JP6277969B2 - 給油装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給油装置に関する。
従来、自動車に使用される給油装置として、樹脂製のフィラーネックを用いた構成が知られている(特許文献1)。フィラーネックは、樹脂製のパイプ本体と、パイプ本体の開口を開閉するキャップと、パイプ本体内に装着されたインナー部材と、インナー部材に設けた注入口を開閉するフラップバルブとを備えている。インナー部材の外周部は、パイプ本体に溶着により固定されることにより、該インナー部材とパイプ本体との間をシールしている。こうした溶着に際しては、インナー部材および/またはパイプ本体の接合部が熱により溶融され、両部材は熱溶着する。
特開2001−88858号公報
しかし、パイプ本体とインナー部材とは共に樹脂製部材であるので、両者の溶着部位は、車両の衝突などによる外部からの衝撃を受けた際、溶着部位を中心に変形してシール性を損なうことが危惧される。
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の第1の形態によれば、給油装置が提供される。この給油装置は、溶着可能な樹脂にて形成され、前記燃料タンクに到る燃料通路を注油口側で形成する通路形成部材と、前記燃料通路の注油口側に配置されて前記通路形成部材と前記燃料通路の軸回りに溶着され、該軸回りの溶着により前記通路形成部材とのシールを図る樹脂製の燃料通路端部側部材と、該燃料通路端部側部材が溶着された前記軸回りの溶着部位を、該溶着部位との間に前記軸回りにおいて多分割したギャップを残して前記燃料通路の外部の側から覆うように、前記通路形成部材の外周壁外側に支持されている被覆部材とを備える。
この形態の給油装置では、共に樹脂製の通路形成部材と燃料通路端部側部材とが燃料通路の軸回りに溶着された溶着部位の付近に外力が加わると、まず、被覆部材に外力が及ぶ。この被覆部材は、溶着部位との間にギャップを形成するように外周壁外側に支持されているので、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位にまで及ぶ外力は、ギャップが狭くなるような被覆部材の変形により緩和される。また、被覆部材は、多分割されたギャップごとに外周壁で支持されて溶着部位を覆うので、被覆部材の外力による緩和が起き易くなる。よって、この形態の給油装置によれば、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位を中心とした変形を抑制することで、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を可能とする。この結果、この形態の給油装置によれば、車両の衝突時における燃料の外部流出も防止可能となる。
(2)上記形態の給油装置において、前記被覆部材は、前記多分割されて隣り合うギャップの間においても前記軸回りに連続して前記溶着部位を前記燃料通路の外部の側から覆うと共に、前記隣り合うギャップの間において前記溶着部位を前記燃料通路の外部の側から覆う部位を、前記通路形成部材の外周壁と繋げている、もしくは、前記ギャップより小さいギャップを残して前記溶着部位を覆うようにしてもよい。こうすれば、次の利点がある。この形態の給油装置では、多分割されて隣り合うギャップの間においても溶着部位を燃料通路の外部の側から覆うものの、こうして溶着部位を覆う部位だけに限って、外力が及ぶことはさほど無い。よって、上記のようにして溶着部位を覆う部位の付近のギャップでの外力緩和が見込まれ、大きな支障とはならない。加えて、被覆部材を部分的とはいえ通路形成部材の外周壁と繋げたりギャップを小さくしていることから、外力が及ばない状態での被覆部材の形状維持が可能となる。よって、この形態の給油装置によれば、被覆部材を給油装置に付属する他の部材の保持に用いたり、車両との固定部位に利用できる。
(3)本発明の第2の形態によれば、給油装置が提供される。この給油装置は、燃料タンクへ燃料を供給するための給油装置であって、溶着可能な樹脂にて形成され、前記燃料タンクに到る燃料通路を注油口側で形成する通路形成部材と、該通路形成部材が前記燃料通路の注油口側に形成する段差部に配置されて該段差部の外周壁に取り囲まれ、前記段差部において前記通路形成部材と前記燃料通路の軸回りに溶着されて、該軸回りの溶着により前記通路形成部材とのシールを図る樹脂製の燃料通路端部側部材と、該燃料通路端部側部材が溶着された前記軸回りの溶着部位を、該溶着部位との間に前記軸回りにおいてギャップを残して前記燃料通路の外部の側から覆う被覆部材とを備える。そして、この被覆部材は、前記通路形成部材の前記段差部の前記外周壁から突出して前記ギャップを前記外周壁を介在させて形成するように前記外周壁に支持されている。
この形態の給油装置にあっても、被覆部材にまず外力が及んで、ギャップが狭くなるような被覆部材の変形を起こす。よって、この形態の給油装置によっても、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位を中心とした変形を抑制することで、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を可能とする。この結果、この形態の給油装置によっても、車両の衝突時における燃料の外部流出も防止可能となる。
