JP6291286B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールに関するものである。
従来の一般的な魚釣用リールは、リ−ル本体に回転自在に支持されたスプールの状態を切り換えるクラッチ機構と、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰させる復帰機構と、を備えている。クラッチ機構は、クラッチレバーの操作に連動してスプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに切り換えるものであり、クラッチレバーの操作によって回動するクラッチプレートを備えている。クラッチプレートは、スプールを釣糸巻き取り状態にするクラッチON位置とスプールを釣糸放出状態にするクラッチOFF位置とに移動可能である。
復帰機構は、クラッチ復帰用回転体と、クラッチ作動片と、振り分けばねとを備えている。復帰用回転体は、ハンドルの回転によって回転するように構成されている。クラッチ作動片は、クラッチプレートがクラッチOFF位置にあるときにクラッチ復帰用回転体に係合し、クラッチ復帰用回転体の回転に連動してクラッチプレートをクラッチON位置に復帰させるものである。振り分けばねは、クラッチ復帰用回転体に対するクラッチ作動片の係脱を振り分ける作用をなす。クラッチ機構は、この振り分けばねのばね力によって、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに振り分け保持される。
キャスティング操作時には、クラッチレバーを操作して釣糸の放出を行い、釣糸放出操作の終了後には、例えば、ハンドルを回転操作することで、復帰機構により釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰される。
ところで、クラッチ機構のクラッチプレートや、復帰機構のクラッチ作動片および振り分けばねは、剛性を得るために一般的に金属部材で形成されている。このため、例えば、フレームとクラッチプレートとが接触して、摩耗、傷等が発生した場合には、これによる腐食や摩擦抵抗の増加によって、クラッチ機構の円滑な作動が得られなくなるおそれがある。
この点、フレームとクラッチプレート(カム体)との間に樹脂部材を設けた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この魚釣用リールでは、クラッチ機構の操作時にカム体が樹脂部材に接触した状態で回動するので、回動が軽快であり、摩耗が低減される。
なお、カム体には、クラッチOFF状態からクラッチON状態にカム体を復帰させるための機能部材である戻しアーム(クラッチ作動片)が接続されている。また、戻しアームには、これを振り分け保持するためのトッグルばね(振り分けばね)が接続されている。
実開平5−51073号公報
特許文献1の魚釣用リールでは、戻しアームやトッグルばねがフレーム上に配置されており、また、トッグルばねの端部がフレーム上に直接支持されている。このため、特許文献1の魚釣用リールでは、クラッチ操作を繰り返していくうちに、戻しアームおよびトッグルばねがフレームと接触して、また、トッグルばねの端部がフレームと接触して、戻しアーム、トッグルばねおよびフレームがそれぞれ傷付くおそれがあり、耐久性および耐食性が劣るという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、クラッチ機構、復帰機構の耐久性および耐食性に優れる魚釣用リールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために発明の魚釣用リールは、リール本体のフレーム間にスプール軸を介して回転自在に支持されるスプールと、前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに切り換えるクラッチ機構と、ハンドルの釣糸巻き取り方向の回転操作によって釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰させる復帰機構と、を備えた魚釣用リールにおいて、前記クラッチ機構は、クラッチレバーの操作に連動して移動するクラッチプレートを備えており、前記クラッチプレートは、前記スプールを釣糸巻き取り状態にするクラッチON位置と前記スプールを釣糸放出状態にするクラッチOFF位置とに移動可能であり、前記復帰機構は、前記ハンドルの回転によって回転するクラッチ復帰用回転体と、前記クラッチプレートがクラッチOFF位置にあるときに前記クラッチ復帰用回転体に係合し、前記クラッチ復帰用回転体の回転に連動して前記クラッチプレートをクラッチON位置に復帰させるクラッチ作動片と、前記クラッチ復帰用回転体に対する前記クラッチ作動片の係脱を振り分ける振り分けばねと、を備えており、前記フレームと前記クラッチプレートとの間には、前記クラッチプレートが移動する領域全体に亘って前記クラッチプレートを移動自在に支持する樹脂製の支持部材が介設されており、前記クラッチ作動片および前記振り分けばねは、前記支持部材上に配置されているとともに、前記振り分けばねの支持端は、前記支持部材に支持されており、前記スプール軸を支持する軸受を備え、前記支持部材には前記軸受を保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、支持部材によってクラッチプレートを移動自在に滑らかに支持することができる。
