JP6215570B2 - パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法 - Google Patents

パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6215570B2
JP6215570B2 JP2013101024A JP2013101024A JP6215570B2 JP 6215570 B2 JP6215570 B2 JP 6215570B2 JP 2013101024 A JP2013101024 A JP 2013101024A JP 2013101024 A JP2013101024 A JP 2013101024A JP 6215570 B2 JP6215570 B2 JP 6215570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
power device
resin composition
casting
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013101024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014221853A (ja
Inventor
渡辺 好造
好造 渡辺
信彦 内田
信彦 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013101024A priority Critical patent/JP6215570B2/ja
Publication of JP2014221853A publication Critical patent/JP2014221853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6215570B2 publication Critical patent/JP6215570B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、耐クラック性、電気特性、機械特性及び耐熱性に優れたEV又はHEV自動車に対応することができるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワーデバイスの絶縁注形に好適なパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、同エポキシ樹脂組成物で注形、硬化されたパワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法に関する。
従来から、注形用エポキシ樹脂組成物は、自動車やテレビの電子部品である高圧トランス、産業用モジュール、重電用モールド等の絶縁処理に使用されている。そして、自動車用の電子機器用トランス類のうち、点火コイルはエポキシ樹脂組成物で絶縁処理し製造されている。その上、この用途の樹脂組成物では、耐クラック性、電気特性、機械特性の他に耐熱性の要求がますます大きくなっている。近年、小型化による内蔵部品の複雑化等により、絶縁距離が狭くなりつつあり、注形用樹脂組成物には、絶縁破壊に対する要求が高まり、長期信頼性のある樹脂組成物が求められている。このようなエポキシ樹脂組成物において、絶縁信頼性を付与する手法としては、樹脂中の不純物若しくは金属異物を低減し、充填を球状にし、高充填化がおこなわれている。
しかしながら、上述のような点火コイル等の部品には高電圧が印加されるため、単に通常のエポキシ樹脂組成物を用いたのみでは、絶縁性が不十分であって絶縁破壊等が生じたり、封止樹脂の硬化物の熱サイクルに起因して発生する熱応力や機械的応力によって、封止樹脂の硬化物にクラックが生じたりしてしまう場合があった。封止樹脂の硬化物にクラックが生じると、点火コイル等の部品に電流を流した際に、前記クラック部分で異常放電等が発生することになり、上記点火コイル等の部品を正常に作動させることができない。
クラックの発生は、エポキシ樹脂組成物に対して可とう性のエポキシ樹脂を配合することによってある程度抑制することができるものの、ガラス転移温度が低下して耐熱性が低下しまい、上述のような高温環境下で使用される点火コイルなどの封止樹脂として用いることができない。
このような問題に鑑み、特許文献1においては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、および粒子径と粒子形状を規定した結晶性シリカを配合して、さらにエポキシ樹脂組成物の成形温度より20℃以上高い化合物を併用したエポキシ樹脂組成物が提案されている。
特許文献2においては、メチルテトラヒドロ無水フタル酸及びメチルヘキサヒドロ無水フタル酸を必須成分として含む酸無水物と、平均粒径2μm以下の球状シリカを必須成分として含む無機充填剤と、硬化促進剤とを配合したA剤と、エポキシ樹脂をB剤とした2液型のエポキシ樹脂組成物を得、線膨張率を低減させることによって耐ヒートサイクル性を向上させ、上述した熱応力によるクラックの発生を防止する試みがなされている。
