以下、本発明に係る情報提供システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、本発明に係る情報提供システムは、複数人(例えば3人)のユーザ間において、ユーザの位置情報を共有することによって、本人である自ユーザの現在位置や本人以外の他ユーザの現在位置を含む情報を提供するシステムである。特に以下の実施例では、情報提供システムを、待ち合わせを行う複数人のユーザからなるグループに対して、グループに属する各ユーザの現在位置や待ち合わせ場所に関する情報を提供するシステムとして適用した例について説明する。
先ず、本実施形態に係る情報提供システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る情報提供システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る情報提供システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報提供システム1は、情報管理サーバ2を備えた情報管理センタ3と、待ち合わせを行う複数のユーザ4がそれぞれ携帯する移動情報端末5と、ユーザ4が乗車する車両6に搭載された車載情報端末7と、から基本的に構成されている。尚、移動情報端末5としては例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末等がある。また、車載情報端末7としては例えばナビゲーション装置等がある。また、ユーザ4は車両6に乗車している状態であっても良いし、車両6に乗車していない状態であっても良い。また、待ち合わせを行うユーザ4の数は3人に限定されることなく、2人や4人以上であっても良い。また、情報管理サーバ2と移動情報端末5は通信ネットワーク網8を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。一方、車載情報端末7は、情報管理サーバ2へ接続する為の通信手段を有していないが、Bluetooth(登録商標)による無線通信機能を備える。そして、移動情報端末5においても同じBluetoothによる無線通信機能を備えており、通信可能範囲内にある移動情報端末5と車載情報端末7は通信ネットワーク網8を介さずに、直接に電子データを送受信可能に構成されている。特に本実施形態では、車両6にユーザ4が乗車した場合に、乗車したユーザ4が携帯する移動情報端末5と該車両6に搭載された車載情報端末7との間で通信が行われる。
ここで、情報管理センタ3は、待ち合わせを行うグループ内の各ユーザ4の状況(現在位置等)を管理するとともに、グループに含まれる各ユーザ4に対して待ち合わせに必要な情報(待ち合わせ場所、待ち合わせ相手の位置、待ち合わせ場所までの経路等)を配信する待ち合わせの支援センタである。尚、待ち合わせ場所までの経路については情報管理センタ3から配信せずに、各移動情報端末5や車載情報端末7においてユーザ4の現在位置と待ち合わせ場所から探索させる構成としても良い。
一方、移動情報端末5は、情報管理センタ3に登録されたユーザ4が携帯し、GPS等の移動情報端末5の現在位置を特定する為の機能やナビ機能を備えた情報端末が用いられ、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末等が該当する。
ここで、ナビ機能では、サーバから取得したりメモリに格納された地図データに基づいてユーザ4の現在位置周辺の地図画像を表示したり、表示された地図画像中においてユーザ4の現在位置を表示したり、設定された目的地までの経路の探索及び案内を行うことが可能である。特に、本実施形態に係る移動情報端末5は、後述するように情報管理センタ3から受信した待ち合わせ場所や待ち合わせ相手の位置や待ち合わせ場所までの経路に関する情報についても案内する。尚、上記ナビ機能の全てを移動情報端末5が備えている必要はなく、例えば、少なくとも待ち合わせ場所やユーザの現在位置を地図画像上で表示する機能を有していれば本願発明を構成することが可能である。
また、移動情報端末5は、後述の送受信回路部(RF)10を介して通信ネットワーク網8に接続され、情報管理センタ3と双方向通信可能に構成されている。更に、移動情報端末5は、後述の無線通信機器11を介してBluetoothにより車載情報端末7と双方向通信可能に構成されている。また、移動情報端末5や車載情報端末7の詳細については後述する。
また、通信ネットワーク網8は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。
ここで、基地局は移動情報端末5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網8の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にある移動情報端末5の通信を情報管理センタ3との間で中継する役割を持つ。
続いて、情報提供システム1を構成する情報管理センタ3が備える情報管理サーバ2の構成について図2を用いてより詳細に説明する。情報管理サーバ2は、図2に示すように情報管理ECU12と、情報管理ECU12に接続された情報記録手段としての登録情報DB13と、地図情報DB14と、待ち合わせ管理情報DB15と、センタ通信装置16とを備える。
情報管理ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)12は、情報管理サーバ2の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の待ち合わせ情報提供プログラム(図5、図6参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。
また、登録情報DB13は、ユーザ4に関する登録情報を記憶した記憶手段である。尚、登録情報DB13に記憶される登録情報としては、ユーザ4の登録ID、氏名、住所、携帯する移動情報端末5の識別番号や通信アドレス等がある。従って、情報管理サーバ2は登録情報DB13に記憶された情報を参照することによって、特定の移動情報端末5に対して情報を送信できる。また、情報を受信した場合に送信元の移動情報端末5を特定することが可能となる。
また、地図情報DB14は、地図データが記憶される記憶手段である。また、地図データは、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等から構成される。
