JP6218491B2 - 負圧ブースタ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキ系に配置される負圧ブースタに関し、より詳しくはシール部材およびブーツ部材の固定構造に関する。
ブレーキは、車両の速度を保ち、あるいは所定の位置に停止させるために、ブレーキペダルの踏力で操作され、ペダル踏力を補助する倍力装置が広く採用される。倍力装置の中には、負圧を利用する負圧ブースタがある。このような負圧ブースタの構造が各種知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
この特許文献1の負圧ブースタは、後方に開放した前部シェル半体および前方に開放した後部シェル半体で構成されるブースタシェルを備え、ブースタシェルに、その内部を負圧室と作動室とに区画するダイヤフラムを収容する。このダイヤフラムに、入力杆および入力杆の前後動に応じて作動室を負圧室と大気とに連通切り換えする制御弁を、内部に配設する弁筒が、ダイヤフラムに連設される。後部シェル半体の後壁に設けられる支持筒部の後端と入力杆とに、弁筒を被覆するブーツの端部が取り付けられている。
支持筒部は、その内部にシール部材等が配設されるようになっている。しかし、支持筒部は、取付状態を安定させるため、後端に向けて縮径する段付き形状に形成され、さらにブーツを取り付けるために後端部が拡径するラッパ形状に形成されている。このため、支持筒部が複雑な形状となり、加工費が嵩む。
特開2011−131696号公報
本発明は、製造コストの低減化を図ることができる負圧ブースタを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、後方に開放した椀形状の前部シェル半体および前方に開放した椀形状の後部シェル半体で構成されるブースタシェルと、このブースタシェル内を負圧室と作動室とに区画するダイヤフラムと、このダイヤフラムに入力を補助される入力杆と、この入力杆の前後動に応じて前記作動室を前記負圧室と大気とに連通切り換えする制御弁と、前記ダイヤフラムに連設される弁筒と、この弁筒の外周面に設けられるシール部材と、前記弁筒の外周面を摺動自在に支持するブッシュと、前記弁筒を覆う伸縮可能なブーツとを備えた負圧ブースタにおいて、前記後部シェル半体は、中央部において後方に延びるように形成された円筒状の支持筒部と、この支持筒部の後端部から内周方向に突出した環状の環状突出部とを備え、前記ブッシュは、前記支持筒部の内周面に沿って設けられる円筒部と、この円筒部から後方に突出すると共に前記環状突出部に係合する複数の係合爪と、前記円筒部の内周面の後端側から後方に延びると共に後端部外周に前記ブーツの一端が取り付けられるブーツ取付部とを備え、前記シール部材は、前記弁筒の外周面と前記ブッシュの内周面とをシールする第1シール部と、前記ブッシュの前端側外周面と前記支持筒部の内周面とをシールする第2シール部と、前記第1シール部及び前記第2シール部を連結する連結部とを備え、前記シール部材は、前記ブッシュに支持された状態で取り付けられ、前記シール部材に嵌合穴が設けられ、前記ブッシュの前記円筒部に嵌合突起が設けられ、この嵌合突起を前記嵌合穴に嵌合することで、前記ブッシュに前記シール部材が取り付けられ、前記ブッシュの円筒部に設けた嵌合突起は、前記円筒部の周方向に内周面から径方向内方に突出する複数の嵌合突起であり、前記シール部材に設けた嵌合穴は、前記連結部に周方向に設けられ、前記複数の嵌合突起が嵌合される複数の嵌合穴であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、弁筒の前部に取り付けられ、弁筒の後退限を規制するキー部材が設けられ、シール部材の前端部でキー部材を受け止めることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ブッシュは、樹脂製であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、後部シェル半体は、支持筒部の後端部から内周方向に突出した環状の環状突出部を備え、ブッシュは、円筒部から後方に突出すると共に環状突出部に係合する複数の係合爪を備える。後部シェル半体の環状突出部とブッシュの係合爪とが係合固定され、シール部材はブッシュに支持された状態で取り付けられるので、支持筒部を段付き及びラッパ形状にしなくても、シール部材及びブーツを支持筒部に安定して取り付けた状態にすることができる。したがって、支持筒部を簡単な形状にできるので、加工費を低減でき、製造コストの低減化を図ることができる。
