JP6217255B2 - 包装箱及びそれを形成するためのブランク板 - Google Patents

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Description

本発明は、菓子類等を収納し、開封を開始するための摘み部を有する紙製の包装箱及びそれを形成するためのブランク板に関するものである。
従来、菓子類等を入れて販売するための包装箱として、サック貼りしたブランク板を角筒状に起こし、一方の開口を閉じてからもう一方の開口より内容物を充填して閉じることで箱型とするシールサック形式のものが多く利用されている。このタイプの包装箱は、内容物を取り出すための開封機構を設けている。例えば、閉鎖部分に帯状のジッパー(開封用ミシン目)を設けたものや、胴部を周回する帯状のジッパーを設けたものがある。
上記のような包装箱は、開封を容易にするため、通常は開封を開始するための摘み部を設けてあるので、その摘み部を把持してミシン目を破断することで包装箱を開封し、内容物を取り出すことができる。例えば特許文献1には、ジッパーの先端部(摘み部)をシールエンドカートン(包装箱)の端縁に合わせて設け、端縁となる稜線部に対向する2つの円弧状の折り罫を設けてジッパーの先端部の下方に隙間を設ける構成が開示されている。
ところで、摘み部とそれに対応した位置にスリットを設けておき、摘み部を把持してミシン目の破断を開始して開封し、閉じる際には摘み部をスリットに差し込んで係止するようにしたタイプも多く用いられている。このタイプの包装箱は、内容物を残した状態で閉じることができ、内容物が菓子類等の場合にあっては、残した状態で再封できるので使い勝手がよいという利点がある。
しかしながら、摘み部は包装箱の側面や端面等の平坦面において、板紙同士が重なったところに設けるので、摘み部が下側の板紙に接した状態になり、指先が摘み部の先端になかなか引っ掛からずに開けにくいという問題がある。
そこで、包装箱の平坦面に設けられたジッパーの摘み部を把持し易くする技術が提案されており、例えば特許文献2には、包装箱の背面板の上端に半円状のミシン目で囲まれた押し込み領域部を形成し、押し込み領域部を形成するミシン目の両端を背面板の上端に連設されるフラップに跨るように延長して分離領域部を形成した紙器及び紙器ブランクが開示されている。また、特許文献3には、組み立て後に摘み部と重なるフラップに、表面側に膨らむ2段エンボスが形成された包装箱及びブランク板が開示されている。
特開平8−26259号公報 特開2011−152924号公報 特開2007−254026号公報
特許文献1のように、摘み部に重なる包装箱の稜線部に対向する2つの円弧状の折り罫を設けて隙間を形成する方法は、摘み部が包装箱の端縁にある場合には有効であるが、摘み部が包装箱の平坦面に設けられる場合は適用が困難であった。
また、特許文献2の方法においても、押し込み領域部と分離領域部とが包装箱の稜部を挟んで形成されるため、押し込み領域部(摘み部)を包装箱の平坦面中央に設ける場合は適用が困難であった。さらに、特許文献2の構成では、分離領域部及び押し込み領域部が包装箱本体から切り取られるため、開封後に包装箱をリクローズ(再封止)することが困難であった。
また、特許文献3のように、摘み部と重なるフラップに2段エンボスを形成する方法では、2段エンボスの深さを所定以上大きくすることはできず、開封時に摘み部が把持し易いとはいえなかった。
本発明は上記問題点に鑑み、摘み部が平坦面に設けられている場合でも開封時に摘み部を把持し易く、開け易い包装箱及びそれを形成するためのブランク板を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、第1の板材と、該第1の板材に重なる第2の板材とで少なくとも一面が構成される包装箱本体と、該包装箱本体の前記第1の板材と前記第2の板材とで構成される面に形成される開封線と、前記第1の板材の平坦面と重なる前記第2の板材の先端部に設けられ、前記開封線を破断する際に把持する摘み部と、を有する包装箱において、前記第1の板材には、前記包装箱本体内に押し込み可能な押し込み片が設けられており、前記摘み部の先端が前記押し込み片の一部に重なることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記開封線は