JP6274854B2 - 車両の車体構造及び車体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車体構造及び車体の製造方法に関する。
特許文献1〜3は、自動車の前部についての車体構造を開示している。
これらの文献では、車体の前室と乗員室とを仕切るトーボードパネルとしてのダッシュパネルの幅方向両側に、一対のAピラーを接合する。トーボードパネルと一対のAピラーとを接合することにより、乗員室を画成することができる。
トーボードパネルの左右に一対のAピラーを接合することにより、トーボードパネルを有する車体のセンタストラクチャの側面にAピラーを有する車体のサイドストラクチャを重ねて接合することができ、車体の製造が容易となる。
特開2004−299633号公報 特開2012−096717号公報 特開2011−235688号公報
しかしながら、トーボードパネルとAピラーとを重ねて接合するためには、先ずトーボードパネルの幅方向端部に内フランジ部を設ける。更に、Aピラーのサイドパネルに外フランジ部を設ける。次いで、内フランジ部と外フランジ部とを重ねてスポット溶接等により接合する必要がある。その結果、接合された内フランジ部と外フランジ部との接合部は、トーボードパネル及びAピラーによる面から前へ突出した状態になる。
ところで、現在の衝突安全基準ではテスト対象とされていないが、例えば自動車等の車両では高速走行する対向車と衝突する可能性がある。このような衝突では強い衝撃により車両の前輪が車体から脱落し、脱落した前輪がトーボードパネル及び乗車空間等に対して押し込まれる可能性がある。
脱落した前輪がトーボードパネル及び乗車空間等に対して前方から押し込まれることにより、トーボードパネルが変形し、前方へ突出している内フランジ部と外フランジ部との接合部に対して引き剥がす力が作用する可能性がある。
仮に外フランジ部が内フランジ部から引き剥がされると、トーボードパネルとAピラーとの接合状態が解除され、間隙が生じることになる。
このように、車両においては、トーボードパネル等の仕切りパネルとAピラー等のサイドパネルとを接合してなる接合部等に対して引き剥がす力が作用し難くし、衝突安全性能の更なる向上が求められている。
よって、本発明が解決しようとする課題は、従来よりも更に良好な衝突安全性能を有する車両の車体構造及び車体の製造方法を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る車両の車体構造は、車両の車輪を軸支可能な車体において幅方向に延在して車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルと、車体の側部において乗員室の前角又は後角となる位置で仕切りパネルと接合されるサイドパネルと、を備え、仕切りパネルは、車体の上下方向に延在する内フランジ部を有し、サイドパネルは、上下方向に延在する外フランジ部を有し、内フランジ部と外フランジ部とが接合されて成る接合部を有し、接合部を覆う構造体を設け、内フランジ部と外フランジ部と構造体とがまとめて接合されて成る。
本発明に係る車両の車体構造において、構造体は、内フランジ部に沿って延在し、内フランジ部より内側に配置される内側延在部と、外フランジ部に沿って延在し、外フランジ部より外側に配置される外側延在部と、内側延在部及び外側延在部を接続する接続部と、を有し、内側延在部と外側延在部と接続部とによって接合部を覆うこが好ましい。
本発明に係る車両の車体構造において、構造体は、仕切りパネル及びサイドパネルの少なくとも一方に接合されることが好ましい。
本発明に係る車両の車体構造において、幅方向において、接合部は、車輪の前後方向に位置することが好ましい。
本発明に係る車両の車体構造において、幅方向において、接合部は、少なくとも車輪の回転中心についての前後方向に位置することが好ましい。
本発明に係る車体の製造方法は、車両の車輪を軸支可能な車体の製造方法であって、車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルを有するセンタストラクチャと、仕切りパネルと接合されることにより乗員室を画成するサイドパネルを有するサイドストラクチャとを接合するために、仕切りパネルの幅方向の端部において前後方向へ突出するように形成される内フランジ部と、サイドパネルにおいて乗員室の前角又は後角に対応する部位に形成される外フランジ部と、を重ね合わせ、更に構造体を被せる工程と、内フランジ部と、外フランジ部と、構造体とを接合する工程と、を有する。
