Aそれぞれは、図6に示した機能バッジ411〜416と共通する点は、同一の文字列または数列の画像を含む点、および、文字列または数列の画像の表示サイズ(文字の表示サイズ)が同じ点である。
図11は、第1のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第2の図である。図11に示す操作画面400Aは、図10に示した操作画面400Aに、ポップアップ画面430Aが表示された場合を例に示している。ポップアップ画面430Aは、機能バッジ411Aに対応し、機能バッジ411Aの近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面430Aは、機能バッジ411Aと接触して配置される。このため、ポップアップ画面430Aが機能バッジ411Aに対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ411Aは、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ412A〜416Aの明度が低く表示され、機能バッジ411の明度が高く表示される。
ポップアップ画面430Aは、設定値を設定するための5つのボタン431A〜435Aを含む。ボタン431A〜435A各々は、設定値を示す文字列または数列の画像を含む。ポップアップ画面430Aそれぞれは、図7に示したポップアップ画面430と異なる点は、5つのボタン431〜435が、設定値を示す文字列または数列の画像と、設定値をデザイン化した画像とを含んでいるのに対して、ボタン431A〜435Aそれぞれは、設定値を示す文字列または数列の画像を含むが、設定値をデザイン化した画像を含んでいない。また、5つのボタン431A〜435Aそれぞれは、5つのボタン431〜435と比較して、縦方向の空白部分が少ない。
ポップアップ画面430Aがポップアップ画面430と共通する点は、5つのボタン431A〜435Aは、5つのボタン431〜435に含まれる設定値を示す文字列または数列の画像と同一の画像を含む点、および、文字列または数列の画像の表示サイズ(文字の表示サイズ)が同じ点である。
図12は、第2のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第2の図である。図12に示す操作画面400Aは、図10に示した操作画面400Aに、ポップアップ画面440Aが表示された場合を例に示している。ポップアップ画面440Aは、機能バッジ412Aに対応し、機能バッジ412Aの近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面440Aは、機能バッジ412Aと接触して配置される。このため、ポップアップ画面440Aが機能バッジ412Aに対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ412Aは、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ411A,413A〜416Aの明度が低く表示され、機能バッジ412Aの明度が高く表示される。
ポップアップ画面440Aは、設定値を設定するための5つのボタン441A〜445Aを含む。ボタン441A〜445A各々は、設定値を示す文字列または数列の画像を含む。ポップアップ画面440Aそれぞれは、図8に示したポップアップ画面440と異なる点は、5つのボタン441〜445が、設定値を示す文字列または数列の画像と、設定値をデザイン化した画像とを含んでいるのに対して、ボタン441A〜445Aそれぞれは、設定値を示す文字列または数列の画像を含むが、設定値をデザイン化した画像を含んでいない。また、5つのボタン441A〜445Aそれぞれは、5つのボタン441〜445と比較して、縦方向の空白部分が少ない。
ポップアップ画面440Aがポップアップ画面440と共通する点は、5つのボタン441A〜445Aは、5つのボタン441〜445に含まれる設定値を示す文字列または数列の画像と同一の画像を含む点、および、文字列または数列の画像の表示サイズ(文字の表示サイズ)が同じ点である。
図13は、第3のポップアップ画面が表示された状態の操作画面の一例を示す第2の図である。図13に示す操作画面400Aでは、図11に示した操作画面400Aに、ポップアップ画面460が表示された場合を例に示している。ポップアップ画面450は、機能バッジ413Aに対応し、機能バッジ413Aの近傍に配置される。ここでは、ポップアップ画面450は、機能バッジ413Aと接触して配置される。このため、ポップアップ画面450が機能バッジ413Aに対応する画面であることを、ユーザーに通知することができる。また、機能バッジ413Aは、ユーザーにより指示されたことを示すために、他の機能バッジ411A,412A,414A〜416Aの明度が低く表示され、機能バッジ413の明度が高く表示される。
ポップアップ画面450は、図9に示した操作画面400に含まれるポップアップ画面450と同じである。
図14は、操作受付処理の流れの一例を示すフローチャートである。操作受付処理は、MFP100が備えるCPU111が、MFP100が備えるCPU111が、HDD115に記憶された制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図14を参照して、CPU111は、画面生成処理を実行する(ステップS01)。画面生成処理の詳細は、後述するが、表示部161に表示するための操作画面を生成する処理である。ここで生成される操作画面は、サイズ同一領域とサイズ変動領域とが定められており、サイズ同一領域に1以上の機能バッジを配置し、サイズ変動領域に表示するための1以上のポップアップ画面を含む。1以上のポップアップ画面それぞれは、1以上の機能バッジのいずれかに対応付けられている。
