JP6233158B2 - 燃料供給システム - Google Patents
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Description
従来より、例えば複数の気筒を有するディーゼルエンジン等の内燃機関(エンジン)の各気筒の燃焼室内に燃料を噴射供給する燃料供給システムとして、図5に示したように、燃料タンク101から燃料を汲み上げるフィードポンプ(低圧燃料ポンプ)102と、このフィードポンプ102から燃料フィルタ103を介して吸入した燃料を加圧して高圧化するサプライポンプ(高圧燃料ポンプ)104と、このサプライポンプ104から高圧燃料が導入されるコモンレール105と、このコモンレール105から高圧燃料が分配供給される複数(気筒数)のインジェクタ106とを備えたコモンレール式燃料噴射システムが提案されている。
ところで、コモンレール105の軸線方向の一端側には、ECUによって通電制御される電磁減圧弁107が接続されている(例えば、特許文献1参照)。
この電磁減圧弁107は、コモンレール105の燃料出口から燃料タンク101へ燃料を戻すための燃料戻し経路の途中に設置されている。
電磁減圧弁107は、コイル118への通電が停止(OFF)されると、リターンスプリング119の付勢力によって、バルブ115がハウジング108のバルブシート109に押し付けられる。これにより、流路孔112が閉じられるため、サプライポンプ104から導入された高圧燃料がコモンレール105の内部で蓄圧される。
ところが、従来例1のコモンレール式燃料噴射システムにおいては、電磁減圧弁107のバルブ115よりも燃料流れ方向の下流側(低圧室113、流路孔114)がリターン配管を介して燃料タンク101に接続されているので、コイル118をONすると、アーマチャ116がステータコアの磁極面117に磁気吸引される。すると、バルブシート109からバルブ115が離脱して、高圧室111と低圧室113とを連通する流路孔112が開放されて、高圧室111側が大気開放(P=0)となる。
これにより、図3の従来例1および図5に示したように、高圧室111(A位置)側の内部圧力(P=Pa)と低圧室113(B位置)側の内部圧力(P=0)との圧力差、つまりバルブシート109とバルブ115により構成される圧力開放部の前後差圧が非常に大きいことから、局部的に飽和蒸気圧を下回る領域が生じ、その領域においてキャビテーションが発生する恐れがある。
電磁減圧弁107のバルブシート109およびバルブ115にエロージョンが生成されると、電磁減圧弁107の全閉時、つまりコイル118のOFF時にバルブシート109とバルブ115との間に隙間が形成されてしまう。これにより、コイル118をOFFしてリターンスプリング119の付勢力でバルブ115をバルブシート109に押し付けて、高圧室111と低圧室113との連通を遮断しようとしても、バルブシート109とバルブ115との間に隙間が有るため、電磁減圧弁107による圧力保持能力が低下するという問題が生じる。
これによって、コモンレールよりも燃料の流れ方向の下流側に位置する高圧室の内部圧力と背圧室(例えばバルブ収容室またはアーマチャ収容室)の内部圧力との圧力差が小さくなることから、局部的に飽和蒸気圧を下回る領域が生じ難くなり、その領域においてキャビテーションが発生し難くなる。これにより、減圧弁のシートおよびバルブにおけるキャビテーションの発生を要因とするエロージョンの生成を回避することができる。
図1ないし図3は、本発明の燃料供給システムを適用したコモンレール式燃料噴射システム(実施例1)を示したものである。
エンジンは、例えば自動車等の車両に搭載された車両走行用エンジンであって、複数の気筒(例えば第1〜第4気筒)を有する多気筒ディーゼルエンジンが採用されている。これにより、本実施例においては、燃料タンク1の燃料貯留室に貯留される液体燃料、つまりエンジンの燃料としてディーゼル油(軽油)が使用される。
なお、サプライポンプ4は、高圧燃料を発生する高圧発生部を構成する。また、コモンレール5は、燃料供給経路の中でサプライポンプ4から高圧燃料が導入される高圧部(燃料供給経路の高圧部)に相当する。
サプライポンプ4の電磁吸入調量弁は、フィードポンプ2から加圧室内への燃料の吸入量を調整することで、サプライポンプ4の燃料吐出口より吐出される燃料吐出量を制御する。この電磁吸入調量弁は、ECUから印加されるポンプ駆動信号によって電子制御されるように構成されている。これにより、サプライポンプ4から吐出される燃料吐出量およびコモンレール圧力が制御される。
このインジェクタ6としては、コモンレール5の蓄圧室内に蓄圧された高圧燃料を、直接燃焼室内に霧状に噴射供給する直接噴射タイプの内燃機関用燃料噴射弁(ディーゼルエンジン用のインジェクタ)が採用されている。
インジェクタは、エンジンの各気筒に形成される燃焼室内に燃料を噴射するもので、燃料を噴射する噴孔、およびこの噴孔に連通する燃料流路を有する筒状のノズルボディと、このノズルボディのガイド孔内に往復摺動可能に収容されて、ノズルボディの燃料流路を開閉するノズルニードルと、ノズルボディの燃料流路を介して噴孔に連通する燃料流路を有するインジェクタボディと、このインジェクタボディの長軸方向の先端部にノズルボディを螺子締結により固定するリテーニングナットとを備えている。
インジェクタボディの内部には、外部からインジェクタ(ピエゾ)駆動信号を受けるとノズルニードルを開弁方向に駆動するピエゾアクチュエータと、このピエゾアクチュエータにより駆動されてノズルニードルの背圧(圧力制御室内の燃料圧力)を制御する背圧制御機構とが収容されている。この圧力制御室(ノズルニードルの背圧制御室)は、インジェクタボディの燃料流路から分岐した分岐流路の途中(または最下流部)に設けられている。
なお、ピエゾアクチュエータの代わりに、ステータおよびアーマチャにより構成されたソレノイドアクチュエータを採用しても良い。
ECUには、CPU、メモリ(ROM、RAMおよびEEPROM)、入力回路(入力部)、出力回路(出力部)、電源回路、タイマー回路、ポンプ駆動回路、減圧弁駆動回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが内蔵されている。
複数の内外連通孔は、蓄圧室に一時的に貯留された高圧燃料を複数のインジェクタ6に分配供給するための分配流路である。
蓄圧室の軸線方向の一端側には、電磁減圧弁7が螺子締結等により接続される円筒状の減圧弁締結部が設けられている。この減圧弁締結部には、コモンレール5の軸線方向の一端面で開口する雌螺子孔(リークポート)が設けられている。
また、本実施例では、電磁減圧弁7の弁体(バルブ:後述する)に背圧を与える背圧室(後述する)の燃料圧力を一定値以上の正圧(圧力開放部(P=0)よりも高圧の中間圧力(P=Pb)に保持するレギュレート弁8が電磁減圧弁7に搭載(配置)されている。 なお、電磁減圧弁7およびレギュレート弁8の詳細は、後述する。
燃料タンク1は、例えば自動車等の車両に搭載されて、所定の内容積を有するタンクケース内に燃料貯留室が形成されている。
燃料戻し経路は、サプライポンプ4のリークポートから燃料タンク1の燃料貯留室まで延びる燃料戻し配管(図示せず)、コモンレール5のリークポートから電磁減圧弁7、レギュレート弁8を経て燃料タンク1の燃料貯留室まで延びる燃料戻し配管13、およびインジェクタ6のリークポートから燃料タンク1の燃料貯留室まで延びる燃料戻し配管(図示せず)を有している。
次に、本実施例の電磁減圧弁7およびレギュレート弁8の詳細を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
周壁29の内周には、バルブボディ28の外周に形成される雄螺子孔と螺合する雌螺子が設けられている。また、周壁29の外周には、ソレノイド26のリテーニングナット(後述する)に形成される雌螺子孔と螺合する雄螺子が設けられている。
高圧室31は、ニップル21の中心軸線方向に真っ直ぐに延びる大径孔、およびこの大径孔よりも孔径が小さい中径孔32等を有している。この中径孔32は、オリフィスプレート22の入口側流路(中径孔32よりも孔径が小さい小径孔33、小径孔33よりも孔径が小さいオリフィス孔34)を介してバルブ収容室35に連通している。
高圧室31の大径孔の上流端には、コモンレール5の蓄圧室に向かって開口した燃料入口(電磁減圧弁7の燃料入口)が形成されている。
小径孔33およびオリフィス孔34は、バルブシート23で開口する弁孔(電磁減圧弁7の弁孔)を構成している。
また、バルブボディ28の内部には、バルブボディ28の中心軸線方向に対して傾斜するように設けられる流路孔36、およびバルブボディ28の中心軸線方向に平行で、且つ摺動孔61に対して並列配置される流路孔37が形成されている。
また、アーマチャ51は、バルブボディ28の摺動孔61内をその軸線方向に往復摺動可能な摺動軸部(電磁減圧弁7の弁軸:アーマチャステム62)、およびこのアーマチャステム62の軸線方向の先端側に設けられて、オリフィスプレート22のバルブシート23に着座可能なバルブ24を有している。
なお、背圧室38の下流端には、流路孔39〜41に向かって開口した燃料出口(電磁減圧弁7の第1燃料出口)が形成されている。
このコイル52は、絶縁性を有する合成樹脂(1次成形樹脂部、モールド樹脂部)製のコイルボビン(以下ボビン:図示せず)の円筒部の外周に、絶縁被膜を施した導線を複数回巻装したソレノイドコイルである。
そして、本実施例のソレノイド26においては、コイル52が通電されると、アーマチャ51およびステータコア53を磁束が集中して通過する磁気回路が形成される。
一対のコイルリード線は、ボビン、つまり一対の鍔状部間および円筒部の外周に巻装されるコイル52を形成する導体(導電体)であって、外部接続用コネクタ54の各ターミナル56を介して、外部回路と電気接続されている。
ステータコア53は、コイル52が通電されると励磁(磁化)される磁性金属(例えば鉄等の強磁性材料)よりなる。このステータコア53は、非磁性金属ブロック57の基端側に一体的に形成されている。また、ステータコア53の二重円環状の端面には、アーマチャ51を磁気吸引するための磁極面(磁気吸引部)63が設けられている。この磁極面63は、コイル52への通電が停止(OFF)している時、アーマチャ51のアーマチャ本体の磁極面との間に所定距離を隔てて対向配置された対向部である。
また、非磁性金属ケース55は、ステータコア53の外周部に係合してステータコア53を組み付け、非磁性金属ブロック57をかしめまたは溶接等によって組み付けている。これにより、非磁性金属ケース55と非磁性金属ブロック57との間にステータコア53が固定される。
非磁性金属ブロック57の内部には、非磁性スプリングシート66が圧入固定されている。この非磁性スプリングシート66の内部には、流路孔39と流路孔41とを連通する流路孔40が形成されている。
なお、流路孔39〜41の上流端には、背圧室38に向かって開口した燃料入口(レギュレート弁8の燃料入口)が形成されている。
ソレノイドケース58は、外部接続用コネクタ54のコネクタケース、およびトップリターンチューブ43の外周を周方向に取り囲むように設けられる合成樹脂製の円筒部67を有している。
なお、アウトレットポート44の下流端には、電磁減圧弁7およびレギュレート弁8の外部に向かって開口した燃料出口(電磁減圧弁7の第1燃料出口、レギュレート弁8の燃料出口)が形成されている。
また、レギュレート弁8は、電磁減圧弁7のバルブ24に背圧を与える背圧室38の燃料圧力を一定値以上の正圧に保持する弁装置である。
リターンスプリング73は、ボールバルブ72に対して、ボールバルブ72をバルブシート側へ向けて付勢する弾性力(付勢力、復元力)を発生する圧縮コイルスプリングである。
非磁性スプリングシート74は、トップリターンチューブ43に圧入固定されている。この非磁性スプリングシート74の内部には、軸線方向に延びるアウトレットポート44が形成されている。
なお、レギュレート弁8の開弁圧は、開弁前のリターンスプリング73のスプリング荷重により規定される。
次に、本実施例のコモンレール式燃料噴射システムに使用される電磁減圧弁7およびレギュレート弁8の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
したがって、電磁減圧弁7のバルブ24が開弁することで、高圧室31と背圧室38とが連通する。このとき、高圧室31の上流側の開口(燃料入口)は、コモンレール5の蓄圧室およびリークポートへ向かって開放されているので、高圧室31内には、コモンレール5の蓄圧室内の燃料圧力と等しい高圧燃料が充満(導入)されている。
その後、背圧室38および出口側流路(流路孔39〜41)内に導入されて、出口側流路(流路孔39〜41)内の燃料圧力がレギュレート弁8の開弁圧を上回ると、つまりリターンスプリング73の付勢力を上回ると、ボールバルブ72がバルブシート71より離脱してレギュレート弁8が開弁する。
したがって、コモンレール5の蓄圧室内の燃料圧力が、電磁減圧弁7の開弁前の燃料圧力から所定の圧力(例えばエンジンの運転状態に対応して設定される目標コモンレール圧)に減圧される。
これにより、背圧室38および出口側流路(流路孔39〜41)内の燃料圧力がレギュレート弁8の開弁圧を下回ると、リターンスプリング73の付勢力によってボールバルブ72がバルブシート71に着座してレギュレート弁8が閉弁する。
したがって、コモンレール5の蓄圧室内の燃料圧力の減圧が終了する。
以上のように、本実施例のコモンレール式燃料噴射システムは、図1に示したように、燃料タンク1の燃料貯留室からフィードポンプ2によって汲み上げた燃料を燃料フィルタ3→サプライポンプ4の加圧室→コモンレール5の蓄圧室を経由して複数のインジェクタ6へ供給する燃料供給経路と、この燃料供給経路の高圧部であるコモンレール5の蓄圧室に貯留された燃料を、高圧室31、入口側流路(小径孔33、オリフィス孔34)、電磁減圧弁7のバルブ収容室35、中継流路(流路孔36、37)、背圧室38、出口側流路(流路孔39〜41)、レギュレート弁8のバルブ収容室である低圧室42、燃料出口流路(アウトレットポート44)、電磁減圧弁7の外部配管(燃料戻し配管13)を経由して燃料タンク1の燃料貯留室へ戻すための燃料戻し経路とを備えている。
これによって、コモンレール5のリークポートよりも燃料の流れ方向の下流側に位置する高圧室31の内部圧力と背圧室(例えばアーマチャ収容室)38の内部圧力との圧力差が小さくなることから、局部的に飽和蒸気圧を下回る領域が生じ難くなり、その領域においてキャビテーションが発生し難くなる。これにより、電磁減圧弁7のバルブシート23およびバルブ24におけるキャビテーションの発生を要因とするエロージョンの生成を回避することができる。
これに対して、本実施例のように、レギュレート弁8を使用することで、電磁減圧弁7のバルブ24の背圧を一定値に保持できるため、安定した減圧特性にて本実施例の電磁減圧弁7を使用することができる。
図4は、本発明の燃料供給システムを適用したコモンレール式燃料噴射システム(参考例)を示したものである。ここで、実施例1と同じ符号は、同一の構成または機能を示
すものであって、説明を省略する。
孔を有する複数のインジェクタ6と、燃料タンク1の燃料貯留室から少なくともフィード
ポンプ2を経て供給された燃料を加圧して高圧化し、複数のインジェクタ6へ圧送するサ
プライポンプ4と、このサプライポンプ4から導入された高圧燃料を複数のインジェクタ
6へ分配供給するコモンレール5と、燃料タンク1の燃料貯留室からフィードポンプ2→
サプライポンプ4の加圧室→コモンレール5の蓄圧室を経て複数のインジェクタ6の噴孔
または燃料溜まり室へ燃料を供給する燃料供給経路と、少なくともコモンレール5の蓄圧
室から燃料タンク1の燃料貯留室へ燃料を戻す燃料戻し経路とを備えている。
電磁減圧弁7は、高圧室と背圧室とを連通する入口側流路、この入口側流路の周囲、特に入口側流路の出口周縁部に設けられる環状のバルブシート、このバルブシートに接離して入口側流路を開閉するバルブ、このバルブをバルブシートに押し当てる方向(閉弁方向)に付勢するリターンスプリング、およびバルブをバルブシートから離脱させる方向(開弁方向)に駆動するアクチュエータ(例えばソレノイド)を備えている。
また、コモンレール5は、蓄圧室が長手方向に形成されるレール本体81、およびこのレール本体81と一体部品または別体部品で構成された複数の第1〜第6配管ジョイント82を備えている。
第1〜第6配管ジョイント82は、蓄圧室の長手方向(軸線方向)に対して直交する半径方向に延びる内外連通孔がそれぞれ形成されている。
第1、第2配管ジョイント82の内外連通孔の外側開口部83は、例えば第1、第2気筒のインジェクタ6へ高圧燃料を分配供給する燃料出口(アウトレットポート)を構成している。
第4、第5配管ジョイント82の内外連通孔の外側開口部85は、例えば第3、第4気筒のインジェクタ6へ高圧燃料を分配供給する燃料出口(アウトレットポート)を構成している。
第6配管ジョイント82の内外連通孔の外側開口部は、外部配管86、燃料戻し配管13を介して、コモンレール5の蓄圧室内の燃料を燃料タンク1の燃料貯留室へ戻すための燃料出口(アウトレットポート)を構成している。外部配管86の接続端には、第6配管ジョイント82に螺子締結される配管ナット87が設置されている。
中で外部配管86側に形成される低圧室とを連通する出口側流路を含んで構成されている
。そして、コモンレール5の第6配管ジョイント82の内部には、出口側流路の出口周縁
部に設けられる環状の弁座(バルブシート)、この弁座に接離して出口側流路を開閉する
弁体(ボールバルブ等)、およびこの弁体をバルブシートに押し当てる方向(閉弁方向)
に付勢するリターンスプリングを有するレギュレート弁8が配置されている。
本実施例では、本発明の燃料供給システムを、コモンレール式燃料噴射システムに適用しているが、本発明の燃料供給システムを、コモンレールを備えない燃料噴射システムに適用しても良い。
本実施例では、減圧弁のバルブの駆動手段(アクチュエータ)として、ソレノイド26を採用しているが、減圧弁のバルブの駆動手段(アクチュエータ)として、モータを備えた電動アクチュエータや負圧作動アクチュエータを採用しても良い。
また、内燃機関(エンジン)として、多気筒ディーゼルエンジンの代わりに、多気筒ガソリンエンジンを用いても良い。また、単気筒エンジンに本発明を適用しても良い。
また、レギュレート弁を、電磁減圧弁7の燃料出口流路(アウトレットポート44)から燃料タンク1の燃料貯留室、あるいは燃料供給経路の低圧部へ燃料を戻すための燃料戻し配管13の途中に設置しても良い。
2 フィードポンプ(低圧燃料ポンプ)
4 サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)
5 コモンレール(高圧部)
6 インジェクタ(燃料噴射弁)
7 電磁減圧弁
8 レギュレート弁
23 バルブシート
24 バルブ
26 ソレノイド
Claims (7)
- (a)燃料タンク(1)内に貯留された燃料を高圧燃料ポンプ(4)に供給し、この高圧燃料ポンプ(4)内で供給された燃料を加圧して高圧化し、この高圧燃料を内燃機関の気筒への燃料噴射を行う燃料噴射弁(6)へ供給する燃料供給経路(11、12)と、
(b)この燃料供給経路(11、12)の高圧部(5)における過剰なまたは余剰な燃料を前記燃料供給経路(11、12)の低圧部または前記燃料タンク(1)へ戻すと共に、
前記高圧部(5)よりも燃料の流れ方向の下流側に位置する高圧室(31)、前記燃料タンク(1)よりも燃料の流れ方向の上流側に位置する低圧室(42)、および前記高圧室(31)と前記低圧室(42)とを連通する流路(32〜41)を有する燃料戻し経路(13、31〜41、44)と、
(c)前記流路(32〜41)の周囲に設けられる環状のシート(23)、このシート(23)に接離して前記流路(32〜41)を開閉するバルブ(24)、このバルブ(24)を閉弁方向または開弁方向に付勢するスプリング(25)、および前記バルブ(24)を開弁方向または閉弁方向に駆動するアクチュエータ(26)を有し、
前記燃料戻し経路(13、31〜41、44)に設置されて、前記高圧部(5)から前記燃料タンク(1)へ戻される燃料流量に応じて前記高圧部(5)内の燃料圧力を減圧する減圧弁(7)と、
(d)前記燃料戻し経路(13、31〜41、44)において前記シート(23)および前記バルブ(24)よりも燃料の流れ方向の下流側に設置されて、前記減圧弁(7)のバルブ(24)に背圧を与える背圧室(38)の圧力を一定値以上の正圧に保持するレギュレート弁(8)とを備え、
前記減圧弁(7)は、前記流路(32〜41)よりも燃料の流れ方向の下流側に設けられる燃料出口流路(44)が形成されたハウジング(57)を有し、
前記レギュレート弁(8)は、前記ハウジング(57)に設置されていることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項1に記載の燃料供給システムにおいて、
前記レギュレート弁(8)は、前記シート(23)および前記バルブ(24)よりも燃料の流れ方向の下流側に設けられる環状の弁座(71)、この弁座(71)に接離して前記流路(39〜41)を開閉する弁体(72)、およびこの弁体(72)を閉弁方向に付勢するスプリング(73)を有していることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料供給システムにおいて、
前記燃料戻し経路は、前記高圧室(31)と前記低圧室(42)との間に前記背圧室(38)を有し、
前記流路は、前記高圧室(31)と前記背圧室(38)とを連通する入口側流路(33、34)、および前記背圧室(38)と前記低圧室(42)とを連通する出口側流路(39〜41)を有し、
前記シート(23)は、前記入口側流路(33、34)の出口周縁部に設けられていることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項3に記載の燃料供給システムにおいて、
前記レギュレート弁(8)は、前記出口側流路(39〜41)の出口周縁部に設けられる環状の弁座(71)、この弁座(71)に接離して前記出口側流路(39〜41)を開閉する弁体(72)、およびこの弁体(72)を閉弁方向に付勢するスプリング(73)を有していることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の燃料供給システムにおいて、
前記燃料戻し経路は、前記高圧部(5)から前記燃料タンク(1)まで延びる燃料戻し配管(13)を有していることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の燃料供給システムにおいて、
前記アクチュエータとは、通電されると磁力を発生するコイル(52)を有し、このコイル(52)の発生磁力を利用して前記バルブ(24)を前記シート(23)から離脱させる方向へ駆動するソレノイド(26)のことであって、
前記スプリングとは、前記バルブ(24)を前記シート(23)に押し当てる方向に付勢するリターンスプリング(25)のことであって、
前記減圧弁(7)とは、前記コイル(52)への通電停止時に、前記スプリングの付勢力によって前記流路(32〜41)を全閉し、前記コイル(52)への通電時に前記コイル(52)の発生磁力によって前記流路(32〜41)を全開するノーマリクローズタイプの電磁圧力制御弁のことであることを特徴とする燃料供給システム。 - 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の燃料供給システムにおいて、
前記アクチュエータとは、通電されると磁力を発生するコイル(52)を有し、このコイル(52)の発生磁力を利用して前記バルブ(24)を前記シート(23)に押し当てる方向へ駆動するソレノイドのことであって、
前記スプリングとは、前記バルブ(24)を前記シート(23)から離脱させる方向へ付勢するリターンスプリングのことであって、
前記減圧弁(7)とは、前記コイル(52)への通電停止時に、前記スプリングの付勢力によって前記流路(32〜41)を全開し、前記コイル(52)への通電時に前記コイル(52)の発生磁力によって前記流路(32〜41)を全閉するノーマリオープンタイプの電磁圧力制御弁のことであることを特徴とする燃料供給システム。
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