、前記第2の板材の先端部から左右の側端縁に亘って2本形成され、前記摘み部は前記2本の開封線の間に設けられることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記第1の板材には、前記開封線を破断した後に前記摘み部を差し込んで前記包装箱本体を再封止する差し込み部が形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記開封線は、前記第1の板材の所定の領域を囲むように形成され、前記開封線で囲まれた部分の内側が前記第2の板材の裏面に接着されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記押し込み片は、前記摘み部と重ならない側の一辺にヒンジ部を設け、前記摘み部と重なる側を揺動端として前記包装箱本体内に押し込まれることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記押し込み片は、対向する一対のヒンジ部と、該一対のヒンジ部の間に形成されるH型の破断線とで形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記押し込み片は、中心から放射状に延びる3本以上の破断線によって複数の三角形状に分割されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱を組み立て可能なブランク板である。
本発明の第1の構成によれば、包装箱の開封時に押し込み片を包装箱本体内へ押し込むことにより、摘み部と第1の板材との間に隙間を簡単に形成することができる。従って、従来に比べて包装箱の平坦面に重なるように設けられた摘み部を把持し易くなり、包装箱の開封を簡単に行うことができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の包装箱において、第2の板材の先端部から左右の側端縁に亘って開封線を2本形成し、2本の開封線の間に摘み部を設けることにより、2本の開封線で挟まれた部分が第2の板材から切り離されて包装箱が容易に開封される。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の包装箱において、第1の板材に、開封線を破断した後に摘み部を差し込んで包装箱本体を再封止する差し込み部を形成することにより、第2の板材から切り離された部分を蓋部として簡単に再封止可能な包装箱となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1の構成の包装箱において、第1の板材の所定の領域を囲むように開封線を形成し、開封線で囲まれた部分の内側を第2の板材の裏面に接着することにより、第2の板材の先端部を摘み部として把持して持ち上げることで、開封線で囲まれた部分が破断して包装箱が容易に開封される。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の包装箱において、押し込み片は、摘み部と重ならない側の一辺にヒンジ部を設け、摘み部と重なる側を揺動端として包装箱本体内に押し込まれることにより、押し込み片を包装箱本体内に押し込んだ際に第1の板材と摘み部との間に形成される隙間を大きくすることができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の包装箱において、押し込み片を、対向する一対のヒンジ部と、該一対のヒンジ部の間に形成されるH型の破断線とで形成することにより、押し込み片が観音開き状に押し込まれて第1の板材と摘み部との間に形成される隙間が大きくなる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の包装箱において、中心から放射状に延びる3本以上の破断線によって複数の三角形状に分割された押し込み片とすることで、押し込み片を包装箱本体内に深く押し込むことができ、第1の板材と摘み部との間に形成される隙間が大きくなる。
