JP6209833B2 - 検査用具、検査方法、ステレオカメラの生産方法及びシステム - Google Patents

検査用具、検査方法、ステレオカメラの生産方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、ステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査するのに用いる検査用具、この検査用具を用いてステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査するためのステレオカメラ検査装置及び検査方法に関する。
近年、進行方向前方を一対のカメラで撮像して前方にある障害物や先行車と自車両間の距離を計測して走行時の前方を監視するためのステレオカメラを自動車に搭載し、このステレオカメラで計測された障害物や先行車までの距離情報に基づいて、例えばブレーキの適切な制動制御を自動的に行う運転支援システムが実用化されつつある。
ステレオカメラによる計測技術として、一対のカメラ(撮像レンズとCCD等の撮像素子を備えたカメラ)の一方のカメラで撮像した画像内の特定画素ブロック(対象物の結像位置)と相関する特定画素ブロック(対象物の結像位置)を他方のカメラで撮像した画像内から特定して、各画像に対する視差を算出し、各カメラ間の距離情報を用いて周知の三角測量の原理によって対象物までの距離データを算出する、いわゆるステレオ法が知られている。
ところで、このような三次元計測技術の一つであるステレオ法によって、対象物(例えば、前記した障害物や先行車)までの距離データを高精度に算出するには、各カメラで得られる一対の画像間には視差以外のずれがないことが重要である。
そのため、ステレオカメラの組み立て後において、距離データの精度を低下させる要因となる各カメラ間の位置ずれの有無を正確に検査し、位置ずれがある場合にはずれを補正する必要がある。特にカメラ間の上下方向ずれ、及び上下方向以外の位置ずれは、ステレオマッチングを行う際に各画素における水平ラインのずれとして現れるために、算出される距離データの信頼性に大きく影響してしまう。
ステレオカメラの各カメラ間の位置ずれを調整(検査)するために、例えば、特許文献1の技術では、異なる距離に配置された複数の所定のパターンを有するテストチャートをステレオカメラで撮像し、撮像した各画像のそれぞれに対応する座標のずれ量から、一対のカメラの位置的ずれに起因した一対の画像データのずれを正す校正パラメータを算出するようにしている。
ところで、特許文献1の技術では、ステレオカメラの前方に配置した複数のテストチャートによって、一対のカメラの上下方向に対する位置ずれを検出し、画像処理によって位置ずれ補正を行うようにしている。従って、特許文献1の技術では、使用するテストチャートは一対のカメラの上下方向に対する位置ずれ検出用であるために、カメラの上下方向以外の位置ずれに対しては検出することができない。
このため、カメラの上下方向以外の位置ずれを検出するには、このテストチャートに換えて上下方向以外の位置ずれ検出のための別のテストチャートをステレオカメラの前方に配置する必要があり、カメラの上下方向のずれと上下方向以外の位置ずれの両方を作業性よく容易に検査することができなかった。
そこで、本発明は、一対のカメラの相対的な位置ずれである、カメラの上下方向の位置ずれと上下方向以外の位置ずれの両方を作業性よく容易に検査することができる検査用具、ステレオカメラ検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る検査用具は、基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれの検査に使用する検査用具であって、
前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段と、を備え、
前記第1のパターンと前記第2のパターンには、ステレオカメラ検査装置で前記一対のカメラの相対的な位置ずれを検査する際の検査ポイントとなる特徴領域をそれぞれ有していることを特徴としている。
また、本発明に係るステレオカメラ検査装置は、基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査するステレオカメラ検査装置であって、
前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段とを備えた検査用具と、
前記一対のカメラで前記検査用具を撮像した際に該一対のカメラから出力される画像信号を取り込んで、前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれた一対の画像を生成する画像処理手段と、
生成された前記一対の画像の画面から、前記第1、第2の各パターンの検査ポイントとなる各特徴領域で、前記一対の画像上の第1、第2の各対応点をそれぞれ探索する対応点探索手段と、
前記一対の画像上の探索された前記第1、第2の各対応点での対応位置差をそれぞれ算出し、算出された前記対応位置差から、前記一対のカメラの相対的な位置ずれを算出する位置ずれ算出手段と、
算出された位置ずれを補正するための補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、を備えたことを特徴としている。
更に、本発明に係る検査方法は、基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査する検査方法であって、
前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段とを備えた検査用具を使用して、
前記一対のカメラで前記検査用具を撮像した際に該記一対のカメラから出力される画像信号を取り込んで、前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれた一対の画像を生成するステップと、
生成された前記一対の画像の画面から、前記第1、第2の各パターンの検査ポイントとなる各特徴領域で、前記一対の画像上の第1、第2の各対応点をそれぞれ探索するステップと、
前記一対の画像上の探索された前記第1、第2の各対応点での対応位置差をそれぞれ算出し、算出された前記対応位置差から、前記一対のカメラの相対的な位置ずれを算出するステップと、
算出された位置ずれを補正するための補正パラメータを算出するステップと、を含むことを特徴としている。
本発明によれば、一対のカメラで検査用具を撮像した際に一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、第1検査用具の第1のパターンの中に第2検査用具の第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段とを有する検査用具を使用し、一対のカメラで撮像された一対の画像の画面から、第1、第2の各パターンの検査ポイントとなる各特徴領域で、一対の画像上の第1、第2の各対応点をそれぞれ探索する。そして、第1、第2の各対応点での対応位置差をそれぞれ算出し、算出された対応位置差から一対のカメラの相対的な位置ずれを算出することで、一対のカメラの上下方向の位置ずれと上下方向以外の位置ずれの両方を作業性よく容易に検査することが可能となる。
本発明の実施形態1に係るステレオカメラ検査装置の概略構成を示すブロック図。 (a),(b),(c)は、一対の第1、第2カメラの配置状態を示した図。 (a)は、撮像面中心ずれを説明するための図、(b)は、光学中心ずれを説明するための図。 (a)は、一対のカメラの光学中心ずれに対する補正角度を示した図、(b)は、一対のカメラの光学中心ずれが補正された状態を示す図。 実施形態1における第1テストチャートと第2テストチャートの配置状態を示した図。 (a),(b)は、カメラで撮像された第1テストチャートと第2テストチャートの画像を示した図である。 カメラとテストチャート間の距離と撮像面上での光学中心ずれ量との関係を示した図。 第1、第2カメラの相対的な位置ずれを補正するための補正パラメータの算出処理を示したフローチャート。 本実施形態におけるステレオカメラ検査装置で検査されたステレオカメラに対するずれ補正動作を示す概略ブロック図。 実施形態2における第1テストチャートと第2テストチャートの配置状態を示した図。 カメラで撮像された実施形態2における第1テストチャートと第2テストチャートの画像を示した図。 実施形態3における第1テストチャートと第2テストチャートの配置状態を示した図。 カメラで撮像された実施形態3における第1テストチャートと第2テストチャートの画像を示した図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係るステレオカメラ検査装置の概略構成を示すブロック図である。
(ステレオカメラ検査装置の構成)
図1に示すように、このステレオカメラ検査装置1は、後述する検査用具としてのテストチャート2、ステレオカメラ3から出力されるテストチャート2を撮像した画像信号を取込む画像処理部(画像処理手段)4、補正パラメータ算出部(補正パラメータ算出手段)5、補正パラメータ記録部(補正パラメータ記録手段)6及び制御部7を備えている。
ステレオカメラ3は、水平方向に所定の距離(基線長)Lを設けて配置された一対の第1、第2カメラ3a,3bを有している。第1、第2カメラ3a,3bは、撮像レンズ8と撮像素子(CCDイメージセンサなど)9を有し、撮像レンズ8で撮像された被写体像が撮像素子9の撮像面(受光面)に結像する。
画像処理部4は、ステレオカメラ3の一対の第1、第2カメラ2a,2bの撮像素子9から出力される画像信号を取り込んで所定の信号処理を行い、一対のテストチャート画像(画像データ)を生成する。
画像処理部4には、対応点探索手段としての対応点探索部4aと、位置ずれ算出手段としての位置ずれ算出部4bを有している。対応点探索部4aは、生成された一対のテストチャート画像の画面から、後述するテストチャート2の各チェッカーパターンP1,P2(第1、第2のパターン)の検査ポイントとなる特徴領域でこの一対のテストチャート画像上の対応点をそれぞれ探索する。
対応点の探索方法としては、例えば、SAD(Sum of Absolute Difference)やPOC(位相限定相関)などの周知の技術を用いることができる。
位置ずれ算出部4bは、探索された一対のテストチャート画像上の対応点の対応位置差を算出し、算出された前記対応位置差から、一対の第1、第2カメラ2a,2bの位置ずれを算出する。
補正パラメータ算出部5は、位置ずれ算出部4bで算出された位置ずれを補正するための補正パラメータを算出する(詳細は後述する)。
補正パラメータ記録部6は、補正パラメータ算出部5で算出された補正パラメータを記録するメモリ部である。補正パラメータ記録部6としては、例えばRAMやHDD、USBメモリ、SDカードなどの記録媒体が挙げられる。制御部7は、ステレオカメラ検査装置1の各部(画像処理部4、補正パラメータ算出部5、補正パラメータ記録部6等)の動作を制御する。
検査対象である組立て後のステレオカメラ3は、水平方向に沿って第1、第2カメラ3a,3bが所定の距離(基線長)を設けて所定の公差内で配置されている。しかしながら、第1、第2カメラ3a,3bに相対的な位置ずれ(上下方向の位置ずれと上下方向以外の位置ずれ)が画素単位レベルで生じていると、ステレオカメラ3による距離の測定精度に悪影響を及ぼす。