また本発明では、シール部材に嵌合穴が設けられ、ブッシュの円筒部に嵌合突起が設けられる。嵌合突起を嵌合穴に嵌合するだけであるので、簡単な構造で、シール部材をブッシュで支持することができる。
請求項2に係る発明では、弁筒の前部に取り付けられ、弁筒の後退限を規制するキー部材は、シール部材の前端部で受け止められるので、キー部材とブッシュとの接触を回避させるための部品を別途設けなくても、シール部材の前端部で、キー部材とブッシュとの接触を回避させることができる。キー部材およびブッシュの摩耗を防いで耐久性を確保することができる。加えて、シール部材を弾性を有するので、キー部材が当接する際の衝撃をシール部材の弾性力によって吸収することができる。
請求項3に係る発明では、ブッシュは、樹脂製である。切削加工を行うことなくブッシュを成形できるので、容易且つ安価にブッシュを製造することができる。
本発明に係る負圧ブースタの断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の要部斜視図である。 図1に係る負圧ブースタの作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は図1に示すとおり、図1の左側を前とする。
先ず、本発明の実施例の概要を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、負圧ブースタ10のブースタシェル11は、後方に開放した椀形状の前部シェル半体11aと、前方に開放した椀形状の後部シェル半体11bとで構成され、前部シェル半体11aと後部シェル半体11bとは対向端が相互に結合される。前部シェル半体11aおよび後部シェル半体11bは鋼板製であり、後部シェル半体11bは、自動車の車体Fに複数本のボルト12によって取り付けられる。また、マスタシリンダMのシリンダボディMaは、前部シェル半体11aの前壁に複数本のボルト13によって取り付けられる。
ブースタシェル11には、ブースタピストン14が前後往復動可能に収容される。ブースタシェル11内は、ブースタピストン14と、このブースタピストン14の後面に重ねて設けられるとともに前部シェル半体11aおよび後部シェル半体11b間に狭持されるダイヤフラム15とによって、前側の負圧室16と後側の作動室17とに区画される。また、負圧室16は、前部シェル半体11aに設けられる負圧導入管24を介して負圧源Vに接続される。なお、負圧源Vは、例えば内燃機関の吸気マニホールドや負圧ポンプである。
ブースタピストン14は、鋼板により環状に形成されており、このブースタピストン14およびダイヤフラム15の中心部に、合成樹脂製の弁筒20が結合される。後部シェル半体11bの中心部には、後方に延出する支持筒部22が一体に設けられる。弁筒20は、支持筒部22にブッシュ50及びシール部材60を介して摺動自在に支持される。
弁筒20内には、弁ピストン28と、この弁ピストン28に連結される入力杆30と、この入力杆30の前後動に応じて作動室17を負圧室16と大気とに連通切り換えする制御弁48とが設けられ、入力杆30の後端にはブレーキペダルPが連結される。
図1および図2に示されるように、弁筒20には、弁ピストン28を摺動自在に嵌合するガイド孔21が設けられている。弁ピストン28の前端には頸部28aを介して反力ピストン27が、また弁ピストン28の後端にはフランジ状の大気導入弁座41がそれぞれ形成される。この大気導入弁座41を囲うように同心に配置される環状の負圧導入弁座40が、弁筒20に形成される。弁ピストン28には、入力杆30がボールジョイント30aを介して首振り可能に連結される。
また、弁筒20には、負圧導入弁座40および大気導入弁座41と協働する環状の弁部44aを有する伸縮可能な筒状の弁体44が前後一対の弁ホルダ45によって取り付けられ、この弁体44はその全体がゴム等の弾性材で成形されている。弁部44aは、大気導入弁座41および負圧導入弁座40に着座可能に対向して配置される。この弁部44aと入力杆30との間には、弁部44aを負圧導入弁座40および大気導入弁座41との着座方向へ付勢する弁ばね46が設けられる。負圧導入弁座40、大気導入弁座41、弁体44および弁ばね46によって制御弁48が構成される。
弁ホルダ45および入力杆30間には、入力戻しばね47が設けられ、この入力戻しばね47によって入力杆30は後退方向へ付勢され、弁ホルダ45は弁筒20内の固定位置に保持される。
弁筒20には、一端が負圧室16に開口するとともに他端が負圧導入弁座40の外周部に開口するように形成される第1ポート38と、一端が作動室17に開口するとともに他端が負圧導入弁座40および大気導入弁座41間に開口するように形成される第2ポート39とが設けられる。
