JP6259346B2 - オゾン発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、電極間に原料ガスを通過させ、電極間に放電を発生させることで、オゾンを発生させるオゾン発生器に関する。
オゾン発生器は、放電発生装置により発生した放電を利用して生成された熱的非平衡プラズマ中に、空気等の酸素を含有するガスを通すことにより、オゾンを発生する装置である。放電発生装置としては例えば無声放電方式がある。この方式は、例えば高電圧電極と接地電極の放電ギャップ間に、高圧交流電源より発生した数〜数十kVの高電圧を印加して微小放電柱の集合である放電を発生させる。酸素含有ガスは放電によって分解され、これによって、オゾンが発生する。
従来、このようなオゾン発生器の構成としては、例えば特許文献1及び2に開示がある。
特許文献1の段落[0002]には、「無声放電式オゾン生成装置は1又は2の誘電体を挟んで対向した電極を有し、誘電体と電極との隙間又は誘電体同士の隙間に酸素を含む原料ガス(高濃度酸素(PSA酸素)や脱湿空気等)を通過させながら前記電極に交流高電圧を印加し、無声放電により酸素を解離させてオゾンを生成する。前記隙間は1mm前後で、誘電体には絶縁耐力の高いガラスやセラミックが用いられる。」と記載されている。
特許文献2の段落[0008]には、「放電電極と、前記放電電極に対向する誘導電極と、前記放電電極と前記誘導電極との間に設けられた誘電体層と、前記放電電極上に形成された撥水層とを備えている。」と記載されている。
特開平10−324504号公報 特開2013−060327号公報
しなしながら、従来のオゾン発生器は、高湿度環境では、水分子やOH(水酸基)によってオゾンが分解され、オゾンの生成効率が低下するという問題がある。
特許文献1では、誘電体を挟んで対向した2つの電極(電極対)間に、原料ガスを流すようにしているが、特許文献1の図4及び図5に示すように、原料ガスの流れ方向に対して、電極対の方向(一方の電極から他方の電極に向かう方向)を垂直(90°)に設置している。そのため、電極の放電面に直接加湿された原料ガスが当たるため、水分子やOH分子の影響によってオゾンの生成が阻害され、オゾンの生成効率が低下したり、発生しなくなる。
特許文献2では、放電電極上に撥水層を設けている。しかしながら、特許文献2の段落[0020]に記載されているように、剥離防止のための保護膜を誘電体層と撥水層の間に設けていても、長期間の運転では剥離するおそれがある。しかも、高湿度環境では運転時間の経過に伴ってオゾンの生成効率が下がっていく、という問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、使用環境の湿度が高くなっても、オゾン発生の変化が少なく、幅広い湿度環境(絶対湿度0〜50g/m3)において安定したオゾン発生を得ることができるオゾン発生器を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係るオゾン発生器は、中空部を有する筐体の中空部内に2つの電極が所定のギャップ長を隔てて配置された複数の電極対が配置され、電極対の少なくとも2つの電極間に原料ガスを通過させ、2つの電極間に放電を発生させることで、オゾンを発生させるオゾン発生器において、2つの電極で挟まれた空間が放電空間であり、複数の電極対が並列もしくは直列又は並列及び直列に配置され、中空部における原料ガスの流れの主方向を法線方向とする任意の断面に、放電空間ではない部分が存在することを特徴とする。
これにより、電極対の2つの電極間に供給される加湿された原料ガスが少なくなり、放電空間が高加湿状態になり難いため、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[2] 本発明において、複数の電極対が直列又は並列及び直列に配置されていてもよい。直列に配置とは、複数の電極対が原料ガスの供給方向に沿って配列されることを示し、並列に配置とは、複数の電極対が原料ガスの供給方向と直交する方向に沿って配列されることを示す。
[3] 本発明において、放電空間を含む電極対が、断面によってその一部が仮想的に切断される場合に、断面の面積をAa、断面の面積Aaから放電空間を含む電極対を断面に投影させた部分の面積を除いた面積をAbとしたとき、面積比(Ab/Aa)が20%以上であることが好ましい。
これにより、電極対の2つの電極間に供給される原料ガス量の減少によるオゾン生成量の減少を最低限に抑え、且つ、電極対の2つの電極間に供給される加湿された原料ガスが少なくなり、放電空間が高加湿状態になり難いため、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[4] 本発明において、放電空間を含む電極対が、断面によってその一部が仮想的に切断される場合に、断面の面積をAa、断面の面積Aaから放電空間を含む電極対を断面に投影させた部分の面積を除いた面積をAbとしたとき、面積比(Ab/Aa)が80%以上であることがさらに好ましい。
[5] 本発明において、複数の電極対の80%(個数)以上が中空部の中心線から5mm以上外側に配置されていることが好ましい。
[6] 本発明において、複数の電極対の全てが中空部の中心線から5mm以上外側に配置されていることが好ましい。
