JP6236341B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
車両用エアコンの送風に用いられるブロアモータには、永久磁石で構成されたロータが、ロータの周方向に設けられたステータに生じた回転磁界に追従して回転するブラシレスDCモータが用いられる場合がある。ブラシレスDCモータは、ブラシ付DCモータのブラシのような摺動する構成を有しないので、ブラシ付DCモータに比して消費電力が少なく、かつ高回転化にも対応できる。
モータの回転数を上げていくとモータ及びモータを駆動するモータ駆動装置の負荷が大きくなる。ブラシレスDCモータのモータ駆動装置では、例えば、モータに印加する電圧をスイッチングによって生成するインバータ回路と電源であるバッテリとの間に設けた電流センサが検知した電源電流値からモータ及びモータ駆動装置の負荷を検出している。そして、過負荷のおそれがある場合には、モータに印加する電圧のデューティ比を低下させるような制御が行われる。
しかしながら、電源とインバータ回路との間の電流には突出したノイズが突発的に発生するので、かかるノイズにより電流センサの検知が影響されるという問題点があった。
特許文献1には、電流センサから出力される信号をローパスフィルタで処理して当該信号を平滑化することにより、突発的なノイズを除去する電動機の駆動装置が開示されている。
特開2011−50202号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電動機の駆動装置は、ローパスフィルタにより信号の高周波成分が過剰に除去されることにより、検知された電流値が実際の電流値よりも低くなるという誤差が顕著になるという問題点があった。検知された電流値が実際の電流値よりも低くなるという誤差が顕著な場合、過負荷の判定基準を厳格にしてモータ及び駆動装置の保護を優先する必要がある。その結果、モータに印加する電圧のデューティ比を低下させる頻度が増し、モータの効率的な運用が妨げられるという問題点があった。また、回路に別途ローパスフィルタ等のフィルタを実装することで、製品のコストアップを招くという問題点もあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、簡素な構成で電源電流値を高精度に検知して過負荷を適切に回避できるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のモータ駆動装置は、電源とモータに印加する電圧を生成するインバータ回路との間に流れる電流を検知する電流検知部と、前記モータを指令値に基づいた回転速度で回転させるための電圧を前記インバータ回路に生成させる制御信号を出力する電圧制御部と、前記電圧制御部が出力した前記制御信号の変化から検知された前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングで前記電流検知部が検知した電流が所定の閾値以上の場合には、前記モータを前記指令値に基づいた回転速度よりも低い回転速度で回転させるための電圧を前記インバータ回路に生成させる制御信号を前記電圧制御部に出力させる回転速度抑制部と、を備えている。
このモータ駆動装置は、インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングで電流検知部が検知した電流をサンプリングすることにより、電流検知部が検知した信号に含まれるノイズ成分をサンプリングから除外する。
また、このモータ駆動装置では、ノイズ成分を除外することで電源とインバータ回路との間の電源電流値を高精度で検出でき、検出した電源電流値に基づいて適切な過負荷判定が可能となる。その結果、このモータ駆動装置は、簡素な構成で電源電流値を高精度に検知して過負荷を適切に回避することができる。
請求項2に記載のモータ駆動装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記回転速度抑制部は、前記制御信号が示すデューティ比が増大した場合を前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングとする。