また、待ち合わせ管理情報DB15は、現在設定されているユーザ4の待ち合わせ場所を管理する待ち合わせ場所情報17やユーザ4の現在位置を管理する位置管理情報18を記憶する記憶手段である。ここで、待ち合わせ場所情報17は、ユーザ4によって設定された現在の待ち合わせ場所を特定する情報(例えば、施設ID、施設名称、位置座標等)である。尚、基本的に待ち合わせ場所は、ユーザ4が待ち合わせを希望する際に移動情報端末5において特定される。但し、待ち合わせ場所は一旦設定された後においてもユーザ4による移動情報端末5の操作によって適宜変更することが可能である。一方、位置管理情報18は、ユーザ4の現在位置を特定する情報である。本実施形態に係る情報提供システム1では、所定時間(例えば60sec)毎に各ユーザ4から情報管理センタ3へと登録IDと移動情報端末5のGPSにより検出したユーザ4の現在位置座標に関する情報が送信される。そして、情報管理サーバ2は各ユーザ4から送信された情報に基づいて、待ち合わせ管理情報DB15に記憶された位置管理情報18を順次更新する。尚、位置管理情報18は移動情報端末5との通信が可能な状態において常に更新する構成としても良いし、後述の待ち合わせ情報提供プログラム(図5、図6、図9参照)が実行されている間のみ更新する構成としても良い。そして、情報管理サーバ2は待ち合わせ管理情報DB15を参照することによって、現在設定されている待ち合わせ場所やユーザ4の現在位置を常に管理することが可能となる。
一方、センタ通信装置16は移動情報端末5と通信ネットワーク網8を介して通信を行う為の通信装置である。
次に、ユーザ4が携帯する移動情報端末5の概略構成について図3を用いて説明する。図3は本実施形態に係る移動情報端末5の制御系を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように移動情報端末5はデータバスBUSに、CPU31と、移動情報端末5を所持するユーザ4に関するユーザ情報(ユーザID、氏名等)や地図情報等が記憶されたメモリ32と、通信ネットワーク網8の基地局との間で信号の送受信を行う送受信回路部(RF)10と、Bluetooth等による無線通信を行う為の無線通信機器11と、送受信回路部10において受信したRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換するとともにベースバンド信号をRF信号に変換するベースバンド処理部34と、マイクロホン35及びスピーカ36等とのインターフェイスである入出力部37と、液晶表示パネル等で構成されたディスプレイ38と、タッチパネルやキーボード等から構成される入力操作部39と、GPS40とが接続されることにより構成されている。
ここで、移動情報端末5に内蔵されるCPU31は、メモリ32に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する移動情報端末5の制御手段であり、メモリ32とともに移動情報端末ECU41を構成する。また、移動情報端末ECU41の各種処理内容は必要に応じてディスプレイ38に表示される。
また、メモリ32は移動情報端末5を所持するユーザ4に関するユーザ情報(ユーザID、氏名等)や地図情報の他、後述の待ち合わせ情報提供プログラム(図5、図6参照)等が記憶された記憶媒体である。尚、地図情報はメモリ32に記憶せずに情報管理サーバ2やその他のサーバから通信により取得する構成としても良い。また、メモリ32は、ハードディスク、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスク等により構成しても良い。
また、メモリ32には、情報管理サーバ2から受信した他ユーザの現在位置や現在設定されている待ち合わせ場所(即ち目的地)や待ち合わせ場所までの経路に関する情報についても記憶される。尚、情報管理サーバ2は、ユーザ4から待ち合わせ希望の意思表示があった場合に、待ち合わせを行うグループに含まれる各ユーザ4に対して待ち合わせに必要な情報(待ち合わせ相手の位置情報や待ち合わせ場所や待ち合わせ場所への経路等)を配信する。更に、ユーザ4から待ち合わせ場所を変更する位置表示があった場合については、変更後の待ち合わせ場所や変更後の待ち合わせ場所への経路等が改めて配信される。
また、ディスプレイ38は、筐体の一面に配設されており、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等が用いられる。そして、入力操作部39による入力内容やインターネットサイト等の各種情報が表示される。また、ナビ機能の実行時においては、道路を含む地図画像、交通情報、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報等についても表示される。更に、本実施形態ではユーザ4が待ち合わせ希望の意思表示を行った後に、待ち合わせ場所、自ユーザの現在位置、待ち合わせ相手となる他ユーザの現在位置、自ユーザの現在位置から待ち合わせ場所までの経路等が表示される(図7参照)。但し、自ユーザが車両6に乗車し、且つ車載情報端末7への自ユーザの操作を制限する条件(例えば、サイドブレーキがオフ、又は車速が一定速度(例えば10km/h)以上)を満たした場合については、ディスプレイ38による案内が制限される。
また、入力操作部39は、ディスプレイ38の前面に設けられたタッチパネルや筐体に配置されたハードボタン等によって構成されている。そして、移動情報端末ECU41は、タッチパネルやハードボタンの押下等により出力される電気信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。また、本実施形態では、待ち合わせを希望する際や一旦設定した待ち合わせ場所(即ち目的地)を変更する際に、待ち合わせの希望に関する情報(例えば、待ち合わせ場所や待ち合わせ時刻等)を入力する為に操作される。尚、入力操作部39は、番号/文字入力キー、表示された内容を選択するためのカーソルを動かすカーソルキー、選択を確定する決定キー等の各種キー等により構成することもできる。
また、GPS40は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、移動情報端末5(即ちユーザ4)の現在位置及び現在時刻を検出可能とする。
次に、ユーザ4が乗車する車両6に搭載された車載情報端末7の概略構成について図4を用いて説明する。図4は本実施形態に係る車載情報端末7を示したブロック図である。
図4に示すように本実施形態に係る車載情報端末7は、車載情報端末7が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部51と、各種のデータが記録されたデータ記録部52と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行う車載情報端末ECU53と、ユーザからの操作を受け付ける操作部54と、ユーザに対して車両周辺の地図や施設の関する施設情報を表示する液晶ディスプレイ55と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ56と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ57と、Bluetooth等による無線通信を行う為の通信モジュール58と、から構成されている。
