JP6256030B2 - バッファリング - Google Patents

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Description

本発明は、密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングに関する。
従来、各種産業機械(例えば、建設機械)に備えられる油圧シリンダなどにおいては、複数のシールを組み合わせたシーリングシステムが用いられている。かかるシーリングシステムにおいては、ピストンロッド(軸)とシリンダ(ハウジング)との間の環状隙間を封止するパッキン(例えば、Uパッキン)と、このパッキンよりも密封対象流体側に配置され、パッキンに対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングとを備えたものが知られている。
図5を参照して、従来例に係るバッファリングについて説明する。図5は従来例に係るバッファリングの装着状態を示す模式的断面図である。図示のように、バッファリング200は、シリンダ130の軸孔の内周に設けられた環状溝131に装着される。そして、バッファリング200は、環状の胴体部210と、ピストンロッド110に対して摺動自在な内周リップ220と、環状溝131の溝底面131aに対して密着する外周リップ230とを備えている。
以上のように構成されたバッファリング200が密封対象流体側Oの流体圧力(油圧)を受けて圧力を緩衝することによって、バッファリング200よりも大気側Aに設けられている不図示のパッキンの耐久性を向上させることができる。
ここで、通常状態においては、密封対象流体側Oの流体圧力の方が大気側Aの流体圧力よりも高く、バッファリング200における胴体部210が環状溝131の大気側Aの側壁面131bに対して密着している。しかしながら、バッファリング200よりも大気側Aには、上記の通りパッキンが設けられているため、バッファリング200とパッキンとの間の密閉領域には流体が封じ込められる。この封じ込められた流体の量が増えるにつれて、密閉領域内の圧力が高くなっていく。これにより、バッファリング200に対して大気側Aの流体圧力(以下、「背圧」と称する)の方が密封対象流体側Oの流体圧力よりも高くなってしまうことがある。そのため、一般的に、バッファリング200は、このような背圧を逃がすことができるように構成されている。
具体的には、外周リップ230の剛性を内周リップ220の剛性よりも低くすることで、背圧が高くなると、外周リップ230が内周側に向かって撓み、環状溝131の溝底面131aから離れて、流体が密封対象流体側Oに戻るようにしている。また、内周リップ220の密封対象流体側Oの先端には複数の溝220aが設けられており、内周リップ220が環状溝131の密封対象流体側Oの側壁面131cに対して密着しても、流路が確保されるようにしている。
ここで、環状溝131の溝幅をWとし、ピストンロッド110の外周面から環状溝131の溝底面までの距離をLとした場合、一般的に、W÷L≧1となるように設定される。しかしながら、油圧シリンダの設計上の制約により、W÷Lを1未満とせざるを得ない場合がある。例えば、W÷Lを0.5以下にした場合には、胴体部210の肉厚(軸線方向の長さ)に比べて、胴体部210の長さ(径方向の長さ)の方がかなり長くなってしまう。そのため、背圧が高くなると、外周リップ230が撓む前に胴体部210が座屈してしまう。図6は背圧が高くなって胴体部210が座屈した様子を示している。なお、図中、Xで示す部分が座屈している部分である。
このように、胴体部210に座屈が生じると、外周リップ230及び胴体部210が環状溝131における密封対象流体側Oの側壁面131cに密着して、背圧を逃がす経路が塞がれてしまう。これにより、背圧リーク機能が発揮されなくなってしまう。
なお、胴体部210の座屈を防止するために、内周リップ220の肉厚を厚くしたり、外周リップ230の肉厚を厚くしたりすることで、胴体部210の長さを短くすることも考えられ得る。しかしながら、前者の場合には、内周リップ220のピストンロッド110に対する接触圧力が高くなって、摩耗し易くなってしまう問題がある。また、後者の場合には、外周リップ230が撓みにくくなり、背圧を逃がしにくくなってしまう。また、上記Lを小さくすることで、W÷Lを小さくすることも考えられ得る。しかしながた、この場合には、バッファリング自体が小さくなるため、耐久性に悪影響を及ぼしてしまう。このように、いずれの手法によっても、他の問題が生じてしまう。
