JP6274730B2 - 光調節装置 - Google Patents

光調節装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6274730B2
JP6274730B2 JP2013021575A JP2013021575A JP6274730B2 JP 6274730 B2 JP6274730 B2 JP 6274730B2 JP 2013021575 A JP2013021575 A JP 2013021575A JP 2013021575 A JP2013021575 A JP 2013021575A JP 6274730 B2 JP6274730 B2 JP 6274730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
light adjusting
light
unit
shaft member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013021575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014153470A (ja
Inventor
龍彦 沖田
龍彦 沖田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2013021575A priority Critical patent/JP6274730B2/ja
Publication of JP2014153470A publication Critical patent/JP2014153470A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6274730B2 publication Critical patent/JP6274730B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Description

本発明は、入射光の光路上に光調節部を挿脱することにより光を調節する光調節装置に関する。
撮像機能を有する撮像機器は、各種の分野で幅広く用いられているが、その中でも比較的形状が小さい小型撮像機器の分野がある。こうした小型撮像機器の幾つかの例としては、電子内視鏡、撮像機能を備える光学顕微鏡、撮像機能を備える携帯機器、あるいはマイクロビデオスコープ等が挙げられる。
従来の小型撮像機器は、小型化を図ることを優先したために、レンズや絞り、光学フィルタ等の光学要素として、固定焦点レンズ、固定開口絞り、固定特性フィルタ等が採用されていた。
これに対して近年、こうした小型撮像機器においても高画質化が求められるようになり、上述した光調節装置の光学要素として、フォーカスレンズ、可変絞り、可変特性フィルタ等を採用する要求、すなわち、光の調節を行う光調節装置として機能する要求が高まっている。
そこで小型撮像機器に適用し得るように小型化を図った光調節装置が提案されている。このような光調節装置は、例えば、入射光の光路上に挿脱可能となるように光学要素を配設して構成されているが、より一層の高機能化を図るために、挿脱可能な光学要素を複数としたものも提案されている。
例えば特開2010−164803号公報には、開口を通過する入射光を調整する光調節装置であって、開口を有する基板と、基板上で光軸方向に対して垂直で各々異なる平面内を変位する複数の入射光調節手段と、入射光調節手段を駆動する複数の駆動手段と、複数の入射光調節手段の各々がそれぞれの平面内を変位する移動空間同士を所定間隔だけ離間させる離間部材と、を有し、駆動手段により複数の入射光調節手段を各々開口位置と、開口位置から退避した退避位置とに相互に変位させる光調節装置が記載されている。
具体的に、該公報に記載の光調節装置は、中央に開口が形成された円板状をなす基板の、周方向3等分位置に回転軸をそれぞれ設け、3種類の絞り板をこれら3つの回転軸により軸方向位置を異ならせてそれぞれ回動可能としたものとなっている。そして光軸方向から見たときに、入射光の光路上へ挿入する際には共通の挿入位置へ移動されるが、光路上から退避する際には3つの絞り板が基板における周方向の異なる退避位置へそれぞれ移動されるようになっている。このような構成により、3つの絞り板は、互いに干渉することなく駆動されるようになっている。
ところで、絞りやレンズ、光学フィルタなどの光調節部が複数設けられている場合には、3段階以上の光調節が可能である。例えば、光調節部が2つである場合を考えると、第1の光調節部および第2の光調節部が退避位置にある場合の入射光調節と、第1の光調節部のみが挿入位置にある場合の入射光調節と、第2の光調節部のみが挿入位置にある場合の入射光調節と、の3段階の入射光調節が可能となる。また、第1の光調節部および第2の光調節部の両方が同時に挿入位置となって機能するように構成する場合には、さらに1段階増えて、4段階の入射光調節が可能となる。
具体的に、第1の光調節部および第2の光調節部の両方が絞りである場合には、同時に挿入位置にしたとしても有効に機能するのは絞り開口が小さい方の絞りのみであるために、3段階の入射光調節のみが可能である。これに対して、第1の光調節部および第2の光調節部の両方がレンズである場合や、第1の光調節部がレンズであり第2の光調節部が絞りである場合などには、両方を同時に挿入位置にすれば両方がそれぞれの機能を果たすために、4段階の入射光調節が可能となる。
特開2010−164803号公報
上記特開2010−164803号公報に記載の技術は、複数の絞り板の退避位置がそれぞれ異なっているために、絞り板を各退避位置に保持するための退避領域をそれぞれ確保する必要があり、光調節装置の開口周りの径方向の大きさが大きくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、3段階以上の光調節を行うことができるより小型な光調節装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明のある態様による光調節装置は、開口を通過する入射光を調節する光調節装置であって、円板部と、前記円板部から突出するように該円板部に連設された基端部と、を有し、前記円板部に前記開口を有する基板と、前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該基板に取り付けられた第1の回転軸部材と、前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該基板に取り付けられた第2の回転軸部材と、前記第1の回転軸部材と回動一体に接合された第1の光調節部と、前記第1の回転軸部材と前記第1の光調節部との接合位置とは異なる軸方向位置において、前記第2の回転軸部材と回動一体に接合された第2の光調節部と、前記基板に取り付けられていて、前記第1の回転軸部材を回転することにより、前記第1の光調節部を前記基板面に平行な第1の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第1の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第1の退避位置と、に変位させる第1の駆動部と、前記基板に取り付けられていて、前記第2の回転軸部材を回転することにより、前記第2の光調節部を前記基板面に平行な面であって前記第1の面とは異なる第2の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第2の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第2の退避位置と、に変位させる第2の駆動部と、を具備し、前記第1の退避位置は、前記開口からの距離が、前記第1の回転軸部材よりも遠い位置を含み、前記第2の退避位置は、前記開口からの距離が、前記第2の回転軸部材よりも遠い位置を含み、前記軸方向から見たときに前記基端部と重畳する位置において、前記第1の退避位置と前記第2の退避位置とは重畳されている。
本発明の光調節装置によれば、より小型化を図りながら、3段階以上の光調節を行うことが可能となる。
本発明の実施形態1における光調節装置の構成を示す分解斜視図。 上記実施形態1における光調節装置の構成を示す斜視図。 上記実施形態1における回転軸部材の磁気的構成を示す斜視図。 上記実施形態1における駆動部の一動作時の様子を示す図。 上記実施形態1における駆動部の他の動作時の様子を示す図。 上記実施形態1において、第1の光調節部および第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態1において、第1の光調節部が退避位置、第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態1において、第1の光調節部が挿入位置、第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態1において、第1の光調節部および第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図 本発明の実施形態2における光調節装置の構成を示す分解斜視図。 上記実施形態2における光調節装置の構成を示す斜視図。 本発明の実施形態3における光調節装置の構成を示す分解斜視図。 上記実施形態3における光調節装置の構成を示す斜視図。 本発明の実施形態4における光調節装置の構成を示す分解斜視図。 上記実施形態4における光調節装置の構成を示す斜視図。 上記実施形態4において、第1の光調節部および第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態4において、第1の光調節部が退避位置、第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態4において、第1の光調節部が挿入位置、第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図。 上記実施形態4において、第1の光調節部および第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図。 本発明の実施形態5における光調節装置の構成を示す分解斜視図。 上記実施形態5における光調節装置の構成を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図9は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は光調節装置の構成を示す分解斜視図、図2は光調節装置の構成を示す斜視図、図3は回転軸部材の磁気的構成を示す斜視図、図4は駆動部の一動作時の様子を示す図、図5は駆動部の他の動作時の様子を示す図、図6は第1の光調節部および第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図、図7は第1の光調節部が退避位置、第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図、図8は第1の光調節部が挿入位置、第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図、図9は第1の光調節部および第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図である。
光調節装置1は、入射光を調節する(光調節する)ためのものであり、ここでいう光調節としては、レンズによる集光調節、絞りによる光量調節および瞳調節、NDフィルタによる光量調節、偏光フィルタによる偏光調節、カラーフィルタによる帯域調節、あるいはこれらの組み合わせ等が幾つかの例として挙げられるが、これらに限定されるものではなく、光学的な調節であれば広く適用可能である。
以下では、光調節がレンズを用いた調節である場合を例に挙げて説明する。
光調節装置1は、第1の駆動部2Aと、第2の駆動部2Bと、第1の基板3Aと、第2の基板3Bと、離間部材である離間基板4と、第1のスペーサ5Aと、第2のスペーサ5Bと、第1の光調節部6Aと、第2の光調節部6Bと、第1の回転軸部材7Aと、第2の回転軸部材7Bと、を備えている。
まず、図3〜図5を参照して、第1,第2の駆動部2A,2Bの動作原理について説明する。本実施形態の駆動部2A,2Bは、軸磁石でなる回転軸部材7A,7Bを、磁力により回動する構成となっている。ただし、磁力による駆動に限定されるものではなく、その他の駆動原理に基づく駆動であっても構わない。
まず、回転軸部材7A,7Bは、回転中心軸周りに異なる磁極を有するように着磁された軸磁石として構成されている。すなわち、回転軸部材7A,7Bは、永久磁石として構成された例えば円柱状をなす軸状部材であり、軸方向が、図示しない主光学系の光軸O(図2等参照)と平行となるように配置される。この回転軸部材7A,7Bは、例えば図3に示すように二極構成となっていて、円柱状における一方の半円柱部分がS極7s、他方の半円柱部分がN極7nとなるように着磁されている。
そして、第1,第2の駆動部2A,2Bは、芯材端において回転軸部材7A,7Bの側面に近接するコイル芯材11と、コイル芯材11に巻回されたコイル12と、を有し、コイル12に電流を流すことにより発生する磁力をコイル芯材11を介して回転軸部材7A,7Bに伝達することにより、回転軸部材7A,7Bを回動するものである。
コイル芯材11は、パーマロイやケイ素鋼等の磁性体によって開曲線状(すなわち、閉曲線の一部に切目がある形状)をなすように形成されていて、図1および図2に示す例では、コイル12が巻回された直線状の一腕部11rと、コイル12が巻回された直線状の他腕部11lと、一腕部11rと他腕部11lとを連結する直線状の連結部11mと、を備えた略三角形状に構成されている。そして、一腕部11rの先端面11r1と他腕部11lの先端面11l1とが、一対の芯材端の面として、回転軸部材7A,7Bの両側面(図示の例では回転軸部材7A,7Bが円柱形であるために、回転軸部材7A,7Bの周面の両側)を挟み込んでいる。このようにして、コイル芯材11と回転軸部材7A,7Bとで閉磁気回路を構成し、コイル12により発生された磁気を伝達するようにしている。なお、上述では閉曲線が略三角形状である例を示したが、略三角形状に限らないことはいうまでもない。
そして、図4および図5に示すように、コイル12に一方向の電流を流すと、一腕部11rの先端面11r1と他腕部11lの先端面11l1との内の、一方がS極、他方がN極に磁化され、コイル12に他方向の電流を流すと磁化される極が逆となる。こうして、回転軸部材7A,7Bは、自己の磁極と、コイル12によって形成された磁場と、の磁気的相互作用によって生じる磁場ポテンシャルの極小点を目指して回動し、第1,第2の光調節部6A,6Bは、コイル12への一方向の電流印加により挿入位置に移動し、コイル12への他方向の電流印加により退避位置に移動する。
次に、光調節装置1の筐体は、第1の基板3Aと、第1のスペーサ5Aと、離間基板4と、第2のスペーサ5Bと、第2の基板3Bと、をこの順に積層して接合し構成されていて、第1の基板3Aと離間基板4と第2の基板3Bとは、それぞれの基板面が平行であり、かつ基板面が主光学系の光軸Oに垂直となっている。そして、上述した第1の駆動部2Aは、第1の基板3Aの一面側(離間基板4がある側と反対側となる図1の上面側)に取り付けられ、第2の駆動部2Bは、第2の基板3Bの他面側(離間基板4がある側と反対側となる図1の下面側)に取り付けられる。
第1の基板3Aおよび第2の基板3Bは、何れも、円板部3aに矩形状の基端部3bを連設して構成されており、円板部3aの中央部には入射光を通過させるための形状部の一例である円形の開口3cが、円板部3aの周縁部には軸磁石支持部材21Aまたは軸磁石支持部材21Bを介して、回転軸部材7Aまたは回転軸部材7Bの軸方向の一端側を挿入するためのU字状の切欠3dが、それぞれ形成されている。なお、図1に示す例においては、第1の基板3Aの切欠3dは基端部3bとの接続部分の右側に、第2の基板3Bの切欠3dは基端部3bとの接続部分の左側にそれぞれ設けられているが、第2の基板3Bは上下を反転させれば第1の基板3Aに形状がほぼ一致する。
離間部材である離間基板4は、上述した基板3A,3Bと同様に、円板部4aに矩形状の基端部4bを連設して構成されており、円板部4aの中央部に入射光を通過させるための形状部の一例である円形の開口4c(図9等参照)が、円板部4aの周縁部の基板3A,3Bの切欠3dに対応する位置(従って、本実施形態では基端部4bとの接続部分の両側)にU字状の切欠4dが、それぞれ形成されている。ここに、離間基板4に形成された開口4cは、基板3A,3Bの開口3cを通過する入射光を妨げることのない形状の一例である。第1の基板3Aの切欠3dに対応する切欠4dは回転軸部材7Aの軸方向の基端側(図1の下端側)が挿入される部位、第2の基板3Bの切欠3dに対応する切欠4dは回転軸部材7Bの軸方向の基端側(図1の上端側)が挿入される部位である。
上述した基板3A,3Bの開口3cおよび離間基板4の開口4cは、開口中心を、主光学系の光軸Oが通過するようになっている。
また、第1の基板3Aの切欠3dには軸磁石支持部材21Aが、第2の基板3Bの切欠3dには軸磁石支持部材21Bが、それぞれ取り付けられて、例えば接着剤等を用いて固定されるようになっている。
軸磁石支持部材21A,21Bは、非磁性体により筒状に形成されていて、コイル芯材11の一腕部11rの先端面11r1と他腕部11lの先端面11l1との間に挟み込まれて固定される矩形部21aと、基板3A,3Bの切欠3dに取り付けるためのU字状段部21bと、を備えており、矩形部21aとU字状段部21bとに共通して光軸O方向に貫通する円形孔でなる軸孔21cが穿設されている。これらの内の、軸磁石支持部材21Aの軸孔21cには回転軸部材7Aが挿通され、軸磁石支持部材21Bの軸孔21cには回転軸部材7Bが挿通されるようになっている。
このような構成により、軸磁石支持部材21A,21Bは、回転軸部材7A,7Bとコイル芯材11の先端面11r1,11l1との間の距離を一定範囲に保持し、駆動部2A,2Bによる回転軸部材7A,7Bの駆動を安定化している。
なお、ここでは基板3A,3Bに切欠3dを設けて、この切欠3dに取り付けた軸磁石支持部材21A,21Bを介して軸磁石支持部材21A,21Bを支持するようにしたが、これに代えて、基板3A,3Bに例えば円形孔を穿設して、円形孔により軸磁石支持部材21A,21Bを支持するようにしても構わない。
第1のスペーサ5Aは、第1の基板3Aと離間基板4との間の所定間隔を規定するものであり、第2のスペーサ5Bは、第2の基板3Bと離間基板4との間の所定間隔を規定するものである。そして、第1の基板3Aと離間基板4との間が第1の光調節部6Aが第1の面内において回転する際の移動空間である第1のスペースとなり、第2の基板3Bと離間基板4との間が第2の光調節部6Bが第2の面内において回転する際の移動空間である第2のスペースとなる。
第1のスペーサ5Aおよび第2のスペーサ5Bは、第1の基板3Aまたは第2の基板3Bの円板部3aと離間基板4の円板部4aとの先端側周方向に沿って挟み込まれる円弧状の先端スペーサ5aと、第1の基板3Aまたは第2の基板3Bの基端部3bと離間基板4の基端部4bとに挟み込まれる基端スペーサ5bと、を有して構成されている。
先端スペーサ5aは、所定間隔を規定する機能に加えて、さらに第1の光調節部6Aまたは第2の光調節部6Bが当接して挿入位置の位置決めを行う機能を果たすものとなっている。すなわち、第1のスペーサ5Aの先端スペーサ5aは、第1のスペースに配設され、第1の光調節部6Aの第1の面内おける回転経路上において、第1の光調節部6Aを後述する第1の挿入位置に規制する第1の挿入位置規制部材である。また、第2のスペーサ5Bの先端スペーサ5aは、第2のスペースに配設され、第2の光調節部6Bの第2の面内おける回転経路上において、第2の光調節部6Bを後述する第2の挿入位置に規制する第2の挿入位置規制部材である。
また、基端スペーサ5bは、所定間隔を規定する機能に加えて、さらに第1の光調節部6Aまたは第2の光調節部6Bが当接して退避位置の位置決めを行う機能を果たすものとなっている。すなわち、第1のスペーサ5Aの基端スペーサ5bは、第1のスペースに配設され、第1の光調節部6Aの第1の面内おける回転経路上において、第1の光調節部6Aを後述する第1の退避位置に規制する第1の退避位置規制部材である。また、第2のスペーサ5Bの基端スペーサ5bは、第2のスペースに配設され、第2の光調節部6Bの第2の面内おける回転経路上において、第2の光調節部6Bを後述する第2の退避位置に規制する第2の退避位置規制部材である。
第1の光調節部6Aおよび第2の光調節部6Bは、光を調節する機能を備えたものであり、上述した回転軸部材7A,7Bが回動一体にそれぞれ接合されている。そして、回転軸部材7Aが第1の駆動部2Aにより回動されると第1の光調節部6Aが第1のスペースにおいて回動し、回転軸部材7Bが第2の駆動部2Bにより回動されると第2の光調節部6Bが第2のスペースにおいて回動する。
光調節部6A,6Bは、この例においては、リング状のレンズ枠15にレンズ16A,16Bをそれぞれ取り付けて構成されている。ここに、レンズ16A,16Bは、上述した図示しない主光学系の光路上に挿入されて、主光学系の焦点距離あるいはフォーカス位置等を変更するための光学要素である。このとき、レンズ16Aとレンズ16Bとは、異なるパワーを有するレンズであっても構わないことはいうまでもない。
レンズ枠15は、周縁の一部から保持部15aを突設しており、この保持部15aに設けられた取付孔に対して回転軸部材7A,7Bが回動一体に固定されている。
このような構成において光調節装置1は、第1の駆動部2Aによって第1の回転軸部材7Aを回転することにより、第1の光調節部6Aを基板面に平行な第1の面内において回転させ、入射光の光路上に位置する第1の挿入位置と、入射光の光路上から退避した第1の退避位置とに変位させ、入射光を調節する。
また、光調節装置1は、第2の駆動部2Bによって第2の回転軸部材7Bを回転することにより、第2の光調節部6Bを基板面に平行な第2の面内において回転させ、入射光の光路上に位置する第2の挿入位置と、入射光の光路上から退避した第2の退避位置とに変位させ、入射光を調節する。上述したように、光調節部が複数設けられている場合には3段階以上の光調節が可能であるが、本実施形態は2つの光調節部が何れもレンズであるために、4段階の入射光調節が可能となっている。
そして、軸方向から見たときに、第1の回転軸部材7Aを中心とした第1の光調節部6Aの回動軌跡である円弧と、第2の回転軸部材7Bを中心とした第2の光調節部6Bの回動軌跡である円弧と、が交差する2点の内の、一方の点が上述した第1の挿入位置および第2の挿入位置であり、他方の点が上述した第1の退避位置および第2の退避位置である。
図6〜図9を参照して、4段階の入射光調節について説明する。
図6は、光調節部6A,6Bのレンズ枠15が何れも先端スペーサ5aに当接して、第1の光調節部6Aおよび第2の光調節部6Bが挿入位置にあるときの様子を示している。このときには、レンズ16Aおよびレンズ16Bは、何れも入射光の光路上に位置している。従って、軸方向から見たときのレンズ16Aおよびレンズ16Bは重畳されている。
次に、図7は、光調節部6Aのレンズ枠15が基端スペーサ5bに当接して第1の光調節部6Aが退避位置、光調節部6Bのレンズ枠15が先端スペーサ5aに当接して第2の光調節部6Bが挿入位置にあるときの様子を示している。このときには、レンズ16Aは入射光の光路上から退避し、レンズ16Bは入射光の光路上に位置している。
さらに、図8は、光調節部6Aのレンズ枠15が先端スペーサ5aに当接して第1の光調節部6Aが挿入位置、光調節部6Bのレンズ枠15が基端スペーサ5bに当接して第2の光調節部6Bが退避位置にあるときの様子を示している。このときには、レンズ16Aは入射光の光路上に位置し、レンズ16Bは入射光の光路上から退避している。
そして、図9は、光調節部6A,6Bのレンズ枠15が何れも基端スペーサ5bに当接して、第1の光調節部6Aおよび第2の光調節部6Bが退避位置にあるときの様子を示している。このときには、レンズ16Aおよびレンズ16Bは、何れも入射光の光路上から退避している。従って、軸方向から見たときのレンズ16Aおよびレンズ16Bは重畳されている。
なお、回転軸部材7A,7Bの軸方向長さは短い方が軸ブレを防ぐ観点から好ましいために、上述では第1の基板3A側に第1の光調節部6Aを、第2の基板3B側に第2の光調節部6Bをそれぞれ配設しているが、回転軸部材7A,7Bの軸方向長さを長くすれば、第1の基板3A側に第2の光調節部6Bを、第2の基板3B側に第1の光調節部6Aをそれぞれ配設する構成を採用することも可能である。
このような実施形態1によれば、光調節部と駆動部とを複数対設けたために、入射光の調節を3段階以上に渡って行うことが可能となり、光調節をより広い範囲で行うことができる。
そして、第1の光調節部6Aの退避位置と第2の光調節部6Bの退避位置とを重畳させたために、退避位置が重畳していない場合に比して、光調節装置1の光軸に垂直な方向の大きさを小型化することが可能となる。
また、離間基板4を設けたために、第1の光調節部6Aが回転する移動空間である第1のスペースと、第2の光調節部6Bが回転する移動空間である第2のスペースと、を所定間隔だけ離間させることができる。従って、第1の光調節部6Aと第2の光調節部6Bとが抵触するのを防止することができる。こうして、第1の光調節部6Aの動作と第2の光調節部6Bの動作とを確実に分離して行うことが可能となる。ただし、離間基板4を設けなくても第1の光調節部6Aと第2の光調節部6Bとが抵触することがない場合には、離間基板4を省略するようにしても構わない。
さらに、スペーサ5A,5Bを用いているために、第1の基板3Aと離間基板4との間の第1のスペースを第1の光調節部6Aが回転するために必要十分な所定間隔に規定することができ、第2の基板3Bと離間基板4との間の第2のスペースを第2の光調節部6Bが回転するために必要十分な所定間隔に規定することができる。
そして、第1の回転軸部材7Aと第2の回転軸部材7Bとは、基板面に平行な面における異なる位置(つまり、同軸でない位置)において基板に取り付けられていて、互いの距離が隔離しているために、第1の回転軸部材7Aが回動される際に第2の回転軸部材7Bへ与える磁気作用を軽減し、第2の回転軸部材7Bが回動される際に第1の回転軸部材7Aへ与える磁気作用を軽減することができる。
加えて、駆動部2A,2Bは、基板3A,3Bの、離間基板4とは反対側の面に取り付けられているために、第1,第2のスペースにおける光調節部6A,6Bの移動が、駆動部2A,2Bにより阻害されることはない。さらに、基板3A,3Bにおける駆動部2A,2Bの取付面は、光調節装置1の外側の面であるために、コイル12への配線接続を比較的容易に行うことが可能となる利点がある。
また、基板を、離間基板4を挟み込むように平行に配置された第1の基板3Aと第2の基板3Bとにより構成して、第1の基板3Aと離間基板4との間が第1のスペース、第2の基板3Bと離間基板4との間が第2のスペースとなるようにし、第1の駆動部2Aを第1の基板3Aの第1のスペースとは反対側の面に取り付け、第2の駆動部2Bを第2の基板3Bの第2のスペースとは反対側の面に取り付けたために、第1の駆動部2Aと第2の駆動部2Bとの距離が離隔する配置となり、第1の駆動部2Aが第2の駆動部2Bへ与える磁気作用を軽減し、第2の駆動部2Bが第1の駆動部2Aへ与える磁気作用を軽減することができる。
そして、離間部材を、基板3A,3Bと平行に配設された離間基板4としたために、何れのスペーサ5A,5Bも両側から基板により挟み込むことができ、組立が容易になる利点がある。
さらに、スペーサ5Aが第1の挿入位置規制部材および第1の退避位置規制部材を兼ね、スペーサ5Bが第2の挿入位置規制部材および第2の退避位置規制部材を兼ねるようにしたために、別途の部材を追加することなく、第1の光調節部6Aおよび第2の光調節部6Bを、挿入位置および退避位置に位置決めすることが可能となる。
また、軸磁石支持部材21A,21Bを設けたために、回転軸部材7A,7Bとコイル芯材11の先端面11r1,11l1との距離を一定範囲に保持することができ、光調節装置1の動作を安定させることが可能となる。
このとき、基板3A,3Bに設けた切欠3dに対して軸磁石支持部材21A,21Bを取り付けるようにしたために、軸磁石支持部材21A,21Bを軸方向に垂直な方向(基板面方向)から取り付けることが可能となる。従って、光調節部6A,6Bが接合されている回転軸部材7A,7Bに軸磁石支持部材21A,21Bを挿通してから、光調節装置1の筐体へ取り付けるようにすれば、軸方向に垂直な方向への取り付けが可能となる。この場合には、基板3A,3Bに設けた円形孔によって軸磁石支持部材21A,21Bを支持する場合に比して、組立性を向上することができる。
[実施形態2]
図10および図11は本発明の実施形態2を示したものであり、図10は光調節装置の構成を示す分解斜視図、図11は光調節装置の構成を示す斜視図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の光調節装置1は、離間基板4を、第1の離間基板4Aおよび第2の離間基板4Bの2枚構成として、第1の光調節部6Aおよび第1の駆動部2Aを含む第1の光調節ユニット1Aと、第2の光調節部6Bおよび第2の駆動部2Bを含む第2の光調節ユニット1Bと、をまず構成し、その後に、第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとを接合して製造するようにしたものとなっている。
すなわち、第1の光調節ユニット1Aは、第1の基板3Aと第1の離間基板4Aとの間に第1のスペーサ5Aを挟み込んで接合した筐体に、第1の駆動部2Aと、第1の光調節部6Aと、第1の回転軸部材7Aと、を組み付けて構成されている。
また、第2の光調節ユニット1Bは、第2の基板3Bと第2の離間基板4Bとの間に第2のスペーサ5Bを挟み込んで接合した筐体に、第2の駆動部2Bと、第2の光調節部6Bと、第2の回転軸部材7Bと、を組み付けて構成されている。
従って、第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとは、レンズ16Aとレンズ16Bとの相違を除いて、ほぼ同一の構成となっている。
その後、第1の離間基板4Aと第2の離間基板4Bとを例えば接着剤等を用いて接合することにより、第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとを一体化して、図11に示すような光調節装置1が構成される。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、ほぼ同一構成の第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとを製造した後に、これら2つの光調節ユニット1A,1Bを接合することで光調節装置1が構成されるために、組立性を向上することができる。
[実施形態3]
図12および図13は本発明の実施形態3を示したものであり、図12は光調節装置の構成を示す分解斜視図、図13は光調節装置の構成を示す斜視図である。
この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の光調節装置1は、第1の駆動部2Aおよび第2の駆動部2Bを第1の基板3Aのみに配置したものとなっている。
すなわち、上述した実施形態1,2の第1の駆動部2Aおよび第2の駆動部2Bは、開口3cを取り囲む大きさ形状であったが、本実施形態の第1の駆動部2Aおよび第2の駆動部2Bは、より小型化されて、例えば第1の基板3A(あるいは第2の基板3Bでも構わない)の開口3c周りの基板面上に設置可能な大きさ形状のものとなっている。
このような構成に対応して、第2の光調節部6Bは上下が反転して配設されていて、かつ、本実施形態の第2の回転軸部材7Bは、上述した実施形態1,2の第2の回転軸部材7Bよりも軸方向に長く形成されている。
さらに、第1の基板3Aには、軸磁石支持部材21A,21Bを取り付けて回転軸部材7A,7Bを挿通するための2つの切欠3dが形成されている。なお、離間基板4に2つの切欠4dが、第2の基板3Bに1つの切欠3dが、それぞれ形成されているのは上述した実施形態1と同様である。
また、本実施形態の構成においては、第2の基板3Bには第1の駆動部2Aおよび第2の駆動部2Bは何れも配設されていない。従って、(例えば、離間基板4の切欠4dによって回転軸部材7Bを軸支する等により)回転軸部材7Bの軸支に支障がないようであれば、第2の基板3Bを省略する構成を採用しても構わない。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態1,2とほぼ同様の効果を奏するとともに、2つの駆動部2A,2Bの光軸O方向の配置が同一であるために、光調節装置1の光軸O方向の厚みを薄くすることが可能となる。さらに、第2の基板3Bの下面側には駆動部が配設されておらず、平坦な基板面がそのまま露呈しているために、別の部材に組み込み易い利点がある。
[実施形態4]
図14から図19は本発明の実施形態4を示したものであり、図14は光調節装置の構成を示す分解斜視図、図15は光調節装置の構成を示す斜視図、図16は第1の光調節部および第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図、図17は第1の光調節部が退避位置、第2の光調節部が挿入位置にあるときの様子を示す配置図、図18は第1の光調節部が挿入位置、第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図、図19は第1の光調節部および第2の光調節部が退避位置にあるときの様子を示す配置図である。
この実施形態4において、上述の実施形態1〜3と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
第1の回転軸部材7Aの回転中心軸と第2の回転軸部材7Bの回転中心軸は、上述した実施形態1〜3においては異なる直線上に(つまり、異軸に)配置されていたが、本実施形態においては同一直線上に(つまり、同軸に)配置されたものとなっている。
すなわち、第1の基板3Aおよび第2の基板3Bの切欠3dは円板部3aにおける基端部3bとの接続部分の左側に、離間基板4の切欠4dも円板部4aにおける基端部4bとの接続部分の左側に、それぞれ設けられている。
そして、第1の基板3Aの切欠3dに軸磁石支持部材21Aが取り付けられ、第2の基板3Bの切欠3dに軸磁石支持部材21Bが取り付けられる。軸磁石支持部材21A,21Bに回転軸部材7A,7Bがそれぞれ挿通され、第1の基板3Aの上側の基板面に駆動部2Aが、第2の基板3Bの下側の基板面に駆動部2Bがそれぞれ取り付けられるのは上述と同様である。
このような構成においては、軸方向から見たときに(より具体的には、図14および図15の上側から下側を見たときに)、第1の光調節部6Aおよび第2の光調節部6Bは、何れも、挿入位置から退避位置へ移動する際に時計回りに回動し、退避位置から挿入位置へ移動する際に半時計回りに回動する。
そして、軸方向から見たときの図16〜図19に示すように、挿入位置におけるレンズ16Aおよびレンズ16Bが重畳され、退避位置におけるレンズ16Aおよびレンズ16Bが重畳されるだけでなく、さらに、第1の光調節部6Aの第1の面内おける回転経路と、第2の光調節部6Bの第2の面内おける回転経路とが、さらに重畳されている。
このような実施形態4によれば、上述した実施形態1〜3とほぼ同様の効果を奏するとともに、軸方向から見たときの第1の光調節部6Aの回転経路と第2の光調節部6Bの回転経路とが重畳されているために、光調節部6A,6Bの移動に不要な基板面積をさらに削減すことが可能となる。具体的には、駆動部2A,2Bの設置に支障がない範囲内において、例えば図16〜図19の点線で囲む領域Dに含まれる基板部分(より詳しくは、領域Dに含まれる基板3A,3Bの部分だけでなく、さらに、領域Dに含まれる先端スペーサ5aの部分)の全部または一部を削減するようにしても良い。これにより、光調節装置1の光軸に垂直な方向の大きさを、より一層小型化することが可能となる。
また、第1の回転軸部材7Aの回転中心軸と第2の回転軸部材7Bの回転中心軸とが同一直線上に配置されているために、離間基板4に設ける切欠4dを共有化して1つで済ませることができる利点がある。
[実施形態5]
図20および図21は本発明の実施形態5を示したものであり、図20は光調節装置の構成を示す分解斜視図、図21は光調節装置の構成を示す斜視図である。
この実施形態5において、上述の実施形態1〜4と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の光調節装置1は、上述した実施形態4の構成において、上述した実施形態2と同様に、離間基板4を、第1の離間基板4Aおよび第2の離間基板4Bの2枚構成として第1の光調節ユニット1Aおよび第2の光調節ユニット1Bを製造し、その後にこれらの光調節ユニット1A,1Bを接合するものとなっている。
すなわち、第1の光調節ユニット1Aは、第1の基板3Aと第1の離間基板4Aとの間に第1のスペーサ5Aを挟み込んで接合した筐体に、第1の駆動部2Aと、第1の光調節部6Aと、第1の回転軸部材7Aと、を組み付けて構成されている。
また、第2の光調節ユニット1Bは、第2の基板3Bと第2の離間基板4Bとの間に第2のスペーサ5Bを挟み込んで接合した筐体に、第2の駆動部2Bと、第2の光調節部6Bと、第2の回転軸部材7Bと、を組み付けて構成されている。
このとき、第1の回転軸部材7Aと第2の回転軸部材7Bとは回転中心軸が同一直線上にある配置であるために、第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとは、レンズ16Aとレンズ16Bとの相違を除いて、ほぼ鏡面対象の構成となっている。
その後、第1の離間基板4Aと第2の離間基板4Bとを例えば接着剤等を用いて接合することにより、第1の光調節ユニット1Aと第2の光調節ユニット1Bとを一体化して、図21に示すような光調節装置1が構成されるのは、上述した実施形態2と同様である。
このような実施形態5によれば、上述した実施形態4とほぼ同様の効果を奏するとともに、上述した実施形態2と同様に、組立性を向上することも可能となる。
なお、上述では光調節部、駆動部、および回転軸部材の組が2組である場合を説明したが、3組以上であっても構わない。
例えば、図13に示した光調節装置1を第1の光調節ユニットとし、図10に示した第2の光調節ユニット1Bと組み合わせれば、光調節部、駆動部、および回転軸部材の組を3組備える光調節装置を構成することができる。
また例えば、図13に示した光調節装置1を2つ用意して、一方を第1の光調節ユニットとし、他方を第2の光調節ユニットとして組み合わせれば、光調節部、駆動部、および回転軸部材の組を4組備える光調節装置を構成することができる。
さらに、配線がやや面倒になっても構わなければ、駆動部を光調節部同士の間に挟み込むようにすれば、任意数の光調節ユニットを組み合わせて接合することができ、つまり、光調節部、駆動部、および回転軸部材の組を任意の複数組備える光調節装置を構成することができる。
そして、上述したような光調節部、駆動部、および回転軸部材の組が3組以上設けられている場合であっても、任意の2組に着目すれば、一方が第1の光調節部、第1の駆動部、および第1の回転軸部材の組、他方が第2の光調節部、第2の駆動部、および第2の回転軸部材の組となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下のような構成を得ることができる。
(A1) 入射光を調節する光調節装置であって、
前記入射光を通過させる第1の開口を有する第1の基板と、
前記第1の基板と平行に配設され、前記第1の開口を通過する入射光を妨げることのない形状に形成された第1の離間基板と、
前記第1の基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該第1の基板に取り付けられた第1の回転軸部材と、
前記第1の基板と前記第1の離間基板との間において、前記第1の回転軸部材と回動一体に接合されている第1の光調節部と、
前記第1の基板に取り付けられていて、前記第1の回転軸部材を回転することにより、前記第1の光調節部を前記基板面に平行な第1の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第1の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第1の退避位置と、に変位させる第1の駆動部と、
を有する第1の光調節ユニットと、
前記入射光を通過させる第2の開口を有する第2の基板と、
前記第2の基板と平行に配設され、前記第2の開口を通過する入射光を妨げることのない形状に形成された第2の離間基板と、
前記第2の基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該第2の基板に取り付けられた第2の回転軸部材と、
前記第2の基板と前記第2の離間基板との間において、前記第2の回転軸部材と回動一体に接合された第2の光調節部と、
前記第2の基板に取り付けられていて、前記第2の回転軸部材を回転することにより、前記第2の光調節部を前記基板面に平行な面であって前記第1の面とは異なる第2の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第2の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第2の退避位置と、に変位させる第2の駆動部と、
を有する第2の光調節ユニットと、
を具備し、
前記第1の光調節ユニットと前記第2の光調節ユニットとを、前記入射光の進行方向から見て前記第1の開口と前記第2の開口とが重畳されるように接合することにより構成されていることを特徴とする光調節装置。
(A2) 前記第1の光調節ユニットと前記第2の光調節ユニットとは、前記第1の離間基板と前記第2の離間基板とにおいて接合され、
前記第1の離間基板および前記第2の離間基板は、前記第1の光調節部が前記第1の面内において回転する際の移動空間である第1のスペースと、前記第2の光調節部が前記第2の面内において回転する際の移動空間である第2のスペースと、を所定間隔だけ離間させていることを特徴とする付記(1)に記載の光調節装置。
(B1) 入射光を調節する光調節装置であって、
前記入射光を通過させる開口を有する平行な一対の基板と、
前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該基板に取り付けられた回転軸部材と、
一対の前記基板間において、前記回転軸部材と回動一体に接合されている光調節部と、
前記基板に取り付けられていて、前記回転軸部材を回転することにより、前記光調節部を前記基板面に平行な面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した退避位置と、に変位させる駆動部と、
を具備する光調節ユニットを、複数、前記基板面に垂直な方向に配列して該基板面において接合することにより構成されたことを特徴とする光調節装置。
(C1) 入射光を調節する光調節装置であって、
前記入射光を通過させる形状部を有する平行な一対の基板と、
一対の前記基板間において、前記基板の基板面に平行に移動可能な光調節部と、
前記基板に取り付けられていて、前記光調節部を、前記入射光の光路上に位置する挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した退避位置と、に変位させる駆動装置と、
を具備する光調節ユニットを、複数、前記基板面に垂直な方向に配列して該基板面において接合することにより構成されたことを特徴とする光調節装置。
(C2) 駆動装置は、
前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように該基板に取り付けられ、前記光調節部と回動一体に接合されている回転軸部材と、
前記基板に取り付けられていて、前記回転軸部材を回転することにより、前記光調節部を前記基板面に平行な面内において回転させ、前記挿入位置と前記退避位置とに変位させる駆動部と、
を有していることを特徴とする付記(C1)に記載の光調節装置。
(C3) 前記基板が有する入射光を通過させる前記形状部は、開口であることを特徴とする付記(C1)に記載の光調節装置。
1…光調節装置
1A…第1の光調節ユニット
1B…第2の光調節ユニット
2A…第1の駆動部(駆動装置)
2B…第2の駆動部(駆動装置)
3A…第1の基板
3B…第2の基板
3a…円板部
3b…基端部
3c…開口
3d…切欠
4…離間基板(離間部材)
4A…第1の離間基板(離間部材)
4B…第2の離間基板(離間部材)
4a…円板部
4b…基端部
4c…開口
4d…切欠
5A…第1のスペーサ
5B…第2のスペーサ
5a…先端スペーサ(挿入位置規制部材)
5b…基端スペーサ(退避位置規制部材)
6A…第1の光調節部
6B…第2の光調節部
7A…第1の回転軸部材(駆動装置)
7B…第2の回転軸部材(駆動装置)
7n…N極
7s…S極
11…コイル芯材
11r…一腕部
11l…他腕部
11r1…先端面
11l1…先端面
11m…連結部
12…コイル
15…レンズ枠
15a…保持部
16A,16B…レンズ
21A,21B…軸磁石支持部材
21a…矩形部
21b…U字状段部
21c…軸孔

Claims (9)

  1. 開口を通過する入射光を調節する光調節装置であって、
    円板部と、前記円板部から突出するように該円板部に連設された基端部と、を有し、前記円板部に前記開口を有する基板と、
    前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該基板に取り付けられた第1の回転軸部材と、
    前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに回転可能となるように、該基板に取り付けられた第2の回転軸部材と、
    前記第1の回転軸部材と回動一体に接合された第1の光調節部と、
    前記第1の回転軸部材と前記第1の光調節部との接合位置とは異なる軸方向位置において、前記第2の回転軸部材と回動一体に接合された第2の光調節部と、
    前記基板に取り付けられていて、前記第1の回転軸部材を回転することにより、前記第1の光調節部を前記基板面に平行な第1の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第1の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第1の退避位置と、に変位させる第1の駆動部と、
    前記基板に取り付けられていて、前記第2の回転軸部材を回転することにより、前記第2の光調節部を前記基板面に平行な面であって前記第1の面とは異なる第2の面内において回転させ、前記入射光の光路上に位置する第2の挿入位置と、前記入射光の光路上から退避した第2の退避位置と、に変位させる第2の駆動部と、
    を具備し、
    前記第1の退避位置は、前記開口からの距離が、前記第1の回転軸部材よりも遠い位置を含み、
    前記第2の退避位置は、前記開口からの距離が、前記第2の回転軸部材よりも遠い位置を含み、
    前記軸方向から見たときに前記基端部と重畳する位置において、前記第1の退避位置と前記第2の退避位置とは重畳されていることを特徴とする光調節装置。
  2. 前記第1の回転軸部材と前記第2の回転軸部材とは、前記基板面に平行な面における異なる位置において前記基板に取り付けられていて、
    前記軸方向から見たときに、前記第1の回転軸部材を中心とした前記第1の光調節部の回動軌跡である円弧と、前記第2の回転軸部材を中心とした前記第2の光調節部の回動軌跡である円弧と、が交差する2点の内の、一方の点が前記第1の挿入位置および前記第2の挿入位置であり、他方の点が前記第1の退避位置および前記第2の退避位置であることを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
  3. 前記第1の回転軸部材と前記第2の回転軸部材とは、互いの回転中心軸が同一直線上に配置されるように前記基板に取り付けられていて、
    前記軸方向から見たときの、前記第1の光調節部の前記第1の面内おける回転経路と、前記第2の光調節部の前記第2の面内おける回転経路とが、さらに重畳されていることを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
  4. 前記基板は、互いに平行に配置された第1の基板と第2の基板とを有し、
    前記第1の光調節部および前記第2の光調節部は、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配設され、
    前記第1の駆動部と前記第2の駆動部との内の、一方は、前記第1の基板の前記第2の基板とは反対側の基板面上に取り付けられ、他方は、前記第2の基板の前記第1の基板とは反対側の基板面上に取り付けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光調節装置。
  5. 前記第1の光調節部および前記第2の光調節部は、前記基板の一基板面側に配設され、
    前記第1の駆動部および前記第2の駆動部は、前記基板の他の基板面上に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
  6. 前記第1の光調節部の前記第1の面内おける回転経路上に配設されていて、該第1の光調節部を前記第1の退避位置に規制する第1の退避位置規制部材と、
    前記第2の光調節部の前記第2の面内おける回転経路上に配設されていて、該第2の光調節部を前記第2の退避位置に規制する第2の退避位置規制部材と、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
  7. 前記第1の光調節部の前記第1の面内おける回転経路上に配設されていて、該第1の光調節部を前記第1の挿入位置に規制する第1の挿入位置規制部材と、
    前記第2の光調節部の前記第2の面内おける回転経路上に配設されていて、該第2の光調節部を前記第2の挿入位置に規制する第2の挿入位置規制部材と、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項6に記載の光調節装置。
  8. 前記第1の光調節部が前記第1の面内において回転する際の移動空間である第1のスペースと、前記第2の光調節部が前記第2の面内において回転する際の移動空間である第2のスペースと、を所定間隔だけ離間させる離間部材をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
  9. 前記離間部材は、前記基板と平行に配設され、前記開口を通過する入射光を妨げることのない形状に形成された離間基板であることを特徴とする請求項8に記載の光調節装置。
JP2013021575A 2013-02-06 2013-02-06 光調節装置 Active JP6274730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021575A JP6274730B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 光調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021575A JP6274730B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 光調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014153470A JP2014153470A (ja) 2014-08-25
JP6274730B2 true JP6274730B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=51575405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013021575A Active JP6274730B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 光調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6274730B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111448312A (zh) 2017-10-10 2020-07-24 国立大学法人广岛大学 使用效应T细胞(Teff)抗原受体的抗原特异性调节性T细胞(Treg)的制作技术

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58138926U (ja) * 1982-03-13 1983-09-19 オリンパス光学工業株式会社 光学要素切換装置
JPH02123335A (ja) * 1988-10-31 1990-05-10 Fuji Photo Film Co Ltd カメラの絞り機構
JP2004125949A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Fuji Photo Film Co Ltd 光量調節装置
JP2006184788A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Canon Inc 撮像装置およびこれを備えた撮影レンズユニットまたはカメラ
JP2008203601A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Olympus Corp 虹彩絞り機構
JP2010102044A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Sony Corp 光量調整装置、レンズ鏡筒、及び撮像装置
JP2010164803A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Olympus Corp 光調節装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014153470A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5576729B2 (ja) 光調節装置
JP2005208647A (ja) 絞り駆動用モータ及び絞り駆動装置、並びにこれを有するカメラ装置
JP2005309444A (ja) 絞り装置および絞り駆動装置並びにこれを有するカメラユニットおよび絞り制御方法
JP5046304B2 (ja) 光調節装置
JP2013156436A (ja) レンズ駆動装置
JP4373704B2 (ja) レンズ駆動装置
WO2015159716A1 (ja) 光調節装置、光調節装置の基板間距離測定方法
JP6274730B2 (ja) 光調節装置
WO2013047592A1 (ja) 光調節装置
WO2015156190A1 (ja) 光調節装置
WO2012077642A1 (ja) 光調節装置
US10921688B2 (en) Imaging optical apparatus
JP2013254014A (ja) 露光条件切替装置およびカメラ
JP4423089B2 (ja) 光量調節装置および光学機器
JP5953208B2 (ja) 光調節装置
JP2011013535A (ja) 光調節装置及び光学系
JP6053432B2 (ja) 光調節装置
JP6356188B2 (ja) 光調節装置
JP4470106B2 (ja) 撮像装置及び駆動モーター
JP2019148699A (ja) 羽根駆動ユニット及び撮像用モジュール
WO2023168637A1 (zh) 光圈机构
JP2005080412A (ja) アクチュエータユニット
JP2010020096A (ja) 光調節装置
JP2006163240A (ja) 鏡筒駆動装置及びカメラモジュール
JP2015062058A (ja) 光量調節装置及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180109

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6274730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250