JP6205209B2 - 電線保護部材 - Google Patents

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Description

本発明は、電線保護部材に関する。
自動車等に設けられるワイヤハーネスには、電線が他部材と接触して傷つかないようにするための保護管が使用される。そして、合成樹脂材料からなり可撓性を有する保護管の外周面には、電線が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具が緊縛される。ところが、保護管は、係止具を結束バンド等で緊縛した箇所が潰れることがある。保護管の潰れた箇所には電線が噛み込まれる。また、潰れた箇所は、電線収容空間が減少し、電線保護機能が低下する不具合が生じる。
そこで、車体パネルの取付孔に係止可能な係止具が、保護管に一体成形された係止具付保護管が提案されている(特許文献1参照)。図12に示すように、ワイヤハーネス501は、係止具付保護管503を有する。この係止具付保護管503は、電線505が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具507が、電線束509を収容する筒状に形成された保護管(電線保護管)511の外周面に設けられる。
この係止具付保護管503によれば、係止具507が保護管511に一体成形されるので、上述したように結束バンドで係止具を保護管に緊縛する必要がない。そのため、保護管511が結束バンドによる緊縛によって潰されることがない。
特開2012−217295号公報
しかしながら、上記従来の係止具付保護管503は、図12に示したように、円筒状に形成された筒状部513が、保護管511の外周面を覆っている。合成樹脂製の保護管511は、複数の大径部515及び小径部517が交互に連なることで可撓性(容易な曲げ性)を有するように構成されている。ところが、保護管511の外周面に設けられた筒状部513は、小径部517を挟み隣接する大径部515同士の間の凹状の外周溝519に、内側成形部が充填されて保護管511と一体となっている。このため、筒状部513が一体成形された部位の保護管511は、可撓性が損なわれてしまう。その一方、係止具507が設けられる保護管511の部位は、ワイヤハーネス501の荷重がかかるため、剛性を低下させたくないという要請がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、電線保護管の剛性を低下させることなく、電線保護管の可撓性を維持することができる電線保護部材を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されて可撓性を有する筒状の電線保護管と、複数の前記外周溝のみにそれぞれモールド成形されて周方向の殆どが相互に分離されている複数の環状部と、これら環状部を連結する連結部と共に車体パネルの取付孔に係止される係止具が一体に成形される連結部材と、を備えることを特徴とする電線保護部材。
上記(1)の構成の電線保護部材によれば、電線保護管の複数の外周溝に、複数の環状部がモールド成形されてそれぞれ固着する。これら環状部は、周方向の一部分のみが連結部によって連結されており、環状部同士の周方向の殆どは相互に分離している。環状部がモールド成形された電線保護管の外周溝部分は、厚肉となって剛性が高まり、潰れにくくなる。一方、電線保護管の軸線方向に隣接する環状部は殆どが相互に分離しているので、その間に挟まれる大径部は、軸線方向の伸縮(特に引張または圧縮変形)が拘束され難い。その結果、電線保護管は、隣接する外周溝に環状部がモールド成形された部位であっても、大径部が引張または圧縮変形可能となることで可撓性が損なわれない。
(2) 上記(1)の構成の電線保護部材であって、前記複数の環状部が、少なくとも一つ置きの前記外周溝にモールド成形されることを特徴とする電線保護部材。
上記(2)の構成の電線保護部材によれば、複数の環状部が少なくとも一つ置きの外周溝にモールド成形されることで、隣接する環状部同士の間には、一対の大径部に挟まれる少なくとも1つ以上の小径部が配置される。従って、上記大径部による圧縮変形に加え、小径部も圧縮変形可能となる。その結果、電線保護管は、環状部成形領域の全ての外周溝に環状部がモールド成形される場合に比べ、より高い可撓性が得られる。
(3) 上記(1)または(2)の構成の電線保護部材であって、前記環状部の外径が、前記大径部の外径よりも小さいことを特徴とする電線保護部材。
