JP6219862B2 - 部材の連結部構造 - Google Patents

部材の連結部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6219862B2
JP6219862B2 JP2015009878A JP2015009878A JP6219862B2 JP 6219862 B2 JP6219862 B2 JP 6219862B2 JP 2015009878 A JP2015009878 A JP 2015009878A JP 2015009878 A JP2015009878 A JP 2015009878A JP 6219862 B2 JP6219862 B2 JP 6219862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
frame
clevis
side plate
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015009878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016133203A (ja
Inventor
光寿 加納
光寿 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Iron Works Co Ltd filed Critical Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority to JP2015009878A priority Critical patent/JP6219862B2/ja
Publication of JP2016133203A publication Critical patent/JP2016133203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6219862B2 publication Critical patent/JP6219862B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

本発明は部材の連結部構造に係り、特に、軽量で且つ安価に構成できる連結部構造に関するものである。
第1部材および第2部材が回動軸心まわりに相対回動可能に連結されるとともに、その回動軸心まわりの所定の角度位置で相対回動不能に位置決めできる連結部構造が知られている。特許文献1、2に記載の装置は、何れも折り畳み可能な小型車両のフレームの連結部構造に関するもので、特許文献1では、一対の部材が円穴を介して相対回動可能に連結されるとともに、ラチェット機構や逆転阻止爪等によって2箇所の角度位置で相対回動不能に位置決めされるようになっている。また、特許文献2の図5に示される連結部構造では、一対の部材が固定ピンを介して相対回動可能に連結されるとともに、固定ブロックと固定槽との嵌め合いで相対回動不能に位置決めされるようになっている。
特開2014−177231号公報 特開2011−911号公報
しかしながら、特許文献1に記載の連結部構造の場合、構造が複雑で部品点数が多いため、製造コストが高くなったり重量が重くなったりする問題があった。また、特許文献2に記載の連結部構造では、部品点数は少ないものの、中実構造であるため重量が重くなるとともに、形状が複雑で加工が面倒であるため製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、相対回動可能に連結されるとともに所定の角度位置で相対回動不能に位置決めできる連結部構造を軽量で且つ安価に構成できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、第1部材および第2部材が回動軸心まわりに相対回動可能に連結されるとともに、その回動軸心まわりの所定の角度位置で相対回動不能に位置決めできる連結部構造において、(a) 前記第1部材には前記回動軸心と平行に非円形の第1貫通穴が設けられている一方、前記第2部材には、その回動軸心と同心に円形の第2貫通穴が設けられているとともに、その第2貫通穴に連続して係止穴部が設けられており、(b) 前記第1貫通穴および前記第2貫通穴を共に挿通させられるとともに、その第1貫通穴が前記非円形であることに基づいてその第1貫通穴に対して相対回動不能とされる連結軸を有し、(c) その連結軸は、前記回動軸心に対して直交する断面の長手寸法が前記第2貫通穴の径寸法以下で、且つ、前記係止穴部に挿入可能な係合部を有することを特徴とする。
第2発明は、第1発明の部材の連結部構造において、前記係合部は先細形状を成しているとともに、前記係止穴部はその先細形状に対応する先細形状を成しており、その係合部の両側部が所定の長さ範囲に亘ってその係止穴部に密着させられることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の部材の連結部構造において、前記第1部材および前記第2部材は、それぞれ前記回動軸心に対して直交する平板状の第1連結板部および第2連結板部を備えており、その第1連結板部に前記第1貫通穴が設けられ、その第2連結板部に前記第2貫通穴および前記係止穴部が設けられていることを特徴とする。