(4)上記形態の給油装置において、前記段差部の前記外周壁は、前記段差部における前記軸回りの溶着部位を、前記ギャップとは異なるギャップを前記軸回りに残して前記燃料通路の外部の側から覆うようにしてもよい。こうすれば、段差部の外周壁についても、ギャップが狭くなるように変形させるので、外力緩和の実効性が高まる。この結果、この形態の給油装置によれば、溶着部位を中心とした変形の抑制や、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を図る上でより有益となる。
(5)上記のいずれかの形態の給油装置において、前記被覆部材は、前記通路形成部材と一体成型されて前記外周壁に片持ち支持されているようにしてもよい。こうすれば、被覆部材をギャップが狭くなるようより変形し易くできるので、外力緩和の実効性が高まる。この結果、この形態の給油装置によれば、溶着部位を中心とした変形の抑制や、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を図る上でより有益となる。
(6)上記のいずれかの形態の給油装置において、前記被覆部材は、前記通路形成部材に組み付け装着されているようにしてもよい。こうすれば、外力が及ぶことで損傷した部材が被覆部材に留まれば、損傷のなかった通路形成部材に新たな被覆部材を組み付け装着できるので、部材の有効利用が可能となる。
(7)上記の給油装置において、前記被覆部材の挿入側先端には、係止部が形成され、前記通路形成部材の外周には、前記係止部に対応した形状の嵌合溝部が形成され、前記被覆部材と前記通路形成部材との組み付けは、前記係止部と嵌合溝部とにより行われるものとして良い。こうすれば、被覆部材を後付けで容易に取り付けることができる。
(8)上記したいずれかの形態の給油装置において、前記被覆部材は、外力が加わると想定される範囲において前記ギャップを形成するよう、前記外周壁に支持されているようにしてもよい。こうすれば、被覆部材を必要最小限の範囲で支持すればよいので、簡便である。
(9)上記の給油装置において、前記通路形成部材の注油口側端部には、前記燃料通路端部側部材の外径より大きな内径を形成する段差部が設けられ、前記燃料通路端部側部材と前記通路形成部材との前記溶着は、前記段差部の底部において行われるものとして良い。こうすれば、燃料通路端部部材と通路形成部材との溶着の際の位置決めを容易に行うことができる。
本発明の第1の給油装置では、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位にまで及ぶ外力は、ギャップが狭くなるような被覆部材の変形により緩和される。また、被覆部材は、多分割されたギャップごとに外周壁で支持されて溶着部位を覆うので、被覆部材の外力による緩和が起き易くなる。従って、この形態の給油装置によれば、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位を中心とした変形を抑制することで、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を可能とする。
本発明の第2の形態では、被覆部材に外力が及ぶと、ギャップが狭くなるような被覆部材の変形を起こす。よって、この形態の給油装置によっても、通路形成部材と燃料通路端部側部材との溶着部位を中心とした変形を抑制することで、溶着部位におけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を可能とする。
本発明の一実施形態としての給油装置10を示す断面図である。 図1における2−2線に沿った概略断面図である。 図2における3−3線に沿った要部の概略断面図である。 給油装置10の利点を説明するための説明図である。 通路形成部材20にて外側シール部材S1を介して車両固定を行う様子を示す説明図である。 第2実施形態の給油装置10Aの要部を断面視して示す説明図である。 第3実施形態の給油装置10Bの要部を断面視して示す説明図である。 第4実施形態の給油装置10Cの要部を断面視して示す説明図である。 第5実施形態の給油装置10Dの要部を断面視して示す説明図である。 車両Vにおける給油装置10の装着箇所と外力が及ぶ範囲の関係を概略的に示す説明図である。 燃料通路11Pの注油口側11Pinにおいて燃料通路開閉機構12を開口保持部材60pにて保持する第6実施態様の給油装置10Eの要部を断面視して示す説明図である。 第7実施形態の給油装置10Fを図2相当に断面視して示す説明図である。 図12における13−13線に沿った要部の概略断面図である。 第8実施形態の給油装置10Gを図2相当に断面視して示す説明図である。 図14における15−15線に沿った要部の概略断面図である。 図9に示した給油装置10Dの変形例たる給油装置10Hを断面視して示す説明図である。 図16に示した被覆部材を通路形成部材に後付けで組み付けることが可能な他の構成を示す説明図である。 図6に示した給油装置10Aを後付け装着可能に変形した給油装置10Mを断面視して示す説明図である。 被覆部材が燃料通路開閉機構全体を覆う構造とした場合の給油装置の要部を断面視にして示す説明図である。 通路形成部材の上端面に段差部を設け、封止部材を段差部の内側に嵌まり込むようにした構成を示す説明図である。 図19に示した構成において、通路形成部材の上端面に段差部を設け、封止部材を段差部の内側に嵌まり込むようにした構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態としての給油装置10を示す断面図である。