ステップS02においては、ステップS01において生成された操作画面を表示部161に表示する。次のステップS03においては、ユーザーによる操作を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが操作部163に入力する操作を受け付ける。操作を受け付けるまで待機状態となり、操作を受け付けたなならば処理をステップS04に進める。
ステップS04においては、受け付けられた操作が、機能バッジを指示する操作か否かを判断する。タッチパネル165によって検出される位置に基づいて、操作画面中の位置を特定し、特定された位置に配置された機能バッジを特定する。機能バッジが特定されるならば機能バッジを指示する操作と判断する。機能バッジを指示する操作ならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。ただし、特定された機能バッジが選択不可能な機能バッジの場合には、処理をステップS05に進めることなく、処理をステップS07に進める。
ステップS05においては、ステップS01において生成された操作画面に含まれる1以上のポップアップ画面のうちからステップS04において特定された機能バッジに対応するポップアップ画面を決定する。そして、決定されたポップアップ画面を、ステップS01において生成された操作画面のサイズ変動領域に配置し(ステップS06)、処理をステップS03に戻す。これにより、ポップアップ画面をサイズ変動領域に配置した操作画面が、表示部161に表示される。
ステップS07においては、受け付けられた操作が設定操作か否かを判断する。設定操作ならば処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS09に進める。ステップS08においては、設定操作により特定される設定値を設定し、処理をステップS03に戻す。
ステップS09においては、受け付けられた操作が実行指示操作か否かを判断する。例えば、操作部163のハードキー部167が備えるスタートキーが指示されると、実行指示操作を受け付ける。受け付けられた操作が実行指示操作ならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。ステップS10においては、ステップS08において設定された設定値に従って処理を実行し、処理を終了する。
ステップS11においては、受け付けられた操作が画面切換操作か否かを判断する。例えば、操作画面に含まれる画面遷移ボタンが指示される場合、操作部163のハードキー部167が備える画面遷移ボタンが指示される場合、画面遷移操作を受け付ける。受け付けられた操作が画面遷移操作ならば処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS03に戻す。ステップS12においては、画面遷移操作により遷移するべき操作画面を特定し、処理をステップS01に戻す。
図15は、画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。画面生成処理は、図14のステップS01において実行される処理であり、MFP100が備えるCPU111が、制御プログラムに含まれる画面生成プログラムを実行することによりCPU111によって実行される処理である。
図15を参照して、CPU111は、表示部161の表示面の縦方向のサイズを表示面サイズとして取得する(ステップS21)。そして、操作画面を選択する(ステップS22)。図14のステップS01が最初に実行される場合には、デフォルトで定められた操作画面を選択する。ステップS01が2回目以降に実行される場合には、図14のステップS12において特定された操作画面を選択する。
ステップS23においては、選択された操作画面の画面情報をHDD115から読み出す。そして、機能バッジを決定する。画面情報に含まれる1以上の機能バッジの全てを決定する。次のステップS25において、禁則機能が存在するか否かを判断する。HDD115に記憶された画面生成プログラムに含まれる禁則データを用いて、設定値を設定することのできない機能を判断する。禁則機能が存在するならば処理をステップS26に進めるが、そうでなければステップS26をスキップして、処理をステップS27に進める。ステップS26においては、ステップS24において決定された1以上の機能バッジのうちからステップS25において禁則機能とされた機能に対応する機能バッジを除く機能バッジを有効な機能バッジに特定する。
ステップS27においては、処理対象となるポップアップ画面を決定する。有効な機能バッチのすべてに対応するポップアップ画面を決定する。ステップS26が実行されない場合には、ステップS24において決定された1以上の機能バッジの全てにそれぞれ対応する1以上のポップアップ画面を処理対象に決定し、ステップS26が実行される場合には、ステップS24において決定された1以上の機能バッジのうち禁則機能以外の機能にそれぞれ対応する1以上のポップアップ画面を処理対象に決定する。
