JP6228524B2 - 連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6228524B2
JP6228524B2 JP2014192187A JP2014192187A JP6228524B2 JP 6228524 B2 JP6228524 B2 JP 6228524B2 JP 2014192187 A JP2014192187 A JP 2014192187A JP 2014192187 A JP2014192187 A JP 2014192187A JP 6228524 B2 JP6228524 B2 JP 6228524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tundish
stainless steel
molten
molten metal
continuous casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014192187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015085387A5 (ja
JP2015085387A (ja
Inventor
裕樹 本田
裕樹 本田
森川 広
広 森川
洋聡 長
洋聡 長
法明 温品
法明 温品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2014192187A priority Critical patent/JP6228524B2/ja
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to ES14848812T priority patent/ES2825102T3/es
Priority to CN201480053581.3A priority patent/CN105682828A/zh
Priority to US15/025,206 priority patent/US9713839B2/en
Priority to EP14848812.5A priority patent/EP3050644B1/en
Priority to PCT/JP2014/075268 priority patent/WO2015046238A1/ja
Priority to MYPI2016701075A priority patent/MY190292A/en
Priority to KR1020167009986A priority patent/KR102220411B1/ko
Priority to TW103133525A priority patent/TWI654041B/zh
Publication of JP2015085387A publication Critical patent/JP2015085387A/ja
Publication of JP2015085387A5 publication Critical patent/JP2015085387A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6228524B2 publication Critical patent/JP6228524B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/106Shielding the molten jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/001Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths of specific alloys
    • B22D11/002Stainless steels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/04Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
    • B22D11/041Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds for vertical casting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/108Feeding additives, powders, or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/111Treating the molten metal by using protecting powders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/116Refining the metal
    • B22D11/117Refining the metal by treating with gases
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/16Controlling or regulating processes or operations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

この発明は、連続鋳造方法に関する。
金属の一種であるステンレス鋼の製造工程では、電気炉で原料を溶解して溶銑が生成され、生成された溶銑は、転炉、真空脱ガス装置でステンレス鋼の特性を低下させる炭素を除去する脱炭処理等を含む精錬が行われて溶鋼とされ、その後、溶鋼が連続鋳造されることによって凝固して板状のスラブ等を形成する。なお、精錬工程では、溶鋼の最終的な成分の調整が行われる。
連続鋳造工程では、溶鋼は、取鍋からタンディッシュに注がれ、さらに、タンディッシュから連続鋳造用の鋳型の中に注がれて鋳造される。このとき、最終的な成分調整後の溶鋼が、大気中の窒素又は酸素と反応して窒素の含有量を増大させること又は酸化されるのを防ぐために、タンディッシュ内における取鍋から鋳型に至る溶鋼の周囲には、溶鋼表面を大気から遮断するシールガスが供給される。
例えば、特許文献1には、シールガスとしてアルゴンガスを使用する連鋳(連続鋳造)スラブの製造方法が記載されている。
特開平4−284945号公報
特許文献1の製造方法のように、シールガスとしてアルゴンガスを使用すると、溶鋼内に取り込まれたアルゴンガスが気泡として残り、連鋳スラブの表面及びその近傍において、アルゴンガスによる気泡欠陥、つまり表面欠陥が生じやすい。そして、連鋳スラブに表面欠陥が生じると、所要の品質を確保するために表面を削り取る必要があり、コストが増大するという問題がある。このため、本発明者は、不活性ガスとして、溶鋼内で気泡として残存しにくい窒素をシールガスとして使用し、さらに、窒素の溶鋼への溶け込みを防ぐために溶鋼表面にパウダー層を形成して窒素と溶鋼とを遮断する技術を開発した。
また、ステンレス鋼には、酸化しやすいチタン等を成分として含む鋼種がある。このような鋼種のステンレス鋼の精錬工程では、脱炭素用に吹精される酸素とチタンとの反応を防ぐために、酸素とさらに反応しやすいアルミニウムを添加して溶鋼中の酸素を除去するアルミニウム脱酸が行われる。アルミニウムは、酸素と反応してアルミナとなることによって、溶鋼中の酸素を取り除く。しかしながら、アルミナの融点は2020℃と高いため、溶鋼中のアルミナは、溶鋼の温度が低下する鋳造工程で析出し、例えばタンディッシュから鋳型へのノズルの内壁に付着・堆積して閉塞させることがある。このため、本発明者は、タンディッシュ内の溶鋼にCa含有物を添加して、アルミナをより低融点のアルミン酸カルシウムに変化させてノズルの閉塞を防止する対策をとってきた。
しかしながら、タンディッシュ内においてCa含有物を添加する際にシールガスである窒素が溶鋼中に混入し、混入した窒素が溶鋼中の成分と接触して反応することで生成される生成物が、スラブの表面近傍に介在物として析出して表面欠陥を生じさせるという問題が生じた。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、アルミニウム脱酸が行われた溶鋼(溶融金属)の鋳造時におけるタンディッシュから鋳型へのノズルの閉塞を防止しつつ、溶鋼を鋳造したスラブ(金属片)における表面欠陥の低減を図る連続鋳造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る連続鋳造方法は、取鍋内のアルミニウム脱酸が行われた溶融金属をタンディッシュ内に注入し、タンディッシュ内の溶融金属を鋳型に連続注入して金属片を鋳造する連続鋳造方法において、取鍋内の溶融金属をタンディッシュ内に注入するための注入ノズルとして、タンディッシュ内に延びるロングノズルを取鍋に設けるロングノズル設置ステップと、ロングノズルの注出口をタンディッシュ内に注入された溶融金属に浸漬させつつ、ロングノズルを通じてタンディッシュ内に溶融金属を注入すると共に、タンディッシュ内の溶融金属を鋳型に注入する鋳造ステップと、タンディッシュ内の溶融金属の表面を覆うようにタンディッシュパウダーを散布する散布ステップと、タンディッシュパウダーを散布した溶融金属の周囲にシールガスとして窒素ガスを供給するシールガス供給ステップと、タンディッシュ内に貯留されている状態以外の状態の溶融金属にカルシウム含有物を添加する添加ステップとを含む。
溶融金属はチタンを成分として含有してもよい。
カルシウム含有物を、溶融金属の鋳造前の工程である精錬工程で添加してもよい。
カルシウム含有物は、タンディッシュから鋳型に溶融金属を注入するためのノズルの内壁面に含まれてもよい。
タンディッシュパウダーを散布する前では、シールガスとしてアルゴンガスをタンディッシュ内の溶融金属の周囲に供給してもよい。
この発明に係る連続鋳造方法によれば、アルミニウム脱酸が行われた溶融金属の鋳造時におけるタンディッシュから鋳型へのノズルの閉塞を防止しつつ、溶融金属を鋳造した金属片のおける表面欠陥を低減することが可能になる。
ステンレス鋼の製造工程における二次精錬工程及び鋳造工程を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る連続鋳造方法で用いる連続鋳造装置の構成を示す模式図である。 連続鋳造時における図2のタンディッシュの状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係る連続鋳造方法で用いる連続鋳造装置の構成を示す模式図である。 実施例1〜5での連続鋳造時におけるタンディッシュの浸漬ノズルでの析出物の堆積状況を比較した図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る連続鋳造方法について添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態では、二次精錬工程でアルミニウム脱酸を必要とするステンレス鋼の1つであるチタン(Ti)を成分として含有するステンレス鋼の連続鋳造方法について説明する。
まず、ステンレス鋼の製造は、溶解工程、一次精錬工程、二次精錬工程、及び鋳造工程がこの順で実施されて行われる。
溶解工程では、ステンレス製鋼用の原料となるスクラップ及び合金などが電気炉で溶解されて溶銑が生成され、生成された溶銑は転炉に注銑される。さらに、一次精錬工程では、転炉内の溶銑に酸素を吹精することによって含有されている炭素を除去する粗脱炭処理が行われ、それによりステンレス溶鋼と酸化物及び不純物を含むスラグとが生成する。また、一次精錬工程では、ステンレス溶鋼の成分が分析され、目的とする成分に近づけるために合金を投入する成分の粗調整も実施される。さらに、一次精錬工程で生成したステンレス溶鋼は、取鍋に出鋼されて二次精錬工程に移される。
図1を参照すると、二次精錬工程では、ステンレス溶鋼1は、取鍋2と共に真空酸素脱炭装置(真空脱ガス装置、VODとも呼ばれ、以下、VODと称す)10内に入れられ、仕上げ脱炭処理、最終的な脱硫、酸素・窒素・水素などの脱ガス処理、及び介在物の除去等がなされる。そして、ステンレス溶鋼1が上述の処理を受けることによって、製品としての目的の特性を有するステンレス溶鋼が生成する。なお、二次精錬工程では、ステンレス溶鋼1の成分が分析され、目的とする成分にさらに近づけるために合金を投入する、成分の最終的な調整も実施される。ここで、ステンレス溶鋼1は、溶融金属を構成している。
VOD10は、内部に取鍋2を入れることができる真空槽11を有している。取鍋2には、一次精錬工程において酸化物等の不純物を含むスラグが除去された後のステンレス溶鋼1が入れられている。真空槽11は、内部の空気を外部に排出するための排気管11aを有しており、排気管11aは図示しない真空ポンプ及び蒸気エジェクターに接続されるように構成されている。
また、VOD10は、真空槽11の外部から内部に延び且つ真空槽11内で取鍋2の上部からステンレス溶鋼1に酸素を吹精するように構成された酸素ガスランス12を有している。ステンレス溶鋼1では、含有炭素は、吹精される酸素と反応して一酸化炭素に酸化されることによって除去される。そして、真空槽11内を減圧することによって、含有炭素の上記反応が促進される。
さらに、VOD10は、取鍋2の底部からステンレス溶鋼1に攪拌用のアルゴン(Ar)ガスを送るためのアルゴンガスランス13と、上方から取鍋2内のステンレス溶鋼1に合金を投入するための合金ホッパ14とを、真空槽11に有している。
真空槽11内のステンレス溶鋼1には、酸素と反応しやすいTiが成分として添加される。このため、Tiを添加する前に、ステンレス溶鋼1に含有される未反応の酸素を除去するために、脱酸剤(脱酸素剤)として、Tiよりも酸素との反応性が高いアルミニウム(Al)含有合金が、合金ホッパ14から添加されるように構成されている。Al含有合金中のAlは、酸素と反応してアルミナ(Al)となり、Alの多くは、Arガスによる攪拌によって凝集してスラグ内に吸収される。なお、ステンレス溶鋼1に含有する窒素及び水素は、真空槽11内を減圧することによってステンレス溶鋼1から除去される。
鋳造工程では、取鍋2が真空槽11から取り出されて連続鋳造装置(CC)100にセットされる。取鍋2内のステンレス溶鋼1は、連続鋳造装置100に注ぎ込まれ、さらに連続鋳造装置100が備える鋳型105によって、例えば金属片としてスラブ状のステンレス鋼片1cに鋳造される。鋳造されたステンレス鋼片1cは、次の図示しない圧延工程において、熱間圧延又は冷間圧延され熱間圧延鋼帯又は冷間圧延鋼帯とされる。
さらに、連続鋳造装置(CC)100の構成の詳細を説明する。
図2を参照すると、連続鋳造装置100は、取鍋2から送られるステンレス溶鋼1を一時的に貯留しつつ鋳型105に送るための容器であるタンディッシュ101を有している。タンディッシュ101は、上部が開放した本体101bと、本体101bの開放した上部を閉鎖し外部と遮断する上蓋101cと、本体101bの底部から延びる浸漬ノズル101dとを有している。そして、タンディッシュ101では、本体101b及び上蓋101cによってこれらの内部に閉鎖された内部空間101aが形成される。浸漬ノズル101dは、入口101eで本体101bの底部から内部空間101a内に開口している。
また、取鍋2は、タンディッシュ101の上方にセットされ、取鍋2の底部には、上蓋101cを貫通して内部空間101a内に延びる注入ノズルとしてのロングノズル3が接続されている。そして、ロングノズル3の下方先端の注出口3aが、内部空間101aで開口している。また、ロングノズル3と上蓋101cとの間は、シールされ気密性が保たれている。
上蓋101cには、複数のガス供給ノズル102が設けられている。ガス供給ノズル102は、図示しないガスの供給源に接続されており、内部空間101a内に上方から下方に向かって所定のガスを送出する。また、ロングノズル3は、この所定のガスがその内部に供給されるように構成されている。
さらに、上蓋101cには、内部空間101a内に上方から下方に向かってタンディッシュパウダー(以下、TDパウダーと呼ぶ)5を送出するためのパウダノズル103が設けられている。パウダノズル103は、図示しないTDパウダー供給源に接続されている。なお、TDパウダー5は、合成スラグ剤等からなり、ステンレス溶鋼1の表面を覆うことによって、ステンレス溶鋼1の表面の酸化防止作用、ステンレス溶鋼1の保温作用、ステンレス溶鋼1の介在物を溶解吸収する作用等を、ステンレス溶鋼1に対して奏する。
また、浸漬ノズル101dの上方には、上下方向に移動可能な棒状のストッパ104が設けられており、ストッパ104は、上蓋101cを貫通してタンディッシュ101の内部空間101aから外部にわたって延在している。
ストッパ104は、下方に移動することによってその先端で浸漬ノズル101dの入口101eを閉鎖することができる他、入口101eを閉鎖した状態から上方に引き上げられることによって、引き上げ量に応じて入口101eの開口面積を調節し、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1を浸漬ノズル101d内に流入させると共に流入量を制御することができるように構成されている。また、ストッパ104と上蓋101cとの間は、シールされ気密性が保たれている。
また、タンディッシュ101の底部から外部に突出する浸漬ノズル101dの先端101fは、下方の鋳型105の貫通穴105a内に延在し、その側方で開口している。
貫通穴105aは、矩形断面を有し上下に鋳型105を貫通している。貫通穴105aは、その内壁面が図示しない一次冷却機構によって水冷されるように構成され、内部のステンレス溶鋼1を冷却して凝固させ所定の断面の鋳片1bを形成する。
さらに、鋳型105の貫通穴105aの下方には、鋳型105によって形成された鋳片1bを下方に引き出して移送するためのロール106が間隔をあけて複数設けられている。また、ロール106の間には、鋳片1bに対して散水して冷却するための図示しない二次冷却機構が設けられている。
次に、本実施の形態1に係る連続鋳造方法による連続鋳造装置100及びその周辺の動作を説明する。
図1及び図2をあわせて参照すると、一次精錬後、転炉から取鍋2に移されたステンレス溶鋼1は、取鍋2に入れられた状態でVOD10の真空槽11内に設置される。
真空槽11内では、取鍋2内のステンレス溶鋼1は、アルゴンガスランス13から供給されるArガスによって攪拌を受けると共に、排気管11aに接続された真空ポンプ及び蒸気エジェクターの作用によって減圧作用を受ける。減圧作用によって、ステンレス溶鋼1は、含有する窒素及び水素を放出してその含有量を低下させる。さらに、ステンレス溶鋼1は、酸素ガスランス12から酸素が吹精されることによって、含有する炭素を酸素と反応させてその含有量を低下させる。また、酸素との反応性が高いTiが成分として添加されるステンレス溶鋼1には、合金ホッパ14から、Tiよりも酸素との反応性が高い脱酸剤としてのAl含有合金が添加され、Al含有合金がステンレス溶鋼1を脱酸した後にTiが添加される。また、ステンレス溶鋼1の成分を構成する成分調整用の合金等も添加される。Al含有合金中のAlは、ステンレス溶鋼1中の酸素と反応してアルミナ(Al)となり、Alの多くはスラグ中に吸収され、一部がステンレス溶鋼1中に残る。このステンレス溶鋼1中のAlは、前述のとおりタンディッシュ101から鋳型105への浸漬ノズル101dの内壁に付着して閉塞させるため、Alをより低融点のアルミン酸カルシウムに変化させて浸漬ノズル101dの閉塞を防止することを目的に、フェロシリコンタイプの合金であるフェロシリカルシウム(FeSiCa)合金及び金属カルシウムの少なくとも1つがステンレス溶鋼1に添加される。また、ステンレス溶鋼1には、硫黄の含有量を低下させるために脱硫も実施される。
ここで、FeSiCa合金及び金属カルシウムは、カルシウム含有物を構成している。
上述のような不純物の除去及び成分調整が完了した(つまり二次精錬が完了した)ステンレス溶鋼1は、取鍋2と共に真空槽11から連続鋳造装置100に移される。
図2及び図3をあわせて参照すると、取鍋2は、タンディッシュ101の上方に設置される。さらに、取鍋2の底部にはロングノズル3が取り付けられ、ロングノズル3における注出口3aを有する先端がタンディッシュ101の内部空間101aに延びている。このとき、ストッパ104は、浸漬ノズル101dの入口101eを閉鎖している。
次に、ガス供給ノズル102からタンディッシュ101の内部空間101a内に、シールガス4として不活性ガスであるArガス4aが噴射されると共に、ロングノズル3の内部にもArガス4aが供給される。これによって、タンディッシュ101の内部空間101a及びロングノズル3内に存在していた不純物を含む空気が、タンディッシュ101の外部に押し出され、内部空間101a及びロングノズル3内はArガス4aで満たされる。つまり、取鍋2からタンディッシュ101の内部空間101aが、Arガス4aで満たされる。
その後、取鍋2に設けられた図示しないバルブが開放され、取鍋2内のステンレス溶鋼1が、重力の作用によってロングノズル3内を流下し、タンディッシュ101の内部空間101a内に流入する。つまり、タンディッシュ101内は、図3の工程Aに示す状態となる。
このとき、流入したステンレス溶鋼1は、内部空間101aに充満するArガス4aによって周囲がシールされ空気と接触しないため、空気中に含まれ且つステンレス溶鋼1への溶解性を有する窒素(N)のステンレス溶鋼1への溶け込みによるN成分の増加が抑制される。これにより、窒素成分(N)とステンレス溶鋼1に成分として含有されるTiとが接触して反応することによるTiNの生成が抑えられる。なお、TiNは、クラスター化してステンレス溶鋼1中で大型介在物(例えば、230μmの径程度)として存在するようになる。しかしながら、TiNによる大型介在物の発生が抑えられるため、冷却されて固化したステンレス溶鋼1内において、TiNが大型介在物として析出することが抑えられる。
