JP6265619B2 - 電力用半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

電力用半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力用半導体装置およびその製造方法に関し、特に、トレンチゲート構造を有するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)およびその製造方法に関する。
従来、トレンチゲート構造(以下、単にトレンチゲートという)を有するIGBT(以下、トレンチIGBTという)などの電力用半導体装置では、半導体基板表面の平面視において、複数のストライプ状のトレンチゲートを狭い間隔(ピッチ)で高密度に形成することによって、導通損失を低減している。トレンチIGBTでは、半導体基板の表面から裏面に向かって、n型エミッタ領域およびp型コンタクト領域、p型ベース領域、n型ベース領域、n型バッファ領域、p型コレクタ領域が順に形成されている。
このように、従来のトレンチゲートは、ストライプ状に形成されることが多く、半導体基板表面の平面視においてn型エミッタ領域と隣接し、かつ断面視においてn型エミッタ領域およびp型ベース領域を貫いてn型ベース領域の一部に届くように形成されている。また、各トレンチゲートに隣接するn型エミッタ領域の外側に、当該n型エミッタ領域と隣接してp型コンタクト領域が形成されている。
次に、トレンチIGBTの基本的な動作について説明する。
トレンチIGBTでは、表面側のn型エミッタ領域から、トレンチゲートに隣接したp型ベース領域に電子が注入される。このとき、p型ベース領域に注入される電子の量は、トレンチゲートに印加する電圧を制御することによって調整される。具体的に、オフ電圧が印加された状態では、表面側のn型エミッタ領域からp型ベース領域に電子が注入されず導通しない。一方、オン電圧が印加された状態では、表面側のn型エミッタ領域からp型ベース領域に電子が注入され、その結果n型ベース領域にも電子が注入される。また、裏面側のp型コレクタ領域からnバッファ領域を経由して、正孔がn型ベース領域に注入される。
このように、表面側からは電子が注入され、裏面側からは正孔が注入されることによって、オン状態(導通状態)となったn型ベース領域における電子及び正孔のキャリア濃度が、元のn型ベース領域の電子濃度および正孔濃度(不純物濃度)よりも2桁以上多い電子濃度および正孔濃度となる伝導度変調効果が生じる。従って、n型ベース領域の抵抗が非常に低くなって導通損失を低減することが可能となる。
従来では、トレンチIGBTの一種として、半導体装置の断面視においてストライプ状に繰り返して形成されるトレンチゲート間の所定の領域にn型エミッタ領域等を形成せず、p型ベース領域を半導体基板表面に露出して形成する半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、トレンチゲートを間引いていることから、トレンチ間引き構造とも呼ばれている。特許文献1では、トレンチゲートが形成される領域の全面にp型ベース領域が形成されている。特許文献1によれば、導通損失を上記の従来のトレンチIGBTと同程度にしつつ、トレンチIGBTのゲート容量を低減し、短絡(以下、負荷短絡という)時のコレクタ電流を低減することができる。
また、トレンチゲートの長手方向にp型ベース領域を間引いた半導体装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、トレンチゲートが形成される領域の全面にp型ベース領域を配置するのではなく、トレンチゲートの長手方向、すなわちトレンチゲートと直交するようにストライプ状のp型ベース領域を配置している。また、p型ベース領域には、上記の従来のIGBTと同様に、n型エミッタ領域およびp型コンタクト領域が形成されている。特許文献2によれば、p型ベース領域が全面に形成されずストライプ状に形成されているため、ゲート電極とエミッタ電極とのゲート容量を低減することができ、負荷短絡時のコレクタ電流を低減することができる。
特開2002−353456号公報 特開2001−274400号公報
従来、トレンチIGBTの導通損失を低減するために、ストライプ状のトレンチゲートを狭い間隔で配置することによる高密度化、およびn型ベース領域の膜厚を薄くする薄膜化の傾向にあり、その結果、負荷短絡時のコレクタ電流の増加と、n型ベース領域の薄膜化によるシリコンの熱容量減少によって短絡時の耐性が低下するという問題が生じる。
負荷短絡時におけるコレクタ電流を低減するために、特許文献1では、トレンチゲートの間引く数を増やしている。また、特許文献2では、ストレイプ状のp型ベース領域を形成する間隔を広くしている。しかしながら、間引く領域や形成する間隔を広くすると、負荷短絡時にコレクタ電流が発振するという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、負荷短絡時のコレクタ電流の発振を抑制することが可能な電力半導体装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による電力用半導体装置は、第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域と、第1ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状に形成された第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状に