JP6255610B2 - 収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、小物等を収納するための収納容器に関する。
例えば、自動車の車室には、コンソールボックス、グラブボックス等の各種収納容器が設けられている。これらの収納容器は、一般に、収納部が設けられた容器本体と蓋体とを備える。収納部は、小物を入れるための箇所であり、凹部によって構成される。蓋体は、容器本体に支持されており、収納部の開口を閉鎖する閉位置と、その開口を開放する開位置との間で回動する。そのため、蓋体を閉位置から開位置へ回動させることにより、収納部の開口を開放させ、その開口を通じ小物等を収納部に出し入れすることができる。また、小物等の不使用時には、小物等の収納された収納部の開口を蓋体によって閉鎖することができる。
上記構成の収納容器の中には、開位置にある蓋体に過剰な負荷が加えられた場合に、構成部材を保護する機構を設けたものがある。
これに関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載された「小物用ホルダー」が挙げられる。この小物用ホルダーは、上述した収納容器と同一構成ではないが、保護機構が設けられている点では共通している。
この小物用ホルダーでは、カップ等の小物が載置される受承板(蓋体)が、その内端部においてコンソールボックス(容器本体)の背部に支持されている。受承板(蓋体)は、閉位置では起立状態となり、コンソールボックス(容器本体)の背部に形成された格納部に格納される。受承板(蓋体)は、開位置では水平状態となり、この上に小物を載置することが可能となる。
コンソールボックス(容器本体)と受承板(蓋体)とは、屈曲可能に構成された支持アームによって連結されている。支持アームは、受承板(蓋体)が開位置まで回動されたとき、同受承板(蓋体)を水平状態に支持する。さらに、支持アームの下端部は、受承板(蓋体)に脱着可能に連結されている。そのため、受承板(蓋体)に対し、想定されるよりも大きな荷重が加えられた場合には、受承板(蓋体)が支持アームから離脱し、支持アームと受承板(蓋体)との連結部の損傷が抑制される。
特開平11−151968号公報
ところが、上記特許文献1に記載された小物用ホルダー(収納容器)では、支持アームから離脱した受承板(蓋体)が、さらに格納部を開く側へ回動し、コンソールボックス(容器本体)の背部において、格納部の下側に隣接する箇所と干渉する。この干渉により、受承板(蓋体)や、コンソールボックス(容器本体)の上記箇所が損傷されるおそれがある。
こうした問題は、上記特許文献1にとどまらず、収納部及び格納部が設けられた容器本体と、蓋体とを備えた収納容器であれば共通して起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、蓋体と格納部に隣接する箇所との干渉により損傷が生ずるのを抑制することのできる収納容器を提供することにある。
上記課題を解決する収納容器は、互いに隣接し、かつそれぞれ凹部により構成される収納部及び格納部が設けられた容器本体と、前記容器本体に支持され、前記収納部及び前記格納部の両方の開口を閉鎖する閉位置と、前記収納部の開口を開放し、かつ一部が前記格納部の開口を通じて同格納部内に格納される開位置との間で回動する蓋体とを備える収納容器であって、前記容器本体において前記格納部を挟んで前記収納部の反対側に被着部を設け、加飾面を有する加飾部材を前記被着部に取外し可能に係止し、前記被着部及び前記加飾部材には、前記開位置にある前記蓋体に対し、さらに前記収納部を開く側へ回動させる力が加えられた場合に、前記加飾部材の前記被着部に対する係止の解除を補助する係止解除補助部が設けられている。
上記の構成によれば、収納容器では、容器本体において格納部を挟んで収納部の反対側となる箇所が、被着部に係止された加飾部材の加飾面によって装飾される。
上記収納容器において蓋体が開位置まで回動されると、収納部の開口が開放されるとともに、蓋体の一部が収納部に隣接する格納部に格納される。蓋体の残部は格納部の外部に露出する。
