JP6248254B1 - 補修用器具及びガス漏洩孔補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロージャのシール部に空いたガス漏洩孔を簡単に補修することができる補修用器具及びガス漏洩孔補修方法を提供する。【解決手段】ケーブルの周囲に円筒状に積層され、主面が外部に露出するシール部を有するクロージャのシール部の主面に当接する当接面6を有する基部2と、当接面6に延設して設けられ、シール部に空いたガス漏洩孔に押し込まれる、粘着性を有する補修材の一部をガス漏洩孔の内壁と対向する向きで外部に露出させるとともに、押し込み方向で補修に当接する端面部4を有する挿入部3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、通信ケーブルに用いられるクロージャのガス漏洩孔を補修する補修用器具及びガス漏洩孔補修方法に関する。
通信ビルに設置された伝送装置と電話等の端末装置とは、例えば、埋設された通信ケーブルを介して接続されている。通信ケーブルは、複数のケーブルを接続することにより構成される。ケーブルは、外郭体と、外郭体の内側に設けられる複数の心線とで構成される。隣り合うケーブルは、外郭体から露出した心線が互いに接続されることで一体に構成される。心線は、水が付着すると錆びる。このため、隣り合うケーブル間には、このケーブル間を密閉するクロージャが設けられる。クロージャとケーブルの外郭体との間は、シール部を介して密閉される。また、ケーブルの外郭体の内側及び密閉されているクロージャの内部の空間は、水の浸入を防止するために、ガス供給装置から供給されるガスにより陽圧に設定される。
しかしながら、クロージャは、経年劣化によりシール部に孔が空きガスが漏洩する、という問題が知られている。この問題に対しては、ガスが漏洩しているクロージャを新しく交換することで対処している。
しかしながら、クロージャを交換する作業は、煩雑で時間がかかる。そこで、クロージャを交換せずに、クロージャのシール部に空いたガス漏洩孔をネジで補修する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−107652号公報
しかしながら、この補修方法は、例えば、ネジを挿入後にガス漏れが再度確認された場合に、ネジにより拡大されたガス漏洩孔を塞ぐことができない虞がある。
そこで、本発明は、シール部に空いたガス漏洩孔を簡単に補修することができる補修用器具、及び、ガス漏洩孔補修方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の補修用器具及びガス漏洩孔補修方法は、次のように構成される。
本発明の一態様として、補修用器具は、ケーブルの周囲に円筒状に積層され、主面が外部に露出するシール部を有するクロージャの前記シール部の前記主面に当接する当接面を有する基部と、前記当接面に延設して設けられ、前記シール部に空いたガス漏洩孔に押し込まれる、粘着性を有する補修材の一部を前記ガス漏洩孔の内壁と対向する向きで外部に露出させるとともに、押し込み方向で前記補修材に当接する端面部を有する挿入部と、
を備える。
また本発明の一態様として、ガス漏洩孔補修方法は、ケーブルの周囲に円筒状に積層され、主面が外部に露出するシール部を有するクロージャの前記シール部に空いたガス漏洩孔を補修するガス漏洩孔補修方法であって、上記補修用器具における前記挿入部の端面部に、粘着性を有する補修材の一部を前記ガス漏洩孔の内壁と対向する向きで外部に露出するように付着させるステップと、前記挿入部を前記ガス漏洩孔に挿入することにより、前記端面部で前記補修材を前記ガス漏洩孔の内部に押し込むステップと、前記挿入部を前記ガス漏洩孔から引き抜くことで前記補修材により前記ガス漏洩孔を閉塞するステップと、を有する。