本実施形態の燃料タンクの給油装置10は、図示しない燃料タンクに接続される燃料通路11Pを有する通路形成部材20に、燃料通路開閉機構12を装着して備える。燃料通路開閉機構12は、特開2001−88858号公報に示されたものと同一構成であり、通路形成部材20に配設され注入通路Spを有するケーシング本体15と、注入通路Spを開閉するキャップ本体50と、通路形成部材20とケーシング本体15との間に介在してその間を気密状態に封止する封止部材60と、ケーシング本体15の内側に装着された第1シャッタ80と、第1シャッタ80に装着されたシールリング90と、ケーシング本体15の下部に装着された第2シャッタ120と、を備えている。そして、給油装置10は、キャップ本体50を外して給油ガン(図示省略)により給油するものである。なお、燃料通路開閉機構12を構成する各部材についての詳細な説明は、適宜、省略することとする。
通路形成部材20は、ブロー成形法や射出成形法、チューブ押出成形法等の適宜な樹脂成形手法により形成された筒体であり、例えば、溶着可能な高密度ポリエチレンなどの樹脂から形成されている。この通路形成部材20は、燃料通路11Pの注油口側11Pinにおいて、その外周壁20Bから被覆部材30を突出して備える。そして、通路形成部材20は、被覆部材30の外周に密着した外側シール部材S1を介してボディ内板BPに支持されている。被覆部材30については、後述する。
ケーシング本体15は、キャップ本体50の装着部となるフランジ22において封止部材60と一体とされ、ポリアセタール(POM)、飽和ポリエステル(PBT)などの樹脂材料により射出成形されている。封止部材60は、円板状の樹脂部材であり、インサート成形によりケーシング本体15と一体に形成されている。この封止部材60は、ケーシング本体15のフランジ22と共に、燃料通路端部側部材60Pを構成し、燃料通路11Pの注油口側11Pinに配置され、通路形成部材20と燃料通路11Pの軸回りに溶着される。燃料通路端部側部材60Pの封止部材60は、燃料通路11Pの軸回りの溶着部位Waにおいて、通路形成部材20とのシールを図る。この封止部材60は、通路形成部材20との熱溶着が可能な樹脂、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、およびポリエチレンなどの樹脂材料から形成されている。
キャップ本体50は、ケーシング本体15に対して所定角度だけ回転可能に支持されており、手による操作により着脱可能であるとともに、ケーシング本体15の注入通路Spを開閉するように構成されている。
第1シャッタ80は、シールリング90を介在してケーシング本体15に装着されて、ケーシング本体15における燃料通路11Pを開閉する。第2シャッタ120は、ケーシング本体15の下端開口に装着され、図示しない給油ガン挿入に伴い、ケーシング本体15における燃料通路11Pを通路形成部材20の燃料通路11Pと連通する。なお、給油装置10の開閉動作や組付工程については、特開2001−88858号公報に示されたものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
ここで、溶着部位Waについて説明する。まず、封止部材60と一体になったケーシング本体15に、第1シャッタ80および第2シャッタ120を組み付けて、通路形成部材20の上部から組み付ける。さらに、封止部材60を通路形成部材20に一体化する。通路形成部材20への封止部材60の一体化は、ケーシング本体15と一体化済みの封止部材60の下端面を、予め加熱した金属板により溶融しておき、ケーシング本体15を通路形成部材20に挿入する。これにより、封止部材60は、通路形成部材20の外周壁20Bの上端面において通路形成部材20に熱溶着され、その溶着痕が溶着部位Waとなる。この溶着部位Waは、燃料通路11Pの軸回りに形成される。
このように、通路形成部材20は高密度ポリエチレンから、ケーシング本体15は高密度ポリエチレンと熱溶着しないポリアセタールから形成されているが、ケーシング本体15は、燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60と通路形成部材20とにおける燃料通路11Pの軸回りの溶着部位Waにより、通路形成部材20に対して一体かつ気密に連結されている。すなわち、燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60は、その中心側にてインサート成形によりケーシング本体15に一体化され、また、外周側での熱溶着による溶着部位Waにより通路形成部材20とのシールを図る。このように、通路形成部材20とケーシング本体15との間には、シール部材を介在させなくても、封止部材60の溶着部位Waにより高いシール性を得ることができる。
次に、被覆部材30について説明する。図2は図1における2−2線に沿った概略断面図、図3は図2における3−3線に沿った要部の概略断面図である。図1に示すように、合成樹脂製の被覆部材30は、燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60が通路形成部材20に溶着された軸回りの溶着部位Waを、当該溶着部位Waとの間にギャップGpを残して燃料通路11Pの外部の側から覆う。このギャップGpは、図2に示すように、燃料通路11Pの軸回りにおいて4分割されており、被覆部材30は、それぞれのギャップGpを残して、溶着部位Waを燃料通路11Pの外部の側から覆う。その上で、被覆部材30は、図1および図3に示すように、通路形成部材20の外周壁20Bから突出してそれぞれのギャップGpを燃料通路11Pの軸方向に亘って形成するように外周壁20Bに沿って延びた上で、この外周壁20Bに片持ち支持されている。被覆部材30がこのように延びることから、燃料通路11Pの軸方向に沿ったギャップGpの深さは、ギャップGpよりも大きくなる。そして、被覆部材30は、4分割されて隣り合うギャップGpの間に連結部32を備え、この連結部32により、通路形成部材20の外周壁20Bと繋がる。また、この被覆部材30は、通路形成部材20と一体成型されて、外周壁20Bに片持ち支持されている。被覆部材30の一体成型としては、インサート成型や2色成型等、種々の手法を採ることができる。なお、上記したギャップGpについては、4分割に限らず、2分割や3分割、或いは5以上の多分割としてもよい。
以上説明した構成を備える本実施形態の給油装置10には、次の利点がある。図4は給油装置10の利点を説明するための説明図である。本実施形態の給油装置10では、共に樹脂製の通路形成部材20と封止部材60とが燃料通路11Pの軸回りに溶着された溶着部位Waの付近に外力が加わると、まず、被覆部材30に外力が及ぶ。この被覆部材30は、通路形成部材20の外周壁20Bから突出して溶着部位Waとの間にギャップGpを形成するように外周壁20Bに支持されているので、図4に示すように、通路形成部材20と封止部材60との溶着部位Waにまで及ぶ外力は、ギャップGpが狭くなるような被覆部材30の撓み変形により緩和される。よって、本実施形態の給油装置10によれば、通路形成部材20と封止部材60との溶着部位Waを中心とした変形を抑制することで、溶着部位Waにおけるシール性を維持できる、もしくはシール性の低下を抑制できる。この結果、本実施形態の給油装置10によれば、車両の衝突時における燃料の外部流出も防止可能となる。
本実施形態の給油装置10は、上記したように外力緩和をもたらす被覆部材30を、通路形成部材20と一体成型した上で、通路形成部材20の外周壁20Bに片持ち支持する。よって、本実施形態の給油装置10によれば、被覆部材30が溶着部位Waとの間に形成するギャップGpが狭くなるよう被覆部材30をより変形し易くできるので、外力緩和の実効性を高める。こうしたことから、本実施形態の給油装置10によれば、溶着部位Waを中心とした変形の抑制や、溶着部位Waにおけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を図る上でより有益となる。しかも、本実施形態の給油装置10は、被覆部材30を燃料通路11Pの軸方向に亘って外周壁20Bに沿って延ばして外周壁20Bに片持ち支持するので、外力による被覆部材30の変形を起き易くして、外力緩和の実効性をより高める。
本実施形態の給油装置10では、4分割されて隣り合うギャップGpの間において、連結部32により、被覆部材30を通路形成部材20の外周壁20Bと繋げている。しかしながら、外力がこの連結部32の部位だけに限って及ぶことはさほど無いので、連結部32の両側でのギャップGpでの外力緩和が見込まれ、特段の支障を来すことは無い。加えて、被覆部材30を部分的とはいえ連結部32により通路形成部材20の外周壁20Bと繋げていることから、外力が及ばない状態での被覆部材30の形状を維持できる。よって、本実施形態の給油装置10によれば、図1に示すように、被覆部材30を外側シール部材S1による車両への固定に利用できる。また、この被覆部材30を給油装置に付属する他の部材、例えばカバー等の保持に用いることもできる。なお、被覆部材30を車両への固定に用いないようにしてもよい。図5は通路形成部材20にて外側シール部材S1を介して車両固定を行う様子を示す説明図である。この図5に示すように車両に固定した給油装置10によっても、被覆部材30による外力緩和とこれに伴うシール性維持等を図ることができる。
次に、他の実施形態について説明する。図6は第2実施形態の給油装置10Aの要部を断面視して示す説明図である。図示するように、この給油装置10Aの通路形成部材20は、燃料通路11Pの注油口側11Pinに段差部33を形成し、この段差部33の外周壁34で、燃料通路開閉機構12、詳しくは燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60を取り囲む。封止部材60は、段差部(33)に配置されて、この段差部33において通路形成部材20と燃料通路11Pの軸回りに熱溶着される。そして、封止部材60は、燃料通路11Pの軸回りの溶着部位Waにより通路形成部材20とのシールを図る。
給油装置10Aの被覆部材30は、既述した給油装置10における被覆部材30と同様、封止部材60が溶着された燃料通路11Pの軸回りの溶着部位Waを、軸回りのギャップGpを残して燃料通路11Pの外部の側から覆う。この実施形態の給油装置10Aは、既述した給油装置10と相違して、ギャップGpを燃料通路11Pの軸回りに多分割とはしておらず、ギャップGpを燃料通路11Pの軸回りに連続して形成する。そして、給油装置10Aの被覆部材30は、通路形成部材20における段差部33の外周壁34の上端から折り返して突出した上で、外周壁20Bに沿って図における下方に延び、ギャップGpを外周壁34を介在させて形成するように外周壁34に片持ち支持されている。また、このように被覆部材30を支持する外周壁34は、段差部33における軸回りの溶着部位Waを、被覆部材30が形成するギャップGpとは異なるギャップGp1を燃料通路11Pの軸回りに残して燃料通路11Pの外部の側から覆う。