さらに、特許文献3においては、(A)ビフェニル型エポキシ樹脂またはジシクロペンタジエン骨格を有するエポキシ樹脂と、ノボラック型エポキシ樹脂との混合物に、両末端にアミノ変性基を有するジメチルポリシロキサンを反応させた変性エポキシ樹脂からなる、パワーデバイスのような高熱伝導性を要求される封止用途において、低応力性とニッケルメッキフレームへの接着性に優れ、デバイスとしての信頼性を向上させることができる半導体封止用樹脂組成物が提案されている。
また、特許文献4においては、エポキシ樹脂組成物に対して特定範囲の粒径を有するシリカ粒子を所定量含有させることによってトリー経路を形成しにくくし、エポキシ樹脂組成物の絶縁破壊電圧を低下させ、コイル等の部品に高電圧が印加された場合においても絶縁破壊が生じないようにする試みがなされている。
さらにまた、特許文献5においては、(A)エポキシ樹脂と、(B1)数平均粒径10〜20μmの破砕溶融シリカと、(B2)数平均粒径10〜30μmの球状溶融シリカとを含有する主剤成分と、(C)メチルヘキサヒドロ無水フタル酸及び/又はメチルテトラヒドロ無水フタル酸のような脂環式酸無水物硬化剤と、(D1)数平均粒径10〜20μmの破砕溶融シリカと、(D1)数平均粒径10〜30μmの球状溶融シリカと、(E)有機ベントナイトからなる沈降防止剤とを含有する硬化剤成分とを必須成分とすることを特徴とする注形用エポキシ樹脂組成物が提案されている。
しかしながら、そのような手法でも、高温度下の硬化物の機械的強度の低下を防止することはできず、また、初期の絶縁破壊電圧を向上させることはできても、高温度下の通電状態での絶縁破壊電圧の低下を防ぐには不十分であり、特に180から200℃雰囲気下での安定した高絶縁信頼性に対する要求が強い点火コイル用又はモールド用樹脂組成物では耐熱グレードを達成することが不可能であった。
特開平4−325543号公報 特開平11−71503号公報 特開2002−194064号公報 特開2008−195782号公報 特開2009−203431号公報
本発明者らは上記の目的を達成しようと鋭意研究を進めた結果、複数の異なるエポキシ樹脂3種類と特定の酸無水物を必須成分として含む後述のエポキシ樹脂組成物が作業性に優れており、かつ、同エポキシ樹脂組成物を注形して硬化させたパワーデバイスは耐クラック性に優れ、初期だけでなく通電状態での絶縁破壊電圧も高く維持することができることを見出した。本発明は作業性に優れたパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物及びこのエポキシ樹脂組成物を用いたパワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法を提供しようとするものである。
すなわち、本発明は、以下、
(1)(A)エポキシ樹脂、(B)酸無水物、(C)硬化促進剤、(D)シリカ粉を必須成分とするパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物であって、前記(A)エポキシ樹脂中に、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂が40〜70質量%、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂が10〜30質量%、脂環式エポキシ樹脂が10〜30質量%であり、(B)酸無水物のうち、無水メチルナジック酸または無水メチルハイミック酸が70〜100質量%であることを特徴とするパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、
(2)(C)硬化促進剤がDBUオクチル酸塩又は4級アンモニウム塩である上記(1)に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、
(3)(D)シリカ粉が、樹脂組成物中に30〜80質量%含まれ、(D)シリカ粉中に数平均粒径3〜10μmの溶融シリカ粉(D−1)と数平均粒径が10μmを超え、50μm以下の溶融シリカ粉(D−2)を合わせて30質量%以上含むとともに、(D−1):(D−2)が質量比で20:80〜80:20である上記(1)又は(2)に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、
(4)(A)エポキシ樹脂および(D)シリカ粉を必須成分とする主剤と、(B)酸無水物、(C)硬化促進剤および(D)シリカ粉を必須成分とする硬化剤からなる上記(1)〜(3)のいずれかに記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物をパワーデバイスに含浸させ、次いで、硬化させてなることを特徴とするパワーデバイスおよび
(6)パワーデバイスを金型内に固定し、上記(1)〜(4)いずれかに記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物を真空下で金型内に注形し加熱硬化させてなるパワーデバイスの製造方法を提供する。
本発明のパワーデバイス用エポキシ樹脂組成物はパワーデバイスを構成する複合部品への注型性に優れ、硬化物の機械的強度及び通電状態における絶縁破壊電圧の向上を図り、絶縁信頼性に優れた硬化物を得ることができ、IGBT複合部品のようなEV又はHEV自動車に対応することができるパワーデバイスを安価にかつ歩留まり良く製造することができる。