次のステップS28においては、処理対象に決定された1以上のポップアップ画面の縦方向の表示サイズの最大値を決定する。そして、第1仮サイズを算出する(ステップS29)。ステップS28において算出された最大値と、ステップS24において決定された機能パッチの縦方向の表示サイズとの和を、第1仮サイズとして算出する。
そして、第1仮サイズがステップS21において取得された表示面サイズより大きいか否かを判断する(ステップS30)。第1仮サイズが表示面サイズより大きければ処理をステップS31に進めるが、そうでなければ処理をステップS37に進める。
ステップS31においては、ステップS24において決定された1以上の機能バッジのサイズを変更する。画面情報に含まれる1以上の機能バッジそれぞれの縦方向の表示サイズを変更する。具体的には、機能バッジに含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くする。機能バッジに含まれる空白部分を縮小または削除することによって、機能バッジの縦方向の表示サイズを短くする。また、機能バッジに含まれる機能を視覚的にデザインした画像を削除することによって、機能バッジの縦方向の表示サイズを短くするようにしてもよい。ステップS24において複数の機能バッジが決定される場合には、複数の機能バッジの縦方向の表示サイズがすべて同じとなるように、サイズを変更する。例えば、複数の機能バッジそれぞれの縦方向の表示サイズを短くした後、縦方向のサイズが最大の機能バッジの縦方向の表示サイズとなるように、他の1以上の機能バッジの縦方向のサイズを変更する。例えば、削除された機能を視覚的にデザインした画像を追加したり、空白を追加したりすればよい。
次のステップS32においては、サイズ同一領域を決定し、処理をステップS34に進める。まず、表示サイズが、ステップS21において取得された表示部161の表示面のサイズと同じとなる操作画面を生成する。この段階では、操作画面は何も含まない。そして、縦方向の表示サイズが、ステップS31において縦方向のサイズが変更された後の機能パッチの縦方向の表示サイズと同じサイズ同一領域を操作画面中に決定する。
ステップS33においては、サイズ変動領域を決定し、処理をステップS34に進める。操作画面のうちステップS32において決定されたサイズ同一領域以外の領域をサイズ変動領域に決定する。この段階で、サイズ変動領域が共通領域を含むならば、きょるう領域を操作画面に追加する。
そして、第2仮サイズを算出する(ステップS34)。ステップS28において算出された最大値と、ステップS32において決定されたサイズ同一領域の縦方向の表示サイズとの和を、第2仮サイズとして算出する。
そして、第2仮サイズがステップS21において取得された表示面サイズより大きいか否かを判断する(ステップS35)。第2仮サイズが表示面サイズより大きければ処理をステップS36に進めるが、そうでなければステップS36をスキップして、処理をステップS39に進める。
ステップS36においては、ステップS27において決定された1以上のポップアップ画面のサイズを変更し、処理をステップS39に進める。1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズを変更する。具体的には、ポップアップ画面に含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くする。ポップアップ画面に含まれる空白部分を縮小または削除することによって、機能バッジの縦方向の表示サイズを短くする。また、ポップアップ画面に含まれる設定値を視覚的にデザインした画像を削除することによって、ポップアップ画面の縦方向の表示サイズを短くするようにしてもよい。ステップS27において複数のポップアップ画面が決定される場合には、複数のポップアップ画面の縦方向の表示サイズを変更する。なお、複数のポップアップ画面のうち縦方向の表示サイズが最大のポップアップ画面の縦方向の表示サイズを変更し、残りのポップアップ画面については、縦方向の表示サイズが最大のポップアップ画面の縦方向の表示サイズを変更した後の縦方向の表示サイズ以下となるように、縦方向の表示サイズを変更するようにしてもよい。
一方、ステップS37においては、サイズ同一領域を決定し、処理をステップS38に進める。まず、表示サイズが、ステップS21において取得された表示部161の表示面サイズと同じとなる操作画面を生成する。この段階では、操作画面は何も含まない。そして、縦方向の表示サイズが、ステップS24において決定された機能パッチの縦方向の表示サイズと同じサイズ同一領域を操作画面中に決定する。ステップS38においては、操作画面中のサイズ同一領域以外の領域をサイズ変動領域に決定し、処理をステップS39に進める。
ステップS39においては、機能バッジを、サイズ同一領域に配置し、処理を操作受付処理に戻す。ステップS31が実行される場合には、縦方向の表示サイズを変更した後の1以上の機能バッジを、ステップS32において決定されたサイズ同一領域に配置する。ステップS31が実行されない場合には、ステップS23において読み出された画面情報に含まれる1以上の機能バッジを、ステップS37において決定されたサイズ同一領域に配置する。
<第1の変形例>