[5]又は[6]によれば、加湿された原料ガスが大量に流れてくる場所に電極対が配置されなくなるため、放電空間に供給される加湿された原料ガス量が少なくなり、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[7] 本発明において、複数の電極対の80%(個数)以上が中空部の中心線から10mm以上外側に配置されていることが好ましい。
[8] 本発明において、複数の電極対の全てが中空部の中心線から10mm以上外側に配置されていることが好ましい。
[7]又は[8]によれば、加湿された原料ガスが大量に流れてくる場所に電極対が配置されなくなるため、放電空間に供給される加湿された原料ガス量が少なくなる。しかも、電極対の片側の放電面に原料ガスが直接当たらなくなるため、片側の誘電体表面は水分子やOH分子を吸着しても低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[9] 本発明において、2つの電極のうち、いずれか一方の電極が原料ガスの上流側に配置され、他方の電極が原料ガスの下流側に配置され、一方の電極から他方の電極に向かう方向が原料ガスの供給方向に対して傾いていてもよい。これにより、電極対の片側の放電面に原料ガスが直接当たらなくなるため、片側の誘電体表面は水分子やOH分子を吸着しても低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[10] この場合、一方の電極から他方の電極に向かう方向と、原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が80°以下であることが好ましい。これにより、電極対の片側の放電面に原料ガスが直接当たらなくなるため、片側の誘電体表面は水分子やOH分子を吸着しても低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
[11] 一方の電極から他方の電極に向かう方向と、原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が60°以下であることが好ましい。これにより、2つの電極間に供給される原料ガスの減少量が少なく、電極対の片側では低湿度状態が維持でき、高いオゾン生成量を得ることが可能となる。
[12] 一方の電極から他方の電極に向かう方向と、原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が10°以上であることが好ましい。これにより、一方の電極及び他方の電極間(放電空間)に原料ガスが供給されなくなることによるオゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
[13] 一方の電極から他方の電極に向かう方向と、原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が30°以上であることが好ましい。これにより、2つの電極間に供給される原料ガスの減少量が少なく、電極対の片側では低湿度状態が維持でき、高いオゾン生成量を得ることが可能となる。
[14] 本発明において、原料ガスが絶対湿度0〜50g/m3の大気であってもよい。
[15] 本発明において、ギャップ長が0.1mm以上1.0mm未満であることが好ましい。これにより、湿度が高くなってもオゾン発生の変化が少なくなり、幅広い湿度環境(絶対湿度0〜50g/m3)において、安定したオゾン発生が得られるオゾン発生器とすることができる。
[16] 本発明において、各電極は、中空部を有する筒状の誘電体と、誘電体の中空部内に位置された導体とを有してもよい。
本発明に係るオゾン発生器によれば、使用環境の湿度が高くなっても、オゾン発生の変化が少なく、幅広い湿度環境(絶対湿度0〜50g/m3)において安定したオゾン発生を得ることができる。
本実施の形態に係るオゾン発生器の要部を示す縦断面図である。 電極対の構成を示す縦断面図である。 図2におけるIII−III線上の断面図である。 本実施の形態に係るオゾン発生器の要部を拡大して示す縦断面図である。 第1変形例に係るオゾン発生器の要部を示す縦断面図である。 第1変形例に係るオゾン発生器の要部を拡大して示す縦断面図である。 第2変形例に係るオゾン発生器の要部を示す縦断面図である。 図8Aは電極対の方向が一方向に傾いた電極対の作用を示す説明図であり、図8Bは電極対の方向が他方向に傾いた電極対の作用を示す説明図である。 第2変形例に係るオゾン発生器の要部を拡大して示す縦断面図である。 第3変形例に係るオゾン発生器の要部を示す縦断面図である。 第3変形例に係るオゾン発生器の要部を拡大して示す縦断面図である。 サンプル1〜5について、原料ガスの供給流量を変化させた場合のオゾン発生量の変化を示すグラフである。 サンプル6〜9について、原料ガスの供給流量を変化させた場合のオゾン発生量の変化を示すグラフである。
