JP6288017B2 - ハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置に関する技術分野に属する。
一般に、複数の気筒を含む多気筒エンジンにおいては、特に軽負荷運転時に、気筒間の出力トルクのばらつき幅が大きくなり易く、このような気筒間の出力トルクのばらつきは、エンジンで異音の発生を招く。また、例えば特許文献1では、ハイブリッド車において、エンジンを軽負荷運転したときに、エンジン全体の出力トルクの変動により、動力分配機構にて歯打ち音(ガラ音)が発生するとしている。この特許文献1では、そのガラ音をの発生を抑制するために、ガラ音が発生する可能性が高い走行領域で、発電機による発電量の増加を実行する等して、エンジン全体の出力トルクの増加処理を行うようにしている。
特開2013−82356号公報
ところで、ハイブリッド車には、通常、上記多気筒エンジンの冷却水を熱源として利用して該ハイブリッド車の車室内を暖房する暖房装置(空調装置)が設けられている。そして、このハイブリッド車の停車時において、バッテリの残存容量(SOC)が高くて該バッテリへの充電要求はないものの、ハイブリッド車の乗員の暖房要求があるときには、エンジンを運転して、その乗員の暖房要求を満たすようにすることが考えられる。この場合、エンジンは、軽負荷運転するだけで十分であるが、エンジンや動力分配機構での異音の発生を抑制するために、上記特許文献1のように、エンジン全体の出力トルクを増加させることが考えられる。しかし、ハイブリッド車の停車時に、エンジン全体の出力トルクを増加させると、燃費の悪化を招く。
また、上記ハイブリッド車の停車時において、バッテリの残存容量(SOC)が低くて該バッテリへの充電要求があるときは、エンジンを運転して発電することにより、その発電電力をバッテリに充電させるが、バッテリの低温時等のようにバッテリの充電制限があるときには、発電量を増加させること自体が困難であり、エンジンを軽負荷運転して発電量を少なくする必要がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハイブリッド車の停車時において、バッテリへの充電要求がなくかつ乗員の暖房要求があるか、又は、バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限があるときに、燃費や充電制限の観点から多気筒エンジンを軽負荷運転しつつ、該多気筒エンジン等での異音の発生を抑制できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、複数の気筒を含む多気筒エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電する発電機と、該発電機による発電電力が充電されるバッテリとを有するハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置を対象として、上記ハイブリッド車の停車を検出する停車検出手段と、上記エンジンの気筒毎の出力トルクを検出するトルク検出手段と、上記エンジンの冷却水の温度を検出するエンジン水温検出手段と、上記ハイブリッド車の乗員の暖房要求により、上記エンジンの冷却水を熱源として利用して該ハイブリッド車の車室内を暖房する暖房装置と、上記エンジンを制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記停車検出手段により上記ハイブリッド車の停車を検出しているときにおいて、上記バッテリへの充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求があるとき、又は、上記バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限があるときには、上記エンジンを、所定負荷以下の軽負荷で運転するように構成され、更に上記制御手段は、上記ハイブリッド車の停車中における上記エンジンの軽負荷運転時において、上記トルク検出手段により検出された気筒毎の出力トルクから算出される、気筒間の出力トルクのばらつき幅が、予め設定された基準値よりも大きくなったときにおいて、上記エンジン水温検出手段により検出された上記冷却水の温度が所定温度よりも低いときには、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒の出力トルクを調整する第1の出力トルク調整制御を実行する一方、上記エンジン水温検出手段により検出された上記冷却水の温度が上記所定温度以上であるときには、出力トルクが最も低い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒の出力トルクを調整する第2の出力トルク調整制御を実行するように構成されている、という構成とした。
上記の構成により、気筒間の出力トルクのばらつき幅が基準値よりも大きくなったときには、第1又は第2の出力トルク調整制御を実行することで、気筒間の出力トルクのばらつき幅が小さくなり、この結果、エンジン全体の出力トルクを増加しなくても、エンジン等での異音の発生を抑制することができる。このようにエンジン全体の出力トルクを増加しなくても済むので、燃費の悪化を抑制することができるとともに、発電量を少なくして、バッテリの充電制限に対応することができるようになる。また、エンジンの冷却水の温度が所定温度よりも低いとき(つまり、エンジンの冷間時)には、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせることで、エンジンの冷間時における燃焼安定性を確保することができるとともに、エンジンの暖機を促進することができる。一方、エンジンの冷却水の温度が上記所定温度以上であるときには、出力トルクが最も低い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせることで、燃費を出来る限り向上させることができる。
上記ハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置において、上記エンジンは、燃料として、第1燃料と、該第1燃料に対して、単位体積当たりの発熱量が高い第2燃料とを混合して使用するものであり、上記第2の出力トルク調整制御は、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させる制御であるか、又は、上記他の気筒における上記第1燃料及び第2燃料の混合割合を、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合と同じにし、かつ、該他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も低い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くする制御である、ことが好ましい。
このことにより、第2の出力トルク調整制御によって、出力トルクが最も低い気筒以外の気筒において、出力トルクを容易に低下させることができて、出力トルクが最も低い気筒の出力トルクに、他の気筒(出力トルクが最も低い気筒以外の気筒)の出力トルクを容易に合わせることができる。
上記第2の出力トルク調整制御が上記のような制御である場合、上記第1燃料は、上記第2燃料よりも着火性が高い燃料であり、上記第2の出力トルク調整制御は、上記バッテリへの充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求がある場合の上記エンジンの軽負荷運転時には、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させる制御であり、上記バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限がある場合の上記エンジンの軽負荷運転時には、上記他の気筒における上記第1燃料及び第2燃料の混合割合を、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合と同じにし、かつ、該他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も低い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くする制御である、ことが好ましい。
すなわち、第1燃料は着火性が高いので、燃焼が早期に行われ、その分だけ、燃焼室の壁面を介してエンジンの冷却水に熱が逃げ易い。このことから、第1燃料の混合割合を増大させることで、上記冷却水の温度をより早期に上昇させることができるようになる。ここで、第2の出力トルク調整制御の実行時であっても、冷却水の温度が所定温度又はそれに近い場合もあり、この場合には、冷却水の温度を早期に上昇させることが望ましい。したがって、バッテリへの充電要求がなくかつ乗員の暖房要求がある場合のエンジンの軽負荷運転時に、出力トルクが最も低い気筒以外の気筒において、出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して第1燃料の混合割合を増大させることで、エンジンの冷却水の温度を、暖房に適切な温度にまで早期に上昇させることができるようになる。一方、バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限がある場合のエンジンの軽負荷運転時には、出力トルクが最も低い気筒以外の気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合を、出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合と同じにし、かつ、出力トルクが最も低い気筒以外の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、出力トルクが最も低い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くすることで、燃費及びエミッションを向上させることができる。
上記ハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置において、上記エンジンは、燃料として、第1燃料と、該第1燃料に対して、着火性が低くかつ単位体積当たりの発熱量が高い第2燃料とを混合して使用するものであり、上記第1の出力トルク調整制御は、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も高い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させ、かつ、上記他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も高い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して低くするとともに、上記エンジン水温検出手段による上記冷却水の温度が低いほど、上記第1燃料の混合割合の増大量及び上記燃焼空燃比の低下量を多くする制御である、ことが好ましい。
これにより、第1の出力トルク調整制御によって、出力トルクが最も高い気筒以外の気筒において、エンジンの冷間時に、失火を招くことなく、出力トルクを容易に増大させることができて、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒(出力トルクが最も高い気筒以外の気筒)の出力トルクを容易に合わせることができる。
以上説明したように、本発明のハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置によると、ハイブリッド車の停車時において、バッテリへの充電要求がなくかつ乗員の暖房要求があるか、又は、バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限があるときに、多気筒エンジンを軽負荷運転することで、燃費の悪化を抑制することができるとともに、発電量を少なくして、バッテリの充電制限に対応することができるようになる。また、ハイブリッド車の停車中における上記エンジンの軽負荷運転時において、気筒毎の出力トルクから算出される、気筒間の出力トルクのばらつき幅が基準値よりも大きくなったときに、第1又は第2の出力トルク調整制御を実行することで、気筒間の出力トルクのばらつき幅を小さくして、エンジン全体の出力トルクを増加しなくても、エンジン等での異音の発生を抑制することができる。さらに、エンジンの冷却水の温度が所定温度よりも低いときには、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせることで、エンジンの冷間時における燃焼安定性を確保することができるとともに、エンジンの暖機を促進することができる。一方、エンジンの冷却水の温度が上記所定温度以上であるときには、出力トルクが最も低い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせることで、燃費を出来る限り向上させることができる。
本発明の実施形態に係る多気筒エンジン制御装置が搭載されたハイブリッド車の概略図である。 上記ハイブリッド車の多気筒エンジン及びその制御系の構成を示すブロック図である。 水素ガス、天然ガス及びこれらの混合ガスA,B,Cについて、エンジンで燃焼させたときの、空気過剰率λとエンジンからのNOx排出量との関係を示すグラフである。 水素ガス、天然ガス及びこれらの混合ガスA,B,Cについて、エンジンで燃焼させたときの、空気過剰率λとエンジンの出力トルクとの関係、及び、空気過剰率λとエンジンの熱効率との関係を示すグラフである。 コントロールユニットによる処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る多気筒エンジン制御装置が搭載されたハイブリッド車1(以下、車両1という)の概略図である。この車両1は、所謂レンジエクステンダーEV車両(シリーズハイブリッド車であるとも言える)であって、複数の気筒(本実施形態では、後述の如く、2つの気筒)を含む多気筒エンジン10(以下、エンジン10という)と、該エンジン10により駆動されて発電する発電機20と、この発電機20によって発電された電力が蓄電(充電)される高電圧・大容量のバッテリ30と、エンジン10に駆動されることによる発電機20の発電電力及びバッテリ30の蓄電電力(放電電力)の少なくとも一方により駆動される駆動モータ40とを備えている。本実施形態では、発電機20は、モータの機能も有するモータジェネレータであり、モータとしての発電機20によりエンジン10を駆動して(クランキングして)、エンジン10を始動するようになされている。
発電機20とバッテリ30との間には、第1インバータ50が設けられ、バッテリ30と駆動モータ40との間には、第2インバータ51が設けられている。第1インバータ50と第2インバータ51とは互いに接続され、その接続ラインにバッテリ30が接続されている。発電機20の発電電力は、第1インバータ50を介してバッテリ30に供給されるとともに、第1及び第2インバータ50,51を介して駆動モータ40に供給される。バッテリ30からの放電電力は、第2インバータ51を介して駆動モータ40に供給される。
駆動モータ40の出力は、デファレンシャル装置60を介して、駆動輪61(ステアリングホイール62により操舵される左右の前輪)に伝達され、これにより、車両1が走行する。
駆動モータ40は、回生発電電力を発生可能なものであって、車両1の減速時に発電機として作動して、その発電した電力(回生発電電力)がバッテリ30に充電される。また、後述の充電走行モードでは、エンジン10が始動されて発電機20の発電電力でもってバッテリ30が充電される。尚、バッテリ30は、車両1の外部の電源による外部充電も可能になされている。
エンジン10は、発電機20を駆動して発電させるために用いられる発電用エンジンである。エンジン10は、水素タンク70に貯留されている水素ガス、及び、CNGタンク71に貯留されている天然ガス(CNG)が、気体燃料としてそれぞれ供給可能に構成された多種燃料エンジンである。水素ガスは、第1燃料に相当し、天然ガスは、第1燃料に対して、着火性が低くかつ単位体積当たりの発熱量が高い第2燃料に相当する。この第2燃料としては、天然ガスに限らず、例えばプロパンやブタンであってもよい。
図2に示すように、エンジン10は、ツインロータ式(2気筒)のロータリピストンエンジンであって、2つの繭状のロータハウジング11内(気筒内)に形成されるロータ収容室11aに、概略三角形状のロータ12がそれぞれ収容されて構成されている。2つのロータハウジング11は、3つのサイドハウジング(図示せず)の間に挟み込むようにして該サイドハウジングと一体化されてなり、各ロータハウジング11とその両側のサイドハウジングとで各ロータ収容室11aが形成される。尚、図2では、2つのロータハウジング11(2つの気筒)を展開した状態で図示しており、2つのロータハウジング11内の中央部にそれぞれ描いているエキセントリックシャフト13は、同じものである。
上記各ロータ12は、その三角形の各頂部に図示しないアペックスシールを有し、これらアペックスシールがロータハウジング11のトロコイド内周面に摺接しており、このことで、各ロータ12により各ロータ収容室11a(各気筒)内に3つの作動室(燃焼室に相当)が画成される。そして、各ロータ12は、該ロータ12の3つのアペックスシールが各々ロータハウジング11のトロコイド内周面に当接した状態でエキセントリックシャフト13の周りを自転しながら、該エキセントリックシャフト13の軸心の周りに公転するようになっている。ロータ12が1回転する間に、該ロータ12の各頂部間にそれぞれ形成された作動室が周方向に移動しながら、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の各行程を行い、これにより発生する回転力がロータ12を介して出力軸としてのエキセントリックシャフト13から出力される。
上記各ロータ収容室11aには、吸気行程にある作動室に開口する吸気開口に連通するように吸気通路14が接続されているとともに、排気行程にある作動室に開口する排気開口に連通するように排気通路15が接続されている。吸気通路14は、上流側では1つであるが、下流側では、2つの分岐路に分岐してそれぞれ上記各ロータ収容室11aに連通している。吸気通路14の上記分岐部よりも上流側(後述のインタークーラ86よりも下流側)には、ステッピングモータ等のスロットル弁アクチュエータ90により駆動されて吸気通路14の断面積(弁開度)を調節するスロットル弁16が配設されている。このスロットル弁16により、各ロータ収容室11a(吸気行程にある作動室)内への吸気量が調節されることになる。本実施形態における後述のエンジン制御では、軽負荷運転時を除いて、スロットル弁16は全開とされる。
吸気通路14の上記分岐部よりも下流側の各分岐路には、上記水素タンク70からの水素ガス、及び、上記CNGタンク71からの天然ガスを、吸気通路14(特に吸気ポート又はその近傍が好ましい)内にそれぞれ噴射する水素用ポート噴射弁17A(第2燃料用ポート噴射弁)及びCNG用ポート噴射弁17B(第1燃料用ポート噴射弁)が配設されている。これら水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bによりそれぞれ噴射された水素ガス及び天然ガスは、空気と混合された状態で、吸気行程にある作動室に供給される。
水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bは、エンジン10の極冷間時(エンジン冷間時の中でもエンジン10の冷却水(以下、エンジン冷却水という)の温度がかなり低くて、予め設定された設定温度よりも低いとき)における始動時に使用される。それ以外のときには、後述の水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bより燃料(水素ガス及び天然ガス)が作動室(燃焼室)内に直接噴射される。エンジン10の極冷間時における始動時においては、水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bの燃料噴射開口が、燃料の燃焼により生じた水分の凍結により塞がれている可能性があるので、例外的に水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bより燃料を噴射する。尚、エンジン10の始動時及び運転時において、水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bのみにより燃料を噴射するか、又は、水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bと水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bとにより燃料を噴射するようにすることも可能である。逆に、水素用及びCNG用ポート噴射弁17A,17Bをなくすことも可能である。以下の説明では、水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bにより燃料(水素ガス及び天然ガス)を噴射するものとする。
