JP6216652B2 - 基板ホルダを備えためっき装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェハ等の基板を保持する基板ホルダを備えためっき装置に関するものである。
ウェハ等の基板を基板ホルダで保持し、基板をめっき槽内のめっき液中に浸漬させるめっき装置が知られている(特許文献1および特許文献2参照)。図17に示すように、基板ホルダは、基板Wの周縁部に接触する複数の内部接点100と、これら内部接点100にそれぞれ接続された複数の外部接点101とを備えている。複数の内部接点100と複数の外部接点101とを接続する配線104は基板ホルダの内部に配置されている。外部接点101は、基板Wをめっき槽内の所定位置に配置した時に、電源102から延びる給電端子103に接触される。電流は外部接点101および内部接点100を通じて基板Wに流れ、めっき液の存在下で基板Wの表面に金属膜が形成される。
従来から、基板Wを基板ホルダに保持した状態で、基板Wのめっき前に、外部接点101間の電気抵抗を測定することが行われている。これは、基板Wの表面に形成されたシード層などの導電層の欠陥や内部接点100の欠陥を発見することを目的として行われる。すなわち、ある外部接点101間の電気抵抗の値が他の外部接点101間の電気抵抗の値よりも極端に大きかったり、または極端に小さい場合、導電層および/または内部接点100に欠陥が生じていると判断することができる。したがって、導電層および/または内部接点100の欠陥に起因するめっき不良を、実際にめっきを行うことなく事前に検出することができる。
給電端子103と外部接点101との接触状態が悪いと、給電端子103と外部接点101との間の電気抵抗が変化することがある。結果として、不均一な電流が外部接点101を通じて内部接点100に流れてしまう場合がある。特に近年は、導電層の厚さは薄くなる傾向にあり、さらに基板Wに流す電流の密度を高くする傾向がある。このため、外部接点101間に電気抵抗のわずかなばらつきがあっても、基板Wの表面に形成される金属膜の膜厚の均一性が大きく損なわれやすい。このような問題を解決するために、複数の外部接点101を一体部材で形成することが考えられるが、この場合、基板Wのめっき前にそれぞれの外部接点101間の電気抵抗を測定することができない。
国際公開第2001/068952号パンフレット 特開2009−155726号公報
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、基板に均一な電流を流すことができる基板ホルダを備えためっき装置を提供することを目的とする。
本発明の一参考例は、基板の周縁部に接触し、該基板に電流を流す複数の内部接点と、電源から延びる給電端子に接触される接触面をそれぞれ有し、前記複数の内部接点にそれぞれ接続された弾性を有する複数の外部接点と、前記接触面の裏側に配置され、前記外部接点から離間して配置された導体ブロックとを備え、前記複数の外部接点は、前記接触面が前記給電端子に押し付けられたときに、前記導体ブロックに接触するまでそれぞれ変形することを特徴とする基板ホルダである。
上記参考例の好ましい態様は、前記導体ブロックは、弾性保持部材に保持されていることを特徴とする。
上記参考例の好ましい態様は、前記複数の外部接点は、それぞれ板ばねを有することを特徴とする。
上記参考例の好ましい態様は、前記導体ブロックは、複数の貫通孔を有し、前記複数の外部接点は、前記複数の貫通孔を通って延びる複数の導電ロッドと、前記複数の導電ロッドの端部にそれぞれ固定された複数の導電フランジと、前記複数の導電フランジが前記導体ブロックから離れる方向に前記複数の導電ロッドを付勢する複数のばねとを備え、前記複数の導電フランジの下面は前記接触面を構成することを特徴とする。
本発明の態様は、めっき液を内部に貯留するめっき槽と、基板を保持し、前記めっき槽内に前記基板を配置する基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された前記基板に対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記基板と前記アノードとの間に電圧を印加する電源とを備え、前記基板ホルダは、前記基板の周縁部に接触し、前記基板に電流を流す複数の内部接点と、前記電源から延びる給電端子に接触される接触面をそれぞれ有し、前記複数の内部接点にそれぞれ接続された弾性を有する複数の外部接点と、前記接触面の裏側に配置され、前記外部接点から離間して配置された導体ブロックとを備え、前記複数の外部接点は、前記接触面が前記給電端子に押し付けられたときに、前記複数の外部接点が前記導体ブロックに接触するまでそれぞれ変形することを特徴とするめっき装置である。
