JP2016018034A - 撮像装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】焦点検出画素を有する撮像素子を備えた撮像装置において、連写撮影中に焦点調節を行い、かつ連写撮影中の露光間の時間の変動を低減することができる仕組みを提供する。
【解決手段】撮像装置100は、撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び撮影光学系の射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子107を備える。露光間時間調節手段121dは、撮像素子107を順次露光する連写撮影時に、焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出する焦点検出手段121aの検出結果及び露出処理手段121cにより設定された撮影時の露出条件に基づいて本露光間の時間調節を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばデジタル一眼レフカメラ等の撮像光学系を有する撮像装置に関する。
一眼レフカメラ等では、駆動可能なメインミラー及びサブミラーからなるミラー部を有し、ミラーダウン時には撮像光学系を通過した被写体光束が位相差検出方式のAFユニット及び光学ファインダに入射し、ミラーアップ時には被写体光束が撮像面へ入射する。
このような一眼レフカメラで連写撮影する場合には、撮像素子へ露光の合間にミラー部のアップダウンを行い、位相差検出方式のAFユニットを用いた位相差AFを行うことが可能である。
しかしながら、連写撮影中の位相差AFでは、ミラー部のアップダウン駆動を行い、AFユニットへの露光と撮像素子への露光を行わなければならない。このため、撮像素子の読み出し時間が高速である場合にもミラー部の駆動時間が必要となり、高速な連写撮影が困難である。
上記問題を解決する手段として、焦点検出画素を有する撮像素子を用いて、撮像面で位相差AFを行い、連写撮影する撮像装置が提案されている(特許文献1)。この撮像装置は、撮像光学系の射出瞳における一対の部分領域を通過した被写体光束のそれぞれを受光する一対の画素が水平方向に2以上配列された焦点検出画素列を有する撮像素子を備えている。
そして、連写撮影時には、撮像素子への本露光による焦点検出画素列で生成された信号を用いて位相差AFの演算処理(AF演算)を行い、ピントずれ量(デフォーカス量)を算出する。その後、算出されたデフォーカス量をもとにフォーカスレンズを合焦位置へ移動させることで、ミラー部のアップダウン駆動を行うことなく、連写中に位相差AFをすることができるとしている。
特開2009−109631号公報
しかしながら、上記特許文献1では、撮像素子の焦点検出画素列は、行方向に離散配置されており、被写体条件や撮影条件によってAF演算結果であるデフォーカス量に誤差が生じる。そのため、撮像素子の駆動切換を行い、逐次表示画像であるライブビュー画像でAF動作を行う場合が生じる。その結果、撮影画像である本露光の画像とライブビュー画像による焦点検出方式を使い分けることになり、連写撮影において本露光間の時間が大きく変動してしまう。
そこで、本発明は、焦点検出画素を有する撮像素子を備えた撮像装置において、連写撮影中に焦点調節を行い、かつ連写撮影中の露光間の時間の変動を低減することができる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段の検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節手段と、撮影時の露出条件を設定する露出処理手段と、前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定手段と、前記判定手段が連写撮影と判定した場合に、前記焦点検出手段の検出結果及び前記露出処理手段により設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、前記第1の焦点検出手段とは異なる方式で焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、前記第1の焦点検出手段又は前記第2の焦点検出手段の検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節手段と、撮影時の露出条件を設定する露出処理手段と、前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定手段と、前記判定手段が連写撮影と判定した場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果及び前記露出処理手段により設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、焦点検出画素を有する撮像素子を備えた撮像装置において、連写撮影中に焦点調節を行い、かつ連写撮影中の露光間の時間の変動を低減することができる。
本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタルカメラのシステム構成例を示すブロック図である。 撮像素子(固体撮像素子)の構成例を示すブロック図である。 (a)は2行×2列の撮像画素の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は焦点検出画素を含む2行×2列の画素の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は撮像素子の中央近傍の画素に対して、射出瞳面の位置にある結像光学系の絞りによって光束が制限されている様子を示す図、(b)は(a)で撮像素子の中央の焦点検出画素の射出瞳面でのケラレによる重心位置の変化を説明する図である。 (a)は絞りを開放した場合の図5(b)のA−A線断面でのA像画素、B像画素及び撮像画素の感度分布を示す図、(b)は絞りが絞られている場合の図5(b)のA−A線断面でのA像画素、B像画素及び撮像画素の感度分布を示す図である。 撮像素子における撮像画素及び焦点検出画素の配置例を示す図である。 撮像素子を順次露光する連写撮影時のデジタルカメラの動作シーケンスを示す図である。 ライブビュー画像表示中の焦点検出によってAF処理を行う場合の連写撮影時のデジタルカメラの動作シーケンスを示す図である。 ライブビュー画像を用いて焦点検出する場合に、露光間の時間調節を行うときの連写撮影時のデジタルカメラの動作シーケンスを示す図である。 撮影画像で焦点検出する場合に、露光間の時間調節を行うときの連写撮影時のデジタルカメラの動作シーケンスを示す図である。 デジタルカメラの連写撮影動作を説明するフローチャート図である。 図12のステップS1100でのAF処理(LV_AF処理)を説明するフローチャート図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタルカメラのシステム構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態では、カメラ本体と撮影光学系とが一体的に構成されるデジタルカメラを例示するが、カメラ本体に対して撮影光学系を構成するレンズ鏡筒が交換可能に装着されるデジタルカメラにも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100は、被写体側から像面側に向けて順番に配置される第1レンズ群101、第2レンズ群103及び第3レンズ群105を有する。第1レンズ群101、第2レンズ群103及び第3レンズ群105は、撮影光学系を構成し、それぞれ不図示のレンズ保持部に保持されて、光軸方向に移動可能になっている。
第2レンズ群103の被写体側には、絞り兼シャッタ102が設けられ、絞り兼シャッタ102は、その開口径を調節することにより、撮影時の光量調節を行う。絞り兼シャッタ102及び第2レンズ群103は、一体的に光軸方向に進退移動し、第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍動作(ズーム動作)を行う。
撮影光学系を通過した被写体光束は、光学ローパスフィルタ106を介して撮像素子107に結像する。光学ローパスフィルタ106は、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。
撮像素子107は、CMOSセンサとその周辺回路とを備え、撮像面に結像した被写体像を光電変換して画像信号を出力する。撮像素子107には、横方向m画素及び縦方向n画素の受光ピクセル上に、ベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタがオンチップで形成された2次元単板カラーセンサが用いられる。
また、後述するように、撮像素子107は、複数の焦点検出画素及び複数の撮像画素を有する。複数の焦点検出画素は、撮影光学系の互いに異なる瞳領域を通過した光束を受光して第1の画素信号を出力する。複数の撮像画素は、撮影光学系の同一の瞳領域を通過した光束を受光して第2の画素信号を出力する。
ズームアクチュエータ111は、不図示のカム筒を回転させることで、第1レンズ群101、第2レンズ群103及び第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して、変倍操作を行う。絞りシャッタアクチュエータ112は、絞り兼シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節(絞り調節)するとともに、静止画撮影の際に露光時間制御を行う。フォーカスアクチュエータ114は、フォーカスレンズとしての第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。
電子フラッシュ115は、撮影時の被写体照明用に用いられる。電子フラッシュ115としては、キセノン管を用いた閃光照明装置が好適であるが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いてもよい。AF補助光手段116は、所定の開口パターンを有するマスクの像を、投光レンズを介して被写界に投影し、暗い被写体または低コントラストの被写体に対する焦点検出能力を向上させる。
カメラ制御回路121は、カメラ全体の制御を司るCPUの他に、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、及び通信インターフェイス回路などを有する。カメラ制御回路121のROM等に記憶されたプログラムがRAMに展開されて、CPUによりAF、撮影、画像処理、及び記録などの一連の処理が実行される。
また、カメラ制御回路121は、焦点検出手段121a、コントラスト評価値生成手段121b、露出処理手段121c、及び露光間時間調節手段121d有する。焦点検出手段121aは、本発明の第1の焦点検出手段の一例に相当し、コントラスト評価値生成手段121bは、本発明の第2の焦点検出手段の一例に相当する。
焦点検出手段121aは、撮像素子107の焦点検出画素を用いて焦点検出する。なお、焦点検出手段121aよる焦点検出方法の詳細については、後述する。コントラスト評価値生成手段121bは、撮像素子107からの撮像信号に対してγ処理や各種フィルタ処理によって高周波成分の信号を抽出することで、コントラスト評価値を生成する。露出処理手段121cは、撮像素子107から得られる画像信号を基に本露光で設定する露出条件である絞り値、デジタルゲイン(ISO感度)、シャッタスピード等を設定する処理を行う。露光間時間調節手段121dは、焦点検出手段121による焦点検出結果及び露出処理手段121cにより設定された露出条件に基づいて、露光間の時間調節を行う。
電子フラッシュ制御回路122は、撮影動作に同期して電子フラッシュ115を発光制御する。補助光駆動回路123は、焦点検出動作に同期して、AF補助光手段116を発光制御する。撮像素子駆動回路124は、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、撮像素子107から出力された画像信号をA/D変換してカメラ制御回路121に送信する。画像処理回路125は、撮像素子107から得られた画像信号に対して、γ変換、カラー補間、及びJPEG圧縮などの画像処理を行う。
フォーカス駆動回路126は、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。シャッタ駆動回路128は、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して、絞り兼シャッタ102の開口を制御する。ズーム駆動回路129は、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
表示器131は、LCD等で構成され、ライブビュー表示を行うとともに、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態表示画像等を表示する。操作スイッチ群132は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、および、撮影モード選択スイッチなどにより構成される。フラッシュメモリ133は、着脱可能とされて、撮影済み画像を記録する。
図2は、撮像素子107の構成例を示すブロック図である。なお、図2では、画像信号の読み出し動作の説明に必要な最低限の構成を示し、画素リセット信号などの図示は省略している。
図2において、光電変換部201(PDmn)は、フォトダイオード、画素アンプ、リセット用のスイッチなどで構成されている。光電変換部201(PDmn)のmは、X方向アドレスであり、m=0、1、…、m−1である。また、nは、Y方向アドレスであり、n=0、1、…、n−1である。本実施形態の撮像素子107は、m×nの光電変換部201を2次元上に配置して構成されている。なお、光電変換部201(PDmn)のm,nの符号は、説明の便宜上、図の左上の光電変換部201(PD00)周辺のみに付している。
スイッチ202は、光電変換部201(PDmn)の出力を選択するスイッチであり、垂直走査回路208により、一行ごとに選択される。ラインメモリ(MEM)203は、光電変換部201(PDmn)の出力を一時的に記憶するメモリであり、垂直走査回路208により選択された、一行分の光電変換部201(PDmn)の出力を記憶する。ラインメモリ203としては、通常、コンデンサが用いられる。
スイッチ204は、信号HRSTにより制御され、水平出力線に接続されて、水平出力線を所定の電位VHRSTにリセットする。スイッチ205(H0〜Hm−1)は、ラインメモリ203に記憶された光電変換部201(PDmn)の出力を水平出力線に順次出力する。スイッチ205(H0〜Hm−1)を後述する水平走査回路206で順次走査することにより、一行分の光電変換部201(PDmn)の出力が読み出される。
水平走査回路206は、ラインメモリ203に記憶された光電変換部201(PDmn)の出力を順次操作して、水平出力線に出力させる。信号PHSTは、水平走査回路206のデータ入力、PH1,PH2はシフトクロック入力であり、PH1=Hでデータがセットされ、PH2でデータがラッチされる。シフトクロック入力PH1,PH2にシフトクロックを入力することにより、信号PHSTを順次シフトさせて、スイッチ205(H0〜Hm−1)を順次オンさせることができる。信号SKIPは、間引き読み出し時に設定を行わせる制御入力信号である。信号SKIPをHレベルに設定することにより、水平走査回路206を所定間隔でスキップさせることが可能になる。増幅器AMP207は、水平出力線の信号を増幅して端子VOUTに出力する。
垂直走査回路208は、順次走査して、制御信号V0〜Vn−1を出力することにより、光電変換部201(PDmn)の選択スイッチ202を選択することができる。制御信号V0〜Vn−1は、水平走査回路206の場合と同様に、データ入力である信号PVST、シフトクロックPV1、PV2、及び間引き読み設定を行う信号SKIPにより制御される。なお、垂直走査回路208の動作の詳細は、水平走査回路206と同様であるため、その説明は省略する。
次に、焦点検出画素による位相差検出方法について説明する。図3乃至図6は、撮像素子107の撮像画素と焦点検出画素の構造について説明する図である。本実施形態では、2×2の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置したベイヤー配列を採用する。そして、ベイヤー配列の間に、後述する構造を有する焦点検出画素が所定の規則で分散配置されている。
図3(a)は、2行×2列の撮像画素の平面図である。周知のように、ベイヤー配列では、対角方向にG(Green)画素が配置され、他の2画素にR(Red)とB(Blue)の画素が配置されている。そして、この2行×2列の構造が繰り返し配置される。
図3(b)は、図3(a)のA−A線断面図である。図3(b)において、MLは、各画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズ、CFRは、Rのカラーフィルタ、CFGは、Gのカラーフィルタである。PDは、CMOSセンサの光電変換部を模式的に示したものであり、CLは、CMOSセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TLは、撮影光学系を模式的に示したものである。
撮像画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換部PDは、撮影光学系TLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。換言すると、撮影光学系TLの射出瞳EPと光電変換部PDは、マイクロレンズMLにより共役関係にあり、かつ光電変換部PDの有効面積は大面積であるように設計される。また、図3(b)では、G画素の入射光束について説明したが、R画素及びB画素も同一の構造を有する。従って、RGBの各々の撮像画素に対応した射出瞳EPは大径となり、被写体からの光束を効率よく取り込むことで画像信号のS/Nを向上させている。
図4は、撮影光学系の水平方向(図4の左右方向)に瞳分割を行うための焦点検出画素の配置と構造を説明する図である。ここで、水平方向とは、撮影光学系の光軸が水平となるようにカメラを構えたとき、光軸に直交し、かつ水平方向に延びる直線に沿った方向を指す。
図4(a)は、焦点検出画素を含む2行×2列の画素の平面図である。記録又は観賞のための画像信号を得る場合、G画素で輝度情報の主成分を取得する。人間の画像認識特性は、輝度情報に敏感であるため、G画素が欠損すると画質劣化が認知されやすい。一方、R画素及びB画素は、色情報(色差情報)を取得する画素であるが、人間の視覚特性は色情報には鈍感である。このため、色情報を取得する画素は、多少の欠損が生じても画質劣化は認識され難い。そこで、本実施形態では、2行×2列の画素のうち、G画素は撮像画素として残し、RとBの画素を焦点検出画素に置き換える。これを、図4(a)においてSAおよびSBでそれぞれ示している。
図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。図4(b)に示す焦点検出画素のマイクロレンズMLと光電変換部PDは、図3(b)に示す撮像画素と同一構造である。本実施形態では、焦点検出画素は、B画素の画素位置にG画素のカラーフィルタCFG(Green)を配置して構成されている。また、撮像素子107で瞳分割を行うため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対して一方向に偏倚している。
具体的には、画素SAの開口部OPHAは、右側に偏倚しているため、撮影光学系TLの左側の射出瞳EPHAを通過した光束を受光する。同様に、画素SBの開口部OPHBは、左側に偏倚しているため、撮影光学系TLの右側の射出瞳EPHBを通過した光束を受光する。画素SAを水平方向に規則的に配列し、これらの画素群で取得した被写体像をA像とする。また、画素SBも水平方向に規則的に配列し、これらの画素群で取得した被写体像をB像とする。
そして、A像とB像の相対位置を検出し、像のズレ量に対して変換係数を乗じることにより、被写体像のピントずれ量(デフォーカス量)を算出することができる。
次に、像ズレ量からデフォーカス量を算出するための変換係数を得る方法について説明する。変換係数は、結像光学系の口径情報および焦点検出画素の感度分布に基づいて算出される。撮像素子107(イメージセンサ)には、撮影レンズTLのレンズ保持枠や絞り102などのいくつかの構成部材によって制限された光束が入射する。
図5及び図6は、撮影光学系のケラレにより焦点検出用の光束が制限されている様子を示す図である。図5(a)は、撮像素子107の中央近傍の画素に対して、射出瞳面501の位置にある結像光学系の絞り102によって光束が制限されている様子を示す図である。
図5(a)において、実線で示す撮像素子107aは、予定結像面位置における撮像素子である。位置506は、予定結像面位置における撮像素子107a上での光軸505の位置である。光束507,508は、それぞれ絞り102が絞られることで、絞り102により制限された場合の光束である。光束509,510は、それぞれ絞り102が開放されることで、絞り102により制限されていない場合の光束である。光束511,512は、それぞれ光束507,508に対する焦点検出用光束である。重心位置515,516は、それぞれ焦点検出用光束511,512の重心位置である。
同様に、光束513,514は、それぞれ光束509,510に対する焦点検出用光束である。重心位置517,518は、それぞれ焦点検出用光束513,514の重心位置である。530はイメージセンサに最も近い側にあるレンズ保持枠、531は被写体に最も近い側にあるレンズ保持枠である。
図5(b)は、図5(a)の破線で示す撮像素子107bの中央の焦点検出画素の射出瞳面501でのケラレによる重心位置の変化を説明する図である。図5(b)において、瞳領域523,524は、それぞれ撮像素子107bの中央の画素に対して絞り102により制限された光束507,508、及び絞り102により制限されていない光束509,510の瞳領域を示す。入射角特性525,526は、それぞれ焦点検出画素SA,SBの入射角特性を示す。
焦点検出画素SA,SBには、瞳領域523,524の内側を透過した光束が入射角特性525,526で示される感度分布で入射する。このため、瞳領域523,524の内側を透過した焦点検出用光束の分布重心をそれぞれ求めることで、焦点検出用光束が絞り102により制限されている場合と、絞り102により制限されていない場合との重心間隔を算出することができる。
そして、算出した重心間隔から、それぞれの基線長を求めることができる。焦点検出画素の感度分布情報及び結像光学系の口径情報を測定及び計算から求めて予めメモリ等に記憶しておくことで、像ズレ量からデフォーカス量を算出するための変換係数を求めることができる。
図5(a)において、デフォーカス量519をDEFとし、撮像素子107aから射出瞳面501までの距離520をLとする。また、焦点検出用光束が絞り102により制限されている場合と制限されていない場合の基線長(重心間隔)をそれぞれG1(重心位置515,516間距離),G2(重心位置517,518間距離)とする。また、像ズレ量521,522をそれぞれPRED1、PRED2とし、像ズレ量521,522のそれぞれをデフォーカス量DEFに変換する変換係数をK1,K2とする。
このとき、次式(1)によりデフォーカス量DEFを求めることができる。
DEF=K1×PRED1=K2×PRED2 …(1)
また、像ずれ量521,522をデフォーカス量DEFに変換する変換係数K1,K2は、それぞれ次式(2),(3)により求められる。
K1=L/G1 …(2)
K2=L/G2 …(3)
ここで、K1<K2である。このため、絞り102が開放されている場合と絞り102が絞られている場合とを比較すると、像ズレ量を算出する際に像ズレ量に同等の誤差が発生し、絞り102が絞られている場合のほうがデフォーカス量として、K2/K1倍の誤差が発生する。
図6(a)は、絞り102を開放した場合の図5(b)のA−A線断面におけるA像画素530、B像画素531及び撮像画素532の感度分布を示す図である。図6(b)は、絞り102が絞られている場合の図5(b)のA−A線断面におけるA像画素530、B像画素531及び撮像画素532の感度分布を示す図である。
図6において、横軸は光入射角度を示し、縦軸は感度分布を示す。図6(a)及び図6(b)を比較すると、図6(a)に示す絞り開放の方が基線長G1が長く、また、感度を持つ入射角度幅が広くなる。基線長と、デフォーカス量に対するA像及びB像の像ズレ量とは比例関係にあるため、基線長が長くなると、デフォーカス量に対する像ズレ量の敏感度が高くなる。また、感度を持つ入射角度幅が大きくなると、デフォーカス量に対するA像、B像のボケ量、像ケラレが大きくなる。一般的に、焦点検出画素による像信号としては、デフォーカス量に対して像ずれ量の敏感度が高く、ボケ量および像ケラレが小さい像信号が望まれる。
図7は、撮像素子107における撮像画素及び焦点検出画素の配置例を示す図である。図7において、画素G,GA,GBは、緑のカラーフィルタ(緑フィルタ)を有し、画素Rは、赤のカラーフィルタ(赤フィルタ)を有し、画素Bは、青のカラーフィルタ(青フィルタ)を有する。
また、焦点検出画素SAは、画素部の開口を水平方向に偏倚させて形成され、焦点検出画素SBに対する水平方向の像ズレ量を検出するための基準画素群である。焦点検出画素SBは、画素の開口部を焦点検出画素SAとは逆方向に偏倚させて形成され、焦点検出画素SAとの水平方向の像ズレ量を検出するための参照画素群である。焦点検出画素SA,SBの白抜き部分は、偏倚した画素の開口位置を示している。焦点検出画素SA,SBは、AFライン1からAFライン4に配置されている。
合焦位置近傍の焦点状態を高精度に検出するには、焦点検出画素を密に配置する必要がある。一方、焦点検出画素の位置における画像信号(画素信号)は、周辺の撮像画素の出力信号、及び焦点検出画素の出力信号を用いて補間処理により生成する必要がある。このため、画質劣化の影響を考慮すると、焦点検出画素を疎に配置することが望まれる。
図7(a)において、焦点検出画素SA,SBは、画質劣化の影響を考慮して、欠損による画質劣化が認識され難いB画素の位置に配置している。一方、図7(b)において、焦点検出画素SA,SBは、周辺に同色の撮像画素が多く配置されるため、焦点検出画素の位置における画像信号の補間処理が、比較的容易となるG画素の位置に配置している。本実施形態では、焦点検出画素から得られる信号を用いて、焦点検出処理、及び焦点検出結果の補正処理を行うが、その際の焦点検出画素の配置は、図7(a)及び図7(b)に示す2つの例に限らない。
次に、撮像画素を用いたコントラスト検出方式による焦点検出方法について説明する。カメラ制御回路121のコントラスト評価値生成手段121bにより生成されるコントラスト評価値は、撮像素子107からの出力信号に基づいて生成される画像の鮮鋭度(コントラストの大きさ)を表す値である。ピントが合った画像の鮮鋭度は高く、ぼけた画像の鮮鋭度は低いので、コントラスト評価値を撮像光学系の焦点状態を表す値として利用することができる。ただし、前述した焦点検出画素による位相差検出方式のようにデフォーカス量がわからないため、コントラスト評価値がピーク値となるフォーカス位置を探索する必要がある。
図8乃至図11を参照して、デジタルカメラ100の連写撮影時の動作例について説明する。図8乃至図11では、レリーズスイッチ(SW2)オン、撮像素子107、AF処理、フォーカスレンズ(第3レンズ群)105の各項目に分けて動作シーケンスを示している。また、撮影者が不図示のレリーズホタンを半押し等してレリーズスイッチ(SW1)がオンすると、AF処理を行い、さらにレリーズホタンを全押し等してレリーズスイッチ(SW2)がオンした時点を立下り信号で示し、開始位置としている。本実施形態では、開始位置以降、本露光の蓄積、読み出しを1回行った後、2回目の連写撮影動作から説明する。
図8は、デジタルカメラ100の撮像素子107を順次露光する連写撮影時の動作シーケンスを示す図である。撮像素子107は、本露光である蓄積を行い、撮像画素の読み出しを開始し、並行して焦点検出画素の読み出しを行う。焦点検出画素は、前述したように、撮像画素範囲に対して像高限定された範囲に配置されているため、焦点検出画素の読み出しは、撮像画素の読み出しより先に完了する。また、焦点検出に用いる測距範囲は、前コマの連写撮影の撮像画像又はライブビュー画像から設定する。
焦点検出画素の読み出し完了し、測距範囲を設定した後、AF演算を行う。そして、焦点検出画素に対して相関演算を行い、算出した像ずれ量からデフォーカス量を求め、算出したデフォーカス量に基づいて、フォーカスアクチュエータ114によってフォーカスレンズ105を合焦位置へ移動させる。
フォーカスレンズ105を合焦位置へ移動させた後、本露光である蓄積を開始し、前述の連写撮影の動作シーケンスを再度繰り返す。
以上の連写撮影シーケンスにより、撮影画像を用いて焦点検出と焦点調節を行うことで、本露光間の時間を短縮することができ、高速な連写撮影動作が可能となる。
ただし、撮影画像では、絞り値、ISO感度等の露出条件が撮影用に最適化されるため、焦点検出に適した露出条件にはできない。また、前述のように、絞り値が絞られている場合には、デフォーカス量の誤差が大きくなってしまう。しかし、ライブビュー画像では、焦点検出に適した露出条件にすることが可能であるため、例えば絞りを開放にした状態で焦点検出が可能になる。
これにより、撮影画像による焦点検出に比べてライブビュー画像による焦点検出の方が焦点検出可能となる範囲を拡げることが可能にある。
次に、図9を参照して、ライブビュー画像表示中の焦点検出によってAF処理を行う場合の連写撮影時のデジタルカメラ100の動作シーケンスについて説明する。
図9は、ライブビュー画像から焦点検出を行い、焦点調節する場合を示している。本露光による蓄積後、焦点検出画素の読み出しによるAF演算結果からデフォーカス量を算出し、デフォーカス量をもとに所定位置へフォーカスレンズを移動させる。ここでの所定位置は、コントラスト検出方式での焦点検出を可能とするため、合焦位置ではなく、所定のデフォーカス位置である。
具体的には、許容錯乱円δ及び絞り値Fで示す値Fδをデフォーカス量の指標とした場合に、2.2×Fδ以上の値となるようにデフォーカス位置を設定する。そして、フォーカスレンズ105を所定位置へ移動させた後、ライブビュー画像の表示状態となり、ライブビュー画像から焦点検出画素の読み出しによるAF演算を行う。
AF演算後のデフォーカス量が所定の誤差以下(例えば1Fδ以下)で合焦可能である場合には、焦点検出画素による位相差検出方式によるAF方式を用いてフォーカスレンズ105を合焦位置へ移動させ、次の本露光による蓄積を行う。AF演算後のデフォーカス量が所定の誤差を超える場合には、コントラスト検出方式を用いて焦点検出を行う。
そして、フォーカスレンズ105を駆動しながら、コントラスト評価値を複数取得し、ピーク値を検出する。合焦判定は、コントラスト評価値が大きい上位3点または4点を用い、それらの評価値と対応するフォーカスレンズ105の位置から補間計算行うことで、合焦となるフォーカスレンズ105の位置を算出し、その位置へフォーカスレンズ105を移動させる。
このように、ライブビュー画像を利用して焦点検出を行うことで、撮影画像の焦点検出画素を読出してAF演算した結果、合焦できない場合でも、AF可能な撮影条件を拡大することができる。
ただし、位相差検出方式とコントラスト検出方式とでは、焦点調節に要する時間が異なる。具体的には、コントラスト検出方式は、位相差検出方式に比べて焦点調節時間が長い。そのため、被写体条件(明るさ、コントラスト)や撮影条件(絞り値、ISO感度)によってAF方式による焦点調節時間が異なることで、連写撮影の露光間の時間が変動してしまう。
そこで、本実施形態では、露光間時間調節手段121dを用いて、露光間に待機時間を設けている。具体的には、位相差検出方式が可能な範囲(絞り値が所定値(例えばF11)以内)、ISO感度が所定値(例えばISO1600)以内、明るさが所定値(例えばEv6)以内の上限値近傍である場合には、露光間に待機時間を設ける。
図10は、ライブビュー画像を用いて焦点検出する場合に、露光間の時間調節を行うときの連写撮影時のデジタルカメラ100の動作シーケンスを示す図である。ライブビュー画像の焦点検出画素を用いた位相差検出方式で、かつ位相差検出方式で合焦可能な範囲の前述した上限値近傍の場合には、露光間時間調節手段121dにより、露光間に待機時間を設ける。そして、待機時間経過後、撮影準備を開始して、本露光による蓄積を行い、再度連写撮影動作を開始する。
これにより、被写体条件や撮影条件の変動によりAF方式が異なる範囲では、露光間時間調節手段121dにより待機時間を設けることで、焦点調節時間を一定にすることができ、ライブビュー画像表示する連写撮影時の露光間の時間変動を低減することができる。
図11は、撮影画像で焦点検出する場合に、露光間の時間調節を行うときの連写撮影時のデジタルカメラ100の動作シーケンスを示す図である。前述した図10のライブビュー画像の場合と同様に、撮影画像で焦点検出が可能であり、かつ位相差検出方式で合焦可能な範囲の前述した上限値近傍の場合には、露光間時間調節手段121dにより、露光間に待機時間を設ける。そして、待機時間経過後、撮影準備を開始し、本露光による蓄積を行い、再度連写撮影動作を開始する。
これにより、被写体条件や撮影条件の変動によりAF方式が異なる範囲では、露光間時間調節手段121dにより、露光間に待機時間を設けることで、焦点調節時間を一定にすることができ、連写撮影時の露光間の時間変動を低減することができる。
次に、図12を参照して、デジタルカメラ100の連写撮影動作について説明する。図12での各処理は、カメラ制御回路121のROM等に格納されたプログラムがRAMに展開されて、CPUにより実行される。
図12において、ステップS1001では、カメラ制御回路121は、撮影者が不図示のレリーズボタンを半押し等してレリーズスイッチ(SW1)オンすると、AF動作を行う。具体的には、カメラ制御回路121は、ライブビュー画像中の焦点検出画素の読み出しによる位相差検出方式のAF動作を行い、フォーカスレンズ105を合焦位置へ移動させて、ステップS1002へ進む。
ステップS1002では、カメラ制御回路121は、撮影者がレリーズホタンを全押し等してレリーズスイッチ(SW2)がオンすると、ステップS1003へ進む。
ステップS1003では、カメラ制御回路121は、露出条件設定等の撮影準備を行い、ステップS1004へ進む。
ステップS1004では、カメラ制御回路121は、撮像素子107で撮影画像取得のため本露光である蓄積を行い、ステップS1005へ進む。
ステップS1005では、カメラ制御回路121は、撮像画素及び焦点検出画素の読み出しを開始し、ステップS1006、ステップS1007、及びステップS1008へ進む。
ステップS1006では、カメラ制御回路121は、焦点検出画素の読み出しが完了したかどうかを判定し、完了した場合は、ステップS1009へ進む。
ステップS1009では、カメラ制御回路121は、焦点検出画素を用いた位相差検出方式のAF演算を行い、デフォーカス量を算出して、ステップS1010へ進む。
ステップS1010では、カメラ制御回路121は、ステップS1009でのAF演算結果であるデフォーカス量の信頼性を判定し、合焦可能である場合は、ステップS1011へ進み、合焦可能でない場合は、ステップS1100へ進む。
ステップS1100では、カメラ制御回路121は、ライブビュー画像表示時のAF処理(LV_AF処理)を行い、ステップS1016に進む。なお、ここでのAF処理(LV_AF処理)の詳細については、図13を用いて後述する。
一方、ステップS1007では、カメラ制御回路121は、レリーズスイッチ(SW2)がオン状態であるか否かを判定する。そして、カメラ制御回路121は、レリーズスイッチ(SW2)のオン状態が維持されている場合は、連写撮影であると判定してステップS1014に進み、レリーズスイッチ(SW2)がオフ状態であれば、すべての処理を終了する。
ステップS1014では、カメラ制御回路121は、撮影画像の読み出しが完了したかどうかを判定し、完了した場合は、ステップS1015へ進む。
ステップS1015では、カメラ制御回路121は、撮像素子107の撮影準備処理を行い、ステップS1016へ進む。
また、ステップS1008では、カメラ制御回路121は、前回の撮影画像又はライブビュー画像から露出処理を行い、撮影条件を決めるため絞り値、ISO感度、シャッタスピード等を設定し、ステップS1011へ進む。
ステップS1011では、カメラ制御回路121は、露光間時間調節手段121dにより露光間の時間調節を行うための待機時間を設定する。具体的には、カメラ制御回路121は、ステップS1008での露出処理結果とステップS1010でのAF演算結果の信頼性から焦点検出可能な撮影条件範囲(絞り値、ISO感度、被写体の明るさ等)の上限値であるかどうかを判定する。そして、カメラ制御回路121は、焦点検出可能な撮影条件範囲の上限値以下であり、かつ上限値近傍である場合は、露光間の時間調節を行うため、待機時間を設定し、ステップS1012へ進む。
ステップS1012では、カメラ制御回路121は、ステップS1009で算出したデフォーカス量をもとにフォーカスレンズ105を駆動し、ステップS1011で露光間時間調節手段121dにより設定した待機時間を待機して、ステップS1013へ進む。
ステップS1013では、カメラ制御回路121は、ステップS1011での露出処理結果をもとに絞り駆動を行い、ステップS1016へ進む。
ステップS1016では、カメラ制御回路121は、撮影準備完了したかどうかを判定し、完了していない場合は、ステップS1015へ戻り、完了している場合は、ステップS1004へ戻り、再度、本露光による蓄積を再度開始する。
次に、図13を参照して、図12のステップS1100でのAF処理(LV_AF処理)について説明する。
図13において、ステップS1101では、撮像素子(センサ)107の駆動を逐次画像表示であるライブビュー画像表示への切り替えを行い、ステップS1102へ進む。
ステップS1102では、カメラ制御回路121は、ステップS1009で算出したデフォーカス量をもとにフォーカスレンズ105をAF開始位置である所定のデフォーカス位置へ移動させ、ステップS1103へ進む。
ステップS1103では、カメラ制御回路121は、撮像素子107の駆動切り替えが完了してライブビュー画像表示が可能であるかどうかを判定し、撮像素子107の駆動切り替えが完了した場合は、ステップS1104へ進む。
ステップS1104では、カメラ制御回路121は、フォーカスレンズ105を一定の速度で駆動するスキャン駆動を開始し、ステップS1105へ進む。
ステップS1105では、カメラ制御回路121は、撮像素子107のライブビュー画像表示の駆動をして蓄積、読み出しを逐次行い、ステップS1106及びステップS1107へ進む。
ステップS1106では、カメラ制御回路121は、焦点検出画素を用いた位相差検出方式のAF演算を行い、デフォーカス量を算出して、ステップS1108へ進む。
ステップS1108では、カメラ制御回路121は、ステップS1106で算出したデフォーカス量によって合焦可能であるかどうかを判定し、合焦可能である場合は、ステップS1110へ進み、合焦可能ではない場合は、ステップS1109へ進む。
ステップS1110では、カメラ制御回路121は、カメラ制御回路121は、図12のステップS1011と同様に、露光間時間調節手段121dにより露光間の時間調節を行うための待機時間を設定し、ステップS1112に進む。
一方、ステップS1107では、カメラ制御回路121は、ステップS1106の焦点検出画素によるAF演算と並行して、撮像画素によるコントラスト評価値を生成し、ステップS1109へ進む。
ステップS1109では、カメラ制御回路121は、ステップS1107で生成したコントラスト評価値がピーク値を取得したかどうかを判定する。そして、カメラ制御回路121は、コントラスト評価値がピーク値を取得していない場合は、ステップS1104へ戻ってスキャン駆動を継続する。また、カメラ制御回路121は、コントラスト評価値がピーク値を取得した場合は、コントラスト評価値のピーク値と近傍の3点により合焦となるフォーカスレンズ位置(合焦位置)を算出する合焦判定を行い、ステップS1111へ進む。
ステップS1111では、カメラ制御回路121は、フォーカスレンズ105の駆動を停止し、ステップS1112へ進む。
ステップS1112では、カメラ制御回路121は、合焦位置へフォーカスレンズ105を移動させ、図12のメインフローに戻る。
以上説明したように、本実施形態では、焦点検出画素および撮像画素を含む撮像素子を備えた撮像装置において、連写撮影の時間を維持し、露出処理を行うことができる。このため、連写撮影中に焦点調節を行い、かつ連射撮影中の本露光間の時間の変動を低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
100 デジタルカメラ
105 フォーカスレンズ
107 撮像素子
121 カメラ制御回路
121a 焦点検出手段
121b コントラスト評価値生成手段
121c 露出処理手段
121d 露光間時間調節手段
126 フォーカス駆動回路

Claims (17)

  1. 撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段の検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節手段と、
    撮影時の露出条件を設定する露出処理手段と、
    前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が連写撮影と判定した場合に、前記焦点検出手段の検出結果及び前記露出処理手段により設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記露光間時間調節手段は、前記焦点検出手段によって撮影画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記露光間時間調節手段は、前記焦点検出手段によって撮影画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件の絞り値があらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記露光間時間調節手段は、前記焦点検出手段によって撮影画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件のISO感度があらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記露光間時間調節手段は、前記焦点検出手段によって撮影画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件の被写体の明るさがあらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、
    前記第1の焦点検出手段とは異なる方式で焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、
    前記第1の焦点検出手段又は前記第2の焦点検出手段の検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節手段と、
    撮影時の露出条件を設定する露出処理手段と、
    前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が連写撮影と判定した場合に、前記第1の焦点検出手段の検出結果及び前記露出処理手段により設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 前記第1の焦点検出手段は、撮影画像又はライブビュー画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記露光間時間調節手段は、前記第1の焦点検出手段によってライブビュー画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能である場合に、露光間時間調節を行うことを特徴する請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記露光間時間調節手段は、前記第1の焦点検出手段によってライブビュー画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件の絞り値があらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  10. 前記露光間時間調節手段は、前記第1の焦点検出手段によってライブビュー画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件のISO感度があらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  11. 前記露光間時間調節手段は、前記第1の焦点検出手段によってライブビュー画像の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出した結果が合焦可能であり、かつ前記露出処理手段により設定された露出条件の明るさがあらかじめ定めた範囲の値である場合に、前記露光間の時間調節を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  12. 撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う焦点検出ステップと、
    前記焦点検出ステップでの検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節ステップと、
    撮影時の露出条件を設定する露出処理ステップと、
    前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで連写撮影と判定された場合に、前記焦点検出ステップでの検出結果及び前記露出処理ステップで設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  13. 撮影光学系の射出瞳の領域の異なる対の瞳領域を通過する光束を光電変換して対の像信号を出力する焦点検出画素、及び前記撮影光学系の前記射出瞳を通過する光束を光電変換して像信号を出力する撮像画素を有する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記撮像素子の前記焦点検出画素の像信号を用いて焦点検出を行う第1の焦点検出ステップと、
    前記第1の焦点検出ステップとは異なる方式で焦点検出を行う第2の焦点検出ステップと、
    前記第1の焦点検出ステップ又は前記第2の焦点検出ステップでの検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う焦点調節ステップと、
    撮影時の露出条件を設定する露出処理ステップと、
    前記撮像素子を順次露光する連写撮影か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで連写撮影と判定された場合に、前記第1の焦点検出ステップでの検出結果及び前記露出処理ステップで設定された露出条件に基づいて連写撮影時の露光間の時間調節を行う露光間時間調節ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 請求項12に記載の撮像装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項13に記載の撮像装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項14に記載のプログラムを格納した、ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
  17. 請求項15に記載のプログラムを格納した、ことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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