特開2005−337440号公報
本発明の目的は、胴体部が座屈してしまうことを抑制することが可能なバッファリングを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のバッファリングは、
相対的に往復移動する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するパッキンよりも密封対象流体側で、前記ハウジングの内周に設けられた環状溝に装着されて、前記パッキンに対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングであって、
密封対象流体側の流体圧力の方が密封対象流体側とは反対側の流体圧力よりも高い状態では前記環状溝の側壁面に対して密着する環状の胴体部と、
該胴体部の内周側端部から密封対象流体側に向かって伸び、その内周側の端部が前記軸外周面に対して摺動自在に設けられ、かつその先端には前記環状溝の側壁面に接した状態でも流路を確保する溝が設けられている内周リップと、
前記胴体部の外周側端部から密封対象流体側かつ外周側に向かって傾斜するように伸び、その外周側の端部が前記環状溝の溝底面に密着し、かつ前記内周リップよりも剛性が低く、該内周リップよりも軸線方向(軸における中心軸線の方向を意味する)の長さが短い外周リップと、
を備えるバッファリングにおいて、
前記胴体部の中央部から密封対象流体側に向かって伸び、密封対象流体側とは反対側の流体圧力の方が密封対象流体側の流体圧力よりも高い状態で、前記環状溝の側壁面に対して接触可能に設けられた突起が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バッファリングに対して密封対象流体とは反対側の流体圧力(背圧)の方が密封対象流体側の流体圧力よりも高くなった場合には、内周リップよりも剛性の低い外周リップが内周側に向かって撓むことで、流体を密封対象流体側に逃がす(背圧を逃がす)ことができる。また、内周リップが環状溝の側壁面に密着しても流路が確保されるので、背圧を好適に逃がすことができる。
そして、本発明の場合には、胴体部の中央部から密封対象流体側に向かって伸びる突起が設けられている。そのため、背圧が高くなった場合でも、突起が環状溝の側壁面に接触することにより、胴体部が座屈してしまうことを抑制することができる。
前記突起の軸線方向の長さは、前記内周リップの軸線方向の長さと同一となるように設計されているとよい。
これにより、背圧が高くなってバッファリングが密封対象流体側に押された場合に、内周リップと突起がほぼ同時に環状溝の側壁面に突き当たるので、胴体部の座屈をより確実に抑制することができる。
前記突起は環状突起により構成されており、その先端には前記環状溝の側壁面に接した状態でも流路を確保する溝が設けられているとよい。
これにより、突起が環状突起により構成されることで、胴体部の座屈をより確実に抑制することができる。また、環状突起の先端が環状溝の側壁面に密着しても流路が確保されるので、背圧を好適に逃がすことができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、胴体部が座屈してしまうことを抑制することが可能である。
図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。 図2は本発明の実施例に係るシーリングシステムの模式的断面図である。 図3は本発明の実施例に係るバッファリングの模式的断面図である。 図4は本発明の実施例に係るバッファリングにおける背圧リーク時の様子を示す模式的断面図である。 図5は従来例に係るバッファリングの装着状態を示す模式的断面図である。 図6は従来例に係るバッファリングにおける背圧が高くなった状態を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係るバッファリングについて説明する。
<油圧シリンダ>
図1を参照して、バッファリングが備えられる油圧シリンダ全体の構成等について説明する。図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。
