JP6285314B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を用いた遊技機に関する。
パチンコ機にあっては、特別図柄抽選に当選したときに大当たり遊技を実行し、大当たり遊技の終了後所定回数の抽選が行われる間を、いわゆる電チューサポートによる時短モードとしたものがある(例えば、特許文献1)。この特許文献1は、時短モードの消化状況を報知して遊技の切迫感をあおることで興趣を高めることを提案している。
特開平9−38283号公報
しかしながら、そもそも時短モードは大当たりに当選することが前提条件であり、また通常時における普通図柄当選確率は低く、仮に当選しても電チュー開閉パターンは遊技者にとって十分に有利なものとなっていない。
このため、従来の遊技機は、普通図柄抽選に対する興趣の向上が十分とはいえなかった。
そこで、本発明は、普通図柄抽選に対しても興趣を向上させることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、特別図柄抽選契機が与えられたときに所定の特別図柄当選確率に基づいて特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選手段と、所定の始動条件を満たすことにより特別図柄変動ゲームを実行する特別図柄表示手段と、前記特別図柄抽選に当選したことを条件に特別入賞口の開放を伴う特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別図柄表示手段による前記特別図柄変動ゲームと同期して飾り図柄を変動させて行う飾り図柄変動ゲームを実行する飾り図柄表示手段と、前記特別図柄抽選の結果が当選の場合に「当たりリーチ演出」を、前記特別図柄抽選の結果が非当選の場合に所定のはずれリーチ当選確率に基づいてはずれリーチ抽選を実行すると共に当該はずれリーチ抽選に当選した場合に「はずれリーチ演出」を、前記特別図柄抽選の結果が非当選かつ前記はずれリーチ抽選の結果も非当選の場合に「はずれ演出」を、前記飾り図柄変動ゲームにおける変動演出として前記飾り図柄表示手段で実行させる変動演出実行手段と、普通図柄抽選に当選したことを条件に所定の開閉パターンで動作する普通電動役物を備え、前記普通電動役物に遊技球が入賞することによって前記特別図柄抽選契機を与える普通電動役物付きの始動入賞装置とを備え、通常状態と、所定の条件が成立した場合に前記普通電動役物の時間当たりの開放時間又は開閉回数を前記通常状態よりも増加させた特定状態とを有する遊技機において、さらに以下の構成をも備えていることを特徴とする。
(1A)前記特別図柄抽選手段による特別図柄抽選の結果を、所定の最大保留個数を上限として保留記憶し得る保留記憶手段を備えていること。
(1B)前記最大保留個数、前記はずれリーチ当選確率及び前記特別図柄当選確率の関係が、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[はずれリーチ当選確率]の関係となる様に設定されていること。
(1C)前記通常状態中の前記開閉パターンとして、少なくとも前記最大保留個数以上の遊技球を入賞させ得る時間を越える期間にわたって前記普通電動役物を開放し続ける特定開放パターンが設定されていること。
(1D)前記特定開放パターンが実行されるときは報知演出を実行する特定開放報知演出実行手段を備えていること。
(2A)前記普通電動役物付きの始動入賞装置のほかに、入賞口常時開放型の始動入賞装置を備え、前記特別図柄抽選手段が、前記入賞口常時開放型の始動入賞装置からの特別図柄抽選契機に基づいて実行した特別図柄抽選の結果を第1特別図柄抽選結果とし、前記普通電動役物付きの始動入賞装置からの特別図柄抽選契機に基づいて実行した特別図柄抽選の結果を第2特別図柄抽選結果とする手段として構成されていること。
(2B)前記保留記憶手段は、前記第1特別図柄抽選結果及び前記第2特別図柄抽選結果のそれぞれに対して設定された上限保留個数の合計を前記所定の最大保留個数として保留記憶可能な手段として構成されていること。
(2C)前記特定開放パターンが、少なくとも前記第2特別図柄抽選結果の上限保留個数以上の遊技球を入賞させ得る時間を越える期間にわたって前記普通電動役物の開放時間を確保し得る開閉パターンとして設定されていること。
(2D)前記特別遊技は、大当たりラウンド数の設定が一種類とされていること。
(2E)前記特別図柄抽選に当選したとき、前記一種類の大当たりラウンド数分の特別遊技を実行した後の状態を前記通常状態または前記特定状態のいずれかに設定する状態設定手段を備え、該状態設定手段によって前記特定状態を設定する場合は、前記普通電動役物付きの始動入賞装置に遊技球が入賞し易い状態を生じさせる電チューサポート手段を備えていること。
(2F)前記状態設定手段は、前記特別図柄抽選に当選して最初に前記特定状態を設定する際には、当該特定状態の実行条件を、遊技者に対する有利さを異ならせる様に設定された複数の実行条件の中から抽選によって決定し、前記特定状態が設定された状態で前記特別図柄抽選に当選した場合は、前記特定状態を継続させると共に、前記特定状態の実行条件として、前記複数の実行条件の中で遊技者に対して最も有利な実行条件を設定する手段として構成されていること。
本発明の遊技機によれば、通常状態中に普通図柄抽選に当選した場合に実行され得る普通電動役物の開閉パターンとして、「保留記憶手段の最大保留個数以上の遊技球を入賞させ得る時間を越える期間にわたって普通電動役物を開放し続ける特定開放パターン」が設定されている。ここで、遊技機に関する規則により遊技球の発射個数は毎分100個以内に制限されているから、より具体的には「連続開放あるいは複数回開閉により、1回の普通図柄当選に対して5秒以上の開放期間を発生させる普通電動役物開放パターン」を「特定開放パターン」に設定すれば、最大保留個数が4個の場合はもちろん、最大保留個数が8個であっても「最大保留個数以上の遊技球を入賞させ得る状態」とすることができる。たとえ現在は特別図柄抽選に当選していなくても、特定開放パターンに当選すれば普通電動役物付きの始動入賞装置へと保留最大個数分の遊技球を入賞させ得る状態が発生する。しかも、本発明の遊技機においては、「最大保留個数」、「はずれリーチ当選確率」及び「特別図柄当選確率」の関係が、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[はずれリーチ当選確率]となっている。この結果、「特定開放パターンに当選すれば大当たりが近い」といった予感を生じさせることが可能となり、通常状態中における普通図柄抽選に対しても興趣を向上させることができる。加えて、特定開放報知演出実行手段により、特定開放中であることを的確に知らせ、遊技者が特定開放中であることを見落としてしまわない様にすることができると共に、当該報知演出自体が普通図柄抽選に対する遊技者の興趣を高める効果をも発揮する。また、上述の関係となる様に「特別図柄当選確率」と「はずれリーチ当選確率」とが設定されている結果、最大保留個数分の保留記憶が貯まった状態において、これらの保留記憶を消化する間に「リーチ」が発生した場合、大当たりとなる可能性が十分に高いものとなる。この結果、保留記憶が最大となった状態での「リーチ」の発生に対する興趣の向上も期待することができる。
本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(1E)前記特定状態として、少なくとも前記はずれ演出について前記変動演出の時間を前記通常状態よりも短縮すると共に、少なくとも前記普通図柄当選確率を前記通常状態よりも高く設定することに加えて、普通図柄変動時間の短縮、普通図柄当選時の普通電動役物開放時間の長時間化、及び普通図柄当選時の普通電動役物開閉回数の増加の内の少なくとも一つを採用することによって前記普通電動役物付きの始動入賞装置への遊技球の入賞を容易とする入賞容易状態を備えると共に、当該入賞容易状態と前記通常状態とで、前記普通図柄抽選に当選したときに実行する開閉パターンが少なくとも一部異なる開閉パターンとなる様に設定されていること。
(1F)前記特定開放パターンは、前記通常状態中に前記普通図柄抽選に当選したときに実行し得る複数の開閉パターンの一つに設定されていること。
かかる構成をも備えることにより、特定状態中は普通図柄抽選に当選し易く、かつ上述の様な入賞容易状態になるという点で普通図柄抽選に対する興趣を高め、通常状態中は当選確率は低いものの上述の様な遊技者に有利な特定開放パターンにも当選し得るという点で普通図柄抽選に対する興趣を高めることができる。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(1G)少なくとも特別図柄抽選に当選することを前記通常状態から前記特定状態へと切り換えるための条件とし、当該特定状態に対しては、前記普通図柄当選確率がほぼ100%に設定されると共に、前記通常状態において前記特定開放パターン以外に設定されている開閉パターンよりも相対的に長い時間若しくは多くの回数だけ前記普通電動役物の開放動作を実行し得る開閉パターンが設定されていること。
(1H)前記特定状態中に前記特別図柄抽選に当選したときは当該当選に伴う特別遊技の終了後に、前記特別図柄当選確率の逆数以上に設定された継続回数分を限度として前記特定状態を継続させる特定状態継続手段を備えていること。
かかる構成をも備えることにより、特定状態中は普通図柄当選確率がほぼ100%で、しかも通常状態の開閉パターン(特定開放パターンを除く)よりも相対的に長い時間若しくは多くの回数だけ普通電動役物の開放動作を実行し得る開閉パターンが設定されていることにより、特定状態中の普通図柄抽選に対する興趣を高めることができる。加えて、特定状態中に特別図柄抽選に当選したときは特別遊技の終了後にさらに特定状態が継続する上、その継続回数が特別図柄当選確率の逆数以上となる様に設定されている結果、特定状態中に大当たりに当選し得る可能性を十分に高めることができる。この結果、特定状態の全体について興趣を高めることができる。また、この様に興趣を高める特定状態は、「少なくとも特別図柄抽選に当選すること」を移行条件としているから、「通常状態中に特定開放パターンに当選する」→「特定開放パターン実行中に最大保留個数以上の遊技球を普通電動役物付き始動入賞装置へと入賞させる」→「保留記憶消化中に大当たりとなる可能性が高い」→「大当たりになれば特別遊技終了後に特定状態に切り換わる」→「特定状態中に大当たりさせれば特定状態が継続する」→「普通図柄当選容易状態が特別図柄当選確率の逆数以上に設定された継続回数分を限度として継続する」→「継続された普通図柄当選容易状態中に大当たりとなる可能性は高い」→・・・といった具合に、遊技者に対して、通常状態中の普通図柄抽選で特定開放パターンに当選することへの期待感を抱かせ、普通図柄抽選への興趣を高めるものとなる。
(2A)〜(2C)の構成をも備える遊技機によれば、最大保留個数を、第1特別図柄抽選に対する上限保留個数と第2特別図柄抽選に対する上限保留個数の合計へと大きくすることができる。その結果、通常状態において特定開放パターンが実行されたときに保留記憶の中で大当たりとなる確率が相対的により高いものとなる。第1特別図柄抽選に対する上限保留個数は、特定開放パターンによって蓄積し得る第2特別図柄抽選の結果ではないが、遊技者にとっては、保留記憶が消化されてしまう前に大当たりに当選することへの期待感を高めるものとなる。例えば、既に第1特別図柄抽選の結果が上限保留個数分保留記憶されているときに特定開放パターンに当選し、そのことが報知されれば、遊技者は、特定開放パターンの実行中に第2特別図柄抽選の結果をより多く保留記憶させれば大当たりが近くなるとイメージし易く、その結果、既にある程度の個数の第1特別図柄抽選の結果が保留記憶されているとき、普通図柄抽選の結果に対して、より注目させ、興趣を高めることとなる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(3)所定の条件を契機として前記特別図柄当選確率を高めた高確率状態を発生させると共に、当該高確率状態が発生していない低確率状態に対して、前記最大保留個数、前記はずれリーチ当選確率及び前記特別図柄当選確率の関係が、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[はずれリーチ当選確率]の関係となる様に設定されていること。
かかる構成をも備える遊技機によれば、「低確率状態」の「通常状態」であっても、普通図柄抽選で「特定開放パターン」に当選して最大保留個数分の保留記憶が貯まった状態となれば、これらの保留記憶を消化する間に「リーチ」が発生した場合に大当たりとなる可能性が十分に高いものとなり、「低確率状態」の「通常状態」における「リーチ」の発生に対する興趣を向上させることができる。また、その前提となり得る「特定開放パターン」を発生させ得る普通図柄抽選に対する興趣の向上に寄与するものとなる。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(4)前記特別図柄当選確率が、前記高確率状態と前記低確率状態とでほぼ同一となる様に設定されていること。
かかる構成をも備えることにより、「特定状態(入賞容易状態)」か「通常状態」か、「高確率状態」か「低確率状態」か、といった状態の相違に対して、どの様な状態となっているかによらず、ほぼ同様の期待感による興趣を維持し続けることができる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(5A)前記保留記憶手段に保留記憶があるときは、当該保留記憶に基づく前記特別図柄変動ゲームの開始前に、当該保留記憶について特定の条件が成立しているか否かの判定を実行する先読み判定手段を備えていること。
(5B)前記先読み判定手段により、前記特定の条件が成立していると判定されたときは、さらに、先読みゾーン突入演出を実行するか否かを判定する先読みゾーン突入判定手段を備えていること。
(5C)前記変動演出実行手段は、前記先読みゾーン突入判定手段によって先読みゾーン突入演出を実行すると判定されたときは、前記先読み判定手段によって特定の条件が成立していると判定された保留記憶に基づく変動演出の開始前に先読みゾーン突入演出を実行する手段として構成されていること。
(5D)前記先読み判定手段は、前記保留記憶手段に複数個の保留記憶が存在し、少なくとも次々回以降に読み出すべき保留記憶について前記特定の条件が成立しているか否かの判定を実行する手段として構成されていること。
(5E)前記変動演出実行手段は、前記先読み判定手段による先読み判定の対象となった保留記憶よりも前に読み出すべき保留記憶に基づく変動演出から、前記先読みゾーン突入演出を開始する手段として構成されていること。
かかる構成をも備えた遊技機によれば、特定開放パターンが実行されて保留記憶が速やかに蓄積された状態において、先読み判定、その結果に応じた先読みゾーン突入判定が実行された結果、先読みゾーン突入演出が実行されるならば、遊技者に対する大当たりへの期待感をより高める演出となり、興趣を大いに向上させた先読みゾーン演出が可能となる。
(5D),(5E)をも備えた遊技機によれば、特定開放パターンによってより多くの保留記憶が蓄積された状態で、次々回以降に読み出すべき保留記憶に対する先読み判定の結果が特定条件(大当たり、あるいは特定変動パターン(はずれ激アツリーチ)など)となっているときは、先読みゾーンへの突入から先読みゾーンの継続を経て、大当たりや特定変動パターンとなり、しかも、特別図柄当選確率が上述の関係を満足する様に設定されている結果、特定開放パターンの到来と、先読みゾーン演出への突入と、先読みゾーン演出の継続と、遊技者が最も期待する大当たりとの関係がよく一致した演出を実行することが可能となり、興趣向上効果をより一層高めることができる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(6)前記特定開放パターンが実行されている間に前記普通電動役物付きの始動入賞装置に対して前記第2特別図柄抽選結果に対して設定された上限保留個数以上の遊技球が入賞したときは、特殊演出を実行する特殊演出実行手段を備えていること。
(6B)前記特定開放報知演出実行手段は、前記報知演出を、前記特定開放パターンが終了するまで続行する手段として構成されていること。
そして、さらに上記構成をも備えた遊技機によれば、特定開放パターンを十分に活かした遊技球発射ができていることを特殊演出によって遊技者に報知することができる。その結果、特定開放パターンによる興趣向上効果をさらに高め、もって、普通図柄抽選に対する興趣向上効果をより一層高めることが可能となる。
本発明によれば、普通図柄抽選に対しても興趣を向上させることができる。
実施例1の遊技機を示し、(A)は遊技機全体の正面図、(B)は遊技機全体の側面図、(C)は遊技盤の正面図である。 実施例1の遊技機の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の遊技機における賞球払出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特図入力処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特図1の大当たり図柄の振り分けについて説明する図であって、(A)は大当たりの図柄番号を示す説明図、(B)は図柄番号と大当たり後の特定状態付与条件等の関係を示す説明図である。 実施例1の遊技機における特図2の大当たり図柄の振り分けについて説明する図であって、(A)は大当たりの図柄番号を示す説明図、(B)は図柄番号と大当たり後の特定状態付与条件等の関係を示す説明図である。 実施例1の遊技機における特図開始処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特定状態付与フラグセット処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における普通図柄入力・判定・特定状態付与フラグリセット処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は普通図柄入力処理のフローチャート、(C)は普通図柄判定処理のフローチャート、(D)は特定状態付与フラグリセット処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特定開放演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における変動演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特殊ゾーン判定処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における特殊ゾーン演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1の遊技機における先読み予告処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
[1 遊技機全体の概要]
実施例1の遊技機Pは、図1(A),(B)に示す様に、外枠A、中枠B、遊技盤C、前枠D、上の球受け皿E、下の球受け皿F及び発射装置Gを備えている。外枠Aは遊技機Pの外郭を構成する縦長方形の枠である。中枠Bは、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の枠であって、外枠Aの前面側に開閉可能かつ着脱可能に組み付けられる。遊技盤Cは、中枠Bの開口部に取り付けられる。前枠Dは遊技盤Cの透視保護窓であって、施錠装置Hの操作によって開閉可能な様に中枠Bの前面側に組み付けられる。上の球受け皿Eは、貸し球や賞球の受け皿で、本実施例においては前枠Dの下部と一体に構成されている。従って、前枠Dを中枠Bに対して開閉するときに上の球受け皿Eも共に開閉される。下の球受け皿Fは、上の球受け皿Eが一杯になったときに排出される遊技球や打ち損じの遊技球等を受ける受け皿であって、中枠Bの下部に固定されている。発射装置Gは、上の球受け皿Eから発射レールに送り込まれた遊技球をハンドル操作に対応する強さで打ち出すための装置であって、中枠Bの右下部に装備される。前枠AにはスピーカーSP,SPも備えられている。
遊技盤Cは、図1(C)に示す様に、障害釘11や風車12が植設された遊技領域10の中央にセンター役物30が取り付けられ、センター役物30の中央直下に始動入賞装置7が備えられる。また、この始動入賞装置7の下方に大入賞口15が設置されている。遊技盤1には、この他、誘導レール17、普通入賞口18、アウト口19等も設置されている。