第4発明は、第3発明の部材の連結部構造において、(a) 前記第1部材および前記第2部材には、それぞれ一対の互いに平行な側板部を有する第1クレビスおよび第2クレビスが設けられており、(b) 前記第1クレビスの前記一対の側板部の少なくとも一方が前記第1連結板部として用いられ、前記第2クレビスの前記一対の側板部の少なくとも一方が前記第2連結板部として用いられるとともに、(c) 前記第2クレビスの前記一対の側板部は、前記第1クレビスの前記一対の側板部の内側に挿入されて重ね合わされていることを特徴とする。
このような部材の連結部構造においては、第1貫通穴および第2貫通穴を共に挿通するように連結軸が配設されることにより、円形の第2貫通穴の中心である回動軸心まわりに相対回動可能に第1部材および第2部材が連結されるとともに、その連結軸に設けられた係合部が係止穴部に挿入されるように、その連結軸と共に第1部材を第2部材に対して相対変位(スライド)させることにより、その連結軸を介して第1部材および第2部材が相対回動不能に位置決めされる。その場合に、第1部材には第1貫通穴を設け、第2部材には第2貫通穴および係止穴部を設ける一方、それ等の第1貫通穴および第2貫通穴に跨がって連結軸を配設すれば良いため、構造が簡単で部品点数が少なく加工も容易であるとともに、その連結部分を必ずしも中実構造とする必要がないため、軽量で且つ安価に構成することができる。
第2発明では、係合部および係止穴部が先細形状を成しているため、その先細形状によるガイド作用で係合部を円滑に係止穴部に挿入できるようになり、第1部材と第2部材とを相対変位させて相対回動不能に位置決めする作業を容易且つ迅速に行うことができる。また、係合部の両側部が所定の長さ範囲に亘って係止穴部に密着させられるため、第1部材および第2部材が所定の角度位置でがたつきを生じることなく強固に位置決めされる。
第3発明では、第1部材および第2部材に、それぞれ回動軸心に対して直交する平板状の第1連結板部および第2連結板部が設けられ、それ等の連結板部に第1貫通穴、第2貫通穴、および係止穴部が設けられているため、第1部材および第2部材に対して直接第1貫通穴や第2貫通穴、係止穴部を設ける場合に比較して、設計の自由度や加工の自由度が高くなり、製造コストを一層低減できる。
第4発明では、第1部材および第2部材にそれぞれ第1クレビスおよび第2クレビスが設けられており、第2クレビスの一対の側板部が第1クレビスの一対の側板部の内側に挿入されて重ね合わされているため、回動軸心と平行な方向のがたつきが防止されるとともに第1部材および第2部材の姿勢が安定し、相対回動させたり所定の角度位置で相対回動不能に位置決めしたりする際の作業性が向上する。また、第1クレビスの一対の側板部が外側に露出しているため、その第1クレビスの側板部に設けられた第1貫通穴に対して連結軸を容易に挿入できるとともに、溶接等によって連結軸を第1クレビスに対して容易に離脱不能に組み付けることができる。
本発明が適用された連結部構造を有する小型車両の一例を示す斜視図である。 図1の小型車両のフレームの連結部を示す斜視図である。 図2の連結部を分解して示した斜視図である。 図3に示される第1貫通穴、第2貫通穴、係止穴部、および連結軸の関係を説明する図である。 図2の連結部の作動を説明する図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、図2に対応する斜視図である。 図6の連結部を分解して示した斜視図である。 図7に示される第1貫通穴、第2貫通穴、係止穴部、および連結軸の関係を説明する図である。 図6の連結部の作動を説明する図である。
本発明の連結部構造は、折り畳み可能な小型車両やその他の車両の車両用フレームの連結部に好適に適用されるが、車両用以外のフレームや軸部材、回動部材など、種々の部材の連結部に適用され得る。第1部材および第2部材としては、丸パイプや角パイプ等の中空部材が好適に用いられるが、必要に応じて丸棒材や角材等の中実の部材を用いることもできる。回動可能な角度範囲や相対回動不能に位置決めされる角度位置は適宜定められ、例えば一直線になる角度位置で位置決めされるが、直角等の所定角度で折れ曲がった角度位置で位置決めすることもできる。係止穴部または係合部を複数設けることにより、複数の角度位置で位置決めできるようにすることも可能である。第1部材の中間位置に第2部材を回動可能に連結したり、第2部材の中間位置に第1部材を回動可能に連結したりするとともに、T字位置等で位置決めできるようにするなど、種々の態様が可能である。