油圧シリンダ100は、ピストン120が固定されている軸としてのピストンロッド110と、ハウジングとしてのシリンダ130とを備えている。ピストンロッド110とシリンダ130は相対的に往復移動するように構成されている。より具体的には、シリンダ
130に設けられている2か所のポート134,135を介して各々油圧を制御する(図中矢印P方向への油圧を制御する)ことで、ピストン120及びピストンロッド110をシリンダ130に対して往復移動させることができる。なお、以下の説明において、「軸線方向」とは、ピストンロッド110の中心軸線の方向を意味する。
この油圧シリンダ100には、ピストンロッド110とシリンダ130との間の環状隙間を封止する第1シーリングシステムS10と、ピストン120とシリンダ130との間の環状隙間を封止する第2シーリングシステムS20とが設けられている。第1シーリングシステムS10によって、油圧シリンダ100の内部と外部との間を封止し、第2シーリングシステムS20によって、油圧シリンダ100の内部において2つの密閉領域を隔てている。
そして、第1シーリングシステムS10は、主として流体圧力(ここでは油圧)を緩衝する緩衝部S11と、主として油圧シリンダ100の内部の密封対象流体(ここでは油)の外部への漏れを抑制(防止)するメインシール部S12と、主としてダストの侵入を抑制(防止)するダストシール部S13とから構成されている。
<第1シーリングシステム>
特に、図2を参照して、第1シーリングシステムS10について、より詳細に説明する。図2は本発明の実施例に係るシーリングシステムの模式的断面図である。シリンダ130の軸孔の内周には、第1環状溝131と、この第1環状溝131よりも大気側Aに備えられる第2環状溝132と、更に大気側Aに備えられる環状の切欠133が設けられている。そして、第1環状溝131に緩衝部S11が設けられ、第2環状溝132にメインシール部S12が設けられ、環状の切欠133にダストシール部S13が設けられる。
緩衝部S11はバッファリング10により構成される。
メインシール部S12は、内周リップ31及び外周リップ32を有するパッキン30と、バックアップリング40とから構成される。本実施例では、パッキン30として、断面がU字形状のゴム状弾性体製のUパッキンを採用している。このパッキン30の大気側Aに、樹脂製のバックアップリング40が設けられている。これにより、パッキン30の内周端縁がピストンロッド110とシリンダ130との間の微小な環状隙間にはみ出してしまうことが抑制される。
ダストシール部S13は、金属環51と、金属環51に一体成形されたゴム状弾性体製のシール部52とからなるダストシール50によって構成される。なお、シール部52は、オイルリップ52aとダストリップ52bとを有する。
以上のような構成により、パッキン30よりも密封対象流体側Oにバッファリング10が配置されることで、パッキン30に対する流体圧力(油圧)を緩衝することができる。また、パッキン30よりも大気側Aにダストシール50が配置されることで、外部からの異物(埃や塵など)がパッキン30側に侵入してしまうことを抑制できる。以上のことから、パッキン30の耐久性を高めることが可能となる。
<バッファリング>
特に、図3及び図4を参照して、本実施例に係るバッファリング10について、より詳細に説明する。図3は本発明の実施例に係るバッファリング10の模式的断面図である。図4は本発明の実施例に係るバッファリングにおける背圧リーク時の様子を示す模式的断面図である。
本実施例に係るバッファリング10は、ウレタンゴムやNBRなどのゴム状弾性体により構成されている。そして、バッファリング10は、環状の胴体部11と、胴体部11の内周側端部から密封対象流体側Oに向かって伸びる内周リップ12と、胴体部11の外周側端部から密封対象流体側Oかつ外周側に向かって傾斜するように伸びる外周リップ13とを一体的に備えている。また、バッファリング10は、胴体部11の中央部から密封対象流体側Oに向かって伸びる環状突起14も一体的に備えている。
胴体部11は、密封対象流体側Oの流体圧力の方が大気側A(密封対象流体側Oとは反対側)の流体圧力よりも高い状態では第1環状溝131の大気側Aの側壁面131bに対して密着する。
内周リップ12は、胴体部11の内周側端部から密封対象流体側Oに向かって伸び、その内周側の端部がピストンロッド110の外周面に対して摺動自在となるように構成される。また、内周リップ12における密封対象流体側Oの先端には、内周リップ12が第1環状溝131における密封対象流体側Oの側壁面131cに接した状態でも流路を確保する溝12aが設けられている。この溝12aは、周方向に等間隔に複数個所(例えば4か所)に設けられている。
外周リップ13は、胴体部11の外周側端部から密封対象流体側Oかつ外周側に向かって傾斜するように伸び、その外周側の端部が第1環状溝131の溝底面131aに密着するように構成される。この外周リップ13は、内周リップ12に比べて厚みが薄く、剛性が低くなるように構成され、かつ内周リップ12よりも軸線方向の長さ短くなるように構成されている。
そして、環状突起14は、大気側Aの流体圧力の方が密封対象流体側Oの流体圧力よりも高い状態で、第1環状溝131の密封対象流体側Oの側壁面131cに対して接触可能に設けられている。本実施例においては、この環状突起14の軸線方向の長さは、内周リップ12の軸線方向の長さと同一となるように設計されている。そして、この環状突起14の先端には第1環状溝131の側壁面131cに接した状態でも流路を確保する溝14aが設けられている。この溝14aは、周方向に等間隔に複数個所(例えば4か所)に設けられている。
<背圧リーク時のバッファリングの挙動>
特に、図4を参照して、背圧リーク時のバッファリング10の挙動について説明する。通常状態においては、密封対象流体側Oの流体圧力の方が大気側Aの流体圧力よりも高く、上記の通り、バッファリング10における胴体部11が第1環状溝131の大気側Aの側壁面131bに対して密着している。また、内周リップ12の内周側の端部がピストンロッド110の外周面に対して摺動自在な状態で接触し、かつ外周リップ13の外周側の端部が第1環状溝131の溝底面131aに密着している。これにより、パッキン30に対する流体圧力を緩衝することができる。
しかしながら、背景技術の中でも説明したように、バッファリング10とパッキン30との間の密閉領域に封じ込められた流体の量が増えるにつれて、この密閉領域内の圧力が高くなっていく。そのため、バッファリング10に対して大気側Aの流体圧力(背圧)の方が密封対象流体側Oの流体圧力よりも高くなってしまうことがある。なお、ピストンロッド110とシリンダ130との相対的な往復移動によって、バッファリング10側から徐々に密封対象流体がパッキン30側に漏れていくことで、上記密閉領域内の圧力が高くなっていく。
背圧が高くなると、バッファリング10は密封対象流体側Oに移動する。そして、バッ
ファリング10における内周リップ12及び環状突起14が第1環状溝131の密封対象流体側Oの側壁面131cに対して密着した状態になる。
そして、更に背圧が高くなると、外周リップ13は内周側に向かって撓み、第1環状溝131の溝底面131aから離れる。従って、背圧が高くなった状態では、流体はバッファリング10と側壁面131bとの間を抜け、内周側に撓んだ外周リップ13と溝底面131aとの間を抜け、環状突起14の溝14aと内周リップ12の溝12aを通って、密封対象流体側Oに戻される(図中矢印R参照)。このようにして、背圧を逃がすことができる。
<本実施例に係るバッファリングの優れた点>
本実施例に係るバッファリング10によれば、背圧が高くなった場合には、内周リップ12よりも剛性の低い外周リップ13が内周側に向かって撓むことで、流体を密封対象流体側Oに逃がす(背圧を逃がす)ことができる。また、内周リップ12が第1環状溝131の側壁面131cに密着しても、溝12aにより流路が確保されるので、背圧を好適に逃がすことができる。
そして、本実施例の場合には、胴体部11の中央部から密封対象流体側Oに向かって伸びる環状突起14が設けられている。そのため、背圧が高くなった場合でも、環状突起14が第1環状溝131の側壁面131cに接触することにより、胴体部11が座屈してしまうことを抑制することができる。これにより、胴体部11の座屈を原因として、背圧を逃がす経路が塞がれてしまうことを抑制することができる。
また、環状突起14の軸線方向の長さは、内周リップ12の軸線方向の長さと同一となるように設計されている。そのため、背圧が高くなってバッファリング10が密封対象流体側Oに押された場合に、内周リップ12と環状突起14はほぼ同時に第1環状溝131の側壁面131cに突き当たる。従って、胴体部11の座屈をより確実に抑制することができる。更に、本実施例においては、環状突起14の先端が第1環状溝131の側壁面131cに密着しても、溝14aにより流路が確保されるので、背圧を好適に逃がすことができる。
