JP6277158B2 - 走行式重量物昇降装置 - Google Patents

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Description

この発明は、走行式重量物昇降装置、特に、構造が簡単で、組立および解体が容易に行え、しかも、重量物を安全かつ確実に移動させることができる走行式重量物昇降装置に関するものである。
ボイラ設備内の発電機等の構造物の構築や解体の際に使用される走行式重量物昇降装置の一例が特許文献1に開示されている。以下、この走行式重量物昇降装置を従来昇降装置といい、図面を参照しながら説明する。
図20は、従来昇降装置を示す概略斜視図、図21は、従来昇降装置を示す概略正面図、図22は、第2油圧ジャッキ装置により重量物を持ち上げた従来昇降装置を示す概略正面図、図23は、重量物の重量を固定梁に預け、第1油圧ジャッキ装置により内側支柱を持ち上げた従来昇降装置を示す概略正面図である。
図20から図23に示すように、従来昇降装置は、対をなす2基の重量物昇降機31からなる一方の昇降手段32Aと、一方の昇降手段32Aと間隔をあけて平行に配された、対をなす2基の重量物昇降機31からなる他方の昇降手段32Bとから構成されている。一方の昇降手段32Aと他方の昇降手段32Bとは、車輪33(図21参照)を介してレール34に沿って一体的に走行可能である。
重量物昇降機31は、外側支柱35に対して外側支柱35内の内側支柱36が入れ子式に第1油圧ジャッキ装置37Aによりストランド38を介して昇降可能に組み立てられている。
重量物昇降機31は、例えば、特許文献2に開示されたものを使用する。
一方の昇降手段32Aおよび他方の昇降手段32Bの内側支柱36の上部間には、第2油圧ジャッキ装置37Bが取り付けられたジャッキ受梁39が張り渡されている。第2油圧ジャッキ装置37Bは、第1油圧ジャッキ装置37Aと基本的に同じ構造であり、ストランド40により吊り下げた重量物(W)を昇降させるものである。
一方の昇降手段32Aおよび他方の昇降手段32Bの外側支柱35の上部間には、固定アンカー41が取り付けられた固定梁42が張り渡されている。固定アンカー41は、楔構造をなし、固定アンカー41に挿通されたストランド40を抵抗なく引き上げることはできても、引き下げることはできない機能を有している。
第1油圧ジャッキ装置37Aおよび第2油圧ジャッキ装置37Bは、例えば、特許文献3に開示されたものを使用する。
次に、従来昇降装置による重量物(W)の移動方法を、図面を参照しながら説明する。
先ず、図20および図21に示すように、重量物昇降機31の各内側支柱36の下降限の状態で第2油圧ジャッキ装置37Bのストランド40の下端を重量物(W)に、固定梁42の固定アンカー41を介して固定する。
次いで、図22に示すように、第2油圧ジャッキ装置37Bにより重量物(W)を吊り上げる。この際、各内側支柱36の下端は、基盤43に当接しているので、重量物(W)を安定して吊り上げることができる。
この後、第2油圧ジャッキ装置37Bによる重量物(W)の吊り上げを解除する。この結果、重量物(W)の重量は、固定アンカー41を介して固定梁42に預けられる。すなわち、固定梁42は、外側支柱35の上端間に固定されているので、重量物(W)の重量は、外側支柱35に預けられる。
このようにして、重量物(W)の重量を外側支柱35に預けたら、図23に示すように、荷重がかかっていない各内側支柱36を上昇させて、各内側支柱36を基盤43から若干、持ち上げる。
そして、この状態で、一方の昇降手段32Aと他方の昇降手段32Bとを一体的に重量物(W)と共にレール34に沿って走行させる。
このようにして、従来昇降装置によれば、重量物(W)を吊り上げた状態で移動させるのではなく、吊り上げ後、重量物(W)の重量を従来昇降装置に預けた状態で移動させることができるので、重量物(W)を安定して移動させることができる。
特開2014−5592号公報 特開2013−234507号公報 特開平10−59691号公報
従来物昇降装置によれば、重量物(W)を吊り上げたままではなく、吊り上げ後、重量物(W)の重量を従来昇降装置に預けた状態で移動させることができるので、重量物(W)を安定して移動させることができるが、昇降装置の構造のさらなる簡素化が望まれていた。