また、弁筒20は、伸縮可能なブーツ70で覆われている。ブーツ70の前端の嵌め込み部71は、後述するブッシュ50に取り付けられ、ブーツ70の後端は入力杆30に取り付けられている。ブーツ70の後端部には、弁体44の内側に連通する大気導入口49が設けられる。入力杆30の外周面と弁筒20の内周面との間には、大気導入口49に流入する空気を濾過するフィルタ29が設けられる。このフィルタ29は柔軟性を有する。このため、入力杆30と弁筒20の相対運動を阻害しない。
また、弁筒20の前部には、前方に突出する作動ピストン25が設けられ、この作動ピストン25の中心部を貫通するように小径孔21aが設けられ、この小径孔21aに反力ピストン27が摺動自在に嵌合される。作動ピストン25の外周にカップ体31が摺動自在に嵌合され、このカップ体31に作動ピストン25および反力ピストン27に対向する偏平な弾性ピストン32が設けられる。反力ピストン27と弾性ピストン32の間には、負圧ブースタ10の非作動時に一定の間隙ができるように設定されている。
カップ体31の前面には、出力杆35が設けられる。結果、出力杆35は、カップ体31を介して弁筒20に摺動可能に支持されることになる。また、マスタシリンダMが備えるマスタピストンMbの後端部は、前部シェル半体11aの中心部に設けられる嵌合筒部33に摺動可能に嵌合されており、このマスタピストンMbに出力杆35が連接される。
作動ピストン25、反力ピストン27、弾性ピストン32およびカップ体31で、出力杆35の出力の一部を入力杆30にフィードパックする反力機構34を構成する。カップ体31および弁筒20の前端面に、リテーナ36が当接するように設けられ、このリテーナ36とブースタシェル11の前壁との間に、ブースタピストン14および弁筒20を後退方向へ付勢するブースタ戻しばね37が設けられる。
また、弁筒20には、ブースタピストン14及び弁ピストン28の後退限を規制するキー部材26が一定距離の範囲で軸方向移動可能に取り付けられている。
キー部材26は、厚肉の鋼板製であり、一対の脚部26a(片方のみを図示)の基端部を連結部26bを介して相互に一体に連結してなる二股状のものであり、弁ピストン28と反力ピストン27間の頸部28aを跨いでいる。ブースタピストン14の後退時、弁筒20の外周面から突出したキー部材26の両端部が、シール部材60の前端部63に当接することにより、ブースタピストン14の後退限が規定される。また、キー部材26が頸部28aの前端に設けられる反力ピストン27の後面を受け止めることにより、弁筒20に対する弁ピストン28の後退限が規定される。
弁筒20の横孔20bの軸方向幅は、キー部材26の板厚よりも大きく設定されており、弁筒20とキー部材26とが僅かに相対移動できるようになっている。また、頸部28aの軸方向長さは、キー部材26の板厚よりも大きく設定されており、弁ピストン28とキー部材26とが僅かに相対移動できるようになっている。
次に、ブッシュ50及びシール部材60について詳しく説明する。
図2、図3に示されるように、支持筒部22の後端部には、内周方向に突出した環状の環状突出部23が設けられる。
ブッシュ50は、支持筒部22の内周面22aに沿って設けられる円筒部51と、この円筒部51から後方に突出すると共に環状突出部23に係合する複数の係合爪52と、円筒部51の内周面55の後端側から後方に延びると共に後端部外周にブーツ70の一端が取り付けられるブーツ取付部54と、円筒部51の内周面55から内周方向に突出する複数の嵌合突起56とを備える。
ブーツ取付部54は、後方に向かって外径が大きくなる、いわゆるラッパ形状を呈している。このため、ブーツ取付部54を簡単な形状にすることができると共に、ブーツ70の嵌め込み部71を容易に取り付けるとができる。また、ブッシュ50は、射出成形による樹脂製である。切削加工を行うことなくブッシュ50を成形できるので、容易且つ安価にブッシュ50を製造することができる。
係合爪52は外周面側が、先端から基端に向かって外径が大きくなるテーパである。このため、ブッシュ50を支持筒部22に差し込むだけで、ブッシュ50を後部シェル半体11bに係合することができる。
シール部材60は、弁筒20の外周面20aとブッシュ50の内周面55とをシールする第1シール部62と、ブッシュ50の前端側外周面57と支持筒部22の内周面22aとをシールする第2シール部64とを有する。第1シール部62と第2シール部64とは、ブッシュ50の内周面55に沿って設けられる環状の連結部61によって連結され、且つ一体形成されている。また、シール部材60は、連結部61に設けられブッシュ50の嵌合突起56が嵌合される複数の嵌合穴65とを備える。
