JP6255540B2 - 合焦制御装置、撮像装置、合焦制御方法、及び合焦制御プログラム - Google Patents

合焦制御装置、撮像装置、合焦制御方法、及び合焦制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、合焦制御装置、撮像装置、合焦制御方法、及び合焦制御プログラムに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、及びスマートフォン等の撮像機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
これら撮像装置では、主要な被写体に焦点を合わせる合焦制御方法として、コントラストAF(Auto Focus、自動合焦)方式や位相差AF方式が採用されている。
コントラストAF方式は、フォーカスレンズを光軸方向に沿って移動させつつ各移動段階で得られる撮像画像信号のコントラストを評価値として取得し、最も評価値の高いレンズ位置を合焦位置とする方式である。
特許文献1と特許文献2には、コントラストAF方式による合焦制御を行う撮像装置が開示されている。特許文献1には、上述のようにして取得した複数の評価値を用いて2つの多項近似式で表される多項近似曲線を求め、この2つの多項近似曲線の交点位置を合焦位置とする方法が記載されている。
日本国特開2015−43042号公報 日本国特開2013−160925号公報
合焦位置を正確に決めるには、フォーカスレンズを細かく移動させて、細かいステップで評価値を取得するのが有効である。しかし、評価値を取得するレンズ位置を増やすと演算量が増大する。そこで、特許文献1に記載されているように、離散的に取得された複数の評価値から、フォーカスレンズの位置に対する評価値の関係を示す評価値曲線の近似曲線を求めて、この近似曲線により、評価値が最大となるレンズ位置を推定することが行われる。
合焦させたい被写体のコントラストが高い場合には、評価値曲線の形状は急峻なものになるが、合焦させたい被写体のコントラストが低い場合には、評価値曲線の形状は緩やかなものになる。評価値曲線の形状が緩やかになると、評価値曲線の近似曲線の算出精度が低下し、合焦位置を誤って決定する可能性が高い。つまり、複数の評価値から推定される近似曲線の算出精度をいかに上げるかが、合焦精度を高める上で重要となる。
特許文献1に記載の撮像装置は、評価値曲線を多項近似曲線によって近似しているが、コントラストの低い被写体を撮像するときには上述したように多項近似曲線の算出精度が低下するため、合焦精度が低下する。
特許文献2には、複数の評価値から合焦位置を推定する具体的な方法について記載されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低周波数又は低コントラストの被写体であっても高精度に合焦させることのできる合焦制御装置、撮像装置、合焦制御方法、及び合焦制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係る合焦制御装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に対し通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を施して得られる信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、上記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備え、上記合焦位置決定部は、上記評価値算出部により選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明の第二の態様に係る合焦制御装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、上記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、上記評価値算出部により算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定部と、を備え、上記合焦位置決定部は、上記尖鋭度判定部により判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明の撮像装置は、上記合焦制御装置と、上記合焦制御部により合焦位置に移動されるフォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子と、を備えるものである。
本発明の第一の態様に係る合焦制御方法は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、を備え、上記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を上記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて上記評価値を算出し、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明の第二の態様に係る合焦制御方法は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、を備え、上記合焦位置決定ステップは、上記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明の第一の態様に係る合焦制御プログラムは、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、上記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を上記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて上記評価値を算出し、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明の第二の態様に係る合焦制御プログラムは、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、上記合焦位置決定ステップは、上記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明によれば、低周波数又は低コントラストの被写体であっても高精度に合焦させることのできる合焦制御装置、撮像装置、合焦制御方法、及び合焦制御プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラにおけるシステム制御部11の機能ブロック図である。 AF評価値曲線の一例を示す図である。 AF評価値曲線の一例を示す図である。 図1に示すシステム制御部11によるデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。 図1のデジタルカメラのシステム制御部11の変形例を示す機能ブロック図である。 評価値算出部により算出されたAF評価値の一例を示す図である。 評価値算出部により算出されたAF評価値の一例を示す図である。 図6に示すシステム制御部11によるデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。 第二の変形例のデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。 合焦位置決定部により選択されたAF評価値の一例を示す図である。 AF評価値の数の第一の調整方法を説明するためのフローチャートである。 合焦位置決定部により選択されたAF評価値の一例を示す図である。 合焦位置決定部により選択されたAF評価値の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォンの外観を示すものである。 図15のスマートフォンの内部ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラの撮像系は、撮像光学系(撮像レンズ1と絞り2とを含む)と、この撮影光学系を通して被写体を撮像するCCD型やCMOS型等の撮像素子5とを備えている。撮像レンズ1及び絞り2を含む撮像光学系は、カメラ本体に着脱可能又は固定となっている。撮像レンズ1は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含む。
フォーカスレンズとは、光軸方向に移動することで、撮像光学系の合焦位置を調節するレンズである。撮像レンズ1が複数のレンズ群からなり、全群繰り出しのレンズの場合は、全群全体がフォーカスレンズとなる。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、レンズ駆動部8を制御して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを移動させる。更に、システム制御部11は、絞り駆動部9を介して絞り2の開口量を制御することにより、露光量の調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、撮像レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、このアナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(A/D)7とを備える。アナログ信号処理部6及びアナログデジタル変換回路7は、システム制御部11によって制御される。アナログ信号処理部6及びアナログデジタル変換回路7は撮像素子5に内蔵されることもある。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、アナログデジタル変換回路7から出力される撮像画像信号に対し、補間演算、ガンマ補正演算等を行って撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された撮像画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備えている。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラにおけるシステム制御部11の機能ブロック図である。
システム制御部11は、評価値算出部191と、合焦位置決定部192と、合焦制御部193と、を備える。これらの機能ブロックは、システム制御部11に含まれるプロセッサが合焦制御プログラムを実行することによって形成される。システム制御部11は、合焦制御装置を構成する。
