JP6278679B2 - 導電組成物、正極、およびリチウムイオン二次電池。 - Google Patents

導電組成物、正極、およびリチウムイオン二次電池。 Download PDF

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Description

本発明は、導電組成物、正極、およびリチウムイオン二次電池に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン(note PC)等の情報処理装置の小型化に伴い、これらの情報処理装置の電源として用いられるリチウムイオン(lithium ion)二次電池の電池特性の向上が求められている。
例えば、特許文献1には、正極の導電材としてカーボンナノチューブ(carbon nanotube)を使用することにより、正極活物質間の導電性を向上させ、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させる技術が開示されている。
特開2003−77476号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、カーボンナノチューブがファンデルワールス力(Van der Waals force)により凝集してしまうため、正極活物質間にカーボンナノチューブを均一に分散させることは困難であった。そのため、特許文献1に開示された技術では、正極活物質間に良好な導電性を付与することができず、リチウムイオン二次電池の電池特性を十分向上させることができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、カーボンナノチューブの凝集を防止し、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能な、新規かつ改良された導電組成物、正極、およびリチウムイオン二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、カーボンブラック(carbon black)またはグラフェン(graphene)の少なくともいずれか一方とカーボンナノチューブとを複合化した複合化カーボン(carbon)と、前記複合化カーボンを分散可能な第1のバインダ(binder)と、溶剤とを含む導電組成物であって、前記カーボンナノチューブの平均直径は、10nm以上50nm以下であり、前記カーボンナノチューブは、前記複合化カーボンの総質量に対して、5質量%以上40質量%以下で複合化され、前記カーボンブラックの比表面積は、150m/g以上500m/g以下であり、かつ、DBP吸収量は、150ml/100g以上300ml/100g以下であり、前記複合化カーボンは、前記導電組成物の総質量に対して、5質量%以上20質量%以下で前記溶剤に分散され、前記第1のバインダは、前記導電組成物の固形分の総質量に対して、0.5質量%以上2.0質量%以上で前記溶剤に分散される、導電組成物が提供される。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、カーボンナノチューブの凝集を防止し、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
前記グラフェンの比表面積は、400m/g以上800m/g以下であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
前記カーボンナノチューブは、前記複合化カーボンの総質量に対して、20質量%以上30質量%以下で複合化されてもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
前記複合化カーボンは、前記導電組成物の総質量に対して、10質量%以上15質量%以下で前記溶剤に分散されてもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
前記第1のバインダは、ニトリル(nitrile)基を有する重合単位、(メタ)アクリル酸エステル((meth)acrylic ester)基を有する重合単位、および共役ジエン(diene)由来の重合単位のうちから選択された少なくとも一つ以上の重合単位を有する共重合体であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、カーボンナノチューブの凝集を防止し、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記の導電組成物と、正極活物質と、第2のバインダと、を含む正極が提供される。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係る正極は、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、上記の正極を含む、リチウムイオン二次電池が提供される。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、電池特性が向上する。
以上説明したように本発明によれば、カーボンナノチューブの凝集を防止し、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構成を説明する説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の概要>
まず、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の概要について、背景技術を踏まえて説明を行う。
リチウムイオン二次電池の電池容量を増加させる方法として、電極を厚型化および高密度化し、電極に含まれる活物質量を増加させることが検討されている。具体的には、電極の厚型化により、リチウムイオン二次電池内における活物質の体積割合を増加させることや、電極の高密度化により、リチウムイオン二次電池の単位体積当たりの活物質量を増加させることが検討されている。
一方で、電極の厚型化に伴い、電極の単位体積当たりの反応面積(すなわち、活物質が電解質に接触する部分の面積)が小さくなるため、電流密度が低下し、放電特性およびサイクル特性が低下するという問題があった。また、電極の高密度化に伴い、電極内の空隙が減少し、電解液が電極内に十分含浸されなくなるため、電解液中のLiイオン(ion)の移動経路が阻害され、放電特性およびサイクル(cycle)特性が低下するという問題があった。