また、タンディッシュ101内では、ロングノズル3の注出口3aから流下するステンレス溶鋼1が溜まっているステンレス溶鋼1の表面1aをたたき込むことによって、少量であるがArガス4aがステンレス溶鋼1に巻き込まれて混入する。しかしながら、Arガス4aは、ステンレス溶鋼1と反応を起こしたりしない。
そして、タンディッシュ101内では、次々に流入するステンレス溶鋼1によって、その表面1aが上昇する。上昇する表面1aがロングノズル3の注出口3aの近傍となると、注出口3aから流下するステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが小さくなり周囲の気体の巻き込み量も少なくなるため、パウダノズル103からステンレス溶鋼1の表面1aに向かって、TDパウダー5が散布される。TDパウダー5は、表面1a上の全体を覆うように散布される。
TDパウダー5の散布後、ガス供給ノズル102からは、Arガス4aに換えて、不活性ガスである窒素(N)ガス4bが噴射される。これにより、タンディッシュ101の内部空間101a内では、Arガス4aが外部に押し出され、TDパウダー5とタンディッシュ101の上蓋101cとの間の領域が、Nガス4bで満たされる。
このとき、ステンレス溶鋼1の表面1a上に層状に堆積したTDパウダー5が、ステンレス溶鋼1の表面1aとNガス4bとの接触を遮断し、Nガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みを防ぐ。これにより、ステンレス溶鋼1に成分として含有されるTiと窒素成分(N)との接触が抑制されてTiNの生成が抑制されるため、ステンレス溶鋼1中におけるTiNによる大型介在物の発生が抑えられ、冷却されて固化したステンレス溶鋼1内においてもTiNが大型介在物として析出することが抑えられる。
また、二次精錬工程では、脱酸処理で発生したAlの一部がスラグに吸収されずにステンレス溶鋼1中に残留する。Alは、融点が2020℃と高いため、ステンレス溶鋼1中で析出してクラスター化し、固化後のステンレス溶鋼1中でも大型介在物として存在するようになる。さらに、Alは、ステンレス溶鋼1中で析出することによって、浸漬ノズル101dの内側及びその近傍に付着・堆積し浸漬ノズル101dを閉塞させることもある。
しかしながら、ステンレス溶鋼1中には、二次精錬工程でFeSiCa合金及び金属カルシウムの少なくとも1つが添加されており、これらFeSiCa合金及び金属カルシウムは、Alに対してアルミン酸カルシウム(12CaO・7Al)に変化させる反応を起こす。12CaO・7Alは、Alの融点よりも大幅に低い1400℃の融点を有しており、ステンレス溶鋼1中で溶解して分散している。よって、12CaO・7Alは、ステンレス溶鋼1において、Alのように大型介在物として析出して存在するようなことがなく、さらに、浸漬ノズル101dの内側及びその近傍に付着・堆積してこれを閉塞させるということもない。
従って、FeSiCa合金及び金属カルシウムの少なくとも1つを添加することによって、ステンレス溶鋼1中に残留していたAlが析出した場合においても、12CaO・7Alとなり溶解して分散される。さらに、FeSiCa合金及び金属カルシウムの少なくとも1つの添加は、タンディッシュ101内にあるステンレス溶鋼1に対して行われないため、ステンレス溶鋼1を覆っているTDパウダー5の層を乱すことがない。これにより、乱れたTDパウダー5の層からNガス4bがステンレス溶鋼1に溶け込んでステンレス溶鋼1中のTiと反応するようなことが防がれる。つまり、TDパウダー5の層が乱れることによるTiNの生成が防がれる。
なお、ステンレス溶鋼1のSi含有量が低く規制されている場合は、カルシウム含有物質としてFeSiCa合金を使用するとSi含有量が規制値を外れる恐れがあるため、金属カルシウム及び後述するドロマイトグラファイト層が設けられたタンディッシュ101の浸漬ノズルの少なくとも一方を使用することが好ましい。
また、タンディッシュ101の内部空間101a内では、上昇する表面1aがロングノズル3の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させ、さらに内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の深さが所定深さDとなると、ストッパ104が上昇される。それにより、内部空間101a内のステンレス溶鋼1が、浸漬ノズル101d内を通って鋳型105の貫通穴105a内に流入し、鋳造が開始する。また、同時に、取鍋2内のステンレス溶鋼1は、ロングノズル3を通って内部空間101aに継続して注出され、内部空間101aには新たなステンレス溶鋼1が補充される。このとき、タンディッシュ101内は、図3の工程Bに示すような状態となる。
鋳造中、タンディッシュ101では、ロングノズル3の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させつつ、ステンレス溶鋼1が所定深さDの近傍の深さを維持し、ステンレス溶鋼1の表面1aがほぼ一定の位置になるように、浸漬ノズル101dからのステンレス溶鋼1の流出量及びロングノズル3を通じたステンレス溶鋼1の流入量が調節される。
なお、内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の深さが所定深さDのとき、ロングノズル3は、注出口3aがステンレス溶鋼1の表面1aから約100〜150mmの深さとなるように、ステンレス溶鋼1に貫入していることが好ましい。上記の深さよりも深くロングノズル3が貫入すると、内部空間101aに溜まっているステンレス溶鋼1の内圧による抵抗によって、注出口3aからのステンレス溶鋼1の注出が困難になる。一方、上記の深さよりも浅くロングノズル3が貫入すると、鋳造時に所定の位置付近に維持するように制御されるステンレス溶鋼1の表面1aが変動して注出口3aが露出することがあり、この場合、注出されたステンレス溶鋼1が表面1aをたたき込み、Nガス4bを巻き込み混入させる可能性があるためである。
また、鋳型105の貫通穴105a内に流入したステンレス溶鋼1は、貫通穴105aを流通する過程で図示しない一次冷却機構によって冷却され、貫通穴105aの内壁面側を凝固させて凝固シェル1baを形成する。なお、貫通穴105aの内壁面には、浸漬ノズル101dの先端101f側からモールドパウダーが供給される。モールドパウダーは、ステンレス溶鋼1の表面でスラグ溶融化する、貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面の酸化を防止する、鋳型105と凝固シェル1baとの間を潤滑する、貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面を保温する等の役割を果たす。
凝固シェル1baとその内部の未凝固のステンレス溶鋼1とによって鋳片1bが形成され、鋳片1bは、ロール106によって両側から挟まれて下方に向かって引き出される。引き出された鋳片1bは、ロール106の同士の間を通って送られる過程で、図示しない二次冷却機構によって散水冷却され、内部のステンレス溶鋼1を完全に凝固させる。これにより、鋳片1bがロール106によって鋳型105から引き出されつつ、新たな鋳片1bが鋳型105内で形成されることで、鋳型105からロール106の延在方向の全体にわたって連続する鋳片1bが形成される。さらに、ロール106により送り出された鋳片1bが切断されることによって、スラブ状のステンレス鋼片1cが形成される。
そして、ストッパ104には、鋳型105の貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面が一定高さとなるように、浸漬ノズル101dの入口101eの開放面積を調節する制御がなされる。これによって、ステンレス溶鋼1の流入量が制御される。さらに、入口101eからのステンレス溶鋼1の流出量と同等になるように、取鍋2からのロングノズル3を通じたステンレス溶鋼1の流入量が調節される。これにより、タンディッシュ101の内部空間101a内におけるステンレス溶鋼1の表面1aは、ステンレス溶鋼1の深さが所定深さDの近傍を維持する状態で、鉛直方向にほぼ一定の位置を維持するように制御される。このとき、ロングノズル3は、その先端の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させている。そして、上述のように、タンディッシュ101内において、注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させつつ、ステンレス溶鋼1の表面1aの鉛直方向の位置をほぼ一定に維持した鋳造状態を、定常状態と呼ぶ。
よって、定常状態で鋳造が行われている間、ロングノズル3から流入するステンレス溶鋼1による表面1a及びTDパウダー5のたたき込みが生じないため、Nガス4bは、TDパウダー5によってステンレス溶鋼1から遮断された状態を維持する。これにより、Nガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みが防がれる。
また、取鍋2内のステンレス溶鋼1が無くなると、取鍋2からロングノズル3が取り外され、ロングノズル3をタンディッシュ101に残した状態で、ステンレス溶鋼1を含む別の取鍋2に取り替えられる。取り替えられた取鍋2には、再びロングノズル3が接続される。また、この取鍋2の交換作業中も鋳造作業は継続して実施され、このため、タンディッシュ101の内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の表面1aが下降する。この取鍋2の交換作業中も、Nガス4bの内部空間101aへの供給は継続される。そして、タンディッシュ101内は、図3の工程Cに示すような状態となる。
なお、取鍋2の交換作業中、内部空間101aにおいてステンレス溶鋼1の表面1aがロングノズル3の注出口3aよりも下方とならないように、ストッパ104によって浸漬ノズル101dの入口101eの開口面積を調節し、ステンレス溶鋼1の流出量、つまり鋳造速度が制御される。上述のように複数の取鍋2内のステンレス溶鋼1を連続して鋳造することによって、鋳片1bでは、取鍋2の取り替え時に起因する継ぎ目をなくすことができる。さらに、取鍋2が変わる毎に鋳造の初期等で鋳片1bの品質が変化することも低減される。そして、1つの取鍋2毎に鋳造を終了する場合に必要であった工程であるタンディッシュ101にステンレス溶鋼1を溜めて鋳造を開始するまでの工程の省略が可能となる。
さらに、鋳造が進行して交換した取鍋2内のステンレス溶鋼1が無くなり鋳造を終了する場合、取鍋2及びロングノズル3が取り除かれ、タンディッシュ101内は、図3の工程Dに示すような状態となる。このとき、ステンレス溶鋼1の新たな流下がなくたたき込み等による表面1a及びTDパウダー5の乱れが生じないため、鋳造終了まで、Nガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みが防がれる。
また、ロングノズル3の注出口3aが内部空間101a内のステンレス溶鋼1に浸漬する前(図3の工程A参照)においても、注出口3aとタンディッシュ101の本体101bの底部との距離が短いこと、注出口3aとステンレス溶鋼1の表面1aとの距離が短いこと、及び、ステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが注出口3aの浸漬までの短時間に限られることによって、ステンレス溶鋼1への空気及びArガス4aの巻き込みによる混入が低減している。
なお、ステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが発生する状態のときにArガスの代わりにシールガスとしてNガス4bを使用する、或いは、表面1aにTDパウダー5を散布してシールガスとしてNガス4bを使用すると、Nガス4bがステンレス溶鋼1に過度に溶解してその成分を製品として不適合なものにすると共にTiNによる多量の介在物を生じさせる可能性がある。このため、ロングノズル3の注出口3aが浸漬するまでの鋳造初期に内部空間101aに溜められたステンレス溶鋼1から鋳造されたステンレス鋼片1cの全てを廃棄する必要が生じる可能性がある。しかしながら、鋳造初期にArガス4aを使用することによって、ステンレス溶鋼1の成分を変化させずに所要の範囲に収めることができると共にTiNの発生を防ぐことができる。また、二次精錬工程で生成したAlは、FeSiCa合金及び金属カルシウムの少なくとも1つによって12CaO・7Alに変えられてステンレス溶鋼1に溶解している。よって、鋳造初期の僅かな空気又はArガス4aが混入したステンレス溶鋼1から鋳造されたステンレス鋼片1cは、大型介在物を含まず且つ所要の成分構成を有しているため、混入したArガス4aにより発生する気泡を除去するための表面切削がなされた後、製品として使用することができる。
また、鋳造初期の後から鋳造終了までの鋳造時間の大部分を占める、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cは、鋳造初期に混入した空気及びArガス4aの影響を受けなくなっており、TDパウダー5によってNガス4bの混入が防がれてもいる。このため、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cは、二次精錬後の状態から窒素含有量を増加させず、混入する気体の気泡化による表面欠陥の発生も防いでいる。
さらに、TDパウダー5によってNガス4bからステンレス溶鋼1が遮断されるため、ステンレス溶鋼1ではTiNの生成量が大きく抑えられる。さらに、二次精錬工程で生成したAlは、FeSiCa合金及び金属カルシウムの少なくとも1つによって12CaO・7Alに変えられてステンレス溶鋼1に溶解している。
よって、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cは、大型介在物及び気泡による表面欠陥の発生が大きく抑えられ、製品としてそのまま使用することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る連続鋳造方法では、実施の形態1に係る連続鋳造方法における二次精錬工程でのステンレス溶鋼1へのFeSiCa合金及び金属カルシウムの添加を行わず、タンディッシュ101の浸漬ノズルの内壁面にこれを覆うドロマイトグラファイト層を形成するようにしたものである。
なお、実施の形態2において、前出した図における参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図4を参照すると、連続鋳造装置100のタンディッシュ101の本体101bの底部からは、実施の形態1と同様にして、浸漬ノズル101dが、鋳型105の貫通穴105a内に延びている。さらに、浸漬ノズル101dの内壁面及び先端101fの内壁面の全体はそれぞれ、ドロマイトグラファイトからなる内側層201d及び201fで覆われている。そして、内側層201dは、ストッパ104が嵌る入口201eを形成している。
ドロマイトグラファイトは、成分として、MgO(酸化マグネシウム)、CaO(酸化カルシウム)及びC(炭素)を含む。ドロマイトグラファイトの成分構成の一例として、MgO:24.0質量%、CaO:39.0質量%、C:35.0質量%からなるものがある。そして、ドロマイトグラファイトは、下記の式(1)に示すように反応して、Alを低融点の12CaO・7Alに変える。
7Al+12CaO→12CaO・7Al 式(1)
よって、ドロマイトグラファイトは、実施の形態1でステンレス溶鋼1に添加したFeSiCa合金及び金属カルシウムと同様の作用を奏する。
ここで、内側層201d及び201fのドロマイトグラファイトは、Ca含有物を構成している。
このため、鋳造中、浸漬ノズル101d内に流入するステンレス溶鋼1では、含有されるAlは12CaO・7Alに変化し、ステンレス溶鋼1内に溶解して分散する。よって、浸漬ノズル101d及びその周辺でAlが付着・堆積することが抑制されると共に、鋳造後のステンレス鋼片1cにおいてAlが大型介在物として析出することによる表面欠陥の発生が大きく抑えられる。
さらに、ドロマイトグラファイトは、タンディッシュ101内にあるステンレス溶鋼1に対して添加されるわけではないため、ステンレス溶鋼1を覆っているTDパウダー5の層を乱すことがない。これにより、乱れたTDパウダー5を介してNガス4bがステンレス溶鋼1に溶け込むことが防がれ、TiNが大型介在物として析出することによる表面欠陥の発生が大きく抑えられる。
また、この発明の実施の形態2に係る連続鋳造方法に関わるその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
さらに、実施の形態2における連続鋳造方法によれば、上記実施の形態1の連続鋳造方法と同様な効果が得られる。
また、実施の形態2におけるドロマイトグラファイトからなる内側層201d及び201fを、実施の形態1における浸漬ノズル101dに適用してもよい。これにより、ステンレス溶鋼1中のAlがより確実に12CaO・7Alに変えられる。
(実施例)
以下、実施の形態1及び2に係る連続鋳造方法を用いてステンレス鋼片を鋳造した実施例を説明する。
Ti添加フェライト系ステンレス鋼について、実施の形態1及び2の連続鋳造方法を用いてステンレス鋼片であるスラブを鋳造した実施例1〜5と、比較例1とを比較した。
実施例1〜3は、実施の形態1の連続鋳造方法に対応し、二次精錬工程でFeSiCa合金が添加される例である。
実施例4は、実施の形態1の連続鋳造方法に対応し、二次精錬工程で金属カルシウムが添加される例である。
実施例5は、実施の形態2の連続鋳造方法に対応し、タンディッシュの浸漬ノズルの内壁面にドロマイトグラファイトからなる層が設けられる例である。なお、実施例5におけるステンレス鋼の化学成分構成の規格は、実施例4におけるステンレス鋼の化学成分構成の規格と同じである。
比較例1は、実施の形態1の連続鋳造方法において、Ca含有物として、二次精錬工程でFeSiCa合金及び金属カルシウムを添加せず、タンディッシュ内にあるTDパウダーで覆われたステンレス溶鋼に対してCaSiワイヤを投入した例である。
また、以下の検出結果は、実施例では、鋳造初期を除く定常状態で鋳造されたスラブからサンプリングしたものであり、比較例では、鋳造開始からの実施例のサンプリング時期と同時期に鋳造されたスラブからサンプリングしたものである。
実施例及び比較例のそれぞれについて、ステンレス鋼の化学成分構成の規格を表1に示し、シールガスの種類、注入ノズルの種類、TDパウダーの使用の有無、及びステンレス溶鋼に加えられるCa含有物からなる鋳造条件を表2に示す。
Figure 0006228524
Figure 0006228524
さらに、以下の表3において、製造した多数のスラブから気泡欠陥が検出されたスラブ数の割合と、上記スラブから介在物による欠陥が検出されたスラブ数の割合とについて、実施例1〜5を総合した結果と比較例1の結果との間で比較した。そして、表3では、実施例1〜5については、スラブを表面研削しない場合と表面研削した場合の結果を示し、比較例1については、表面研削しない場合の結果を示している。なお、表面研削した場合については、スラブの表面を片面2mm厚(両面で4mm厚)で研削を行った。
Figure 0006228524
表3の結果から、実施例1〜5は、スラブを表面研削しない場合でも、気泡欠陥の発生率が0であり、介在物による欠陥の発生率も低く抑えられている。さらに、実施例1〜5は、スラブ表面を研削すれば、欠陥の発生率も0となり、非常に優秀な品質を有する。
また、図5は、実施例1〜5で、スラブの鋳造時におけるタンディッシュの浸漬ノズルでの析出物の堆積状況を比較したものである。図5では、横軸は、ステンレス鋼を連続して鋳造した長さを示し、縦軸は、ストッパ(図2のストッパ104参照)の偏差を示す。なお、ストッパ偏差とは、タンディッシュの浸漬ノズルの入口(図1の入口101e及び図4の入口201e参照)を閉鎖したときのストッパの上下方向の位置ずれのことである。つまり、浸漬ノズルの入口に析出物の付着がない場合、ストッパ偏差は0である。一方、浸漬ノズルの入口に析出物が堆積すると、閉鎖時のストッパの位置が上方にずれるが、このずれ量がストッパ偏差となる。そして、ストッパの偏差が5mmに達すると、浸漬ノズルの入口が析出物で閉塞すると想定する。
図5において、実施例1〜3では、鋳造長が延びてもストッパ偏差は1mm前後で互いに同様に推移し、浸漬ノズルの入口の閉塞は発生しない。実施例4では、鋳造長が延びてもストッパ偏差は3mm前後で同様に推移し、浸漬ノズルの入口の閉塞は発生しない。実施例5では、鋳造長が延びてもストッパ偏差は2.5mm程度までにしか達さず、浸漬ノズルの入口の閉塞は発生しない。
なお、上記鋼種以外にも18Cr-1Mo-0.5Ti系及び22Cr-1.2Mo-Nb-Ti系のステンレス鋼などのTiを成分として含む鋼種について本発明を適用し、実施例1〜5に示すような表面欠陥抑止効果及び浸漬ノズル閉塞防止が得られることを確認した。
また、実施の形態1及び2に係る連続鋳造方法は、Tiを成分として含むステンレス鋼について説明したが、二次精錬工程でアルミニウム脱酸を必要とし且つNbを成分として含むステンレス鋼にも適用すると効果的である。
また、実施の形態1及び2に係る連続鋳造方法は、ステンレス鋼の製造に適用されていたが、他の金属の製造に適用してもよい。
また、実施の形態1及び2に係る連続鋳造方法におけるタンディッシュ101での制御は、連続鋳造に適用されていたが、他の鋳造方法に適用してもよい。
1 ステンレス溶鋼(溶融金属)、1c ステンレス鋼片(金属片)、2 取鍋、3 ロングノズル(注入ノズル)、3a 注出口、4a アルゴン(Ar)ガス(シールガス)、4b 窒素(N)ガス(シールガス)、5 タンディッシュパウダー、100 連続鋳造装置、101 タンディッシュ、105 鋳型。

Claims (5)

  1. 取鍋内のアルミニウム脱酸が行われた溶融金属をタンディッシュ内に注入し、前記タンディッシュ内の前記溶融金属を鋳型に連続注入して金属片を鋳造する連続鋳造方法において、
    前記取鍋内の前記溶融金属を前記タンディッシュ内に注入するための注入ノズルとして、前記タンディッシュ内に延びるロングノズルを前記取鍋に設けるロングノズル設置ステップと、
    前記ロングノズルの注出口を前記タンディッシュ内に注入された前記溶融金属に浸漬させつつ、前記ロングノズルを通じて前記タンディッシュ内に前記溶融金属を注入すると共に、前記タンディッシュ内の前記溶融金属を前記鋳型に注入する鋳造ステップと、
    前記タンディッシュ内の前記溶融金属の表面を覆うようにタンディッシュパウダーを散布する散布ステップと、
    前記タンディッシュパウダーを散布した前記溶融金属の周囲にシールガスとして窒素ガスを供給するシールガス供給ステップと、
    前記タンディッシュ内に貯留されている状態以外の状態の前記溶融金属にカルシウム含有物を添加する添加ステップと
    を含む連続鋳造方法。
  2. 前記溶融金属はチタンを成分として含有する請求項1に記載の連続鋳造方法。
  3. 前記カルシウム含有物を、前記溶融金属の鋳造前の工程である精錬工程で添加する請求項1または2に記載の連続鋳造方法。
  4. 前記カルシウム含有物は、前記タンディッシュから前記鋳型に前記溶融金属を注入するためのノズルの内壁面に含まれる請求項1〜3のいずれか一項に記載の連続鋳造方法。
  5. 前記タンディッシュパウダーを散布する前では、シールガスとしてアルゴンガスを前記タンディッシュ内の前記溶融金属の周囲に供給する請求項1〜4のいずれか一項に記載の連続鋳造方法。
JP2014192187A 2013-09-27 2014-09-22 連続鋳造方法 Active JP6228524B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192187A JP6228524B2 (ja) 2013-09-27 2014-09-22 連続鋳造方法
KR1020167009986A KR102220411B1 (ko) 2013-09-27 2014-09-24 연속 주조 방법
US15/025,206 US9713839B2 (en) 2013-09-27 2014-09-24 Continuous casting method
EP14848812.5A EP3050644B1 (en) 2013-09-27 2014-09-24 Continuous casting method
PCT/JP2014/075268 WO2015046238A1 (ja) 2013-09-27 2014-09-24 連続鋳造方法
MYPI2016701075A MY190292A (en) 2013-09-27 2014-09-24 Continuous casting method
ES14848812T ES2825102T3 (es) 2013-09-27 2014-09-24 Método de colada continua
CN201480053581.3A CN105682828A (zh) 2013-09-27 2014-09-24 连续铸造方法
TW103133525A TWI654041B (zh) 2013-09-27 2014-09-26 連續鑄造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200834 2013-09-27
JP2013200834 2013-09-27
JP2014192187A JP6228524B2 (ja) 2013-09-27 2014-09-22 連続鋳造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015085387A JP2015085387A (ja) 2015-05-07
JP2015085387A5 JP2015085387A5 (ja) 2017-09-28
JP6228524B2 true JP6228524B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=52743373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014192187A Active JP6228524B2 (ja) 2013-09-27 2014-09-22 連続鋳造方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9713839B2 (ja)
EP (1) EP3050644B1 (ja)
JP (1) JP6228524B2 (ja)
KR (1) KR102220411B1 (ja)
CN (1) CN105682828A (ja)
ES (1) ES2825102T3 (ja)
MY (1) MY190292A (ja)
TW (1) TWI654041B (ja)
WO (1) WO2015046238A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101790001B1 (ko) * 2016-03-02 2017-11-20 주식회사 포스코 용융물 주입 장치, 이를 이용한 주조설비 및 주조방법
CN111032248B (zh) * 2017-08-30 2021-11-09 杰富意钢铁株式会社 钢的连续铸造方法及薄钢板的制造方法
CN110153388A (zh) * 2019-06-21 2019-08-23 苏州大学 一种减少连铸坯中气泡缺陷的方法
CN114130977B (zh) * 2021-11-24 2023-07-04 山东钢铁集团日照有限公司 一种减小高钛合金钢中氮化钛夹杂尺寸的方法

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57184563A (en) 1981-05-06 1982-11-13 Kawasaki Steel Corp Powder for surface coating of molten metal in continuous casting
JPH01122644A (ja) * 1987-11-06 1989-05-15 Toshiba Ceramics Co Ltd 鋳造用ノズル
JPH0645816B2 (ja) * 1989-12-12 1994-06-15 新日本製鐵株式会社 溶鋼のカルシウム処理方法
JP2961332B2 (ja) * 1991-03-12 1999-10-12 日新製鋼株式会社 Ti含有鋼の無手入れ連鋳スラブの製造法
GB9206946D0 (en) * 1992-03-31 1992-05-13 Foseco Int Tundish cover layer
JP2613525B2 (ja) 1992-06-22 1997-05-28 川崎製鉄株式会社 冷延用アルミキルド鋼の連続鋳造方法
JPH0639505A (ja) * 1992-07-28 1994-02-15 Sumitomo Metal Ind Ltd チタン含有ステンレス溶鋼の鋳造方法
JPH0857599A (ja) 1994-08-26 1996-03-05 Nisshin Steel Co Ltd タンディッシュ内スラグの除去方法および装置ならびに連続鋳造装置
NL1001976C2 (nl) 1995-12-22 1997-06-24 Hoogovens Groep Bv Werkwijze en inrichting voor het continu gieten van staal.
US5902511A (en) * 1997-08-07 1999-05-11 North American Refractories Co. Refractory composition for the prevention of alumina clogging
AUPP406798A0 (en) 1998-06-12 1998-07-02 Bhp Steel (Jla) Pty Limited Strip casting apparatus
JP3395699B2 (ja) * 1999-03-18 2003-04-14 住友金属工業株式会社 フェライト系ステンレス鋼の製造方法
KR100579396B1 (ko) * 2001-12-11 2006-05-12 주식회사 포스코 질화티타늄 개재물 흡수능이 높은 턴디쉬 플럭스
JP4249940B2 (ja) * 2002-04-30 2009-04-08 黒崎播磨株式会社 アルミキルド鋼の鋳造方法
EP1713941A1 (en) * 2004-02-11 2006-10-25 Tata Steel Limited A cored wire injection process in steel melts
US7591976B2 (en) * 2004-03-15 2009-09-22 Krosakiharima Corporation Nozzle for use in continuous casting
CN201082464Y (zh) * 2007-05-29 2008-07-09 江苏沙钢集团有限公司 金属液连续浇注装置
CA2686301C (en) * 2008-11-25 2017-02-28 Maverick Tube, Llc Compact strip or thin slab processing of boron/titanium steels
JP5316327B2 (ja) 2009-02-09 2013-10-16 新日鐵住金株式会社 鋼の連続鋳造方法
US8042602B2 (en) * 2009-06-16 2011-10-25 Nucor Corporation High efficiency plant for making steel
CN101618454B (zh) 2009-07-29 2011-07-20 四川大学 用于铝及铝合金的含钒细化剂及其制备方法
CN201644737U (zh) * 2010-03-24 2010-11-24 宝山钢铁股份有限公司 一种用于中间包的氩封装置
US8828117B2 (en) * 2010-07-29 2014-09-09 Gregory L. Dressel Composition and process for improved efficiency in steel making
JP5429120B2 (ja) * 2010-09-17 2014-02-26 新日鐵住金株式会社 連々続鋳造方法
CN102212748B (zh) * 2011-02-21 2012-08-29 宁波钢铁有限公司 一种热轧钢卷的生产方法
CN102212757B (zh) * 2011-06-10 2013-01-16 江阴市恒润重工股份有限公司 一种用于大型风电装置的合金钢及其工件的制造工艺
CN102816979B (zh) * 2012-08-27 2013-12-25 武汉钢铁(集团)公司 一种低碳硫系易切削钢连铸坯的生产方法
CN103014221B (zh) * 2012-12-17 2015-04-08 莱芜钢铁集团有限公司 一种生产高铝钢板坯的方法
ES2685243T3 (es) 2013-08-26 2018-10-08 Nisshin Steel Co., Ltd. Método de colada continua
ES2761258T3 (es) 2013-08-26 2020-05-19 Nippon Steel Stainless Steel Corp Método de colada continua

Also Published As

Publication number Publication date
EP3050644A1 (en) 2016-08-03
KR102220411B1 (ko) 2021-02-24
TWI654041B (zh) 2019-03-21
MY190292A (en) 2022-04-12
US20160228945A1 (en) 2016-08-11
KR20160067864A (ko) 2016-06-14
ES2825102T3 (es) 2021-05-14
EP3050644B1 (en) 2020-08-19
EP3050644A4 (en) 2017-04-26
JP2015085387A (ja) 2015-05-07
WO2015046238A1 (ja) 2015-04-02
TW201521912A (zh) 2015-06-16
CN105682828A (zh) 2016-06-15
US9713839B2 (en) 2017-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6228524B2 (ja) 連続鋳造方法
JP6154708B2 (ja) 連続鋳造方法
TWI617377B (zh) 連續鑄造方法
JP6323973B2 (ja) 連続鋳造方法
JP5965186B2 (ja) 連続鋳造方法
TWI593482B (zh) 連續鑄造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170815

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170815

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170815

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6228524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250