蓋体のうち格納部から露出した箇所に過剰な荷重が加えられて、開位置にある蓋体に対し、さらに収納部を開く側へ回動させる力が加えられると、加飾部材の被着部に対する係止の解除が係止解除補助部によって補助される。加飾部材が被着部に係止されなくなり、加飾部材が動くことが可能となる。そのため、蓋体に加えられた上記荷重が加飾部材に伝わりにくくなる。また、蓋体が、接触した加飾部材から受ける反力も小さくなる。蓋体は、加飾部材が被着部に係止され続ける場合に比べ、収納部を開く側へ多く動けるようになる。その結果、蓋体も加飾部材も損傷されにくくなる。
上記収納容器によれば、蓋体と格納部に隣接する箇所との干渉により損傷が生ずるのを抑制することができる。
センターコンソールの後部に設けられる収納容器に具体化した一実施形態において、その収納容器を後方から見た状態を示す背面図。 一実施形態において、第2蓋体が取付けられたフレームを後方から見た状態を示す部分背面図。 一実施形態において、蓋体が閉位置にあるときの収納容器の内部構造を示す部分側断面図。 一実施形態における加飾部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は前方から見た状態を示す正面図。 一実施形態において、蓋体が開位置にあるときの収納容器の内部構造を示す部分側断面図。 図5の蓋体の格納部からの露出部分に過剰な力が加えられたときの加飾部材の動きを説明する部分側断面図。 同じく加飾部材の動きを説明する部分側断面図。 同じく加飾部材の動きを説明する部分側断面図。 同じく加飾部材の動きを説明する部分側断面図。
以下、自動車のセンターコンソールに設けられる収納容器に具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、自動車の進行方向(前進方向)を前方とし、後退方向を後方として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、自動車を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
図1に示すように、自動車における車室11の前部の床上であって、車幅方向の中央部には、前後方向へ延びるセンターコンソール12が設けられている。センターコンソール12を中心として、その車幅方向の両側(左右両側)には、センターコンソール12に接近させた状態で一対の車両用シート13(運転席及び助手席)が配置されている。センターコンソール12の後部には、本実施形態の収納容器14が設けられている。
収納容器14は、容器本体15、第1蓋体23、加飾部材31及び第2蓋体37を備えている。図1〜図3に示すように、容器本体15は、その骨格部分を構成するフレーム16と、フレーム16に取付けられる意匠部材17とを備えている。容器本体15には、第1収納部21、格納部22、被着部27及び第2収納部36が設けられている。
第1収納部21は、容器本体15の後面に開口21aを有する凹部により構成されている。第1収納部21は、リモコン等の小物類を収納することのできる容量を有している。
格納部22は、容器本体15の後面であって、第1収納部21の下側に隣接した箇所に開口22aを有する凹部により構成されている。
第1蓋体23は、いずれも樹脂材料によって形成されたアウタパネル24とインナパネル25とを接合させることにより、次の条件1及び条件2を満たす大きさ及び形状に形成されている。
条件1:図3に示すように、第1蓋体23が第1収納部21の開口21aと格納部22の開口22aとを同時に塞ぐこと。
条件2:図5に示すように、第1蓋体23の一部が格納部22に格納されること。
第1蓋体23は、車幅方向に延びる軸26により容器本体15に支持されており、軸26を支点として、図3に示す閉位置と、図5に示す開位置との間で回動可能である。本実施形態では、第1蓋体23が略起立状態になって、両開口21a,22aを同時に閉鎖する位置が「閉位置」とされている。閉位置では、第1収納部21及び格納部22のいずれもが隠される。また、第1蓋体23が後側ほど若干高くなる傾斜状態となって、第1収納部21の開口21aを開放し、かつ第1蓋体23の略半分が開口22aを通じて格納部22内に格納される位置が「開位置」とされている。開位置では、第1蓋体23の残部が格納部22から後方へ露出する。