第1貫通穴は、非円形であることに基づいて連結軸と相対回動不能に連結されるものであれば良く、長円形状など種々の形状を採用できる。連結軸は、第1貫通穴と同一の断面形状であることが望ましいが、第1貫通穴および第2貫通穴内を挿通させることが可能で、且つ第1貫通穴に対して相対回動不能に連結できれば、種々の形状を採用できる。連結軸の、回動軸心に対して直交する断面の長手寸法(外接円の径寸法)は、第2貫通穴の径寸法以下であれば良いが、相対回動時のがたつきを防止する上で、第2貫通穴の径寸法と略同じか僅かに小さい寸法が適当である。連結軸は、第1貫通穴および第2貫通穴を挿通させられた状態で第1部材に離脱不能に取り付けておくことが望ましく、例えば溶接や接着剤等で固定したり、第1貫通穴に圧入固定したり、或いはスナップリングやベータピン、かしめ等により抜け止めしたりすれば良い。
第2発明では、係合部および係止穴部が先細形状を成しているが、第1発明の実施に際しては、両側部が略平行なU字形やコの字形等の係合部や係止穴部を採用することもできる。その場合に、連結軸の、回動軸心に対して直交する断面が長円形状や長方形の時には、その一端部の円弧形状部分等をそのまま係合部として機能させることもできる。係合部および係止穴部の何れか一方を先細形状とするだけでも良く、その場合でも、両者を確実に係合させてがたつきを防止することができる。先細形状としては、V字形状のように両側部が直線の対称形状であることが望ましいが、非対称形状であっても良いし、両側部が湾曲していても良い。
第3発明、第4発明では、第1部材および第2部材に第1連結板部および第2連結板部、或いは第1クレビスおよび第2クレビスが設けられており、それ等に第1貫通穴や第2貫通穴、係止穴部が設けられているが、他の発明の実施に際しては、第1部材および第2部材に直接第1貫通穴や第2貫通穴、係止穴部を設けることも可能である。また、第1部材および第2部材から突き出すように一体的に設けられる平板状の単一の第1連結板部や第2連結板部を採用することもできる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、図示しない電動モータによって走行する一人乗りの小型車両10の概略斜視図で、複数の折り畳み可能なフレーム12および複数の車輪14を備えているとともに、運転者が着席するシート16およびハンドル18が設けられている。図2は、フレーム12を構成している第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが、連結部20を介して回動軸心Sまわりに折り畳み可能に連結されている部分の斜視図で、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが一直線に保持されるように位置決めされた状態である。図3は、連結部20を分解して示した斜視図で、第1フレーム12aの端部に溶接等で一体的に固設された第1クレビス22、第2フレーム12bの端部に溶接等で一体的に固設された第2クレビス24、および連結軸26を備えている。第1フレーム12aおよび第2フレーム12bは、何れも角パイプ等の中空の筒状部材で、第1フレーム12aは第1部材に相当し、第2フレーム12bは第2部材に相当する。
第1クレビス22は、互いに平行な一対の平板状の側板部30、32を備えているとともに、それ等の側板部30、32が回動軸心Sに対して直交する姿勢で、第1フレーム12aから軸方向へ突き出すように固設されており、一方の側板部30には、平面視における第1フレーム12aの軸線上にその軸線方向に長い長円形状の第1貫通穴34が設けられている。本実施例では側板部30が第1連結板部として機能している。第2クレビス24は、互いに平行な一対の側板部36、38を備えているとともに、それ等の側板部36、38が回動軸心Sに対して直交する姿勢で、第2フレーム12bから軸方向へ突き出すように固設されており、一方の側板部36には円形の第2貫通穴40が設けられている。本実施例では側板部36が第2連結板部として機能している。
図4は、これ等の第1貫通穴34および第2貫通穴40の関係を示す図で、一点鎖線で示す円形の第2貫通穴40の径寸法d2は実線で示す第1貫通穴34の長手寸法(外接円の径寸法)d1と略等しい。第2貫通穴40にはまた、平面視における第2フレーム12bの軸線上にその第2フレーム12b側へ向かって延び出すU字形状の係止穴部42が連続して設けられている。この係止穴部42の幅寸法は、第1貫通穴34の幅寸法と略等しい。第2クレビス24の一対の側板部36、38の離間寸法は、第1クレビス22の一対の側板部30、32の離間寸法よりも小さく、一対の側板部36、38は第1クレビス22の側板部30、32の内側に略平行に略密着して重ね合わされるように挿入可能とされている。
