JP6233363B2 - 4点式シートベルト装置。 - Google Patents

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Description

本発明は、4点式シートベルト装置に関する。
下記特許文献1に記載された4点式シートベルト装置は、3点式シートベル及び2点式シートベルトを備えている。具体的には、3点式シートベルトが乗員に装着された後に、3点式シートベルトのショルダベルトに交差するように2点式シートベルトが乗員に装着される。これにより、乗員の両肩部が3点式シートベル及び2点式シートベルトによって拘束されるため、乗員に対する拘束性能を向上することができる。なお、車両用シートベルト装置としては、下記特許文献2〜特許文献5に記載されたものがある。
特開2007−230335号公報 特許第2784079号公報 特公昭61−57221号公報 特開2015−054560号公報 特開2004−009967号公報
しかしながら、上記4点式シートベルト装置では、3点式シートベルトに加えて2点式シートベルトによって乗員の身体を拘束するため、乗員に対して圧迫感を与える。また、3点式シートベルトの装着後に、乗員によって2点式シートベルトを装着させる必要があるため、装着性の煩わしさがある。
本発明は、上記事実を考慮し、乗員に対する圧迫感を軽減しつつ装着性を向上し且つ乗員に対する拘束性能を向上できる4点式シートベルト装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の4点式シートベルト装置は、車両のシートに着座した乗員に装着されることで乗員の車幅方向中央側の肩部を拘束すると共に乗員の腰部を拘束する第1ウェビングを有する3点式シートベルトと、作動することで乗員に装着されて乗員の車幅方向外側の肩部を拘束する第2ウェビングを有する2点式オートマチックシートベルトと、
を備え、前記2点式オートマチックシートベルトは、前記シートに対して車幅方向中央側に設けられたリトラクタと、前記シートに対して車幅方向外側のルーフサイドレールに沿って車両前後方向に延在されたガイドレールにスライダを介して移動可能に設けられ、前記リトラクタから延出される前記第2ウェビングの先端部が固定されたアンカと、前記スライダに連結され、作動することで前記スライダ及び前記アンカを前記ガイドレールに沿って移動させる駆動モータと、衝突予知センサと電気的に接続されると共に、前記駆動モータの作動を制御する制御部と、を含んで構成され、前記2点式オートマチックシートベルトの作動前の状態では、乗員の前記シートへの着座を可能とする初期位置に前記アンカが配置され、前記第1ウェビングが乗員に装着された後に前記駆動モータが作動して、前記アンカが初期位置に対して車両後側で且つ前記ガイドレールの途中位置である待機位置に移動され、当該待機位置では、前記第2ウェビングが乗員に対して非拘束状態で待機しており、前記衝突予知センサから出力される信号に基づいて前記制御部が車両の衝突を予知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動されて、前記第2ウェビングが乗員に装着される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、4点式シートベルト装置が、3点式シートベルト及び2点式オートマチックシートベルトを備えている。具体的には、3点式シートベルトの第1ウェビングが乗員に装着されることで、乗員の車幅方向中央側の肩部及び乗員の腰部が第1ウェビングによって拘束される。
一方、2点式オートマチックシートベルトは、シートに対して車幅方向中央側に設けられたリトラクタを有している。このリトラクタからは、第2ウェビングが延出されており、第2ウェビングの先端部はアンカに固定されている。このアンカは、スライダを介してガイドレールに移動可能に設けられており、ガイドレールは、シートに対して車幅方向外側のルーフサイドレールに沿って車両前後方向に延在されている。さらに、スライダには、駆動モータが連結されおり、駆動モータは、衝突予知センサと電気的に接続された制御部によって作動するようになっている。そして、2点式オートマチックシートベルトの作動前の状態では、乗員のシートへの着座を可能とする初期位置にアンカが配置されている。
ここで、2点式オートマチックシートベルトでは、第1ウェビングが乗員に装着された後に、駆動モータが作動して、アンカが初期位置から車両後側で且つガイドレールの途中位置である待機位置に移動される。この待機位置では、第2ウェビングが、乗員に対して非拘束状態で待機している。このため、車両の通常走行時では、乗員の車幅方向外側の肩部を拘束しない状態で、第2ウェビングを待機させることができる。これにより、乗員に対する圧迫感を軽減することができる。
さらに、衝突予知センサから出力される信号に基づいて制御部が車両の衝突を予知したときには、駆動モータが作動してアンカが待機位置からシート後側へ移動されて、第2ウェビングが乗員に装着される。これにより、車両の衝突予知時には、第2ウェビングが自動的に乗員に装着されて、乗員の両肩部を第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束することができる。以上により、乗員に対する圧迫感を軽減しつつ装着性を向上し且つ乗員に対する拘束性能を向上できる。
