JP6287756B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置のブラシレスモータを制御するモータ制御装置に関する。
従来、車両用のステアリングシステムには、モータの駆動力によりステアリング操作のアシストを行う電動パワーステアリング装置(EPS)が採用されている。EPSでは、フェールセーフの観点から、インバータ及び当該インバータに通電を制御される巻線組を複数系統有するブラシレスモータが知られている(例えば、特許文献1)。このようなモータでは、いずれかの系統が故障したとき、正常系統の電力変換器及び巻線組によって駆動を継続させることが行われている。
特開2011−78230号公報
ところで、EPSのモータは、主に永久磁石回転型であり、回転子を構成する小型の永久磁石によって強力な磁束密度を得る必要がある。このため、特許文献1等の従来技術では、磁束密度が高いネオジム磁石を永久磁石として用いている。
ネオジム磁石は、高温時に保磁力が低下することが知られている。保磁力とは、逆磁界が磁石に加えられた際にどの程度の逆磁界まで減磁することなく耐え得るかの物性値である。よって、高温時にモータへ大きな電流を流すと、保磁力に対して過大な逆磁界がネオジム磁石に印加され、ネオジム磁石が減磁(不可逆減磁)してしまう。これにより、モータの特性が変化し、所望のトルクが得られなくなる恐れがある。
よって、従来技術のモータでは、回転子のネオジム磁石が減磁しないように、高温時に通電可能な最大電流を低減させる制御が必要になる。
しかしながら、モータの巻線組が通電により発熱し、その熱が輻射されるため、回転子の永久磁石は高温になり易い。特に、EPSに用いられるモータは、車庫入れ等の継続するハンドル操作のアシストトルクを出力することによって高温になり易い。よって、ネオジム磁石の減磁を防ぐため、通電可能な最大電流の制限値を低減させる程度や頻度が高くなり、十分なトルクを確保できない恐れがある。特に、特許文献1のような複数系統のモータでは、一系統に故障が発生したときには、高温時であっても正常系統のトルクを確保することが重要な課題である。
本発明は、上述の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、複数系統の巻線組を有し、高温時にトルクを確保し易いEPS用ブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
本発明のモータ制御装置は、操舵をアシストする電動パワーステアリング装置に用いられ、複数系統の巻線組を有する固定子と、フェライト磁石を有する回転子とを備えるブラシレスモータの通電を制御する。
従来技術で回転子に用いられるネオジム磁石と本発明で用いるフェライト磁石とでは、温度変化による保磁力の変化が異なる。具体的には、ネオジム磁石の保磁力は、高温になるほど低下する一方、フェライト磁石の保磁力は高温になるほど上昇する。すなわち、磁石が減磁しない範囲で印加可能な逆磁界の最大値は、ネオジム磁石では高温になる程小さくなり、フェライト磁石では高温になる程大きくなる。ここで、磁石に印加される逆磁界は、モータに流れる電流の大きさに比例する。
発明の制御対象であるブラシレスモータは、ネオジム磁石を用いた従来の回転電気に比べて、高温時に減磁することなく流すことのできる最大電流が大きい。よって、高温時にモータのトルクを確保し易い。特に、一系統に故障が発生したとき、高温時であっても正常系統のトルクを確保することが容易である。
発明のモータ制御装置は、低温時にフェライト磁石が減磁することを防止するために、フェライト磁石の温度を一定以上に保つための制御を行う。
具体的には、本発明のモータ制御装置は、巻線組に通電するためのdq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、フェライト磁石の温度を推定する温度推定手段と、推定温度が所定値より低いとき、巻線組に昇温用電流を流すためにdq軸電流指令値に加算される昇温用dq軸電流指令値を演算する昇温制御手段とを備える。
昇温制御手段は、全系統の昇温用電流のq軸和が0となるように、昇温用dq軸電流指令値を設定する。
上記構成によれば、各巻線組に昇温用電流が流れることにより、各巻線組に発生する熱を利用して、回転子のフェライト磁石を温めることができ、これにより減磁の発生を回避することができる。したがって、本発明のブラシレスモータは、回転子にフェライト磁石を用いつつ、高温から低温まで安定したトルクの確保を行うことができる。
本発明の第1実施形態によるモータを示す回路模式図である。 本発明の第1実施形態によるモータを適用した電動パワーステアリング装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態によるモータのモータ部分を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるモータの制御ユニットを示すブロック図である。 図4の電流フィードバック演算部の詳細を示すブロック図である。 ネオジム磁石及びフェライト磁石について、温度と保持力との関係を示す特性図である。 二系統正常時における最大電流制限値の設定例を示すグラフである。 比較例の昇温用電流のdq座標ベクトル図である。 図8に示す例の電気角誤差がある場合を示すdq座標ベクトル図である。 本発明の第1実施形態による昇温制御のフローチャートを示す図である。 d軸電流差指令の絶対値の設定例を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による昇温用電流の例のdq座標ベクトル図である。 図12に示す例の電気角誤差がある場合を示すdq座標ベクトル図である。 本発明の第1実施形態による昇温用電流の他の例のdq座標ベクトル図である。 図14に示す例の電気角誤差がある場合を示すdq座標ベクトル図である。 本発明の第2実施形態によるモータの制御ユニットを示すブロック図である。 一系統故障時の正常系統における最大電流制限値の設定例を示すグラフである。 ネオジム磁石又はフェライト磁石を用いたモータについて、一系統故障時のモータ回転数と逆起電圧との関係を示すグラフである。
以下、本発明によるブラシレスモータを車両の電動パワーステアリング装置(EPS)に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(ステアリングシステム)
図2は、電動パワーステアリング装置1を備えたステアリングシステム90の全体構成を示す。ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92には、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ94が設置されている。ステアリングシャフト92の先端にはピニオンギア96が設けられており、ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が回転可能に連結されている。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の直線運動変位に応じた角度について一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置1は、回転軸を回転させる駆動装置2、及び、回転軸の回転を減速してステアリングシャフト92に伝達する減速ギア89を含む。
駆動装置2は、操舵アシストトルクを発生するモータ80と、モータ80を駆動する制御ユニット10とから構成される。本実施形態のモータ80は3相交流ブラシレスモータであり、減速ギア89を正逆回転させる。
制御ユニット10は、「モータ制御装置」としての制御部65、及び、制御部65の指令に従ってモータ80への電力供給を制御するインバータ601、602を含む。また、モータ80の回転角を検出する回転角センサ85が設けられている。回転角センサ85は、例えば、モータ80側に設けられる磁気発生手段である磁石と、制御ユニット10側に設けられる磁気検出素子とによって構成され、モータ80の回転子の回転角を検出し、電気角θに変換する。
制御部65は、トルクセンサ94からのトルク信号、及び、回転角センサ85からの回転角信号等に基づいて、インバータ601、602のスイッチングを操作し、モータ80の通電を制御する。これにより、電動パワーステアリング装置1の駆動装置2は、ハンドル91の操舵を補助するための操舵アシストトルクを発生し、ステアリングシャフト92に伝達する。
(駆動装置2の電気的構成)
図1を参照して駆動装置2の電気的構成を説明する。
モータ80は、2系統の巻線組801、802を有する。第1巻線組801は、U、V、W相の3相巻線811〜813から構成されており、第2巻線組802は、U、V、W相の3相巻線821〜823から構成されている。インバータ601は、第1巻線組801に対応して設けられており、インバータ602は、第2巻線組802に対応して設けられている。インバータ601、602を、適宜、第1インバータ601、第2インバータ602と称する。
以下、インバータ、及び、そのインバータと対応する巻線組の組合せの単位を「系統」という。本実施形態では、第1インバータ601及び第1巻線組801の組み合わせを第1系統とし、第2インバータ602及び第2巻線組802の組み合わせを第2系統とする。また、複数系統における各系統の電気的特性は同等であるものとする。なお、系統毎の構成要素、物理量の符号について、第1系統の符号には末尾に「1」を付し、第2系統の符号には末尾に「2」を付す。
制御ユニット10は、上述した制御部65、インバータ601、602、及び回転角センサ85の他、電源リレー121、122、コンデンサ13、電流センサ701、702、及び、温度センサ73等を備えている。
電源リレー121、122は、バッテリ11からインバータ601、602への電力供給を系統毎に遮断可能である。
コンデンサ13は、バッテリ11と並列に接続されて電荷を蓄え、インバータ601、602への電力供給を補助したり、サージ電流などのノイズ成分を抑制したりする。
第1インバータ601は、ブリッジ接続された6つのスイッチング素子611〜616から構成されており、第1巻線組801の各巻線811〜813への通電を切り替える。本実施形態のスイッチング素子611〜616は、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)である。以下、スイッチング素子611〜616をMOS611〜616という。
高電位側である上アームのMOS611〜613は、ドレインがバッテリ11の正極側に接続されている。また、上アームのMOS611〜613のソースは、低電位側である下アームのMOS614〜616のドレインに接続されている。下アームのMOS614〜616のソースは、バッテリ11の負極側に接続されている。上アームのMOS611〜613と下アームのMOS614〜616との接続点は、それぞれ、巻線811〜813の一端に接続されている。
電流センサ701、702は、インバータ601、602が巻線組801、802に供給する相電流を相毎に検出する。図1の例では3相の電流をそれぞれ検出しているが、他の例では、2相の電流を検出し、キルヒホッフの法則を用いて他の1相の電流を算出してもよい。
第2インバータ602についても、スイッチング素子(MOS)621〜626、及び、電流センサ702の構成は、第1インバータ601と同様である。
制御部65は、マイコン67、及び、駆動回路(プリドライバ)68等から構成される。マイコン67は、トルク信号及び回転角信号等の入力信号に基づき、制御に係る各演算値を制御演算する。駆動回路68は、MOS611〜616、621〜626のゲートに接続され、マイコン67の制御に基づいてスイッチング出力する。
温度センサ73は、例えば制御部65を構成する基板に実装されたサーミスタであり、その周囲温度を検出する。温度センサ73が検出した検出温度Tsは、制御部65に入力され、その後の制御に用いられる。
(モータ80の構成)
図3を参照してモータ80の構成について簡単に説明する。図3に示すように、モータ80は、永久磁石回転型であり、回転子40、固定子50、ケーシング57、及び、シャフト47等を備えている。
回転子40は、回転子コア41と、複数の突極42及び複数の磁石極43を有している。回転子コア41及び突極42は、軟磁性材料からなり、回転子コア41の中心には回転軸となるシャフト47が固定されている。磁石極43は、永久磁石からなり、各突極42間に設けられている。磁石極43は、全て同じ極性が外側に位置するように設けられており、突極42は、磁石極43の外側の極性とは反対の極性に磁化されている。
本実施形態では、磁石極43を構成する永久磁石がフェライト磁石であることを特徴とする。以下では、磁石極43をフェライト磁石43と称する。
固定子50は、回転子40に対して径方向外側に配置された円筒状の固定子コア51と、固定子コア51に巻回された上述の巻線組801、802とを有する。固定子コア51は、先端が回転子40に対向する複数のティース52と、ティース52同士を径方向外側で磁気的に接続するヨーク部53とを有している。なお、図3では、煩雑になるのを避けるため、巻線組801、802の図示を省略している。
ケーシング57は、回転子40及び固定子50を内側に収容している。
シャフト47は、回転子40の回転軸心に沿って延びるように回転子コア41を挿通しており、回転子40と一体に回転可能である。シャフト47の一端側は、減速ギア89に接続され、他端側には、回転角センサ85を構成する磁石が設けられている。
(制御部65の構成)
次に、制御部65の構成を図4及び図5に基づいて説明する。
図4に2点鎖線で示すように、制御部65は、電流指令値演算部15、最大電流制限部16、電流フィードバック演算部300、2相3相変換部381、382、3相2相変換部391、392、温度推定部74、及び、昇温制御部75等を有している。
制御部65は、第1系統及び第2系統の各々に対応する構成を含んでいる。各系統に対応する構成要素、物理量の符号について、第1系統の符号には末尾に「1」を付し、第2系統の符号には末尾に「2」を付す。以下、第1系統及び第2系統に対応する構成要素については、代表として第1系統に対応する構成を中心に説明する。
電流指令値演算部15は、トルクセンサ94による操舵トルクTq*等の入力信号に基づいて、巻線組801に供給すべき電流のd軸成分であるd軸電流指令値Id*とq軸成分であるq軸電流指令値Iq*を生成する。なお、d軸は、回転子40が発生する磁束の向きに平行な方向であり、q軸はd軸に直交する方向である。
最大電流制限部16は、電流指令値の最大値を制限する。電流指令値演算部15が演算したdq軸電流指令値Id*、Iq*が最大電流制限値Ilimを超える場合、最大電流制限部16は、最大電流制限値Ilimに補正したdq軸電流指令値Id**、Iq**を出力する。一方、電流指令値演算部15が演算したdq軸電流指令値Id*、Iq*が最大電流制限値Ilim以下の場合には、最大電流制限部16は、電流指令値Id*、Iq*をそのまま電流指令値Id**、Iq**として出力する。最大電流制限値Ilimの設定方法については後述する。
図4に示す電流フィードバック演算部300について、ここではブロックへの入出力のみを簡単に説明する。電流フィードバック演算部300には、最大電流制限部16からの電流指令値Id**、Iq**が入力される。また、各系統の3相2相変換部391、392によって変換された電流検出値Id1、Iq1、Id2、Iq2が入力される。そして、各系統の2相3相変換部381、382に電圧指令値Vd1、Vq1、Vd2、Vq2を出力する。
3相2相変換部391は、回転角センサ85からフィードバックされた電気角θに基づき、電流センサ701が検出した3相の相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1を、d軸電流検出値Id1及びq軸電流検出値Iq1に変換する。
2相3相変換部381は、回転角センサ85からフィードバックされた電気角θに基づき、2相の電圧指令値Vd1、Vq1をU相、V相、W相の3相電圧指令値Vu1、Vv1、Vw1に変換して第1インバータ601に出力する。
第1インバータ601は、例えばPWM制御により、3相電圧指令値Vu1、Vv1、Vw1に対応するデューティ信号に基づいて、各相MOSのスイッチングを操作する。これにより、指令された3相交流電圧がモータ80に印加され、モータ80は、所望のアシストトルクを生成する。
第2系統に対応する3相2相変換部392、及び、2相3相変換部382の構成は、第1系統に対応する3相2相変換部391、及び、2相3相変換部381と同様である。
温度推定部74は、温度センサ73から入力された検出温度Tsに基づいて、フェライト磁石43の温度を推定し、推定温度Teを昇温制御部75及び最大電流制限部16にそれぞれ出力する。なお、温度推定部74は、フェライト磁石の推定温度Teを算出するために、温度センサ73ではなく、電流センサ701、702による電流検出値を利用してもよいし、両者を併用してもよい。
昇温制御部75は、入力されたフェライト磁石43の推定温度Teに基づいて、フェライト磁石43の温度を上昇させるための「昇温制御」を行う。昇温制御に関する説明は後述する。
図5は、電流フィードバック制御に係る構成を示すブロック図である。図5に破線ブロックで示す部分は、図4の電流フィードバック演算部300に対応する。
本実施形態の電流フィードバック演算部300は、「2系統の電流の和と差」を制御する。この「2系統の電流の和と差」の制御についての詳細な説明は、特開2013−230019号公報等に開示されているため、以下では基本的制御に関する概略を説明する。
電流指令値加減算部20は、電流指令値演算部15が出力した電流指令値Id*、Iq*を、2系統の電流指令値の和であるId和**、Iq和**、及び、2系統の電流指令値の差であるId差**、Iq差**に変換する。
フィードバック電流加減算部27は、3相2相変換部391、392が出力した電流検出値Id1、Id2、Iq1、Iq2を、Id和、Id差、Iq和、Iq差に変換する。
偏差算出部23、24、25、26は、それぞれ、Id和、Id差、Iq和、Iq差について、電流指令値と電流検出値との偏差を算出する。この偏差E(Id和)、E(Id差)、E(Iq和)、E(Iq差)に基づき、制御器33、34、35、36及びモータ逆モデル30を通して電圧指令値の和/差であるVd和、Vd差、Vq和、Vq差が演算される。系統電圧算出部37は、Vd和、Vd差、Vq和、Vq差を、第1系統及び第2系統の電圧指令値Vd1、Vd2、Vq1、Vq2に変換する。
以上の構成により、電流フィードバック演算部300は、2系統のインバータ601、602を電流の「和」と「差」に基づいて制御することができる。モータ80は、2系統の巻線組801、802へ入力される電流の和に従ってトルクを発生する。
ここで、二系統のインバータ601、602及び巻線組801、802が共に正常であるときを二系統正常時といい、いずれか一方の系統のインバータ又は巻線組が故障したときを一系統故障時という。一系統に故障が発生したときには、正常系統がトルクの出力を継続する。
本実施形態の制御部65は、二系統正常時において、以下に説明する特徴的な制御を行う。
(電流制限)
二系統正常時、最大電流制限部16は、フェライト磁石43の減磁を防止するための電流制限を行う。
図6は、回転子に永久磁石に利用されるフェライト磁石及びネオジム磁石について、温度と磁場(保磁力)Hとの関係を示す特性図である。図6に示される磁場Hは、減磁せずに印加可能な逆磁界の最大値に相当する。図6に示すように、磁場Hは、フェライト磁石では低温になるほど小さくなり、ネオジム磁石では高温になるほど小さくなる。
モータ80の巻線組801、802に大きな電流が流れるほど、フェライト磁石43に印加される逆磁界は大きくなる。上述したように、フェライト磁石43が減磁せずに印加可能な逆磁界の最大値は、低温になるほど小さくなる。そこで、最大電流制限部16は、温度推定部74から入力されるフェライト磁石43の推定温度Teに基づいて、フェライト磁石43が減磁しないように、推定温度Teが低くなるほど最大電流制限値Ilimを小さく設定する(図7参照)。
なお、図7に示すグラフは一例であり、直線状に限られず、例えば一定温度毎に段階状に変化するものであってもよい。
(昇温制御)
また、本実施形態では、二系統正常時、巻線組801、802に相電流が流れる際に発生する熱を利用して、回転子40のフェライト磁石43を温める昇温制御を行うことにより、減磁の発生を回避する。
ここで、比較例として、一系統の巻線組およびインバータのみを有するモータを用い、その昇温制御における問題点について説明する。
比較例では、回転子に用いる磁石の昇温制御を行う際、図8に示すような昇温用電流Ihを巻線組に流す。昇温用電流Ihはd軸成分のみを有する。よって、本来の駆動電流でない昇温用の電流によってモータにトルクが発生しないため、モータが不本意な動作を行うことが防止される。
しかしながら、比較例では、回転子の電気角θに関して電気角誤差Δθがある場合、図9に示すように、昇温用電流Ihが、d軸成分Idだけでなく、q軸成分Iqを有する。この場合、モータには不本意なトルクが発生してしまう。特に、EPSに適用されるモータの場合、運転者の意図に反してハンドルが動く可能性がある。
本実施形態の昇温制御は、上述した比較例の問題を解決するものである。
まず、図10に示すフローチャートを参照して、本実施形態の昇温制御部75の動作を説明する。以下、フローチャートの説明で記号「S」はステップを意味する。
S1において、昇温制御部75は、二系統のインバータ601、602及び巻線組801、802について、いずれも正常であるか否かを判断する。例えば、電流センサ701が検出した相電流検出値Iu、Iv、Iwが所定の下限値から上限値以下までの正常範囲にあるか否かを判断することにより、第1インバータ601又は第1巻線組801の故障を判断可能である。二系統とも正常であると判断した場合(S1:YES)、S2に進む。二系統のいずれかが故障していると判断した場合(S1:NO)、以降のステップは行われない。
S2において、昇温制御部75は、温度推定部74から入力されたフェライト磁石43の推定温度Teが、第1所定温度Tt1よりも小さいか否かを判断する。推定温度Teが第1所定温度Tt1よりも小さいと判断した場合(S2:YES)、S3に進み、昇温制御を開始する。一方、推定温度Teが第1所定温度Tt1以上であると判断した場合(S2:NO)、再びS1に戻る。
S3において、昇温制御部75は、昇温用電流指令値を出力する。
昇温制御部75は、昇温用電流指令値の一例として、d軸電流和指令IdH和*及びd軸電流差指令IdH差*を演算し、電流フィードバック演算部300に出力する(図4参照)。ここで、d軸電流和指令IdH和*=0であり、d軸電流差指令IdH差*≠0である。このとき、d軸電流差指令IdH差*の絶対値は、フェライト磁石43の推定温度Teが低いほど、減磁を防ぐために小さな値に設定されてもよい(図11参照)。
d軸電流和指令IdH和*及びd軸電流差指令IdH差*は、電流フィードバック演算部300の電流指令値加減算部20に入力される(図5参照)。
操舵アシスト中である場合、電流指令値加減算部20は、入力されたd軸電流和指令IdH和*を2系統のd軸電流指令値の和に加えたものをId和**として出力すると共に、入力されたd軸電流差指令IdH差*を2系統のd電流指令値の差に加えたものをId差**として出力する。これにより、モータ80の駆動用電流に昇温用電流が加えられた電流が巻線組801、802に流れる。
なお、昇温制御は操舵アシスト中でなくともよい。この場合、電流指令値加減算部20は、入力されたd軸電流和指令IdH和*をId和**として出力すると共に、入力されたd軸電流差指令IdH差*をId差**として出力する。
また、図4中に括弧で示すように、昇温制御部75は、昇温用電流指令値の他の例として、q軸電流和指令IqH和*及びq軸電流差指令IqH差*を演算し、電流フィードバック演算部300に出力してもよい。ここで、q軸電流和指令IqH和*=0、q軸電流差指令IqH差*≠0である。その他の説明は、d軸電流和指令IdH和*及びd軸電流差指令IdH差*と同様である。
昇温制御を開始した後、S4において、昇温制御部75は、温度推定部74から入力されたフェライト磁石43の推定温度Teが、第2所定温度Tt2よりも高いか否かを判断する。なお、第1所定温度Tt1<第2所定温度Tt2である。
昇温制御部75は、推定温度Teが第2所定温度Tt2よりも大きいと判断した場合(S4:YES)、昇温制御を終了する。一方、推定温度Teが第2所定温度Tt2以下であると判断した場合(S4:NO)、昇温制御を継続しながらS4を繰り返す。
上述の昇温制御部75の動作は、制御ユニット10がモータ80を制御する間、繰り返し行われる。
次に、昇温制御によって巻線組801、802に流れる電流について、図12〜図15を参照して説明する。
なお、本実施形態では、固定子コア51に2系統の巻線組801、802が巻かれているため、これらの巻線組801、802への入力電流の和によってモータ80の回転が制御される。そこで、図12〜図15では、左から順に、第1系統の巻線組801に流れる電流、第2系統の巻線組802に流れる電流、二系統の巻線組801、802に流れる電流の和についてのdq軸座標ベクトル図を示している。
また、以下では、本実施形態による昇温制御の特徴を単純化して説明するため、昇温制御部75からの昇温用電流指令値によって流れる昇温用電流のみについて説明する。
まず、昇温用電流指令値がd軸電流和指令IdH和*(=0)及びd軸電流差指令IdH差*(≠0)である例について、図12及び図13を参照して説明する。
d軸電流和指令IdH和*及びd軸電流差指令IdH差*は、第1系統に流れる昇温用電流IdH1、IqH1及び第2系統に流れる昇温用電流IdH2、IqH2について、IdH1=a、IqH1=0、IdH2=−a、IqH2=0(a≠0)とすることを目的として演算されている。この昇温用電流指令値により、各系統の巻線組801、802には、図12に示すような昇温用電流Ih1、Ih2が流れる。
図12に示すように、各系統の巻線組801、802には、互いに正負が逆の昇温用d軸電流IdH1、IdH2が流れる。これにより、巻線組801、802は発熱する。なお、2系統の昇温用d軸電流の和はIdH1+IdH2=0である。
一方、各系統の巻線組801、802には、昇温用q軸電流IqH1、IqH2は流れず、2系統の昇温用q軸電流の和はIqH1+IqH2=0である。このため、モータ80にトルクは発生しない。
図12の例について、回転子40の回転位置に電気角誤差Δθがある場合を図13に示す。この場合、図13に示すように、d成分及びq成分を有する昇温用電流Ih1、Ih2が流れる。すなわち、昇温用電流指令値が各系統の昇温用q軸電流IqH1、IqH2を0にするつもりで演算されていても、IqH1、IqH2≠0になる。
しかし、元々、2系統の昇温用dq軸電流の和は0になるように制御されている。このため、電気角誤差Δθがある場合であっても、2系統の昇温用q軸電流の和はIqH1+IqH2=0であり、モータ80にトルクは発生しない。
次に、昇温用電流指令値がq軸電流和指令IqH和*(=0)及びq軸電流差指令IqH差*(≠0)である例について、図14及び図15を参照して説明する。
この例においても、上記例とdq軸を入れ替えるのみで、同様の説明が適用される。すなわち、図14に示すように、各系統の巻線組801、802には、昇温用q軸電流和及び昇温用d軸電流和がそれぞれ0である昇温用電流Ih1、Ih2が流れる。また、電気角誤差Δθがある場合であっても、図15に示すように、昇温用q軸電流和は0であり、モータ80にトルクは発生しない。
仮に電気角誤差Δθを考慮する必要がなければ、2系統の昇温用q軸電流の和を0にすることのみを考慮して、昇温用電流指令値を演算すれば、モータ80にトルクを発生させずに昇温制御することができる。
上述の実施形態では、より好ましい態様として、2系統の昇温用d軸電流の和及び昇温用q軸電流の和をそれぞれ0に制御している。これにより、電気角誤差Δθがある場合でも昇温用q軸電流の和は必ず0になるため、モータ80にトルクを発生させずに昇温制御することができる。
なお、上述の昇温用電流指令値の例は組み合わされてもよい。すなわち、昇温制御部75は、d軸電流和指令IdH和*、d軸電流差指令IdH差*、q軸電流和指令IqH和*、q軸電流差指令IqH差*をそれぞれ出力してもよい。
(効果)
(1)本実施形態のモータ80は、操舵をアシストする電動パワーステアリング装置1に適用されるものであって、複数系統の巻線組801、802を有する固定子50と、フェライト磁石43を含んで構成された回転子40と、巻線組801、802に対応して設けられ、対応する巻線組に交流電流を出力する複数系統のインバータ601、602とを備えている。
上述したように、温度変化に対するフェライト磁石43の磁場Hの変化は、ネオジム磁石のものとは逆である。すなわち、フェライト磁石43の磁場Hは低温になるほど小さくなり、高温になるほど大きくなる(図6参照)。例えば図6に示すグラフでは、約60度以上の範囲で、フェライト磁石の方がネオジム磁石よりも磁場Hが大きくなっている。
このため、本実施形態のモータ80では、ネオジム磁石を用いた従来の回転電気に比べて、高温時に減磁しないで流すことのできる最大電流が大きい。よって、高温時にモータ80のトルクを確保し易い。特に、一系統故障時、高温時であっても正常系統のトルクを確保することが容易になる。
また、フェライト磁石は酸化鉄を主原料にしており、希土類を主原料とするネオジム磁石に比べて安価であるため、本実施形態のモータ80は従来に比べてコストを低減できる。
(2)本実施形態のモータ80の通電を制御する制御部65は、巻線組801、802に通電するためのdq軸電流指令値を演算する電流指令値演算部15と、フェライト磁石43の温度を推定する温度推定部74と、推定温度Teが所定値Tt1より低いとき、巻線組801、802に昇温用電流を流すためにdq軸電流指令値に加算される昇温用dq軸電流指令値を演算する昇温制御部75とを備えている。
これにより、昇温用電流の通電によって巻線組801、802を発熱させ、この熱により回転子40のフェライト磁石43を温めることができる。よって、フェライト磁石43に減磁が発生することを回避できる。
(3)本実施形態の昇温制御部75は、全系統の昇温用電流のq軸和が0になるように、昇温用dq軸電流指令値を設定する。これにより、モータ80にトルクを発生させずに昇温制御することができる
また、本実施形態の昇温制御部75は、全系統の昇温用電流のd軸和及びq軸和がそれぞれ0になるように、昇温用dq軸電流指令値を設定する。これにより、電気角誤差Δθがある場合でも、モータ80にトルクを発生させずに昇温制御することができる。
(4)また、本実施形態の制御部65は、dq軸電流指令値を制限する最大電流制限部16をさらに備え、最大電流制限部16は、温度推定部74によって推定された推定温度Teが低いほど、dq軸電流指令値の最大電流制限値Ilimを低下させる。
これにより、低温状態で過大電流が流れることによりフェライト磁石43が減磁することを防止することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図16及び図17を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の制御部66は、電流指令値演算部151、152、最大電流制限部161、162、3相2相変換部391、392、制御器301、302、2相3相変換部381、382、故障検出部711、712、温度推定部74、及び、昇温制御部76等を有している。
制御部66は、第1実施形態と同様、第1系統及び第2系統の各々に対応する構成を含んでいる。各系統に対応する構成要素、物理量の符号について、第1系統の符号には末尾に「1」を付し、第2系統の符号には末尾に「2」を付す。
電流指令値演算部151は、トルクセンサ94による操舵トルクTq*等の入力信号に基づいて、d軸電流指令値Id1*、q軸電流指令値Iq1*を演算する。
最大電流制限部161は、dq軸電流指令値Id1*、Iq1*を最大電流制限値Ilim1以下に制限し、電流指令値Id1**、Iq1**を出力する。
制御器301は、dq軸電流指令値Id1**、Iq1**とdq軸電流検出値Id1、Iq1との電流偏差が入力され、この電流偏差を0にするように、PI(比例積分)制御演算等によって電圧指令値Vd1、Vq1を演算する。
故障検出部711は、電流センサ701が検出した相電流検出値Iu、Iv、Iwが所定の下限値から上限値以下までの正常範囲にあるか否かを判断することにより、第1インバータ601又は第1巻線組801の故障を検出する。
第2系統に対応する電流指令値演算部152、最大電流制限部162、制御器302、故障検出部712の構成は、第1系統に対応する電流指令値演算部151、最大電流制限部161、制御器301、故障検出部711の構成と同様である。
以上の構成により、第2実施形態の制御部66は、2系統の電流をそれぞれフィードバック制御している。
(一系統故障時の制御)
第2実施形態の制御部66は、一系統故障時において、以下に説明する特徴的な制御を行う。以下では、「第1系統が故障し、第2系統が正常である」場合を仮定する。
まず、故障検出部711が、電流センサ701が検出した相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1、及びインバータ601の入力電圧Vr1等に基づいて、インバータ601又は巻線組801の故障を検出する。
故障検出部711は、第1系統の故障を検出すると、インバータ601への出力を停止する。その停止の方法としては、電流指令値演算部151が指令する電流指令値Id1*、Iq1*、又は、最大電流制限部161が設定する最大電流制限値を0としてもよい。また、駆動回路68からMOS611〜616への駆動信号を全てオフしてもよい。或いは、再通電の可能性が無ければ、回路上でインバータ601の電源ラインに設けられる電源リレー121を遮断してもよい。
そして、制御部66は、正常な第2系統のみでモータ80の駆動を継続する。このように正常系統を動作させることで、一系統が故障したとき、操舵アシスト機能が完全に喪失することを防止することができる。
ところで、特開2013−48524号公報に詳しく説明されているとおり、ショート故障のため故障系統のインバータ601への出力を停止したとき、正常系統のインバータ602がモータ80を駆動することによって、或いは、運転者がステアリングシャフト92を操舵し負荷側からモータ80が回転されることによって、故障系統のインバータ601には逆起電圧が発生する。この逆起電圧により、モータ80には、駆動に逆らうブレーキトルクが発生する。
なお、ショート故障とは、故障系統のいずれかの配線間が非導通を意図する制御に反して導通状態となっている状態をいう。
ショート故障の場合にブレーキトルクが発生することで、モータ80の最大トルクは低下する。そこで、ブレーキトルクを補うために、正常系統のインバータ602に対し通常駆動時よりも大きな電流を流すことが求められる。
そこで、第2実施形態の制御部66は、ショート故障が検出された場合、ブレーキトルクを補償するように正常系統を制御する。その詳細については、特開2013−48524号公報等に開示されているため、ここでは説明を省略する。
ここで、フェライト磁石は温度が上昇すると、磁束密度が低下することが知られている。この現象によるトルク低下の影響は、正常系統のみでモータ80の駆動を継続するときに特に大きい。
よって、第2実施形態では、ブレーキトルクを補償するように正常系統を制御する際、フェライト磁石43の温度上昇による磁束密度の低下に着目した制御を行う。すなわち、制御部66は、フェライト磁石43の温度上昇に基づいて、磁束密度が低下する分、正常系統に通電する電流を増加させることにより、モータ80のブレーキトルクをより効果的に補う。
例えば、故障検出部711が第1系統のショート故障を検出したとき、第2系統の最大電流制限部162は、温度推定部74から入力されたフェライト磁石43の推定温度Teに基づき、最大電流制限値Ilim2の設定を変更する。このとき、最大電流制限値Ilim2は、図17に示すように、フェライト磁石43の推定温度Teが高いほど大きくなるように設定される。これにより、フェライト磁石43の温度が上昇するほど正常系統のインバータ602に流れる電流値が増大する。
なお、図17の縦軸に示す「Ilim2」は、一系統故障時における正常系統の最大電流制限値に相当し、第2系統が故障したときの第1系統の最大電流制限値Ilim1も同様に設定される。また、図17に示すグラフは一例であり、直線状に限られず、例えば一定温度毎に段階状に変化するものであってもよい。
(電流制限)
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、二系統正常時、最大電流制限部161、162は、温度推定部74から入力されるフェライト磁石43の推定温度Teに基づいて、フェライト磁石43が減磁しないように最大電流制限値Ilim1、Ilim2を設定する。最大電流制限値Ilim1、Ilim2の設定方法は、第1実施形態の最大電流制限値Ilimの設定方法と同様である。
(昇温制御)
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、二系統正常時、第2実施形態の昇温制御部76は、第1実施形態の昇温制御部75と同様、入力されたフェライト磁石43の推定温度Teに基づいて、フェライト磁石43の温度を上昇させるための「昇温制御」を行う。昇温制御部76の動作等は第1実施形態と同様である。
昇温制御部76は、昇温用電流指令値として、昇温用d軸電流指令値IdH1*を電流指令値演算部151に出力し、昇温用d軸電流指令値IdH2*を電流指令値演算部152に出力する。ここで、昇温用d軸電流指令値IdH1*、IdH2*は、正負が逆、かつ、互いの和が0になる値である。
電流指令値演算部151は、入力された昇温用d軸電流指令値IdH1*を、演算した指令値に加算したものをd軸電流指令値Id1*として出力する。電流指令値演算部152は、入力された昇温用d軸電流指令値IdH2*を演算した指令値に加算したものをd軸電流指令値Id2*として出力する。
これにより、巻線組801、802には、図12に示す例と同様の昇温用電流Ih1、Ih2が流れる。よって、第1実施形態と同様、電気角誤差Δθがある場合でも昇温用q軸電流の和は必ず0になるため、モータ80にトルクを発生させずに昇温制御することができる。
なお、昇温制御部76が、昇温用電流指令値として、昇温用q軸電流指令値IqH1*、IqH2*を出力する場合には、dq軸を入れ替えて同様の説明が適用される。また、昇温用d軸電流指令値IdH1*、IdH2*、昇温用q軸電流指令値IqH1*、IqH2*を組み合わせてもよい。
(効果)
(1)上述したように、第2実施形態の制御部66は、インバータ601、602又は巻線組801、802について、ブレーキトルクが発生するショート故障を検出する故障検出部711、712をさらに備えている。故障検出部711、712によって、いずれかの系統のインバータ601、602又は巻線組801、802のショート故障が検出されたとき、制御部66は、故障系統のインバータの出力を停止し、かつ、ブレーキトルクを補償するように正常系統のインバータの出力を制御する。
ここで、フェライト磁石は、従来のEPSのモータに使用されているネオジム磁石に比べて磁力が小さく、故障系統に由来する逆起電力が相対的に弱い。例えば、図18は、ある構成のブラシレスモータの永久磁石としてネオジウム磁石を用いた場合と、フェライト磁石を用いた場合とについて、モータ回転数と逆起電圧との関係を示すグラフである。図18に示すように、フェライト磁石を用いた場合は、ネオジウム磁石を用いた場合に比べて、モータ回転数が大きいほど、逆起電力が弱くなる。
