JP6289017B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
撮影レンズの焦点状態を検出する方式の一つとして、各画素にマイクロレンズが形成された2次元の撮像素子を用いて瞳分割方式の焦点検出を行う装置が特許文献1に開示されている。この装置では、撮像素子を構成する各画素の光電変換部が複数に分割されており、分割された光電変換部がマイクロレンズを介して撮影レンズの瞳の異なる領域を通過した光束を受光するように構成されている。この撮影レンズの瞳の異なる領域を通過した光束を受光した光電変換部の1対の出力信号に対して、ずれ量である位相差を算出するための相関演算を行い、その位相差からデフォーカス量を算出することができる。
上述の相関演算を行う際には、高精度に位相差を算出するために、出力信号の画素ピッチより細かい単位、言い換えるとサブピクセルの位相差を精度よく算出できることが望ましい。特許文献1においても、対の出力信号を用いた相関演算において、相関量の極小値を3点内挿の手法を用いて補間演算し、位相差を算出している。
特開2008−52009号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、対の出力信号の位相差によっては、極小値の補間演算結果が、誤差の影響を大きく受けてしまうことがあった。第1の信号と第2の信号から算出される位相差に含まれる誤差は、第1の信号に対して半画素だけ被写体像のサンプリング位置が異なる第3の信号と、第2の信号を用いて算出される位相差を用いることにより、低減させることができる。しかしながら、特許文献1に記載の焦点検出装置では、その実現方法については開示されていない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤差の少ない高精度な位相差検出が可能な焦点調節装置を有する撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、写体像を結像させる撮影光学系の第1の域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第1の画素群と、前記撮影光学系の前記第1の域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第2の画素群とを有する撮像手段と、前記第1の画素群画素の信号と前記第2の画素群の画素の信号とを用いて相関演算を行う相関演算手段とを備え、前記相関演算手段は、前記第1の画素群から水平方向に所定の間隔でサンプリングした第1のサンプリング画素の信号と、該第1のサンプリング画素と同じ行の前記第2の画素群から水平方向に前記所定の間隔でサンプリングした第2のサンプリング画素の信号とを用いて第1の相関演算を行い、前記第1のサンプリング画素とは異なる行の前記第1の画素群から水平方向に前記所定の間隔とは所定の位置ずれ量を有する間隔でサンプリングした第3のサンプリング画素の信号と、前記第2の画素群の前記第2のサンプリング画素の信号とを用いて第2の相関演算を行い、前記第1の相関演算の結果と前記第2の相関演算の結果とを用いてデフォーカス量を算出することを特徴とする。
本発明によれば、誤差の少ない高精度な位相差検出が可能な焦点調節装置を有する撮像装置を提供することが可能となる。
焦点調節装置を有する撮像装置の構成を示す図。 撮像素子の画素配列を示す図。 撮像素子における読み出し回路の構成を示す図。 像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図。 撮像素子の1画素を示す図。 撮影範囲内における焦点検出領域を示す図。 焦点検出領域内に配置された2行2N列の画素を示す図。 焦点調節動作を示すフローチャート。 デフォーカス量の算出サブルーチンのフローチャート。 シフト量毎の相関量の差分量の例を示す図。 シフト量毎の相関量の差分量の例を示す図。 シフト量毎の相関量の差分量の例を示す図。 算出されるシフト量に含まれる誤差の量を示す図。 第2の実施形態における撮像素子の画素配列を示した図。 第2の実施形態の撮像素子における読み出し回路の構成を示した図。 第2の実施形態の撮像装置において、撮影光学系の射出瞳面と、像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図。 第2の実施形態の撮像装置において、撮影光学系の射出瞳面と、像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図。 第2の実施形態の撮像装置において、撮影光学系の射出瞳面と、像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図。 焦点検出領域内に配置された2行2N列の画素を示した図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、複数の撮影レンズを交換可能なカメラとその撮影レンズからなるカメラシステムであって焦点調節装置を有する撮像装置の構成を示す図である。図1において、本実施形態の焦点調節装置を含むカメラシステムはカメラ100とこれに交換可能に装着される撮影レンズ300とを備えて構成される。はじめに、カメラ100の構成について説明する。
カメラ100は、複数種類の撮影レンズ300が存在するカメラシステムに対応しており、同一種類のレンズでも製造番号が異なるものが装着可能である。更には、焦点距離や開放Fナンバーが異なる撮影レンズ300若しくはズーム機能を備える撮影レンズ300なども装着可能で、同種、異種の撮影レンズにかかわらず交換可能な構成を有する。
このカメラ100において、撮影レンズ300を通過した光束は、カメラマウント106を通過し、メインミラー130により上方へ反射されて光学ファインダ104に入射する。光学ファインダ104により、撮影者は被写体を光学像として観察しながら撮影できる。光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、絞り値表示、露出補正表示等が設置されている。
メインミラー130は半透過性のハーフミラーで構成され、メインミラー130に入射する光束のうち一部はこのハーフミラー部を通過しサブミラー131で下方へ反射されて焦点検出装置105へ入射する。焦点検出装置105は、2次結像光学系からなる位相差検出方式AF機構を採用しており、得られた光学像を電気信号に変換しAF部(オートフォーカス部)42へ送る。AF部42では、この電気信号から位相差検出演算を行う。この演算結果に基づき、システム制御回路50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342(後述する)に対して、焦点調節処理などの制御を行う。本実施形態では、焦点検出結果の補正もAF部42で行う。AF部42は、位相差演算手段として働く。
一方、撮影レンズ300の焦点調節処理が終了し静止画撮影、電子ファインダ表示、動画撮影を行う場合には、不図示のクイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131を撮影光束外に退避させる。こうして、撮影レンズ300を通過した光束は、露光量を制御するためのシャッター12を介して、光学像を電気信号に変換する撮像素子14に入射する。これらの撮影動作終了後には、メインミラー130とサブミラー131は図示される様な位置に戻る。
撮像素子14にて光電変換された電気信号はA/D変換器16へ送られ、アナログ信号出力がデジタル信号(画像データ)に変換される。18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。画像処理回路20は、A/D変換器16からの画像データ或いはメモリ制御回路22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。画像処理回路20は、画像データを用いて所定の演算処理を行う。
撮像素子14は焦点検出装置の一部を有し、クイックリターン機構によりメインミラー130とサブミラー131が撮影光束外に退避した状態においても位相差検出方式AFを行うことができる。得られた画像データのうち、焦点検出に対応する画像データは、画像処理部20で焦点検出用画像データに変換される。その後、システム制御回路50を介してAF部42へ送られ、焦点調節装置により撮影レンズ300の焦点合わせが行われる。なお、画像処理回路20による撮像素子14の画像データを演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が、撮影レンズ300のフォーカス制御部342に対して焦点合わせを行う所謂コントラスト方式AFも可能な構成となっている。こうして、電子ファインダ観察時や動画撮影時では、メインミラー130とサブミラー131が撮影光束外に退避するが、撮像素子14による位相差検出方式AFとコントラスト方式AFの両者が可能となっている。特に、位相差検出方式AFが可能であるため高速な焦点合わせが可能となっている。
この様に、本実施形態のカメラ100は、メインミラー130とサブミラー131が撮影光路内にある通常の静止画撮影では、焦点検出装置105による位相差検出方式AFを用いる。また、メインミラー130とサブミラー131が撮影光束外へ退避する電子ファインダ観察時や動画撮影時では、撮像素子14による位相差検出方式AFとコントラスト方式AFを用いる構成となっている。従って、静止画撮影、電子ファインダ、動画撮影のどの撮影においても焦点調節が可能である。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長回路32を制御する。そして、A/D変換器16のデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。画像表示部28は液晶モニタ等から構成され、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データを、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示する。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示することで、電子ファインダ機能を実現できる。画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはカメラ100の電力消費を大幅に低減できる。
また、メモリ30は、撮影した静止画像や動画像を記憶するためのものであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を記憶するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことができる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用できる。圧縮伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する機能を有し、メモリ30に記憶された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
シャッター制御部36は、測光部46からの測光情報に基づいて、撮影レンズ300側の絞り312を制御する絞り制御部344と連携しながら、シャッター12を制御する。インターフェース部38とコネクタ122は、カメラ100と撮影レンズ300とを電気的に接続する。これらは、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。測光部46は、AE処理を行う。撮影レンズ300を通過した光束を、カメラマウント106、ミラー130、そして不図示の測光用レンズを介して、測光部46に入射させることにより、画像の露出状態を測定できる。また、測光部46は、フラッシュ48と連携することで調光処理機能も有する。なお、画像処理回路20による撮像素子14の画像データを演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が、シャッター制御部36と撮影レンズ300の絞り制御部344に対してAE制御を行うことも可能である。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
システム制御回路50はカメラ100の全体を制御し、メモリ52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。表示部54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置である。カメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数設置され、例えばLCDやLED等の組み合わせにより構成される。表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、記録枚数や残撮影可能枚数等の撮影枚数に関する情報や、シャッタースピード、絞り値、露出補正、フラッシュ等の撮影条件に関する情報等がある。その他、電池残量や日付・時刻等も表示される。また、表示部54は、前述した様にその一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。60、62、64、66、68及び70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、再生モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定できる。シャッタースイッチSW1である62は、不図示のシャッターボタンが半押しされるとONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。シャッタースイッチSW2である64は、シャッターボタンが全押しされるとONとなり、撮影に関する一連の処理の動作開始を指示する。撮影に関する処理とは、露光処理、現像処理及び記録処理等のことである。露光処理では、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データとして書き込む。現像処理では、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像を行う。記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200或いは210に画像データとして書き込む。
画像表示ON/OFFスイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを設定できる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、液晶モニタ等から成る画像表示部への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることができる。クイックレビューON/OFFスイッチ68は、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなる。各種ボタンには、メニューボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、露出補正ボタン等がある。
電源制御部80は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。コネクタ82及び84は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる電源部86をカメラ100と接続する。
インターフェース90及び94は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体との接続機能を有し、コネクタ92及び96は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体と物理的接続を行う。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92または96に記録媒体が装着されているかどうかを検知する。なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明しているが、インターフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。更に、インターフェース及びコネクタにLANカード等の各種通信カードを接続することで、コンピュータやプリンタ等の他の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことができる。
通信部110は、有線通信、無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ112は、通信部110によりカメラ100を他の機器と接続し、無線通信の場合はアンテナである。記録媒体200及び210は、メモリカードやハードディスク等である。記録媒体200及び210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202,212、カメラ100とのインターフェース204,214、カメラ100と接続を行うコネクタ206,216を備えている。
次に、撮影レンズ300側について説明する。撮影レンズ300は、カメラ100に着脱可能に構成される。レンズマウント306は、撮影レンズ300をカメラ100と機械的に結合し、カメラマウント106を介してカメラ100に交換可能に取り付けられる。カメラマウント106及びレンズマウント306内には、撮影レンズ300をカメラ100と電気的に接続するコネクタ122及びコネクタ322の機能が含まれている。レンズ311には被写体の焦点合わせを行うフォーカスレンズが含まれ、絞り312は撮影光束の光量を制御する絞りである。
コネクタ322及びインターフェース338は、撮影レンズ300をカメラ100のコネクタ122と電気的に接続する。そして、コネクタ322は、カメラ100と撮影レンズ300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給される機能も備えている。コネクタ322は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。ズーム制御部340はレンズ311のズーミングを制御し、フォーカス制御部342はレンズ311のフォーカスレンズの動作を制御する。撮影レンズ300がズーム機能のない単焦点レンズタイプであればズーム制御部340はなくてもよい。絞り制御部344は、測光部46からの測光情報に基づいて、シャッター12を制御するシャッター制御部36と連携しながら、絞り312を制御する。絞り制御部344と絞り312は、絞り開口調節手段を構成している。
レンズシステム制御部346は撮影レンズ300全体を制御する。そして、レンズシステム制御部346は、撮影レンズの動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリの機能を備えている。不揮発性メモリ348は、撮影レンズ固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを記憶する。本実施形態においては、撮影レンズ300の状態に応じたレンズ枠情報も記憶されている。このレンズ枠情報は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠開口の撮像素子14からの距離と枠開口の半径の情報である。絞り312は、撮影レンズを通過する光束を決定する枠に含まれ、他にもレンズを保持するレンズ枠部品の開口などが枠に該当する。また、撮影レンズを通過する光束を決定する枠は、レンズ311のフォーカス位置やズーム位置によって異なるため、レンズ311のフォーカス位置やズーム位置に対応して複数用意されている。そして、カメラ100が、焦点検出手段を用いて焦点検出を行う際には、レンズ311のフォーカス位置とズーム位置に対応した最適なレンズ枠情報が選択され、カメラ100にコネクタ322を通じて送られる構成となっている。
以上が、カメラ100と撮影レンズ300からなるカメラシステムの構成である。次に、撮像素子14からなる焦点検出装置について詳細を説明する。この焦点検出装置は焦点検出装置105と同様に位相差検出方式AFを採用している。その構成について説明する。
図2は本実施形態における撮像素子の画素配列を示した図で、2次元C−MOSエリアセンサの縦(Y方向)6行と横(X方向)8列の範囲を、撮影光学系側から観察した状態を示している。カラーフィルタはベイヤー配列が適用され、奇数行の画素には、左から順に緑(Green)と赤(Red)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、偶数行の画素には、左から順に青(Blue)と緑(Green)のカラーフィルタが交互に設けられる。円211iはオンチップマイクロレンズを表わす。オンチップマイクロレンズの内側に配置された複数の矩形はそれぞれ光電変換部である。
本実施形態では、すべての画素の光電変換部はX方向に2分割され、分割された一方の領域の光電変換信号と2つの光電変換信号の和は独立して読み出しできる構成となっている。そして、独立して読み出しされた信号は、2つの光電変換信号の和と分割された一方の領域の光電変換信号との差分をとることにより、もう一方の光電変換領域で得られる信号に相当する信号を得ることができる。これらの分割された領域の光電変換信号は、後述する方法で位相差式焦点検出に用いられるほか、視差情報を有した複数画像から構成される3D(3−Dimensional)画像を生成することもできる。一方で、2つの光電変換信号の和は、通常の撮影画像として用いられる。
ここで、位相差式焦点検出を行なう場合の画素信号について説明する。後述するように、本実施形態においては、図2のマイクロレンズ211iと、分割された光電変換部211a及び211bで、撮影光学系の射出光束を瞳分割する。そして、同一行上に配置された所定範囲内の複数の画素211において、光電変換部211aの出力をつなぎ合わせて編成したものをAF用A像、同じく光電変換部211bの出力をつなぎ合わせて編成したものをAF用B像とする。このように生成したAF用A像とB像の相対的な像ずれ量を相関演算により検出することで、所定領域の焦点ずれ量、すなわちデフォーカス量を検出することができる。本実施形態では、AF用A像もしくはB像は、いずれか一方は撮像素子からは出力されないが、上述した通り、A像出力とB像出力の和は出力されるため、その出力と他方の出力の差分から、もう一方の信号を得ることができ、焦点検出を行うことができる。
本実施形態では、演算負荷の低減、出力信号のS/N改善、出力画像サイズに合わせること等を目的として、幾つかの画素の出力を加算し、AF用A像及びAF用B像を作成する。この加算方法については、後述する。複数の光電変換部211aを、第1の画素群と呼び、複数の光電変換部211bは、第2の画素群と呼ぶ。
上記の撮像素子は、特開2004−134867号公報に開示された技術を用いて製造することができるため、詳細構造に関する説明は省略する。
図3は本実施形態の撮像素子における読み出し回路の構成を示した図である。151は水平走査回路、153は垂直走査回路である。そして各画素の境界部には、水平走査ライン152a及び152bと、垂直走査ライン154a及び154bが配線され、各光電変換部はこれらの走査ラインを介して信号が外部に読み出される。
なお、本実施形態の撮像素子は以下の2種類の読み出しモードを有する。第1の読み出しモードは全画素読み出しモードと称するもので、高精細静止画を撮像するためのモードである。この場合は、全画素の信号が読み出される。
第2の読み出しモードは間引き読み出しモードと称するもので、動画記録、もしくはプレビュー画像の表示のみを行なうためのモードである。この場合に必要な画素数は全画素よりも少ないため、画素群はX方向及びY方向ともに所定比率に間引いた画素のみ読み出す。また、高速に読み出す必要がある場合にも、同様に間引き読み出しモードを用いる。X方向に間引く際には、信号の加算を行いS/Nの改善を図り、Y方向に対する間引きは、間引かれる行の信号出力を無視する。
図4A、4Bは、本実施形態の撮像装置において、撮影光学系の射出瞳面と、像高ゼロすなわち像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図である。撮像素子内の光電変換部と撮影光学系の射出瞳面は、オンチップマイクロレンズによって共役関係となるように設計される。そして撮影光学系の射出瞳は、一般的に光量調節用の虹彩絞りが置かれる面とほぼ一致する。一方、本実施形態の撮影光学系は変倍機能を有したズームレンズであるが、光学タイプによっては変倍操作を行なうと、射出瞳の像面からの距離や大きさが変化する。図4における撮影光学系は、焦点距離が広角端と望遠端の中間、すなわちMiddleの状態を示している。これを標準的な射出瞳距離Zepと仮定して、オンチップマイクロレンズの形状や、像高(X、Y座標)に応じた偏心パラメータの最適設計がなされる。
図4Aにおいて、101は第1レンズ群、101bは第1レンズ群を保持する鏡筒部材、105は第3レンズ群、105bは第3レンズ群を保持する鏡筒部材である。102は絞りで、102aは絞り開放時の開口径を規定する開口板、102bは絞り込み時の開口径を調節するための絞り羽根である。なお、撮影光学系を通過する光束の制限部材として作用する101b、102a、102b、及び105bは、像面から観察した場合の光学的な虚像を示している。また、絞り102の近傍における合成開口をレンズの射出瞳と定義し、前述したように像面からの距離をZepとしている。
2110は、被写体像を光電変換するための画素で、像面中央近傍に配置されており、本実施形態では、中央画素と呼ぶ。中央画素2110は、最下層より、光電変換部2110a,2110b、配線層2110e〜2110g、カラーフィルタ2110h、及びオンチップマイクロレンズ2110iの各部材で構成される。そして2つの光電変換部はオンチップマイクロレンズ2110iによって撮影光学系の射出瞳面に投影される。また別の言い方をすれば、撮影光学系の射出瞳が、オンチップマイクロレンズ2110iを介して、光電変換部の表面に投影されることになる。
図4Bは、撮影光学系の射出瞳面上における、光電変換部の投影像を示したもので、光電変換部2110a及び2110bに対する投影像は各々EP1a及びEP1bとなる。また本実施形態では、撮像素子は、2つの光電変換部2110aと2110bのいずれか一方の出力と、両方の和の出力を得ることができる画素を有している。両方の和の出力は、撮影光学系のほぼ全瞳領域である投影像EP1a、EP1bの両方の領域を通過した光束を光電変換したものである。投影像EP1aを、第1の瞳領域と呼び、投影像EP1bを、第2の瞳領域と呼ぶ。
図4Aで、撮影光学系を通過する光束の最外部をLで示すと、光束Lは、絞りの開口板102aで規制されており、投影像EP1a及びEP1bは撮影光学系でケラレがほぼ発生していない。図4Bでは、図4Aの光束Lを、TLで示している。TLで示す円の内部に、光電変換部の投影像EP1a、EP1bの大部分が含まれていることからも、ケラレがほぼ発生していないことがわかる。光束Lは、絞りの開口板102aでのみ制限されているため、TLは、102aと言い換えることができる。この際、像面中央では各投影像EP1aないしEP1bのけられ状態は光軸に対して対称となり、各光電変換部2110a及び2110bが受光する光量は等しい。
以上図2、図3、図4で説明した様に、撮像素子14は撮像のみの機能だけではなく焦点検出装置としての機能も有している。また、焦点検出方法としては、射出瞳を分割した光束を受光する焦点検出用画素を備えているため、位相差検出方式AFを行うことが可能である。
図5は、撮影範囲400内における焦点検出領域401を示す図で、この焦点検出領域内(撮像面上(受光面上)の焦点検出センサ)で撮像素子14による位相差検出方式AFが行われる。焦点検出領域401内では、撮影範囲400内の水平方向のコントラスト差を用いて位相差検出を行う。焦点検出領域401内には、画素2110が、2行2N列配置されている。本実施形態では、焦点検出に用いる画素を2行2N列としたが、行数および列数はこれに限らない。行数は2行以上の所定行数配列されていればよいし、列数は位相差が検出できる範囲で、適宜設定すればよい。
図6は、焦点検出領域401内に配置された2行2N列の画素を示している。i行j列目のAF用A像の信号を作成するために用いられる画素をA(i,j)とし、同様にi行j列目のAF用B像の信号を作成するために用いられる画素をB(i,j)として示している。
本実施形態では、演算負荷の低減、出力信号のS/N改善、出力画像サイズに合わせること等を目的として、2画素の出力を加算して用いる。i行目のk番目のAF用A像の信号、AF用B像の信号をそれぞれ、As(i,k)、Bs(i,k)とすると、下記の式で計算される。
As(1,k)=A(1,2×(k-1)+1)+A(1,2×(k-1)+2)
Bs(1,k)=B(1,2×(k-1)+1)+B(1,2×(k-1)+2)
As(2,k)=A(2,2×(k-1)+2)+A(2,2×(k-1)+3)
Bs(2,k)=B(2,2×(k-1)+2)+B(2,2×(k-1)+3)
(1≦k≦N-1) …(式1)
本実施形態では、2画素の出力を加算したN−1個の信号を行毎に有するAF用A像、B像の信号を用いて、位相差検出を行う。これら2対の信号を用いた位相差検出方法については後述する。第1の画素群の出力信号で構成される第1の像信号群であるAF用A像信号は、位相差検出方向と直交方向(図6の垂直方向)に、2行の画素列を有する。このことは、第1の画素群が、画素列方向と直交した方向に配された2以上の所定行数の画素列で構成されることを意味する。言い換えると、ここでの所定行数は、図6では、2行となる。
また、第1の像信号群であるAF用A像信号は、1行目の信号と2行目の信号で、サンプリングピッチの半ピッチ分、位相差検出方向に被写体のサンプリング位置がずれている。このことは、第1の像信号群は、サンプリングする位置に関して画素列方向に、所定の間隔を所定行数で割った値の整数倍の相違量を互いに有していることを意味する。言い換えると、上述の例では、所定の間隔が2画素となり、所定行数である2行で割った値である1画素の整数倍(上述の例では1倍の1画素)の相違量を有している。
次に、カメラ100における動作について説明する。図7は、システム制御回路50に格納された焦点調節動作を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、メインミラー130とサブミラー131が撮影光束外へ退避し、撮像素子14による位相差検出方式AFを行う電子ファインダ若しくは動画撮影時の焦点調節動作となっている。つまり、電子ファインダのための表示や動画記録を行いつつ、焦点調節動作が並行して行われている。
まず、ステップS501では、SW1や操作部70などの操作により焦点検出開始指示ボタンがONされたかを検知し、ONされた場合にはステップS502へ進む。ここでは、焦点検出開始ボタンによる判別をしているが、電子ファインダ表示や動画記録に移行したことをトリガーに、焦点検出を開始してもよい。
ステップS502では、撮影レンズ300の上述したレンズ枠情報やフォーカスレンズ位置などの各種レンズ情報をインターフェース部38、338、コネクタ122、322を介して取得する。ステップS503では、逐次読み出されている画像データから画像処理部20の合成部と連結部により対の焦点検出用信号を生成する。本実施形態では、上述の2行のAF用A像、B像の信号が生成される。これらの信号は、AF部42へ送られ、光量補正などを行う。
ステップS504では、AF部42にて公知の相関演算手段などを用いて対の焦点検出用信号のずれ量を算出し、デフォーカス量に換算する。詳細は、後述する。ステップS505では、ステップS504で算出した焦点検出結果に基づき、撮影レンズ300のレンズ駆動量を算出する。ステップS506では、インターフェース部38、338、コネクタ122、322を介して、レンズ駆動量を撮影レンズ300のフォーカス制御部342に送り、フォーカスレンズを駆動することで撮影レンズ300の焦点調節を行う。
次に、図7のステップS504のデフォーカス量の算出について説明する。図8は、デフォーカス量算出サブルーチンのフロー図である。メインルーチンのステップS504から当サブルーチンに進むと、ステップS5041に進み、1行目のAF用A像と1行目のAF用B像を用いた相関演算を行う。相関演算に用いる相関量COR1(k)は、下記の式で算出される。
Figure 0006289017
…(式2)
式2で用いるkは、相関演算時のシフト量で、−kmax以上kmax以下の整数である。その後、AF用A像とAF用B像の信号の相関を最も示す場合、すなわち、相関量COR1が最小となる場合のkの値を求める。ここで、kの値は、整数で算出すると分解能が荒くなってしまうため、適宜補間処理を行い、所謂サブピクセル演算を行う。
本実施形態では、相関量COR1の差分を取り、差分量の符号が変化するシフト量dkを検出する。相関量の差分DCOR1は、下記式で算出される。
DCOR1(k)=COR1(k)-COR1(k-1) …(式3)
この相関量COR1の差分量DCOR1を用いて、差分量の符号が変化するシフト量dk1を検出する。符号が変化する直前のkの値をk1、符号が変化した直後のkの値をk2(k2=k1+1)とすると、シフト量dkは、下記の式で算出される。
dk1=k1+ |DCOR1(k1)|/|DCOR1(k1)-DCOR1(k2)| …(式4)
以上のようにして、1ピクセル以下のAF用A像とAF用B像のシフト量dk1を算出し、ステップS5041の処理を終える。上述の位相差の算出方法には、様々な公知の方法があり、本実施形態においても、他の方法を用いても構わない。
ステップS5042では、2行目のAF用A像と2行目のAF用B像を用いて、同様にして相関量COR2を算出した後、相関量の差分DCOR2を算出し、シフト量dk2を算出する。
ステップS5043では、1行目のAF用A像と2行目のAF用B像を用いて、同様にして相関量COR3を算出した後、相関量の差分DCOR3を算出し、シフト量dk3を算出する。
ステップS5044では、2行目のAF用A像と1行目のAF用B像を用いて、同様にして相関量COR4を算出した後、相関量の差分DCOR4を算出し、シフト量dk4を算出する。
ステップS5045では、ここまでで算出された4種のシフト量dk1、dk2、dk3、dk4を用いて、デフォーカス量DEFを算出する。本実施形態では、デフォーカス量DEFを算出する際に、4種のシフト量dk1、dk2、dk3、dk4を用いることにより、誤差の少ない検出結果を得ることができる。
ここで、シフト量を演算する際に発生する誤差について説明する。シフト量を演算する際に発生する誤差としては、被写体サンプリングの際に発生する誤差と上述のサブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差が考えられる。
被写体サンプリングの際に発生する誤差は、被写体の空間周波数の高域成分の影響で発生する折り返しノイズにより発生する。誤差の発生量は、被写体のサンプリングする位置によって異なる。本実施形態では、1行目のAF用A像と1行目のAF用B像を用いて算出されたシフト量dk1と2行目のAF用A像と2行目のAF用B像を用いて算出されたシフト量dk2では、被写体の位相差検出方向のサンプリング位置が異なる。そのため、算出されたシフト量に含まれる誤差の量も異なる。1行目のAF用信号と2行目のAF用信号は、上述の通り1つの信号が2画素の出力の和であり、被写体のサンプリング位置は1画素分異なっている。1行目のAF用信号と2行目のAF用信号のように、半ピッチ分ずれた位置で、被写体のサンプリングを行った信号では、被写体サンプリングの際に発生する誤差が正負反対方向に発生する。そのため、2つのシフト量算出結果dk1とdk2を平均処理することにより、この誤差の影響を低減することができる。
サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差は、相関量差の関数とシフト量算出の際のフィッティング関数である直線との相違によって発生する。
図9A〜9Cは、様々な状況でのシフト量毎の相関量の差分量の例を示したものである。図9Aは、シフト量k=0の際に、相関量の差分量DCOR=0となった場合を示している。この場合には、サブピクセル演算を用いたシフト量の算出は不必要となり、最終的に算出されるシフト量dk=0となる。図9Aの場合は、そもそもサブピクセル演算が不要の為、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差は小さい。
また、図9Bは、シフト量k=−1とシフト量k=0の間で相関量の差分量の符号が変化する場合で、シフト量k=−1の時とシフト量k=0の時の相関量の差分量DCORの絶対値が等しい場合を示している。この場合に、最終的に算出されるシフト量dk=−0.5となる。
図9Bの場合には、相関量の差分量の関数がX軸(シフト量(k)の軸)との交点に対して、概ね点対称の形状をしている。そのため、相関量差の関数からシフト量算出を行う際に用いるフィッティング関数によらず、最終的に算出されるシフト量は、dk=−0.5となり、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差は小さい。
図9Cの場合は、シフト量k=−1とシフト量k=0の間で相関量の差分量の符号が変化する場合で、シフト量k=−1の時の相関量の差分量DCORの絶対値の方がシフト量k=0の時の相関量の差分量DCORよりも大きい場合を示している。この場合に、最終的に算出されるシフト量dk=−0.25となる。
図9Cの場合には、相関量の差分量の関数がX軸(シフト量(k)の軸)との交点に対して、点対称の形状をしておらず、フィッティング方法により、算出されるシフト量dkに含まれる誤差量は異なる。本実施形態では、シフト量k=−1とシフト量k=0の相関量の差分量を用いた直線によるフィッティングを行うが、例えば、その他のシフト量の相関量の差分量を用いたフィッティング方法も考えられる。一般に、被写体のコントラストやパターンなどで、相関量の差分量の関数は形状が変わり、フィッティング方法により発生する誤差も変わる。そのため、図9Cの場合に、どのような相関量の差分量の関数においても誤差が少ないフィッティング方法を設定するのは困難で、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に大きな誤差が発生しやすい状況となる。
図9A〜9Cで説明した通りシフト量(k)で算出した相関量の差分量の形状により、算出されるシフト量dkに含まれる誤差の量が異なる。図10に、誤差を含まないシフト量(真のシフト量)に対して、発生してしまう誤差の量の例を示している。
図10は、真のシフト量が0から1まで変化した場合に、算出されるシフト量に含まれる誤差の量を示している。真のシフト量が0から1までの値でない場合も、0から1までの曲線が繰り返される。そのため、図9Aの状況は、真のシフト量が0もしくは1の場合で、図9Bの状況は、真のシフト量が0.5の場合と対応する。図9Cの状況は、真のシフト量が0.75の場合に対応する。
誤差の量は、相関量の差分量やシフト量を算出する際のフィッティング方法により異なるが、概ね真のシフト量が0.5の整数倍の時、誤差は小さくなり、その中間で誤差の量が大きくなる。そのため、合焦時にシフト量が0となる対のAF用信号から算出されるシフト量と、合焦時にシフト量が0.5となる対のAF用信号から算出されるシフト量とを用いて、平均処理を行うことにより、誤差の低減を図ることができる。例えば、真のシフト量が0.25の場合に、真のシフト量が0.75となる相関演算結果を得られれば、平均処理を行うことで、誤差の低減を図ることができる。
また、合焦時のシフト量が異なる複数の対のAF用信号から算出されたシフト量の中から、シフト量が0.5の整数倍のものを選択することにより、誤差の低減を図ってもよい。
図8に戻って、ステップS5045で行うデフォーカス量の算出について説明する。本実施形態では、上述のサブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差を低減するために、図8のステップS5041からS5044で算出されたシフト量dk1、dk2、dk3、dk4を用いる。
ステップS5045では、シフト量dk1、dk2、dk3、dk4の平均値としてdk−aveを算出する。算出されたシフト量dk−aveに対して、予め不揮発性メモリ56に記憶された敏感度を乗じることで、シフト量をデフォーカス量に換算する。デフォーカス量の算出を終えると、デフォーカス量算出サブルーチンを終了する。
本実施形態では、シフト量dk1とdk2の平均処理により、被写体サンプリングの際に発生する誤差の低減を図り、シフト量dk1とdk3の平均処理により、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差の低減を図っている。同様に、シフト量dk2とdk4の平均処理により、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差の低減を図っている。さらに、シフト量dk3とdk4の平均処理により、位相差検出方向に直交した方向にずれた被写***置をサンプリングすることにより発生する誤差の低減を図っている。一般に、位相差検出方向に直交した方向にずれた被写***置をサンプリングすると、被写体が斜め方向のコントラストで構成されたパターンの場合には、位相差検出誤差が発生する。但し、本実施形態のシフト量dk3とdk4は、斜め方向にコントラストのある被写体で発生した誤差が、正負反対方向に発生するため、平均処理により低減することができる。
一方で、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差の低減のみを行いたい場合には、シフト量dk1とdk3の平均処理した結果からデフォーカス量の算出を行えばよい。このことは、第1の像信号群から選択した像信号と第2の像信号から算出された所定行数の位相差演算結果を用いて、1つの位相差演算結果を算出することを意味する。
これにより、位相差検出演算時のシフト量(デフォーカス状態)によらず、常に誤差の少ない高精度な位相差検出結果を得ることができる。
本実施形態では、撮像素子14から得られる各画素の出力を2画素加算して位相差検出演算を行ったが、加算の処理は、撮像素子内で行われてもよい。撮像素子内で加算が行われた場合にも同様に、行毎に異なる被写***置をサンプリングした信号を作成することにより、本実施形態の構成を実現できる。
また、本実施形態では、2画素加算を行った後、位相差検出演算を行ったが、加算する画素数はこれに限らない。例えば、3画素加算をする場合には、焦点検出に用いる画素として3行3列の画素を用いて、下記の式でAF用A像、AF用B像の信号を生成する。
As(1,k)=A(1,3×(k-1)+1)+A(1,3×(k-1)+2)+A(1,3×(k-1)+3)
Bs(1,k)=B(1,3×(k-1)+1)+B(1,3×(k-1)+2)+B(1,3×(k-1)+3)
As(2,k)=A(2,3×(k-1)+2)+A(2,3×(k-1)+3)+A(2,3×(k-1)+4)
Bs(2,k)=B(2,3×(k-1)+2)+B(2,3×(k-1)+3)+B(2,3×(k-1)+4)
As(3,k)=A(3,3×(k-1)+3)+A(3,3×(k-1)+4)+A(3,3×(k-1)+5)
Bs(3,k)=B(3,3×(k-1)+3)+B(3,3×(k-1)+4)+B(3,3×(k-1)+5)
(1≦k≦M-1) …(式5)
式5によりAF用A像が3種、AF用B像が3種生成される。デフォーカス量算出のサブルーチンでは、AF用A像3種×AF用B像3種の計9種のシフト量dkを算出し、平均処理を行うことにより、高精度な位相差検出結果を得ることができる。加算する画素数を増やして、処理する信号を減らした場合でも、AF用信号のサンプリングピッチを加算する画素数で除した量の整数倍、位置をずらして被写体をサンプリングした信号を用いることにより、上述の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、撮像素子14の焦点検出装置としての機能を用いた場合を記したが、焦点検出装置105を用いてもよい。例えば、焦点検出装置105として、特開2011−100077号公報に記載の焦点検出装置を用いればよい。特開2011−100077号公報の段落番号0059に記載の通り、1対の焦点検出用の画素列の隣に、画素ピッチの半分、位相差検出方向に位置のずれた1対の焦点検出用の画素列が配されている。このような場合には、画素加算を行うことなく、2種のAF用A像と2種のAF用B像を用いて、4種のシフト量を算出し、平均処理を行うことにより、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
以下、図11から図14を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との主な違いは、撮像素子の画素配列の違いである。第1の実施形態では、撮像素子上の全画素に対して2つの光電変換部を設けており、全画素からAF用A像とB像の出力信号を得ることができた。AF用信号の数が多いため、出力信号のS/Nが良く、精度のよい焦点検出結果を得ることができる。また、焦点検出用画素から、撮像用画素信号も得られるため、高画質な画像を得ることができる。但し、撮像素子の画素部の構成が複雑であり、また、AF用の信号出力や焦点検出結果を得るために必要な演算量が多いため、コストの高い構成であった。
第2の実施形態では、撮像素子の画素部は、撮像用画素、AFのA像用画素、AFのB像用画素と区別することにより、1つの画素に対して、1つの光電変換部のみ有するような構成とした。これにより、撮像素子の画素部の構成を簡易にし、また、AF用の信号出力や焦点検出結果を得るために必要な演算量を低減することができる。
なお、第1の実施形態における撮像装置のブロック図(図1)、撮影範囲内の焦点検出領域を示す図(図5)、焦点調節動作やデフォーカス量算出処理を説明するフローチャート(図7)、サブピクセル演算を用いたシフト量算出の際に発生する誤差を説明する図(図9A〜9C、図10)に関しては、第2の実施形態においても同様であり、同様の動作を行うため、説明は省略する。
第2の実施形態の撮像素子の構成が、第1の実施形態と異なる部分について、図11から図13を用いて説明する。第2の実施形態の焦点検出装置は第1の実施形態の焦点検出装置105と同様に位相差検出方式AFを採用している。その構成について説明する。
図11は本実施形態における撮像素子の画素配列を示した図で、2次元C−MOSエリアセンサの縦(Y方向)6行と横(X方向)8列の範囲を、撮影光学系側から観察した状態を示している。カラーフィルタはベイヤー配列が適用され、奇数行の画素には、左から順に緑(Green)と赤(Red)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、偶数行の画素には、左から順に青(Blue)と緑(Green)のカラーフィルタが交互に設けられる。円311iはオンチップマイクロレンズを表わす。オンチップマイクロレンズの内側に配置された複数の矩形はそれぞれ光電変換部である。
本実施形態では、各画素の光電変換部は面積、X方向の位置が異なり、1つの画素に対して、1つの光電変換信号を読み出す構成となっている。
ここで、位相差式焦点検出を行なう場合の画素信号について説明する。後述するように、本実施形態においては、図11のマイクロレンズ311iと、分割された光電変換部311a及び311bで、撮影光学系の射出光束を瞳分割する。そして、同一行上に配置された所定範囲内の複数の画素311において、光電変換部311aの出力をつなぎ合わせて編成したものをAF用A像、同じく光電変換部311bの出力をつなぎ合わせて編成したものをAF用B像とする。図11の通り、AF用A像、B像の出力信号は、各々4画素ピッチの緑のカラーフィルタが設けられた画素から得ることができる。また、AF用A像、B像の出力信号は、被写体をサンプリングするピッチが半ピッチに相当する2画素分、位相差検出方向にずれて配置されている。
このように生成したAF用A像とB像の相対的な像ずれ量を相関演算により検出することで、所定領域の焦点ずれ量、すなわちデフォーカス量を検出することができる。本実施形態では、AF用A像もしくはB像を出力する以外の画素である311cから撮像用の信号を得ることができ、画像を生成することができる。画像を生成する際には、AF用の画素311a、311bの部分の撮像用信号は、周囲の画素の出力を用いて補正処理を行う。補正の際には、AF用画素の出力を用いてもよい。複数の光電変換部311aを、第1の画素群と呼び、複数の光電変換部311bは、第2の画素群と呼ぶ。
図12は本実施形態の撮像素子における読み出し回路の構成を示した図である。151は水平走査回路、153は垂直走査回路である。そして各画素の境界部には、水平走査ライン252と、垂直走査ライン254が配線され、各光電変換部はこれらの走査ラインを介して信号が外部に読み出される。
なお、本実施形態の撮像素子は以下の2種類の読み出しモードを有する。第1の読み出しモードは全画素読み出しモードと称するもので、高精細静止画を撮像するためのモードである。この場合は、全画素の信号が読み出される。
第2の読み出しモードは間引き読み出しモードと称するもので、動画記録、もしくはプレビュー画像の表示のみを行なうためのモードである。この場合に必要な画素数は全画素よりも少ないため、画素群はX方向及びY方向ともに所定比率に間引いた画素のみ読み出す。また、高速に読み出す必要がある場合にも、同様に間引き読み出しモードを用いる。X方向に間引く際には、信号の加算を行いS/Nの改善を図り、Y方向に対する間引きは、間引かれる行の信号出力を無視する。X方向の加算の際には、AF用の画素311a、311bの信号は、それぞれ311a同士、311b同士で加算されるか、もしくは、AF用の画素は、加算されない状態で、出力される。
図13A、13B、13Cは、本実施形態の撮像装置において、撮影光学系の射出瞳面と、像高ゼロすなわち像面中央近傍に配置された撮像素子の光電変換部の共役関係を説明する図である。撮像素子内の光電変換部と撮影光学系の射出瞳面は、オンチップマイクロレンズによって共役関係となるように設計される。そして撮影光学系の射出瞳は、一般的に光量調節用の虹彩絞りが置かれる面とほぼ一致する。一方、本実施形態の撮影光学系は変倍機能を有したズームレンズであるが、光学タイプによっては変倍操作を行なうと、射出瞳の像面からの距離や大きさが変化する。図13A〜13Cにおける撮影光学系は、焦点距離が広角端と望遠端の中間、すなわちMiddleの状態を示している。これを標準的な射出瞳距離Zepと仮定して、オンチップマイクロレンズの形状や、像高(X、Y座標)に応じた偏心パラメータの最適設計がなされる。
図13A、図13Bにおいて、101は第1レンズ群、101bは第1レンズ群を保持する鏡筒部材、105は第3レンズ群、105bは第3レンズ群を保持する鏡筒部材である。102は絞りで、102aは絞り開放時の開口径を規定する開口板、102bは絞り込み時の開口径を調節するための絞り羽根である。なお、撮影光学系を通過する光束の制限部材として作用する101b、102a、102b、及び105bは、像面から観察した場合の光学的な虚像を示している。また、絞り102の近傍における合成開口をレンズの射出瞳と定義し、前述したように像面からの距離をZepとしている。
2110は、被写体像を光電変換するための画素で、像面中央近傍に配置されており、本実施形態では、中央画素と呼ぶ。中央画素2110は、最下層より、光電変換部3110a(図13A)もしくは光電変換部3110b(図13B)、配線層2110e〜2110g、カラーフィルタ2110h、及びオンチップマイクロレンズ2110iの各部材で構成される。そして2つの光電変換部はオンチップマイクロレンズ2110iによって撮影光学系の射出瞳面に投影される。また別の言い方をすれば、撮影光学系の射出瞳が、オンチップマイクロレンズ2110iを介して、光電変換部の表面に投影されることになる。
図13Cは、撮影光学系の射出瞳面上における、光電変換部の投影像を示したもので、光電変換部3110a及び3110bに対する投影像は各々EP1a及びEP1bとなる。また本実施形態では、撮像素子は、2つの光電変換部3110aと3110bのいずれか一方の出力と、両方の和の出力を得ることができる画素を有している。両方の和の出力は、撮影光学系のほぼ全瞳領域である投影像EP1a、EP1bの両方の領域を通過した光束を光電変換したものである。投影像EP1aを、第1の瞳領域と呼び、投影像EP1bを、第2の瞳領域と呼ぶ。
図13A、図13Bで、撮影光学系を通過する光束の最外部をLで示すと、光束Lは、絞りの開口板102aで規制されており、投影像EP1a及びEP1bは撮影光学系でケラレがほぼ発生していない。図13Cでは、図13A、図13Bの光束Lを、TLで示している。TLで示す円の内部に、光電変換部の投影像EP1a、EP1bの大部分が含まれていることからも、ケラレがほぼ発生していないことがわかる。光束Lは、絞りの開口板102aでのみ制限されているため、TLは、102aと言い換えることができる。この際、像面中央では各投影像EP1a及びEP1bのけられ状態は光軸に対して対称となり、各光電変換部3110a及び3110bが受光する光量は等しい。
以上図11、図12、図13で説明した様に、撮像素子14は撮像のみの機能だけではなく焦点検出装置としての機能も有している。また、焦点検出方法としては、射出瞳を分割した光束を受光する焦点検出用画素を備えているため、位相差検出方式AFを行うことが可能である。
図14は、焦点検出領域401内に配置された2行2N列の画素を示している。図11に示したような離散的に配置されたAF用A像の画素311aとAF用B像の画素311bの出力のみを抽出して配したものを示している。AF用の画素のみで構成された画像信号のi行上のj個目のAF用A像の信号を作成するために用いられる画素をA(i,j)とし、同様にi行上のj個目のAF用B像の信号を作成するために用いられる画素をB(i,j)として示している。図14に示したAF用信号は、上述の第1の読み出しモードで全画素の信号出力から抽出されたものでもよいし、第2の読み出しモードで、AF用A像、B像画素同士で加算され、得られたものでもよい。
図11に示した通り、AF用A像画素311aとB像画素311bは、配置された行によって順番が異なっている。例えば、図11で1行目はAF用A像画素311a、B像用画素311b、311a…の順に配されているが、3行目では、AF用B像画素311b、A像用画素311a、311b…の順に配されている。そのため、図14においても、1行目と2行目で、AF用A像、B像の画素の順序が異なっている。このように配置することにより、位相差検出方向に被写体のサンプリング位置をずらすことができ、画素ピッチ(図11で4画素)から得られる以上に高周波な空間周波数成分の被写体情報を得ることができる。
本実施形態で行う焦点検出の際に用いるAF用の信号は、第1の実施形態とは異なり、加算処理は行わないため、上述のA(i,j)、B(i,j)は、そのまま焦点検出処理に用いる信号出力となる。
本実施形態では、各行でA像用画素とB像用画素が交互に配された状態で得られるA像用信号A(i,j)とB像用信号B(i,j)を用いて位相差検出を行う。これら2対の信号を用いた位相差検出方法については、第1の実施形態の通りであるため、説明は省略する。第1の画素群の出力信号で構成される第1の像信号群であるAF用A像信号は、位相差検出方向と直交方向(図14の垂直方向)に、2行の画素列を有する。このことは、第1の画素群が、画素列方向と直交した方向に配された2以上の所定行数の画素列で構成されることを意味する。言い換えると、ここでの所定行数は、図14では、2行となる。
また、第1の像信号群であるAF用A像信号は、1行目の信号と2行目の信号で、サンプリングピッチの半ピッチ分、位相差検出方向に被写体のサンプリング位置がずれている。このことは、第1の像信号群は、サンプリングする位置に関して画素列方向に、所定の間隔を所定行数で割った値の整数倍の相違量を互いに有していることを意味する。言い換えると、上述の例では、所定の間隔が2画素となり、所定行数である2行で割った値である1画素の整数倍(上述の例では1倍の1画素)の相違量を有している。
上述のように得られたAF用A像、B像の信号を用いて、第1の実施形態の図7、図8のフローで説明した処理を、第1の実施形態と同様に行う。画素数については、第1の実施形態ではN−1画素の対の信号で説明したが、第2の実施形態では、N画素の対の信号を用いる。
これにより、第1の実施形態に対して、高コストな構成とすることなく、位相差検出演算時のシフト量(デフォーカス状態)によらず、常に誤差の少ない高精度な位相差検出結果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. 写体像を結像させる撮影光学系の第1の域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第1の画素群と、前記撮影光学系の前記第1の域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第2の画素群とを有する撮像手段と、
    前記第1の画素群画素の信号と前記第2の画素群の画素の信号とを用いて相関演算を行う相関演算手段とを備え、
    前記相関演算手段は、
    前記第1の画素群から水平方向に所定の間隔でサンプリングした第1のサンプリング画素の信号と、該第1のサンプリング画素と同じ行の前記第2の画素群から水平方向に前記所定の間隔でサンプリングした第2のサンプリング画素の信号とを用いて第1の相関演算を行い、
    前記第1のサンプリング画素とは異なる行の前記第1の画素群から水平方向に前記所定の間隔とは所定の位置ずれ量を有する間隔でサンプリングした第3のサンプリング画素の信号と、前記第2の画素群の前記第2のサンプリング画素の信号とを用いて第2の相関演算を行い、
    前記第1の相関演算の結果と前記第2の相関演算の結果とを用いてデフォーカス量を算出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記所定の位置ずれ量は、前記撮像手段の受光面において、前記第1のサンプリング画素のサンプリングの間隔を前記所定の行数で割った値の整数倍の量であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の画素群を構成する第1の画素と、前記第2の画素群を構成する第2の画素は、同じ構造を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の画素群を構成する第1の画素と、前記第2の画素群を構成する第2の画素は、異なる構造を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の画素と、前記第2の画素は、前記撮像素子の撮像面上に離散的に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 撮像用の信号を生成するための第3の画素をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 写体像を結像させる撮影光学系の第1の域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第1の画素群と、前記撮影光学系の前記第1の域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束を受光する画素が垂直方向に所定の行数配列された第2の画素群とを有する撮像手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記第1の画素群画素の信号と前記第2の画素群の画素の信号とを用いて相関演算を行う相関演算工程を備え、
    前記相関演算工程では、
    前記第1の画素群から水平方向に所定の間隔でサンプリングした第1のサンプリング画素の信号と、該第1のサンプリング画素と同じ行の前記第2の画素群から水平方向に前記所定の間隔でサンプリングした第2のサンプリング画素の信号とを用いて第1の相関演算を行い、
    前記第1のサンプリング画素とは異なる行の前記第1の画素群から水平方向に前記所定の間隔とは所定の位置ずれ量を有する間隔でサンプリングした第3のサンプリング画素の信号と、前記第2の画素群の前記第2のサンプリング画素の信号とを用いて第2の相関演算を行い、
    前記第1の相関演算の結果と前記第2の相関演算の結果とを用いてデフォーカス量を算出する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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