本発明によると、例えば脱落した車輪等が接合部に対して押し込まれたとしても、接合部を覆う構造体を有しているので、接合部が応力を車輪等から直接受けることがなく、構造体によって接合部が変形及び破断しない又はし難い。これにより、従来よりも更に良好な衝突安全性能を有する車両の車体構造及び車体の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明が適用された自動車の車体を示す斜視図である。 図2は、図1の車体の製造に用いられるセンタストラクチャの部分分解斜視図である。 図3は、車体の製造に用いられるサイドストラクチャの部分分解斜視図である。 図4は、図1の車体において、センタストラクチャとサイドストラクチャとを接合する製造工程を示す断面概略図である。 図5は、構造体を付設した接合部を有する、センタストラクチャとサイドストラクチャとの接合状態を示す部分拡大斜視図である。 図6は、車体の衝突形態の一例の説明図である。 図7は、比較例の車体での衝突状態を示す断面概略図である。 図8は、図1の車体での衝突状態を示す断面概略図である。 図9は、構造体の変形例を示す断面概略図である。
本発明に係る車両の車体構造の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明を採用し得る自動車の車体1を示した。図1は、車体1を示す斜視図である。
図1に示す自動車の車体1は、エンジン等が配置される前室2、乗員が乗車する乗員室3、及び、荷物等を積載する後室4を有する。つまり、自動車の車体1は、3ボックス構造を有する。
乗員室3の下方に敷設されるフロアパネル11の上下には、一対のフロアメンバ(図示せず)とフロアクロスメンバ12とが設けられる。一対のフロアメンバは車体1の前後方向に延在するフレーム状部材である。フロアクロスメンバ12は車体1の左右方向に延在するフレーム状部材である。一対のフロアメンバと複数のフロアクロスメンバ12とは、交差部分で互いに接合される。この接合により、複数の井の字形状を有する井桁構造が形成される。該井桁構造により、乗員室3のフロアパネル11が補剛される。
フロアパネル11の前縁には、トーボードパネル13が立設される。トーボードパネル13により、乗員室3と前室2とが仕切られる。
一対のフロアメンバの前端には、一対のフロントサイドメンバ14が接合される。一対のフロントサイドメンバ14は、前室2において前後方向に延在する。前室2において、一対のフロントサイドメンバ14の間には、左右方向に延在するフロントクロスメンバ(図示せず)が架け渡されるようにして固定される。フロントクロスメンバには、左右方向に延在する車軸(図示せず)が取付けられる。車軸は、両端に一対の前輪(図示せず)が装着される。一対の前輪は、トーボードパネル13の前側に配置される。また、複数のフロアクロスメンバ12の各左右両端部には、一対のサイドシル15が接合される。
トーボードパネル13の左右両端部、並びに、一対のサイドシル15及び後述の一対のAピラー17の前方下端部から、これらの部材の前方下側にかけてトルクボックス16が取付けられる。
サイドシル15の前端には、略上下方向に立設するAピラー17が接合される。トーボードパネル13における車体1の左右方向の両端部には、一対のAピラー17が接合される。Aピラー17は、サイドシル15との接合部近傍において略上下方向に延在し、上側途中から後方に傾斜するように屈曲して延在する。
Aピラー17における上下方向の略中央部には、フロントアッパメンバ18が接合される。フロントアッパメンバ18はAピラー17から前方向へ延在する。Aピラー17及びフロントアッパメンバ18の下方において、リインフォースメント用の補剛部材19が、Aピラー17及びフロントアッパメンバ18に接合される。Aピラー17の前端は、一対のフロントサイドメンバ14の前端と共に、ラジエータフレーム20に接合される。ラジエータフレーム20の全面には、フロントバンパビーム21が固定される。
サイドシル15における前後方向の略中央部には、略上下方向に立設するBピラー22が接合される。また、サイドシル15における前後方向の後方には、略上下方向に立設するCピラー23が接合される。Aピラー17の上端とCピラー23の上端との間には、前後方向に延在するルーフサイドレール24が接合される。Bピラー22の上端は、ルーフサイドレール24の略中央部に接合される。一対のルーフサイドレール24の間には、車体1の幅方向に延在するルーフクロスメンバ25が設けられる。
Aピラー17には、フロントドア(図示せず)が開閉可能に取付けられる。フロントドア内には、フロントドアビーム及びフロントドアクロスメンバ等が設けられる。Bピラー22には、リアドア(図示せず)が開閉可能に取付けられる。リアドア内には、リアドアビーム及びリアドアクロスメンバ等が設けられる。
なお、車両のドアの開閉形態がフロントドア及びリアドアにおいて逆方向に回動する形態である場合、つまりいわゆる観音開きである場合、リアドアはCピラー23に取付けられることになる。
フロアパネル11の後端には、リアバルクヘッドパネル26が立設される。リアバルクヘッドパネル26により、乗員室3と後室4とが仕切られる。リアバルクヘッドパネル26における車体1の幅方向の両端縁部には、左右一対のCピラー23が接合される。
一対のサイドシル15の後端には一対のリアサイドメンバ(図示せず)が接合される。一対のリアサイドメンバは、リアバルクヘッドパネル26から後方へ突出する。一対のリアサイドメンバの後端部に、リアバンパビーム(図示せず)が固定される。