本発明の好ましい態様は、前記導体ブロックは、弾性保持部材に保持されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記複数の外部接点は、それぞれ板ばねを有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記給電端子には、前記導体ブロックに向かって突出する補助端子が設けられており、前記補助端子は、前記複数の外部接点が前記導体ブロックに接触したときに、前記導体ブロックに接触することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記導体ブロックは、複数の貫通孔を有し、前記複数の外部接点は、前記複数の貫通孔を通って延びる複数の導電ロッドと、前記複数の導電ロッドの端部にそれぞれ固定された複数の導電フランジと、前記複数の導電フランジが前記導体ブロックから離れる方向に前記複数の導電ロッドを付勢する複数のばねとを備え、前記複数の導電フランジの下面は前記接触面を構成することを特徴とする。
複数の外部接点の接触面が給電端子に押し付けられたとき、これら外部接点が導体ブロックに接触し、それぞれの外部接点は導体ブロックを通じて互いに電気的に接続される。したがって、外部接点に流れる電流が導体ブロックを通じて均一化される。結果として、均一な電流が内部接点を通じて基板に流れ、基板の表面に均一な厚さの金属膜を形成することができる。
めっき装置を示す概略図である。 基板ホルダの一実施形態を示す斜視図である。 図2に示す基板ホルダの平面図である。 図2に示す基板ホルダの右側面図である。 図4に示す記号Aで囲まれた部分を示す拡大図である。 基板ホルダを保持するホルダ保持部を示す図である。 図3に示す記号Bで囲まれた部分を示す拡大図である。 図7のC−C線断面図を示す図である。 接触面が給電端子に押し付けられたときの外部接点および導体ブロックを示す図である。 給電端子の他の例を示す図である。 給電端子のさらに他の例を示す図である。 外部接点の接触面に接触した抵抗測定器を示す図である。 図12のD−D線断面図を示す図である。 他の実施形態に係る導体ブロックを上から見た図である。 図15(a)および図15(b)は、図14に示す導体ブロックと、外部接点を示す図である。 導電フランジの接触面に接触した抵抗測定器を示す図である。 複数の内部接点に接続された複数の外部接点を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図16において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、めっき装置を示す概略図である。図1に示すように、めっき装置は、内部にめっき液を保持するめっき槽1と、アノード2と、このアノード2を保持してめっき槽1内のめっき液に浸漬させるアノードホルダ4と、基板Wを着脱自在に保持し、かつ基板Wをめっき槽1内のめっき液に浸漬させる基板ホルダ8を備えている。
めっき槽1は、基板ホルダ8に保持された基板Wおよびアノード2が配置される内槽10と、内槽10に隣接するオーバーフロー槽12とを備えている。内槽10内のめっき液は内槽10をオーバーフローしてオーバーフロー槽12内に流入するようになっている。アノード2および基板Wは、互いに対向して内槽10内に配置される。
さらに、めっき装置は、図1に示すように、基板W上の電位分布を調整するための開口14aを有する調整板(レギュレーションプレート)14と、内槽10内のめっき液を攪拌するパドル16とを備えている。調整板14は、アノード2と基板Wとの間に配置されている。パドル16は、内槽10内の基板ホルダ8に保持された基板Wの表面近傍に配置されている。パドル16は鉛直に配置されており、基板Wと平行に往復運動することでめっき液を攪拌する。基板Wのめっき中にパドル16がめっき液を攪拌することで、十分な金属イオンを基板Wの表面に均一に供給することができる。
アノード2はアノードホルダ4を介して電源18の正極に接続され、基板Wは基板ホルダ8を介して電源18の負極に接続される。アノード2と基板Wとの間に電圧を印加すると、電流は基板Wに流れ、基板Wの表面に金属膜が形成される。