図6に示す給油装置10Aにあっても、被覆部材30にまず外力が及んで、ギャップGpが狭くなるような被覆部材30の変形を起こす。よって、給油装置10Aによっても、通路形成部材20と封止部材60との溶着部位Waを中心とした変形を抑制することで、溶着部位Waにおけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を可能とする。この結果、この実施形態の給油装置10Aによっても、車両の衝突時における燃料の外部流出も防止できる。
この実施形態の給油装置10Aは、外周壁34によっても溶着部位WaをギャップGp1を残して燃料通路11Pの外部の側から覆うので、外周壁34についてもギャップGp1が狭くなるように変形を起こさせる。よって、この実施形態の給油装置10Aによれば、被覆部材30の変形と相まって、外力緩和の実効性がより高まり、溶着部位Waを中心とした変形の抑制や、溶着部位Waにおけるシール性の維持、もしくはシール性低下の抑制を図る上でより有益となる。なお、本実施形態の被覆部材30の形状(図6)に、図5に示した被覆部材30の形状を併用し、ギャップGpを軸方向上下に分割して配置することも可能である。
図7は第3実施形態の給油装置10Bの要部を断面視して示す説明図である。図示するように、この給油装置10Bは、上記した給油装置10Aにおける被覆部材30を、図における下端において外周壁20Bに繋げて備え、その他の構成は、給油装置10Aと同様である。この給油装置10Bによっても、上記の給油装置10Aと同様の効果を奏することができる。そして、この給油装置10Bでは、被覆部材30の下端を外周壁20Bに繋げることで、外力が及ばない状態での被覆部材30の形状を維持する。よって、給油装置10Bによれば、図1に示す給油装置10と同様に、被覆部材30を外側シール部材S1による車両への固定に利用したり、給油装置に付属する他の部材、例えばカバー等の保持に用いることができる。この実施形態においては、被覆部材30は、燃料通路11Pの軸回りで対向するように2分割のギャップGpを取り囲むようにしてもよい。
図8は第4実施形態の給油装置10Cの要部を断面視して示す説明図である。図示するように、この給油装置10Cは、上記した給油装置10における被覆部材30の上端に上部被覆部材31を連設して備え、その他の構成は、給油装置10(図1−3参照)と同様である。上部被覆部材31は、通路形成部材20と封止部材60の溶着部位WaをギャップGpを残して燃料通路11Pの軸回りに上方から取り囲む。この給油装置10Cによっても、上記の給油装置10と同様の効果を奏することができる。そして、この給油装置10Cでは、外力が給油装置10Cの上方側から溶着部位Waに及んでも、その外力を、ギャップGpが狭くなるような上部被覆部材31の変形により緩和できる。よって、この給油装置10Cによれば、外力緩和の自由度が増し、シール性維持等の上で有益となる。この実施形態においても、被覆部材30は、燃料通路11Pの軸回りで対向するように2分割のギャップGpを取り囲むようにして連結部32を外周壁20Bに繋げてもよい。
図9は第5実施形態の給油装置10Dの要部を断面視して示す説明図である。図示するように、この給油装置10Dは、被覆部材30を通路形成部材20に対して組み付け装着する点に特徴がある。つまり、給油装置10Dは、通路形成部材20に凹状の嵌合溝部20rを備え、被覆部材30および連結部32を嵌合基部30bから延ばして備える。嵌合基部30bおよびこれから延びた被覆部材30は、環状体とされて一部部位が切り欠かれている。よって、この切欠部から環状体を開くようにすることで、嵌合基部30bはその一部が通路形成部材20の嵌合溝部20rに嵌合し、切欠部が接合するよう環状体を閉じると、嵌合基部30bはその全域において嵌合溝部20rに嵌合する。また、被覆部材30は、既述したようにギャップGpを残して溶着部位Waを取り囲み、連結部32は、通路形成部材20の外周壁20Bに繋がる。この給油装置10Dによっても、上記の給油装置10と同様の効果を奏することができる。そして、この給油装置10Dでは、外力が及ぶことで損傷した部材が被覆部材30に留まれば、損傷のなかった通路形成部材20に新たな被覆部材30を後付けで組み付け装着できるので、通路形成部材20を有効利用できる。なお、被覆部材30と嵌合基部30bとを環状とした上で、嵌合基部30bを被覆部材30と同程度まで軸方向に延ばし、通路形成部材20に開口端側から挿入嵌合するようにして、組み付けてもよい。
図10は車両Vにおける給油装置10の装着箇所と外力が及ぶ範囲の関係を概略的に示す説明図である。図示するように、給油装置10は、車両Vの進行方向に対して右側装着或いは左側装着されてボディー給油カバーBcで覆われ、それぞれの車両サイド側から燃料タンクTに繋がる。右側装着の給油装置10Rであれば、この給油装置10Rに外力が及ぶ外力印加範囲30Rrは、図示するように、車両前方から右回りに車両後方に掛けての右サイド側と想定される。左側装着の給油装置10Lであれば、この給油装置10Lに外力が及ぶ外力印加範囲30Lrは、図示するように、車両前方から左回りに車両後方に掛けての左サイド側と想定される。よって、給油装置10Rについては、外力印加範囲30Rrに亘って被覆部材30をギャップGpを形成するように設ければよく、給油装置10Lについては、外力印加範囲30Lrに亘って被覆部材30をギャップGpを形成するように設ければよい。こうすれば、被覆部材30を必要最小限の範囲で外周壁20Bに支持されるよう設ければよいので、簡便である。
上記した各実施形態では、燃料通路開閉機構12における燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60を通路形成部材20に溶着したが、燃料通路開閉機構12の構成は多種多様であるため、通路形成部材20に対する溶着部材は封止部材60に限られない。図11は通路形成部材20が形成する燃料通路11Pの注油口側11Pinにおいて燃料通路開閉機構12を開口保持部材60pにて保持する第6実施態様の給油装置10Eの要部を断面視して示す説明図である。図示するように、この給油装置10Eは、開口保持部材60pを注油口側11Pinに配置して通路形成部材20と燃料通路11Pの軸回りに溶着して、通路形成部材20とのシールを図る。この開口保持部材60pは、燃料通路開閉機構12を気密に保持すると共に、封止部材60と同様、通路形成部材20との熱溶着が可能な樹脂、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、およびポリエチレンなどの樹脂材料から形成されている。この給油装置10Eによっても、既述した効果を奏することができる。
図12は第7実施形態の給油装置10Fを図2相当に断面視して示す説明図、図13は図12における13−13線に沿った要部の概略断面図である。図示するように、給油装置10Fは、多分割されたギャップGpを被覆部材30で覆うことに留めた点に特徴がある。つまり、給油装置10Fは、連結部32を備えず、それぞれのギャップGpの延在範囲において、個々の被覆部材30でギャップGpを残して溶着部位Waを燃料通路11Pの外部の側から覆い、この被覆部材30を外周壁20Bから突出して外周壁20Bで支持する。この給油装置10Fによれば、個々の被覆部材30が外力により確実に変形するので、外力緩和の確実性が高まる。
図14は第8実施形態の給油装置10Gを図2相当に断面視して示す説明図、図15は図14における15−15線に沿った要部の概略断面図である。図示するように、給油装置10Gは、隣接するギャップGpの間における連結部32にて、ギャップGpよりも小さいギャップを残して溶着部位Waを覆う点に特徴がある。この給油装置10Gによっても、既述した給油装置10と同様の効果を奏することができる。なお、連結部32をギャップGpを残して溶着部位Waを覆う被覆部材30と連続する形状とした上で、外周壁20Bの外壁面から連結部32の内壁面の側に凸条や凸状突起を突出させて、ギャップGpよりも小さいギャップを残して溶着部位Waを覆うようにしてもよい。
図16は図9に示した給油装置10Dの変形例たる給油装置10Hを断面視して示す説明図である。図示するように、給油装置10Hは、図9に示した給油装置10Dと同様、通路形成部材20の嵌合溝部20rに嵌合基部30bを嵌合させることで、被覆部材30を通路形成部材20に後付けで組み付け装着できる。そして、この給油装置10Hは、通路形成部材20の上端注油口側で外周壁20Bの外壁面から被覆部材30の内壁面の側に凸条20pを突出させている。なお、この凸条20pは、隣接するギャップGpの間において突出形成されている。この給油装置10Hによっても、既述した給油装置10と同様の効果に加え、被覆部材30を交換できるという効果を奏することができる。なお、被覆部材30は、上記実施形態に示したように交換可能としても良いが、接着などにより、通路形成部材20に対して交換不能に取り付けても良い。あるいは、ピンやワイヤなどの他の部材により、嵌合基部30bを嵌合溝部20rに固定しても良い。
図17は、図16に示した被覆部材30を通路形成部材20に後付けで組み付けることが可能な他の構成を示す説明図である。図示するように、この変形例では、被覆部材30は、燃料通路開閉機構12の燃料通路端部側部材60Pと通路形成部材20の端部とを、溶着部位Waにより溶着した後、被覆部材30を、開口端側から被せる。被覆部材30の下端部30Uの内側には、係止部30Eが形成されており、この係止部30Eの内径は、通路形成部材20の外径より僅かに小さく形成されている。更に、被覆部材30の下端内側には、傾斜面30Sが形成されている。被覆部材30は、合成樹脂製なので、変形を伴いながら、通路形成部材20の端部に被せて、図示下方向に挿入できる。このとき、被覆部材30は、その先端に傾斜部30Sが形成されていることから、容易に挿入でき、この係止部30Eが通路形成部材20に設けられた嵌合溝部20rに到達すると、係止部30Eが、被覆部材30自体の弾性により、嵌合溝部20rに嵌まり込み、被覆部材30は、通路形成部材20に係合する。
かかる変形例においても、被覆部材30の他の構成、つまり多分割されたギャップGpや連結部32は、第1実施形態と同様に存在するので、外部から力が加わった場合でも、これを緩和することができる。しかも、この変形例によれば、被覆部材30を容易に取り付けでき、かつ外れにくいものとすることができる。なお、係止部30Eは、連結部32毎に設けても良いし、連結部32に加えて更に多数設けても良い。あるいは、被覆部材30の下端外周に連続的に設けてもよい。係止部30Eは、被覆部材30の他の部位より固く形成しても良い。被覆部材30の下端の構造は、通路形成部材20に挿入した後で、所定の力以下では外せない係止部として機能するものであれば良い。例えば、傾斜部30Sは、平面でも良いが、曲面としても良い。係止部30Eは、金属など、他の部材がインサートされていても良い。
係止部30Eが係合する嵌合溝部20rは、図示したように、軸方向の断面形状が略長方形の溝形状としても良いが、係止部30Eが嵌まり合えればよく、断面が台形形状の溝であっても良い。係止部30Eが連結部32毎に設けられる場合には、嵌合溝部20rも通路形成部材20の外周前面に設ける必要はなく、係止部30Eに対応する位置にのみ設けるものとしても良い。この場合、被覆部材30の外周周りの位置を確定することができ、被覆部材30の周り止めも実現し得る。
上記変形例では、被覆部材30は変形可能な合成樹脂製とし、自らの弾力で係止部30Eが嵌合溝部20rに嵌合するものとしたが、係止部30Eを変形量の少ない部材として構成し、通路形成部材20の外周に、係止部30Eが挿入可能な挿入溝を軸方向に沿って形成し、この挿入溝に係止部30Eを合わせて被覆部材30を挿入し、その後、被覆部材30を外周周りに回転し、係止部30Eが嵌合溝部20rに係合する構造としても良い。
図18は図6に示した給油装置10Aを後付け装着可能に変形した給油装置10Mを断面視して示す説明図である。図示するように、給油装置10Mは、外周壁34から既述したように延びた被覆部材30において、外周壁34の下端を嵌合基部30bとし、この嵌合基部30bを通路形成部材20の嵌合溝部20rに嵌合させる。こうすることで、既述した給油装置10Aと同様の効果に加え、被覆部材30を交換できるという効果を奏することができる。
図16〜図18に示した構造は、被覆部材30が通路形成部材20の外周のみを覆う構造に限らず、図19に例示したように、被覆部材30が燃料通路開閉機構12全体を覆うような構造としても実現可能である。この場合、被覆部材30は、例えばいわゆるキャップレス構造における開口形成部材の一部として構成すれば良い。キャップレス構造の場合、図1に示した第1シャッタ80を含む燃料通路開閉機構12の上流側に、キャップに代る開閉機構を備えており、この挿入側開閉機構を収容する開口形成部材やカバー部材を備える。そこで、この開口形成部材の下端部を、被覆部材30として形成すれば良い。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記した各実施形態では、燃料通路開閉機構12をキャップ本体50を有するものとしたが、キャップ自体を備えないいわゆるキャップレスの燃料通路開閉機構12を、既述した燃料通路端部側部材60Pを構成する封止部材60や開口保持部材60pと通路形成部材20との溶着により注油口側11Pinに有するようにしてもよい。
また、図6や図7に示した給油装置10A、10Bは、ギャップGpを燃料通路11Pの軸回りに多分割すること無く、被覆部材30にて溶着部位Waを燃料通路11Pの外部の側から覆うが、図1〜図3で示した給油装置10のように、ギャップGpを燃料通路11Pの軸回りに多分割してもよい。
上記の実施形態や変形例では、封止部材60を溶着する通路形成部材20の上端面は平らな形状としたが、図20,図21に示すように、通路形成部材20の上端面に段差部20Dを設け、封止部材60はこの段差部20Dの内側に嵌まり込むようにしても良い。溶着は、封止部材60を段差部20Dに嵌め込んでから行う。この場合、段座部20Dの内径を封止部材60の外径より僅かに大きくすれば、溶着を行う際の両者の位置決めが容易となる。また、外部からの力は、燃料通路開閉機構12を取り囲む通路形成部材20の段差部20Dを介してしか伝わらない。従って、第1ないし第9実施形態と比べて、更に溶着部Waへの外部の力の伝達は抑制され、溶着部の変形や溶着の破損などは生じにくい。
上記実施形態や変形例では、ギャップGpは、単なる空隙として構成したが、被覆部材30より柔らかい部材を充填した構成としてもよい。例えば、発泡ウレタンなどを充填しても良いし、被覆部材30の形成時に被覆部材30の材料をギャップGpの部位において発泡させるなどしても良い。こうしたギャップGpを充填する材料は、外力による被覆部材30の変形後に復元する弾性体であっても良いし、変形した後、復元しない可塑的な材料であっても良い。また液体やゲルなどが封止され、外力により液体等がギャップGp内を移動する構造でも良い。
上記実施形態や変形例では、被覆部材30は、合成樹脂製としたが、天然ゴム、合成ゴムなどの弾性体により形成しても良い。また、被覆部材30の連結部32の形成方向は、通路形成部材20の軸方向に限る必要はなく、斜めに形成しても良い。連結部32は、所定方向に一定の長さを有する凸条として形成するものに限る必要はなく、通路形成部材20の径方向に突出する多数の突起として実現しても良い。突起は、円柱状、角柱状などの柱形状、円錐台、角錐台などの錐台形状、円筒などの筒形状、ドーム形状など、様々な形状が可能である。また、連結部32は、ギャップGpを確保できればよく、被覆部材30の内周部を凸凹にした形状として連結部32に代える構成や、被覆部材30本体とは別部材として用意する構成など、種々の構成が採用可能である。こうした連結部は、図14に示された構成例のように、必ずしも通路形成部材20に連結している必要はなく、通路形成部材20との間でギャップGpを確保できるものであれば良い。
10、10A〜10H、10M…給油装置
10L、10R…給油装置
11P…燃料通路
11Pin…注油口側
12…燃料通路開閉機構
15…ケーシング本体
20…通路形成部材
20B…外周壁
20D…段差部
20p…凸条
20r…嵌合溝部
22…フランジ
30…被覆部材
30b…嵌合基部
30E…係止部
30Lr…外力印加範囲
30Rr…外力印加範囲
30S…傾斜部
30U…下端部
31…上部被覆部材
32…連結部
33…段差部
34…外周壁
50…キャップ本体
60…封止部材
60P…燃料通路端部側部材
60p…開口保持部材
80…第1シャッタ
90…シールリング
120…第2シャッタ
V…車両
T…燃料タンク
S1…外側シール部材
BP…ボディ内板
Wa…溶着部位
Bc…ボディー給油カバー
Gp…ギャップ
Gp1…ギャップ
Sp…注入通路

Claims (9)

  1. 燃料タンクへ燃料を供給するための給油装置であって、
    溶着可能な樹脂にて形成され、前記燃料タンクに到る燃料通路(11P)を注油口側で形成する通路形成部材(20)と、
    前記燃料通路(11P)の注油口側に配置されて前記通路形成部材(20)と前記燃料通路(11P)の軸回りに溶着され、該軸回りの溶着により前記通路形成部材(20)とのシールを図る樹脂製の燃料通路端部側部材(60P)と、
    該燃料通路端部側部材(60P)が溶着された前記軸回りの溶着部位(Wa)を、該溶着部位(Wa)との間に前記軸回りにおいて多分割したギャップ(Gp)を残して前記燃料通路(11P)の外部の側から覆うように、前記通路形成部材(20)の外周壁(20B)外側に支持されている被覆部材(30)と
    を備える給油装置。
  2. 請求項1に記載の給油装置であって、
    前記被覆部材(30)は、前記多分割されて隣り合うギャップ(Gp)の間においても前記軸回りに連続して前記溶着部位(Wa)を前記燃料通路(11P)の外部の側から覆うと共に、前記隣り合うギャップ(Gp)の間において前記溶着部位(Wa)を前記燃料通路(11P)の外部の側から覆う部位を、前記通路形成部材(20)の外周壁(20B)と繋げている、もしくは、前記ギャップ(Gp)より小さいギャップを残して前記溶着部位(Wa)を覆う、給油装置。
  3. 燃料タンクへ燃料を供給するための給油装置であって、
    溶着可能な樹脂にて形成され、前記燃料タンクに到る燃料通路(11P)を注油口側で形成する通路形成部材(20)と、
    該通路形成部材(20)が前記燃料通路(11P)の注油口側に形成する段差部(33)に配置されて該段差部(33)の外周壁(34)に取り囲まれ、前記段差部(33)において前記通路形成部材(20)と前記燃料通路(11P)の軸回りに溶着されて、該軸回りの溶着により前記通路形成部材(20)とのシールを図る樹脂製の燃料通路端部側部材(60P)と、
    該燃料通路端部側部材(60P)が溶着された前記軸回りの溶着部位(Wa)を、該溶着部位(Wa)との間に前記軸回りにおいてギャップ(Gp)を残して前記燃料通路(11P)の外部の側から覆う被覆部材(30)とを備え、
    該被覆部材(30)は、前記通路形成部材(20)の前記段差部(33)の前記外周壁(34)から突出して前記ギャップ(Gp)を前記外周壁(34)を介在させて形成するように前記外周壁(34)に支持されている、
    給油装置。
  4. 請求項3に記載の給油装置であって、
    前記段差部(33)の前記外周壁(34)は、前記段差部(33)における前記軸回りの溶着部位(Wa)を、前記ギャップ(Gp)とは異なるギャップ(Gp1)を前記軸回りに残して前記燃料通路(11P)の外部の側から覆う、給油装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給油装置であって、
    前記被覆部材(30)は、前記通路形成部材(20)と一体成型されて前記外周壁(20B)に片持ち支持されている、給油装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給油装置であって、
    前記被覆部材(30)は、前記通路形成部材(20)に組み付け装着されている、給油装置。
  7. 請求項6記載の給油装置であって、
    前記被覆部材(30)の挿入側先端には、係止部(30E)が形成され、前記通路形成部材(20)の外周には、前記係止部(30E)に対応した形状の嵌合溝部(20r)が形成され、
    前記被覆部材(30)と前記通路形成部材(20)との組み付けは、前記係止部(30E)と嵌合溝部(20r)とにより行われる
    給油装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の給油装置であって、
    前記被覆部材(30)は、外力が加わると想定される範囲において前記ギャップ(Gp)を形成するよう、前記外周壁(20B)に支持されている、給油装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の給油装置であって、
    前記通路形成部材(20)の注油口側端部には、前記燃料通路端部側部材(60P)の外径より大きな内径を形成する段差部(20D)が設けられ、
    前記燃料通路端部側部材(60P)と前記通路形成部材(20)との前記溶着は、前記段差部(20D)の底部において行われる、給油装置。
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