そのため、組立て後のステレオカメラ3に対して、ステレオカメラ検査装置1で第1、第2カメラ3a,3bの相対的な位置ずれを検査し、これらのずれが生じている判定した場合にはずれ補正のための補正パラメータを算出し、記録する。そして、第1、第2カメラ3a,3bから出力される画像信号に対して、この算出した補正パラメータに基づいて画像処理を行い、第1、第2カメラ3a,3bの相対的な位置ずれを画像処理によって補正(校正)する。
なお、本実施形態では、図2(a),(b),(c)に示すように、水平方向に所定の距離(基線長)Lを設けて配置された一対の第1、第2カメラ3a,3bに対して、配置された水平方向がX軸方向、上下方向がY軸方向、光軸M方向がZ軸方向と定義する。
ここで、図3(a),(b)を参照して、本実施形態で定義した「上下方向の位置ずれ」である、撮像面(撮像素子9の受光面)の中心位置のずれ(以下、「撮像面中心ずれ」という);図3(a))と、光学中心位置のずれ(以下、「光学中心ずれ」という);図3(b))について説明する。
図3(a)において、例えば第2カメラ3b側の撮像素子9の撮像面(受光面)の理想的中心位置A1に対して実際の中心位置A2が、Y軸方向にYsだけずれていると、撮像レンズ8(焦点距離:f)を介して撮像素子9に結像する画像位置はys(=Ys)だけ変化する。この場合には、距離(Z1,Z2)の異なる測定対象物B1,B2に対する撮像素子9の撮像面上でのずれysは同等である。
よって、一対のカメラ(第1、第2カメラ3a,3b)で撮像された撮像面C1,C2を、一方を基準として他方をysだけ移動させることで、一対のカメラに対する撮像面中心ずれを補正することができる。
一方、図3(b)において、例えば第2カメラ3b側の撮像レンズ8(焦点距離:f)の理想的な光学中心位置A3に対して実際の光学中心位置A4が、Y軸方向にYoだけずれていると、撮像素子9に結像する画像位置は、距離(Z1,Z2)の異なる測定対象物B1,B2に対応してyo1,yo2(yo1>yo2)だけそれぞれずれることになる。なお、ずれyo1は測定対象物B1に対応し、ずれyo2は測定対象物B2に対応している。
そして、図4(a)に示すように、第1カメラ3a(左側のカメラ)で撮像された撮像面C1を基準にしときに、上記したように第2カメラ3b(右側のカメラ)の撮像レンズ8の光学中心がY軸方向にYoだけずれていると、第2カメラ3bで撮像された撮像面C2の中心もY軸方向にYoだけずれている。
そして、図4(a)において、第2カメラ3b(右側のカメラ)の撮像レンズ8の光学中心のずれYoを補正するためのZ軸周りの補正角度をθとしたときに、第1、第2カメラ3a,3b間の基線長をLとすると、補正角度θは、
θ=arcsin(Yo/L)
で求めることができる。
よって、図4(b)に示すように、一対のカメラ(第1、第2カメラ3a,3b)で撮像された撮像面C1,C2をZ軸周りに補正角度θだけ回転させることで、一対のカメラに対する光学中心ずれを補正することができる。これにより、図4(b)に示すように、一対のカメラの撮像面C1,C2の中心における基線方向L1を水平方向に一致させることができる。
(テストチャート2の構成)
図5に示すように、本実施形態に係るテストチャート2は、第1、第2カメラ3a,3bの撮像方向側(前方側)に、距離Z1だけ離れて配置される第1検査用具としての第1テストチャート2aと、第1テストチャート2aから更に距離Z2だけ離れて配置される第2検査用具としての第2テストチャート2bを有している。なお、第1テストチャート2aと第2テストチャート2bは一体形成であってもよく、分離していてもよい。
矩形状の第1テストチャート2aは、図6(a),(b)に示すように、カメラ側の表面に白黒のチェッカーパターンP1が形成され、中央部にパターン映し込み手段としての矩形状の開口部2cが形成されている。第1テストチャート2aは、第1、第2カメラ3a,3bの撮像レンズ8の撮像範囲全体に映るよう十分に大きなサイズである方がよい。これによって、撮像範囲全体の後述する対応点の情報を用いることができることから、第1、第2カメラ3a,3bの位置ずれに関する情報をより正確に取得できる。しかしながら、サイズが大きすぎると設置スペースの制約が生じる。
そのため、第1テストチャート2aは、第1、第2カメラ3a,3bからの距離Z1において、第1、第2カメラ3a,3bの撮像レンズ8の撮像範囲に略対応するようなサイズが最も望ましい。
矩形状の第2テストチャート2bは、図6(a),(b)に示すように、第1、第2カメラ3a,3b側からは第1テストチャート2aの開口部2cを通してこの開口部2cの枠に対応したチャート領域のみが撮像される。第2テストチャート2bの表面には、第1テストチャート2aのチェッカーパターンよりもサイズの小さいチェッカーパターンP2が形成されている。
本実施形態では、第1のパターンであるチェッカーパターンP1と、第2のパターンであるチェッカーパターンP2と、を異ならしめているが、後述する対応点が取得可能に形成されていれば、同じパターンであってもよい。また、後述する実施形態3のように、第1テストチャート2aにおける開口部2cは、第1テストチャート2aの開口縁部によって囲まれた空間のみならず、第1テストチャート2aが分割されることによって形成される空間も意味するものとする。
ところで、カメラ(例えば、第2カメラ3b)に上記した光学中心ずれ(図3(b)参照)が生じている場合、図7に示す測定結果のように、光学中心ずれによる撮像素子9の撮像面(受光面)上でのずれ量は、第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離に応じて変化する。なお、図7の測定結果は、第1、第2カメラ3a,3b間の基線長が100mm、撮像素子9の撮像面の画素ピッチが0.00375mm、光学中心ずれが1mmとした場合である。
図7の測定結果から明らかなように、第1、第2カメラ3a,3bとテストチャート2a間の距離が近いほど撮像面上でのずれ量が大きく、測定感度が高くなる。
そのため、カメラの光学中心ずれを精度よく算出するには、第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離Z1はできるだけ近いほうがよい。また、カメラの撮像面中心ずれ(Y軸方向の位置ずれ)を精度よく算出するには、第1、第2カメラ3a,3bと第2テストチャート2bは離れている方がよい。即ち、第1テストチャート2aと第2テストチャート2b間の距離Z2は長い方がよい。
ただし、第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離Z1は、撮像レンズ8で撮像した画像が撮像素子9の撮像面上に合焦する必要があるため、この距離Z1は撮像レンズ8の焦点が合う最小距離以上となる。よって、例えば図5においては、第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離Z1を、本実施形態では撮像レンズ8の焦点が合う最小距離付近である2mとした。そして、第1テストチャート2aと第2テストチャート2b間の距離Z2を2mとすることで、第1、第2カメラ3a,3bの光学中心ずれとY軸方向の位置ずれを精度よく算出できる。
(補正パラメータ算出処理)
次に、テストチャート2(第1、第2テストチャート2a,2b)を用いたステレオカメラ検査装置1による、第1、第2カメラ3a,3bの上下方向の位置ずれ(撮像面中心ずれ及び光学中心ずれ)を補正するための、補正パラメータの算出処理を説明する。
本実施形態では、先ず、図6(a)に示すように、撮像された画面全域のテストチャート画像(第1テストチャート2a)において、検査ポイントとなる第1テストチャート2aの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部:○で示した部分)を複数設定する。
そして、この特徴領域で第1、第2カメラ3a,3bでそれぞれ撮像された画面上の対応する第1の対応点D1の位置を探索し、探索した第1の各対応点D1に対する画面上での対応位置差から、第1カメラ3a側を基準として、第2カメラ3b側のカメラにおける上下方向のずれ(撮像面中心ずれと光学中心ずれ)や上下方向以外の位置ずれを含む位置ずれ全体を取得して、このずれを補正するための補正パラメータを算出する。
次に、図6(b)に示すように、撮像された画面内のテストチャート画像(第1、第2テストチャート2a,2b)において、検査ポイントとなる第1テストチャート2aの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部:○で示した部分)と、第2テストチャート2bの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部:×で示した部分)を複数設定する。
そして、これらの特徴領域で第1、第2カメラ3a,3bでそれぞれ撮像された画面上の対応する第1、第2の対応点D1,D2の位置を探索し、探索した第1、第2の各対応点D1,D2に対する画面上での対応位置差から、第1カメラ3a側を基準として、第2カメラ3b側のカメラにおける撮像面中心ずれと光学中心ずれを取得して、このずれを補正するための最終的な補正パラメータを算出する。
以下、図8に示したフローチャートを参照して、さらに詳細に説明する。
図5、図6に示したように、ステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bでテストチャート2を撮像すると、第1テストチャート2aの略全体と、第1テストチャート2aの開口部2cを通して第2テストチャート2bの開口部2c内に対応したチャート領域が撮像される(ステップS1)。
ステレオカメラ検査装置1の画像処理部4は、第1、第2カメラ3a,3bの各撮像素子9から出力される画像信号を取り込んで、所定の画像処理を行い、図6(a),(b)に示したような一対のテストチャート画像を生成する。
そして、対応点探索部4aは、画像処理部4で生成された一対のテストチャート画像の画面から、第1テストチャート2aの画面全域での第1の対応点D1を探索する。また、このとき、後述の信頼性の判定のために、同時に第2テストチャート2bの第2の対応点D2についても探索する。そして、位置ずれ算出部4bは、探索された第1の対応点D1及び第2の対応点D2での対応位置差(dx,dy)を算出する(ステップS2)。
そして、算出データであるこの対応位置差(dx,dy)の値がデータとして信頼性が高いものであるか否かを判定する(ステップS3)。この判定方法としては、例えば算出した第1の対応点D1及び第2の対応点D2における対応位置差(dx,dy)の全体の傾向が一致せずに異なっている場合に、第1テストチャート2aと第2テストチャート2bが平行でなく傾いて設置されていると判定する。これによって、算出データに信頼性がないと判定する。
そして、ステップS3で、算出データに信頼性がないと判定した場合(ステップS3:NO)、第1テストチャート2aと第2テストチャート2bが精度よく平行に配置されるように再調整を行って(ステップS4)、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3で、算出データに信頼性があると判定した場合(ステップS3:YES)、前記第1テストチャート2aから取得した画面全域の対応位置差(dy)が最小となるような補正パラメータを算出する(ステップS5)。この対応位置差(dy)は、第1の対応点D1に基づくものである。なお、この対応位置差(dy)の算出は、第1の対応点D1を用いれば十分であるが、第2の対応点D2を用いてもよい。
そして、画像処理部4は、ステップS1で得られたテストチャート画面の画像に対して、ステップS5で算出された補正パラメータに基づいて、位置ずれを最小とするような画像補正処理を行う(ステップS6)。
ステップS6での画像補正処理には、下記のような透視変換を用いることができる。ここで、変換前の元の座標位置を(x1,y1)、変換後の座標位置を(x0,y0)とすると、透視変換は一般に以下の式(1)、式(2)ように、3×3の行列Mを用いて表現することができる。


ただし、Aは倍率を表す座標を示す。また、この透視変換行列Mの詳細については、例えば、「出口光一郎著,“画像と空間 コンピュータビジョンの幾何学”,昭晃堂,1991」を参照されたい。
透視変換後の座標で第1、第2カメラ3a,3bの位置ずれが、撮像面の画面全体で2乗和が最小となるような補正パラメータを算出する。
そして、対応点探索部4aは、ステップS6での画像補正処理した画面から、第1テストチャート2aの第1の対応点D1と第2テストチャート2bの第2の対応点D2のx,y座標を探索する。そして、位置ずれ算出部4bは、一対のテストチャート画像の画面上で、第1の対応点D1と第2の対応点D2での対応位置差(dx,dy)をそれぞれ算出する(ステップS7)。
そして、ステップS7で算出した対応位置差(dy)から、位置差が生じる要因である撮像面中心ずれと光学中心ずれを補正するための最終的な補正パラメータを算出する(ステップS8)。そして、ステップS8で算出された補正パラメータは補正パラメータ記録部6に記録される(ステップS9)。記録された補正パラメータは、後述するステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bの相対的な位置ずれ(撮像面中心ずれと光学中心ずれ)の補正動作に用いられる。
ところで、ステップS6での画像補正処理(上記の式(1)、式(2)による透視変換)の補正のみでは、第1、第2カメラ3a,3bの上下方向の位置ずれに対しては不十分である。即ち、第1、第2カメラ3a,3bの上下方向の位置ずれの原因は、上記した撮像面中心ずれ(Ys)と光学中心ずれ(Yo)の二つの成分が存在するためである。
この2つの成分の特徴として、撮像面上の第1、第2カメラ3a,3bのyずれ量が撮像面中心ずれは距離(第1、第2カメラ3a,3bと第1、第2テストチャート2a,2bとの間の設置距離)に対して一定であるのに対して、光学中心ずれは前記距離に対して変化する。そこで、ステップS8での補正パラメータの算出では、2つの距離情報を有する第1、第2テストチャート2a,2bの第1、第2の各対応点D1,D2を用いることで、2つの距離での位置ずれ(Y1,Y2)を取得する。この位置ずれ(Y1,Y2)は、以下のように撮像面中心ずれによる位置ずれ(ys)と、光学中心ずれによる位置ずれ(yo)で表すことができる。
Y1=yo1+ys
Y2=yo2+ys
そして、上記のyo1,yo2それぞれを光学中心ずれYoに変換するために、
yo1=Yo・f/Z1
yo2=Yo・f/Z2
と置き換えると、下記の式(3)から光学中心ずれYoを求めることができる。
Y1-Y2=(1/Z1-1/Z2)Yo・f …式(3)
なお、Z1は第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離、Z2は第1、第2カメラ3a,3bと第2テストチャート2b間の距離、fは第1、第2カメラ3a,3bの撮像レンズ8の焦点距離である。
このようにして、第1、第2カメラ3a,3bの上下方向の位置ずれの原因である、撮像面中心ずれ(Ys)と光学中心ずれ(Yo)を求めることで、ステップS8のようにこれらのずれを補正するための補正パラメータを算出することができる。
なお、撮像面中心ずれ(Ys)に対する補正パラメータは、撮像面中心ずれ(Ys)の補正量に対応してY軸方向へ並進させる距離の値であり、光学中心ずれ(Yo)に対する補正パラメータは、光学中心ずれ(Yo)の補正量に応じたZ軸周りの補正角度θの値である。
なお、この補正角度θは以下の式(4)で求めることができる。
θ=arcsin(Yo/L) …式(4)
ただし、Lは第1、第2カメラ3a,3b間の基線長である。
このように、本実施形態のステレオカメラ検査装置1によれば、第1、第2カメラ3a,3bの前方側に、中央に開口部2cを有する第1テストチャート2aとその後方側に第2テストチャート2bを配置する。そして、撮像した一対のテストチャート画像の画面上で、第1の対応点D1と第2の対応点D2での対応位置差(dx,dy)をそれぞれ算出して、算出した対応位置差から、第1、第2カメラ3a,3bの上下方向の位置ずれと上下方向以外の位置ずれの両方を作業性よく容易に検知することができる。
また、図7に示したように、光学中心ずれによる位置ずれは、測定距離が遠いほど逆数に略比例して減少する。よって、本実施形態のように、第1、第2カメラ3a,3bと第1テストチャート2a間の距離(測定距離)を撮像レンズ8の最小合焦位置付近に設定し、かつ第1、第2カメラ3a,3bと第2テストチャート2b間の距離(測定距離)は設置スペースを考慮しつつできるだけ遠くにすることで、光学中心ずれをより精度よく測定することができる。
(ステレオカメラ3に対するずれ補正動作)
図9は、前記ステレオカメラ検査装置1で検査されたステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bに対するずれ補正動作を示す概略ブロック図である。
上記したように、ステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bに対して、相対的な位置ずれが生じていると、ステレオカメラ検査装置1でこれらのずれを補正するための補正パラメータが算出され、この補正パラメータが補正パラメータ記録部6に記録される。
図9に示すように、このステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bに相対的な位置ずれが生じている場合、前記補正パラメータ記録部6から相対的な位置ずれを補正するための補正パラメータが、第1、第2画像補正部10a,10bに入力される。
そして、視差算出部11は、第1画像補正部10aでずれ補正された第1カメラ3aで得られた画像と、第2画像補正部10bでずれ補正された第2カメラ3bで得られた画像から視差を算出して、視差画像を外部に出力する。
なお、本実施形態では、撮像面中心ずれと光学中心ずれがともに生じている場合を想定し、第1カメラ3a及び第2カメラ3bの両方でずれ補正が行われるものとした。しかしながら、例えば、撮像面中心ずれのみが生じている場合であって第1カメラ3a側を基準とする条件において、第1カメラ3a側ではずれ補正が行われないとする等の変更を加えられることは言うまでもない。
このように、例えば、第1カメラ3aの基準位置に対して、第2カメラ3b側に上下方向の位置ずれと上下方向以外の位置ずれ両方が生じている場合でも、前記したステレオカメラ検査装置1の補正パラメータ記録部6に記録され補正パラメータに基づいて、補正することができる。これにより、ステレオカメラ3の第1、第2カメラ3a,3bで撮像された画像から、正確な視差画像を出力することができる。
<実施形態2>
図10は、本発明の実施形態2に係るテストチャートの構成を示す図である。
(実施形態2におけるテストチャートの構成)
図10に示すように、本実施形態に係るテストチャート2は、第1、第2カメラ3a,3bの前方側に、距離Z1だけ離れて配置される第1テストチャート2aと、第1テストチャート2aの第1、第2カメラ3a,3b側の下方に配置される第2テストチャート2bと、第1テストチャート2aの表面の一部に配置した反射板12とを有している。
本実施形態では、反射板12に第2テストチャート2bが映り込み、一対のカメラ3a,3bが映り込まないような位置に、一対のカメラ3a,3b、反射板12及び第2テストチャート2bが配置されている。なお、距離Z1は、例えば実施形態1と同様に2m程度である。
図11は、第1テストチャート2aの画面内に、反射板12の表面領域に第2テストチャート2aが映り込んでいる状態を示した図である。
第1、第2テストチャート2a,2bのチャートパターンは、図6に示した実施形態1と同様のチェッカーパターンである。
本実施形態においても同様に、撮像された画面内のテストチャート画像(第1、第2テストチャート2a,2b)において、検査ポイントとなる第1テストチャート2aの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部)と、第2テストチャート2bの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部)を複数設定する。そして、これらの特徴領域で第1、第2カメラ3a,3bでそれぞれ撮像された画面上の対応する第1、第2の対応点D1,D2の位置を探索し、探索した第1、第2の各対応点D1,D2に対する画面上での対応位置差から、第1カメラ3a側を基準として、第2カメラ3b側のカメラにおける撮像面中心ずれと光学中心ずれを取得して、このずれを補正するための補正パラメータを算出する。
このように、本実施形態では、第1テストチャート2aの表面の一部に反射板12を配置してこの反射板12に、第1テストチャート2aの手前側(第1、第2カメラ3a,3bの下方側)に配置した第2テストチャート2bを映り込ませるようにしている。このような構成により、第2テストチャート2bを第1テストチャート2aの後方側に配置する必要がないので、第1、第2テストチャート2a,2bの配置スペースを小さくでき、小さな部屋でも検査することができる。
<実施形態3>
図12は、本発明の実施形態3に係るテストチャートの構成を示す図である。
(実施形態3におけるテストチャートの構成)
図12に示すように、本実施形態に係るテストチャート2は、第1、第2カメラ3a,3bの前方側に、距離Z1だけ離れて配置される第1テストチャート2aと、第1テストチャート2aから更に距離Z2だけ離れて配置される第2テストチャート2bを有している。
第1テストチャート2aは、図13に示すように、カメラ側の表面に白黒のチェッカーパターンが形成され、中央全体領域を3つに分割することによって3つの矩形状の開口部2cが形成されている。これにより、図13に示すように、第1、第2カメラ3a,3で撮像された画面内において、第1テストチャート2aの3つの開口部2cに第2テストチャート2bの対応する領域が映り込む。よって、第1、第2カメラ3a,3で撮像された画面の中央全体領域に、距離の異なる第1、第2テストチャート2a,2bの各特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部)を交互に設定することができる。
そして、本実施形態においても同様に、撮像された画面内のテストチャート画像(第1、第2テストチャート2a,2b)において、検査ポイントとなる第1テストチャート2aの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部)と、第2テストチャート2bの特徴領域(濃淡変化が大きいチェッカーパターンの角部)を複数設定する。そして、これらの特徴領域で第1、第2カメラ3a,3bでそれぞれ撮像された画面上の対応する第1、第2の対応点D1,D2の位置を探索し、探索した第1、第2の各対応点D1,D2に対する画面上での対応位置差から、第1カメラ3a側を基準として、第2カメラ3b側のカメラにおける撮像面中心ずれと光学中心ずれを取得して、このずれを補正するための補正パラメータを算出する。
このように、撮像された画面の中央全体領域において第1、第2の各対応点D1,D2に対する対応位置差を取得できるので、取得した各対応位置差の値のばらつきから第1、第2テストチャート2a,2bの傾きや平面性を容易に把握して、精度よく再調整することができる。これにより、各対応位置差をより信頼性の高いデータとして取得することができる。
また、撮像された画面の中央全体領域で第1、第2の各対応点D1,D2の位置を取ることで、撮像レンズ8の湾曲や局所的な光学特性の変化に対する影響を小さく抑えることができる。これにより、第1、第2の各対応点D1,D2に対する対応位置差の算出精度を高めることができる。
なお、前記した各実施形態の第1、第2テストチャート2a,2bのパターンは、チェッカーパターンであったが、これに限定されることなく、例えば円形パターンなどでもよい。
1 ステレオカメラ検査装置
2 テストチャート(検査用具)
2a 第1テストチャート(第1検査用具)
2b 第2テストチャート(第2検査用具)
3 ステレオカメラ
3a 第1カメラ
3b 第2カメラ
4 画像処理部
4a 対応点探索部
4b 位置ずれ算出部
5 補正パラメータ算出部
6 補正パラメータ記録部
7 制御部
8 撮像レンズ
9 撮像素子
12 反射板
特開2004−132870号号公報

Claims (15)

  1. 基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれの検査に使用する検査用具であって、
    前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、
    前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、
    前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段と、を備え、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンには、ステレオカメラ検査装置で前記一対のカメラの相対的な位置ずれを検査する際の検査ポイントとなる特徴領域をそれぞれ有し
    前記パターン映し込み手段は、前記第1検査用具の前記一対のカメラ側の表面の一部に配置した反射板であり、前記第1検査用具の前記一対のカメラ側の前方に前記第2検査用具が配置されていることを特徴とする検査用具。
  2. 前記反射板に前記第2検査用具が映り込み、前記一対のカメラが映り込まないような位置に、前記一対のカメラ、前記反射板及び前記第2検査用具が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の検査用具。
  3. 基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査する検査方法であって、
    前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段と、を備えた検査用具を使用して、
    前記一対のカメラの焦点が合う最小距離近傍に前記第1検査用具が位置するように前記検査用具を設置するステップと、
    前記一対のカメラで前記検査用具を撮像した際に前記一対のカメラから出力される画像信号を取り込んで、前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれた一対の画像を生成するステップと、
    生成された前記一対の画像の画面から、前記第1、第2の各パターンの検査ポイントとなる各特徴領域で、前記一対の画像上の第1、第2の各対応点をそれぞれ探索するステップと、
    前記一対の画像上の探索された前記第1、第2の各対応点での対応位置差をそれぞれ算出し、算出された前記対応位置差から、前記一対のカメラの相対的な位置ずれを算出するステップと、
    算出された位置ずれを補正するための補正パラメータを算出するステップと、を含むことを特徴とする検査方法
  4. 前記第1検査用具は、前記一対のカメラの焦点が合う最小距離近傍における前記一対のカメラの撮像範囲よりも大きいものであり、
    前記検査用具を設置するステップでは、前記一対のカメラの焦点が合う最小距離近傍において前記第1検査用具が前記一対のカメラの撮像範囲の全域で撮像されるように、前記検査用具を設置することを特徴とする請求項3に記載の検査方法
  5. 基線長だけ間隔を設けて配置されたステレオカメラを構成する一対のカメラの相対的な位置ずれを検査する検査方法であって、
    前記一対のカメラの撮像方向側に所定の距離を設けて配置される表面に第1のパターンが形成された第1検査用具と、前記第1検査用具に対して、前記一対のカメラと反対側又は前記一対のカメラ側に所定の距離を設けて配置される表面に第2のパターンが形成された第2検査用具と、前記一対のカメラで撮像した際に前記一対のカメラでそれぞれ撮像された画面に、前記第1検査用具の前記第1のパターンの中に前記第2検査用具の前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段とを備えた検査用具を使用して、
    前記一対のカメラで前記検査用具を撮像した際に前記一対のカメラから出力される画像信号を取り込んで、前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれた一対の画像を生成するステップと、
    生成された前記一対の画像の画面から、前記第1のパターンまたは前記第2のパターンの検査ポイントとなる特徴領域で、前記一対の画像上の第1の対応点または第2の対応点を探索するステップと、