図1の骨格構造を有する車体1は、例えばトーボードパネル13等を有するセンタストラクチャ6において車体1の幅方向両端部に、Aピラー17等を有するサイドストラクチャ7を左右からそれぞれ接合することにより、製造し得る。また、図1に示す骨格構造を有する車体1に対して、例えばボンネットフード板、左右のフェンダー板、トランクリッド板、及びルーフ板等外板を接合することにより、自動車の車体1が完成する。これにより、自動車の前室2、乗員室3及び後室4が画成される。
なお、センタストラクチャ6又はサイドストラクチャ7における複数の骨格部材は、スポット溶接又はレーザ溶接等による点付け溶接により接合することができる。例えば、トーボードパネル13とAピラー17との接合は、スポット溶接又はレーザ溶接等により達成される。
図2は、図1の車体の製造に用いられるセンタストラクチャ6の一部を示す分解斜視図である。
図2には、センタストラクチャ6を構成する部材として、トーボードパネル13及びダッシュパネル27が示されている。ダッシュパネル27は、トーボードパネル13の上縁に接合される。トーボードパネル13及びダッシュパネル27の接合体は、図1に示した車体1の前室2と乗員室3とを仕切る壁部材となる。なお、トーボードパネル13は、本発明における仕切りパネルの一例である。
センタストラクチャ6は、車体1の幅方向の略中央部に配置される。
また、トーボードパネル13は、例えば一枚の金属板をプレス成型等によって適宜の形状を有するようになった成型体である。トーボードパネル13は、車体1の幅方向両端、つまり左右両端部に、一対の内フランジ部31を有する。内フランジ部31は、トーボードパネル13の左右両端部において、それぞれ上下方向に延在する。内フランジ部31は、センタストラクチャ6において、トーボードパネル13の両端から前方に突出する。
図3は、車体1の製造に用いられるサイドストラクチャ7の部分斜視図である。図3には、サイドストラクチャ7を構成する部材として、Aピラー17、サイドシル15、フロントアッパメンバ18、及び、リインフォースメント用の補剛部材19が示されている。なお、Aピラー17及びサイドシル15は、本発明におけるサイドパネルの一例である。
サイドシル15の前端に、略上下方向に立設するAピラー17が接合される。Aピラー17の高さ方向の略中央部には、フロントアッパメンバ18が接合される。フロントアッパメンバ18とAピラー17との間に、リインフォースメント用の補剛部材19が接合される。
サイドストラクチャ7は、センタストラクチャ6の左右両端縁に沿って立設することにより、車体1の側面部を形成する。
また、Aピラー17は、外フランジ部32を有する。外フランジ部32は、上下方向に延在するAピラー17の前縁において略上下方向に延在する。外フランジ部32は、サイドストラクチャ7において、Aピラー17の前縁から前方へ突出する。
続いて図4を参照しつつ、図1に示す車体1において、センタストラクチャ6とサイドストラクチャ7とを接合する製造工程を説明する。図4は、図1のX―X面で切断した場合のトーボードパネル13及びAピラー17を示した断面概略図である。
図4のAピラー17は、内側サイドパネル33及び外側サイドパネル34を有する。Aピラー17は、図示しない後方において内側サイドパネル33と外側サイドパネル34とが接合されることにより、中空の角材となる。
内側サイドパネル33は、例えば一枚の金属板を成型した成型体であり、第1外フランジ部35を有する。第1外フランジ部35は、上下方向に延在する内側サイドパネル33の前方縁辺部である。第1外フランジ部35は、内側サイドパネル33の一部であるので、上下方向に延在する。
外側サイドパネル34は、例えば一枚の金属板を成型した成型体であり、第2外フランジ部36を有する。第2外フランジ部36は、上下方向に延在する外側サイドパネル34の前方縁辺部である。第2外フランジ部36は、外側サイドパネル34の一部であるので、上下方向に延在する。
図4に示すAピラー17においては、重ねられた第1外フランジ部35及び第2外フランジ部36により、Aピラー17の外フランジ部32が形成される。
なお、サイドストラクチャ7の剛性が低下しない限り、上記内側サイドパネル33と上記外側サイドパネル34とは一枚の鋼板であっても良い。具体的には、一枚の鋼板が図4に図示しない後方において折曲され、鋼板の一端縁辺部が第1外フランジ部と成り、他端縁辺部が第2外フランジ部と成り、上記Aピラー17の外フランジ部32と同様に、重ねられた第1外フランジ部及び第2外フランジ部により外フランジ部が形成されるようになっていても良い。
センタストラクチャ6とサイドストラクチャ7とを接合する場合、図4(A)に示すように、先ずセンタストラクチャ6のトーボードパネル13に近接させてサイドストラクチャ7のAピラー17を配置する。このとき、内フランジ部31と外フランジ部32とを重ね合わせる。
次に、図4(B)に示すように、トーボードパネル13の内フランジ部31とAピラー17の外フランジ部32とを重ねた状態で、スポット溶接等によって接合する。これにより、トーボードパネル13の内フランジ部31とAピラー17の外フランジ部とを接合した接合部37が形成される。
なお、スポット溶接等で内フランジ部31と外フランジ部32とを接合する場合、スポット溶接による複数の接合点は、一定の間隔を離散的に形成される。
次に、図4(C)に示すように、構造体381を、接合された内フランジ部31及び外フランジ部32に接合して取付ける。
構造体381は、接合部37を覆う部材である。詳述すると、構造体381は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41とを有している。内側延在部39は、内フランジ部31に沿って延在し、内フランジ部31より車体1の内側に配置される略矩形状を成す面である。外側延在部40は、外フランジ部32に沿って延在し、外フランジ部32より車体1の外側に配置される略矩形状を成す面である。また、接続部41は、内側延在部39及び外側延在部40の各前端縁部の間を接続する部位である。
図4(C)に示すように、構造体381は、断面略コの字型を成す一枚の矩形板である。構造体381は、一枚の矩形板を長辺部に沿って略直角となるように、2回折曲することによって形成される。この折曲により、内側延在部39、外側延在部40及び接続部41が形成されることになる。
なお、構造体381は、内側延在部39が内フランジ部31の内側面に対して接合され、外側延在部40が外フランジ部32における第2フランジ部36の外側面に対して接合されている。また、接続部41は、接合部37の前端部を覆うように配置される。
もっとも、構造体381と内フランジ部31及び外フランジ部32との接合に代えて、又は加えて、内側延在部39及び外側延在部40の各後端縁部と、接合部37の後端部から延在するトーボードパネル13及びAピラー17とを接合するようにしても良い。
なお、図4(C)においては、車体1の左側接合部37に取付けられて成る構造体381を示している。もっとも、車体1の右側接合部にも同様の構造体381を取付けることができる。つまり、本実施形態においては、構造体381は、車体1の左右両側に設けることのできる一対の部材である。
構造体381の接合部37に対する接合態様としては、衝突に係る応力が構造体381及び接合部37に作用しても、接合部37が破断しない又は破断し難い接合強度を有する態様であるのが好ましく、例えば車両製造時に多用される溶接等を採用することができる。もっとも、本発明において、構造体の接合部に対する取付けは、衝突に係る応力が構造体及び接合部に作用しても、構造体が接合部から脱離しない取付強度を有していれば良く、例えばネジ止め、接着、挟持等を採用可能である。
以上により、センタストラクチャ6とサイドストラクチャ7とが接合され、かつ構造体381が取付けられて成る、従来よりも更に衝突安全性能が向上した車体1が製造される。
なお、内フランジ部31及び外フランジ部32を接合する場合と比べて、接合が問題無く行うことができ、かつ接合強度が低下しない限り、構造体381、内フランジ部31及び外フランジ部32をまとめて溶接することができる。具体的には、構造体381を接合部37に対して接合する工程において、内フランジ部31と外フランジ部32との接合前に構造体381を内フランジ部31及び外フランジ部32を挟持するように取付け、構造体381、内フランジ部31及び外フランジ部32をまとめて溶接すれば良い。これにより、接合工程の簡素化を図ることができる。
更に、構造体381における内側延在部39と外側延在部40との距離と、内フランジ部31及び外フランジ部32の厚みとを略同一にすることによって、構造体381が相互に重ね合せた内フランジ部31と外フランジ部32とを挟持することができる。つまり、構造体381が接合部37に対して接合前であっても、構造体381を内フランジ部31及び外フランジ部32が挟持されるように一旦取付けると、構造体381を溶接実行時まで固定しておく必要が無くなる。更に、内フランジ部31及び外フランジ部32が構造体381の挟持によって仮固定状態となるので、内フランジ部31及び外フランジ部32を溶接実行時まで固定しておく必要も無くなる。
構造体381の材料としては、例えば衝突に係る応力が構造体381に作用しても容易には変形及び破断しない、又はし難い材料であるのが好ましく、高い剛性を有しているのが良い。具体的には、図1に示した車体1の構成部品のうち、高い剛性を有する骨格部材、例えばAピラー17及びサイドシル15等の材料と同一の材料により、構造体381を形成しても良い。
続いて示す図5は、図4(C)に示した構造体381を設けた実施形態の部分拡大斜視図である。
図5に示すように、トーボードパネル13とAピラー17との接合部37は、リインフォースメント用の補剛部材19よりも下側の部分において、前方に突出して露出している。補剛部材19よりも下側部分において接合部37を覆う構造体381が取付けられている。
このように構造体381を付設することにより、リインフォースメント用の補剛部材19とAピラー17との接合状態に対して、構造体381が影響を与えることがない。リインフォースメント用の補剛部材19によるフロントアッパメンバ18の補剛性能を劣化させることなく、脱落した前輪が当たる可能性が高い接合部37を覆うように構造体381を取付けることができる。
本実施形態において、接合部37は、車体1の幅方向において、前輪の後方に位置するのが好ましい。また、接合部37は、車体1の幅方向において、少なくとも前輪の回転中心についての後方に位置するのが好ましい。このような位置に設けられる接合部37を覆うように構造体381が取付けられることにより、脱落した前輪が強い衝撃で当たり易い部分において、接合部37の破断を効果的に防止することができる。
なお、図5に示した構造体381は、補剛部材19の下部からAピラー17下端部までを覆う一つの部材である。もっとも、本発明に係る車両の車体構造において構造体は、その配置される数に制限は無く、例えば構造体を略水平方向に沿って複数に分割し、複数のクリップ状の構造体が接合部を挟みこむように上下方向に並べて配置することにより、接合部を覆っても良い。
次に、図1に示した車体1を有する自動車の衝突安全性能について、図6〜図8を参照しつつ説明する。
先ず、図6は、車体1の衝突形態の一例の説明図である。
図6には、図1に示した車体1を有する第1自動車51と共に、第2自動車52が示されている。図6において第1自動車51の外形は破線で示されている。
第2自動車52は、例えば停車中の第1自動車51に対して、時速90kmで前方から衝突する。第2自動車52は、第1自動車51の一対のフロントサイドメンバ14より外側、図6に示した衝突例においては左方フロントサイドメンバ14より左側に衝突する。このような衝突では、第2自動車52により、第1自動車51の前輪FTが車軸から脱落する可能性がある。前輪FTが脱落すると、脱落時に前輪FTに作用した応力が後方に向かう慣性力となる。更に、第2自動車52の車体、並びに、第2自動車52から脱落した部品及び前輪等が、第1自動車51の前輪FTを後方に押し続ける慣性力を有することもある。第1自動車51の脱落した前輪FTは、接合部37を押し潰す可能性がある。
続いて示す図7は、比較例として示す車体の衝突時の断面概略図である。図7には、図4(C)において示した構造体381を設けていない。構造体381を設けなかったこと以外は、図4(C)に示す実施形態と同一の部材を用いているので、同一の参照符号を付すこととし、共通部材の詳細な説明は省略する。図7に示す衝突形態は、図6に示した形態で従来の車両が衝突する場合の一例である。
先ず、図7(A)に示すように、脱落した前輪FTが白抜きの矢印方向、つまり後方に移動する。該脱落した前輪FTは、内フランジ部31と外フランジ部32との接合部37に向かって移動している。接合部37は前方に向かって突出し、別部材を付設していないので接合部37に対して干渉物が干渉する場合、該干渉物からの応力が接合部37に直接作用することになる。
次いで、図7(B)に示すように、脱落した前輪FTは、接合部37を破断させる。接合部37が破断すると、内フランジ部31と外フランジ部32との接合状態が解除される。具体的には、一般的に車両の製造に用いられているスポット溶接は、スポット溶接により接合された部材に引き剥がす力を加えると、接合が破断する。更に、一の接合箇所が引き剥がされて破断した場合、隣接する他の接合箇所も連鎖的に引き剥がされて破断することが多い。脱落した前輪FTは、接合部37に対して後方向に応力を作用させることによって、接合部37を押し潰す。接合部37が押し潰されると、内フランジ部31と外フランジ部32とを引き剥がす応力が接合部37に作用する。これにより、接合部37が破断する。
外フランジ部32が形成されて成る内側サイドパネル33及び外側サイドパネル34を有するAピラー17は、車体1の骨格部材の一つであるので高い剛性を有する部材である。よって、外フランジ部32が前輪FTの干渉により変形及び破断したとしても、Aピラー17全体の変形及び破断等は生じ難い又は生じない。例えばAピラー17は、図7(B)に示すように、外側サイドパネル34の前面が後方に若干押し込まれる程度の変形で留まることがある。
接合部37が変形及び破断し、更にAピラー17が変形しても、脱落した前輪FTの後方に押し込まれる力が維持されている場合、トーボードパネル13に前輪FTが押し込まれる可能性がある。具体的には、図7(B)に示すように、脱落した前輪FTは、トーボードパネル13を乗員室3内に向かって押し込むように移動する。前輪FTが内フランジ部31を変形又は破断させつつ後方に移動し、トーボードパネル13を後方へ押し込むようにして変形させる。脱落した前輪FTの後方へ向かう力が大きい場合、図7(B)に示すように、乗員室3内に前輪FTの一部が侵入することもある。
以上により、例えば図6に示したような衝突形態の場合は、脱落した前輪FTが、接合部37を破断させ、トーボードパネル13を乗員室3内に向かって変形させ、更に乗員室3内に侵入することがある。
接合部37が破断すると、乗員室3は密閉された箱形状に維持され難くなる。接合部37が破断し、更にトーボードパネル13が変形すると、乗員室3と前室2とが連通することになり、乗員室3は密閉された箱形状に維持されなくなる。