また、本発明の製造方法によれば、本発明の樹脂組成物を用いて含浸、硬化させることにより機械的強度及び絶縁信頼性に優れたパワーデバイスとすることができ、高温下(180〜200℃)での動作信頼性の高いパワーデバイスを用いた、耐久性のある製品を提供することができる。
本願実施例1〜3および比較例1、2における硬化物の加熱減量の時間依存性を示すグラフである。 耐クラック性を測定するために用いた装置の外観図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
成分(A)
本発明に用いる成分(A)のエポキシ樹脂は、(A−1)液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、(A−2)トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、(A−3)脂環式エポキシ樹脂の3種類を必須成分として含む。(A−1)液状ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂などがあり、市販品ではEP4100E〔アデカ(株)製〕、830−S〔DIC社製〕、R710〔三井石油化学(株)製〕などがある。
(A−2)トリフェニルメタン型エポキシ樹脂としては下記一般式(1)のような構造を持つものがある。
Figure 0006215570
式中、R1〜R4は水素原子またはアルキル基を表し、nは1以上の整数を表す 。
上記式(1)で表されるトリフェニルメタン型エポキシ樹脂の市販品としては、下記式(2)で表されるEPPN−501HY〔日本化薬(株)製、nは通常1〜5、好ましくは1〜3〕、などがあり、たとえば、特開2002−284841号公報に製造法が開示されている。
Figure 0006215570
(A−3)脂環式エポキシ樹脂としては、ビニルシクロペンタジエンジオキシド、ビニルシクロヘキセンモノ乃至ジオキシド、ジシクロペンタジエンオキシド、3,4−エポキシ−1−[8,9−エポキシ−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル]−シクロヘキサンなどのエポキシ−[エポキシ−オキサスピロC8-15アルキル]−シクロC5-12アルカン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、4,5−エポキシシクロオクチルメチル−4′,5′−エポキシシクロオクタンカルボキシレートなどのエポキシC5-12シクロアルキルC1-3アルキル−エポキシC5-12シクロアルカンカルボキシレート、ビス(2−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペートなどのビス(C1-3アルキルエポキシC5-12シクロアルキルC1-3アルキル)ジカルボキシレートなどが挙げられる。
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートの市販品としては〔(株)ダイセル製、商品名:セロキサイド#2021P、エポキシ当量:128〜140〕、があり、好ましく用いられる。
(A−1)、(A−2)、(A−3)の配合比率は下記の通りである。
(A−1):40〜70質量%、好ましくは45〜60質量%
(A−2):10〜30質量%、好ましくは20〜30質量%
(A−3):10〜30質量%、好ましくは20〜30質量%
(A−1)、(A−2)、(A−3)の配合比率の合計は100質量%である。
(A−1)、(A−2)、(A−3)の配合比率を上記のような範囲とすることにより、パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、それを用いたパワーデバイスがバランスのとれた特性を示す。上記の割合のバランスが崩れると、粘度上昇及び耐熱性の低下を引き起こす。
例えば、(A−1)が多い場合は耐熱性の低下、(A−2)が多い場合は粘度上昇による作業性低下、(A−3)が多い場合は耐熱性の低下を引き起こす。
前記成分(A−1)、(A−2)、(A−3)以外に、その他のエポキシ樹脂を併用することが可能であり、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物であればよく、汎用エポキシ樹脂、固形エポキシ樹脂等、特に制限なく使用されること出来る。また、これらのほかに必要に応じて液状のモノエポキシ樹脂等を使用することが出来る。
成分(B)
本発明において硬化剤として用いる成分(B)の酸無水物としては、通常、エポキシ樹脂の硬化剤として使用されるものであればよく、特に制限されるものではないが、無水メチルナジック酸(メチル-5-ノルボルネン-2、3-ジカルボン酸無水物)又は無水メチルハイミック酸(メチル-3,6 エンドメチレン-1,2,3,6-テトラヒドロ無水フタル酸)が酸無水物中に70〜100質量部含まれていることが必須である。酸無水物中の無水メチルナジック酸又は無水メチルハイミック酸が70質量%を下回ると、耐熱性の低下、機械的特性の低下が発生する。より好ましくは酸無水物中の無水メチルナジック酸又は無水メチルハイミック酸が90質量%以上である。