第1シール部62は、断面視で二股に分かれているため、良好なシール性を確保することができる。また、第2シール部64は、円筒部51の前端部から外周方向に突出したフランジを設け、このフランジの外周端から後方に膨出する膨出部を設けた形状である。ブッシュ50の前端側外周面57に形成された凹部に第2シール部64の膨張部が嵌合することで第2シール部64をブッシュ50に支持することができる。
ブッシュ50の嵌合突起56をシール部材60の嵌合穴65に嵌合することで、ブッシュ50にシール部材60が取り付けられる。このように、嵌合突起56を嵌合穴65に嵌合するだけであるので、簡単な構造で、シール部材60をブッシュ50で支持することができる。
また、弁筒20の前部には、外周方向に突出するキー部材26が設けられ、キー部材26はシール部材50の前端部63に当接することから、キー部材26とブッシュ50との接触を回避させるための部品を別途設けなくてもよい。キー部材26およびブッシュ50の摩耗を防いで耐久性を確保することができる。加えて、シール部材26は弾性を有するので、キー部材26が当接する際の衝撃をシール部材60の弾性力によって吸収することができる。
以上に述べたように、後部シェル半体11bの環状突出部23とブッシュ50の係合爪52とが係合固定され、シール部材60はブッシュ50に支持された状態で取り付けられるので、支持筒部22を段付き及びラッパ形状にしなくても、シール部材60及びブーツ50を支持筒部22に安定して取り付けた状態にすることができる。したがって、支持筒部22の形状を簡単にすることができ、加工費を低く抑えることができる。
次に、ブレーキペダルPを踏み込む過程における負圧ブースタ10の作用について説明する。なお、ブレーキペダルPを踏み込む過程で、負圧ブースタ10は次に述べる一連の動作をするが、便宜上、ブレーキペダルPの任意の位置における負圧ブースタ10の状態について説明する。
図4(a)に示すように、負圧ブースタ10は、ブレーキペダル(図1、符号P)が踏み込まれていない休止状態では、制御弁48は作動室17を負圧室16および大気導入口(図1、符号49)のいずれとも不通にした中立状態になっており、このような制御弁48により、負圧室16には負圧導入管(図1、符号24)を通して供給された負圧源の負圧が蓄えられ、作動室17には、大気により適当に希釈された負圧が保持される。したがって、ブースタピストン14には、負圧室16および作動室17間に生じる気圧差によりわずかな前進力が与えられるが、この前進力とブースタ戻しばね37の弾発力とが釣り合ってブースタピストン14は後退限からわずかに前進したところで停止している。
図4(b)に示すように、ブレーキペダルPを踏み込み、入力杆30および弁ピストン28を前進させれば、当初、ブースタピストン14は不動であるから、大気導入弁座41が弁部44aから直ちに離れて作動室17を大気導入口49に連通させる。その結果、大気が大気導入口49から矢印のように大気導入弁座41および第2ポート39を通って作動室17に流入して作動室17を大気圧にする。負圧室16および作動室17間に生じた気圧差に基づく前進力によって、ブースタピストン14はブースタ戻しばね37の力に抗して前進し、出力杆35を介してマスタシリンダ(図1、符号M)のマスタピストン(図1、符号Mb)を前方へ駆動し、マスタシリンダMから制動液圧が出力される。
このような制動中、入力杆30とともに弁ピストン28も前進し、反力ピストン27を介して弾性ピストン32に当接する。弾性ピストン32は、カップ体31を介して出力杆35の作動反力を受けてガイド孔21側へ膨出変形し、反力ピストン27に反力の一部を作用させるので、その力は弁ピストン28および入力杆30を介してブレーキペダルP側へフィードバックされ、運転者は出力杆35の出力、すなわち制動力の大きさを感知することができる。
次に、ブレーキペダルPへの踏力を開放すると、先ず入力杆30がブースタ戻しばね37の弾発力により弁ピストン28と共に後退し、大気導入弁座41を弁部44aに着座させると共に弁部44aを負圧導入弁座40から大きく引き離すので、作動室17が第1ポート38および第2ポート39を介して負圧室16と連通して、作動室17と負圧室16間の気圧差がなくなる。このため、ブースタピストン14はブースタ戻しばね37の弾発力をもって後退し、マスタシリンダMの作動を解除する。
そして、ブースタピストン14および入力杆30は、弁筒20に取り付けられたキー部材26の両端部をシール部材60の前端部63に当接させる後退限まで戻り、負圧導入弁座40を弁部44aに着座させるとともに弁部44aを大気導入弁座41からわずかに離間させるので、第2ポート39を通して再び作動室17に大気が導入される。この大気の導入により生じた気圧差によって、ブースタピストン14がわずかに前進すると、大気導入弁座41および弁部44a間のわずかな隙間は閉じられ、制御弁48が中立状態に戻る。結果、作動室7には大気に希釈された負圧が保持され、負圧ブースタ10は図4(a)の休止状態となる。