以下、本発明に係るオゾン発生器の実施の形態例を図1〜図13を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係るオゾン発生器10は、図1に示すように、中空部11を有し、該中空部11に原料ガス12が供給される筐体14と、筐体14の中空部11に設置された1以上の電極対16と、交流電源18(図2参照)とを有する。電極対16は、図2及び図3に示すように、2つの電極20(第1電極20a及び第2電極20b)が所定のギャップ長Dgを隔てて配置されて構成されている。交流電源18は、2つの電極20間に交流電圧を印加する。
オゾン発生器10は、電極対16の少なくとも2つの電極20間に原料ガス12を通過させ、2つの電極20間に放電を発生させることで、オゾンを発生させる。2つの電極20で挟まれた空間は、放電が発生する空間であることから、ここでは、放電空間22と定義する。
特に、本実施の形態では、筐体14の互いに対向する内壁(一方の内壁14a及び他方の内壁14b)間において、複数の電極対16が直列及び並列に配列されている。例えば複数の電極対16を原料ガス12の供給方向に沿って直列に配列してなる電極対列24を原料ガスの供給方向と直交する方向に沿って並列に配列する等が挙げられる。図1では、2つの電極対列24を中空部11の中心線Lcに近接させて並列に配列した例を示す。
この場合、中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離をDa、中空部11の中心線Lcから筐体14の内壁(例えば一方の内壁14a)までの距離をDbとしたとき、Da/Dbが10%以下に設定されている。図1の例では、例えば中空部の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daは5mm以下に設定されている。以下の説明では、2つの電極対列24のうち、一方の内壁14a寄りの電極対列を第1電極対列24A、他方の内壁14b寄りの電極対列を第2電極対列24Bと記す場合がある。
図2及び図3に示すように、各電極20は棒状を有し、原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする原料ガス通過面32に沿って延び、筐体14の一方の側壁27a及び他方の側壁27b間に張設されている。すなわち、筐体14の中空部11を原料ガス通過面32に沿って横断し、筐体14の一方の側壁27a及び他方の側壁27bに固定された形態となっている。なお、原料ガス12の流れの主方向とは、原料ガス12の中央部分における指向性のある流れの方向を示し、これは、原料ガス12の周辺部の指向性のない流れ成分の方向を排除する意味である。
各電極20は、中空部26を有する筒状の誘電体28と、該誘電体28の中空部26内に位置された導体30とを有する。図2及び図3では、誘電体28は円筒状を有し、横断面形状が円形の中空部26が形成された例を示す。導体30は横断面形状が円形を有する。もちろん、これらの形状に限定する必要はなく、誘電体28は、横断面形状が三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形の筒状としてもよい。これに対応させて、導体30の形状も横断面形状が三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形の柱状としてもよい。
原料ガス12は、本実施の形態では、オゾンを発生させることを目的としているため、大気や酸素を含んだガスを例示することができる。この場合、除湿されていない空気であっても構わない。
導体30の材料は、モリブデン、タングステン、銀、銅、ニッケル及びこれらの中から少なくとも1つを含む合金からなる群より選ばれた1つであることが好ましい。合金としては、インバー、コバール、インコネル(登録商標)、インコロイ(登録商標)を例示することができる。
また、誘電体28の材料は、導体30の融点未満の温度において焼成することができるセラミックス材料、例えば酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ネオジム、窒化チタン、窒化アルミ、窒化珪素、アルミナ、シリカ及びムライトからなる群から選ばれた1つ以上の材料を含む単独もしくは複合酸化物や複合窒化物であることが好ましい。
そして、本実施の形態においては、図4に示すように、中空部11における前記原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする任意の断面36に、放電空間ではない部分37が存在する。図4では、代表的に電極対16が存在する位置P1での断面36と、電極対16が存在しない位置P2での断面36を示す。位置P1では、放電空間22を含む電極対16が、断面36によってその一部が仮想的に切断された形態となっている。
電極対16が存在する位置P1では、断面36のうち、放電空間22を含む電極対16を位置P1での断面36に投影させた部分39(放電空間とみなす部分と称してもよい)を除く部分37が放電空間でない部分である。
また、例えば位置P1での断面36をみたとき、該断面36から放電空間とみなす部分39を除く部分37(放電空間ではない部分37)の面積Abは、位置P1における断面36の面積Aaから位置P1に存在する電極対16(放電空間22を含む)を位置P1の断面36に投影した面積を除いた面積となる。そして、上述した断面36の面積Aaと、放電空間ではない部分37の面積をAbとの比(Ab/Aa)は20%以上、さらには80%以上である。