形成された第2導電型の第3ベース領域と、第2ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第2ベース領域よりも浅くかつ第2ベース領域に沿ってストライプ状に形成された第1導電型のエミッタ領域、および第2ベース領域よりも浅く形成された第2導電型の第1コンタクト領域と、第3ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第3ベース領域よりも浅く形成された第2導電型の第2コンタクト領域と、第1主面側の平面視において第1ベース領域、第2ベース領域、第3ベース領域、およびエミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面から第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部と、溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上であって、溝部を充填するように形成されたゲート電極と、エミッタ領域、第1コンタクト領域、および第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極と、第1ベース領域の第2主面側に順に形成された、第1導電型のバッファ領域および第2導電型のコレクタ領域と、コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極とを備え、第3ベース領域の不純物濃度は、第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度である。
また、本発明による電力用半導体装置の製造方法は、(a)第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域を準備する工程と、(b)第1ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状の第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状の第2導電型の第3ベース領域を形成する工程と、(c)第2ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第2ベース領域よりも浅くかつ第2ベース領域に沿ったストライプ状の第1導電型のエミッタ領域、および第2ベース領域よりも浅く第2導電型の第1コンタクト領域を形成する工程と、(d)第3ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第3ベース領域よりも浅く第2導電型の第2コンタクト領域を形成する工程と、(e)第1主面側の平面視において第1ベース領域、第2ベース領域、第3ベース領域、およびエミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面から第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部を形成する工程と、(f)溝部の内表面を覆うようにゲート絶縁膜を形成する工程と、(g)ゲート絶縁膜上であって、溝部を充填するようにゲート電極を形成する工程と、(h)エミッタ領域、第1コンタクト領域、および第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、(i)第1ベース領域の第2主面側に順に第1導電型のバッファ領域および第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、(j)コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備え、工程(b)において、第3ベース領域の不純物濃度は、第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度である。
本発明によると、電力用半導体装置は、第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域と、第1ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状に形成された第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状に形成された第2導電型の第3ベース領域と、第2ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第2ベース領域よりも浅くかつ第2ベース領域に沿ってストライプ状に形成された第1導電型のエミッタ領域、および第2ベース領域よりも浅く形成された第2導電型の第1コンタクト領域と、第3ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第3ベース領域よりも浅く形成された第2導電型の第2コンタクト領域と、第1主面側の平面視において第1ベース領域、第2ベース領域、第3ベース領域、およびエミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面から第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部と、溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上であって、溝部を充填するように形成されたゲート電極と、エミッタ領域、第1コンタクト領域、および第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極と、第1ベース領域の第2主面側に順に形成された、第1導電型のバッファ領域および第2導電型のコレクタ領域と、コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極とを備え、第3ベース領域の不純物濃度は、第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度であるため、負荷短絡時のコレクタ電流の発振を抑制することが可能となる。