センター役物30は、大型装飾体31、ステージ32、ワープ通路33を備えるリング状を呈し、左上部分には障害釘に代わる障害ブロック34が設けられている。また、センター役物30の左側の風車12よりも上方所定位置にはゲート37が設けられている。このゲート37を遊技球が通過したことを契機に実行される普通図柄抽選結果に基づいて開閉動作される電動式チューリップを供えた第2始動入賞装置27が、始動入賞装置7と大入賞口15の間に設けられている。
また、センター役物30にはソレノイド駆動によって落下動作を実行するロゴ可動体100と、モータ駆動によって回動動作を実行する振り子可動体200も備えられている。
[2 制御装置の構成]
次に、本実施例の遊技機Pのゲーム性等について説明する。まず、制御系統について図2に基づいて説明する。CPU,ROM,RAM,クロック等を備えた主制御基板310に対して、始動入賞装置7に備えられている第1特図スイッチSW1、第2始動入賞装置27に備えられている第2特図スイッチSW2、ゲート37に備えられている普図スイッチSW4、大入賞口15に備えられた入賞検知スイッチSW7、普通入賞装置18に備えられた入賞検知スイッチSW11,SW12からの検知信号が入力される様になっている。
また、主制御基板310からは、サブ制御基板320、払出制御基板330、発射制御基板340、特図表示器600、大入賞口15の開閉用ソレノイドSOL7、第2始動入賞装置27の普通電動役物開閉用ソレノイドSOL27へとコマンドが出力される様になっている。インタフェース基板350は、払出制御基板330との間でコマンドのやり取りを行う構成となっている。なお、電源基板360は、電源中継基板380を介して主制御基板310への電源供給を行う構成となっている。そして、サブ制御基板320は、演出表示制御基板370へとコマンドを出力する構成となっている。また、貸し玉ボタンQ、カード取り出しボタンRからの押下信号は、球貸し操作基板390へと入力され、この球貸し操作基板390からインタフェース基板350を経由して払出制御基板330へと入力される構成となっている。インタフェース基板350はまた、カードユニット500との間でもコマンドをやり取りする構成となっている。また、演出操作ボタンSからの押下信号は、サブ制御基板320へと入力される構成となっている。
サブ制御基板320は、主制御基板310からの演出指令信号に基づいて、発光装置LED、スピーカーSP,SP、モータMT、ソレノイドSOLに対して制御信号を出力して発光演出、音声演出、可動体演出を実行すると共に、演出表示制御基板370へと演出表示のためのコマンドを出力している。演出表示制御基板370は、サブ制御基板320からの演出表示のための指令信号に基づいて、液晶表示装置LCDに対して制御信号を出力し、表示演出を実行する。
払出制御基板330は、主制御基板310からの払出コマンドに従って、賞球の払出を実行する。賞球払出個数は、どの入賞口に入賞したかによって予め定められている。また、主制御基板310は、払出制御基板330の外部出力端子を介してホールコンピュータ400へとエラー信号を出力する機能も備えている。
発射制御基板340は、主制御基板310からの制御コマンドに従って、発射装置Gによる打球の発射・停止を実行する。打球の停止は、例えば、何らかのエラーが発生したときなどに指令される。
インタフェース基板350は、球貸し操作基板390からの貸し玉指令やカード取り出し指令の中継基板として機能する。貸し玉指令は、インタフェース基板350を中継して払出制御基板330とカードユニット500へと出力される。貸し玉指令が入力された払出制御基板330は、BCユニット335へと玉貸し信号を出力し、BCユニット335が作動して上皿Eへと玉貸しが実行される。また、貸し玉指令が入力されたカードユニット500は、貸し玉指令に対応する残度数管理を行う。具体的には、カード式記憶媒体の残度数の減算処理を行う。そして、カードユニット500は、減算処理した後の残度数データをインタフェース基板350へと出力する。この残度数データは、貸し玉ボタンQの近傍に設けられた残度数表示の更新に用いられる。また、カード取り出し指令は、インタフェース基板350を中継してカードユニット500へと出力する。カードユニット500は、カード取り出し指令が入力されるとカード取り出し動作を実行する。
また、払出制御基板330は、賞球を払い出したり、貸し玉信号をBCユニット335へと出力する際に、これらの実行を主制御基板310へと通知する。主制御基板310は、この通知を受けて、賞球払出及び貸し玉の実行をサブ制御基板320へと出力する。サブ制御基板320は、これら主制御基板310から入力される賞球払出信号、貸し玉信号に基づく発光演出や音声演出を実行する。なお、賞球払出信号、貸し玉信号は、払出制御基板330からサブ制御基板320へと入力する様に構成することもできる。
また、本実施例においては、特殊ゾーン演出を含む保留先読みによる演出をも実行し得るものとなっているため、サブ制御基板には、保留先読み記憶部327も備わっている。この保留先読み記憶部327は、特図1,特図2のそれぞれについて主制御基板310が保留記憶した情報と同じ内容の保留記憶情報を記憶することができる構成となっている。
[3.1 制御処理(賞球払出)]
主制御基板310は、図3(A)に示す制御系統により、特図スイッチSW1,SW2、入賞検知センサSW7,SW11,SW12からの入賞検知信号が入力されると、各スイッチに対応する賞球払出個数に対応する賞球払出コマンドを払出制御基板330に対して出力する賞球払出処理を実行している。これを受けて、払出制御基板330は、遊技球の入賞口に対応して予め定められた個数の賞球の払出動作を実行する。
この賞球払出制御は、図3(B)に示す様な演算処理ルーチンとして実行され、スイッチSW1等からの検知信号が入力されたか否かを判断し(S10)、「YES」と判定されたら、払出制御基板330に対してセンサを特定した賞球払出信号を出力する(S20)。
[3.2 制御処理(特図入力)]
また、主制御基板310は、図4(A)に示す制御系統により、特図スイッチSW1,SW2のいずれかから検知信号が入力されると、特別図柄を決定するための乱数を取得し、その結果を始動保留情報としてRAMに記憶する特図入力処理を実行している。
本実施例においては、始動保留情報として第1特図スイッチSW1による検知信号に基づく始動保留情報(以下、「特図1始動保留情報」という。)を最大4個、第2特図スイッチSW2による検知信号に基づく始動保留情報(以下、「特図2始動保留情報」という。)を最大4個、特図1と特図2の合計で最大8個の始動保留情報を記憶することができる構成となっている。
この処理において取得される乱数は、「大当たり判定用乱数」、「特図振分判定用乱数」、「演出実行判定用乱数」、「変動パターン振分用乱数」から構成される。大当たり判定用乱数(以下、「乱数1」という。)は、図柄変動ゲームの当たりかはずれかを決定するための乱数である。特図振分判定用乱数(以下、「乱数2」という。)は、当たり種別(ラウンド数、確率変動の有無)といった「特別遊技の態様」を振り分けるための乱数である。演出実行判定用乱数(以下、「乱数3」という。)は、リーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。リーチ演出は、「当たり」の場合だけでなく、「はずれ」においても所定の割合で実行する構成となっている。変動パターン振分用乱数(以下、「乱数4」という。)は、変動パターンを振り分けるための乱数である。
本実施例における特図入力処理は、図4(B)に示す様な演算処理ルーチンとして実行され、まず、第1特図スイッチSW1からの検知信号が入力されたか否かを判定する(S110)。第1特図スイッチSW1からの検知信号が入力された場合は(S110:YES)、特図1始動保留情報の記憶数N1(以下、「特図1保留数N1」という。)が4未満か否かを判定する(S120)。N1<4ならば(S120:YES)、特図1保留数N1をインクリメントし(S130)、上述の乱数1〜乱数4を取得し、RAMの特図1用の始動保留情報記憶領域へと記憶する(S140)。
S110が「NO」の場合は、第2特図スイッチSW2からの検知信号が入力されたか否かを判定する(S150)。「YES」となった場合は、特図2始動保留情報の記憶数N2(以下、「特図2保留数N2」という。)が4未満か否かを判定する(S160)。N2<4ならば(S160:YES)、特図2保留数N2をインクリメントし(S170)、上述の乱数1〜乱数4を取得し、RAMの特図2用の始動保留情報記憶領域へと記憶する(S180)。
ここで、本実施例では、大当り判定用乱数1は「0〜65535」で、低確率時には乱数値「8888〜11509」が、高確率時には乱数値「8888〜11510」が「大当たり」に設定されている。従って、低確率時の大当たり確率は「2622/65536(1/24.99)」、高確率時の大当たり確率は「2623/65536(1/24.98)」となり、低確率時も高確率時もほぼ同一の「大当たり確率」となる様に設計されている。この結果、本実施例の遊技機における大当たり確率は、低確率時も高確率時もほぼ1/25であり、大当たり確率=1/60〜1/100程度の「甘デジ」といわれる遊技機よりも、さらに大当たり確率が高い設定となっている。
また、特図1において乱数1が「大当たり」となったときは、図5(A)に示す様に、乱数2により、「1」〜「100」の「図柄番号」のいずれかへと振り分けられる。この図柄番号1〜100への振り分け確率は同一である。一方、図5(B)に示す様に、「図柄番号=1」は「特定図柄A」、「図柄番号=2」は「特定図柄B」、「図柄番号=3〜5」は「特定図柄C」、「図柄番号=6」は「特定図柄D」、「図柄番号=7〜25」は「特定図柄E」、「図柄番号=26〜28」は「特定図柄F」、「図柄番号=29〜50」は「特定図柄G」、「図柄番号=51〜75」は「特定図柄H」、「図柄番号=76〜100」は「特定図柄I」が設定されている。この結果、特図1で大当たりとなったときの乱数2による大当たり図柄の振り分け確率は、「特定図柄A」が1/100、「特定図柄B」が1/100、「特定図柄C」が3/100、「特定図柄D」が1/100、「特定図柄E」が19/100、「特定図柄F」が3/100、「特定図柄G」が22/100、「特定図柄H」が25/100、「特定図柄I」が25/100となる。
なお、本実施例では、大当たりラウンド数及びカウント数は、特定図柄A〜Iのいずれにおいても「2ラウンド/8カウント」となっており、特別遊技の内容自体は、いずれの特定図柄で大当たりとなった場合も同じとなっている。また、大当たり後の確率状態についても、特定図柄A〜Iのいずれにおいても「高確65回」であり、特別遊技の終了後に特別図柄変動ゲームが65回の実行されるまでの間は、高確率状態が設定される。
また、「大当たり時の状態」が「特定状態付与中」であるときは、いずれの特定図柄で大当たりした場合も「大当たり後の特定状態付与回数」として「65回」が設定されている。従って、「特定状態付与中」に「大当たり」となった場合は、特定図柄A〜Iのいずれに振り分けられたとしても、「大当たりラウンド数」、「高確率状態継続回数」及び「大当たり後の特定状態付与回数」が同一となり、「特定状態付与中」に「大当たり」となれば、乱数2による振り分けがあっても、遊技者にとっての有利さは同一の設定となっている。
一方、「大当たり時の状態」が「通常状態中」であるときは、特定図柄によって「大当たり後の特定状態付与回数」が異なる設定となっている。具体的には、大当たり時の状態が「通常状態中」の場合の「大当たり後の特定状態付与回数」は、「特定図柄A」には「65回」が、「特定図柄B」〜「特定図柄D」には「25回」が、「特定図柄E」,「特定図柄F」には「5回」が、「特定図柄G」には「1回」が、「特定図柄H」,「特定図柄I」には「0回」が、それぞれ設定されている。従って、「初当たり後(通常状態中の大当たり後)」の特定状態付与回数については、「付与回数65回への振り分け確率」=1/100、「付与回数25回への振り分け確率」=5/100、「付与回数5回への振り分け確率」=22/100、「付与回数1回への振り分け確率」=22/100、「付与回数0回への振り分け確率」=50/100となり、乱数2による振り分けで遊技者にとっての有利さが異なるものとなっている。
同様に、特図2において乱数1が「大当たり」となったときも、図6(A)に示す様に、乱数2により、「1」〜「100」の「図柄番号」のいずれかへと振り分けられる。この図柄番号1〜100への振り分け確率は同一である。一方、図6(B)に示す様に、「図柄番号=1」は「特定図柄a」、「図柄番号=2」は「特定図柄b」、「図柄番号=3〜5」は「特定図柄c」、「図柄番号=6」は「特定図柄d」、「図柄番号=7〜25」は「特定図柄e」、「図柄番号=26〜28」は「特定図柄f」、「図柄番号=29〜50」は「特定図柄g」、「図柄番号=51〜75」は「特定図柄h」、「図柄番号=76〜100」は「特定図柄i」が設定されている。この結果、特図1で大当たりとなったときの乱数2による大当たり図柄の振り分け確率は、「特定図柄a」が1/100、「特定図柄b」が1/100、「特定図柄c」が3/100、「特定図柄d」が1/100、「特定図柄e」が19/100、「特定図柄f」が3/100、「特定図柄g」が22/100、「特定図柄h」が25/100、「特定図柄i」が25/100となる。
なお、特図2で大当たりとなった場合の大当たりラウンド数及びカウント数に関しても、特定図柄a〜iのいずれにおいても「2ラウンド/8カウント」となっており、特別遊技の内容自体は、いずれの特定図柄で大当たりとなった場合も同じとなっている。また、大当たり後の確率状態についても、特定図柄a〜iのいずれにおいても「高確65回」であり、特別遊技の終了後に特別図柄変動ゲームが65回の実行されるまでの間は、高確率状態が設定される。
また、「大当たり時の状態」が「特定状態付与中」であるときは、いずれの特定図柄で大当たりした場合も「大当たり後の特定状態付与回数」として「65回」が設定されている。従って、「特定状態付与中」に「大当たり」となった場合は、特定図柄a〜iのいずれに振り分けられたとしても、「大当たりラウンド数」、「高確率状態継続回数」及び「大当たり後の変短回数」が同一となり、「特定状態付与中」に「大当たり」となれば、乱数2による振り分けがあっても、遊技者にとっての有利さは同一の設定となっている。
一方、「大当たり時の状態」が「通常状態」であるときは、特定図柄によって「大当たり後の特定状態付与回数」が異なる設定となっている。具体的には、大当たり時の状態が「通常状態中」の場合の「大当たり後の特定状態付与回数」は、「特定図柄a」には「65回」が、「特定図柄b」〜「特定図柄d」には「25回」が、「特定図柄e」,「特定図柄f」には「5回」が、「特定図柄g」には「1回」が、「特定図柄h」,「特定図柄i」には「0回」が、それぞれ設定されている。従って、「初当たり後(通常状態中の大当たり後)」の特定状態付与回数については、「付与回数65回への振り分け確率」=1/100、「付与回数25回への振り分け確率」=5/100、「付与回数5回への振り分け確率」=22/100、「付与回数1回への振り分け確率」=22/100、「付与回数0回への振り分け確率」=50/100となり、乱数2による振り分けで遊技者にとっての有利さが異なるものとなっている。
なお、図5(B),図6(B)に示した「OP」は特別遊技のオープニング演出の時間を、「ED」は特別遊技のエンディング演出の時間をそれぞれ表している。この様に、本実施例では、特図1,特図2のいずれで大当たりとなった場合も、特別遊技の内容自体は同一であり、大当たり後の特定状態付与条件も特図1,特図2で同一内容となっている。
乱数3は、乱数1が「はずれ」の場合に、後述の特図開始処理において「はずれリーチ」の有無を決定するのに用いられる。乱数1が「当たり」の場合は、リーチ演出が実行されることとなっているので、この乱数3は実質的には意味のないものとなる。なお、乱数3は「0〜238」の判定値の内、通常状態においては「0〜34」を「はずれリーチ当選」に設定してある。従って、通常状態における「はずれリーチ当選確率」は、35/239(=0.146)となる。
乱数4によって振り分けられる「変動パターン」は、「変動時間の長さ」を決定するものとなる。なお、乱数4に基づく演出においては、乱数1が「当たり」の場合と、乱数1が「はずれ」の場合で異なる振り分け率となる様に、後述の特図開始処理が実行される。
[3.3 制御処理(特図開始)]
次に、特図開始処理について説明する。主制御基板310は、図7(A)に示す制御系統により、RAM内に記憶された始動保留情報を読み出し、「当たり/はずれ」に応じた特別図柄変動を特図表示器600に実行させると共に、サブ制御基板320を介して音声演出、発光演出、表示演出、可動体演出等を実行させる。
主制御基板310は、図7(B)のフローチャートに示す様な特図開始処理を、所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。この処理においては、まず、遊技演出(図柄変動または特別遊技)の実行中であるか否かを判定し(S210)、遊技演出実行中であるときは(S210:YES)、今回の処理を終了する。一方、遊技演出実行中でないときは(S210:NO)、RAM内の所定の記憶領域に始動保留情報が記憶されているか否かを判定する(S220)。始動保留情報が記憶されていない場合は(S220:NO)、デモ演出実行中か否かを判定し(S230)、デモ演出実行中であるならば処理を終了し(S230:YES)、デモ演出実行中でない場合は(S230:NO)、デモ演出開始をサブ制御基板320に対して指令する(S240)。
始動保留情報の記憶がある場合は(S220:YES)、特図2始動保留情報であるか否かを判定する(S250)。特図2始動保留情報である場合は(S250:YES)、特図2記憶数N2をデクリメントし(S260)、記憶順の一番早い始動保留情報(乱数1〜乱数4)を読み出す(S270)。これにより、RAM内の記憶領域における特図2用の始動保留情報の記憶順が更新され、特図表示器600や液晶ディスプレイLCDを介して実施されている保留表示も更新される。
こうして読み出した特図2始動保留情報中の乱数1が、主制御基板310のROMに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する(S310)。前述の様に、大当たり確率は低確率時も高確率時もほぼ同一の設定で約1/25となっている。
大当り判定の判定結果が肯定の場合には(S310:YES)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(S320)。そして、主制御基板310は、乱数2の値に基づき、特図表示器600に確定停止表示させる「大当り図柄」を決定する(S330)。この「大当たり図柄」は、前述の様に、特図2については、「特定図柄a」〜「特定図柄i」の9種類であり、それぞれへの振り分け確率が、「特定図柄a」=1/100、「特定図柄b」=1/100、「特定図柄c」=3/100、「特定図柄d」=1/100、「特定図柄e」=19/100、「特定図柄f」=3/100、「特定図柄g」=22/100、「特定図柄h」=25/100、「特定図柄i」=25/100となっている。従って、主制御基板310は、S330の処理においては、読み出した乱数2の値に対応付けられた大当り図柄(特定図柄a〜iのいずれか一つ)を決定することになる。大当り図柄(特図)が決定されると、乱数4の値に基づいて「大当り演出用の変動パターン」の中から1つの変動パターンを決定する(S340)。
一方、S310の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、主制御基板310は、S270で読み出した特図2始動保留情報中の乱数3に基づいてリーチ演出を実行させるか否かを判定する(S350)。本実施例では、主制御基板310は、乱数3の値が、ROMに記憶してあるリーチ演出実行判定値と一致するか否かによりS350の判定を行う。S350の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、主制御基板310は、特図表示器600に確定停止表示させる「はずれ図柄」を決定し(S335)、乱数4の値に基づいて「はずれリーチ演出用の変動パターン」の中から1つの変動パターンを決定する(S345)。
また、S350におけるリーチ判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、主制御基板310は、特図表示器600に確定停止表示させる「はずれ図柄」を決定する(S338)。次に、主制御基板310は、乱数4の値に基づいて「はずれ演出用の変動パターン」の中から1つの変動パターンを決定する(S348)。
こうして変動パターンおよび最終停止図柄を決定した主制御基板310は、サブ制御基板310に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(S360)。具体的には、主制御基板310は、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力すると共に、変動パターンで特定された演出時間の計測を開始する。これと同時に、主制御基板310は、特図変動表示を開始させるように特図表示器600を制御する。また、主制御基板310は、最終停止図柄となる特別図柄を指示するための特図指定コマンドを出力する。こうして、主制御基板310は、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理において、主制御基板310は、指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように特図表示器600の表示内容を制御する。また、主制御基板310は、指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、サブ制御基板320に対して飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
これに対し、始動保留情報が特図2始動保留情報でない場合は(S250:NO)、特図1始動保留情報であるか否かを判定する(S255)。特図1始動保留情報である場合は(S255:YES)、特図1記憶数N1をデクリメントし(S265)、記憶順の一番早い始動保留情報を読み出す(S275)。その後は、特図1変動表示用処理(S400)を実行する。この特図1変動表示用処理は、S310〜S360と同様に構成されている。なお、S330に対応するステップでの乱数2に基づく「大当たり図柄」は、前述の様に、「特定図柄A」〜「特定図柄I」の9種類であり、それぞれへの振り分け確率が、「特定図柄A」=1/100、「特定図柄B」=1/100、「特定図柄C」=3/100、「特定図柄D」=1/100、「特定図柄E」=19/100、「特定図柄F」=3/100、「特定図柄G」=22/100、「特定図柄H」=25/100、「特定図柄I」=25/100となっている。この様に、本実施例の遊技機では、大当たり図柄の振り分け確率が、特図1,特図2のいずれも同じ設定となっている。
本実施例の遊技機は、通常状態も大当たり後の特定状態においても、いわゆる「左打ち」で遊技するタイプとなっている。第2始動入賞装置27は、通常は普通電動役物(本実施例では電チュー)が閉じた状態であるが、ゲート37を遊技球が通過することによって実行される普通図柄抽選の結果が当たりとなったときに、電チューが所定のパターンで開閉する。なお、特定状態とは、普通図柄当選確率をほぼ「1」とし、普通図柄変動時間を短くし、かつ、普通図柄当選時の普通電動役物開放時間を長く、普通電動役物開閉回数を多く設定することで第2始動入賞装置27への入賞を容易にした状態であって、以下、「入賞容易状態」ともいう。また、特定状態においては、はずれ変動演出の時間を短縮した変短状態で特別図柄変動ゲーム及び飾り図柄変動ゲームが実行される設定にもなっている。
本実施例の遊技機における普通図柄判定用乱数1は「0〜65535」で、普通図柄当選確率は、通常状態が1000/65536、特定状態(入賞容易状態)が65535/65536となっている。また、普通図柄変動時間は、通常状態が3600m秒、特定状態(入賞容易状態)が240m秒となっている。
また、普通図柄抽選に当選した場合の普図当たり図柄は「1」と「2」の二つが設定されている。普図当たり図柄1への振り分け確率は55/255、普図当たり図柄2への振り分け確率は200/255とされている。そして、普通図柄抽選に当選した場合の普通電動役物の開放時間は、通常状態にあっては、図柄番号1での当選は「300m秒×1回」、図柄番号2での当選は「5秒×1回」が設定されている。特定状態(入賞容易状態)にあっては、図柄番号1で当選したときは、「1回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、2回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、3回目:1240m秒開放、の3回の開閉動作」が、図柄番号2で当選したときは、「1回目:1024m秒開放+900m秒閉鎖、2回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、3回目:1240m秒開放、の3回の開閉動作」が、設定されている。なお、普通電動役物開放中の規定入賞数は10個に設定されている。
[3.4 制御処理(特定状態付与フラグセット処理)]
本実施例においては、大当たり後の特定状態を付与する条件について、図5(B),図6(B)に示した様に、特定状態付与中の大当たりか通常状態の大当たりか、さらには、通常状態の大当たり図柄が「A〜I」,「a〜i」のいずれであるのかにより異ならせた設定となっている。
このため、主制御基板310は、図8(A)に示す制御系統により、特図開始処理に続けて、特定状態付与フラグセット処理を実行する構成を備えている。
特定状態付与フラグセット処理は、図8(B)のフローチャートに示す様に、前述の特図開始処理において乱数1が大当たりと判定され、大当たり図柄が決定されると実質的な処理が開始される(S410:YES)。今回の大当たりが特図2によるものであるか否かを判定し(S420)、「YES」の場合は、大当たりが特定状態付与フラグがONの状態で発生したものであるか否かを判定する(S430)。特定状態付与中の大当たりである場合は(S430:YES)、特定状態付与フラグはONのままにし、特定状態付与回数に「65」をセットする(S440)。
通常状態の大当たりの場合は(S430:NO)、大当たり図柄がaであるか否かを判定する(S432)。そして、大当たり図柄がaであるときは(S432:YES)、特定状態付与フラグにONをセットし、特定状態付与回数に「65」をセットする(S442)。
通常状態の大当たりで、大当たり図柄がb〜dのいずれかである場合は(S434:YES)、特定状態付与フラグにONをセットし、特定状態付与回数に「25」をセットする(S444)。
通常状態の大当たりで、大当たり図柄がe,fのいずれかである場合は(S436:YES)、特定状態付与フラグにONをセットし、特定状態付与回数に「5」をセットする(S446)。
通常状態の大当たりで、大当たり図柄がgである場合は(S438:YES)、特定状態付与フラグにONをセットし、特定状態付与回数に「1」をセットする(S448)。
なお、通常状態の大当たりで、大当たり図柄がh又はiの場合は、特定状態付与フラグはOFFのままとなる。
特図1での大当たりの場合は(S420:NO)、上述のS430〜S448と同様に構成された特図1用特定状態付与フラグセット処理を実行する(S450)。
[3.5 制御処理(普通図柄入力・判定・特定状態付与フラグリセット)]
主制御基板310は、図9(A)に示す制御系統により、普図スイッチSW4からの検知信号が入力されると普通図柄入力処理を実行し、普通図柄判定処理を経て第2始動入賞装置27のソレノイドSOL27に対して開閉指令を実行する。普通図柄も4個を限度に保留記憶可能に構成されている。
普通図柄入力処理は、図9(B)のフローチャートに示す様に、普図スイッチSW4からの検知信号が入力されると起動され(S610)、普通図柄保留情報の記憶数N4(以下、「普通図柄保留記憶数N4」という。)が4未満か否かを判定する(S620)。N4<4ならば(S620:YES)、普通図柄保留憶数N4をインクリメントし(S630)、「NO」の場合は普通図柄判定用の乱数取得に進むことなく処理を終了する。乱数取得に進むと、「当たり/はずれ」を判定するための乱数5を取得し(S640)、RAMの普通図柄保留記憶領域に記憶する(S650)。
普通図柄判定処理では、図9(C)のフローチャートに示す様に、最初に、特定状態付与フラグがONにセットされているか否かを判定する(S710)。特定状態付与フラグがONでない通常状態においては(S710:NO)、RAM内に普通図柄始動保留情報(乱数5)の記憶があるか否かを判定し(S720)、普通図柄始動保留情報があるときは当該記憶内容を記憶順の早いものから一つ読み出し(S730)、「当たり/はずれ」の判定を実行する(S740)。ここで、通常状態の普通図柄当選確率は、前述の様に、1000/65536である。「当たり」と判定されると(S740:YES)、普図当たり図柄の決定を行う(S750)。そして、振り分けられた普図当たり図柄に対応する開放時間だけ普通電動役物を開放するためのソレノイド駆動信号を、第2始動入賞装置27のソレノイドSOL27に対して出力し(S760)、始動保留情報の更新を行う(S770)。
ここで、本実施例では、前述の様に、通常時の普通図柄抽選結果に対する普図当たり図柄として、振り分け確率55/255の「1」と、振り分け確率200/255の「2」がある。普図当たり図柄「1」は、「300m秒×1回」、普図当たり図柄「2」は「5秒×1回」の間、普通電動役物を開放する内容となっている。従って、通常時に普通図柄抽選に当選し、普図当たり図柄が「2」であるときは、第2始動入賞装置27が5秒間にわたって開放状態となり、特図2に遊技球が入賞し易い状態となる。遊技機は、規則上、毎分100個を限度として遊技球を発射できるから、5秒間では、約8個の遊技球を第2始動入賞装置27に入賞させ得る状態が発生することとなる。
約8個の遊技球を第2始動入賞装置27へと入賞させ得ることから、特図2の保留記憶個数が仮に「0」であったとき、保留記憶個数の上限である4個まで特図2の保留記憶を増加させ得るだけでなく、この間に、特別図柄変動ゲームが実行されて保留記憶が消化されれば、さらに特図2の抽選契機を増加させることもできる。従って、この5秒間の開放時間内に、特図2の抽選契機を最大8回増加させ得るケースも存在し得ない訳ではない。そして、本実施例の遊技機は、大当たり確率が約1/25と極めて高い確率に設定されている結果、普図当たり図柄「2」による5秒間にわたって第2始動入賞値27への入賞が容易となる状態(入賞容易状態)の到来は、遊技者に大当たりを予感させ、見落とすことなく注目させるべき状態となる。
そこで、普図当たり図柄が「2」であるときは(S780:YES)、特定開放報知演出用コマンドをサブ制御基板320に対して出力する(S785)。ここで、「特定開放報知演出」とは、遊技者に対して第2始動入賞装置27が5秒間にわたって連続開放されているということを報知又は示唆する内容の演出である。この特定開放報知演出は、例えば、液晶表示装置LCDに特定開放報知演出用のキャラクタ画像及びメッセージ画像を表示すると共に、スピーカーSPから特定開放報知演出用の音声を出力させ、発光装置LEDに特定開放報知演出用の発光演出を実行させ、可動体100,200に特定開放報知演出用の可動体演出を実行させる態様の内の少なくとも一つ以上を採用し、遊技者に気付かせることが可能な演出であればよい。
一方、特定状態付与フラグがONとなっている場合は(S710:YES)、RAM内に普通図柄始動保留情報(乱数5)の記憶があるか否かを判定し(S725)、普通図柄始動保留情報があるときは当該記憶内容を記憶順の早いものから一つ読み出し(S635)、「当たり/はずれ」の判定を実行する(S745)。ここで、特定状態の普通図柄当選確率は、前述の様に、65535/65536と、ほぼ100%である。「当たり」と判定されると(S745:YES)、普図当たり図柄の決定を行う(S755)。そして、振り分けられた普図当たり図柄に対応する開閉パターンで普通電動役物を開閉動作させるためのソレノイド駆動信号を、第2始動入賞装置27のソレノイドSOL27に対して出力し(S765)、始動保留情報の更新を行うと共に(S775)、特定状態付与回数をデクリメントする(S790)。
ここで、本実施例では、前述の様に、特定状態付与中の普通図柄抽選結果に対する普図当たり図柄として、振り分け確率55/255の「1」と、振り分け確率200/255の「2」がある。普図当たり図柄「1」は、「1回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、2回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、3回目:1240m秒開放、の3回の開閉動作」を、普図当たり図柄「2」は、「1回目:1024m秒開放+900m秒閉鎖、2回目:1240m秒開放+900m秒閉鎖、3回目:1240m秒開放、の3回の開閉動作」を実行させる内容となっている。
なお、図9(D)に示す様に、S780でデクリメントした結果、特定状態付与回数=0となった場合は(S810:YES)、特定状態付与回数=1の間に取得された特別図柄抽選用の乱数に関する特図開始処理が実行された後に特定状態付与フラグをOFFにリセットする(S820,S830)。
[3.6 制御処理(特定開放報知演出)]
次に、サブ制御基板320が実行する特定開放報知演出について説明する。サブ制御基板320による特定開放報知演出は、図10(A)に示す制御系統により、主制御基板310からの特定開放報知演出コマンドを受信することによって実行される。
特定開放報知演出処理は、図10(B)のフローチャートに示す様に、特定開放報知演出コマンドを受信したら(S910:YES)、上述の様に予め設定してある特定開放報知演出を開始する(S920)。
続いて、特定開放報知演出を開始した後、5秒経過したか否かを判定し(S930)、「NO]と判定されたときは、第2始動入賞装置27への入賞検知信号が主制御基板310から入力されたか否かを判定する(S940)。
第2始動入賞装置27への入賞検知信号が主制御基板310から入力された場合は(S940:YES)、入賞報知演出を実行する(S950)。この入賞報知演出としては、例えば、スピーカーSPから入賞音を出力させたり、液晶表示装置LCDに入賞報知画像を表示させるなどするとよい。
続いて、主制御基板310から入力された第2始動装置27への入賞数が所定個数を超えたか否かを判定する(S960)。所定個数を超えた場合は(S960:YES)、特殊演出を実行する(S970)。例えば、特図2の保留個数が4個となったときにスピーカーSPから「ベリーグッド!」といった音声を出力するなどの演出を実行する。なお、特定開放パターンによる開放時間が経過したら(S930:YES)、特定開放報知演出を終了する(S980)。
以上の様にして、主制御基板310から特定開放報知演出コマンドが入力された後、最大5秒間または規定数入賞するまで特定開放報知演出が実行され、遊技者に対して、第2始動入賞装置27に入賞し易い有利な状態を的確に報知すると共に、その間の入賞を入賞音で報知すると共に、所定個数になったらさらに特殊演出を実行することにより、有利な状態を的確に利用できているということをも併せて報知することができる。
[3.7 制御処理(変動演出)]
次に、サブ制御基板320が実行する変動演出について説明する。サブ制御基板320による変動演出は、図11(A)に示す制御系統により、主制御基板310からの変動コマンドを受信することによって実行される。なお、サブ制御基板320の演出データ記憶手段325には、変動ゲーム中に実行すべき変動ゲーム中演出データHD、特別遊技中に実行すべき大当たり中演出データDV、及びデモ表示において実行すべきデモ中演出データDMと、変動パターンに対応する飾り図柄変動演出用データDKZが記憶されている。また、変動ゲーム中演出データHDの中には、先読みゾーン演出用の先読みゾーン背景も記憶されている。
変動演出処理は、図11(B)のフローチャートに示す様に、特別遊技中でなく、デモ表示状態でもない状態のときに実行される(S1010:NO,S1020:NO)。
変動コマンドを受信したら(S1030:YES)、まず、保留先読み記憶部327に保留記憶が存在するか否かを判定する(S1040)。保留記憶が存在する場合は(S1040:;YES)、さらに、保留記憶が複数個存在するか否かを判定する(S1050)。
保留記憶が複数個存在する場合は(S1050:YES)、さらに、特殊ゾーン演出(先読みゾーン演出)を実行し得る状態か否かを判定する(S1060)。特殊ゾーン演出を実行し得る状態と判定された場合は(S1060:YES)、特殊ゾーン判定処理(S1070)を起動する。特殊ゾーン演出を実行し得る状態か否かの判定を行うことにより、複数個の保留記憶が存在することに加えて、所定回数連チャンしている場合にだけ特殊ゾーン演出を実行する設定等を設けることができる。
保留記憶が複数個存在するものの(S1050:YES)、特殊ゾーン判定は行わないと判定されたときは(S1060:NO)、先読み予告を実行するか否かの判定を行う(S1080)。先読み予告を実行すると判定された場合は(S1080:YES)、先読み予告処理を起動する(S1090)。なお、保留記憶が1個だけの場合も(S1050:NO)、S1080の判定へと進む構成としている。
保留記憶がない場合(S1040:NO)、特殊ゾーン判定を行わない場合(S1060:NO)、及び先読み予告を行わない場合は(S1080:NO)、変動コマンドに従って変動ゲーム中演出データDH、及び飾り図柄変動演出用データDKZを読み出す(S1110)。そして、スピーカSPによる音声演出、液晶表示装置LCDによる表示演出、発光装置LEDによる発光演出、モータMT及びソレノイドSOLを介して可動体を動作させる可動体演出を実行する(S1120)。なお、変動ゲーム中演出データDHには、可動体演出データがブランクとなっている場合等も含まれており、その場合は可動体演出は実行されない。この変動ゲーム中演出データDHによる音声,表示,発光,可動体を用いた演出は、飾り図柄変動演出における確定図柄の停止をもって演出終了と判定される(S1130:YES)。確定図柄の停止は、主制御基板310による特図表示器600への特別図柄確定のタイミングと同期している。
なお、特別遊技中であるときは(S1010:YES)、変動ゲーム中演出データDHではなく、大当たり中演出データDVを読み出して(S1140)、大当たり中演出処理を実行する(S1150)。また、デモ表示タイミングであるときは(S1020:YES)、デモ中演出データDMを読み出し(S1160)、デモ中演出処理を実行する(S1170)。
[3.8 制御処理(特殊ゾーン判定)]
次に、サブ制御基板320が実行する特殊ゾーン判定について説明する。サブ制御基板320による特殊ゾーン判定は、図12(A)に示す制御系統により、主制御基板310の保留記憶情報を保留先読み記憶部327へと読み込み、所定の条件を満足する保留記憶が存在する場合に、さらに、特殊ゾーン演出を実行するか否かの判定を実施するもので、特殊ゾーン演出を実施すると判定された場合に特殊ゾーン演出を開始する。
特殊ゾーン判定処理は、図11(B)のフローチャートで説明した様に、保留先読み記憶部327に保留記憶が複数個存在し、かつ、特殊ゾーン演出を実行し得る状態と判定された場合に起動されるもので、図12(B)のフローチャートの様に構成されている。
本ルーチンが起動されると、保留先読み記憶部327から保留消化順位が2番目以降の保留記憶を先読みする(S1210)。そして、先読みした保留記憶の中に大当たりに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S1220)。大当たりに対応する保留記憶が存在しない場合(S1220:NO)、さらに、特定はずれ変動パターンに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S1230)。大当たりも特定はずれ変動パターンも存在しない場合は(S1210:NO,S1220:NO)、本処理を終了する。ここで、「特定はずれ変動パターン」とは、「はずれ」の場合に選択され難く、「当たり」の場合に選択され易い、「激アツリーチ」に対応し、当該リーチが発生することによって、遊技者の大当たりへの期待感を高め、興趣を高めるのに寄与する様なリーチのことである。なお、「特定はずれ変動パターン」は、一つに限らず、複数存在していても構わない。
大当たりか特定はずれ変動パターンに相当する保留記憶が存在する場合は(S1210:YES、又は、S1220:YES)、特殊ゾーン演出に突入するか否かの判定を実行する(S1230)。即ち、特殊ゾーン演出は、保留消化順位が2番目以降の保留記憶に大当たりがある場合に必ずしも実行する設定とはせず、例えば、大当たりの種類、連チャン回数、営業時間帯など、さらにもう一つ以上の条件を設定しておくことで、マンネリ化を避ける様にしている。S1230,S1240が「NO」の場合は、本処理を終了し、変動演出ルーチンのS1110の処理へと復帰させる。
特殊ゾーン演出に突入すると判定された場合は(S1240:YES)、演出データ記憶手段325の変動ゲーム中演出データDHの中で先読みゾーン用に記憶されている先読みゾーン背景を読み出す(S1250)。そして、これらの演出データを用いて特殊ゾーン演出処理を起動する(S1260)。
[3.9 制御処理(特殊ゾーン演出)]
次に、サブ制御基板320が実行する特殊ゾーン演出について説明する。サブ制御基板320による特殊ゾーン演出は、図13(A)に示す制御系統により実行されている。
特殊ゾーン演出処理では、図13(B)のフローチャートに示す様に、変動コマンドに対応する飾り図柄変動演出データDKZを読み出し(S1310)、S1250で読み出した「先読みゾーン背景」を背景画像とし、その前面に飾り図柄変動演出データDKZに対応する飾り図柄変動表示を重ねた表示演出を中心とする特殊ゾーン演出を開始する(S1320)。S1320による特殊ゾーン演出の開始タイミングは、変動ゲームの開始タイミングと同期させる。これにより、特殊ゾーンへの突入を遊技者に知らせることとなる。なお、同期させるべき変動ゲームは、S1310の処理の実行直後の変動ゲームであってもよいし、それよりも一つ後の変動ゲームであっても構わない。加えて、必ずしも変動ゲームの開始タイミングと同期していなくても、変動ゲームが終了する前であればよく、例えば、特殊ゾーン演出を開始すべき変動ゲームの開始後所定時間経過後に特殊ゾーン演出を開始させる様にしても構わない。
そして、確定図柄表示の後(S1330:YES)、特殊ゾーン突入の肯定判定の対象となった保留記憶の消化タイミングとなったか否かを判定する(S1340)。判定対象となった保留記憶の消化タイミングとなっていない場合は(S1340:NO)、次に消化すべき保留記憶に対応する変動コマンドに基づき、対応する飾り図柄変動演出データDKZを読み出した上で(S1350)、特殊ゾーン演出を続行する(S1355)。
以下、判定対象となった保留記憶の消化タイミングとなるまで、S1250で読み出した「先読みゾーン背景」による背景画像表示と飾り図柄変動演出とからなる特殊ゾーン演出が続行される。そして、判定対象となった保留記憶が消化タイミングとなったら(S1340:YES)、特殊ゾーン演出用の背景画像の表示を終了する(S1360)。
[3.10 制御処理(先読み予告)]
次に、サブ制御基板320が実行する先読み予告について説明する。サブ制御基板320による先読み予告は、図14(A)に示す制御系統により、主制御基板310の保留記憶情報を保留先読み記憶部327へと読み込み、所定の条件を満足する保留記憶が存在する場合に、さらに、先読み予告を実行するか否かの判定を実施し、予告が肯定された場合に保留アイコンの変更をする演出を開始する。
先読み予告処理は、図11(B)のフローチャートで説明した様に、保留記憶が1個以上存在し、先読み予告処理を実行すると判定された場合に起動されるもので、図14(B)のフローチャートの様に構成されている。
本ルーチンが起動されると、まず、乱数抽選により、先読み予告を実行するか否かの判定を実行する(S1410)。即ち、先読み予告についても、保留記憶に大当たりがある場合に必ずしも実行する設定とはせずに、マンネリ化を防止している。なお、この乱数抽選に当選した上で、さらに、例えば、連チャン回数、営業時間帯などといった判断要素を加えても構わない。この場合、前述の乱数抽選の当選確率を、連チャン回数や営業時間帯により、異なる設定としておく方法を採用しても構わない。
先読み予告を実行すると判定された場合は(S1410:YES)、保留先読み記憶部327に記憶されている保留記憶を先読みする(S1420)。そして、先読みした保留記憶の中に大当たりに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S1430)。大当たりに対応する保留記憶が存在する場合(S1430:YES)、大当たりに対応する先読み予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1440)。ここで、保留アイコンとは、液晶表示装置LCDの表示画面内の所定位置に保留記憶の個数を知らせるために表示するもの、保留可能記憶個数に対応するLEDを備えた保留個数表示装置を備え、LEDを発光させて保留個数を知らせるもののいずれであっても構わない。保留アイコン変更態様としては、LEDタイプのものでは、発光色の変更、点滅表示への変更、あるいはこれらを組み合わせた態様等をあげることができる。液晶表示装置LCDの表示画面内に表示するものにあっては、表示色の変更、点滅表示への変更、アイコン形状の変更、あるいはこれらを組み合わせた態様等をあげることができる。これら保留アイコン変更態様は、大当たりに対して1種類だけ設定しておいてもよいし、複数種類設定しておいて所定の条件でいずれかを選択する構成としておいてもよい。
予告対象が大当たりではない場合は(S1450:NO)、特定はずれ変動パターン(はずれの場合に選択された激アツリーチ)であるか否かを判定する(S1435)。特定はずれ変動パターンであるときは(S1435:YES)、特定はずれ変動パターンに対応する先読み予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1442)。特定はずれ変動パターンでもない場合は(S1435:NO)、それ以外の保留記憶に対応する先読み予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1444)。
ここで、保留アイコンの変更態様を、「青色」<「黄色」<「緑色」<「赤色」<「虹色」、といった具合に、大当たりへの信頼度の高低を遊技者に感じさせる様な複数の変更態様を用意しておき、大当たりの場合は、いずれの変更態様も選択可能とし、特定はずれ変動パターンの場合には「虹色」以外の変更態様を選択可能とし、これら以外の場合には「虹色」と「赤色」以外の変更態様を選択可能としておくといった設定をなし得る。また、この様な設定において、大当たり及び特定はずれ変動パターンでは、「赤色」への振り分け確率を最も高く設定すると共に、「青色」<「黄色」<「緑色」の様に振り分け確率を設定し、これら以外では、逆に、「緑色」>「黄色」>「青色」の様に振り分け確率を設定しておけば、先読み予告における保留アイコン変更態様によって大当たり信頼度を遊技者に感じさせる演出が可能となる。即ち、「緑色」を例にとれば、大当たり又は特定はずれ変動パターンである可能性が高く、逆にノーマルはずれの可能性は低いといった予感をさせることができる。また、「赤色」への振り分け確率を、大当たりのときの方が特定はずれ変動パターンよりも高くなる様に設定しておけば、「赤色」への保留アイコン変更態様となったときの大当たりへの期待感を高め、興趣を向上させることができる。なお、大当たりの場合にしか選択されない「虹色」は、「赤色」への振り分け確率よりも低く設定しておくことで、その結果としての大当たりとの整合性からプレミアム感を与えることもできる。
こうして保留アイコンの変更態様を決定したら、保留アイコンの変更を実行する(S1440→S1450、S1442→S1452、S1444→S1454)。
[4 作用・効果]
本実施例の遊技機は、特図1の抽選結果を4個、特図2の抽選結果を4個、最大で8個の保留記憶が可能である。そして、大当たり確率は、低確率状態においても高確率状態におおいてもほぼ同一の約1/25の設定となっている。この結果、最大保留個数分の保留記憶の中に大当たりが含まれている確率は、1−{(24/25)^8}≒0.28、つまり、約28%となる。これに対して、通常状態でのはずれリーチ当選確率は、35/239(=0.146)に設定されている。従って、本実例の遊技機は、「最大保留個数」、「はずれリーチ当選確率」及び「特別図柄当選確率」の関係が、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[通常状態のはずれリーチ当選確率]となっている。
そして、通常状態における普通図柄抽選結果が当たりの場合に、普図当たり図柄が「2」になった場合は、5秒間にわたって第2始動入賞装置27の普通電動役物が開放され続ける結果、遊技機の規則上の毎分最大発射個数との関係から、この間に、第2始動入賞装置27に入賞させ、特図2による特別図柄抽選契機を次々と増加させることが可能な「入球容易状態」が発生する。仮に保留記憶が「0」の場合であるなら、入賞後速やかに消化される分を含めれば5回以上の特図2による特別図柄抽選契機を増大させ得るものとなる。加えて、本実施例の遊技機が「大当たり確率」=約1/25と、極めて高い確率に設定されていることもあり、第2始動入賞装置27への入賞が容易な状態の間に、発射を停止することなく次々と入賞させることにより、この間の入賞によって「大当たり」となる可能性が高いものとなっている。即ち、本実施例の遊技機は、通常状態の普通図柄抽選で当選し得る「特定開放パターン」によって単に第2始動入賞装置27に次々と遊技球を入賞させ得る「入球容易状態」を発生させるというだけでなく、大当たり確率が極めて高い設定であるからこそ、普通図柄抽選による振り分けパターンの中に「大当たり」への近道となり得る「入球容易状態」を発生させる「特定開放パターン」を備えさせることにより、普通図柄抽選に対しても遊技者の興味を惹き付け、遊技の興趣を高めることができるものとなっている。
そこで、本実施例の遊技機では、上述のような「特定開放パターン」を備え、大当たり確率の設定との関係で、大当たりを引き寄せる可能性が高い「入球容易状態」が発生するということ、加えて、これが発生していることを、遊技者が見落としてしまわない様に、通常状態において、普図当たり図柄が「2」になった場合は、特定開放報知演出を実行する構成を採用している。この結果、遊技者に有利な特定開放中であることを的確に知らせ、遊技者が特定開放中であることを見落としてしまわない様にすることができる。
そして、上述の様に、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[通常状態のはずれリーチ当選確率]となっていて、特定開放における連続開放時間が最大保留個数分の入賞を可能な時間(5秒)に設定されているから、特定開放が実行されること自体が遊技者に大当たりを予感させるものとなる。
この結果、本実施例の遊技機によれば、普通図柄抽選に対する遊技者の興趣を高める効果が発揮される。
また、実施例の遊技機は、大当たりが「ラウンド数2、カウント数8」の設定であるが、特定状態付与中に大当たりとなった場合には、必ず65回の特定状態が付与される設計となっているから、特定状態付与中に大当たりすれば、1/25の大当たり確率との関係から、連チャンへの期待は十分に備わっている。
一方、初当たりでの65回の特定状態付与確率が1/100、25回の特定状態付与確率が5/100で、初当たりからの特定状態付与による連チャン可能性は低い設計となっている。しかしながら、上述の様に、特定状態が付与されていない通常状態においても、「大当たり確率」=約1/25と極めて高い大当たり確率が設定されると共に普通図柄抽選に当選した場合に5秒間のという長時間の特定開放パターンが発生し得る構成を採用していることにより、普通図柄抽選によって特定開放パターンに当選すれば、第2始動入賞装置27が「入球容易状態」となり、特図2の抽選契機を次々と発生させることが可能であり、前述の大当たり確率との関係からいえば、「特定開放パターン」に当選することが「大当たり」への近道となり得る結果、初当たりにおいて特定状態が付与され難い特別図柄振り分け確率となっていても、続けて大当たりを引く可能性を十分に備えた遊技機となっている。よって、大当たり確率が高く、特定状態(入賞容易状態)の付与確率が低く、大当たりラウンド数が少ない設計であるが、通常状態での普通図柄当選への期待を高める結果、大当たり確率が高いことだけではなく、普通図柄抽選への遊技者の興趣を高める効果により、飽きのこない楽しめる遊技機となっている。
そして、特定状態付与中に大当たりに当選すれば、必ず、大当たり当選確率1/25の逆数以上の65回の特定状態付与がなされる結果、大当たりラウンド数が2であっても、連チャンを楽しむことが可能なものとなっている。そして、特定状態付与中も含めて普通図柄抽選への興趣を高めるものとなっている。
また、実施例の遊技機は、低確率状態と高確率状態の大当たり確率がほぼ同一の約1/25であり、通常状態においても特定開放(長時間開放)で保留記憶を増加させる間に大当たりとなる可能性を十分に高めているから、通常状態においても特定状態においても、「リーチ」の発生、普通図柄抽選への興趣を共に高めることができる。
そして、先読みゾーン突入演出をも採用したことにより、単に、特定開放パターンとなって保留が蓄積され易く、大当たりの期待が十分に持てるというだけではなく、積極的に、大当たりへの期待を高める効果が発揮される。
そして、特定開放パターンとなったときの入賞を報知し、かつ、所定個数以上の入賞を達成したときには、さらに特殊演出を実行することにより、特定開放パターンを十分に活かした遊技球発射ができていることを遊技者に報知することができる。その結果、特定開放パターンによる興趣向上効果をさらに高め、もって、普通図柄抽選に対する興趣向上効果をより一層高めることができる。
以上、発明を実施するための実施例を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
例えば、先読みゾーン突入演出や先読み予告演出などは行わない構成であっても構わない。また、入賞容易状態(時短機能)を有しない遊技機であっても構わない。さらには、センター役物の右側領域に普通図柄抽選契機を与える右側ゲートを備え、センター役物の右下辺りに右側大入賞口を備え、通常状態では右側ゲートの通過による普通図柄当選確率を極めて低く設定しておき(例えば、ほぼ「0」)、大当たり終了後に所定回数の特別図柄変動ゲームが終了するまでの間を右側ゲートの普通図柄当選確率を極めて高い状態(例えば、ほぼ「1」)に変化させる設定を採用した、いわゆる「右打ち遊技」の機能をも備えた遊技機に応用しても構わない。
また、実施例では、「低確率時と高確率時で大当たり確率をほぼ同一とした遊技機」として、「低確率時の大当たり確率=1/24.99、高確率時の大当たり確率=1/24.98の遊技機」を説明したが、例えば、数%程度の差を設けた遊技機であっても、本発明にいうところの「低確率時と高確率時で大当たり確率をほぼ同一とした遊技機」としての効果を十分に発揮できる。この様な設定とした遊技機においても、本発明の構成を採用することができる。
加えて、実施例は、図5,図6に示した様に、特図1と特図2の大当たり時の図柄振り分け確率を同じものを用いて説明したが、特図1での大当たり時の図柄振り分け確率と特図2での大当たり時の図柄振り分け確率とを異ならせ、特に、特定開放パターンが実行されたときに取得され易い特図2での大当たり時の図柄振り分け確率を、遊技者にとってより有利な設定としておけば、普通図柄抽選に対する興趣の向上効果をより一層高めるものとなる。この様な設定とした遊技機においても、本発明の構成を採用することができる。
また、実施例では、「特定状態」を「入賞容易状態」とするに当たり、普通図柄当選確率をほぼ「1」とすると共に、(a)普通図柄変動時間を短くする、(b)普通図柄当選時の普通電動役物開放時間を長くする、(c)普通図柄当選時の普通電動役物開閉回数を多くする、という設定を採用しているが、例えば、(a)と(b)、(a)と(c)、(b)と(c)、(a)のみ、(b)のみ、あるいは(c)のみと言った具合に、(a)〜(c)の少なくとも一つを採用した構成としても構わない。普通図柄当選確率がほぼ「1」であるから、(a)普通図柄変動時間を短くするだけでも次々と普通電動役物の開閉動作が繰り返されて「入賞容易状態」を形成することができる。また、(b)普通電動役物開放時間を長くするだけ、あるいは(c)普通電動役物開閉回数を多くするだけでも、普通図柄当選確率がほぼ「1」であるから、遊技球がゲートを通過すれば所定のタイミングで「入賞容易状態」を形成することができるからである。
本発明はパチンコ機において利用することができる。
始動入賞装置・・・7、第2始動入賞装置・・・27、ゲート・・・37、310・・・主制御基板、320・・・サブ制御基板、370・・・演出表示制御基板、600・・・特図表示器、LCD・・・液晶表示装置、LED・・・発光装置、MT・・・モータ、SOL・・・ソレノイド、SOL27・・・普通電動役物開閉用ソレノイド、SP・・・スピーカー。

Claims (1)

  1. 特別図柄抽選契機が与えられたときに所定の特別図柄当選確率に基づいて特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選手段と、
    所定の始動条件を満たすことにより特別図柄変動ゲームを実行する特別図柄表示手段と、
    前記特別図柄抽選に当選したことを条件に特別入賞口の開放を伴う特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別図柄表示手段による前記特別図柄変動ゲームと同期して飾り図柄を変動させて行う飾り図柄変動ゲームを実行する飾り図柄表示手段と、
    前記特別図柄抽選の結果が当選の場合に「当たりリーチ演出」を、前記特別図柄抽選の結果が非当選の場合に所定のはずれリーチ当選確率に基づいてはずれリーチ抽選を実行すると共に当該はずれリーチ抽選に当選した場合に「はずれリーチ演出」を、前記特別図柄抽選の結果が非当選かつ前記はずれリーチ抽選の結果も非当選の場合に「はずれ演出」を、前記飾り図柄変動ゲームにおける変動演出として前記飾り図柄表示手段で実行させる変動演出実行手段と、
    普通図柄抽選に当選したことを条件に所定の開閉パターンで動作する普通電動役物を備え、前記普通電動役物に遊技球が入賞することによって前記特別図柄抽選契機を与える普通電動役物付きの始動入賞装置とを備え、
    通常状態と、所定の条件が成立した場合に前記普通電動役物の時間当たりの開放時間又は開閉回数を前記通常状態よりも増加させた特定状態と、を有する遊技機において、さらに以下の構成をも備えていることを特徴とする遊技機。
    (1A)前記特別図柄抽選手段による特別図柄抽選の結果を、所定の最大保留個数を上限として保留記憶し得る保留記憶手段を備えていること。
    (1B)前記最大保留個数、前記はずれリーチ当選確率及び前記特別図柄当選確率の関係が、[最大保留個数分の保留記憶の中に特別図柄抽選に当選した保留記憶が存在する確率]>[はずれリーチ当選確率]の関係となる様に設定されていること。
    (1C)前記通常状態中の前記開閉パターンとして、少なくとも前記最大保留個数以上の遊技球を入賞させ得る時間を越える期間にわたって前記普通電動役物を開放し続ける特定開放パターンが設定されていること。
    (1D)前記特定開放パターンが実行されるときは報知演出を実行する特定開放報知演出実行手段を備えていること。
    (2A)前記普通電動役物付きの始動入賞装置のほかに、入賞口常時開放型の始動入賞装置を備え、前記特別図柄抽選手段が、前記入賞口常時開放型の始動入賞装置からの特別図柄抽選契機に基づいて実行した特別図柄抽選の結果を第1特別図柄抽選結果とし、前記普通電動役物付きの始動入賞装置からの特別図柄抽選契機に基づいて実行した特別図柄抽選の結果を第2特別図柄抽選結果とする手段として構成されていること。
    (2B)前記保留記憶手段は、前記第1特別図柄抽選結果及び前記第2特別図柄抽選結果のそれぞれに対して設定された上限保留個数の合計を前記所定の最大保留個数として保留記憶可能な手段として構成されていること。
    (2C)前記特定開放パターンが、少なくとも前記第2特別図柄抽選結果の上限保留個数以上の遊技球を入賞させ得る時間を越える期間にわたって前記普通電動役物の開放時間を確保し得る開閉パターンとして設定されていること。
    (2D)前記特別遊技は、大当たりラウンド数の設定が一種類とされていること。
    (2E)前記特別図柄抽選に当選したとき、前記一種類の大当たりラウンド数分の特別遊技を実行した後の状態を前記通常状態または前記特定状態のいずれかに設定する状態設定手段を備え、該状態設定手段によって前記特定状態を設定する場合は、前記普通電動役物付きの始動入賞装置に遊技球が入賞し易い状態を生じさせる電チューサポート手段を備えていること。
    (2F)前記状態設定手段は、前記特別図柄抽選に当選して最初に前記特定状態を設定する際には、当該特定状態の実行条件を、遊技者に対する有利さを異ならせる様に設定された複数の実行条件の中から抽選によって決定し、前記特定状態が設定された状態で前記特別図柄抽選に当選した場合は、前記特定状態を継続させると共に、前記特定状態の実行条件として、前記複数の実行条件の中で遊技者に対して最も有利な実行条件を設定する手段として構成されていること。
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