また、クラッチプレートが移動する領域全体が支持部材で覆われるので、クラッチの切り換えに際してクラッチプレートがフレームに接触するのを確実に防止することができる。
また、支持部材上にクラッチ作動片および振り分けばねが配置されているとともに、支持部材に振り分けばねの支持端が支持されているので、クラッチ作動片および振り分けばねがフレームに接触することを確実に防止することができる。
また、支持部材には、軸受を保持する保持部が設けられているので、スプール軸を支持する軸受を支持部材で保持することができる。
また、本発明は、「前記支持部材にはクラッチプレートの移動をガイドする立ち上がり部が設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、クラッチの切り換えに際し、立ち上がり部に沿ってクラッチプレートを移動させることができる。
また、本発明は、「前記支持部材には前記フレームに設けられた凹部に嵌め入れられる嵌合突起部が設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、嵌合突起部をフレームの凹部に嵌め入れることで、支持部材をフレームに装着することができる。
また、本発明は、「前記嵌合突起部には支持穴が形成されており、前記支持穴に前記振り分けばねの前記支持端が支持されている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、嵌合突起に支持穴を形成することで、嵌合突起部の設けられていない部分に支持穴を形成する場合に比べて支持穴を深く形成することができる。
本発明によれば、支持部材によってクラッチプレートを移動自在に滑らかに支持することができるので、クラッチ切り換え時の操作フィーリングの向上を図ることができる。
また、クラッチの切り換えに際してクラッチプレートがフレームに接触するのを防止することができるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止して、長期的に安定したクラッチの作動を得ることができる。したがって、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。
また、クラッチ作動片および振り分けばねがフレームに接触することを防止することができるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止することができる。
したがって、クラッチ機構、復帰機構の耐久性および耐食性に優れる。
また、軸受を支持部材に保持することができるので、別途保持用の部材を用意する必要がなくコストを低減することができる。また、フレームに支持部材を装着することにより軸受を保持することができるので、組付性に優れる。
また、クラッチの切り換えに際し、立ち上がり部に沿ってクラッチプレートを移動させることができるので、支持部材上をクラッチプレートがスムーズに移動する。したがって、操作フィーリングの向上を図ることができる。
また、嵌合突起部をフレームの凹部に嵌め入れることで、支持部材をフレームに装着することができるので、組付性に優れる。また、ねじ等による固定箇所を少なくすることができ、部品点数を削減することができる。
嵌合突起部に支持穴を形成することで、嵌合突起部の設けられていない部分に他の支持穴を形成する場合に比べて穴を深く形成することができるので、振り分けばねの支持端を支持穴に確実に支持することができる。したがって、耐久性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールの全体構成を示す縦断面図である。 右プレート上に備わる構成を示す側面図(一部省略)である。 (a)はクラッチプレートを示す説明図、(b)は支持部材を示す説明図、(c)は右フレームにおけるクラッチプレートの支持構造を示す説明図、(d)は支持部材の保持部を示す断面図である。 右プレート、支持部材、クラッチプレートの分解斜視図である。 右プレート上に支持部材およびクラッチプレートを組み付けた状態を示す説明図(クラッチOFF状態)である。 同じく斜視図(クラッチOFF状態)である。 (a)はクラッチプレートがクラッチON位置にある状態を示す側面図、(b)は図7(a)のA−A線断面図、(c)は図7(a)のB−B線断面図である。 (a)はクラッチプレートがクラッチOFF位置にある状態を示す側面図、(b)は図8(a)のC−C線断面図、(c)は図8(a)のD−D線断面図である。 図2のE−E線拡大断面図であり、振り分けばねの支持構造を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールの要部を示す図であり、(a)はクラッチON状態におけるピニオン部分を拡大して示す断面図、(b)(c)は各軸受部における嵌合の様子を示す拡大断面図である。 (a)は変形例の軸受周りの構造を示す断面図、(b)は同じく要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、「左右」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下部の支柱には、リール脚2cが設けられている。リール脚2cは、図示しない釣竿のリールシートに装着される。左右フレーム2a,2bは、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属材から形成されている。