そこで、電極の厚型化および高密度化に伴う電池特性の低下を補うために、カーボンナノチューブを正極の導電材として用いることが提案されている。具体的には、カーボンナノチューブを導電材として用いることにより正極の導電性が向上し、リチウムイオン二次電池の電池特性が向上すると期待されている。
しかし、カーボンナノチューブは、繊維径が細いため、ファンデルワールス力によって凝集しやすく、分散しにくい。そのため、正極活物質間にカーボンナノチューブを均一に分散させることは困難であり、正極活物質間に十分な導電性を付与することができなかった。したがって、カーボンナノチューブを導電材に用いた場合でも、電極の厚型化および高密度化に伴う電池特性の低下を十分に補うことはできなかった。
本発明者は、上記問題点等を詳細に検討することにより、本発明を想到するに至った。本発明の一実施形態に係る導電組成物は、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方とカーボンナノチューブとを複合化した複合化カーボンと、複合化カーボンを分散可能な第1のバインダと、溶剤とを含む。
また、本発明の一実施形態に係る導電組成物において、カーボンナノチューブの平均直径は10nm以上50nm以下であり、カーボンナノチューブは複合化カーボンの総質量に対して、5質量%以上40質量%以下で複合化され、カーボンブラックの比表面積は150m/g以上500m/g以下であり、かつ、DBP吸収量は150ml/100g以上300ml/100g以下であり、複合化カーボンは導電組成物の総質量に対して、5質量%以上20質量%以下で溶剤に分散され、第1のバインダの質量は導電組成物の固形分の総質量に対して、0.5質量%以上2.0質量%以上で溶剤に分散される。
本発明の一実施形態によれば、複合化によりカーボンナノチューブ同士の間をカーボンブラックまたはグラフェンで充填することができるため、カーボンナノチューブの分散性を向上させ、凝集および再凝集を防止することができる。したがって、本発明の一実施形態に係る導電組成物を用いた正極は、十分な導電性を得ることができるため、リチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、複合化カーボンを分散可能な第1のバインダを含むことにより、カーボンナノチューブを複合化した複合カーボンの分散性を向上させ、さらに、分散状態の長期安定性を確保することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、分散性が向上したカーボンナノチューブにより、正極の導電性を向上させることができるため、カーボンナノチューブの使用量を少なくすることができる。したがって、本発明の一実施形態に係る導電組成物によれば、正極活物質を減らすことなく、正極中の空隙を確保しLiイオンの移動経路を確保することができる。そのため、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、厚型および高密度の電極においてサイクル特性等の電池特性を向上させることが可能である。
なお、上記において、複合化とは、カーボンナノチューブと、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方とを混合し、カーボンブラックまたはグラフェンの表面にカーボンナノチューブを強固に結合させることを表す。上記の複合化は、公知の方法を使用することができるが、例えば、乾式のメカノケミカル(mechanochemical)法、湿式のスプレードライ(spray drying)法などによって行うことができる。
<2.本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構成>
以下では、図1を参照して、上述した本発明の一実施形態に係る導電組成物を用いたリチウムイオン二次電池10の具体的な構成について説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係る導電組成物を用いたリチウムイオン二次電池10の構成を説明する説明図である。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池10は、正極20と、負極30と、セパレータ(separator)層40と、を備える。なお、リチウムイオン二次電池10の形態は、特に限定されない。例えば、リチウムイオン二次電池10は、円筒形、角形、ラミネート(laminate)形、ボタン(button)形等のいずれであってもよい。
正極20は、集電体21と、正極活物質層22とを備える。集電体21は、特に限定されないが、例えばアルミニウム(Al)等で構成される。また、正極活物質層22は、正極活物質と、導電組成物と、第2のバインダとを含む。
正極活物質は、具体的には、リチウム(Li)の吸蔵および放出を可逆的に行うことが可能なリチウム含有遷移金属酸化物である。また、リチウム含有遷移金属酸化物としては、例えば、LiCoO等のLi・Co系複合酸化物、LiNiCoMn等のLi・Ni・Co・Mn系複合酸化物、LiNiO等のLi・Ni系複合酸化物、LiMn等のLi・Mn系複合酸化物等が挙げられる。正極活物質は、これらの化合物を単独または複数混合して用いることができる。なお、リチウム含有遷移金属酸化物の正極活物質層22における含有量は、特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池の正極活物質層に適用される含有量であればいずれであってもよい。
また、正極活物質は、高電圧時の電解液との副反応を抑制するため、上記の各物質に表面処理を施したものであってもよい。正極活物質粒子の平均凝集粒径としては、正極活物質の安全性や充填性の観点から10〜30μmが望ましい。なお、正極活物質粒子の平均凝集粒径は、正極活物質の1次粒子が凝集した2次粒子を球体とみなした場合における直径の分布の50%積算値(D50値)であり、レーザ(laser)回折・散乱法によって測定することができる。
導電組成物は、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方とカーボンナノチューブとを複合化した複合化カーボンと、複合化カーボンを分散可能な第1のバインダと、溶剤とを含む。