前記連結軸26は回動軸心Sと平行に配設されるとともに、その軸直交断面(連結軸26自身の軸心に対して直交する断面)すなわち回動軸心Sに対して直交する断面は、長円形状の第1貫通穴34と略同じ形状、大きさで、その第1貫通穴34および第2貫通穴40を共に挿通するように配設することができる。図4の実線は、第1貫通穴34を表しているとともに、連結軸26の軸直交断面の外形形状を表している。また、連結軸26の軸方向長さは、側板部30の第1貫通穴34内に挿入された一端が他方の側板部32に当接させられた状態で、第1貫通穴34との係合が維持される寸法とされている。したがって、図3に矢印(1) で示すように第2フレーム12bの第2クレビス24を第1フレーム12aの第1クレビス22の内側に重ね合わせるように挿入し、第1貫通穴34および第2貫通穴40が略同心に重なるように位置合わせした状態で、矢印(2) で示すように第1貫通穴34内に連結軸26を挿入することにより、それ等の第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが第2貫通穴40の中心である回動軸心Sまわりに相対回動可能に連結される。そして、このように連結軸26が第1貫通穴34および第2貫通穴40を挿通するように配設された状態で、連結軸26は溶接等により第1クレビス22に一体的に固定される。図5の(a) は、このように相対回動可能に連結された状態で、本実施例では矢印Rで示すように約180°の角度範囲で第1フレーム12aを第2フレーム12bに対して相対回動させることができる。
なお、本実施例では、クレビス22、24の一方の側板部30、36に貫通穴34、40、および係止穴部42が設けられているが、他方の側板部32、38にも同じ形状、大きさの貫通穴34、40、および係止穴部42を設け、両方の側板部30、32、36、38に跨がるように連結軸26を配設することも可能である。
一方、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bを、図5の(b) に示すように略一直線になるように回動軸心Sまわりに相対回動させると、第1フレーム12aと一体的に回転する連結軸26は、図4において破線で示すように係止穴部42と一致する角度位置まで回転させられる。そして、その状態で図4および図5の(b) に矢印Aで示すように連結軸26と一体的に第1フレーム12aを第2フレーム12bに対して相対的に接近させるようにスライドさせると、連結軸26の一端部26aが係止穴部42内に挿入され、その連結軸26を介して第1フレーム12aと第2フレーム12bとが相対回動不能に位置決めされる。図2および図5の(c) は、このように第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが相対回動不能に位置決めされた状態で、それ等のフレーム12a、12bはそれぞれ小型車両10の他のフレーム等に固定されることにより直線状態に保持される。また、フレーム12a、12bの固定を解除し、図5の(c) に矢印Bで示すように第1フレーム12aを相対的に第2フレーム12bから引き離すようにスライドさせれば、連結軸26の一端部26aが係止穴部42から抜け出し、図5の(a) に示すように回動軸心Sまわりに相対回動させることが可能になる。連結軸26の一端部26aは、係止穴部42内に挿入可能な係合部に相当する。
このように、本実施例のフレーム12の連結部20は、第1貫通穴34および第2貫通穴40を共に挿通するように連結軸26が配設されることにより、円形の第2貫通穴40の中心である回動軸心Sまわりに相対回動可能に第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが連結される。また、図5の(b) に示すように一直線になるように位置合わせした状態で、連結軸26の一端部26aが係止穴部42内に挿入されるように、その連結軸26と共に第1フレーム12aを第2フレーム12bに対して相対変位(スライド)させることにより、その連結軸26を介して第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが相対回動不能に位置決めされる。その場合に、第1フレーム12aには第1貫通穴34を設け、第2フレーム12bには第2貫通穴40および係止穴部42を設ける一方、それ等の第1貫通穴34および第2貫通穴40に跨がって連結軸26を配設すれば良いため、構造が簡単で部品点数が少なく加工も容易であるとともに、その連結部分を中実構造とする必要がないため、軽量で且つ安価に構成することができる。
また、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bには、それぞれ回動軸心Sに対して直交する平板状の側板部30、36を有するクレビス22、24が設けられ、それ等の側板部30、36に第1貫通穴34、第2貫通穴40、および係止穴部42が設けられているため、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bに対して直接第1貫通穴34や第2貫通穴40、係止穴部42を設ける場合に比較して、設計の自由度や加工の自由度が高くなり、製造コストを一層低減できる。