本発明によれば、シール部に空いたガス漏洩孔を簡単に補修することができる補修用器具、及び、この補修用器具を用いたガス漏洩孔補修方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る補修用器具の構成を示す外形図。 同補修用器具を用いて補修される通信設備の構成の一例を示す説明図。 同通信設備に設けられるクロージャの構成を示す概略図。 同クロージャの一部を拡大した斜視図。 同クロージャの内部構造の一部を断面で示す概略図。 ガス漏洩孔が空いた同クロージャの構造を断面で示す説明図。 ガス漏洩孔が空いた同クロージャの構造を断面で示す説明図。 ガス漏洩孔が空いた同クロージャの構造を断面で示す説明図。 同補修用器具を用いたガス漏洩孔補修方法を示す流れ図。 クロージャの性能試験の結果を示すグラフ図。 同補修用器具の第1の変形例の一部を拡大して示す斜視図。 同補修用器具の第2の変形例の一部を拡大して示す斜視図。 同補修用器具の第3の変形例の一部を拡大して示す斜視図。 クロージャの別の形態を示す概略図。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る補修用器具1の構成を示す外形図である。補修用器具1は、通信設備に設けられるクロージャに空いたガス漏洩孔の補修に用いられる道具である。そこではじめに、補修用器具1を用いて補修される通信設備の構成の一例について説明する。
図2は、補修用器具1を用いて補修される通信設備10の構成の一例を示す説明図である。
図2に示すように、通信設備10は、通信機器40と、通信ケーブル50と、クロージャ20と、ガス供給装置60と、を備えている。
通信機器40は、例えば、通信ビル100に設置されている伝送装置や交換機器である。例えば、通信機器40は、通信ケーブル50を介して家屋等に設置されている電話等の端末装置70と接続されている。
通信ケーブル50は、複数のケーブル50aを接続することで一体に構成される。
ケーブル50aは、心線51と、外郭体52と、を有する。
心線51は、ケーブル50aの内部に複数本設けられる。心線51は、例えば、銅線により形成される。外郭体52は、心線51の外側に設けられる。外郭体52は、心線51を覆うことで、心線51を水等から保護可能に形成されている。外郭体52と心線51との間には、ガス供給装置60からのガスが流通可能となっている。
クロージャ20は、隣り合うケーブル50aが相互に接続される部分に設けられる。クロージャ20は、ケーブル50a同士の間を密閉する。クロージャ20は、内部を気密に保つことで、外郭体52から露出している心線51を水等から保護する。クロージャ20は、地下に配置されたマンホール200の内側の空間に設けられる。
図3は、クロージャ20の構成を示す概略図であり、図4は、クロージャ20の端部の構成を拡大して示す斜視図であり、図5は、同クロージャ20の内部構造の一部を断面で示す概略図である。
図3に示すように、クロージャ20は、本体部21と、シール部22と、バルブ23と、を有する。
本体部21は、胴部80と、端面板81と、バンド82と、を有する。本体部21は、相互に接続されるケーブル50aの間を密閉する。本体部21は、内部空間83を有する。内部空間83には、ケーブル50aの一部及び心線51が配置される。
胴部80は、例えば、円筒状に形成される。胴部80は、軸方向に分割され、径方向に分離可能に形成される。すなわち、胴部80は、一対の半円筒形状の第1胴部80a及び第2胴部80bが組み合わされることで形成される。
端面板81は、胴部80の両端部にそれぞれ設けられる。端面板81は、胴部80の両端の開口の一部を塞ぐように構成されている。端面板81と胴部80との間には、端面板81と胴部80の間を気密に構成するガスケットが設けられる。端面板81は、軸方向に分割され、径方向に分離可能に形成される。すなわち、端面板81は、一対の半円筒形状の第1板81a及び第2板81bが組み合わされることで形成される。
端面板81は、図4に示すように、孔部90と、固定部91と、を有する。孔部90には、シール部22及びケーブル50aの一部が配置される。
固定部91は、孔部90に配置されたシール部22及びケーブル50aを端面板81に固定可能に形成される。固定部91は、孔部90の外周部から径方向に突出した板状の凸部92をボルト及びナットで固定する。固定部91は、一対の第1板81a及び第2板81bを円筒状に組み合わせる向きで、互いに近接させる方向に押圧可能に構成される。