また、電力用半導体装置の製造方法は、(a)第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域を準備する工程と、(b)第1ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状の第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状の第2導電型の第3ベース領域を形成する工程と、(c)第2ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第2ベース領域よりも浅くかつ第2ベース領域に沿ったストライプ状の第1導電型のエミッタ領域、および第2ベース領域よりも浅く第2導電型の第1コンタクト領域を形成する工程と、(d)第3ベース領域の第1主面側の表面に選択的に、第3ベース領域よりも浅く第2導電型の第2コンタクト領域を形成する工程と、(e)第1主面側の平面視において第1ベース領域、第2ベース領域、第3ベース領域、およびエミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面から第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部を形成する工程と、(f)溝部の内表面を覆うようにゲート絶縁膜を形成する工程と、(g)ゲート絶縁膜上であって、溝部を充填するようにゲート電極を形成する工程と、(h)エミッタ領域、第1コンタクト領域、および第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、(i)第1ベース領域の第2主面側に順に第1導電型のバッファ領域および第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、(j)コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備え、工程(b)において、第3ベース領域の不純物濃度は、第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度であるため、負荷短絡時のコレクタ電流の発振を抑制することが可能となる。

本発明の実施の形態1によるトレンチIGBTの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるトレンチIGBTの製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるトレンチIGBTの製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるトレンチIGBTの製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるトレンチIGBTの製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による負荷短絡時におけるコレクタ電流の波形を示す図である。 本発明の実施の形態1によるターンオン損失とコレクタ電圧の時間変化率の最大値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2によるトレンチIGBTの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるトレンチIGBTを有するチップの構成の一例を示す平面図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1では、耐圧クラスが1200Vである縦型のトレンチIGBTを、電力用半導体装置の一例として説明する。
まず、本実施の形態1によるトレンチIGBTの構成について説明する。
図1は、トレンチIGBTの構成の一例を示す図である。なお、図1(a)は、トレンチIGBTの平面図を示している。また、図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図である。また、図1(c)は、図1(a)におけるD−D断面図である。
図1に示すように、トレンチIGBTは、第1主面(表面)と当該第1主面に対向する第2主面(裏面)とを有するn型ベース領域1(第1導電型の第1ベース領域)と、n型ベース領域1の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状に形成されたp型ベース領域2a(第2導電型の第2ベース領域)、および当該p型ベース領域2aと平行かつ離間して、しかも当該p型ベース領域2aと交互にストライプ状に形成されたp型ベース領域2b(第2導電型の第3ベース領域)とを備えている。