オーバーフロー槽12の底部には、めっき液循環ライン20の一端が接続され、めっき液循環ライン20の他端は内槽10の底部に接続されている。めっき液は、内槽10をオーバーフローしてオーバーフロー槽12に流入し、さらにオーバーフロー槽12から内槽10にめっき液循環ライン20を通って戻される。このように、めっき液は、めっき液循環ライン20を通じて内槽10とオーバーフロー槽12との間を循環する。
次に、基板ホルダ8について、図2乃至図5を参照して説明する。基板ホルダ8は、図2乃至図5に示すように、矩形平板状の第1保持部材22と、この第1保持部材22にヒンジ23を介して開閉自在に取付けられた第2保持部材24とを有している。他の構成例として、第2保持部材24を第1保持部材22に対峙した位置に配置し、この第2保持部材24を第1保持部材22に向けて前進させ、また第1保持部材22から離間させることによって第2保持部材24を開閉するようにしてもよい。
第1保持部材22は例えば塩化ビニル製である。第2保持部材24は、基部25と、リング状のシールホルダ26とを有している。シールホルダ26は例えば塩化ビニル製であり、下記の押えリング27との滑りを良くしている。シールホルダ26の上部には環状の基板側シール部材28(図4および図5参照)が内方に突出して取付けられている。この基板側シール部材28は、基板ホルダ8が基板Wを保持した時、基板Wの表面外周部に圧接して第2保持部材24と基板Wとの隙間をシールするように構成されている。シールホルダ26の第1保持部材22と対向する面には、環状のホルダ側シール部材29(図4および図5参照)が取付けられている。このホルダ側シール部材29は、基板ホルダ8が基板Wを保持した時、第1保持部材22に圧接して第1保持部材22と第2保持部材24との隙間をシールするように構成されている。ホルダ側シール部材29は、基板側シール部材28の外側に位置している。
図5に示すように、基板側シール部材28は、シールホルダ26と第1固定リング30aとの間に挟持されてシールホルダ26に取付けられている。第1固定リング30aは、シールホルダ26にねじ等の締結具31aを介して取付けられる。ホルダ側シール部材29は、シールホルダ26と第2固定リング30bとの間に挟持されてシールホルダ26に取付けられている。第2固定リング30bは、シールホルダ26にねじ等の締結具31bを介して取付けられる。
シールホルダ26の外周部には段部が設けられており、この段部には押えリング27がスペーサー32を介して回転自在に装着されている。押えリング27は、第1固定リング30aの外周部によって脱出不能に装着されている。この押えリング27は、酸やアルカリに対して耐食性に優れ、十分な剛性を有する材料から構成される。例えば、押えリング27はチタンから構成される。スペーサー32は、押えリング27がスムーズに回転できるように、摩擦係数の低い材料、例えばPTFEで構成されている。
押えリング27の外側には、複数のクランパ33が押えリング27の円周方向に沿って等間隔で配置されている。これらクランパ33は第1保持部材22に固定されている。各クランパ33は、内方に突出する突出部を有する逆L字状の形状を有している。押えリング27の外周面には、外方に突出する複数の突起部27bが設けられている。これら突起部27bは、クランパ33の位置に対応する位置に配置されている。クランパ33の内方突出部の下面および押えリング27の突起部27bの上面は、押えリング27の回転方向に沿って互いに逆方向に傾斜する傾斜面となっている。押えリング27の円周方向に沿った複数箇所(例えば3箇所)には、上方に突出する凸部27aが設けられている。これにより、回転ピン(図示せず)を回転させて凸部27aを横から押し回すことにより、押えリング27を回転させることができる。
第2保持部材24を開いた状態で、第1保持部材22の中央部に基板Wが挿入され、ヒンジ23を介して第2保持部材24が閉じられる。押えリング27を時計回りに回転させて、押えリング27の突起部27bをクランパ33の内方突出部の内部に滑り込ませることで、押えリング27とクランパ33にそれぞれ設けた傾斜面を介して、第1保持部材22と第2保持部材24とを互いに締付けて第2保持部材24をロックする。また、押えリング27を反時計回りに回転させて押えリング27の突起部27bをクランパ33から外すことで、第2保持部材24のロックを解くようになっている。