評価値算出部191は、レンズ駆動部8を制御して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを移動させながら、フォーカスレンズの動かした位置(3つ以上の位置)毎に撮像素子5で被写体を撮像させる。
評価値算出部191は、この撮像により得られる撮像画像信号に対し、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を施して得られる信号に基づいてフォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値(以下、AF評価値という)を算出する。
AF評価値は、フィルタ処理後の撮像画像信号のコントラスト値を算出することで得られる。上記の複数のフィルタ処理は、カットオフ周波数の異なるハイパスフィルタ処理、又は、中心周波数の異なるバンドパスフィルタ処理である。
合焦位置決定部192は、評価値算出部191により任意のフィルタ処理を施した撮像画像信号に基づいて算出された3つ以上のAF評価値の中から複数のAF評価値を選択する。
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値に基づいて、撮像中の被写体に対する、フォーカスレンズ位置とAF評価値との関係を示す評価値曲線(以下、AF評価値曲線という)の極大点を算出し、算出した極大点に対応するフォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する。
合焦位置決定部192は、評価値算出部191により算出された3つ以上のAF評価値が、どのフィルタ処理によって得られたものかを判定し、判定したフィルタ処理の通過帯域の下限周波数に応じて、AF評価値曲線の算出に用いるAF評価値の数を決定する。
なお、合焦位置決定部192は、評価値算出部191により算出された3つ以上のAF評価値のうち、最大となるAF評価値と、このAF評価値に対応するフォーカスレンズ位置のフォーカスレンズ移動方向の一方側の少なくとも1つの位置に対応するAF評価値と、このAF評価値に対応するフォーカスレンズ位置のフォーカスレンズ移動方向の他方側の少なくとも1つの位置に対応するAF評価値と、を選択する。
合焦制御部193は、レンズ駆動部8を制御して、合焦位置決定部192により決定された合焦位置にフォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う。
図3及び図4は、AF評価値曲線の一例を示す図である。図3及び図4の横軸はフォーカスレンズの位置を示し、縦軸はAF評価値を示す。
図3には、通過帯域の下限周波数が大きいハイパスフィルタ処理後の撮像画像信号に基づいて算出された3つのAF評価値から算出されるAF評価値曲線X1を示している。
図3の例では、3つのAF評価値の各々に対応するフォーカスレンズ位置のうち、AF評価値最大となるフォーカスレンズ位置(以下、評価値最大位置ともいう)Pを基準に、例えば、前後1点(フォーカスレンズ位置P−1、P)の計3点のAF評価値が算出され、この3点のAF評価値と、予め決められている関数(複数次以上の関数又はガウス関数)と、に基づいてAF評価値曲線X1が算出されている。
このAF評価値曲線X1の極大点となるフォーカスレンズ位置が合焦位置として決定される。AF評価値曲線を求める際に利用する関数によって、AF評価値曲線の算出に最低限必要なAF評価値の数が決まる。
図4は、通過帯域の下限周波数が図3の例よりも小さいハイパスフィルタ処理後の撮像画像信号に基づいて算出された7つのAF評価値から算出されるAF評価値曲線X2を示している。
図4の例では、7つのAF評価値の各々に対応するフォーカスレンズ位置のうち、評価値最大位置Pを基準に、例えば、前後3点(フォーカスレンズ位置P−1、P−2、P−3、P、P、P)の計7点のAF評価値が算出され、この7点のAF評価値と、予め決められている関数(複数次以上の関数又はガウス関数)に基づいてAF評価値曲線X2が算出されている。
図3と図4の比較から分かるように、撮像画像信号に対し通過帯域の下限周波数が小さいフィルタ処理を行ってAF評価値を算出すると、このAF評価値に基づくAF評価値曲線は緩やかな曲線になる傾向にある。このようにAF評価値曲線が緩やかになると、図4に示すように、評価値最大位置P付近において、フォーカスレンズの位置変化に対し、AF評価値の変化が小さくなる。
したがって、画像ノイズなどの影響によりAF評価値がばらつくと、例えば、図4において、評価値最大位置Pとその前後の位置P−1,Pに対応する3つのAF評価値を用いて算出されるAF評価値曲線は、AF評価値曲線X2とは一致しなくなる可能性が高い。
つまり、通過帯域の下限周波数が小さいフィルタ処理を行ってAF評価値を算出した場合には、なるべく多くのAF評価値を用いて評価値曲線を算出することで、合焦位置を精度よく決定することができる。
このような理由により、合焦位置決定部192は、評価値算出部191により選択されたフィルタ処理の通過帯域の下限周波数が小さいほど、AF評価値曲線の算出に用いるAF評価値の数を多くする。
以下、合焦位置決定部192によるAF評価値曲線の極大点の算出方法について一例を説明する。例えば、AF評価値曲線の算出に用いるAF評価値をV、AF評価値Vが得られたフォーカスレンズ位置をPとし、AF評価値曲線がガウス関数に従うとすると、以下の式(1)の関係が得られる。
Figure 0006255540
式(1)の両辺自然対数をとり、Pに対する二次関数の形に変形すると、以下の式(2)となる。
Figure 0006255540
式(2)を更に変形すると、以下の式(3)が得られる。
logv≡α(P +β/α・P)+γ
=α(P+β/2α)+γ−β/4α・・・(3)
式(3)から、P=−β/2αが、ガウス関数のピーク位置(極大点)となる。
最小自乗法で式(3)のα、β、γを算出するとAF評価値曲線を示すガウス関数が得られ、また、このαとβから極大点を算出することができる。合焦位置決定部192は、例えばこのような方法によってAF評価値曲線とその極大点を算出する。
次に、図1に示すデジタルカメラのAF動作を説明する。
図5は、図1に示すシステム制御部11によるデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローは、例えば操作部14のシャッタボタンが半押しされる等して、AFを行う指示がシステム制御部11に入力されることで開始される。
システム制御部11は、AFの指示に基づいて、フォーカスレンズを可動範囲の端から端まで移動させる。フォーカスレンズが移動している間に、フォーカスレンズの移動位置毎に撮像素子5により撮像が行われ、この撮像によって得られる撮像画像信号が評価値算出部191に入力される。
評価値算出部191は、入力された各フォーカスレンズ位置で得られた撮像画像信号に対し、通過帯域の異なるX個(Xは2以上の自然数)のフィルタ処理から選択した1つのフィルタ処理を施し、フィルタ処理後の撮像画像信号に基づいてAF評価値を算出する評価値算出ステップを行う。
評価値算出部191は、算出したAF評価値と、このAF評価値の算出に用いた撮像画像信号が得られたときのフォーカスレンズ位置と、このAF評価値の算出に用いたフィルタ処理を特定するためのフィルタ番号と、を対応付けてメインメモリ16に記憶するAF評価値算出記録処理を行う(ステップS1)。
評価値算出部191は、選択するフィルタ処理を順次別のものを変更してAF評価値算出記録処理を繰り返し行う。これにより、X個のフィルタ処理の各々のフィルタ番号x(x=0、1、・・・、X)に対し、各フォーカスレンズ位置とその位置でのAF評価値とが対応付けて記録される。
次に、合焦位置決定部192は、フィルタ番号x=0に対応するAF評価値をメインメモリ16から読み出し、更に、フィルタ番号x=0のフィルタ処理の通過帯域の下限周波数が周波数閾値TH1以下であるか否かを判定する(ステップS2)。
合焦位置決定部192は、ステップS2の判定がNOの場合、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値として、読み出したAF評価値の中から、評価値最大位置に対応するAF評価値と、評価値最大位置の前後それぞれN点のフォーカスレンズ位置に対応する(2×N)個のAF評価値との計{(2×N)+1}個を選択する(ステップS4)。
合焦位置決定部192は、ステップS2の判定がYESの場合、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値として、読み出したAF評価値の中から、評価値最大位置に対応するAF評価値と、評価値最大位置の前後それぞれM点(M>N)のフォーカスレンズ位置に対応する(2×M)個のAF評価値との計{(2×M)+1}個を選択する(ステップS3)。
ステップS3において、例えばM=3の場合、図4の例では、フォーカスレンズ位置P−3、P−2、P−1、P、P、P、Pに対応するAF評価値が選択される。
ステップS4において、例えばN=2の場合、図4の例では、フォーカスレンズ位置P−2、P−1、P、P、Pに対応するAF評価値が選択される。
ステップS3又はステップS4の後、合焦位置決定部192は、選択したAF評価値に基づいて、これらのAF評価値により決定される合焦位置の信頼性を判定する(ステップS5)。
AF評価値曲線は、このAF評価値曲線を算出するために用いるAF評価値で構成されるデータ曲線のピーク付近の形状が急峻になっているほど、極大点が正確に決まるため、合焦位置の信頼性が高くなる。合焦位置の信頼性の判定方法は、例えば以下の2つの方法があるが、これらに限定されるものではない。
(第一の信頼性判定方法)
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値のうちの最大のAF評価値をVmax、最小のAF評価値をVmin、閾値をTH1として、以下の式(4)が成り立つ場合に、選択したAF評価値によって構成されるデータ曲線がピーク付近で急峻になっている、つまり、選択したAF評価値により決定される合焦位置の信頼性が信頼性閾値以上であると判定する。
(Vmax−Vmin)/Vmax>TH1・・・(4)
(第二の信頼性判定方法)
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値が、評価値最大位置から前後に向かって単調減少していれば、この選択したAF評価値によって構成されるデータ曲線がピーク付近で急峻になっている、つまり、選択したAF評価値により決定される合焦位置の信頼性が信頼性閾値以上であると判定する。