無水メチルナジック酸又は無水メチルハイミック酸のうち無水メチルハイミック酸がより好ましい。その理由は、無水メチルハイミック酸は硬化促進剤と併用すると着色し好ましくない。無水メチルナジック酸と無水メチルハイミック酸は併用しても良い。
無水メチルナジック酸又は無水メチルハイミック酸以外に配合される酸無水物としては、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。
成分(B)の酸無水物の配合量は前記成分(A)のエポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対して酸無水物基を0.9〜1.3当量、好ましくは0.95〜1.2当量程度になるように調整する。
0.9当量より少ないと硬化が不十分となり、1.3当量を超えると硬化物の機械的物性が低下するので好ましくない。
成分(C)
本発明に用いる成分(C)の硬化促進剤は、一般的に用いられるもの、例えば、第3級アミン、4級アンモニム塩、イミダゾール類、有機ホスフィン、ルイス酸触媒等が挙げられる。
第3級アミンとしては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン等、4級アンモニム塩としては、DBU〔1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7〕のオクチル酸塩〔サンアプロ(株)製、商品名:SA102)、DBN〔1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン〕や3級アミンとカルボン酸との塩である4級アンモニウム塩系〔サンアプロ(株)製、商品名:U−CAT2313〕、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド〔日油株式会社製、商品名:ニッサンカチオンRAB−600、凝固点60〜66℃〕、テトラアルキル(各アルキル基の炭素数1〜18)アンモニウム塩[例えばテトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラアルキルアンモニウムカルボン酸塩(カルボン酸の炭素数1〜12)、イミダゾール類としては、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール等、有機ホスフィンとしては、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン−トリフェニルボレート、トリス(p−メトキシフェニル)ホスフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラフェニルボレート等、ルイス酸触媒としては、具体的には、例えば、三フッ化ホウ素アミン錯体、三塩化ホウ素アミン錯体、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体などのルイス酸触媒などが挙げられる。
これらは単独又は2種類以上を混合して使用することができる。
この成分(C)硬化促進剤の配合量は、前記成分(B)酸無水物の100質量部に対して、0.3〜5質量部の範囲であることが好ましく、配合量が0.3質量部未満であると、硬化時間が長く機械的特性を十分に向上させることができないおそれがあり、5質量部を超えると、反応が速く、ポットライフが短くなるため好ましくない。
成分(D)
成分(D)のシリカ粉としては、破砕した溶融シリカ及び、球状の溶融シリカなどを用いることができる。例えば、破砕した溶融シリカとして、ヒューズレックスRD-8、ヒューズレックスRD-120、ヒューズレックスE-1、ヒューズレックスE-2 MSR−15、MSR-3500、TZ-20〔以上、(株)龍森製、商品名〕等が挙げられ、球状の溶融シリカの具体的な銘柄としては、FB-5D、FB959〔デンカ(株)製、商品名〕等が挙げられる。これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。一般に、破砕した溶融シリカの割合が多くなると粘度上昇による作業性低下を引き起こす反面、機械的強度が向上する。また、球状の溶融シリカは低粘度化による作業性向上するメリットがある反面機械的強度には粉砕した溶融シリカに劣り、原料価格も若干高価である。したがって、配合比は用途と価格から決定される。破砕した溶融シリカの配合割合はシリカ粉の内、10〜50質量%が好ましい。
本発明のデバイス注形用エポキシ樹脂組成物に配合される好ましいシリカ粉は数平均粒径3〜10μmの溶融シリカ粉(D−1)と数平均粒径が10μmを超え、50μm以下の溶融シリカ粉(D−2)が合わせて30質量%以上含まれるとともに、(D−1):(D−2)が質量比で20:80〜80:20であることを特徴とする。(D−1)成分が質量比を下回ると (大粒径が多い場合) 機械的強度の低下、クラック性の低下、フィラーの沈降が発現、コロナ発生電圧の低下が生じ、(D−2)が質量比より下回ると(小粒径が多い場合) 粘度が上昇してしまう。