また、本発明の第8の構成によれば、摘み部が平坦面に設けられている場合でも開封時に摘み部を把持し易く、開け易い、上記第1乃至第7のいずれかの構成の包装箱を簡単に組み立て可能なブランク板となる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱100のブランク板の展開図 第1実施形態の包装箱100を組み立てた状態を示す斜視図 第1実施形態の包装箱100を天面板6側から見た側面図 第1実施形態の包装箱100の天面板6付近の側面断面図 開封された第1実施形態の包装箱100の開口15周辺の部分斜視図 本発明の第2実施形態に係る包装箱100のブランク板の、天面側接着片7a付近の部分拡大図 第2実施形態の包装箱100の天面板6付近の側面断面図 本発明の第3実施形態に係る包装箱100のブランク板の展開図 第3実施形態の包装箱100を正面板2側から見た側面図 第3実施形態の包装箱100の側面断面図 開封された第3実施形態の包装箱100の開口15周辺の部分斜視図 第1及び第2実施形態の包装箱100の変形例を示す押し込み片13付近の部分平面図であり、摘み部10と重なる押し込み片13の一辺にヒンジ部13aを設けた構成を示す図 第1及び第2実施形態の包装箱100の変形例を示す押し込み片13付近の部分平面図であり、摘み部10の両側において対向する一対のヒンジ部13aを設け、一対のヒンジ部13aの間に横向きH型の切り込みを形成した構成を示す図 第1及び第2実施形態の包装箱100の変形例を示す押し込み片13付近の部分平面図であり、摘み部10に重なる矩形状の領域の四辺に沿ってヒンジ部13aを設け、対角線に2本の切り込みを形成した構成を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る包装箱100のブランク板の展開図、図2は、第1実施形態の包装箱100を組み立てた状態を示す斜視図、図3は、組み立てられた包装箱100を天面板6側から見た側面図、図4は、第1実施形態の包装箱100の天面板6付近の側面断面図(図3のAA′矢視断面図)、図5は、開封された包装箱100の開口15周辺の部分斜視図である。各図において共通する部分には同一の符号を付している。
図1に示すように、包装箱100のブランク板は所定の形状に打ち抜いた1枚のシート(コート紙)から組み立てられ、正面板2と、正面板2の左側辺に折り線L1〜L3を介して順次連なる左側面板3a、背面板4、右側面板3bと、背面板4の上辺及び下辺に折り線L5、L6を介して連なる天面板5、底面板6を有している。
正面板2の上辺には、天面板5の裏面に接着される天面側接着片7aが折り線L7を介して連設され、正面板2の下辺には、底面板6の裏面に接着される底面側接着片7bが折り線L8を介して連設されている。右側面板3bの左側辺には、正面板2の裏面に接着される側面側接着片7cが折り線L4を介して連設されている。左側面板3a、右側面板3bの上端及び下端にはフラップ8が折り線L9〜L12を介して連設されている。
天面板5の先端5a(折り線L5と対向する端縁)から天面板5の左右の側端縁に亘ってミシン目が連なった2本の開封線9がハの字状に形成されており、先端5aの開封線9で挟まれた部分が開封線9を破断する際に把持する摘み部10となっている。
また、天面板5に重なる天面側接着片7aには、包装箱100の開封後に天面板5を係止するための円弧状の切り込み線から成る差し込み部11と、差し込み部11と対向する略U字状の破断線(切り込み線)12で囲まれた押し込み片13とが形成されている。
さらに、天面側接着片7a、底面側接着片7b、各フラップ8の接着領域Rには、接着剤の浸透を促進するためのハーフカット線が刻印されている。
次に、図1及び図2を用いて包装箱100の組み立て手順について説明する。先ず、正面板2の左側辺に順次連なる左側面板3a、背面板4、右側面板3b、及び側面側接着片7cを折り線L1〜L4に沿って折り曲げ、正面板2の内側に側面側接着片7cを接着して角筒状の胴部を形成する。
次に、左側面板3a及び右側面板3bの下辺に連なる2枚のフラップ8、正面板2の下辺に連なる底面側接着片7b、背面板4の下辺に連なる底面板6を折り線L10、L12、L8、L6に沿って順次折り曲げ、底面側接着片7bの内側に2枚のフラップ8を接着し、底面板6の内側に底面側接着片7bを接着する。