電極対16が存在しない位置P2では、断面36全体が放電空間ではない部分37である。すなわち、オゾン発生器10中の任意の位置の断面36において放電空間ではない部分37が存在する。つまり、どの位置の断面36を選んでも、放電空間ではない部分37が存在する。
また、例えば位置P2での断面36をみたとき、断面36には放電空間22を含む電極対16は存在しないことから、断面36のうち、放電空間ではない部分37の面積Abは、断面36の面積Aaと同じになる。従って、面積比(Ab/Aa)は100%となる。
通常、筐体14内に供給された原料ガス12、例えば加湿された原料ガス12全てが電極対16の2つの電極20間を流通すると、放電によって発生したオゾンが、原料ガス12内の水分子やOH分子によって分解され、オゾンの生成効率が低下するという問題がある。
しかし、本実施の形態では、断面36の一部に、放電空間ではない部分37が存在するため、加湿された原料ガス12は電極対16の2つの電極20間と放電空間でない部分37とに分岐して流通する(分流)こととなる。すなわち、加湿された原料ガス12全てが2つの電極20間を流通することがなくなり、2つの電極20間に供給される加湿された原料ガス12が少なくなる。その結果、放電空間22が高加湿状態になり難くなり、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、上述したように、第1電極対列24A及び第2電極対列24Bを中空部11の中心線Lcに近接させて並列に配列するようにしている(図1参照)。そのため、第1電極対列24Aにおける各第1電極20aと筐体14の一方の内壁14a間の放電空間ではない部分37並びに第2電極対列24Bにおける各第2電極20bと筐体14の他方の内壁14b間の放電空間ではない部分37がそれぞれ広い面積にわたって存在することになる。
また、本実施の形態では、図4に示すように、筐体14の中空部11における原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする断面36の面積をAa、放電空間ではない部分37の面積をAbとしたとき、その面積比(Ab/Aa)が20%以上、さらには80%以上である。
これにより、電極対16の2つの電極20間に供給される原料ガス量が減少するため、オゾン生成量の減少を最低限に抑えることが可能となる。しかも、電極対16の2つの電極20間に供給される加湿された原料ガス12が少なくなり、放電空間22が高加湿状態になり難いため、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
このように、本実施の形態においては、高湿度の原料ガス12を供給してもオゾンの分解反応によるオゾン発生の低減を減らすことができ、且つ、反応しきれないまま放電空間22を通過する原料ガス12を減らすことができるため、高いオゾンの生成効率を得ることができる。
その結果、湿度が高くなってもオゾン発生の変化が少なくなり、幅広い湿度環境(絶対湿度0〜50g/m3)において、安定したオゾン発生が得られるオゾン発生器とすることができる。
また、特許文献2のような撥水層が存在しないため、長期間の運転による撥水層の剥離の影響も無く、長期間において安定したオゾン発生量が得られる。
次に、本実施の形態に係るオゾン発生器10の好ましいその他の態様について説明する。
先ず、2つの電極20間のギャップ長Dgは、2つの電極20間の距離のうち、第1電極20aの誘電体28と第2電極20bの誘電体28との間の最短距離を示す。このギャップ長はDgは、0.1mm以上1.0mm未満であることが好ましい。
ギャップ長Dgが大きすぎると、誘電体28間の距離が大きくなることから、放電空間22の中央部分に存在する水分子やOH分子の量が増えることとなる。そのため、高湿度環境では原料ガス12に含まれ、且つ、誘電体28の付近や放電空間22の中央部分に存在する水分子やOH分子の影響によってオゾンの生成が阻害され、オゾンの生成効率が低下したり、発生しなくなる。
ギャップ長Dgが小さすぎると、水分子やOH分子が誘電体28に付着することによって、放電空間22が短絡するおそれがある。すなわち、誘電体28間が水分子やOH分子で接続されるおそれがある。これは、放電空間22の中央部分に水分子やOH分子が多く存在することと同じになり、水分子やOH分子の影響によってオゾンの生成が阻害され、オゾンの生成効率が低下したり、発生しなくなる。
従って、ギャップ長Dgは、0.1mm以上1.0mm未満であることが好ましい。
本実施の形態では、各電極20を、中空部26を有する筒状の誘電体28と、該誘電体28の中空部26内に位置された導体30とを有する構成としたので、電極20間の距離を容易に調整することができ、特許文献1に記載された沿面放電方式の構成と比して、電極20間のギャップ長Dgを0.1mm以上1.0mm未満とすることが容易になる。
本実施の形態に係るオゾン発生器10においては、放電空間22(1つ当たり)を通過する原料ガス12の流量を380L/min以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、300L/min以下であり、より好ましくは150L/min以下である。
