JP6270277B2 - 撮像素子、検査装置、及び検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子、検査装置、及び検査方法に関する。
特許文献1、2には、チップ上にマイクロレンズが形成された固体撮像素子が開示されている(特許文献1、2)。このような固体撮像素子では、受光画素を有する半導体基板上に、絶縁膜、遮光膜、平坦化膜、カラーフィルタ、オンチップマイクロレンズ等が形成されている。
このような撮像素子においては、レンズの性能評価が重要になる。特許文献1では、画素配設領域の周囲に、レンズの膜厚測定用のモニタ領域を形成している。また、特許文献2には、平坦化膜の膜厚を測定するために、撮像領域と異なる部分にパターンを形成している。そして、触診針によって膜厚を測定している。
特開2003−124448号公報 特開2001−135806号公報
このような撮像素子の断面構成の一例を図22に示す。図22は、画素20の断面構造を示す図である。基板11は、シリコン等の半導体基板であり、受光部を備えている。受光部は、フォトダイオードであり、光電変換を行う。基板11の上には、反射防止膜12が設けられている。反射防止膜12の上には、遮光パターン13が設けられている。遮光パターン13は、画素20を囲むように枠状に形成されている。
遮光パターン13、及び反射防止膜12の上には、第1の平坦化膜14が設けられている。第1の平坦化膜14の上には、カラーフィルタ15が設けられている。ここでは、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタをそれぞれカラーフィルタ15R、15G、15Bとして示している。カラーフィルタ15の上には、第2の平坦化膜16が形成されている。第2の平坦化膜16の上には、レンズ17が形成されている。レンズ17はオンチップレンズ(OCL)であり、画素20毎に設けられている。
撮像素子の画素サイズの微細化と撮像素子に入射する主光線の広角化に伴い、レンズ17の形状管理が重要になっている。一方、小型の撮像素子においては、画素受光部への集光効率を向上するために、レンズ17間のギャップが狭くなっている。OCLの狭ギャップ化に伴い、OCL成膜後の表面形状評価が困難になっている。すなわち、レンズ17を狭ギャップパターンで形成すると、レンズパターン形成後に、第2の平坦化膜16の表面が露出していない構成となる。よって、レンズ形状を評価する基準となる平坦面がレンズ間に存在しなくなってしまう。
したがって、レンズ17を形成した後に、レンズ17の膜厚を正確に測定することが困難になる。また、レンズ特性は、膜厚だけでなく、レンズ17の曲率、下地の平坦化膜の特性などに依存している。例えば、図22のように、レンズ17の曲率にばらつきがあると、画素20毎に集光特性が変化してしまう。よって、特許文献1のように、レンズ膜厚のみ測定したとしても、レンズ特性評価が不十分となってしまう。また、特許文献2のように平坦化膜の膜厚のみを測定したとしても、レンズ特性の評価には不十分である。レンズ特性に影響を与える膜厚を評価するためには、受光部表面からレンズ17表面までの膜厚を管理する必要がある。平坦化膜の膜厚、及びレンズ17の膜厚をそれぞれ測定すると検査を2回行う必要が生じてしまう。また、AFMやSEM/FIB等の解析方法では、1点あたりの測定時間が長いため、ウェハ全体の成膜状態の分布を評価するためには長時間の測定が必要となってしまう。
図23に、オンチップレンズによって集光される光線を示す。図23において、光電変換を行う受光部11aの上に、オンチップレンズであるレンズ17がそれぞれ配置されている。図23では、0°入射の場合において、レンズ無の構成(A)とレンズ有の構成(B)が示されている。また、30°入射の場合において、Scaling無の構成(C)とScaling有の構成(D)とが示されている。なお、Scalingとは、素子外周部において、斜入射光を効率よく受光するために、受光部に対して、カラーフィルタ及びレンズを面内で素子中心方向にずらして配置することを意味する。例えば、撮像素子の画素領域の端近傍では、光線が斜め入射することになる。このため、画素領域の端近傍ではレンズ17とカラーフィルタの中心位置と受光部の中心位置をそれぞれずらして配置して、斜め入射する光線が、レンズ17とカラーフィルタ15を通って、受光部11aに効率よく集光するようにしている。
まず、0°入射の場合、すなわち、光線が基板の主面に対して垂直に入射する場合について説明する。レンズ無の場合、集光効率が低くなり、受光部に入射する光量を多くすることができない。一方、レンズ有の場合、集光効率が高くなり、受光部に入射する光量が多くなる。さらに、レンズのはたらきにより、入射光を受光部の適切な位置に集光するため、混色(cross talk)が発生しない。
次に、光線が30°傾いて斜め入射する場合について説明する。30°傾いて入射すると、光線の集光位置が、レンズ中心の直下の位置からずれる。したがって、Scaling無の場合、レンズを通過した光線が隣接画素との境界領域近傍に集光されている。隣の画素のカラーフィルタを通過した光線を受光部が受光してしまう。これにより、混色(cross talk)が発生してしまう。一方、Scaling有の場合、レンズを通過した光線が、画素に対応するカラーフィルタ15を通過して受光部に適切に入射する。Scaling有の場合、レンズが光を適切な位置に集光するため、混色(cross talk)が発生しない。このように、面内方向におけるレンズと受光部の位置を厳密に管理する必要がある。
撮像素子単体で考えると、オンチップレンズは、最初に光が通過する場所となる。よって、オンチップレンズの特性は、撮像素子の受光感度や混色欠陥の発生に対する影響が大きくなる。オンチップレンズの特性を管理することが、撮像素子の性能を管理する上で非常に重要になる。
図24に、撮像素子製造工程において想定されるオンチップレンズの欠陥を示す。図24には、正常な画素、及び欠陥画素の断面構造が示されている。図24(A)で正常な画素の断面構造が示され、(B)〜(E)では、種々の欠陥が生じたときの断面構造が示されている。想定される欠陥としては、(B)平坦化膜の膜厚異常、(C)レンズ17の曲率、形状の異常、(D)レンズ17の膜厚異常、(E)レンズ17と受光部との重ね合せ異常がある。
(B)平坦化膜の膜厚異常の場合、表面形状の測定やレンズ17の膜厚測定では、異常を検出することが困難となる。したがって、レンズ17を形成する前に、平坦化膜の膜厚を測定する必要がある。(C)レンズの曲率、形状の異常の場合、レンズ17の膜厚測定だけでは異常を検出することが困難となる。(D)レンズの膜厚異常の場合、狭ギャップレンズの素子では素子表面に基準となる平坦面が露出していないため、正確な膜厚を測定することが困難である。(E)重ね合わせ異常の場合、レンズ17の形状測定や膜厚測定では、異常を検出することが困難である。従来技術では、レンズ特性の評価を適切に行うことが困難であるという問題点がある。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、レンズ特性を適切に評価することが可能な撮像素子、検査装置、及び検査方法を提供することを目的とするものである。
本実施形態の第1の態様にかかる撮像素子は、光電変換を行う受光部を複数備えた基板と、前記基板の上に設けられた反射防止膜と、前記反射防止膜の上に設けられ、隣接する画素間に設けられた遮光パターンと、前記反射防止膜、及び前記遮光パターンを覆うように設けられた平坦化膜と、前記平坦化膜の上に設けられたレンズと、を備えた撮像素子であって、複数の前記画素が設けられた画素領域の外側には、モニタ領域が設けられ、前記モニタ領域の画素には、前記反射防止膜と、前記遮光パターンと、前記平坦化膜と、前記レンズとが設けられ、前記モニタ領域の画素内には、前記画素領域の画素内の前記遮光パターンと異なる形状の前記遮光パターンが部分的に設けられているものである。この構成によれば、レンズ特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第2の態様にかかる撮像素子は、前記モニタ領域には、少なくとも第1及び第2のサブモニタ領域が含まれており、前記第1のサブモニタ領域と前記第2のサブモニタ領域とで、前記遮光パターンのパターン形状、及び向きの少なくとも一方が異なっているものである。これにより、面内方向におけるレンズの集光特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第3の態様にかかる撮像素子は、前記モニタ領域には、少なくとも第1〜第4のサブモニタ領域が含まれており、第1〜第4のサブモニタ領域における遮光パターンが画素中心に対して対称に配置されているものである。これにより、面内方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第4の態様にかかる撮像素子は、前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されているものである。これにより、高さ方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第5の態様にかかる撮像素子は、前記画素領域内の画素、及び前記モニタ領域内の画素において、前記レンズと前記反射防止膜との間には、カラーフィルタが形成されているものである。これにより、カラーフィルタを含めて特性を簡便に評価することができる。
本実施形態の第6の態様にかかる検査装置は、第1〜第5の態様にかかる撮像素子を検査する検査装置であって、前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハが載置されるステージと、前記モニタ領域を照明する照明光源と、前記モニタ領域で反射した反射光を受光する光検出器と、前記光検出器での検出結果に基づいて、前記レンズの特性を評価する処理装置と、を備えたものである。この構成によれば、オンチップレンズの特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第7の態様にかかる検査装置は、上記の検査装置において、前記光検出器の1検出画素が、前記モニタ領域内の複数の画素からの反射光を受光していてもよい。これにより、低倍率、低解像度での撮像が可能になるため、測定時間を短縮することができる。