以下に、車載情報端末7を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部51は、GPS61、車速センサ62、ステアリングセンサ63、ジャイロセンサ64等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ62は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号を車載情報端末ECU53に出力する。そして、車載情報端末ECU53は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサを車載情報端末7が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみを車載情報端末7が備える構成としても良い。
また、データ記録部52は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB65や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部52をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、地図情報DB65は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
一方、車載情報端末ECU53は、車載情報端末7の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU71、並びにCPU71が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM72、制御用のプログラムのほか、後述の待ち合わせ情報提供プログラム(図9)等が記録されたROM73、ROM73から読み出したプログラムや移動情報端末5から受信した他ユーザの現在位置等を記憶するフラッシュメモリ74等の内部記憶装置を備えている。尚、車載情報端末ECU53は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、操作受付手段は、ユーザからの目的地の設定操作を受け付ける。目的地設定手段は、操作受付手段により受け付けたユーザの設定操作に基づいて、車載情報端末7の目的地を設定する。場所情報取得手段は、ユーザと、ユーザと待ち合わせを行う他のユーザとの待ち合わせ場所に関する情報を取得する。目的地判定手段は、場所情報取得手段により待ち合わせ場所に関する情報を取得した場合に、目的地設定手段により目的地が設定されているか否か判定する。第1所要時間取得手段は、目的地判定手段によって目的地が設定されていると判定された場合に、ユーザが該目的地を経由して待ち合わせ場所へ到るまでの第1所要時間を取得する。第2所要時間取得手段は、他のユーザが待ち合わせ場所へと到るまでの第2所要時間を取得する。目的地変更手段は、第1所要時間が第2所要時間より短い場合に、目的地設定手段により設定されている目的地を経由地に設定するとともに待ち合わせ場所を新たな目的地に設定する。
操作部54は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、車載情報端末ECU53は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部54は液晶ディスプレイ55の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ55には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に、本実施形態では車両6に乗車するユーザ4が他ユーザとの待ち合わせを行っている状態では、基本的に待ち合わせ場所が目的地として設定されることとなる。その結果、待ち合わせ場所、自ユーザの現在位置、待ち合わせ相手となる他ユーザの現在位置、自ユーザの現在位置から待ち合わせ場所までの経路等が表示されることとなる(図12、図13参照)。
また、スピーカ56は、車載情報端末ECU53からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ57は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB65の更新等が行われる。
また、通信モジュール58は、Bluetooth等による無線通信によって移動情報端末5と通信を行う為の通信装置である。
続いて、前記構成を有する情報提供システム1を構成する情報管理サーバ2及び移動情報端末において実行する待ち合わせ情報提供プログラムについて図5及び図6に基づき説明する。図5及び図6は本実施形態に係る待ち合わせ情報提供プログラムのフローチャートである。ここで、待ち合わせ情報提供プログラムは、待ち合わせを希望するユーザ4の移動情報端末5において所定の操作が行われた場合に実行され、待ち合わせに必要な情報を待ち合わせを行う各ユーザ4へ提供するプログラムである。尚、以下の図5及び図6にフローチャートで示されるプログラムは、情報管理サーバ2や移動情報端末5が備えるRAMやROM等に記憶されており、CPU21やCPU31により実行される。尚、以下の説明では待ち合わせ情報提供プログラムが実行される対象となる移動情報端末5を携帯するユーザを自ユーザといい、自ユーザ以外の待ち合わせを行うユーザを他ユーザという。
先ず、移動情報端末5において実行される待ち合わせ情報提供プログラムについて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1において移動情報端末5のCPU31は、移動情報端末5において所定のアプリケーションプログラムを起動させ、アプリケーションプログラム上で待ち合わせの希望に関する情報(以下、待ち合わせ希望情報という)を自ユーザの操作に基づいて入力する。尚、待ち合わせ希望情報は、“合言葉”と“待ち合わせ場所”をそれぞれ特定する情報を含む。ここで、“合言葉”は後述のように待ち合わせを行うユーザを情報管理サーバ2側で特定する為の識別情報となる。また、“待ち合わせ場所”の特定は施設名を入力することにより行っても良いし、地図上で待ち合わせ場所とする地点を指定することにより行っても良い。また、待ち合わせ希望情報として“待ち合わせ時刻”についても入力する構成としても良い。
次に、S2においてCPU31は、前記S1で入力された待ち合わせ希望情報を、送信者である自ユーザを特定する情報(ユーザID等)を含めて情報管理サーバ2へと送信する。尚、上記S1及びS2は、待ち合わせを行う複数人のユーザ4の内、いずれか一のユーザ4の移動情報端末5でのみ行われ、他のユーザ4の移動情報端末5ではS3以降の処理のみが行われる。
続いて、S3においてCPU31は、移動情報端末5において所定のアプリケーションプログラムを起動させ、アプリケーションプログラム上で“合言葉”を入力する。尚、前記S3で入力対象となる“合言葉”は、前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”である。即ち、前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”を、正しく入力できたユーザが待ち合わせを行うユーザとして特定されることとなる。
