JP6282127B2 - 油圧ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ユニットに関し、詳しくは、小型杭打機などの油圧式作業機に昇圧した作動油を供給するための油圧ユニットに関する。
油圧式作業機の一つである杭打機として、狭隘な住宅地でも作業可能な小型の杭打機が多く用いられている。このような小型の杭打機は、サイズ的な制約から、エンジンや油圧ポンプなども小型で小出力のものが搭載されている。しかし、近年は、小型の杭打機であっても、許す限り大出力の作業装置、例えば大型のオーガを使用して大口径の鋼管杭を施工したり、施工時間を短縮させたりするなどの作業効率を高めることが望まれている。また、杭打機のエンジンや油圧ポンプが故障して杭打機が走行できなくなったときには、杭打機の油圧回路に緊急脱出装置の油圧回路を接続し、緊急脱出装置から供給される作動油によって杭打機を走行させ、作業場所から脱出させることが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−180539号公報
緊急脱出装置は、杭打機などの作業場所によっては必須なものであるが、その使用頻度は極めて低く、殆どが待機状態となっていた。一方、杭打ち作業などの作業効率の向上は常に求められている。
そこで本発明は、杭打機などの油圧式作業機の出力増強用として用いることができるとともに、油圧式作業機のエンジンや油圧ポンプに故障が発生したときの緊急脱出用としても用いることができる油圧ユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の油圧ユニットは、油圧式作業機に作動油を供給し出力増強用及び緊急脱出用に使用するための油圧ユニットにおいて、前記油圧式作業機に搭載されたエンジンの出力より大きな出力を有するエンジンと、前記油圧式作業機に搭載された油圧ポンプより高圧大流量の油圧ポンプと、前記エンジンによって駆動された油圧ポンプで昇圧した作動油の経路を切り替える第1制御弁及び第2制御弁と、作動油を貯留するオイルタンクと、出力増強用に使用するときと緊急脱出用に使用するときとで前記油圧ポンプの流量を制御する流量制御手段とを備えるとともに、前記油圧ポンプの吐出側から前記第1制御弁のPポートに至る第1油圧配管に設けられた第1遮断弁と、前記油圧ポンプの吐出側から前記第2制御弁のPポートに至る第2油圧配管に設けられた第2遮断弁と、前記オイルタンクから前記油圧ポンプの吸入側に至る第3油圧配管に設けられた第3遮断弁とを備え、前記第1制御弁側の第1外部接続部には、第1制御弁のAポートに接続する第1Aポート油圧配管と、第1制御弁のBポートに接続する第1Bポート油圧配管と、オイルタンクに接続するドレン配管とを設け、前記第2制御弁側の第2外部接続部には、第2制御弁の出力ポートに接続する第2出力油圧配管と、前記油圧ポンプの吸入側に接続するポンプ吸入配管とを設け、出力増強用に使用するときは、前記第1遮断弁及び前記第3遮断弁が開状態で、かつ、前記第2遮断弁及び前記第2外部接続部が遮断状態となり、前記第1外部接続部の第1Aポート油圧配管と第1Bポート油圧配管とは、油圧式作業機に設けられている油圧モータの正転側及び逆転側にそれぞれ接続され、ドレン配管は、前記油圧モータのドレン回収部に接続され、緊急脱出用に使用するときは、 前記第2遮断弁が開状態で、かつ、前記第1遮断弁、前記第3遮断弁及び前記第1外部接続部が遮断状態となり、前記第2外部接続部の第2出力油圧配管は、油圧式作業機に搭載されている油圧ポンプの吐出側に接続され、前記ポンプ吸入配管は、前記油圧式作業機に設けられているオイルタンクに接続されていることを特徴としている。
さらに、本発明の油圧ユニットは、前記第1制御弁が油圧ユニットから油圧式作業機まで引き出されたリモコンによって電気的に操作されることを特徴としている。
また、本発明の油圧ユニットは、前記第2制御弁が前記油圧式作業機に搭載された油圧ポンプの設置数に対応した数の制御弁部を連設した圧力補償付きマルチ比例制御方向切換弁であることを特徴としている。さらに、前記第1外部接続部及び前記第2外部接続部における各接続端には、セルフシールカップリングがそれぞれ設けられていることを特徴としている。
本発明の油圧ユニットによれば、第1制御弁を使用して油圧式作業機、例えば杭打機の回転駆動装置に設けられている油圧モータに油圧ユニットから作動油を供給することにより、回転駆動装置の駆動力を増強することができるので、例えば杭打ち作業に要する時間を短縮させたり、大口径の杭を使用したり、大口径の穴を掘削したりすることができ、作業効率を向上させることができる。また、第2制御弁を使用して杭打機に設けられている油圧ポンプの吐出側に作動油を供給することにより、杭打機のエンジンや油圧ポンプが故障した場合でも、杭打機を通常と同じように作動させることが可能となり、作業場所から脱出させることが可能となる。
本発明の油圧ユニットの一形態例を示す油圧回路図である。 同じく油圧ポンプの流量制御回路の一例を示す油圧回路図である。 同じく制御用電気回路の一例を示す電気回路図である。 油圧ユニットを杭打機に接続した一形態例を示す側面図である。 本発明の油圧ユニットを杭打機の出力増強用に使用したときの油圧回路の一形態例を示す説明図である。 本発明の油圧ユニットを杭打機の緊急脱出用に使用したときの油圧回路の一形態例を示す説明図である。
まず、本発明の油圧ユニット11は、図4に示すように、油圧作業機、例えば杭打機51に作動油を供給して杭打機51の出力増強用及び緊急脱出用に使用するものであって、図1に示すように、本形態例に示す油圧ユニット11の油圧回路は、杭打機51に搭載されているエンジンに比べて高出力のエンジン12と、杭打機51に搭載されている油圧ポンプより高圧大流量の油圧ポンプ13と、前記エンジン12によって駆動された油圧ポンプ13で昇圧した作動油の経路を切り替える出力増強用の第1制御弁14と、複数、本形態例では4個の制御弁部15a,15b,15c,15dを連設した圧力補償付きマルチ比例制御方向切換弁からなる緊急脱出用の第2制御弁15とを備えている。
また、前記油圧ポンプ13の吐出側13aから前記第1制御弁14のPポート14pに至る第1油圧配管16には第1遮断弁17が設けられ、前記油圧ポンプ13の吐出側13aから前記第2制御弁15のPポート15pに至る第2油圧配管18には第2遮断弁19が設けられ、オイルタンク20から前記油圧ポンプ13の吸入側13bに至る第3油圧配管21には第3遮断弁22が設けられている。これらの各遮断弁17,19,22は、いずれもソレノイド17S,19S,22Sへの通電により閉弁し、各配管流路を遮断する形式のものが用いられている。また、第1制御弁14のTポート14tには、オイルクーラ23を備えた戻り配管24が接続している。
油圧ユニット11のケーシング11aの側面には、前記第1制御弁14側から杭打機51に作動油を供給する際に用いる第1外部接続部25と、前記第2制御弁15側から杭打機51に作動油を供給する際に用いる第2外部接続部26とが設けられている。前記第1制御弁14側の第1外部接続部25には、第1制御弁14のAポート14aに接続する第1Aポート油圧配管27と、第1制御弁14のBポート14bに接続する第1Bポート油圧配管28と、前記オイルタンク20に接続するドレン配管29とが設けられており、各配管27,28,29の接続端には、セルフシールカップリングがそれぞれ設けられている。
一方、前記第2制御弁15側の第2外部接続部26には、第2制御弁15における各制御弁部15a,15b,15c,15dの各出力ポート(Aポート又はBポート)にそれぞれ接続する4本の第2出力油圧配管31,32,33,34と、前記油圧ポンプ13の吸入側13bに接続するポンプ吸入配管35とが設けられており、各配管31,32,33,34,35の接続端にも、第1外部接続部25と同様に、セルフシールカップリングがそれぞれ設けられている。また、油圧ポンプ13の吐出側13aと前記ポンプ吸入配管35との間には、リリーフ弁36を備えたリリーフ配管37が設けられ、第2制御弁15のTポート15tには、ポンプ吸入配管35に接続する戻り配管38が接続している。
図2は、油圧ユニット11を出力増強用として用いるときと、緊急脱出用として用いるときとで、油圧ポンプ13の吐出流量を変更する流量制御回路(流量制御手段)40を示している。この流量制御回路40は、油圧ポンプ13に連設されてエンジン12により駆動される小容量のパイロットポンプ41と、吐出流量切替用のソレノイド弁42と、吐出流量制御用のシリンダ43と、リリーフ弁44とを備えている。ソレノイド弁42のソレノイド42Sが通電状態の場合(図2に示す状態)は、パイロットポンプ41からの作動油が、リリーフ弁44によって圧力制御された状態でシリンダ43に供給され、ピストン43aが前進して油圧ポンプ13の吐出流量を、例えば最大流量の半分程度に低下させる状態になる。また、ソレノイド42Sが非通電状態の場合は、パイロットポンプ41からの流路が遮断されるとともに、シリンダ43から作動油が抜き取られる状態になるので、ピストン43aが後退して油圧ポンプ13の吐出流量を最大流量に設定するように形成されている。
図3は、油圧ユニット11を出力増強用として用いるか、緊急脱出用として用いるかを選択スイッチ46により選択する制御用電気回路45を示している。選択スイッチ46を出力増強用接点46a側に切り替えると、ソレノイド19Sが通電状態となって第2遮断弁19が第2油圧配管18を遮断するとともに、ソレノイド17S,22Sが非通電状態となって第1遮断弁17及び第3遮断弁22が開状態となる。同時に、ソレノイド42Sが非通電状態になってシリンダ43から作動油が抜き取られる状態になるので、油圧ポンプ13の吐出流量が最大流量になる。これにより、油圧ポンプ13は、第3油圧配管21を通してオイルタンク20から作動油を吸入し、油圧ポンプ13で昇圧された最大流量の作動油が、第1油圧配管16を通って第1制御弁14のPポート14pに供給される状態になる。
この状態で、必要に応じて延長コードなどで油圧ユニット11から作動油供給先の近傍まで引き出されたリモコンスイッチ47をAポート側47a又はBポート側47bに操作し、ソレノイド14Sa,14Sbによって第1制御弁14を作動させると、第1制御弁14のAポート14a又はBポート14bから第1Aポート油圧配管27又は第1Bポート油圧配管28を通って利用先のアクチュエータに昇圧された作動油が供給される。利用先のアクチュエータから戻る作動油は、第1Bポート油圧配管28又は第1Aポート油圧配管27から第1制御弁14のBポート14b又はAポート14aに戻り、Tポート14tから戻り配管24を通り、オイルクーラ23で冷却されてオイルタンク20に戻るようになる。また、利用先のアクチュエータのドレンから漏れた作動油は、ドレン配管29を通ってオイルタンク20に戻る。
選択スイッチ46を緊急脱出用接点46bに切り替えると、ソレノイド17S,22S,42Sが通電状態となり、第1遮断弁17及び第3遮断弁22が第1油圧配管16及び第3油圧配管21を遮断した状態になるとともに、ソレノイド弁42がシリンダ43へ作動油を供給する状態になるので、油圧ポンプ13の吐出流量が最大流量の半分程度に制御される。これにより、油圧ポンプ13は、ポンプ吸入配管35から作動油を吸引し、油圧ポンプ13で昇圧された作動油が、第2油圧配管18を通って第2制御弁15のPポート15pに供給される状態になる。
さらに、この状態で、第2制御弁作動スイッチ48をONにすると、第2制御弁15における各制御弁部15a,15b,15c,15dの各ソレノイド15e,15f,15g,15hが通電状態になり、各制御弁部15a,15b,15c,15dが開弁状態になり、各制御弁部15a,15b,15c,15dの各出力ポートから各第2出力油圧配管31,32,33,34に作動油が流出する。各第2出力油圧配管31,32,33,34への作動油の流出量は、各制御弁部15a,15b,15c,15dにあらかじめ設定した流量とすることができる。
図4は、本発明の油圧ユニット11を杭打機51に接続した状態を示している。本形態例に示す杭打機51は、左右一対のクローラを有する下部走行体52と、該下部走行体52上に旋回ベアリングを介して旋回可能に設けられた上部旋回体53と、上部旋回体53の前部に起伏可能に設けられたリーダ54と、該リーダ54を後方から支持するバックステー55と、前記リーダ54に昇降可能に設けられた油圧作業装置である回転駆動装置56と、上部旋回体53の前部左右に設けられた一対のフロントジャッキ57と、後部左右に設けられた一対のリアジャッキ58と、その他の各種機器とを備えており、これらの機器は、上部旋回体53に搭載された油圧ユニット(以下、内部油圧ユニットという)60から供給される作動油によって作動するように構成されている。また、上部旋回体53の後部にはホースガイド59が設けられている。
図5及び図6に示すように、杭打機51に設けられた内部油圧ユニット60は、エンジン61によって駆動される4基の油圧ポンプ62〜65と、各油圧ポンプ62〜65から吐出された作動油の流れを制御する複数のコントロールバルブ66〜68と、各コントロールバルブ66〜68を間接的に操作するリモコンバルブ69とを備えるとともに、コントロールバルブ66〜68によって操作される油圧機器として、下部走行体52の左右のクローラをそれぞれ駆動する走行用油圧モータ52RM,52LM及び左右のクローラ間隔を変更するスパンナシリンダ52S、上部旋回体53を旋回させる旋回用油圧モータ53M、リーダ54の前後方向角度を調節するためにバックステー55を伸縮させる起伏シリンダ55S及びリーダ54の左右方向角度を調整するためのティルトシリンダ54S、回転駆動装置56を回転駆動する駆動用油圧モータ56M、回転駆動装置56をリーダ54に沿って昇降させる昇降シリンダ56S,フロントジャッキ57及びリアジャッキ58を伸縮させるそれぞれのジャッキシリンダ57S,58Sが設けられている。
また、本形態例に示す内部油圧ユニット60には、油圧ポンプ62〜65の吐出側配管に設けられたチェック弁62a〜65aの下流側から、外部油圧ユニット11を接続するための緊急脱出用配管62b〜65bがあらかじめ分岐して設けられるとともに、オイルタンク70には、緊急脱出用配管70aが設けられている。さらに、駆動用油圧モータ56Mの油圧配管には、外部油圧ユニットを接続するための出力増強用の配管切替部56a〜56cが設けられている。緊急脱出用配管62b〜65b,70a及び配管切替部56a〜56cの接続部には、ワンタッチで着脱可能なセルフシールカップリングがそれぞれ設けられている。
図5は、本発明の油圧ユニット(以下、外部油圧ユニットということがある。)11を杭打機51における回転駆動装置56の出力増強用に使用した例を示すもので、外部油圧ユニット11の第1外部接続部25と杭打機51の内部油圧ユニット60とは、3本の油圧ホース71a〜71cで接続される。このとき、第2外部接続部26はセルフシールカップリングの作用で遮断状態となっている。外部油圧ユニット11の第1外部接続部25における第1Aポート油圧配管27は、第1接続ホース71a、第1接続配管72a及び配管切替部56aを介して駆動用油圧モータ56Mの右回転用接続部に接続され、第1Bポート油圧配管28は、第2接続ホース71b、第2接続配管72b及び配管切替部56bを介して駆動用油圧モータ56Mの左回転用接続部に接続される。また、ドレン配管29は、第3接続ホース71c、第3接続配管72c及び配管切替部56cを介して駆動用油圧モータ56Mのドレン回収部に接続される。
すなわち、杭打機51の駆動用油圧モータ56Mにおける油圧回路は、内部油圧ユニット60のモータ用配管73a〜73cから出力増強用の接続配管72a〜72cに繋ぎ替えられた状態になる。この状態で、外部油圧ユニット11の選択スイッチ46を出力増強用接点46a側に切り替え、外部油圧ユニット11及び杭打機51の内部油圧ユニット60を共に作動させると、杭打機51は、コントロールバルブ66〜68を運転室内のレバーやペダルで直接操作したり、リモコンバルブ69で間接的に操作したりすることにより、回転駆動装置56の駆動用油圧モータ56M以外の各機器を通常通り作動させることができる。したがって、走行、旋回、リーダの前後方向及び左右方向の調整といった施工前の準備作業は、内部油圧ユニット60を利用して行うことになる。
そして、回転駆動装置56に装着した鋼管杭81を地中に圧入する際には、外部油圧ユニット11から引き出して運転室内に引き込んだ前記リモコンスイッチ47を操作し、例えばリモコンスイッチ47をAポート側47aに操作することにより、図示しない接続配線を介して第1制御弁14の操作部であるA側ソレノイド14Saが作動し、作動油がPポート14pからAポート14aに流れる方向にスプールを移動させる。
すなわち、リモコンスイッチ47をAポート側47aに操作した場合、外部油圧ユニット11では、オイルタンク20から吸引されて油圧ポンプ13で昇圧した作動油が、第1制御弁14のAポート14aから第1Aポート油圧配管27、第1接続ホース71a、第1接続配管72a、配管切替部56aを通って駆動用油圧モータ56Mに供給され、駆動用油圧モータ56Mを、例えば右回転させる。これにより、内部油圧ユニット60よりも大流量の作動油で駆動用油圧モータ56Mを回転させることができ、回転駆動装置56による鋼管杭81の圧入速度を高めたり、また、高圧で駆動できるため、回転力を高めることができ、大口径の鋼管杭81を使用することが可能となる。
特に、杭打機51のエンジン61に比べて出力が大きなエンジン12で、杭打機51の油圧ポンプ62〜65に比べて高圧大流量の油圧ポンプ13を駆動し、該高圧大流量の油圧ポンプ13から吐出される作動油の全量を、駆動用油圧モータ56Mを回転させる駆動力として利用できるので、駆動用油圧モータ56Mの出力をより増強することができる。さらに、第1制御弁14の操作をリモコンスイッチ47のスイッチ操作で行うことができるので、外部油圧ユニット11を接続して出力を増強させたときも、特別な操作を必要とせずに、通常時と同様の簡単な操作で杭打ち作業を行うことができる。
駆動用油圧モータ56Mを回転させた後の作動油は、駆動用油圧モータ56Mの左回転用接続部から配管切替部56b、第2接続配管72b、第2接続ホース71b、第1Bポート油圧配管28を通って第1制御弁14のBポート14bに戻り、さらに、Tポート14tに抜けてドレン配管29を通り、オイルクーラ23で冷却されてからオイルタンク20に戻る。また、駆動用油圧モータ56Mで発生したドレンは、駆動用油圧モータ56Mのドレン回収部から配管切替部56c、第3接続配管72c、第3接続ホース71cを通り、ドレン配管29からオイルタンク20に回収される。したがって、駆動用油圧モータ56Mを回転させるための作動油は、内部油圧ユニット60の作動油とは関係なく、外部油圧ユニット11のオイルタンク20に循環する状態になるので、両油圧ユニット11,60のそれぞれの油量に変化を生じることはなく、長時間にわたって安定して運転することができる。また、作動油の全量がオイルクーラ23を通ってオイルタンク20に戻るので、作動油の温度上昇も抑えることができる。
図6は、外部油圧ユニット11を、杭打機51の緊急脱出用として使用した例を示している。外部油圧ユニット11を緊急脱出用として使用する場合も、5本の油圧ホース75a〜75eで外部油圧ユニット11の第2外部接続部26と内部油圧ユニット60とを接続する。これにより、第2制御弁15における各制御弁部15a〜15dの出力ポートは、第2出力油圧配管31〜34、油圧ホース75a〜75d、緊急脱出用配管62b〜65bを通って各油圧ポンプ62〜65の吐出側配管にそれぞれ接続された状態になる。この場合も、油圧ホースが接続されていない第1外部接続部25は、セルフシールカップリングの作用で遮断状態となっている。
このとき、前記流量制御回路40によって油圧ポンプ13の吐出流量が、例えば最大流量の半分程度に制御されるとともに、第1制御弁部15aからの流量が対応する第1の油圧ポンプ62の吐出流量の数分の1程度の流量に設定され、以下同様に、第2制御弁部15bの流量が第2の油圧ポンプ63の吐出流量に、第3制御弁部15cの流量が第3の油圧ポンプ64の吐出流量に、第4制御弁部15dの流量が第4の油圧ポンプ65の吐出流量に、それぞれ対応する流量に設定される。
これにより、内部油圧ユニット60のエンジン61や油圧ポンプ62〜65に異常が発生した場合でも、各油圧ポンプ62〜65の吐出側配管には作動油が供給されることになる。したがって、コントロールバルブ66〜68やリモコンバルブ69を操作することにより、通常時と同じようにして各機器を作動させることができ、走行用油圧モータ52RM,52LMを作動させることによって作業現場から脱出することができる。
また、内部油圧ユニット60の各機器を作動させた作動油は、通常通りオイルタンク70に戻り、外部油圧ユニット11の油圧ポンプ13は、ポンプ吸入配管35、油圧ホース75e及び緊急脱出用配管70aを介して内部油圧ユニット60のオイルタンク70から作動油を吸引するので、各機器を作動させる作動油は、内部油圧ユニット60のオイルタンク70に循環することになる。したがって、出力増強用として使用したときと同様に、両油圧ユニット11,60のそれぞれの油量に変化を生じることはない。
このように、通常の作業では、外部油圧ユニット11を回転駆動装置56の出力増強用として使用することにより、杭打ち作業の効率を向上させることができ、杭打機51のエンジンや油圧ポンプに異常が発生したときには、外部油圧ユニット11を緊急脱出用として使用することができる。したがって、出力増強用、緊急脱出用に2台の油圧ユニットを用意する必要がなくなるので、杭打ち作業に要する全体的なコストの削減を図ることができる。
さらに、第2制御弁15として圧力補償付きマルチ比例制御方向切換弁を使用することにより、擬似的に多連ポンプと同等の役割を果たすことができるため、多連ポンプを設置する必要がなくなり、装置コストの低減を図れるだけでなく、エネルギーロスの削減も図ることができる。
なお、本形態例では、油圧式作業機として杭打機を例示したが、地盤改良機やアースドリル、クレーン、チュービング装置などの各種油圧式作業機に対応することができる。また、出力増強用や緊急脱出用として使用していないときには、第2制御弁15側から複数の油圧機械に作動油を供給することも可能である。さらに、各遮断弁は、手動で開閉する形式であってもよい。
11…油圧ユニット、11a…ケーシング、12…エンジン、13…油圧ポンプ、13a…吐出側、13b…吸入側、14…第1制御弁、14a…Aポート、14b…Bポート、14p…Pポート、14Sa…A側ソレノイド、14Sb…B側ソレノイド、14t…Tポート、15…第2制御弁、15a,15b,15c,15d…制御弁部、15e,15f,15g,15h…ソレノイド、15p…Pポート、15t…Tポート、16…第1油圧配管、17…第1遮断弁、17S…ソレノイド、18…第2油圧配管、19…第2遮断弁、19S…ソレノイド、20…オイルタンク、21…第3油圧配管、22…第3遮断弁、22S…ソレノイド、23…オイルクーラ、24…戻り配管、25…第1外部接続部、26…第2外部接続部、27…第1Aポート油圧配管、28…第1Bポート油圧配管、29…ドレン配管、31,32,33,34…第2出力油圧配管、35…ポンプ吸入配管、36…リリーフ弁、37…リリーフ配管、38…戻り配管、40…流量制御回路、41…パイロットポンプ、42…ソレノイド弁、42S…ソレノイド、43…シリンダ、43a…ピストン、44…リリーフ弁、45…制御用電気回路、46…選択スイッチ、46a…出力増強用接点、46b…緊急脱出用接点、47…リモコンスイッチ、47a…Aポート側、47b…Bポート側、48…第2制御弁作動スイッチ、51…杭打機、52…下部走行体、52RM,52LM…走行用油圧モータ、52S…スパンナシリンダ、53…上部旋回体、53M…旋回用油圧モータ、54…リーダ、54S…ティルトシリンダ、55…バックステー、55S…起伏シリンダ、56…回転駆動装置、56a,56b,56c…配管切替部、56M…駆動用油圧モータ、56S…昇降シリンダ、57…フロントジャッキ、57S…ジャッキシリンダ、58…リアジャッキ、58S…ジャッキシリンダ、59…ホースガイド、60…内部油圧ユニット、61…エンジン、62〜65…油圧ポンプ、62a〜65a…チェック弁、62b〜65b…緊急脱出用配管、66〜68…コントロールバルブ、69…リモコンバルブ、70…オイルタンク、70a…緊急脱出用配管、71a〜71c…油圧ホース、72a〜72c…接続配管、73a,73b…モータ用配管、75a〜75e…油圧ホース、81…鋼管杭

Claims (4)

  1. 油圧式作業機に作動油を供給し出力増強用及び緊急脱出用に使用するための油圧ユニットにおいて、前記油圧式作業機に搭載されたエンジンの出力より大きな出力を有するエンジンと、前記油圧式作業機に搭載された油圧ポンプより高圧大流量の作動油を吐出可能な油圧ポンプと、前記エンジンによって駆動された油圧ポンプで昇圧した作動油の経路を切り替える第1制御弁及び第2制御弁と、作動油を貯留するオイルタンクと、出力増強用に使用するときと緊急脱出用に使用するときとで前記油圧ポンプの流量を制御する流量制御手段とを備えるとともに、前記油圧ポンプの吐出側から前記第1制御弁のPポートに至る第1油圧配管に設けられた第1遮断弁と、前記油圧ポンプの吐出側から前記第2制御弁のPポートに至る第2油圧配管に設けられた第2遮断弁と、前記オイルタンクから前記油圧ポンプの吸入側に至る第3油圧配管に設けられた第3遮断弁とを備え、
    前記第1制御弁側の第1外部接続部には、第1制御弁のAポートに接続する第1Aポート油圧配管と、第1制御弁のBポートに接続する第1Bポート油圧配管と、オイルタンクに接続するドレン配管とを設け、前記第2制御弁側の第2外部接続部には、第2制御弁の出力ポートに接続する第2出力油圧配管と、前記油圧ポンプの吸入側に接続するポンプ吸入配管とを設け
    出力増強用に使用するときは、前記第1遮断弁及び前記第3遮断弁が開状態で、かつ、前記第2遮断弁及び前記第2外部接続部が遮断状態となり、前記第1外部接続部の第1Aポート油圧配管と第1Bポート油圧配管とは、油圧式作業機に設けられている油圧モータの正転側及び逆転側にそれぞれ接続され、ドレン配管は、前記油圧モータのドレン回収部に接続され、
    緊急脱出用に使用するときは、 前記第2遮断弁が開状態で、かつ、前記第1遮断弁、前記第3遮断弁及び前記第1外部接続部が遮断状態となり、前記第2外部接続部の第2出力油圧配管は、油圧式作業機に搭載されている油圧ポンプの吐出側に接続され、前記ポンプ吸入配管は、前記油圧式作業機に設けられているオイルタンクに接続される
    ことを特徴とする油圧ユニット。
  2. 前記第1制御弁は、油圧ユニットから油圧式作業機まで引き出されたリモコンによって電気的に操作されることを特徴とする請求項記載の油圧ユニット。
  3. 前記第2制御弁は、前記油圧式作業機に搭載された油圧ポンプの設置数に対応した数の制御弁部を連設した圧力補償付きマルチ比例制御方向切換弁であることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧ユニット。
  4. 前記第1外部接続部及び前記第2外部接続部における各接続端には、セルフシールカップリングがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の油圧ユニット。
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