上述した画面生成処理を、MFP100,100A,100Bを遠隔制御する携帯情報装置200に表示させる遠隔操作画面の生成に用いるようにしてもよい。この場合、MFP100が備えるCPU111の機能は、図5に示した機能とサイズ取得部51および操作受付部59を除き同様である。変形例におけるCPU111のサイズ取得部51は、携帯情報装置200の表示部の20表示面のサイズを取得する。また、変形例におけるCPU111の操作受付部59は、携帯情報装置200から送信される遠隔操作を受け付ける。
<第2の変形例>
上述した画面生成処理を、MFP100,100A,100Bを遠隔制御する携帯情報装置に実行させるようにしてもよい。この場合には、MFP100は、携帯情報装置に画面情報を送信する。携帯情報装置200が備えるCPUは、図5に示した機能と同様の機能を有する。
以上説明したように本実施の形態におけるMFP100,100A,100Bそれぞれは、画面生成装置として機能し、例えばMFP100においては、表示部161の表示面の縦方向のサイズを表示面サイズとして取得し、表示面サイズおよび画面情報に含まれる1以上のポップアップ画面(第2構成部品)それぞれの縦方向の表示サイズの最大値に基づいて、サイズ同一領域の縦方向のサイズおよびサイズ変動領域の縦方向のサイズを決定し、サイズ同一領域に1以上の機能バッジ(第1構成部品)を配置し、1以上の機能バッチのいずれかがユーザーにより指示されると指示された機能バッジに関連付けられたポップアップ画面をサイズ変動領域に配置する。このため、表示面のサイズに適合した操作画面を生成することができる。MFP100,100A,100Bそれぞれの表示部161,161A,161Bに、同じ画面情報を用いて操作画面を表示することができる。
また、1以上の機能バッジのうちユーザーにより選択不可能な構成部品が存在する場合、ユーザーにより選択可能な1以上の木のバッジにそれぞれ対応する1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値に基づいて、サイズ同一領域の縦方向のサイズを決定する。このため、サイズ変動領域に配置されることのないポップアップ画面の縦方向の表示サイズが最大値の算出に用いられないので、サイズ同一領域の縦方向のサイズをできるだけ大きくすることができる。
また、1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値と1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズとの和である第1仮サイズと表示面の縦方向のサイズとを比較するので、機能バッジおよびポップアップ画面を表示可能なサイズにサイズ同一領域を決定することができる。
また、第1仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズ以下と判断される場合、1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズに基づき、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを決定するので、機能バッジをできるだけ大きなサイズで表示することができる。
また、第1仮サイズが表示部161の表示面の縦方向のサイズより大きいと判断される場合、1以上の機能バッジそれぞれを、それに含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くし、表示サイズが短く変更された1以上の機能バッジの縦方向の表示サイズに基づき、サイズ同一領域の縦方向の表示サイズを決定する。このため、機能バッジに含まれる文字のサイズが変更されないので、表示部161,161A,161Bそれぞれに、同じサイズの文字を表示することができる。
また、1以上のポップアップ画面それぞれの縦方向の表示サイズの最大値とサイズ同一領域の縦方向の表示サイズとの和を第2仮サイズに決定し、第2仮サイズと表示部161,161A,161Bそれぞれの表示面のサイズとを比較し、第2仮サイズが表示部161,161A,161Bそれぞれの表示面のサイズより大きいと判断される場合、1以上のポップアップ画面それぞれを、それに含まれる文字のサイズを変更することなく縦方向の表示サイズを短くする。このため、表示部161,161A,161Bに同じサイズの文字のポップアップ画面を表示することができる。
また、画面情報に含まれる1以上の機能バッジを、ユーザーにより指定された1以上の第1構成部品に変更し、画面情報に含まれる1以上の第2構成部品を変更された後の1以上の構成部品にそれぞれ対応する1以上の第2構成部品に変更する。このため、ユーザーが操作画面をカスタマイズすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、画面生成装置の一例としてMFP100,100A,100Bを例に説明したが、図14および図15に示した画面生成処理をMFP100,100A,100Bに実行させる画面生成方法、その画面生成方法をMFP100,100A,100Bそれぞれを制御するCPU111に実行させる画面生成プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1)前記第1変更手段は、前記画面情報に含まれる前記1以上の第1構成部品のうちからユーザーにより指定された第1構成部品を削除する削除手段を含む、請求項8に記載の画面生成装置。
(2)前記第1変更手段は、表示サイズが予め定められ、縦方向の表示サイズが同じ複数の構成部品のうちからユーザーにより指定された構成部品を第1構成部品として前記画面情報に追加する追加手段を、含む、(1)または請求項8に記載の画面生成装置。