例えばステップS3にて図4に示す7個のAF評価値を選択した場合を例にして説明する。
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値に対応するフォーカスレンズ位置P−3、・・・P−1、P、P、・・・Pの関係について、以下の式(5)、式(6)が成り立つ場合に、この7個のAF評価値によって決まる合焦位置の信頼性が信頼性閾値以上であると判定する。
>P−1>・・・>P−3・・・(5)
>P>・・・>P・・・(6)
なお、式(5),(6)の条件を満たし、かつ、隣り合う2つのフォーカスレンズ位置に対応するAF評価値同士の差(符号を無視した絶対値)が閾値以上の場合に、この7個のAF評価値によって決まる合焦位置の信頼性が信頼性閾値以上であると判定してもよい。
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値によって決まる合焦位置の信頼性が信頼性閾値以上であり、信頼性があると判定した場合は(ステップS5:YES)、その選択したAF評価値に基づいてAF評価値曲線の極大点を算出し、算出した極大点に対応するフォーカスレンズ位置を合焦位置として決定する(ステップS6)。
ステップS2、ステップS3、ステップS4、ステップS5、及び、ステップS6は、合焦位置決定ステップを構成する。
ステップS6の後は、合焦制御部193が、ステップS6で決定された合焦位置にフォーカスレンズを移動させ(ステップS10)、AF動作を終了する。ステップS10は、合焦制御ステップを構成する。
合焦位置決定部192は、選択したAF評価値によって決まる合焦位置の信頼性が信頼性閾値未満であり、信頼性がないと判定した場合は(ステップS5:NO)、フィルタ番号x=Xであるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7の判定がNOの場合、合焦位置決定部192は、フィルタ番号xを1つ増やして(x+1)に変更し(ステップS8)、ステップS2に処理を戻す。
ステップS7の判定がYESの場合、合焦位置決定部192は、合焦不可であると判断して(ステップS9)、AF動作を終了する。この場合、システム制御部11は、表示部23に、AF不可であることを示す表示を行うようにしてもよい。
以上のように、図1のデジタルカメラによれば、複数のフィルタ処理を用いてフォーカスレンズ位置毎のAF評価値を求め、通過帯域の下限周波数の小さいフィルタ処理を用いた場合には、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数を増やすことで、AF評価値曲線の極大点の算出精度を向上させることができる。
したがって、雲などの低コントラストかつ低周波な被写体に対しても、精度良くピント合わせを行うことが可能となる。また、通過帯域の下限周波数の大きいフィルタ処理を用いる場合には、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数が少なくなるため、演算量を減少させ、AF処理を高速化することができる。
以上の処理では、フィルタ番号xが若い順にステップS2以降の処理を行うものとした。通過帯域の下限周波数が大きいフィルタ処理に対応するAF評価値に基づいてAF評価値曲線の極大点を算出するのと、通過帯域の下限周波数が小さいフィルタ処理に対応するAF評価値に基づいてAF評価値曲線の極大点を算出するのとでは、前者の方が、AF評価値曲線のピーク付近が急峻となる傾向にあり、合焦精度が高くなりやすい。
このため、合焦位置決定部192は、通過帯域の下限周波数が大きいフィルタ処理のフィルタ番号から順に選択してステップS2以降の処理を行うのがよい。これにより、ステップS5の判定がYESとなる確率を高めて、AF処理を高速化することができる。
また、図1のデジタルカメラは、AF評価値を選択した後に、選択したAF評価値に基づく合焦位置の信頼性を判定し、信頼性が高い場合にのみ、選択したAF評価値に基づいて合焦位置を決定するため、AF精度を向上させることができる。
なお、合焦位置決定部192は、図5のステップS2において設定するフィルタ番号を、ユーザから指定された番号としたり、撮影シーンに応じて自動的に設定した番号としたりしてもよい。この場合は、ステップS3又はステップS4の後に、ステップS6の処理が行われる構成とすればよい。
このように、AF評価値算出のために撮像画像信号に対して行うフィルタ処理をマニュアル操作又は自動で予め決めておく場合でも、高い精度で合焦位置を決定することができる。
また、以上の説明では、フィルタ処理の通過帯域の下限周波数に対する周波数閾値が1つ設定される例を説明したが、この周波数閾値は複数段階で設定されていてもよい。
例えば、フィルタ処理として、通過帯域の下限周波数がF1,F2,F3(F1>F2>F3)の3種類が設定され、周波数閾値としてTH1a(F1>TH1a≧F2),TH1b(F2>TH1b≧F3)の2つが設定される場合を考える。
この場合、合焦位置決定部192は、下限周波数F1のフィルタ処理を選択した場合のAF評価値の選択数をSaとし、下限周波数F2のフィルタ処理を選択した場合のAF評価値の選択数をSbとし、下限周波数F3のフィルタ処理を選択した場合のAF評価値の選択数をScとすると、Sa<Sb<Scとすることで、AF評価値曲線の算出精度を向上させてAF精度を向上させることができる。
以下では、図1に示すデジタルカメラの変形例を説明する。
(第一の変形例)
図6は、図1のデジタルカメラのシステム制御部11の変形例を示す機能ブロック図である。図6に示すシステム制御部11には、新たに尖鋭度判定部194が追加されており、それ以外は、図2に示した機能ブロック図と基本的に同様である。
尖鋭度判定部194は、評価値算出部191により算出されたAF評価値のうち、最大のAF評価値が得られた評価値最大位置を含む予め決められたフォーカスレンズの移動範囲に対応するAF評価値に基づき、この移動範囲に対するAF評価値の関係を示す曲線(以下、判定用評価値曲線という)の尖鋭度を判定する。
図3及び図4で説明したように、AF評価値曲線は、ピーク付近の形状がピーク側に向かって細長くなっているほど、高い精度で合焦位置を決定することができる。
図3及び図4は、フィルタ処理を変えて得られる結果を示したものであるが、フィルタ処理の通過帯域の下限周波数の情報を用いなくても、図3の状態と図4の状態とを区別することができる。
図6に示すシステム制御部11の合焦位置決定部192は、図3の状態と図4の状態のどちらにあるのかを、上記の判定用評価値曲線の尖鋭度に基づいて判定し、判定した尖鋭度が小さいほど、AF評価値曲線の極大点算出のために選択するAF評価値の数を多くする。
判定用評価値曲線の尖鋭度は、フィルタ処理の通過帯域の下限周波数と正の相関を持つため、合焦位置決定部192は、フィルタ処理の周波数特性の代わりに、この尖鋭度を用いて、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数を決定することで、AF評価値曲線の極大点の算出精度を向上させるようにしている。
尖鋭度判定部194による尖鋭度の判定方法は、次の2つがある。
(第一の尖鋭度判定方法)
尖鋭度判定部194は、閾値を超えるAF評価値の数に基づいて判定用評価値曲線の尖鋭度を判定する。より具体的に、図7及び図8を用いて説明する。
図7及び図8には、評価値算出部191により算出されたAF評価値のうちの最大のAF評価値に対応する評価値最大位置Pを含む予め決められたフォーカスレンズの移動範囲として、評価値最大位置Pの前後それぞれ3つ目の位置までの範囲(P−3〜Pの範囲)の各位置に対応する7つのAF評価値を抽出した例を示している。
なお、この移動範囲は、評価値最大位置Pと、評価値最大位置Pの前後それぞれ1つ目の位置を含む範囲以上の範囲とすればよく、特に限定されるものではない。
図7に示す7つのAF評価値は、閾値th3を超えるAF評価値の数が多い。このような7つのAF評価値を通る曲線(判定用評価値曲線)は、尖鋭度が小さいと判定することができる。
図8に示す7つのAF評価値は、閾値th3を超える評価値の数が少ない。このような7つのAF評価値を通る曲線(判定用評価値曲線)は、尖鋭度が大きいと判定することができる。
閾値th3は、移動範囲に対応するAF評価値のうちの最大のAF評価値をMax、最小のAF評価値をMinとして、例えば以下の式(7)により算出する。変数Aは予め設定しておく値であり、%単位で指定する。変数Aの値が大きいほど、閾値th3がMaxに近づく。
th3={(Max−Min)×A/100}+Min・・・(7)
(第二の尖鋭度判定方法)
尖鋭度判定部194は、上記の移動範囲に対応するAF評価値をVi、AF評価値Vが得られたフォーカスレンズ位置をPとし、判定用評価値曲線がガウス関数に従うとすると、上記の式(1)が得られるため、この式(1)によって判定用評価値曲線のσを算出する。
このようにして算出されたσは、判定用評価値曲線の広がりを表現しており、曲線の尖鋭度に反比例した値となる。つまり、σが大きいほど、尖鋭度は小さいと判定することができる。
図9は、図6に示すシステム制御部11によるデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。
図9に示すフローチャートは、図5に示したフローチャートに対し、ステップS2をステップS22に変更し、ステップS21を追加した点を除いては、図5に示したフローチャートと同じである。図9において、図5に示した処理と同じものには、同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すAF処理では、ステップS1の後、尖鋭度判定部194が、メインメモリ16に記憶されているフィルタ番号xに対応するAF評価値を読み出し、読み出したAF評価値の少なくとも一部に基づいて、上述した方法により尖鋭度を算出する(ステップS21)。ステップS21は尖鋭度判定ステップを構成する。
次に、尖鋭度判定部194は、算出した尖鋭度が尖鋭度閾値以下か否かを判定する(ステップS22)。
そして、尖鋭度が尖鋭度閾値以下であると判定された場合(ステップS22:YES)は、ステップS3の処理が行われ、尖鋭度が尖鋭度閾値を超えると判定された場合(ステップS22:NO)は、ステップS4の処理が行われる。
ステップS3及びステップS4以降の処理は、図5で説明した処理と同じである。ステップS22、ステップS3、ステップS4、ステップS5、及び、ステップS6は、合焦位置決定ステップを構成する。
以上のように、第一の変形例のデジタルカメラによれば、評価値算出部191により算出された複数のAF評価値の少なくとも一部に基づいて、この少なくとも一部のAF評価値に対応するフォーカスレンズの移動範囲と、この移動範囲に対するAF評価値との関係を示す判定用評価値曲線の尖鋭度が判定される。
そして、判定された尖鋭度が小さい場合には、AF評価値曲線の算出に用いるAF評価値の数が多くなるため、AF評価値曲線の極大点の算出精度を向上させることができる。また、判定された尖鋭度が大きい場合には、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数が少なくなるため、演算量を減少させ、AF処理を高速化することができる。
(第二の変形例)
ここまでは、同じ被写体であっても、フィルタ処理を変えることで、AF評価値の分布が図3と図4のように違いが生じると説明してきた。しかし、フィルタ処理が同じであっても、被写体の空間周波数やコントラストによっては、AF評価値の分布に図3と図4のような違いが生じることがある。
例えば、評価値算出部191が行うフィルタ処理を1種類に固定した場合、空間周波数やコントラストの低い被写体を撮像している場合には、AF評価値の分布は図4に示すようなものとなり、空間周波数やコントラストの高い被写体を撮像している場合には、AF評価値の分布は図3に示すようなものとなる場合がある。
したがって、この場合にも、尖鋭度判定部194によって算出される尖鋭度に基づいてAF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数を変更することが有効となる。
第二の変形例のデジタルカメラは、第一の変形例のデジタルカメラの評価値算出部191を、複数のフィルタ処理ではなく単一のフィルタ処理のみを撮像画像信号に施し、このフィルタ処理後の撮像画像信号に基づいてAF評価値を算出するものに変更した構成である。
図10は、第二の変形例のデジタルカメラのAF処理を説明するためのフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図9に示したフローチャートにおいて、ステップS1をステップS1aに変更し、ステップS21をステップS21aに変更し、ステップS5をステップS5aに変更し、ステップS7及びステップS8を削除したものとなっている。図10において、図9に示した処理と同じものには、同一符号を付して説明を省略する。
図10のステップS1aにおいて、評価値算出部191は、予め決められた固定のフィルタ処理で処理後の撮像画像信号に基づいてフォーカスレンズ位置毎のAF評価値を算出する評価値算出ステップを行う。
次のステップS21aにおいて、尖鋭度判定部194は、ステップS1aで算出されたAF評価値の少なくとも一部に基づいて尖鋭度を算出する。ステップS21aは、尖鋭度判定ステップを構成する。
ステップS22の判定がYESの場合、合焦位置決定部192は、ステップS1aで記録されたAF評価値のうち、{(2×M)+1}個のAF評価値を選択する。ステップS22の判定がNOの場合、合焦位置決定部192は、ステップS1aで記録されたAF評価値のうち、{(2×N)+1}個のAF評価値を選択する。
その後のステップS5aにおいて、判定がNOの場合にはステップS9の処理が行われ、判定がYESの場合にはステップS6以降の処理が行われる。ステップS22、ステップS3、ステップS4、ステップS5a、及び、ステップS6は、合焦位置決定ステップを構成する。
以上のように、AF評価値を算出する場合に複数のフィルタ処理を用いない構成であっても、被写体によらずに、AF評価値曲線の極大点を精度よく算出することができ、AF精度を向上させることができる。
第一の変形例のデジタルカメラと、第二の変形例のデジタルカメラでは、図9及び図10のステップS22にて尖鋭度と比較する尖鋭度閾値を複数段階に設定し、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数の設定を複数段階で変えられるようにしてもよい。
(第三の変形例)
図1のデジタルカメラ、第一の変形例のデジタルカメラ、及び、第二の変形例のデジタルカメラでは、合焦位置決定部192が、選択されたフィルタ処理の通過帯域又は判定用評価値曲線の尖鋭度に基づいて、AF評価値曲線の極大点の算出に用いるAF評価値の数を制御するものとしている。
AF評価値曲線の算出に複数次関数やガウス関数を用いる場合には、合焦位置決定部192が選択したAF評価値と、このAF評価値に対応するフォーカスレンズ位置との関係を示す曲線(以下、データ曲線という)の形状が、評価値最大位置を軸として対称になっているほど、あるいは、評価値の大きい方向に向かって凸になっているほど、AF評価値曲線の算出精度が高くなる。
そこで、第三の変形例のデジタルカメラでは、合焦位置決定部192が、上記のデータ曲線の形状を判定し、判定した形状に基づいて、AF評価値曲線の算出に用いるAF評価値の数を調整することで、合焦精度を更に高めることを可能にしている。第三の変形例のデジタルカメラの構成は、図1のデジタルカメラの合焦位置決定部192に機能を一部追加したものであり、基本構成は図1のデジタルカメラと同じである。
以下では、上記のデータ曲線の形状に基づくAF評価値の調整方法について説明する。以下の第一の調整方法、第二の調整方法、及び、第三の調整方法は、合焦位置決定ステップを構成する。
(第一の調整方法)
合焦位置決定部192は、評価値算出部191により算出されたAF評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置(評価値最大位置)を基準位置としてフォーカスレンズの移動方向の一方側において基準位置からn番目(nは2以上の自然数)までの各位置で得られた第二の評価値と、基準位置よりもフォーカスレンズの移動方向の他方側において基準位置からn番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択する。
なお、ここで選択するAF評価値の総数は、これまで説明してきたように、選択されたフィルタ処理の通過帯域又は判定用評価値曲線の尖鋭度に基づいて決定される。
図11は、合焦位置決定部192により選択された第一の評価値、第二の評価値、及び第三の評価値の一例を示す図である。以下では、位置Pi(i=−3、−2、−1、0、1、2、3)において得られたAF評価値をV(Pi)とする。図11には、図示している全てのAF評価値により構成されるデータ曲線X5(全てのAF評価値を結んだ曲線)を図示している。
図11に示す例では、評価値最大位置PにおけるAF評価値V(P)が第一の評価値であり、位置P,位置P,位置PにおけるAF評価値が第二の評価値であり、位置P−1,位置P−2,位置P−3におけるAF評価値が第三の評価値である。
合焦位置決定部192は、データ曲線X5において、評価値最大位置から両方向に2つ以上離れた位置における2つのAF評価値の各々と、これら位置の評価値最大位置側の隣の位置で得られたAF評価値とで構成される曲線部分の対称性を判定することで、データ曲線X5の形状を判定する。
そして、合焦位置決定部192は、この曲線部分の対称性が対称性閾値未満の場合には、曲線部分を構成するAF評価値のうち評価値最大位置から遠い側にあるAF評価値と、このAF評価値に対応するフォーカスレンズ位置よりも評価値最大位置から遠い位置に対応するAF評価値と、については、極大点の算出に用いる評価値からは除外する。
図11の例を用いて具体的に説明する。
合焦位置決定部192は、図11に示すデータ曲線X5において、位置P〜Pの区間Aと、位置P〜P−1の区間Bとの対称性を判定する。次に、合焦位置決定部192は、位置P〜Pの区間Aと位置P−1〜P−2の区間Bとの対称性を判定する。次に、合焦位置決定部192は、位置P〜Pの区間Aと位置P−2〜P−3の区間Bとの対称性を判定する。
区間Aは、位置Pk−1と位置Pの間の区間を言う。区間Bは、位置P−k+1と位置P―kの間の区間を言う。
区間Aと区間Bの対称性(k=1〜3)とは、区間AにおけるAF評価値V(Pk−1)とAF評価値V(P)で構成される曲線部分と、区間BにおけるAF評価値V(P−k+1)とAF評価値V(P−k)で構成される曲線部分の対称性のことを言う。
合焦位置決定部192は、区間Aと区間Bの対称性を、それぞれの区間におけるAF評価値の傾きの比較から判定する。区間A,Bの傾きG、Gは、以下の式(8)、(9)により算出される。
={V(P)‐V(Pk−1)}/(P−Pk−1)・・・(8)
={V(P1−k)‐V(P−k)}/(P1−k−P−k)・・・(9)
そして、合焦位置決定部192は、以下の式(10)〜(12)を全て満たす場合に、区間Aと区間Bの対称性がある(対称性が対称性閾値以上である)と判定する。閾値th5は予め設定される値である。以下の式(10)〜(12)を全て満たさない場合には、区間Aと区間Bの対称性がない(対称性が対称性閾値未満である)と判定する。
Ga>0・・・(10)
Gb>0・・・(11)
(1/th5)<(Ga/Gb)<th5・・・(12)
合焦位置決定部192は、以上のようにして、区間毎に対称性を判定し、対称性のない区間Aと区間Bがあった場合には、区間Aの評価値最大位置Pから遠い側の位置Pに対応するAF評価値と、位置Pよりも評価値最大位置Pから遠い位置に対応するAF評価値については、極大点の算出からは除外する。
同様に、合焦位置決定部192は、区間Bの評価値最大位置Pから遠い側の位置P−kに対応するAF評価値と、位置P−kよりも評価値最大位置Pから遠い位置に対応するAF評価値については、極大点の算出からは除外する。
ただし、合焦位置決定部192は、区間Aと区間Bに対称性がないと判定した場合には、区間Aと区間Bに含まれる3つの位置に対応するAF評価値V(P−1)、V(P)、V(P)を極大点の算出に用いる。これにより、少なくとも3つのAF評価値を用いて極大点を算出できる。
図12は、第一の調整方法を説明するためのフローチャートである。図12に示す処理は、図5に示したフローチャートのステップS3及びステップS4とステップS5の間に追加されるものである。
合焦位置決定部192は、k=1に設定し(ステップS31)、区間Aと区間Bの曲線の傾きG、Gを算出する(ステップS32)。
合焦位置決定部192は、ステップS32で算出した傾きG、Gが上記式(10)〜(12)の条件を満たすか否かを判定し(ステップS33)、条件を満たすと判定した場合(ステップS33:YES)は、kが3より小さいか否か、つまり、対称性の判定対象となる区間がまだあるか否かを判定する(ステップS34)。
合焦位置決定部192は、kが3より小さいと判定した場合(ステップS34:YES)、kに1を加算し(ステップS35)、ステップS32に戻り、上述した処理を繰り返す。
合焦位置決定部192は、k=3と判定した場合(ステップS34:NO)、全ての区間に対応するAF評価値を極大点の算出に用いるAF評価値として選択する(ステップS37)。
合焦位置決定部192は、ステップS33において条件を満たさないと判定した場合(ステップS33:NO)、k=1か否かを判定し(ステップS38)、k=1でない場合(ステップS38:NO)は、区間Aと区間Bよりも評価値最大位置側にある全区間に対応するAF評価値を、極大点の算出に用いるAF評価値として選択する(ステップS39)。
合焦位置決定部192は、k=1である場合(ステップS38:YES)は、区間Aと区間Bに対応するAF評価値を、極大点の算出に用いるAF評価値として選択する(ステップS40)。
以上のように、データ曲線の区間毎の対称性を判断し、対称性のない区間に対応するAF評価値については極大点算出対象からは除外することで、合焦位置の決定精度を向上させることができる。
なお、図12に示した処理フローは、図9のステップS3及びステップS4とステップS5の間、及び、図10のステップS3及びステップS4とステップS5aの間に追加することでも、同様に、合焦精度を向上させることができる。
(第二の調整方法)
第二の調整方法は、第一の調整方法における2つの区間の対称性の判定方法が異なるものである。
合焦位置決定部192は、区間Aと区間Bの対称性の判定を次のようにして行う。
まず、合焦位置決定部192は、区間B,区間B,区間B(又は区間A,区間A,区間A)に対応するAF評価値に基づいて仮の評価値曲線を算出する。仮の評価値曲線は、AF評価値曲線を算出するときと同様の方法で算出できる。図13には、区間B,区間B,区間Bに対応するAF評価値から算出した仮の評価値曲線X6を図示してある。
次に、合焦位置決定部192は、区間Aにおける位置Pに対応するAF評価値と、上記の仮の評価値曲線の位置Pに対応する仮の評価値との差を算出する。
合焦位置決定部192は、算出した差が閾値th6を超える場合には、区間Aと区間Bの対称性は対称性閾値以下であると判定し、算出した差が閾値th6以下の場合には、区間Aと区間Bの対称性は対称性閾値を超えると判定する。合焦位置決定部192は、kを1〜3まで変更して各区間同士の対称性を判定する。
以上のように、仮の評価値曲線と実際のAF評価値との差を見ることでも、2つの区間の対称性を判定することができる。
(第三の調整方法)
合焦位置決定部192は、第一の調整方法と同じように、評価値算出部191により算出されたAF評価値の中から、第一の評価値と、第二の評価値と、第三の評価値と、を選択する。
図14は、合焦位置決定部192により選択された第一の評価値、第二の評価値、及び第三の評価値の一例を示す図である。以下では、位置Pi(i=−3、−2、−1、0、1、2、3)において得られたAF評価値をV(Pi)とする。
図14には、図示している全てのAF評価値により構成されるデータ曲線X7(全てのAF評価値を結んだ曲線)を図示している。
図14に示す例では、評価値最大位置PにおけるAF評価値V(P)が第一の評価値であり、位置P,位置P,位置PにおけるAF評価値が第二の評価値であり、位置P−1,位置P−2,位置P−3におけるAF評価値が第三の評価値である。
合焦位置決定部192は、データ曲線X7について、評価値最大位置から両方向に2つ以上離れた任意の位置におけるAF評価値と、この任意の位置の評価値最大位置側の隣の位置で得られたAF評価値とで構成される曲線部分の急峻性を判定することで、データ曲線X7の形状を判定する。
そして、合焦位置決定部192は、この曲線部分の急峻性が急峻性閾値未満の場合には、任意の位置に対応するAF評価値と、この任意の位置よりも評価値最大位置から遠い位置に対応するAF評価値と、については、極大点の算出に用いる評価値からは除外する。
具体的には、合焦位置決定部192は、上記の任意の位置に対応するAF評価値に対する、この任意の位置よりも評価値最大位置側隣の位置に対応するAF評価値である第一の隣接評価値の第一の変化率と、この第一の隣接評価値に対する、この任意の位置の評価値最大位置側の2つ隣の位置で得られたAF評価値の第二の変化率とを算出する。
そして、合焦位置決定部192は、第一の変化率が第二の変化率よりも小さい場合に、曲線部分の急峻性が急峻性閾値未満であると判定し、第一の変化率が第二の変化率以上となる場合に、この曲線部分の急峻性が急峻性閾値以上であると判定する。
以下、図14の例を用いて具体的に説明する。
合焦位置決定部192は、図14に示すデータ曲線X7において、位置P〜Pの区間Aと、位置P〜P−1の区間Bと、位置P〜Pの区間Aと、位置P−1〜P−2の区間Bと、位置P〜Pの区間Aと、位置P−2〜P−3の区間Bとについて、それぞれ急峻性を判定する。区間Aは、位置Pk−1と位置Pの間の区間を言う。区間Bは、位置P−k+1と位置P―kの間の区間を言う。
各区間の急峻性は、任意区間におけるAF評価値の変化率と、任意区間の評価値最大位置側隣の区間におけるAF評価値の変化率との比較によって判定する。区間AにおけるAF評価値の変化率をDiffRatioAとし、区間BにおけるAF評価値の変化率をDiffRatioBとすると、各変化率は以下の演算により求まる。
区間B:DiffRatioB=(V(P−2)−V(P−3))/|P−2−P−3|区間B:DiffRatioB=(V(P−1)−V(P−2))/|P−1−P−2|区間B:DiffRatioB=(V(P)−V(P−1))/|P−P−1|区間A:DiffRatioA=(V(P)−V(P))/|P−P|区間A:DiffRatioA=(V(P)−V(P))/|P−P|区間A:DiffRatioA=(V(P)−V(P))/|P−P
各区間の変化率が、評価値最大位置側に隣接する区間の変化率以上となっていれば、その区間は上に凸状態にある(急峻性が高い)と言える。急峻性が高い区間を判定OKとし、以下のように判定を行う。
区間B:DiffRatioB≦DiffRatioBの場合OK
区間B:DiffRatioB≦DiffRatioBの場合OK
区間B:常時OK(DiffRatioBに対する比較対象がない為、常時OK)
区間A:常時OK(DiffRatioAに対する比較対象がない為、常時OK)
区間A:DiffRatioA≦DiffRatioAの場合OK
区間A:DiffRatioA≦DiffRatioAの場合OK
そして、合焦位置決定部192は、このようにして急峻性を判定した全区間について、区間Aと区間Bを含み、かつ、判定OKとなった区間が連続する範囲を決定し、この範囲に対応するAF評価値を極大点の算出に用いるAF評価値として選択する。
例えば、以下のような判定結果であれば、位置P−2から位置Pに対応するAF評価値が選択される。区間B:NG区間B:OK区間B:OK区間A:OK区間A:OK区間A:OK
また、例えば以下のような判定結果であれば、位置P−1から位置Pに対応するAF評価値が選択される。区間B:OK区間B:NG区間B:OK区間A:OK区間A:OK区間A:NG
以上のように、データ曲線の各区間の急峻性に基づいて極大点の算出に用いるAF評価値の数を調整することで、AF評価値曲線の算出精度を高めて、AF精度を向上させることができる。
なお、第三の調整方法では、合焦位置決定部192が最初に選択するAF評価値(データ曲線X7を構成するAF評価値)として、最大値となる第一の評価値と、この第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にしてフォーカスレンズの移動方向の一方側において基準位置からn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、基準位置よりもフォーカスレンズの移動方向の他方側において基準位置からmを1以上の自然数としてm番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択してもよい。
つまり、合焦位置決定部192は、基準位置を境にして左右同じ数のAF評価値を選択しなくてもよい。
次に、撮像装置としてスマートフォンの構成について説明する。
図15は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。図15に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図16は、図15に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。図16に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図16に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体201の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205やマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。また、図14に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図15に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210や外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部220は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラにおける外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び操作部14以外の構成を含む。カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。図15に示すにスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示することや、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用することができる。また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等などを付加して記憶部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、高速・高精度のAFが可能になる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された合焦制御装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に対し通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を施して得られる信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、上記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備え、上記合焦位置決定部は、上記評価値算出部により選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
開示された合焦制御装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、上記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、上記評価値算出部により算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定部と、を備え、上記合焦位置決定部は、上記尖鋭度判定部により判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記選択した全ての評価値と上記評価値に対応する上記フォーカスレンズの位置との関係を示すデータ曲線の形状に基づいて、上記極大点の算出に用いる評価値の数を調整するものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記評価値算出部により算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、上記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして上記フォーカスレンズの移動方向の一方側において上記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、上記基準位置よりも上記フォーカスレンズの移動方向の他方側において上記基準位置からn番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、更に、上記選択した評価値のうちの上記基準位置から上記一方側と上記他方側のそれぞれに2つ以上離れた位置で得られた2つの評価値の各々と、上記選択した評価値のうちの上記位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の対称性を判定し、上記対称性が対称性閾値未満の場合に、上記2つの評価値と、上記選択した評価値のうちの上記2つの評価値の各々が得られたフォーカスレンズの位置よりも上記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、上記極大点の算出に用いる評価値からは除外するものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記第一の評価値と上記第二の評価値に基づいて仮の評価値曲線を算出し、上記2つの評価値のうち上記移動方向の他方側の位置に対応する評価値と、上記仮の評価値曲線の上記位置に対応する仮の評価値との差を算出し、上記差が閾値を超える場合に、上記対称性が対称性閾値未満であると判定するものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記評価値算出部により算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、上記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして上記フォーカスレンズの移動方向の一方側において上記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、上記基準位置よりも上記フォーカスレンズの移動方向の他方側において上記基準位置からmを1以上の自然数としてm番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、更に、上記選択した評価値のうちの上記基準位置から上記一方側と上記他方側のそれぞれに2つ以上離れた任意の位置で得られた評価値と、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の急峻性を判定し、上記急峻性が急峻性閾値未満の場合に、上記任意の位置で得られた評価値と、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置よりも上記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、上記極大点の算出に用いる評価値からは除外するものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記任意の位置で得られた評価値に対する、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた第一の隣接評価値の第一の変化率が、上記第一の隣接評価値に対する、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の2つ隣の位置で得られた評価値の第二の変化率よりも小さい場合に、上記急峻性が急峻性閾値未満であると判定するものである。
開示された合焦制御装置は、上記合焦位置決定部は、上記極大点の算出に用いる評価値に基づいて、その評価値により決定される合焦位置の信頼性を判定し、上記判定した信頼性が信頼性閾値以上の場合に、上記極大点の算出を行って合焦位置を決定するものである。
開示された撮像装置は、上記合焦制御装置と、上記合焦制御部により合焦位置に移動されるフォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子と、を備えるものである。
開示された合焦制御方法は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、を備え、上記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を上記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて上記評価値を算出し、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
開示された合焦制御方法は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、を備え、上記合焦位置決定ステップは、上記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップでは、上記選択した全ての評価値と上記評価値に対応する上記フォーカスレンズの位置との関係を示すデータ曲線の形状に基づいて、上記極大点の算出に用いる評価値の数を調整するものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、上記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして上記フォーカスレンズの移動方向の一方側において上記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、上記基準位置よりも上記フォーカスレンズの移動方向の他方側において上記基準位置からn番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、更に、上記選択した評価値のうちの上記基準位置から上記一方側と上記他方側のそれぞれに2つ以上離れた位置で得られた2つの評価値の各々と、上記選択した評価値のうちの上記位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の対称性を判定し、上記対称性が対称性閾値未満の場合に、上記2つの評価値と、上記選択した評価値のうちの上記2つの評価値の各々が得られたフォーカスレンズの位置よりも上記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、上記極大点の算出に用いる評価値からは除外するものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップは、上記第一の評価値と上記第二の評価値に基づいて仮の評価値曲線を算出し、上記2つの評価値のうち上記移動方向の他方側の位置に対応する評価値と、上記仮の評価値曲線の上記位置に対応する仮の評価値との差を算出し、上記差が閾値を超える場合に、上記対称性が対称性閾値未満であると判定するものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、上記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして上記フォーカスレンズの移動方向の一方側において上記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、上記基準位置よりも上記フォーカスレンズの移動方向の他方側において上記基準位置からmを1以上の自然数としてm番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、更に、上記選択した評価値のうちの上記基準位置から上記一方側と上記他方側のそれぞれに2つ以上離れた任意の位置で得られた評価値と、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の急峻性を判定し、上記急峻性が急峻性閾値未満の場合に、上記任意の位置で得られた評価値と、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置よりも上記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、上記極大点の算出に用いる評価値からは除外するものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップは、上記任意の位置で得られた評価値に対する、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の隣の位置で得られた第一の隣接評価値の第一の変化率が、上記第一の隣接評価値に対する、上記選択した評価値のうちの上記任意の位置の上記基準位置側の2つ隣の位置で得られた評価値の第二の変化率よりも小さい場合に、上記急峻性が急峻性閾値未満であると判定するものである。
開示された合焦制御方法は、上記合焦位置決定ステップは、上記極大点の算出に用いる評価値に基づいて、その評価値により決定される合焦位置の信頼性を判定し、上記判定した信頼性が信頼性閾値以上の場合に、上記極大点の算出を行って合焦位置を決定するものである。
開示された合焦制御プログラムは、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、上記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を上記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて上記評価値を算出し、上記合焦位置決定ステップは、上記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理として通過帯域の下限周波数が小さいものほど、選択する評価値の数を多くするものである。
開示された合焦制御プログラムは、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、上記フォーカスレンズの位置毎に、上記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、上記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて上記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの位置に対する上記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、上記極大点に対応する上記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、上記合焦位置に上記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた上記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた上記フォーカスレンズの移動範囲に対応する上記評価値に基づき、上記移動範囲に対する上記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、上記合焦位置決定ステップは、上記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が小さいほど、選択する評価値の数を多くするものである。
本発明は、特にデジタルカメラ等に適用して利便性が高く、有効である。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2015年9月30日出願の日本特許出願(特願2015−194232)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
1 撮影レンズ(フォーカスレンズ含む)
2 絞り
5 撮像素子
6 アナログ信号処理部
7 アナログデジタル変換回路
8 レンズ駆動部
9 絞り駆動部
10 撮像素子駆動部
11 システム制御部
14 操作部
15 メモリ制御部
16 メインメモリ
17 デジタル信号処理部
18 圧縮伸長処理部
20 外部メモリ制御部
21 記録媒体
22 表示制御部
23 表示部
24 制御バス
25 データバス
191 評価値算出部
192 合焦位置決定部
193 合焦制御部
194 尖鋭度判定部
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
207 操作部
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GPS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
ST1〜STn GPS衛星
X1、X2、X6 評価値曲線
X3、X4 判定用評価値曲線
X5、X7 データ曲線

Claims (19)

  1. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に対し通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を施して得られる信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、
    前記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、を備え、
    前記合焦位置決定部は、前記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記評価値算出部により選択されたフィルタ処理の通過帯域の下限周波数が周波数閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記周波数閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御装置。
  2. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出部と、
    前記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定部と、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御部と、
    前記評価値算出部により算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた前記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた前記フォーカスレンズの移動範囲に対応する前記評価値に基づき、前記移動範囲に対する前記評価値の関係を示す判定用評価値曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定部と、を備え、
    前記合焦位置決定部は、前記評価値算出部により算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記尖鋭度判定部により判定された尖鋭度が先鋭度閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記先鋭度閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記選択した全ての評価値と前記評価値に対応する前記フォーカスレンズの位置との関係を示すデータ曲線の形状に基づいて、前記極大点の算出に用いる評価値の数を調整する合焦制御装置。
  4. 請求項3記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記評価値算出部により算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、前記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして前記フォーカスレンズの移動方向の一方側において前記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、前記基準位置よりも前記フォーカスレンズの移動方向の他方側において前記基準位置からn番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、
    更に、前記選択した評価値のうちの前記基準位置から前記一方側と前記他方側のそれぞれに2つ以上離れた位置で得られた2つの評価値の各々と、前記選択した評価値のうちの前記位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の対称性を判定し、前記対称性が対称性閾値未満の場合に、前記2つの評価値と、前記選択した評価値のうちの前記2つの評価値の各々が得られたフォーカスレンズの位置よりも前記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、前記極大点の算出に用いる評価値からは除外する合焦制御装置。
  5. 請求項4記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記第一の評価値と前記第二の評価値に基づいて仮の評価値曲線を算出し、前記2つの評価値のうち前記移動方向の他方側の位置に対応する評価値と、前記仮の評価値曲線の前記位置に対応する仮の評価値との差を算出し、前記差が閾値を超える場合に、前記対称性が対称性閾値未満であると判定する合焦制御装置。
  6. 請求項3記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記評価値算出部により算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、前記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして前記フォーカスレンズの移動方向の一方側において前記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、前記基準位置よりも前記フォーカスレンズの移動方向の他方側において前記基準位置からmを1以上の自然数としてm番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、
    更に、前記選択した評価値のうちの前記基準位置から前記一方側と前記他方側のそれぞれに2つ以上離れた任意の位置で得られた評価値と、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の急峻性を判定し、前記急峻性が急峻性閾値未満の場合に、前記任意の位置で得られた評価値と、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置よりも前記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、前記極大点の算出に用いる評価値からは除外する合焦制御装置。
  7. 請求項6記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記任意の位置で得られた評価値に対する、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた第一の隣接評価値の第一の変化率が、前記第一の隣接評価値に対する、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の2つ隣の位置で得られた評価値の第二の変化率よりも小さい場合に、前記急峻性が急峻性閾値未満であると判定する合焦制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の合焦制御装置であって、
    前記合焦位置決定部は、前記極大点の算出に用いる評価値に基づいて、当該評価値により決定される合焦位置の信頼性を判定し、前記判定した信頼性が信頼性閾値以上の場合に、前記極大点の算出を行って合焦位置を決定する合焦制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の合焦制御装置と、
    前記合焦制御部により合焦位置に移動されるフォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子と、を備える撮像装置。
  10. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、を備え、
    前記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を前記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて前記評価値を算出し、
    前記合焦位置決定ステップでは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理の通過帯域の下限周波数が周波数閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記周波数閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御方法。
  11. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた前記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた前記フォーカスレンズの移動範囲に対応する前記評価値に基づき、前記移動範囲に対する前記評価値の関係を示す曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、を備え、
    前記合焦位置決定ステップでは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が先鋭度閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記先鋭度閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御方法。
  12. 請求項10又は11記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップでは、前記選択した全ての評価値と前記評価値に対応する前記フォーカスレンズの位置との関係を示すデータ曲線の形状に基づいて、前記極大点の算出に用いる評価値の数を調整する合焦制御方法。
  13. 請求項12記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、前記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして前記フォーカスレンズの移動方向の一方側において前記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、前記基準位置よりも前記フォーカスレンズの移動方向の他方側において前記基準位置からn番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、
    更に、前記選択した評価値のうちの前記基準位置から前記一方側と前記他方側のそれぞれに2つ以上離れた位置で得られた2つの評価値の各々と、前記選択した評価値のうちの前記位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の対称性を判定し、前記対称性が対称性閾値未満の場合に、前記2つの評価値と、前記選択した評価値のうちの前記2つの評価値の各々が得られたフォーカスレンズの位置よりも前記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、前記極大点の算出に用いる評価値からは除外する合焦制御方法。
  14. 請求項13記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップは、前記第一の評価値と前記第二の評価値に基づいて仮の評価値曲線を算出し、前記2つの評価値のうち前記移動方向の他方側の位置に対応する評価値と、前記仮の評価値曲線の前記位置に対応する仮の評価値との差を算出し、前記差が閾値を超える場合に、前記対称性が対称性閾値未満であると判定する合焦制御方法。
  15. 請求項12記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から、最大値となる第一の評価値と、前記第一の評価値が得られたフォーカスレンズの位置を基準位置にして前記フォーカスレンズの移動方向の一方側において前記基準位置からnを2以上の自然数としてn番目までの各位置で得られた第二の評価値と、前記基準位置よりも前記フォーカスレンズの移動方向の他方側において前記基準位置からmを1以上の自然数としてm番目までの各位置で得られた第三の評価値と、を選択し、
    更に、前記選択した評価値のうちの前記基準位置から前記一方側と前記他方側のそれぞれに2つ以上離れた任意の位置で得られた評価値と、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた評価値とで構成される曲線部分の急峻性を判定し、前記急峻性が急峻性閾値未満の場合に、前記任意の位置で得られた評価値と、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置よりも前記基準位置から遠い位置で得られた評価値と、については、前記極大点の算出に用いる評価値からは除外する合焦制御方法。
  16. 請求項15記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップは、前記任意の位置で得られた評価値に対する、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の隣の位置で得られた第一の隣接評価値の第一の変化率が、前記第一の隣接評価値に対する、前記選択した評価値のうちの前記任意の位置の前記基準位置側の2つ隣の位置で得られた評価値の第二の変化率よりも小さい場合に、前記急峻性が急峻性閾値未満であると判定する合焦制御方法。
  17. 請求項10〜16のいずれか1項記載の合焦制御方法であって、
    前記合焦位置決定ステップは、前記極大点の算出に用いる評価値に基づいて、当該評価値により決定される合焦位置の信頼性を判定し、前記判定した信頼性が信頼性閾値以上の場合に、前記極大点の算出を行って合焦位置を決定する合焦制御方法。
  18. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、
    前記評価値算出ステップは、通過帯域の異なる複数のフィルタ処理の中から選択したいずれかのフィルタ処理を前記撮像画像信号に施して得られる信号に基づいて前記評価値を算出し、
    前記合焦位置決定ステップでは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記評価値算出ステップにより選択されたフィルタ処理の通過帯域の下限周波数が周波数閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記周波数閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御プログラム。
  19. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを移動させながら、前記フォーカスレンズの位置毎に、前記フォーカスレンズを通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像させ、前記撮像により得られる撮像画像信号に基づいて前記フォーカスレンズの合焦位置を決定するための評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択し、選択した複数の評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの位置に対する前記評価値の関係を示す評価値曲線の極大点を算出し、前記極大点に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として決定する合焦位置決定ステップと、
    前記合焦位置に前記フォーカスレンズを移動させる合焦制御を行う合焦制御ステップと、
    前記評価値算出ステップにより算出された評価値のうちの最大の評価値が得られた前記フォーカスレンズの位置を含む予め決められた前記フォーカスレンズの移動範囲に対応する前記評価値に基づき、前記移動範囲に対する前記評価値の関係を示す判定用評価値曲線の尖鋭度を判定する尖鋭度判定ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラムであって、
    前記合焦位置決定ステップでは、前記評価値算出ステップにより算出された評価値の中から複数の評価値を選択するに際し、前記尖鋭度判定ステップにより判定された尖鋭度が先鋭度閾値以下である場合における選択する複数の評価値の数を、前記先鋭度閾値を超える場合における選択する複数の評価値の数よりも多くする合焦制御プログラム。
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