JP6260116B2 - ロードポート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハを収容するフープ(Front Open Unified Pod/FOUP)と半導体処理装置との間に設けられ、フープの蓋を開閉可能とするロードポート装置に関する。
半導体製造プロセスでは、一般に半導体ウェーハをフープと呼ばれる密閉型の収納容器に収容して搬送を行う。フープは半導体ウェーハを出し入れするための開口が設けられており、通常はこの開口に蓋がなされることで内部をクリーンな状態で保つようにしている。
フープは、ロードポート装置を介して半導体処理装置に接続され、このロードポート装置に設けられた蓋開閉機構によって蓋を開放されることで、クリーン度を維持したまま半導体処理装置の内部に、あるいは半導体処理装置よりフープの内部へと移載を行うことが可能となっている。
こうした蓋開閉機構を備えるロードポート装置として、多数のものが提案されている。例えば、特許文献1に記載されたロードポート装置では、フープの蓋を保持させた蓋保持手段をフープから水平に近接又は離間させる第1のドア駆動ユニットと、離間させた蓋保持手段を鉛直方向に移動させる第2のドア駆動ユニットとを備えている。第1の駆動ユニットは水平方向に延在する第1のガイドレールと、この第1のガイドレールに沿って蓋保持手段を移動させる第1の駆動源とを有するものであり、第2の駆動ユニットは垂直方向に延在する第2のガイドレールと、この第2のガイドレールに沿って蓋保持手段を移動させる第2の駆動源とを有するものとなっている。そのため、フープの蓋を開ける際には、第1のドア駆動ユニットによって蓋を水平方向に移動させることでフープ本体より離間させ、第2のドア駆動ユニットによって蓋を垂直下方に移動させることでフープ本体の開口部を開放することができるようになっている。すなわち、2つの駆動機構を用いてそれぞれ蓋の開閉と蓋の上下動作を行わせることで、フープの開放及び閉止を行わせるようになっている。
また、特許文献2に記載されたロードポート装置では、蓋保持手段(ドア)をフープの蓋よりも下方に設定された回転軸を中心として回転させるドア開閉アクチュエータと、蓋保持手段を上下方向にガイドに沿って移動させるドア上下機構とを備えている。そのため、フープの蓋を開ける際には、ドア開閉アクチュエータによって蓋を傾けるように回転させることでフープ本体より離間させ、ドア上下機構によって蓋を垂直下方に移動させることでフープ本体の開口部を開放することができるようになっている。すなわち、このロードポート装置も、2つの駆動機構を用いてそれぞれ蓋の開閉と蓋の上下動作を行わせ、フープの開放及び閉止を行わせるようになっている。
特開2012−54271号公報 特開2010−153843号公報
ところで、近年、半導体ウェーハ表面に形成される配線がますます精密化(微細化)しており、半導体ウェーハの表面にわずかなパーティクルが付着しても品質が著しく低下して目的とする半導体の性能が得られなくなるおそれがある。
上述した特許文献1及び2記載のロードポート装置のように、フープの蓋を開閉するための駆動機構と、蓋を上下に昇降させるための駆動機構とが個別に設けられていると、構造が複雑になり、滑らかなフープの開放及び閉止動作を実現することが困難になる。そのため、振動や衝撃が生じることで摩耗粉等が発生して、これがパーティクルとして半導体ウェーハに付着するおそれがある。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、簡単な構造でありながらフープの蓋の開閉を滑らかに行うことができ、パーティクルの発生を抑制することのできるロードポート装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のロードポート装置は、被処理体を収容可能な収納容器を装置本体上に支持し、収納容器の蓋を移動させることで収納容器の開口を開放又は閉止するロードポート装置において、前記蓋を保持すべく互いに離れた位置に第1位置規制部および第2位置規制部を設定された蓋保持手段と、装置本体に設けられて前記第1位置規制部および第2位置規制部を案内する案内手段と、前記第2位置規制部に対して当該第2位置規制部が案内される方向に駆動力を与える駆動手段と、を備え、前記駆動手段により前記第2位置規制部に駆動力を与えることにより、この駆動力が第1位置規制部に伝わって、第1位置規制部および第2位置規制部がともに案内手段に案内されつつ、前記蓋保持手段が移動することで、前記収納容器の開口を開放する位置と閉止する位置との間で前記蓋の移動を行わせ得るように構成し、前記蓋の前記開放する位置と前記閉止する位置との間の移動は、前記第1位置規制部よりも下側に位置する前記第2位置規制部を中心とした回転運動によることを特徴とする。
このように構成すると、駆動手段により駆動力を与えることで、第2位置規制部とともに第1位置規制部にも駆動力を伝達させて、双方の位置規制部を案内手段に沿って動作させることができるため、駆動手段を1つにする簡単な構造としながら、収納容器の開口を開放又は閉止に係る動作を円滑に行うことができる。そのため、部材間での摺動や衝突、あるいは振動を原因とするパーティクルの発生を抑制することが可能となるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
さらに、1つの案内手段を用いる簡単な構造ながら、蓋保持部材の回転と直線移動とを行わせ、適切に収納容器の蓋の開閉及び移動を行うことを可能とするためには、前記案内手段が、前記第1位置規制部を第1方向に沿って案内する第1案内部、及び、前記第1位置規制部及び第2位置規制部を前記第1方向とは異なる第2方向に沿って案内する第2案内部を備えるように構成することが好適である。
また、収納容器の蓋を開く際に下方からのパーティクルの巻き上げを抑制して、内部の被処理体をより清浄な状態に保つことを可能とするためには、前記第2方向を略鉛直方向に設定するとともに、前記第1位置規制部及び第2位置規制部を前記収納容器の蓋よりも下方に配するように構成することが好適である。
また、簡単な構造で蓋保持手段の動作を行わせるとともに、蓋保持手段の位置を細かく制御することを可能とするためには、前記駆動手段が、ねじ軸及びナットを含むボールねじ機構と、前記ねじ軸を回転させる回転手段とを備えるように構成することが好適である。
また、構造を簡単にするとともに、蓋保持手段の動作安定性をより高めるためには、前記蓋の前記回転運動により、前記開口は上部側から開放される構成することが好適である。
さらに、ローラの位置を第1方向及び第2方向に精度良く規制し、より蓋保持手段の動作精度を高めることを可能とするためには、前記第1位置規制部及び第2位置規制部が、蓋保持手段に回転自在に設けられたローラとして構成され、前記案内手段が、前記ローラを内部で保持する溝状レールであるように構成することが好適である。
以上説明した本発明によれば、簡単な構造でありながらフープの蓋の開閉を滑らかに行うことができ、パーティクルの発生を抑制することのできるロードポート装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るロードポート装置の断面図。 図1とは異なる位置で切断した同ロードポート装置の断面図。 同ロードポート装置の背面図。 同ロードポート装置の一部破断正面図。 同ロードポート装置の溝状レールを示す斜視図。 図1の状態より蓋保持手段を回転させた状態を示す断面図。 図6の状態を異なる位置で切断して示す断面図。 図6の状態より蓋保持手段を下方に移動させた状態を示す側断面図。 図8の状態を異なる位置で切断して示す断面図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態のロードポート装置1は、半導体製造のための種々の処理を行うための処理装置Dの壁面に接続されつつ床面F上に設置されるものである。なお、図1は、後に示す図3の幅方向中心を通るA−A断面矢視図となっている。一般に、処理装置Dの内部は高いクリーン度に設定されるとともに、内部の圧力Paが外側の圧力Pbよりも高く設定されることで、外部より塵埃が進入することがないようにされている。そして、被処理体である半導体ウェーハをその内部空間Sに収容する収納容器としてのフープ9を、ロードポート装置1を介して処理装置Dに接続し、このロードポート装置1によりフープ9の蓋92を開いて移動させることで開口93を開放し、クリーン度を維持したまま半導体ウェーハを処理装置Dの内部に取り込むことが可能となっている。
ここで、フープ9を処理装置Dに接続する方向、換言すると、フープ9の蓋92に対して略直交する方向を第1方向Xと設定する。本実施形態においてこの第1方向Xは水平方向に設定している。そして、第1方向Xとは異なる鉛直方向を第2方向Zとして設定している。さらに、第1方向X及び第2方向Zに直交する方向を第3方向Yとして設定する。なお、第3方向Yはロードポート装置1における幅方向となっている。以下、第1方向X、第2方向Z、第3方向Yは、図中で示す座標に従って単にX方向、Z方向、Y方向と称する。
なお、この図1は、フープ9がロードポート装置1を介して処理装置Dに接続され、さらに、フープ9の蓋92が閉止された閉止状態を示すものとなっている。
このロードポート装置1は、大きくは装置本体2とフープ9の蓋92を保持するための蓋保持手段3とから構成されており、装置本体2に対して蓋保持手段3の姿勢及び位置を変更できるようになっている。装置本体2は、上部壁22、左右の側部壁25、底部壁24及び背面側の立壁21によって、概ね箱形に形成されている。立壁21は、上部壁22を越えてさらに上方に延在しており、処理装置Dの壁面に接続され一体化されている。上部壁22の上には載置台27が設けられており、この上にフープ9を載置することで、ロードポート装置1の本体2によってフープ9を支持させることが可能となっている。
立壁21には、図3に示すように略矩形状の開口26が形成されており、この開口26を、蓋保持手段3の一部を構成するドア31によって塞ぐことができるようになっている。ドア3は、ブラケット32を介して2本のアーム33,33に固定されており、アーム33,33の動作とともに姿勢及び位置を変更することができるようになっている。これらのドア3、アーム33,33及びブラケット32により、前述の蓋保持手段3は構成されている。アーム33,33は板状に形成されており、Y方向に離間して立壁33に設けられた、上下方向すなわちZ方向に延びる互いに平行な2つのスリット21a,21aを通じて、図1に示すように、装置本体2の内部より処理装置D側に向けて張り出すように配置されている。そして、処理装置D側に張り出した部位より上方に向けて延在された位置において上述したようにドア3と接続されている。
アーム33の上方に配置されるドア3は、矩形の板状に形成されたドア本体31aと、このドア本体31aのフープ9側に設けられ、蓋92を保持するための保持部31bと、処理装置D側に設けられたカバー31cを備えるものである。カバー31c内には、保持部31bを動作させるための図示しないアクチュエータや配管等が収容されている。
ここで、図1で示す閉止状態のロードポート装置1を、図1とは異なる位置で切断した断面図を図2に示す。なお、図2は、図3におけるB−B断面矢視図となっている。
蓋保持手段3を構成する各アーム33には、Z方向に互いに離間する2箇所に第1位置規制部と第2位置規制部を設定し、これらの位置規制部をY方向に軸心が設定される回動自在な上側ローラ34、下側ローラ35としてそれぞれ構成している。このローラ34,35同士のZ方向の間隔は、開口93のZ方向の長さよりも僅かに長いものと設定している。さらに、蓋保持手段3が直立する状態において上側に位置する上側ローラ34が、下側に位置する下側ローラ35よりもX方向にローラ34,35の直径とほぼ同じ距離ずらして配置している。ローラ34,35は同一の構成としており、図5に示すように、シャフト34aの外周に転動体34cを介して外輪34bを配した、いわゆるカムフォロアとして構成されたものを用いている。このシャフト34aを片持ち状に取り付けることで、アーム33に回転自在なローラ34,35を容易に取り付けることが可能となっている。
図4は、装置本体2の内部が見えるように外観を覆うカバーの一部を破断して示した正面図である。なお、本図では、後述する第1の帯状体接続部52及びガイドローラ54(図1参照)を省略して図示してある。
この図4に示すように、幅方向に離間した位置に設けられている2つのアーム33,33は、連結部材36並びに、連結部材37,37及び接続ブロック53を介して互いに接続されることで、一体的に動作することができるようになっている。そして、各アーム33,33の幅方向外側の側面に上述した各ローラ34〜35が配置されるようになっている。双方のアーム33,33に設けられるローラ34〜35は互いに対応する位置とされており、下側に位置する下側ローラ35,35同士、上側に位置する上側ローラ34,34同士は、ほぼ同一の軸心になるように配置されている。
さらに、ローラ34,35を案内することで、蓋保持手段3の位置及び姿勢を規制しつつ案内する案内手段としての溝状レール4,4が設けられている。溝状レール4,4はそれぞれ各アーム33,33に設けられたローラ34,35と対向するように配されつつ、ブラケット45,45を介して装置本体2の内部で固定されている。そして、幅方向内側、すなわちアーム33に向けて開放された溝の内部に、同一のアーム33に上下に離間して設けられた2つのローラ34,35をそれぞれ収容するようになっている。図2に示すように、溝状レール4には逆L字状の溝が形成されており、この溝の内部でローラ34,35の位置規制を行いつつ、溝に沿って移動可能に案内することが可能となっている。
