JP6270080B1 - 密閉型ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な手法で高効率化を達成可能な密閉型ロータリ圧縮機を提供する。【解決手段】密閉型ロータリ圧縮機1における電動モータ3が、回転軸5を内部に固定しているロータコア12と、ロータコア12の外周側でケース2に固定されたステータコア11と、ステータコア11に設けられたステータコイル13と、を有し、ステータコア11の外径をΦMoとし、圧縮室19を形成するシリンダ16の内径をΦDcとしたとき、数式:ΦDc/ΦMo≦0.350が満たされている。【選択図】図1

Description

本発明は、流体を圧縮する密閉型のロータリ圧縮機に関する。
従来から、例えば冷凍空調用に用いられる圧縮機として密閉型のロータリ圧縮機が知られている。このような圧縮機は例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のように密閉型のロータリ圧縮機では、密閉容器内に回転軸、回転軸を回転させるモータ、回転軸に偏心して取り付けられたピストンロータ、及び、内部にピストンが配置されるシリンダ等が主に設けられている。そしてこのような圧縮機では、冷媒ガスをシリンダの側壁に接続される吸入管を介してシリンダ内に吸入し、ピストンロータの回転によって冷媒ガスが圧縮される。
特開2011−153526号公報
近年、このような圧縮機ではさらなる効率向上が求められているものの、設置スペース等の制約があり、高効率化を目的として大幅に圧縮機の構造や形状を変更することが難しいといった問題がある。
そこで本発明は、簡易な手法で高効率化を達成可能な密閉型ロータリ圧縮機を提供する。
本発明の一の態様に係る密閉型ロータリ圧縮機は、電動モータと、前記電動モータによって軸線回りに回転可能な回転軸と、前記回転軸に設けられて、前記回転軸の回転に伴って前記軸線に対して偏心回転するピストンロータと、前記ピストンロータを収容する圧縮室が内部に形成されるとともに、該圧縮室に冷媒を供給する供給流路が形成されたシリンダと、前記シリンダを囲うことで該シリンダとの間に前記ピストンロータによって圧縮された冷媒が排出される吐出空間を形成して、前記電動モータ、前記回転軸、前記ピストンロータ、及び前記シリンダを密閉して収容するケースと、前記ケースに前記回転軸を支持する軸受と、を備え、前記電動モータは、前記回転軸を内部に固定しているロータコアと、前記ロータコアの外周側で前記ケースに固定されたステータコアと、前記ステータコアに設けられたステータコイルと、を有し、前記ステータコアの外径をΦMoとし、前記シリンダの内径をΦDcとしたとき、下記の(3)式を満たし、前記回転軸の外径をΦLJとしたとき、下記の(6)式をさらに満たす。
0.200≦ΦDc/ΦMo≦0.320・・・(3)
0.106≦ΦLJ/ΦMo≦0.140・・・(6)
ステータコアの外径ΦMoが大きくなればなるほど、ステータコアでの鉄損(渦電流損)を低減することができ、電動モータの効率が向上する。
また、圧縮機で所定の圧縮能力を得る条件下では、シリンダ排除容積(圧縮室の容積)を小さくすると電動モータの回転数を増大させる必要がある。シリンダ排除容積はシリンダの内径ΦDcと相関があり、シリンダ排除容積(圧縮室の容積)が小さい程シリンダの内径ΦDcが小さくなる。従って、所定の圧縮能力を得る条件下では、シリンダの内径ΦDcを小さくする程、電動モータの回転数を増大させる必要がある。
ここで、電動モータは低回転数の領域で運転すると効率が低い。上記の通りシリンダの内径ΦDcが小さければ電動モータの回転数を増大させることになるため、結果として電動モータの効率が向上する。
従って、ステータコアの外径ΦMoを大きくし、又は(及び)、シリンダの内径ΦDcを小さくして、ΦDc/ΦMoの値が0.320以下で、かつ、0.200以上となるように電動モータ、及びシリンダを形成することで、密閉型ロータリ圧縮機の設置スペースや外形形状等を大幅に変更することなく、密閉型ロータリ圧縮機の効率向上を達成できる。