これによって、硬化物は高熱伝導性、高強度という優れた機械的特性を示す。数平均粒径以外には特に制限なく広く使用できる。この(D)シリカ粉の配合量はエポキシ樹脂組成物中に30〜80質量%範囲で含有することが好ましく、50〜80質量%含有することがより好ましく、70質量%〜80質量%含むこが更に好ましい。含有量が30質量%未満では強度(曲げ弾性率)が十分に確保できない可能性があり、80質量%を超えると粘度が上昇し、作業性が低下してしまう可能がある。
また、この(D)シリカ粉は、樹脂組成物中へのカップリング剤の添加処理により、その表面改質を施すことで、さらに優れた硬化物の絶縁信頼性、機械的強度を得ることができる。ここで用いることができるカップリング剤としては、シランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられ、耐湿性などの特性向上に優れていることから特にシランカップリング剤が好ましい。
これらカップリング剤としては、例えば、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、γ―アミノプロピルトリエトキシシラン、γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、N−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N―フェニルーγ―アミノプロピルトリメトキシシラン、N−3−(4−(3−アミノプロポキシ)ブトキシ)プロピル−3−アミノプロピルトリメトキシシランが挙げられ、これらは単独でも2種類以上併用してもよい。
さらに、本発明の目的に反しない範囲において、シリカ粉以外の無機質充填剤、カップリング剤、消泡剤、その他の成分を添加配合することができる。無機質充填剤としては、アルミナ、結晶シリカ、タルク、炭酸カルシウム等が上げられ、これらは単独または、2種以上混合して使用することができる。
本発明のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物は、常法により上述した各成分、すなわちエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、シリカ粉及びその他の成分を加えて、十分に混合、撹拌して製造することができる。なお、硬化剤成分(硬化剤および硬化促進剤)にシリカ粉等の無機充填剤を配合してもよい。こうして得られたパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物は、EV又はHEV自動車に対応することができるIGBT装置やMOSFETなどのパワーデバイスの注型用として使用することができる。
本発明のパワーデバイスはEV又はHEV自動車に対応することができるIGBT装置やMOSFETなどのパワーデバイス本発明のパワーデバイス注型用エポキシ樹脂組成物によって注形・硬化させてなるものである。このようなEV又はHEV自動車に対応することができるIGBT装置としては、MOSFETと同様に絶縁ゲートによる電圧制御形のデバイスでバイポーラデバイスの高耐圧・低イオン抵抗となる複合部品であり、MOSFETのドレイン側にP層を追加しただけの非常にシンプルな構造を有している。
次に本発明を実施例によって説明する。本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。以下の実施例及び比較例において「部」とは「質量部」を意味する。
実施例1
成分(A)として、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂〔アデカ(株)製、商品名:EP4100E、エポキシ当量190〕50部、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂〔エポキシ当量165、日本化薬(株)製、製品名:EPPN−501HY〕25部、脂環式エポキシ樹脂〔(株)ダイセル製、商品名:セロキサイド2021P、エポキシ当量128〜140〕25部、消泡剤〔モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株)製、商品名:TSA720〕0.1部、シランカップリング剤〔日本ユニカー(株)製、製品名:A−187〕0.5部、平均粒径5μmの溶融シリカ電気化学工業(株)製、商品名:FB−5D〕200部、成分(D)の平均粒径15μmの溶融シリカ〔龍森(株)製、商品名:RD−8〕100部を混合して主剤とした。これとは別に、成分(B)の酸無水物として無水メチルナジック酸〔日本化薬(株)製、商品名:カヤハードMCD〕100部、成分(C)の硬化促進剤としてDBUオクチル酸塩〔サンアプロ(株)製、商品名:SA102〕1部、成分(D)の平均粒径20μmの溶融シリカ〔電気化学工業(株)製、商品名:FB959〕300部を混合して硬化剤とした。上記主剤と硬化剤を混合してEV又はHEV自動車に対応することができるIGBTのようなパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。配合組成等を表1に示す。
実施例2〜7、比較例1〜7
表1および表2に示した配合組成によって実施例1と同様にパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物および比較用のエポキシ樹脂組成物を製造した。これらのパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物の粘度およびゲルタイムを測定して表1および表2に示した。
実施例1〜7及び比較例1〜7で製造したパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物および比較用のエポキシ樹脂組成物を用いて加熱硬化させて評価用硬化物を製造した。
次に、点火コイルを金型内に固定して実施例1〜7及び比較例1〜7で製造したパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物および比較用のエポキシ樹脂組成物を真空下で注形し、パワーデバイスを作製した。
これらの硬化物またはパワーデバイスについて、ガラス転移点、熱膨張率、曲げ強さ、曲げ弾性率、加熱減量、絶縁破壊電圧、耐クラック性を試験して、その結果を表1および2と図1に示した。図1は実施例1〜3および比較例1、2における硬化物の加熱減量の時間依存性を示すグラフである。従来の硬化物では得られない耐久性を有していることが証明され、いずれも本発明のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、硬化物およびパワーデバイスの特性が優れていることを確認することが出来た。
<評価項目>
(1)粘度
B型粘度計、ロータNo.4、回転数0.6rpm、温度25℃、測定時間:5分(高粘度帯であるため、低速の5分値とした)
750未満を3点、750〜1250未満を2点、1250以上を1点とした。
(2)ゲルタイム
JIS C 2105に準拠してエポキシ樹脂組成物10gの混合液を試験管とガラス棒を用いて110℃に加熱し、樹脂からガラス棒が抜けなくなるまでの時間(単位:秒)を測定した。
(3)ガラス転移点
パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間硬化後、TMA法により、昇温速度15℃/分として室温から250℃まで昇温させて測定した。
190℃以上を3点、180〜190℃未満を2点、180℃未満を1点とした。
(4)熱膨張率
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間硬化後、TMA法により、昇温速度15℃/分として室温から250℃まで昇温させて測定した。
(5)曲げ強さおよび曲げ弾性率
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間硬化させてサンプル片(幅:10mm、高さ:4mm、長さ:80mm)を作製し、JIS K 6911に準じ、温度25℃において測定した。
(6)加熱減量
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間硬化させてサンプル片(直径:50φmm、厚み:3mm)を作製し、220℃で500時間加熱後の重量減少率を測定した。
0.9未満を3点、0.9〜1.3未満を2点、1.3以上を1点とした。
(7)絶縁破壊電圧
エポキシ樹脂組成物に針電極(オゲラ針、針先端の曲率半径:5μm)を絶縁間距離2mmになるように埋め込み、100℃で8時間及び110℃で6時間硬化後の絶縁破壊寿命を得、100時間及び1000時間後における絶縁破壊電圧によって評価した。
28以上を3点、25〜28未満を2点、25未満を1点とした。
(8)耐クラック性
図2に示すように、ナットつきボルト埋め込み法(ボルト・ナット法)を用いて評価を行った。
内径40φの丸缶型の型にスチールボルト(W5/8)のネジ部先端断面部とナット平面が段差のない同一水平面(通称:″つらいち″)になるようにはめ込んだ形の埋め込みボルトを垂直に立て、″つらいち″部分を缶底に接着剤で固定してボルト・ナットと丸缶内側の間に形成された空間に高さが75mmになるように各例で得られた樹脂組成物を流し込んで、100℃で3時間、次いで150℃で3時間硬化させたものを試験片とした。この試験片を高温と低温で各20分放置しクラックの発生度合いを観察し、クラックが発生したサイクルをクラック指数(n=5)として表わした。
39以上を3点、34〜39未満を2点、34未満を1点とした。
なお、表3は、テスト1〜11では、各温度サイクル条件において、3サイクル行い、テスト12では、10サイクル行なったことを示す。
3サイクルということは、例えば、テスト1では室温から105℃まで昇温し、同温度で20分間保持後、マイナス10℃まで冷却して、同温度で20分間保持後、再び105℃まで上昇させるというサイクルを3回繰り返した。3回目に105℃まで上昇させ後は室温まで戻さず、次の番号のテストに移行し、各番号のテストにおける3サイクル目の高温での保持後も室温まで戻さず、テスト番号12における10サイクル目、すなわち、累計43サイクル目に低温(-70℃)で20分保持した後初めて室温に戻した。昇温速度は25℃/分、冷却速度は−25℃/分である。
(8)樹脂組成物(主剤+硬化剤)のコイルへの充填性