このモータ駆動装置によれば、電流をサンプリングするタイミングを、モータの制御に不可欠なPWM(Pulse Width Modulation)信号を用いて決定するので、簡素な構成で電源電流値を高精度に検知して過負荷を適切に回避することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のモータ駆動装置において、前記回転速度抑制部は、前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングを検知すると共に該タイミングで前記電流検知部が検知した電流をピーク値として保持した後、該タイミングを検知すると共に該タイミングで前記電流検知部が検知した電流を取得する処理を反復し、該取得した電流が前記ピーク値を超えた場合には、前記ピーク値を超えた電流を新たなピーク値として保持すると共に、最新のピーク値と前記所定の閾値とを比較する。
このモータ駆動装置によれば、インバータ回路が生成する電圧が立ち上がったタイミングにおいて電流のサンプリングを反復し、新たにサンプリングした電流が以前にサンプリングした電流よりも大きな場合には、新たにサンプリングした電流をピーク値とする。そして、最新のピーク値を所定の閾値と比較して過負荷判定をすることで、簡素な構成で電源電流値を高精度に検知して過負荷を適切に回避することができる。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置を用いたモータユニットの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置の概略を示す図である。 本発明の実施の形態において、コイルに印加される電圧であるU相電圧、V相電圧、W相電圧と、各相のPWM信号と、シャント抵抗の電位差であるシャント電圧との一例を示した概略図である。 本発明の実施の形態において、台形スロープ部に着目して図3を拡大したものである。 本発明の実施の形態において、電流検知部が出力した信号から高レベルの信号を抽出するための処理の一例を示したフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係るモータ駆動装置20を用いたモータユニット10の構成を示す概略図である。図1の本実施の形態に係るモータユニット10は、一例として車両用エアコンの送風に用いられるいわゆるブロアモータのユニットである。
本実施の形態に係るモータユニット10は、ブラシレスDCモータ(以下、「モータ」と称する)であり、ステータ14の外側にロータ12が設けられた、アウターロータ構造の三相モータに係るものである。ステータ14はコア部材に導線が巻かれた電磁石であって、U相、V相、W相の三相を構成している。ステータ14のU相、V相、W相の各々は、後述するモータ駆動装置20の制御により、電磁石で発生する磁界の極性が切り替えられることにより、いわゆる回転磁界を発生する。
ロータ12の内側(図示せず)にはロータマグネットが設けられており、ロータマグネットは、ステータ14で生じた回転磁界に対応することにより、ロータ12を回転させる。
ロータ12にはシャフト16が設けられており、ロータ12と一体になって回転する。図1には示していないが、本実施の形態ではシャフト16には、いわゆるシロッコファン等の多翼ファンが設けられ、当該多翼ファンがシャフト16と共に回転することにより、車両用エアコンにおける送風が可能となる。
ステータ14は、上ケース18を介して、モータ駆動装置20に取り付けられる。モータ駆動装置20は、モータ駆動装置20の基板22と、基板22上の素子から生じる熱を放散するヒートシンク24とを備えている。
ロータ12、ステータ14及びモータ駆動装置20を含んで構成されるモータユニット10には、下ケース28が取り付けられる。
図2は、本実施の形態に係るモータ駆動装置20の概略を示す図である。図2に記載のインバータ回路40は、FET(Field Effect Transistor)によってモータ52のステータ14のコイルに供給する電力をスイッチングする。例えば、インバータFET44A、44DはU相のコイル14Uに、インバータFET44B、44EはV相のコイル14Vに、インバータFET44C、44FはW相のコイル14Wに、各々供給する電力のスイッチングを行う。
インバータFET44A、44B、44Cの各々のドレインは、チョークコイル82を介して車載のバッテリ80の正極に接続されている。また、インバータFET44D、44E、44Fの各々のソースはバッテリ80の負極に接続されている。