また、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bにそれぞれ第1クレビス22および第2クレビス24が設けられており、第2クレビス24の一対の側板部36、38が第1クレビス22の一対の側板部30、32の内側に略平行に挿入されて略密着するように重ね合わされているため、回動軸心Sと平行な方向のがたつきが防止されるとともに第1フレーム12aおよび第2フレーム12bの姿勢が安定し、相対回動させたり所定の角度位置で相対回動不能に位置決めしたりする際の作業性が向上する。
また、第1クレビス22の一対の側板部30、32が外側に露出しているため、その第1クレビス22の側板部30に設けられた第1貫通穴34に対して連結軸26を容易に挿入できるとともに、溶接等によって連結軸26を第1クレビス22に対して容易に固定することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6〜図9は、それぞれ前記図2〜図5に対応する図であり、前記実施例に比較して連結部50が相違している。具体的には、第1フレーム12aに固設された第1クレビス22、第2フレーム12bに固設された第2クレビス24を備えており、且つ第2クレビス24に円形の第2貫通穴40が設けられている点は前記実施例と同じであるが、第1貫通穴52、係止穴部54、および連結軸56が相違している。第1貫通穴52は、第2貫通穴40と略等しい径寸法の円弧形状部と、その円弧形状部と反対側へ突き出す先細形状の突出部とを有し、全体としてイチョウ葉形状乃至は自転車のサドル形状を成しており、その突出部が第1フレーム12aの軸線に沿って第1フレーム12aと反対方向へ突き出す姿勢で設けられている。円弧形状部は、全周の約1/3程度であるとともに、突出部の両側部は先端側へ向かうに従って対称的に徐々に接近するように一定の傾斜角度で傾斜している直線形状を成しており、突出部の先端までの長手寸法(外接円の径寸法)d1は、第2貫通穴40の径寸法d2と略等しい。また、本実施例では、この第1貫通穴52が一対の側板部30、32の両方に設けられており、一対の側板部30、32が何れも第1連結板部として機能している。
一方、第2貫通穴40に連続して設けられた係止穴部54は、上記第1貫通穴52の突出部に対応する先細形状を成しており、平面視における第2フレーム12bの軸線上にその第2フレーム12b側へ向かって突き出す姿勢で設けられている。これ等の第2貫通穴40および係止穴部54も、第2クレビス24の一対の側板部36、38の両方に設けられており、一対の側板部36、38が何れも第2連結板部として機能している。また、連結軸56は、回動軸心Sと平行に配設されるとともに、その軸直交断面すなわち回動軸心Sに対して直交する断面は、前記第1貫通穴52と略同じ形状、大きさで、円弧形状部58および突出部60を備えているとともに、この連結軸56の軸方向長さは、第1クレビス22の一対の側板部30、32に跨がって係合させることができる寸法とされている。
したがって、前記実施例と同様にして連結することが可能で、先ず、図7に矢印(1) で示すように第2フレーム12bの第2クレビス24を第1フレーム12aの第1クレビス22の内側に重ね合わせるように挿入し、第1貫通穴52および第2貫通穴40が略同心に重なるように位置合わせする。次に、その状態で、矢印(2) で示すように第1貫通穴52内に連結軸56を挿入し、第2クレビス24の一対の側板部36、38に設けられた第2貫通穴40を貫通して、その外側の一対の側板部30、32に跨がって配設することにより、それ等の第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが第2貫通穴40の中心である回動軸心Sまわりに相対回動可能に連結される。そして、このように連結軸56が、第1クレビス22の一対の側板部30、32に跨がって配設された状態で、連結軸56は溶接等により第1クレビス22に一体的に固定される。図9の(a) は、このように相対回動可能に連結された状態で、約180°の角度範囲で相対回動させることができる。
また、第1フレーム12aおよび第2フレーム12bを、図9の(b) に示すように略一直線になるように回動軸心Sまわりに相対回動させると、第1フレーム12aと一体的に回転する連結軸56は、図8において破線で示すように突出部60が係止穴部54と一致する角度位置まで回転させられる。そして、その状態で図8および図9の(b) に矢印Aで示すように連結軸56と一体的に第1フレーム12aを第2フレーム12bに接近させるようにスライドさせると、連結軸56の突出部60が係止穴部54内に挿入され、その連結軸56を介して第1フレーム12aと第2フレーム12bとが相対回動不能に位置決めされる。連結軸56の円弧形状部58は1/3周程度であるため、第2貫通穴40内で突出部60側へ移動させることが可能であり、突出部60を係止穴部54内に挿入して係合させることができる。連結軸56の突出部60は、係止穴部54内に挿入可能な係合部に相当する。図6および図9の(c) は、このように第1フレーム12aおよび第2フレーム12bが相対回動不能に位置決めされた状態である。