これにより、放電空間22に流れる原料ガス12の分布が減少し、放電空間22内で均一にオゾンが生成でき、原料ガス12が多すぎてオゾンが生成しきれないことをなくすことができる。その結果、オゾンの分解反応によるオゾン発生の低減を減らすことができ、且つ、反応しきれないまま放電空間22を通過する原料ガス12を減らすことができるため、高いオゾンの生成効率を得ることができる。
なお、電極20の製造方法としては、以下に示す方法が挙げられる。すなわち、例えば筒状の成形体を仮焼成して中空部を有する仮焼成体を作製し、その後、仮焼成体の中空部内に導体30を挿入する。そして、仮焼成体と導体30とを仮焼成よりも高い温度で焼成することによって直接一体化させて誘電体28の中空部26に導体30が挿入された電極20を作製する。
その他の方法としては、ゲルキャスト法を用いることができる。ゲルキャスト法では、金型内に、導体30をセットし、セラミック粉末、分散媒、及びゲル化剤を含むスラリーを注型した後に、このスラリーを温度条件や架橋剤の添加等によりゲル化させることにより固化し、成形して、その後、焼成することで、電極20を作製する。
次に、本実施の形態に係るオゾン発生器10のその他の変形例(第1変形例〜第3変形例)について図5〜図11を参照しながら説明する。
第1変形例に係るオゾン発生器10aは、図5に示すように、第1電極対列24A及び第2電極対列24Bを中空部11の中心線Lcから遠ざけて並列に配列した点で異なる。この場合、中空部11の中心線Lcから筐体14の内壁(例えば一方の内壁14a)までの距離Dbに対する中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daの比(Da/Db)は、10%以上に設定されている。図5の例では、例えば中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daは5mm以上に設定されている。
これにより、図5に示すように、第1電極対列24Aの各第2電極20bと第2電極対列24Bの各第1電極20aとの間に、放電空間ではない部分37が中空部11の中心線Lcを含んで広い面積にわたって存在することになる。
一般に、筐体14の中空部11のように、管路内を流れる原料ガス12は中央側に最大値を持った放物線状の流速分布を持って流れる。この第1変形例では、上述した構成を有することから、加湿された原料ガス12が大量に流れてくる場所に電極対16が配置されなくなる。その結果、放電空間22に供給される加湿された原料ガス量が少なくなり、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
上述の例では、全ての電極対16を中空部11の中心線Lcから5mm以上外側に配置した例を示したが、その他、複数の電極対16の80%(個数)以上を中空部11の中心線Lcから5mm以上外側に配置してもよい。
また、中空部11の中心線Lcから筐体14の内壁までの距離Dbに対する中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daの比(Da/Db)は、20%以上に設定することが好ましい。例えば中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daを10mm以上に設定することが好ましい。この場合も、複数の電極対16の80%(個数)以上を中空部11の中心線Lcから10mm以上外側に配置してもよい。
これにより、第1電極対列24Aにおいては、電極対16を構成する第1電極20a及び第2電極20bのうち、筐体14の一方の内壁14aに近接する第1電極20aの放電面に原料ガス12が直接当たりにくくなる。第2電極対列24Bにおいては、筐体14の他方の内壁14bに近接する第2電極20bの放電面に原料ガスが直接当たりにくくなる。このため、上述した第1電極20a及び第2電極20bの各誘電体28の表面は水分子やOH分子を吸着しても低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。なお、電極対16は、必ずしも全てが直列配置をとる必要はないが、図1及び図5のように、直列配置させることが好ましい。
次に、第2変形例に係るオゾン発生器10bは、図7、図8A及び図8Bに示すように、上述した本実施の形態に係るオゾン発生器10とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図8Aに示すように、第1電極対列24Aの各電極対16を構成する2つの電極20のうち、第1電極20aが原料ガス12の上流側に配置され、第2電極20bが原料ガス12の下流側に配置されている。さらに、上流側の第1電極20aから下流側の第2電極20bに向かう方向Laが原料ガスの供給方向Lbに対して傾いている。同様に、図8Bに示すように、第2電極対列24Bの各電極対16を構成する2つの電極20のうち、第2電極20bが原料ガス12の上流側に配置され、第1電極20aが原料ガス12の下流側に配置されている。さらに、上流側の第2電極20bから下流側の第1電極20aに向かう方向Laが原料ガスの供給方向Lbに対して傾いている。