次に、S4においてCPU31は、前記S3で入力された“合言葉”を、送信者である自ユーザを特定する情報(ユーザID等)を含めて情報管理センタ3へと送信する。
その後、S5においてCPU31は、情報管理サーバ2から送信された待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を受信する。尚、前記S5において情報管理センタ3から送信される待ち合わせ場所は、基本的に前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“待ち合わせ場所”であるが、入力された待ち合わせ場所が不適切であると情報管理サーバ2が判断した場合には、情報管理サーバ2において待ち合わせ場所を新たに設定しても良い。また、ユーザに待ち合わせ場所を入力させず、待ち合わせを行うユーザの現在位置等から情報管理サーバ2が適当な待ち合わせ場所を設定する構成としても良い。尚、S5以降の処理は、前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”を、前記S3で正しく入力し、且つ送信した移動情報端末5でのみ行われる。
そして、S6においてCPU31は、前記S5で受信した待ち合わせ場所を特定する情報に基づいて、現在設定されている待ち合わせ場所を案内する。例えば、地図上に待ち合わせ場所を特定するアイコン等を表示したり、待ち合わせ場所となる施設名を表示することにより行う。
続いて、S7においてCPU31は、情報管理サーバ2から送信された位置情報要求を受信する。尚、位置情報要求は、待ち合わせを行うユーザの現在位置を要求する信号である。
次に、S8においてCPU31は、移動情報端末5が車載情報端末7と接続されて通信可能となったか否かを判定する。尚、前記S8は移動情報端末5が車載情報端末7と接続されていない状態から接続されて通信可能な状態への切り替わった直後にのみ“YES”と判定され、その後に移動情報端末5が車載情報端末7と接続された状態にある間は“NO”と判定される。尚、移動情報端末5と車載情報端末7との通信はBluetooth等による無線通信により行われる。従って、移動情報端末5を携帯するユーザが車載情報端末7の搭載された車両6に乗車し(即ち、移動情報端末5と車載情報端末7が通信可能範囲内にあり)、且つ車載情報端末7の電源がオンされている場合に、移動情報端末5と車載情報端末7とが通信可能となる。尚、移動情報端末5と車載情報端末7との通信は有線通信により行う構成としても良い。その場合には、移動情報端末5と車載情報端末7とがケーブルにより接続されたことを条件とする。
そして、移動情報端末5が車載情報端末7と接続されて通信可能となったと判定された場合(S8:YES)には、S9へと移行する。それに対して、移動情報端末5が車載情報端末7と通信可能にない、又は継続して通信可能な状態にあると判定された場合(S8:NO)には、S10へと移行する。
S9においてCPU31は、接続された車載情報端末7へ前記S5で受信した待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を送信する。その結果、後述のように車載情報端末7において待ち合わせ場所が目的地に設定され、探索された目的地までの案内経路に基づく走行の案内が行われる。また、後述のように車載情報端末7に対して既に目的地が設定されており、且つ該目的地が車載情報端末7に対するユーザの操作に基づいて設定された目的地である場合には、自ユーザと他ユーザとの待ち合わせ場所への所要時間を比較し、所定条件を満たした場合には該設定されている目的地を経由地に追加設定する。尚、車載情報端末7の処理については後述する。
一方、S10においてCPU31は、GPS40の検出結果に基づいて移動情報端末5の現在位置を取得する。尚、現在位置の取得にはGPS40以外に、移動情報端末5が備える他のセンサ(例えば、ジャイロセンサ等)の検出結果を用いても良い。
その後、S11においてCPU31は、前記S10で取得した移動情報端末5の現在位置の情報を情報管理サーバ2へと送信する。そして、移動情報端末5から現在位置の情報を取得した情報管理サーバ2は、後述のように待ち合わせ管理情報DB15の位置管理情報18を更新する。具体的には、各移動情報端末5から送信された移動情報端末5の現在位置を、該移動情報端末5を携帯するユーザの現在位置として特定する。その結果、情報管理サーバ2は待ち合わせを行う全てのユーザの現在位置を管理することが可能となる。
尚、本実施形態では、前記S7において情報管理サーバ2から送信された位置情報要求に応じる形で、移動情報端末5の現在位置の情報を情報管理サーバ2へと送信する構成としているが、位置情報要求の有無に関わらず定期的に移動情報端末5の現在位置の情報を情報管理サーバ2へと送信する構成としても良い。
続いて、S12においてCPU31は、情報管理サーバ2から送信された待ち合わせを行うグループに含まれる全ユーザの現在の位置情報を受信する。尚、自ユーザの位置情報については受信しない構成としても良い。
そして、S13においてCPU31は、前記S12で受信した待ち合わせを行うグループに含まれる全ユーザの位置情報に基づいて、自ユーザの位置や自ユーザ以外の他ユーザの位置を案内する。その結果、待ち合わせ場所に加えて、自分の位置や待ち合わせ相手の位置についても把握することが可能となる。また、前記S13では自ユーザから待ち合わせ場所(目的地)までの推奨経路についても案内することが望ましい。尚、推奨経路については情報管理サーバ2で探索し、探索結果を前記S12で受信する構成としても良いし、移動情報端末5において探索する構成としても良い。
ここで、図7は、前記S13でディスプレイ38に表示される待ち合わせ場所情報の案内画面80の一例を示した図である。
図7に示すように、ディスプレイ38には、自ユーザ周辺の地図画像81とともに、自ユーザの現在位置を示す現在地マーク82と、待ち合わせ場所や待ち合わせ時刻を特定する待ち合わせ場所マーク83と、自ユーザの現在位置から待ち合わせ場所までの推奨経路84と、待ち合わせ相手である他ユーザの現在位置を特定する相手マーク85が表示される。尚、待ち合わせ相手である他ユーザが複数いる場合には、相手マーク85は複数の他ユーザの位置をそれぞれ表示する。その結果、ユーザは、ディスプレイ38に表示される案内画面80を参照することにより、待ち合わせ場所に加えて、待ち合わせ場所までの経路や待ち合わせ相手の現在位置についても把握することが可能となる。尚、推奨経路84や待ち合わせ時刻については表示しない構成としても良い。
その後、S14においてCPU31は、入力操作部39から送信される信号に基づいて、ユーザによる待ち合わせ場所の変更操作を受け付けたか否か判定する。尚、待ち合わせ場所の変更操作は、前記S1で待ち合わせ希望情報を入力した移動情報端末5でのみ受け付けても良いし、前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”を、前記S3で正しく入力し、且つ送信した全ての移動情報端末5(即ち、待ち合わせを行う全てのユーザが携帯する移動情報端末5)で受け付け可能としても良い。