上記(3)の構成の電線保護部材によれば、連結部材の環状部が、電線保護管の大径部の外周面より突出せずコンパクトになる。そこで、電線保護管に電線が挿通された電線保護部材が車体パネルに取り付けられた際には、電線保護部材の環状部が他の部材と干渉することはなく、ワイヤハーネスの配索レイアウトの自由度を高くできる。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか1つの構成の電線保護部材であって、前記電線保護管及び前記環状部の軸線に沿う方向には、電線を挿入するためのスリットが形成されていることを特徴とする電線保護部材。
上記(4)の構成の電線保護部材によれば、連結部材の環状部は、電線保護管の外周溝のみにモールド成形されているので、従来の係止具付保護管における筒状部に比べてスリットが開き易くなる。そこで、連結部材の環状部は、剛性が高まって潰れにくくなりながら、スリットから電線を挿入する際の作業性を損なうことがない。
本発明に係る電線保護部材によれば、電線保護管の剛性を低下させることなく、電線保護管の可撓性を維持することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る電線保護部材の斜視図である。 図1に示した電線保護部材を係止具と反対側から見た斜視図である。 図1に示した電線保護部材の一部分を切り欠いた拡大側面図である。 連結部材の環状部が電線保護管の大径部よりも大径の変形例に係る電線保護部材の一部分を切り欠いた拡大側面図である。 本発明の第2実施形態に係る電線保護部材の一部分を切り欠いた拡大側面図である。 電線保護管と中子の斜視図である。 電線保護管及び中子が下型にセットされた成形型の型開き状態を示す斜視図である。 電線保護部材が成形された後の成形型の型開き状態を示す斜視図である。 マイクロ成形機の斜視図である。 (a)は電線保護管が上に凸状態に曲げられた電線保護部材の作用を説明する図、(b)は電線保護管が下に凸状態に曲げられた電線保護部材の作用を説明する図である。 (a)は連結部材の環状部がモールド成形された電線保護管における小径部の潰れ具合を目視確認する手順を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。 従来の係止具付保護管の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る電線保護部材11は、電線保護管13と、連結部材17と、を有する。
電線保護管13は、合成樹脂材料よりなり、材質的及び構造的に可撓性を有する。電線保護管13は、複数の大径部19及び小径部21が交互に連なり、小径部21を挟み隣接する大径部19同士の間が凹状の外周溝23となるように形成されて可撓性を有する円筒状とされている。即ち、大径部19及び小径部21のそれぞれは、材質的に弾性変形可能であると共に、大径部19と小径部21との間に形成される外周溝23の側壁部22が曲げ荷重に対して脆弱となることにより、構造的にも可撓性を有する。この電線保護管13としては、所謂コルゲトチューブが好適に用いられる。
本実施形態に係る電線保護管13は、電線(図示略)を挿入するためのスリット25(図2参照)が、軸線に沿う方向で形成されている。勿論、本実施形態に係る電線保護部材は、電線保護管にスリットが設けられていない場合にも用いることができることは云うまでもない。
連結部材17は、電線保護管13の複数の外周溝23にそれぞれモールド成形される複数の環状部15を連結する連結部18と共に車体パネル(図示略)の取付孔に係止される係止具31が一体に成形されている。本実施形態では、電線保護管13にスリット25が形成されるので、連結部材17の環状部15にもスリット26が形成される。つまり、環状部15は、スリット26がC字状となって開放される。連結部材17は、電線保護管13と共に、後述の成形型27(図7参照)に入れられることでモールド成形される。なお、連結部材17に一体成形される環状部15は、少なくとも2つ以上が好ましい。連結部材17は、環状部15が1つでも係止具31を一体成形することは可能であるが、電線保護管13の剛性を高める効果が小さくなる。
環状部15には、連結部18が一体に成形される。連結部18は、複数の環状部15を連結する。本第1実施形態では、環状部15が、電線保護管13の半径方向外側に突出し、電線保護管13の軸線に沿う方向に延在する起立壁状に形成される。つまり、複数の環状部15は、円周方向の僅かな距離で連結部18に連結されている。連結部18の両側面には補強リブ29が垂直に突設される。連結部18と補強リブ29の平断面は、十字形状となる。補強リブ29の下端は、大径部19の外周の一部分に固着される。