第2保持部材24をロックした時、基板側シール部材28の下方突出部は基板Wの表面外周部に圧接される。シール部材28は均一に基板Wに押圧され、これによって基板Wの表面外周部と第2保持部材24との隙間をシールする。同じように、第2保持部材24をロックした時、ホルダ側シール部材29の下方突出部は第1保持部材22の表面に圧接される。シール部材29は均一に第1保持部材22に押圧され、これによって第1保持部材22と第2保持部材24との間の隙間をシールする。
図3に示すように、第1保持部材22の表面には、基板Wの大きさにほぼ等しいリング状の突条部38が形成されている。この突条部38は、基板Wの周縁部に当接して該基板Wを支持する環状の支持面39を有している。この突条部38の円周方向に沿った所定位置に凹部40が設けられている。
基板ホルダ8は、基板Wの周縁部に接触し、基板Wに電流を流す複数の内部接点45(図5参照)をさらに備えている。各内部接点45は、導電部材41と、導電部材41および基板Wの周縁部に接触する接触部材43とを備えている。図3に示すように、複数(図示では12個)の導電部材41は凹部40内に配置されている。導電部材41は第1保持部材22に取り付けられ、接触部材43は第2保持部材24に取り付けられている。したがって、第2保持部材24が開いているとき、接触部材43は導電部材41から離間している。第1保持部材22の支持面39上に基板Wを載置した状態で第2保持部材24を閉じると、図5に示すように、接触部材43が導電部材41の端部に弾性的に接触するようになっている。接触部材43は導電部材41と同じ数だけ(本実施形態では12個)設けられている。つまり、本実施形態では12個の内部接点45が設けられている。
導電部材41に電気的に接続される接触部材43は、ねじ等の締結具44を介して第2保持部材24のシールホルダ26に固着されている(図5参照)。この接触部材43は、板ばね形状に形成されている。接触部材43は、基板側シール部材28の外方に位置した、内方に板ばね状に突出する接点部を有している。接触部材43はこの接点部において、その弾性力によるばね性を有して容易に屈曲するようになっている。第1保持部材22と第2保持部材24で基板Wを挟んだ時に、接触部材43の接点部が、第1保持部材22の支持面39上に支持された基板Wの周縁部に弾性的に接触し、接触部材43の下部が導電部材41に接触する。
第2保持部材24の開閉は、図示しないエアシリンダと第2保持部材24の自重によって行われる。つまり、第1保持部材22には通孔22aが設けられ、エアシリンダ(図示せず)のピストンロッドにより、通孔22aを通じて第2保持部材24のシールホルダ26を上方に押し上げることで第2保持部材24を開き、ピストンロッドを収縮させることで、第2保持部材24をその自重で閉じるようになっている。
図3に示すように、第1保持部材22の端部には一対のホルダハンガ34が設けられている。ホルダハンガ34には複数の外部接点42が設けられている。図3では6個の外部接点42が示されているが、これら外部接点42の裏側にも6個の外部接点42が配置されている。したがって、合計12個の外部接点42が設けられている。12個の外部接点42は12本の配線55を介して12個の導電部材41にそれぞれ接続されている。配線55は基板ホルダ8の内部に配置されている。なお、図3では、12個の外部接点42と12個の導電部材41とを接続する配線55はそれぞれ異なる長さを有しているが、実際には、これら配線55は等しい長さを有している。
基板ホルダ8は、ホルダハンガ34を介してめっき槽1の周壁から吊り下げられる。図6はめっき槽1の周壁に設けられたホルダ保持部50を示す図である。めっき槽1の周壁には、外部接点42が設けられたホルダハンガ34を支持するホルダ支持部50が設けられている。図6に示すように、ホルダ支持部50はその上面に開口部50aを有しており、外部接点42は開口部50aを通じてホルダ支持部50内にセットされる。ホルダ支持部50内には電源18から延びる給電端子51が設けられており、外部接点42は給電端子51に接触するようになっている。
図7は図3に示す記号Bで囲まれた部分を示す拡大図である。図8は図7のC−C線断面図を示す図である。複数の外部接点42は給電端子51に接触される接触面42aをそれぞれ有している。複数の外部接点42は配線55(図3参照)を介して複数の内部接点45にそれぞれ電気的に接続されている。すなわち、12個の外部接点42は12個の内部接点45にそれぞれ接続されている。