従って、この発明の目的は、構造が簡素で、組立および解体が容易に行え、しかも、大型重量物を安全かつ確実に移動させることができる走行式重量物昇降装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、レール上を移動可能な一方の架台と、前記一方の架台に連結された、前記レール上を走行可能な他方の架台と、前記一方の架台と前記他方の架台との間に配された、重量物を吊り上げる吊天秤と、前記吊天秤を昇降させるジャッキと、前記一方の架台と前記他方の架台とを前記レールに沿って走行させる駆動手段とを備え、前記一方の架台および前記他方の架台は、門型の吊上用フレームと門型の走行用フレームとからなり、前記ジャッキは、前記吊上用フレームに設置され、前記重量物を前記吊天秤を介して前記ジャッキにより吊り上げた後、前記吊天秤と前記走行用フレームとを連結手段を介して連結し、かくして、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預け、そして、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預けた状態で、前記駆動手段により前記重量物を前記一方の架台と前記他方の架台と共に前記レールに沿って移動させ、前記連結手段は、前記吊天秤に固定された、ピン孔が形成された吊板と、前記走行用フレームと前記吊板とを連結する抜き差し自在なピンとを備えていることに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吊天秤は、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預けた状態で前記レールと直交する方向に横行可能であることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記吊上用フレームは、前記レール上を摺動板を介して移動することに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記走行用フレームは、前記レール上をローラを介して走行することに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記ジャッキは、ワイヤジャッキング装置からなっていることに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1つに記載の発明において、前記駆動手段は、ワイヤジャッキング装置からなっていることに特徴を有するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の発明において、前記一方の架台および前記他方の架台は、山留用H形鋼からなっていることに特徴を有するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか1つに記載の発明において、前記重量物の荷重を前記走行用フレームに預けた状態で前記重量物の揺動を抑制する免震装置が設置されていることに特徴を有するものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8の何れか1つに記載の発明において、前記吊板の板幅面および板厚面の先端部は、先細りに形成され、前記走行用フレームには、前記吊板のガイド機構が設けられていることに特徴を有するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記ガイド機構は、前記板幅面の先端部をガイドする一対の板幅面ガイド板と、前記板厚面の先端部をガイドする一対の板厚面ガイド板とからなり、前記板幅面ガイド板および前記板厚面ガイド板は、下広がりテーパー状に形成されていることに特徴を有するものである。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10の何れか1つに記載の発明において、前記吊板に形成された前記ピン孔は、前記ピンの外径より大きい内径の大径部と、前記大径部の上部に、前記大径部と連通して形成された、前記ピンの外径と等しい小径部とからなることに特徴を有するものである。
この発明によれば、重量物を吊上用フレームに設置されたジャッキにより吊り上げた後、重量物の重量を走行用フレームに預けた状態で移動させることができるので、吊り上げた重量物を安定して移動させることができる。
また、この発明によれば、一方の架台と他方の架台とを昇降させる必要がないので、昇降装置の構造を簡素化することができる。
また、この発明によれば、一方の架台および他方の架台を山留用H形鋼により構成することにより、昇降装置の組立および解体が容易かつ短時間に行え、既存の山留用H形鋼を使用することにより、製造コストを低減することができる。
また、この発明によれば、重量物の荷重を走行用フレームに預けた状態で重量物の揺動を抑制する免震装置を設置することによって、重量物の荷重を走行用フレームに預けた状態のときに、地震等が発生しても重量物の揺動を確実に抑制することができる。
また、この発明によれば、吊天秤に固定された吊板と走行用フレームとを抜き差し自在なピンにより連結することによって、吊天秤と走行用フレームとを容易かつ確実に連結することができる。
また、この発明によれば、走行用フレームに吊板のガイド機構を設けることによって、吊天秤と走行用フレームとを容易かつ確実に連結することができる。
また、この発明によれば、吊板に形成されたピン孔を、ピンの外径より大きい内径の大径部と、大径部の上部に、大径部と連通して形成された、ピンの外径と等しい小径部とにより構成することにより、ピンのピン孔への挿入が容易に行え、挿入後は、吊板を下降させて、ピンをピン孔の小径部に移動させることにより、ピンのガタツキを防止することができる。
この発明の走行式重量物昇降装置を示す平面図である。 この発明の走行式重量物昇降装置を示す正面図である。 この発明の走行式重量物昇降装置を示す側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 図3のP部拡大図である。 図7のD−D線断面図である。 免震装置を設置した、この発明の走行式重量物昇降装置を示す側面図である。 吊板を示す部分正面図である。 吊板を示す部分側面図である。 ガイド機構部分を示す側面図である。 ガイド機構部分を示す正面図である。 ピンが吊板のピン孔の大径部に挿入された状態を示す正面図である。 ピンが吊板のピン孔の大径部に挿入された状態を示す側面図である。 ピンが吊板のピン孔の小径部に移動した状態を示す正面図である。 ピンが吊板のピン孔の小径部に移動した状態を示す側面図である。 山留用H形鋼を示す斜視図である。 図18のE−E線断面図である。 従来昇降装置を示す概略斜視図である。 従来昇降装置を示す概略正面図である。 第2油圧ジャッキ装置により重量物を持ち上げた従来昇降装置を示す概略正面図である。 重量物の重量を固定梁に預け、第1油圧ジャッキ装置により内側支柱を持ち上げた従来昇降装置を示す概略正面図である。
この発明の走行式重量物昇降装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の走行式重量物昇降装置を示す平面図、図2は、この発明の走行式重量物昇降装置を示す正面図、図3は、この発明の走行式重量物昇降装置を示す側面図である。
図1から図3において、1は、レール2上を走行可能な一方の架台である。一方の架台1は、2本の門型の吊上用フレーム3と2本の門型の走行用フレーム4とからなり、2本の吊上用フレーム3の両側に1本づつ走行用フレーム4が配されている。
吊上用フレーム3は、一対の垂直な脚用柱5と、脚用柱5の上端間に水平に固定された梁6とからなっている。2本の吊上用フレーム3の梁6上には、4本のジャッキ受架台7が配されている。ジャッキ受架台7は、ジャッキ受架台7上に乗せられた連結梁8により連結されている。連結梁8は、後述する走行用荷受梁11に対してルーズに固定され、重量物(W)の荷重が連結梁8を介して走行用荷受梁11にかからないようになっている。
走行用フレーム4は、一対の垂直な脚用柱9と、脚用柱9の上端間に水平に固定された梁10とからなっている。2本の走行用フレーム4の梁10上には、走行用荷受梁11が配されている。
走行用荷受梁11は、ジャッキ12により走行用フレーム4の梁10に沿って、摺動板13を介して移動可能になっている(図4参照)。連結梁8と走行用荷受梁11とは、連結梁8により連結されているので、走行用荷受梁11は、ジャッキ受架台7と共に移動する。ジャッキ12としては、例えば、特許文献3に開示されたワイヤジャッキング装置を使用する。このワイヤジャッキング装置により走行用荷受梁11は、ジャッキ受架台7と共に走行用フレーム4の梁10に沿って間歇的に移動する。
吊上用フレーム3の柱5は、摺動板14を介してレール2上を移動する(図7参照)。走行用フレーム4の柱9は、ローラ15を介してレール2上を走行する(図7、図8参照)。
一方の架台1を構成する吊上用フレーム3と走行用フレーム4とは、連結梁17により連結されている(図3参照)。
16は、他方の架台である。他方の架台16は、一方の架台1と同じ構成になっている。
一方の架台1と他方の架台16とは、レール2の長手方向に沿って間隔をあけて配され、連結梁28により連結されている(図3参照)。
18は、一方の架台1と他方の架台16との間に配された一対の吊天秤である。各吊天秤18は、後述するジャッキ19より昇降する。
19は、吊天秤18を昇降させるジャッキである。ジャッキ19は、2本の吊上用フレーム3の梁6上に配されているジャッキ受架台7に設置されている。ジャッキ19は、一方の架台1と他方の架台16とにそれぞれ4台づつ設置され、各吊天秤18は、4台のジャッキ19により昇降するようになっている。ジャッキ19としては、例えば、特許文献3に開示されたワイヤジャッキング装置を使用する。このワイヤジャッキング装置により吊天秤18は、間歇的に昇降する。
20は、吊天秤18と走行用フレーム4の走行用荷受梁11とを連結する連結手段としての吊板である(図6参照)。吊板20の下端は、予め吊天秤18に軸支され、吊板20の上端は、ピン21により走行用フレーム4の走行用荷受梁11に固定可能になっている(図5、図6参照)。すなわち、走行用荷受梁11間に固定された天秤接続梁29には、開口29aが形成され、天秤接続梁29の開口29aと吊板20に形成されたピン孔20aにピン21を挿入することによって、吊板20の上端は、ピン21により走行用フレーム4の走行用荷受梁11に固定可能になっている(図5、図6参照)。
図10に示すように、吊板20のピン孔20aは、ピン21の外径より大きい内径の大径部(O1)と、大径部(O1)の上部に、大径部(O1)と連通して形成された、ピン21の外径と等しい小径部(O2)とからなっている。このように、吊板20のピン孔20aを大径部(O1)と小径部(O2)とにより構成することにより、ピン21の挿入時は、ピン21を大径部(O1)に挿入することによりピン21の挿入が容易に行え(図14、図15参照)、挿入後は、吊板20を下降させて、ピン21をピン孔20aの小径部(O2)に移動させることにより、ピン21のガタツキを防止することができる(図16、図17参照)。
吊板20の板幅面(S1)および板厚面(S2)の先端部は、先細りに形成され(図10、図11参照)、走行用フレーム4の走行用荷受梁11には、吊板20のガイド機構44が設けられている。
図12、図13に示すように、ガイド機構44は、吊板20の板幅面(S1)の先端部をガイドする一対の板幅面ガイド板45と、吊板20の板厚面(S2)をガイドする一対の板厚面ガイド板46とからなっている。板幅面ガイド板45および板厚面ガイド板46は、何れも、下広がりテーパー状に形成されている。板幅面ガイド板45は、板厚面ガイド板46の真上に設けられ、板幅面ガイド板45と板厚面ガイド板46の向きは、水平面内において90°ずれている。ガイド機構44を設けることによって、吊板20を正確に天秤接続梁29にガイドすることができる。
なお、図9に示すように、走行用荷受梁11と天秤接続梁29との間に免震装置30を設置することによって、重量物(W)の荷重を走行用フレーム4に預けた状態のときに、地震等が発生しても重量物(W)の揺動を確実に抑制することができる。
22は、一方の架台1と他方の架台16とをレール2に沿って走行させる駆動手段である。駆動手段22は、一方の架台1および他方の架台16のそれぞれの走行用フレーム4に設置されている。駆動手段22としては、例えば、特許文献3に開示されたワイヤジャッキング装置を使用する(図4、図7参照)。このワイヤジャッキング装置により一方の架台1と他方の架台16とは、一体的にレール2に沿って間歇的に走行する。
23は、ジャッキ12、19および駆動手段22の油圧ポンプである。
一方の架台1、他方の架台16として、既存の山留用H形鋼を使用することによって、昇降装置の組立および解体が容易かつ短時間に行えると共に、昇降装置の製造コストを低減することができる。
以下に、山留用H形鋼について説明する。
山留とは、地下構造物、埋設物等の施工中、掘削の側面を保護して周囲地盤の崩壊や土砂の流出を防止するための工事であり、山留用H形鋼は、山留工事の際に使用する鋼材である。
図18および図19に示すように、山留用H形鋼24は、H形鋼材25の両端に平板26が溶接され、H形鋼材25のフランジと平板26に複数個のボルト孔27が間隔をあけて形成されているものからなっている。山留用H形鋼24は、剛性が高く、しかも、長さや断面寸法が異なる幾種類のものが製造されているので、種類の異なる山留用H形鋼24をボルト孔27を利用して適宜、組み合わせることによって、あらゆる山留工事に対応することができるようになっている。
このように、山留用H形鋼24を使用することによって、山留工事費用の低減と工事期間の短縮化を図ることができる。しかも、山留用H形鋼24は、工事終了後、解体することによって反復使用が可能であるので経済的である。
次に、この発明の走行式重量物昇降装置による、例えば、火力発電所における重量物(W)としての大型発電機の移動方法を、図面を参照しながら説明する。
先ず、図2および図3に示すように、吊天秤18に重量物(W)を固定する。
次いで、ジャッキ19により重量物(W)を吊天秤18と共に所定高さまで吊り上げる。このとき重量物(W)の荷重は、吊上用フレーム3にかかる。なお、連結梁8は、走行用荷受梁11に対してルーズに固定されているので、重量物(W)の荷重は、連結梁8を介して走行用荷受梁11にはかからない。
次いで、吊板20により吊天秤18と走行用フレーム4の走行用荷受梁11とをピン21により連結する。これにより重量物(W)の荷重は、走行用フレーム4に預けられる。この際、免震装置30によって、地震等が発生しても重量物(W)の揺動を確実に抑制することができる。
なお、吊板20の先端部は、ガイド機構44によりガイドされるので、吊板20を正確に天秤接続梁29にガイドすることができる。また、ピン21の挿入時、ピン21を大径部(O1)に挿入することによりピン21の挿入が容易に行え、挿入後は、吊板20を下降させて、ピン21をピン孔20aの小径部(O2)に移動させることにより、ピン21のガタツキを防止することができる。
次いで、駆動手段22により一方の架台1と他方の架台16とをレール2に沿って所定位置まで走行させる。このとき吊上用フレーム3は、摺動板14を介してレール2上を移動し、走行用フレーム4は、ローラ15を介してレール2上を走行する。
次いで、ジャッキ12によりレール2と直交する方向に重量物(W)を移動させて位置合わせを行う。このとき走行用フレーム4の走行用荷受梁11は、走行用フレーム4の梁10に沿って、摺動板13を介してジャッキ受架台7と共に移動する。
このようにして、重量物(W)の移動が完了したら、重量物(W)を吊り下して据え付ける。
以上、説明したように、この発明の走行式重量物昇降装置によれば、重量物(W)を吊上用フレーム3に設置されたジャッキ19により吊り上げた後、重量物(W)の重量を走行用フレーム4に預けた状態で移動させることができるので、吊り上げた重量物(W)を安定して移動させることができる。
また、この発明によれば、一方の架台1と他方の架台16とを昇降させる必要がないので、昇降装置の構造を簡素化することができる。
また、この発明によれば、一方の架台1と他方の架台16とを山留用H形鋼24により構成することにより、昇降装置の組立および解体が容易かつ短時間に行え、既存の山留用H形鋼24を使用することにより、製造コストを低減することができる。
また、この発明によれば、走行用荷受梁11と天秤接続梁29との間に免震装置30を設置することによって、重量物(W)の荷重を走行用フレーム4に預けた状態のときに、地震等が発生しても重量物(W)の揺動を確実に抑制することができる。
また、この発明によれば、吊天秤18に固定された吊板20と走行用フレーム4とを抜き差し自在なピン21により連結することによって、吊天秤18と走行用フレーム4とを容易かつ確実に連結することができる。
また、この発明によれば、走行用フレーム4に吊板20のガイド機構44を設けることによって、吊天秤18と走行用フレーム4とを容易かつ確実に連結することができる。
また、この発明によれば、吊板20に形成されたピン孔20aを、ピン21の外径より大きい内径の大径部(O1)と、大径部(O1)の上部に、大径部(O1)と連通して形成された、ピン21の外径と等しい小径部(O2)とにより構成することにより、ピン21のピン孔20aへの挿入が容易に行え、挿入後は、吊板20を下降させて、ピン21をピン孔20aの小径部(O2)に移動させることにより、ピン21のガタツキを防止することができる。
1:一方の架台
2:レール
3:吊上用フレーム
4:走行用フレーム
5:柱
6:梁
7:ジャッキ受架台
8:連結梁
9:柱
10:梁
11:走行用荷受梁
12:ジャッキ
13:摺動板
14:摺動板
15:ローラ
16:他方の架台
17:連結梁
18:吊天秤
19:ジャッキ
20:吊板
20a:ピン孔
21:ピン
22:駆動手段
23:油圧ポンプ
24:山留用H形鋼
25:H形鋼材
26:平板
27:ボルト孔
28:連結梁
29:天秤接続梁
29a:開口
30:免震装置
31:重量物昇降機
32A:一方の昇降手段
33:車輪
34:レール
35:外側支柱
36:内側支柱
37A:第1油圧ジャッキ装置
37B:第2油圧ジャッキ装置
38:ストランド
39:ジャッキ受梁
40:ストランド
41:固定アンカー
42:固定梁
43:基盤
44:ガイド機構
45:板幅面ガイド板
46:板厚面ガイド板

Claims (11)

  1. レール上を移動可能な一方の架台と、前記一方の架台に連結された、前記レール上を走行可能な他方の架台と、前記一方の架台と前記他方の架台との間に配された、重量物を吊り上げる吊天秤と、前記吊天秤を昇降させるジャッキと、前記一方の架台と前記他方の架台とを前記レールに沿って走行させる駆動手段とを備え、前記一方の架台および前記他方の架台は、門型の吊上用フレームと門型の走行用フレームとからなり、前記ジャッキは、前記吊上用フレームに設置され、前記重量物を前記吊天秤を介して前記ジャッキにより吊り上げた後、前記吊天秤と前記走行用フレームとを連結手段を介して連結し、かくして、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預け、そして、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預けた状態で、前記駆動手段により前記重量物を前記一方の架台と前記他方の架台と共に前記レールに沿って移動させ、前記連結手段は、前記吊天秤に固定された、ピン孔が形成された吊板と、前記走行用フレームと前記吊板とを連結する抜き差し自在なピンとを備えていることを特徴とする走行式重量物昇降装置。
  2. 前記吊天秤は、前記重量物の重量を前記走行用フレームに預けた状態で前記レールと直交する方向に横行可能であることを特徴とする、請求項1に記載の走行式重量物昇降装置。
  3. 前記吊上用フレームは、前記レール上を摺動板を介して移動することを特徴とする、請求項1または2に記載の走行式重量物昇降装置。
  4. 前記走行用フレームは、前記レール上をローラを介して走行することを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  5. 前記ジャッキは、ワイヤジャッキング装置からなっていることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  6. 前記駆動手段は、ワイヤジャッキング装置からなっていることを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  7. 前記一方の架台および前記他方の架台は、山留用H形鋼からなっていることを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  8. 前記重量物の荷重を前記走行用フレームに預けた状態で前記重量物の揺動を抑制する免震装置が設置されていることを特徴とする、請求項1から7の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  9. 前記吊板の板幅面および板厚面の先端部は、先細りに形成され、前記走行用フレームには、前記吊板のガイド機構が設けられていることを特徴とする、請求項1から8の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
  10. 前記ガイド機構は、前記板幅面の先端部をガイドする一対の板幅面ガイド板と、前記板厚面の先端部をガイドする一対の板厚面ガイド板とからなり、前記板幅面ガイド板および前記板厚面ガイド板は、下広がりテーパー状に形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の走行式重量物昇降装置。
  11. 前記吊板に形成された前記ピン孔は、前記ピンの外径より大きい内径の大径部と、前記大径部の上部に、前記大径部と連通して形成された、前記ピンの外径と等しい小径部とからなることを特徴とする、請求項1から10の何れか1つに記載の走行式重量物昇降装置。
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