JP4423089B2 - 光量調節装置および光学機器 - Google Patents

光量調節装置および光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4423089B2
JP4423089B2 JP2004105501A JP2004105501A JP4423089B2 JP 4423089 B2 JP4423089 B2 JP 4423089B2 JP 2004105501 A JP2004105501 A JP 2004105501A JP 2004105501 A JP2004105501 A JP 2004105501A JP 4423089 B2 JP4423089 B2 JP 4423089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjusting device
base member
optical axis
light
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004105501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005292355A (ja
JP2005292355A5 (ja
Inventor
克美 吉田
昌宏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2004105501A priority Critical patent/JP4423089B2/ja
Publication of JP2005292355A publication Critical patent/JP2005292355A/ja
Publication of JP2005292355A5 publication Critical patent/JP2005292355A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4423089B2 publication Critical patent/JP4423089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

本発明は、カメラ等の光学機器に用いられる光量調節装置に関するものである。
従来、ムービングマグネット式の電磁駆動ユニットを、シャッタ羽根の駆動源として用いた光量調節装置がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の光量調節装置は、基板の一方の面側に電磁駆動ユニットを配置して、他方の面側にシャッタ羽根を配置している。
近年、光量調節装置を備えたデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどの光学機器では、小型化(薄型化)の要求が強く、光学機器内に配置される光量調節装置の小型化も要求される。
ここで、レンズ鏡筒を備えたカメラにおいて、光通過光量を調節する光量調節装置は、フォーカシングやズーミングを行うためのレンズ駆動ユニットとともに、円筒状のレンズ鏡筒内に配置されている。このため、レンズ鏡筒を径方向に小型化するためには、光量調節装置などを小型化する必要がある。
また、レンズ鏡筒を光軸方向に小型化する場合、光量調節装置から撮像素子(フィルムやCCD等の撮像素子)までの距離や、光量調節装置からレンズ駆動源までの距離を短くする必要があるが、各部材間の干渉を防ぐためには、光軸方向における光量調節装置の厚み寸法を出来る限り小さく設定するのが好ましい。
ここで、永久磁石にネオジム系(Nd−Fe−B)マグネット等の高磁性材料からなるロータマグネットを用いることにより、駆動ユニットを小型化してシャッタ装置全体としても小型化を図ることができる。
特開平5−216090号公報(図1)
しかし、駆動ユニットを小型化すると、永久磁石および磁性ステータヨーク間に生じる吸引力や反発力を大きくすることができない。そして、駆動源とシャッタ羽根との間に駆動レバー等の動力伝達部材が配置された構成では、駆動源からの駆動力がシャッタ羽根等に効率良く伝達されず、シャッタ羽根等の駆動が不安定になるおそれがある。
一方、シャッタ羽根に必要な駆動力を伝達するためには、駆動ユニット(電磁コイル)に供給される電力を大きくする必要があるが、この場合には消費電力が大きくなってしまう。このため、光量調節装置の小型化および低消費電力化を両立させることが困難になっている。
本発明は、小型化を図るとともに、駆動電流を大きくしなくてもシャッタ羽根等を適切に駆動することができる光量調節装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明の光量調節装置は、光通過口が形成されたベース部材と、ベース部材に対して移動可能な第1及び第2の遮光部材と、ベース部材の一方の面に対して、第1及び第2の遮光部材を挟むように配置された押さえ部材と、第1のコイルに通電して第1のロータマグネットを回転させることにより、第1の遮光部材を駆動する第1の駆動ユニットと、第2のコイルに通電して第2のロータマグネットを回転させることにより、第2の遮光部材を駆動する第2の駆動ユニットとを有し、第1及び第2のコイルは、ベース部材の他方の面と、押さえ部材のベース部材側とは反対側の面との間のスペース内に光軸方向において互いに重ならないように配置されていることを特徴とする。
本願発明の光量調節装置によれば、第1及び第2の遮光部材、第1及び第2のコイルを、ベース部材の他方の面と、押さえ部材のベース部材側とは反対側の面との間のスペース内に配置する(第1及び第2のコイルを該スペース内に光軸方向において互いに重ならないように配置する)ことができるため、光量調節装置を光軸方向において小型化することができる。
また、ベース部材に第1及び第2のコイルに対して光軸側に退避した第1及び第2の凹形状部を設けることにより、ベース部材の光軸直交面内において、第1及び第2のコイルの部を配置できるため、光量調節装置を光軸方向において小型化することができる。
さらに、第1の当接面を、第1の面よりも押さえ部材の略厚み分だけ、ベース部材側に位置させるとともに、第2の当接面を、第2の面よりもベース部材の略厚み分だけ、押さえ部材側に位置させた場合、第2の面及びベース部材の他方の面を略同一平面内に配置するとともに、第1の面及び押さえ部材のベース部材とは反対側の面を略同一平面内に配置することができる。
本発明の光量調節装置は、カメラや携帯電子機器などの光学機器に搭載することができる。上述したように小型化が可能な光量調節装置を光学機器に搭載すれば、光学機器全体も小型化が可能となる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。 本発明の実施例であるカメラについて図面を参照して説明する。ここで、図1は、本実施例のカメラの斜視図である。
図1において、100はカメラ本体であり、このカメラ本体100の前面中央にはズーミングが可能なレンズ鏡筒110が設けられている。レンズ鏡筒110には、被写体にて反射された反射光の光通過光量を調節する光量調節装置が組み込まれている。光量調節装置の詳細な説明は、後述する。また、カメラ本体100の前面における向かって右側には被写体に照明光を照射するストロボ装置を構成する発光窓部120が設けられ、発光窓部120の左側にはファインダ窓140及び測光窓130がそれぞれ設けられている。
さらに、カメラ本体100の上面には、撮影準備動作(焦点調節動作及び測光動作)及び撮影動作(フィルムやCCD、CMOSセンサ等の撮像素子への露光)を開始させるためのレリーズボタン150が設けられている。
次に、図2を参照して、光量調節装置の構成について説明する。ここで、図2は、光量調節装置の分解斜視図である。
1は基板(ベース部材)であり、この基板1には以下に説明する部材が取り付けられている。基板1の中央には、被写体からの反射光を通過させる開口部1dが形成されている。また、基板1の略4隅には、第1及び第2の回転軸1a、1a’、第1及び第2のビス穴部1e、1e’が形成されており、第1及び第2の回転軸1a、1a’は、光軸を中心とした略点対称の配置関係を有しており、第1及び第2のビス穴部1e、1e’も光軸を中心とした略点対称の配置関係を有している。
7は光透過口7dを有した口径板(薄板部材)であり、開口部1dを覆うようにして基板1上に配されている。
2は永久磁石で構成された第1のロータマグネットであり、外周面が2極(N極、S極)に着磁されている。第1のロータマグネット2の軸受け穴部2aは、基板1に設けられた第1の回転軸1aに回転可能に支持されている。ロータマグネット2の上面には、凸状の駆動ピン2bが設けられている。なお、2’は、第2のロータマグネットであり、第1のロータマグネット2と同様の構成となっている。
3はシャッタ羽根(第1の遮光部材)であり、このシャッタ羽根3に形成された回転軸穴部3a及び長穴部3bはそれぞれ、第1の回転軸1a及び羽根駆動ピン2bに係合している。
4は軟磁性材料からなる板状の部材を一枚又は複数枚積層して構成した第1のステータヨークであり、この第1のステータヨーク4には、第1のロータマグネット2の外周曲面を挟んで対向する磁極部4a、4bが設けられている。また、第1のステータヨーク4は、後述する第1のコイル5とともに、基板1に対して図2中上側から取り付けられる。
5は第1のコイルであり、ボビン5aに導線を巻き回した構成となっている。この第1のコイル5は、第1のステータヨーク4が挿入された状態で、基板1に形成された光軸側に退避した第1の凹形状部1fに配置される。
第1の凹形状部1fを設けることにより、第1のコイル5を、最大で基板1の厚み分だけ、基板1の下面よりに配置できるため、光量調節装置12を光軸方向に小型化することができる。
第1のコイル5の第1のステータヨーク4挿入方向の両端面には、不図示の電源に接続された端子5d、5eを保持する端子保持部5a、5bが設けられている。
6は絞り羽根(第2の遮光部材)であり、この絞り羽根6に形成された回転軸穴部6a及び長穴部6bはそれぞれ、第2の回転軸1a’及び羽根駆動ピン2b’に係合している。
4’は軟磁性材料からなる板状の部材を一枚又は複数枚積層して構成した第2のステータヨークであり、この第2のステータヨーク4’には、第2のロータマグネット2’の外周曲面を挟んで対向する磁極部4a’、4b’が設けられている。また、この第2のテータヨーク4’は、後述する第2のコイル5’とともに、基板1に対して図2中上側から取り付けられる。
5’は第2のコイルであり、ボビン5a’に導線を巻き回した構成となっている。この第2のコイル5’は、第2のステータヨーク4’が挿入された状態で、基板1に形成された光軸側に退避した第2の凹形状部1f’に配置される。
第2の凹形状部1f’を設けることにより、第1の凹形状部1fと同様に、光量調節装置を光軸方向に小型化することができる。
第2のコイル5’における第2のステータヨーク4’挿入方向の両端面には、不図示の電源に接続された端子5d’、5e’を保持する端子保持部5b’、5c’が設けられている。
ここで、第1及び第2のロータマグネット2、2’、第1及び第2のステータヨーク4、4’、第1及び第2のコイル5、5’はそれぞれ同一形状であり、基板1に対して光軸Xを中心に略点対称の関係に配置される。
8は羽根押さえ板(押さえ部材)であり、この羽根押さえ板8には、第1及び第2のビス9、9’を締結するための第1及び第2の貫通穴部8d、8d’が、第1及び第2のビス穴部1e、1e’に対応した位置、すなわち光軸に対して略点対称な配置関係を有するように形成されている。また、羽根押さえ板8のうち、第1及び第2の回転軸1a、1a’に対応した位置、すなわち光軸に対して略点対称な関係を有する位置には、第1及び第2の回転軸1a、1a’が係合する第1及び第2の軸穴部8e、8e’が設けられている。
ここで、羽根押さえ板8において、第1及び第2の貫通穴部8d、8d’の近傍部分は、他の部分よりも羽根押さえ板8の略厚み寸法t1だけ、下方に位置している。これにより、シャッタ羽根3および絞り羽根6の走行スペースを確実に確保することができる。
次に、図2、図3を参照して、光量調節装置12の光軸方向の厚みについて説明する。ここで、図3は、図2の矢印Y方向視における、光量調節装置の断面図である。
光量調節装置12の組み立て時において、羽根押さえ板8における、角部80b、81bの下面には、端子保持部5b、5cの上面(第1の当接面)50b、50cが当接する。この上面50b、50cは、第1のコイル5の上面(第1の面)よりも寸法t2だけ、下方に位置している。ここで、寸法t2は、羽根押さえ板8の厚み寸法t1と略同一に設定されている。第1のコイル5および第1のステータヨーク4は、羽根押さえ板8および基板1により挟み込まれた状態で固定されている。
羽根押さえ板8における、角部80b’、81b’の下面には、端子保持部5b’、5c’の上面(第1の当接面)50b’、50c’が当接する。この上面50b’、50c’ は、第2のコイル5’の上面(第1の面)よりも羽根押さえ板8の厚み寸法t2だけ、下方に位置している。第2のコイル5’および第2のステータヨーク4’は、羽根押さえ板8および基板1により挟み込まれた状態で固定されている。
上述の構成では、寸法t1と、羽根押さえ板8の厚み寸法t2とが略一致しているため、第1及び第2のコイル5、5’の上面及び端子保持部5b〜5c’の上面50b〜50c’を略同一平面内に配置することができる。
また、端子保持部5b〜5c’の下面(第2の当接面)51b〜51c’は、第1及び第2のコイル5、5’の下面(第2の面)に対して寸法t3だけ上方に位置している。ここで、寸法t3は、基板1における第1及び第2の凹形状部1f、1f’の厚み寸法t4と略同一に設定されている。
これにより、光量調節装置12を組み立てた状態において、基板1の下面およびコイル5、5’の下面が略同一平面内に位置するようにすることができる。なお、端子5d〜5e’は、基板1の下面より下側に突出している。
図3に示すように、本実施例では第1及び第2のコイル5、5’を、羽根押さえ板8の上面から基板1の下面までの寸法t5内に、光軸方向において互いに重ならないように配置することができるため、シャッタ駆動ユニット及び絞り駆動ユニットを別部材で支持していた従来例よりも、光量調節装置を光軸方向に小型化することができる。
すなわち、本実施例では、図3に示すように、第1及び第2のコイル5、5’を、光軸に対して点対称な位置に配置しているため、シャッタ羽根及び絞り羽根を駆動する2つの駆動ユニットを別部材で支持している従来例よりも、光量調節装置12を光軸方向に小型化することができる。
また、本実施例では、シャッタ羽根3の駆動ユニット(第1のロータマグネット2,第1のステータヨーク4,第1のコイル5)及び絞り羽根6の駆動ユニット(第2のロータマグネット2’,第2のステータヨーク4’,第2のコイル5’)を単一の基板1で支持している。したがって、これらのコイルを別部材で支持する従来例よりも、部品点数を減らして、光量調節装置12の低コスト化を図ることができる。
また、第1及び第2のコイル5、5’(第1及び第2のステータヨーク4、4’)は、第1及び第2のビス9、9’を締結した際に、端子保持部5b〜5c’が羽根押さえ板8および基板1によって挟み込まれることにより固定されるため、コイル5、5’(ステータヨーク4、4’)を基板1に固定するために、別の部材(例えば、ビス)が不要になる。これにより、部品点数を削減できるため、光量調節装置12の低コスト化を図るとともに、光量調節装置12を小型化(薄型化)することができる。
次に、本実施形態における光量調節装置12の組み立て方法について説明する。
まず、第1のステータヨーク4が挿入された第1のコイル5を基板1に組み込む。同様に第2のステータヨーク4’が挿入された第2のコイル5’を基板1に組み込む。
次に、口径板7を固定するために、当接部7b、7b’を、第1及び第2のステータヨーク4、4’のうち光軸に面した領域の一部に係合させ、7a、7a’を基板1上に形成された凸部の突き当て面1a、1a’に係合させる。
そして、第1及び第2の回転軸1a、1a’に、第1及び第2のロータマグネット2、2’を挿入する。このとき、これらのロータマグネット2、2’は、無着磁状態である。次に、回転軸穴部3a及び長穴部3bを、第1の回転軸1a及び駆動ピン2bに係合させることにより、シャッタ羽根3を取り付ける。同様に、回転軸穴部6a及び長穴部6bを、第2の回転軸1a’及び駆動ピン2b’に係合させることにより、シャッタ羽根3を取り付ける。
そして、第1及び第2のビス9、9’を、第1及び第2の貫通穴部8d、8d’を通して、第1及び第2のビス穴部1e、1e’にねじ込むことにより、羽根押さえ板8を基板1に固定する。最後にシャッタ羽根3および絞り羽根6を閉じ状態にして、第1及び第2のロータマグネット2、2’を同時に所定の磁化方向へ着磁する。これにより、光量調節装置12の組み立て作業が終了する。
本実施例の光量調節装置12では、光量調節装置12を構成するすべての部品を基板1に対して一方(図2中上方)から取り付けることができるため、光量調節装置12の組み立てが容易になる。また、第1及び第2のロータマグネット2、2’を同時に着磁することで、工数の削減が図れる。
このように、シャッタ羽根3及び絞り羽根6を駆動する2つの駆動ユニットを、光軸に対して点対称な関係を有するように配置することで、これらの駆動ユニットを基板1及び羽根押さえ板8で挟みこんで支持した後に、第1及び第2のロータマグネット2、2’を同時に同一方向で着磁することが可能であり、微細な部品を使用していながら、従来の駆動ユニットよりも組み立てを容易にしている。
次に、上述した構成の光量調節装置12の動作について、図4〜図7を用いて説明する。ここで、図4〜図7では、羽根押さえ板8を取り外した状態で光量調節装置を図示している。
図4は、シャッタ羽根3及び絞り羽根6が開状態にあるときの光量調節装置の状態を示している。また、図5は、シャッタ羽根が閉じ状態にあって、絞り羽根が開状態(開放口径でのシャッタ閉じ状態)にあるときの光量調節装置の状態を示している。図6は、シャッタ羽根が開状態にあって、絞り羽根の小絞り口径6dが光通過口内に進入した状態(小絞り開放状態)を示している。図7は、シャッタ羽根及び絞り羽根が光透過口内に進入した状態(小絞り口径でのシャッタ閉じ状態)を示している。
第1及び第2のコイル5、5’が通電OFF状態にあるとき、第1及び第2のステータヨーク4、4’は、非励磁状態にあり、シャッタ羽根3及び絞り羽根6は、第1及び第2のステータヨーク4、4’の磁極部4a〜4b’の吸引力(ディテントトルク)によって、当接部1b、1cに当接している。
この状態から、第1のステータヨーク4の磁極部4aがS極になり、磁極部4bがN極になるように第1のコイル5の通電制御を行うと、第1のステータヨーク4と第1のロータマグネット2との間に吸引力と反発力が生じて、第1のロータマグネット2は、図4の状態から、反時計回り方向に約40°〜50°の角度で回転する。その結果、図5に示すように、シャッタ羽根3は、当接部1bから離脱し、光通過口7dを閉じる位置まで移動する。
ここで、第1のロータマグネット2および第1のステータヨーク4は、第1のロータマグネット2の全作動範囲(角度40°〜50°)のうち中間位置(約20°〜25°)でディテントトルクがゼロとなり、かつディテントトルクの方向が該中間位置の前後で左右(逆方向)に切り換わるように配置されている。
このような配置関係とすることにより、コイル5に通電してシャッタ羽根3の回動を行った後、通電OFFの状態にしても、ディテントトルクにより、シャッタ羽根3を、ストッパ部1bに当接した状態(光通過口7dを覆った状態)で保持することができる。
次に、第1のステータヨーク4の磁極部4aがN極になり、磁極部4bがS極になるように第1のコイル5の通電制御を行うと、第1のステータヨーク4および第1のロータマグネット2の間に反発力と吸引力が生じて、第1のロータマグネット2が、図4中時計回り方向に約40°〜50°の角度だけ回転して、初期位置(図4に示す位置)に戻る。
図4の状態から、第2のステータヨーク4’の磁極部4a’がN極になり、磁極部4b’がS極になるように、第2のコイル5’を通電制御すると、第2のステータヨーク4’と第2のロータマグネット2’との間に吸引力と反発力が生じて第2のロータマグネット2’は、図4の状態から反時計回りに約40°〜50°の角度だけ回転する。
これにより、絞り羽根6は、図6に示すように、開状態から閉じ状態(小絞り口径6dを光通過口7dに進入させた状態)まで移動する。
そして、第2のコイル5’を通電OFF状態にすると、第2のロータマグネット2’と第2のステータヨーク4’との間のディテントトルクによって絞り羽根6が、図6に示す状態に保持される。
ここで、第1のステータヨーク4の磁極部4aがS極になり、磁極部4bがN極になるように第1のコイル5を通電制御すると、第1のステータヨーク4と第1のロータマグネット2との間に吸引力と反発力が生じて第1のロータマグネット2は、図6の状態から反時計回り方向に約40°〜50°の角度だけ回転する。
これにより、シャッタ羽根3は、開状態から光通過口7dを覆う位置まで移動する(図7参照)。
このように第1及び第2のコイル5、5’への正、逆通電による第1及び第2のロータマグネット2、2’と、第1及び第2のステータヨーク4、4’の磁気的な吸引、反発作用によって、シャッタ羽根3及び絞り羽根6は、回転軸1a、1a’周りに回転して、光通過口7dを通過する光通過光量を調節する。
また、第1及び第2のコイル5、5’への通電が遮断された後は、第1及び第2のロータマグネット2、2’、第1及び第2のステータヨーク4、4’間に生じるディテントトルクにより、シャッタ羽根3および絞り羽根6は、当接部1b及び1cに当接した状態で停止する。
なお、本実施例の光量調節装置12を、撮像媒体13がCCD等の撮像素子で構成されたデジタルカメラに搭載した場合には、第1及び第2のコイル5、5’への正、逆通電の制御により、シャッタ羽根3および絞り羽根6の駆動を制御することができる。また、本実施例の光量調節装置12を、撮像媒体13がフィルムで構成されたカメラに搭載する場合には、第1及び第2のコイル5、5’への通電時間および通電タイミングにより、シャッタ羽根3および絞り羽根6の駆動を制御することになる。
本実施例の光量調節装置は、カメラ本体に着脱可能なレンズ装置(光学機器)やカメラが内蔵された携帯電子機器(携帯電話、光学機器)等にも搭載することができる。
以上、本発明の光量調節装置によれば、装置全体を小型化できるとともに、コイルユニットに供給する電力を大きくしなくても遮光部材を効率良く駆動することができる。
カメラ正面斜視図。 実施形態である光量調節装置の分解斜視図。 光量調節装置の断面図。 光量調節装置の状態遷移を示す平面図(絞り開放シャッタ全開状態)。 光量調節装置の状態遷移を示す平面図(絞り開放シャッタ全閉状態)。 光量調節装置の状態遷移を示す平面図(小絞りシャッタ全開状態)。 光量調節装置の状態遷移を示す平面図(小絞りシャッタ全閉状態)。
符号の説明
1 基板
1b、1c 突き当て面
2 ロータマグネット
2b、2b’ 駆動ピン
3 シャッタ羽根
3a 回転軸穴部
3b 長穴部
4、4’ ステータヨーク
5、5’ コイル
5b、5c 端子保持部
6 絞り羽根
6a 回転軸穴部
6b 長穴部
7 口径板
8 羽根押さえ板

Claims (7)

  1. 光通過口が形成されたベース部材と、
    該ベース部材に対して移動可能な第1及び第2の遮光部材と、
    前記ベース部材の一方の面に対して、前記第1及び第2の遮光部材を挟むように配置された押さえ部材と、
    第1のコイルに通電して第1のロータマグネットを回転させることにより、前記第1の遮光部材を駆動する第1の駆動ユニットと、
    第2のコイルに通電して第2のロータマグネットを回転させることにより、前記第2の遮光部材を駆動する第2の駆動ユニットとを有し、
    前記第1及び第2のコイルは、前記ベース部材の他方の面と、前記押さえ部材の前記ベース部材側とは反対側の面との間のスペース内に光軸方向において互いに重ならないように配置されていることを特徴とする光量調節装置。
  2. 前記第1及び第2のロータマグネットは、光軸に対して略点対称な配置関係を有することを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
  3. 前記ベース部材には、前記第1のロータマグネット及び前記第1の遮光部材を回転可能に支持する第1の支持軸と、前記第2のロータマグネット及び前記第2の遮光部材を回転可能に支持する第2の支持軸とが設けられており、 前記第1及び第2の支持軸は、光軸に対して略点対称な配置関係を有することを特徴とする請求項2に記載の光量調節装置。
  4. 前記押さえ部材と前記ベース部材を締結する第1及び第2の締結部材を有しており、 前記第1及び第2の締結部材は、光軸に対して略点対称な配置関係を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の光量調節装置。
  5. 前記ベース部材には、前記第1及び第2のコイルに対して光軸側に退避した第1及び第2の凹形状部が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の光量調節装置。
  6. 前記押さえ部材及び前記ベース部材にそれぞれ当接する第1及び第2の当接面を備え、端子を保持する端子保持部材を有しており、前記第1の当接面は、前記第1及び第2のコイルのうち光軸方向での前記押さえ部材側に位置する第1の面よりも前記押さえ部材の略厚み分だけ、前記ベース部材側に位置しており、 前記第2の当接面は、前記第1及び第2のコイルのうち光軸方向での前記押さえ部材側とは反対側に位置する第2の面よりも前記ベース部材の略厚み分だけ、前記押さえ部材側に位置していることを特徴とする請求項5に記載の光量調節装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の光量調節装置を有することを特徴とする光学機器。
JP2004105501A 2004-03-31 2004-03-31 光量調節装置および光学機器 Expired - Lifetime JP4423089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004105501A JP4423089B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 光量調節装置および光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004105501A JP4423089B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 光量調節装置および光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005292355A JP2005292355A (ja) 2005-10-20
JP2005292355A5 JP2005292355A5 (ja) 2007-05-24
JP4423089B2 true JP4423089B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=35325366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004105501A Expired - Lifetime JP4423089B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 光量調節装置および光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4423089B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4549115B2 (ja) * 2004-06-29 2010-09-22 日本電産コパル株式会社 カメラ用羽根駆動装置
WO2007055085A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Konica Minolta Opto, Inc. レンズユニット
US20070172231A1 (en) * 2006-01-26 2007-07-26 Melles Griot, Inc. Rotor magnet driven optical shutter assembly
JP4934365B2 (ja) * 2006-07-20 2012-05-16 キヤノン電子株式会社 光量調節装置および光学機器
US10523850B2 (en) 2015-12-30 2019-12-31 Sintai Optical (Shenzhen) Co., Ltd. Camera device with adjustable aperture
TWI615652B (zh) * 2015-12-30 2018-02-21 信泰光學(深圳)有限公司 光學鏡頭
CN108535934A (zh) * 2018-05-02 2018-09-14 中山市美景光学信息有限公司 一种可变光圈的光学镜头

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005292355A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4549115B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
US20030012573A1 (en) Electromagnetic actuator and shutter device for camera
JP2007189824A (ja) マグネットロータ及びこれを用いた電磁駆動装置並びにこの光量調整装置を備えた光学機器
WO2004107036A1 (ja) 絞り装置
JP2005221770A (ja) 鏡筒ならびに鏡筒を備えた撮像装置
JP4423089B2 (ja) 光量調節装置および光学機器
JP4522691B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP4204311B2 (ja) 光量調節装置
JP2007079390A (ja) レンズ駆動装置
JP2008040114A (ja) シャッタ装置およびこれを用いた撮像装置
KR100512250B1 (ko) 구동장치, 광량조절장치, 및 렌즈구동장치
JP4954553B2 (ja) 光量調節装置及びカメラ
JP2006047356A (ja) レンズ駆動装置
JP5183898B2 (ja) 電磁アクチュエータ及びそれを用いたカメラ用羽根駆動装置
JP4549196B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP5047460B2 (ja) 撮像光学ユニットおよび撮像装置
JP2005241874A (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP2006333610A (ja) 駆動装置及び撮像装置
JP5047459B2 (ja) 光量調節装置、撮像光学ユニットおよび撮像装置
JP2019148699A (ja) 羽根駆動ユニット及び撮像用モジュール
JP6680212B2 (ja) 羽根開閉装置及び撮像装置
JP2004191750A (ja) 光量調節装置
JP2003309940A (ja) 電磁駆動装置、及び光量調節装置
JP7038003B2 (ja) 羽根駆動装置
JP4575055B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070330

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081125

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4423089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250