そして、ユーザ4による待ち合わせ場所の変更操作を受け付けたと判定された場合(S14:YES)には、S15へと移行する。それに対して、ユーザ4による待ち合わせ場所の変更操作を受け付けていないと判定された場合(S14:NO)には、S20へと移行する。
S15においてCPU31は、ユーザ4から受け付けた待ち合わせ場所の変更操作によって特定される変更後の待ち合わせ場所に関する情報(以下、待ち合わせ変更情報という)を、送信者である自ユーザを特定する情報(ユーザID等)を含めて情報管理サーバ2へと送信する。
その後、S16においてCPU31は、情報管理サーバ2から送信された変更後の待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を受信する。尚、前記S16の処理は、前記S15で待ち合わせ変更情報を送信した車載情報端末7に加えて、前記S1で待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”を、前記S3で正しく入力し、且つ送信した全ての移動情報端末5(即ち、待ち合わせを行う全てのユーザが携帯する移動情報端末5)で行われる。
続いて、S17においてCPU31は、前記S16で受信した変更後の待ち合わせ場所を特定する情報に基づいて、待ち合わせ場所が変更されたことを案内する。例えば、待ち合わせが変更されたことを示す文章や音声を出力するとともに、地図上に変更後の待ち合わせ場所を特定するアイコン等を表示したり、変更後の待ち合わせ場所となる施設名を表示することにより行う。
更に、ディスプレイ38において待ち合わせ場所までの推奨経路が表示されていた場合には、表示されていた推奨経路を一旦削除し、変更後の待ち合わせ場所までの推奨経路を新たに表示する。例えば、図8には、待ち合わせ場所が「○○駅北口」から「××カフェ」へと変更された場合において、ディスプレイ38に表示される待ち合わせ場所情報の案内画面80の一例を示す。図8に示すように、待ち合わせ場所が変更されると、待ち合わせ場所を示す待ち合わせ場所マーク83の位置が変更され、更に自ユーザの現在位置から待ち合わせ場所までの推奨経路84についても変更される。尚、変更後の待ち合わせ場所までの推奨経路については情報管理サーバ2で探索し、探索結果を前記S16で受信する構成としても良いし、移動情報端末5において新たに探索する構成としても良い。
次に、S18においてCPU31は、移動情報端末5が車載情報端末7と接続されて通信可能な状態にあるか否かを判定する。尚、前記S18は前記S8と異なり、移動情報端末5が車載情報端末7と接続された状態にある間は“YES”と判定される。
そして、移動情報端末5が車載情報端末7と接続されて通信可能な状態にあると判定された場合(S18:YES)には、S19へと移行する。それに対して、移動情報端末5が車載情報端末7と通信可能な状態にないと判定された場合(S18:NO)には、S20へと移行する。
S19においてCPU31は、接続された車載情報端末7へ前記S16で受信した変更後の待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を送信する。その結果、後述のように車載情報端末7において変更後の待ち合わせ場所が新たな目的地に設定され、探索された新たな目的地までの案内経路に基づく走行の案内が行われる。また、後述のように車載情報端末7に対して既に目的地が設定されており、且つ該目的地が車載情報端末7に対するユーザの操作に基づいて設定された目的地である場合には、自ユーザと他ユーザとの待ち合わせ場所への所要時間を比較し、所定条件を満たした場合には該設定されている目的地を経由地として追加設定する。尚、車載情報端末7の処理については後述する。
その後、S20においてCPU31は、待ち合わせが完了したか否か判定する。尚、待ち合わせが完了したか否かは、待ち合わせを行うグループに含まれる全てのユーザ4の位置が一致したか否かによって判定される。尚、待ち合わせを行うグループに含まれる全てのユーザ4の位置が一致したか否かは、移動情報端末5が判定しても良いし、情報管理サーバ2が判定しても良い。そして、待ち合わせを行うグループに含まれる全てのユーザ4の位置が一致した場合に、待ち合わせが完了したと判定する。
そして、待ち合わせが完了したと判定された場合(S20:YES)には、待ち合わせ情報提供プログラムを終了する。それに対して、待ち合わせが完了していないと判定された場合(S20:NO)にはS8へと戻り、新たに取得された自ユーザや他ユーザの現在位置に基づいて案内が継続して行われる。
尚、自ユーザが待ち合わせ場所に到達したと判定された場合であって、他ユーザが待ち合わせ場所に到達していない場合には、待ち合わせ場所から他ユーザの現在位置までの推奨経路について案内するように構成しても良い。
次に、情報管理サーバ2において実行される待ち合わせ情報提供プログラムについて図5及び図6を用いて説明する。
先ず、S21においてCPU21は、移動情報端末5から送信された待ち合わせ希望情報を受信する。尚、待ち合わせ希望情報は、前記したように“合言葉”と“待ち合わせ場所”をそれぞれ特定する情報を含む。また、待ち合わせ希望情報を受信した情報管理サーバ2は、待ち合わせ管理情報DB15の待ち合わせ場所情報17を更新し、ユーザが希望した待ち合わせ場所を登録する。
次に、S22においてCPU21は、移動情報端末5から送信された“合言葉”を、送信者であるユーザ4を特定する情報(ユーザID等)とともに受信する。
続いて、S23においてCPU21は、前記S21で受信した待ち合わせ希望情報と、前記S22で受信した“合言葉”に基づいて、待ち合わせを行うグループに含まれるユーザ4を特定する。具体的には、待ち合わせ希望情報として入力された“合言葉”を、正しく入力できたユーザが待ち合わせを行うグループに含まれるユーザ4として特定されることとなる。
その後、S24においてCPU21は、前記S23で特定された各ユーザが携帯する移動情報端末5に対して、待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を送信する。
続いて、S25においてCPU21は、前記S23で特定された各ユーザが携帯する移動情報端末5に対して、位置情報要求を送信する。尚、位置情報要求は、ユーザの現在位置を要求する信号である。
その後、S26においてCPU21は、前記S25で送信した位置情報要求に応じて待ち合わせを行う各ユーザの移動情報端末5から送信された現在位置情報を受信する。
そして、S27においてCPU21は、受信した現在位置情報に基づいて待ち合わせ管理情報DB15の位置管理情報18を更新する。具体的には、各移動情報端末5から送信された移動情報端末5の現在位置を、該移動情報端末5を携帯するユーザの現在位置として特定し、待ち合わせ管理情報DB15に記憶する。
次に、S28においてCPU31は、待ち合わせ管理情報DB15の位置管理情報18を参照し、前記S23で特定された待ち合わせを行うグループに含まれる各ユーザに対して、同グループに含まれる全ユーザの現在の位置情報を送信する。尚、送信先となるユーザ自身の位置情報については送信しない構成としても良い。その結果、前記したように待ち合わせを行う各ユーザの携帯する移動情報端末5において、待ち合わせ場所に加えて自ユーザの位置や他ユーザの位置等が表示されることとなる(図7)。
続いて、S29においてCPU21は、移動情報端末5から送信された待ち合わせ変更情報を受信する。尚、待ち合わせ変更情報は、前記したように変更後の待ち合わせ場所を特定する情報を含む。
次に、S30においてCPU21は、待ち合わせ管理情報DB15の待ち合わせ場所情報17を更新し、変更後の待ち合わせ場所を登録する。即ち、情報管理サーバ2において管理する待ち合わせ場所を変更する。
その後、S31においてCPU21は、前記S23で特定された各ユーザが携帯する移動情報端末5に対して、変更後の待ち合わせ場所を特定する情報(施設ID、施設名、位置座標等)を送信する。その結果、前記したように待ち合わせを行う各ユーザの携帯する移動情報端末5において、変更後の待ち合わせ場所に基づく案内が行われることとなる(図8)。
続いて、情報提供システム1を構成する車載情報端末7において実行する待ち合わせ情報提供プログラムについて図9に基づき説明する。図9は本実施形態に係る待ち合わせ情報提供プログラムのフローチャートである。ここで、待ち合わせ情報提供プログラムは、移動情報端末5から待ち合わせ場所に関する情報が送信された場合に実行され、待ち合わせに必要な情報をユーザ4へ提供するプログラムである。尚、以下の図9にフローチャートで示されるプログラムは、車載情報端末7が備えるRAMやROM等に記憶されており、CPU71により実行される。
先ず、S41においてCPU71は、移動情報端末5から送信された待ち合わせ場所(移動情報端末5の現在の目的地)を受信する。尚、待ち合わせ場所は、待ち合わせ場所が設定された後であって移動情報端末5と車載情報端末7との接続が開始された場合(S9)及び待ち合わせ場所が変更された場合(S19)にそれぞれ移動情報端末5から送信される。
次に、S42においてCPU71は、車載情報端末7において既に目的地が設定されているか否か判定する。
そして、車載情報端末7において既に目的地が設定されていると判定された場合(S42:YES)には、S43へと移行する。それに対して、車載情報端末7において目的地が設定されていないと判定された場合(S42:NO)には、S50へと移行する。
S43においてCPU71は、車載情報端末7において現在設定されている目的地を取得する。
続いて、S44においてCPU71は、前記S43で取得された車載情報端末7において現在設定されている目的地が、前回、移動情報端末5から送信された待ち合わせ場所であるか否か判定する。尚、本実施形態に係る車載情報端末7では、目的地が設定されていない状態で移動情報端末5から待ち合わせ場所が送信されると、送信された待ち合わせ場所を目的地に設定する(S50)。但し、ユーザはその後に車載情報端末7への操作を行うことによって目的地を任意の場所に変更することが可能である。従って、前記S44では、車載情報端末7において現在設定されている目的地が、車載情報端末7に対するユーザ4の操作によって設定された目的地であるか否かが判定されることとなる。
そして、車載情報端末7において現在設定されている目的地が、前回、移動情報端末5から送信された待ち合わせ場所であると判定された場合(S44:YES)、即ち、車載情報端末7において現在設定されている目的地がユーザ4の操作によって設定された目的地でないと判定された場合には、S50へと移行する。
一方、車載情報端末7において現在設定されている目的地が、前回、移動情報端末5から送信された待ち合わせ場所でないと判定された場合(S44:NO)、即ち、車載情報端末7において現在設定されている目的地がユーザ4の操作によって設定された目的地であると判定された場合には、S45へと移行する。
S45においてCPU71は、自ユーザが車載情報端末7において現在設定されている目的地を経由して、前記S41で受信した待ち合わせ場所へ到るまでの第1所要時間を取得する。尚、上記第1所要時間の算出は、自ユーザの現在位置を出発地とし、車載情報端末7において現在設定されている目的地を経由地とし、前記S41で受信した待ち合わせ場所を目的地として探索された案内経路を自ユーザが走行すると仮定し、該案内経路を構成するリンクの交通情報や旅行時間等を用いて行われる。例えば、図10に示すように自ユーザの現在位置が地点Aであり、車載情報端末7で設定されていた目的地が地点Bであり、新たに前記S41で受信した待ち合わせ場所が地点Cである場合には、地点Aから地点Bを経由して地点Cへと到る案内経路90を探索し、案内経路90を自ユーザが走行する所要時間を算出する。尚、自ユーザの位置は移動情報端末5から取得しても良いし、車載情報端末7において特定した自ユーザの位置を案内しても良い。
また、第1所要時間を算出する主体は車載情報端末7でも良いし、移動情報端末5や情報管理サーバ2であっても良い。尚、移動情報端末5や情報管理サーバ2が算出する構成とする場合には、算出された第1所要時間を通信によって車載情報端末7が取得する構成とする。
次に、S46においてCPU71は、他ユーザが前記S41で受信した待ち合わせ場所へ到るまでの第2所要時間を取得する。尚、上記第2所要時間の算出は、他ユーザの現在位置を出発地とし、前記S41で受信した待ち合わせ場所を目的地として探索された案内経路を他ユーザが走行すると仮定し、該案内経路を構成するリンクの交通情報や旅行時間等を用いて行われる。また、他ユーザが複数ある場合には、複数の他ユーザ毎に第2所要時間が算出される。例えば、図11に示すように他ユーザが2人おり、一方の他ユーザXの現在位置が地点Dであり、他方の他ユーザYの現在位置が地点Eであり、新たに前記S41で受信した待ち合わせ場所が地点Cである場合には、地点Dから地点Cへと到る案内経路91と、地点Eから地点Cへと到る案内経路92とを探索し、案内経路91及び案内経路92を他ユーザが走行する所要時間をそれぞれ算出する。尚、他ユーザの位置は移動情報端末5から取得する。
また、第2所要時間を算出する主体は車載情報端末7でも良いし、移動情報端末5や情報管理サーバ2であっても良い。尚、移動情報端末5や情報管理サーバ2が算出する構成とする場合には、算出された第2所要時間を通信によって車載情報端末7が取得する構成とする。
続いて、S47においてCPU71は、前記S45で取得された第1所要時間と前記S46で取得された第2所要時間とを比較し、第1所要時間が第2所要時間以下であるか否か判定する。尚、他ユーザが複数ある場合には、第2所要時間が最も長い他ユーザの第2所要時間を比較対象とする。
そして、第1所要時間が第2所要時間以下であると判定された場合(S47:YES)には、自ユーザが車載情報端末7で現在設定されている目的地を経由して待ち合わせ場所へと向かったとしても、最も遅い他ユーザよりも早く待ち合わせ場所に到着するので、待ち合わせで相手である他ユーザを自ユーザが原因で待たせない(即ち他ユーザに迷惑をかけない)と推定する。従って、ユーザが自らの意思で行った目的地の設定操作を尊重した処理を行う為にS48へと移行する。
一方、第1所要時間が第2所要時間より長いと判定された場合(S47:NO)には、自ユーザが車載情報端末7で現在設定されている目的地を経由して待ち合わせ場所へと向かうと、全ての他ユーザが自ユーザよりも待ち合わせ場所に早く到着するので、待ち合わせで相手である他ユーザを自ユーザが原因で待たせる(即ち他ユーザに迷惑をかける)と推定する。従って、ユーザが自らの意思で行った目的地の設定操作については無視した処理を行う為にS50へと移行する。
S48においてCPU71は、前記S41で受信した待ち合わせ場所を車載情報端末7の目的地に設定するとともに、車載情報端末7において現在設定されている目的地は経由地に設定する。但し、前記S41で受信した待ち合わせ場所が、車載情報端末7において現在設定されている目的地と同一地点である場合には目的地の変更並びに経由地の設定処理は行わない。
その後、S49においてCPU71は、前記S48で設定された新たな目的地及び経由地に基づいて走行の案内を開始する。具体的には、自ユーザの現在位置から新たな経由地を経由して新たな目的地へと到る経路を探索し、探索結果に基づいて新たな目的地までの案内経路を設定する。そして、設定された案内経路を表示するとともに案内経路に沿って走行するように右左折の案内等を行う。
尚、自ユーザの位置は移動情報端末5から取得しても良いし、車載情報端末7において特定した自ユーザの位置を案内しても良い。また、移動情報端末5から待ち合わせを行うグループに含まれる他ユーザの位置情報を受信し、他ユーザの位置についても案内するように構成しても良い。その結果、待ち合わせ場所に加えて、自分の位置や待ち合わせ相手の位置についても把握することが可能となる。
ここで、図12は、車載情報端末7の液晶ディスプレイ55に表示される走行案内画面95の一例を示した図である。
図12に示すように、液晶ディスプレイ55には、自ユーザ周辺の地図画像96とともに、自ユーザの現在位置を示す現在地マーク97と、現在設定されている目的地(待ち合わせ場所)を特定する目的地マーク98と、現在設定されている経由地(予め車載情報端末7で設定されていた目的地となる)を特定する経由地マーク99と、自ユーザの現在位置から経由地を経由した目的地までの案内経路100と、待ち合わせ相手である他ユーザの現在位置を特定する相手マーク101が表示される。尚、待ち合わせ相手である他ユーザが複数いる場合には、相手マーク101は複数の他ユーザの位置をそれぞれ表示する。その結果、ユーザは、液晶ディスプレイ55に表示される走行案内画面95を参照することにより、待ち合わせ場所や経由地に加えて、待ち合わせ場所までの経路や待ち合わせ相手の現在位置についても把握することが可能となる。そして、自ユーザの現在位置から待ち合わせ場所までの案内経路100に基づいて車載情報端末7で走行案内を行うこととすれば、予め車載情報端末7で設定されていた目的地を経由地としてユーザに立ち寄らせるとともに、待ち合わせ場所へとユーザをより確実に導くことが可能となる。
一方、S50においてCPU71は、前記S41で受信した待ち合わせ場所を車載情報端末7の目的地に設定する。尚、車載情報端末7において既に目的地が設定されていた場合には、該目的地は消去する(即ち目的地を変更する)。但し、前記S41で受信した待ち合わせ場所が、車載情報端末7において現在設定されている目的地と同一地点である場合には目的地の変更処理は行わない。
その後、S51においてCPU71は、前記S50で設定された新たな目的地に基づいて走行の案内を開始する。具体的には、自ユーザの現在位置から新たな目的地へと到る経路を探索し、探索結果に基づいて新たな目的地までの案内経路を設定する。そして、設定された案内経路を表示するとともに案内経路に沿って走行するように右左折の案内等を行う。
尚、自ユーザの位置は移動情報端末5から取得しても良いし、車載情報端末7において特定した自ユーザの位置を案内しても良い。また、移動情報端末5から待ち合わせを行うグループに含まれる他ユーザの位置情報を受信し、他ユーザの位置についても案内するように構成しても良い。その結果、待ち合わせ場所に加えて、自分の位置や待ち合わせ相手の位置についても把握することが可能となる。
従って、前記S50及びS51では、予め車載情報端末7で目的地が設定されていた場合であっても、該目的地は経由地に設定されることなく消去されるので、図13に示すように経由地は設定されず、自ユーザの現在位置から目的地(待ち合わせ場所)までの案内経路100が設定され、走行案内画面95に表示される。そして、設定された案内経路100に基づいて車載情報端末7で走行案内を行うこととすれば、予め車載情報端末7で設定されていた目的地についてはユーザに立ち寄らせることはできないが、待ち合わせ場所へとユーザを確実に導くことが可能となる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る車載情報端末7、情報提供システム1、車載情報端末7における目的地設定方法及び車載情報端末7において実行されるコンピュータプログラムでは、通信可能に接続された移動情報端末5から待ち合わせ場所に関する情報を取得した場合(S41)に、車載情報端末7において既に目的地が設定されているか否かを判定し(S42)、車載情報端末において既に目的地が設定されている状態であって、且つ該設定されている目的地が車載情報端末7へのユーザの操作によって設定された目的地であると判定された場合には、自ユーザが該目的地を経由して待ち合わせ場所へ到るまでの第1所要時間を取得するとともに(S45)、他のユーザが待ち合わせ場所へと到るまでの第2所要時間を取得し(S46)、その結果、第1所要時間が第2所要時間より短い場合に、既に設定されている目的地を経由地に設定するとともに待ち合わせ場所を新たな目的地に設定する(S48、S49)ので、取得した待ち合わせ場所に関する情報に基づいてユーザの待ち合わせ場所を目的地に設定することを可能とする一方で、ユーザが自らの意思で行った目的地の設定操作については待ち合わせ相手に迷惑をかけない範囲で尊重し、該設定操作で設定されていた目的地を経由地として新たに設定することが可能となる。その結果、待ち合わせ相手に迷惑をかけることなくユーザの意思を考慮した待ち合わせ場所への目的地の設定操作を行うことが可能なる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では待ち合わせ情報提供プログラム(図5、図6、図9)のS1〜S20の処理を移動情報端末5が実行し、S21〜S31の処理を情報管理サーバ2が実行し、S41〜S51の処理を車載情報端末7が実行する構成としているが、各ステップを実行する主体は3者の間で適宜変更することが可能である。
また、本実施形態では、移動情報端末5と車載情報端末7との間の通信はBluetoothによる無線通信により行うこととしているが、他の規格の無線通信であっても良い。また、移動情報端末5と車載情報端末7をケーブル等により接続した有線通信により行うこととしても良い。
また、車載情報端末7が通信ネットワーク網8への通信手段を有していても良い。その場合には、移動情報端末5と車載情報端末7との間の通信はBluetoothにより行っても良いし、通信ネットワーク網8を介して行っても良い。
また、本実施形態では、待ち合わせ場所が変更された場合に加えて、待ち合わせが開始されて最初に移動情報端末5から車載情報端末7へと待ち合わせ場所が送信された場合においても、S42〜S47の判定処理により経由地を設定するか否かの判定が行われる構成となっているが、待ち合わせ場所が変更された場合にのみS42〜S47の判定処理を実行する構成としても良い。その結果、待ち合わせが開始されて最初に移動情報端末5から車載情報端末7へと待ち合わせ場所が送信された場合には、車載情報端末7においてどのような目的地が設定されていたとしても、経由地を設定しない(S50、S51)こととなる。
また、本実施形態では、車載情報端末7において予め目的地が1箇所のみ設定されていた場合について説明したが、車載情報端末7において予め目的地が複数箇所設定されていた場合には、第1所要時間が第2所要時間以下となる条件を満たす範囲で、複数の目的地の一部または全部を経由地に設定するように構成する。即ち、予め設定されていた全ての目的地を経由地として経由した場合であっても第1所要時間が第2所要時間以下となる場合には、前記S48において予め設定されていた全ての目的地を経由地として設定する。一方、予め設定されていた全ての目的地を経由地として経由した場合には第1所要時間が第2所要時間より長くなるが、一部の目的地のみを経由地として経由させることによって第1所要時間が第2所要時間以下となる場合には、前記S48において該一部の目的地のみを経由地として設定する。
また、本実施形態では車載情報端末7の目的地設定に適用した例について説明したが、移動情報端末5の目的地設定に適用しても良い。その場合には、例えば車載情報端末7や他のユーザが所持する移動情報端末から待ち合わせ場所が送信された場合に、該待ち合わせ場所を移動情報端末5の目的地として設定するか否かをS42以降の処理によって判定する構成とする。
また、本発明に係る情報提供システムや情報端末を具体化した実施例について上記に説明したが、情報提供システムや情報端末は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
設定された目的地までの案内経路に基づく案内を行う機能を備えた情報端末であって、ユーザからの目的地の設定操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段により受け付けた前記ユーザの設定操作に基づいて、前記情報端末の目的地を設定する目的地設定手段と、前記ユーザと、前記ユーザと待ち合わせを行う他のユーザとの待ち合わせ場所に関する情報を取得する場所情報取得手段と、前記場所情報取得手段により前記待ち合わせ場所に関する情報を取得した場合に、前記目的地設定手段により目的地が設定されているか否か判定する目的地判定手段と、前記目的地判定手段によって目的地が設定されていると判定された場合に、前記ユーザが該目的地を経由して前記待ち合わせ場所へ到るまでの第1所要時間を取得する第1所要時間取得手段と、前記他のユーザが前記待ち合わせ場所へと到るまでの第2所要時間を取得する第2所要時間取得手段と、前記第1所要時間が前記第2所要時間より短い場合には、前記目的地設定手段により設定されている前記目的地を経由地に設定するとともに前記待ち合わせ場所を新たな目的地に設定し、一方で第1所要時間が第2所要時間より長い場合に、経由地を設定せず、待ち合わせ場所を新たな目的地に設定することを特徴とする。
上記構成を有する情報端末によれば、取得した待ち合わせ場所に関する情報に基づいてユーザの待ち合わせ場所を目的地に設定することを可能とする一方で、ユーザが自らの意思で行った目的地の設定操作については待ち合わせ相手に迷惑をかけない範囲で尊重し、該設定操作で設定されていた目的地を経由地として新たに設定することが可能となる。その結果、待ち合わせ相手に迷惑をかけることなくユーザの意思を考慮した待ち合わせ場所への目的地の設定操作を行うことが可能なる。また、待ち合わせ場所に関する情報を取得した場合に、予め情報端末に設定されていた目的地を経由させることによって待ち合わせ相手を待たせることとなる場合には、経由地を設定しないことによって、待ち合わせ相手に迷惑をかけることなく待ち合わせを円滑に行わせることが可能となる。
例えば、第2の構成は以下のとおりである。
前記場所情報取得手段は、待ち合わせ場所が設定された場合及び待ち合わせ場所が変更された場合に、待ち合わせ場所に関する情報を取得することを特徴とする。
上記構成を有する情報端末によれば、ユーザが他のユーザとの待ち合わせを行う場合において、情報端末への操作を特に行うことなく、情報端末の目的地として待ち合わせ場所を設定することが可能となる。その結果、ユーザが待ち合わせ場所へと向かう場合においても、ユーザに新たな操作負担を課すことなく、待ち合わせ場所へと適切に案内することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
目的地変更手段は、他ユーザが複数ある場合に、第2所要時間が最も長い他ユーザの第2所要時間を第1所要時間との比較対象とすることを特徴とする。
上記構成を有する情報端末によれば、ユーザが原因となって待ち合わせ相手を待たせることとなる場合には、経由地を設定しないことによって、待ち合わせ相手に迷惑をかけることなく待ち合わせを円滑に行わせることが可能となる。一方で、待ち合わせ相手を待たせることとなってもユーザが原因とならない場合には、経由地を設定することによって、ユーザの意思を尊重した待ち合わせ場所への目的地の設定操作を行うことが可能なる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
第1所要時間は、ユーザの位置から目的地を経由して待ち合わせ場所へ到る経路と該経路の交通情報に基づいて算出され、第2所要時間は、他ユーザの位置から待ち合わせ場所までの経路と該経路の交通情報に基づいて算出されることを特徴とする。
上記構成を有する情報端末によれば、ユーザの位置から待ち合わせ場所までの経路と該経路の交通情報に基づいて所要時間を算出するので、現在の道路状況を考慮して所要時間をより正確に算出することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
目的地設定手段は、複数の目的地を設定し、目的地変更手段は、第1所要時間が第2所要時間より短くなる条件を満たす範囲で、目的地設定手段により設定されている複数の目的地の一部または全部を経由地に設定することを特徴とする。
上記構成を有する情報端末によれば、複数の目的地がユーザの操作により設定されていた場合において、ユーザが自らの意思で行った目的地の設定操作については待ち合わせ相手に迷惑をかけない範囲で可能な限り尊重し、該設定操作で設定されていた目的地の少なくとも一部を経由地として新たに設定することが可能となる。