JP6232985B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービン発電機を備えた発電システムに関する。
化学プラントや製鉄プラント等のプラントでは、副生成物として水素が生じる。副生成物として生じた水素を有効利用するために、従来、水素を燃焼させて、例えば、水蒸気を生成するための熱源としている。
また、副生成物としての水素を有効利用するために、天然ガスを燃焼させた結果生じる燃焼後ガスで回転されるガスタービン発電機と、水蒸気で回転される蒸気タービン発電機とが複合されたコンバインドサイクル発電システム(例えば、特許文献1)において、天然ガスに水素を加えて燃焼させる構成も検討されている。
特開2013−144948号公報
コンバインドサイクル発電システムにおいて、天然ガスに水素を添加することで、添加した水素の量だけ天然ガスの消費量を低減でき、低コストで発電することが可能となる。しかし、天然ガスの主成分は炭化水素(メタン)であるため、ガスタービン発電機は、炭化水素を燃焼させた結果生じる燃焼後ガスの熱量に基づいて設計されており、発電効率に影響がでない所定の許容量以上の水素を添加すると、燃焼が不完全となり、燃焼後ガスの熱量が、炭化水素のみを燃焼させた場合と異なって発電効率が低下するおそれがある。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、ガスタービン発電機の発電効率を維持しつつ、プラントにおいて副生成物として生じる水素を効率よく利用することが可能な発電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の発電システムは、燃料を燃焼させることで生じた燃焼後ガスでタービンを回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換するガスタービン発電機と、ガスタービン発電機から排出された燃焼後ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収部と、二酸化炭素回収部によって回収された二酸化炭素と、水素とを原料ガスとしてメタンを製造するメタン製造装置と、ガスタービン発電機から排出された燃焼後ガスで水を加熱して水蒸気を生成する第1水蒸気生成部と、メタン製造装置においてメタンを製造する過程で生じた反応熱で水を加熱して水蒸気を生成する第2水蒸気生成部と、第1水蒸気生成部が生成した水蒸気および第2水蒸気生成部が生成した水蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱器と、過熱器によって生成された過熱蒸気でタービンを回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換する蒸気タービン発電機と、を備え、ガスタービン発電機は、燃料の一部または全部としてメタン製造装置によって製造されたメタンを用いることを特徴とする。
また、メタン製造装置は、原料ガスからメタンへの反応であるメタネーション反応を促進する触媒が収容された複数の反応器と、複数の反応器における隣り合う2つの反応器をそれぞれ連通し、前段の反応器において生成された生成ガスを後段の反応器に送出する複数の連通路と、を備え、原料ガスは、複数の反応器のうち、最も前段の反応器に導入され、連通路において、前段の反応器で生成された生成ガスを、メタネーション反応が開始する温度以上、メタネーション反応が停止する温度未満に冷却する冷却部と、少なくともいずれかの連通路のうち、冷却部と後段の反応器との間において、冷却部によって冷却された生成ガスから水を除去する水除去部と、をさらに備えるとしてもよい。
また、メタン製造装置は、原料ガスからメタンへの反応であるメタネーション反応を促進する触媒が収容された複数の反応器と、複数の反応器における隣り合う2つの反応器をそれぞれ連通し、前段の反応器において生成された生成ガスを後段の反応器に送出する複数の連通路と、を備え、原料ガスは、複数の反応器のうち、最も前段の反応器に導入され、最も前段の反応器に水蒸気を導入する水蒸気導入部と、連通路において、前段の反応器で生成された生成ガスを、メタネーション反応が開始する温度以上、メタネーション反応が停止する温度未満に冷却する冷却部と、をさらに備えるとしてもよい。
本発明によれば、ガスタービン発電機の発電効率を維持しつつ、プラントにおいて副生成物として生じる水素を効率よく利用することが可能となる。
実施形態にかかる発電システムを説明するための図である。 メタン製造装置の具体的な構成例を説明する図である。 変形例にかかるメタン製造装置の具体的な構成例を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(発電システム100)
図1は、本実施形態にかかる発電システム100を説明するための図である。図1に示すように、発電システム100は、ガスタービン発電機110と、二酸化炭素回収部120と、メタン製造装置150と、排熱回収ボイラ160と、蒸気タービン発電機180と、冷却器190と、ポンプ192と、スチームドラム194とを含んで構成される。
ガスタービン発電機110は、コンプレッサ112と、燃焼部114と、タービン116と、発電機118とを含んで構成され、燃料を燃焼させることで生じた燃焼後ガスでタービン116を回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換する。
具体的に説明すると、コンプレッサ112は、タービン116と回転軸で接続されており、タービン116の回転によって回転され、空気を圧縮して燃焼部114に送出する。燃焼部114は、コンプレッサ112によって圧縮された空気と、燃料(天然ガス等)とを混合させて燃焼させ、燃焼後ガスを生成する。タービン116は、燃焼部114において生成された燃焼後ガスによって回転され、当該回転によって得られる回転エネルギーを、回転軸を通じてコンプレッサ112および発電機118に伝達する。発電機118は、タービン116から伝達された回転エネルギーを電力に変換する。
二酸化炭素回収部120は、例えば、アミン吸収塔と、再生塔とを含んで構成され、ガスタービン発電機110から排出された燃焼後ガスから二酸化炭素を回収する。二酸化炭素回収部120によって回収された二酸化炭素は、一部がメタン製造装置150に導入されるとともに、余剰分は貯留される。また、二酸化炭素回収後の燃焼後ガスは、脱硫処理等が施された後、外部に排気される。
詳しい構成については後述するが、メタン製造装置150は、二酸化炭素回収部120によって回収された二酸化炭素と、水素とを原料ガスとしてメタンを製造する。
発電システム100が設置されるプラント(化学プラントや製鉄プラント)においては、副生成物として水素が生じることが多々ある。かかる水素を有効利用するために、当該水素を天然ガスとともに直接ガスタービン発電機110の燃焼部114に導入することも考えられる。しかし、ガスタービン発電機110は、一般的に、天然ガスのみを燃焼させた結果生じる燃焼後ガスの熱量に基づいて設計されており、発電効率に影響がでない所定の許容量以上の水素を添加すると、燃焼が不完全となり、燃焼後ガスの熱量が、炭化水素のみを燃焼させた場合と異なって、ガスタービン発電機110が設計通りに回転しないおそれがある。
そこで、本実施形態にかかるメタン製造装置150は、副生成物として生じた水素でメタンを製造し、当該メタンをガスタービン発電機110の燃焼部114に送出する。そして、ガスタービン発電機110は、燃料の一部または全部としてメタン製造装置150が製造したメタンを用いる。
上述したように、ガスタービン発電機110は、天然ガスを燃焼させた結果生じる燃焼後ガスの熱量に基づいて設計されている。天然ガスの主成分は、メタンであるため、メタン製造装置150によって製造されたメタンを燃料として用いることで、ガスタービン発電機110の発電効率を設計通りの効率に維持することができる。
また、本実施形態において、メタン製造装置150は、プラントにおいて副生成物として生成された水素、つまり、余剰である水素を利用してメタンを製造し、当該メタンをガスタービン発電機110で利用している。これにより、水素を効率よく利用することが可能となる。
排熱回収ボイラ160(第1水蒸気生成部)は、収容部162と、エコノマイザ164と、スチームドラム166と、蒸発器168と、過熱器170とを含んで構成される。
収容部162は、ガスタービン発電機110と二酸化炭素回収部120との間に配され、ガスタービン発電機110から排出された燃焼後ガスを一旦収容し、燃焼後ガスが有する熱を、エコノマイザ164、スチームドラム166、蒸発器168で熱交換した後、二酸化炭素回収部120に排出する。収容部162の入口は、例えば、1000℃程度の高温となる。
エコノマイザ164は、収容部162における最も下流側(低温側)に設けられ、収容部162内を流通する燃焼後ガスが有する熱で水を加熱して、スチームドラム166に送出する。
蒸発器168は、両端がスチームドラム166に接続されており、蒸発器168には、スチームドラム166から水が導入される。そして、蒸発器168は、導入された水を、収容部162内を流通する燃焼後ガスが有する熱で加熱して水蒸気を生成する。そして、蒸発器168によって生成された水蒸気は、スチームドラム166に返送されることとなる。なお、蒸発器168は、収容部162においてエコノマイザ164より上流側に設けられる。
過熱器170は、収容部162における最も上流側(高温側)に設けられ、収容部162内を流通する燃焼後ガスが有する熱で、スチームドラム166から送出された水蒸気をさらに加熱し過熱蒸気(沸点より高い温度に過熱された水蒸気)とする。また、過熱器170には、スチームドラム166のみならず、スチームドラム194が接続されており、収容部162内を流通する燃焼後ガスが有する熱で、スチームドラム194から送出された水蒸気をさらに加熱し過熱蒸気とする。なお、詳しくは後述するが、スチームドラム194には、メタン製造装置150においてメタンを製造する過程で生じた反応熱により水を加熱することで生成された水蒸気が貯留されている。
こうして、過熱器170によって生成された過熱蒸気は、蒸気タービン発電機180に送出されることとなる。
蒸気タービン発電機180は、タービン182と、発電機184とを含んで構成され、排熱回収ボイラ160によって生成された過熱蒸気(水蒸気)でタービン182を回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換する。具体的に説明すると、タービン182は、排熱回収ボイラ160によって生成された過熱蒸気によって回転され、当該回転によって得られる回転エネルギーを、回転軸を通じて発電機184に伝達し、発電機184は、タービン182から伝達された回転エネルギーを電力に変換する。
そして、蒸気タービン発電機180から排出された水蒸気は、冷却器190によって冷却された後、ポンプ192によって、エコノマイザ164に送出され、再利用されることとなる。
続いて、副生成物として生じた水素と、二酸化炭素回収部120によって回収された二酸化炭素とを原料ガスとしてメタンを製造するメタン製造装置150の具体的な構成について詳述する。
(メタン製造装置150)
図2は、メタン製造装置150の具体的な構成例を説明する図である。図2に示すように、メタン製造装置150は、複数の反応器210(図2中、210a〜210dで示す)と、連通路220と、蒸発器240と、エコノマイザ250と、水除去部260と、加熱部270と、精製部280とを含んで構成される。なお、ここでは、反応器210が4個あるメタン製造装置150(4段構成のメタン製造装置150)を例に挙げて説明するが、反応器210の数に限定はなく、少なくとも2個以上であればよい。
また、本実施形態にかかるメタン製造装置150では、原料ガス(水素および二酸化炭素)からメタンを製造するメタネーション反応(下記式(1))が進行する。
Figure 0006232985
…式(1)
図2に示すように、複数の反応器210における隣り合う2つの反応器210は、連通路220によって連通されている。ここでは、反応器210aに反応器210bが連通され、反応器210bに反応器210cが連通され、反応器210cに反応器210dが連通されている。
各反応器210には、原料ガス(水素、二酸化炭素)からメタンへの反応であるメタネーション反応を促進する触媒が収容されており、複数の反応器210のうち、最も前段の反応器210aに原料ガスが導入されると、まず、反応器210aにおいて生成ガスが生成される。なお、上述したように、連通路220は、複数の反応器210における隣り合う2つの反応器210をそれぞれ連通し、前段の反応器210において生成された生成ガスを後段の反応器210に送出するため、1の反応器210において生成された生成ガスは、連通路220を通じて当該1の反応器210の次段に配される反応器210に送出される。そして、次段に配される反応器210においてさらにメタネーション反応が進行し、前段の反応器210で生成された生成ガスよりもメタン濃度が高い生成ガスが生成されることとなる。
また、連通路220には、蒸発器240と、エコノマイザ250とが設けられている。蒸発器240およびエコノマイザ250は、熱交換器であり、第2水蒸気生成部として機能し、メタンを製造する過程で生じた反応熱で水を加熱して水蒸気を生成する。
具体的に説明すると、蒸発器240は、両端がスチームドラム194(図1参照)に接続されており、蒸発器240には、スチームドラム194から水が導入される。そして、蒸発器240は、導入された水と連通路220を流通する生成ガスとで熱交換を行うことで、生成ガスを冷却するとともに水を加熱して水蒸気を生成する。そして、蒸発器240によって生成された水蒸気は、スチームドラム194に返送されることとなる。
エコノマイザ250には、ポンプ192(図1参照)から水が導入され、蒸発器240によって冷却された生成ガスと水とで熱交換を行うことで、生成ガスを冷却するとともに水を加熱して、加熱した水をスチームドラム194に送出する。
そして、蒸発器240およびエコノマイザ250によって生成された水蒸気は、スチームドラム194に貯留された後、スチームドラム166に貯留された水蒸気とともに、過熱器170で過熱蒸気となり、蒸気タービン発電機180で利用されることとなる。このように、メタンを製造する過程で生じた反応熱で水を加熱して水蒸気を生成することで、メタネーション反応で生じる反応熱を廃棄することなく、水蒸気を生成することができ、熱エネルギーを効率よく利用することが可能となる。
一方、生成ガスは、蒸発器240およびエコノマイザ250によって、メタネーション反応が開始する温度(ここでは、200℃)まで冷却される。つまり、蒸発器240およびエコノマイザ250は、冷却部としても機能しているといえる。なお、連通路220には、触媒が収容されていないため、蒸発器240、および、エコノマイザ250が連通路220において生成ガスを冷却する際には、メタネーション反応は進行されない。
蒸発器240およびエコノマイザ250を備える構成により、次段に配される反応器210における反応場の温度を低下させることができ、メタンの製造効率(メタネーション反応の反応率)を上昇させることが可能となる。ここで、反応率は、原料ガスの導入量に対する、メタネーション反応によって消費された原料ガスの割合を指し、転化率ともいう。
また、反応器210cと反応器210dとを連通する連通路220のうち、蒸発器240、エコノマイザ250の下流には、水除去部260および加熱部270が設けられている。水除去部260は、凝縮部262と、気液分離部264とを含んで構成される。凝縮部262は、反応器210cで生成された生成ガスを、水の凝縮温度(露点)まで冷却して水を凝縮させる。気液分離部264は、凝縮部262によって冷却された生成ガスから凝縮した水を分離する。
水除去部260を備える構成により、反応器210cにおいて生成された生成ガス中の水の量を減少させることができる。生成ガス中の水の量が減少すると、メタネーション反応の平衡状態が崩れ、上記式(1)の左辺から右辺への反応が促進される(平衡が右に移動する)こととなり、メタネーション反応の反応率(メタンの製造効率)を向上させることが可能となる。これにより、水除去部260を備えない構成と比較して、反応器210dにおいてメタネーション反応を促進させることができる。
水除去部260の下流に配される加熱部270は、気液分離部264によって、凝縮した水が除去された後の生成ガスである水除去後ガスを、メタネーション反応が開始する温度まで加熱する。
精製部280は、凝縮部282と、気液分離部284とを含んで構成される。凝縮部282は、反応器210dで生成された生成ガスを、水の凝縮温度(露点)まで冷却して水を凝縮させる。気液分離部284は、凝縮部282によって冷却された生成ガスから凝縮した水を分離して、メタンを製造する。
こうして製造されたメタンは、ガスタービン発電機110に導入されることとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる発電システム100によれば、ガスタービン発電機110の発電効率を維持しつつ、プラントにおいて副生成物として生じる水素を効率よく利用することが可能となる。
(メタン製造装置の変形例)
上記実施形態において、発電システム100が、水除去部260を備えるメタン製造装置150を含む構成を例に挙げて説明した。しかし、メタン製造装置の構成に限定はなく、必ずしも水除去部260を備えずともよい。以下、水除去部260を備えずとも効率よくメタンを製造できる構成について説明する。
図3は、変形例にかかるメタン製造装置350の具体的な構成例を説明する図である。図3に示すように、メタン製造装置350は、水蒸気導入部360と、複数の反応器210(図3中、210a〜210cで示す)と、連通路220と、蒸発器240と、エコノマイザ250と、精製部280とを含んで構成される。なお、上述したメタン製造装置150と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、構成の相違する水蒸気導入部360について詳述する。また、ここでは、反応器210が3個あるメタン製造装置350(3段構成のメタン製造装置350)を例に挙げて説明するが、反応器210の数に限定はなく、少なくとも2個以上であればよい。
水蒸気導入部360は、最も前段の反応器210aに水蒸気を導入する。そうすると、反応器210aには、原料ガスとともに水蒸気が導入されることとなる。
水蒸気を導入することにより、各反応器210における熱容量を増大させることができ、各反応器210における反応場の単位時間あたりの温度上昇を抑制することが可能となる。上記メタネーション反応は、発熱反応であるため、反応場における温度上昇を抑制することで、反応率を向上させることができる。
このように、変形例にかかるメタン製造装置350によれば、原料ガスとともに水蒸気を導入するといった簡易な構成で、高効率にメタンを製造することが可能となる。
また、水蒸気は、100℃未満で凝縮して液体とすることができるため、生成ガスから容易に分離することが可能となる。さらに、水蒸気は、炭素を含まないため、触媒に炭素が析出することがなく、触媒が劣化してしまう事態を回避することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態および変形例において、発電システム100が、水除去部260を備えたメタン製造装置150、または、水蒸気導入部360を備えたメタン製造装置350を含んで構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、メタン製造装置は、水素および二酸化炭素からメタンを製造できれば、構成に限定はない。例えば、水除去部260や水蒸気導入部360を備えずともよいし、水除去部260および水蒸気導入部360を双方とも備えるとしてもよい。
また、上記実施形態および変形例において、メタンを製造する過程で生じた反応熱で水を加熱して水蒸気を生成する第2水蒸気生成部として、熱交換器である、蒸発器240およびエコノマイザ250を例に挙げて説明した。しかし、当該熱交換器は、反応熱の温度によっては過熱器としても利用することが可能である。
また、上記実施形態において、発電システム100は、2つのスチームドラム(スチームドラム166、スチームドラム194)を備える構成について説明したが、1のスチームドラムを備え、エコノマイザ164、250、蒸発器168、240が、当該1のスチームドラムに接続されるとしてもよい。
また、上記実施形態において、凝縮部262と気液分離部264とで構成される水除去部260について説明したが、生成ガスから水を除去できれば、水除去部260の構成に限定はない。例えば、水除去部260を水分離膜等で構成してもよい。なお、水除去部260を、凝縮部262と気液分離部264とで構成する場合、凝縮部262が冷却部として機能するが、水除去部260を水分離膜等で構成する場合、別途冷却部を備えるとよい。
また、上記実施形態において、冷却部として機能する蒸発器240、エコノマイザ250は、生成ガスを、メタネーション反応が開始する最低温度まで冷却する構成を例に挙げて説明した。しかし、冷却部として機能する蒸発器240、エコノマイザ250は、生成ガスを、メタネーション反応が開始する最低温度以上、メタネーション反応が停止する(メタネーション反応が平衡に到達する)温度未満まで冷却すればよい。
また、上記実施形態において、加熱部270は、メタネーション反応が開始する最低温度まで水除去後ガスを加熱しているが、メタネーション反応が開始する最低温度を上回る温度であって、メタネーション反応が停止する(メタネーション反応が平衡に到達する)温度未満まで加熱すればよい。
また、上記実施形態において、水蒸気導入部360が、反応器210の熱容量を増加させるために、水蒸気を導入する構成について説明した。しかし、反応器210の熱容量を増加させることができ、また、200℃未満で凝縮すれば、水蒸気導入部360が導入するガスに限定はない。例えば、フロン等のハロゲン系ガスを利用してもよい。
本発明は、ガスタービン発電機を備えた発電システムに利用することができる。
100 発電システム
110 ガスタービン発電機
120 二酸化炭素回収部
150、350 メタン製造装置
160 排熱回収ボイラ(第1水蒸気生成部)
180 蒸気タービン発電機
210 反応器
220 連通路
240 蒸発器(第2水蒸気生成部、冷却部)
250 エコノマイザ(第2水蒸気生成部、冷却部)
260 水除去部
360 水蒸気導入部

Claims (3)

  1. 燃料を燃焼させることで生じた燃焼後ガスでタービンを回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換するガスタービン発電機と、
    前記ガスタービン発電機から排出された前記燃焼後ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収部と、
    前記二酸化炭素回収部によって回収された二酸化炭素と、水素とを原料ガスとしてメタンを製造するメタン製造装置と、
    前記ガスタービン発電機から排出された前記燃焼後ガスで水を加熱して水蒸気を生成する第1水蒸気生成部と、
    前記メタン製造装置において前記メタンを製造する過程で生じた反応熱で水を加熱して水蒸気を生成する第2水蒸気生成部と、
    前記第1水蒸気生成部が生成した水蒸気および前記第2水蒸気生成部が生成した水蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱器と、
    前記過熱器によって生成された過熱蒸気でタービンを回転させることによって得られる回転エネルギーを電力に変換する蒸気タービン発電機と、
    を備え、
    前記ガスタービン発電機は、前記燃料の一部または全部として前記メタン製造装置によって製造されたメタンを用いることを特徴とする発電システム。
  2. 前記メタン製造装置は、
    前記原料ガスから前記メタンへの反応であるメタネーション反応を促進する触媒が収容された複数の反応器と、
    前記複数の反応器における隣り合う2つの反応器をそれぞれ連通し、前段の反応器において生成された生成ガスを後段の反応器に送出する複数の連通路と、
    を備え、
    前記原料ガスは、前記複数の反応器のうち、最も前段の反応器に導入され、
    前記連通路において、前記前段の反応器で生成された前記生成ガスを、前記メタネーション反応が開始する温度以上、該メタネーション反応が停止する温度未満に冷却する冷却部と、
    少なくともいずれかの前記連通路のうち、前記冷却部と前記後段の反応器との間において、該冷却部によって冷却された生成ガスから水を除去する水除去部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記メタン製造装置は、
    前記原料ガスから前記メタンへの反応であるメタネーション反応を促進する触媒が収容された複数の反応器と、
    前記複数の反応器における隣り合う2つの反応器をそれぞれ連通し、前段の反応器において生成された生成ガスを後段の反応器に送出する複数の連通路と、
    を備え、
    前記原料ガスは、前記複数の反応器のうち、最も前段の反応器に導入され、
    前記最も前段の反応器に水蒸気を導入する水蒸気導入部と、
    前記連通路において、前記前段の反応器で生成された前記生成ガスを、前記メタネーション反応が開始する温度以上、該メタネーション反応が停止する温度未満に冷却する冷却部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
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