なお、車両の通常走行時における乗員の視野が待機位置の第2ウェビングによって妨げられることを抑制する上で、待機位置では、平面視で車両前側へ向いた乗員の視野角度が170度となる乗員の視野よりもアンカが車両後側に配置されることが好ましい。
請求項2に記載の4点式シートベルト装置は、請求項1に記載の発明において、前記ガイドレールの後端部は、車両のセンターピラーに沿って車両下側へ屈曲されており、前記制御部が車両の衝突を予知したときには、前記駆動モータが作動して、前記スライダが前記待機位置から前記ガイドレールの後端部に配置される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、待機位置から車両後側へ移動されるアンカ(第2ウェビングの先端部)が待機位置に比べて車両下側に配置される。このため、車両上下方向において、アンカ(第2ウェビングの先端部)を乗員の車幅方向外側の肩部に接近させた状態で、乗員の当該肩部を第2ウェビングによって拘束することができる。これにより、乗員に対する拘束性能を一層向上することができる。
請求項3に記載の4点式シートベルト装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御部は、車両の方向指示器と電気的に接続されており、前記方向指示器の作動を前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、例えば、車両の車線変更時に、乗員の両肩部が第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束されるため、乗員の着座姿勢を安定化させることができる。また、車両側方における視界が第2ウェビングによって妨げられることを抑制できる。
請求項4に記載の4点式シートベルト装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、車両のブレーキペダルセンサ又は加速度センサと電気的に接続されており、前記ブレーキペダルセンサ又は前記加速度センサから前記制御部へ出力される信号に基づいて車両が急減速したことを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、車両の急減速時に慣性力によって車両前側へ移動する乗員の両肩部を第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束することができる。
請求項5に記載の4点式シートベルト装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、車両の横滑りを抑制するVSC装置と電気的に接続されており、前記VSC装置が作動したことを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、VSC装置の作動時に、乗員の両肩部が第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束されるため、乗員に対する安全性を向上することができる。
請求項6に記載の4点式シートベルト装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、車両のヨーセンサ及びロールオーバー検知センサと電気的に接続されており、前記ヨーセンサ及びロールオーバー検知センサから前記制御部に出力される信号に基づいて、車両の急旋回又はロールオーバーを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される。
上記構成の4点式シートベルト装置では、車両の急旋回時やロールオーバー時に、乗員の両肩部が第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束されるため、乗員に対する安全性を向上することができる。
請求項1及び請求項2に記載の4点式シートベルト装置によれば、乗員に対する圧迫感を軽減しつつ装着性を向上し且つ乗員に対する拘束性能を向上できる。
請求項3に記載の4点式シートベルト装置によれば、例えば、車両の車線変更時に、乗員の着座姿勢を安定化させることができると共に、車両側方における乗員の視界が第2ウェビングによって妨げられることを抑制できる。
請求項4に記載の4点式シートベルト装置によれば、車両の急減速時に慣性力によって車両前側へ移動する乗員の両肩部を第1ウェビング及び第2ウェビングによって拘束することができる。
請求項5及び請求項6に記載の4点式シートベルト装置によれば、乗員に対する安全性を向上することができる。
図1は、本実施の形態に係る4点式シートベルト装置が適用された車両の前部の右側部を車幅方向中央側から見た模式的な側面図である。 図2は、図1に示される4点式シートベルト装置において2点式オートマチックシートベルトが待機位置に配置された状態を示す車幅方向中央側斜め前方から見た模式的な斜視図である。 図3は、図2に示される待機位置での2点式オートマチックシートベルトを車両上側から見た模式的な平面図である。 図4は、図2に示される4点式シートベルト装置において2点式オートマチックシートベルトが初期位置に配置された状態を示す車幅方向中央側斜め前方から見た模式的な斜視図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る4点式シートベルト装置20について説明する。なお、図面において適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印RHは、それぞれ4点式シートベルト装置20が適用された車両(自動車)Vの車両前側、車両上側、車両右側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両(前方を向いた場合)の左右を示すものとする。