また、本実施の形態のモータ駆動装置20の基板上には、前述のインバータ回路40に加え、コンパレータ54、実回転数算出部56、指令回転数算出部58、スタンバイ回路60、メイン電源通電部62、通電制御駆動波形決定部64、PI制御部66、電圧補正部68及びFETドライバ70等が実装されている。
また、本実施の形態のモータ駆動装置20の基板上には、チョークコイル82及び平滑コンデンサ84A,84B等が実装され、さらにエアコンECU(Electronic Control Unit)78及びバッテリ80が接続されている。チョークコイル82及び平滑コンデンサ84A、84Bはバッテリ80と共に略直流電源を構成している。また、エアコンECU78は、車両用エアコンの電子制御ユニットであり、ユーザのスイッチ操作によりエアコンをオンにすると、エアコンECU78はモータ駆動装置20にモータ52を作動させるための指令を送信する。また、ユーザが車両用エアコンの風量を調節する場合は、エアコンECU78を介してモータ52(ロータ12)の回転速度を指示するための指令信号がモータ駆動装置20に入力される。
本実施の形態では、シャフト16と同軸に設けられたセンサマグネット12Aの磁界をホール素子12Bが検出する。コンパレータ54は、ホール素子12Bのアナログ出力をデジタル信号に変換する装置であり、実回転数算出部は、コンパレータ54が出力したデジタル信号に基づいてロータ12の実回転速度を算出する。また、指令回転数算出部はエアコンECU78等からの指令信号に基づいた目標回転速度を算出する。本実施の形態では、目標回転速度は、略1000〜5000rpmである。
PI制御部66は、指令回転数算出部58が算出した目標回転速度と実回転数算出部56が算出した実回転速度とから、実回転速度を目標回転速度に変化させる場合にステータ14のコイルに印加する電圧をいわゆるPI制御によって算出する。PI制御部66は、目標回転速度と実回転速度との偏差と目標回転速度における電圧と実回転速度における電圧との偏差との比例関係基づいて目標回転速度における電圧を算出する偏差比例部66Pを含む。また、PI制御部66は、上記の比例関係のみでは残留偏差が生じる場合に、かかる残留偏差を偏差積分によって解消する偏差積分部66Iを含む。電圧補正部68は、PI制御部66による算出結果に基づいて、ステータ14のコイルに印加する電圧を補正する。
スタンバイ回路60は、バッテリ80から各部への電源供給を制御する回路である。また、メイン電源通電部62は、スタンバイ回路60の制御に従って、モータ駆動装置への電源をオンにする。また、メイン電源通電部62は、モータ52の始動時、すなわちモータ52を回転速度0rpmから回転させる場合に、論理和回路86を介して強制500rpm指令部88に指令を出す。強制500rpm指令部88は、モータ52の始動時には目標回転速度が所定の時間において500rpmとなるように指令回転数算出部58を制御し、指令回転数算出部58は、500rpmに係る信号をPI制御部66に出力する。なお、所定の時間は、一例として、500〜1000m秒である。
所定の時間が経過後は、強制500rpm指令部による指令回転数算出部58への制御は終了し、指令回転数算出部58はエアコンECU78からの指令信号に基づいて算出した目標回転速度に係る信号をPI制御部66に出力する。
通電制御駆動波形決定部64は、スタンバイ回路60とメイン電源通電部62を介して電源が供給されると、コンパレータ54が出力したデジタル信号に基づいてロータ12の位置を割り出し、ロータ12の位置と指令回転数算出部58が算出した目標回転速度とに基づいて、ステータ14のコイルに印加する電圧の駆動波形を決定する。
FETドライバ70は、通電制御駆動波形決定部64が決定した駆動波形と、電圧補正部68が補正した電圧値とに基づいて、インバータ回路40のスイッチングを制御するためのPWM信号を生成してインバータ回路40に出力する。