カーボンナノチューブは、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方と複合化され、複合化カーボンを形成する。複合化とは、カーボンナノチューブ同士の間をカーボンブラックまたはグラフェンが充填するように、カーボンブラックまたはグラフェンと、カーボンナノチューブとを互いに強固に結合させることを表す。これによれば、カーボンナノチューブの凝集および再凝集を防止することができるため、カーボンナノチューブの分散性を向上させることができる。
なお、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方と、カーボンナノチューブとの複合化は、公知の方法を使用することが可能であるが、例えば、乾式のメカノケミカル法、湿式のスプレードライ法などによって行うことができる。
ここで、複合化されるカーボンナノチューブの平均直径は、10nm以上50nm以下である。後述する実施例で実証されるように、カーボンナノチューブの平均直径がこれらの範囲の値となる場合に、カーボンナノチューブの凝集および再凝集が防止され、分散性が向上し、導電組成物は、良好な導電性を付与することができるようになる。具体的には、カーボンナノチューブの平均直径が10nm未満である場合、ファンデルワールス力による凝集で生じたカーボンナノチューブのバンドル(bundle)をほどくことが困難になるため、導電組成物は、カーボンナノチューブの分散性を向上させることができない。また、カーボンナノチューブの平均直径が50nmを超える場合、導電性を付与する複合化カーボンのネットワーク(network)形成が不十分になるため、導電組成物は、十分な導電性を付与することができない。なお、カーボンナノチューブの平均直径とは、カーボンナノチューブの繊維径(外径)の算術平均値であり、例えば、電界放出型走査電子顕微鏡(FE−SEM)により観察した像から求めることができる。すなわち、FE−SEMの観察画像からいくつかのサンプルを抽出し、これらサンプルの直径を測定し、算術平均することで得られる。
また、複合化されるカーボンブラックの比表面積は、150m/g以上500m/g以下である。後述する実施例で実証されるように、カーボンブラックの比表面積がこれらの範囲の値となる場合に、導電組成物は、良好な導電性を付与することができるようになり、かつスラリー(slurry)の性状を良好にすることができる。具体的には、カーボンブラックの比表面積が150m/g未満である場合、導電組成物は、十分な導電性を付与することができない。また、カーボンブラックの比表面積が500m/gを超える場合、導電組成物を溶剤に分散させてスラリーを作製した際の溶剤量が増加してしまうため、スラリーの性状が劣化し、電極形成時の集電体との密着性が低下する。ここで、カーボンブラックの比表面積は、公知の測定方法、例えば窒素吸着法により測定可能である。
さらに、複合化されるカーボンブラックのDBP(フタル酸ジブチル:dibutyl phthalate))吸収量は、150ml/100g以上300ml/100g以下である。後述する実施例で実証されるように、カーボンブラックのDBP吸収量がこれらの範囲の値となる場合に、導電組成物は、良好な導電性を付与することができ、かつスラリーの性状を良好にすることができる。具体的には、カーボンブラックのDBP吸収量が150ml/100g未満である場合、カーボンブラックのストラクチャ(structure)(すなわち、粒子同士のつながり)の発達が不十分であるため、導電組成物は、十分な導電性を付与することができない。また、カーボンブラックのDBP吸収量が300ml/100gを超える場合、導電組成物を溶剤に分散させてスラリーを作製した際の溶剤量が増加してしまうため、スラリーの性状が劣化し、電極形成時の集電体との密着性が低下する。ここで、カーボンブラックのDBP吸収量は、公知の測定方法、例えば、ASTM D2414に準拠し100gのカーボンブラックにフタル酸ジブチルを混合し、最大トルク(torque)に達した時のフタル酸ジブチルの添加量(ml/g)を測定することで得られる。
なお、カーボンブラックの平均1次粒子径は、20nm以下であることが好ましい。カーボンブラックの平均1次粒子径がこれらの値以下となる場合に、導電組成物は、より良好な導電性を付与することができる。具体的には、カーボンブラックの平均1次粒子径が20nm以下である場合、カーボンブラックとカーボンナノチューブとの複合化状態が良好になるため、導電組成物は、より良好な導電性を付与することができるようになる。なお、カーボンブラックの平均1次粒子径は、カーボンブラックの1次粒子を球体と見なしたときの直径の算術平均値である。なお、カーボンブラックの平均1次粒子径は、例えば、ASTM D3849に準拠し、透過型電子顕微鏡(TEM)によって観察したTEM画像から求めることができる。すなわち、TEM像からいくつかのサンプルを抽出しこれらの1次粒子径を測定し、算術平均することで得られる。
また、複合化されるグラフェンの比表面積は、400m/g以上800m/g以下であってもよい。後述する実施例で実証されるように、グラフェンの比表面積がこれらの範囲の値となる場合に、導電組成物は、より良好な導電性を付与することができ、かつスラリーの性状を良好にすることができる。具体的には、グラフェンの比表面積が400m/g以上である場合、導電組成物は、より良好な導電性を付与することができる。また、グラフェンの比表面積が800m/g以下である場合、導電組成物を溶剤に分散させてスラリーを作製した際の溶剤量が減少するため、スラリーの性状を良好にすることができ、電極形成時の集電体との密着性をより向上させることができる。ここで、グラフェンの比表面積は、カーボンブラックと同様に公知の測定方法、例えば、窒素吸着法により測定可能である。
ここで、カーボンナノチューブは、複合化カーボンの総質量に対して、5質量%以上40質量%以下で複合化される。後述する実施例で実証されるように、カーボンナノチューブがこれらの範囲の値で複合化される場合、導電組成物は、良好な導電性を付与することができるようになる。具体的には、カーボンナノチューブが5質量%未満で複合化される場合、導電性を付与する複合化カーボンのネットワーク形成が不十分になるため、導電組成物は、十分な導電性を付与することができない。また、カーボンナノチューブが40質量%を超えて複合化される場合、カーボンナノチューブの凝集を防止することができなくなるため、カーボンナノチューブの分散性が低下し、導電組成物は、十分な導電性を付与することができなくなる。
なお、カーボンナノチューブは、複合化カーボンの総質量に対して、20質量%以上30質量%以下で複合化されることが、より好ましい。後述する実施例で実証されるように、カーボンナノチューブがこれらの範囲の値で複合化された場合、導電組成物は、特に良好な導電性を付与することができるようになる。
また、複合化カーボンは、導電組成物の固形分の総質量に対して、5質量%以上20質量%以下で溶剤に分散される。後述する実施例で実証されるように、複合化カーボンがこれらの範囲の値で溶剤に分散される場合、導電組成物は、十分な導電性を付与することができ、かつスラリーの性状を良好にすることができる。具体的には、複合化カーボンが5質量%未満で含有される場合、導電組成物を溶剤に分散させてスラリーを作製した際に、スラリーの流動性を適正な範囲にすることができない。また、複合化カーボンが20質量%を超えて分散される場合、複合化カーボンを分散させることが困難になり、導電組成物は、十分な導電性を付与することができなくなる。
なお、複合化カーボンは、導電組成物の総質量に対して、10質量%以上15質量%以下で溶剤に分散されることがより好ましい。後述する実施例で実証されるように、複合化カーボンがこれらの範囲の値で溶剤に分散される場合、導電組成物は、特に複合化カーボンを良好に分散させることができ、十分な導電性を付与することができるようになる。
第1のバインダは、複合化カーボンを分散可能な共重合体である。具体的には、第1のバインダは、カーボンへの親和性が高く、複合化カーボンへの分散効果が高い共重合体である。このような第1のバインダの例としては、例えば、ニトリル基を有する重合単位、(メタ)アクリル酸エステル基を有する重合単位、および共役ジエン由来の重合単位のうちから選択された少なくとも一つ以上の重合単位を有する共重合体が挙げられる。さらに、具体的には、第1のバインダは、水素化アクリロニトリルブタジエン共重合体(hydrogenated acrylonitrile−butadiene copolymer:H−NBR)であってもよい。このような第1のバインダを含むことにより、本発明の一実施形態に係る導電組成物は、複合カーボンの分散性を向上させ、また、分散状態の長期安定性を確保することができる。また、他の分散剤を別途用いる必要がないため、分散剤が正極に残存することによって電池特性が低下することを回避することができる。
また、第1のバインダ(より具体的には、第1のバインダの固形分)は、導電組成物の固形分の総質量に対して、0.5質量%以上2.0質量%以上で溶剤に分散される。後述する実施例で実証されるように、第1のバインダがこれらの範囲の値で溶剤に分散される場合、導電組成物は、複合カーボンの分散性を向上させ、また、分散状態の長期安定性を確保することができる。具体的には、第1のバインダが0.5質量%未満で含有される場合、導電組成物は、電極形成時の集電体との密着性が低下する。また、第1のバインダが2.0質量%を超えて含有される場合、導電組成物を用いてスラリーを作製した際に、スラリーの流動性を適正な範囲にすることができない。
溶剤は、正極活物質層22のスラリーを形成する際に用いられる溶媒と同様の溶媒が使用可能である。例えば、溶剤は、N−メチル−2−ピロリドン(N−methyl−2−pyrrolidone)であってもよい。
以上にて説明した複合化カーボン、第1のバインダを所望の濃度で溶剤に分散させることによって、本発明の一実施形態に係る導電組成物が形成される。
なお、複合化カーボン、および第1のバインダの溶剤への分散方法は、公知の方法を使用することが可能であるが、特に、高圧力により発生する超高速せん断応力による流体エネルギー(energy)を利用した分散(例えば、ナノヴェイタ(Nanovater)(登録商標))を用いることがより好ましい。このような分散方法は、分散にビーズ(bead)等のメディア(media)を使用しないため、コンタミネーション(contamination)発生の可能性を低下させることができる。また、導電組成物へのダメージ(damage)が少ないため、カーボンナノチューブの繊維を損傷することなくカーボンナノチューブの繊維長を維持することができる。そのため、複合化カーボンが凝集および再凝集することをさらに抑制することができる。
第2のバインダは、正極活物質および導電組成物を集電体21上に結着させることができるものであれば、特に制限されず、リチウムイオン二次電池で用いられる公知のバインダが使用可能である。例えば、第2のバインダは、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)であってもよい。また、第2のバインダの含有量は、特に制限されず、リチウムイオン二次電池の正極活物質層に適用される含有量であればいずれであってもよい。
なお、正極活物質層22は、例えば、適当な有機溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン)に、上述した正極活物質、導電組成物、および第2のバインダを分散させたスラリーを集電体21上に塗工し、乾燥、圧延することで形成することができる。
負極30、セパレータ層40、電解液については、一般的なリチウムイオン二次電池で使用可能なものを任意に使用することができる。これらについて、概略的に説明すると以下のようである。
負極30は、集電体31と、負極活物質層32とを含む。集電体31は、例えば、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等で構成される。ここで、負極活物質層32は、リチウムイオン二次電池の負極活物質層として使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、負極活物質層32は、負極活物質を含み、結着材をさらに含んでいてもよい。負極活物質は、例えば、黒鉛活物質(人造黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛と天然黒鉛との混合物、人造黒鉛を被覆した天然黒鉛等)、ケイ素(Si)もしくはスズ(Sn)もしくはそれらの酸化物の微粒子と黒鉛活物質との混合物、ケイ素もしくはスズの微粒子、ケイ素もしくはスズを基本材料とした合金、およびLiTi12等の酸化チタン(TiO)系化合物等を使用することができる。なお、ケイ素の酸化物は、SiO(0≦x≦2)で表される。また、負極活物質としては、これらの他に、例えば金属リチウム等を使用することができる。
結着剤は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(ethylene−propylene−diene terpolymer)、スチレンブタジエンゴム(styrene−butadiene rubber)、アクリロニトリルブタジエンゴム(acrylonitrile−butadiene rubber)、フッ素ゴム(fluoroelastomer)、ポリ酢酸ビニル(polyvinyl acetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、ポリエチレン(polyethylene)、ニトロセルロース(nitrocellulose)等である。なお、結着材は、負極活物質および導電剤を集電体21上に結着させることができるものであれば、特に制限されない。また、結着剤の含有量は、特に制限されず、リチウムイオン二次電池の負極活物質層に適用される含有量であればいずれであってもよい。
セパレータ層40は、セパレータと、電解液とを含む。セパレータは、特に制限されず、リチウムイオン二次電池のセパレータとして使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。セパレータとしては、優れた高率放電性能を示す多孔膜や不織布等を、単独あるいは併用することが好ましい。また、セパレータは、Al、Mg(OH)、SiO等の無機物によってコーティングされていてもよい。セパレータを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(polyethylene),ポリプロピレン(polypropylene)等に代表されるポリオレフィン(polyolefin)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate),ポリブチレンテレフタレート(polybuthylene terephthalate)等に代表されるポリエステル(polyester)系樹脂、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(hexafluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル(perfluorovinylether)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン(trifluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン(fluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン(hexafluoroacetone)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン(ethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン(propylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン(trifluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等を使用することができる。セパレータの気孔率も特に制限されず、リチウムイオン二次電池のセパレータが有する気孔率が任意に適用可能である。
電解液は、従来からリチウム二次電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定されることなく使用することができる。ここで、電解液は、非水溶媒に電解質塩を含有させた組成を有する。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(propylene carbonate)、エチレンカーボネート(ethylene carbonate)、ブチレンカーボネート(buthylene carbonate)、クロロエチレンカーボネート(chloroethylene carbonate)、ビニレンカーボネート(vinylene carbonate)等の環状炭酸エステル(ester)類;γ−ブチロラクトン(butyrolactone)、γ−バレロラクトン(valerolactone)等の環状エステル類;ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate)、エチルメチルカーボネート(ethylmethyl carbonate)等の鎖状カーボネート(carbonate)類;ギ酸メチル(methyl formate)、酢酸メチル(methyl acetate)、酪酸メチル(methyl butyrate)等の鎖状エステル類;テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)またはその誘導体;1,3−ジオキサン(1,3−dioxane)、1,4−ジオキサン(1,4−dioxane)、1,2−ジメトキシエタン(1,2−dimethoxyethane)、1,4−ジブトキシエタン(1,4−dibutoxyethane)、メチルジグライム(methyldiglyme)等のエーテル(ether)類;アセトニトリル(acetonitrile)、ベンゾニトリル(benzonitrile)等のニトリル(nitrile)類;ジオキソラン(dioxolane)またはその誘導体;エチレンスルフィド(ethylene sulfide)、スルホラン(sulfolane)、スルトン(sultone)またはその誘導体等を単独で、またはそれら2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
また、電解質塩としては、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiSCN、LiBr、LiI、LiSO、Li10Cl10、NaClO、NaI、NaSCN、NaBr、KClO、KSCN等のリチウム(Li)、ナトリウム(Na)またはカリウム(K)の1種を含む無機イオン塩、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO、LiC(CSO、(CHNBF、(CHNBr、(CNClO、(CNI、(CNBr、(n−CNClO、(n−CNI、(CN−maleate、(CN−benzoate、(CN−phtalate、ステアリルスルホン酸リチウム(lithium stearyl sulfate)、オクチルスルホン酸リチウム(lithium octyl sulfate)、ドデシルベンゼンスルホン酸リチウム(lithium dodecylbenzene sulphonate)等の有機イオン塩等を使用することができる。なお、これらのイオン性化合物は、単独、あるいは2種類以上混合して用いることが可能である。また、電解質塩の濃度は、従来のリチウム二次電池で使用される非水電解液と同様でよく、特に制限はない。本発明では、適当なリチウム化合物(電解質塩)を0.5〜2.0mol/L程度の濃度で含有させた電解液を使用することができる。
<3.本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の作製方法>
次に、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池10の作製方法について説明する。なお、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、上述した導電組成物、正極活物質、第2のバインダを用いた他は、従来のリチウムイオン二次電池と同様の作製方法を用いて作製することができる。なお、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池10の作製方法は概略的には以下のとおりである。
まず、カーボンナノチューブと、カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方と、を分散剤を溶解させた水溶液に分散させ、スプレードライヤー(spray dryer)で乾燥させた後、真空乾燥して複合化カーボンを得る。次に、複合化カーボン、および複合化カーボンを分散可能な第1のバインダを、ナノヴェイタ(吉田機械興業製)を用いて所望の割合で溶剤(例えば、N−メチル−2−ピロリドン)に分散させ、導電組成物を作製する。
さらに、正極活物質、導電組成物、および第2のバインダを所望の割合で混合したものを、有機溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドン)に分散させることでスラリーを形成する。次に、スラリーを集電体21上に形成(例えば塗工)し、乾燥、圧延することで、正極活物質層22を形成する。
なお、塗工の方法は、特に限定されないが、例えば、ドクターブレード(doctor blade)法、スロットダイ(slot die)法、ナイフコーター(knife coater)法、グラビアコーター(gravure coater)法等を用いてもよい。以下の各塗工工程も同様の方法により行われる。これにより、正極20が作製される。ここで、正極活物質層22の厚さは特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池の正極活物質層が有する厚さであればよい。
負極30は、以下のように作製される。負極活物質および結着剤を所望の割合で混合したものを、溶媒(例えば、水)に分散させることでスラリーを形成する。次に、スラリーを集電体31上に形成(例えば塗工)し、乾燥、圧延することで、負極活物質層32を形成する。これにより、負極30が作製される。ここで、負極活物質層32の厚さは特に制限されず、従来のリチウムイオン二次電池の負極活物質層が有する厚さであればよい。また、負極活物質層32として金属リチウムを用いる場合、集電体31に金属リチウム箔を重ねれば良い。
続いて、セパレータを正極20および負極30で挟むことで、電極構造体を作製する。次に、電極構造体を所望の形態(例えば、円筒形、角形、ラミネート形、ボタン形等)に加工し、当該形態の容器に挿入する。さらに、当該容器内に所望の組成の電解液を注入することで、正極20、負極30、セパレータ内の各空隙に電解液を含浸させ、その後封止する。これにより、リチウムイオン二次電池10が作製される。
以下では、本発明の一実施形態に係る実施例について説明する。
(導電組成物の作製)
以下の方法で実施例1に係る導電組成物の作製を行った。
まず、平均直径が20nmのカーボンナノチューブと、比表面積が300m/gであり、DBP吸収量が200ml/100gであり、かつ平均1次粒子径が14nmであるカーボンブラックと、を混合し、総固形分が1質量%となるように、分散剤であるポリ-N-ビニルアセトアミド(poly−N−vinyl acetamide:PNVA)を溶解させた水溶液に分散させた。次に、混合水溶液をナノヴェイタ(吉田機械興業製)により分散させた後、スプレードライヤー(ヤマト科学製)により噴霧乾燥し、さらに400℃で真空乾燥を行うことで分散剤を分解除去し、複合カーボンを作製した。なお、上記において、カーボンナノチューブは、複合化カーボンの総質量に対して5質量%の割合で複合化させた。
次に、ナノヴェイタ(吉田機械興業製)を用いて、複合化カーボン、および第1のバインダである水素化アクリロニトリルブタジエン共重合体をN−メチル−2−ピロリドンに分散させ、導電組成物を作製した。なお、複合化カーボンは、導電組成物の総質量に対して10質量%添加し、水素化アクリロニトリルブタジエン共重合体は、導電組成物の固形分の総質量に対して1質量%添加した。
また、上記の実施例1と同様の方法で、実施例2〜17、比較例3〜10に係る導電組成物を作製した。ここで、実施例2〜17、比較例3〜10は、実施例1に対して、複合化させたカーボンナノチューブの平均直径および添加量、カーボンナノチューブと複合化した炭素材、および第1のバインダの種類および割合がそれぞれ異なる。なお、実施例2〜17、比較例3〜10の各条件については、後述する表1にて評価結果と併せて示す。
(リチウムイオン二次電池の作製)
さらに、上記で作製した実施例1〜17、比較例3〜10に係る導電組成物を用いて、以下の方法でリチウムイオン二次電池を作製した。また、比較例1、2、11、および12に係るリチウムイオン二次電池は、導電組成物に替えて表1に後述する炭素材を用いた以外は、同様に以下の方法でリチウムイオン二次電池を作製した。
まず、正極活物質のLiCoOと、上記で作製した導電組成物と、第2のバインダであるポリフッ化ビニリデンとを混合し、さらに溶媒であるN−メチルピロリドン(NMP)溶液を適量加えて混合、分散することによりスラリーを作製した。なお、導電組成物は、スラリーの固形分の総質量に対して、導電組成物中の複合化カーボンの質量が1質量%となるように添加し、第2のバインダは、スラリーの固形分の総質量に対して、バインダ固形分の質量が1.2質量%になるように添加した。
次に、作製したスラリーをアルミニウム箔からなる厚さ12μmの集電体に合剤固形分の面積密度が25mg/cmになるように塗布し、乾燥させることで正極を作製した。
ここで、作製したスラリーを塗布した後の集電体を観察し、塗工状態および電極密着性を評価した。塗工状態は、SEM観察により評価を行い、分散状態が良い(すなわち、凝集物が観察されない)場合を「良好」と判定し、凝集物が観察される場合を「凝集あり」と判定した。また、塗工状態が「良好」であった電極については、さらに、180°剥離試験によって電極密着性を評価した。電極密着性は、箔と合剤の剥離強度が10mN/mm以上の場合を「○」と評価し、5mN/mm以上10mN/mm未満の場合を「△」として評価した。
次に、負極活物質である黒鉛と、結着剤であるスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)水溶液とを、水を溶媒として負極活物質と結着剤と増粘剤固形分との質量比が98:1:1になるように調製した。また、これらを混練、分散させることで負極スラリーを作製した。次に、この負極スラリーを銅箔からなる厚さ6μmの負極集電体に塗布し、乾燥、圧延することで負極を得た。
続いて、上述の正極及び負極を所定の大きさに切り出し、集電体である金属箔にシーラント(sealant)付き集電タブ(tab)を溶接した。次に、正極及び負極の間にポリオレフィン(polyolefin)系微多孔膜ND314(旭化成イーマテリアルズ(ASAHI KASEI E−MATERIALS)製)からなるセパレータを挟むことで、電極構造体を作製した。この電極構造体をポリエチレンテレフタレート(PET)およびアルミニウムの積層体で構成されたラミネート容器中に挿入し、開口部から集電タブが外部に突き出る状態とした後、集電タブのシーラント部でラミネート外装体をヒートシール(heat seal)した。
エチレンカーボネート(EC)、およびエチルメチルカーボネート(EMC)を体積比3:7で混合した溶媒に対し、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を1.3mol/Lの濃度となるように溶解し、LiPF溶液を作製した。次に、LiPF溶液90質量部に対し、10質量部のフルオロエチレンカーボネート(fluoroethylenecarbonate:FEC)を混合することで電解液を作製した。作製した電解液を電極構造体が挿入されたラミネート外装体の開口部から注入し、その後外装体の開口部を減圧下で封止した。これにより、リチウムイオン二次電池を作製した。
(特性評価)
以上で説明した方法によって作製された実施例1〜17、比較例1〜12に係るリチウムイオン二次電池の放電容量およびサイクル(cycle)特性を測定した。具体的には、以下の充放電レート(rate)、カットオフ(cut off)電圧にて電池特性の評価を行った。
まず、1サイクル目において、電圧が4.4Vとなるまで0.1CにてCC−CV充電(定電流定電圧充電)を行い、電圧が2.75Vとなるまで0.1CにてCC放電(定電流放電)を行った。次に、2サイクル目において、電圧が4.4Vとなるまで0.2CにてCC−CV充電を行い、電圧が2.75Vとなるまで0.2CにてCC放電を行った。さらに、3サイクル目以降において、電圧が4.4Vとなるまで1.0CにてCC−CV充電を行い、電圧が2.75Vとなるまで1.0Cにて定電流放電を行うサイクルを繰り返した。
そして、3サイクル目の放電容量について、比較例2の放電容量を100%としたときの各実施例および比較例の放電容量の相対容量比を1C放電容量(相対容量比)として定義し、300サイクル目の放電容量を3サイクル目の放電容量で除した数値を容量維持率として定義した。
以上で評価した実施例1〜17、比較例1〜12に係るリチウムイオン二次電池の塗工状態および電極密着性の評価結果、電池特性の評価結果を表1にて示す。
ここで、表1において、「−」は対応する炭素材を添加しなかったこと、または測定を行っていないことを表し、「CNT」はカーボンナノチューブのことを表し、「CB」はカーボンブラックのことを表し、「CNT+CB=2:3」は、カーボンナノチューブとカーボンブラックとを複合化させずに、単に2:3で混合したことを表す。また、「H−NBR」は水素化アクリロニトリルブタジエン共重合体のことを表し、「PVdF」はポリフッ化ビニリデンのことを表す。
また、表1において、「CNT(カーボンナノチューブ)複合化割合」は、複合カーボンの総質量に対する割合で示し、「複合化カーボンの割合」は、導電組成物の総質量に対する割合で示し、「第1のバインダの割合」は、導電組成物の固形分の総質量に対する割合で示した。さらに、「導電材(すなわち、複合化カーボンまたは炭素材)の割合」は、スラリー(正極合剤)の固形分の総質量に対する割合で示した。
Figure 0006278679
表1を参照すると、本発明の一実施形態に係る実施例1〜17は、比較例1〜12に対して、塗工状態および電極密着性が向上し、さらに容量維持率が向上していることがわかる。
具体的には、実施例1〜13、16、および17と、比較例1、2、11、および12とを比較すると、実施例1〜13、16、および17は、カーボンナノチューブとカーボンブラックとを複合化した複合化カーボンを用いているため、カーボンブラックのみを使用した比較例1、2に対して電極密着性が良好になり、かつ容量維持率が向上していることがわかる。また、実施例1〜13、16、および17は、カーボンナノチューブを複合化させずに用いた比較例11、12に対して、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になっていることがわかる。
また、実施例14および15を参照すると、カーボンナノチューブとグラフェンとを複合化した場合においても、カーボンナノチューブとカーボンブラックとを複合化した場合と同様に、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になり、かつ容量維持率が向上することがわかる。さらに、カーボンナノチューブとグラフェンとを複合化した場合は、グラフェンの比表面積が400m/g以上800m/g以下において、より好適にリチウムイオン二次電池の電池特性が向上することがわかる。
実施例3、5、および7と、比較例3とを比較すると、実施例3、5、および7は、カーボンナノチューブの平均直径が、本発明の一実施形態に係る範囲内になっているため、容量維持率が向上していることがわかる。一方、比較例3は、カーボンナノチューブの平均直径が50nmを超えているため、容量維持率が低下している。
実施例1〜7と、比較例6および7とを比較すると、実施例1〜5は、複合化カーボンの総質量に対するカーボンナノチューブの複合化割合が、本発明の一実施形態に係る範囲内になっているため、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になり、かつ容量維持率が向上していることがわかる。一方、比較例6は、カーボンナノチューブの複合化割合が40質量%を超えているため、カーボンナノチューブの凝集が発生しており、比較例7は、カーボンナノチューブの複合化割合が5質量%未満であるため、容量維持率が低下している。
また、実施例1〜13、16、および17を参照すると、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、複合化カーボンの総質量に対するカーボンナノチューブの複合割合が20質量%以上30質量%以下である場合に、より好ましく電池特性が向上することがわかる。
実施例8〜11と、比較例4および5とを比較すると、実施例8〜11は、カーボンブラックの比表面積およびDBP吸収量が、本発明の一実施形態に係る範囲内になっているため、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になり、かつ容量維持率が向上していることがわかる。一方、比較例5は、カーボンブラックの比表面積が500m/gを超えており、かつDBP吸収量が300ml/100gを超えているため、カーボンナノチューブの凝集が発生しており、比較例4は、カーボンブラックの比表面積が150m/g未満であるため、容量維持率が低下していることがわかる。
実施例2、16、および17と、比較例8とを比較すると、実施例11、16、および17は、導電組成物の総質量に対する複合化カーボンの割合が、本発明の一実施形態に係る範囲内になっているため、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になり、かつ容量維持率が向上していることがわかる。一方、比較例8は、複合化カーボンの割合が20質量%を超えているため、カーボンナノチューブの凝集が発生していることがわかる。
また、実施例1〜13、16、および17を参照すると、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、導電組成物の総質量に対する複合化カーボンの割合が10質量%以上15質量%以下である場合に、より好ましく電池特性が向上することがわかる。
実施例1〜17と、比較例10を比較すると、実施例1〜17は、第1のバインダとして複合化カーボンを分散可能な水素化アクリロニトリルブタジエン共重合体(H−NBR)を使用しているため、第1のバインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を使用している比較例10に対してカーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。
また、実施例12および13と、比較例9とを比較すると、実施例12および13は、導電組成物の固体分の総質量に対する第1のバインダの割合が、本発明の一実施形態に係る範囲内になっているため、カーボンナノチューブが凝集せず、塗工状態が良好になり、かつ容量維持率が向上していることがわかる。一方、比較例9は、第1のバインダの割合が0.5質量%未満であるため、電極密着性が低下していることがわかる。
以上の評価結果からわかるように、本発明の一実施形態によれば、カーボンナノチューブの分散性を向上させ、凝集および再凝集を防止し、十分な導電性を確保することでリチウムイオン二次電池の電池特性を向上させることが可能である。また、本発明の一実施形態に係る導電組成物を用いたリチウムイオン二次電池は、サイクル特性等の電池特性を向上させることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 二次電池
20 正極
21 集電体
22 正極活物質層
30 負極
31 集電体
32 負極活物質層
40 セパレータ層

Claims (7)

  1. カーボンブラックまたはグラフェンの少なくともいずれか一方とカーボンナノチューブとを複合化した複合化カーボンと、前記複合化カーボンを分散可能な第1のバインダと、溶剤とからなる導電組成物であって、
    前記カーボンナノチューブの平均直径は、10nm以上50nm以下であり、前記カーボンナノチューブは、前記複合化カーボンの総質量に対して、5質量%以上40質量%以下で複合化され、
    前記カーボンブラックの比表面積は、150m/g以上500m/g以下であり、かつ、DBP吸収量は、150ml/100g以上300ml/100g以下であり、
    前記複合化カーボンは、前記導電組成物の総質量に対して、5質量%以上20質量%以下で前記溶剤に分散され、
    前記第1のバインダは、前記導電組成物の固形分の総質量に対して、0.5質量%以上2.0質量%以下で前記溶剤に分散される、導電組成物。
  2. 前記グラフェンの比表面積は、400m/g以上800m/g以下である、請求項1に記載の導電組成物。
  3. 前記カーボンナノチューブは、前記複合化カーボンの総質量に対して、20質量%以上30質量%以下で複合化される、請求項1または2に記載の導電組成物。
  4. 前記複合化カーボンは、前記導電組成物の総質量に対して、10質量%以上15質量%以下で前記溶剤に分散される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電組成物。
  5. 前記第1のバインダは、ニトリル基を有する重合単位、(メタ)アクリル酸エステル基を有する重合単位、および共役ジエン由来の重合単位のうちから選択された少なくとも一つ以上の重合単位を有する共重合体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の導電組成物と、正極活物質と、第2のバインダと、を含む正極。
  7. 請求項6に記載の正極を含む、リチウムイオン二次電池。
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