JP6269382B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6269382B2
JP6269382B2 JP2014162393A JP2014162393A JP6269382B2 JP 6269382 B2 JP6269382 B2 JP 6269382B2 JP 2014162393 A JP2014162393 A JP 2014162393A JP 2014162393 A JP2014162393 A JP 2014162393A JP 6269382 B2 JP6269382 B2 JP 6269382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
compressor
response delay
delay time
electromagnetic clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014162393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016037919A (ja
Inventor
健児 小嶋
健児 小嶋
千華子 大久
千華子 大久
達也 下▲崎▼
達也 下▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014162393A priority Critical patent/JP6269382B2/ja
Publication of JP2016037919A publication Critical patent/JP2016037919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269382B2 publication Critical patent/JP6269382B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

本発明は、エンジンの制御装置に関するものである。
車両の空調装置にあっては、空調風を冷やすために、熱交換器としてのエバポレータを有している。このエバポレータを流通される冷媒の圧縮のためにコンプレッサが用いられるが、コンプレッサはエンジンによって駆動されるのが一般的である。そして、エバポレータの温度調整や空調要求に応じてコンプレッサを適宜停止させるために、エンジンとコンプレッサとの駆動伝達経路に電磁クラッチ(マグネットクラッチと呼ばれることもある)を介在させることも一般的に行われている。
コンプレッサは、エンジンにとって大きな負荷となる。このため、特許文献1には、大きなエンジン負荷を必要とするときに、コンプレッサを停止させて、走行のためのエンジントルクを実質的に上昇させることが開示されている。
特開平11−245656号公報
前述したように、コンプレッサはエンジンにとって大きな負荷となるため、コンプレッサを停止させるために電磁クラッチをオフ(切断)したときに、コンプレッサの負荷解放に伴ってエンジントルクが一時的に上昇するトルクショックを生じることになる。特に、エバポレータの温度が所定温度範囲となるように制御するために、電磁クラッチのオフ(切断)とオン(接続)とが頻繁に繰り返されることも多いことから、上記トルクショックが生じる機会が多いものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、エンジンとコンプレッサとの間に介在された電磁クラッチがオフされた際のトルクショックを効果的に防止できるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
エンジンと、該エンジンの動力によって駆動される空調用のコンプレッサと、該エンジンと該コンプレッサとの間の動力伝達経路を接続、遮断する電磁クラッチと、を備え、該電磁クラッチに対して空調要求に応じて該電磁クラッチを接続させるオン指令信号もしくは該電磁クラッチを遮断させるオフ指令信号を出力するようにしたエンジンの制御装置であって、
前記コンプレッサの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記電磁クラッチを切断させるオフ指令信号出力から実際に電磁クラッチが切断されるまでの応答遅れ時間を、前記回転数検出手段で検出されるコンプレッサの回転数が高くなるほど長い時間として推定する応答遅れ時間推定手段と、
前記オフ指令信号出力時点から、前記応答遅れ時間推定手段で推定された応答遅れ時間が経過した時点で初めて、エンジン発生トルクの低下措置を行うことによりトルク変動を抑制するトルク調整手段と、
を備え、
前記トルク調整手段が、前記エンジン発生トルクの低下措置を行うこととして、点火時期を遅角させることを用いている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、電磁クラッチがオフされたときの一時的なエンジントルクの上昇を点火時期を遅角させることにより抑制して、トルクショックを防止することができる.特に、電磁クラッチへのオフ指令信号出力から実際に電磁クラッチがオフされるまでの応答遅れ時間がコンプレッサ回転数に応じて変化することに対応して、この応答遅れ時間が経過した適切なタイミングで点火時期を遅角するので、トルクショックを効果的に防止することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記コンプレッサにより圧縮される冷媒の圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、