    探索された前記第1の対応点または前記第2の対応点での対応位置差を算出し、算出された前記対応位置差から第1の補正パラメータを算出するステップと、
    前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれた一対の画像に対して、前記第1の補正パラメータに基づいた補正を行うステップと、
    前記第1の補正パラメータに基づき補正された一対の画像の画面から、前記第1、第2の各パターンの検査ポイントとなる各特徴領域で、補正された前記一対の画像上の第1、第2の各対応点をそれぞれ探索するステップと、
    探索された前記第1、第2の各対応点での対応位置差をそれぞれ算出し、算出された前記対応位置差から、前記一対のカメラの相対的な位置ずれを算出するステップと、
    算出された位置ずれを補正するための第2の補正パラメータを算出するステップと、を含むことを特徴とする検査方法
  6. 第1のパターンを有する第1用具と、第2のパターンを有する第2用具とを使用して、ステレオカメラを校正するためのパラメータを算出して記録部に記録することにより、校正されたステレオカメラを生産するステレオカメラの生産方法であって、
    前記第1用具では、前記第1のパターンの中に前記第2のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段が形成され、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンとを撮像して画像を取得するステップと、
    画像中の前記第1のパターンまたは前記第2のパターンに基づいて第1の補正パラメータを算出するステップと、
    前記第1の補正パラメータに基づいて画像を補正するステップと、
    補正された画像中の前記第1のパターンおよび前記第2のパターンに基づいて第2の補正パラメータを算出するステップと、
    前記第2の補正パラメータを前記記録部に記録するステップと、を含むことを特徴とするステレオカメラの生産方法。
  7. 前記パターン映し込み手段は、前記第1検査用具に形成された開口部であり、
    さらに、画像を取得するステップの前に、前記第2のパターンが前記開口部を通じて前記ステレオカメラにより撮像可能とする位置に前記第2用具を設置するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のステレオカメラの生産方法。
  8. 一対のカメラを有する撮像装置と、
    第1のパターンと、前記第1のパターンの中に他のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段と、を有し、前記一対のカメラの焦点が合う最小距離近傍において配置された第1用具と、
    第2のパターンを有し、前記パターン映し込み手段により前記第2のパターンを前記一対のカメラが撮像可能に配置された第2用具と、
    前記一対のカメラにより取得される一対の画像における前記第1のパターンおよび前記第2のパターンに基づいて前記一対のカメラの校正に用いるパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  9. 前記パターン映し込み手段は、前記第1用具に形成された開口部であり、
    前記第2用具は、前記第2のパターンが前記開口部を通じて前記一対のカメラにより撮像可能とする位置に設置されることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
  10. 前記第1用具は、前記一対のカメラの焦点が合う最小距離近傍における前記一対のカメラの撮像範囲よりも大きいことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のシステム
  11. 一対のカメラを有する撮像装置と、
    第1のパターンと、前記第1のパターンの中に他のパターンの一部が映し込まれるようにするためのパターン映し込み手段と、を有する第1用具と、
    第2のパターンを有し、前記パターン映し込み手段により前記第2のパターンを前記一対のカメラが撮像可能に配置された第2用具と、
    前記一対のカメラにより取得される一対の画像における前記第1のパターンまたは前記第2のパターンにより第1のパラメータを算出し、前記第1のパラメータにより補正された一対の画像における前記第1のパターンおよび前記第2のパターンに基づいて前記一対のカメラの校正に用いる第2のパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  12. 前記パターン映し込み手段は、前記第1用具に形成された開口部であり、
    前記第2用具は、前記第2のパターンが前記開口部を通じて前記一対のカメラにより撮像可能とする位置に設置されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
  13. 前記第1用具と前記第2用具とは、一体形成されていることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載のシステム。
  14. 前記第1のパターンと前記第2のパターンとは、同じであることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載のシステム。
  15. 前記第2のパターンは、前記第1のパターンよりも小さいことを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載のシステム。
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