以下、図面を用いて本発明の好ましい実施形態を説明する。図1および図2を用いて、本発明が適用される第1実施形態に係る機器について説明する。この機器は、操作部を有し、この操作部の操作状態を使用状況に応じた動きがあった場合に告知を行うことができる。
種々の機器には、様々なモードや調整数値を切り替えるための操作部が設けられている。モードのように、不連続に切り替えられるものと(デジタル的)、調整数値のように連続的に切り替えられるもの(アナログ的)がある。例えば、カメラでは撮影モードや絞りやシャッタースピード、各種パラメータの設定など厳密に目標数値がある場合や、微小な変化では効果が分かり難い場合には、アナログ的に切り替えるよりデジタル的に切り替える方が便利である。一方、例えば、カメラではフォーカシングやズーム操作(光学的、電気的なものを含む)や、撮影など指定領域の設定など微妙な変化で効果が微妙に変化する場合には、ユーザの好みに合わせて調節するために、デジタル的に切り替えるよりアナログ的に切り替える方が便利である。
多くの機器では、それぞれの用途に合わせて、様々なスイッチ、ダイヤル、レバーの操作部材等を設けることにより、ユーザは用途に適した切り替え操作を行うことができた。しかし、調整対象ごとに異なる操作部材を設けると、機器が大型化したり、高価格化したり、また数値表示を伴う場合もあり、汎用性がなくなるなど、設計に様々な制約を与えてしまう。さらにユーザが操作前に戸惑ったりするケースもある。そこで、本実施形態においては、同一の入力操作部材に複数の機能を持たしている。このような複数機能の切り替えとしては、特別な切り替え操作用のスイッチ操作や、モード設定など他の操作を極力介在させることなくリング操作のみで行うようにしている。
図1は、本実施形態に係る機器の機能ブロック図である。機器100は、制御部101、操作部113、告知部114、状況判定部115を有する。
操作部113は、ユーザが操作することによってモードや調整数値を入力するための操作部であり、例えば、リング状操作部等である。リング状操作部の場合には、回転量(回転方向も含めて)を検出し、回転方向・回転量に応じた操作信号を操作判定部103に出力する。スライド操作部材であれば、移動量(移動方向も含めて)検出し、移動方向・移動量に応じた操作信号を操作判定部103に出力する。操作部材としては、これ以外にも、ジョイスティック、回転ボール等、種々の操作部材を利用できる。なお、リング状操作部は、クリック感を有していてもよいが、本実施形態においては、クリック感が細かいものでもよいが、特にクリック用の部材を設けなくてもよいクリック感のないものを使用することを想定している。
この操作部113は、回転中心に対して均一な操作が可能なリング状操作部として機能する。また、回転中心に対して回転操作が可能なリング状操作部としても機能する。しかし、ユーザが行いたい操作は状況に応じて様々であり、即座に大きく調整値を変えたい場合や、じっくりゆっくりと調整効果を確認するなど、いろいろである。また、せっかく調整した値が簡単に変化してしまっても困る、このような各シーンを想定すると、回転操作時に操作感が無かったり単調だったりするリング操作部材では、ユーザの触感としては心許なく、視覚的効果等、触覚以外のインフォメーション(告知)で補足した方が安心感が生まれる。そこで、本実施形態では、単純な回転操作でありながら、その操作状況に応じて、アナログ的に微調、粗調が出来、また、粗調と微調の間も違和感なく切り替えられ、デジタル的な調整もでき、それに応じた補足情報を発信してユーザに安心感を与え、操作に集中できるようにした。
状況判定部115は、ユーザの使用意図に応じて、アナログ的使用状況であるかデジタル的使用である等の状況を判定する。例えば、機器100がカメラだとすると、被写体に対してマニュアルでフォーカスを合せる場合にはアナログ的使用と判定し、また露出補正を行う場合にはデジタル的使用と判定する。この判定はカメラの設定によって判定してもよいが、これに限らず、例えば、撮影シーンに応じて自動判定してもよい。例えば、操作開始時には操作量に対して調整値(制御量)が大きく変化して粗調的に動くが、次第に操作量に対して調整値が細かく変化するような制御を行うことも可能である。つまり、操作部の回転に関する回転量に対する操作結果の変化が細かくなる微調モードを含み、上記操作部の回転に関する回転量に対する操作結果の変化が細かくならない微調以外のモードとの切り替わりにおいて、操作量と調整量の関係を不均一にする不均一モードになるようにすればよく、この場合は、換算部が操作量と制御量の換算の換算率を変更することによってこれが可能となる。
この状況判定部115は、リング状操作部による操作に対してアナログ的調整と、デジタル的調整のいずれかを設定するための設定部として機能する。また、アナログ仕様であれば、被写体の距離が頻繁に変わる場合は、画角が決まらないものとしてズーム操作が選ばれるようにしても良い。また、全体のコントラストが低い場合などは、ユーザはピント合わせを望むと推測し、ピント合わせ用の仕様に切り替えてもよい。デジタル的な切り替えモードであれば、明るさに大きな差異があるシーンや、彩度が高いものがあるのに露出値が飽和しているようなシーンでは露出補整が選ばれるようにしてもよい。距離分布が大きい場合には絞り制御が選ばれるようにしても良い。こうしたシーン判定による仕様自動切り替え時には、その調整内容を表示するようにすれば誤解がなくて済む。
制御部101は、CPU(Central Processor Unit)を有し、記憶部(不図示)に記憶されたプログラムに従って機器100の制御を行う。また、制御部101内には、操作判定部103、告知制御部104、換算部105を有する。これらの各部は、全てまたは一部をハードウエアで構成してもよく、またソフトウエアによってその機能を実行してもよい。
操作判定部103は、操作部113からの操作状態に応じた操作信号を入力し、操作状態の判定を行う。リング状操作部であれば、その回転量を判定するが、回転スピードや何回目の操作か、操作の繰り返しなどを判定してもよい。つまり、何度も同じ操作をしている場合、例えば、調整結果の画像が目に見えるような変化になっていない場合をカメラが判定して粗調に切り替えたり、画像がどんどん変化していてユーザが戸惑っている場合には、それを像変化で判定して、微調に切り替えたりしてもよい。操作の始めは粗調にして、特定量調整された後は微調にするといった工夫を行ってもよい。回転の幅やスピードで、後述する累進モードに切り替えるといった工夫も可能である。回転のスピードが早い場合には粗調(操作量と調整量の換算時の係数が大)とし、ゆっくりになった場合に微調(操作量と調整量の換算時の係数が小)にしても良いが、この粗調、微調が急に切り替わるとユーザが戸惑うので、粗調から微調になる時に、だんだん操作量と調整量の換算時の係数を変化させて、連続感を与えるような工夫が、ユーザの視点では望ましい。
換算部105は、操作判定部103における判定と、状況判定部115における状況判定を入力し、操作部113の操作量を、使用状況に応じた操作量に変換する。例えば、デジタル的な操作を行っている場合には、離散的な値となるように、所定閾値を超えるたびに出力し、一方、アナログ的な操作を行っている場合には、入力値に応じた値となるような換算を行い、告知制御部104に出力する。この換算部105は、リング状操作部の回転に関する第1の操作位置と、上記操作部の回転に関する第2の操作位置とで、回転量に対する操作結果の変化に対して、不均一になるように換算する換算部として機能する。また、設定部によってアナログ的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を均一に変換し、一方、デジタル的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を不均一に変換するように換算する換算部としても機能する。