本実施形態の第8の態様にかかる検査装置は、前記撮像素子が第2の態様にかかる撮像素子であり、前記処理装置が、前記第1のサブモニタ領域からの反射光輝度と、前記第2のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、前記レンズの集光特性を評価するものである。これにより、面内方向におけるレンズの集光特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第9の態様にかかる検査装置は、前記撮像素子が第3の態様にかかる撮像素子であり、前記処理装置が、前記第1〜4のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、面内方向における前記レンズの集光位置の変位量を評価するものである。これにより、面内方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第10の態様にかかる検査装置は、前記処理装置が、前記モニタ領域からの反射光輝度を閾値と比較することで、前記レンズの集光特性を評価するものである。これにより、レンズの集光位置を適切に評価することができる。
本実施形態の第11の態様にかかる検査装置は、前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されているものである。これにより、高さ方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第12の態様にかかる検査方法は、第1〜第5の態様にかかる撮像素子を検査する検査方法であって、前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハを照明するステップと、前記モニタ領域で反射した反射光を光検出器で受光するステップと、前記光検出器での検出結果に基づいて、前記レンズの特性を評価するステップと、を備えたものである。この構成によれば、レンズ特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第13の態様にかかる検査方法は、前記光検出器の1検出画素が、前記モニタ領域内の複数の画素からの反射光を受光しているものである。これにより、低倍率、低解像度での撮像が可能になるため、測定時間を短縮することができる。
本実施形態の第14の態様にかかる検査方法は、前記撮像素子が第2の態様に係る撮像素子であり、前記処理装置が、前記第1のサブモニタ領域からの反射光輝度と、前記第2のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、前記レンズの集光特性を評価するおのである。
本実施形態の第15の態様にかかる検査方法は、前記撮像素子が第3の態様にかかる撮像素子であり、前記処理装置が、前記第1〜4のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、面内方向における前記レンズの集光位置の変位量を評価するものである。これにより、面内方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第16の態様にかかる検査方法は、前記モニタ領域からの反射光輝度を閾値と比較することで、前記レンズの集光特性を評価するものである。これにより、レンズの集光位置を適切に評価することができる。
本実施形態の第17の態様にかかる検査方法は、前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されているものである。これにより、高さ方向におけるレンズによる集光位置のずれを適切に評価することができる。
本実施形態の第18の態様にかかる検査装置は、第1〜第5の態様にかかる撮像素子を検査する検査装置であって、前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハが載置されるステージと、前記モニタ領域を照明する照明光源と、前記撮像素子の前記受光部で光電変換された信号に基づいて、前記レンズの特性を評価する処理装置と、を備えたものである。この構成によれば、レンズ特性を適切に評価することができる。
本実施形態の第19の態様にかかる検査方法は、第1〜第5の態様にかかる撮像素子を検査する検査方法であって、前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハを照明するステップと、前記撮像素子の前記受光部で光電変換された信号に基づいて、前記レンズの特性を評価するステップと、を備えたものである。この構成によれば、レンズ特性を適切に評価することができる。
本発明によれば、レンズ特性を適切に評価することが可能な撮像素子、検査装置、及び検査方法を提供することができる。
撮像素子の検査装置の構成を示す図である。 撮像素子、及びウェハの構成を模式的に示す図である。 画素領域に設けられた画素の構成を示す断面図である。 画素に設けられた遮光パターン及び反射防止膜を示す平面図である。 サブモニタ領域に設けられた画素内の遮光パターンを示す平面図である。 サブモニタ領域の画素構造を模式的に示す断面図である。 レンズ形状と集光位置を示す図である。 画素の遮光パターンと、レンズによる集光位置を示す図である。 カメラの倍率を変えた場合のサブモニタ領域を示す図である。 画素の遮光パターンと、その検出画像例を示す図である。 高さ方向のレンズの集光位置のずれを検出するための遮光パターンを示す 倍率を変えた場合の、第5のサブモニタ領域の画素の構成示す図である。 オンチップレンズの曲率による集光位置の変位を示す図である。 オンチップレンズの集光位置と、反射光輝度の関係を示す図である。 四隅のモニタ領域をカメラで検出したときの反射光輝度を示す図である。 各色の画素をカメラで撮像した時の反射光輝度を示す図である。 照明光を斜め入射した場合の、集光位置の変位を示す図である。 モニタ領域に形成されるパターンの変形例を示す図である。 モニタ領域に形成されるパターンの変形例を示す図である。 変形例1、2のパターンとその反射画像を示す図である。 変形例1、2のパターンとその反射画像を示す図である。 オンチップレンズが形成された画素の断面構造を示す図である。 オンチップレンズによって光線が集光する様子を示す図である。 オンチップレンズにおいて想定される欠陥を説明するための図である。
以下、本実施の形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
図1に、撮像素子を評価するための検査装置の光学系を示す。検査装置100は、照明光源1と、ステージ2と、カメラ3と、処理装置4と、ハーフミラー5、色フィルタ6を備えている。ステージ2の上には、ウェハ10が載置される。ウェハ10には撮像素子となる半導体チップが複数形成されている。ステージ2は、例えば、XY駆動ステージであり、ウェハ10を移動することができる。
照明光源1は、ウェハ10を照明するための照明光を出射する。照明光は例えば白色光である。照明光源1からの照明光は、ハーフミラー5を通過して、ウェハ10に入射する。ウェハ10に入射した照明光は、ウェハ10に設けられたパターンに応じて反射する。より具体的には、撮像素子に設けられた反射防止膜と遮光パターンでは反射率が異なるため、遮光パターンの形状に応じて反射光輝度が変化する。ウェハ10で反射した反射光は、ハーフミラー5で反射して、カメラ3に入射する。カメラ3は、ウェハ10からの反射光を検出する。カメラ3は検出した反射光の輝度に応じた検出信号を処理装置4に出力する。
処理装置4は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、取得した検出信号に対して、処理を行う。処理装置4は、カメラ3での検出結果に基づいて、ウェハ10に設けられた撮像素子を評価する。具体的には、処理装置4は、撮像素子に設けられたオンチップマイクロレンズの集光特性を評価する。
さらに、照明光源1とカメラ3との間の光学系には、色フィルタ6が挿脱可能に配置されていてもよい。なお、図1では色フィルタ6が一つであるが、R、G、Bの色フィルタ6がそれぞれ挿脱可能に配置されている。これにより、カメラ3で検出される反射光をR、G、B,W(白色)のいずれかの色にすることができる。カメラ3を、R、G、Bそれぞれの信号を取り出せるカメラとしてもよい。
顕微鏡のように照明側、及び結像側にレンズ等が取り付けられていてもよい。ここでは、照明光源1がライン状光源であり、ウェハ10のX方向に延びたライン状の照明領域を照明する。照明光源1は、ウェハ10の直径よりも長い照明領域を均一に照明する。カメラ3には、結像レンズが取り付けられている。カメラ3は、ラインセンサであり、ライン状の照明領域を撮像する。カメラ3には、例えば、数千個の検出画素が1列に並んで配置されている。ステージ2がX方向と直交するY方向にウェハ10を移動させ、ステージ2の動きと同期してカメラ3からの画像を取り込む。こうすることで、ウェハ10の全体を撮像することができる。したがって、ウェハ10に設けられた撮像素子の各チップを評価することができる。カメラ3はラインセンサに限られるものではなく、2次元アレイ光センサ等の光検出器を用いることができる。もちろん、検査装置100の光学系は図1に示す構成に限らず、種々の構成を用いることができる。照明光源1もライン状光源に限られるものではなく、面状照明や点状照明と走査ユニットを組み合わせたものでもよい。
次に、ウェハ10に設けられた撮像素子チップの構成について、図2を用いて説明する。図2では、(A)ウェハ10の全体像、(B)チップ30の拡大像、及び(C)モニタ領域33周辺の拡大像が示されている。なお、図2ではウェハ10の主面と平行な面をXY平面としている。
図2(A)に示すように、ウェハ10には、複数の撮像素子30がアレイ状に配列されている。複数の撮像素子30は、ウェハ10上に形成された半導体チップである。したがって、後の工程で、ウェハ10を縦横の切断線に沿って切断することで、個々の撮像素子30のチップが切り出される。なお、個々の撮像素子30のチップは矩形状になっている。撮像素子30は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charged Coupled Device)イメージセンサ等の固体撮像素子である。ここでは、撮像素子30が、裏面照射型のCMOSセンサであるとして説明するが、表面照射型センサにおいても、同様に適用が可能である。
図2(B)に示すように、撮像素子30には、画素領域31、及び周辺領域32が設けられている。画素領域31には、複数の画素(図2では不図示)がアレイ状に配置されている。画素領域31が矩形状になっている。周辺領域32は、画素領域31を囲むように、矩形枠状になっている。さらに、周辺領域32は、モニタ領域33が設けられている。モニタ領域33は、矩形の撮像素子30の四隅近傍にそれぞれ配置されている。すなわち、1つの撮像素子30には、4つのモニタ領域33が設けられている。モニタ領域33の配置は、四隅に限定されず、4以外のモニタ領域33を設けてもよい。さらには、撮像素子30の四隅以外にモニタ領域33を設けてもよい。モニタ領域33は、チップ切断ライン上等、画素領域に隣接しない領域に設けてもよい。
画素領域31は、例えば、映像信号を出力可能な有効画素領域、又は有効画素領域の中で製品の特性を保証している実行画素領域に対応している。なお、実効画素領域は、イメージサイズを規定する領域である。切り出された撮像素子30のチップでは、画素領域31に設けられた画素の受光信号を変換して撮像が行われる。周辺領域32は、有効画素領域又は実行画素領域の外側の総画素領域に対応している。したがって、画素領域31だけでなく、周辺領域32にも画素が形成されている。また、周辺領域32には、映像信号で黒の基準を規定するオプティカルブラック領域が形成される。
図2(C)に撮像素子30の左上角部のモニタ領域33とその周辺を拡大した画像を示す。画素領域31の外側には、周辺領域32が設けられている。そして、周辺領域32には、モニタ領域33が設けられている。モニタ領域33は第1のサブモニタ領域331〜第5のサブモニタ領域335を備えている。なお、図2(C)では、撮像素子30の左上角部の近傍のモニタ領域33を示したが、右上角部近傍、右下角部近傍、左下角部近傍に設けられたモニタ領域33についても、同様に第1のサブモニタ領域331〜第5のサブモニタ領域335が設けられている。モニタ領域33は、撮像素子30を評価するために設けられている。照明光源1が第1のサブモニタ領域331〜第5のサブモニタ領域335を照明する。そして、カメラ3が第1のサブモニタ領域331〜第5のサブモニタ領域335からの反射光を受光する。したがって、カメラ3は各サブモニタ領域の反射画像を撮像する。
図3、及び図4を用いて、画素領域内31の画素構造について説明する。図3は、画素領域31における画素20の構造を模式的に示す断面図である。図3では4つの画素20が示されている。図4は、1つの画素20における遮光パターン13との構成を示す平面図である。なお、以下の説明では、適宜、XYZ直交座標系を用いて説明を行う。Z方向が高さ方向(厚さ方向)を示している。X方向、及びY方向がZ方向に垂直な方向である。X方向、及びY方向は、撮像素子30に受光面内において、互いに直交する方向であり、Z方向が撮像素子30の受光面に垂直な方向である。X方向、及びY方向は、画素20の配列方向に平行な方向である。
基板11は、シリコンなどの半導体基板であり、受光部11aを備えている。受光部11aは光電変換を行うフォトダイオード(不図示)を備えている。すなわち、受光部11aに設けられたフォトダイオードに光が入射すると、光が電荷に変換される。そして、フォトダイオードで発生した電荷がCMOSによって読み出される。なお、CMOSセンサの製造方法については、公知の手法を用いることができるため、説明を省略する。
基板11の上には、反射防止膜12が設けられている。反射防止膜12は、入射光が反射されるのを防止する。反射防止膜12の上には、遮光パターン13が形成されている。遮光パターン13は、隣接する画素間に配置されている。図4に示すように遮光パターン13は、画素20を規定するように、矩形枠状に設けられている。遮光パターン13は、画素間の境界部分を覆うように配置されている。したがって、画素領域31では、遮光パターン13は格子状に形成される。遮光パターン13で囲まれた領域に受光部11aが配置されることで、1つの画素20が形成される。遮光パターン13で囲まれた領域に入射した光は、反射防止膜12を介して、受光部11aに入射する。遮光パターン13は、隣接する画素にまたがって光が入射するのを防いでいる。これにより、隣の画素20のカラーフィルタ15を通過した光が受光部11aに入射するのを防ぐことができる。よって、混色を防ぐことができる。
反射防止膜12は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又は酸化ハフニウム膜あるいは、これらの積層膜等の絶縁膜によって形成されている。反射防止膜12は、基板11のほぼ全面に形成されている。遮光パターン13は、例えば、タングステンなどの金属膜によって形成されている。すなわち、タングステンなどの金属膜を公知のフォトリソグラフィ技術、エッチング技術によってパターニングする。
さらに、遮光パターン13の上には、第1の平坦化膜14が設けられている。第1の平坦化膜14は、反射防止膜12、及び遮光パターン13を覆うように設けられている。第1の平坦化膜14を形成することで、カラーフィルタ15の形成面が平坦になる。
表面が平坦となった第1の平坦化膜14の上には、カラーフィルタ15が設けられている。ここでは、RGBのカラーフィルタ15をそれぞれカラーフィルタ15R、15G、15Bとして図示している。カラーフィルタ15は、画素毎に設けられている。すなわち、受光部11aに入射する光がカラーフィルタ15を通過するように配置されている。したがって、各画素20の受光部11aがR、G、又はBの単色光を受光する。ここでは、カラーフィルタ15の配列をBayer配列としており、Gが総画素数の1/2、RとBがそれぞれ総画素数の1/4となっている。カラーフィルタ15は例えば、有機樹脂膜によって形成されている。公知のリソグラフィー技術を繰り返すことで、3色のカラーフィルタ15を形成することができる。
さらに、カラーフィルタ15の上には第2の平坦化膜16が設けられている。第2の平坦化膜16が第1の平坦化膜14、及びカラーフィルタ15を覆うように形成されている。第2の平坦化膜16を設けることで、レンズ17の形成面が平坦になる。第1の平坦化膜14、及び第2の平坦化膜16は、例えば、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などの透明有機樹脂膜によって形成されている。第1の平坦化膜14、及び第2の平坦化膜16は、基板11のほぼ全面に形成されている。
第2の平坦化膜16の上に、レンズ17が設けられている。レンズ17は、オンチップマイクロレンズであり各画素に対応するように形成されている。すなわち、各画素に1つの凸状のレンズ17が設けられている。レンズ17は、入射した光を受光部11aに集光する。レンズ17はアクリル樹脂やエポキシ樹脂などの透明有機樹脂膜によって形成されている。レンズ17は、公知のフォトリソグラフィ技術、又はリフロー技術によって形成される。例えば、透明膜を均一に成膜した上に、フォトレジストを塗布した後、グレイスケールのフォトマスクを用いて露光・現像により、フォトレジストをレンズ形状に合わせてパターニングする。パターニングした後、フォトレジストを加熱リフローして、半球状のパターンを形成する。その後、半球状のフォトレジストと下地透明膜を同時にエッチングすることでレンズ17が形成される。
レンズ17は入射光を受光部11aに集光するように設計されている。しかしながら、図24に示したように、レンズ17や平坦化膜に種々の欠陥が存在することがある。欠陥が生じると、レンズ17の集光位置が受光部11aからずれてしまう。そこで、本実施形態では、モニタ領域33を設けることで、レンズ17の欠陥を検出している。具体的には、モニタ領域33からの反射光をカメラ3が検出する。処理装置4が、面内方向における集光位置の変位と、高さ方向における集光位置の変位と、を検出している。
より具体的には、モニタ領域33に設けられている第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334は、面内方向における変位を評価するために形成されている。すなわち、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334は、X方向、及びY方向におけるレンズ17の集光位置のズレをモニタするために設けられている。また、モニタ領域33に設けられている第5のサブモニタ領域335を高さ方向における変位を評価するために用いている。すなわち、第5のサブモニタ領域335は、Z方向におけるレンズ17の集光位置のズレをモニタするために設けられている。
(面内方向の変位)
次に、面内方向の変位を評価するための第1〜第4のサブモニタ領域331〜334について、図5を用いて説明する。図5は、第1〜第4のサブモニタ領域331〜334の画素内の反射防止膜12のパターン、及び遮光パターン13を示すXY平面図である。
第1のサブモニタ領域331の画素構成を図5(A)に示し、第2のサブモニタ領域332の画素構成を図5(B)に示し、第3のサブモニタ領域333の画素構成を図5(C)に示し、第4のサブモニタ領域334の画素構成を図5(D)に示す。
図5では、第1のサブモニタ領域331内の画素を画素201とし、第2のサブモニタ領域332内の画素を画素202としている。同様に、第3のサブモニタ領域333内の画素を画素203とし、第4のサブモニタ領域334内の画素を画素204としている。画素201〜204は、それぞれ、画素領域31内の画素20と同じ大きさとなっている。したがって、画素201〜画素204には、画素20とほぼ同じ形状のレンズ17が形成されている。画素20、及び画素201〜204は、例えば、1μm程度の画素サイズとなっている。
画素201〜204では図4の画素20に示された枠状の遮光パターン13に加えて、矩形の遮光パターン13a〜13dがそれぞれ追加された構成となっている。画素201に配置されている矩形の遮光パターン13を遮光パターン13aとし、画素202に配置されている矩形の遮光パターン13を遮光パターン13bとする。同様に、画素203に配置されている矩形の遮光パターン13を遮光パターン13cとし、画素204に配置されている矩形の遮光パターン13を遮光パターン13dとする。また、画素201〜204に配置されている反射防止膜12をそれぞれ反射防止膜12a〜12dとする。
画素201〜204内では、遮光パターン13a〜13dの配置が異なっている。すなわち、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334毎に、画素内における、遮光パターン13a〜13dのレイアウトが異なっている。画素201〜204では、画素を4分割した領域のうちの1つの領域に遮光パターン13が追加された構成になっている。
例えば、画素201では、矩形の遮光パターン13aが右上に配置されている。画素202では、矩形の遮光パターン13bが右下に配置されている。画素203では、矩形の遮光パターン13cが左下に配置されている。画素204では、矩形の遮光パターン13dが左上に配置されている。このように、遮光パターン13a〜13dは、画素内の異なる位置に配置されている。より具体的には、画素内において、遮光パターン13a〜13dは、90°ずつ異なる角度で配置している。例えば、画素201の中心周りに遮光パターン13aを90°回転させることで、遮光パターン13bと一致するパターンとなる。同様に、画素202の中心周りに遮光パターン13bを90°回転させることで、遮光パターン13cと一致するパターンとなる。画素203の中心周りに遮光パターン13cを90°回転させることで、遮光パターン13dと一致するパターンとなる。換言すると、遮光パターン13aは、他の3つの遮光パターン13b〜13dに対して線対称になっており、他の遮光パターン13b〜13dについても同様である。
なお、後述するように、遮光パターン13a〜13dの下には、反射防止膜12が形成されている。遮光パターン13a〜13dから露出する反射防止膜12a〜12dも同様に90°異なる角度で対称な領域が露出している。画素領域31内の画素20において形成された枠状の遮光パターン13に比べて、画素201〜204では、遮光パターン13a〜13dの面積が大きくなっている。なお、遮光パターン13a〜13dの面積は同じになっている。遮光パターン13a〜13dから露出する反射防止膜12a〜12dの面積は同じとなっている。例えば、遮光パターン13aは、画素201の約1/4の面積を占め、反射防止膜12aが画素201の面積の約3/4を占めている。
第1のサブモニタ領域331には、遮光パターン13aを有する画素201のみが複数設けられている。すなわち、モニタ領域33において、画素201が一群となって形成されている。同様に、第2のサブモニタ領域332には、遮光パターン13bを有する画素202のみが複数設けられている。第3のサブモニタ領域333には、遮光パターン13cを有する画素203のみが複数設けられている。第4のサブモニタ領域334には、遮光パターン13dを有する画素204のみが複数設けられている。
図6に、画素201〜204の構成を示す。図6(A)が画素201〜204の遮光パターン13a〜13dと反射防止膜12a〜12dのパターン形状を示す平面図である。図6(B)〜図6(D)は、それぞれR、G、Bの画素を示す断面図である。
図6に示すように、画素201〜204では、遮光パターン13a〜13dの配置が異なっている。なお、画素201〜204の断面構造は、遮光パターン13a〜13dの配置以外、画素領域31内の画素20と同じ断面構造をしている。すなわち、画素201〜204のそれぞれにおいて、基板11上に、反射防止膜12、遮光パターン13、第1の平坦化膜14、カラーフィルタ15、第2の平坦化膜16、及びレンズ17が設けられている。画素201〜204内のレンズ17は、画素20内のレンズ17とほぼ同じ形状になるように設計されている。そして、遮光パターン13a〜13dの平面配置のみが画素20と異なっている。
図6(B)〜(D)に示すように、第1のサブモニタ領域331は、それぞれRGBの画素201を含んでいる。すなわち、第1のサブモニタ領域331は、Rのカラーフィルタ15Rが設けられている画素201と、Gのカラーフィルタ15Gが設けられている画素201と、Bのカラーフィルタ15Bが設けられている画素201と、を備えている、同様に、第2のサブモニタ領域332、第3のサブモニタ領域333、及び第4のサブモニタ領域334のそれぞれも、カラーフィルタ15R、15G、15Bが形成された画素を備えている。遮光パターン13a〜13dはカラーフィルタ15と重複している。なお、RGBの画素に加えて、カラーフィルタ15を形成しないW(白色)の画素を追加してもよい。
上記のように、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334には複数の画素が設けられている。そして、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334毎に、遮光パターン13のパターン形状が異なっている。第1のサブモニタ領域331の全ての画素201には、同じパターン形状の遮光パターン13aが形成されている。第2のサブモニタ領域332の全ての画素202には、同じパターン形状の遮光パターン13bが形成されている。第3のサブモニタ領域333の全ての画素203には、同じパターン形状の遮光パターン13cが形成されている。第4のサブモニタ領域334の全ての画素204には、同じパターン形状の遮光パターン13dが形成されている。
次に、レンズ17の形状による集光位置の変位について、図7を用いて説明する。図7は、画素201の断面構造を模式的に示す図である。また、図7(A)は正常なレンズ17が形成された画素201の断面構造を示しており、図7(B)では、異常なレンズ17が形成された画素201の断面構造を示している。なお、図7では、説明の簡略化のため、遮光パターン13の一部、及びカラーフィルタ15を省略している。
遮光パターン13aは、画素201の約1/4の面積を占め、反射防止膜12aが画素201の面積の約3/4を占めている。図7(A)に示すように、正常なレンズ17が形成されている場合、レンズ17による集光位置は、XY平面において画素の中心となる。したがって、レンズ17で集光された光のほぼ1/4が遮光パターン13aに入射し、残りが遮光パターン13aに入射せずに反射防止膜12に入射する。
一方、図7(B)では、レンズ17が非対称に形成されているため、レンズ17による集光位置が+X側にずれる。この場合、画素201の+X側に配置されている遮光パターン13aにより多くの光が入射する。反対に、反射防止膜12に入射する光量が低くなる。
レンズ17の形状に応じて集光位置が変位する。レンズ17による集光位置がX方向又はY方向にずれると遮光パターン13a〜13dに入射する光量が変化する。画素201〜画素204では、遮光パターン13a〜13dの配置が異なっている。本実施の形態では、反射防止膜12と遮光パターン13との反射率の違いを利用して、面内方向における集光位置の変位を検出している。
例えば、本実施の形態では、カメラ3でウェハ10からの反射光を検出している。反射防止膜12と遮光パターン13との反射率が異なるため、反射光輝度によって、面内方向の変位を検出することができる。すなわち、カメラ3が第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光をそれぞれ検出する。そして、処理装置4が、4つの反射光輝度を比較することで、面内のどの方向に集光位置がずれたかを検出する。
図8を用いて、レンズ17の集光位置と、輝度の関係について説明する。図8は、レンズ17が正常な場合と、3つの異常の場合における集光位置を示している。図8において、(I)は、レンズ17が正常な場合の集光位置41を示し、(II)は、集光位置41が+X方向にずれた場合を示している。(III)は、集光位置41が+Y方向にずれた場合を示し、(IV)は、集光位置41が+X方向かつ+Y方向にずれた場合を示している。また、図8では画素201〜204の構成をそれぞれ示している。
図8に示すように、レンズ17の集光位置がずれると、遮光パターン13に入射する照明光量と、反射防止膜12に入射する照明光量の割合が変化する。例えば、(II)では、集光位置41が+X側にずれているため、画素201と画素202において、遮光パターン13に入射する照明光量が多くなる。遮光パターン13の反射率は反射防止膜12の反射率よりも高くなっている。よって、遮光パターン13に入射する照明光量が多くなるほど、カメラ3で検出される検出光量も多くなる。
ここで、第1のサブモニタ領域331で反射して、カメラ3で検出された反射光の輝度をI、第2のサブモニタ領域332で反射して、カメラ3で検出された反射光の輝度をIとする。同様に、第3のサブモニタ領域333で反射して、カメラ3で検出された反射光の輝度をI、第4のサブモニタ領域334で反射して、カメラ3で検出された反射光の輝度をIとする。
正常なレンズ17では、(I)に示すように、画素201〜204の中心が集光位置41となるため、I=I=I=Iとなる。(II)のように、集光位置が+X方向にずれる場合、I=I、I=Iとなり、かつI、IがI、Iよりも大きくなる。(III)のように、集光位置が+Y方向にずれる場合、I=I、I=Iとなり、かつI、IがI、Iよりも大きくなる。(IV)のように、集光位置が+X方向かつ+Y方向にずれる場合、Iが最大となり、Iが最小となる。
照明光源1が第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域333をそれぞれ照明する。そして、カメラ3が、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334で反射した反射光をそれぞれ検出する。すなわち、カメラ3の1又は複数の検出画素に各サブモニタ領域を投影することで、カメラ3がサブモニタ領域を撮像する。そして、処理装置4が、各サブモニタ領域からの反射光の輝度を比較することで、面内における焦点位置のズレ方向とずれ量を特定することができる。具体的には、集光位置の変位量は、以下の式(1)、(2)のようになる。
ΔX=((I+I)−(I+I))/(I+I+I+I)・・・(1)
ΔY=((I+I)−(I+I))/(I+I+I+I)・・・(2)
ΔXはX方向における集光位置の変位量であり、ΔYはY方向における集光位置の変位量である。このように、処理装置4は、式(1)、(2)に基づいて、ΔX、及びΔYを算出している。
次に、モニタ領域33の画素と、カメラ3の検出画素について説明する。上記したように、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334には、それぞれ複数の画素が形成されている。例えば、第1のサブモニタ領域331には、遮光パターン13aが形成された画素201が複数形成されている。第2のサブモニタ領域332には、遮光パターン13bが形成された画素202が複数形成されている。第3のサブモニタ領域333には、遮光パターン13cが形成された画素203が複数形成されている。第4のサブモニタ領域334には、遮光パターン13dが形成された画素204が複数形成されている。
ここで、図9に、倍率を変えた時の画素201〜204の反射画像を示す。図9(A)では、1画素の反射画像、図9(B)は4×4画素の反射画像、図9(C)では16×16画素の反射画像が示されている。第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334のそれぞれに16×16以上の画素が形成されている。そして、カメラ3の検出画素において、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光を受光する。第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光は、独立した画像信号として検出される。例えば、カメラ3において、第1のサブモニタ領域331からの反射光を検出する検出画素と、第2のサブモニタ領域332からの反射光を検出する検出画素は、異なっている。
ここで、カメラ3の1検出画素がサブモニタ領域の複数の画素に対応している。すなわち、結像光学系の解像度が、画素201〜204のサイズよりも低くなっている。例えば、カメラ3の1検出画素に、第1のサブモニタ領域331に設けられた複数の画素201を投影する。すなわち、カメラ3の1検出画素で、複数の画素201からの反射光を検出する。このようにすることで、複数の画素201からの反射光を一度に検出することができる。第1のサブモニタ領域331からの反射光の平均輝度がカメラ3での検出輝度となる。例えば、図9(C)に示すような16×16の画素201からの反射光が、カメラ3の1検出画素で検出される。同様に、16×16の画素202からの反射光がカメラ3の1検出画素で検出される。カメラ3は、第1〜第4のサブモニタ領域331〜334の反射画像をそれぞれ撮像する。
ここで、各画素201〜204内のパターンと、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光を検出した画像を図10に示す。図10(I)は画素内のパターンを示し、図10(II)は、16×16の画素による構造を示している。(III)正常箇所では、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光は同じ輝度になる。一方、(IV)異常個所では、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光に違いが生じる。(V)異常個所では、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光に違いが生じるとともに、全体として輝度が低くなっている。
このように、XY平面において、遮光パターン13a〜13dを対称に配置している。具体的には、遮光パターン13aと遮光パターン13bはX方向に平行な直線に対して線対称に形成されている。遮光パターン13cと遮光パターン13dはX方向に平行な直線に対して線対称に形成されている。遮光パターン13aと遮光パターン13dはY方向に平行な直線に対して線対称に形成されている。遮光パターン13bと遮光パターン13cはY方向に平行な直線に対して線対称に形成されている。したがって、集光位置が面内方向にずれた場合、カメラ3で検出される反射光の輝度が変化する。そして、4つの第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光の輝度を比較することで、X方向、及びY方向における集光位置の変位量を検出することができる。
上記のように、面内方向における集光位置の変位量を検出することで、レンズ17の曲率、形状の異常を検出することができる。さらには、レンズ17と受光部11aとの重ね合わせ異常を検出することができる。
ここでは、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334において、遮光パターン13a〜13dを異なる配置で形成している。反射光輝度I〜Iを比較することで、4分割フォトダイオードの原理と同様に、X方向、及びY方向における集光位置の変位量を検出することができる。もちろん、2以上のサブモニタ領域からの反射光を比較することで、少なくとも1方向における集光位置の変位量を検出することができる。例えば、遮光パターン13aを有する第1のサブモニタ領域331と遮光パターン13bを有する第2のサブモニタ領域332があれば、Y方向における集光位置の変位量を検出することができる。
(高さ方向の変位)
次に、高さ方向(Z方向)における集光位置の変位を検出する方法について説明する。高さ方向における集光位置の変位は、図2で示した第5のサブモニタ領域335を用いて検出される。図11に第5のサブモニタ領域335に形成された画素205の平面構成を示す。
1つの画素205の内部には、複数の遮光パターン13eが設けられている。複数の遮光パターン13eは、アレイ状に配列されている。したがって、遮光パターン13eの間から露出する反射防止膜12eは格子状になる。遮光パターン13eは、レンズ17の解像度に応じた大きさの微細パターンである。例えば、レンズ17による集光位置が遮光パターン13eの表面と一致した場合に、遮光パターン13eは、解像できる程度のパターンサイズを有している。こうすることで、集光位置が遮光パターン13eの表面と一致する場合、反射光輝度が高くなる。レンズ17による集光位置が遮光パターン13eからずれると、解像できなくなるため、反射光輝度が低くなる。すなわち、高さ方向において、集光位置がずれると、反射光輝度が変わるようなパターン形状で遮光パターン13eを形成する。
遮光パターン13eを有する画素205が第5のサブモニタ領域335には複数設けられている。したがって、倍率を変えて第5のサブモニタ領域335を撮像すると、図12に示すようになる。図12では、倍率を変えた時の画素201〜204の構成を示す。図12(A)では、1画素の構成、図12(B)は4×4画素の構成、図12(C)では16×16画素の構成が示されている。
そして、カメラ3の検出画素において、第5のサブモニタ領域335からの反射光を受光する。第5のサブモニタ領域335からの反射光は、カメラ3の1又は複数の検出画素で検出される。もちろん、第5のサブモニタ領域335からの反射光は第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334からの反射光とは独立した画像信号として検出される。
ここで、カメラ3の1検出画素が第5のサブモニタ領域335の複数の画素に対応している。すなわち、カメラ3への結像光学系の解像度が、画素205のサイズよりも低くなっている。例えば、カメラ3の1検出画素に、第5のサブモニタ領域335に設けられた複数の画素205を投影する。すなわち、カメラ3の1検出画素で、複数の画素201からの反射光を検出する。このようにすることで、複数の画素205からの反射光を一度に検出することができる。第5のサブモニタ領域335からの反射光の平均輝度がカメラ3での検出輝度となる。例えば、図12(C)に示すような16×16の画素205からの反射光が、カメラ3の1検出画素で検出される。
図13にレンズ17の曲率異常により、集光位置がZ方向にずれた場合を示す。図13に示すように、レンズ17の膜厚が異なると、レンズ17の集光位置がZ方向にずれる。レンズ17の集光位置が遮光パターン13eの表面になる場合、反射画像の輝度が高くなる。一方、レンズ17の曲率が大きくなると集光位置が手前にずれ、レンズ17の曲率が小さくなると集光位置が奥にずれる。レンズ17の集光位置が手前や奥にずれると、反射画像の輝度が低くなる。このように、集光位置がZ方向に変位すると、反射光の輝度が変化する。よって、カメラ3が第5のサブモニタ領域335を撮像することで、Z方向における集光位置の変位を検出することができる。
次に、高さ方向における集光位置と反射光の輝度について、図14を用いて説明する。図14は、Z方向におけるレンズ17の集光位置と、反射光の輝度の関係を示すグラフである。横軸がレンズ17の集光位置を示しており、縦軸が反射光の輝度を示している。また、横軸において右に行くほど、集光位置が手前側(+Z側)になっている。
集光位置が遮光パターン13eの表面になる場合(図14のZ4)、反射光輝度が最も高くなる。集光位置がZ4からずれるにしたがって、反射光輝度が低くなる。レンズ17としては、集光位置が遮光パターン13eの表面になる場合よりも、基板11の表面になる場合が最も集光特性が高くなる。すなわち、レンズ17が基板11の表面に入射光を集光する場合、画素20において受光部11aの受光量が最も高くなる。したがって、Z4よりも集光位置が奥側にずれた時に、最も高い集光性能を得ることができる。図14のZ3の集光位置が基板11の表面を示している。よって、Z3で、レンズ17の集光特性が最も高くなるようにレンズ17の形状は設計される。そこで、Z3を含む範囲(図14のZ1〜Z2)では、レンズ17が十分な集光特性を有していると考えられる。Z1〜Z2の範囲内で良品と判定し、Z1〜Z2の範囲外で不良品と判定することが望ましい。
Z1に対応する反射光輝度をI1、Z2に対応する反射光輝度をI2とする。カメラ3による反射光輝度がI1〜I2の範囲内にある場合は、集光特性が高いため、良品と判定する。一方、カメラ3による反射光輝度がI1よりも低い場合、又はI2よりも高い場合は、集光特性が低いため、不良品と判定する。すなわち、レンズ17の集光位置が基板11の表面から大きくずれているため、所望の集光特性を得ることができない。よって、カメラ3による反射光輝度がI1〜I2の範囲外にある場合は、不良品と判定する。処理装置4は、カメラ3の各検出画素の反射光輝度を閾値I1、I2と比較する。そして、処理装置4は、反射光輝度と閾値I1、I2との比較結果に基づいて、レンズ17の集光特性を評価している。
良品を判定するための閾値I1,I2は、良品サンプルや不良品サンプルの測定結果から、予め設定しておけばよい。すなわち、処理装置4のメモリ等に、閾値I1、I2が設定されていればよい。なお、Z1〜Z2では、集光位置に対して反射光輝度が単調増加する領域となっている。一方、集光位置がZ4よりも手前側(+Z側)にずれた場合も、カメラ3による反射光輝度がI1〜I2の範囲内に含まれてしまう。すなわち、集光位置に対して反射光輝度が単調減少する領域(図14のZ5〜Z6)においても、カメラ3による反射光輝度がI1〜I2の範囲内に含まれてしまう。しかしながら、Z5〜Z6の範囲は、集光特性が最も高くなるZ3から大きく離れている。したがって、レンズ17の集光位置がZ5までずれることは想定しにくい。よって、処理装置4が、第5のサブモニタ領域335からの反射光輝度を閾値I1、I2と比較することで、高さ方向に集光位置が変位しているか否かを判定することができる。さらに、集光位置と反射光輝度の関係が既知の場合には、高さ方向における集光位置の変位量を検出することができる。
なお、複数の遮光パターン13eをアレイ状に配列したが、アレイ配列以外の配列を用いてもよい。例えば、d5のサブモニタ領域335においては、ストライプ状の遮光パターン13eを複数形成してもよい。具体的な一例として、X方向に延びた複数の遮光パターン13eをY方向に配列してもよい。このような遮光パターン13eを有する画素205を用いても、処理装置4が、高さ方向の変位を検知することができる。
図2に示したように、撮像素子30のチップの四隅にはそれぞれモニタ領域33が設けられている。そして、四隅のモニタ領域33がそれぞれ第1のサブモニタ領域331〜第5のサブモニタ領域335を備えている。右上のモニタ領域33には、画素201〜205が含まれている。同様に右下のモニタ領域33にも画素201〜205が含まれている。さらに左上のモニタ領域33には、画素201〜205が含まれ、左下のモニタ領域33にも画素201〜205が含まれている。
よって、図15に示すように四隅のモニタ領域33毎に、画素201〜205の反射光の検出結果をそれぞれ得ることができる。すなわち、1チップに対して、4×5通りの反射画像が得られる。そして、第1〜第4のサブモニタ領域331〜334からの反射光輝度を比較する。四隅のそれぞれに対して、面内方向におけるレンズ17の集光位置の変位を検出することができる。一方、第5のサブモニタ領域335からの反射光輝度を閾値I1,I2と比較することで、高さ方向におけるレンズ17の集光位置の変位を検知することができる。これにより、レンズ17の特性分布を適切に評価することができる。
さらに、第1〜第5のサブモニタ領域331〜335のそれぞれにR,G,Bの画素を設けるようにしてもよい。すなわち、カラーフィルタ15R,15G、15Bを有するRGBの画素201〜205を形成する。
第1〜第5のサブモニタ領域331〜335にカラーフィルタ15を設ける場合、同じ色の画素を一群として配置してもよい。すなわち、異なる色の画素を別々の領域に配置するようにしてもよい。同じ色の画素を一群として配置した場合、異なる色の画素からの反射光がカメラ3上の異なる検出画素で検出される。換言すると、カメラ3の1検出画素は同じ色の画素からの反射光を受光する。よって、カラーフィルタ15の成膜状況を色毎に評価することができる。
また、画素領域31と同様に、異なる色の画素が隣接するように配置してもよい。異なる色の画素が隣接するように配置した場合、検査装置100に色フィルタ6を挿入することで、カラーフィルタ15の成膜状況を色毎に評価することができる。
例えば、検査装置100の結像光学系側に色フィルタ6を配置することで、R、G、Bの反射画像を取得することができる。例えば、検査装置100の結像光学系にRの色フィルタ6を配置した場合、カラーフィルタ15Rが形成されている画素についての測定が行われる。同様に、Gの色フィルタ6を配置した場合、カラーフィルタ15Gが形成されている画素についての測定が行われ、Bの色フィルタ6を配置した場合、カラーフィルタ15Bが形成されている画素についての測定が行われる。色フィルタ6を配置しない場合、白色照明光での測定、すなわち、全画素についての測定が行われる。この場合、全色の平均値に基づいて、特性が評価される。
色毎に測定を行う場合、1つのモニタ領域33について、図16に示すような反射画像を得ることができる。すなわち、4色(R、G、B、W)×5パターンの反射画像を得ることができる。こうすることで、色毎にレンズ17の特性やカラーフィルタの特性を評価することができる。よって、レンズ17の特性をより適切に評価することができる。例えば、図16に示す例では、Rの反射光輝度がその他の色に比べて低下している。よって、Rのカラーフィルタ15Rの成膜工程に問題があることを分かる。例えば、カラーフィルタ15Rの受光部11aに対する重ね合わせが設計値よりもずれていると推定される。
以下に、本実施の形態により得られる効果について説明する。本実施の形態では、レンズ17を形成した後に、レンズ17の集光位置の変位を検出している。こうすることで、平坦化膜、カラーフィルタ15等が形成された状態で、レンズ17の集光特性を評価することができる。従って、レンズ17の特性を適切に評価することができる。例えば、レンズ17の膜厚を測定する場合では、下地の平坦化膜やカラーフィルタを含めた特性を評価することができない。すなわち、平坦化膜やカラーフィルタ15の膜厚異常を検出することができない。レンズ17の膜厚が正常であったとしても下地の平坦化膜の膜厚が異なるとレンズ17の集光特性が劣化してしまう。本実施の形態によれば、レンズ17の集光位置を光学的に検出しているため、下地の平坦化膜やカラーフィルタを含めた特性評価が可能になる。たとえば、図24に示したように、平坦化膜の膜厚異常、レンズ17の曲率・形状異常、レンズ17の膜厚異常、レンズ17と受光部11aの重ね合わせ異常などを適切に評価することができる。
また、ウェハ10全体に対して、測定を行うことで、ウェハ10におけるレンズ特性の分布を評価することができる。例えば、レンズ特性が劣化しやすい場所、あるいは、ウェハ10のどの辺りで、集光位置がどの方向に変位しやすいかを評価することができる。よって、ウェハ10の全体でレンズ特性を適切に評価することができ、ウェハ10の生産管理を容易に行うことができる。よって、撮像素子30の生産性を向上することができる。
また、モニタ領域33内の複数の画素がカメラ3の1検出画素に投影される。したがって、ウェハ10上におけるカメラ3の視野が広くなる。すなわち、カメラ3が、低倍率かつ低解像度で撮像することができる。例えば、画素201〜205が1μm程度であり、カメラ3の解像度は、数十μmとなっている。よって、カメラ3の1検出画素は、100以上の画素からの反射光が入射する。ウェハ10の全体を評価する場合でも、短時間で測定を行うことができる。例えば、カメラ3で1回に撮像できる範囲をウェハ10の直径よりも長くすれば、1回のスキャンでウェハ10の全体を測定することができる。もちろん、ウェハ10の一部のみを評価するようにしてもよい。また、複数の画素を平均化して測定することができるため、適切に評価することができる。低倍カメラによる撮像で、異常箇所を特定した後、高倍カメラで異常箇所を詳細に解析することも可能である。
本実施形態では、触診式ではなく、光学式で評価しているため、サンプルに影響を与えることなく、測定を簡便に行うことができる。さらに、本実施形態では、複雑な画像信号処理をすることなく、反射光の明暗でレンズ特性を評価している。したがって、基準となる平坦面がないような狭ピッチのレンズ17の場合でも、適切に評価することができる。また、複数の画素からの反射光を1検出画素で受光している。これにより、複数の画素からの反射光輝度の平均値を用いて、レンズ特性を評価することができる。よって、干渉計などの複雑な光学系や複雑な計算が不要となり、装置構成を簡素化することができる。
本実施の形態では、モニタ領域33の画素が、画素領域31内の画素20と同様の断面構成となっている。反射防止膜12、第1の平坦化膜14、第2の平坦化膜16は、モニタ領域33、及び画素領域31とで共通である。したがって、遮光パターン13、カラーフィルタ15、レンズ17のパターンを追加するだけで、モニタ領域33を形成することができる。すなわち、モニタ領域33に、遮光パターン13、カラーフィルタ15、レンズ17を形成するためのフォトマスクパターンの追加を行うだけでよいため、成膜工程数を増やさずに、モニタ領域33を形成することができる。
なお、モニタ領域33の画素には、受光部11aが設けられていなくてもよく、設けられていてもよい。すなわち、反射防止膜12と遮光パターン13の反射率の差を用いているため、受光部11aの有無にかかわらず、レンズ特性を評価することができる、
なお、第5のサブモニタ領域335を照明する際に、照明光を斜入射にすることで、面内方向の集光位置の変位を検出することができる。例えば、図17に示すように、レンズ17の膜厚異常がある場合において、照明光をレンズ17の光軸に対して斜めに入射させると、画素の中心からずれた位置が集光位置となる。よって、面内方向の集光位置を変位させることができる。こうすることで、検出感度を向上することができる。
図18、及び図19に遮光パターン13a〜13eの変形例を示す。図18の基本パターン1は、図5、及び図11に示した遮光パターン13a〜13eである。よって、第1のサブモニタ領域331〜第4のサブモニタ領域334では、画素201〜204の約1/4が遮光パターン13となっている。第5のサブモニタ領域335では、画素205に複数の遮光パターン13eがアレイ状に配列されている。
図18の反転パターン1は、図5、図11の遮光パターン13a〜eと反射防止膜12を反転したパターンである。反転パターン1においても、画素201〜画素204の遮光パターン13a〜13eは、対称に配置されている。よって、基本パターン1と同様の効果を得ることができる。反転パターン1を用いることで、画素201〜205内において遮光パターン13a〜eの占める割合を増やすことができる。よって、反転パターン1では、基本パターン1よりも反射光輝度を向上することができる。なお、反転パターン1の場合、(1)、(2)のΔX、ΔYの符号が反転する。
図18の応用パターン1は、図5と図11とのパターンを組み合わせたものである。すなわち、画素の約1/4の領域に、微細な遮光パターン13が格子状に形成されている。換言すると、図11に示す画素205のうちの約3/4の領域が反射防止膜12に置き換えられた構成となっている。応用パターン1においても、画素201〜画素204の遮光パターンは、対称に配置されている。応用パターン1では、基本パターン1の画素201〜204と画素205が組み合わされたパターンレイアウトになっている。よって、4種類の画素201〜204でXYZ方向の変位を検出することができる。こうすることで、パターンを削減することができる。
図18の応用パターン2は、アレイ状の遮光パターンを設ける領域を反転したものである。すなわち、画素の約3/4の領域において、格子状の遮光パターン13が配列される。換言すると、図11に示す画素205のうちの約1/4の領域が反射防止膜12に置き換えられた構成となっている。応用パターン1、2では、高さ方向の集光位置のズレも検出することができるため、第5のサブモニタ領域335が不要となる。
図18の応用パターン1、2の場合も、上記の式(1)、(2)を用いてI〜Iを比較することで、面内方向における集光位置の変位量を検出することができる。なお、応用パターン2の場合、(1)、(2)のΔX、ΔYの符号が反転する。さらに、I〜Iの平均値を閾値I1、I2と比較することで、高さ方向における集光位置の変位量を検出することができる。応用パターン1、2を用いた場合、パターンを削減することができる。さらに、応用パターン2を用いた場合、応用パターン1を用いた場合よりも、反射光輝度を向上することができる。
図19に示すズレ有無検知1のパターンでは、画素の中心に矩形の反射防止膜12が配置され、反射防止膜12を囲むように矩形枠状の遮光パターン13が配置されている。図19に示すズレ有無検知2のパターンは、ズレ有無検知1のパターンが反転したものである。したがって、画素の中心に矩形の遮光パターン13が配置され、遮光パターン13を囲むように矩形枠状の反射防止膜12のパターンが配置されている。
ズレ有無検知1、2のパターンの場合、レンズ17の集光位置にズレが生じているか否かのみが検出される。例えば、ズレ有無検知1のパターンでは、集光位置が画素の中心にある場合、遮光パターン13に入射する照明光量が少なくなり、集光位置が画素中心からずれるにしたがって遮光パターン13に入射する照明光量が多くなる。反射光輝度が低い場合、集光位置が画素中心からずれていないと判定され、反射光輝度が高い場合、集光位置が画素中心からずれていると判定される。一方、ズレ有無検知2のパターンでは、反対に、反射光輝度が低い場合、集光位置が画素中心からずれていると判定され、反射光輝度が高い場合、集光位置が画素中心からずれていないと判定される。ズレ有無検知1、2のパターンの場合、反射光輝度を閾値と比較して、ズレの有無を検出する。ズレ有無検知1、2のパターンの場合、レンズの集光位置にズレが生じているか否かのみが検出され、X、Y、Zのいずれの方向にずれているかを検出することができない。ズレ有無検知1、2のパターンの場合、パターン数を削減することができる。
さらに、図19の基本パターン2を用いて、X方向、及びY方向への変位量を検出することも可能である。図19の基本パターン2では、矩形の遮光パターン13が画素内に設けられている。矩形の遮光パターン13は、画素の中心からずれている。図5と同様に、遮光パターン13aが画素の右上、遮光パターン13bが画素の右下、遮光パターン13cが画素の左下、遮光パターン13dが画素の左上に設けられている。画素201〜画素204の遮光パターン13は、対称に配置されている。
図19の基本パターン2は、図5の構成に比べて、遮光パターン13a〜13dの面積が小さくなっている。基本パターン2によっても、図5の構成と同様に、面内方向における集光位置の変位量を検出することができる。すなわち、処理装置4が式(1)、(2)を用いて、X方向、及びY方向の変位量を検出する。また、基本パターン2では、第5のサブモニタ領域335の画素において、画素の中心にある矩形状の領域に、複数の遮光パターン13eがアレイ状に配置されている。この構成を用いた場合でも、上記と同様の手法を用いることができる。すなわち、第5のサブモニタ領域335からの反射光の輝度に基づいて、高さ方向における集光位置の変位を検出することができる。
図19に示す反転パターン2は、図19の基本パターン2が反転したパターンとなっている。したがって、図19の反転パターン2は、図19の基本パターン2における遮光パターン13と反射防止膜12を反転したパターンである。但し、画素205では、矩形枠状の反射防止膜12が反転していない。反転パターン2においても、画素201〜画素204の遮光パターンは、対称に配置されている。図19の反転パターン2を用いることで、画素内において遮光パターン13の占める割合を増やすことができる。よって、図19の反転パターン2では、基本パターンよりも反射光輝度を向上することができる。なお、反転パターン2の場合、(1)、(2)のΔX、ΔYの符号が反転する。また、第5のサブモニタ領域335からの反射光の輝度に基づいて、高さ方向における集光位置の変位を検出することができる。
図19の応用パターン3では、基本パターン2における第1〜第4のサブモニタ領域331〜334のパターンに、第5のサブモニタ領域335のパターンを組み合わせたものである。すなわち、画素内の矩形領域に、微細な遮光パターンが格子状に形成されている。例えば、図19に示す第1〜第4のサブモニタ領域331〜334において遮光パターン13が形成された領域に、複数の遮光パターンをアレイ状に配置している。応用パターン3においても、画素201〜画素204の遮光パターンは、対称に配置されている。
図19の応用パターン4は、応用パターン3の遮光パターン13と反射防止膜12が反転したものである。応用パターン3,4では、高さ方向の集光位置のズレも検出することができるため、第5のサブモニタ領域335が不要となる。
図19の応用パターン3、4の場合も、上記のようにI〜Iを比較することで、面内方向における集光位置の変位量を検出することができる。なお、応用パターン4の場合、(1)、(2)のΔX、ΔYの符号が反転する。さらに、I〜Iの平均値を閾値I1、I2と比較することで、高さ方向における集光位置の変位量を検出することができる。応用パターン3、4を用いた場合、パターンを削減することができる。さらに、応用パターン4を用いた場合、応用パターン3を用いた場合よりも、反射光輝度を向上することができる。
もちろん、画素201〜205に形成される遮光パターンは、図18、図19の構成に限られるものではない。遮光パターン13を種々の形状に形成することができる。周辺領域32内のモニタ領域33の画素には、反射防止膜12と、遮光パターン13、平坦化膜15と、レンズ17とが設けられていればよい。また、画素20にカラーフィルタ15が設けられている場合、画素201〜205にもカラーフィルタ15を設けてもよい。
次に、別の変形例について図20、図21を用いて説明する。図20、図21は、変形例1、2にかかる遮光パターン13と反射防止膜12の配置例を示している。変形例1、2は、それぞれレンズ17による集光スポットの拡がり度合いを確認することができる。さらに、図20では、集光スポットが小さい場合の反射画像が示されている。図21では図20と同じパターンで集光スポットが大きい場合の反射画像が示されている。
変形例1では、遮光パターン13が枠状に形成されている。そして、枠状の遮光パターン13の内側と外側に、反射防止膜12が露出している。さらに、変形例1では、枠状の遮光パターン13の大きさを変えている。ここでは、A〜Eまでの5パターン用意している。A〜Eの遮光パターン13は、画素の中心を中心とした矩形枠状に配置されている。そして、AからEの順番で遮光パターン13が大きくなっている。よって、A〜Eのそれぞれについてサブモニタ領域を形成する。すなわち、5つのサブモニタ領域を用意して、A〜Eの夫々に対応させる。変形例2では、変形例1の遮光パターン13と反射防止膜12が反転した構成となっている。
図20に示すように集光スポットが小さい場合、変形例1では、Aのパターンにおいて、遮光パターン13に入射する光量が多くなる。そして、遮光パターン13が大きくなるにつれて、遮光パターン13に入射する光量が減少する。すなわち、遮光パターン13が大きくなるにつれて、遮光パターン13の内側の反射防止膜12に入射する光量が多くなる。したがって、反射画像は、Aのパターンで最も輝度が高くなり、Eのパターンで最も少なくなる。
一方、図21に示すように集光スポットが大きい場合、Cのパターンで遮光パターン13に入射する光量が最も多くなる。よって、反射画像は、Cのパターンで最も輝度が高くなる。遮光パターン13がCからEへと大きくなるにつれて、遮光パターン13の内側の反射防止膜12に入射する光量が多くなる。また、遮光パターン13がCからAへと小さくなるにつれて、遮光パターン13の外側の反射防止膜12に入射する光量が多くなる。このように、集光スポットの大きさに対応する大きさの遮光パターン13が設けられている場合、反射光輝度が高くなる。そして、遮光パターンの大きさと集光スポットの大きさの違いが大きくなるにつれて、反射光輝度が低くなる。よって、異なる大きさの枠状又は環状の遮光パターン13を複数用意することで、集光スポットの大きさを評価することができる。遮光パターン13は、枠状ではなく、円環状であってもよい。遮光パターン13は連続した線で形成されていなくてもよい。
なお、変形例2では、変形例1のパターンが反転している。したがって、変形例1の場合と反射光の輝度が反対になる。例えば、図20に示す集光スポットが小さい例では、Aのパターンで反射画像が最も暗くなり、Eのパターンで最も明るくなる。一方、図21に示す集光スポットが大きい例では、Cのパターンで、反射画像が最も暗くなる。このように、レンズ17による集光スポットの大きさを評価することができる。
なお、図5、図11のパターンに追加して、変形例1又は変形例2となるサブモニタ領域を設けてもよい。また、図18、図19に示したパターン例と図20、図21を組み合わせてもよい。この場合、サブモニタ領域の数が6個以上となる。あるいは、変形例1又は変形例2を単独で用いてもよい。
なお、モニタ領域33の画素内には、画素領域31の画素内の遮光パターン13と異なる形状の遮光パターン13が部分的に設けられていればよい。こうすることで、集光位置が変位したか否かを検出することができ、レンズ17の特性を評価することができる。処理装置4は、集光位置が一定値以上変位した場合、不良品と判定する。すなわち、処理装置4は、反射光輝度と閾値を比較して、その比較結果に応じて良否判定を行う。したがって、レンズ特性を適切に評価することができる。
面内方向と高さ方向のいずれかのみ集光位置の変位を検出するようにしてもよい。例えば、高さ方向のみ、集光位置を検出する場合、モニタ領域33に第5のサブモニタ領域335のみを設ける。すなわち、モニタ領域33の画素内において、複数の遮光パターンを配列する。こうすることで、集光位置の変位量を検出することができる。X方向及びY方向の変位量を検出する場合、第1〜第4のサブモニタ領域331〜334を設ければよい。
また、上記の説明では、X方向、及びY方向における集光位置の変位量を評価するために第1〜第4のサブモニタ領域331〜334を用いたが、1方向における変位量のみを評価するようにしてもよい。1方向のみの変位量を評価する場合は、2つのサブモニタ領域のみを形成すればよい。例えば、IとIを比較することで、Y方向の変位を検出することができる。従って、モニタ領域33に、第1のサブモニタ領域331及び第2のサブモニタ領域332が含まれており、第1のサブモニタ領域331と前記第2のサブモニタ領域332とで、遮光パターンのパターン形状、及び向きの少なくとも一方が異なっていればよい。こうすることで、面内の一方向における変位量を評価することができる。例えば、第1のサブモニタ領域331では、画素を2分割した領域に一方を遮光パターン13にして、他方を反射防止膜12にし、第2のサブモニタ領域332ではその反対にする。
なお、上記の説明では、1つの画素にそれぞれレンズが形成されている撮像素子について説明したが、複数の画素に対して1つのレンズが形成される撮像素子についても同様に評価することができる。すなわち、1つのレンズが複数の画素上に形成されている場合でも、受光部11aの上に、遮光パターンを部分的に設けることで、レンズの集光位置の変位を検出することができる。
上記の説明では撮像素子30が裏面照射型のセンサであるとして説明したが、表面照射型のセンサについても同様に検査することができる。表面照射型のセンサの場合、基板11の表面には、金属配線パターンが形成されている構成となる。すなわち、受光部11aの上に、金属配線パターンが形成されている構成となっている。従って、金属配線パターンを遮光パターン13として用いることで、同様に検査することができる。
また、周辺領域32に光電変換回路が形成されている撮像素子30であれば、撮像素子30で光電変換された受光信号を用いてレンズ17を評価してもよい。例えば、ダーク補正を行うために、オプティカルブラック領域には、電気信号を出力することができる画素が形成されている。電気特性試験において、オプティカルブラック領域内のモニタ領域33に形成された画素を照明光源1が照明する。モニタ領域33の受光部11aに照明光源1からの照明光が入射すると受光部11aが電気信号に変換する。そして、受光部11aで生成された電気的な出力をプローブパッド等で取り出して評価する。
すなわち、撮像素子30が生成した受光信号強度を評価することで、レンズ17の特性を評価することができる。このように、撮像素子30で生成した受光信号強度に基づいて、レンズ特性を評価することで、XYZ方向における集光位置のずれが定量化することができる。すなわち、検査装置100が、集光位置のズレ量を特定することができる。これにより、製造工程へのフィードバックが容易になり、生産性を向上することができる。この場合、検査装置100において、カメラ3は不要となる。そして、処理装置4に、撮像素子30から出力される受光信号を供給すればよい。処理装置4が受光部11で光電変換された信号に基づいて、レンズの特性を評価する。このようにすることで、受光量の増減だけでなく、受光量変化の要因を分析することが可能になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
1 照明光源
2 ステージ
3 カメラ
4 処理装置
5 ハーフミラー
10 ウェハ
11 基板
11a 受光部
12 反射防止膜
13 遮光パターン
14 第1の平坦化膜
15 カラーフィルタ
16 第2の平坦化膜
17 レンズ
30 撮像素子
31 画素領域
32 周辺領域
33 モニタ領域
331〜335 サブモニタ領域

Claims (18)

  1. 光電変換を行う受光部を複数備えた基板と、
    前記基板の上に設けられた反射防止膜と、
    前記反射防止膜の上に設けられ、隣接する画素間に設けられた遮光パターンと、
    前記反射防止膜、及び前記遮光パターンを覆うように設けられた平坦化膜と、
    前記平坦化膜の上に設けられたレンズと、を備えた撮像素子であって、
    複数の前記画素が設けられた画素領域の外側には、モニタ領域が設けられ、
    前記モニタ領域の画素には、前記反射防止膜と、前記遮光パターンと、前記平坦化膜と、前記レンズとが設けられ、
    前記モニタ領域の画素内には、前記画素領域の画素内の前記遮光パターンと異なる形状の前記遮光パターンが部分的に設けられており、
    前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されている、撮像素子。
  2. 前記モニタ領域には、少なくとも第1及び第2のサブモニタ領域が含まれており、
    前記第1のサブモニタ領域と前記第2のサブモニタ領域とで、前記遮光パターンのパターン形状、及び向きの少なくとも一方が異なる請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記モニタ領域には、少なくとも第1〜第4のサブモニタ領域が含まれており、
    第1〜第4のサブモニタ領域における遮光パターンが画素中心に対して対称に配置されている請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記画素領域内の画素、及び前記モニタ領域内の画素において、前記レンズと前記反射防止膜との間には、カラーフィルタが形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 撮像素子を検査する検査装置であって、
    前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハが載置されるステージと、
    モニタ領域を照明する照明光源と、
    前記モニタ領域で反射した反射光を受光する光検出器と、
    前記光検出器での検出結果に基づいて、レンズの特性を評価する処理装置と、を備え
    前記撮像素子は、光電変換を行う受光部を複数備えた基板と、
    前記基板の上に設けられた反射防止膜と、
    前記反射防止膜の上に設けられ、隣接する画素間に設けられた遮光パターンと、
    前記反射防止膜、及び前記遮光パターンを覆うように設けられた平坦化膜と、
    前記平坦化膜の上に設けられた前記レンズと、を備え、
    複数の前記画素が設けられた画素領域の外側には、前記モニタ領域が設けられ、
    前記モニタ領域の画素には、前記反射防止膜と、前記遮光パターンと、前記平坦化膜と、前記レンズとが設けられ、
    前記モニタ領域の画素内には、前記画素領域の画素内の前記遮光パターンと異なる形状の前記遮光パターンが部分的に設けられている、検査装置。
  6. 前記光検出器の1検出画素が、前記モニタ領域内の複数の画素からの反射光を受光している請求項に記載の検査装置。
  7. 前記撮像素子が、前記モニタ領域に少なくとも第1及び第2のサブモニタ領域を含み、
    前記第1のサブモニタ領域と前記第2のサブモニタ領域とで、前記遮光パターンのパターン形状、及び向きの少なくとも一方が異なる撮像素子であり、
    前記処理装置が、前記第1のサブモニタ領域からの反射光輝度と、前記第2のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、前記レンズの集光特性を評価する請求項5、又は6に記載の検査装置。
  8. 前記撮像素子が、前記モニタ領域に少なくとも第1〜第4のサブモニタ領域を含み、
    第1〜第4のサブモニタ領域における遮光パターンが画素中心に対して対称に配置されている撮像素子であり、
    前記処理装置が、前記第1〜4のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、面内方向における前記レンズの集光位置の変位量を評価する請求項5、又は6に記載の検査装置。
  9. 前記処理装置が、前記モニタ領域からの反射光輝度を閾値と比較することで、前記レンズの集光特性を評価する請求項5〜8のいずれか1項に記載の検査装置。
  10. 前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されている請求項に記載の検査装置。
  11. 撮像素子を検査する検査方法であって、
    前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハを照明するステップと、
    モニタ領域で反射した反射光を光検出器で受光するステップと、
    前記光検出器での検出結果に基づいて、レンズの特性を評価するステップと、を備え
    前記撮像素子は、光電変換を行う受光部を複数備えた基板と、
    前記基板の上に設けられた反射防止膜と、
    前記反射防止膜の上に設けられ、隣接する画素間に設けられた遮光パターンと、
    前記反射防止膜、及び前記遮光パターンを覆うように設けられた平坦化膜と、
    前記平坦化膜の上に設けられた前記レンズと、を備え、
    複数の前記画素が設けられた画素領域の外側には、前記モニタ領域が設けられ、
    前記モニタ領域の画素には、前記反射防止膜と、前記遮光パターンと、前記平坦化膜と、前記レンズとが設けられ、
    前記モニタ領域の画素内には、前記画素領域の画素内の前記遮光パターンと異なる形状の前記遮光パターンが部分的に設けられている、検査方法。
  12. 前記光検出器の1検出画素が、前記モニタ領域内の複数の画素からの反射光を受光している請求項11に記載の検査方法。
  13. 前記撮像素子が、前記モニタ領域に少なくとも第1及び第2のサブモニタ領域を含み、
    前記第1のサブモニタ領域と前記第2のサブモニタ領域とで、前記遮光パターンのパターン形状、及び向きの少なくとも一方が異なる撮像素子であり、
    前記レンズの特性を評価するステップにおいて、前記第1のサブモニタ領域からの反射光輝度と、前記第2のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、前記レンズの集光特性を評価する請求項11、又は12に記載の検査方法。
  14. 前記撮像素子が、前記モニタ領域に少なくとも第1〜第4のサブモニタ領域を含み、
    第1〜第4のサブモニタ領域における遮光パターンが画素中心に対して対称に配置されている撮像素子であり、
    前記レンズの特性を評価するステップにおいて、前記第1〜4のサブモニタ領域からの反射光輝度を比較することで、面内方向における前記レンズの集光位置の変位量を評価する請求項11、又は12に記載の検査方法。
  15. 前記モニタ領域からの反射光輝度を閾値と比較することで、前記レンズの集光特性を評価する請求項11〜14のいずれか1項に記載の検査方法。
  16. 前記モニタ領域の少なくとも一部には、1画素内において複数の遮光パターンが配列されている請求項15に記載の検査方法。
  17. 請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像素子を検査する検査装置であって、
    前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハが載置されるステージと、
    前記モニタ領域を照明する照明光源と、
    前記撮像素子の前記受光部で光電変換された信号に基づいて、前記レンズの特性を評価する処理装置と、を備えた検査装置。
  18. 請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像素子を検査する検査方法であって、
    前記撮像素子となる半導体チップが複数設けられたウェハを照明するステップと、
    前記撮像素子の前記受光部で光電変換された信号に基づいて、前記レンズの特性を評価するステップと、を備えた検査方法。
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