基板ホルダ8をめっき槽1の周壁から吊り下げたときに、外部接点42の接触面42aは、基板ホルダ8の自重によって給電端子51に押し付けられ、外部接点42は給電端子51に電気的に接続される。電流は外部接点42および内部接点45を通じて基板Wの周縁部に流れ、基板Wの表面がめっきされる。
基板Wのめっき中に、パドル16の運動に起因して基板ホルダ8が揺れると、外部接点42と給電端子51との接続が断続的になるおそれがある。そこで、断続的な接続を防止するために、図6および図7に示すように、ホルダ支持部50は磁石52を備えており、基板ホルダ8は磁石53を備えている。これら磁石52,53間に働く磁力によって、基板ホルダ8はめっき槽1に強固に保持され、外部接点42と給電端子51との接触が確保される。
図8に示すように、基板ホルダ8は、外部接点42の上方に配置された導体ブロック60を備えている。この導体ブロック60は、接触面42aの裏側に配置され、かつ外部接点42から離間して配置されている。導体ブロック60は導電材から構成されている。例えば、導体ブロック60として、金めっきされた銅部材が使用される。導体ブロック60の下面には、外部接点42の配列方向に沿って延びる溝60aが形成されている。図7に示すように、導体ブロック60は複数の外部接点42の配列方向に沿って延びており、導体ブロック60はすべての外部接点42の接触面42aの裏側の面に対向するように配置されている。導体ブロック60は、外部接点42の近傍に配置されている。外部接点42を図8に示す矢印方向に移動させると、接触面42aは給電端子51に押し付けられる。
複数の外部接点42は、それぞれ弾性を有している。より具体的には、複数の外部接点42は、接触面42aが給電端子51に押し付けられたときに、複数の外部接点42が導体ブロック60に接触するまで変形する弾性体としての板ばね61をそれぞれ有している。各板ばね61は各外部接点42の下端部として構成されており、板ばね61の下面は接触面42aを構成する。図9は接触面42aが給電端子51に押し付けられたときの外部接点42および導体ブロック60を示す図である。図9に示すように、接触面42aが給電端子51に押し付けられると、すべての外部接点42の接触面42aの裏側の面が導体ブロック60に接触する。したがって、すべての外部接点42は導体ブロック60を通じて互いに電気的に接続される。
給電端子51の表面が劣化していたり、給電端子51の表面に異物が付着していると、給電端子51と外部接点42との間の電気抵抗が変化することがある。結果として、不均一な電流が外部接点42を通じて内部接点45に流れてしまう場合がある。このような場合でも導体ブロック60は、すべての外部接点42を電気的に接続することで、外部接点42間の電気抵抗のばらつきを解消することができる。したがって、均一な電流が外部接点42を通じて内部接点45に流れる。その結果、基板Wの表面に均一な厚さの金属膜を形成することができる。
図8および図9に示すように、導体ブロック60は弾性保持部材62に保持されている。この弾性保持部材62はホルダハンガ34に取り付けられている。弾性保持部材62として、例えばゴムやスポンジやばねなどを使用することができる。弾性保持部材62が設けられていない場合、接触面42aを給電端子51に押し付けたとき、板ばね61が十分に変形せず、極端な場合、板ばね61と導体ブロック60との間に隙間が生じることがある。特に、パドル16によってめっき液が攪拌され、基板ホルダ8がわずかに揺れた場合に、外部接点42と給電端子51との接続が断続的になってしまう。弾性保持部材62は、板ばね61と導体ブロック60とが密着して十分な接触面圧が得られるように、板ばね61が十分に変形することを許容する。なお、基板Wに流れる電流が小さい場合は、導体ブロック60自体を弾性体(例えば、板ばね)で構成してもよい。
図8および図9に示すように、導体ブロック60の側面とホルダハンガ34との間にわずかな隙間が形成されている。このため、基板ホルダ8がわずかに傾いたままホルダ支持部50にセットされた場合であっても、弾性保持部材62が変形することにより、導体ブロック60の傾きが低減される。その結果、板ばね61は導体ブロック60に十分に接触し、板ばね61と導体ブロック60との接触面圧を安定して保つことができる。