より具体的には、溝状レール4は、図5に示すように溝ブロック41と、樋状部材43とから構成されている。樋状部材43は板金を断面略コ字状に折り曲げて形成したものであり、上下を開放されたZ方向に延びる溝44を有している。この溝幅は、上述したローラ34,35の直径よりも僅かに大きく設定している。そして、樋状部材43の上面43aには、溝ブロック41が接続されている。溝ブロック41は、側面視において、すなわちY方向より見た場合において長孔状の溝42が形成されている。この溝42の溝幅も、ローラ34,35の直径よりも僅かに大きく設定している。さらに、溝42の内周壁における樋状部材43の溝44に対応する部分には、開口42aが形成されている。そのため、樋状部材43における溝44と溝ブロック41における溝42とは、連続する一つの逆L字状の溝を構成することになる。
この溝42,44の内部に案内されながらローラ34,35が移動する場合、まず、上側ローラ34は溝ブロック41における溝42に沿ってX方向に移動することができる。従って、係るX方向における上側ローラ34の案内に利用される溝状レール4の一部を第1案内部G1として考えることができる。さらに上側ローラ34及び下側ローラ35は、溝ブロック41における開口42aの上部より樋状部材43の下端までの間では、溝ブロック41における溝42の一部と、樋状部材43における溝44に沿ってZ方向に移動することができる。従って、係るZ方向におけるローラ34,35の案内に利用される溝状レール4の一部を第2案内部G2として考えることができる。
図2に示すとおり、アーム33のZ方向に離間する位置に設けたローラ34,35のうち下側ローラ35は、蓋保持手段3の動作範囲において第2案内部G2によってのみ案内されることで、Z方向にのみ移動可能となっている。他方、上側ローラ34は、第1案内部G1と第2案内部G2の双方の間を移動可能とされており、第1案内部G1によって案内される場合にはX方向に移動可能で、第2案内部G2によって案内される場合にはZ方向に移動可能となっている。なお、上側ローラ34を第1案内部G1と第2案内部G2との間で容易に移動可能とするため、第1案内部G1と第2案内部G2との間を滑らかな曲面で繋げることも好適である。
こうすることで、上下のローラ34,35が双方とも第2案内部G2によって案内される場合には、蓋保持手段3が同一の姿勢を保ったままZ方向に沿って移動可能となる。さらに、上側ローラ34が第1案内部G1によって案内されつつ下側ローラ35が第2案内部G2によって案内される場合には、蓋保持手段3がほぼ同じ高さ位置を維持したまま、下側ローラ35を中心としながら蓋保持手段3の上端を外周側として回転運動を行い、姿勢を変化させることが可能となっている。
なお、こうしたローラ34,35と溝状レール4は、図4に示したとおり、各アーム33,33の外側にそれぞれ構成されており、協働して蓋保持手段3の動作を行わせることができるようになっている。すなわち、各アーム33,33に設けられた同一の軸心に位置する上側ローラ34,34同士と、下側ローラ35,35同士とは、機能的に見た場合、それぞれが一個の位置決め規制部として働き、これ対応する溝状レール4,4も機能上は一個の案内手段として働くものとなっている。従って、本願においては、位置決め規制部や案内手段をそれぞれ複数設ける場合であっても、それらが幅方向にのみ離間させた対応位置に配され、同一の機能を有するものである限り、一個の位置決め規制部や案内手段として扱うこととする。
上記のような、蓋保持手段3の移動及び回転を行わせるために、このロードポート装置1は駆動手段5を備えている。
駆動手段5は、図4に示すように、左右のアーム33,33の中央に配置されたボールねじ機構5Aと、これを駆動させる回転手段としてのモータ55とから構成されており、上述した第2位置規制部としての下側ローラ35に対して、これが案内されるZ方向に駆動力を与えるものとなっている。
ボールねじ機構5Aは、外周にねじ溝が形成されたねじ軸51と、このねじ溝51とボールを介して噛み合うナット52とから構成されており、このナット52は接続ブロック53によって支持されている。接続ブロック53は、上述したように一対の連結部材37,37との間に配されつつ、これらを介して2つのアーム33,33に接続されている。また、連結部材37,37は下側ローラ35,35と同軸に設けられており、こうすることでナット52の中心と下側ローラ35,35の軸心の位置とが一致するようにしている。さらには連結部材37,37の軸心回りに接続ブロック53は回動自在に構成されているため、蓋保持部材31及びアーム33,33の回転にかかわらず、接続ブロック53によって支持されるナット52は、適切にねじ軸51との係合を維持することが可能となっている。
さらに、ねじ軸51はZ方向に延在され、その上端及び下端を装置本体2の内部において回転自在に支承されている。具体的には、装置本体2の一部をなし、上部壁22より下方に離間して平行に配置された中間壁部23の下面23aに軸受ユニット54を設け、この軸受ユニット54によって、ねじ軸51の上端を回転自在に支持している。また、装置本体2における底部壁24の上面24aにはモータ55を設け、このモータ55のモータ軸とねじ軸51とを直結することで、ねじ軸51が支持されている。さらには、モータ55を回転させることでねじ軸51を回転させることができ、こうすることでねじ軸51に噛み合ったナット52を上下動作させて、連結部材37,37を介して下側ローラ35,35に駆動力を与えることが可能となっている。さらに、この駆動力は、アーム33,33を介して、上側ローラ34,34にも伝達されることで、上下のローラ34,35がともに溝状レール4により案内されつつ蓋保持手段3全体が移動するようになっている。
上記のように構成していることで、本実施形態におけるロードポート装置1を用いたフープ9の蓋92の開放動作は、次のように行うことができる。
まず、図1のように、ロードポート装置1の載置台27上にフープ9を載置しつつ所定位置にすることで、フープ9の蓋92の表面と蓋保持手段3を構成するドア31の表面が密着する。さらにドア31に設けられた保持部31bを動作させることで、蓋92をドア31に保持して一体化させることが可能となる。
さらに、モータ55を動作させることでねじ軸51を回転させ、ねじ軸51に噛み合ったナット52を下方に移動させる。こうすることで、図2に示す下側ローラ35の位置に対して、下方に向かう駆動力を与えることになる。さらには、アーム33を介して上側ローラ34に対しても、溝状レール4の案内方向に動作させる駆動力を与えることになる。すなわち、アーム33に設けられた上側ローラ34は第1案内部G1に位置し、下側ローラ35は第2案内部G2に位置しているため、上述したように蓋保持手段3は下側ローラ35を中心として移動可能となっている。そのため、図6及び図7に示すように、ねじ軸5の回転に伴って蓋保持手段3は上端がフープ9より離間する方向に回転し、姿勢を変更するようになっている。こうすることで、蓋保持手段3を構成するドア31を立壁21より離間させて、立壁21に形成された開口26を開放すると同時に、フープ9の本体91より蓋92を離間させて開口93を開放することが可能となっている。
このように、上側ローラ34をX方向に移動可能とするとともに、下側ローラ35をZ方向に移動可能とし、さらに、これらによって支持させるフープ9の蓋92が双方のローラ34,35よりも上方になる位置関係に設定していることから、蓋92の開放に際して、蓋92の上部より徐々に開放されるようになっている。フープ9の内部空間Sは密閉状態にあるため、蓋92を開ける瞬間には内部空間Sが広がることで内圧が低下し、開放した部位より内部空間Sに気体が流入する傾向にある。そのため、上記のように蓋92の上部より開放されていくことから、開放に伴う内部空間Sへの気体の流入は専ら上部より行われ、下側に落下したパーティクルがある場合にこれを巻き上げることなく、収容された半導体ウェーハをより清浄に保つことが可能となっている。
フープ9より離間する方向への蓋保持手段3の回転は、上側ローラ34が第1案内部G1より第2案内部G2に連続する位置にまで移動することで終了し、これより後は、上側ローラ34と下側ローラ35はともに第2案内部G2によって案内されることになるため、蓋保持手段3の回転による姿勢変化は生じない。
そのため、図6,7の状態より、引き続きねじ軸51を回転させた場合、蓋保持手段3は同一の姿勢を保ったまま第2案内部G2に沿って下方に移動することになる。ねじ軸51を所定の回転数だけ回転させて停止させることで、図8,9に示すように、ナット52をモータ55に近接する位置において停止させ、フープ9の開口93を開放させた開放状態とすることができる。この際、蓋保持手段3および蓋92がフープ9の開口93に重ならない位置まで移動して、処理装置Dの内部に対して開口93が大きく露出した状態となり、内部空間S内の半導体ウェーハの出し入れを容易に行うことが可能となる。
上述のような、図1,2の閉止状態より、図6,7の状態を経由した図8,9の開放状態までは、一個のモータ55を用いてねじ軸51を回転させるのみで連続して動作させることが可能となっており、蓋保持手段3は回転による姿勢変化と、姿勢を同一としたままでの移動という異なる方向への動作でありながら、円滑に行うことが可能となっている。また、簡単な構造ながら、モータ55の回転を制御するのみで蓋保持部材31の位置を厳密に制御することができるため、優れた制御性を備えている。
さらに、蓋92をフープ9の本体91に取り付ける場合には、上記とは逆の手順としながら、ねじ軸51を逆方向に回転させればよい。こうすることで、ナット52は上方へと移動を行い、これに伴って各ローラ34,35は溝状レール4に案内される方向に駆動力を与えられつつ移動することで、蓋保持手段3は姿勢を同一としたままでの上方に向けた移動とフープ9側に向けて回転する姿勢変化とを連続して行い、蓋92によるフープ9の開口93の閉止と、ドア31による立壁21の開口26の閉止を行うことができる。
以上のように、本実施形態におけるロードポート装置1は、被処理体としての半導体ウェーハを収容可能な収納容器としてのフープ9を装置本体2上に支持し、フープ9の蓋92を移動させることでフープ9の開口93を開放又は閉止するロードポート装置1において、蓋92を保持すべく互いに離れた位置に第1位置規制部としての上側ローラ34および第2位置規制部としての下側ローラ35を設けられた蓋保持手段3と、装置本体2に設けられて上側ローラ34および下側ローラ35を案内する案内手段としての溝状レール4と、下側ローラ35に対してこの下側ローラ35が案内されるZ方向に駆動力を与える駆動手段5と、を備え、駆動手段5により下側ローラ35に駆動力を与えることにより、この駆動力が上側ローラ34に伝わって、上側ローラ34および下側ローラ35がともに溝状レール4に案内されつつ、蓋保持手段3が移動することで、フープ9の開口93を開放する位置と閉止する位置との間で蓋92の移動を行わせ得るように構成したものである。
このように構成しているため、駆動手段5により駆動力を与えることで、下側ローラ35とともに上側ローラ34にも駆動力を伝達させて、双方のローラ34,35を溝状レール4に沿って動作させることができるため、駆動手段5を1つにする簡単な構造としながら、フープ9の開口93を開放又は閉止に係る動作を円滑に行うことができる。そのため、部材間での摺動や衝突、あるいは振動を原因とするパーティクルの発生を抑制することが可能となるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となっている。
さらに、溝状レール4が、上側ローラ34を第1方向としてのX方向に沿って案内する第1案内部G1、及び、上側ローラ34及び下側ローラ35をX方向とは異なる第2方向としてのZ方向に沿って案内する第2案内部G2を備えるように構成しているため、上側ローラ34が第1案内部G1によって案内されつつ下側ローラ35が第2案内部G2により案内される際には蓋保持手段3が回転運動を行い、双方のローラ34,35が第2案内部G2によって案内される際には蓋保持手段3がZ方向に沿って直線的に移動することができるため、1つの溝状レール4を用いる簡単な構造ながら、蓋保持部材3の回転と直線移動とを行わせ、適切にフープ9の蓋92の開閉及び移動を行うことが可能となっている。
また、第2方向であるZ方向を略鉛直方向に設定するとともに、ローラ34,35をフープ9の蓋92よりも下方に配するように構成していることから、蓋保持部材31の回転運動を、上端を外周側として行わせるようにしており、フープ9の開口93を開放する際には上部側より開放して内部には上部から気体を流入させることで、下方からのパーティクルの巻き上げを抑制することが可能となっている。
また、駆動手段5が、ねじ軸51及びナット52を含むボールねじ機構5Aと、ねじ軸51を回転させる回転手段としてのモータ55とを備えるように構成していることから、簡単な構造で蓋保持手段3の動作を行わせることができるとともに、モータ55の制御を行うことにより蓋保持手段3の位置を細かく制御することも可能となっている。
さらに、位置規制部が、蓋保持手段3に回転自在に設けられたローラ34,35として構成されるようにしていることから、構造を簡単にしつつ、蓋保持手段3の動作安定性を高めることが可能となっている。
加えて、案内手段を、ローラ34,35を内部で保持する溝状レール4として構成していることから、溝状レール4の内部でローラ34,35を保持することで、ローラ34,35の位置をX方向及びZ方向に精度良く規制することが可能となっている。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では案内手段を溝状レール4として形成し、これに案内される位置規制部をローラ34,35として構成していたが、案内手段によって位置規制部が所定方向に案内される関係とする限り、これらを種々様々な形態に変形して構成することも可能である。また、各アーム33,33には上側ローラ34と下側ローラ35をそれぞれ1個ずつ設けるものとしていたが、各ローラ34,35を溝状レール4により案内させつつ移動可能とする限り、ローラ34,35の数量をさらに増加させてもよい。この場合、第1案内部G1と第2案内部G2との間を移動可能とする上側ローラ34を1つに限る必要はない。
また、上述の実施形態ではねじ軸51と噛み合うナット52の中心と、下側ローラ35,35の軸心の位置が一致するようにしていたが、ナット52の中心を下側ローラ35,35の軸心よりオフセットした位置とすることも可能である。例えば、ナット52とねじ軸51の位置を、下側ローラ35,35よりも立壁21側にオフセットして設けることも可能であり、こうすることでねじ軸51よりナット52を介して与えられる駆動力により、蓋保持部材31を蓋92の開閉方向に向けて回転させるためのモーメントを与えることも可能である。
また、上述した実施形態では、駆動手段5を、ボールねじ機構5Aを備えるものとして構成していたが、プーリ及びベルトからなる伝達機構を基に構成してもよい。
さらには、上述の実施形態では、第1方向を蓋92に略直交する方向として、第2方向を鉛直方向として設定していたが、これらの方向とは異なる方向に設定することもできる。具体的には、蓋92の開閉が可能である限り、第1方向を蓋92と直交する方向よりずらして設定することも可能であり、蓋92の移動だけを考えた場合、第2方向は、蓋92を開口93が露出する方向であり、第1方向とは異なる水平方向等の様々な方向に設定することが可能である。
また、本願発明は、半導体製造以外の用途にも適用することができ、被処理体を半導体ウェーハ以外のものとすることも可能である上に、フープ9以外の収納容器を開閉する機構にも用いることが可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…ロードポート装置
2…装置本体
3…蓋保持手段
4…案内手段(溝状レール)
5…駆動手段
5A…ボールねじ機構
9…フープ
34…第1位置規制部(上側ローラ)
35…第2位置規制部(下側ローラ)
51…ねじ軸
52…ナット
55…モータ
92…蓋
93…開口
G1…第1案内部
G2…第2案内部
X…第1方向
Z…第2方向

Claims (6)

  1. 被処理体を収容可能な収納容器を装置本体上に支持し、収納容器の蓋を移動させることで収納容器の開口を開放又は閉止するロードポート装置において、
    前記蓋を保持すべく互いに離れた位置に第1位置規制部および第2位置規制部を設定された蓋保持手段と、
    装置本体に設けられて前記第1位置規制部および第2位置規制部を案内する案内手段と、
    前記第2位置規制部に対して当該第2位置規制部が案内される方向に駆動力を与える駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段により前記第2位置規制部に駆動力を与えることにより、この駆動力が第1位置規制部に伝わって、第1位置規制部および第2位置規制部がともに案内手段に案内されつつ、前記蓋保持手段が移動することで、前記収納容器の開口を開放する位置と閉止する位置との間で前記蓋の移動を行わせ得るように構成し、
    前記蓋の前記開放する位置と前記閉止する位置との間の移動は、前記第1位置規制部よりも下側に位置する前記第2位置規制部を中心とした回転運動によることを特徴とするロードポート装置。
  2. 前記案内手段が、前記第1位置規制部を第1方向に沿って案内する第1案内部、及び、前記第1位置規制部及び第2位置規制部を前記第1方向とは異なる第2方向に沿って案内する第2案内部を備えるように構成したことを特徴とする請求項1記載のロードポート装置。
  3. 前記第2方向を略鉛直方向に設定するとともに、前記第1位置規制部及び第2位置規制部を前記収納容器の蓋よりも下方に配するようにしたことを特徴とする請求項2記載のロードポート装置。
  4. 前記駆動手段が、ねじ軸及びナットを含むボールねじ機構と、前記ねじ軸を回転させる回転手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のロードポート装置。
  5. 前記蓋の前記回転運動により、前記開口は上部側から開放されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のロードポート装置。
  6. 前記第1位置規制部及び第2位置規制部が、蓋保持手段に回転自在に設けられたローラとして構成され、
    前記案内手段が、前記ローラを内部で保持する溝状レールであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のロードポート装置。
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