50μmの電線をアルミナ製ボビンに10000から20000回巻きつけたものについて断面観察を行い、該評価用コイル装置における樹脂組成物の充填性を評価した。評価基準は以下の通りである。
充填性=100−(全巻線部中の未含浸部の体積/全巻線部の体積)×100
(9)比誘電率:JIS C2105、測定周波数50Hz、測定温度25℃
(10)誘電正接:JIS C2105、測定周波数50Hz、測定温度25℃
(11)体積抵抗率:JIS C2105、測定電圧DC500V
体積抵抗率等の測定には試験片厚さ2mmのもの、主電極として60φのものを用いた。
総合評価は前記点数を付与した項目における点数を合計して、15点以上を○、13点と14点を○△、11点と12点を△、9点と10点を△×、5〜8点を×とした。
総合評価はパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、又はパワーデバイス要求特性のうち特に重要な項目で判定を行った。
Figure 0006215570
Figure 0006215570
Figure 0006215570
本発明のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物はEV又はHEV自動車用のパワーデバイスの分野において、絶縁および封止材料として極めて有用である。

Claims (6)

  1. (A)エポキシ樹脂、(B)酸無水物、(C)硬化促進剤、(D)シリカ粉を必須成分とするパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物であって、前記(A)エポキシ樹脂中に、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂が40〜70質量%、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂が10〜30質量%、脂環式エポキシ樹脂が10〜30質量%であり、(B)酸無水物のうち、無水メチルナジック酸または無水メチルハイミック酸が70〜100質量%であることを特徴とするパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物。
  2. (C)硬化促進剤がDBUオクチル酸塩又は4級アンモニウム塩である請求項1に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物。
  3. (D)シリカ粉が、樹脂組成物中に30〜80質量%含まれ、(D)シリカ粉中に数平均粒径3〜10μmの溶融シリカ粉(D−1)と数平均粒径が10μmを超え、50μm以下の溶融シリカ粉(D−2)を合わせて30質量%以上含むとともに、(D−1):(D−2)が質量比で20:80〜80:20である請求項1又は2に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物。
  4. (A)エポキシ樹脂および(D)シリカ粉を必須成分とする主剤と、(B)酸無水物、(C)硬化促進剤および(D)シリカ粉を必須成分とする硬化剤からなる請求項1〜3のいずれかに記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物をパワーデバイスに含浸させ、次いで、硬化させてなることを特徴とするパワーデバイス。
  6. パワーデバイスを金型内に固定し、請求項1〜4いずれか1項に記載のパワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物を真空下で金型内に注形し加熱硬化させてなるパワーデバイスの製造方法。
JP2013101024A 2013-05-13 2013-05-13 パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法 Expired - Fee Related JP6215570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013101024A JP6215570B2 (ja) 2013-05-13 2013-05-13 パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013101024A JP6215570B2 (ja) 2013-05-13 2013-05-13 パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014221853A JP2014221853A (ja) 2014-11-27
JP6215570B2 true JP6215570B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=52121514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013101024A Expired - Fee Related JP6215570B2 (ja) 2013-05-13 2013-05-13 パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6215570B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401041B2 (ja) * 2014-12-19 2018-10-03 株式会社ダイセル 硬化性エポキシ樹脂組成物