さらに、回転軸の外径ΦLJが小さくなれば、回転軸と軸受等との間の摺動損失を低減することができ、密閉型ロータリ圧縮機での機械効率を向上することができる。また上述のようにステータコアの外径ΦMoを大きくすればステータコアでの鉄損(渦電流損)を低減することができ、電動モータの効率が向上する。よって、回転軸の外径ΦLJをステータコアの外径ΦMoに対して小さくし、ΦLJ/ΦMoの値を0.140以下とすることで、密閉型ロータリ圧縮機のさらなる効率向上を達成できる。
さらに回転軸の外径ΦLJが小さくなれば、回転軸と軸受等との間の摺動損失を低減することができるものの、回転軸の外径ΦLJが小さくなりすぎると、軸受に回転軸が片当たりし易くなり、かえって摺動損失が増大してしまう。したがって、ΦLJ/ΦMoの値を0.106以上とすることで、このような回転軸の片当たりを抑制しつつ、摺動損失が最大限低くなる領域での運転が可能となり、密閉型ロータリ圧縮機での機械効率を向上することができ、密閉型ロータリ圧縮機のさらなる効率向上を達成できる。
上記の密閉型ロータリ圧縮機によれば、上述したような簡易な指標に基づいて電動モータ、及びシリンダを形成することで、簡易な手法で高効率化を達成可能となる。
本発明の実施形態の密閉型ロータリ圧縮機を示す縦断面図である。 ステータコアの外径ΦMoと、電動モータのモータ効率との関係を示すグラフである。 密閉型ロータリ圧縮機がある所定の圧縮能力を発揮している状態でのシリンダの内径ΦDcと、電動モータの回転数との関係を示すグラフである。 電動モータの回転数と、電動モータのモータ効率との関係を示すグラフである。 シリンダの内径ΦDcと、電動モータのモータ効率との関係を示すグラフである。 回転軸の外径ΦLJ、機械効率との関係を示すグラフである。 回転軸の外径ΦLJとステータコアの外径ΦMoとの比であるΦLJ/ΦMoと、軸受での摺動損失との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態における密閉型ロータリ圧縮機1(以下、単に圧縮機1とする)について説明する。
図1に示すように、圧縮機1は、円筒形状のケース2と、ケース2内に収容される電動モータ3と、ケース2内で電動モータ3によって駆動される回転軸5と、ケース2内で回転軸5を支持する軸受17、18(上方軸受17、下方軸受18)と、ケース2内で回転軸5に取り付けられたピストンロータ15と、ケース2内に設けられてピストンロータ15を収容するシリンダ16と、を備えている。
圧縮機1は、図示しない冷媒回路に接続されている。即ち、圧縮機1は、凝縮器、膨張弁、蒸発器などを有する冷媒回路に組み込まれており、冷媒回路の配管内を流れる冷媒を圧縮する装置である。
ケース2は、筒状の胴体7と、胴体7の上端に溶接される上蓋8と、胴体7の下端に溶接される底蓋9と、を有している。電動モータ3、ピストンロータ15、及びシリンダ16は、ケース2の内部に密閉されている。胴体7には、シリンダ16に接続される吸入管10が設けられている。吸入管10は、例えば、アキュムレータ(不図示)を介して冷媒ガスGをシリンダ16内に吸入する管である。ケース2は、シリンダ16から圧縮された冷媒ガスGが排出される吐出空間を内部に形成している。そしてこの吐出空間内に充満した冷媒ガスGは、上蓋8を貫通する吐出管14を通じて冷媒回路へと吐出される。
電動モータ3は、ロータコア12と、ロータコア12の外周側に配置されたステータコア11及びステータコイル13と、を備えている。
ステータコア11は、電磁鋼板により形成されて軸線Oを中心とした円筒状をなしている。ステータコア11は、ケース2の内周面に固定されて設けられている。
ステータコイル13はステータコア11に巻き付けられて設けられている。
ここで、ステータコア11の外径をΦMoとする。
ロータコア12は、電磁鋼板及び磁石により形成されて軸線Oを中心とした円柱状をなしている。ロータコア12は、ステータ11への通電によって軸線Oを中心に回転可能となっている。また、ロータコア12には、軸線Oを中心として円柱状をなし、軸線Oの方向にロータコア12を貫く貫通孔12aが形成されている。ロータコア12には、電動モータ3の駆動時におけるロータコア12の心振れを抑制するために、バランスウェイト25(カウンタウェイト)が取り付けられている。バランスウェイト25は、ロータコア12の下部に取り付けられている。バランスウェイト25は、ステンレスによって形成されている。なお、バランスウェイト25は、ステンレスで形成する必要はなく、銅合金、鋼等、任意の非磁性材料を用いることができる。
回転軸5は軸線Oを中心とした円柱状をなして、鉛直方向に沿って軸線Oの方向に延びている。また回転軸5は、ロータコア12の貫通孔12aに挿入されていることでロータコア12の内部に固定されている。これにより、電動モータ3による回転駆動力はロータコア12から回転軸5に出力される。
ここで、回転軸5の外径(≒貫通孔12aの直径)をΦLJとする。
上方軸受17、及び下方軸受18は、軸線Oの方向に、即ち鉛直方向に互いに離れてケース2内で下方に配置されている。そして、上方軸受17及び下方軸受18は回転軸5の第一の端部(図1における上方)が自由端側となるように、ケース2に対して軸線O回りに回転可能となるように回転軸5を片持ち支持している。より詳しくは、回転軸5はロータコア12よりも下方に延出しており、第一の端部とは反対側の第二端部(図1における下方)のみが上方軸受17、及び下方軸受18によって支持されている。
ピストンロータ15は、回転軸5の上記第二の端部に、軸線Oに対して偏心して取り付けられていることで、回転軸5の回転に伴って偏心回転する。
シリンダ16には、内部にピストンロータ15が収容される密閉された圧縮室19が、上方軸受17と下方軸受18との間に挟まれて形成されている。また、シリンダ16には、吸入管10が接続されて、圧縮室19内に冷媒ガスGを供給する供給流路20が形成されている。そして回転軸5の回転によってピストンロータ15を回転させることで、シリンダ16内の圧縮室19の容積を次第に減少させて冷媒ガスGを圧縮する。またシリンダ16は、ピストンロータ15の外周面と周上の一箇所で微小スキマを有して摺接する円筒面状の内周面16aを有している。シリンダ16の内周面16aの軸心は、軸線Oに一致している。この内周面16aの直径がシリンダ16の内径ΦDcである。
ここで、シリンダ16の圧縮室19の容積は、シリンダ16の内径ΦDcを直径とした空間の容積から圧縮室19内のピストンロータ15の体積を除いた容積である。この圧縮室19の容積がいわゆるシリンダ排除容積である。よって、このシリンダ排除容積はシリンダ16の内径ΦDcと相関しており、シリンダ16の内径ΦDcが小さくなればシリンダ排除容積も小さくなる。
ここで、本実施形態では、上記ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが以下の(1)式を満足している。
ΦDc/ΦMo≦0.350・・・(1)
さらに、本実施形態では、上記ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが以下の(2)式を満足していてもよい。
ΦDc/ΦMo≦0.320・・・(2)
さらに、本実施形態では、上記ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが以下の(3)式を満足していてもよい。
0.200≦ΦDc/ΦMo≦0.320・・・(3)
さらに、本実施形態では、上記回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが以下の(4)式を満足していてもよい。
ΦLJ/ΦMo≦0.140・・・(4)
さらに、本実施形態では、上記回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが以下の(5)式を満足していてもよい。
0.0800≦ΦLJ/ΦMo≦0.140・・・(5)
さらに、本実施形態では、上記回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが以下の(6)式を満足していてもよい。
0.106≦ΦLJ/ΦMo≦0.140・・・(6)
ここで、図2に示すように、ステータコア11の外径ΦMoが大きくなればなるほど、ステータコア11での鉄損(渦電流損)を低減することができることが知られている。よって、ステータコア11の外径ΦMoが大きくすることで、電動モータ3の効率が向上する。
また、図3に示すように、圧縮機1で所定の圧縮能力を得る条件下では、シリンダ16の内径ΦDc(上記のシリンダ排除容積に相関する値)を小さくすると電動モータ3の回転数を増大させる必要があることが知られている。つまり、シリンダ16の内径:Dc<Dcとすると、電動モータ3の回転数:rps<rpsとなる。
さらに、図4に示すように、電動モータ3の回転数が低回転数の領域へ向かうにつれて、モータ効率の低下率が大きくなることが知られている。このため、低回転数の領域で電動モータ3を運転するとモータ効率が低くなってしまう。
よって圧縮機1で所定の圧縮能力を得る条件下では、シリンダ16の内径ΦDcを小さくすれば電動モータ3の回転数を増大させることになり、この結果、図5に示すように電動モータ3の効率が向上する。
そしてステータコア11の外径ΦMoを大きく設定し、又は(及び)、シリンダの内径ΦDcを小さく設定し、上記の(1)式に示すようにΦDc/ΦMoの値を0.350以下とすることで、実機への適用を考えた際にも、十分な電動モータ3の効率を得ることができるとの知見が得られた。
本実施形態の圧縮機1では、ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが上記の(1)式:ΦDc/ΦMo≦0.350を満足している。本実施形態の圧縮機1では、ΦDc/ΦMoの値が0.350以下となるように電動モータ3、及びシリンダ16を形成することで、圧縮機1の設置スペースや外形形状を大幅に変更することなく、上記の(1)式のような簡易な指標に基づいて、簡易な手法で電動モータ3の効率を向上でき、圧縮機1の高効率化を達成可能である。
さらに、ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが上記の(2)式:ΦDc/ΦMo≦0.320を満足すれば、電動モータ3の効率をさらに向上でき、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できるとの知見が得られた。このため、本実施形態の圧縮機1では、ΦDc/ΦMoの値が0.320以下となるように電動モータ3、及びシリンダ16を形成することで、圧縮機1の設置スペースや外形形状を大幅に変更することなく、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できる。
さらに、実機での諸元を考慮した際、ステータコア11の外径ΦMoと、シリンダ16の内径ΦDcとが上記の(3)式:0.200≦ΦDc/ΦMo≦0.320を満足すれば、電動モータ3の効率をさらに向上でき、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できるとの知見が得られた。このため、本実施形態の圧縮機1では、ΦDc/ΦMoの値が0.320以下で、かつ、0.200以上となるように電動モータ3、及びシリンダ16を形成することで、圧縮機1の設置スペースや外形形状を大幅に変更することなく、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できる。
ここで、図6に示すように、回転軸5の外径ΦLJが小さくなれば、回転軸5と上方軸受17、及び下方軸受18等との間での摺動損失を低減することができることが知られている。
よって回転軸5の外径ΦLJを小さく設定することで機械効率を向上できる。また、上述のようにステータコア11の外径ΦMoを大きく設定することでステータコア11での鉄損(渦電流損)を低減でき、電動モータ3の効率を向上できる。そこで回転軸5の外径ΦLJをステータコア11の外径ΦMoに対して小さくし、上記の(4)式に示すようにΦLJ/ΦMoの値を0.140以下とすることで、実機への適用を考えた際にも、圧縮機1で十分な効率を得ることができるとの知見が得られた。
よって本実施形態の圧縮機1では、回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが上記の(4)式:ΦLJ/ΦMo≦0.140をさらに満足するように電動モータ3、及び回転軸5を形成することで、圧縮機1の形状や設置スペース等を大幅に変更することなく、上記の(4)式のような簡易な指標に基づいて、簡易な手法で電動モータ3の効率を向上でき、圧縮機1の高効率化を達成可能である。
また、電磁鋼板で形成されたロータコア12に、電磁鋼板ではない回転軸5が挿入されて設けられている。本実施形態では回転軸5の外径ΦLJを小さくすることで、ロータコア12の貫通孔12aの径を小さくすることができ、ロータコア12における電磁鋼板の量を増大させることができる。よって、ロータコア12での磁気抵抗を低減することができ、電動モータ3の効率を向上でき、圧縮機1の高効率化を達成可能である。
ここで、回転軸5の外径ΦLJが小さくなり過ぎると上方軸受17及び下方軸受18と回転軸5との間で片当たりが生じる可能性が増大する。よってΦLJが所定値よりも小さい領域ではかえって摺動損失が増大し、図7に示すように、ΦLJ/ΦMoの値には、最も上方軸受17及び下方軸受18と回転軸5との間の摺動損失が低くなる極小値が存在するとの知見が得られた。そしてこのΦLJ/ΦMoの極小値は、0.0800以上であって、0.0106以上であって、かつ、0.140以下の値であるとの知見が得られた。
よって本実施形態では実機での諸元を考慮した際、回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが上記の(5)式:0.0800≦ΦLJ/ΦMo≦0.140をさらに満足するように回転軸5、及び電動モータ3を形成することで、摺動損失を低減でき、圧縮機1の設置スペースや外形形状を大幅に変更することなく、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できる。
さらに、本実施形態ではさらに、回転軸5の外径ΦLJと、ステータコア11の外径ΦMoとが上記の(6)式:0.0106≦ΦLJ/ΦMo≦0.140を満足するように回転軸5、及び電動モータ3を形成することで、摺動損失をさらに低減でき、圧縮機1の設置スペース等を大幅に変更することなく、圧縮機1のさらなる効率向上を達成できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上記では密閉型ロータリ圧縮機1について説明したが、ケース2内の上部にスクロール圧縮機構をさらに有する密閉型二段圧縮機等にも、上述した構成を適用してもよい。
1…密閉型ロータリ圧縮機
2…ケース
3…電動モータ
5…回転軸
7…胴体
8…上蓋
9…底蓋
10…吸入管
11…ステータコア
12…ロータコア
12a…貫通孔
13…ステータコイル
14…吐出管
15…ピストンロータ
16…シリンダ
16a…内周面
17…上方軸受
18…下方軸受
19…圧縮室
20…供給流路
25…バランスウェイト
O…軸線
G…冷媒ガス

Claims (1)

  1. 電動モータと、
    前記電動モータによって軸線回りに回転可能な回転軸と、
    前記回転軸に設けられて、前記回転軸の回転に伴って前記軸線に対して偏心回転するピストンロータと、
    前記ピストンロータを収容する圧縮室が内部に形成されるとともに、該圧縮室に冷媒を供給する供給流路が形成されたシリンダと、
    前記シリンダを囲うことで該シリンダとの間に前記ピストンロータによって圧縮された冷媒が排出される吐出空間を形成して、前記電動モータ、前記回転軸、前記ピストンロータ、及び前記シリンダを密閉して収容するケースと、
    前記ケースに前記回転軸を支持する軸受と、
    を備え、
    前記電動モータは、
    前記回転軸を内部に固定しているロータコアと、
    前記ロータコアの外周側で前記ケースに固定されたステータコアと、
    前記ステータコアに設けられたステータコイルと、
    を有し、
    前記ステータコアの外径をΦMoとし、前記シリンダの内径をΦDcとしたとき、下記の(3)式を満たし、
    前記回転軸の外径をΦLJとしたとき、下記の(6)式をさらに満たす密閉型ロータリ圧縮機。
    0.200≦ΦDc/ΦMo≦0.320・・・(3)
    0.106≦ΦLJ/ΦMo≦0.140・・・(6)
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