また、本実施の形態に係るモータ駆動装置20の基板上には、抵抗R1を介して一端に制御電圧Vccが印加されると共に他端が接地され、基板の温度に応じて抵抗値が変化するチップサーミスタRTが実装されている。本実施の形態に用いられるチップサーミスタRTは温度の上昇に対して抵抗が減少するNTC (Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。抵抗R1とチップサーミスタRTとは一種の分圧回路を構成しており、基板の温度が情報してチップサーミスタRTの抵抗値が減少すると、抵抗R1とチップサーミスタRTとの間から出力される信号の電圧もチップサーミスタRTの抵抗値に応じて低下する。なお、本実施の形態では、反転回路を併用することで、温度が上昇するにつれて抵抗値が増大するPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを使用してもよい。
チップサーミスタRTからの信号は過熱状態判定部106において過熱判定値出力部104が出力する過熱判定値と比較され、チップサーミスタRTが出力した信号の電圧が過熱判定値以下の場合には、目標回転速度を強制的に0rpmとするように指令回転数算出部58を制御する。前述のように、チップサーミスタRTは、温度の上昇に対して抵抗が減少するタイプなので、抵抗R1とチップサーミスタRTとで構成された分圧回路から出力された信号の電圧が過熱判定値以下の場合に回路が過熱していると判定する。過熱判定値は基板に実装される素子及びチップサーミスタRTの位置等によって変化するが、一例として145℃における抵抗R1とチップサーミスタRTとで構成された分圧回路が出力する電圧値である。
また、インバータFET44D、44E、44Fの各々のソースとバッテリ80との間には電流検知部94が設けられている。電流検知部94は、抵抗値が0.2mΩ〜数Ω程度と小さいシャント抵抗94Aと、シャント抵抗94Aの電位差を検知し検知した電位差を増幅するアンプ94Bとを含み、アンプ94Bが出力した信号は、論理和回路108に入力される。論理和回路108には、FETドライバ70からPWM信号も入力される。
電流算出部110は、論理和回路108に入力された電流検知部94からの信号とPWM信号とに基づいて、インバータ回路40とバッテリ80との間の電流値である電源電流値を算出する。電流算出部110が算出した電源電流値は、過負荷判定部98と過電流判定部102とに各々入力される。
過電流判定部102では、アンプ94Bが出力した信号と過電流判定値出力部100が出力した過電流判定値とを比較し、アンプ94Bが出力した信号が過電流判定値以上の場合には強制的に電圧補正部68の出力を停止させることにより、モータ52の回転を停止させる。また、過負荷判定部98は、アンプ94Bが出力した信号と過負荷判定値出力部96が出力した過負荷判定値とを比較し、アンプ94Bが出力した信号が過負荷判定値以上の場合には、論理和回路86を介して強制500rpm指令部88に指令し、モータ52の回転速度を強制的に所定の回転速度である500rpmに低下させる制御をする。
本実施の形態では、過電流判定値は過負荷判定値を超える値であり、回路保護のために緊急にモータ52の回転を停止させなければならない電流値である。過電流判定値及び過負荷判定値の具体的な数値は、モータ52の仕様に左右されるので、設計時のシミュレーション及び実験を通じてモータの仕様ごとに個別具体的に決定する。
過電流状態と判定してモータ52の回転を停止した後は、所定の時間ステータ14のコイルへの電圧の印加を中断し、回路が焼損するのを防止する。所定の時間は、一例として100m秒であり、100m秒の間はコイルへの電圧の印加を中断する。その後電圧の印加を再開し、過電流判定値を超えていれば再度電圧の印加を中断する。それを所定回数繰り返す状態が継続したら、回路の焼損のおそれが高いと判断して、再度の電圧の印加を中止する。
また、過負荷状態と判定してモータ52の回転速度を500rpmにした場合は、電流検知部94が検知した電流値が過負荷判定値を下回るまでモータ52の回転速度を500rpmに制御する。電流検知部94が検知した電流値が過負荷判定値を下回った後は、指令回転数算出部58が算出した目標回転速度でモータ52が回転するように、ステータ14のコイルに印加する電圧を制御する。
なお、本実施の形態では、コンパレータ54、実回転数算出部56、指令回転数算出部58、スタンバイ回路60、メイン電源通電部62、通電制御駆動波形決定部64、PI制御部66、電圧補正部68、FETドライバ70、論理和回路86、強制500rpm指令部88、過負荷判定部98、過電流判定部102、過熱状態判定部106、論理和回路108及び電流算出部110を含む構成を1の集積回路としてもよい。または、FETドライバ70を、実回転数算出部56、指令回転数算出部58、電圧補正部68、強制500rpm指令部88、過負荷判定部98、過電流判定部102、過熱状態判定部106及び電流算出部110等を含む集積回路とは別個の集積回路としてもよい。
図3は、コイル14U,14V,14Wに各々印加される電圧であるU相電圧、V相電圧、W相電圧と、各相のPWM信号と、シャント抵抗94Aの電位差であるシャント電圧との一例を示した概略図である。図3において、電源電流値の計測に係るシャント電圧には鋭い三角波状のノイズが生じている。本実施の形態では、シャント電圧に生じたノイズを回避して、シャント電圧又はシャント電圧をアンプ94Bが処理した信号をサンプリングすることにより、電源電流値を精度よく算出する。
図3において、U相電圧、V相電圧、W相電圧の各波形は、略台形状を呈し、台形の脚に相当する箇所は各電圧がローレベルからハイレベルへ移行するときである台形スロープ部112となっている。図4は、台形スロープ部112に着目して図3を拡大したものである。図4において、台形スロープ部112が立ち上がるタイミングである電圧立ち上がりタイミング114では、シャント電圧のノイズが回避されている。
本実施の形態では、図2に示した電流算出部は、FETドライバ70が出力したPWM信号の変化に基づいて、電圧立ち上がりタイミング114を検知する。電圧立ち上がりタイミング114の検知は、種々の方法が考えられるが、一例として、本実施の形態では、図4に示したように、U相PWM信号が示すデューティ比が増大傾向になった場合が電圧立ち上がりタイミングである。U相PWM信号が示すデューティ比が増大傾向になったか否かは、例えば、8ビットタイマ又は16ビットタイマを用いてU相PWM信号のデューティ比を計測することにより検知できる。
電流算出部110は、検知した電圧立ち上がりタイミング114において電流検知部94が出力した信号をサンプリングする。さらに電流算出部110は、電圧立ち上がりタイミング114でサンプリングした信号から電流を算出する。
図4に示したように、電圧立ち上がりタイミング114では、鋭い三角波状のノイズ以外の信号成分を取得できるので、ローパスフィルタ等による信号の平滑化をせずに、電流を算出できる。その結果、ローパスフィルタによる平滑化で生じ得る誤差を回避することで電源電流値を高精度で算出できる。また、モータ52の駆動制御に必須のPWM信号を用いてサンプリングのタイミングを決定するので、ローパスフィルタ等の回路を付加する必要がなく、簡素な構成で、電源電流値を精度よく算出できる。
また、図4に示したように、シャント電圧は、鋭い三角波状のノイズの直後から微増傾向を示した後、低下している。図4に示したように、鋭い三角波状のノイズ後、極大になったシャント電圧をサンプリングすることにより、変動している電源電流値のピーク値を算出できる。
本実施の形態では、シャント電圧又はシャント電圧をアンプ94Bが処理した信号からサンプリングした値のピーク値を更新する処理により、突出したノイズ以外の信号成分から可能な限り高いレベルの信号を取得するようにしている。
図5は、電流検知部94が出力した信号から高レベルの信号を抽出するための処理の一例を示したフローチャートである。図5の処理は、集積回路のベースクロック、又は8ビットタイマ若しくは16ビットタイマで計測された所定の周期毎に反復される。
図5のステップ500では、FETドライバ70から取得したPWM信号の電圧立ち上がりタイミング114を検出できるか否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ502で、台形スロープ部112で通電中か否かをPWM信号が示すデューティ比から判定する。また、ステップ500で否定判定の場合には、処理を終了する。
ステップ502で肯定判定の場合には、ステップ504で電流検知部94からの信号の値をデジタル信号に変換して取得する。そしてステップ506では、ステップ504で取得した値をRAM(Random Access Memory)等の記憶手段に保持しておいた以前のピーク値と比較し、取得した値の方が大きいか否かを判定する。ステップ506で肯定判定の場合には、ステップ508において、ステップ504で取得した値でピーク値を更新して処理を終了する。ステップ506で否定判定の場合には、ピーク値は更新せずに処理を終了する。
また、ステップ502で否定判定の場合には、ステップ510で、台形スロープ部112が終了した後の初回のサンプリングか否かを判定し、肯定判定の場合には、ステップ512において、サンプリングで取得したシャント電圧又は電流検知部94の出力信号をピーク値として保持し、ステップ514では、ピーク値をリセットして処理を終了する。過負荷判定部98及び過電流判定部102では、最新のピーク値が示す電源電流値と所定の閾値を比較して、過負荷か否か、又は過電流か否かを判定し、判定に応じて、モータ52に印加する電圧を制御する。
なお、本実施の形態ではU相のPWM信号に基づいて電圧立ち上がりタイミング114を判定したが、V相又はW相のPWM信号に基づいて電圧立ち上がりタイミング114を判定してもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、PWM信号から電圧立ち上がりタイミング114を判定して信号をサンプリングすると共に、サンプリングした値のピーク値を更新しながらサンプリングを反復する。更新した最新のピーク値を用いることにより、変動している電源電流値のピーク値を高精度で算出できるので、モータ52及びモータ駆動装置20の過負荷を適切に回避できる。
10…モータユニット、12…ロータ、12A…センサマグネット、12B…ホール素子、14…ステータ、14U,14V,14W…コイル、16…シャフト、18…上ケース、20…モータ駆動装置、22…基板、24…ヒートシンク、28…下ケース、40…インバータ回路、44A、44B、44C、44D、44E、44F…インバータFET、52…モータ、54…コンパレータ、56…実回転数算出部、58…指令回転数算出部、60…スタンバイ回路、62…メイン電源通電部、64…通電制御駆動波形決定部、66…PI制御部、66I…偏差積分部、66P…偏差比例部、68…電圧補正部、70…FETドライバ、78…エアコンECU、80…バッテリ、82…チョークコイル、84A,84B…平滑コンデンサ、86…論理和回路、88…強制500rpm指令部、94…電流検知部、94A…シャント抵抗、94B…アンプ、96…過負荷判定値出力部、98…過負荷判定部、100…過電流判定値出力部、102…過電流判定部、104…過熱判定値出力部、106…過熱状態判定部、108…論理和回路、110…電流算出部、112…台形スロープ部、114…電圧立ち上がりタイミング、R1…抵抗、RT…チップサーミスタ

Claims (3)

  1. 電源とモータに印加する電圧を生成するインバータ回路との間に流れる電流を検知する電流検知部と、
    前記モータを指令値に基づいた回転速度で回転させるための電圧を前記インバータ回路に生成させる制御信号を出力する電圧制御部と、
    前記電圧制御部が出力した前記制御信号の変化から検知された前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングで前記電流検知部が検知した電流が所定の閾値以上の場合には、前記モータを前記指令値に基づいた回転速度よりも低い回転速度で回転させるための電圧を前記インバータ回路に生成させる制御信号を前記電圧制御部に出力させる回転速度抑制部と、
    を備えたモータ駆動装置。
  2. 前記回転速度抑制部は、前記制御信号が示すデューティ比が増大した場合を前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングとする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記回転速度抑制部は、前記インバータ回路が生成する電圧がローレベルからハイレベルへ立ち上がったタイミングを検知すると共に該タイミングで前記電流検知部が検知した電流をピーク値として保持した後、該タイミングを検知すると共に該タイミングで前記電流検知部が検知した電流を取得する処理を反復し、該取得した電流が前記ピーク値を超えた場合には、前記ピーク値を超えた電流を新たなピーク値として保持すると共に、最新のピーク値と前記所定の閾値とを比較する請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
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