左右フレーム2a,2b間には、スプール軸5が軸受6a,6bを介して回転可能に支持されている。スプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。スプール5aは、ハンドル7aの回転操作に連動して回転する。ハンドル7aは、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には空間が形成され、この空間には、駆動機構10、公知のドラグ機構13およびクラッチ機構20が配設されている。
駆動機構10は、ハンドル7aの回転運動をスプール軸5および図示しないレベルワインド機構の螺軸に伝達する。駆動機構10は、駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。駆動歯車11は、釣糸巻き取り時にハンドル7aが回転操作されると、ハンドル軸7の時計周りに回転する。また、駆動歯車11は、ドラグ機構13により付与されたドラグ力に抗して図示しない釣糸が引き出された際に、ハンドル軸7の反時計回りに回転する。ドラグ機構13は、公知のように、駆動歯車11に係合しており、駆動歯車11に当接する複数の摩擦板13aを備えている。ドラグ機構13は、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際にスプール5aに所定のドラグ力を付与する。
ハンドル軸7の端部には、回動操作可能にドラグ14が取り付けられている。ドラグ14の回動操作で駆動歯車11に対する圧接力が調節され、スプール5aに対するドラグ力が調節される。
ハンドル軸7には、公知のように、右カバー3bとの間に設けられた一方向クラッチ(楔作用を利用した転がり式一方向クラッチ)Kが装着されている。ハンドル軸7は、この一方向クラッチKによって釣糸巻き取り方向の回転が許容され、釣糸繰り出しに伴う逆回転が防止されている。
ピニオン12は、図1に示すように、スプール軸5と同軸上に設置されており、ピニオン軸(スプール軸5であってもよい)12aに沿って軸方向に移動可能となっている。ピニオン軸12aは、スプール軸5と一体に設けられており、左端部が右側板3bに螺合されている軸覆い部材3cの内面に当付くことで軸方向における移動が規制されている。そして、軸覆い部材3cが回動操作されることでピニオン軸12aに対して所定の押圧力がブレーキ力として付与されるように構成されている。
ピニオン12は、駆動歯車11の回転をスプール5a(スプール軸5)に伝達する部材である。ピニオン12の外周には、円周溝12bが形成されており、この円周溝12bに、後記するクラッチ機構20のヨーク26が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるように構成されている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、クラッチON状態(動力伝達状態)/クラッチOFF状態(動力遮断状態)に切り換えられるように構成されている。
なお、ハンドル7aの回転運動が伝達されるレベルワインド装置は、スプール5aに巻回された釣糸が挿通される図示しない釣糸案内体を備えている。釣糸案内体は、左右フレーム2a,2b間に支持され、駆動機構10を介して回転可能に駆動される螺軸(ウォームシャフト)によって、左右往復駆動されるように構成されている。
クラッチ機構20は、スプール5aを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに切り換えるものである。クラッチ機構20は、図2に示すように、クラッチプレート25と、ヨーク26と、支持部材27と、クラッチレバー28(操作部材)と、を備えている。
クラッチプレート25は、スプール軸5とピニオン12とのクラッチ係合を係脱させて、スプール5aへ伝達されるハンドル7aの回転力(動力)を伝達/遮断させるものである。クラッチプレート25は、右フレーム2b上に支持部材27を介して直線移動可能に設けられている。クラッチプレート25は、公知のように、右側板3bに回動可能に図示しない振り分けばねで振り分け付勢されているクラッチレバー28の連結ピン281とクラッチプレート25の長孔251aとの係合によって、図2,図7(a)に示す動力伝達状態となるクラッチON位置と、図8(a)に示す動力遮断状態となるクラッチOFF位置とに振り分け保持される。クラッチプレート25は、公知のように、図1,図2に示すように、長孔251aを介してクラッチレバー28の連結ピン281と連結され、クラッチレバー28の回動操作によって前記2つの位置を取り得るように構成されている。
クラッチプレート25は、平板状を呈しており、支持部材27上を後方斜め上方に移動してクラッチON位置に保持され(図2,図7(a)参照)、また、支持部材27上を前方斜め下方に移動してクラッチOFF位置に保持される(図8(a)参照)。