そして、本実施例に係るバッファリング10によれば、胴体部11の肉厚に比べて、胴体部11の長さが長くても、環状突起14により、胴体部11の座屈を抑制することができる。これにより、内周リップ12や外周リップ13の肉厚を、これらの機能が十分発揮される厚さに設定できる。
(その他)
上述の環状突起14の幅(径方向の長さ)に関しては、幅が広すぎると剛性が高くなって背圧リーク性能を低下させたり摩耗を促進させたりする可能性がある。また、幅が狭すぎると環状突起14自体が座屈してしまう可能性がある。そこで、環状突起14の幅は、環状突起14の剛性が高くなり過ぎず、かつ環状突起14が座屈しない程度に設計すればよい。
上記実施例においては、環状突起14の軸線方向の長さを、内周リップ12の軸線方向の長さと同一となるように設計する場合を示した。しかしながら、胴体部11の座屈を抑制することによって、背圧を逃がす経路が塞がれてしまうことを抑制可能であれば、環状突起14の軸線方向の長さと内周リップ12の軸線方向の長さを、必ずしも同一にしなければならないことはない。
上記実施例においては、胴体部11の座屈を抑制するための突起を環状突起14により
構成する場合を示した。しかしながら、当該突起は環状ではない独立した突起を、周方向に間隔を空けて複数設けてもよい。なお、この場合には、突起間に隙間が形成されて、背圧を逃がす流路が確保されるので、溝14aは不要である。
10 バッファリング
11 胴体部
12 内周リップ
12a 溝
13 外周リップ
14 環状突起
14a 溝
30 パッキン
31 内周リップ
32 外周リップ
40 バックアップリング
50 ダストシール
51 金属環
52 シール部
52a オイルリップ
52b ダストリップ
100 油圧シリンダ
110 ピストンロッド
120 ピストン
130 シリンダ
131 環状溝
131a 溝底面
131b 側壁面
131c 側壁面
132 環状溝
133 切欠
134,135 ポート
A 大気側
O 密封対象流体側
S10 第1シーリングシステム
S11 緩衝部
S12 メインシール部
S13 ダストシール部
S20 第2シーリングシステム

Claims (3)

  1. 相対的に往復移動する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するパッキンよりも密封対象流体側で、前記ハウジングの内周に設けられた環状溝に装着されて、前記パッキンに対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングであって、
    密封対象流体側の流体圧力の方が密封対象流体側とは反対側の流体圧力よりも高い状態では前記環状溝の側壁面に対して密着する環状の胴体部と、
    該胴体部の内周側端部から密封対象流体側に向かって伸び、その内周側の端部が前記軸外周面に対して摺動自在に設けられ、かつその先端には前記環状溝の側壁面に接した状態でも流路を確保する溝が設けられている内周リップと、
    前記胴体部の外周側端部から密封対象流体側かつ外周側に向かって傾斜するように伸び、その外周側の端部が前記環状溝の溝底面に密着し、かつ前記内周リップよりも剛性が低く、該内周リップよりも軸線方向の長さが短い外周リップと、
    を備えるバッファリングにおいて、
    前記胴体部の中央部から密封対象流体側に向かって伸び、密封対象流体側とは反対側の流体圧力の方が密封対象流体側の流体圧力よりも高い状態で、前記環状溝の側壁面に対して接触可能に設けられた突起が設けられていることを特徴とするバッファリング。
  2. 前記突起の軸線方向の長さは、前記内周リップの軸線方向の長さと同一となるように設計されていることを特徴とする請求項1に記載のバッファリング。
  3. 前記突起は環状突起により構成されており、その先端には前記環状溝の側壁面に接した状態でも流路を確保する溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバッファリング。
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