また、p型ベース領域2aの第1主面側の表面に選択的に、p型ベース領域2aよりも浅くかつp型ベース領域2aに沿ってストライプ状に形成されたn型エミッタ領域3(第1導電型のエミッタ領域)、およびp型ベース領域2aよりも浅く形成されたp型コンタクト領域4a(第2導電型の第1コンタクト領域)と、p型ベース領域2bの第1主面側の表面に選択的に、p型ベース領域2bよりも浅く形成されたp型コンタクト領域4b(第2導電型の第2コンタクト領域)とを備えている。
また、第1主面側の平面視においてn型ベース領域1、p型ベース領域2a、p型ベース領域2b、およびn型エミッタ領域3の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面からn型ベース領域1に達する、ストライプ状の溝部と、溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5上であって、溝部を充填するように形成されたトレンチゲート電極6(ゲート電極)と、n型エミッタ領域3、p型コンタクト領域4a、およびp型コンタクト領域4bと電気的に接続されたエミッタ電極8とを備えている。
また、n型ベース領域1の第2主面側に順に形成された、n型バッファ領域9(第1導電型のバッファ領域)およびp型コレクタ領域10(第2導電型のコレクタ領域)と、p型コレクタ領域10と電気的に接続されたコレクタ電極11とを備えている。
次に、トレンチIGBTの製造方法について説明する。
図2〜5は、トレンチIGBTの製造工程の一例を示す図である。なお、図2(a)〜図5(a)は、各製造工程における平面図を示している。また、図2(b)〜図5(b)は、各図2(a)〜図5(a)におけるA−A断面図である。また、図2(c),図3(c)は、各図2(a),図3(a)におけるB−B断面図である。また、図2(d),図3(d),図4(c),図5(c)は、各図2(a)〜図5(a)におけるC−C断面図あるいはD−D断面図である。
まず、図2(a)〜図2(d)に示すように、FZ(Floating Zone)法で作製されたn型シリコン基板を準備する。なお、シリコン基板には、以下で説明する工程を経て各種領域が選択的に形成されるが、当該各種領域が形成されない残余部分は、ドリフト層であるn型ベース領域1となる。
次に、準備したシリコン基板表面の予め定められた位置に対して、写真製版、イオン注入、および熱処理を行うことによって、p型ベース領域2a,2bを形成する。
具体的には、図2(a)に示すように、ストライプ状のp型ベース領域2aを、シリコン基板表面上において、予め定められた間隔でシリコン基板表面に形成する。また、p型ベース領域2bを、シリコン基板表面において、p型ベース領域2aに対して平行であり、かつp型ベース領域2a間に形成する。
このように、シリコン基板表面において、p型ベース領域2aとp型ベース領域2bとを繰り返して選択的に形成する。なお、p型ベース領域2aおよびp型ベース領域2bの厚さは、例えば1〜4μmの範囲内とする。
次に、シリコン基板表面において、p型ベース領域2aの予め定められた位置に対して、写真製版、イオン注入、および熱処理を行うことによって、n型エミッタ領域3およびp型コンタクト領域4aを形成する。
具体的には、図2(a),(b),(d)に示すように、n型エミッタ領域3をp型ベース領域2aの中央部に形成する。また、p型コンタクト領域4aを一定間隔(一定ピッチ)でn型エミッタ領域3に隣接かつ対向して、繰り返し形成する。
また、シリコン基板表面において、p型ベース領域2bの予め定められた位置に対して、写真製版、イオン注入、および熱処理を行うことによって、p型コンタクト領域4bを形成する。
具体的には、図2(a),(d)に示すように、p型コンタクト領域4bを一定間隔で形成する。
このように、シリコン基板表面において、p型ベース領域2a上にn型エミッタ領域3およびp型コンタクト領域4aが、p型ベース領域2b上にp型コンタクト領域4bをそれぞれ形成する。
なお、p型コンタクト領域4a,4bは、同時に形成することが望ましい。また、図2(c)に示すB−B断面図において、p型ベース領域2a,2b、n型エミッタ領域3、p型コンタクト領域4a,4bは形成しない。
次に、図3(a)〜(d)に示すように、一定間隔で形成されたp型コンタクト領域4a,4b間に溝部を形成する。溝部は、シリコン基板表面から、n型エミッタ領域3およびp型ベース領域2a,2bを貫き、n型ベース領域1に達するように(すなわち、p型ベース領域1の上部をくり抜くように)形成される。
なお、溝部の深さは、シリコン基板表面から一定の深さであり、p型ベース領域2a,2bの厚さよりも深い1〜8μmの範囲内とする。また、溝部は、シリコン基板表面の平面視において、p型ベース領域2a,2bに対して直交しており、p型コンタクト領域4a間およびp型コンタクト領域4b間に形成されている。また、溝部は、n型エミッタ領域3を区分するように形成されている。すなわち、溝部は、p型ベース領域2aおよびp型ベース領域2bを分断し、当該分断されたp型ベース領域2aの各々にp型コンタクト領域4aを形成し、かつ当該分断されたp型ベース領域2bの各々にp型コンタクト領域4bを形成している。
次に、図3(a)〜(d)に示すように、溝部の内壁に沿ってゲート絶縁膜5を形成する。そして、ゲート絶縁膜5が形成された溝部を充填するように、n型のポリシリコンを埋め込み、トレンチゲート電極6を形成する。
次に、図4(a)〜(c)に示すように、トレンチゲート電極6などが形成されたシリコン基板表面を覆うように、層間絶縁膜7を形成する。このとき、層間絶縁膜7には、少なくともn型エミッタ領域3およびp型コンタクト領域4aの一部を露出する開口領域7aと、少なくともp型コンタクト領域4bの一部を露出する開口領域7bが形成される。