DE102015218839A1 (de) * 2015-09-30 2017-03-30 Siemens Aktiengesellschaft Vergussmasse und Verwendung dazu

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2524011B2 (ja) * 1991-05-23 1996-08-14 株式会社日立製作所 高圧コイル注型用熱硬化性樹脂組成物、該組成物で注型、硬化してなるモ―ルドコイル、パネル
JPH10130365A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂混合物、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP3389533B2 (ja) * 1999-06-30 2003-03-24 株式会社日立製作所 エポキシ樹脂組成物及びモールドコイル
JP2003002951A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 New Japan Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物の薄膜硬化物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014221853A (ja) 2014-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5324767A (en) Thermosetting resin composition for casting high-voltage coil, and molded coil and panel formed by casting and curing the composition
JP5129612B2 (ja) 注形用エポキシ樹脂組成物および高熱伝導コイル
RU2528845C2 (ru) Прямая заливка
JP6152321B2 (ja) 点火コイル注形用エポキシ樹脂組成物、点火コイルおよびその製造方法
JP6101122B2 (ja) モールドトランス用エポキシ樹脂組成物、モールドトランスおよびモールドトランスの製造方法
US9355943B2 (en) Manufacturing and evaluation method of a semiconductor device
US20040034187A1 (en) Epoxy resin compositions
JP6215570B2 (ja) パワーデバイス注形用エポキシ樹脂組成物、パワーデバイスおよびパワーデバイスの製造方法
JP2016033197A (ja) 注形用エポキシ樹脂組成物、点火コイル及び点火コイルの製造方法
AU2010220423B2 (en) Cast resin system for isolators
JP2017088657A (ja) コイル含浸用エポキシ樹脂組成物およびモールドコイル
JP6348401B2 (ja) 含浸注形用エポキシ樹脂組成物、コイル部品及びその製造方法
JP6475597B2 (ja) コイル含浸用エポキシ樹脂組成物およびモールドコイル
JP3705704B2 (ja) エポキシ樹脂組成物、インダクタンス部品
JP6366968B2 (ja) イグニッションコイル注形用エポキシ樹脂組成物及びそれを用いたイグニッションコイル
JP5543398B2 (ja) 注型用エポキシ樹脂組成物、及びコイル部品
JP2020002346A (ja) 注形用エポキシ樹脂組成物、電子部品及び電子部品の製造方法
JP6804992B2 (ja) コイル含浸用エポキシ樹脂組成物、コイル製品の製造方法、及びイグニッションコイル
JP6539017B2 (ja) 2液型エポキシ樹脂組成物およびケースモールド型コンデンサの製造方法
TWI663204B (zh) 環氧樹脂組合物、電氣‧電子零件及電氣‧電子零件之製造方法
JP2000086869A (ja) エポキシ樹脂組成物およびコイル
JP2011246553A (ja) ワニス組成物およびコイル装置
JP2016060898A (ja) 2液性注型用エポキシ樹脂組成物、及びコイル部品
JP3949436B2 (ja) 注形用エポキシ樹脂組成物および電気・電子部品装置
JP6437723B2 (ja) 樹脂組成物、ケースモールド型コンデンサ、およびケースモールド型コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160509

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6215570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees