JP6252258B2 - 内燃機関の吸気ポート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気ポート構造に関し、特に、断熱構造を備えた内燃機関の吸気ポート構造に関するものである。
従来から内燃機関に吸入される空気の温度上昇を抑制するため、吸気ポートに断熱構造を設けることが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、シリンダヘッドの吸気ポートを構成する孔に挿入されると共に吸気マニホールドに接続されて、環状の空気層を形成するスリーブ部材を備える吸気ポート構造が開示されている。スリーブ部材は、筒状であり、吸気マニホールドから少なくとも吸気ポートの分岐部分まで延設されている。スリーブ部材は、シリンダヘッドよりも小さい熱伝導率の材質によって形成されている。
特開2008−144740号公報
ところで、上記従来例では、スリーブ部材の一端をシリンダヘッドに設けた段付き面に当接させ、その他端を吸気マニホールドのフランジに当接させて配置されている。このため、シリンダヘッドからの熱による変形やスリーブ部材自体の寸法のバラツキに起因して、上記当接部分に隙間が発生する場合がある。このような場合には、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが当該隙間を経由して環状の空気層に入り込み、スリーブ部材による断熱効果を低下させる虞があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、空気層による断熱効果の確保に好適な内燃機関の吸気ポート構造を提供することを目的とする。
本発明は、吸気マニホールドに対する連結端面から所定の深さで形成したスリーブ挿入孔と、当該スリーブ挿入孔の内底面に設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、を備えたシリンダヘッドと、シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質により形成され、スリーブ挿入孔に環状空間を空けて挿入される筒状のスリーブ部と、当該スリーブ部の一方の端部に設けられてシリンダヘッドの吸気マニホールドに対する連結端面に当接させて固定されるフランジ部と、から構成され、内部に吸気マニホールド内の吸気通路とシリンダヘッドの吸気通路とを接続する吸気通路を備えるスリーブ部材と、から構成された内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造である。そして、スリーブ部材は、吸気下流側ほど幅寸法が大きくなる一方、スリーブ挿入孔の寸法は一定であり、スリーブ挿入孔とスリーブ部材との間に介在する幅方向の隙間は吸気マニホールド側ほど大きくなっており、スリーブ部材のフランジ部とシリンダヘッドの吸気マニホールドへの連結端面との間に、空気の流通を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とする。
したがって、本発明では、スリーブ挿入孔とスリーブ部材のスリーブ部との間の環状空間は、スリーブ部材のフランジ部とシリンダヘッドの吸気マニホールドへの連結端面との間に設けた遮断部材により、空気の流通が遮断されている。このため、環状空間への吸気の出入りを抑制でき、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間に入り込み、スリーブ部材による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
本発明の一実施形態を示す吸気ポート構造を示す概略構成図である。 同じく吸気ポート構造の要部を示す拡大断面図である。 スリーブ部材の平面図である。 スリーブ部材の側面より見た断面図である。 本発明の第2実施形態の吸気ポート構造におけるスリーブ部材の平面図である。 本発明の第2実施形態の吸気ポート構造におけるスリーブ部材の側面より見た断面図である。 シール材の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の内燃機関の吸気ポート構造を実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の吸気ポート構造を示す図である。図1において、シリンダヘッド11は、吸気マニホールド15を通してエンジンの各気筒への吸気を行うための吸気通路12と、図示しない排気マニホールドを通してエンジンの各気筒からの排気を行うための排気通路13とを有している。このシリンダヘッド11は、図示していないエンジンのシリンダブロックの上部に締結固定されている。なお、詳細は図示していないが、本実施形態におけるエンジンは、自動車に搭載される多気筒内燃機関で、公知のものと同様に、その各気筒にはピストンで仕切られた燃焼室が形成され、吸気弁と排気弁が所定のタイミングで開弁するよう装備されるとともに、燃焼室内に露出するよう点火プラグが配置されている。また、吸気マニホールド15により形成される吸気通路12の上流側にはスロットルバルブが設けられ、この吸気通路12から各気筒の燃焼室までの間に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)が設けられている。なお、燃料は例えばガソリンであるが、エタノールやガス燃料であってもよい。
シリンダヘッド11の吸気通路12は、吸気マニホールド15のフランジ部15aが連結されるシリンダヘッド11の連結端面11aに開口するとともに後述するように二叉に分岐して燃焼室側の2つの吸気弁口11bに連通する通路となっている。そして、シリンダヘッド11の連結端面11aから一定の距離Lの範囲内となる吸気通路12の上流側及び中間の部分は、以下に説明する吸気ポート構造となっている。