図2及び図3に示すように、被着部27は、容器本体15において格納部22を挟んで第1収納部21の反対側、この場合、格納部22の直下に設けられている。被着部27は、上下方向の寸法よりも車幅方向の寸法が大きな横長の形状をなしている。被着部27は、概ね前側ほど低くなるように傾斜している。
被着部27の上下方向の略中央部において、車幅方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)には、係止孔部28があけられている。各係止孔部28は、上下方向よりも車幅方向に細長い長方形状の孔によって構成されている。
被着部27の上記係止孔部28と略同じ高さであって、係止孔部28から車幅方向へ離間した複数箇所(本実施形態では3箇所)には、位置決め孔部29があけられている。各位置決め孔部29は、円形状又は長円形状の孔によって構成されている。
図3及び図4(a),(b)に示すように、加飾部材31は樹脂材料によって形成されており、被着部27に取外し可能に係止されている。加飾部材31は、略垂直状をなす後壁部32と、略水平状をなす底壁部33とを備えており、屈曲した形状をなしている。後壁部32の後面は、容器本体15において格納部22を挟んで第1収納部21の反対側となる箇所を装飾するための加飾面32aとなっている。底壁部33は、自身の後端部において、後壁部32の下端部に繋がっている。加飾部材31は、上下方向及び前後方向の各寸法よりも車幅方向の寸法が大きな横長の形状をなしている。
後壁部32の前面の底壁部33に接近した箇所において、車幅方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)には、被着部27の係止孔部28に向けて突出する係止片34が設けられている。各係止片34の前端面は、底壁部33の前端面よりも後方に位置している。各係止片34には、その前端から上方へ膨出する爪部34aが形成されている。各爪部34aの上面は、後側ほど高くなるように傾斜している。各係止片34(爪部34aを含む)の上下方向の厚みは、係止孔部28の上下方向の寸法よりも小さく設定されている。
また、後壁部32の前面の係止片34と略同じ高さであって、係止片34から車幅方向へ離間した複数箇所(本実施形態では3箇所)には、被着部27の位置決め孔部29に向けて突出する位置決めボス35が設けられている。
そして、各位置決めボス35が対応する位置決め孔部29に挿通されることで、加飾部材31の被着部27に対する車幅方向及び上下方向の位置決めがなされている。また、各爪部34aが係止孔部28よりも前方に位置するまで、各係止片34が対応する係止孔部28に挿通されることにより、加飾部材31が被着部27に取外し可能に係止されている。
図1〜図3に示すように、第2収納部36は、容器本体15において被着部27を挟んで格納部22とは反対側、この場合、被着部27の直下に設けられている。第2収納部36は、上記第1収納部21と同様、容器本体15の後面に開口36aを有する凹部により構成されている。開口36aは第1収納部21の開口21aよりも上下方向に大きく形成されている。第2収納部36は、上記リモコン等よりも大きな小物類、例えば飲料容器等を立てた状態で収納することのできる容量を有している。
第2蓋体37は、第2収納部36の開口36aを塞ぐことのできる大きさを有しており、上記第1蓋体23よりも大きく形成されている。第2蓋体37は、第1蓋体23の軸26と同様に車幅方向に延びる軸(図示しない)により容器本体15に支持されている。第2蓋体37は、上記軸を支点とした回動により、第2収納部36の開口36aを開放及び閉鎖する。
ここで、上記加飾部材31の存在意義について説明する。上記構成を有する収納容器14では、第1収納部21及び格納部22が第1蓋体23によって開放及び閉鎖されるとともに、それとは別に第2収納部36が第2蓋体37によって開放及び閉鎖される。第1蓋体23及び第2蓋体37といった可動部材が2つ用いられることから、第2収納部36を格納部22に近づけるにも限度がある。収納容器14の後面であって格納部22と第2収納部36との間には間隙が生ずる。第2収納部36を格納部22に近づけすぎると、第1蓋体23と第2蓋体37とが干渉するからである。この間隙は、広いと、収納容器14の後面の見栄えを損なう。しかし、本実施形態では、この間隙に被着部27を形成し、ここに加飾部材31を取付けることで、収納容器14の後面の上記間隙を加飾部材31で隠し、見栄えの向上を図っている。