したがって、第2実施形態では、従来技術に比べて故障系統に発生するブレーキトルクが小さくなるため、正常系統の出力によってブレーキトルクを補償することが容易である。
(2)また、第2実施形態の制御部66は、巻線組の系統毎にdq軸電流指令値を制限する最大電流制限部161、162をさらに備えている。
故障検出部711、712によっていずれか一方の系統のインバータ601、602又は巻線組801、802の故障が検出されたとき、最大電流制限部161又は162は、正常系統の巻線組のdq軸電流指令値について、温度推定部74によって推定された推定温度Teが高いほど、最大電流制限値Ilim1又はIlim2を上昇させる。
これにより、フェライト磁石43の推定温度Teの上昇に応じて最大トルクが減少することを抑制し、ブレーキトルクをより好適に補うことができる。
(3)その他、第2実施形態では、二系統正常時、第1実施形態と同様、電流制限制御及び昇温制御を行うことによる効果を得られる。
[他の実施形態]
(ア)ラシレスモータは、3相に限らず、4相以上の多相交流モータであってもよい。また、インバータと、当該インバータに対応する巻線組の組み合わせは、二系統に限らず三系統以上でもよい。
(イ)制御ユニット10の具体的な構成は、上記実施形態の構成に限らない。例えばスイッチング素子は、MOSFET以外の電界効果トランジスタやIGBT等であってもよい。
(ウ)モータ80の具体的な構成は、上記実施形態の構成に限らない。例えば、各種の表面磁石形(SPM)でもよいし、各種の磁石埋込形(IPM)でもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。また、本発明は、各実施形態を組み合わせて構成されるものも含む。
1・・・電動パワーステアリング装置
2・・・モータ(ブラシレスモータ)
30・・・固定子
40・・・回転子
43・・・フェライト磁石
65、66・・・制御部(モータ制御装置)
601、602・・・インバータ
801、802・・・巻線組

Claims (7)

  1. 操舵をアシストする電動パワーステアリング装置(1)に用いられ、複数系統の巻線組(801、802)を有する固定子(30)と、フェライト磁石(43)を有する回転子(40)とを備えるブラシレスモータ(80)の通電を制御するモータ制御装置(65、66)であって、
    各系統の前記巻線組に対応して設けられ、対応する前記巻線組に交流電流を供給する複数系統のインバータ(601、602)と、
    前記巻線組に通電するためのdq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段(15、151、152)と、
    前記フェライト磁石の温度を推定する温度推定手段(74)と、
    推定温度が所定値より低いとき、前記巻線組に昇温用電流を流すために前記dq軸電流指令値に加算される昇温用dq軸電流指令値を演算する昇温制御手段(75、76)と、
    を備え、
    前記昇温制御手段は、全系統の前記昇温用電流のq軸和が0となるように、前記昇温用dq軸電流指令値を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記昇温制御手段は、全系統の前記昇温用電流のd軸和およびq軸和がそれぞれ0となるように、前記昇温用dq軸電流指令値を設定することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 前記複数系統は二系統であり、
    前記昇温制御手段は、二系統の前記昇温用dq軸電流指令値のq軸電流指令値を、正負が逆で、絶対値が互いに等しい値に設定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記複数系統は二系統であり、
    前記昇温制御手段は、二系統の前記昇温用dq軸電流指令値のd軸電流指令値及びq軸電流指令値を、それぞれ、正負が逆で、絶対値が互いに等しい値に設定することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記dq軸電流指令値を制限する最大電流制限手段(16、161、162)をさらに備え、
    前記最大電流制限手段は、前記温度推定手段によって推定された温度が低いほど、前記dq軸電流指令値の最大電流制限値を減少させることを特徴とする請求項〜4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記インバータ又は前記巻線組の故障を検出する故障検出手段(711、712)をさらに備え、
    前記故障検出手段によっていずれかの系統の前記インバータまたは対応する前記巻線組の故障が検出されたとき、故障系統の前記インバータの出力を停止し、かつ、故障系統に発生するブレーキトルクを補償するように正常系統の前記インバータの出力を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記巻線組の系統毎に前記dq軸電流指令値を制限する最大電流制限手段(161、162)をさらに備え、
    前記故障検出手段によっていずれかの系統の前記巻線組または前記インバータの故障が検出されたとき、
    前記最大電流制限手段は、前記温度推定手段によって推定された温度が高いほど、正常系統の前記dq軸電流指令値についての最大電流制限値を増加させることを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
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