本第1実施形態では、複数(本実施形態では、4つ)の環状部15は、隣接する4つの外周溝23にモールド成形される。つまり、環状部成形領域の全ての外周溝23に設けられる。なお、複数の環状部15は、少なくとも一つ置きの外周溝23にモールド成形されてもよい。
連結部材17には、クリップ等の係止具31が一体に成形されている。本実施形態において、係止具31は、車体パネル(図示略)に穿設される取付孔の周縁に当接する当接板33と、当接板33から垂直に突出する軸部35と、軸部35の先端側から当接板33に向かって拡開する一対の係止爪37と、からなる。係止具31は、当接板33が連結部18の上端に一体に成形される。
係止具31は、一対の係止爪37を窄めて軸部35が車体パネルの取付孔に挿入される。係止具31は、当接板33が車体パネルに当接すると、車体パネルの裏側で一対の係止爪37が開き、係止爪37と当接板33とで車体パネルを挟んで、車体パネルに係止される。
図3に示すように、本第1実施形態の連結部材17における環状部15は、電線保護管13の大径部19と略同一外径で形成されている。連結部材17における環状部15と連結部18と、係止具31とは、同一の成形樹脂材料によって一体成形される。従って、連結部材17の環状部15の側面及び内周面は、外周溝23の側壁部22と小径部21の外周部とに固着する。また、連結部材17の連結部18の下面(図3の下側の面)は、大径部19の外周部に固着する。この構成によれば、連結部材17における環状部15を電線保護管13の外周から出っ張らせないで形成できる。
なお、図4に示す変形例に係る電線保護部材41のように、連結部材17Aにおける環状部39の外径は、電線保護管13の大径部19の外径より大きく形成されてもよい。この場合、連結部材17Aの連結部18は、環状部39のみと接続され、大径部19とは分離される。この構成によれば、連結部18が大径部19に固着される構造に比べ、電線保護部材41が曲げやすくなる。また、環状部39の断面積を大きく確保して、剛性を高めることができる。
また、図5に示す本発明の第2実施形態に係る電線保護部材45のように、連結部材17Bにおける環状部43の外径は、電線保護管13の大径部19の外径よりも小さく形成されてもよい。この構成によれば、環状部43による外周溝23への固着面積を小さくできる。その結果、電線保護部材45は、上述した環状部15,39を外周溝23へ固着した電線保護部材11,41に比べ、曲げやすくなる。また、環状部43は、環状部15,39よりも体積が小さくなるので、電線保護部材45を軽量化できる。
従って、上記電線保護部材11や電線保護部材45における連結部材17,17Bのように、環状部15の外径が電線保護管13の大径部19と略同一で形成されたり、環状部43の外径が大径部19の外径よりも小さく形成されたりした場合は、環状部15,43が、電線保護管13の大径部19の外周面より突出せずコンパクトになる。そこで、電線保護管13に電線が挿通された電線保護部材11や電線保護部材45が車体パネルに取り付けられた際には、電線保護部材11,45における環状部15,43が他の部材と干渉することはなく、ワイヤハーネスの配索レイアウトの自由度を高くできる。
次に、上記電線保護部材11の製造方法を説明する。
図6に示すように、上述した電線保護部材11を成形するには、先ず、電線保護管13に中子49が挿入される。
中子49は、電線保護管13の内径に略同一で挿入可能となった軸体51と、この軸体51の外周に、軸線に沿う方向で突出した挟入板53と、で構成される。中子49は、成形型27にセットされる前の電線保護管13に、挟入板53をスリット25に差し入れながら軸体51が挿入される。これにより、高温となった成形樹脂の注入圧力によっても電線保護管13が潰れなくなる。また、電線保護管13から突出した挟入板53が成形型27の挟入板収容部55(図7及び図8参照)に配置されることで、成形品におけるスリット25と係止具31との相対位置を決めることができる。
図7に示すように、成形型27は、合成樹脂製の上型57と下型59とからなる。上型57と下型59の電線保護管収容部61には、中子49が挿入された電線保護管13が配置される。上型57と下型59とは、電線保護管13を挟んで型締装置により型締めされる。そこで、内方に配置された電線保護管13と、電線保護管収容部61の内面との間には、環状部15、連結部18及び係止具31に応じたキャビティ58が配置される。この状態で溶融した熱可塑性樹脂が上型57の供給路67からゲート63を介してキャビティ58に低圧射出される。所定量の熱可塑性樹脂が供給されることで、キャビティ58には熱可塑性樹脂が充満する。熱可塑性樹脂は、硬化することで、キャビティ58の内面形状を外形状とする環状部15、連結部18及び係止具31を備えた連結部材17を電線保護管13の外周にモールド成形する。
