JP2014162428A - 車両用コンソールボックス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンソール本体10に組付けられる機能部品(例えばカップホルダ20)とを備えた車両用コンソールボックスであって、コンソール本体に設けられたロック凹部16と、機能部品のベース部24に設けられ、ロック凹部に嵌り合うことで機能部品を組付けた状態に保持することができるロック部材26とを備えている。ロック部材26はロック凹部に嵌り合うロック位置と、ロック凹部から外れるロック解除位置との間で作動できる。ロック部材は、常態においてロック位置に保持されるようにスプリングの付勢力を受けているとともに、機能部品を取外す操作に連動してロック位置からロック解除位置へ作動することができる。
【選択図】図4
Description
機能部品をコンソール本体に脱着可能に組付ける手段としては、コンソール本体に設けられたロック凹部と、このロック凹部に嵌り合うように機能部品に設けられたロックピンとによる構成が一般的である。コンソール本体に機能部品が組付けられることで、ロック凹部にロックピンが嵌り合った状態(ロック状態)となり、機能部品を取外すときにはロック解除レバーを操作してロックピンをロック凹部から外している。
コンソール本体に対して脱着可能に組付けられる機能部品とを備えた車両用コンソールボックスであって、コンソール本体の開口部の内側に設けられたロック凹部と、機能部品のベース部に設けられ、ロック凹部に嵌り合うことでコンソール本体に機能部品を組付けた状態に保持することができるロック部材とを備えている。ロック部材が、機能部品のベース部に対してロック凹部に嵌り合うロック位置とロック凹部から外れるロック解除位置との間での作動可能に支持されている。このロック部材は、常態においてロック位置に保持されるようにスプリングの付勢力を受けているとともに、コンソール本体に組付けられた機能部品を取外す操作に連動してロック位置からロック解除位置へスプリングの付勢力に抗して作動するように構成されている。
実施の形態1
まず、本発明における実施の形態1を図1〜図7によって説明する。図1に示されているコンソールボックスは、車両室内の運転席と助手席との間のフロア上に設けられるセンターコンソールボックスであり、ユーザーによるカスタマイズが可能となっている。このコンソールボックスは、カスタマイズにあたってコンソール本体10の上面開口部にトレイ18やカップホルダ20といった機能部品が脱着可能に組付けられる。
図4〜図7で示すように、コンソール本体10はインナコンソール12とアウタコンソール14とから構成されており、コンソール本体10の上面開口部に近い箇所のインナコンソール12には、ロック凹部16が成形されている。このロック凹部16は、コンソール本体10の左右両側において前後方向へ連続する溝形状に設定されている。
ロック部材26における本体26aの前後両側面には、支持軸26cがそれぞれ設けられている。これらの支持軸26cは、ベース部24の前後の支持壁24aに開けられた左右方向に長い支持孔24bに緩く挿入されている(図3)。つまり、ロック部材26は、カップホルダ20のベース部24に対し、支持軸26cの軸心回りの回転および支持孔24bに沿った左右方向へのスライドが可能に支持されている。
スプリング32の付勢力により、ロック部材26は両ロックピン26bがコンソール本体10のロック凹部16に嵌り合ったスライド位置に保持されている。そして、この付勢力に抗してロック部材26が図4の右方向へスライドすることにより、両ロックピン26bがロック凹部16から外れる。
なお、ロック部材26が図5の実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で回転するには、このロック部材26の前述したスライドを必要とする。このことは、後で具体的に説明する。
これに対し、後述の実施の形態2では、本発明における「ロック部材のロック位置」および「ロック部材のロック解除位置」が、ロック部材26のスライドのみの作動に基づいて得られる構成になっている。
ストッパー34が慣性力によって図6の仮想線で示す位置に移動したとき、ロック部材26が図4の右方向へスライドするのを規制することができる。
まず、コンソール本体10にカップホルダ20を組付けるには、コンソール本体10の上面開口部にカップホルダ20を上方から組込む。これにより、コンソール本体10(インナコンソール12)における開口縁のテーパー面にロック部材26のロックピン26bの斜面26fが接触し、ロック部材26はスライド方向の付勢力を受けているスプリング32の弾性力に逆らう方向へ押される。この結果、ロック部材26がカップホルダ20のベース部24の開放面から後退する方向へ一旦スライドする。そして、ロックピン26bがコンソール本体10のロック凹部16に到達したとき、ロック部材26はスプリング32の付勢力によって再び元の位置に復帰し、ロックピン26bがロック凹部16に嵌り合ったロック位置に保持される(図4)。
これによって、カップホルダ20はコンソール本体10に組付けられた状態となる。
なお、ロック部材26が図4あるいは図5の実線で示すロック位置から図5の仮想線で示すロック解除位置に回転するとき、この回転と同時にロック部材26が図面の右方向へスプリング32の付勢力に抗してスライドする。つまり、実質的には回転力を受けたロック部材26がスライドすることによってロックが解除されることになる。
ストッパー34が図6の仮想線で示す位置に移動することにより、ロック部材26が図面の右方向へスライドすることが規制され、結果としてロック部材26の回転も不能となり、ロック部材26はロック位置に保持される。したがって、カップホルダ20が上下方向の振動を受けてコンソール本体10から飛び出るのを防止することができる。
つぎに、本発明における実施の形態2を図8〜図10によって説明する。なお、これらの図面において、既に説明した実施の形態1と同一もしくは均等構成と考えられる部材には、実施の形態1の図面と同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図8で示すように実施の形態2のロック部材26においても、その本体26aの前後両端近くから突出した一対のロックピン26bを備えている。また、本体26aの両側面に設けられている支持軸26cが、カップホルダ20におけるベース部24の支持壁24aに開けられた左右方向に長い支持孔24bに支持されている。ただし、実施の形態2のロック部材26は、ベース部24に対して支持孔24bに沿った左右方向へのスライドは可能であるが、支持軸26cの軸心回りの回転は不能になっている。
なお、実施の形態2においても、実施の形態1のプッシュピン30およびスプリング32と同様のプッシュ機構(図示省略)がカップホルダ20のベース部24内面に設けられており、ロック部材26をそのスライドに関してロック位置に保持する方向へ付勢している。
なお、実施の形態2においては、前述のようにロック部材26のスライドのみにより、ロック位置とロック解除位置との切替えが行われる。
16 ロック凹部
18 トレイ
20 カップホルダ(機能部品)
26 ロック部材
30 プッシュピン
32 スプリング
34 ストッパー
40 ホールリッド
Claims (2)
- コンソール本体に対して脱着可能に組付けられる機能部品とを備えた車両用コンソールボックスであって、
コンソール本体の開口部の内側に設けられたロック凹部と、機能部品のベース部に設けられ、ロック凹部に嵌り合うことでコンソール本体に機能部品を組付けた状態に保持することができるロック部材とを備え、ロック部材が、機能部品のベース部に対してロック凹部に嵌り合うロック位置とロック凹部から外れるロック解除位置との間での作動可能に支持され、このロック部材は、常態においてロック位置に保持されるようにスプリングの付勢力を受けているとともに、コンソール本体に組付けられた機能部品を取外す操作に連動してロック位置からロック解除位置へスプリングの付勢力に抗して作動するように構成されている車両用コンソールボックス。 - 請求項1に記載された車両用コンソールボックスであって、
機能部品のベース部に、該機能部品が受ける上下方向の振動に基づく慣性力により移動するストッパーが設けられ、このストッパーは、機能部品が上下方向の振動を受けたときに、ロック部材がロック位置からロック解除位置に作動するのを規制する位置に移動するように設定されている車両用コンソールボックス。
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