図4には、4点式シートベルト装置20が適用された車両VにおけるキャビンCA内の前部における右側部が模式的な斜視図にて示されている。この図に示されるように、キャビンCAの前部における右側部には、助手席用のシート10(以下、助手席シート10という)が配設されている。助手席シート10は、着座した乗員P(図1〜図3参照)の尻部を支えるシートクッション10Aと、当該乗員Pの背部を支えるシートバック10Bと、を含んで構成されており、シートバック10Bの下端部がシートクッション10Aの後端部にリクライニング機構(図示省略)を介して回動可能に連結されている。そして、助手席シート10では、シート幅方向が車幅方向と一致し、シート前後方向が車両前後方向と一致し、シート上下方向が車両上下方向と一致している。
図1に示されるように、助手席シート10は、所謂パワーシートとして構成されており、助手席シート10のシートポジション(シートクッション10Aの前後位置や上下位置、シートバック10Bのリクライニング位置等)を乗員P毎に記憶するメモリ10Cを有している。また、メモリ10Cは、後述する車両VのECU60に電気的に接続されている。そして、詳細については後述するが、助手席シート10のメモリ10Cに記憶されたシートポジションデータに基づいて、ECU60が、後述する2点式オートマチックシートベルト40を作動させるようになっている。
助手席シート10の左側(キャビンCAの前部における左側部)には、図示しない運転席用のシート(運転席シート)が配設されている。運転席シートは、助手席シート10と同様にパワーシートとして構成されている。そして、本実施の形態に係る4点式シートベルト装置20は、助手席シート10及び運転席シートにそれぞれ設けられており、助手席シート10に設けられた4点式シートベルト装置20と運転席シートに設けられた4点式シートベルト装置20とは、左右対称に構成されている。このため、以下の説明では、助手席シート10に設けられた4点式シートベルト装置20について説明し、運転席シートに設けられた4点式シートベルト装置20についての説明は省略する。
(4点式シートベルト装置20について)
図4に示されるように、4点式シートベルト装置20は、3点式シートベルト22と、2点式オートマチックシートベルト40(以下、「オートマチックベルト40」という)と、を含んで構成されている。初めに3点式シートベルト22及びオートマチックベルト40の構成について説明して、次いでオートマチックベルト40の作動タイミング等について説明する。
(3点式シートベルト22について)
3点式シートベルト22は、助手席シート10のシートバック10B内に配設された第1リトラクタ24と、乗員P(図4では、不図示)の上体(上半身)及び腰部を拘束する第1ウェビング26と、を含んで構成されている。第1リトラクタ24は、第1リトラクタ24の外郭を構成するフレーム24Aを備えており、フレーム24Aは、シートバック10Bの骨格を構成するシートバックフレーム(図示省略)に固定されている。
フレーム24Aの内側には、スプール24Bが設けられている。スプール24Bは、全体として略円筒形状に形成されており、車幅方向を軸方向として、フレーム24Aに回転可能に支持されている。このスプール24Bには、後述する第1ウェビング26の基端部が連結固定されている。そして、スプール24Bを巻取方向へ回転させると、第1ウェビング26が自身の基端側からスプール24Bの外周部に巻取られ、一方、第1ウェビング26をその先端側から引張れば、これに伴いスプール24Bが引出方向へ回転しながら第1ウェビング26が引出されるようになっている。
また、スプール24Bには、図示しない付勢バネが連結されている。この付勢バネは、ぜんまいばねとして構成されており、付勢バネによってスプール24Bが巻取方向へ付勢されている。さらに、第1リトラクタ24は、従来周知のロック機構(図示省略)を備えている。そして、車両が急減速したときや第1ウェビング26がスプール24Bから急激に引出されてスプール24Bが急激に引出方向へ回転されたとき等には、ロック機構が作動して、スプール24Bの引出方向への回転が阻止されるようになっている。
第1ウェビング26は、長尺帯状を成しており、上述したように、第1ウェビング26の基端部がスプール24Bに連結固定されている。そして、第1ウェビング26は、スプール24Bからシート上方側に延出されて、シートバック10Bの上端部における車幅方向中央側の部分に設けられたガイド部材34内に挿通されると共に、ガイド部材34から前側へ延び出されている。また、第1ウェビング26の先端部はアンカ28に連結固定されており、アンカ28は、シートクッション10Aの後端部における車幅方向中央側の側面に固定されている。これにより、第1ウェビング26が乗員Pの身体に装着される前の状態では、第1ウェビング26は、シートバック10Bの前側において、ガイド部材34から下側へ延出されている。
さらに、第1ウェビング26には、タング30が移動可能に設けられている。そして、図2に示されるように、乗員Pが、シートクッション10Aの後端部の車幅方向外側に設けられたバックル32にタング30を係合させることで、第1ウェビング26が乗員Pの身体に装着されるようになっている。具体的には、第1ウェビング26が、乗員Pの上体に対して、乗員Pの車幅方向中央側の肩部から車幅方向外側の腰部に掛け回されて、乗員Pの上体に装着される。また、第1ウェビング26が、乗員Pの腰部に対して、乗員Pの車幅方向外側から車幅方向中央側に掛け回されて、乗員Pの腰部に装着される。これにより、乗員Pの車幅方向中央側の肩部が第1ウェビング26(以下、第1ウェビング26における、この部分を第1ショルダベルト部26Aという)によって拘束されると共に、乗員Pの腰部が第1ウェビング26(以下、第1ウェビング26における、この部分をラップベルト部26Bという)によって拘束される構成になっている。
(オートマチックベルト40について)
図4に示されるように、オートマチックベルト40は、助手席シート10の車幅方向中央側に配設された「リトラクタ」としての第2リトラクタ42と、乗員Pの上体(上半身)を拘束するための第2ウェビング44と、を含んで構成されている。またオートマチックベルト40は、車両Vのルーフサイドレール12(車体)に設けられたガイドレール46と、ガイドレール46に移動(スライド)可能に設けられたスライダ48と、スライダ48に連結され且つ第2ウェビング44の先端部が連結固定されたアンカ50と、を有している。さらにオートマチックベルト40は、スライダ48を移動させるための駆動モータ52(図1参照)を有している。以下、各構成について説明する。
第2リトラクタ42は、第2リトラクタ42の外郭を構成するフレーム42Aを備えており、フレーム42Aは、助手席シート10におけるシートクッション10Aの車幅方向中央側の側面に固定されている。具体的には、側面視で乗員Pの腰部の略下側にフレーム42A(第2リトラクタ42)が配置されている(図1参照)。
フレーム42Aの内側には、スプール42Bが設けられている。スプール42Bは、全体として略円筒形状に形成されており、前後方向を軸方向として、フレーム42Aに回転可能に支持されている。このスプール42Bには、後述する第2ウェビング44の基端部が連結固定されている。そして、スプール42Bを巻取方向へ回転させると、第2ウェビング44が自身の基端側からスプール42Bの外周部に巻取られ、一方、第2ウェビング44をその先端側から引張れば、これに伴いスプール42Bが引出方向へ回転しながら第2ウェビング44が引出されるようになっている。
また、第1リトラクタ24と同様に、スプール42Bには、図示しない付勢バネが連結されている。この付勢バネは、ぜんまいばねとして構成されており、付勢バネによってスプール42Bが巻取方向へ付勢されている。
第2ウェビング44は長尺帯状を成しており、上述したように、第2ウェビング44の基端部がスプール42Bに連結固定されている。そして、第2ウェビング44は、スプール42Bから上側且つ車幅方向外側に延出されている。また、第2ウェビング44の先端部は、後述するアンカ50に固定されている。
ガイドレール46は、略長尺状に形成されて、車両Vのルーフサイドレール12に沿って前後方向に延在されている。このガイドレール46の前端部46Fは、車両Vのフロントピラー13の上端部に沿うように前側へ向かうに従い下側へ傾斜されて、ガイドレール46の前端が助手席シート10の前端部の車幅方向外側に位置している。また、ガイドレール46の中間部46Cは、前端部46Fの後端から後側へ略直線状に延出されている。さらに、ガイドレール46の後端部46Rは、下側へ屈曲されて、車両Vのセンターピラー14に沿って上下方向に延在されると共に、シートバック10Bの上側且つ後側に位置している。このガイドレール46は、図示は省略するが、長手方向から見た断面視で、車幅方向中央側(キャビンCA側)へ開放された断面略C字形状に形成されている。そして、ガイドレール46の内部に、スライダ48の一部が移動可能に挿入されており、スライダ48がガイドレール46の長手方向に移動可能に構成されている。
スライダ48には、アンカ50が固定されており、アンカ50には、前述した第2ウェビング44の先端部が連結固定されている。これにより、スライダ48がガイドレール46に沿って移動することで、第2ウェビング44の先端部が前後方向に移動されるようになっている。
図1に示されるように、駆動モータ52は、可撓性を有するワイヤ54を介してスライダ48と連結されており、ワイヤ54はガイドレール46内に配策されている。そして、駆動モータ52が作動することで、ワイヤ54がガイドレール46内を移動して、スライダ48がガイドレール46に沿って移動(スライド)するようになっている。この駆動モータ52は、「制御部」としてのECU60のモータ制御部62と電気的に接続されており、モータ制御部62の制御によって駆動モータ52が作動するようになっている。
以下、ECU60について説明する。ECU60は、前述したモータ制御部62と衝突回避制御部64(以下、「PCS(Pre−Clash Safety)制御部64」という)とを含んで構成されており、モータ制御部62とPCS制御部64とが電気的に接続されている。PCS制御部64は、車両Vの前面衝突を予知(予測)する衝突予知センサ70及び車両Vの側面衝突を予測する衝突予知センサ72と電気的に接続されている。この衝突予知センサ70は、車両Vのウインドシールドガラスの上部における車幅方向中央付近に設けられたステレオカメラや、車両Vのフロントグリルの後側に設けられたミリ波レーダ等によって構成されている。また、衝突予知センサ70と同様に、衝突予知センサ72は、ステレオカメラやミリ波レーダ等によって構成され、車両Vの側部に設けられている。これら衝突予知センサ70,72は、衝突体までの距離や車両Vと衝突体との相対速度等を測定するようになっている。そして、PCS制御部64が、衝突予知センサ70,72の測定データに基づいて、車両Vの前面衝突あるいは側面衝突を予知したとき(前面衝突あるいは側面衝突を回避できないと判断したとき)には、PCS制御部64からモータ制御部62へ出力された信号に基づいて、モータ制御部62の制御によって駆動モータ52が作動するようになっている。
また、ECU60のモータ制御部62には、前述した助手席シート10のメモリ10Cが電気的に接続されている。さらに、モータ制御部62には、車両Vのドア16の開閉を検知するドアスイッチ74(以下、ドアSW74という)、車両Vのイグニッションスイッチ76(以下、IGSW76という)、及びタング30のバックル32への係合(3点式シートベルト22の乗員Pへの装着)を検知するバックルスイッチ78(以下、バックルSW78という)が、それぞれ電気的に接続されている。なお、ドア16が車両Vのドア開口部を閉じるとドアスイッチ74がオンとなり、タング30がバックル32に係合されるとバックルSW78がオンとなるように構成されている。
次にオートマチックベルト40のスライダ48(アンカ50)の位置と作動タイミングについて説明する。乗員Pが助手席シート10に着座する前の状態では、オートマチックベルト40が作動前の状態になっている。具体的には、スライダ48(アンカ50)がガイドレール46の前端に配置されている(図1において実線にて示された位置であり、以下、この位置を「初期位置」という)。この初期位置では、第2ウェビング44がシートバック10Bに対して前側へ所定距離離間して配置されて、乗員Pの助手席シート10への着座が可能となるように構成されている(図4参照)。
乗員Pが助手席シート10に着座して、ドアSW74、IGSW76、及びバックルSW78がオンになると、モータ制御部62の制御によって駆動モータ52が作動して、スライダ48(アンカ50)が初期位置から後側へ移動するようになっている(図1において2点鎖線で示されたスライダ48(アンカ50)の位置であり、以下、この位置を「待機位置」という)。すなわち、乗員Pが、3点式シートベルト22の第1ウェビング26を装着し、且つドア16が閉じられた状態で車両Vのエンジンを始動したときに、スライダ48(アンカ50)が初期位置から待機位置に移動されるようになっている(図2参照)。
この待機位置では、スライダ48(アンカ50)がガイドレール46の長手方向中間部(途中位置)に配置されて乗員Pに対して車幅方向外側の側方に位置すると共に、第2ウェビング44が乗員Pの上体を拘束しない状態になっている。具体的には、図3に示されるように、前側へ向いた乗員Pの視野角が170度となる視野Aよりも後側にアンカ50が配置されると共に、乗員Pの上体と第2ウェビング44との間に隙間を有するように第2ウェビング44が乗員Pの前側に近接して配置される。これにより、待機位置では、第2ウェビング44における乗員Pの頭部に対して車幅方向外側の部分が、視野Aよりも後側に配置されて、前側を向く乗員Pの視野が第2ウェビング44によって妨げられることを抑制するようになっている。
ここで、スライダ48(アンカ50)の上記待機位置の設定の一例を説明する。上記待機位置の設定では、助手席シート10のメモリ10Cに予め記憶されたシートポジションデータに基づいて、ガイドレール46に対する助手席シート10の相対的なポジション(ガイドレール46に対するシートクッション10Aの相対的な位置やシートバック10Bの相対的なリクライニング位置)をECU60が算出する。また、助手席シート10に対する乗員Pの両眼(アイポイント)の位置データや乗員Pの上体の位置データを、例えばダミー(一例として、AM95(大柄乗員のダミー))等を用いることで記憶しておく。そして、ECU60が、ガイドレール46に対する助手席シート10の相対的なポジションと、乗員Pの上体やアイポイントの位置データと、に基づいて、ガイドレール46におけるアンカ50の待機位置を算出する。そして、算出されたアンカ50の待機位置に基づいて、ECU60が、駆動モータ52の作動時間等を設定して、駆動モータ52を作動させる。
一方、車両Vの走行時にPCS制御部64が車両Vの前面衝突あるいは側面衝突を予知したときには、モータ制御部62の制御によって駆動モータ52が作動して、スライダ48(アンカ50)が待機位置よりもシート後側へ移動される構成になっている。具体的には、スライダ48(アンカ50)がガイドレール46の後端部46Rに配置される(図1において1点鎖線で示されるスライダ48(アンカ50)の位置であり、以下、この位置を「拘束位置」という)。この拘束位置では、第2ウェビング44が、乗員Pの車幅方向外側の肩部から車幅方向中央側の腰部に掛け回されて、乗員Pの上体に装着される(図1において1点鎖線で示される第2ウェビング44を参照)。これにより、拘束位置では、乗員Pの車幅方向外側の肩部が第2ウェビング44(以下、第2ウェビング44における、この部分を第2ショルダベルト部44A(図1参照)という)によって拘束されるようになっている。なお、本実施の形態では、拘束位置において、スライダ48(アンカ50)がガイドレール46の後端(後端部46Rの下端)に配置されているが、拘束位置では、ガイドレール46の後端部46Rの所定の範囲(アンカエリアB)にスライダ48(アンカ50)が配置されていればよい。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された4点式シートベルト装置20において、オートマチックベルト40の作動前の状態では、スライダ48(アンカ50)が初期位置に配置されて、乗員Pの助手席シート10への着座が可能となっている。そして、乗員Pが助手席シート10に着座して、3点式シートベルト22の第1ウェビング26を装着し、ドア16を閉じた状態で車両Vのエンジンを始動すると、ドアSW74、IGSW76、及びバックルSW78がオンになる。これにより、モータ制御部62の制御によって駆動モータ52が作動して、スライダ48(アンカ50)が初期位置から待機位置へ移動される。すなわち、前側へ向いた乗員Pの視野Aよりも後側にアンカ50が配置されると共に、乗員Pの上体と第2ウェビング44との間に隙間を有するように第2ウェビング44が乗員Pの前側に近接して配置される。そして、この状態では、乗員Pの上体は、第2ウェビング44によって非拘束とされているが、第1ウェビング26によって乗員Pの上体が拘束されている。具体的には、乗員Pの車幅方向中央側の肩部が第1ウェビング26の第1ショルダベルト部26Aによって拘束されると共に、乗員Pの腰部が第1ウェビング26のラップベルト部26Bによって拘束されている。このため、車両Vの通常走行時には、第2ウェビング44が乗員Pの上体に対して非拘束状態で待機しているため、第2ウェビング44による乗員Pに対する圧迫感が軽減される。
ここで、車両Vの走行時に、ECU60のPCS制御部64が、衝突予知センサ70,72の測定データに基づいて、車両Vの前面衝突あるいは側面衝突を予知したときには、ECU60のモータ制御部62によって駆動モータ52が作動する。このため、スライダ48(アンカ50)が待機位置から拘束位置へ移動して、第2ウェビング44が乗員Pの上体に装着される。これにより、乗員Pの車幅方向外側の肩部が第2ウェビング44の第2ショルダベルト部44Aによって拘束される。その結果、車両Vの前面衝突予知時あるいは側面衝突予知時に、乗員Pの両肩部が、3点式シートベルト22(第1ウェビング26)及びオートマチックベルト40(第2ウェビング44)によって拘束されるため、乗員Pに対する拘束性能を向上することができる。具体的には、車両Vの前面衝突予知時に慣性力によって前側へ移動する乗員Pの両肩部を拘束することができる。また、例えば、運転席シート側からの側面衝突(又は、助手席シート10側からの側面衝突)時には、乗員Pが運転席シート側(又は、運転者が助手席シート10側)へ慣性力によって移動するようになるため、乗員P(運転者)の車幅方向外側の肩部を第2ウェビング44によって効果的に拘束することができる。
以上説明したように、3点式シートベルト22及びオートマチックベルト40を備えた4点式シートベルト装置20では、3点式シートベルト22の第1ウェビング26が乗員Pに装着された後に、オートマチックベルト40が作動する。このとき、前側へ向いた乗員Pの視野Aよりも後側にアンカ50が配置され、第2ウェビング44が、乗員Pに対して非拘束状態で待機している。このため、車両Vの通常走行時では、前側を向く乗員Pの視野が第2ウェビング44によって妨げられることを抑制しつつ、乗員Pの車幅方向外側の肩部を拘束しない状態で、第2ウェビング44を待機させることができる。これにより、乗員Pに対する圧迫感を軽減することができる。
また、PCS制御部64による車両Vの衝突予知時には、モータ制御部62の制御によってオートマチックベルト40が作動して、第2ウェビング44を乗員Pの上体に装着させる。これにより、車両Vの衝突予知時には、第2ウェビング44が乗員Pに対して自動的に装着されて、乗員Pの両肩部を第1ウェビング26及び第2ウェビング44によって拘束することができる。以上により、乗員Pに対する圧迫感を軽減しつつ装着性を向上し且つ乗員Pに対する拘束性能を向上できる。
また、車両Vの衝突予知時には、オートマチックベルト40が作動して、センターピラー14に沿って上下方向に延在されたガイドレール46の後端部46Rにアンカ50が配置される。このため、拘束位置では、待機位置に比べて、アンカ50(第2ウェビング44の先端部)が下側に配置される。これにより、上下方向において、アンカ50(第2ウェビング44の先端部)を乗員Pの車幅方向外側の肩部に接近させた状態で、乗員Pの当該肩部を第2ウェビング44によって拘束することができる。したがって、乗員Pに対する拘束性能を一層向上することができる。
なお、本実施の形態では、PCS制御部64による車両Vの衝突予知時に、モータ制御部62の制御によってオートマチックベルト40が作動して、第2ウェビング44を乗員Pの上体に装着させる構成になっているが、車両Vの衝突予知時に加えて、以下に示すときにおいてもオートマチックベルト40を作動させて第2ウェビング44を乗員Pの上体に装着させてもよい。以下、オートマチックベルト40の作動のバリエーションについて説明する。
(バリエーション1)
バリエーション1では、車両Vの方向指示器(ウインカー)80が作動されたときに、モータ制御部62によって駆動モータ52を作動させて、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)を拘束位置に移動させる構成になっている。具体的には、図1に示されるように、ECU60に方向指示器80が電気的に接続されている。そして、方向指示器80が作動されたことをECU60が検知すると、モータ制御部62によって駆動モータ52が作動して、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)が拘束位置に移動される。このため、例えば、車両Vの車線変更時や旋回時に、待機位置に配置された第2ウェビング44が後側へ移動されると共に、乗員Pの両肩部が第1ウェビング26及び第2ウェビング44によって拘束される。これにより、車両Vの車線変更時や旋回時に、車両Vの側方の視界が第2ウェビング44によって妨げられることを抑制できると共に、乗員Pの着座姿勢を安定化させることができる。
(バリエーション2)
バリエーション2では、車両Vにおいて急ブレーキ操作が行われて車両Vが急減速したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52を作動させて、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)を拘束位置に移動させる構成になっている。具体的には、図1に示されるように、ECU60にブレーキペダルセンサ82及び加速度センサ84が電気的に接続されている。そして、ブレーキペダルセンサ82からECU60に出力される信号に基づいてブレーキペダルの開度が急激に増加したことをECU60が検知したときや、加速度センサ84からECU60に出力される信号によって車両Vが急減速したことをECU60が検知したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52が作動して、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)が拘束位置に移動される。これにより、車両Vの急減速時に慣性力によって前側へ移動する乗員Pの両肩部を第1ウェビング26及び第2ウェビング44によって拘束することができる。
(バリエーション3)
バリエーション3では、車両Vの横滑りを抑制する車両安定制御システム装置86(以下、VSC装置86(Vehicle Stability Control)という)が作動したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52を作動させて、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)を拘束位置に移動させる構成になっている。具体的には、図1に示されるように、ECU60にVSC装置86が電気的に接続されている。そして、VSC装置86が作動したことをECU60が検知したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52が作動して、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)が拘束位置に移動される。これにより、VSC装置86の作動時に、乗員Pの両肩部が第1ウェビング26及び第2ウェビング44によって拘束されるため、乗員Pに対する安全性を向上することができる。
(バリエーション4)
バリエーション4では、車両Vの急旋回やロールオーバーをECU60が検知したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52を作動させて、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)を拘束位置に移動させる構成になっている。具体的には、図1に示されるように、ECU60にヨーセンサ88及びロールオーバー検知センサ90が電気的に接続されている。そして、ヨーセンサ88又はロールオーバー検知センサ90からECU60へ出力される信号に基づいて、車両Vの急旋回或いはロールオーバーをECU60が検知したときに、モータ制御部62によって駆動モータ52が作動して、待機位置に配置されたスライダ48(アンカ50)が拘束位置に移動される。これにより、車両Vの急旋回時やロールオーバー時に、乗員Pの両肩部が第1ウェビング26及び第2ウェビング44によって拘束されるため、乗員Pに対する安全性を向上することができる。
なお、4点式シートベルト装置20において、上記バリエーション1〜4をそれぞれ組み合わせた構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、助手席シート10がパワーシートとして構成されて、助手席シート10のメモリ10Cに基づいて、助手席シート10のシートポジションをECU60が算出する構成になっているが、助手席シート10のシートポジションの算出はこれに限らない。例えば、助手席シート10をマニュアル式のシートとして構成した場合でも、助手席シート10の位置等をメモリに記憶させて、ガイドレール46に対する助手席シート10のポジションをECU60が算出するように構成してもよい。例えば、シートクッション10Aに位置センサを設けることで、ガイドレール46に対するシートクッション10Aの位置を検出しメモリに記憶する構成にしてもよい。また、助手席シート10のリクライニング機構に位置センサを設けることで、シートバック10Bのリクライニング位置を検出しメモリに記憶する構成にしてもよい。
また、例えば、乗員Pの操作によって駆動モータ52を作動可能に構成して、乗員Pの操作によって乗員P毎の待機位置をECU60に記憶させるように構成してもよい。そして、当該記憶されたデータに基づいてモータ制御部62によって駆動モータ52を作動させてもよい。
また、乗員Pに対する拘束性能を向上するという観点からすると、スライダ48(アンカ50)の拘束位置をガイドレール46の後端部46Rに設定することが望ましいが、例えば、スライダ48(アンカ50)の移動時間(作動時間)等を考慮して、スライダ48(アンカ50)の拘束位置をガイドレール46の中間部46Cにおける後端部に設定してもよい。この場合においても、乗員Pの車幅方向外側の肩部を第2ウェビング44によって拘束するため、乗員Pの上体を3点式シートベルト22のみによって拘束する場合と比べて、乗員Pに対する拘束性を向上することができる。
10 シート
12 ルーフサイドレール
14 センターピラー
20 4点式シートベルト装置
22 3点式シートベルト
26 第1ウェビング
40 2点式オートマチックシートベルト
42 第2リトラクタ(リトラクタ)
44 第2ウェビング
46 ガイドレール
48 スライダ
50 アンカ
52 駆動モータ
60 ECU(制御部)
80 方向指示器
82 ブレーキペダルセンサ
84 加速度センサ
86 VSC装置
88 ヨーセンサ
90 ロールオーバー検知センサ

Claims (6)

  1. 車両のシートに着座した乗員に装着されることで乗員の車幅方向中央側の肩部を拘束すると共に乗員の腰部を拘束する第1ウェビングを有する3点式シートベルトと、
    作動することで乗員に装着されて乗員の車幅方向外側の肩部を拘束する第2ウェビングを有する2点式オートマチックシートベルトと、
    を備え、
    前記2点式オートマチックシートベルトは、
    前記シートに対して車幅方向中央側に設けられたリトラクタと、
    前記シートに対して車幅方向外側のルーフサイドレールに沿って車両前後方向に延在されたガイドレールにスライダを介して移動可能に設けられ、前記リトラクタから延出される前記第2ウェビングの先端部が固定されたアンカと、
    前記スライダに連結され、作動することで前記スライダ及び前記アンカを前記ガイドレールに沿って移動させる駆動モータと、
    衝突予知センサと電気的に接続されると共に、前記駆動モータの作動を制御する制御部と、
    を含んで構成され、
    前記2点式オートマチックシートベルトの作動前の状態では、乗員の前記シートへの着座を可能とする初期位置に前記アンカが配置され、
    前記第1ウェビングが乗員に装着された後に前記駆動モータが作動して、前記アンカが初期位置に対して車両後側で且つ前記ガイドレールの途中位置である待機位置に移動され、当該待機位置では、前記第2ウェビングが乗員に対して非拘束状態で待機しており、
    前記衝突予知センサから出力される信号に基づいて前記制御部が車両の衝突を予知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動されて、前記第2ウェビングが乗員に装着される4点式シートベルト装置。
  2. 前記ガイドレールの後端部は、車両のセンターピラーに沿って車両下側へ屈曲されており、
    前記制御部が車両の衝突を予知したときには、前記駆動モータが作動して、前記スライダが前記待機位置から前記ガイドレールの後端部に配置される請求項1に記載の4点式シートベルト装置。
  3. 前記制御部は、車両の方向指示器と電気的に接続されており、
    前記方向指示器の作動を前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される請求項1又は請求項2に記載の4点式シートベルト装置。
  4. 前記制御部は、車両のブレーキペダルセンサ又は加速度センサと電気的に接続されており、
    前記ブレーキペダルセンサ又は前記加速度センサから前記制御部へ出力される信号に基づいて車両が急減速したことを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の4点式シートベルト装置。
  5. 前記制御部は、車両の横滑りを抑制するVSC装置と電気的に接続されており、
    前記VSC装置が作動したことを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の4点式シートベルト装置。
  6. 前記制御部は、車両のヨーセンサ及びロールオーバー検知センサと電気的に接続されており、
    前記ヨーセンサ及びロールオーバー検知センサから前記制御部に出力される信号に基づいて、車両の急旋回又はロールオーバーを前記制御部が検知したときには、前記駆動モータが作動して、前記アンカが前記待機位置から車両後側へ移動される請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の4点式シートベルト装置。
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