クラッチプレート25は、図3(a),図4に示すように、基部251と、一対のカム片252,252と、延在片253と、支持片254と、を備えて構成されている。基部251は、側面視で略四角形状を呈している。基部251には、長孔251aが形成されている。長孔251aには、クラッチレバー28の連結ピン281が連結される。一対のカム片252,252は、基部251の一端から前方斜め下方に向けて延在している。一対のカム片252,252は、ピニオン12を跨ぐように並設されている。一対のカム片252,252は、図4に示すように、側方(右側方)へ向けて突出形成されたカム面255,255を有している。カム面255,255は、ヨーク26(図2参照)と係合可能である。また、一対のカム片252,252の側方には、右フレーム2bに突設されたボス部2b1,2b1が配置されている。ボス部2b1,2b1には、ヨーク26を支持する支持ピン2b2,2b2(図2参照)が取り付けられている。
ヨーク26は、この支持ピン2b2,2b2に両端部が保持され、支持ピン2b2,2b2に配設されたばね部材2b3,2b3によって常時、スプール5a側に付勢されている。なお、図1では、ヨーク26がばね部材2b3,2b3によってスプール軸5側に付勢された状態を示している。このとき、ピニオン12は、スプール軸5の端部に形成されている係合部5b(図1参照)に係合してクラッチON状態となっている。
クラッチプレート25の延在片253は、基部251の一端側方から一対のカム片252,252に直交する方向に延在している。支持片254は、延在片253の端部からカム片252に平行に延在している。なお、支持片254と、これに隣接するカム片252との間には、ボス部2b1の一方が位置している。支持片254は、このボス部2b1を回避するようにして、ボス部2b1の側方に配置される。
支持片254の先端部には、図2に示すように、クラッチ作動片31が取り付けられている。クラッチ作動片31は、後記する復帰機構の一部を構成しており、支持片254の先端部に固定されたピン256に支持され、ピン256の周りに揺動可能となっている。ピン256は、支持片254に形成された固定孔254aに固定されている。クラッチ作動片31には、クラッチ作動片31の位置を振り分けるための振り分けばね31aが取り付けられている。
クラッチ作動片31は、クラッチプレート25がクラッチON位置からクラッチOFF位置に移動すると(切り換えられると)、振り分けばね31aのばね力により、図8(a)に示すように、ハンドル軸7側に振り分けられる(クラッチOFF状態に振り分けられる)。振り分けられた状態で、クラッチ作動片31は、支持片254の先端部に設けられた当接部254b(図8(a)参照)に当接して保持される。
ハンドル軸7には、図2,図8(a)に示すように、クラッチ復帰用回転体となるラチェット32が固定されている。ハンドル軸7側に振り分けられたクラッチ作動片31は、図8(a)に示すように、ラチェット32の回転軌道内に侵入し、ラチェット32に設けられた突起部32aに当接する。
この状態でハンドル7aを巻き取り操作すると、ラチェット32の回転によりクラッチ作動片31がキックされて上方(後方斜め上方)に移動する。そうすると、図7(a)に示すように、クラッチ作動片31がクラッチON状態に振り分けられ、この振り分けによってクラッチプレート25がクラッチON位置に自動的に復帰する。なお、クラッチON位置に復帰したクラッチ作動片31は、振り分けばね31のばね力でそのままクラッチON状態に保持される。
ここで、ラチェット32、クラッチ作動片31および振り分けばね31aは、特許請求の範囲における「復帰機構」を構成している。
なお、クラッチの復帰は、クラッチレバー28を押し上げ操作することでも行うことが可能である。
支持部材27は、樹脂製の板状体であり、右フレーム2bとクラッチプレート25との間に介設されている。支持部材27は、クラッチプレート25が直線移動する領域全体に亘って配置されており、クラッチプレート25を直線移動自在に支持している。
支持部材27には、図4に示すように、略中央部分に挿通孔271が形成されている。挿通孔271には、ピニオン22の端部が挿通配置される。
支持部材27の略中央部には、図3(b)に示すように、ピニオン12が挿通される挿通孔271が形成されている。支持部材27は、挿通孔271を囲むようにしてクラッチプレート25(図3(a)参照)を支持するための複数の平らな支持領域27A〜27Eを有している。支持領域27Aは、クラッチプレート25の基部251を移動可能に支持する。また、支持領域27B,27Cは、支持領域27Aに隣接しており、一対のカム片252,252を移動可能に支持する。また、支持領域27Dは、延在片253を移動可能に支持する。さらに、支持領域27Eは、支持片254を移動可能に支持する。支持領域27Cと支持領域27Eとの間には、ボス部2b1(図2参照)が挿通配置される切欠部272が形成されている。
また、支持領域27Eの後方斜め下方には、支持領域27Eに連続して支持領域27Fが形成されている。この支持領域27Fには、振り分けばね31aが配置されている(図2参照)。