ここで、図8を参照しつつ、本発明に係る車両の車体構造の一実施形態である、図1の車体1が衝突した場合について説明する。図8に示す衝突形態は、図6に示した形態で本発明に係る車両が衝突する場合の一例である。図8は、図1に示した車体1の衝突時におけるトーボードパネル13及び左側のAピラー17の接合部37と、構造体381とを示した断面概略図である。
図8(A)は、脱落した前輪FTが、内フランジ部31と外フランジ部32との接合部37に対して押し込まれる場合の断面概略図である。
脱落した前輪FTがその慣性力、衝突物の押圧力等によって白抜きの矢印の方向へ移動する場合、前輪FTは、図8(A)に示すように接合部37に対して押し込まれる可能性がある。
図4(C)にも示したように、本実施形態においては、接合部37を覆うように、構造体381が取付けられている。具体的には、構造体381における内側延在部39が内フランジ部31に接合され、かつ外側延在部40が外フランジ部32に接合され、かつ接続部41が接続部37の前端部を覆っている。これにより、従来であれば接合部37に接触していた前輪FTは、構造体381によって接合部に直接接触することが無くなる。
図8(B)は、脱落した前輪FTが、構造体381に接触している場合の断面概略図である。
構造体381は衝突に係る応力によって変形又は破断し難い又はしない材料によって形成されているので、構造体381に覆われる接合部37が押し潰されることは無い。接合部37が押し潰されないと、接合部37の接合箇所が剥離して接合状態が解除されることが無い。
ここで、脱落した前輪FTが構造体381に接触しても、押し込まれる前輪FTが停止しない可能性がある。つまり、前輪FTが構造体381に接触し、構造体381に対して後方に向かう応力を作用させても、依然として後方に向かう応力を前輪FTが有している可能性がある。この場合、押し込まれる前輪FTが進行方向を大きく変える態様と、前輪FTが有する応力によって接合部37が変形する態様と、が考えられる。
前輪FTが進行方向を大きく変える態様としては、例えば、前輪FTが外側、図8においては車体1の左側に逸れることによって構造体381、トーボードパネル13及びAピラー17に応力を及ぼさなくなる場合と、前輪FTが内側に逸れることによってトーボードパネル13に向かう場合と、に大別することができる。
前輪FTが外側に逸れる場合は、車体1に衝突に係る応力が作用しなくなるので好ましい。
また、前輪FTが内側に逸れる場合は、従来であれば図7(B)に示すように接合部37が破断し、トーボードパネル13が乗員室3に向かって押し込まれる可能性がある。本実施形態では、構造体381が接合部37の外側から挟み込むようにして取付けられている。仮に接合部37に対して剥離する方向に応力が作用しても、構造体381によって内フランジ部31と外フランジ部32とが容易には剥離しない。つまり、構造体381の取付けによって、接合部37の接合強度が向上したとみなすことができ、接合部37の耐剥離性能が向上している。したがって、トーボードパネル13に前輪FTが押し込まれ、トーボードパネル13が乗員室3に向かって変形した場合、車体1の内側方向に接合部37の内フランジ部31が引っ張られて外フランジ部32から剥離するように応力が作用するが、構造体381によって接合部37は破断しない又はし難い。
上述した前輪FTが有する応力によって接合部37が変形する態様としては、例えば図8(C)に示す状態となることが考えられる。つまり、前輪FTが構造体381を後方に押圧し続けるにも関わらず、接合部37が押し潰されないと、構造体381及び構造体381に覆われる接合部37は、トーボードパネル13側又はAピラー17側に倒れ込むように変形する可能性がある。接合部37は押し潰されないので、接合部37の後端部であって、トーボードパネル13及びAピラー17から内フランジ部31及び外フランジ部32が突出し始める部位から接合部37全体が屈曲し易い。図8(C)に示すように、前輪FTが構造体381と接合部37とを押し倒すように押圧しても、接合部37の接合箇所を剥離させる方向の力は作用しない又はし難いので、接合部37が破断することがない又は破断し難い。
したがって、構造体381が脱落した前輪FTから応力を直接受けても変形又は破断しないことにより、乗員室3が接合部37を起点とした開放状態となるのを防止することができる。
結果として、乗員室3は、密閉された箱形状に維持され易い。
接合部37を複数の接合点でスポット溶接している場合に、1の接合点が破断すると、その周囲の接合点が連鎖的に破断し易い。しかしながら、本実施形態では、接合部37に応力が直接作用せず、接合部37を覆う構造体381自体が高い剛性を有しているので、接合点の連鎖的な破断を抑制できる。
このように本実施形態の車体構造では、特にトーボードパネル13の変形及び破断を効果的に抑え、車両の衝突安全性能を更に高めることができる。
また、本実施形態では、接合部37の溶接作業、及び、構造体381の取付作業は、特殊で大型の専用装置は不要であり、通常の車両製造工程中に用いられる溶接装置等を採用することができる。よって、本実施形態は、既存の車体製造ラインをそのまま利用可能である。また、製造工程の変更を最小限に抑えることができる。
上述の実施形態は、センタストラクチャ6のトーボードパネル13と、サイドストラクチャ7のAピラー17との接合部37に対して、本発明を適用した例である。
この他にも例えば、センタストラクチャ6のリアバルクヘッドパネル26と、サイドストラクチャ7のCピラー23との接合部に対して、本発明を適用しても良い。該接合部を外側に折り曲げることにより、車体1の後方からの衝突の際に、リアバルクヘッドパネル26とCピラー23との接合部が破断し難くなる。
[構造体の変形例]
本発明に係る車両の車体構造において、構造体は、接合部、仕切りパネル、及びサイドパネルの少なくとも一つに接合される。上述した構造体381は、接合部37における内フランジ部31及び外フランジ部32に取付けられていた。図9(A)〜(C)には、本発明に係る車両の車体構造における構造体の変形例を示した。
図9(A)〜(C)に示した各実施形態と、図4(C)に示した実施形態との相違点は、構造体の形状、及び取付位置である。該相違点以外は図4(C)と同一部材を用いているので、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9(A)には、構造体382を取付けて成る実施形態を示す。
具体的には、図9(A)に示す構造体382は、接合部37、トーボードパネル13及びAピラー17に接合される屈曲板である。構造体382は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、トーボードパネル取付部422と、Aピラー取付部432とを有する。内側延在部39は内フランジ部31の内側面に接合される。外側延在部40は外フランジ部32の外側面に接合される。接続部41は内側延在部39及び外側延在部40の各前端縁部の間を接続する。トーボードパネル取付部422は、トーボードパネル13に沿って延在し、トーボードパネル13に接合される。Aピラー取付部432は、Aピラー17における外側サイドパネル34の前面に沿って延在し、該外側サイドパネル34の前面に接合される。
なお、図9(A)においては、車体1の左側の構造体382のみを示しているが、右側にも同様の構造体382が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体382は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
図9(B)には、構造体383を取付けて成る実施形態を示す。
図9(B)に示す構造体383と、図9(A)に示した構造体382との相違点は、Aピラー取付部の有無である。該相違点以外の、構造体の形状、数、大きさ等は共通である。
具体的には、構造体383は、接合部37及びトーボードパネル13に接合される屈曲板である。構造体383は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、トーボードパネル取付部423と、を有する。構造体383は、Aピラー取付部は有していない。トーボードパネル取付部423は、トーボードパネル13に沿って延在し、トーボードパネル13に接合される。
なお、図9(B)においては、車体1の左側の構造体383のみを示しているが、右側にも同様の構造体383が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体383は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
図9(C)には、構造体384を取付けて成る実施形態を示す。
図9(C)に示す構造体384と、図9(A)に示した構造体382との相違点は、トーボードパネル取付部の有無である。該相違点以外の、構造体の形状、数、大きさ等は共通である。
具体的には、構造体384は、接合部37及びAピラー17に接合される屈曲板である。構造体384は、内側延在部39と、外側延在部40と、接続部41と、Aピラー取付部434と、を有する。構造体384は、トーボードパネル取付部は有していない。Aピラー取付部434は、Aピラー17における外側サイドパネル34の前面に沿って延在し、該外側サイドパネル34の前面に接合される。
なお、図9(C)においては、車体1の左側の構造体384のみを示しているが、右側にも同様の構造体384が取付けられる。つまり、本実施形態において、構造体384は、車体1の左右両側に設けられる一対の部材である。
図9(A)〜(C)に示した構造体382、383及び384は、接合部37だけでなく、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方にも接合されている。これにより、例えば脱落した前輪FTが構造体382、383及び384に対して作用させる応力を、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方に分散させることができる。応力を分散することによって、構造体382、383及び384がより一層変形及び破断し難くなるので好ましい。また、トーボードパネル取付部422、423及びAピラー取付部432、434の少なくともいずれか一つが、内側延在部39、外側延在部40及び接続部41を後方から支持することになるので、構造体382、383及び384が前輪FTによって押し潰されることはない、又は押し潰され難い。
更に、構造体382、383及び384が十分に高い剛性を有している場合は、接合部37に接合することなく、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方に接合するだけで良い。この場合、脱落した前輪FTが接合部37に接合されていない構造体382、383及び384に接触したとしても、構造体382、383及び384は押し潰されること無く、トーボードパネル13及びAピラー17の少なくとも一方に応力を分散可能である。接合部37に対して接合しないので、接合作業の簡素化を図ることができる。
上述した各実施形態は、3ボックス構造の自動車の車体1に、本発明を適用した例である。
この他にも例えば、1ボックス構造の自動車、2ボックス構造の自動車、トラック、バス、電車、航空機、などの車両において、本発明を適用することができる。特に、車体1のセンタストラクチャ6の幅方向両側に一対のサイドストラクチャ7を接合することにより製造される車両においては、本発明を好適に適用できる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:車体、2:前室、3:乗員室、4:後室、6:センタストラクチャ、7:サイドストラクチャ、11:フロアパネル、12:フロアクロスメンバ、13:トーボードパネル(仕切りパネル)、14:フロントサイドメンバ、15:サイドシル(サイドパネル)、16:トルクボックス、17:Aピラー(サイドパネル)、18:フロントアッパメンバ、19:補剛部材、20:ラジエータフレーム、21:フロントバンパビーム、22:Bピラー、23:Cピラー、24:ルーフサイドレール、25:ルーフクロスメンバ、26:リアバルクヘッドパネル、27:ダッシュパネル、31:内フランジ部、32:外フランジ部、33:内側サイドパネル、34:外側サイドパネル、35:第1外フランジ部、36:第2外フランジ部、37:接合部、381、382、383、384:構造体、39:内側延在部、40:外側延在部、41:接続部、422、423:トーボードパネル取付部、432、434:Aピラー取付部、51:第1自動車、52:第2自動車、E1、E2:電極、FT:前輪

Claims (6)

  1. 車両の車輪を軸支可能な車体において幅方向に延在して前記車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルと、
    前記車体の側部において前記乗員室の前角又は後角となる位置で前記仕切りパネルと接合されるサイドパネルと、を備え、
    前記仕切りパネルは、前記車体の上下方向に延在する内フランジ部を有し、
    前記サイドパネルは、前記上下方向に延在する外フランジ部を有し、
    前記内フランジ部と前記外フランジ部とが接合されて成る接合部を有し、
    前記接合部を覆う構造体を設け
    前記内フランジ部と前記外フランジ部と前記構造体とがまとめて接合されて成る、
    車両の車体構造。
  2. 前記構造体は、
    前記内フランジ部に沿って延在し、前記内フランジ部より内側に配置される内側延在部と、
    前記外フランジ部に沿って延在し、前記外フランジ部より外側に配置される外側延在部と、
    前記内側延在部及び前記外側延在部を接続する接続部と、を有し、
    前記内側延在部と前記外側延在部と前記接続部とによって前記接合部を覆う、
    請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 前記構造体は、前記仕切りパネル及び前記サイドパネルの少なくとも一方に接合される、
    請求項1又は2に記載の車両の車体構造。
  4. 前記幅方向において、
    前記接合部は、前記車輪の前後方向に位置する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の車体構造。
  5. 前記幅方向において、
    前記接合部は、少なくとも前記車輪の回転中心についての前後方向に位置する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の車両の車体構造。
  6. 車両の車輪を軸支可能な車体の製造方法であって、
    前記車体の前室又は後室と乗員室とを仕切る仕切りパネルを有するセンタストラクチャと、前記仕切りパネルと接合されることにより前記乗員室を画成するサイドパネルを有するサイドストラクチャとを接合するために、
    前記仕切りパネルの幅方向の端部において前後方向へ突出するように形成される内フランジ部と、前記サイドパネルにおいて前記乗員室の前角又は後角に対応する部位に形成される外フランジ部と、を重ね合わせ、更に構造体を被せる工程と、
    前記内フランジ部と、前記外フランジ部と、前記構造体とを接合する工程と、
    を有する車体の製造方法。
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