そして、図8に示すように、成形型27の型開きされた上型57と下型59から成形品を取り出して、ゲート63からスプルー64及びランナー66を除去することで、電線保護部材11の製造が完了する。
成形型27内のキャビティ58への熱可塑性樹脂の注入には、図9に示すマイクロ成形機72が使用される。マイクロ成形機72は、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作できる樹脂成形機であって、上型57と、下型59を開閉する型締装置(図示せず)と、成形型27に溶融樹脂を加圧注入する低圧射出装置70と、から構成されている。
低圧射出装置70は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒71と、加熱筒71の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ73と、プランジャ73を前進させる射出シリンダ75と、射出シリンダ75を駆動するハンドル77と、加熱筒71の加熱温度を所望の温度に保持する温調器79と、を有し、これらが台座81に立設する支柱83に支持される。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機72とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で数十g程度のものであって、且つ、成形型27の型締め時に、エアシリンダまたはリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。なお、低圧射出装置70は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ75を駆動するものであってもよい。より具体的には、マイクロ成形機72としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。
本実施形態の成形型27は、台座81に配置される。成形型27は、上型57と下型59とが、電線保護管収容部61に電線保護管13を収容するように挟んで合わせられることで、キャビティ58が成形可能な空洞となる。そして、この空洞にスプルー64、ランナー66及びゲート63を介して供給路67から溶融した熱可塑性樹脂を供給することで、連結部材17が電線保護管13の外周に射出成形され、電線保護部材11が形成される。
なお、本実施形態では、成形型27が水平割型のものについて説明したが、成形型27は垂直割型であってもよい。
次に、上記構成を有する電線保護部材11の作用を説明する。
本第1実施形態に係る電線保護部材11は、電線保護管13の複数の外周溝23に、複数の環状部15がモールド成形されてそれぞれ固着する。これら環状部15は、円周方向の一部分のみが連結部18によって連結されており、環状部15同士の円周方向の殆どは相互に分離している。電線保護管13の環状部15がモールド成形された部分(即ち、外周溝23)は、厚肉となって剛性が高まり、潰れにくくなる。
一方、電線保護管13の軸線方向に隣接する環状部15は殆どが相互に分離しているので、その間に挟まれる大径部19は、軸線方向の伸縮(特に引張または圧縮変形)が拘束され難い。その結果、図10(a)に示すように、電線保護管13は、隣接する外周溝23に環状部15がモールド成形されて固着された部位であっても、電線保護管13が上に凸状態に曲げられた際には、大径部19の下側が圧縮変形可能となることで可撓性が損なわれない。また、図10(b)に示すように、電線保護管13は、電線保護管13が下に凸状態に曲げられた際にも、大径部19の下側が引張変形可能となることで可撓性が損なわれない。
また、本実施形態の電線保護管13は、電線を挿入するためのスリット25が、軸線に沿う方向で形成されている。このようなスリット付電線保護管では、図12に示した従来の係止具付保護管503のように、大径部515及び外周溝519の全てを覆って一体成形された筒状部513は、スリットが開きにくくなる。これに対し、本第1実施形態に係る連結部材17の環状部15は、電線保護管13の外周溝23のみにモールド成形されているので、従来の係止具付保護管503における筒状部513に比べてスリット26が開き易くなる。そこで、連結部材17の環状部15は、剛性が高まって潰れにくくなりながら、スリット26から電線を挿入する際の作業性を損なうことがない。