これにより、第1電極対列24Aにおいては、図8Aに示すように、第1電極20aと第2電極20b間の放電空間22には、原料ガス12が通過する領域38と原料ガス12がほとんど通過しない領域38とが形成されることになる。そのため、第1電極20aにおける誘電体28の表面のうち、放電空間22内の表面(放電面28a)に原料ガス12が直接当たらなくなる。すなわち、第1電極20aにおける誘電体28の上述の放電面28aには水分子やOH分子が直接当たらないため、低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
同様に、第2電極対列24Bにおいては、図8Bに示すように、第2電極20bにおける誘電体28の放電面28aに原料ガス12が直接当たらなくなる。すなわち、第2電極20bにおける誘電体28の上述の放電面28aには水分子やOH分子が直接当たらないため、低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
特に、上流側に位置する電極(第1電極20a又は第2電極20b)から下流側に位置する電極(第2電極20b又は第1電極20a)に向かう方向(以下、電極対の方向Laと記す)と、原料ガス12の供給方向Lbとのなす角(±θ)の絶対値は80°以下であることが好ましい。図8Aは、なす角が−θの場合を示し、図8Bは、なす角が+θの場合を示す。この場合、電極対16の片側の放電面28aに原料ガス12が直接当たらなくなるため、片側の放電面28aには水分子やOH分子が直接当たらず、低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
また、電極対16の方向Laと、原料ガス12の供給方向Lbとのなす角(±θ)の絶対値は10°以上であることが好ましい。この場合、第1電極20a及び第2電極20b間(放電空間22)に原料ガス12が供給されなくなることによるオゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
電極対16の方向Laと、原料ガス12の供給方向Lbとのなす角(±θ)の絶対値は60°以下であることが好ましい。また、電極対16の方向Laと、原料ガス12の供給方向Lbとのなす角(±θ)の絶対値は30°以上であることが好ましい。これらにより、2つの電極20間に供給される原料ガス12の減少量が少なく、電極対16の片側では低湿度状態が維持でき、高いオゾン生成量を得ることが可能となる。
もちろん、この第2変形例に係るオゾン発生器10bにおいても、図9に示すように、中空部11における原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする断面36に、放電空間ではない部分37が存在する。図9では、代表的に電極対16が存在する位置P1a及びP1bでの断面36と、電極対16が存在しない位置P2での断面36を示す。位置P1a及びP1bでは、放電空間22を含む電極対16が、断面36によってその一部が仮想的に切断された形態となっている。
電極対16が存在する位置P1aでは、断面36のうち、放電空間22を含む電極対16を位置P1aでの断面36に投影させた部分39(放電空間とみなす部分39と称してもよい)を除く部分37が放電空間でない部分である。同様に、電極対16が存在する位置P1bでは、断面36のうち、放電空間22を含む電極対16を位置P1bでの断面36に投影させた部分39を除く部分37が放電空間でない部分である。
また、例えば位置P1a及びP1bでの断面36をみたとき、放電空間ではない部分37の面積Abは、位置P1aでは、位置P1aにおける断面36の面積Aaから位置P1aに存在する電極対16(放電空間22を含む)を位置P1aの断面に投影した面積を除いた面積となる。同様に、位置P1bでは、位置P1bにおける断面36の面積Aaから位置P1bに存在する電極対16(放電空間22を含む)を位置P1bの断面に投影した面積を除いた面積となる。そして、上述した断面36の面積Aaと、放電空間ではない部分37の面積Abとの比(Ab/Aa)は20%以上、さらには80%以上である。
電極対16が存在しない位置P2では、断面36全体が放電空間ではない部分37である。すなわち、オゾン発生器10中の任意の位置の断面36において放電空間ではない部分37が存在する。つまり、どの位置の断面36を選んでも、放電空間ではない部分37が存在する。
また、例えば位置P2での断面36をみたとき、断面36には放電空間22を含む電極対16は存在しないことから、放電空間ではない部分37の面積Abは、断面36の面積Aaと同じになる。従って、面積比(Ab/Aa)は100%となる。
このように、筐体14の中空部11における原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする断面36の面積をAa、放電空間ではない部分37の面積をAbとしたとき、その面積比(Ab/Aa)が20%以上、さらには80%以上である。しかも、図7に示すように、第1電極対列24A及び第2電極対列24Bを中空部11の中心線Lcに近接させて並列に配列しているため、電極対16の2つの電極20間に供給される原料ガス量が減少するため、オゾン生成量の減少を最低限に抑えることが可能となる。