上記排気通路15は、上流側では、各ロータ収容室11aにそれぞれ連通するように2つ設けられているが、下流側では、1つに合流されている。この排気通路15の該合流部よりも下流側には、排気ガスを浄化するための低温活性三元触媒81及びNOx吸蔵還元触媒82が配設されている。低温活性三元触媒81は、NOx吸蔵還元触媒82よりも触媒活性化温度が低い三元触媒であって、NOx吸蔵還元触媒82よりも上流側に配設されている。尚、図2において吸気通路14及び排気通路15に図示した矢印は、吸気及び排気の流れを示している。
上記NOx吸蔵還元触媒82は、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属を含んだ担体に、バリウム(Ba)、カリウム(K)等のNOx吸蔵剤を担持させて構成されていて、エンジン10の排気ガス中のNOxをリーン空燃比雰囲気下で吸蔵するとともに、該吸蔵したNOxを、リッチ空燃比雰囲気下で放出して、該NOxを、排気ガス中のHCやCOと反応させて還元する機能を有する。
上記各ロータハウジング11(各気筒)には、水素タンク70からの水素ガスを、ロータ収容室11aの圧縮行程にある作動室(燃焼室)内に直接噴射する水素用直噴噴射弁18Aと、CNGタンク71からの天然ガスを、ロータ収容室11aの圧縮行程にある作動室(燃焼室)内に直接噴射するCNG用直噴噴射弁18Bとが設けられている。各ロータハウジング11において、CNG用直噴噴射弁18Bは、2つ設けられていて、これら2つのCNG用直噴噴射弁18Bが、ロータ12の幅方向(エキセントリックシャフト13が延びる方向)に並んでいる(図2では、紙面奥側のCNG用直噴噴射弁18Bが見えていない)。水素用直噴噴射弁18A、水素用ポート噴射弁17A及びCNG用ポート噴射弁17Bの数は全て1つである。本実施形態では、天然ガスは、常に2つのCNG用直噴噴射弁18Bから噴射される。
また、各ロータハウジング11には、水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bよりそれぞれ噴射された水素ガス及び天然ガスの点火を行う2つの点火プラグ19が設けられている。これら両点火プラグ19は、圧縮トップ(TDC)の近傍で、リーディング側及びトレーリング側の順で点火されて、圧縮乃至膨張行程にある作動室内の混合気の点火を行う。
エンジン10には、該エンジン10の各ロータ収容室11aにおける吸気行程にある作動室(燃焼室)内への吸気の過給を行う排気ターボ過給機85が設けられている。この排気ターボ過給機85は、吸気通路14におけるスロットル弁16よりも上流側に配設されたコンプレッサ85aと、排気通路15における上記合流部よりも下流側でかつ三元触媒81よりも上流側に配設されたタービン85bとで構成されている。タービン85bが排気ガス流により回転し、このタービン85bの回転により、該タービン85bと連結されたコンプレッサ85aが作動して、吸気通路14に吸入された空気を圧縮する。この圧縮された空気は、吸気通路14におけるコンプレッサ85aよりも下流側でかつスロットル弁16よりも上流側に配設されたインタークーラ86によって冷却された後、上記各分岐路を介して各ロータ収容室11aにおける吸気行程にある作動室内に吸入される。
車両1には、該車両1の乗員の暖房要求により、エンジン冷却水を熱源として利用して車両1の車室内を暖房する暖房装置が設けられている。この暖房装置は、空調装置として組み込まれたものであってもよい。この暖房装置は、車室内へ吹き出される空気とエンジン冷却水との熱交換を行うヒータコアと、車両1の乗員が操作して上記暖房装置を作動させるための暖房スイッチ55(図2参照)とを有している。
また、車両1には、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧を検出するバッテリ電流・電圧センサ101と、車両1の乗員によるアクセルペダルの踏み込み量(乗員の操作によるアクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102と、車両1の車速を検出する車速センサ103と、エキセントリックシャフト13に設けられ、エキセントリックシャフト13の回転角度位置を検出する回転角センサ104と、排気通路15における低温活性三元触媒81とタービン85bとの間に配設され、エンジン10の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ105(本実施形態では、リニアO2センサで構成されている)と、ロータハウジング11の内部に形成されたウォータジャケット(図示せず)に臨んで該ウォータジャケット内を流れるエンジン冷却水の温度(エンジン水温)を検出するエンジン水温センサ106(エンジン水温検出手段)と、水素タンク70内の圧力(つまり水素タンク70内の水素ガス残量)及びCNGタンク71内の圧力(つまりCNGタンク71内の天然ガス残量)をそれぞれ検出するタンク圧力センサ107(水素タンク70とCNGタンク71とに別々に設けられている)と、吸気通路14内に吸入される吸気流量を検出するエアフローセンサ108と、バッテリ30の温度を検出するバッテリ温度センサ109と、エンジン10の作動制御や、第1及び第2インバータ50,51の作動制御(つまり発電機20及び駆動モータ40の作動制御)等を行うコントロールユニット100とが設けられている。上記回転角センサ104は、エンジン10の回転数を検出するエンジン回転数センサを兼ねている。また、車速センサ103は、車両1の停車を検出する停車検出手段を構成する。
コントロールユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。コントロールユニット100には、バッテリ電流・電圧センサ101、アクセル開度センサ102、車速センサ103、回転角センサ104、空燃比センサ105、エンジン水温センサ106、タンク圧力センサ107、エアフローセンサ108、バッテリ温度センサ109等からの各種情報の信号が入力されるようになっている。また、コントロールユニット100には、暖房スイッチ55の操作情報の信号が入力されるようになっている。
発電機20は、該発電機20による発電電圧及び発電電流の情報をコントロールユニット100に送信するようになっており、コントロールユニット100は、その情報を入力して該情報から発電機20による発電電力(発電量)を検出する。また、コントロールユニット100は、上記発電電圧及び発電電流の情報に基づいて、上記発電機20の回転軸(つまりエキセントリックシャフト6)に作用するトルクを検出する。すなわち、上記発電機20の作動状態が発電状態にあるとき、上記検出されたトルクは、エンジン10の出力トルクを表す。本実施形態では、コントロールユニット100は、エンジン10の気筒毎の出力トルクを検出する。すなわち、回転角センサ104によるエキセントリックシャフト13の所定の回転角度位置で出力トルクを検出する。該所定の回転角度位置は、例えば、各気筒のリーディング側又はトレーリング側の点火プラグ19による点火タイミング又はそれに近いタイミングである。2つの気筒の該タイミングは、エキセントリックシャフト13の回転角で互いに180°ずれているので、一方の気筒の出力トルクと他方の気筒の出力トルクとを、エキセントリックシャフト13が180°回転する毎に、交互に検出することになる。このことで、回転角センサ104及びコントロールユニット100は、エンジン10の気筒毎の出力トルクを検出するトルク検出手段を構成することになる。
駆動モータ40は、該駆動モータ40の回転数の情報や、駆動モータ40による回生発電電圧及び回生発電電流の情報をコントロールユニット100に送信するようになっており、コントロールユニット100は、その情報を入力して駆動モータ40の作動制御に用いる。
そして、コントロールユニット100は、上記入力信号に基づいて、スロットル弁アクチュエータ90、水素用ポート噴射弁17A、CNG用ポート噴射弁17B、水素用直噴噴射弁18A、CNG用直噴噴射弁18B、及び点火プラグ19に対して制御信号を出力してエンジン10を制御するとともに、第1及び第2インバータ50,51に対して制御信号を出力して発電機20及び駆動モータ40を制御する。コントロールユニット100は、エンジン10の作動を制御する制御手段を構成することになる。
車両1は、バッテリ30の放電電力によって走行するバッテリ走行モード(このとき、エンジン10は停止された状態にある)と、エンジン10を運転して該エンジン10の出力によって発電機20を介してバッテリ30を充電しながら走行する充電走行モードとを有する。本実施形態では、車両1がシリーズハイブリッド車であるので、上記充電走行モードでは、エンジン10の出力により発電する発電機20による発電電力でもって、バッテリ30への充電と駆動モータ40の駆動とを行う。
コントロールユニット100は、バッテリ電流・電圧センサ101により検出された、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧に基づいて、バッテリ30の残存容量(SOC)を検出する。
そして、コントロールユニット100は、上記バッテリ走行モード時に、上記検出されるバッテリ30のSOCが第1所定値(例えば30%)よりも低くなったときには、上記充電走行モードに切り換える一方、上記充電走行モード時に、上記検出されるバッテリ30のSOCが、上記第1所定値よりも高い値に設定された第2所定値(例えば70%)よりも高くなったときに、上記バッテリ走行モードに切り換える。これにより、バッテリ30のSOCを、低過ぎずかつ高過ぎない好ましい範囲内に維持することができる。
コントロールユニット100は、上記バッテリ走行モード時において、駆動モータ40の要求出力及びバッテリ30のSOCの値に基づいて、エンジン10の運転要求の有無(本実施形態では、発電要求の有無と同じことである)を確認し、エンジン10の運転要求(発電要求)が有るときには、モータとしての発電機20によりエンジン10をクランキングしてエンジン10を始動させ、その始動後に発電機20に発電を行わせるべくエンジン10を運転する。すなわち、コントロールユニット100は、上記バッテリ走行モード時において、バッテリ30のSOCが上記第1所定値よりも低くなったとき、又は、駆動モータ40の要求出力がバッテリ30の最大放電可能電力を超えたときに、エンジン10の運転要求が有るとして、エンジン10を運転する。
ここで、上記最大放電可能電力はバッテリ30の温度によって変化する。このバッテリ30の温度と上記最大放電可能電力との関係が、マップとして、コントロールユニット100のメモリに記憶されており、コントロールユニット100は、そのマップを用いて、バッテリ温度センサ109により検出されるバッテリ30の温度から上記最大放電可能電力を検出する。
コントロールユニット100は、上記充電走行モード時には、基本的に、エンジン10を所定回転数でもって定常運転し、このエンジン定常運転時のエンジン回転数(上記所定回転数)は、エンジン10の最高効率点を含む効率の良い領域(例えば1800rpm〜2200rpm)の値であり、本実施形態では、2000rpmとする。上記エンジン定常運転時のエンジン負荷は、所定負荷よりも大きい中負荷ないし高負荷である。このときのエンジン10の出力により発電する発電機20による発電電力でもって、バッテリ30への充電と駆動モータ40の駆動とを行う(上記発電電力から駆動モータ40の要求出力を引いた残りの電力がバッテリ30に充電される)。また、上記エンジン定常運転時において、車両1の所定以上の加速要求時のように、駆動モータ40の要求出力が、2000rpmでのエンジン出力(発電電力)よりも大きくなったときには、その不足分をバッテリ30の放電電力で補う(充電はしない)。但し、バッテリ30の放電電力が該バッテリ30の最大放電可能電力になっても駆動モータ40の要求出力を満たすことができない場合には、例外的にエンジン回転数を上記所定回転数よりも高くする。
上記バッテリ走行モード時において駆動モータ40の要求出力がバッテリ30の最大放電可能電力を超えたときのエンジン10の運転も、上記所定回転数(2000rpm)での定常運転とし、バッテリ30の放電電力を調整して駆動モータ40の要求出力を満たすようにする。
後述のような軽負荷運転を実行しないときのエンジン10の運転(上記エンジン定常運転を含む)は、中負荷ないし高負荷運転となる。
コントロールユニット100は、上記中負荷ないし高負荷運転では、水素ガス及び天然ガスを所定の比率でもってエンジン10に供給するべく水素用直噴噴射弁18A及びCNG用直噴噴射弁18Bを制御する。本実施形態では、上記中負荷ないし高負荷運転では、水素ガス及び天然ガスは、略同じ体積比率(共に50%)でもって燃焼室内に噴射される。
また、コントロールユニット100は、上記中負荷ないし高負荷運転時において、エンジン10の燃焼室内の燃焼空燃比を所定空燃比にする。この所定空燃比は、リーン空燃比であって、エンジン10(燃焼室)からのNOx排出量が、例えば、天然ガスのみをそのリーン限界の燃焼空燃比でもって燃焼させたときのNOx排出量と略同じになる空燃比である。
ここで、図3に、水素ガス、天然ガス及びこれらの混合ガスA,B,Cについて、エンジン10(回転数2000rpm、スロットル弁16全開)で燃焼させたときの、空気過剰率λとエンジン10(燃焼室)からのNOx排出量との関係を示す。混合ガスAは、水素ガスと天然ガスとを略同じ体積比率(共に約50%)としたものであり、混合ガスBは、混合ガスAよりも水素ガスの体積比率を多くしたものであり、混合ガスCは、混合ガスBよりも水素ガスの体積比率を多くしたものである。また、図4に、図3の上記各ガスについて、エンジン10(回転数2000rpm、スロットル弁16全開)で燃焼させたときの、空気過剰率λとエンジン10の出力トルクとの関係、及び、空気過剰率λとエンジン10の熱効率との関係を示す。ここでは、天然ガスはCNG用直噴噴射弁18Bより噴射させ、水素ガスは水素用ポート噴射弁17Aより噴射させている。この場合、水素ガス及び天然ガスを水素用及びCNG用直噴噴射弁18A,18Bよりそれぞれ噴射させる場合と比べて、出力トルクの大きさ等は変わるものの、上記関係の傾向は大きくは変わらない。
図3及び図4より、天然ガスのリーン限界の燃焼空燃比(ここでは、空気過剰率λ)は、1.6であり、これよりも空気過剰率λを大きくしても、安定した点火を行うことができない。図3及び図4では、空気過剰率λが2.7までしかないが、水素ガスのリーン限界の空気過剰率λは約3である。尚、図3及び図4では、水素ガスについての、空気過剰率λが1.8よりも低い場合の結果は省略している。
図3より、空気過剰率λが同じであれば、天然ガスの方が水素ガスよりもNOx排出量が少なく、混合ガスA,B,Cにおいては、天然ガスの体積比率が大きい(水素ガスの体積比率が小さい)ほど、NOx排出量が少なくなることが分かる。すなわち、水素ガスや、混合ガスにおいて水素ガスの体積比率が大きい場合、NOx排出量は多くなる。しかし、水素ガスや、混合ガスにおいて水素ガスの体積比率が大きい場合、リーン限界の燃焼空燃比が高くなるので、燃焼室内の燃焼空燃比を高くすることで、NOx排出量を少なくすることができる。
本実施形態では、上記エンジン定常運転時には、水素ガス及び天然ガスを略同じ体積比率(共に50%)でもって燃焼室内に噴射するが、このとき、燃焼室内の燃焼空燃比(空気過剰率λ)を、エンジン10からのNOx排出量が、例えば、天然ガスのみをそのリーン限界の燃焼空燃比(λ=1.6)でもって燃焼させたときのNOx排出量と略同じになるリーン空燃比にする。このリーン空燃比は、本実施形態では、図3の天然ガスのライン上のλ=1.6の点Q1を通る、横軸と平行なラインと、混合ガスAのラインとが交わる点Q2のλの値(つまりλ=1.9)となる。
コントロールユニット100は、車速センサ103により車両1の停車を検出しているときにおいて、バッテリ30への充電要求がなくかつ車両1の乗員の暖房要求があるとき(つまり、バッテリ走行モードで暖房スイッチ55がオンになっているとき)、又は、バッテリ30への充電要求がありかつバッテリ30の充電制限があるとき(つまり、充電走行モードでバッテリ30の充電制限があるとき)には、エンジン10の運転要求があるとして、エンジン10を運転するが、このときには、エンジン10を上記所定負荷以下の軽負荷で運転する。尚、コントロールユニット100は、車速センサ103により車両1の停車を検出しているときにおいて、バッテリ30への充電要求がありかつバッテリ30の充電制限がないときには、エンジン10を中負荷ないし高負荷運転し、バッテリ30への充電要求がなくかつ車両1の乗員の暖房要求がないときには、エンジン10を停止した状態にする。以下、上記のようにエンジン10を軽負荷運転する条件を、軽負荷運転条件という。
ここで、バッテリ温度センサ109により検出されるバッテリ30の温度が所定範囲(例えば−10℃〜60℃)内にない場合や、バッテリ30のSOCが、上記第2所定値よりも少し低い値に予め設定された第3所定値よりも高い場合には、バッテリ30の早期劣化を抑制する観点から、バッテリ30への充電制限がなされ、この充電制限時のバッテリ30に充電可能な電力は、エンジン10の軽負荷運転での小さい発電電力に相当する。したがって、車両1の停車時に、バッテリ30への充電要求がありかつバッテリ30の充電制限があるときには、エンジン10を軽負荷運転することになる。また、車両1の停車時に、バッテリ30への充電要求がなくかつ車両1の乗員の暖房要求があるときには、その乗員の暖房要求を満たしつつ燃費の悪化を抑制する観点から、エンジン10を軽負荷運転する。
コントロールユニット100は、車両1の停車中におけるエンジン10の軽負荷運転時において、上記気筒毎の出力トルクから算出される、気筒間の出力トルクのばらつき幅(本実施形態では、エキセントリックシャフト13の互いに180°ずれた所定の回転角度位置で検出された一方の気筒の出力トルクと他方の気筒の出力トルクとの差)が、予め設定された基準値よりも大きくなったときに、以下のような第1の出力トルク調整制御又は第2の出力トルク調整制御を実行する。上記基準値は、上記ばらつき幅が該基準値よりも大きくなると、エンジン回転が不安定でエンジン10で異音が生じるような値である。
上記第1の出力トルク調整制御は、エンジン水温センサ106によるエンジン水温が所定温度よりも低いときに、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒の出力トルクを調整する制御である。上記所定温度は、上記設定温度よりも高い温度であって、エンジン10の温間状態であるときの温度よりも低い温度である。上記エンジン水温が上記所定温度よりも低いときには、エンジン10は冷間状態であると言える。
本実施形態では、気筒が2つであるので、出力トルクが最も高い気筒は、該2つの気筒のうち出力トルクが高い方の気筒(以下、高出力トルク気筒という)であり、上記他の気筒は、2つの気筒のうち出力トルクが低い方の気筒(以下、低出力トルク気筒という)である。上記第1の出力トルク調整制御により、低出力トルク気筒の出力トルクが上昇して、高出力トルク気筒の出力トルクと低出力トルク気筒の出力トルクとの差が小さくなる。
具体的に、上記第1の出力トルク調整制御は、上記低出力トルク気筒において、上記高出力トルク気筒における水素ガス及び天然ガスの混合割合(共に50%)に対して水素ガスの混合割合を増大させ、かつ、上記低出力トルク気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記高出力トルク気筒の燃焼室内の燃焼空燃比(λ=1.9)よりも低くするとともに、エンジン水温センサ106によるエンジン冷却水の温度が低いほど、水素ガスの混合割合の増大量及び上記燃焼空燃比の低下量を多くする制御である。すなわち、上記低出力トルク気筒において天然ガスの混合割合を増大させる方が該低出力トルク気筒の出力トルクを容易に増大させることができるものの、エンジン10の冷間時においては、着火性が低い天然ガスの混合割合を増大させると、失火する可能性があるので、着火性が高い水素ガスの混合割合を増大させかつ燃焼空燃比を低くすることで、低出力トルク気筒の出力トルクを増大させる。
上記第2の出力トルク調整制御は、エンジン水温センサ106によるエンジン水温が上記所定温度以上であるときに、出力トルクが最も低い気筒(本実施形態では、低出力トルク気筒)の出力トルクに、他の気筒(高出力トルク気筒)の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒(高出力トルク気筒)の出力トルクを調整する制御である。
具体的に、上記第2の出力トルク調整制御は、上記高出力トルク気筒において、上記低出力トルク気筒における水素ガス及び天然ガスの混合割合に対して水素ガスの混合割合を増大させる制御(以下、水素ガス割合増大制御という)であるか、又は、上記高出力トルク気筒における水素ガス及び天然ガスの混合割合を、上記低出力トルク気筒における水素ガス及び天然ガスの混合割合と同じにし、かつ、該高出力トルク気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記低出力トルク気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くする制御(以下、空燃比増大制御という)である。上記水素ガス割合増大制御では、上記高出力トルク気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記低出力トルク気筒の燃焼室内の燃焼空燃比と同じにしてもよく、上記低出力トルク気筒の燃焼室内の燃焼空燃比よりも高くしてもよい。
本実施形態では、上記第2の出力トルク調整制御は、バッテリ30への充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求がある場合のエンジン10の軽負荷運転時には、上記水素ガス割合増大制御とする一方、バッテリ30への充電要求がありかつ該バッテリ30の充電制限がある場合のエンジン10の軽負荷運転時には、上記空燃比増大制御とする。
すなわち、水素ガスは着火性が高いので、燃焼が早期に行われ、その分だけ、燃焼室の壁面を介してエンジン冷却水に熱が逃げ易い。このことから、水素ガスの混合割合を増大させることで、エンジン水温をより早期に上昇させることができるようになる。ここで、第2の出力トルク調整制御の実行時であっても、エンジン水温が上記所定温度又はそれに近い場合もあり、この場合には、エンジン水温を早期に上昇させることが望ましい。したがって、バッテリ30への充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求がある場合のエンジン10の軽負荷運転時に、上記水素ガス割合増大制御を実行することで、エンジン水温を、暖房に適切な温度にまで早期に上昇させることができるようになる。一方、バッテリ30への充電要求がありかつ該バッテリ30の充電制限がある場合のエンジン10の軽負荷運転時には、上記空燃比増大制御を実行することで、燃費及びエミッションを向上させることができる。
次に、コントロールユニット100による処理動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。ここでは、このフローチャートのスタート時においては、エンジン10を停止した状態のバッテリ走行モードとする。
最初のステップS1で、各種センサ等からの各種入力信号を読み込み、次のステップS2で、アクセル開度センサ102及び車速センサ103からの信号に基づき、駆動モータ40の要求出力を計算する。
次のステップS3では、上記駆動モータ40の要求出力、バッテリ30のSOC、上記軽負荷運転条件の成立の有無に基づき、エンジン10の運転要求の有無を確認する。すなわち、バッテリ30のSOCが上記第1所定値よりも低いとき、駆動モータ40の要求出力がバッテリ30の最大放電可能電力を超えているとき、車速センサ103により車両1の停車を検出しているときにおいて、バッテリ30への充電要求がなくかつ暖房スイッチ55がオンであるとき、又は、バッテリ30への充電要求がありかつ該バッテリ30の充電制限があるときに、エンジン10の運転要求が有るとする。
次のステップS4で、エンジン10の運転要求が有るか否かを判定する。このステップS4の判定がNOであるときには、上記ステップS1に戻る一方、ステップS4の判定がYESであるときには、ステップS5に進んで、上記軽負荷運転条件が成立しているか否かを判定する。
上記ステップS5の判定がNOであるときには、ステップS6に進んで、エンジン10を中負荷ないし高負荷運転し、しかる後にステップS15に進む。一方、ステップS5の判定がYESであるときには、ステップS7に進んで、エンジン10を軽負荷運転し、次のステップS8で、回転角センサ104によるエキセントリックシャフト13の互いに180°ずれた所定の回転角度位置で、各気筒の出力トルクW1,W2をそれぞれ検出する。
次のステップS9では、気筒間の出力トルクのばらつき幅(つまり、エキセントリックシャフト13の回転角で互いに180°ずれた位置で検出された一方の気筒の出力トルクと他方の気筒の出力トルクとの差(|W1−W2|))が、予め設定された基準値Δよりも大きいか否かを判定する。
上記ステップS9の判定がNOであるときには、ステップS15に進む一方、ステップS9の判定がYESであるときには、ステップS10に進んで、エンジン水温が上記所定温度よりも低いか否かを判定する。
上記ステップS10の判定がYESであるときには、ステップS11に進んで、上記第1の出力トルク調整制御を実行し、しかる後にステップS15に進む。一方、ステップS10の判定がNOであるときには、ステップS12に進んで、暖房スイッチ55がオンであるか否かを判定する。
上記ステップS12の判定がYESであるとき、つまり、バッテリ30への充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求があることで、上記軽負荷運転条件が成立したときには、ステップS13に進んで、上記第2の出力トルク調整制御における上記水素ガス割合増大制御を実行し、しかる後にステップS15に進む。一方、ステップS12の判定がNOであるとき、つまり、バッテリ30への充電要求がありかつ該バッテリ30の充電制限があることで、上記軽負荷運転条件が成立したときには、ステップS14に進んで、上記第2の出力トルク調整制御における上記空燃比増大制御を実行し、しかる後にステップS15に進む。
上記ステップS15では、新たに各種入力信号を読み込んで新たにエンジン要求運転の有無を確認して、エンジン10の運転要求がなくなったか否かを判定する。このステップS15の判定がNOであるときには、上記ステップS5に戻る。一方、ステップS15の判定がYESであるときには、ステップS16に進んで、エンジン10を停止し、しかる後にリターンする。
したがって、本実施形態では、車両1の停車時において、バッテリ30への充電要求がなくかつ車両1の乗員の暖房要求があるか、又は、バッテリ30への充電要求がありかつ該バッテリ30の充電制限があるときに、エンジン10を軽負荷運転することで、燃費の悪化を抑制することができるとともに、発電量を少なくして、バッテリ30の充電制限に対応することができるようになる。
また、車両1の停車中におけるエンジン10の軽負荷運転時において、気筒間の出力トルクのばらつき幅が上記基準値よりも大きくなったときに、第1又は第2の出力トルク調整制御を実行することで、気筒間の出力トルクのばらつき幅を小さくして、エンジン10全体の出力トルクを増加しなくても、エンジン10等での異音の発生を抑制することができる。
さらに、エンジン冷却水の温度が上記所定温度よりも低いときには、第1の出力トルク調整制御の実行により、低出力トルク気筒の出力トルクを高出力トルク気筒の出力トルクに合わせることで、エンジン10の冷間時における燃焼安定性を確保することができるとともに、エンジン10の暖機を促進することができる。一方、エンジン冷却水の温度が上記所定温度以上であるときには、高出力トルク気筒の出力トルクを低出力トルク気筒の出力トルクに合わせることで、燃費を出来る限り向上させることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、エンジン10を、シリーズハイブリッド車おいて発電機20を駆動して発電させるために用いられる発電用エンジンとしたが、エンジン10を、パラレルハイブリッド車の駆動輪61を駆動しかつ駆動モータを発電状態で駆動してバッテリを充電するエンジンとすることも可能である。
また、上記実施形態では、エンジン10をロータリピストンエンジンとしたが、往復動型エンジンとすることも可能である。さらに、エンジン10は、2気筒のエンジンには限られず、3つ以上の気筒を有する多気筒エンジンであってもよく、多種燃料エンジンに限らず、1種類の燃料(気体燃料であってもよく、液体燃料であってもよい)のみを使用するエンジンであってもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、複数の気筒を含む多気筒エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電する発電機と、該発電機による発電電力が充電されるバッテリとを有するハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置に有用である。
1 ハイブリッド車
10 エンジン
20 発電機
30 バッテリ
55 暖房スイッチ
100 コントロールユニット(制御手段)(トルク検出手段)
103 車速センサ(停車検出手段)
104 回転角センサ(トルク検出手段)
106 エンジン水温センサ(エンジン水温検出手段)

Claims (4)

  1. 複数の気筒を含む多気筒エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電する発電機と、該発電機による発電電力が充電されるバッテリとを有するハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置であって、
    上記ハイブリッド車の停車を検出する停車検出手段と、
    上記エンジンの気筒毎の出力トルクを検出するトルク検出手段と、
    上記エンジンの冷却水の温度を検出するエンジン水温検出手段と、
    上記ハイブリッド車の乗員の暖房要求により、上記エンジンの冷却水を熱源として利用して該ハイブリッド車の車室内を暖房する暖房装置と、
    上記エンジンを制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記停車検出手段により上記ハイブリッド車の停車を検出しているときにおいて、上記バッテリへの充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求があるとき、又は、上記バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限があるときには、上記エンジンを、所定負荷以下の軽負荷で運転するように構成され、
    更に上記制御手段は、上記ハイブリッド車の停車中における上記エンジンの軽負荷運転時において、上記トルク検出手段により検出された気筒毎の出力トルクから算出される、気筒間の出力トルクのばらつき幅が、予め設定された基準値よりも大きくなったときにおいて、
    上記エンジン水温検出手段により検出された上記冷却水の温度が所定温度よりも低いときには、出力トルクが最も高い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒の出力トルクを調整する第1の出力トルク調整制御を実行する一方、
    上記エンジン水温検出手段により検出された上記冷却水の温度が上記所定温度以上であるときには、出力トルクが最も低い気筒の出力トルクに、他の気筒の出力トルクを合わせるべく、該他の気筒の出力トルクを調整する第2の出力トルク調整制御を実行する
    ように構成されていることを特徴とするハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置において、
    上記エンジンは、燃料として、第1燃料と、該第1燃料に対して、単位体積当たりの発熱量が高い第2燃料とを混合して使用するものであり、
    上記第2の出力トルク調整制御は、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させる制御であるか、又は、上記他の気筒における上記第1燃料及び第2燃料の混合割合を、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合と同じにし、かつ、該他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も低い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くする制御であることを特徴とするハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置。
  3. 請求項2記載のハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置において、
    上記第1燃料は、上記第2燃料よりも着火性が高い燃料であり、
    上記第2の出力トルク調整制御は、上記バッテリへの充電要求がなくかつ上記乗員の暖房要求がある場合の上記エンジンの軽負荷運転時には、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させる制御であり、上記バッテリへの充電要求がありかつ該バッテリの充電制限がある場合の上記エンジンの軽負荷運転時には、上記他の気筒における上記第1燃料及び第2燃料の混合割合を、上記出力トルクが最も低い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合と同じにし、かつ、該他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も低い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して高くする制御であることを特徴とするハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置において、
    上記エンジンは、燃料として、第1燃料と、該第1燃料に対して、着火性が低くかつ単位体積当たりの発熱量が高い第2燃料とを混合して使用するものであり、
    上記第1の出力トルク調整制御は、上記他の気筒において、上記出力トルクが最も高い気筒における第1燃料及び第2燃料の混合割合に対して上記第1燃料の混合割合を増大させ、かつ、上記他の気筒における燃焼室内の燃焼空燃比を、上記出力トルクが最も高い気筒の燃焼室内の燃焼空燃比に対して低くするとともに、上記エンジン水温検出手段による上記冷却水の温度が低いほど、上記第1燃料の混合割合の増大量及び上記燃焼空燃比の低下量を多くする制御であることを特徴とするハイブリッド車の多気筒エンジン制御装置。
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