また、本第1実施形態に係る電線保護部材11は、複数の環状部15が少なくとも一つ置きの外周溝23にモールド成形されてもよい。この場合、隣接する環状部15同士の間には、一対の大径部19に挟まれて更に小径部21が配置される。従って、上述した大径部19による引張または圧縮変形に加え、小径部21も引張または圧縮変形可能となる。その結果、電線保護管13は、環状部成形領域の全ての外周溝23に環状部15がモールド成形されて固着される場合に比べ、より高い可撓性が得られる。また、環状部15の数が減るので、軽量化が可能となる。
更に、本第1実施形態に係る電線保護部材11は、複数の環状部15を連結した連結部材17の連結部18に、車体パネルの取付孔に係止される係止具31が一体に成形されている。係止具31は、連結部18から電線保護管13と反対側に突設されて、車体パネルの取付孔に係止される。これにより、電線保護管13に挿通された電線束が、車体パネルに支持される。この際、電線保護管13は、複数の外周溝23に一体に固着した環状部15で、円周方向が包囲される。その結果、環状部15が外殻となって、電線保護管13は潰れることがない。
また、図11(a)に示すように、本第1実施形態に係る電線保護部材11は、電線保護管13が軸線方向に伸張され、電線保護管13の外周溝23にモールド成形された環状部15が小径部21から分離されることで、小径部21が外部に露出する。即ち、図11(b)に示すように、連結部材17の環状部15が電線保護管13の外周溝23にモールド成形された際、溶融樹脂の射出圧力で電線保護管13の小径部21に潰れが生じた場合には、環状部15の膨出部16により小径部21に形成された凹部28が外部に露呈する。そこで、連結部材17がモールド成形された後、電線保護管13における小径部21の潰れ具合を目視確認することができる。
従って、上記実施形態に係る電線保護部材11,41,45によれば、電線保護管13の剛性を低下させることなく、電線保護管13の可撓性を維持することができる。
ここで、上述した本発明に係る電線保護部材の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の大径部19及び小径部21が交互に連なり前記小径部21を挟み隣接する前記大径部19同士の間が凹状の外周溝23となるように形成されて可撓性を有する筒状の電線保護管13と、複数の前記外周溝23にそれぞれモールド成形される複数の環状部15を連結する連結部18と共に車体パネルの取付孔に係止される係止具31が一体に成形される連結部材17と、を備えることを特徴とする電線保護部材11。
[2] 上記[1]の構成の電線保護部材11であって、前記複数の環状部15が、少なくとも一つ置きの前記外周溝23にモールド成形されることを特徴とする電線保護部材11。
[3] 上記[1]または[2]の構成の電線保護部材45であって、前記環状部43の外径が、前記大径部19の外径よりも小さいことを特徴とする電線保護部材45。
[4] 上記[1]〜[3]の何れか1つの構成の電線保護部材11であって、前記電線保護管13及び前記環状部15の軸線に沿う方向には、電線を挿入するためのスリット25,26が形成されていることを特徴とする電線保護部材11。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…電線保護部材
13…電線保護管
15…環状部
17…連結部材
18…連結部
19…大径部
21…小径部
23…外周溝
31…係止具

Claims (4)

  1. 複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されて可撓性を有する筒状の電線保護管と、
    複数の前記外周溝のみにそれぞれモールド成形されて周方向の殆どが相互に分離されている複数の環状部と、これら環状部を連結する連結部と共に車体パネルの取付孔に係止される係止具が一体に成形される連結部材と、
    を備えることを特徴とする電線保護部材。
  2. 前記複数の環状部が、少なくとも一つ置きの前記外周溝にモールド成形されることを特徴とする請求項1に記載の電線保護部材。
  3. 前記環状部の外径が、前記大径部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電線保護部材。
  4. 前記電線保護管及び前記環状部の軸線に沿う方向には、電線を挿入するためのスリットが形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電線保護部材。
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