前記応答遅れ時間推定手段による応答遅れ時間の推定が、前記冷媒圧検出手段で検出される冷媒の圧力が高いほど長い時間となるように推定する、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、応答遅れ時間が冷媒圧にも応じて変化することに対応して、トルクショックをより十分に防止する上で好ましいものとなる。
前記オフ指令信号の出力に先だって、あらかじめ充填量を徐々に低減させつつ点火時期を徐々に進角させる前準備の制御が行われ、該前準備の制御後に該オフ指令信号が出力される、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、後の点火時期の遅角を見込んであらかじめ点火時期を進角させておくと共に、この進角に伴うエンジントルク増加を充填量を低減することにより抑制させる前準備の制御を行うことにより、点火時期を基準値から遅角させることなくトルクショック防止のための点火時期の遅角を行うことができ、燃費悪化を防止する上で好ましいものとなる。
パニックブレーキ時であることを検出するパニックブレーキ検出手段をさらに備え、
前記パニックブレーキ検出手段でパニックブレーキ時であることが検出されたときは、前記前準備の制御が禁止されて、ただちに前記オフ指令信号が出力される、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、パニックブレーキ時にはエンストの問題を生じやすいが、このときは前準備の制御を行うことなく直ちに電磁クラッチのオフ指令信号を出力するようにして、エンスト防止の上で好ましいものとなる。
本発明によれば、電磁クラッチをオフすることに伴うトルクショックを防止することができる。
エンジンの冷却水通路と冷媒通路とを空調装置との関係で示す系統図。 本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 コンプレッサ回転数と応答遅れ時間との関係を示す特性図。 冷媒圧と応答遅れ時間との関係を示す特性図。 本発明の第1の制御例を示すタイムチャート。 図5の制御を行うためのフローチャート。 本発明の第2の制御例を示すタイムチャート。 図7の制御を行うためのフローチャート。
図1は、エンジンEの冷却水通路と冷媒通路とを空調装置Kとの関係で示す系統図である。まず、空調装置Kについて簡単に説明する。1は空調通路で、この空調通路1には、その上流側から下流側へ順次、ブロア2、エアフィルタ3、エバポレータ4、ヒータコア5が配設されている。ブロア1の上流側に、切換ダンパ6が配設されると共に、車室内から延びる内気循環用の通路9が開口されている。切換ダンパ6によって、空調通路1に対する外気導入と内気導入とが切換えられる。
空調通路1内には、エバポレータ3の下流側でかつヒータコア4の上流側において、エアミックスダンパ7が配設されている。このエアミックスダンパ7により、エバポレータ3を通過した後の空調風について、ヒータコア4を通過する割合とヒータコア4をバイパスする割合とが変更されて、車室内へ吹き出される空調風の温度調整が行われる。空調通路1には、ヒータコア4およびエアミックスダンパ7の下流側において、車室内に連なる吹出口8が連なっている。なお、図1では、吹出口8は簡略化のために1つのみ示されるが、実際には、足下用、顔用、デフロスタ用等、複数設けられているものである。以上のような空調装置Kそのものは既知なので、これ以上の説明は省略する。
次に、エバポレータ4に対する冷媒の循環経路について説明する。まず、コンプレッサ20の回転軸に取付けたプーリ21と、エンジンE(のクランク軸)に取付けたプーリ22との間にベルト23が巻回されて、エンジンEによってコンプレッサ20が機械的に回転駆動される。コンプレッサ20によって圧縮された冷媒が、配管24を経てエバポレータ4に供給される。この配管24には、コンプレッサ20側からエバポレータ4側へ向けて順次、コンデンサ25、ドライヤ(乾燥器)26、冷媒圧センサ27、エキスパンションバルブ28が接続されている。エバポレータ4を通過した冷媒は、配管29を経て、コンプレッサ20に戻される。なお、エバポレータ4には、その温度を検出する温度センサ32が設けられている。
コンプレッサ20により圧縮されて高温、高圧の液化された冷媒は、コンデンサ25により冷却された後、ドライヤ26で乾燥され、その後、エキスパンションバルブ28によって気化、霧化されて低温、低圧の状態でエバポレータ4に導入される。エバポレータ4によって空調風を冷却することにより温度上昇された冷媒は、配管29を経てコンプレッサ20に戻り、上記の作用が繰り返されることになる。
上記コンプレッサ20は、その回転軸に取付けられたプーリ21が、電磁クラッチ(マグネットクラッチ)30を内蔵したものとされている。この電磁クラッチ30は、消磁時にオフ(切断)されて、エンジンEとコンプレッサ20との間の動力伝達をカットする。電磁クラッチ30を励磁することによりオン(接続)されて、エンジンEによりコンプレッサ20が駆動される。電磁クラッチ30の消磁と励磁とを切換えるために、その電力供給経路にリレースイッチ31が接続され、このリレースイッチ31が後述するコントローラPCMによって制御される。
次に、ヒータコア5に対する冷却水の循環経路について説明する。まず、エンジンEには、そのクランク軸方向に隔置して冷却水の流入口41と流出口42とが設けられる。エンジン冷却用として、流入口41と流出口42とを接続する環状の循環通路43が設けられる。循環通路43には、流入口41付近において、エンジンEによって機械的に駆動されるウオータポンプ44が設けられている。ウオータポンプ44が駆動されることにより、冷却水が、順次、流入口41、エンジン内部(の冷却水通路)、流出口42、循環通路43を通って、再び流入口41へと流れることになる。
循環通路43に対して、ラジエタ45が接続される。すなわち、流出口42付近の循環通路43に対して、ラジエタ45用の流入側通路46と流出側通路47とが接続されている。流出側通路47には、循環通路43付近においてサーモスタットバルブ48が接続されている。サーモスタットバルブ48は、常時は閉弁されていて、流出口42付近の冷却水温度が所定温度以上の高温になると開弁される。サーモスタットバルブ48が開弁されることにより、冷却水(の一部)がラジエタ45を流れて、冷却されることになる。なお、ラジエタ45は、コンデンサ25と共に、冷却ファン冷却ファン49によって冷却される(外気との熱交換)。また、図1中、50は冷却水温度を検出する水温センサである。
循環通路43を流れる高温の冷却水の一部は、供給通路51を介してヒータコア5に導入される。そして、ヒータコア5を通過した冷却水は、戻り通路52を介して循環通路43へ戻される。供給通路51には、アイドルストップ時を前提として駆動される電動ポンプ53が接続されている。この電動ポンプ53は、停止時でも冷却水の流れを許容するものとなっている。そして、暖房時に、アイドルストップによりエンジンEが自動停止された際に、電動ポンプ53が駆動される。すなわち、アイドルストップ時でも冷却水がヒータコア5を流れるようにして、ヒータコア5の低温化が促進されるのを抑制して、アイドルストップ時での暖房時間を長く確保できるようにしてある。
ここで、コンプレッサ20を駆動することは、エンジンEにとって大きな負荷となる。このため、コンプレッサ20を駆動している状態から、電磁クラッチ30をオフ(切断)してコンプレッサ20の駆動を停止させた際に、エンジントルクが一時的に上昇するトルクショックを生じやすいものとなる。以下、このトルクショックを防止するための本発明の制御例について、図2以下を参照しつつ説明する。
まず、図2は、本発明の制御系統例をブロック図的に示すものである。この図2において、図1に示すリレースイッチ31を制御するエンジン側コントローラとなるPCM(図1をも参照)には、空調用コントローラUKからのエアコンオフ要求の信号が入力されるようになっている。すなわち、空調用コントローラUKは、エバポレータ4の温度が所定温度(例えば2〜3℃)以下になったとき、あるいは冷房や除湿を必要としないときに、エアコンオフ信号をPCMに出力し、これに応じてPCMが電磁クラッチ30をオフ(リレースイッチ31をオフ)するようになっている。
電磁クラッチ30をオフした際のトルクショック防止のために、PCMには、前記冷媒圧センサ27からの信号の他、回転数センサ33(図1をも参照)からの信号が入力される。回転数センサ33は、コンプレッサ20の回転数を検出するものである。なお、エンジンEの回転数とコンプレッサ20の回転数とは一定の比例関係にあるので、実施形態では、回転数センサ33としてエンジン回転数センサを利用するようにしてあるが、コンプレッサ回転数検出用の回転数センサを別途専用に設けてもよい。
後述するトルクショック防止の制御のために、PCMは、前記リレースイッチ31(電磁クラッチ30)を制御する他、点火プラグ60(の点火時期)の制御と、スロットル弁61(充填量つまり吸入空気量)の制御とを行うようになっている。
ここで、コンプレッサ20は、電磁クラッチ30(リレースイッチ31)に対するオフ信号の出力から実際にオフされるまで(駆動負荷低減まで)に応答遅れ時間を有する。この応答遅れ時間は、主としてコンプレッサ回転数に応じたものとなり、副次的に冷媒圧にも応じたものとなる。すなわち、コンプレッサ20(電磁クラッチ30)の回転数に応じた応答遅れ時間は、その回転系の慣性力に起因したものとなる。また、電磁クラッチ30は、ねじり力によって駆動力を伝達することになるが、冷媒圧が大きくなるとこのねじり力が大きくなって、実際に切断されるまでに応答遅れを生じることになる。
図3に、コンプレッサの回転数と応答遅れ時間との関係を示してあり、コンプレッサ30の回転数が高いほど応答遅れ時間が大きく(長く)なる。また、図4に、冷媒圧と応答遅れ時間との関係を示してあり、冷媒圧が高いほど応答遅れ時間が大きく(長く)なる。なお、図3、図4に示す特性は、あらかじめ実験により求めてある。
なお、図3、図4に示す特性に基づいて最終的に応答遅れ時間を決定する際には、両方の応答遅れ時間の加算値を用いてもよく、あるいは所定の重み付け(コンプレッサ回転数に基づく応答遅れ時間の反映度合いが大きくなるような重み付け)を行った後の加算値を用いるようにしてもよい。この他、図3の特性を、冷媒圧毎に設定して、冷媒圧に応じて選択されるコンプレッサ回転数に応じて、応答遅れ時間を決定する等、適宜の手法でなし得る。
本実施形態では、応答遅れ時間を図3、図4に示す特性図に基づいて決定して、電磁クラッチ30へのオフ信号出力時点から、この決定された応答遅れ時間が経過した時点で、点火時期を遅角させるようにしてある。すなわち、点火時期の変更は極めてすみやかに行なうことが可能であることから、電磁クラッチ30のオフに伴う一時的なエンジントルクの上昇を、点火時期を遅角させることにより防止(あるいは低減)するようにしてある。
図5は、本発明の第1の制御例を示すタイムチャートである。この図5において、t1時点において、空調用コントローラUKからPCMに対して、エアコンオフ要求があったときである。このt1時点で、PCMは、電磁クラッチ30のオフ信号を出力する(リレースイッチ31をオフする信号の出力)。t1時点後、図3、図4に示す特性に基づいて決定された応答遅れ時間が経過した時点となるt2時点で、実際にコンプレッサ30がオフされ、これに同期して点火時期が基準値(ベース値で、図5中a1で示す)から遅角される(エンジン発生トルクの低下)。この点火時期の遅角により、コンプレッサ20が停止されることによる一時的なエンジントルクの上昇が防止されて、トルクショックが防止されることになる。勿論、点火時期の遅角量は、コンプレッサ20の駆動停止による負荷低減分に相当したものとされる。
t2時点以後は、点火時期が徐々に進角され、この点火時期の進角に伴うエンジントルクの増大を抑制すべく、充填量が徐々に減少される。そして、t3時点で、点火時期が基準値(エンジン発生トルクがt1時点とは相違するため、t1時点での基準値a1とは相違)となり、充填量もこれに応じたものとなる。なお、充填量の変更に応じて燃料噴射量も変更されることになる。
図6は、図5に示すような制御を行うためのフローチャートである。以下この図6について説明するが、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、空調用コントローラUKからのエアコンオフ要求があるか否かが判別される。このQ1の判別でNOのときは、Q1の判別が繰り返されることになる。また、Q1の判別でYESのときは、Q2において、電磁クラッチ30をオフする信号が出力される(図5のt1時点対応)。この後、Q3において、応答遅れ時間が、前述のようにコンプレッサ回転数と冷媒圧とに基づいて決定される。
Q3の後、Q4において、Q2でのオフ指令信号の出力時点から、Q3で決定された応答遅れ時間が経過したか否かが判別される。このQ4判別でNOのときは、Q4の判別が繰り返される。Q4の判別でYESのときは、Q5において、点火時期が所定量遅角される(図5のt2時点対応)。なお、点火時期の遅角量は、例えばあらかじめコンプレッサ回転数と冷媒圧とに基づいてコンプレッサ20の駆動トルクを決定して、この決定された駆動トルク分だけエンジンEの発生トルクが減少するように設定される。
Q5の後、Q6において、スロットル弁61を徐々に閉弁して充填量を減少させつつ、点火時期が徐々に進角される。この後、Q7において、点火時期が基準値にまで進角されたか否かが判別される。このQ7の判別でNOのときは、Q7の判別が繰り返される。Q7の判別でYESのときは、図5のt3時点となった状態であり、これによりトルクショック防止の制御が終了される。
図7は、トルクショック防止のための本発明の第2の制御例を示すタイムチャートであり、図5に対応している。本制御例では、t11時点において、エアコンのオフ要求がされた時点となる。このt11時点以後は、後の点火時期の遅角に合わせるべく、充填量が徐々に減少される一方、点火時期が基準値a1から徐々に進角される。t12時点になると、電磁クラッチ30のオフ信号が出力されると共に、点火時期のそれ以上の進角が中止され、かつ充填量のそれ以上の低減が中止される(t12時点での点火時期が維持されると共に、充填量が維持される)。t12時点での点火時期とt11時点での点火時期との差分は、コンプレッサ20の駆動に必要なトルク分に相当するものとされる。
この後、t12時点から応答遅れ時間が経過した時点となるt13時点において点火時期が遅角され(エンジンEの発生トルク低下)、これによりコンプレッサ20の駆動停止に伴うトルクショックが防止される。以上のような図7の制御例では、点火時期を基準値a1から遅角させる必要がないことから、図5の制御例に比して、燃費向上の上で好ましいものとなる。
図8は、図7の制御を行うためのフローチャートであり、以下図8について説明する。まず、Q11において、空調用コントローラUKからのエアコンオフ要求があるか否かが判別される。このQ11の判別でNOのときは、Q11の判別が繰り返されることになる。また、Q11の判別でYESのときは、Q12において、パニックブレーキ時であるか否かが判別される。すなわち、例えば、ABS制御装置が作動されたとき、エンジン回転数が急激に減少したとき(エンジン回転数の減少方向の変化率が所定値以上のとき)、車速が急激に減少したとき(車速の減少方向の変化率が所定値以上のとき)、さらにはロックアップクラッチ付の自動変速機において、ロックアップクラッチがオン(接続)されている状態でブレーキ圧が所定値以上となる大きいとき、のいずれか1つの条件が満足されたときに、パニックブレーキ時であると判定される。
上記Q12の判別でNOのときは、Q13〜Q18の処理によって、図7に示すような制御が実行される.すなわち、Q13において、スロットル弁61を徐々に閉弁方向へ駆動しつつ、点火時期を徐々に進角させる(図7のt11時点からt12時点までの制御に対応)。この後、Q14において、目標点火時期まで進角されたか否かが判別される。このQ14の判別でNOのときは、Q13へ戻る。
上記Q14の判別でYESのときは、Q15において、電磁クラッチ30をオフする信号が出力される。この後、Q16において、応答遅れ時間が決定される。この後、Q17において、Q15での電磁クラッチ30のオフ指令時点から、Q15で設定される応答遅れ時間が経過したか否かが判別される。このQ17の判別でNOのときは、Q17の判別が繰り返される。Q17の判別でYESのときは、Q18において、点火時期が所定量遅角される(トルクショック防止)。
前記Q12の判別でYESのときは、パニックブレーキに伴うエンジン回転数の急激な低下により、大きな負荷となるコンプレッサ20を駆動したままではエンストの可能性が高いときとなる。このときは、Q19において、ただちに電磁クラッチ30をオフする指令信号が出力される。この後、Q20において応答遅れ時間が決定される。Q20の後、Q21において、Q19でのオフ指令信号出力から応答遅れ時間が経過したか否かが判別される。このQ21の判別でNOのときは、Q21の判別が繰り返される。Q21の判別でYESのときは、Q22において、点火時期が所定量遅角される。上記Q19〜Q22の処理は、図6におけるQ2〜Q5の処理に対応している。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、エンジンにより電磁クラッチを介して空調用のコンプレッサを駆動するものにおいて、トルクショックを防止する上で好ましいものとなる。
PCM:コントローラ(トルクショック防止用)
UK:コントローラ(空調装置用)
E:エンジン
K:空調システム
4:エバポレータ
27:圧力センサ(冷媒圧)
20:コンプレッサ
30:電磁クラッチ
31:リレースイッチ
33:回転数センサ(コンプレッサ)
60:点火プラグ(点火時期調整)
61:スロットル弁(充填量調整)

Claims (4)

  1. エンジンと、該エンジンの動力によって駆動される空調用のコンプレッサと、該エンジンと該コンプレッサとの間の動力伝達経路を接続、遮断する電磁クラッチと、を備え、該電磁クラッチに対して空調要求に応じて該電磁クラッチを接続させるオン指令信号もしくは該電磁クラッチを遮断させるオフ指令信号を出力するようにしたエンジンの制御装置であって、
    前記コンプレッサの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記電磁クラッチを切断させるオフ指令信号出力から実際に電磁クラッチが切断されるまでの応答遅れ時間を、前記回転数検出手段で検出されるコンプレッサの回転数が高くなるほど長い時間として推定する応答遅れ時間推定手段と、
    前記オフ指令信号出力時点から、前記応答遅れ時間推定手段で推定された応答遅れ時間が経過した時点で初めて、エンジン発生トルクの低下措置を行うことによりトルク変動を抑制するトルク調整手段と、
    を備え、
    前記トルク調整手段が、前記エンジン発生トルクの低下措置を行うこととして、点火時期を遅角させることを用いている、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記コンプレッサにより圧縮される冷媒の圧力を検出する圧力検出手段をさらに備え、
    前記応答遅れ時間推定手段による応答遅れ時間の推定が、前記冷媒圧検出手段で検出される冷媒の圧力が高いほど長い時間となるように推定する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記オフ指令信号の出力に先だって、あらかじめ充填量を徐々に低減させつつ点火時期を徐々に進角させる前準備の制御が行われ、該前準備の制御後に該オフ指令信号が出力される、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項3において、
    パニックブレーキ時であることを検出するパニックブレーキ検出手段をさらに備え、
    前記パニックブレーキ検出手段でパニックブレーキ時であることが検出されたときは、前記前準備の制御が禁止されて、ただちに前記オフ指令信号が出力される、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2014162393A 2014-08-08 2014-08-08 エンジンの制御装置 Active JP6269382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162393A JP6269382B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162393A JP6269382B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016037919A JP2016037919A (ja) 2016-03-22
JP6269382B2 true JP6269382B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=55529204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014162393A Active JP6269382B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6269382B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02131049U (ja) * 1989-04-07 1990-10-30
JP2970936B2 (ja) * 1990-11-29 1999-11-02 富士重工業株式会社 点火時期制御装置
JPH05116529A (ja) * 1991-10-25 1993-05-14 Fuji Heavy Ind Ltd 車輌用エアコンコンプレツサ制御方法
JPH0968083A (ja) * 1995-08-30 1997-03-11 Hitachi Ltd 内燃機関のアイドル回転数制御装置
JP5169876B2 (ja) * 2009-01-27 2013-03-27 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016037919A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6378055B2 (ja) 内燃機関の冷却制御装置
US20190023100A1 (en) Vehicle Air Conditioner
RU2714797C2 (ru) Способ предотвращения повреждения компрессора в транспортном средстве (варианты) и транспортное средство
US10814698B2 (en) Vehicle air conditioning device
JP2008308080A (ja) 自動車の吸放熱システムおよびその制御方法
US11192428B2 (en) Vehicle air-conditioning device
US10508588B2 (en) Cooling device for internal combustion engine
US11203251B2 (en) Vehicle air conditioning device
US20170217286A1 (en) Air-conditioning control device and vehicle air-conditioning device, and method for determining fault in electromagnetic valve of air-conditioning control device
US10926609B2 (en) Vehicle air conditioning device
JP2010234837A (ja) 車両用空調装置
US20150367711A1 (en) Air conditioning device for vehicle and air conditioning control method for vehicle
US10138842B2 (en) Apparatus for utilizing heat wasted from engine
JP5786476B2 (ja) 車両用空調装置
US20190077222A1 (en) Vehicle Air Conditioner
JP2013001344A (ja) 車両用空調装置
JP6597713B2 (ja) 車両用空調装置
JP6221993B2 (ja) エンジンの制御装置
US20150343878A1 (en) Motor vehicle with automatic start-stop system and with a heating system heat exchanger functioning as a cold reservoir
JP6269382B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2008285028A (ja) 車両用空気調和装置
JP6246633B2 (ja) 車両用内燃機関の冷却装置
RU2678799C1 (ru) Способ управления движением транспортного средства и устройство управления движением транспортного средства
WO2018016221A1 (ja) 車両用空調装置
JP7059971B2 (ja) 電池冷却システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6269382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150