そして、天面板5、天面側接着片7a、及び2枚のフラップ8が連設された胴部の上端の開口から内容物(図示せず)を収納した後、左側面板3a及び右側面板3bの上辺に連なる2枚のフラップ8、正面板2の上辺に連なる天面側接着片7a、背面板4の上辺に連なる天面板5を折り線L9、L11、L7、L5に沿って順次折り曲げ、天面側接着片7aの内側に2枚のフラップ8を接着し、最後に天面板5の内側に天面側接着片7aを接着して包装箱100を封止する。このとき、天面板5は、2本の開封線9の外側の部分のみが天面側接着片7aに接着される。このようにして、図2のような包装箱100が組み立てられる。
本実施形態の包装箱100は、図3に示すように、包装箱100を組み立てた状態で、天面板5(本実施形態では第2の板材に相当)の摘み部10の先端部10aが、天面側接着片7a(本実施形態では第1の板材に相当)に形成された押し込み片13に重なっている。包装箱100を開封して内容物を取り出すときは、破断線12を指で押し破って押し込み片13を包装箱100内に押し込むことにより、図4に示すように、押し込み片13がヒンジ部13aを支点として揺動し、摘み部10と天面側接着片7aとの間に隙間Sが形成される。また、押し込み片13を包装箱100内に容易に押し込み可能とするために、図3に示すように、ヒンジ部13aに沿って押し罫(図の点線)及び切り込み(図の実線)が形成されている。
次に、隙間Sに指先を差し入れて先端部10aに指を引っ掛けるようにして摘み部10を把持し、上方に引き上げることにより、2本の開封線9が破断され、蓋部17(天面側接着片7aに接着されていない開封線9の内側部分)が天面板5から切り離される。
その後、天面側接着片7aとフラップ8との接着部分を剥がして天面側接着片7a及びフラップ8を外側に折り曲げることにより、図5に示すように、天面板5に開口15が形成されて内容物の取り出しが可能となる。また、内容物を所定量取り出した後は、フラップ8、天面側接着片7a、及び開封線9の破断により形成された蓋部17を内側に折り曲げて開口15を覆い、摘み部10を差し込み部11に差し込んで蓋部17を係止することにより、包装箱100のリクローズ(再封止)が可能となる。
本実施形態の構成によれば、包装箱100を組み立てた状態で天面板5と重なる天面側接着片7aの、摘み部10の先端部10aに重なる位置に押し込み片13を設けることにより、包装箱100の開封時に摘み部10と天面側接着片7aとの間に隙間Sを簡単に形成することができる。この隙間Sは、摘み部10と重なる天面側接着片7aの表面にエンボス(凹凸)形状を形成した従来の構成と比べて3〜4倍の深さを確保できる。従って、従来に比べて平坦面(天面側接着片7a)に重なるように設けられた摘み部10を把持し易くなり、包装箱100の開封を簡単に行うことができる。
また、摘み部10と重ならない押し込み片13の一辺(図3の下辺)にヒンジ部13aを設け、摘み部10と重なる側(図3の上側)を押し込み片13の揺動端としているため、押し込み片13を包装箱100内に押し込んだ際に形成される隙間Sを大きくすることができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係る包装箱100のブランク板の、天面側接着片7a付近の部分拡大図である。図1に示す第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付している。本実施形態においては、押し込み片13を囲む略U字状の切り込みの両端を折り線L7方向に延長している。なお、包装箱100の展開図、開封前の状態、組み立て及び開封手順については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態の構成によれば、図7に示すように、包装箱100の開封時に押し込み片13を包装箱100内に押し込むことで、第1実施形態と同様に摘み部10と天面側接着片7aとの間に隙間Sを簡単に形成することができる。従って、平坦面(天面側接着片7a)に重なるように設けられた摘み部10を把持し易くなり、包装箱100の開封を簡単に行うことができる。また、第1実施形態に比べて押し込み片13のヒンジ部13a(揺動支点)から揺動端13bまでの寸法が大きくなる。そのため、押し込み片13を押し込んだときに形成される隙間Sも大きくなり、摘み部10を一層把持し易くなる。なお、本実施形態では、外部からの衝撃等によって押し込み片13が包装箱100内に入り込まないように、図6に示すように、押し込み片13を囲む略U字状の破断線12は複数の切り込み(ミシン目)に分割されている。
図8は、本発明の第3実施形態に係る包装箱100のブランク板の展開図であり、図9は、第3実施形態の包装箱100を組み立てた状態を正面板2側から見た正面図である。第1及び第2実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の包装箱100は平直方体状であり、正面板2には、上辺の両端部から下方に向かって大きく湾曲するようにミシン目が連なった開封線9と、開封線9と対向する略U字状の破断線12で囲まれた押し込み片13とが形成されている。また、天面板5の先端には折り線L13を介して蓋板20が連設されている。
図8及び図9を用いて本実施形態の包装箱100の組み立て手順について説明する。先ず、正面板2の左側辺に順次連なる左側面板3a、背面板4、側面側接着片7c、及び正面板2の右側辺に連なる右側面板3bを折り線L1〜L4に沿って折り曲げ、右側面板3bの内側に側面側接着片7cを接着して角筒状の胴部を形成する。
次に、左側面板3a及び右側面板3bの下辺に連なる2枚のフラップ8、背面板4の下辺に連なる底面側接着片7b、正面板2の下辺に連なる底面板6を折り線L10、L12、L8、L6に沿って順次折り曲げ、底面側接着片7bの内側に2枚のフラップ8を接着し、底面板6の内側に底面側接着片7bを接着する。
そして、天面板5、天面側接着片7a、及び2枚のフラップ8が連設された胴部の上端の開口から内容物(図示せず)を収納した後、左側面板3a及び右側面板3bの上辺に連なる2枚のフラップ8、正面板2の上辺に連なる天面側接着片7a、背面板4の上辺に連なる天面板5及び蓋板20を折り線L9、L11、L7、L5、L13に沿って順次折り曲げ、天面板5の内側に天面側接着片7aを接着するとともに、正面板2の開封線9で囲まれた部分(図8のハッチング部分)を蓋板20の内側に接着して包装箱100を封止する。このようにして、図9のような包装箱100が組み立てられる。
本実施形態の包装箱100は、図9に示すように、包装箱100を組み立てた状態で、蓋板20(本実施形態では第2の板材に相当)の先端部20aが、正面板2(本実施形態では第1の板材に相当)に形成された押し込み片13に重なっている。包装箱100を開封して内容物を取り出すときは、破断線12を指で押し破って押し込み片13を包装箱100内に押し込むことにより、図10に示すように、押し込み片13がヒンジ部13aを支点として揺動し、蓋板20と正面板2との間に隙間Sが形成される。
次に、隙間Sに指先を差し入れて蓋板20の先端部20aに指を引っ掛けるようにして蓋板20を把持し、上方に引き上げることにより、開封線9が破断され、蓋板20に接着されている開封線9の内側部分2aが正面板2から切り離される。これにより、図11に示すように、天面板5に開口15が形成されて内容物の取り出しが可能となる。
また、内容物を所定量取り出した後は、フラップ8、天面板5、及び蓋板20を内側に折り曲げて開口15を覆い、正面板2の裏面に沿って蓋板20を開口15内に差し込んで蓋板20を係止することにより、包装箱100のリクローズ(再封止)が可能となる。
本実施形態の構成によれば、蓋板20の先端部20aと正面板2との間に隙間Sを簡単に形成することができる。従って、第1、第2実施形態と同様に平坦面(正面板2)に重なるように設けられた蓋板20の先端部20aを把持し易くなり、包装箱100の開封を簡単に行うことができる。また、蓋板20により正面板2の上部が覆われており、開封線9が視認されないため包装箱100のデザイン性も向上する。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1〜第3実施形態では、摘み部10(或いは蓋板20の先端部20a)と重ならない押し込み片13の一辺にヒンジ部13aを設け、摘み部10(或いは蓋板20の先端部20a)と重なる側を揺動端としている。しかし、これに限らず、図12に示すように、摘み部10と重なる押し込み片13の一辺にヒンジ部13aを設け、摘み部10と重ならない側を揺動端としても良い。
また、第1〜第3実施形態では、押し込み片13の押し込みを容易にするために、押し込み片13のヒンジ部13aに沿って押し罫及び切り込み(ミシン目)を形成しているが、押し罫や切り込みに代えてハーフカット線を形成しても良い。