なお、層間絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜などの材料で形成される。
次に、図5(a)〜(c)に示すように、n型エミッタ領域3、p型コンタクト領域4a,4bと電気的に接続されるようにエミッタ電極8を形成する。
次に、n型ベース領域1(シリコン基板)の裏面(図5(b),(c)の下側の面)上に、n型バッファ領域9およびp型コレクタ領域10を順に形成する。
具体的には、n型ベース領域1の裏面上にn型バッファ領域9を形成し、n型バッファ領域9の裏面上にp型コレクタ領域10を形成する。
次に、p型コレクタ領域10と電気的に接続されるようにコレクタ電極11を形成する。
上記の製造工程を経て、図1および図5に示すトレンチIGBTが製造される。すなわち、本実施の形態1によるトレンチIGBTの製造方法は、(a)第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有するn型ベース領域1(第1導電型の第1ベース領域)を準備する工程と、(b)n型ベース領域1の第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状のp型ベース領域2a(第2導電型の第2ベース領域)、および当該p型ベース領域2aと平行かつ離間して、しかも当該p型ベース領域2aと交互にストライプ状のp型ベース領域2b(第2導電型の第3ベース領域)を形成する工程と、(c)p型ベース領域2aの第1主面側の表面に選択的に、p型ベース領域2aよりも浅くかつp型ベース領域2aに沿ったストライプ状のn型エミッタ領域3(第1導電型のエミッタ領域)、およびp型ベース領域2aよりも浅くp型コンタクト領域4a(第2導電型の第1コンタクト領域)を形成する工程と、(d)p型ベース領域2bの第1主面側の表面に選択的に、p型ベース領域2bよりも浅くp型コンタクト領域4b(第2導電型の第2コンタクト領域)を形成する工程と、(e)第1主面側の平面視においてn型ベース領域1、p型ベース領域2a、p型ベース領域2b、およびn型エミッタ領域3の平行配列に直交し、深さにおいて第1主面からn型ベース領域1に達する、ストライプ状の溝部を形成する工程と、(f)溝部の内表面を覆うようにゲート絶縁膜5を形成する工程と、(g)ゲート絶縁膜5上であって、溝部を充填するようにトレンチゲート電極6(ゲート電極)を形成する工程と、(h)n型エミッタ領域3、p型コンタクト領域4a、およびp型コンタクト領域4bと電気的に接続されたエミッタ電極8を形成する工程と、(i)n型ベース領域1の第2主面側に順にn型バッファ領域(第1導電型のバッファ領域)およびp型コレクタ領域10(第2導電型のコレクタ領域)を形成する工程と、(j)p型コレクタ領域10と電気的に接続されたコレクタ電極11を形成する工程とを備えている。
次に、本実施の形態1によるトレンチIGBTの作用および効果について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1によるトレンチIGBTにおいて、p型ベース領域2aを繰り返して形成する間隔Pは40μm、p型ベース領域2aの幅WAは10μm、p型ベース領域2bの幅WBは4μmである。
また、比較のために、図1に示す本実施の形態1によるトレンチIGBTにおいて、p型ベース領域2b、p型コンタクト領域4b、および開口領域7bを形成していないIGBT(以下、関連トレンチIGBTという)を準備する。関連IGBTにおける間隔Pおよび幅WAは、本実施の形態1によるIGBTと同様であるものとする。
図6(a)は、関連トレンチIGBTの負荷短絡時におけるコレクタ電流の波形を示し、図6(b)は、本実施の形態1の負荷短絡時におけるコレクタ電流の波形を示している。
なお、各コレクタ電流の波形は、デバイスシミュレーションによって得られた計算値である。また、解析条件は、温度125℃、コレクタ電圧800Vにおいて、時間0秒からゲート電圧を0Vから100ns後に15Vとし、6μsまでの時間としている。
図6(a)に示すように、関連トレンチIGBTでは、ゲート電圧が0Vから15Vになると、コレクタ電流が急激に増加して負荷短絡モードとなる。その後、コレクタ電流は、1200Aで一旦減少した後、増加と減少とを繰り返して振動する発振波形となる。
一方、図6(b)に示すように、本実施の形態1によるトレンチIGBTでは、ゲート電圧が0Vから15Vになるとコレクタ電流が増加して負荷短絡モードとなる。その後、コレクタ電流は、500Aで飽和した後、緩やかに減少する波形となる。
このように、本実施の形態1によるトレンチIGBTでは、安定した負荷短絡波形を得ることができる。
図7は、スイッチングモードの代表的な特性である、ターンオン損失とターンオン動作中でのコレクタ電圧の時間変化率の最大値との関係を示す図である。図7において、実線は、本実施の形態1によるIGBTおよび関連トレンチIGBTを示し、破線は、従来のトレンチIGBTを示している。ここで、従来のトレンチIGBTとは、p型ベース領域を全面に形成した構造であり、上述のトレンチゲートの間引きを設けたトレンチ間引き構造を有するトレンチIGBTのことをいう。
なお、図7では、関連トレンチIGBTおよび本実施の形態1によるトレンチIGBTともに、ゲート抵抗(図示せず)をパラメータとしてデバイスシミュレーションによって解析した結果を示している。ゲート抵抗値を変えることで、ターンオン動作中でのコレクタ電圧の時間変化率の最大値を変えることができ、それぞれの値に対してターンオン損失値を解析したものである。
図7に示すように、異常時の負荷短絡ではなく通常のスイッチングモードにおいて、本実施の形態1によるトレンチIGBTおよび関連トレンチIGBTは、コレクタ電圧の時間変化率に対するターンオン損失が同じであることが分かる。これは、本実施の形態1によるトレンチIGBTおよび関連トレンチIGBTにおいて、チャネルを形成している領域が同じであること、すなわち、p型ベース領域2aの幅WAが同じであり、かつn型エミッタ領域3の幅も同じであることによる。
また、本実施の形態1によるトレンチIGBTと関連トレンチIGBTとの相違点は、チャネルを形成する領域外において、トレンチゲート電極6とエミッタ電極8との間のゲート容量が異なる(本実施の形態1によるトレンチIGBTの方が大きい)ことと、負荷短絡時における電子および正孔のキャリアのうち、正孔を効率良く排出することが可能なp型ベース領域2bおよびp型コンタクト領域4bを設けていることである。
一方、従来のトレンチIGBTでは、コレクタ電圧の時間変化率の最大値に対するターンオン損失が大きいことが分かる。
以上のことから、本実施の形態1によれば、ストライプ状のp型ベース領域2a間にストライプ状のp型ベース領域2bを形成し、p型ベース領域2bに形成されたp型コンタクト領域4bとエミッタ電極とを電気的に接続することによって、チャネルを形成する領域外においてトレンチゲート電極6とエミッタ電極8とのゲート容量を従来のトレンチIGBTよりも大きくすることができる。また、電子および正孔のキャリアのうち、正孔のみを効率良く排出することが可能となる。従って、負荷短絡時のコレクタ電流の発振を抑制し、負荷短絡時の安定動作を実現することができる。
なお、図2(d)に示すC−C断面図およびD−D断面図において、p型ベース領域2aとp型ベース領域2bとの深さ(厚さ)およびp型の不純物濃度は同じであってもよいが、p型ベース領域2bのp型の不純物濃度はp型ベース領域2aの不純物濃度よりも低くしても(低濃度としても)よい。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2によるトレンチIGBTの構成の一例を示す図である。なお、図8(a)は、トレンチIGBTの平面図を示している。また、図8(b)は、図8(a)におけるA−A断面図である。また、図8(c)は、図8(a)におけるD−D断面図である。
本実施の形態2において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付し、以下では異なる点について説明する。
図8(a),(c)に示すように、本実施の形態2によるトレンチIGBTは、実施の形態1によるトレンチIGBTのp型ベース領域2bに代えて(図1参照)、低濃度p型領域12(第2導電型の不純物領域)を形成することを特徴としている。
低濃度p型領域12は、図1のようなp型コンタクト領域4bを形成しておらず、また、層間絶縁膜7に開口領域7bを設けていない。また、低濃度p型領域12は、シリコン基板表面からトレンチゲート電極6を形成する溝部よりも深く形成されている。すなわち、p型ベース領域2bおよびp型コンタクト領域4bに代えて、p型ベース領域2aと平行かつ離間して、しかも当該p型ベース領域2aと交互にストライプ状に形成された低濃度p型領域を形成し、低濃度p型領域は、溝部よりも深く形成されている。
低濃度p型領域12の不純物濃度は、n型ベース領域1におけるn型の不純物濃度である4×1013cm−3〜4×1014cm−3よりも数倍高い濃度であり、p型ベース領域2aにおけるp型の不純物濃度のピーク濃度1×1017−3〜4×1018cm−3よりも3桁程度低い濃度である。
図9は、本実施の形態2によるトレンチIGBTを有するチップの構成の一例を示す平面図である。
図9に示すように、トレンチIGBTを有するチップは、ゲート電圧によってコレクタ電流を制御するセル領域と、高電圧を保持する働きを有する終端領域とを備えている。
終端領域は、ガードリングと呼ばれる、複数のリング状のp型不純物層13a,13b,13cが形成されている。
チップの最外周部には、リング状のn型不純物層14が形成されている。
なお、p型不純物層13a,13b,13cは、低濃度p型領域12と同一の工程で形成される。
また、ストライプ状に形成される低濃度p型領域12は、p型不純物層13aに接続されており、セル領域と終端領域の境界領域において、エミッタ電極8と電気的に接続されている。すなわち、低濃度p型領域12は、終端領域の形成時に同時に形成される。
また、n型不純物層14は、n型エミッタ領域3の形成時に同時に形成される。
以上のことから、本実施の形態2によれば、p型ベース領域2a間に低濃度p型領域12を形成し、低濃度p型領域12とエミッタ電極とを電気的に接続することによって、チャネルを形成する領域外においてトレンチゲート電極6とエミッタ電極8との間におけるゲート容量を大きくすることができる。従って、実施の形態1と同様に、負荷短絡時のコレクタ電流の発振を抑制し、負荷短絡時の安定動作を実現することができる。
なお、本実施の形態1,2では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 n型ベース領域、2a,2b p型ベース領域、3 n型エミッタ領域、4a,4b p型コンタクト領域、5 ゲート絶縁膜、6 トレンチゲート電極、7 層間絶縁膜、7a,7b 開口領域、8 エミッタ電極、9 n型バッファ領域、10 p型コレクタ領域、11 コレクタ電極、12 低濃度p型領域、13a〜13c p型不純物層、14 n型不純物層。

Claims (6)

  1. 第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域と、
    前記第1ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状に形成された第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状に形成された前記第2導電型の第3ベース領域と、
    前記第2ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第2ベース領域よりも浅くかつ前記第2ベース領域に沿ってストライプ状に形成された前記第1導電型のエミッタ領域、および前記第2ベース領域よりも浅く形成された前記第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第3ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第3ベース領域よりも浅く形成された前記第2導電型の第2コンタクト領域と、
    前記第1主面側の平面視において前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記第3ベース領域、および前記エミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて前記第1主面から前記第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部と、
    前記溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上であって、前記溝部を充填するように形成されたゲート電極と、
    前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、および前記第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極と、
    前記第1ベース領域の前記第2主面側に順に形成された、前記第1導電型のバッファ領域および前記第2導電型のコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極と、
    を備え、
    前記第3ベース領域の不純物濃度は、前記第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度であることを特徴とする、電力用半導体装置。
  2. 前記溝部は、前記第2ベース領域および前記第3ベース領域を分断し、当該分断された前記第2ベース領域の各々に前記第1コンタクト領域を形成し、かつ当該分断された前記第3ベース領域の各々に前記第2コンタクト領域を形成することを特徴とする、請求項1に記載の電力用半導体装置。
  3. 第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域と、
    前記第1ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状に形成された第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状に形成された前記第2導電型の不純物領域と、
    前記第2ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第2ベース領域よりも浅くかつ前記第2ベース領域に沿ってストライプ状に形成された前記第1導電型のエミッタ領域、および前記第2ベース領域よりも浅く形成された前記第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第1主面側の平面視において前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記不純物領域、および前記エミッタ領域の平行配列に直交するストライプ状の溝部と、
    前記溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上であって、前記溝部を充填するように形成されたゲート電極と、
    前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、および前記不純物領域と電気的に接続されたエミッタ電極と、
    前記第1ベース領域の前記第2主面側に順に形成された、前記第1導電型のバッファ領域および前記第2導電型のコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極と、
    を備える電力用半導体装置であって
    前記電力用半導体装置は、少なくとも前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記不純物領域、前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、前記溝部、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、前記エミッタ電極、前記バッファ領域、前記コレクタ領域、および前記コレクタ電極を含むセル領域と、当該セル領域を平面視で囲む終端領域とからなり、
    前記不純物領域は、前記第1主面から前記溝部よりも深く形成され、かつ前記セル領域と前記終端領域の境界領域において前記エミッタ電極と電気的に接続されることを特徴とする、電力用半導体装置。
  4. 電力用半導体装置の製造方法であって、
    (a)第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域を準備する工程と、
    (b)前記第1ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状の第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状の前記第2導電型の第3ベース領域を形成する工程と、
    (c)前記第2ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第2ベース領域よりも浅くかつ前記第2ベース領域に沿ったストライプ状の前記第1導電型のエミッタ領域、および前記第2ベース領域よりも浅く前記第2導電型の第1コンタクト領域を形成する工程と、
    (d)前記第3ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第3ベース領域よりも浅く前記第2導電型の第2コンタクト領域を形成する工程と、
    (e)前記第1主面側の平面視において前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記第3ベース領域、および前記エミッタ領域の平行配列に直交し、深さにおいて前記第1主面から前記第1ベース領域に達する、ストライプ状の溝部を形成する工程と、
    (f)前記溝部の内表面を覆うようにゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記ゲート絶縁膜上であって、前記溝部を充填するようにゲート電極を形成する工程と、
    (h)前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、および前記第2コンタクト領域と電気的に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
    (i)前記第1ベース領域の前記第2主面側に順に前記第1導電型のバッファ領域および前記第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
    (j)前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)において、
    前記第3ベース領域の不純物濃度は、前記第2ベース領域の不純物濃度よりも低濃度であることを特徴とする、電力用半導体装置の製造方法。
  5. 前記工程(e)において、
    前記溝部は、前記第2ベース領域および前記第3ベース領域を分断し、当該分断された前記第2ベース領域の各々に前記第1コンタクト領域を形成し、かつ当該分断された前記第3ベース領域の各々に前記第2コンタクト領域を形成することを特徴とする、請求項4に記載の電力用半導体装置の製造方法。
  6. 電力用半導体装置の製造方法であって、
    (a)第1主面と、当該第1主面に対向する第2主面とを有する第1導電型の第1ベース領域を準備する工程と、
    (b)前記第1ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、予め定められた間隔でストライプ状の第2導電型の第2ベース領域、および当該第2ベース領域と平行かつ離間して、しかも当該第2ベース領域と交互にストライプ状の前記第2導電型の不純物領域を形成する工程と、
    (c)前記第2ベース領域の前記第1主面側の表面に選択的に、前記第2ベース領域よりも浅くかつ前記第2ベース領域に沿ったストライプ状の前記第1導電型のエミッタ領域、および前記第2ベース領域よりも浅く前記第2導電型の第1コンタクト領域を形成する工程と、
    (d)前記第1主面側の平面視において前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記不純物領域、および前記エミッタ領域の平行配列に直交するストライプ状の溝部を形成する工程と、
    (e)前記溝部の内表面を覆うようにゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上であって、前記溝部を充填するようにゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、および前記不純物領域と電気的に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
    (h)前記第1ベース領域の前記第2主面側に順に前記第1導電型のバッファ領域および前記第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
    (i)前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記電力用半導体装置は、少なくとも前記第1ベース領域、前記第2ベース領域、前記不純物領域、前記エミッタ領域、前記第1コンタクト領域、前記溝部、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、前記エミッタ電極、前記バッファ領域、前記コレクタ領域、および前記コレクタ電極を含むセル領域と、当該セル領域を平面視で囲む終端領域とからなり、
    前記不純物領域は、前記第1主面から前記溝部よりも深く形成され、かつ前記セル領域と前記終端領域の境界領域において前記エミッタ電極と電気的に接続されることを特徴とする、電力用半導体装置の製造方法。
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