告知制御部104は、換算部105から換算結果を入力し、告知部114にユーザの五感に訴える告知を行わせるための駆動制御を行う。告知部114は、視覚的に訴える表示パネル、発光を切り替え可能なLEDを使用してもよく、また聴覚的に訴える、特定の音声を発するスピーカを使用してもよく、また触覚的に訴える振動を発生する圧電素子等を使用してもよい。この告知部114は、換算部による換算結果に基づいて告知を行う告知部として機能する。つまり、操作部の変異量(操作量)が特定の換算処理で調整量に変更されるので、告知部がないとユーザは違和感を感じてしまうが、本実施形態ではそれが告知され軽減されるばかりか、ユーザの意志を考慮した、よりユーザーフレンドリーな調整が可能となる。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、本実施形態における制御動作について説明する。このフローは、制御部101内の記憶部に記憶されているプログラムに従って、CPUが各部を制御することにより実行する。ここで、いずれかのモードを設定する設定部は、いちいち他のスイッチ操作などを介在させない事が好ましく、リング状操作部の操作によって切り替われば操作に専念できる。例えば、操作時のスピードや操作量、操作方法、操作時間、操作タイミングなどで切り替わる事を想定している。
図2に示すフローに入ると、まず、アナログモードか否かの判定を行う(S1)。ここでは、状況判定部115からの判定結果に応じて、ユーザの意図する操作がアナログ的であるか否かを判定する。
ステップS1における判定の結果、アナログモードであれば、次に、操作判定を行う(S3)。ここでは、操作判定部103が、操作部113からの操作信号が操作量を有するか否かを判定する。すなわち、操作部113が操作されたか否を判定する。この判定の結果、操作がなければ、操作量に応じた調整や設定を行う必要がなく、また告知する必要もないことから、何もせず、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3における判定の結果、操作があれば、操作量に応じて変数をアナログ的(連続的)に切り替える(S5)。ここでは、換算部105は、調整値や設定値の変数を、操作部113からの操作信号に応じてリニアに対応させるアナログ値とする。
続いて、操作量に応じて変数をアナログ告知する(S7)。ここでは、告知制御部104が、操作量(操作信号)に応じて、告知部114から告知する。操作量に対して、1:1対応で、告知部114から告知する。例えば、操作信号に対してリニアで、その操作信号に応じて視覚的に表示部に表示する。告知を行うと、ステップS1に戻る。
なお、アナログ操作(操作量に応じて制御量が連続的に変化する)の特徴を表すために、1:1という表現を取ったが、これはリング状操作部の回転量を数値化し、その変化に特定の係数がかかった制御量で制御されるという意味である。もちろん、この係数が状況に応じて変化してもよく、このリング状操作部の回転に関する第1の操作位置と、上記操作部の回転に関する第2の操作位置とで、回転量に対する操作結果の変化(上記係数)が異なるようにしても良い。このように係数が切り替わることを「不均一になる」と表現するが、このように不均一に変換(換算)する場合、ユーザは、急に操作と調整が変化するので戸惑う場合が考えられるので、ユーザにこの変化が分かりやすいように、情報を告知するように換算して告知する告知部を有することが望ましい。近年の表示技術の進化によって、こうした操作感を補う表示制御が可能になったが、告知方法としては、視覚に訴える表示に限る必要はなく、その換算に関する情報を伝える音声や振動でも良い。つまり、細かく変化する場合は、操作時に時間軸に沿って細かい「かりかりかり」とか、「じじじ」とかの音声や振動を出し、粗調の場合には、操作時に時間軸に沿って「かちっかちっ」といった粗い音声や振動を出すようにしても良い。
ステップS1における判定の結果、アナログモードでない場合には、次に、操作判定を行う(S11)。ここでは、ステップS3と同様に、操作判定部103が、操作部113からの操作信号が操作量を有するか否かを判定する。この判定の結果、操作量がなければ、何もせず、ステップS1に戻る。
ステップS11における判定の結果、操作量を有していれば、次に、操作量尾に応じて変数をデジタルに切り替える(S13)。換算部105は、調整値や設定値の変数を、操作部113からの操作信号に応じたデジタル値とする。
続いて、操作量に応じて変数をデジタル告知する(S15)。ここでは、告知制御部104が、操作量(操作信号)に応じて、告知部114から告知する。操作量に対して、n:1対応、ヒステリシス有りで、告知部114から告知する。例えば、操作信号が所定値1を超えると特定数1になり、さらに所定値2を超えると特定数2となるように、離散的に数値が変化し、またこの変換にあたってはヒステリシスを持つようにしてもよい。この変換を行うと、この変換結果に基づいて、告知部114から告知を行う。告知を行うと、ステップS1に戻る。
ステップS15において、変換にあたってヒステリシスを持たせてもよいと記載した。これは、リング状操作部材が軽く動いてしまう場合、ちょっと触っただけで、せっかく調整した値が変化してしまうとユーザのストレスが高まる。そこで、回転時に次の値が設定されるまでに不感帯を設けて、一度設定された後は、この不感帯を大きくするなどの工夫が有効である。こうした、回転位置(操作量)と調整値の値を自由に変更できるのも本実施形態における有利な効果であり、状況に応じて換算部がこの対応付けを変更する。このような対応付け変更も、不連続感を与えるかもしれない。アナログ時にも説明したが、こうした操作量はユーザが厳密に先の操作を覚えている場合には、違和感を感じるケースもあるので、告知部での表示が望ましい。操作感の操作量と調整される数値がこのように特定の換算で変更される場合、告知部が違和感をなくす効果を奏する。これは視覚的でもよく、聴覚、触覚に訴えるものでも良い。
本実施形態に係る制御のフローでは、ステップS5、S7においては、操作量に応じて連続的な制御や表示を行い、一方、ステップS13、S15においては、特定量の変位で1段階、1段階と不連続的に変化する制御や表示を行う。言い方を変えると、S5、S7では1:1対応、S13、S15では多:1対応となっている。
このように、本実施形態においては、アナログ的な制御とデジタル的な制御を切り替えることに応じて、同じ操作部材でも、状況に応じて臨機応変で変幻自在な(同じ操作でも機器を制御する方法が変化する)異なる制御が可能となる。このため、操作部材を小型化、単純化しながらそれに汎用性を持たすことができ、また構成を簡略化することにより装置の小型化を図ることができる。ユーザは、告知結果を確認して、その操作が正しく機器に反映されているかを判断でき、安心して操作することができる。また、操作部の構造によって切り替えるのではないことから、操作部の大きさや変位量などの設計上の制約に関わらず、カスタマイズが容易にできる。
次に、本発明の第2実施形態としてデジタルカメラに適用した例について説明する。このデジタルカメラは、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
図3は、本実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。このカメラはレンズ交換式カメラであり、カメラ本体10と、このカメラ本体10に装着自在な交換レンズ20となからなる。しかし、これに限らず、カメラ本体10と交換レンズ20を一体に構成しても構わない。
交換レンズ20内には、光学系21、通信部22、操作部23、状態判定部25、駆動部24、特性記録部26、制御部27が備えられている。
光学系21は、被写体像を形成するための複数の光学レンズからなり、フォーカスレンズやズームレンズを含み、焦点状態調節(ピント調節)や焦点距離調節(ズーミング)等を行うことができる。また、光学系21内には、開口径が変化し被写体光束の透過光量を制御するための絞りを有する。駆動部24はモータ等を有し、制御部27からの制御信号に応じてフォーカスレンズやズームレンズを光軸上で移動させる。また、駆動部24は絞りの開口径を変化させる。状態判定部25は、フォーカスレンズやズームレンズの位置や絞り値を検出し、制御部27に出力する。
交換レンズ20内におけるピント調節としては、後述する撮像部からの画像データのコントラスト値がピークなるようにピント合わせを行う自動焦点調節と、ユーザが操作部23または回転操作部5a、5bを手動操作してピント合わせを行う手動焦点調節(マニュアルフォーカス)がある。また、焦点距離調節としては、操作部23または回転操作部5a、5bを手動操作して行うマニュアルズームがある。
操作部23は、交換レンズ20のレンズ鏡筒の外周に光学系21の光軸を回転中心に自在に設けられたリング状操作部材等であり、複数設けてもよい。この操作部113は、回転中心に対して均一な操作が可能なリング状操作部として機能する。また、回転中心に対して回転操作が可能なリング状操作部としても機能する。特性記録部26は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、交換レンズ20の光学的特性値や、その光学系に特有な調整値等を記憶する。また、制御部27内のCPUによって実行されるプログラムを記憶する。
通信部22は、カメラ本体10との接続時に、交換レンズ20内の制御部27とカメラ本体10内の信号処理及び制御部1の間で通信を行う。制御部27は、内部にCPU(Central Processor Unit)を有し、カメラ本体10内の信号処理及び制御部1からの制御信号と特性記録部26に記憶されたプログラムに従って、交換レンズ20内の制御を行う。
カメラ本体10内には、撮像部2、手ブレ補正部2b、記録部4、操作判定部5、モーション判定部3、電子ビューファインダ(EVF)8a、アイセンサ12、背面表示部8、タッチパネル8b、振動部9、位置及び方位判定部7、レリーズスイッチ6、通信部14、信号処理及び制御部1が設けられている。
撮像部2は、光学系21によって被写体像が結像する付近に配置された撮像素子を含み、被写体像を画像データに変換し信号処理及び制御部1に出力する。また撮像部2内には、メカニカルシャッタと電子シャッタを有し、シャッタ開口時間の制御を行う。なお、いずれか一方のシャッタのみとしてもよい。
モーション判定部3は、角加速度センサやジャイロセンサ等の手ブレセンサを有し、カメラ本体10に加えられた振動を検知し、信号処理及び制御部1に出力する。手ブレ補正部2bは、モーション判定部3によって検知した振動を除去するように撮像素子を光学系21の光軸と直交する面内で移動させる。また、モーション判定によって、ユーザの操作状況を判断して、その状況に応じた調整用換算を行うようにしても良い。例えば、モーションが大きい時はユーザは迅速な調整がしたい場合が多く、じっくりとモーションなく調整している場合は、微妙な調整を行おうとしているとも考えられる。
操作判定部5内には、回転操作部5a、5bおよびスイッチ5cを有している(図4(c)参照)。回転操作5a、5bは、ユーザが操作すると回転し、この回転方向および回転量を検出し、信号処理及び制御部1に出力する。またスイッチ5cは、オンオフスイッチであり、ユーザが押し込むとオンまたはオフとなり、操作判定部5は、スイッチ5cの状態を検出し、信号処理及び制御部1に出力する。
電子ビューファインダ(EVF)8aは、図4(c)に示すように、カメラ本体10の背面上部に設けられた接眼部を覗くことによって観察できる表示部であり、ライブビュー表示、記録画像の再生表示、メニュー画像の表示等を行うことができる。アイセンサ12は、EVF8aの接眼部の近傍に配置され(図4(c)参照)、ユーザがEVF8aを観察するために接眼窓に目を近づけたことを検出し、信号処理及び制御部1に出力する。アイセンサ12は、赤外発光素子からの赤外光と、ユーザの目からの反射光を検出するためのセンサ等を有する。
背面表示部8は、図4(c)に示すように、カメラ本体10の背面に設けられ、液晶パネル等の表示パネルを有し、ライブビュー表示、記録画像の再生表示、メニュー画面の表示等を行う。また、表示としては、これ以外にも操作部23、5a、5b等の操作状態に応じた表示を行う。タッチパネル8bは、背面表示部8の表示パネルをユーザがタッチ操作した場合に、タッチ位置を検出し、信号出力及び制御部1に出力する。
振動部9は、信号処理及び制御部1からの制御信号に従って、カメラ本体10全体を振動させ、ユーザに告知するために使用される。振動部9は圧電ブザーのように発音するタイプでもよく、また把持する手、タッチする指に振動が与えられるものでもよい。背面表示部8、EVF8a、振動部9等は、換算部による換算結果に基づいて告知を行う告知部として機能する。なお、告知部としては、背面表示部8、EVF8a、振動部9のいずれかでもよく、また他の告知機能を有する部材であってもよい。
位置及び方位判定部7は、GPS(Global Positioning System)を有し、カメラ本体10の位置および光学系21の向いている方向を検出し、検出結果を信号処理及び制御部1に出力する。レリーズスイッチ(SW)6は、レリーズ釦に連動し、ユーザが押し込むとスイッチがオンまたはオフとなり、その状態信号を信号処理及び制御部1に出力する。
通信部14は、交換レンズ20内の通信部22と接続し、交換レンズ20内の制御部27とカメラ本体10内の信号処理及び制御部1との間で通信を行う。
記録部4は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリからなる記録媒体を有し、信号処理及び制御部1によって処理された記録用の画像データを記録する。記録部4はユーザ設定部4bを有し、ユーザ設定部4bには操作部23、回転操作部5a、5bのアナログ的調整やデジタル的調整の関係をユーザの好みに応じて設定した結果を記録することができる。
信号処理及び制御部1は、被写体判定部1h、表示制御部1i、特殊効果処理部1f、色補正部1g、パラメータ変更部11、ピント制御部1t、露出制御部1c、絞り制御部1d、画角部1eを有する。この信号処理及び制御部1は、不揮発性メモリに記憶されたプログラムに従って、カメラ全体の動作の制御を行う。信号処理及び制御部1は、リング状操作部による操作に対してアナログ的調整と、デジタル的調整のいずれかを設定するための設定部として機能する(詳しくは、図9、図10AのS27、S29等)。また、信号処理及び制御部1は、設定部によってアナログ的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を均一に変換し、一方、デジタル的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を不均一に変換するように換算する換算部としても機能する(詳しくは、図11AのS109、図11BのS131、図12AのS157、図12Bの179等参照)。
被写体判定部1hは、撮像部2からの画像データ等に基づいて、被写体の顔の位置や大きさ等を検出し、また色や明るさの分布、必要に応じて距離情報から撮影シーン等の判定も行う。表示制御部1iは、EVF8aや背面表示部8における表示の制御を行う。なお、本実施形態においては、アイセンサ12の検出信号に基づいてユーザがEVF8aを覗いている場合には、EVF8aに表示を行い、一方EVF8aを覗いていない場合には、背面表示部8に表示を行う。
特殊効果処理1fは、撮影モードとして特殊効果処理(アートフィルタとも呼ばれる)が設定されている場合には、撮像部2からの画像データに対して、設定された特殊効果に応じた画像処理を施す。
色補正部1gは、撮像部2からの画像データに対して、ユーザが回転操作部5a、5b等を操作することにより色補正、例えば、彩度を変化させたり、色相を変化させたりする。彩度を変化させることにより、白〜グレー〜黒の調整を変化させることができ、また色相を変化させることにより、画像に青味を帯びさせたり、赤みを帯びさせたり等、画像の色合いを変化させることができる。
ピント制御部1tは、撮像部2からの画像データに基づいて自動焦点調節を行い、また回転操作部5a、5b、操作部23等の操作部におけるユーザの手動自動焦点調節を行う。画角部1eは、回転操作部5a、5bがズーミング用の操作部材として機能する場合に、回転方向や回転操作量に応じて、光学系21のズーミングを行う。
露出制御部1cは、撮像部2からの画像データに基づく被写体輝度や、操作判定部5においてユーザが設定しシャッタ速度等の設定値に基づいて、シャッタの制御を行う。絞り制御部1dは、撮像部2からの画像データに基づく被写体輝度や、操作判定部5においてユーザが設定し絞り値等の設定値に基づいて、絞りの制御を行う。パラメータ変更部11は、ピント制御部1t、露出制御部1c、絞り制御部1d、画角部1e、特殊効果処理部1f、色補正部1gに、それぞれに適したパラメータを出力し、またパラメータの変更を行う。
図3に示したカメラ本体10の切替制御としては、被写体像のピントを微妙に調整したい場合や、被写体構図を調整するズーミングなどはアナログ制御が好ましい。一方、撮影モードや特殊効果処理等のモード切替等は、デジタル的な変更が良い。また、絞り、シャッタ速度、露出補正等は、デジタル的に数値変更を行う方が、画像に効果を施して表示する場合には分かり易く、従来よりデジタル切替が多い。商品が持つ長年の操作方法は尊重した方が良い。
図4を用いて、カメラ本体10の切替制御について説明する。図4(a)(b)は、カメラ本体10をユーザが把持して操作部の操作を行う様子を示す。図4(a)はユーザの左手20Lで交換レンズ20に設けられた操作部23の回転操作を行いながら、右手でレリーズ釦6に指をかけ、シャッタタイミングを待っている。また、図4(b)は、背面表示部8の表示を見ながら、回転操作部5a、5bをそれぞれ回転操作させ調整している様子を示す。例えば、右手20Rの親指で回転操作部5aを操作し、人差し指で回転操作部5bを操作し、彩度と色相を調整する等の操作を行う。
図4(c)は、背面表示部8における表示例を示す。ユーザはEVF8aまたは背面表示部8に表示されるライブビュー画像等を見ながら撮影を行うので、ピント合わせや露出補正等は、仕上がりの画像に近い画像が表示されることが望ましい。このため、操作部の操作に連動して画像を表示する際に、補助表示8dを行うと参考になる。この補助表示8dは、操作部の操作に応じてセグメント(8d中の黒塗りされた部分)が移動する。
次に、図5および図6を用いて、操作部材によって露出補正値を切り替える場合について説明する。背景と人物も含めて全体で露出を決めると、図5(a)に示すように、背景は明るく、一方人物は暗く、中途半端な表現となることがある。この場合には、露出補正により、図5(b)に示すように人物主体の露出とすることができ、また図5(c)に示すように背景主体の露出とすることができる。なお、ユーザがEVF8aを観察している場合には、図5(d)に示すように、補助表示8dは、撮影により専念していることから、デジタル的な切り替えの細かさも、より細かくしてもよい。
図6は、図5(a)の画像中のラインL1に沿っての画像データの大きさを示すグラフである。図5(a)のようなシーンでは、図6(a)に示すように、平均的に像信号が撮影表示の電子回路のダイナミックレンジDに収まるように露出制御がなされる。露出レベルを上げると、図6(b)に示すように、顔の部分の露出を適正とすることができる(図5(b)の画像に対応)。また露出レベルを下げると、図6(c)に示すように、背景の露出レベルを適正化し、背景の色がよく見えるようにできる(図5(c)の画像に対応)。このように、露出レベルの調節操作はデジタル的に変えてもよい。
このように、露出調整の操作は、長年の慣習としてデジタル的に行われることから、図5においては、デジタル的に切り替わる操作リングを模した補助表示8dを表示している。このデジタル的な切り替わり時にクリック音を発するようにしてもよい。操作がデジタル的で良いのは、明るさの分布が離散的であるからだと考えられる。
図7および図8を用いて、操作部材によってピント切替(ピント調節)を行う場合について説明する。図7の背面表示部8に示すような撮影シーンにおいては、通常のピント合わせ(自動焦点調節)では、図7(a)に示されるように、画面中央などが優先されることが多く、図7(b)に示されるような手前の被写体にピントを合わせたり、また図7(c)に示されるような奥の被写体にピントを合わせることは困難である。
図8は、図7の背面表示部8に示すようなシーンにおいて、ラインL2に沿っての被写体の距離分布を示す。ピント合わせ可能範囲が限られてくると、図7に示したように、特定の距離にある被写体しかピントを合すことができない(図8(b)(c)参照)。そこで、ピント範囲RIを調節したくなるが、距離分布は離散的というよりは連続的な場合が多く、またピントの合っている被写体と合ってない被写体は素人でも分かることから、ユーザは念入りに調節し、アナログ的操作が都合がよい。したがって、このような調節においては、アナログ表示が相応しい。
このように、本実施形態においては、補助表示8dは、デジタル的表示(例えば、図5に示した露出補正)とアナログ的表示(例えば、図7に示したピント合わせ)を兼用している。そこで、この両表示の切替は、例えば、所定時間(例えば、1秒)ごとに切り替えるようにしても良い。
図9に示す例では、背面表示部8の右上に補助表示8dを表示するが、所定時間間隔で、図9(a)に示すようなアナログ的調整用の補助表示8d’と、図9(b)に示すようなデジタル的調整用の補助表示8”が、交互に表示される。今、ユーザは被写体のピント合わせを行っているとすると、アナログ的調整用の補助表示8d’が表示されている期間に、操作部23等の操作を行えばよい。この操作により、アナログ表示モードとなり、操作終了後も第2の所定時間の間は、このモードが維持される。
次に、図10Aないし図10Cに示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるピント調節の動作について説明する。このフローは、記憶されているプログラムに従い信号処理及び制御部1内のCPUが、制御部27内のCPUと協働して、各部を制御して実行する。
図10Aに示すピント調整のフローに入ると、まず撮影モードか否かの判定を行う(S21)。ここでは、カメラ本体10が撮影モード、再生モード等のモードのいずれが設定されているかを判定する。なお、本実施形態においては、撮影モードがデフォルトモードとして設定されている。
ステップS21における判定の結果、撮影モードであった場合には、次に、アイセンサによるユーザの検出があったか否かを判定する(S23)。前述したように、ユーザがEVF8aを覗くために接眼部に近づくと、アイセンサ12が検出信号を出力する。
ステップS23における判定の結果、アイセンサによってユーザを検出した場合には、背面ライブビュー表示を行う(S25)。ここでは、撮像部2からの画像データに基づいて、被写体像を背面表示部8にライブビュー表示を行う。また、最初にライブビュー表示する際に、AE(自動露出)およびAF(自動焦点調節)を行う。以後、所定時間間隔で画像データを読み出し、ライブビュー表示の更新を行う。
ライブビュー表示を行うと、次に、リング操作の操作前又は操作後所定時間が経過したか否かを判定する(S27)。ここでは、図9を用いて説明したように、本実施形態においては、所定時間間隔で、アナログ的調整用の補助表示8d’とデジタル的調整用の補助表示8d”を切り替えているが、リング操作があると所定時間の間、この切り替えを停止している。このステップでは、この切り替え停止期間にあるか否かを判定する。
ステップS27における判定の結果、切り替え停止期間にない場合には、リング交互表示を行う(S29)。ここでは、所定時間間隔で、アナログ的調整用の補助表示8’とデジタル的調整用の補助表示8d”のいずれかを表示する。
ステップS29においてリング交互表示を行うと、またはステップS27における判定の結果、切り替え停止期間にあった場合には、リング操作があったか否かを判定する(S31)。ここでは、操作部23が回転操作されたか否かを判定する。
ステップS31における判定の結果、リング操作でなかった場合には、その他のダイヤル操作か否かを判定する(S33)。操作部23または回転操作部5a、5bのダイヤル操作部であるか否かを判定する。
ステップS33における判定の結果、その他のダイヤルが操作された場合には、リング表示を消し(S35)、各種設定の切り替えを行う。ここでは、背面表示部8中に表示している補助表示8dを消し、その他のダイヤルに応じた設定表示に切り替える。本実施形態においては、操作部23を回転操作している際に、この回転に応じて補助表示8中のセグメント部分を回転表示させている。他のダイヤルを操作した際に、補助表示8dのセグメント部分が回転しないと誤解を招くことから、補助表示8dを消去している。なお、誤解を招くおそれがなければ消去しなくても良い。また、設定結果が変わることを恐れる場合は、表示したままでもよく、ユーザが選択できるようにしても良い。
ステップS37において各種設定の切り替えを行うと、またはステップS31における判定の結果、リング操作があった場合には、次に、露出補正を行うか否かを判定する(S39)。補助表示8dには、前述したように、アナログ的調整用の補助表示8d’とデジタル的調整用の補助表示8”が交互に表示されているので、このステップでは、操作部23または回転操作部5a、5bが操作されたタイミングに基づいて判定する。
ステップS39における判定の結果、露出補正の場合には露出補正を行う(S41)。ここでは、露出制御部1cがリング操作に従って露出補正値を変更する。すなわち、図5を用いて説明したように、ユーザがリング操作を行うと、露出制御部1cがリング操作に応じた露出補正を行い、背面表示部8に露出補正に応じたライブビュー画像が表示される。この際、背面表示部8には補助表示8dが表示されるので、ユーザは補助表示8d(この場合はデジタル的調整用の補助表示)を見ながら、調整を行うことができる。この露出補正の詳しい動作について、図11Aないし図11Cを用いて後述する。リング操作が停止され、露出補正動作が終わると、ステップS21に戻る。
ステップS39における判定の結果、露出補正でない場合には、ピント調整を行う(S43)。本実施形態においては、操作部23等による操作は、露出補正とピント調整に割り当てられていることから、露出補正でない場合には、ピント調整を行う。ここでは、ピント制御部1bがリング操作に従ってピント調整を行う。すなわち、図7を用いて説明したように、ユーザがリング操作を行うと、ピント制御部1bがリング操作に応じたピント調節を行い、背面表示部8にピント合わせに応じたライブビュー画像が表示される。(この場合はアナログ的調整用の補助表示)を見ながら、調整を行うことができる。このピント調整の詳しい動作について、図12Aないし図12Cを用いて後述する。リング操作が停止されると、ピント調整動作が終わる。
ステップS43のピント調整を行うと、またはステップS33における判定の結果、その他のダイヤル操作でない場合には、次に、撮影操作か否かの判定を行う(S45)。ここでは、レリーズSW6からの信号に基づいてレリーズ釦が全押しされたか否かを判定する。この判定の結果、撮影操作でない場合には、ステップS21に戻る。
一方、ステップS45における判定の結果、撮影操作であった場合には、撮影記録を行う(S47)。ここでは、シャッタ速度で決まる露光時間の間、撮像素子は被写体像を露光し、露光時間の経過後に、撮像部2からの画像データを読み出し、この読み出した画像データを信号処理及び制御部1が画像記録用の画像処理を施し、記録部4に画像データを記録する。撮影記録を終了すると、ステップS21に戻る。
ステップ23における判定の結果、アイセンサによってユーザを検出した場合には、EVFライブビュー表示を行う(S26)。ここでは、ユーザがEVF8aを覗いていることから、背面表示部8にライブビュー表示を行うことなく、被写体像をEVF8aにライブビュー表示を行う。また、最初にライブビュー表示する際に、AE(自動露出)およびAF(自動焦点調節)を行う。以後、所定時間間隔で画像データを読み出し、ライブビュー表示の更新を行う。
ライブビュー表示を行うと、これ以降の処理は、背面表示部8ではなくEVF8aに表示を行う点以外は、図10Aに示したステップS27以下と同じであることから、同じ処理を行うステップには、同一のステップ番号を付し、詳しい説明を省略する。但し、図10AのステップS41における露出補正と、ステップS43におけるピント調整においては、補助表示8dが、図5(d)に示したようにEVF用の細かい表示となっている。すなわち、デジタル調整用およびアナログ調整用の補助表示であっても、それぞれ背面表示部8に表示するよりは細かいセグメントとしている。
ステップS21(図10A)における判定の結果、撮影モードでない場合には、再生モードか否かを判定する(S51)。ユーザが再生モードに設定する場合には、操作判定部5中の再生釦を操作するので、このステップでは再生釦の操作状態に基づいて判定する。
ステップS51における判定の結果、再生モードが設定された場合には、画像再生を行う(S53)。ここでは、記録部4に記録されている画像データを読み出し、背面表示部8またはEVF8aに表示する。
画像再生を行うと、次に、変更か否かの判定を行う(S55)。画像再生時に操作判定部5中の操作部材を操作し、画像送り操作、画像戻し操作、画像拡大操作、サムネイル表示操作等がなされる場合がある。ここでは、操作判定部5における検出結果に基づいて判定する。
ステップS55における判定の結果、変更操作がなされた場合には、画像変更を行う(S57)。ここでは、操作判定部5によって判定された操作内容に従って、画像変更を行う。
ステップS51における判定の結果、再生モードでなかった場合には、画像ファイル取得を行う(S59)。ここでは、カメラ本体10の外部から通信部14を介して有線または無線で画像ファイルを取得する。
ステップS59において画像ファイルを取得すると、またはステップS57において画像変更を行うと、またはステップS55における判定の結果、変更操作がない場合には、ステップS21に戻る。
次に、図11Aないし図11Cを用いて、ステップS43(S43a)におけるピント調節について説明する。ピント調節は、前述したようにアナログ的調整であり、リング状操作部材の回転量に応じて、フォーカスレンズが連続的に変化し、また補助表示8dもこれに応じて連続的にセグメントが変化する。
図11Aに示すピント調整のフローに入ると、まず、微調モードセットか否かを判定する(S101)。リング状操作部材の回転操作を行う際、ユーザは微調整する場合には、合焦点を探すために、同じ角度の前後で繰り返し動かす場合がある。このような動きを検出すると、後述のステップS113において微調モードをセットする。このステップS101においては、この微調モードがセットされたか否かを判定する。
ステップS101における判定の結果、微調モードがセットされていない場合、すなわち、背面表示部8に表示する場合には、次に、操作判定を行う(S103)。ここでは、リング状操作部材の操作部23、回転操作部5a、5bが操作されたか否かを判定する。
ステップS103における判定の結果、リング状の操作部材が操作された場合には、次に、操作時を初期位置として回転角度θを判定する(S105)。ここでは、リング状の操作部材が操作時を初期位置として、この初期位置からの回転角度θを検出する。
角度θを判定すると、次に、リミッタ以上か否かを判定する(S107)。フォーカスレンズは、至近端から無限遠端までの間で駆動が可能である。このステップでは、ステップS105において検出された回転角度θに基づいて、至近端または無限遠端の外側か(すなわちリミッタ以上か)否かを判定する。
ステップS107における判定の結果、リミッタ以上でなかった場合には、回転角度θに応じてレンズ駆動を行う(S109)。ここでは、ステップS105で検出した回転角度に応じて、駆動部24が光学系21のフォーカスレンズを駆動する。例えば、回転角度θが10度でレンズを500μm駆動する。なお、この駆動量は例示であって、レンズの特性に応じて、適宜変更してもよい。
また、レンズ駆動には補助表示部8dに駆動状態を表示する。補助表示部8dにおける円形状に並べたセグメント表示(円環表示)は、全駆動量と現駆動量に応じて変更する。すなわち、図11C(a)に示すように、円環状に表示した補助表示3dにおいて、下側に全駆動量300を示し、上側に現駆動量310を示す。これにより、初期位置からの駆動量に対して、今回の操作の駆動量を対比することから、調整を行いやすい。
回転角度θに応じてレンズ駆動を行うと、次に、同じ範囲を繰り返し動かしているか否かを判定する(S111)。ここでは、前述したように、ユーザが微調駆動しているか否かを判定する。例えば、所定時間内に時計方向と反時計方向を交互に駆動方向を変更しているか等に基づいて判定する。
ステップS111における判定の結果、同じ範囲を繰り返し動かしいる場合には、微調モードをセットする(S113)。
ステップS113において微調モードをセットすると、またはステップS111における判定の結果、同じ範囲を繰り返し動かしていない場合には、またはステップS107における判定の結果、リミッタ以上の場合には、またはステップS103における判定の結果、リング状操作部材が操作されていない場合には、ピント調節のフローを終了し、元のフローに戻る。
ステップS101における判定の結果、微調モードがセットされていた場合には、セットしてから所定時間が経過したか否かを判定する(S121)。ここでは、ステップS113において微調モードがセットされてからの時間が所定時間以上経過したか否かを判定する。所定時間としては、ユーザが微調モードにセットしてから、調整操作など、特定の時間操作がない場合にリセットするようにした。通常、その他の操作などを行ってピント合わせに取り掛かる程度の時間、つまり数十秒程度であればよい。
ステップS121における判定の結果、所定時間が経過していない場合には、ステップS103と同様に、操作判定を行う(S123)。ここでは、リング状操作部材の操作部23、回転操作部5a、5bが操作されたか否かを判定する。
ステップS123における判定の結果、操作が行われた場合には、ステップS105と同様に、操作時を初期位置として回転角度θを判定する(S125)。ここでは、リング状の操作部材が操作時を初期位置として、この初期位置からの回転角度θを検出する。
続いて、激しい動きか否かを判定する(S127)。ここでは、ステップS125において検出した回転角度θが単位時間当たりで大きいか否かを判定する。ステップS121以下において、微調モードに入っているが、ユーザが微調整ではなく、疎調整のためにリング状操作の操作部材を大きく動かす場合がある。このステップでは、疎調整がなされているといえる程度の動きか否かを判定する。
ステップ127における判定の結果、激しい動きでなかった場合には、次に、ステップS107と同様に、リミッタ以上か否かを判定する(S129)。ここでは、ステップS125において検出された回転角度θに基づいて、至近端または無限遠端の外側か(すなわちリミッタ以上か)否かを判定する。
ステップS129における判定の結果、リミッタ以上でない場合には、回転角度θに応じてレンズ駆動を行う(S131)。ここでは、ステップS125で検出した回転角度に応じて、駆動部24が光学系21のフォーカスレンズを駆動する。例えば、回転角度θが10度でレンズを50μm駆動する。ステップ109における疎調整の場合に比較してフォーカスレンズの駆動量を1/10にしている。なお、この駆動量は例示であって、レンズの特性に応じて、適宜変更してもよい。
また、レンズ駆動には補助表示部8dに駆動状態を表示する。補助表示部8dにおける円形状に並べたセグメント表示(円環表示)は、全駆動量と現駆動量に応じて変更する。すなわち、図11C(b)に示すように、円環状に表示した補助表示3dにおいて、下側に全駆動量310を示し、上側に現駆動量330を示す。疎調整の場合に比較し、駆動量が小さくなっていることが分かる。これにより、初期位置からの駆動量や操作域に対して、今回の操作の駆動量や操作域を対比することから、ユーザが直感的に判断して調整を行いやすい。
ステップS121における判定の結果、所定時間が経過していた場合には、また、ステップS127における判定の結果、激しい動きがあった場合には、微調モードをリセットする(S133)。所定時間が経過、もしくはユーザの調整動作が疎調整に変化したことから微調モードをリセットとし、通常モードに戻る。
ステップS133において微調整モードをリセットすると、またはステップS129における判定の結果、リミッタ以上であった場合、またはステップS131において回転角度θに応じてレンズ駆動を行うと、またはステップS123における判定の結果、操作がなされていない場合には、ピント調節のフローを終了し、元のフローに戻る。
このように、ピント調整のフローにおいては、リング状の操作部材(操作部23等)を操作すると、その回転操作量に応じて、アナログ的調整を行っている。すなわち、回転角度θに応じてフォーカスレンズの駆動を行っている(S109、S131)。また、このピント調整時に補助表示部8dにアナログ的な表示を行っている(図11C参照)。このため、ユーザはリング状の操作部を回転操作するとその回転角度に応じてフォーカスレンズが駆動され、またその時の駆動量が補助表示部8dに表示されるので、ピント調節を行いやすい。
また、ピント調整のフローにおいては、リング状の操作部材(操作部23等)を同じ範囲で繰り返し動かすと微調整モードに入る(S113)。微調整モードでは、リング状の操作部材の回転角度に対してフォーカスレンズの駆動量を小さくするようにしている。このため、ユーザは微調整を行いやすい。また、このときの補助表示部8dの表示も、現駆動量330の範囲を狭くしており、ユーザは、実際にどの程度駆動されているかが分かり易い。
次に、図12Aないし図12Cを用いて、ステップS41(S41a)における露出補正について説明する。露出補正は、前述したようにデジタル的調整であり、リング状操作部材の回転量に応じて、補正値が離散的に変化し、また補助表示8dもこれに応じて離散的にセグメントが変化する。
図12Aに示す露出補正のフローに入ると、まず、累進モードがセットされているか否かを判定する(S151)。ユーザは少しずつ動かしながら、これらの動きの合計の動きを望む場合があり、この操作の仕方を累進モードと呼び、後述するステップS159において累進モードの操作を行っているかを判定し、累進モードの操作を行っていた場合には、ステップS161において累進モードを設定している。このステップS151においては、累進モードがセットされたか否かを判定する。
ステップS151における判定の結果、累進モードでない場合には、次に、ステップS31と同様に、操作判定を行う(S153)。ここでは、リング状の操作部材(操作部23、回転操作部5a、5b)が回転操作されたか否かを判定する。
ステップS153における判定の結果、回転操作されていた場合には、操作時を初期位置として回転角度θを判定する(S155)。ここでは、リング状の操作部材が操作時を初期位置として、この初期位置からの回転角度θを検出する。
次に、特定範囲に入ると1ブロック進む表示と対応制御を行う(S157)。露出補正は、デジタル的調整であり、操作部材の回転角度と1対1対応で、露出補正値を変更するものではなく、ある特定範囲内においては同一の補正値となる。すなわち、範囲毎に補正値が決められ、離散的に補正値が変化する。このステップでは、ステップS155において検出された回転角度θが、どの範囲に入るかを判定することによって露出補正値を決める。露出補正値が決まると、その露出補正値を補助表示部8dに示し、またライブビュー画像に補正の効果を施して表示する。
次に、同じ範囲を繰り返しているか否かを判定する(S159)。前述したように、ユーザが同じ範囲を繰り返し動かしているか、すなわち、時計方向と反時計方向を交互に同じ程度の角度で動かしているか否かを、ステップS155において検出した回転角度θに基づいて判定する。
ステップS159における判定の結果、同じ範囲を繰り返し動かしていた場合には、累進モードをセットする(S161)。なお、本実施形態においては、累進モードでない場合には、通常モードとする(通常モードがデフォルトモード)。通常モードは、ユーザが操作部材を把持したまま一連の動作で、回転操作を行うことをいう。累進モードは小刻みな動作の累積で回転角度を見るのに対して、通常モードでこのような累積を行うことなく、回転操作の出発点から終了点までの回転角度を見る点で相違する。
ステップS161において累進モードをセットすると、またはステップS153における判定の結果、操作されていない場合には、またはステップS159における判定の結果、同じ範囲を繰り返し動かしていない場合には、露出補正のフローを終了し、元のフローに戻る。
ステップS151における判定の結果、累進モードがセットされていた場合には、セットされてから所定時間が経過したか否かを判定する(S171)。ここでは、ステップS161において累進モードがセットされてからの時間が所定時間以上経過したか否かを判定する。操作がずっとない場合にリセットするものであるから、所定時間としては、ユーザが累進モードにセットしてから、数十秒程度にすれば、他の操作も終えることができる。通常、ピント合わせやズーム操作に要する程度の時間であればよい。
ステップS171における判定の結果、セットしてから所定時間が経過していない場合にはステップS155と同様に、操作判定を行う(S173)。ここでは、リング状操作部材の操作部23、回転操作部5a、5bが、露出補正のために操作されたか否かを判定する。
ステップS173における判定の結果、操作が行われた場合には、ステップS155と同様に、操作時を初期位置として回転角度θを判定する(S175)。ここでは、リング状の操作部材が操作時を初期位置として、この初期位置からの回転角度θを検出する。
続いて、激しい動きか否かを判定する(S177)。ここでは、ステップS175において検出した回転角度θが単位時間当たりで大きいか否かを判定する。ステップS171以下において、露出補正の累進モードに入っているが、ユーザが累進モードはなく、通常モードでリング状操作の操作部材を大きく動かす場合がある。このステップでは、累進モードで操作がなされているといえる程度の動きか否かを判定する。
ステップS177における判定の結果、激しい動きでなかった場合には、特定の円環操作の繰り返しで累積表示と対応制御を行う(S179)。ここでは、背面表示部8に図12Cに示すような補助表示部8dを表示させる。この補助表示部8dには、特定の円環に、繰り返し操作による累進値に応じて、露出補正値を表示させる。図12Cにおいて、網掛の部分は、各露出補正値を示し、セグメント340は、累進の結果に基づく露出補正値の位置を示す。
ステップS171における判定の結果、所定時間が経過していた場合には、また、ステップS177における判定の結果、激しい動きがあった場合には、累進モードをリセットする(S181)。所定時間が経過、もしくはユーザの調整動作が通常モードに変化したことから累進モードをリセットとし、通常モードに戻る。
ステップS181において累進モードをリセットすると、またはステップS129における判定の結果、リミッタ以上であった場合、またはステップS179において累進表示と対応制御を行うと、またはステップS173における判定の結果、操作がなされていない場合には、露出補正のフローを終了し、元のフローに戻る。
このように、露出補正のフローにおいては、リング状の操作部材(操作部23等)を操作すると、その回転操作量に応じて、デジタル的調整を行っている。すなわち、回転角度θが所定角度を超える毎に露出補正値を変更している(S157、S179)。また、この露出補正時に補助表示部8dにデジタル的な表示を行っている(図12C参照)。このため、ユーザはリング状の操作部を回転操作するとその回転角度が所定角度を超える毎に露出補正値が変更され、またその時の露出補正値が補助表示部8dに表示されるので、露出補正を行いやすい。
また、露出補正のフローにおいては、リング状の操作部材(操作部23等)を同じ範囲で繰り返し動かすと累進モードに入る(S163)。累進モードでは、リング状の操作部材の回転角度の累積によって、露出補正値を設定するようにしている。このため、ユーザは大きな露出補正値を設定する場合に、大角度で回転操作を行わなくても小刻みな回転を繰り返すだけでよい。また、このときの補助表示部8dの表示も、累積された結果を表示するようにしているので、ユーザは、実際にどの程度駆動されているかが分かり易い。この繰り返し操作が積算されて数値が決定される方式で、アナログ調整(連続調整)を行ってもよい。それは、繰り返しで積算される回転量を求めて、それに対応する数値に調整を行えば良い。また、このとき、積算回転量あたりの調整値変化(換算)を大きくすれば粗調、小さくすれば微調となる。この累進方式では、小さな動きで調整が可能なので、距離や姿勢や手振れの変化などで調整結果が変わる状況下で便利であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明の各実施形態においては、回転中心に対して均一な操作が可能なリング状操作部(例えば、操作部113、23、回転操作部25a、25b等)と、リング状操作部の操作位置に対して、不均一に変換する情報を告知するように換算する換算部(例えば、換算部105、図12AのS157、図12BのS179)と、換算部による換算結果に基づいて告知を行う告知部(例えば、告知部114、背面表示部8、EVF8a、振動部9)を有している。このため、同一のリング状操作部材で均一に変換される場合と不均一に変換され場合の両方に兼用させることが可能となる。連続的な操作と不連続、離散的な操作の両方が可能で、なおかつ、状況や捜査によって、操作量と設定値の換算方法が切り替わるので、回転、もしくは繰り返し操作による、微調、粗調などが自由に選ぶことができ、なおかつ、それでいて、ユーザに混乱を与えることがない。
また、本発明の各実施形態においては、回転中心に対して回転操作が可能なリング状操作部(例えば、操作部113、23、回転操作部25a、25b等)と、リング状操作部による操作に対してアナログ的調整と、デジタル的調整のいずれかを設定するための設定部(例えば、状況判定部115、図10AのS27、S29、図10BのS29、S29等)と、設定部によってアナログ的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を均一に変換し(例えば、換算部105、図11AのS109、図11BのS131等)、一方、デジタル的調整が設定された場合には、リング状操作部の回転角度を不均一に変換する(例えば、換算部105、図12AのS157、図12BのS179等)ように換算する換算部と、換算部による換算結果に基づいて告知を行う告知部(例えば、告知部114、背面表示部8、EVF8a、振動部9等)と、を有している。このため、アナログ的な操作とデジタル的な操作を、同一のリング状操作部材で兼用させることが可能なる。
また、本発明の各実施形態においては、換算部は、不均一な変換と均一な換算を選択的に実行可能であり(例えば、図9等)、不均一な変換と、上記均一な変換のいずれかを設定する設定部を有する(例えば、状況判定部115、図10AのS27、S29、図10BのS29、S29等)。このため、不均一な変換と均一な変換を、同一のリング状操作部で操作することが可能となる。
また、本発明の各実施形態においては、設定部は、上記不均一な変換の表示と、上記均一な変換の表示を、上記告知部に交互に表示し(例えば、図9、図10AのS27、S29等参照)、換算部は、リング状操作部に操作された際の上記告知部の表示に応じる形で、不均一または均一の換算を実行する(例えば、図10AのS31,S39、S41、S43等参照)。このため、ユーザは、誤解や混乱することなく、その状況に応じた操作に専念して、機器操作を楽しめ、特別な操作をしなくても、タイミングで不均一な変換と均一な変換のいずれか最良の方法で調整値を設定することができる。極力、リング操作時の機器の構え方を変えることなく、リング操作に専念した形で、様々なリング仕様に切り替えることができる。
また、本発明の各実施形態においては、リング状操作部が所定範囲を繰り返し操作された場合に、微調モードが設定され、(例えば、図11AのS111、S113)、換算部は、微調モードが設定されると、換算の換算率を変更する(例えば、図11BのS125)。このため、ユーザは所定範囲を繰り返し操作を行うと自動的に微調モードに入ることができ、特別な操作(例えば、特定のスイッチを操作する等)を行う必要がない。このように、様々な操作仕様を設定する設定部は、このように他のスイッチ操作などを介在させない事が好ましく、上記リング状操作部の操作によって切り替われば操作に専念できるメリットがでる。操作時のスピードや操作量、操作方法、操作時間、操作タイミングなどで切り替わるようにしても良い。この工夫によってユーザは告知部の出力を確認しながら、最適の操作に切り替わった仕様で、調整に没入することができる。また、アナログモード、デジタルモードなどが設定されれば、それによって切り替わるパラメータは、その操作仕様にふさわしいものを設定できるようにしている。
また、本発明の各実施形態においては、リング状操作部が所定範囲を繰り返し操作された際に、累進モードが設定され(例えば、図12AのS159、S161参照)、換算部は、リング状操作部の累積的な操作量に基づいて、換算を行う(例えば、図12BのS179)。このため、ユーザは所定範囲を繰り返し操作を行うと自動的に累進モードに入ることができ、特別な操作(例えば、特定のスイッチを操作する等)を行う必要がない。ユーザは告知部の出力を確認しながら、最適の操作に切り替わった仕様で、調整に没入することが出来る。
また、本発明の各実施形態においては、リング状操作部は、操作範囲のリミッタを設け(例えば、図11AのS107)、操作範囲のリミッタを超えた場合には、リング状操作部の操作に基づく駆動を禁止する(例えば、図11AのS107Yes)。このため、所定範囲を超えての調節を禁止することができる。
また、本発明の各実施形態においては、設定部によってアナログ的調整が設定された場合には、リング状操作部は、操作範囲のリミッタを設け(アナログ的調整であるピント調整ではリミッタ検出を行う(図11AのS107))、一方、設定部によってデジタル的調整が設定された場合には、リング状操作部は、操作範囲のリミッタを設けない(デジタル的調整である露出補正ではリミッタ検出を行わない(図12A参照)。このため、調整の性質に応じたリミッタを設けることができる。
なお、本発明の各実施形態においては、入力値に対して1対1で連続的に変化させるアナログ的調整値としてピント調節を、また入力値に対して閾値を超えるか否かで離散的に変化させるデジタル的調節値として露出補正を例に挙げて説明したが、これに限らず、他の調整値にも適用することができる。
また、本発明の各実施形態においては、入力値を均一に変換するアナログ的調整と、入力値を不均一に変換するデジタル的調整の切り替えは、図9に示したように、交互表示させた際の操作部の入力タイミングによって行っていた。しかし、これに限らず、例えば、操作釦でいずれかを設定する等、他の方法で切り替えるようにしても構わない。
また、本発明の第2実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。また、本発明の適用される機器は撮影装置に限られず、操作部材による入力値を不均一に変換することがあれば、適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。