図10は給電端子51の他の例を示す図である。図11は給電端子51のさらに他の例を示す図である。図10に示すように、給電端子51は、その上面に導電材からなる複数の突起部70を有してもよい。これら突起部70が外部接点42の接触面42aにそれぞれ接触するように、外部接点42の数と同じ数の突起部70が設けられている。図示しないが、本実施形態では12個の外部接点42が設けられているため、12個の突起部70が設けられている。接触面42aは高い圧力で給電端子51の突起部70に押し付けられ、外部接点42と導体ブロック60との接触がより確実となる。これら突起部70をばねなどの弾性変形可能な部材で構成してもよい。
図11に示すように、給電端子51には、導体ブロック60に向かって突出する補助端子71が設けられてもよい。この補助端子71は導電材から構成されている。外部接点42が導体ブロック60に接触するまで接触面42aが給電端子51に押し付けられたときに、補助端子71は導体ブロック60に接触する。電流は、接触面42aと給電端子51との接触を通じて外部接点42に流れるとともに、補助端子71および導体ブロック60を通じて外部接点42に流れる。したがって、補助端子71は給電端子51から導体ブロック60へ電流を確実に供給することができる。図10に示す突起部70と図11に示す補助端子71とを組み合わせてもよい。
上述したように、内部接点45および/または基板Wの導電膜の電気抵抗のばらつきは基板Wのめっきに悪影響を及ぼす。そこで、基板Wのめっき開始前、基板Wを基板ホルダ8に保持した状態で、外部接点42間の電気抵抗を測定することが望ましい。図12は外部接点42の接触面42aに接触した抵抗測定器65を示す図である。図13は図12のD−D線断面図を示す図である。図12および図13に示すように、抵抗測定器65は、外部接点42の数と同じ本数(本実施形態では12本)のスプリングプローブ66を有している。
これらスプリングプローブ66は伸縮自在に構成されている。スプリングプローブ66が外部接点42の接触面42aに接触したときにスプリングプローブ66は収縮するため、板ばね61はほとんど変形せず、外部接点42は導体ブロック60に接触しない。したがって、抵抗測定器65は外部接点42間の電気抵抗を測定することができる。なお、抵抗測定器65は、スプリングプローブ66の代わりに抵抗測定端子としての剛体の端子を備えてもよい。その場合には、剛体の端子を外部接点42に押し付けるストローク長さを調整して、外部接点42が導体ブロック60に接触しないようにする。
抵抗測定器65による外部接点42間の電気抵抗の測定は、基板Wを基板ホルダ8に搭載する基板搭載部(図示しない)において行われる。まず、図示しない基板搬送機構によって基板ホルダ8を基板搭載部に搬送する。基板ホルダ8を開き、基板Wを基板ホルダ8に挿入する。次に、基板ホルダ8を閉じ、基板ホルダ8をロックする。その後、抵抗測定器65により、それぞれの外部接点42間の電気抵抗が測定される。この測定によって電気抵抗の値に異常が発見された場合は、導電層および/または内部接点45に欠陥が生じていると判断されるため、基板Wおよび/または基板ホルダ8が交換される。
図14は他の実施形態に係る導体ブロック60を上から見た図である。図15(a)および図15(b)は、図14に示す導体ブロック60と、外部接点42を示す図である。図14に示すように、導体ブロック60は複数(12個)の貫通孔60bを有している。図15(a)および図15(b)に示すように、複数の外部接点42は、複数の貫通孔60bを通って延びる複数の導電ロッド72と、複数の導電ロッド72の端部にそれぞれ固定された複数の導電フランジ73と、複数の導電フランジ73が導体ブロック60から離れる方向に複数の導電ロッド72を付勢する複数のばね74とを備えている。本実施形態において、ばね74は上述した弾性体を構成し、導電フランジ73の接触面73aは上述した接触面を構成している。図15(a)および図15(b)に示す外部接点42は、それぞればね74を有しているので、外部接点42のそれぞれは全体として弾性を有している。
導体ブロック60は弾性保持部材62に保持されている。この弾性保持部材62は、導体ブロック60の上方に配置された基台78と、基台78と導体ブロック60との間に配置された複数のスプリングスペーサー79とを備えている。スプリングスペーサー79は、基台78と導体ブロック60とを互いに接続している。基台78はホルダハンガ34に固定されている。基台78は図14に示す導体ブロック60と同様に、複数の貫通孔78aを有している。複数の導電ロッド72はこれら貫通孔60b,78aを通って延びている。導電ロッド72は、導体ブロック60および基台78と非接触に保たれる。