支持部材27の周縁部には、図3(b)、図4〜図6に示すように、右側方へ向けてリブ状に突出する立ち上がり部291〜295が設けられている。各立ち上がり部291〜295は、いずれも、クラッチプレート25の移動方向に延在しており、クラッチプレート25の直線移動を案内する。ここで、立ち上がり部291,292は、クラッチプレート25の基部251の両側縁部251b,251c(図3(a)参照)に接して基部251の直線移動を案内する。また、立ち上がり部293は、一方の延在片253の側縁部に接して一方の延在片253の直線移動を案内する。さらに、立ち上がり部294は、他方の延在片253の側縁部に接して他方の延在片253の直線移動を案内する。立ち上がり部295は、支持片254の側縁部に接して支持片254の直線移動を案内する。
また、支持部材27の上縁部276には、右側方へ向けてリブ状に突出する抜け止め部296が設けられている。抜け止め部296は、図7(a)に示すように、クラッチプレート25の基部251の上縁部251cに対向しており、斜め上方へ向けて移動してきた基部251に当接してクラッチプレート25をクラッチON位置に保持する。また、抜け止め部296は、クラッチプレート25が上方へ抜けるのを(支持部材27から脱落するのを)規制する役割もなす。
支持部材27の挿通孔271の内側開口縁には、図3(d)に示すように、段状に拡径された保持部271aが形成されている。この保持部271aの内側には、フレーム2bとの間に軸受6bが装着される。また、軸受6bの内輪6b1には、図3(d)に示すように、電食防止用の樹脂製のカラー6b6が取り付けられている。
また、挿通孔271の側方には、ボス部2b1が挿通される切欠部272が形成されている。さらに、支持部材27の前縁部277には、フランジ部278が形成されている。フランジ部278には、固定用のねじ27c(図2参照)が挿通されるねじ孔27dが形成されている。
また、図9に示すように、前記した支持領域27Fの反対側の面となる支持部材27の内側面27e(右フレーム2bに対向する面)には、嵌合突起部27fが突設されている。嵌合突起部27fは、右フレーム2bに設けられた有底円筒状の凹部2b5に対向しており、凹部2b5に嵌め入れられる円柱状を呈している。
支持領域27Fには、嵌合突起部27fに対応するボス部27gが突設されている。ボス部27gには、支持穴27mが形成されている。支持穴27mには、振り分けばね31aの支持端31bが支持される。支持穴27mは、嵌合突起部27f内に至る深さを有している。本実施形態では、支持穴27mの底部27nが右フレーム2bの側面2b7よりも軸方向に深い位置となるように設定されている。
右フレーム2bには、図3(c)、図4に示すように、支持部材27を保持するためのリブ状に突出する保持突起211〜215が設けられている。保持突起211は、支持部材27の立ち上がり部291(図3(b)参照)に接してこれを保持し、突起部212は、立ち上がり部292(図3(b)参照)に接してこれを保持する。また、保持突起213は、側面視でL字状に形成されており、立ち上がり部295(図3(b)参照)およびこれに連続する支持部材27の側縁部295a(図3(b)参照)に接してこれらを保持する。また、保持突起214は、支持部材27の後部下部の側縁部297(図3(b)参照)周りに接してこれを保持する。さらに、保持突起215は、支持部材27の上縁部276(図3(b)参照)に接してこれを保持する。
なお、図3(c)に示すように、右フレーム2bには、スプール軸5が挿通される挿通孔2b6が形成されている。挿通孔2b6は、支持部材27の挿通孔271に対応している。
右フレーム2bに対する支持部材27の固定は、凹部2b5に嵌合突起部27fを嵌め入れ、フランジ部278のねじ孔27dを通じて前記ねじ27cを右フレーム2bのねじ穴2b8(図4参照)に螺合することにより行われる。つまり、支持部材27は、嵌合突起部27fによる嵌め入れをして、ねじ27cを螺合するだけで、右フレーム2bに簡単に取り付けることができる。
なお、支持部材27には、図3(b)に示すように、クラッチレバー28の連結ピン281の回動軌跡に対応して湾曲状凹部27jが形成されている。なお、湾曲状凹部27jは、クラッチプレート25の長孔251aに対する連結ピン281の係合量が充分で突出しなければ形成する必要はない。また、支持部材27には、クラッチ作動片31のピン256の移動軌跡に対応して凹部27kが形成されている。なお、凹部27kについても、ピン256の支持部材27側への突出量を少なくすることで形成する必要はない。
クラッチレバー28は、図1に示すように、右側板3bに回動可能に取り付けられている。クラッチレバー28はクラッチカム282を有している。クラッチカム282には連結ピン281が嵌入固定されている。
次に、クラッチレバー28を操作したときの作用について説明する。
図7(a)に示すクラッチON状態において、クラッチレバー28を下方へ回動操作すると、クラッチプレート25の長孔251aに係合している連結ピン281の押圧作用で、クラッチプレート25がクラッチOFF位置に向けて移動する(図8(a)参照)。これによりクラッチプレート25に突設された一対のカム片252,252が、クラッチプレート25をばね部材2b3のばね力に抗して軸方向に移動させる。これにより、ピニオン12が軸方向へ移動してスプール軸5とのクラッチ係合が解除され、クラッチ機構20がクラッチOFF状態に切り換わる。
また、かかるクラッチOFF状態でクラッチレバー28を上方へ回動操作すると、連結ピン281の引張り作用で、クラッチプレート25がクラッチON位置に向けて移動する(図7(a)参照)。これによりクラッチプレート25がばね部材2b3の復元力で軸方向に移動し、これに連動してピニオン12が同方向へ移動する。この移動によって、ピニオン12がスプール軸5にクラッチ係合し、クラッチ機構20がクラッチON状態に復帰する。