尚、実施の形態では、第1シール部62を断面視で二股に分かれた形状としたが、これに限定されず、第1シール部62は、弁筒20の外周面20aとブッシュ50の内周面55とをシールすることができれば、肉厚形状としても差し支えない。また、ブッシュ50の係合爪52、係合突起56及びシール部材60の嵌合穴65の数は、これに限定されず、ブッシュ50にシール部材60を支持し、支持筒部22の環状突起部23に係合爪52を係合できれば、いくつあってもよい。
また、実施例では、ブッシュ50と支持筒部22の係合は、円筒部51から後方に突出すると共に外周面側をテーパとする係合爪52としたが、これに限定されず、係合爪52は、円筒部51の後端から後方に突出した突出部を設け、突出部の外周面側に環状突出部が嵌る溝を設けた形態としても差し支えない。また、実施例では、嵌合突起56の形状を突出方向から見て矩形としたが、これに限定されず、嵌合突起56が嵌合穴65に嵌合し、ブッシュ50にシール部材60を支持できれば、嵌合突起56の形状は円形等でも差し支えない。また、キー部材26の形状は、これに限定されず、弁筒20等の後退限を規制できれば、他の形状でも差し支えない。
本発明の負圧ブースタは、車両のブレーキ系に好適である。
10…負圧ブースタ、11…ブースタシェル、11a…前部シェル半体、11b…後部シェル半体、15…ダイヤフラム、16…負圧室、17…作動室、20…弁筒、20a…弁筒の外周面、22…支持筒部、22a…支持筒部の内周面、23…環状突出部、26…キー部材、30…入力杆、48…制御弁、50…ブッシュ、51…円筒部、52…係合爪、53…円筒部の内周面、54…ブーツ取付部、56…嵌合突起、60…シール部材、61…連結部、62…第1シール部、63…シール部材の前端部、64…第2シール部、65…嵌合穴、70…ブーツ。

Claims (3)

  1. 後方に開放した椀形状の前部シェル半体および前方に開放した椀形状の後部シェル半体で構成されるブースタシェルと、このブースタシェル内を負圧室と作動室とに区画するダイヤフラムと、このダイヤフラムに入力を補助される入力杆と、この入力杆の前後動に応じて前記作動室を前記負圧室と大気とに連通切り換えする制御弁と、前記ダイヤフラムに連設される弁筒と、この弁筒の外周面に設けられるシール部材と、前記弁筒の外周面を摺動自在に支持するブッシュと、前記弁筒を覆う伸縮可能なブーツとを備えた負圧ブースタにおいて、
    前記後部シェル半体は、中央部において後方に延びるように形成された円筒状の支持筒部と、この支持筒部の後端部から内周方向に突出した環状の環状突出部とを備え、
    前記ブッシュは、前記支持筒部の内周面に沿って設けられる円筒部と、この円筒部から後方に突出すると共に前記環状突出部に係合する複数の係合爪と、前記円筒部の内周面の後端側から後方に延びると共に後端部外周に前記ブーツの一端が取り付けられるブーツ取付部とを備え、
    前記シール部材は、前記弁筒の外周面と前記ブッシュの内周面とをシールする第1シール部と、前記ブッシュの前端側外周面と前記支持筒部の内周面とをシールする第2シール部と、前記第1シール部及び前記第2シール部を連結する連結部とを備え、
    前記シール部材は、前記ブッシュに支持された状態で取り付けられ、
    前記シール部材に嵌合穴が設けられ、前記ブッシュの前記円筒部に嵌合突起が設けられ、この嵌合突起を前記嵌合穴に嵌合することで、前記ブッシュに前記シール部材が取り付けられ、
    前記ブッシュの円筒部に設けた嵌合突起は、前記円筒部の周方向に内周面から径方向内方に突出する複数の嵌合突起であり、
    前記シール部材に設けた嵌合穴は、前記連結部に周方向に設けられ、前記複数の嵌合突起が嵌合される複数の嵌合穴である、
    ことを特徴とする負圧ブースタ。
  2. 請求項1記載の負圧ブースタにおいて、
    前記弁筒の前部に取り付けられ、前記弁筒の後退限を規制するキー部材が設けられ、
    前記シール部材の前端部で前記キー部材を受け止めることを特徴とする負圧ブースタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の負圧ブースタにおいて、
    前記ブッシュは、樹脂製であることを特徴とする負圧ブースタ。
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