JP6252899B2 - 断熱材 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡材料を押出発泡した2枚の発泡断熱板を組み合わせてなる断熱材に関する。
従来のこの種の断熱材の例として、発泡断熱板を積層して形成した、特許文献1に記載の断熱材が挙げられる。この断熱材は、積層する2枚の発泡断熱板のそれぞれについて、発泡断熱板の発泡材料の押出方向に直交する方向の両端面部を傾斜突出させたものである。
このように構成した断熱材は、両端面部を傾斜突出させていない(垂直面に形成された)ほうの発泡断熱板の端面部間の寸法に合致した枠間寸法の枠体に嵌め入れることで断熱材を配設することができる。
断熱材は、傾斜面とした発泡断熱板の端面部が枠体に押圧され弾性変形することで枠体間に嵌合し、隙間なく枠体内に配設される。また、発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部は、その構造上、押圧により弾性変形させやすくなっており、その方向の発泡断熱板の端面部を傾斜面とすることでさらに弾性変形させやすくなっている。そのため、断熱材をよりスムースに枠体間に嵌め入れることができ、かつ強固に嵌合させることもできる。
特開2011−132716号公報
しかしながら、上記文献の断熱材によれば、断熱材の寸法に成形誤差があれば、押出方向の端面部を押圧によって弾性変形させることを期待できないばかりか、断熱材の枠体間への嵌め入れがしにくくなるおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、枠体間への嵌め入れをスムースにでき、かつ強固な取り付けができる断熱材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の断熱材は、発泡材料を押出発泡させた第1発泡断熱板と、発泡材料を押出発泡させた第2発泡断熱板とを組み合わせてなる断熱材において、第2発泡断熱板を、その押出方向が第1発泡断熱板の押出方向と直交する方向となるように、第1発泡断熱板の押出方向の端面部のうちの少なくとも一方の端面部に固着された棒状断熱材で構成されており、第1発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部が弾性収縮することを考慮して、前記第2発泡断熱板の長さを短くして両端を凹ませて前記断熱材を形成していることを特徴とする。
また、本発明の他の断熱材は、発泡材料を押出発泡させた第1発泡断熱板と、発泡材料を押出発泡させた第2発泡断熱板とを組み合わせてなる断熱材において、第2発泡断熱板を、その押出方向が第1発泡断熱板の押出方向と直交する方向となるように、第1発泡断熱板の押出方向の端面部のうちの少なくとも一方の端面部に隣接するように配設し、第1発泡断熱板および第2発泡断熱板は、それぞれの押出方向に直交する方向の両端部が厚み方向の一方に突出した突部を有する凹状体とされており、凹状体の内底部同士がそれらの発泡断熱板の押出方向が相互に直交するように固着され、第2発泡断熱板の突部が第1発泡断熱板の端面部に固着されていることを特徴とする。
本発明においては、第1発泡断熱板および第2発泡断熱板の少なくとも一方の内底部の中央部には、突部の長手方向に沿って端部から他の端部まで連通開口した凹所がさらに掘り込み形成されていてもよく、その凹所に真空断熱材の本体部を配し、凹所の外側の内底部の縁部にその真空断熱材のヒレ部を配した構成としてもよい。
本発明の断熱材によれば、上述の構成となっているため、枠体間への嵌め入れがスムースに行え、かつ強固な取り付けもできる。
本発明の一実施形態に係る断熱材の説明図である。(a)は断熱材の分解斜視図、(b)は断熱材の斜視図、(c)は(a)のX部分(断熱材の構成部材である第1発泡断熱板の端面部)の拡大側面図である。 (a)、(b)は断熱材を枠体への装着形態の2態様を説明するための平面図である。 本発明の他の実施形態に係る断熱材の説明図である。(a)は断熱材の分解斜視図、(b)は第1発泡断熱板側を上面側とした断熱材の平面図である。 図3に示した断熱材のさらなる説明図である。(a)は第2発泡断熱板側を上面側とした断熱材の平面図(図3(b)の平面図に対応した背面図)、(b)は(a)に示した断熱材をA方向から見た側面図、(c)は(a)に示した断熱材をB方向から見た側面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る断熱材の説明図である。(a)は断熱材を構成する第2発泡断熱板の積層面側を上面側とした平面図、(b)は(a)に示した第2発泡断熱板をC方向から見た側面図、(c)は(a)に示した第2発泡断熱板をD方向から見た側面図である。 (a)は真空断熱材を配した状態の第2発泡断熱板の積層面側を上面側とした平面図、(b)は(a)に示した第2発泡断熱板をE方向から見た側面図、(c)は断熱材の分解斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面にもとづいて説明する。
以下の複数の実施形態に係る断熱材1、1、1(図1〜図6参照)は、床や壁、天井などの施工対象に配設して施工される断熱材である。たとえば、断熱材1は床下の根太間などに配設される。
これらの断熱材1は、発泡材料を押出発泡させた第1発泡断熱板10と、発泡材料を押出発泡させた第2発泡断熱板20とを組み合わせてなる断熱材である(図1等参照)。
これらの断熱材1は、第2発泡断熱板20を、その押出方向が第1発泡断熱板10の押出方向と直交する方向となるように、第1発泡断熱板10の押出方向の端面部11、11のうちの少なくとも一方の端面部11に隣接するように配設したことを特徴とする。
ついで、複数の実施形態に係る断熱材を個別に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る断熱材の説明図である。
この断熱材1は、第1発泡断熱板10と、2つの第2発泡断熱板20、20とを組み合わせて構成されている。第1発泡断熱板10は、断熱材1の平面中央でその主要部を構成する矩形板体であり、第2発泡断熱板20、20は、第1発泡断熱板10の両端面部のそれぞれに固着された一対の棒状体である。
これら第1、第2発泡断熱板10、20、20は、発泡材料を押出発泡して成形したものである。発泡材料としては、ポリオレフィン樹脂にセルロースやでんぷんを含んだものが用いられている。より具体的には、発泡材料にはポリプロピレン、古紙、でんぷんが含まれている。
第1発泡断熱板10の押出方向に平行な(押出方向に直交する方向の)端面部12、12(側面)および表裏面には、押出方向の端部から他の端部に向かう押出成形の方向や材料の流れによる模様が表れている。もちろん、押出方向に沿って切断した場合にはその切断面に同様の模様が表れる。この模様は一定の繰り返し模様ではないが、直線的な方向性のあるものであり、図面においては、図1(a)、(b)において、端面部12に模式的な点線の横縞模様を付して示した。なお、断熱材1の表裏面へのこの模様の図示は省略した。
また、第1発熱断熱板10の押出方向の両端面部11、11には、図1(c)に示したような押出成形による複数の微小な連通空洞13、13の開口が規則的に表れている。この連通空洞13、13は、端面部11から他方の端面部11まで連通しており、押出方向に直交する方向に切断した場合においても、その切断面には端面部11と同様の模様が表れる。なお、第1発熱断熱板10の押出方向の両端面部11、11は、全体に第2発泡断熱板20が固着されているので露出していない。図面においては、図1(a)の分解斜視図の端面部11に模式的にクロスハッチングの模様を付して示した。
第2発泡断熱板20も、同様の成形方法による押出発泡にて成形されている。そのため、押出方向に平行な(押出方向に直交する方向の)端面部22および表裏面(断熱材1として表裏面に配される面)には、押出方向の端部から他の端部に向かう押出成形の方向や材料の流れによる模様が表れている。図面においては、図1(a)、(b)において、断熱材1の端面に表れる端面部22のみに模式的な点線の横縞模様を付している。
また、第2発熱断熱板20の押出方向の両端面部21、21には、第1発泡断熱板10の端面部11と同様に、複数の微小な連通空洞13、13の開口が規則的に表れている。なお、図面においては、図1(a)の分解斜視図の端面部21に模式的にクロスハッチングの模様を付している。
このように、この第1、第2発泡断熱板10、20は、押出方向に連通した複数の微小な連通空洞13、13が形成されているため、押出方向に直交する方向に沿って外力が加えられた場合には容易に弾性変形する。特に、押出方向に直交する方向の端面部12、22が押圧されると、第1、第2発泡断熱板10、20は弾性収縮する。一方、押出方向の端面部11、21を押圧した場合には、ほとんど変形しないか、変形するとしても、その変形量は押出方向に直交する方向の弾性変形量に比べるとわずかである。なお、本断熱材1においては第1発泡断熱板10の押出方向の端面部11は露出していないので、その端面部11が直接押圧されることはない。
本実施形態では、本明細書に示した第1、第2発泡断熱板10、20としては複数の連通空洞13、13を有したものを用いたが、他の押出成形手段を用いて製造した他の内部構造の第1、第2発泡断熱板10、20を用いて断熱材1を構成してもよい。少なくとも、押出発泡して製造した、押出方向に直交する方向に対して弾性変形しやすい発泡断熱板を用いればよい。
このような構造を有した、1枚の第1発泡断熱板10と、一対の第2発泡断熱板20、20とは、第2発泡断熱板20、20が第1発泡断熱板10を中央に挟むようにその端面部11、11に固着されて断熱材1を構成している。
具体的には、断熱材1は、図1(a)に示すように、第2発泡断熱板20、20が、その押出方向が第1発泡断熱板10の押出方向と直交する方向となるように、第1発泡断熱板10の押出方向の両端面部11、11に隣接するように配設され固着されている。
このように2種の発泡断熱板を上記のように組み合わせた断熱材1では、図1(a)、(b)に示すように、その一方の対辺のそれぞれの端面1a、1a全体には、第2発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部22がそのまま表れている。また、図1(a)、(b)に示すように、他方の対辺のそれぞれの端面1a、1aには、第1発泡断熱板10の押出方向に直交する方向の端面部12を、2つの第2発泡断熱板20、20の押出方向の端面部21、21で挟むように配された組み合わせ面が表れている。
このように、断熱材1のいずれの対辺の端面1a、1aにおいても、発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部12、22が大きく表れるので、どの端面においても弾性変形しやすく、周囲からの押圧により弾性収縮しやすい。
したがって、この断熱材1を、2本の枠体3、3間にまたは四周枠体5内に嵌め入れる際には、第2発泡断熱板20の端面部22よりなる端面1aが弾性収縮しやすくなっているためスムースに嵌め入れできる(図2(a)、(b)参照)。また、断熱材1の嵌め入れ後においては、押出方向に直交する方向への弾性復帰力が作用するから、断熱材1の強固な嵌合状態を保持することができる。
これらの効果は、成形誤差により断熱材1の寸法が枠体3、3間寸法や四周枠体5内の寸法よりもやや大きい場合に大きく現れる。特に、強固な嵌合を図る場合には、弾性復帰作用を期待して大きめの断熱材1を用いることが望ましい。断熱材1を大きめにすれば嵌め入れしにくくなるが、角部を面取り加工あるいはアール加工などして嵌め入れしやすくしておけば嵌め入れ作業をしやすくできる。
なお、断熱材1を2本の枠体3、3間に配設する場合は、図2(a)に例示したように、端面全体を弾性変形しやすくした第2発泡断熱板20を配したほうの端面1aを、枠体3に接するように配設することが望ましい。また、他方の対辺の端面1aは両端に弾性変形しにくい第2発泡断熱板20の押出方向の端面部21、21が表れているが、両端であり、ごくわずかでもあるため、ほとんど問題がない。またその場合には、第1発泡断熱板10の押出方向に直交する方向の端面部12、12が弾性収縮することを考慮して、棒状体である第2発泡断熱板20、20の長さをやや短めにして、両端を凹ませて断熱材1を形成してもよい。
ついで、本発明の他の実施形態に係る断熱材について、図3および図4を参照して説明する。この断熱材1を構成する第1、第2発泡断熱板10、20は、図1のものと同様に押出発泡により成形されたものである。
この断熱材1も、第1発泡断熱板10と、第2発泡断熱板20とを組み合わせて構成されている。第1発泡断熱板10および第2発泡断熱板20は、それぞれの押出方向に直交する方向の両端部が厚み方向の一方に突出した突部15、15、25、25を有する凹状体とされている。それらの凹状体の内底部16、26同士がそれらの発泡断熱板の押出方向が相互に直交するように固着され、第2発泡断熱板20の突部25、25が第1発泡断熱板の端面部11、11に固着されている。また、第1発泡断熱板の突部15、15は、第2発泡断熱板の端面部21に固着されている。
第1発泡断熱板10の押出方向に平行な(押出方向に直交する方向の)端面部12、12(突部15、15)および表裏面には、押出方向の端部から他の端部に向かう押出成形の方向や材料の流れによる模様が表れている。もちろん、押出方向に沿って切断した場合にはその切断面に同様の模様が表れる。この模様は一定の繰り返し模様ではないが、直線的な方向性のあるものであり、図面においては、図3(a)の分解斜視図の端面部12および表面に模式的な点線の横縞模様を付して示した。
また、第1発熱断熱板10の押出方向の両端面部11、11には、押出成形による複数の微小な連通空洞13、13(図1(b)参照)の開口が規則的に表れている。この連通空洞13、13は、端面部11から他方の端面部11まで連通しており、押出方向に直交する方向に切断した場合においても、その切断面には端面部11と同様の模様が表れる。なお、第1発熱断熱板10の押出方向の両端面部11、11は、全体に第2発泡断熱板20の突部25、25が固着されているので露出していない。図面においては、図3(a)の分解斜視図の端面部11に模式的にクロスハッチングの模様を付して示した。
第2発泡断熱板20も、同様の成形方法による押出発泡にて成形されている。そのため、押出方向に平行な(押出方向に直交する方向の)端面部22、22および表裏面には、押出方向の端部から他の端部に向かう押出成形の方向や材料の流れによる模様が表れている。図面においては、図3(a)の分解斜視図において、断熱材1の外面に表れる端面部22および内底面に模式的な点線の横縞模様を付している。
また、第2発熱断熱板20の押出方向の両端面部21、21には、第1発泡断熱板10の端面部11と同様に、複数の微小な連通空洞13、13(図1(b)参照)の開口が規則的に表れている。なお、図面においては、図3(a)の分解斜視図の端面部21に模式的にクロスハッチングの模様を付している。この第2発熱断熱板20の押出方向の両端面部21、21は、両端を除く全体に第1発泡断熱板10の突部15、15が固着されているので両端のみが露出している(図4(b)参照)。
このように、この第1、第2発泡断熱板10、20は、押出方向に連通した複数の微小な連通空洞13、13が形成されているため、押出方向に直交する方向に沿って外力が加えられた場合には容易に弾性変形する。特に、押出方向に直交する方向の端面部12、22が押圧されると、第1、第2発泡断熱板10、20は弾性収縮する。一方、押出方向の両端面部11、21を押圧した場合には、ほとんど変形しないか、変形するとしても、その変形量は押出方向に直交する方向の弾性変形量に比べるとわずかである。
なお、本明細書に示した第1、第2発泡断熱板10、20としては複数の連通空洞13、13を有したものを用いたが、他の押出成形手段を用いて製造した他の内部構造の発泡断熱板を用いて断熱材1を構成してもよい。少なくとも、押出発泡して製造した、押出方向に直交する方向に対して弾性変形しやすい発泡断熱板を用いればよい。
このような構造を有した、1枚の第1発泡断熱板10と、1枚の第2発泡断熱板20とは、凹状体同士が噛み合うようにそれぞれの凹部(の内底部16、26)が塞がれた状態で固着されている。
本断熱材1は、第1、第2発泡断熱板10、20が上記のように組み合わされているので、図4(c)に示すように、その一方の対辺のそれぞれの端面1a全体には、第2発泡断熱板20の押出方向に直交する方向の端面部22がそのまま表れている。また、図4(b)に示すように、他方の対辺のそれぞれの端面1aには、第1発泡断熱板10の押出方向に直交する方向の(突部15の)端面部12を、第2発泡断熱板20の突部25、25の端面部21で挟むように配された組み合わせ面が表れている。つまり、この断熱材1のいずれの対辺の端面1aについては、図1に示した断熱材1と同様に、発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部12、22がおもに表れる。
このように、断熱材1のいずれの端面1a、1aにおいても、発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部12、22が大きく表れるので、どの端面1a、1aにおいても弾性変形しやすく、周囲からの押圧により弾性収縮しやすい。
したがって、この断熱材1を、2本の枠体3、3間にまたは四周枠体5内に嵌め入れる際には、端面1aが弾性収縮しやすくなっているためスムースに嵌め入れできる(図2参照)。また、断熱材1の嵌め入れ後においては、押出方向に直交する方向への弾性復帰力が作用するから、断熱材1の強固な嵌合状態を保持することができる。なお、この断熱材1の2本の枠体3、3間または四周枠体5内への嵌め入れ施工については、図1の断熱材1と同様であるため、図示を省略した。
これらの効果は、成形誤差により断熱材1の寸法が枠体3、3間寸法や四周枠体5内の寸法よりもやや大きい場合に大きく現れる。特に、強固な嵌合を図る場合には、弾性復帰作用を期待して大きめの断熱材1を用いることが望ましい。断熱材1を大きめにすれば嵌め入れしにくくなるが、角部を面取り加工あるいはアール加工などで嵌め入れしやすくしておけば嵌め入れがしやすい。
また、本実施形態に係る断熱材1によれば、第1、第2発泡断熱板10、20を積層させた構成であるため、断熱材1を厚く頑丈に形成でき、高い断熱効果を得ることもできる。
さらに、第1、第2発泡断熱板10、20の層構造としているため、それらの間に他の真空断熱材を配設することもできる。図5および図6に示した断熱材1は、真空断熱材を内部に含んでなる断熱材の説明図である。この断熱材1を構成する第1、第2発泡断熱板10、20についても、図1のものと同様に押出発泡により成形されたものである。
本断熱材1は、第1、第2発泡断熱板10、20を図3の断熱材1と同様に、凹状体同士の噛み合わせにより積層固着して構成されている。
図6(c)に示すように、この断熱材1の第1、第2発泡断熱板10、20の内底部16、26間には真空断熱材30が挟んである。この真空断熱材30は、発泡断熱板同士の内底部16、26間に挟み込んだ状態で側端よりはみ出ることがない程度に、平面外形寸法が断熱材1の外形寸法よりも小さく形成されている。また、真空断熱材30は、アルミニウム包装材で外装された本体部31と、その両端のアルミニウム包装材の端部を熱溶着してできるヒレ部32、32とを有している。
本体部31には、ウレタンフォームやスチレンフォーム、フェノールフォーム等の発泡体などよりなる芯材(不図示)が内装されている。また、芯材としては、各種フォーム材を粉砕したものやシリカ、アルミナ、パーライト等の粉粒体からなるものとしてもよく、グラスファイバー、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー等の繊維体からなるものとしてもよい。
図5(a)、(b)に示すように、第2発泡断熱板20の内底部26には、さらに掘り込んだ凹所27が形成してある。この凹所27は、押出発泡成形により形成されるもので、図5(a)、(b)に示すように、押出方向に直交する方向の中央において、押出方向の端部から他の端部にいたるまで連通するように掘り込み形成されている。つまり、この発泡断熱板20の内底部26における押出方向に直交する方向の両端部の部位が、第1発泡断熱板10の内底部16と固着される縁面部28、28とされる。
この第2発泡断熱板20の内底部26の凹所27には、真空断熱材30が収容されている。より具体的には、図6(a)に示すように、凹所27に真空断熱材30の本体部31が配され、凹所27の外側の縁面部28、28にその真空断熱材30のヒレ部32、32が配されている。つまり、凹所27の幅寸法は、真空断熱材30の本体部31が収容される程度の寸法であればよい。
また、凹所27における押出方向の両端部の、真空断熱材30の本体部31が配されていない部分には、平板状の付加断熱材35、35が収容されている。この付加断熱材35、35が収容されていなくても断熱材1として構成できるが、すぐれた断熱効果を確保するために付加断熱材35、35で凹所27内の空き空間を埋めることが望ましい。この付加断熱材35、35としては、第1、第2発泡断熱板10、20と同種の材料で製造したものを用いればよい。
図6(b)、(c)のように、第2発泡断熱板20の凹所27に真空断熱材30を配した状態で、その上に第1発泡断熱板10を配することで、図3に示した断熱材1と外形が同等な断熱材1を構成することができる。
このように内底部26に凹所27を設けることで、第1、第2発泡断熱板10、20間に挟まれる真空断熱材30が傷つくことを防止できる。また、ヒレ部32、32は縁面部28、28と、第1発泡断熱板10の内底部16との間に密着状態に隙間なく挟まれ、薄く延びた状態に固定されるので、熱橋となるおそれはない。
このように、この断熱材1は真空断熱材30を挟み込んで構成されているため、すぐれた断熱効果が奏せられる。
また、この断熱材1は外形については図3に示した断熱材1と同様であり、図6(c)に示すように、一方の対辺のそれぞれの端面1a全体には、第2発泡断熱板20の押出方向に直交する方向の端面部22がそのまま表れている。さらに、他方の対辺のそれぞれの端面1aには、第1発泡断熱板10の押出方向に直交する方向の(突部15の)端面部12を、2つの第2発泡断熱板20の押出方向の端面部21、21で挟むように配された組み合わせ面が表れている。
したがって、この断熱材1についても、いずれの端面1a、1aにおいても、発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部12、22が大きく表れるので、どの端面1a、1aにおいても弾性変形しやすく、周囲からの押圧により弾性収縮しやすい。よって、枠体3、3間または四周枠体5内への嵌合(図2参照)については、図3の断熱材1と同様の効果が得られる。
なお、凹所27は、図例のように第2発泡断熱板20のみに設けてもよいし、両発泡断熱板に向かい合うように設けてもよい。凹所を両発泡断熱板に設ける場合は、第1発泡断熱板10には押出方向に直交する方向に沿って凹所を形成しなければならないので、その凹所は押出成形後に切削などによって形成すればよい。
また、切削など他の手段により、真空断熱材30の本体部31の平面形状に合致した凹所27を有した第2発泡断熱板20を用いてもよい。このようにすれば、付加断熱材35、35を用いなくてもよく、断熱材1の組立てを効率的に行える。
1 断熱材
1a 端面
3 枠体
5 四周枠体
10 第1発泡断熱板
11 押出方向の端面部
12 押出方向に直交する方向の端面部
13 連通空洞
15 突部
16 内底部
20 第2発泡断熱板
21 押出方向の端面部
22 押出方向に直交する方向の端面部
25 突部
26 内底部
27 凹所
28 縁面部
30 真空断熱材
31 本体部
32 ヒレ部
35 付加断熱材

Claims (3)

  1. 発泡材料を押出発泡させた第1発泡断熱板と、前記発泡材料を押出発泡させた第2発泡断熱板とを組み合わせてなる断熱材において、
    前記第2発泡断熱板を、その押出方向が前記第1発泡断熱板の押出方向と直交する方向となるように、前記第1発泡断熱板の押出方向の端面部のうちの少なくとも一方の端面部に固着された棒状断熱材で構成されており、
    前記第1発泡断熱板の押出方向に直交する方向の端面部が弾性収縮することを考慮して、前記第2発泡断熱板の長さを短くして両端を凹ませて前記断熱材を形成していることを特徴とする断熱材。
  2. 発泡材料を押出発泡させた第1発泡断熱板と、前記発泡材料を押出発泡させた第2発泡断熱板とを組み合わせてなる断熱材において、
    前記第2発泡断熱板を、その押出方向が前記第1発泡断熱板の押出方向と直交する方向となるように、前記第1発泡断熱板の押出方向の端面部のうちの少なくとも一方の端面部に隣接するように配設し、
    前記第1発泡断熱板および前記第2発泡断熱板は、それぞれの押出方向に直交する方向の両端部が厚み方向の一方に突出した突部を有する凹状体とされており、該凹状体の内底部同士がそれらの発泡断熱板の押出方向が相互に直交するように固着され、前記第2発泡断熱板の前記突部が前記第1発泡断熱板の端面部に固着されていることを特徴とする断熱材。
  3. 請求項において
    前記第1発泡断熱板および前記第2発泡断熱板の少なくとも一方の前記内底部の中央部には、前記突部の長手方向に沿って端部から他の端部まで連通開口した凹所がさらに掘り込み形成されており、
    前記凹所に真空断熱材の本体部を配し、前記凹所の外側の前記内底部の縁部に該真空断熱材のヒレ部を配したことを特徴とする断熱材。
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