また、押し込み片13の形状及び大きさについても摘み部10の大きさや配置等の包装箱100の仕様に応じて適宜変更可能である。例えば、図13に示すように、摘み部10の両側において対向する一対のヒンジ部13aを設け、一対のヒンジ部13aの間に横向きH型の破断線12を形成することにより、いわゆる観音開き状に押し込まれる一対の押し込み片13を設けても良い。
また、図14に示すように、摘み部10に重なる矩形状の領域の四辺に沿ってヒンジ部13aを設け、対角線に2本の破断線12を形成することにより、4枚の三角形状の押し込み片13を設けても良い。即ち、中心から放射状に延びる3本以上の破断線によって複数の三角形状に分割された押し込み片13であっても良い。図13及び図14において形成される破断線12は、連続した切り込み線であっても良いし、複数の切り込み(ミシン目)に分割されていても良い。
なお、図12〜図14では第1及び第2実施形態の包装箱100について説明しているが、図12〜図14に示した押し込み片13を第3実施形態の包装箱100にも適用できるのはもちろんである。また、包装箱100本体の形状や大きさについても特に制限はなく、上述したような角筒状、平直方体状のものに代えて、平面視多角形状や円形状の包装箱100に適用することもできる。
本発明は、開封を開始するための摘み部が平坦面に設けられた紙製の包装箱及びそれを形成するためのブランク板に利用可能である。本発明の利用により、摘み部が平坦面に設けられている場合でも開封時に摘み部を把持し易く、開け易い包装箱及びそれを形成するためのブランク板を提供することができる。
2 正面板
3a 左側面板
3b 右側面板
4 背面板
5 天面板
6 底面板
7a 天面側接着片
7b 底面側接着片
7c 側面側接着片
8 フラップ
9 開封線
10 摘み部
11 差し込み部
12 破断線
13 押し込み片
13a ヒンジ部
15 開口
17 蓋部
20 蓋板
20a 先端部(摘み部)
100 包装箱
S 隙間

Claims (6)

  1. 第1の板材と、該第1の板材に重なる第2の板材とで少なくとも一面が構成される包装箱本体と、
    該包装箱本体の前記第1の板材と前記第2の板材とで構成される面に形成される開封線と、
    前記第1の板材の平坦面と重なる前記第2の板材の先端部に設けられ、前記開封線を破断する際に把持する摘み部と、
    を有する包装箱において、
    前記第1の板材には、前記包装箱本体内に押し込み可能な押し込み片が設けられており、前記摘み部の先端が前記押し込み片の一部に重なるとともに、
    前記押し込み片は、前記摘み部と重ならない側の一辺にヒンジ部を設け、前記摘み部と重なる側を揺動端として前記包装箱本体内に押し込まれることを特徴とする包装箱。
  2. 第1の板材と、該第1の板材に重なる第2の板材とで少なくとも一面が構成される包装箱本体と、
    該包装箱本体の前記第1の板材と前記第2の板材とで構成される面に形成される開封線と、
    前記第1の板材の平坦面と重なる前記第2の板材の先端部に設けられ、前記開封線を破断する際に把持する摘み部と、
    を有する包装箱において、
    前記第1の板材には、前記包装箱本体内に押し込み可能な押し込み片が設けられており、前記摘み部の先端が前記押し込み片の一部に重なるとともに、
    前記押し込み片は、対向する一対のヒンジ部と、該一対のヒンジ部の間に形成されるH型の破断線とで形成されることを特徴とする包装箱。
  3. 前記開封線は、前記第2の板材の先端部から左右の側端縁に亘って2本形成され、前記摘み部は前記2本の開封線の間に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記第1の板材には、前記開封線を破断した後に前記摘み部を差し込んで前記包装箱本体を再封止する差し込み部が形成されることを特徴とする請求項に記載の包装箱。
  5. 前記開封線は、前記第1の板材の所定の領域を囲むように形成され、前記開封線で囲まれた部分の内側が前記第2の板材の裏面に接着されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装箱。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の包装箱を組み立て可能なブランク板
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