なお、クラッチOFF状態で釣人がハンドル7aを巻き取り方向へ回転操作すると、ハンドル軸7のラチェット32が巻き取り方向へ回転し、突起部32aがクラッチ作動片31に当接してクラッチ作動片31を上方へ押し上げる。これによってクラッチプレート25がクラッチON位置に向けて移動される。そして、クラッチプレート25の移動が、クラッチカム282と右側板3b間に設けた図示しない振り分けばねのデッドポイントを越えると、クラッチプレート25が振り分けばねによってクラッチON位置に保持され、クラッチ機構20がクラッチON状態に復帰する。そして、クラッチ作動片31は、振り分けばね31で、図7(a)の状態に保持される。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、支持部材27によってクラッチプレート25を直線移動自在に滑らかに支持することができるので、クラッチ切り換え時の操作フィーリングの向上を図ることができる。
また、クラッチの切り換えに際してクラッチプレート25が右フレーム2bに接触するのを防止することができるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止して、長期的に安定したクラッチの作動を得ることができる。したがって、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。
また、クラッチ作動片31および振り分けばね31aが右フレーム2bに接触することを防止することができるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止することができる。
また、軸受6bを支持部材27で右フレーム2bに抜け止め保持することができるので、別途保持用の部材を用意する必要がなくコストを低減することができる。また、右フレーム2bに支持部材27を装着することにより軸受6bを保持することができるので、組付性に優れる。
また、クラッチの切り換えに際し、立ち上がり部291〜295に沿ってクラッチプレート25を直線移動させることができるので、支持部材27上をクラッチプレート25がスムーズに直線移動する。したがって、操作フィーリングの向上を図ることができる。
また、嵌合突起部27fを右フレーム2bの凹部2b5に嵌め入れることで、支持部材27を右フレーム2bに装着することができるので、組付性に優れる。また、ねじ等による固定箇所を少なくすることができ、部品点数を削減することができる。
嵌合突起部27fに支持穴27mを形成することで、嵌合突起部27fの設けられていない部分に他の支持穴を形成する場合に比べて穴を深く形成することができる。したがって、振り分けばね31aの支持端31bを支持穴27mに確実に支持することができる。したがって、耐久性が向上する。
なお、支持部材27で軸受6bを抜け止め保持する構成としたが、ピニオン12を支持する軸受を設けてこの軸受を支持部材27で抜け止め支持してもよい。
(第2実施形態)
図10を参照して本発明の第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態では、ピニオン421の両端部がリール本体(右フレーム2b,右側板3b、図1参照)に設けられた左軸受部424A,右軸受部424Bに回転可能に支持され、かつ、左軸受部424A,右軸受部424Bに対して軸方向に移動可能に接触している点が前記第1実施形態と異なる。
ピニオン421は、図10(a)に示すように、軸方向に貫通する中心孔421aに支持軸422が貫通されて支持されている。ピニオン421の一部には、周方向に沿って円周溝412bが形成されており、この円周溝412bにヨーク26が係合している。ヨーク26は、図1に示すように、クラッチレバー28を下方に操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)することで、付勢ばね2b3(図2参照)の付勢力に抗して、図中右側に向けて駆動されるようになっており、これによって、ピニオン421を支持軸422に沿って右側に移動させるようになっている。
ピニオン421は、前記したように両端部が左軸受部424A,右軸受部424Bに回転可能に支持され、かつ、左軸受部424A,右軸受部424Bに対して軸方向に移動可能に接触している。左軸受部424Aの内輪には、電食防止用の樹脂製のカラー424aが嵌め込まれており、カラー424aの内周面4a1に対して、ピニオン421の左端部の外周が接触している。また、右軸受部424Bの内輪には、電食防止用の樹脂製のカラー424bが嵌め込まれており、カラー424bの内周面4b1に対して、ピニオン421の右端部の外周が接触している。
ピニオン421の左端部には、凹部425aが設けられている。凹部425aは、スプール軸5の右端部に設けられた係合突部5d,5dに係脱可能である。凹部425aにスプール軸5の係合突部5d,5dが係合している状態がクラッチON状態であり、ピニオン421が図中右側に向けて移動された際に、凹部425aから係合突部5d,5dが脱した状態(両者の係合状態が解除された状態)がクラッチOFF状態である。
なお、ピニオン421は、第1実施形態と同様に、クラッチレバー28(図1参照)を手動で復帰操作するか、あるいはハンドル7aの巻き取り操作によって、自動的にクラッチOFF状態からクラッチON状態へ復帰させることが可能である。
図10(b)に示すように、ピニオン421の左端部の外径部は、大径部としての左大径部426aと、小径部としての傾斜部426bとからなる段付きに形成されている。左大径部426aは、左軸受部424Aのカラー424aの内周面4a1に接触して軸方向に移動可能に支持される部分であり、適度なクリアランス(嵌合遊度)をもって内周面4a1に嵌合支持されている。傾斜部426bは、左大径部426aよりも小径とされた部分であり、境界部分426cを境にして左側(スプール5a側)に連続して形成されている。傾斜部426bは、左側(スプール5a側)に向かうに従って漸次縮径されたテーパ面(ピニオン421の中心軸寄りに傾斜する面)とされている。
左大径部426aは、図10(b)に示すように、クラッチON状態で左軸受部424Aの内側に配され、カラー424aの内周面4a1に接触して嵌合支持される。また、左大径部426aは、クラッチOFF状態で左軸受部424Aの内側から外れた右側方に移動して配され、カラー424aの内周面4a1に対して離間した非接触状態にされる。
このとき、境界部分426cも左軸受部424Aの内側から外れた位置に配され、左軸受部424Aの右側方には、傾斜部426bの一部が露出する状態となる。
また、カラー424aの内周面4a1には、傾斜部426bの傾斜面が対向しており、内周面4a1と傾斜部426bの外周面との間には、隙間が形成される。
ピニオン421の右端部の外径部は、図10(c)に示すように、大径部としての右大径部427aと、小径部としての右小径部427bとからなる段付きに形成されている。右大径部427aは、右軸受部424Bの内周に嵌合したカラー424bの内周面4b1に接触して軸方向に移動可能に支持される部分であり、適度なクリアランス(嵌合遊度)をもって内周面4b1に嵌合支持されている。右小径部427bは、右大径部427aよりも小径とされた部分であり、段差状の境界部分427cを境にして右小径部427bの左側(スプール5a側)に連続して形成されている。
なお、境界部分427cの角部は、適宜、面取り、R付け等が行われる。
右大径部427aは、図10(c)に示すように、クラッチON状態で右軸受部424Bの内側に配され、カラー424bの内周面4b1に接触して支持される。また、右大径部427aは、クラッチOFF状態で右軸受部424Bの内側から外れた右側方に移動して配され、カラー424bの内周面4b1に対して離間した非接触状態にされる。
このとき、境界部分427cも右軸受部424Bの内側から外れた位置に配され、右軸受部424Bの右側方には、右小径部427bの一部が露出する状態となる。
また、カラー424bの内周面4b1には、右小径部427bの外周面が離間して対向しており、内周面4b1と右小径部427bの外周面との間には、隙間が形成される。
以上のような魚釣用リールにおいて、クラッチレバー28が操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)されると、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、ピニオン21が図中右側に向けて駆動する。そうすると、スプール軸5の係合突部5d,5dに対するピニオン421の凹部425aの係合が解除されて、スプール5aがフリー回転可能な状態とされる。
このとき、カラー424aの内周面4a1と傾斜部426bの外周面との間に隙間が形成される(隙間が開口する)。つまり、ピニオン421の左端外周部は、左軸受部424Aのカラー424aの内周面4a1に対して径方向に隙間分の遊度をもった状態で嵌入する。
一方、右大径部427aが右軸受部424Bの内側から外れた右側方に移動し、カラー424bの内周面4b1と右小径部427bの外周面との間に隙間が形成される(隙間が開口する)。つまり、ピニオン421の右端外周部は、右軸受部424Bのカラー424bの内周面4b1に対して径方向に隙間分の遊度をもった状態で嵌入する。
その後、クラッチレバー28が操作されるか、ハンドル7aが回転操作されると、クラッチOFF状態からクラッチON状態にクラッチ機構20が復帰され、ピニオン421が図示しない付勢部材の付勢力によってスプール軸5側に移動する。そうすると、スプール軸5の係合突部5d,5dにピニオン421の端面が回転しながら当接し、スプール軸5の係合突部5d,5dがピニオン421の凹部425aに嵌入してこれらが係合する状態となる(図10(a)参照)。これによって、ハンドル7aの回転駆動力がピニオン421からスプール軸5へ伝達される。
このようなクラッチOFF状態からON状態に切り換わる(復帰する)際に、例えば、塩の結晶物等の異物がピニオン421に付着していると、左軸受部424Aとピニオン421との間、あるいは右軸受部424Bとピニオン421との間に異物Dが噛み込む場合がある。
本実施形態では、前記したように、ピニオン421が左軸受部424Aの内周面4a1,右軸受部424Bの内周面4b1に対して径方向に離間して遊度をもった状態で嵌入する支持構造としているので、次のような作用効果が得られる。
例えば、傾斜部426上に異物が存在していたとしても、その異物は、ピニオン421の左方向への移動に伴って、前記隙間を通じ、左軸受部424Aの内側(カラー424aの内周面4a1と傾斜部426bの外周面との間)に移動される。つまり、隙間分の遊度をもった嵌合により、カラー424aの内周面4a1と傾斜部426bの外周面との間に異物が好適に入り込み、カラー424aの内周面4a1と左大径部426aとの間に異物が入り込んで噛み込む現象が確実に回避される。
また、例えば、右小径部427b上に異物(右軸受部424Bの内周縁部とピニオン421の嵌合外周との間に付着しやすい異物)が存在していたとしても、その異物は、ピニオン421の左方向への移動に伴って、前記隙間を通じ、右軸受部424Bの内側(カラー424bの内周面4b1と右小径部427bの外周面との間)に無理なく移動される。つまり、隙間分の遊度をもった嵌合により、カラー424bの内周面4b1の縁部と右小径部427bの外周面との間に付着しやすい異物がピニオン421の復帰移動時に噛み込んでしまう不具合が好適に回避される。
以上説明した魚釣用リールによれば、前記第1実施形態で説明した作用効果に加えて、異物の噛み込みによるクラッチ復帰不良現象(ピニオン421が移動復帰せずに、クラッチOFF状態からクラッチON状態に切り換わらない現象)を確実に回避することができる。これにより、使用環境の厳しい釣場においても、クラッチの操作性を良好に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、図11(a)(b)に示すように、軸受6bに対して磁性流体を使用した磁気シール機構60を設け、軸受6bの軸方向両端に形成される開口部をシールしてもよい。
この場合、図11(b)に示すように、磁気シール機構60の側方において、内輪6b1に取り付けられるカラー6b6のフランジ部6b7が、段状に拡径された保持部271aの内側に侵入している。これによって、保持部271aとフランジ部6b7とが僅かな隙間を介して対向するラビリンスシールが構成される。
したがって、軸受6bに備わる磁気シール機構60と相俟って、軸受6bのシール性を格段に向上させることができる。
なお、クラッチプレート25を、クラッチレバー28の回転運動で直線移動に変換する方式で説明したが、公知のように、クラッチプレート25を回転する方式にして実施してもよい。
1 リール本体
2a 左フレーム
2b 右フレーム
2b5 凹部
5 スプール軸
5a スプール
6b 軸受
7a ハンドル
20 クラッチ機構
25 クラッチプレート
27 支持部材
27f 嵌合突起部
27m 支持穴
28 クラッチレバー
31 クラッチ作動片
31a 振り分けばね
31b 支持端
32 ラチェット(クラッチ復帰用回転体)
271a 保持部
291〜295 立ち上がり部

Claims (4)

  1. リール本体のフレーム間にスプール軸を介して回転自在に支持されるスプールと、前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに切り換えるクラッチ機構と、ハンドルの釣糸巻き取り方向の回転操作によって釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰させる復帰機構と、を備えた魚釣用リールにおいて、
    前記クラッチ機構は、クラッチレバーの操作に連動して移動するクラッチプレートを備えており、前記クラッチプレートは、前記スプールを釣糸巻き取り状態にするクラッチON位置と前記スプールを釣糸放出状態にするクラッチOFF位置とに移動可能であり、
    前記復帰機構は、前記ハンドルの回転によって回転するクラッチ復帰用回転体と、前記クラッチプレートがクラッチOFF位置にあるときに前記クラッチ復帰用回転体に係合し、前記クラッチ復帰用回転体の回転に連動して前記クラッチプレートをクラッチON位置に復帰させるクラッチ作動片と、前記クラッチ復帰用回転体に対する前記クラッチ作動片の係脱を振り分ける振り分けばねと、を備えており、
    前記フレームと前記クラッチプレートとの間には、前記クラッチプレートが移動する領域全体に亘って前記クラッチプレートを移動自在に支持する樹脂製の支持部材が介設されており、
    前記クラッチ作動片および前記振り分けばねは、前記支持部材上に配置されているとともに、前記振り分けばねの支持端は、前記支持部材に支持されており、
    前記スプール軸を支持する軸受を備え、
    前記支持部材には前記軸受を保持する保持部が設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記支持部材にはクラッチプレートの移動をガイドする立ち上がり部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記支持部材には前記フレームに設けられた凹部に嵌め入れられる嵌合突起部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記嵌合突起部には支持穴が形成されており、前記支持穴に前記振り分けばねの前記支持端が支持されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
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