導電ロッド72および導電フランジ73は導電材から構成されている。導電ロッド72は、配線55(図3参照)を介して内部接点45(図5参照)にそれぞれ接続されている。図15(b)に示すように、導電フランジ73の接触面73aが給電端子51に押し付けられると、ばね74は収縮し、導電フランジ73が導体ブロック60に接触する。導体ブロック60を通じて複数の導電フランジ73および複数の導電ロッド72は互いに電気的に接続される。したがって、導体ブロック60を通じて均一な電流が外部接点42に流れる。図示しないが、弾性保持部材62として、ゴムやスポンジなどを用いてもよい。
図16は導電フランジ73の接触面73aに接触した抵抗測定器65を示す図である。図16に示すように、スプリングプローブ66が導電フランジ73の接触面73aに接触すると、スプリングプローブ66は収縮するため、導電フランジ73は導体ブロック60に接触しない。したがって、抵抗測定器65は外部接点42間の電気抵抗を測定することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 めっき槽
2 アノード
4 アノードホルダ
8 基板ホルダ
10 内槽
12 オーバーフロー槽
14 調整板(レギュレーションプレート)
14a 開口
16 パドル
18,102 電源
20 めっき液循環ライン
22 第1保持部材
22a 通孔
23 ヒンジ
24 第2保持部材
25 基部
26 シールホルダ
27 押えリング
28 基板側シール部材
29 ホルダ側シール部材
30a 第1固定リング
30b 第2固定リング
31a,31b,44 締結具
32 スペーサー
33 クランパ
34 ホルダハンガ
38 突条部
39 支持面
40 凹部
41 導電部材
42,101 外部接点
42a,73a 接触面
43 接触部材
45,100 内部接点
50 ホルダ支持部
51,103 給電端子
52,53 磁石
55,104 配線
60 導体ブロック
60a 溝
60b,78a 貫通孔
61 板ばね(弾性体)
62 弾性保持部材
65 抵抗測定器
66 スプリングプローブ
70 突起部
71 補助端子
72 導電ロッド
73 導電フランジ
73a 接触面
74 ばね(弾性体)
78 基台
79 スプリングスペーサー

Claims (5)

  1. めっき液を内部に貯留するめっき槽と、
    基板を保持し、前記めっき槽内に前記基板を配置する基板ホルダと、
    前記基板ホルダに保持された前記基板に対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、
    前記基板と前記アノードとの間に電圧を印加する電源とを備え、
    前記基板ホルダは、
    前記基板の周縁部に接触し、前記基板に電流を流す複数の内部接点と、
    前記電源から延びる給電端子に接触される接触面をそれぞれ有し、前記複数の内部接点にそれぞれ接続された弾性を有する複数の外部接点と、
    前記接触面の裏側に配置され、前記外部接点から離間して配置された導体ブロックとを備え、
    前記複数の外部接点は、前記接触面が前記給電端子に押し付けられたときに、前記導体ブロックに接触するまでそれぞれ変形することを特徴とするめっき装置。
  2. 前記導体ブロックは、弾性保持部材に保持されていることを特徴とする請求項に記載のめっき装置。
  3. 前記複数の外部接点は、それぞれ板ばねを有することを特徴とする請求項またはに記載のめっき装置。
  4. 前記給電端子には、前記導体ブロックに向かって突出する補助端子が設けられており、前記補助端子は、前記複数の外部接点が前記導体ブロックに接触したときに、前記導体ブロックに接触することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載のめっき装置。
  5. 前記導体ブロックは、複数の貫通孔を有し、
    前記複数の外部接点は、
    前記複数の貫通孔を通って延びる複数の導電ロッドと、
    前記複数の導電ロッドの端部にそれぞれ固定された複数の導電フランジと、
    前記複数の導電フランジが前記導体ブロックから離れる方向に前記複数の導電ロッドを付勢する複数のばねとを備え、
    前記複数の導電フランジの下面は前記接触面を構成することを特徴とする請求項に記載のめっき装置。
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