シリンダヘッド11には、連結端面11aから一定深さ(距離L)の範囲において、吸気マニホールド15の吸気通路12aより大径となり、後述するように、部分的に吸気通路12b,12cを形成するスリーブ部材14を収容する、スリーブ挿入孔11cが形成されている。スリーブ挿入孔11cの内底面11dには、燃焼室側の2つの吸気弁口11bに夫々連通する2つの吸気通路12dが開口している。即ち、吸気通路12は、吸気マニホールド15の吸気通路12aと、スリーブ部材14の吸気通路12b,12cと、シリンダヘッド11の吸気通路12dとで形成されている。以下では、吸気通路を総称する場合には「吸気通路12」とし、個別の吸気通路を示す場合には「吸気通路12a〜12d」とする。なお、図示例では、これら2つの吸気通路12dの開口部は、その周縁がテーパにより面取りしているが、面取りすることなく2つの吸気通路12dを開口させるものであってもよい。
スリーブ挿入孔11cには、シリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質、例えば樹脂によって形成されたスリーブ部材14が挿入される。スリーブ部材14は、距離Lと同一の長さを有する筒状のスリーブ部21と、スリーブ部21の一方の端部に設けられたフランジ部22とから構成されている。スリーブ部材14は、そのスリーブ部21がシリンダヘッド11の連結端面11aからスリーブ挿入孔11c内に挿入され、そのフランジ部22がシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとに挟まれて固定されている(図2参照)。吸気マニホールド15のフランジ部15aの、スリーブ部材14のフランジ部22に対する合せ面には、図2に拡大して示すように、環状溝が形成され、当該環状溝にはガス漏れ防止のガスケット15bが挿入されている。
図3は、図1中の矢印Aで示す方向から見たスリーブ部材14の平面図であり、図4は、図3の矢印Bで示す方向から見たスリーブ部材14の断面図である。スリーブ部21は、吸気マニホールド15側では1つの筒状部材であるが、エッジ部分23を境として2つの筒状部材となるように形成されている。このため、スリーブ部21は、図3に示すように、シリンダヘッド11の吸気通路12dに近づくにつれて幅寸法が大きくなっている。スリーブ部材14には、吸気マニホールド15の吸気通路12aと連通する1つのポート(吸気通路12b)が設けられ、このポートはエッジ部分23を境として2つのポート(吸気通路12c)に分岐され、夫々のポートはシリンダヘッド11の2つの吸気通路12dと接続されている。即ち、これらのポートは、吸気マニホールド15の吸気通路12aをシリンダヘッド11の2つの吸気通路12dへ連通させる吸気通路12b,12cを構成している。
スリーブ部21は、前述したように、シリンダヘッド11の吸気通路12dに近づくにつれて幅寸法が大きくなっている。一方、スリーブ挿入孔11cの幅寸法はほぼ一定であるため、スリーブ挿入孔11cとスリーブ部材14との間に介在する幅方向の隙間は、吸気マニホールド15側で大きく、シリンダヘッド11の吸気通路12d側で小さくなる。
また、スリーブ部21の外周には、その長手方向中央領域において、他の部分に比べて厚みを相対的に厚くして半径方向に***させた環状の突出部24を備える。環状の突出部24は、その外周面をスリーブ挿入孔11cの内周面に嵌合させることにより、スリーブ部21をスリーブ挿入孔11c内で振動させることなく支持するようにしている。また、環状の突出部24は、半径方向に***させた構成であるため、スリーブ挿入孔11cとスリーブ部21との間に、環状空間25を形成する。これらの環状空間25は吸気通路12の周囲に突出部24の高さに対応する厚さで形成された空気層を構成している。空気層は、運転中高温となるシリンダヘッド11からスリーブ部材14への伝熱量を抑えて、吸入効率を高めるのに寄与し得る。
また、フランジ部22におけるシリンダヘッド11の連結端面11aとの合せ面には環状溝が形成され、当該環状溝にはガスケット26が挿入されている。即ち、フランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間のガスケット26により、スリーブ部21の外周を取り囲む環状空間25の一端は密閉状態としている。また、シリンダヘッド11からの熱による変形やスリーブ部材14自体の寸法のバラツキに起因して、上記合せ面間に隙間が発生しても、ガスケット26により密閉状態を維持することができる。このため、スリーブ部21の環状空間25の他端が吸気通路12c,12d内と連通していても、当該連通する部分を介して環状空間25への吸気の出入りを抑制することができる。
以上の構成の内燃機関の吸気ポート構造によれば、吸気通路12b,12cを構成するスリーブ部21とシリンダヘッド11(スリーブ挿入孔11c)とは、突出部24による部分的な接触のみであるため、スリーブ部21の外周を取り囲む環状空間(空気層)25が極めて断熱効果の高い断熱層として機能する。また、スリーブ部材14それ自体もシリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質からなるので、スリーブ部21の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制されている。したがって、本実施形態の吸気ポート構造によれば、シリンダヘッド11から吸気通路12b,12c内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
しかも、本実施形態の吸気ポート構造によれば、スリーブ部21の外周を取り囲む環状空間25の一端は、フランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間のガスケット26により密閉状態としている。即ち、環状空間25の一端がガスケット26により密閉されているため、スリーブ部21の環状空間25の他端が吸気通路12内と連通していても、当該連通する部分を介しての吸気の出入りを抑制できる。このため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが当該連通する部分を経由して環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
さらに、本実施形態の吸気ポート構造によれば、断熱材からなるフランジ部22をシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15とにより挟み込むことで、スリーブ部材14を確実にシリンダヘッド11に固定しつつ、シリンダヘッド11から吸気マニホールド15への熱の伝導も抑制することができる。
また、本実施形態の吸気ポート構造によれば、スリーブ部21の外周の環状空間25は密閉空間ではなく、スリーブ部21の先端とスリーブ挿入孔11cの内底面11dとの間の隙間によって吸気通路12に連通している。このため、環状空間25内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、環状空間25の容積は一定に保たれる。つまり、環状空間25内の空気の膨張/収縮によってシリンダヘッド11やスリーブ部材14に破損や変形が生じることは防止されている。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造は、吸気マニホールド15に対する連結端面11aから所定の深さLで形成したスリーブ挿入孔11cと、当該スリーブ挿入孔11cの内底面11dに設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口11bとを接続する吸気通路12dと、を備えたシリンダヘッド11と、シリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質により形成され、スリーブ挿入孔11cに環状空間25を空けて挿入される筒状のスリーブ部21と、当該スリーブ部21の一方の端部に設けられてシリンダヘッド11の吸気マニホールド15に対する連結端面11aに当接させて固定されるフランジ部22と、から構成され、内部に吸気マニホールド15内の吸気通路12aとシリンダヘッド11の吸気通路12dとを接続する吸気通路12b,12cを備えるスリーブ部材14と、から構成される。そして、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cとの間及びスリーブ部材14のフランジ部22とシリンダヘッド11の吸気マニホールド15への連結端面11aとの間の少なくとも一方に、空気の流通を遮断する遮断部材としてのガスケット26を設けたことを特徴とする。即ち、スリーブ挿入孔11cとスリーブ部材14のスリーブ部21との間の環状空間25は、スリーブ部材14のフランジ部22とシリンダヘッド11の吸気マニホールド15への連結端面11aとの間に設けた遮断部材としてのガスケット26により、空気の流通が遮断されている。このため、環状空間25への吸気の出入りを抑制でき、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
(イ)本実施形態では、遮断部材として、スリーブ部材14のフランジ部22とシリンダヘッド11の吸気マニホールド15への連結端面11aとの間に配置されたガスケット26で形成している。即ち、環状空間25の一端がガスケット26により密閉されているため、スリーブ部21の環状空間25の他端が吸気通路12内と連通していても、当該連通する部分を介しての吸気の出入りを抑制できる。このため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが当該連通する部分を経由して環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
(第2実施形態)
図5及び図6は、本発明を適用した吸気ポート構造の第2実施形態を示し、図5はスリーブ部材の平面図であり、図6は図5の矢印Bで示す方向から見たスリーブ部材の断面図である。本実施形態においては、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cの内底面側との間に吸気の流通を阻止する遮断部材を設ける構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図5,6において、本実施形態の吸気ポート構造では、スリーブ部材14におけるスリーブ部21のフランジ部22から遠い先端部の外周に、軟質な弾性体からなる環状のシール材27を嵌め込むようにしている。環状のシール材27としては、例えば、耐熱ゴム等により形成する。そして、シール材27のスリーブ部21に嵌め込む内周面に耐熱性の接着剤を塗布して、スリーブ部材14の先端部に嵌め込み、接着によりスリーブ部材14に固定するようにする。
なお、シール材27はスリーブ部21の先端外周に固定できればよく、他の固定方法により取付けてもよい。また、図7に示すように、スリーブ部材14の先端に半径方向からフランジ部22に向かって斜めに延びる延長部27aを一体的に設け、この延長部27aをスリーブ部21とは材質が異なる軟質材料で形成するようにしてもよい。
このスリーブ部材14をスリーブ挿入孔11cに挿入して固定すると、シール材27はスリーブ挿入孔11cの内底面11dに隣接する内壁面に弾接して、スリーブ部21外周の環状空間25と吸気通路12との連通を遮断する。即ち、環状空間25と吸気通路12との連通をシール材27により遮断するため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
また、環状空間25と吸気通路12との連通がシール材27により遮断するため、第1実施形態におけるフランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間に配置されているガスケット26を省略することができる。この場合には、環状空間25内の温度が変化して空気が膨張/収縮した場合であっても、フランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間の隙間を介して外気と連通させることができ、環状空間25の容積は一定に保たれる。つまり、環状空間25内の空気の膨張/収縮によってシリンダヘッド11やスリーブ部材14に破損や変形が生じることを防止できる。
また、本実施形態では、シール材27をスリーブ部21の先端側に設けるものであるため、スリーブ部21は先端側でシール材27により、また基端側でフランジ部22により、夫々支持される、所謂両端支持構造となる。このため、スリーブ部材14の振動を抑制することができ、強度の確保と振動騒音の発生をより一層抑制することができる。
なお、遮断部材として、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cとの間に挿入されたシール材27で形成しているものについて説明した。しかし、遮断部材として、シール材27と、フランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間に配置されているガスケット26とを併用するようにしてもよい。この場合には、環状空間25はシール材27とガスケット26との両端で密閉されることとなるため、環状空間25は吸気通路12及び外気と完全に遮断された密閉空間となる。このため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスや外気の環状空間への入り込みを確実に防止でき、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることをより一層抑制することができる。この場合には、環状空間25内の温度が変化して空気が膨張/収縮することに伴ってスリーブ部21が変形や破損しないように、スリーブ部21の機械的な強度を高めることは必要である。
また、上記実施形態では、シール材27をスリーブ部21の先端側に設けるものについて説明したが、シール材27をスリーブ部21の中央領域の外周に設けるものであってもよい。しかしながら、シール材27をスリーブ部21の中央領域に設ける場合には、スリーブ部21が筒状部品であるため、その外径形状精度にバラツキを生じやすく、そこに取付けられるシール材27の形状精度も低下するため、シール材27による遮断機能が低下する虞がある。これに対して、シール材27をスリーブ部21の先端側に設ける場合には、スリーブ部21の先端側は、2つの筒状部材を合体させた形状となっている。このため、その外径形状精度にバラツキを生じ難く、そこに取付けられるシール材27の形状精度も向上でき、シール材27による遮断機能を向上させることができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)、(イ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(ウ)遮断部材として、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cとの間に挿入されたシール材27で形成している。このため、シール材27はスリーブ挿入孔11cの内底面11dに隣接する内壁面に弾接して、スリーブ部21外周の環状空間25と吸気通路12との吸気の出入りを抑制できる。即ち、環状空間25と吸気通路12との連通をシール材27により抑制するため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
(エ)シール材27は、フランジ部22から離れたスリーブ部21の先端側に配置されている。このため、シール材27はスリーブ挿入孔11cの内底面11dに隣接する内壁面に弾接して、スリーブ部21外周の環状空間25と吸気通路12との連通を遮断する。即ち、環状空間25と吸気通路12との連通をシール材27により遮断するため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。また、スリーブ部21は先端側でシール材27により、また基端側でフランジ部22により、夫々支持される、所謂両端支持構造となる。このため、スリーブ部材14の振動を抑制することができ、強度の確保と振動騒音の発生をより一層抑制することができる。
11 シリンダヘッド
11a 連結端面
11b 吸気弁口
11c スリーブ挿入孔
11d 内底面
12,12a,12b.12c,12d 吸気通路
13 排気通路
14 スリーブ部材
15 吸気マニホールド
21 スリーブ部
22 フランジ部
25 環状空間
26 ガスケット(遮断部材、遮断手段)
27 シール材(遮断部材、遮断手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造であって、
    吸気マニホールドに対する連結端面から所定の深さで形成したスリーブ挿入孔と、当該スリーブ挿入孔の内底面に設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、を備えたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質により形成され、前記スリーブ挿入孔に環状空間を空けて挿入される筒状のスリーブ部と、当該スリーブ部の一方の端部に設けられて前記シリンダヘッドの吸気マニホールドに対する連結端面に当接させて固定されるフランジ部と、から構成され、内部に前記吸気マニホールド内の吸気通路と前記シリンダヘッドの吸気通路とを接続する吸気通路を備えるスリーブ部材と、から構成され、
    前記スリーブ部材は、吸気下流側ほど幅寸法が大きくなる一方、前記スリーブ挿入孔の寸法は一定であり、前記スリーブ挿入孔と前記スリーブ部材との間に介在する幅方向の隙間は前記吸気マニホールド側ほど大きくなっており、
    記スリーブ部材のフランジ部と前記シリンダヘッドの吸気マニホールドへの連結端面との間に、空気の流通を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とする内燃機関の吸気ポート構造。
  2. 前記遮断手段は、前記スリーブ部材のフランジ部と前記シリンダヘッドの吸気マニホールドへの連結端面との間に配置されたガスケットであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  3. 前記スリーブ部材のスリーブ部と前記スリーブ挿入孔との間に空気の流通を遮断するシール材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  4. 前記シール材は、前記フランジ部から離れたスリーブ部の先端側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
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