バンド82は、第1胴部80a及び第2胴部80bが円筒状に組立てられた状態で、第1胴部80a及び第2胴部80bを互いに近接する方向に締め付け、固定可能に形成される。
シール部22は、孔部90とケーブル50aとの間の隙間を気密に密閉可能に形成される。例えば、シール部22は、図4及び図5に示すように、所定の幅及び長さを有するエアタイトテープをケーブル50aに回巻き付けることにより円筒状に構成される。換言すると、シール部22は、ケーブル50aの径方向にエアタイトテープを積層することで構成される。シール部22は、クロージャ20の外側に露出する側に外面(主面)24を有し、クロージャ20の内部空間83側に内面25を有する。
シール部22は、例えば、弾性体により形成される。具体的には、シール部22は、ゴム材である。例えば、シール部22は、耐候性に優れている、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)により形成される。
図3に示すように、バルブ23は、胴部80の周壁に設けられる。バルブ23は、クロージャ20に供給されているガスを排出可能及びクロージャ20内にガスを供給可能に形成されている。
図2に示すように、ガス供給装置60は、例えば、通信ビル100に設けられる。ガス供給装置60は、例えば、埋設される複数のケーブル50aの内、最も通信ビル100側に設けられるケーブル50aに接続される。ガス供給装置60は、ケーブル50aの外郭体52の内側及びクロージャ20の内部にガスを供給する。ガス供給装置60から供給されるガスは、心線51を錆から保護するために水分が除去されたものが用いられる。例えば、ガスは、空気である。
家屋側の地上に出るケーブル50aの端部には、ガス止め53が設けられる。これにより、ガスは、ケーブル50a及びクロージャ20内に保持される。ガス供給装置60は、ケーブル50a及びクロージャ20内を陽圧に設定する。
このように構成されるクロージャ20のシール部22は、経年劣化によりガス漏洩孔30(図6を参照)が空き、ガス漏れが生じる。ここで、ガス漏洩孔30とは、シール部22を構成する重なり合うエアタイトテープの積層間に空いた隙間のことである。
以下、上述のクロージャ20に空いたガス漏洩孔30の補修に用いられる補修用器具1及び補修材7について説明する。
図1に示すように、補修用器具1は、基部2と、挿入部3と、を有する。
基部2は、作業者が手に持って作業可能な形状に形成される。基部2は、当接面6を有する。この当接面6に延設して挿入部3が設けられる。当接面6は、挿入部3がガス漏洩孔30に挿入されたときに、シール部22の外面24と当接することで、補修用器具1の移動を規制する。
基部2は、棒状に形成される。例えば、基部2は、作業者が手にしたときに、操作しやすい太さに形成される。基部2は、挿入部3に向かってわずかに縮径する棒状に形成される。
挿入部3は、一方向に長い棒状に形成される。そして挿入部3は、その先端に端面部4を有する。端面部4は、補修材7を保持する一対の保持部5を備える。保持部5によって保持された補修材7の一部は、ガス漏洩孔30の内壁と対向する向きで外部に露出される。すなわち端面部4は、補修材7の一部をガス漏洩孔30の内壁と対向する向きで外部に露出させるとともに、ガス漏洩孔30への押し込み方向において補修材7と当接する。
挿入部3は、クロージャ20のシール部22の外面24から内部空間83に配置される心線51までの距離よりも短く形成される。
本実施形態においては、図1及び図5に示すように、挿入部3の長さL1は、シール部22の外面24から心線51までの距離L2よりも短く構成される。例えば、シール部22の外面24から心線51までの距離が、56mmの場合には、挿入部3の長さL1は、56mm以下に形成される。
また、挿入部3は、補修材7をシール部22の重なり合うエアタイトテープの間に押込み可能に形成される。例えば、挿入部3の直径は、2.5mmとした。
挿入部3は、重なり合うエアタイトテープの間に挿入されたときに、容易に曲がらない程度の強度を有する。また、挿入部3は、固定部91の径方向の圧力に抗して、重なり合うエアタイトテープの間に挿入可能な強度を有する材料により形成される。挿入部3は、例えば、金属材料により形成される。
端面部4は、補修材7をガス漏洩孔30の内部に押込み可能な面を有する。本実施形態では、端面部4は、凹状の曲面状に形成される。
保持部5は、端面部4に設けられた補修材7を保持可能に形成される。また、保持部5は、補修材7の少なくとも一部が外部に露出する構成を有する。ここで、保持とは、粘着性を有する補修材7が保持部5の表面に粘着することで、保持部4の表面に維持されることである。
具体的には、保持部5は、端面部4の縁から長手方向に沿って延出される。保持部5は、互いに離間して設けられる一対の突起状に形成される。換言すると、保持部5は、挿入部3の端部が二股に分岐した形状を有する。保持部5は、面取りがされ、ガス漏洩孔30の内壁を傷つけることがない構成を有する。
続いて、ガス漏洩孔30の補修に用いられる補修材7について説明する。
補修材7は、シール部22に空いたガス漏洩孔30を粘着力により閉塞可能に形成される。補修材7は、粘着性及び変形性を有し、挿入部3に保持可能に形成されている。補修材7は、ガス漏洩孔30を気密に閉塞するシーリング材である。補修材7は、例えば、未加硫ブチルゴムをテープ状に形成したものである。
続いて、補修用器具1を用いたガス漏洩孔補修方法について、図6乃至図9を用いて説明する。
図6は、ガス漏洩孔30が空いているクロージャ20の構成を示す説明図であり、図7は、ガス漏洩孔30に補修用器具1を挿入したクロージャ20の構成を示す説明図であり、図8は、ガス漏洩孔30が閉塞されたクロージャ20の構成を示す説明図であり、図9は、補修用器具1を用いたガス漏洩孔補修方法を示す流れ図である。
図9に示すように、まず、作業者は、クロージャ20のシール部22の外面24に石鹸水を塗布し、ガス漏洩孔30の位置を確認する(ST1)。次に、作業者は、補修材7を所定量取る。所定量の補修材7とは、ガス漏洩孔30の大きさや、ガスの漏れ具合等を考慮して、ガス漏洩孔30に一度で押入れ可能な量である。
次に、作業者は、補修用器具1における挿入部3の端面部4に補修材7を保持部5で保持されるようにセットする(ST2)。作業者は、図6に示すように、この補修用器具1の挿入部3をガス漏洩孔30の位置に合わせる。
次に、作業者は、図7に示すように、補修用器具1の挿入部3をガス漏洩孔30に挿入する(ST3)。このとき、ガス漏洩孔30が挿入部3の太さよりも小さい孔である場合には、挿入される挿入部3により、ガス漏洩孔30は、固定部91の径方向の圧力に抗して拡げられる。
補修材7は、挿入部3がガス漏洩孔30の内部へ挿入されるとともに、端面部4により押し込まれることでガス漏洩孔30の奥側、すなわち内部空間83側に移動する。
次に、補修用器具1の挿入部3がガス漏洩孔30内部の所定の位置まで挿入されたならば、挿入部3をガス漏洩孔30から引き抜く(ST4)。このとき補修材7は、図8に示すように、挿入部3に粘着した状態でガス漏洩孔30から引き抜かれることなく、シール部22の重なりあうエアタイトテープの間に残る。具体的には、端面部4から外部に露出している補修材7がガス漏洩孔30の内壁と粘着する。これにより、この補修材7は、補修用器具1の端面部4から剥がれ、ガス漏洩孔30の内部に残存する。
更に、挿入部3がガス漏洩孔30から完全に引き抜かれると、ガス漏洩孔30は、固定部91による径方向の圧力及びエアタイトテープの復元力により縮む。ガス漏洩孔30内に残っている補修材7は、シール部22の重なり合うエアタイトテープの間に挟まれ、押しつぶされる。補修材7は、粘着力により、ガス漏洩孔30を閉塞する。
次に、作業者は、再び石鹸水を用いて、ガス漏れを確認する。作業者は、ガス漏れが無いことを確認したときには(ST5においてYES)、作業を終了する。一方、ガス漏れが再度確認された場合には(ST5においてNO)、ST2に戻る。作業者は、ガス漏れが確認できなくなるまで、上記の作業を繰り返す。作業者は、ガス漏れが無くなったことを確認したら補修作業を終了する。
このようなガス漏洩孔補修方法により補修されたクロージャ20の耐久性能試験の結果について図10を用いて説明する。
クロージャ20の耐久性能は、加速劣化試験を用いて評価した。ここで、加速劣化試験とは、いわゆるヒートサイクル試験である。具体的には、当該試験は、補修されたクロージャ20を温度環境が60℃から−20℃間で繰り返し変化する環境に暴露した場合のクロージャ20の内部の圧力の変化からクロージャ20の性能を評価するものである。
図10にクロージャ20の加速劣化試験の結果を示す。図10において、横軸は時間、右縦軸は温度(℃)、左縦軸はクロージャ内のガス圧(kPa)を示している。また図10において、実線の波形は、クロージャ内のガス圧を示しており、破線の波形は温度を示している。
図10に示すように、ガス漏洩孔30を補修後のクロージャ20は、60℃から−20℃間の温度変化を1回とし、13回の温度変化を与えた場合でもクロージャ20内のガス圧の低下が見られない。したがって、補修後のクロージャ20は、良好に機能していることがわかる。
一般的に10回以上の温度変化に耐える性能を有するクロージャは、実環境下において、2年程度の耐久性があるものと評価されている。したがって、13回の温度変化を与えた場合でもガス圧の低下が見られなかったクロージャ20は、実環境下において、2年程度の耐久性があるものと評価することができる。よって、上記のガス漏洩孔補修方法は、クロージャ20のガス漏れの補修方法として有効であることが示された。
このように本実施形態の補修用器具1によれば、シール部22に空いたガス漏洩孔30を簡単に補修することができる。しかも、補修用器具1の挿入部3は、クロージャ20のシール部22の外面24から内部空間83に配置される心線51までの距離よりも短く形成されている。したがって、挿入部3がクロージャ20の内部で露出している心線51と接触して、心線51を傷つけることはない。
また、挿入部3の端面部4に設けられた保持部5は、角が曲面状に形成されている。このため、補修用器具1は、シール部22を傷つけることなく、補修材7をガス漏洩孔30の奥まで押し込むことができる。
また、保持部5は、互いに離間して設けられる一対の突起状に形成される。このため、保持部5は、対向する突起の間の溝に補修材7を保持することができる。一方、補修材7は、突起の間の溝から一部が外部に露出しているため、ガス漏洩孔30の内部において、ガス漏洩孔30の内壁に粘着することができる。このため、補修用器具1は、挿入部3をガス漏洩孔30から引き抜くことで、補修材7を容易にガス漏洩孔30に粘着させることができる。
また、基部2は、シール部22の外面24と当接する当接面6を有する。このため、ガス漏洩孔30へ挿入部3が挿入されたときに、挿入部3が内部空間83へ到達する前に基部2がシール部22の外面24と当接する。これにより基部2の当接面6は、補修用器具1の押込み方向への移動を規制することができる。
また、このように構成された補修用器具1を用いたガス漏洩孔補修方法によれば、シール部22からのガス漏洩に対して、クロージャ20を交換することなく、ガス漏洩を補修することができる。また、このガス漏洩孔補修方法では、クロージャ20内にガスが供給された状態で作業ができるため、作業が簡単である。
また、このガス漏洩孔補修方法は、補修材7をガス漏洩孔30の内部に押し込む方法である。そして、一回の補修作業でガス漏洩孔30が塞がらない場合であっても、ガス漏洩孔30に複数回、補修材7を押し込むことが可能である。したがって、ガス漏洩孔30を確実に閉塞することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、挿入部3の形状は、上記の形状に限られない。例えば、挿入部3は、図11乃至図13に示す構成とすることも可能である。
図11は、挿入部3の第1の変形例を示す。第1の変形例において、挿入部3Aは、平面状の端面部4Aと、この端面部4Aの端面の一部から挿入部3Aの長手方向に沿って延設される一対の突起状の保持部5Aと、を有する構成である。保持部5Aは、間に端面部4Aを介して対向する。
図12は、挿入部3の第2の変形例を示す。第2の変形例において、挿入部3Bは、挿入部3Bの先端を半球状にくり抜くことで、その底を端面部4Bとし、端面部4Bの周囲に保持部5Bを有する構成である。
図13は、挿入部3の第3の変形例を示す。第3の変形例において、挿入部3Cは、互いに直交して形成される帯状の端面部4C及び端面部4Cの間から挿入部3Cの長手方向に沿って延設される4つの突起状の保持部5Cを有する構成である。
また、上記以外でも、挿入部3は、補修材7の一部をガス漏洩孔30の内壁と対向する向きで外部に露出させるとともに、補修材7が押し込まれる方向で補修材7と当接する端面部、を有する構成であれば種々変形可能である。
また、例えば、本実施形態において、一つの通信ケーブル50を密閉するクロージャ20のシール部22のガス漏洩孔30を補修対象としているが、これに限られない。すなわち、図14に示すように、2本の通信ケーブルをまとめて密閉するクロージャのシール部22に空いたガス漏洩孔30に対しても、補修用器具1を用いて補修することができる。また、3本以上の通信ケーブルをまとめて密封するクロージャについても同様に補修用器具1を用いて補修することができる。
また、例えば、補修材7は、ガス漏洩孔30を閉塞可能であって、補修用器具1を用いてガス漏洩孔30へ押入れ可能であれば他の粘着剤を使用することもできる。
また、補修用器具1は、基部2及び挿入部3を接続する構成としたが、補修用器具1はこの構成に限られず、基部2と挿入部3とが一体に形成されていてもよい。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形実施可能である。
1…補修用器具、2…基部、3…挿入部3A…挿入部3B…挿入部3C…主部、4…端面部、4A…端面部、4B…端面部、4C…端面部、5…保持部、5A…保持部、5B…保持部、5C…保持部、6…当接面、7…補修材、10…通信設備、20…クロージャ、21…本体部、22…シール部、23…バルブ、24…外面、25…内面、30…ガス漏洩孔、40…通信機器、50…通信ケーブル、51…心線、52…外郭体、53…ガス止め、60…ガス供給装置、70…端末装置、80…胴部、80a…第1胴部、80b…第2胴部、81…端面板、81a…第1板、81b…第2板、82…バンド、83…内部空間、90…孔部、91…固定部、92…凸部、100…通信ビル、200…マンホール。

Claims (4)

  1. ケーブルの周囲に円筒状に積層され、主面が外部に露出するシール部を有するクロージャの前記シール部の前記主面に当接する当接面を有する基部と、
    前記当接面に延設して設けられ、前記シール部に空いたガス漏洩孔に押し込まれる、粘着性を有する補修材の一部を前記ガス漏洩孔の内壁と対向する向きで外部に露出させるとともに、押し込み方向で前記補修材に当接する端面部を有する挿入部と、
    を備えることを特徴とする補修用器具。
  2. 前記挿入部は、前記主面から前記クロージャの内部に配置される心線までの長さよりも短く形成される請求項1に記載の補修用器具。
  3. 前記端面部は、前記補修材を保持する一対の保持部を、前記補修材に当接する端面から押し込み方向に延設して設ける請求項1又は請求項2に記載の補修用器具。
  4. ケーブルの周囲に円筒状に積層され、主面が外部に露出するシール部を有するクロージャの前記シール部に空いたガス漏洩孔を補修するガス漏洩孔補修方法であって、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の補修用器具における前記挿入部の端面部に、粘着性を有する補修材の一部を前記ガス漏洩孔の内壁と対向する向きで外部に露出するように付着させるステップと、
    前記挿入部を前記ガス漏洩孔に挿入することにより、前記端面部で前記補修材を前記ガス漏洩孔の内部に押し込むステップと、
    前記挿入部を前記ガス漏洩孔から引き抜くことで前記補修材により前記ガス漏洩孔を閉塞するステップと、
    を有するガス漏洩孔補修方法。
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