ここで、突出部60および係止穴部54は、両側部が一定の傾斜角度で傾斜する先細形状を成しているため、その先細形状によるガイド作用で突出部60を円滑に係止穴部54内に挿入できるようになり、第1フレーム12aと第2フレーム12bとを相対変位させて相対回動不能に位置決めする作業を容易且つ迅速に行うことができる。また、突出部60および係止穴部54の両側部が所定の長さ範囲に亘って互いに密着させられるため、回動軸心Sまわりにがたつきを生じることなく強固に位置決めされる。
一方、フレーム12a、12bの位置決めを解除する際には、図9の(c) に矢印Bで示すように第1フレーム12aを相対的に第2フレーム12bから引き離すようにスライドさせれば、連結軸56の突出部60が係止穴部54から抜け出し、図9の(a) に示すように回動軸心Sまわりに相対回動させることが可能になる。
本実施例においても、第1貫通穴52が設けられた第1クレビス22、第2貫通穴40および係止穴部54が設けられた第2クレビス24、およびそれ等の第1貫通穴52および第2貫通穴40に跨がって配設される連結軸56によって連結部50が構成されているため、構造が簡単で部品点数が少なく加工も容易であるとともに、その連結部分を中実構造とする必要がないため、軽量で且つ安価に構成することができるなど、前記実施例と同様の作用効果が得られる。
加えて、本実施例では、突出部60および係止穴部54が先細形状を成しているため、突出部60を円滑に係止穴部54内に挿入できるようになり、第1フレーム12aと第2フレーム12bとを相対変位させて相対回動不能に位置決めする作業を容易且つ迅速に行うことができるとともに、突出部60および係止穴部54の両側部が所定の長さ範囲に亘って互いに密着させられるため、回動軸心Sまわりにがたつきを生じることなく強固に位置決めされる。
また、第1クレビス22の一対の側板部30、32の両方に第1貫通穴52が設けられ、第2クレビス24の一対の側板部36、38の両方に第2貫通穴40および係止穴部54が設けられ、それ等の側板部30、32、36、38の全部に跨がって連結軸56が配設されるため、こじり等が抑制されて第1フレーム12aおよび第2フレーム12bの姿勢が一層安定し、相対回動させたり所定の角度位置で相対回動不能に位置決めしたりする際の作業性が更に向上する。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12a:第1フレーム(第1部材) 12b:第2フレーム(第2部材) 20、50:連結部 22:第1クレビス 24:第2クレビス 26、56:連結軸 26a:一端部(係合部) 30、32:側板部(第1連結板部) 34、52:第1貫通穴 36、38:側板部(第2連結板部) 40:第2貫通穴 42、54:係止穴部 60:突出部(係合部) S:回動軸心

Claims (4)

  1. 第1部材および第2部材が回動軸心まわりに相対回動可能に連結されるとともに、該回動軸心まわりの所定の角度位置で相対回動不能に位置決めできる連結部構造において、
    前記第1部材には前記回動軸心と平行に非円形の第1貫通穴が設けられている一方、前記第2部材には、該回動軸心と同心に円形の第2貫通穴が設けられているとともに、該第2貫通穴に連続して係止穴部が設けられており、
    前記第1貫通穴および前記第2貫通穴を共に挿通させられるとともに、該第1貫通穴が前記非円形であることに基づいて該第1貫通穴に対して相対回動不能とされる連結軸を有し、
    該連結軸は、前記回動軸心に対して直交する断面の長手寸法が前記第2貫通穴の径寸法以下で、且つ、前記係止穴部に挿入可能な係合部を有する
    ことを特徴とする部材の連結部構造。
  2. 前記係合部は先細形状を成しているとともに、前記係止穴部は該先細形状に対応する先細形状を成しており、該係合部の両側部が所定の長さ範囲に亘って該係止穴部に密着させられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の部材の連結部構造。
  3. 前記第1部材および前記第2部材は、それぞれ前記回動軸心に対して直交する平板状の第1連結板部および第2連結板部を備えており、該第1連結板部に前記第1貫通穴が設けられ、該第2連結板部に前記第2貫通穴および前記係止穴部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の部材の連結部構造。
  4. 前記第1部材および前記第2部材には、それぞれ一対の互いに平行な側板部を有する第1クレビスおよび第2クレビスが設けられており、
    前記第1クレビスの前記一対の側板部の少なくとも一方が前記第1連結板部として用いられ、前記第2クレビスの前記一対の側板部の少なくとも一方が前記第2連結板部として用いられるとともに、
    前記第2クレビスの前記一対の側板部は、前記第1クレビスの前記一対の側板部の内側に挿入されて重ね合わされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の部材の連結部構造。
JP2015009878A 2015-01-21 2015-01-21 部材の連結部構造 Expired - Fee Related JP6219862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009878A JP6219862B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 部材の連結部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009878A JP6219862B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 部材の連結部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016133203A JP2016133203A (ja) 2016-07-25
JP6219862B2 true JP6219862B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=56437810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015009878A Expired - Fee Related JP6219862B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 部材の連結部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6219862B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020087875A1 (zh) * 2018-11-01 2020-05-07 福建西河卫浴科技有限公司 一种连接结构和框架
CN114802402A (zh) * 2021-01-22 2022-07-29 明门瑞士股份有限公司 收合钩结构和具有收合钩结构的儿童车车架及儿童车

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS556914Y2 (ja) * 1975-04-15 1980-02-16
JPH0622774Y2 (ja) * 1988-01-14 1994-06-15 株式会社ニシグチ 折畳みパイプ
JPH0663914U (ja) * 1993-02-12 1994-09-09 重信 古川 長尺部材連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016133203A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10501109B2 (en) Steering apparatus for vehicle
JP5801692B2 (ja) ギヤードモータ
WO2015115324A1 (ja) ブレーキ付減速機
JP2014108032A (ja) コルゲートクランプ
JP5708838B2 (ja) ステアリング装置
JP6219862B2 (ja) 部材の連結部構造
EP2998196B1 (en) Synthetic resin plain bearing
JP2015067222A (ja) 車両用スポイラ装置
JP5090195B2 (ja) 車両用操作ペダル装置
WO2012036033A1 (ja) 遊星歯車装置
US20090000858A1 (en) Steering device with variable steering ratio mechanism
JP6292945B2 (ja) 車両用変速操作装置
KR102125859B1 (ko) 핀 고정장치
JP4597181B2 (ja) 滑車付連結環
JP2019087432A (ja) ワイヤハーネス
JP5381300B2 (ja) 車両用シート
JP2008069817A (ja) 自在継手の連結構造
JP2010006300A (ja) ステアリング装置
JP2010151198A (ja) ホース口金具固定構造及びそれを用いた車両用ブレーキホース固定構造
JP2006226382A (ja) 燃料配管用クイックコネクタ
JP2020039206A (ja) ギアードモータ
JP2011102106A (ja) 車両用スライド装置
JP5783108B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP7511891B2 (ja) 多段式のグラビティピンロック
US20240175489A1 (en) Worm reducer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6219862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees