JP6286802B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6286802B2
JP6286802B2 JP2014247043A JP2014247043A JP6286802B2 JP 6286802 B2 JP6286802 B2 JP 6286802B2 JP 2014247043 A JP2014247043 A JP 2014247043A JP 2014247043 A JP2014247043 A JP 2014247043A JP 6286802 B2 JP6286802 B2 JP 6286802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switch
control unit
switches
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016111818A (ja
Inventor
祐輔 岩松
祐輔 岩松
渉 堀尾
渉 堀尾
秀行 狩野
秀行 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014247043A priority Critical patent/JP6286802B2/ja
Priority to PCT/IB2015/002279 priority patent/WO2016087925A1/ja
Publication of JP2016111818A publication Critical patent/JP2016111818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6286802B2 publication Critical patent/JP6286802B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/483Converters with outputs that each can have more than two voltages levels
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、一般に電力変換装置、より詳細には直流電源からの直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関する。
近年、住宅用の太陽光発電装置や燃料電池、蓄電装置などの普及に伴い、これらの直流電源の出力を交流に変換する電力変換装置として、多様な回路が提案され、提供されている。例えば特許文献1には、直流電圧源から複数の電圧レベル(出力レベル)に変換した交流出力を生成する電力変換装置(特許文献1では、「マルチレベル電力変換装置」)が開示されている。
特許文献1に記載の電力変換装置は、5レベルの電圧を出力する5レベルインバータであって、2個の直流キャパシタと、2個のフライングキャパシタと、16個のスイッチング素子とを備えている。この電力変換装置は、2個の直流キャパシタの直列回路に直流電圧Eが印加された状態で、各直流キャパシタの両端電圧がE/2となり、各フライングキャパシタの両端電圧がE/4となるように各スイッチング素子を制御することで、5レベルの電圧を出力する。
特開2014−64431号公報
しかしながら、上記従来例では、所望の出力レベル数を実現するために必要な回路の構成要素の数が多くなるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されており、所望の出力レベル数を実現するために必要な回路の構成要素の数を低減することのできる電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明の電力変換装置は、主電圧源が電気的に接続される第1入力点及び第2入力点と、第1出力点及び第2出力点と、それぞれ電源電圧が互いに異なる電圧源に電気的に接続されるN個の電圧制御部と、4つのスイッチを有し、入力される直流電圧の極性を反転させて前記第1出力点及び前記第2出力点に出力電圧を生じさせる変換部と、保持スイッチを有し、前記出力電圧を所定の電圧に保持するクランプ部とを備え、電圧制御部の個数Nは、1以上の整数であって、前記N個の電圧制御部は、それぞれ前記電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する回生スイッチと、前記主電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する入力スイッチとを備え、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することで、2N+3段階に前記出力電圧を切り替える制御部を更に備え、前記制御部は、前記出力電圧が、任意の電圧制御部に電気的に接続される電圧源の電源電圧である場合、及び当該電源電圧より一段階低い電源電圧である場合に、前記任意の電圧制御部の前記回生スイッチをオン状態に維持することを特徴とする。
本発明の電力変換装置は、主電圧源が電気的に接続される第1入力点及び第2入力点と、第1出力点及び第2出力点と、それぞれ電源電圧が互いに異なる電圧源に電気的に接続される電圧制御部と、4つのスイッチを有し、入力される直流電圧の極性を反転させて前記第1出力点及び前記第2出力点に出力電圧を生じさせる変換部と、保持スイッチを有し、前記出力電圧を所定の電圧に保持するクランプ部とを備え、前記電圧制御部は、前記電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する回生スイッチと、前記主電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する入力スイッチとを備え、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することで、5段階に前記出力電圧を切り替える制御部を更に備え、前記制御部は、前記出力電圧が前記電圧源の電源電圧である場合、及び5段階の前記出力電圧から前記所定の電圧を出力する場合に前記回生スイッチをオンにし、5段階の前記出力電圧から前記所定の電圧を出力する場合に、更に前記4つのスイッチをオフにすることを特徴とする。
本発明は、所望の出力レベル数を実現するために必要な回路の構成要素の数を低減することができる。
実施形態1に係る電力変換装置の基本構成を示す回路図である。 実施形態1に係る電力変換装置の基本構成を示す回路図である。 図3A,図3Bは、それぞれ5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の回路図である。 5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の回路図である。 図5A〜図5Cは、それぞれ5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の出力波形図である。 7レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の回路図である。 図8A,図8Bは、それぞれ7レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 図9A,図9Bは、それぞれ7レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 5レベルインバータで構成した比較例に係る電力変換装置を示す回路図である。 図11A〜図11Cは、それぞれ5レベルインバータで構成した比較例に係る電力変換装置の動作説明図である。 5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 図13A,図13Bは、それぞれ5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 図15A〜図15Cは、それぞれ5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 図16A,図16Bは、それぞれ5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 5レベルインバータで構成した実施形態1に係る電力変換装置の一部構成を変更した回路図である。 図18Aは、変更前の制御部及び各ドライバ回路を示す図で、図18Bは、変更後の制御部及び各ドライバ回路を示す図である。 図19Aは、変更前の制御部及び各ドライバ回路を示す図で、図19Bは、変更後の制御部及び各ドライバ回路を示す図である。 実施形態1に係る電力変換装置の使用例を示す概略図である。 実施形態2に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2に係る電力変換装置において、第1搬送波及び第4搬送波の位相を反転させた場合の動作説明図である。 実施形態2の構成例1に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2の構成例2に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2の構成例3に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2の構成例4に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2の構成例5に係る電力変換装置の動作説明図である。 実施形態2の構成例6に係る電力変換装置の動作説明図である。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る電力変換装置1は、図1に示すように、第1入力点11及び第2入力点12と、第1出力点13及び第2出力点14と、N個の電圧制御部2〜2と、変換部3と、クランプ部4と、制御部5とを備える。なお、‘N’は1以上の整数である。第1入力点11及び第2入力点12には、主電圧源VSN+1が電気的に接続される。N個の電圧制御部2〜2には、それぞれ電源電圧E〜Eが互いに異なる電圧源VS〜VSが電気的に接続される。
電圧制御部2は、回生スイッチQ1と、入力スイッチQ2とを有している。回生スイッチQ1は、電圧源VSの正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。入力スイッチQ2は、主電圧源VSN+1の正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。なお、‘M’は1以上N以下の整数である。
変換部3は、4つのスイッチQB1〜QB4を有し、入力される直流電圧の極性を反転させて第1出力点13及び第2出力点14に出力電圧V1を生じさせるフルブリッジ型の回路である。クランプ部4は、保持スイッチQC1,QC2を有し、出力電圧V1を所定の電圧(ここでは、0〔V〕)に保持する。
制御部5は、4つのスイッチQB1〜QB4、保持スイッチQC1,QC2、N個の電圧制御部2〜2の各々における回生スイッチQ1〜Q1及び入力スイッチQ2〜Q2を制御する。これにより、制御部5は、‘2N+3’段階に出力電圧V1を切り替える。
以下、本実施形態の電力変換装置1について詳細に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
先ず、本実施形態の電力変換装置1の基本構成について説明する。本実施形態の電力変換装置1は、図1に示すように、N個の電圧制御部2〜2と、変換部3と、クランプ部4と、制御部5とを備えている。電力変換装置1の第1入力点11及び第2入力点12には、主電圧源VSN+1が電気的に接続されている。また、電力変換装置1の第1出力点13及び第2出力点14には、例えば系統電源7(図19参照)や負荷8(図19参照)が電気的に接続される。そして、電力変換装置1は、主電圧源VSN+1、及び後述する電圧源VS〜VSの何れかから入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する。また、電圧源VS〜VS及び主電圧源VSN+1は、それぞれ互いに電源電圧E〜EN+1が異なっている(E<…<EN+1)。
電圧制御部2〜2は、主電圧源VSN+1と変換部3との間に直列に電気的に接続されている。以下、電圧制御部2〜2のうち任意の電圧制御部2について説明する。電圧制御部2は、回生スイッチQ1と、入力スイッチQ2とを備えている。本実施形態の電力変換装置1では、回生スイッチQ1及び入力スイッチQ2は、それぞれIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。また、回生スイッチQ1及び入力スイッチQ2には、それぞれリカバリダイオードが内蔵されている。なお、回生スイッチQ1及び入力スイッチQ2は、それぞれバイポーラトランジスタやMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等の他の半導体スイッチ素子で構成されていてもよい。
入力スイッチQ2は、コレクタが第1入力点21に電気的に接続され、エミッタが出力点22に電気的に接続されている。第1入力点21は、第1入力点11を介して主電圧源VSN+1の高電位点(正極)に電気的に接続されるか(M=Nの場合)、電圧制御部2M+1の出力点22M+1に電気的に接続される(M≠Nの場合)。
入力スイッチQ2は、制御部5によりオン/オフを切り替えられることで、第1入力点11と変換部3の第1入力点31との間の電路の一部を開閉する。つまり、入力スイッチQ2は、主電圧源VSN+1の正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。
回生スイッチQ1は、エミッタが第2入力点23に電気的に接続され、コレクタが出力点22に電気的に接続されている。第2入力点23は、電圧源VSの高電位点(正極)に電気的に接続される。
回生スイッチQ1は、制御部5によりオン/オフを切り替えられることで、第2入力点23と変換部3の第1入力点31との間の電路の一部を開閉する。つまり、回生スイッチQ1は、電圧源VSの正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。
変換部3は、4つのスイッチQB1〜QB4で構成されるフルブリッジ・インバータである。本実施形態の電力変換装置1では、スイッチQB1〜QB4は、それぞれIGBTである。また、スイッチQB1〜QB4には、それぞれリカバリダイオードが内蔵されている。なお、スイッチ素子QB1〜QB4は、それぞれバイポーラトランジスタやMOSFET等の他の半導体スイッチ素子で構成されていてもよい。
変換部3では、第1スイッチQB1及び第2スイッチQB2の直列回路と、第3スイッチ素子QB3及び第4スイッチQB4の直列回路とが並列に電気的に接続されている。スイッチ素子QB1,QB3のコレクタは、変換部3の第1入力点31に電気的に接続されている。変換部3の第1入力点31は、電圧制御部2〜2を介して第1入力点11に電気的に接続されている。また、スイッチ素子QB2,QB4のエミッタは、変換部3の第2入力点32に電気的に接続されている。変換部3の第2入力点32は、電圧源VS〜VSの各々の低電位(負極)、及び第2入力点12に電気的に接続されている。そして、第1スイッチQB1のエミッタ及び第2スイッチQB2のコレクタの接続点と、第3スイッチQB3のエミッタ及び第4スイッチQB4のコレクタの接続点とが、変換部3の一対の出力点33,34となっている。
クランプ部4は、第1保持スイッチQC1及び第2保持スイッチQC2の直列回路で構成されている。本実施形態の電力変換装置1では、保持スイッチQC1,QC2は、それぞれIGBTである。また、保持スイッチQC1,QC2には、それぞれリカバリダイオードが内蔵されている。なお、保持スイッチQC1,QC2は、それぞれバイポーラトランジスタやMOSFET等の他の半導体スイッチ素子で構成されていてもよい。
第1保持スイッチQC1のコレクタは、変換部3の第1出力点33に電気的に接続され、且つ第1出力点13に電気的に接続されている。第2保持スイッチQC2のコレクタは、変換部3の第2出力点34に電気的に接続され、且つ第2出力点14に電気的に接続されている。また、第1保持スイッチQC1のエミッタと、第2保持スイッチQC2のエミッタとが電気的に接続されている。クランプ部4は、保持スイッチQC1,QC2を有し、出力電圧V1を所定の電圧(ここでは、0〔V〕)に保持する。
制御部5は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成としており、メモリに記憶されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。プログラムは、電気通信回線を通して提供されてもよく、記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。制御部5は、電圧制御部2〜2の回生スイッチQ1〜Q1、及び入力スイッチQ2〜Q2の各々に駆動信号を与え、オン/オフを切り替えることで電圧制御部2〜2を制御する。また、制御部5は、変換部3のスイッチQB1〜QB4の各々に駆動信号を与え、オン/オフを切り替えることで変換部3を制御する。更に、制御部5は、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2の各々に駆動信号を与え、オン/オフを切り替えることでクランプ部4を制御する。これらの駆動信号は、何れもPWM(Pulse Width Modulation)信号である。なお、駆動信号はPWM信号に限定されず、例えばPFM(Pulse Frequency Modulation)信号やPAM(Pulse Amplitude Modulation)信号であってもよい。
ここで、本実施形態の電力変換装置1の基本構成において、図1に示す構成では、電圧制御部2〜2は、それぞれ電圧源VS〜VSの正極に電気的に接続されているが、他の構成であってもよい。すなわち、図2に示すように、電圧制御部2〜2は、それぞれ電圧源VS〜VSの負極に電気的に接続されていてもよい。また、図3Aに示すように、回生スイッチQ1が電圧源VSの負極に電気的に接続され、入力スイッチQ2が主電圧源VSN+1の正極に電気的に接続される構成であってもよい。更に、図3Bに示すように、回生スイッチQ1が電圧源VSの正極に電気的に接続され、入力スイッチQ2が主電圧源VSN+1の負極に電気的に接続される構成であってもよい。なお、図3A,図3Bに示す例は、5段階(すなわち、N=1,M=1)に出力電圧V1を切り替えるマルチレベルインバータ(以下では、「5レベルインバータ」と称する)で構成した電力変換装置1を表している。
以下、電圧制御部2〜2のうち任意の電圧制御部2について図2を用いて説明する。
入力スイッチQ2は、コレクタが出力点22に電気的に接続され、エミッタが第1入力点21に電気的に接続されている。第1入力点21は、第2入力点12を介して主電圧源VSN+1の低電位点(負極)に電気的に接続されるか(M=Nの場合)、電圧制御部2M+1の出力点22M+1に電気的に接続される(M≠Nの場合)。
入力スイッチQ2は、制御部5によりオン/オフを切り替えられることで、第2入力点12と変換部3の第2入力点32との間の電路の一部を開閉する。つまり、入力スイッチQ2は、主電圧源VSN+1の正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。
回生スイッチQ1は、エミッタが出力点22に電気的に接続され、コレクタが第2入力点23に電気的に接続されている。第2入力点23は、電圧源VSの低電位点(負極)に電気的に接続される。
回生スイッチQ1は、制御部5によりオン/オフを切り替えられることで、第2入力点23と変換部3の第2入力点32との間の電路の一部を開閉する。つまり、回生スイッチQ1は、電圧源VSの正極又は負極の何れか一方の電極(ここでは、正極)と変換部3とを繋ぐ電路を開閉する。
以下、本実施形態の電力変換装置1の基本構成の動作について説明する。この基本構成は、制御部5が以下の表1に示す条件に従って、N個の電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。つまり、制御部5は、4つのスイッチQB1〜QB4、保持スイッチQC1,QC2、N個の電圧制御部2〜2の各々における回生スイッチQ1〜Q1及び入力スイッチQ2〜Q2を制御する。これにより、この基本構成は、‘2N+3’段階に出力電圧V1を切り替えるマルチレベルインバータとして動作する。すなわち、電圧源VS〜VSの電源電圧をそれぞれE〜E〔V〕、主電圧源VSN+1の電源電圧をEN+1とすると、この基本構成は、0〔V〕,±E〔V〕,…,±EN+1〔V〕の何れかの出力電圧V1を発生する。そして、この基本構成は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
Figure 0006286802
例えば、E〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、その他の電圧制御部2〜2M−1,2M+1〜2の回生スイッチをオフに切り替える。また、制御部5は、電圧制御部2〜2M−1の入力スイッチQ2〜Q2M−1をオンに切り替え、その他の電圧制御部2〜2の入力スイッチをオフに切り替える。そして、制御部5は、変換部3のスイッチQB1,QB4をオン、スイッチQB2,QB3をオフに切り替え、且つクランプ部4の保持スイッチQC1,QC2をオフに切り替える。
また、−E〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合は、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替えればよい。また、出力電圧V1を0〔V〕とする場合は、制御部5は、電圧制御部2〜2及び変換部3の全てのスイッチをオフに切り替え、且つクランプ部4の保持スイッチQC1,QC2をオンに切り替えればよい。
以下、一例として、5レベルインバータで構成した電力変換装置1について説明する。この電力変換装置1は、図4に示すように、1個の電圧制御部2を備えている。電圧制御部2の第2入力点23には、電圧源VSの正極が電気的に接続されている。また、第1入力点11及び第2入力点12には、主電圧源VSが電気的に接続されている。ここでは、電圧源VSの電源電圧を1〔V〕、主電圧源VSの電源電圧を2〔V〕と仮定する。
この電力変換装置1は、制御部5が以下の表2に示す条件に従って電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御することで、±2〔V〕,±1〔V〕,0〔V〕の5段階の出力電圧V1を発生する。
Figure 0006286802
以下、図5A〜図5Cを用いて具体的に説明する。なお、図5A〜図5Cにおいて、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。例えば、2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、図5Aに示すように、電圧制御部2の入力スイッチQ2と、変換部3のスイッチQB1,QB4とをオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替える。
1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、図5Bに示すように、電圧制御部2の回生スイッチQ1と、変換部3のスイッチQB1,QB4とをオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替える。
また、出力電圧V1を0〔V〕とする場合、制御部5は、図5Cに示すように、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。そして、この電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、図6に示すように、0〔V〕を中心に−2〔V〕〜2〔V〕の間で変化する交流電圧(同図の太い実線参照)を出力する。
勿論、本実施形態の電力変換装置1は、上記の5レベルインバータに限定されず、更に多段階に出力電圧V1を切り替えるマルチレベルインバータで構成することも可能である。例えば、本実施形態の電力変換装置1は、7段階(すなわち、N=2)に出力電圧V1を切り替えるマルチレベルインバータ(以下では、「7レベルインバータ」と称する)で構成されていてもよい。
7レベルインバータで構成される電力変換装置1は、図7に示すように、2個の電圧制御部2,2を備えている。電圧制御部2の第2入力点23には、電圧源VSの負極が電気的に接続されている。電圧制御部2の第2入力点23には、電圧源VSの負極が電気的に接続されている。また、第1入力点11及び第2入力点12には、主電圧源VSが電気的に接続されている。ここでは、電圧源VSの電源電圧を1〔V〕、電圧源VSの電源電圧を2〔V〕、主電圧源VSの電源電圧を3〔V〕と仮定する。
この電力変換装置1は、制御部5が以下の表3に示す条件に従って電圧制御部2,2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御することで、±3〔V〕,±2〔V〕,±1〔V〕,0〔V〕の7段階の出力電圧V1を発生する。
Figure 0006286802
以下、図8A,図8B,図9A,図9Bを用いて具体的に説明する。なお、図8A,図8B,図9A,図9Bにおいて、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。例えば、3〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、図8Aに示すように、電圧制御部2,2の入力スイッチQ2,Q2と、変換部3のスイッチQB1,QB4とをオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−3〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替える。
2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、図8Bに示すように、電圧制御部2の回生スイッチQ1と、電圧制御部2の入力スイッチQ2とをオンに切り替える。また、制御部5は、変換部3のスイッチQB1,QB4をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替える。
1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、図9Aに示すように、電圧制御部2の回生スイッチQ1と、変換部3のスイッチQB1,QB4とをオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部5は、上記の状態において変換部3のスイッチQB1,QB4をオフ、スイッチQB2,QB3をオンに切り替える。
また、出力電圧V1を0〔V〕とする場合、制御部5は、図9Bに示すように、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。そして、この電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−3〔V〕〜3〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
ここで、NPC(Neutral-Point-Clamped)型の5レベルインバータである電力変換装置100を本実施形態の電力変換装置1の比較例として説明する。この電力変換装置100は、図10に示すように、第1入力点101と第2入力点102との間に、2つの電圧源105,106が直列に電気的に接続されている。ここでは、電圧源105,106の電源電圧は、何れも1〔V〕と仮定する。また、電圧源105の低電位点(負極)と、電圧源106の高電位点(正極)との接続点は、共通電位点107である。
第1入力点101と第1出力点103との間には、スイッチS1,S5の直列回路が電気的に接続されている。また、第2入力点102と第1出力点103との間には、スイッチS2,S6の直列回路が電気的に接続されている。また、第1入力点101と第2出力点104との間には、スイッチS3,S7の直列回路が電気的に接続されている。更に、第2入力点102と第2出力点104との間には、スイッチS4,S8の直列回路が電気的に接続されている。スイッチS1〜S8は、何れもIGBTであり、それぞれリカバリダイオードが内蔵されている。
スイッチS1,S3のコレクタは第1入力点101に電気的に接続されており、スイッチS2,S4のエミッタは第2入力点102に電気的に接続されている。また、スイッチS5のエミッタ及びスイッチS6のコレクタは第1出力点103に電気的に接続されており、スイッチS7のエミッタ及びスイッチS8のコレクタは第2出力点104に電気的に接続されている。
スイッチS1のエミッタ及びスイッチS5のコレクタの接続点と、スイッチS2のコレクタ及びスイッチS6のエミッタの接続点との間には、ダイオードD1,D2の直列回路が電気的に接続されている。また、ダイオードD1のアノード及びダイオードD2のカソードの接続点は、共通電位点107に電気的に接続されている。スイッチS3のエミッタ及びスイッチS7のコレクタの接続点と、スイッチS4のコレクタ及びスイッチS8のエミッタの接続点との間には、ダイオードD3,D4の直列回路が電気的に接続されている。また、ダイオードD3のアノード及びダイオードD4のカソードの接続点は、共通電位点107に電気的に接続されている。
スイッチS1〜S8は、制御部200からPWM信号である駆動信号を与えられることで、オン/オフが切り替えられる。そして、この電力変換装置100は、制御部200が以下の表4に示す条件に従ってスイッチS1〜S8を制御することで、±2〔V〕,±1〔V〕,0〔V〕の5段階の出力電圧V1を発生する。
Figure 0006286802
以下、図11A〜図11Cを用いて具体的に説明する。なお、図11A〜図11Cにおいて、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。例えば、2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部200は、図11Aに示すように、スイッチS1,S4,S5,S8をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部200は、スイッチS2,S3,S6,S7をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。
1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部200は、図11Bに示すように、スイッチS1,S5,S8をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。また、−1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合、制御部200は、スイッチS2,S6,S7をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。
また、出力電圧V1を0〔V〕とする場合、制御部200は、図11Cに示すように、スイッチS5,S8をオンに切り替え、その他のスイッチをオフに切り替える。そして、この電力変換装置100は、制御部200により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−2〔V〕〜2〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
ここで、比較例の電力変換装置100では、所望の出力レベル数を実現するために必要な回路の構成要素(スイッチ、ダイオード、電圧源)の数が多くなってしまうという問題がある。そこで、本実施形態の電力変換装置1では、N個の電圧制御部2〜2の各々の回生スイッチQ1〜Q1、及び入力スイッチQ2〜Q2を制御部5が制御することで、変換部3に入力する直流電圧を変化させている。また、本実施形態の電力変換装置1では、変換部3のスイッチQB1〜QB4を制御部5が制御することで、出力電圧V1の極性を反転させている。更に、本実施形態の電力変換装置1では、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2を制御部5が制御することで、出力電圧V1を所定の電圧(ここでは、0〔V〕)に保持している。
本実施形態の電力変換装置1の構成要素(スイッチ、ダイオード(リカバリダイオードを含む)、電圧源)の数と、比較例の電力変換装置100の構成要素の数とを比較した結果を以下の表5に示す。このように、本実施形態の電力変換装置1は、比較例の電力変換装置100と比較して、所望の出力レベル数を実現するために必要な回路の構成要素の数を低減することができる。したがって、本実施形態の電力変換装置1は、構成要素の数が少なくて済むので、コストの低減を図ることができる。特に、本実施形態の電力変換装置1は、構成要素のうちスイッチの数が少なくて済むので、スイッチを制御する制御部5の簡略化を図ることができ、更にコストの低減を図ることができる。また、本実施形態の電力変換装置1は、電流の流れる構成要素の数も少なくて済むので、構成要素に電流が流れることによる損失の低減も図ることができる。
Figure 0006286802
ところで、制御部5は、以下の表6に示す条件に従って電圧制御部2〜2の回生スイッチQ1〜Q1のオン/オフを制御してもよい。具体的には、制御部5は、出力電圧V1が、任意の電圧制御部2に電気的に接続される電圧源VSの電源電圧Eである場合に、任意の電圧制御部2の回生スイッチQ1をオン状態に維持してもよい。また、制御部5は、出力電圧V1が、当該電源電圧Eより一段階低い電源電圧EM−1である場合に、任意の電圧制御部2の回生スイッチQ1をオン状態に維持してもよい。
Figure 0006286802
一例として、本実施形態の電力変換装置1を図4に示すような5レベルインバータで構成した場合について説明する。この場合、制御部5は、1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合のみならず、図12に示すように、出力電圧V1を0〔V〕とする場合にも電圧制御部2の回生スイッチQ1をオン状態に維持する。なお、図12において、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。
この構成では、電圧制御部2〜2の回生スイッチQ1〜Q1のオン/オフを短期間で切り替える必要が無い。したがって、この構成では、回生スイッチQ1〜Q1として低速動作の素子を用いることができるため、コストを低減することが可能である。
また、制御部5は、以下の表7に示す条件に従ってクランプ部4の保持スイッチQC1,QC2のオン/オフを制御してもよい。具体的には、クランプ部4は、変換部3の一対の出力点33,34の間に電気的に接続される一対の保持スイッチQC1,QC2の直列回路で構成されている。そして、制御部5は、出力電圧V1が所定の電圧(ここでは、0〔V〕)より大きい場合に、一対の保持スイッチQC1,QC2のうちの第2保持スイッチQC2をオン状態に維持するように制御してもよい。また、制御部5は、出力電圧が所定の電圧より小さい場合に、一対の保持スイッチQC1,QC2のうちの第1保持スイッチQC1をオン状態に維持するように制御してもよい。
Figure 0006286802
一例として、本実施形態の電力変換装置1を図4に示すような5レベルインバータで構成した場合について説明する。この場合、制御部5は、図13Aに示すように2〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合と、図13Bに示すように1〔V〕の出力電圧V1を発生させる場合との何れにおいても、クランプ部4の第2保持スイッチQC2をオンに切り替える。なお、図13A,図13Bにおいて、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。
この構成では、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2のオン/オフを短期間で切り替える必要が無い。したがって、この構成では、保持スイッチQC1,QC2として低速動作の素子を用いることができるため、コストを低減することが可能である。
ところで、本実施形態の電力変換装置1では、表1に示すように、変換部3の第1スイッチQB1と第4スイッチQB4とは、互いに同じタイミングでオン/オフを切り替えられる。同様に、変換部3の第2スイッチQB2と第3スイッチQB3とは、互いに同じタイミングでオン/オフを切り替えられる。
そこで、本実施形態の電力変換装置1では、制御部5は、変換部3のスイッチQB1〜QB4を以下のように制御してもよい。すなわち、制御部5は、変換部3の一対のレグ(leg)のうちの第1レグのハイサイドのスイッチQB1と、第2レグのローサイドのスイッチQB4とを一の駆動信号により駆動させてもよい。ここでは、第1レグは、スイッチQB1,QB2の直列回路であり、第2レグは、スイッチQB3,QB4の直列回路であるが、第1レグと第2レグとが逆であってもよい。この構成では、駆動信号用の信号線の数を低減することができる。また、この構成では、一の駆動信号により駆動される一対のスイッチにおいて、オン/オフのタイミングがずれるのを防止することができる。
ところで、本実施形態の電力変換装置1では、制御部5は、以下の表8に示すように、出力電圧V1を遷移させる際にデッドタイムDT1〜DT4を設けるように制御してもよい。デッドタイムDT1〜DT4において、制御部5は、全てのスイッチをオフに切り替える。このように制御することで、出力電圧V1を遷移させる際に第1入力点11と第2入力点12との間が短絡するのを防止することができる。
Figure 0006286802
しかしながら、上記のデッドタイムDT1〜DT4では、図14に示すように、スイッチQB3,Q2,QB2のリカバリダイオード、及び主電圧源VSを通る経路で電流I1が流れる。このため、デッドタイムDT1〜DT4において、第1入力点11及び第2入力点12の間に、主電圧源VSN+1の電源電圧EN+1〔V〕(ここでは、2〔V〕)が印加される。したがって、この場合、電圧制御部2〜2を構成する各スイッチには、最大で主電圧源VSN+1の電源電圧EN+1〔V〕が印加される可能性があるため、必要とする耐圧が主電圧源VSN+1の電源電圧EN+1により決定される。このため、電圧制御部2〜2を構成する各スイッチに高耐圧の素子を用いなければならず、コストが増大する虞がある。
そこで、本実施形態の電力変換装置1では、制御部5は以下のように制御するのが好ましい。すなわち、制御部5は、出力電圧V1を遷移させる際にデッドタイムDT1〜DT4を設けるようにN個の電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。そして、制御部5は、デッドタイムDT1〜DT4において、出力電圧V1の遷移の前後の何れにおいてもオン状態であるスイッチをオン状態で維持し、その他のスイッチをオフに切り替えるように制御する。
一例として、本実施形態の電力変換装置1を図4に示すような5レベルインバータで構成した場合について説明する。説明するに当たり、2〔V〕の出力電圧V1を発生させる状態、1〔V〕の出力電圧V1を発生させる状態、出力電圧V1を0〔V〕とする状態の各々における電流I1の経路を図15A〜図15Cに示す。また、デッドタイムDT1,DT2の各々における電流I1の経路を図16A,図16Bに示す。なお、図15A〜図15C、及び図16A,図16Bにおいて、丸印で囲っているスイッチはオン状態を示し、丸印で囲っていないスイッチはオフ状態を示す。
この場合、制御部5は、以下の表9に示す条件に従って電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。例えば、制御部5は、デッドタイムDT1において、出力電圧V1の遷移の前後の何れにおいてもオン状態であるスイッチQB1,QB4,QC2をオン状態で維持し、その他のスイッチをオフに切り替える。すると、図16Aに示すように、第1入力点11及び第2入力点12に主電圧源VSの電源電圧E〔V〕が印加される代わりに、変換部3の第1入力点31及び第2入力点32に電圧源VSの電源電圧E〔V〕が印加される。
また、例えば制御部5は、デッドタイムDT2において、出力電圧V1の遷移の前後の何れにおいてもオン状態であるスイッチQ1,QC2をオン状態で維持し、その他のスイッチをオフに切り替える。すると、図16Bに示すように、第1入力点11及び第2入力点12に主電圧源VSの電源電圧E〔V〕が印加される代わりに、第1出力点13及び第2出力点14の間の電圧が0〔V〕となる。
Figure 0006286802
すなわち、この構成では、任意の電圧制御部2における回生スイッチQ1、及び入力スイッチQ2の各々が最低限必要な耐圧は、以下の表10に示すように‘EM+1−E’〔V〕となる。例えば、主電圧源VSN+1と電圧源VSとの電圧差、及び任意の電圧源VSとその次段の電圧源VSM+1との電圧差が何れもE〔V〕であると仮定する。この場合、任意の電圧制御部2における回生スイッチQ1、及び入力スイッチQ2の各々が最低限必要な耐圧はE〔V〕となる。
Figure 0006286802
上述のように、この構成では、電圧制御部2〜2を構成する各スイッチが最低限必要とする耐圧を下げることができるので、高耐圧の素子を用いなくてもよく、コストを低減することができる。また、この構成では、電圧制御部2〜2の回生スイッチQ1〜Q1、変換部3のスイッチQB1〜QB4、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2の各々のオン/オフを切り替える頻度が少なくて済む。このため、この構成では、スイッチング損失を低減することができる。
また、上記の構成において、制御部5は、出力電圧V1を一段階ずつ遷移させるように電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御するのが好ましい。すなわち、制御部5は、出力電圧V1が最小値から順に大きくなるように、或いは最大値から順に小さくなるように、N個の電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御するのが好ましい。一例として、本実施形態の電力変換装置1を図4に示すような5レベルインバータで構成した場合について説明する。この場合、出力電圧V1が1〔V〕の状態を介さずに、出力電圧V1を2〔V〕から0〔V〕に遷移させると、デッドタイムにおいて第1入力点11及び第2入力点12に主電圧源VSの電源電圧E〔V〕が印加されてしまう。したがって、変換部3のスイッチQB1〜QB4の最低限必要な耐圧は、主電圧源VSの電源電圧E〔V〕により決定されてしまう。
一方、出力電圧V1を2〔V〕、1〔V〕、0〔V〕と一段階ずつ遷移させるように制御部5が制御すれば、変換部3のスイッチQB1〜QB4の最低限必要な耐圧は、電圧源VSの電源電圧E〔V〕で済む。このため、この構成では、変換部3のスイッチQB1〜QB4に高耐圧の素子を用いなくてもよく、コストを低減することができる。
ところで、図18Aに示すように、変換部3のスイッチQB1,QB3に与えられる駆動信号を駆動信号GB1,GB3とし、クランプ部4のスイッチQC,QC2に与えられる駆動信号を駆動信号GC1,GC2とする。駆動信号GB1,GB3は、それぞれドライブ回路61,62でバッファ(buffer)してから変換部3のスイッチQB1,QB3に与えられる。また、駆動信号GC1,GC2は、それぞれドライブ回路63,64でバッファしてからクランプ部4の保持スイッチQC1,QC2に与えられる。そして、スイッチ素子QB1,QB3及び保持スイッチQC1,QC2を駆動するには、各々のゲート−エミッタ間に電圧を印加する必要がある。このため、ドライブ回路61〜64は、スイッチ素子QB1,QB3及び保持スイッチQC1,QC2のエミッタ電位を基準電位とする駆動電源が必要となる。
本実施形態の電力変換装置1を図4に示す5レベルインバータで構成した場合、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2のエミッタ電位は同じである。しかしながら、このエミッタ電位と、変換部3のスイッチQB1,QB3の各々のエミッタ電位とは互いに異なる電位である。したがって、図18Aに示すように、これらのエミッタ電位をそれぞれ基準電位とする3つの駆動電源PS1〜PS3を用意しなければドライブ回路61〜64を駆動することができない。
そこで、本実施形態の電力変換装置1では、変換部3のスイッチQB1〜QB4の何れかのエミッタは、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2の何れかのエミッタに電気的に接続されていてもよい。以下、本実施形態の電力変換装置1を5レベルインバータで構成した場合について図17を用いて説明する。この構成では、図17に示すように、変換部3の第1スイッチQB1のエミッタは、クランプ部4の第1保持スイッチQC1のエミッタに電気的に接続されている。また、変換部3の第3スイッチQB3のエミッタは、クランプ部4の第2保持スイッチQC2のエミッタに電気的に接続されている。
この場合、変換部3の第1スイッチQB1及びクランプ部4の第1保持スイッチQC1の各々のエミッタ電位は、共通する第1エミッタ電位EP1となる。また、変換部3の第3スイッチQB3及びクランプ部4の第2保持スイッチQC2の各々のエミッタ電位は、共通する第2エミッタ電位EP2となる。したがって、この構成では、図18Bに示すように、第1エミッタ電位EP1を基準電位とする第1駆動電源PS1により、第1ドライバ回路61及び第3ドライバ回路63を駆動することができる。また、この構成では、第2エミッタ電位EP2を基準電位とする第2駆動電源PS2により、第2ドライバ回路62及び第4ドライバ回路64を駆動することができる。
上述のように、この構成では、駆動電源の数を低減して回路の小型化を図ることができる。また、この構成では、駆動電源の数を低減できることから、コストの低減も図ることができる。
また、本実施形態の電力変換装置1では、図2に示す構成であれば、変換部3のスイッチQB2,QB4のエミッタと、電圧制御部2の回生スイッチQ1のエミッタとが電気的に接続される。なお、電圧制御部2は、変換部3に直接電気的に接続されている。同様に、任意の電圧制御部2M−1の入力スイッチQ2M−1のエミッタと、次段の電圧制御部2の回生スイッチQ1のエミッタとが電気的に接続される。したがって、変換部3のスイッチQB2,QB3と、電圧制御部2の回生スイッチQ1とはエミッタ電位が共通であるので、共通する1つの駆動電源で駆動することが可能である。同様に、任意の電圧制御部2M−1の入力スイッチQ2M−1と、次段の電圧制御部2の回生スイッチQ1とはエミッタ電位が共通であるので、共通する1つの駆動電源で駆動することが可能である。
以下、本実施形態の電力変換装置1を図7に示す7レベルインバータで構成した場合について説明する。例えば、図19Aに示すように、変換部3のスイッチQB2に与えられる駆動信号を駆動信号GB2とし、電圧制御部2の入力スイッチQ2及び回生スイッチQ1に与えられる駆動信号をそれぞれ駆動信号G2,G1とする。また、電圧制御部2の回生スイッチQ1に与えられる駆動信号をG1とする。駆動信号GB2,G2は、それぞれドライブ回路65,66でバッファしてからスイッチQB2,Q2に与えられる。また、駆動信号G1,G1は、それぞれドライブ回路67,68でバッファしてからスイッチQ1,Q1に与えられる。
図19Aに示す構成では、スイッチQB2,Q2,Q1,Q1を駆動するために個別に駆動電源PS4〜PS7を設けている。一方、図19Bに示す構成では、スイッチQB2のエミッタと回生スイッチQ1のエミッタとが同電位であるため、スイッチQB2,Q1を1つの駆動電源PS4で駆動している。同様に、入力スイッチQ2のエミッタと回生スイッチQ1のエミッタとが同電位であるため、スイッチQ2,Q1を1つの駆動電源PS5で駆動している。つまり、図19Bに示す構成は、図19Aに示す構成と比較して駆動電源の数を低減することができる。
上述のように、この構成では、駆動電源の数を低減して回路の小型化を図ることができる。具体的には、本実施形態の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備える構成であれば、各スイッチに個別に駆動電源を設ける場合と比較して、駆動電源をN個減らすことが可能である。また、この構成では、駆動電源の数を低減できることから、コストの低減も図ることができる。なお、当該構成を採用するか否かは任意である。
また、本実施形態の電力変換装置1では、任意の電圧制御部2に電気的に接続される電圧源VSは、その電源電圧Eが主電圧源VSN+1の電源電圧EN+1の‘M/(N+1)’であるのが好ましい。言い換えれば、変換部3に直接電気的に接続される電圧制御部2から数えてM番目の電圧制御部2には、電源電圧Eが主電圧源VSN+1の電源電圧EN+1の‘M/(N+1)’である電圧源VSが電気的に接続されるのが好ましい。
例えば、本実施形態の電力変換装置1を7レベルインバータ(すなわち、N=2)で構成したと仮定する。この場合、電圧制御部2(すなわち、M=1)に電気的に接続される電圧源VSは、その電源電圧Eが主電圧源VSの出力電圧Eの1/3であることが好ましい。同様に、電圧制御部2(すなわち、M=2)に電気的に接続される電圧源VSは、その電源電圧Eが主電圧源VSの出力電圧Eの2/3であることが好ましい。
この構成では、主電圧源VSN+1と電圧源VSとの電圧差、及び任意の電圧源VSとその次段の電圧源VSM+1との電圧差は、それぞれ‘EN+1/(N+1)’〔V〕となる。したがって、以下の表11に示すように、各スイッチの最低限必要な耐圧を下げることができる。例えば、本実施形態の電力変換装置1を図7に示すような7レベルインバータ(すなわち、N=2)で構成した場合、各スイッチの最低限必要な耐圧は、E/3=E〔V〕で済む。このため、この構成では、各スイッチが必要とする耐圧を下げることができるので、高耐圧の素子を用いる必要が無く、コストを低減することができる。また、この構成では、各スイッチを基板に実装する際に考慮すべき絶縁距離の制限が緩和される。更に、この構成では、各スイッチに同種類の素子を使用することができるので、よりコストを低減することができる。
Figure 0006286802
以下、本実施形態の電力変換装置1をパワーコンディショナに用いた使用例について説明する。この使用例は、図20に示すように、本実施形態の電力変換装置1と、解列器9とを備えている。解列器9は、第1出力点13及び第2出力点14と、系統電源7との間に電気的に接続されている。具体的には、電力変換装置1の第1出力点13及び第2出力点14は、解列器9を介して分電盤に設けられた連系ブレーカに電気的に接続されることにより、系統電源7に電気的に接続される。また、解列器9と系統電源7との間には、負荷8が電気的に接続されている。
解列器9は、第1出力点13と系統電源7との間に電気的に接続された第1接点部91と、第2出力点14と系統電源7との間に電気的に接続された第2接点部92とを有している。但し、解列器9は、第1出力点13及び第2出力点14の少なくとも一方と系統電源7との間に電気的に接続されていればよく、第1接点部91及び第2接点部92の何れかは省略されていてもよい。
この使用例は、定常時、系統連系運転を行い、主電圧源VSN+1及び電圧源VS〜VSから入力される直流電力を電力変換装置1で交流電力に変換し、系統電源7及び負荷8に出力する。
この使用例において、制御部5は、出力する交流電圧の位相が、系統電源7の電源電圧の位相に対して逆位相となるように電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御してもよい。この構成では、主電圧源VSN+1及び電圧源VS〜VSの充電及び放電の双方が可能である双方向インバータとして、本実施形態の電力変換装置1を使用することができる。
また、この使用例において、制御部5は、系統電源7の電源周波数を測定する機能を有していてもよい。そして、制御部5は、出力する交流電圧の位相が、系統電源7の電源電圧の位相とずれるように電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御してもよい。
この構成では、上記のように制御することで系統電源7に無効電力を注入することができる。そして、系統電源7に停電などの異常が発生している場合には、無効電力の注入により系統電源7の電源周波数が変動する。したがって、制御部5は、この系統電源7の電源周波数を測定することで、系統電源7に停電などの異常が発生しているか否かを判定することができ、結果として電力変換装置1が単独運転しているか否かを判定することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る電力変換装置1について図21を用いて説明する。本実施形態の電力変換装置1は、回路構成自体は実施形態1の電力変換装置1と共通であり、制御部5の動作が実施形態1の電力変換装置1と相違する。なお、本実施形態の電力変換装置1において、実施形態1の電力変換装置1と共通する構成要素については適宜説明を省略する。以下では、本実施形態の電力変換装置1を図4に示すような5レベルインバータで構成した場合について説明する。また、電圧源VSの電源電圧をE〔V〕、主電圧源VSの電源電圧をE〔V〕と仮定する。勿論、本実施形態の電力変換装置1を5レベルインバータに限定する趣旨ではない。
本実施形態の電力変換装置1では、制御部5は、4個の搬送波CW1〜CW4と目標信号OS1との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。
第1搬送波CW1は、最小電圧値が0〔V〕、最大電圧値がE/L〔V〕の三角波である。第2搬送波CW2は、最小電圧値がE/L〔V〕、最大電圧値がE/L〔V〕の三角波である。第3搬送波CW3は、最小電圧値が−E/L〔V〕、最大電圧値が0〔V〕の三角波である。第4搬送波CW4は、最小電圧値が−E/L〔V〕、最大電圧値が−E/L〔V〕の三角波である。搬送波CW1〜CW4は、それぞれ同期している。なお、‘L’は1以上の整数である。
目標信号OS1は、電力変換装置1の出力する所望の交流電圧の指令値に応じた信号である。本実施形態の電力変換装置1では、目標信号OS1は指令値と同じ電圧値であり、最小電圧値が−E/L〔V〕、最大電圧値がE/L〔V〕の正弦波になる。なお、‘L’は1以上の整数である。
制御部5は、搬送波CW1〜CW4と目標信号OS1とを比較し、以下の表12に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1〜CW4の何れかと等しい場合(例えば、OS1=CW1など)は、表12に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第3搬送波CW3と第4搬送波CW4との間にある場合、制御部5は、クランプ部4の第1保持スイッチQC1、変換部3のスイッチQB2,QB3、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替える。また、制御部5は、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、−E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本実施形態の電力変換装置1では、制御部5は、4個の同期した搬送波CW1〜CW4と、目標信号OS1との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本実施形態の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は、‘N×2+2’個の同期した搬送波と、目標信号OS1との比較結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
したがって、本実施形態の電力変換装置1は、所望の交流電圧を出力するために出力電圧V1を遷移させる回数が少ないので、各スイッチのオン/オフを切り替える回数が少なく、スイッチング損失を低減することができる。
ところで、本実施形態の電力変換装置1では、図22に示すように、第1搬送波CW1及び第4搬送波CW1の位相を反転させてもよい。この場合も、制御部5は、搬送波CW1〜CW4と目標信号OS1とを比較し、表12に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。
つまり、制御部5は、‘N+1’個の搬送波、及び当該‘N+1’個の搬送波とは位相が反転した‘N+1’個の搬送波と、目標信号OS1との比較結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御してもよい。この構成では、所望の交流電圧を出力するために出力電圧V1を遷移させる回数が一定であるので、歪みの少ない交流電圧を出力することが可能である。
(構成例1)
以下、本実施形態の構成例1に係る電力変換装置1について図23を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、2個の搬送波CW1,CW2と目標信号OS1との比較結果、及び指令値の正負の判定結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。
図23において、第1判定信号DS1は、指令値の正負の判定を示す信号である。第1判定信号DS1は、指令値が正であれば‘L’、指令値が負であれば‘H’となる。なお、指令値が零のときの判定信号DS1は、適宜定義されてよい。また、目標信号OS1は、指令値の正負の判定結果に基づいて、複数の搬送波(搬送波CW1,CW2)の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号である。本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1は、指令値が負の期間において、所定の電圧値が加算された信号である。ここで、所定の電圧値は、第1搬送波CW1の最小値と、第2搬送波CW2の最大値との差分である。すなわち、図23に示すように、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘L’を示す間は指令値と同じ電圧値を示し、第1判定信号DS1が‘H’になると、指令値に‘E/L’〔V〕を加算した電圧値を示す。
制御部5は、搬送波CW1,CW2と目標信号OS1との比較結果と、第1判定信号DS1とに応じて、以下の表13に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1,CW2の何れかと等しい場合(例えば、OS1=CW1など)は、表13に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第1搬送波CW1と第2搬送波CW2との間にある場合について説明する。この場合、第1判定信号DS1が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。また、第1判定信号DS1が‘H’であれば、制御部5は、クランプ部4の第1保持スイッチQC1、変換部3のスイッチQB2,QB3、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、−E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、2個の同期した搬送波CW1,CW2と目標信号OS1との比較結果、及び指令値の正負の判定結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本構成例の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本構成例の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は以下の制御を実行する。すなわち、制御部5は、‘N+1’個の同期した搬送波と目標信号OS1との比較結果、及び指令値の正負の判定結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
したがって、本構成例の電力変換装置1は、必要となる搬送波の数が少なくて済むことから、搬送波を生成するために必要なソフトウェアやハードウェアを簡略化でき、コストを低減することができる。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値に対する加算処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた加算器により加算処理を実行してもよい。
(構成例2)
以下、本実施形態の構成例2に係る電力変換装置1について図24を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、構成例1の電力変換装置1とは異なり、第1搬送波CW1の位相を反転させている。また、目標信号OS1は、指令値の正負の判定結果に基づいて、複数の搬送波(搬送波CW1,CW2)の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号である。本構成例の電力変換装置1では、構成例1の電力変換装置1とは異なり、目標信号OS1は、指令値が負の期間において、指令値の正負を反転させた信号である。すなわち、図24に示すように、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘L’を示す間は指令値と同じ電圧値を示し、第1判定信号DS1が‘H’になると、指令値の正負を反転した電圧値を示す。
制御部5は、搬送波CW1,CW2と目標信号OS1との比較結果と、第1判定信号DS1とに応じて、以下の表14に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1,CW2の何れかと等しい場合(例えば、OS1=CW1など)は、表14に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第2搬送波CW2よりも大きい場合について説明する。この場合、第1判定信号DS1が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。また、第1判定信号DS1が‘H’であれば、制御部5は、クランプ部4の第1保持スイッチQC1、変換部3のスイッチQB2,QB3、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、−E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、第2搬送波CW2及び位相を反転した第1搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果、及び指令値の正負の判定結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本構成例の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本構成例の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は以下の制御を実行する。すなわち、制御部5は、複数の搬送波と目標信号OS1との比較結果、及び指令値の正負の判定結果とに応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。複数の搬送波は、‘[(N+1)/2]’個の搬送波、及び当該‘[(N+1)/2]’個の搬送波とは位相が反転した‘[(N+1)/2]’個の搬送波である。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
なお、‘[(N+1)/2]’の‘[]’はガウス記号である。例えば、Xを実数とすると、[X]は整数であり、‘X−1≦[X]<X’の関係を満たす。したがって、‘[(N+1)/2]’は、‘(N+1)/2’を超えない最大の整数を表している。
したがって、本構成例の電力変換装置1は、必要となる搬送波の数が少なくて済むことから、搬送波を生成するために必要なソフトウェアやハードウェアを簡略化でき、コストを低減することができる。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値の正負を反転させる処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた乗算器により、指令値の正負を反転させる処理を実行してもよい。
(構成例3)
以下、本実施形態の構成例3に係る電力変換装置1について図25を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、2個の搬送波CW1,CW3と目標信号OS1との比較結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。ここでは、閾値として、第1搬送波CW1の最大値である‘E/L’〔V〕を第1閾値、第3搬送波CW3の最小値である‘−E/L’〔V〕を第2閾値としている。
図25において、第2判定信号DS2は、指令値と閾値との比較結果を示す信号である。第2判定信号DS2は、指令値が第1閾値(‘E/L’〔V〕)を上回れば‘H1’、第2閾値(‘−E/L’〔V〕)を下回れば‘H2’、それ以外であれば‘L’となる。また、目標信号OS1は、指令値と閾値との比較結果に基づいて、複数の搬送波(搬送波CW1,CW3)の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号である。本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1は、指令値が第1閾値を上回る期間において指令値から第1閾値が減算され、且つ指令値が第2閾値を下回る期間において指令値から第2閾値が減算された信号である。すなわち、図25に示すように、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は指令値と同じ電圧値を示し、第2判定信号DS2が‘H1’になると、指令値から‘E/L’〔V〕を減算した電圧値を示す。また、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H2’になると、指令値から‘−E/L’〔V〕を減算した電圧値を示す。
制御部5は、搬送波CW1,CW3と目標信号OS1との比較結果と、第2判定信号DS2とに応じて、以下の表15に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1,CW3の何れかと等しい場合(例えば、OS1=CW1など)は、表15に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第1搬送波CW1と第3搬送波CW3との間にある場合について説明する。この場合、第2判定信号DS2が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、出力電圧V1を0〔V〕とする。また、第2判定信号DS2が‘H1’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。また、第2判定信号DS2が‘H2’であれば、制御部5は、クランプ部4の第1保持スイッチQC1、変換部3のスイッチQB2,QB3、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、−E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、2個の同期した搬送波CW1,CW3と目標信号OS1との比較結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本構成例の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本構成例の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は以下の制御を実行する。すなわち、制御部5は、‘N+1’個の同期した搬送波と目標信号OS1との比較結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
したがって、本構成例の電力変換装置1は、必要となる搬送波の数が少なくて済むことから、搬送波を生成するために必要なソフトウェアやハードウェアを簡略化でき、コストを低減することができる。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値に対する減算処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた減算器により減算処理を実行してもよい。
(構成例4)
以下、本実施形態の構成例4に係る電力変換装置1について図26を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、構成例3の電力変換装置1とは異なり、第3搬送波CW3の位相を反転させている。また、目標信号OS1は、指令値と閾値との比較結果に基づいて、複数の搬送波(搬送波CW1,CW3)の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号である。本構成例の電力変換装置1では、構成例3の電力変換装置1とは異なり、目標信号OS1は、指令値が第1閾値を上回る期間において、指令値と第1閾値との差分が第1閾値から減算された信号である。且つ、目標信号OS1は、指令値が第2閾値を下回る期間において、指令値と第2閾値との差分が第2閾値から減算された信号である。すなわち、図26に示すように、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は指令値と同じ電圧値を示し、第2判定信号DS2が‘H1’になると、指令値と‘E/L’〔V〕との差分を‘E/L’〔V〕から減算した電圧値を示す。また、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H2’になると、指令値と‘−E/L’〔V〕との差分を‘−E/L’〔V〕から減算した電圧値を示す。
制御部5は、搬送波CW1,CW3と目標信号OS1との比較結果と、第2判定信号DS2とに応じて、以下の表16に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1,CW3の何れかと等しい場合(例えば、OS1=CW1など)は、表16に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第1搬送波CW1と第3搬送波CW3との間にある場合について説明する。この場合、第2判定信号DS2が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、出力電圧V1を0〔V〕とする。また、第2判定信号DS2が‘H1’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。また、第2判定信号DS2が‘H2’であれば、制御部5は、クランプ部4の第1保持スイッチQC1、変換部3のスイッチQB2,QB3、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、−E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、2個の搬送波CW1,CW3と目標信号OS1との比較結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本構成例の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本構成例の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は以下の制御を実行する。すなわち、制御部5は、複数の搬送波と目標信号OS1との比較結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。複数の搬送波は、‘[(N+1)/2]’個の搬送波、及び当該‘[(N+1)/2]’個の搬送波とは位相が反転した‘[(N+1)/2]’個の搬送波である。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
したがって、本構成例の電力変換装置1は、必要となる搬送波の数が少なくて済むことから、搬送波を生成するために必要なソフトウェアやハードウェアを簡略化でき、コストを低減することができる。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値に対する減算処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた減算器により減算処理を実行してもよい。
(構成例5)
以下、本実施形態の構成例5に係る電力変換装置1について図27を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、第1搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果、指令値の正負の判定結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。
本構成例の電力変換装置1では、第2判定信号DS2は、第1判定信号DS1が‘L’の場合に指令値が第1閾値を上回れば‘H1’、第1判定信号DS1が‘H’の場合に指令値が第2閾値を下回れば‘H2’、それ以外であれば‘L’となる。
また、目標信号OS1は、指令値の正負の判定結果と、指令値と閾値との比較結果とに基づいて、1個の搬送波(第1搬送波CW1)の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号である。本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1は、指令値が正であり且つ第1閾値を上回る期間において、指令値から第1閾値が減算された信号である。且つ、目標信号OS1は、指令値が負である期間において、指令値に第1閾値が加算された信号である。更に、目標信号OS1は、指令値が負であり且つ第2閾値を下回る期間において、加算後の指令値に更に第1閾値が加算された信号である。
すなわち、図27に示すように、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘L’、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は、指令値と同じ電圧値を示す。そして、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H1’になると、指令値から‘E/L’〔V〕を減算した電圧値を示す。また、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘H’、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は、指令値に‘E/L’〔V〕を加算した電圧値を示す。そして、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H2’になると、‘E/L’〔V〕が加算された指令値に更に‘E/L’〔V〕を加算した電圧値を示す。
制御部5は、第1搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果と、第1判定信号DS1と、第2判定信号DS2とに応じて、以下の表17に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1と等しい場合は、表17に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第1搬送波CW1よりも大きく、且つ第1判定信号DS1が‘L’の場合について説明する。この場合、第2判定信号DS2が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。また、第2判定信号DS2が‘H1’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
上述のように、本構成例の電力変換装置1では、制御部5は、1個の搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果、指令値の正負の判定結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本構成例の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−E〔V〕〜E〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
また、本構成例の電力変換装置1がN個の電圧制御部2〜2を備えている場合、制御部5は以下の制御を実行する。すなわち、制御部5は、1個の搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果、指令値の正負の判定結果、及び指令値と閾値との比較結果に応じて、電圧制御部2〜2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。これにより、本実施形態の電力変換装置1は、制御部5により出力電圧V1を適宜切り替えることで、0〔V〕を中心に−EN+1〔V〕〜EN+1〔V〕の間で変化する交流電圧を出力する。
したがって、本構成例の電力変換装置1は、必要となる搬送波の数が1個で済むことから、搬送波を生成するために必要なソフトウェアやハードウェアを簡略化でき、コストを低減することができる。また、本構成例の電力変換装置1は、1個の搬送波を用いるため、複数の搬送波の同期をとる必要がない。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値に対する加算処理及び減算処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた加算器により加算処理を実行し、且つ制御部5とは別に設けられた減算器により減算処理を実行してもよい。
(構成例6)
以下、本実施形態の構成例6に係る電力変換装置1について図28を用いて説明する。本構成例の電力変換装置1では、構成例5の電力変換装置1とは異なり、目標信号OS1は、指令値が正であり且つ第1閾値を上回る期間において、指令値と第1閾値との差分が第1閾値から減算された信号である。且つ、目標信号OS1は、指令値が負である期間において、指令値の正負を反転させた信号である。更に、目標信号OS1は、指令値が負であり且つ第2閾値を下回る期間において、反転後の指令値と第1閾値との差分が第1閾値から減算された信号である。
すなわち、図28に示すように、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘L’、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は、指令値と同じ電圧値を示す。そして、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H1’になると、指令値と‘E/L’〔V〕との差分を‘E/L’〔V〕から減算した電圧値を示す。また、目標信号OS1は、第1判定信号DS1が‘H’、第2判定信号DS2が‘L’を示す間は、指令値の正負を反転した電圧値を示す。そして、目標信号OS1は、第2判定信号DS2が‘H2’になると、反転した指令値と‘E/L’〔V〕との差分を‘E/L’〔V〕から減算した電圧値を示す。
制御部5は、第1搬送波CW1と目標信号OS1との比較結果と、第1判定信号DS1と、第2判定信号DS2とに応じて、以下の表18に示す条件に従った出力電圧V1を発生させるように、電圧制御部2、変換部3、クランプ部4の各スイッチを制御する。なお、目標信号OS1が搬送波CW1と等しい場合は、表18に示す条件に限定されず、適宜定義されてもよい。
Figure 0006286802
例えば、目標信号OS1の電圧値が第1搬送波CW1よりも小さく、且つ第1判定信号DS1が‘L’の場合について説明する。この場合、第2判定信号DS2が‘L’であれば、制御部5は、クランプ部4の保持スイッチQC1,QC2、電圧制御部2の回生スイッチQ1をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、出力電圧V1を0〔V〕とする。また、第2判定信号DS2が‘H1’であれば、制御部5は、クランプ部4の第2保持スイッチQC2、変換部3のスイッチQB1,QB4、電圧制御部2の入力スイッチQ2をオンに切り替え、残りのスイッチをオフに切り替える。これにより、本構成例の電力変換装置1は、E〔V〕の出力電圧V1を発生する。
本構成例の電力変換装置1は、構成例5の電力変換装置1と同様の効果を奏することができる。なお、本構成例の電力変換装置1では、目標信号OS1において、指令値の正負を反転させる処理、及び指令値に対する減算処理を制御部5が実行しているが、他の構成であってもよい。すなわち、制御部5とは別に設けられた乗算器により指令値の正負を反転させる処理を実行し、且つ制御部5とは別に設けられた減算器により減算処理を実行してもよい。
1 電力変換装置
11 第1入力点
12 第2入力点
13 第1出力点
14 第2出力点
〜2 電圧制御部
3 変換部
4 クランプ部
5 制御部
Q1〜Q1 回生スイッチ
Q2〜Q2 入力スイッチ
VS〜VS 電圧源
VSN+1 主電圧源

Claims (18)

  1. 主電圧源が電気的に接続される第1入力点及び第2入力点と、
    第1出力点及び第2出力点と、
    それぞれ電源電圧が互いに異なる電圧源に電気的に接続されるN個の電圧制御部と、
    4つのスイッチを有し、入力される直流電圧の極性を反転させて前記第1出力点及び前記第2出力点に出力電圧を生じさせる変換部と、
    保持スイッチを有し、前記出力電圧を所定の電圧に保持するクランプ部とを備え、
    電圧制御部の個数Nは、1以上の整数であって、
    前記N個の電圧制御部は、それぞれ前記電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する回生スイッチと、前記主電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する入力スイッチとを備え、
    前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することで、2N+3段階に前記出力電圧を切り替える制御部を更に備え
    前記制御部は、前記出力電圧が、任意の電圧制御部に電気的に接続される電圧源の電源電圧である場合、及び当該電源電圧より一段階低い電源電圧である場合に、前記任意の電圧制御部の前記回生スイッチをオン状態に維持することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記クランプ部は、前記変換部の一対の出力点の間に電気的に接続される一対のスイッチの直列回路で構成され、
    前記制御部は、前記出力電圧が前記所定の電圧より大きい場合に、前記一対のスイッチのうちの第2スイッチをオン状態に維持し、前記出力電圧が前記所定の電圧より小さい場合に、前記一対のスイッチのうちの第1スイッチをオン状態に維持するように制御することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、N×2+2個の同期した搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、N+1個の搬送波、及び当該N+1個の搬送波とは位相が反転したN+1個の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、N+1個の同期した複数の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果、及び前記指令値の正負の判定結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、
    前記目標信号は、前記指令値の正負の判定結果に基づいて、前記複数の搬送波の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、複数の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果、及び前記指令値の正負の判定結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、
    前記複数の搬送波は、[(N+1)/2]個の搬送波、及び当該[(N+1)/2]個の搬送波とは位相が反転した[(N+1)/2]個の搬送波であり、
    前記目標信号は、前記指令値の正負の判定結果に基づいて、前記複数の搬送波の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、N+1個の同期した複数の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果、及び前記指令値と閾値との比較結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、
    前記目標信号は、前記指令値と前記閾値との比較結果に基づいて、前記複数の搬送波の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、複数の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果、及び前記指令値と閾値との比較結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、
    前記複数の搬送波は、[(N+1)/2]個の搬送波、及び当該[(N+1)/2]個の搬送波とは位相が反転した[(N+1)/2]個の搬送波であり、
    前記目標信号は、前記指令値と前記閾値との比較結果に基づいて、前記複数の搬送波の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、1個の搬送波と、所望の交流電圧の指令値に応じた目標信号との比較結果、前記指令値の正負の判定結果、及び前記指令値と閾値との比較結果に応じて、前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、
    前記目標信号は、前記指令値の正負の判定結果、及び前記指令値と前記閾値との比較結果に基づいて、前記1個の搬送波の最小値と最大値との間に収まるように調整された信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御部は、前記変換部の一対のレグのうちの第1レグのハイサイドのスイッチ及び第2レグのローサイドのスイッチを一の駆動信号により駆動させることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記制御部は、前記出力電圧を遷移させる際にデッドタイムを設けるように前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御し、且つ前記デッドタイムにおいて、前記出力電圧の遷移の前後の何れにおいてもオン状態であるスイッチをオン状態で維持し、その他のスイッチをオフに切り替えるように制御することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記制御部は、前記出力電圧を一段階ずつ遷移させるように前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することを特徴とする請求項11記載の電力変換装置。
  13. 前記4つのスイッチ、及び前記保持スイッチは、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタであり、
    前記4つのスイッチの何れかのエミッタは、前記保持スイッチのエミッタに電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記4つのスイッチ、及び前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチは、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタであり、
    前記4つのスイッチの何れかのエミッタと、前記変換部に直接電気的に接続される電圧制御部の前記回生スイッチのエミッタとが電気的に接続され、
    且つ任意の電圧制御部の前記入力スイッチのエミッタと、次段の電圧制御部の前記回生スイッチのエミッタとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の電力変換装置。
  15. 1以上N以下の整数をMで表すとして、
    前記変換部に直接電気的に接続される電圧制御部から数えてM番目の電圧制御部には、電源電圧が前記主電圧源の電源電圧のM/(N+1)である電圧源が電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記第1出力点及び前記第2出力点には、系統電源が電気的に接続され、
    前記制御部は、出力する交流電圧の位相が、前記系統電源の電源電圧の位相に対して逆位相となるように前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の電力変換装置。
  17. 前記第1出力点及び前記第2出力点には、系統電源が電気的に接続され、
    前記制御部は、前記系統電源の電源周波数を測定する機能を有し、
    且つ出力する交流電圧の位相が、前記系統電源の電源電圧の位相とずれるように前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記N個の電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の電力変換装置。
  18. 主電圧源が電気的に接続される第1入力点及び第2入力点と、
    第1出力点及び第2出力点と、
    それぞれ電源電圧が互いに異なる電圧源に電気的に接続される電圧制御部と、
    4つのスイッチを有し、入力される直流電圧の極性を反転させて前記第1出力点及び前記第2出力点に出力電圧を生じさせる変換部と、
    保持スイッチを有し、前記出力電圧を所定の電圧に保持するクランプ部とを備え、
    前記電圧制御部は、前記電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する回生スイッチと、前記主電圧源の正極又は負極の何れか一方の電極と前記変換部とを繋ぐ電路を開閉する入力スイッチとを備え、
    前記4つのスイッチ、前記保持スイッチ、前記電圧制御部の各々における前記回生スイッチ及び前記入力スイッチを制御することで、5段階に前記出力電圧を切り替える制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記出力電圧が前記電圧源の電源電圧である場合、及び5段階の前記出力電圧から前記所定の電圧を出力する場合に前記回生スイッチをオンにし、
    5段階の前記出力電圧から前記所定の電圧を出力する場合に、更に前記4つのスイッチをオフにすることを特徴とする電力変換装置。
JP2014247043A 2014-12-05 2014-12-05 電力変換装置 Active JP6286802B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247043A JP6286802B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 電力変換装置
PCT/IB2015/002279 WO2016087925A1 (ja) 2014-12-05 2015-12-04 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247043A JP6286802B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016111818A JP2016111818A (ja) 2016-06-20
JP6286802B2 true JP6286802B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=56091077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247043A Active JP6286802B2 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 電力変換装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6286802B2 (ja)
WO (1) WO2016087925A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2721884B2 (ja) * 1988-01-27 1998-03-04 サンケン電気株式会社 インバータを含む電源装置の並列接続装置
JPH07322626A (ja) * 1994-05-20 1995-12-08 Toshiba Corp Pwmコンバータ装置
JP2009089541A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Toshiba Carrier Corp 系統連系インバータ装置
JP5449893B2 (ja) * 2009-07-21 2014-03-19 株式会社日立製作所 電力変換装置
JP5834225B2 (ja) * 2011-03-25 2015-12-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
CN102624267B (zh) * 2012-03-27 2014-07-16 阳光电源股份有限公司 逆变器及其在三相***中的应用电路
JP6040582B2 (ja) * 2012-06-14 2016-12-07 富士電機株式会社 マルチレベル電力変換回路の保護制御方式

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016087925A1 (ja) 2016-06-09
JP2016111818A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11949343B2 (en) Systems and methods for controlling multi-level diode-clamped inverters using space vector pulse width modulation (SVPWM)
JP5626293B2 (ja) インバータ装置
JP5949932B2 (ja) インバータ装置
US20120155141A1 (en) Power converting apparatus, grid interconnection apparatus and grid interconnection system
EP3633843B1 (en) Current converter and driving method therefor
JP6286801B2 (ja) 電力変換装置
JP2009095075A (ja) 3レベル電圧可逆チョッパ装置
CN110521102A (zh) 电力转换装置
JP5843052B2 (ja) インバータ装置
US11404974B2 (en) Power converter for performing conversion from DC to AC or vice versa, and method for controlling the power converter
JP6286802B2 (ja) 電力変換装置
KR20130088606A (ko) 3-레벨 인버터 제어 장치와, 3-레벨 인버터를 구비한 전원 공급 장치 및 모터 구동 장치
US9225236B2 (en) Method for controlling an H-bridge inverter
KR101224589B1 (ko) 멀티레벨 인버터
Raj et al. Five-level multiple-pole mutlilevel diode-clamped inverter scheme for reactive power compensation
Joshi et al. Multi-level inverter for induction motor drives: implementation using reversing voltage topology
Loh et al. Topological and modulation design of three-level Z-source inverters
KR101561001B1 (ko) 3-레벨 npc 인버터의 제어 신호 형성 방법 및 이를 이용한 3-레벨 npc 인버터의 제어 신호 형성 장치
KUMAR et al. Active Battery Voltage Balancing Technique for a Symmetrical Multilevel Voltage Source Inverter
KR102013722B1 (ko) 인버터 제어회로 및 그 구동방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6286802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151