さらに、本実施形態では、上記被着部27及び加飾部材31に係止解除補助部41が設けられている。係止解除補助部41は、開位置にある第1蓋体23に対し、さらに第1収納部21を開く側へ回動させる力が加えられた場合に、加飾部材31の容器本体15に対する係止の解除を補助するためのものである。
より詳しくは、係止解除補助部41は、被着部27の複数の支持孔部42、及び支持孔部42と同数の支持片43を備えている。
図2及び図3に示すように、各支持孔部42は、被着部27の係止孔部28よりも下方かつ前方において、車幅方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)にあけられている。従って、各支持孔部42は、被着部27の係止孔部28よりも、第1収納部21及び格納部22の配列方向において格納部22から遠い箇所に位置している。各支持孔部42は、上記係止孔部28と同様に、上下方向よりも車幅方向に細長い長方形状の孔によって構成されている。
図3及び図4(a),(b)に示すように、各支持片43は略矩形の板状をなしており、底壁部33の前端面であって、車幅方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)から、被着部27の支持孔部42に向けて突出している。従って、各支持片43は、加飾部材31の係止片34よりも、第1収納部21及び格納部22の配列方向において格納部22から遠い箇所に位置している。各支持片43の上下方向の厚みは、支持孔部42の上下方向の寸法、及び底壁部33の上下方向の厚みのいずれよりも小さく設定されている。
そして、上述したように、各係止片34が対応する係止孔部28に係止されることにより加飾部材31が被着部27に取付けられた状態では、各支持片43が対応する支持孔部42に挿通されている。係止解除補助部41は、第1蓋体23に対し、開位置よりも第1収納部21を開く側へ回動させる力が加わった場合に、支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所を支点として、加飾部材31の被着部27との係止状態を解除させる方向(図5の時計回り方向)へ加飾部材31を回動させることで、係止の解除を補助するものである。
各支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所、すなわち各支持片43の底壁部33との境界部分は、係止片34の係止孔部28に対する係止箇所よりも、加飾部材31の加飾面32aから遠ざかった箇所、すなわち、同係止箇所よりも前方となる箇所に位置している。
上記のようにして、本実施形態の収納容器14が構成されている。次に、この収納容器14の作用について説明する。
本実施形態の収納容器14では、容器本体15において格納部22を挟んで第1収納部21の反対側(下側)となる箇所が、被着部27に係止された加飾部材31の加飾面32aによって装飾される。
上記収納容器14にあって、図3に示すように、第1蓋体23が閉位置にあるときには、各係止片34が対応する係止孔部28に挿通されている。爪部34aが係止孔部28よりも前方に位置している。各爪部34aの一部は、係止孔部28よりも上方に位置している。被着部27において各係止孔部28の周辺部分は、爪部34aが係止孔部28から後方へ抜け出すのを規制する。この規制により加飾部材31のがたつきが抑制されるとともに、各支持片43が支持孔部42に挿通された状態に保持される。
上記状態から、図5に示すように第1蓋体23が、軸26を支点として開位置まで回動されると、第1収納部21の開口21aが開放される。また、第1蓋体23の略半分が開口22aを通じて格納部22に格納される。第1蓋体23の残部は格納部22から後方へ露出する。このとき、第1蓋体23は加飾部材31の後壁部32から上方へ僅かに離れている。
ところで、上記のように開位置にある第1蓋体23のうち格納部22から露出した箇所(後半部)に対し、下方へ向かう過剰な荷重が加えられることが起こり得る。例えば、乗員が第1蓋体23のうち格納部22から露出した箇所に手をかけて下方へ力を加えた場合等である。こういう状況は、例えば、前席の乗員が上体を回して後ろを見ながら(振り向きながら)、第1蓋体23に手を当てて体重をかけたときに起こり得る。もちろん、上記の状況は、後席の乗員が第1蓋体23に手を当てて体重をかけたときにも起こり得る。
これらの場合には、図6に示すように、開位置にある第1蓋体23に対し、さらに第1収納部21を開く側へ回動させる力F1が加わり、第1蓋体23が加飾部材31の後壁部32の上端に当接する。このときには、加飾部材31の各支持片43が被着部27の支持孔部42に挿通されている。そのため、加飾部材31の被着部27に対する係止の解除が係止解除補助部41によって補助される。
すなわち、各支持片43が支持孔部42に挿通されている状況下で、上記のように第1蓋体23の後半部に力F1が加えられると、加飾部材31は、図7に示すように、各支持孔部42に対する支持片43の挿通箇所を支点として、加飾部材31の被着部27に対する係止状態を解除させる方向である時計回り方向へ回動される。本実施形態では、支持孔部42及び支持片43が車幅方向の複数箇所に設定されているため、各支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所を支点とした加飾部材31の回動が安定した姿勢で行なわれる。
上記加飾部材31の回動により、各係止片34が弾性変形しながら後方へ移動する。この弾性変形を伴う移動により、各爪部34aが係止孔部28の壁面に沿って後方へ摺動する。そして、各爪部34aの後端部が図8に示すように係止孔部28よりも後方へ移動すると、加飾部材31の被着部27に対する係止状態が解除される。
このようにして、加飾部材31の被着部27に対する係止の解除が係止解除補助部41(支持孔部42及び支持片43)によって補助される。本実施形態では、各支持片43が、各係止片34の係止孔部28に対する係止箇所よりも下方かつ前方で支持孔部42に挿通されている。このことから、加飾部材31の上記回動の途中で各係止片34の爪部34aが係止孔部28から抜け出しやすく、加飾部材31の被着部27に対する係止状態が解除されやすい。
また、各支持片43の挿通箇所を支点とした加飾部材31の上記回動の途中で、図示はしないが各位置決めボス35が対応する位置決め孔部29から抜け出す。
上記係止状態の解除により、加飾部材31は被着部27に係止されなくなり、動くことが可能となる。そのため、第1蓋体23に加えられた上記荷重が加飾部材31に伝わりにくくなる。また、第1蓋体23が、接触した加飾部材31から受ける反力も小さくなる。第1蓋体23は、加飾部材31が被着部27に係止され続ける場合に比べ、第1収納部21を開く側である下側へ多く動けるようになる。
そのため、加飾部材31が被着部27に係止され続ける場合とは異なり、第1蓋体23も加飾部材31も損傷されにくい。第1蓋体23の意匠面である後面が傷の少ない状態を維持し、加飾部材31の加飾面32aが傷の少ない状態を維持する。
なお、上記のように被着部27との係止が解除された加飾部材31は、図9に示すように自重により落下する。
この加飾部材31は、第1蓋体23に対し過剰な荷重が加えられなくなった状態で、再び被着部27に取付けることが可能である。この場合、各位置決めボス35が対応する位置決め孔部29に挿通される。これらの挿通により、加飾部材31の被着部27に対する車幅方向の位置決め及び上下方向の位置決めがともになされる。特に、本実施形態では、位置決め孔部29及び位置決めボス35が車幅方向の複数箇所に設定されているため、位置決めが同方向の複数箇所で行なわれる。加飾部材31全体の被着部27に対する位置決めが高い精度で行なわれる。
さらに、各支持片43が対応する支持孔部42に挿通される。この挿通の途中で、各係止片34が対応する係止孔部28に挿通される。この挿通の過程で、各爪部34aの上面が対応する係止孔部28の壁面に接触する。各爪部34aの上面は後側ほど高くなるように傾斜していることから、挿通が進むにつれて、各爪部34aの係止孔部28の壁面との接触箇所が後方へ変化する。各爪部34aが係止孔部28の壁面から受ける、下方へ向かう力は、挿通が進むに従い大きくなる。この力により、各係止片34が下方へ弾性変形させられる。そして、各爪部34aが係止孔部28を通過して被着部27の前側に至ると、上記下方へ向かう力が消失する。その結果、各係止片34は、弾性復元力により元の形に戻ろうとし、各爪部34aの一部が係止孔部28よりも高い箇所に位置する。図3に示すように、各係止片34は、被着部27に係止された状態となる。本実施形態では、各係止孔部28及び係止片34が車幅方向の複数箇所に設定されているため、加飾部材31の被着部27に対する係止が同方向の複数箇所で行なわれる。その結果、加飾部材31が被着部27に安定した状態で取付けられる。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)容器本体15において格納部22を挟んで第1収納部21の反対側である下側に被着部27を設け、加飾面32aを有する加飾部材31を被着部27に取外し可能に係止する。被着部27及び加飾部材31には、開位置にある第1蓋体23に対し、さらに第1収納部21を開く側へ回動させる力が加えられた場合に、加飾部材31の被着部27に対する係止の解除を補助する係止解除補助部41を設けている(図5)。
そのため、第1蓋体23が加飾部材31と干渉しても、上記解除の補助により、加飾部材31が動けるようになり、第1蓋体23及び加飾部材31が損傷されるのを抑制することができる。
(2)係止解除補助部41を、被着部27にあけられた支持孔部42と、加飾部材31から被着部27に向けて突出する支持片43とによって構成している(図5)。
そのため、支持片43が支持孔部42に挿通された状態で、第1蓋体23に対し力F1が加わった場合(図6)に、支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所を支点として、加飾部材31の被着部27との係止状態を解除させる方向(図7の時計回り方向)へ加飾部材31を回動させることができる。この回動により、係止片34の被着部27に対する係止状態の解除を補助することができ、上記(1)の効果を得ることができる。
(3)被着部27に係止孔部28を設け、被着部27に向けて突出する係止片34を加飾部材31に設けている。そして、係止片34を係止孔部28に挿通及び係止させることにより、加飾部材31を被着部27に取外し可能に係止している(図6)。
そのため、支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所を支点として加飾部材31が回動されたとき、係止片34を係止孔部28から抜け出させることで、加飾部材31の被着部27に対する係止状態を解除させることができる。
(4)支持孔部42を、被着部27の係止孔部28よりも、第1収納部21及び格納部22の配列方向(上下方向)において格納部22から遠い箇所に設ける。支持片43を、加飾部材31の係止片34よりも、前記配列方向において格納部22から遠い箇所に設ける。支持片43の支持孔部42に対する挿通箇所、すなわち回動の支点となる箇所を、係止片34の係止孔部28に対する係止箇所よりも、加飾部材31の加飾面32aから前方へ遠ざかった箇所に設定している(図5)。
そのため、加飾部材31が、支持孔部42に挿通された支持片43を支点として回動させられた場合、その回動の途中で、係止片34を係止孔部28から抜け出しやすくすることができ、加飾部材31の被着部27に対する係止状態を解除しやすくすることができる。
(5)容器本体15において被着部27を挟んで格納部22とは反対側である下側に、凹部からなる第2収納部36と、その開口36aを開放及び閉鎖する第2蓋体37とを設けている(図2、図3)。
そのため、容器本体15の後面であって、格納部22の開口22aと第2収納部36の開口36aとの間の間隙を加飾部材31の加飾面32aによって見栄えのよいものにすることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・収納容器は、第1収納部21、格納部22及び第2収納部36が上下方向とは異なる方向、例えば、前後方向に並設された収納容器にも適用可能である。この場合、第1収納部21、格納部22及び第2収納部36は容器本体15の上面において開口してもよく、側面において開口してもよい。前者の場合、例えば、飲料容器を起立させた状態で第1収納部21に収納することができる。
・収納容器は、容器本体15において格納部22を挟んで第1収納部21の反対側に被着部27を設け、この被着部27に加飾部材31を取外し可能に係止するものであれば広く適用可能である。従って、収納容器は、第2収納部36及び第2蓋体37の設けられていないものにも適用可能である。
・係止片34及び係止孔部28の組合わせが、上記実施形態とは異なる数設けられてもよい。また、係止片34及び係止孔部28が、車幅方向において上記実施形態とは異なる位置に設けられもよい。位置決め孔部29、位置決めボス35、支持孔部42及び支持片43についても同様である。
・加飾部材31を被着部27に取外し可能に係止するために、上記実施形態とは逆に、係止孔部28が加飾部材31に設けられ、係止片34が被着部27に設けられてもよい。
・加飾部材31の底壁部33が省略されてもよい。この場合、支持片43は、後壁部32の下端部から直接、被着部27に向けて突出されてもよい。
14…収納容器、15…容器本体、21…第1収納部、21a,22a,36a…開口、22…格納部、23…第1蓋体、27…被着部、28…係止孔部、31…加飾部材、32a…加飾面、34…係止片、36…第2収納部、37…第2蓋体、41…係止解除補助部、42…支持孔部、43…支持片、F1…力。

Claims (5)

  1. 互いに隣接し、かつそれぞれ凹部により構成される収納部及び格納部が設けられた容器本体と、
    前記容器本体に支持され、前記収納部及び前記格納部の両方の開口を閉鎖する閉位置と、前記収納部の開口を開放し、かつ一部が前記格納部の開口を通じて同格納部内に格納される開位置との間で回動する蓋体と
    を備える収納容器であって、
    前記容器本体において前記格納部を挟んで前記収納部の反対側に被着部を設け、加飾面を有する加飾部材を前記被着部に取外し可能に係止し、
    前記被着部及び前記加飾部材には、前記開位置にある前記蓋体に対し、さらに前記収納部を開く側へ回動させる力が加えられた場合に、前記加飾部材の前記被着部に対する係止の解除を補助する係止解除補助部が設けられている収納容器。
  2. 前記係止解除補助部は、前記被着部にあけられた支持孔部と、前記加飾部材から前記被着部に向けて突出する支持片とを備え、
    前記支持片が前記支持孔部に挿通された状態で、前記蓋体に対し、前記開位置よりも前記収納部を開く側へ回動させる力が加わった場合に、前記支持片の前記支持孔部に対する挿通箇所を支点として、前記加飾部材の前記被着部との係止状態を解除させる方向へ前記加飾部材を回動させることで、前記係止の解除を補助するものである請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記被着部には係止孔部が設けられ、前記加飾部材には前記被着部に向けて突出する係止片が設けられており、
    前記係止片が前記係止孔部に挿通及び係止されることにより、前記加飾部材は前記被着部に取外し可能に係止されるものである請求項2に記載の収納容器。
  4. 前記支持孔部は、前記被着部の前記係止孔部よりも、前記収納部及び前記格納部の配列方向において前記格納部から遠い箇所に設けられ、
    前記支持片は、前記加飾部材の前記係止片よりも、前記配列方向において前記格納部から遠い箇所に設けられ、
    前記支持片の前記支持孔部に対する挿通箇所は、前記係止片の前記係止孔部に対する係止箇所よりも、前記加飾部材の前記加飾面から遠ざかった箇所に設定されている請求項3に記載の収納容器。
  5. 前記収納部を第1収納部とし、前記蓋体を第1蓋体とした場合において、
    前記容器本体において前記被着部を挟んで前記格納部とは反対側には、凹部からなる第2収納部と、前記第2収納部の開口を開放及び閉鎖する第2蓋体とが設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納容器。
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