なお、第2変形例において、第1電極対列24Aにおける各電極対16の方向La及び角度を全て同じにした例を示したが、一部の電極対16が、電極対16の方向Laや角度が異なっていてもよい。これは第2電極対列24Bにおいても同様である。
次に、第3変形例に係るオゾン発生器10cは、上述した第2変形例に係るオゾン発生器10bとほぼ同様の構成を有するが、図10及び図11に示すように、第1電極対列24A及び第2電極対列24Bを中空部11の中心線Lcから遠ざけて並列に配列した点で異なる。この場合、第2変形例に係るオゾン発生器10bと同様に、原料ガス12の供給方向Lbに対して電極対16の方向Laを傾けたことによる効果を得ることができる。すなわち、低湿度状態が維持でき、オゾン生成量の減少を少なくすることが可能となる。
しかも、図10に示すように、中空部11の中心線Lcから筐体14の内壁(例えば一方の内壁14a)までの距離Dbに対する中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daの比(Da/Db)を10%以上、好ましくは20%以上に設定している。例えば中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daを5mm以上、好ましくは10mm以上に設定したので、加湿された原料ガス12が大量に流れてくる場所に電極対16が配置されなくなる。その結果、放電空間22に供給される加湿された原料ガス量が少なくなり、水分子やOH分子によるオゾン分解反応を抑制でき、オゾン生成量の減少量を少なくすることが可能となる。
なお、この第3変形例においても、第1電極対列24Aにおける各電極対16の方向La及び角度を全て同じにした例を示したが、一部の電極対16が、電極対16の方向Laや角度が異なっていてもよい。これは第2電極対列24Bにおいても同様である。
[第1実施例]
サンプル1〜5について、原料ガスの供給流量を変化させた場合のオゾン発生量の変化を確認した。各サンプルにおける電極20の材質は、誘電体28がアルミナ、導体30が銅である。
(オゾン発生量の確認方法)
先ず、オゾン発生量を確認するために、原料ガス12は、空気(絶対湿度:30g/m3)を使用した。ガス圧力は0.10MPaとした。
放電用の電源として、電圧(振幅A)が±4kV、周波数fが20kHzの交流電圧を出力する交流電源18を用いた。
上記の条件で、排出ガスのオゾン濃度をオゾン濃度計(EG−3000D(荏原実業株式会社製))にて測定し、この測定値に供給流量を乗算してオゾン発生量を求めた。
サンプル1〜5に係るオゾン発生器における電極構造の内訳は以下の通りである。
(サンプル1)
サンプル1は、図1に示すオゾン発生器10の第1電極対列24A及び第2電極対列24Bの列数を増やして、筐体14の中空部11における原料ガス12の流れの主方向を法線方向とする断面36の面積をAa、断面36のうち、放電空間ではない部分37の面積をAbとしたとき、その面積比(Ab/Aa)を0%とした。すなわち、放電空間ではない部分37が存在しない構成とした。また、中空部11の中心線Lcに最も近接する電極対列24の中心位置Ldから中空部の中心線までの距離Daは1mmである。
(サンプル2〜4)
サンプル2、3及び4は、図1に示すオゾン発生器10の第1電極対列24A及び第2電極対列24Bの列数を増やして、上述した面積比(Ab/Aa)をそれぞれ20%、40%及び60%とした。
(サンプル5)
サンプル5は、図1に示すオゾン発生器10と同様の構成とした。すなわち、1つの第1電極対列24Aと1つの第2電極対列24Bとし、上述した面積比(Ab/Aa)を80%とした。
(評価結果)
サンプル1〜5の評価結果を図12に示す。
図12から、上述した面積比(Ab/Aa)が大きくなるに従って、オゾン発生量が多くなる傾向にあった。このことから、面積比(Ab/Aa)が20%以上であることが好ましく、さらに好ましくは40%以上であり、特に好ましくは80%以上であることがわかる。
[第2実施例]
サンプル6〜9について、原料ガスの供給流量を変化させた場合のオゾン発生量の変化を確認した。オゾン発生量の確認方法は上述した第1実施例と同様である。
サンプル6〜9に係るオゾン発生器における電極構造の内訳は以下の通りである。
(サンプル6及び7)
サンプル6及び7は、図1に示すオゾン発生器10において、中空部11の中心線Lcから各電極対列24の中心位置Ldまでの距離Daが2mm及び5mmである。なお、中空部11の中心線Lcから筐体14の内壁までの距離Dbから距離Daを差し引いた値は、サンプル6が96mm、サンプル7が90mmである。
(サンプル8及び9)
サンプル8及び9は、図5に示す第1変形例に係るオゾン発生器10aにおいて、上述した距離Daが7.5mm及び10mmである。
(評価結果)
サンプル6〜9の評価結果を図13に示す。
図13から、上述した距離Daが大きくなるに従って、オゾン発生量が多くなる傾向にあった。このことから、距離Daが5mm以上であることが好ましく、さらに好ましくは7.5mm以上であり、特に好ましくは10mm以上であることがわかる。
なお、本発明に係るオゾン発生器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…オゾン発生器 11…中空部(筐体)
12…原料ガス 14…筐体
14a…一方の内壁 14b…他方の内壁
16…電極対 20…電極
20a…第1電極 20b…第2電極
22…放電空間 24…電極対列
24A…第1電極対列 24B…第2電極対列
26…中空部(誘電体) 28…誘電体
28a…放電面 30…導体
32…原料ガス通過面 37…放電空間でない部分
36…断面 38a…原料ガスが通過する領域
38b…原料ガスがほとんど通過しない領域
39…放電空間とみなす部分
Dg…ギャップ長

Claims (15)

  1. 中空部を有する筐体の前記中空部内に2つの電極が所定のギャップ長を隔てて配置された複数の電極対が配置され、
    前記電極対の少なくとも前記2つの電極間に原料ガスを通過させ、前記2つの電極間に放電を発生させることで、オゾンを発生させるオゾン発生器において、
    前記2つの電極で挟まれた空間が放電空間であり、
    前記複数の電極対が並列もしくは直列又は並列及び直列に配置され、
    前記中空部における前記原料ガスの流れの主方向を法線方向とする任意の断面に、前記放電空間ではない部分が存在し、
    前記放電空間を含む前記電極対が、前記断面によってその一部が仮想的に切断される場合に、
    前記断面の面積をAa、前記断面の面積Aaから前記放電空間を含む電極対を前記断面に投影させた部分の面積を除いた面積をAbとしたとき、面積比(Ab/Aa)が20%以上であることを特徴とするオゾン発生器。
  2. 請求項1記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対が直列又は並列及び直列に配置されていることを特徴とするオゾン発生器。
  3. 請求項1又は2記載のオゾン発生器において、
    前記面積比(Ab/Aa)が80%以上であることを特徴とするオゾン発生器。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対の80%(個数)以上が前記中空部の中心線から5mm以上外側に配置されていることを特徴とするオゾン発生器。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対の全てが前記中空部の中心線から5mm以上外側に配置されていることを特徴とするオゾン発生器。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対の80%(個数)以上が前記中空部の中心線から10mm以上外側に配置されていることを特徴とするオゾン発生器。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対の全てが前記中空部の中心線から10mm以上外側に配置されていることを特徴とするオゾン発生器。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記2つの電極のうち、いずれか一方の電極が前記原料ガスの上流側に配置され、他方の電極が前記原料ガスの下流側に配置され、
    前記一方の電極から前記他方の電極に向かう方向が前記原料ガスの供給方向に対して傾いていることを特徴とするオゾン発生器。
  9. 請求項記載のオゾン発生器において、
    前記一方の電極から前記他方の電極に向かう方向と、前記原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が80°以下であることを特徴とするオゾン発生器。
  10. 請求項記載のオゾン発生器において、
    前記一方の電極から前記他方の電極に向かう方向と、前記原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が60°以下であることを特徴とするオゾン発生器。
  11. 請求項10のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記一方の電極から前記他方の電極に向かう方向と、前記原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が10°以上であることを特徴とするオゾン発生器。
  12. 請求項11のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記一方の電極から前記他方の電極に向かう方向と、前記原料ガスの供給方向とのなす角の絶対値が30°以上であることを特徴とするオゾン発生器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記原料ガスが絶対湿度0〜50g/mの大気であることを特徴とするオゾン発生器。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記ギャップ長が0.1mm以上1.0mm未満であることを特徴とするオゾン発生器。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    各前記電極は、中空部を有する筒状の誘電体と、該誘電体の前記中空部内に位置された導体とを有することを特徴とするオゾン発生器。
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